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憂「私も好きだよ、お姉ちゃん!」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/18(日) 22:36:07.86 ID:vqWhbxg00 [1/16]
唯「ムギちゃ~ん、今日のお菓子は~?」

紬「今日は有名洋菓子店のチョコレートよ」

唯「うわ~い!」

澪「やれやれ……」

紬「ちょっと待っててね。今用意するから」

唯「たっのしみだな~♪」

紬(あ、このチョコ……。これはダメね……)

律「ムギどうしたんだ~?」

紬「ううん、何も」

紬(他にも違う種類沢山持ってきたし……。コレは持って帰ろう……)

梓「ムギ先輩?」

紬「はい、お待たせ。お茶も淹れるわね」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/18(日) 22:38:18.39 ID:vqWhbxg00
 ・ ・ ・ ・ ・

唯「はぁ~……美味しかった!!」

紬「そう? 喜んでもらえて嬉しいわ」

唯「でも、なんだかまだ足りない気が……」

律「コラコラ、いくらなんでも厚かましいぞ」

唯「だって~」

紬「ごめんね唯ちゃん」

梓「もう、ムギ先輩も甘やかしちゃダメですよ!」

澪「そうだぞ~。今食べたチョコのカロリー分を練習で発散しないと」

唯「私にはその必要はないっ!!」

  「ムカッ」

律「さぁ練習だ!!」

紬「そうね! 練習ね!!」

唯「あれっ? みんな急にどうしたの?」

梓「この人は本当に無自覚なんだろうか……」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/18(日) 22:40:19.87 ID:vqWhbxg00
 ・ ・ ・ ・ ・

律「よ~し。今日の練習はここまで!!」

唯「お疲れっした!!」

紬「ごめんなさい、私ちょっとお手洗いに……」

律「あ、私も~」

澪「私も、行っとこうかな……」

梓「奇遇ですね、実は私も……」

律「唯は~」

唯「私は平気~」

律「そっかそっか~」

唯「いってらっしゃい!! 生きて……生きて帰ってきてね!」

律「ああ! もし無事に漏らさず帰ってきたら、そのときはお前と結婚式を……」

澪「ゴチン!」

律「……」ぷしゅ~

梓「これが……死亡フラグってやつなんですかね……?」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/18(日) 22:42:30.29 ID:vqWhbxg00
 ・ ・ ・ ・ ・

唯「相変わらず、りっちゃんノリがよかったなぁ~♪」

唯「んん? おやおや!?」

唯「あのムギちゃんのカバンからはみ出している箱はもしやっ!?」

  ガサゴソ

唯「やはり! これは紛れもなくチョコレートの箱っ!! しかもまだ未開封!!」

唯「……」

唯「もう、ムギちゃんったら出し忘れてるんだから。うっかりさん」

唯「それか練習終わった後のサプライズで残してくれたのかな~?」

唯「……」

唯「ちょっとみんなが来る前に味見しとこうかな~」

唯「もしかしたらりっちゃんが全部食べてしまうかもしれないしっ!!」

唯「……」ベリベリ

唯「ああっ!! 体が勝手に箱を開けてしまっている……!!」

唯「一つだけなら……」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/18(日) 22:45:34.63 ID:vqWhbxg00
唯「パクリ」

唯「……!!」

唯「これはっ!? さっきのとはまた何か違う感じがっ!!」

唯「中から何かが弾けだして、私の舌の上を刺激する!!」

唯「今までにはない、新しい境地が開かれようとしている!!」

唯「……」

唯「もう一つだけ……」

唯「パクリ」

唯「なに? なんなの? この感覚が研ぎ澄まされていく感じはっ!?」

唯「私の体の中で今まさにマグマが熱く煮えたぎっている……」

唯「そんな若い魂の鼓動を感じる……!!」

唯「……」

唯「こ、こいつゎ~たまんね~ぜ……」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/18(日) 22:46:52.65 ID:vqWhbxg00
 ・ ・ ・ ・ ・

澪「唯、待たせたな」

紬「それじゃあ、帰りましょう」

梓「ん? 唯先輩何してるんですか?」

律「ああ!? 唯何か食ってやがる!?」

唯「えへへ~」フラフラ

澪「ど、どうした唯? まるで酔っぱらいだな……」

紬「まさか唯ちゃん!?」

梓「ムギ先輩?」

紬「やっぱり……、唯ちゃんウイスキーボンボン食べちゃったのね……」

律「そんなの持って来てたのか?」

紬「今日持ってきたチョコに紛れ込んでたの。出さずに持って帰ろうと思ってたんだけど……」

梓「で、唯先輩が見つけて食べちゃった、と」

律「どんだけ食いじ張ってるんだよ……」

唯「あひゃひゃひゃひゃ~」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/18(日) 22:48:17.35 ID:vqWhbxg00
紬「しかも、一箱全部食べてる……」

澪「本当に酔っ払ってるのか……」

唯「ああ~、ムギちゃ~。私なんかふわふわするよ~」

紬「唯ちゃんはウイスキーボンボンを食べちゃったのよ」

唯「ウイスキー? そっか~。もっと持ってこ~い!!」

律「完全にできあがっちまってる……」

紬「もう一箱あることにはあるんだけど……」

澪「こらこら……」

梓「唯先輩! しっかりしてください!! チョコで酔っ払うなんて……」

唯「ええ~。わたしゃ全然酔っ払ってなんかいませんよ~だ」フラフラ

唯「ああ! これはお巡りさん。巡回ご苦労様です」ビシッ

紬「ギターに敬礼してるわ……」

律「しかも、どこから出してきたのか、お寿司の折り詰めまで……」

梓「さらに首のタイを解いて頭に巻き始めています……」

澪「明らかに志村けんか加藤茶か……だな」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/18(日) 22:49:30.56 ID:vqWhbxg00
 ・ ・ ・ ・ ・

憂「はぁ~、先生に頼まれごとされちゃって遅くなったけど
  この時間ならお姉ちゃんと一緒に帰れるよね」

憂「久しぶりに、夕食の買い物につき合ってもらおうかな」

  コンコン

憂「失礼しま……」

唯「ウイスキー、ウイスキー。あはははは~」クルクル

憂「!?」

律「お、おい、大丈夫か? これ……」

憂(お、お姉ちゃんが『憂好き』って!?)ドッキーン!!

憂(そんな、軽音部の皆さんにも聞かれちゃってるのに////)

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/18(日) 22:52:45.90 ID:vqWhbxg00
澪「唯、少しは落ち着いて……」

紬「とりあえず格好はちゃんと直したけど……」

唯「ウイスキー、大好き~! うふふふふふ~」クルパー

憂(『憂好き、大好き』だって//// もう、お姉ちゃんったら////)

梓「これって、先生にバレたらヤバくないですか……」

憂「!?」

憂(なんで……? どうして梓ちゃんそんなこと言うの……)

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/18(日) 22:55:40.68 ID:vqWhbxg00
憂(確かに、お姉ちゃんが可愛いから私が独り占めするのを嫉妬するのは分かるよ)

憂(お姉ちゃんが梓ちゃんにいつも抱きついていることだって知ってる)

憂(だから梓ちゃんもお姉ちゃんのこと好きになっちゃう気持ちも分かる)

憂(でも、姉妹同士だからって先生にバレたらどうだっていうの……!!)

  ガチャリンコ!!

憂「お姉ちゃん!!」

澪律紬梓「!?」

唯「あ~、うい~。きゃはははは~」

澪(や、やばいっ!? あの真面目な憂ちゃんのことだ)

律(唯がお酒で酔っ払ってるなんて知ったら!)

紬(きっと、私たち憂ちゃんに怒られちゃうわ!)

梓(憂が怒ったらきっととても恐いに違いない!)

唯「えへへへ~。ウイスキーだよ、ウイスキー」

憂「もう/// お姉ちゃんったら……////」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/18(日) 23:34:08.45 ID:vqWhbxg00
律「あ、あのね憂ちゃん……」

澪「唯のこの状態なんだけど……」

唯「憂~、ウイスキー欲しいよ~」

憂「だ、だめだよ/// こんな皆さんの見てる前でだなんて///」

憂(憂好き、欲しいって///)

憂(やだ……/// お姉ちゃんにこんなにオネダリされるなんて///)

憂(それに、なんだかいつもより色っぽいような///)

唯「ああ~ん……、ウイスキー」

憂「お、お姉ちゃん。そんなにも私のこと……」

憂「わ、私も好きだよ!!」

憂(うわっ! 言っちゃった////)

梓「あれっ?」

紬「もしかして……、実は憂ちゃんもお家でお酒飲むのかしら……」

律「そうなのかも……」

澪「意外だったな……」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/18(日) 23:41:55.27 ID:vqWhbxg00
憂「はっ!?」

憂(軽音部の皆さんがこっちを見ている!)

澪「あの……憂ちゃんもしかして……。(家で毎晩のように晩酌を……)」

憂「はい/// 私もお姉ちゃんと同じ気持ちです///」

律「そうだったんだ……。(そう言われれば、酒豪に見えないこともないかも)」

紬「まさか憂ちゃんもそう(酒好き)だったなんて、思いもしなかったわ」

憂「そ、そうですか? 結構そういう(お姉ちゃん好き)雰囲気出してたと思いますけど」

梓「いや、普通気づかないよ。(憂がワンカップ飲んでる様なんて想像できない……)」

憂「そうかな~」

唯「うう~ん、憂~」スリスリ

憂「もうお姉ちゃんったら、皆さんの前で甘えすぎだよ////」

紬「もしかして、憂ちゃんも家ではそうなっちゃってるの?
 (正直憂ちゃんが酔っ払ってるとこなんて想像できないけど……)」

憂「お、お姉ちゃんの見てないところで、しょっちゅうです……////」

憂(お姉ちゃんの脱ぎっぱなしのタイツをスーハースーハーしたりとかして////)

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/18(日) 23:45:28.22 ID:vqWhbxg00
律「へ~。酔っ払った憂ちゃんも面白そうだな~」

憂(確かに、その匂いでクラクラして酔っぱらいと変わらなくなっちゃうかも)

憂「は、はい。お恥ずかしながら////」

澪「でも、あんまり関心できたことじゃないよ、憂ちゃん」

憂「うっ……。澪さんの言う通りです……」

憂(姉妹でこんな気持ちになるなんて……。やっぱり世間から見たらおかしいよね……)

憂「で、でも! この気持ちはどうしても止められないんです!!」

梓「だけど、そういうこと親とかにバレたら怒られるんじゃないの?」

憂「お父さんお母さんは、あんまり家にいないから……。
 (私がお姉ちゃんの洗濯物をこっそりスーハーしてるのは)今までバレたことはないよ」

憂「それに、家事は私が全部してるから。
  これからもバレることはないと思うし(お姉ちゃんの食べ終わった後のお箸ペロペロとかも)」

紬「そうなの……。(きっと家事全般を任されているストレスからどうしてもアルコールに逃げちゃうんだわ……)」

梓「でも、憂。法律でそういうこと(未成年の飲酒)は禁じられてるんだし……」

憂「!?」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/18(日) 23:49:08.46 ID:vqWhbxg00
憂「どこの六法全書にそんな記載がされているっていうの!?」

憂(そりゃあ、同性、ましてや姉妹で愛のその先は許されないって事くらい分かってるよ!!
  でも、気持ちまで法律に縛られるなんて……そんな……!!)

律「いや……。けっこう常識だと思うよ憂ちゃん」

憂「私、そんなの聞いたことありません!!」

憂「紬さんなら分かってくれますよね……?」

紬「えっ!? わ、私!? さすがに私もそれはダメだと思うわ」

憂(そ、そんなっ!? 紬さんはこちら側だって信じていたのに……)

憂(やはり、法律には抗えないというのね……。この法に飼い慣らされた豚がっ!!)ペッ

澪「憂ちゃん。何もそんな年齢からじゃなくても、少し辛抱したら……」

憂「この気持に年齢は関係ありません!!」

梓「でもやっぱりダメだよ。まだ未成年なんだから」

憂「じ、じゃあ成人したら許されるとでも言うの!?」

梓「え? 成人したら別にいいんじゃないの?」

憂「!?」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/18(日) 23:53:24.93 ID:vqWhbxg00
憂「そんな素敵な国なんてどこにあるっていうの梓ちゃん!!」

梓「どこって……、日本だけど……」

憂「そんな……。いつ法改正したっていうの……。まさか、民主党政権がそれを実現したとでも!?」

澪「いや、昔っからそうだと思うけど……」

憂「し、知らなかった……」

梓「憂、大丈夫? なんかさっきから変だよ」

律「この憂ちゃんの変貌が若年からの飲酒の弊害なのかもな……」

紬「恐ろしいことだわ……」

唯「うう~ん……。ウイスキーどこ~」ウロウロ

憂「私はここだよお姉ちゃん!」

唯「ウイスキー……」

憂(お姉ちゃんはこんなに私の事を『好き』って言ってくれてるのに……
  それを法律が邪魔をするなんて……!!)

憂「ダメ……。やっぱり私、成人するまでだなんて我慢できないっ!!」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/18(日) 23:58:37.22 ID:vqWhbxg00
澪「これは、本格的に中毒に陥っているのかもしれないな……」

紬「私がいいお医者さんご紹介するわ。だからがんばって治しましょう!」

律「うん。それがいいと思うよ憂ちゃん。今ならまだ間に合うさ!」

梓「私もできるだけ協力するよ憂!」

憂「いやっ! そんな私の気持ちに関係なく矯正されるくらいなら死んでやるんだから!」

梓「憂……そこまで……」

澪「もはや、心までアルコールに侵されてしまってるんだ……」

唯「憂~死んじゃ嫌だよ~うわ~ん」

憂「大丈夫だよ、お姉ちゃん。もうこんなわからずやの人達はほっといて家に帰ろう?」

唯「じゃあ、最後にもっとウイスキー欲しいよ~」

憂「家に帰ったら沢山してあげるよ////」

澪「憂ちゃん……どうしてもって言うのか?」

憂「はい、私の信念は曲がりません!」

唯「おお~! 憂なんかカックイ~!!」

憂「/////」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/19(月) 00:04:04.36 ID:UhTUAZhk0 [1/4]
澪「でも親友の妹がアル中になっていくのを見逃す訳にはいかないんだ!」

憂「へっ? アル中?」

律「ゴメン憂ちゃん! 無理矢理にでも入院してもらう!」

梓「お願いだから暴れないでね憂」

紬「斎藤? 今すぐ医療チームを派遣してちょうだい!
  アルコール依存症治療のスペシャリストを集めるのよ!!」

憂「えっ? えっ?」

唯「あ~っ。こんなところにあった~。ウイスキーボンボン!」

憂「ウイスキーボンボン……?」

澪「コラ! 唯! 今日はもうそれくらいにしときなさい!!」

律「ムギ! 唯からウイスキーボンボンを取り上げろ!!」

紬「唯ちゃん、あまり食べると体に毒よ」ヒョイッ

唯「ああ~ん……そんなぁ~……私のウイスキー……」

憂「『憂好き』じゃなくて『ウイスキー』だったって言うの……!?」

梓「憂。私、憂が完治するって絶対信じて待ってるから!!」ウルウル

憂「いや……、その、あの……」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/19(月) 00:14:08.00 ID:UhTUAZhk0 [2/4]
────
────────
────────────

先生「────というわけで平沢は少しの間入院することとなった」

先生「しかし、平沢を悪く言わないでやってほしい」

先生「あいつはそこらへんの主婦より完璧に一人で家事をこなしていたという話だ」

先生「それも学校に行きながらだ」

先生「それがどれくらい大変か、お前らも少しは家事を手伝ったことがあるだろうから理解していると思う」

先生「先生も嫌なことを忘れたいがために酒で自分を紛らわすこともある」

先生「……」

先生「どうか、平沢に励ましの手紙なりメールなりを送ってやってほしい
   入院先はあとで先生に聞きにくるように」


純「は~……まさかあの憂がねぇ~……」

梓「うん……、昨日は救急車で連れて行かれるときなんか大暴れしちゃって
  見てるこっちも辛かったよ……」

梓「唯先輩も何が起こってるのか理解できなかったみたいで、泣いちゃってたし……」

純「お酒って恐いわね~」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/19(月) 00:23:23.21 ID:UhTUAZhk0 [3/4]
────
────────
────────────

 お姉ちゃん
 私は今、綺麗な海の見える病室にいます

 ときどき窓から入る風が私の頬を優しく撫でてくれますが
 お姉ちゃんのタイツの感触ほどではありません

 私は正常だと何度言っても、周りの大人は慈しみの目で『そうね』と返事をくれるだけで
 全然取り合ってくれないのです

 確かに、家事全般が私の負担になっていたことは否めません
 だから良い機会なのでこれは神様がくれた休憩時間だと思い
 思い切って今までの家事の疲れを癒したいと思います
 家に帰ったら沢山おいしい料理を作るから待っててね。お姉ちゃん

 でも、お姉ちゃんはちゃんと一人でご飯を食べることができているのでしょうか?
 今はそれだけが心配でなりません

 お医者様は経過は良好だとおっしゃってくれています
 それもそうです。だって私は────────

 なのでもうすぐ退院できそうです

 今でもあのときの事を思い出すと顔から火が出そうなほど赤くなってしまいます
 そう、まるで本当に酔っ払っているみたいに……

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/19(月) 00:25:55.18 ID:UhTUAZhk0 [4/4]
憂「ウイスキー……憂好き……」

憂「///////」

憂「うう~っ……は、恥ずかしい////」バタバタ

  コンコン

看護師「平沢さ~ん。気分はどう?」

憂「は、はいっ////」

看護師「あら!? またそんなに顔を赤くしてっ!!」

看護師「また、隠れてお酒を飲んでるの!?」

看護師「さあ、隠してないで出しなさい!!」

憂「ち、違います~////」

 私は、成人してもお酒は口にしないと思います
 だって飲めばきっと思い出しちゃうんだもん
 酔っ払うよりも厄介な黒歴史を……

 おしまい

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