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上条「管理人さーん」神裂「はいっ!?」

42 名前:落とすのはもったいない[] 投稿日:2010/04/06(火) 23:29:47.95 ID:MtOG7Fco [1/4]
―――ある朝


上条「Zzz……」

ポタリ

上条「Zzz……zz……」

ポタリ ポタリ

上条「う……何だ、冷たっ」


ポタリポタリポタリポタリ

上条「うわわ、何だ何だ!? 天井が!!」



バンバンバン!!



禁書「とうま、とうま!大変なんだよ!!」

にゃー!にゃー!!

上条「今度はなんだ!?どうしたインデックス!?」ガバッ

43 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/06(火) 23:36:24.85 ID:MtOG7Fco [2/4]

上条「何があった!?」

禁書「いきなりテレビと明かりが消えたんだよ!」

上条「何、停電か??」


禁書「とうまが前に触ってた……ぶれーかー?も異常ないみたいなんだよ!」


上条「何があったんだ、こんな朝っぱらから……」


ボタボタボタボタ



上条「って風呂場も大変なことにいっ!?」


上条「ハッ」


上条(まさかこれは……)

上条「インデックス、おとなしく部屋で待っててくれ。少し出かけてくる」

禁書「う、うん」



バタン

44 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/06(火) 23:47:04.91 ID:MtOG7Fco [3/4]

上条「朝早くからすんません! 管理人さんいますか!?」ピンポーン



…………




上条「くそ、いるはずなんだけど……  ん?」

バタバタ ガタン!



上条「中から物音が……。 よし」

上条「すいません管理人さん、入りますよ!!」バンッ

上条「!!??」



ゴウンゴウン モコモコモコモコモコモコ



上条(何だこりゃ、泡!?)

上条「うわっぷ……げほ、ゲホ!」



上条「管理人さん!!」


45 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/06(火) 23:49:13.42 ID:MtOG7Fco [4/4]

神裂「これはどうしたものでしょうか……?」オロオロ



神裂「あ、上条当麻、良いところに……」

神裂「この洗濯の機械、壊れているようなのですが。見ていただけませんか?」チョイチョイ



上条(何でアンタはこの状況でそんなに冷静なんだッ!)

上条「管理人さん、ひとまずその洗濯機止めてください!!多分これはそれのせいです!!」モコモコモコモコ


神裂「し、しかしどうやって止めれば……? きゃ!?」モコモコー


上条「管理人さん、危ない!!」ガバッ

神裂「あっ……!」

ガバッ ドタン! バタン!


―――
――


47 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/07(水) 00:00:05.31 ID:udQoQVMo [1/6]


上条「……いってぇ」




神裂「あの、本当に申し訳ありません……。私を助けに来てくださったというのに、その、殴ったりして」

上条「いえ……。助けようとしたとはいえ、俺が押し倒しちまったのは事実っすから」


神裂(お、押し倒……ッ!!///)

上条「それより部屋、どうすんですか?結構大変なことになっちゃいましたけど」



神裂「……え、ええ。そうですね……。でも、頑張って片付けるしかありません」

上条「これを一人でですか?一日かかりますよ。ひとまず配電盤見たら、俺も手伝いますって」

神裂「そんな、そこまでさせるわけには……」


上条「いいですって。管理人さんにはいつもお世話になってますから。こんくらい」


48 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/07(水) 00:09:37.60 ID:udQoQVMo [2/6]

神裂「でも……」


上条「わかりました。じゃあこうしましょう。片付けが昼までに終わったら、飯おごってください」

神裂「あ……。 ……わかりました。それではまず泡を流すことから……」


…………



彼女の名前は神裂火織さん。この寮の管理人さんで、若くてきれいな女性だ。

格好が少し(?)変だけど、いつもは優しくて厳しい時にはトコトン厳しい大和撫子、とでも言うのだろうか、

……とにかくとてもいい人だ。相当な機械オンチで今回みたいなハプニングもままあるものの、料理を

おすそ分けしてくれたりと俺、上条当麻にとっては理想の管理人さんだと思う。



そう、とても素敵な人なんだ。火織さんは。

50 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/07(水) 00:23:02.50 ID:udQoQVMo [3/6]

上条「このカーペットを干せば……っと。管理人さん、こっちは大体終わりましたよ!」

神裂「ありがとうございます。こちらももうすぐ終わりますので、居間で待っていてください」


上条「はぁい~っと」



神裂「…………♪」ゴシゴシ




上条「…………」ジッ

上条(火織さん、やっぱり綺麗だなぁ……。スタイルもいいし)

上条(今朝みたいなおっちょこちょいなとこも、凛としたこの人の可愛らしさみたいなとこあるし)

上条(正直、もっとお近づきになりてぇ……)

51 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/07(水) 00:30:47.78 ID:udQoQVMo [4/6]

神裂「上条当麻、こちらも終わりましたよ」

上条(でも火織さんからしたら俺なんてただの高校生なんだろうな……)


神裂「上条当麻?」

上条(しかも銀髪チビシスターを居候させているときてる……どう思われてるかわかったもんじゃねぇ)


神裂「ちょっと、聞いていますか?」

上条(いやあれは不可抗力なんだ!俺のせいじゃないんだ!そうd



神裂「上条当麻ッ!!」



上条「ひゃい!?」

神裂「先ほどから話し掛けていたのですが。聞いていましたか?」


52 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/07(水) 00:36:22.54 ID:udQoQVMo [5/6]

上条「あ、えと」

神裂「……全く」

上条「……スンマセン」



神裂「それで、何が食べたいのですか?」


上条「へ?」

神裂「あなたが言ったのではありませんか。『昼までに終わったら、昼食をご馳走して欲しい』と」


上条「あ、あぁ。そうでした。……あれ、でももう二時くらいに……」

神裂「そうでしたか?おや、先ほどの騒ぎで時計が壊れてしまったようで。……まだ、昼前では?」ニコ



上条「あ……」


神裂「ふふふ。それで、腹ペコの高校生君は何をご所望ですか?」

上条「あ、う。そんじゃ、お茶漬けで……」


54 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/07(水) 00:48:08.69 ID:udQoQVMo [6/6]

上条(くっそ……火織さんかわいすぎる……ッ!)


神裂「では今準備しますので。待っていてくださいね」


上条「は、はい。  ……あ、ちょっとだけ家の様子見てきます。すぐ戻りますんで」

神裂「分かりました」


パタン



神裂「……」

神裂「……いけませんね、このような……このような目で、彼を見るなど……」



神裂「管理人失格です、ね……」ソ…ッ

65 名前:64さん、ナイスパス[] 投稿日:2010/04/08(木) 18:57:40.61 ID:znZRBvQo [2/12]

……数日後


―あ、そうです。今度、私に何か作って下さい。あぁ、勿論材料費は出すので

―え? あ、はい! 勿論喜んでやります!! いえやらせてください!!!

―それでは、今度の……




上条「……いよいよ、いよいよこの日が来た……!」プルプル

上条「まさか管理人さんが俺の部屋に来る日がこようとは!」



上条「……しかしッ、まだゴールじゃない……。管理人さんが来るまでに解決しなければならない問題が山積している……!」

上条「まずは……。と」




上条「おーい、インデックス」

69 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 20:52:28.82 ID:znZRBvQo [3/12]

禁書「どうしたのとうまー」ニャー

上条「頼むインデックス!」ガバッ

禁書「ど、どうしたのとうま、ドゲザなんて」

上条「なにも聞かずに小萌先生のとこにしばらく居てくれ。後で俺から迎えに行く」



禁書「へ?」



上条「俺はお前に嘘をつきたくはない。けど、これからやることの詳細についてもできれば話したくは、ないんだ……」

禁書「……とうま……」

上条「頼むインデックス。大切なことが待ってるんだ」



禁書「……また危ないことじゃ、ないよね?」


70 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 20:57:24.51 ID:znZRBvQo [4/12]

上条「あ、ああ。魔術師と戦うとかそういうことじゃない。ただ……」 カサッ…ポトリ



禁書(……ん?あれは…… そっか)






禁書「……そう」

上条「……インデックス?」



禁書「うん、わかったんだよ」

上条「あ、ありがとうインデックス!」

禁書「じゃあ、こもえの家で待ってるから」


上条「ああ、後で行くよ!」


パタン


71 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 21:00:49.74 ID:znZRBvQo [5/12]


上条「ありがとう……インデックス。  さて」



禁書「~♪」



禁書(『おいしい肉じゃがのつくりかた』かぁ)

禁書(とうまってば、私に隠れて料理を用意してくれるなんて)


禁書「楽しみだね!」ニャー




―――
――


72 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 21:07:33.28 ID:znZRBvQo [6/12]

神裂「お邪魔します」


上条「どうぞ、もう準備できてますんで。座って待っててください」

神裂「ありがとうございます。この香り……楽しみですね」



上条(さて、あとはコレを……)カチャカチャ



神裂「……」キョロキョロ

神裂(これが、上条当麻の部屋……)

神裂(よく片付いていますね。管理人としては嬉しい限りです)


神裂(……あ、あれは。上条当麻のベッド……)


神裂「……ッ!」ブンブン

神裂(何を考えているのですか私は!ここに来たのは料理をご馳走になる為であって!)

神裂(決して、決して……そんなやましいことは何も!)

73 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 22:07:55.78 ID:znZRBvQo [7/12]
上条「……よし」

上条「できましたよ管理人さん。今持っていきますんで」



神裂「あ、はい!」



上条「よっ……と」コト


神裂「肉じゃがですか。良い香りですね、楽しみです」

上条「自信作っす!どうぞ」


神裂「ええ、それでは……」パク



上条「……」ドキドキ

神裂「……」ムグムグ


74 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 22:09:29.53 ID:znZRBvQo [8/12]

上条「……ど、どうですか?」

神裂「……ええ、とても美味しいです。正直な所驚きました。上条当麻の腕前がこれほどとは」

上条「あ、ありがとうございまっす!」

神裂「私一人で食べるのがもったいないほどで……。  っと」

上条「へ?あ、あの」

神裂「自分でも召し上がっては?どうぞ」ヒョイ


上条「え」


神裂「……?」



上条「……え~。 い、いただきます!」パク

上条「……」ムグムグ

上条「……お、思ってたより上手くできててよかったっす!は、はは!そ、それに」


75 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 22:10:30.36 ID:znZRBvQo [9/12]

神裂「?」


上条「管理人さんに食べさせてもらったんでさらに美味しかったっつーか……はは」




神裂「……あ」



神裂(わっ……私は無意識になんてことを~っ!!)

神裂(こ、これではこれではこれではまるでしn

上条「まるで新婚夫婦みたいな……なんて、失礼っかね、はは」



神裂(……っっ!!///)ボンッ!!

上条「あははははは……」ポリポリ



神裂「……」プシュー


76 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 22:12:11.79 ID:znZRBvQo [10/12]
…………


上条(火織さん、俯いて押し黙っちまった……。いや、そりゃそうか……)

上条(『新婚夫婦みたい』なんてこんな非モテツンツン頭に言われたらそりゃ不愉快だわな……)

上条(俺、何やってんだか……)

上条「……あの、管理人s


神裂「……ご」



上条「……え?」

神裂「ご馳走様でしたっっ!!」バタバタ バタン!!



上条「……あ、……っ」


―――
――



77 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 22:16:53.28 ID:znZRBvQo [11/12]

神裂(ついあの空気に耐えられずに飛び出してきてしまいました……)

神裂(せっかく彼の部屋にお邪魔できたのに、私はいったい何をやっているのか……)

神裂(今度顔を合わせた時は、今日の事を謝らなければいけませんね……)


神裂(……でも、さっきは)

神裂(上条当麻と、間接的に……その……)



神裂(……っ!)ブンブン



神裂(いっ、いけませんいけませんいけません!!こんな不純なっ!)

神裂(彼は先のある高校生、私はただの一管理人)


神裂(……そう)

神裂(こんなの、きっと彼には……迷惑なだけ……)

78 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 22:23:45.19 ID:znZRBvQo [12/12]
上条「……」コンコン


?「は~い」ガチャ


小萌「あら上条ちゃん。ずいぶんお早いお迎えですね」

上条「ええ。まぁ」

小萌「……?? どうかしましたか上条ちゃん?何か調子が悪そうですけど」

上条「何でもないっす。インデックス預かっていただいてありがとうございました……。ほら帰るぞ、インデックス」

禁書「う、うん」ニャー

禁書(どうしたんだろうとうま……。まさか肉じゃがが失敗したとか?)



上条「ハァ……」


上条(終わった……。不幸だなんてもんじゃねぇ……)

上条(火織さんきっと怒ってるだろうだろうなぁ……当然か)

上条(次会ったら謝るだけ謝るか……無駄だろうけど。ケジメってやつか)

上条「……はぁ」

88 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/11(日) 18:37:07.55 ID:PzcWr2DO [2/21]
上条「うーん」

神裂「何です、上条当麻。そんなに険しそうな表情で見ないでください」

上条「俺、神裂のことどっかで見たことあるんだよなぁ」

神裂「……インデックスの件ですか?」

上条「え?……あ、いや……。もっと身近な所で会ったことある気がするんだ」

神裂「……気のせいでしょう」

上条「……あ」



上条「神裂ってうちの寮の管理人に似てるんだ!」

神裂「ぶほっ?!!」

89 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/11(日) 18:44:00.69 ID:PzcWr2DO [3/21]
神裂「げほっげほっ」

上条「神裂ぃーっ!!大丈夫か!?いきなりそんな盛大に吹き出して!」

神裂「だ、大丈夫です!心配は無用です!」

上条「そうは見えないんだけど……」

神裂「大丈夫と言っています!」

上条「はいぃ!」

神裂(あの変装を見破るとは……上条当麻、さすがですね)

土御門(眼鏡にエプロンかけただけじゃあ、そりゃ気付くぜ)

神裂「何でしょう土御門!?」

土御門「何でもないにゃー」

93 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/11(日) 18:58:12.51 ID:PzcWr2DO [4/21]
上条「もしかして双子の妹がいたりする?」

神裂「いませんよ!」

上条「あ、じゃあ親戚とか!」

神裂「……………………」

上条「……どうしたんだ?」

神裂「内部情報につき教えることは出来ません」

上条(……いるんだ。でも神裂の親戚なら魔術サイドだろうし、また別人だろうなぁ)

神裂(聖人に似た者が何人もいるわけないでしょう。嘘はついてません)


上条「とにかくお前ら本当に似てるんだよ。一度会わせてみたいわ」

神裂(無理に決まってますよ。あれは私なんだから)

94 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/11(日) 19:05:54.22 ID:PzcWr2DO [5/21]
上条「紹介したい……んだけど」

神裂「……?」

土御門「カミやん、ボーッとしてるぜよ」

上条「えっ?そうか!?」

土御門「何を考えてたにゃー?」

上条「大したことじゃねぇよ。ただ……」

神裂「???」



上条「また、管理人さんに会いたい……なって」


神裂(こ、この彼の周りに漂う甘い雰囲気は一体……!?)

土御門「……ライバルは自分」ボソッ

神裂「っ!!?」

95 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/11(日) 19:14:59.48 ID:PzcWr2DO [6/21]
神裂「土御門ちょっとこちらへ!」

土御門「ふぐほぅ!?」

上条「く、首があらぬ方向に!?」


こそこそ

神裂「……つまりどういうことだってばよ」

土御門「だからー、カミやんはあの『管理人』に再会したい程に好意を抱いてるってことだにゃー」

神裂「な、なんてふしだらな……!」

土御門「言っておくけど」

神裂「ん?」

土御門「あの姿で頑張っても恩を返したことにはならないから」

神裂「は?」

98 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/11(日) 19:23:43.28 ID:PzcWr2DO [7/21]
土御門「だってカミやんは『管理人』と『神裂火織』は同一人物だと思ってないんだぜ」

神裂「それがどうしたんです。だからこそあんな恥ずかしい事ができたのですから」

土御門「だからさー」

神裂「?」



土御門「それ、神裂本人が恩を返したわけにならないじゃん」


神裂「!!?」

土御門「ねーちん残念だったにゃー」

神裂「な、なら私の今までの苦労は……」

土御門「『管理人』という架空の奴に手柄を全部横取りされて、水の泡ってことだにゃー☆」

神裂「はああああああああああ!!?」


上条(びくぅ!?)

99 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/11(日) 19:32:21.78 ID:PzcWr2DO [8/21]
上条(何の話をしてるんだろ?そろそろ夕飯の準備しなきゃいけないんだけど)


神裂「そ、そんなぁ」

土御門「ふっ。諦めるのはまだ早いぞねーちん!」

神裂「本当ですか!?」

土御門「方法は簡単で単純」

神裂(ごくっ)

土御門「正体をバラせばいいんだにゃー」

神裂「………………え」

土御門「正体を」

神裂「き、聞こえました!二度も言わなくていいです!」

土御門「へぇ?」

神裂(私が管理人だって……バラす?)

100 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/11(日) 19:42:53.29 ID:PzcWr2DO [9/21]
上条「おい」

神裂「へい!」

上条「俺もう部屋に戻るわ」

神裂「え……」

土御門「待ちたまえカミやん!ねーちんが貴殿に話があるみたいだぜい!」

神裂「ちょっちょっと土御門!?」

上条「なに?」

神裂「ええと……」

土御門「頑張れねーちん!」

神裂「あ……うう……」

101 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/11(日) 19:56:24.43 ID:PzcWr2DO [10/21]
神裂(バラす?バラす?あんなことやこんなことをしたっていうのにバラす?あんな……)

神裂「無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理」

上条「神裂が光の早さで首を振っている!?落ち着いて!なにがなにやら不明だけど!」

神裂「っ!はい!」

上条「……で、俺に話って何さ?」

神裂「あう……」

神裂(私は正体を明かして今後、彼の顔をまともに見れるのでしょうか?
    恥ずかしくてきちんと話せなくなってしまうじゃないでしょうか。
    ……でもこのままじゃ)

神裂「関係は進みませんよね……」

上条「……?」

土御門(関係だとぉぉぉぉぉぉ!?神裂アンタどんな妄想しているんだ!?)

102 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/11(日) 20:08:38.37 ID:PzcWr2DO [11/21]
神裂「上条当麻!」


ぎゅっ!


上条「は、はい!」

上条(手がー!手が握られてるー!?)

神裂「私は……」

上条「お……おう(ドキドキ)」

神裂「私の正体は……」

上条「………………?」



神裂「か「とうまー!!ごはんはまだできないのー!?」



上条「インデックス!」

105 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/11(日) 20:20:30.80 ID:PzcWr2DO [12/21]
禁書「ごはんごはんごはんー!私はいい加減お腹ペコペコなんだよ!」

上条「へいへいわかりましたよっと。そんで神裂、話って何だっけ?」

神裂「いえ!なんでもありません!」

上条「?そう」

禁書「今日のごはんはなに?」

上条「今日は白菜のロールキャベツだぞー」

禁書「!!?」

上条「白菜がキャベツに巻かれてるのだ。ヘルシーで健康的だぞ……ってきゃああああああああああ!!?
    お腹が空きすぎておかしくなったかインデックス!?」


神裂「……………………」

106 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/11(日) 20:28:01.37 ID:PzcWr2DO [13/21]



神裂「……はは、は」

土御門「ねーちん……」

神裂「笑うなら笑ってください」

土御門「いや……哀れすぎて見てるこっちが涙出てくるにゃー……」

神裂「笑いのネタにもならないというわけですか」

土御門 (;ω;)

神裂「ふふふ……」


神裂「はーっはっはっは!!」

108 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/11(日) 20:39:38.49 ID:PzcWr2DO [14/21]
神裂「いいでしょう!夜は魔術師!昼は管理人代理!その名は神裂火織!
    二足のわらじを完璧にこなし、上条当麻をぎゃふんと言わせてやりますとも!」

土御門「そっその意気だぜい!」

土御門(元はオレが『混乱させちまうから、正体は隠せ』って言ったのが原因だが
     なんとか誤魔化せたみたいだにゃー)

神裂「わはははははははー!」






ぶるっ


禁書「どうしたのとうま?もしかして風邪かも?」

上条(新たな駄フラグの予感がする……不幸だー)




終わり!

110 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 20:56:38.28 ID:PzcWr2DO [15/21]
短くなったけど小ネタがいくつかあるんで、またこんな感じで書きたいです
お疲れ様でした


>>109
上条さんはラッキースケベ全般が駄フラグだと思ってるんじゃないかなwwwwww

112 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/11(日) 22:31:24.46 ID:PzcWr2DO [16/21]
神裂「エレベーターの故障ですか……修理はお願いしましたか?」

『未然。どっかのバカがマンションにべったべた大量の落書きを貼って
そいつが隙間に入ってレールに巻き込まれたらしいのだがな』

神裂「はあ……迷惑な方もいるもんですね」

『惘然。扉の辺りに注意書きでも置いてくれるか?』

神裂「わかりました」

『当然。よろしく頼む』


ピッ


神裂「さて、注意書きは何と書きましょうか」

114 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/11(日) 22:40:37.82 ID:PzcWr2DO [17/21]
舞華「普通でいいんじゃないかー。普通で」

神裂「普通……それが一番難しいのですが」

舞華「管理人さんは服装からして普通じゃないからなー」

神裂「そ、そうですか?」

舞華「うん。見た目も中身も変わってるぞー」

神裂(むぅ……魔術的観点からこれ以上バランスを崩したくはないのですが)

舞華「安心しろー。学園都市ではもっと変わった奴がいるよー」

神裂「もっと変わった……ですか?」

115 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/11(日) 22:55:35.40 ID:PzcWr2DO [18/21]
舞華「例えば頭に花をたくさん付けてたりー」

神裂「脳内がお花畑なんですね」

舞華「もやしっこが特撮ヒーローみたいなTシャツを来てたりー」

神裂「正義の味方に憧れているんですね」

舞華「私よりも小さい年齢不詳のロリ合法化先生もいるんだぞー」

神裂「永遠の12才なんですね、羨ま」

舞華「うんー?」

神裂「いえ、別に」

116 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/11(日) 23:06:49.29 ID:PzcWr2DO [19/21]
舞華「とにかく適当でいいんだよ適当でー」

神裂「ならばこのような感じでどうでしょうか」


『このエレベーター 乗るべからず』


舞華「達筆ですなー。なんだか一休さんを連想させるがー」

神裂「お褒めにあずかり光栄です。では早速貼ってきますね」

舞華「おー」

神裂「あら?あなたはどちらへ?」

118 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/11(日) 23:31:23.29 ID:PzcWr2DO [20/21]
舞華「んー?帰るんだよー」

神裂「土御門に会わなくてよろしいのですか?」

舞華「エレベーターが壊れてちゃあ上れないからなー。今日は帰るよー」


ぐるぐるぐる


神裂「……清掃ロボットから下りればいいのでは?」

舞華「管理人さんは面白いなー。じゃーねー」

神裂「…………」

神裂(私より変わった人とはあの子も含まれている気がします……)

119 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/11(日) 23:43:58.10 ID:PzcWr2DO [21/21]



神裂「これでよし……と」

神裂(うん、さすがにエレベーターの扉に貼られていたら気付くでしょう)

神裂「あ、笑っていいとも!が始まる時間!」


ぱたぱたぱた……

チーン ガガガガー


上条(ん?エレベーターの開きが悪かったな。何か引っ掛かったか?)

上条「扉には何もないし、気のせいか」

121 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 00:16:33.58 ID:G/epqYDO [1/33]


神裂(昼ドラがこんなにも面白いとは……日本の娯楽も捨てたものじゃありませんね)

上条(サンデーがどこにも売っていないなんて……でもコンビニにガンガンがあったし、いっか)


神裂「上条さん、お帰りなさい」

上条「ただいまー」

神裂「今日は暑いですね」

上条「そうそう、外歩くのが大変だよ」


ぽちっ


神裂「確かに汗だくですね。タオルをお貸ししますよ」

上条「いいよ、そんな気を遣わなくて!すぐ上が俺ん家なんだから」


うぃーん


神裂「ちょちょちょ待ってください」

上条「はい?」

122 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 00:33:46.31 ID:G/epqYDO [2/33]
神裂「なにしてんですか!?」

上条「エレベーターに乗ろうと……」

神裂「そこの貼り紙に書いてあるでしょう!?」

上条「貼り紙?何もないけど……」

神裂「そんなわけ……」

神裂(なっ!本当にない?!)

上条「じゃあ俺……」

神裂「待ちなさい!とにかくエレベーターに乗ってはいけません!」

123 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 00:37:52.97 ID:G/epqYDO [3/33]
上条「えー?だって上に行かないと俺の部屋……」

神裂「行かないでください!」

上条「え……それって、ずっとここにいてほしいってこと……?」

神裂「だから何でエレベーターに乗り込んでるんですか!赤面しないで!」

上条「はははーすぐ戻るよ待っててね!」

神裂「わー!このわからず屋ー!」


ガガガガー


神裂「くっ!」

125 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 00:48:40.47 ID:G/epqYDO [4/33]
神裂(間に合えっ……!)

神裂「おっ……うおおおおおおおおおおお!」

上条「わあっ!?どうして転がり込んできたの!?」

神裂「このエレベーターは故障しているので乗らないでください!!」


上条「……もう動いてるけど」

神裂「……!」

上条「ちょっとぐらいなら大丈夫じゃない?下りる時も乗って来たん……」


がこん!


神裂「きゃあ!」

上条「危ない!」

126 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 00:52:27.39 ID:G/epqYDO [5/33]
上条「大丈夫か!?」

神裂「はい……」

上条「……やばい」

神裂「……まさか」

上条「エレベーターが止まったみたいだ」

神裂「ええ!?」




続く

129 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 01:05:46.65 ID:G/epqYDO [6/33]
寝ます


【補足】

一巻

さよなら管理人さん編

ニ、三巻

ドキドキ密室編 NEW!

四巻

決意の神裂編


愛を込めて肉じゃが編は
おそらく上条さんが管理人さんを意識し始めているので
さよなら編以降だと思います

参考までにどうぞ
ではおやすみなさい

135 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 15:30:57.24 ID:G/epqYDO [7/33]
( ´ー`)ノ

139 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 17:43:06.67 ID:G/epqYDO [8/33]
上条「とにかく外に連絡を……!ああ、くそ!携帯の電池が切れてる!」

神裂「私は携帯電話を持っていません……」

上条「じゃあ非常用の電話(名前忘れた)で管理室に……!」

神裂「……………………」

上条「…………はは」

神裂「……ごめんなさい」

上条「……いや、元はといえば俺が人の話を聞かなかったから」

神裂「いいえ、私の仕事に対しての意識が不足していたから……」

上条「いや!」

神裂「いいえ!」

140 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 17:51:40.06 ID:G/epqYDO [9/33]
上条「……………………」

神裂「……………………」

上条「言い争っていても仕方ないな……」

神裂「ですね……」

上条「とりあえず人が来るまで待とうか」

神裂「あ、一応緊急時のボタンがあるので押しておいてください」

上条「わかった」


ぽちっ ブツン


神裂「…………」

上条「…………」

神裂「……電気が消えましたね」

上条「す、すいませんー!変な所押したみたいですー!」

141 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 18:04:47.13 ID:G/epqYDO [10/33]
神裂「気にしませんよ。あなたと一緒にいるとトラブル続きでもう慣れました」

上条「…………」

神裂「……!……べ、別にあなたを責めているわけでは……」

上条「いいんだ管理人さん。俺自身も同じこと考えてるから……」

神裂「…………あー」

上条「…………」

神裂「あ、そのビニール袋にナマモノは入っていませんか?」

上条「ん?漫画雑誌とペットボトルのお茶だけど……何で?」

142 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 18:16:25.91 ID:G/epqYDO [11/33]
神裂「だってダメになってしまったら勿体ないじゃないですか」

上条「?」

神裂「これから私達、長時間密室にいるんですよ」

上条「……?!!」

神裂「ね?」

上条(まさかこの状況)

神裂「ナマモノは危ないでしょう?」



上条(俺の理性が一番危ない!!?)

143 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 18:30:43.42 ID:G/epqYDO [12/33]
上条「ふおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」

神裂「上条さん!?頭を抱えてどうしたのです!」

上条(落ち着け俺!慌てるな俺!状況を整理しようぜ俺!)

神裂(大丈夫でしょうかこの人……)

上条(狭いエレベーター……密室……管理人さんと二人っきり……男と女……昼の暗闇)ブツブツ


上条「管理人さん」

神裂「な、何でしょう」

上条「暗いのと明るいの、どっちが好きですか?」

神裂「は?」


上条(ぎゃあああああああああああああああああああああああああ!!!)

146 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 18:45:07.48 ID:G/epqYDO [13/33]
上条(あかんもうダメだ……そうだ!こんな時にこそ素数を数えるんだ!)


上条「あれ?」

神裂「落ち着きましたか?」

上条「素数って何?」

神裂「さあ?二で割ると一余る」

上条「そら奇数」

神裂「酸味のある調味料」

上条「そらお酢」

神裂「おっす!」

上条「おら悟空!違うわ!つーか知ってんのかよ管理人さん!」

147 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 18:56:08.13 ID:G/epqYDO [14/33]
上条「はぁー、あっちぃ……」

神裂「興奮のし過ぎです」

上条(悟空で思い出した、漫画でも読んで気を紛らわせるかぁ)

上条「……暗くてなんにも見えない」

神裂「そうですか。私はあなたの顔がバッチリ見えますが」

上条「そんなバカな。視力2.0の上条さんがそう言ってんですよ?」

神裂「私は8.0です」

上条「ははは!面白いなぁ管理人さんは!」

神裂「?」

148 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 19:08:21.20 ID:G/epqYDO [15/33]
神裂「暑いなら先ほど買ったお茶を飲んだらどうです」

上条「そうすっか……管理人さんも飲むだろ?」

神裂「!!?」

神裂(そんな事したら間接キスになってしまうじゃないですか……!
    いやでもいくら私でもこの暑さで水分補給無しでは)

上条「うわー、これマッズイ炭酸だった……でも冷たいしいいよな?はい管理人さん」

神裂「は、はい!頂きますです……」

上条「ほら」

神裂「………………」

上条「どうしたの?」

149 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 19:16:08.07 ID:G/epqYDO [16/33]
神裂(彼は別になんとも思ってないんですから!)

神裂「では!」


ごくっ


神裂「マズッ!!?げほっげほっ!」

上条「だっ、大丈夫かー!?」

神裂「お茶じゃないのですかこれ!?」

上条「うん、そうみたい。と、とにかくしっかりしろー」

神裂「心配かけま……」



ふにゅっ



神裂「?!!っっっ!!」

150 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 19:25:51.75 ID:G/epqYDO [17/33]
上条「何だ?手のひらに柔らかくてふにふにした感触が……」

神裂「きっ……」

上条「これって……」

神裂「きゃあああああああああ!」

上条「おわっ!?」


ばしゃーん


神裂「……………………」

上条「……………………」

神裂「……………………」

上条「……なにやらわからんが、大丈夫?」

神裂「……お茶、かけてしまいましたね」

上条「うん……ベトベトする……」

神裂「私もです……」

152 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 19:34:02.88 ID:G/epqYDO [18/33]
神裂「あ、謝りませんからね!」

上条「いいよ……炭酸苦手なのに飲ませちゃった俺が悪いんだから」

神裂「……そこじゃないんですが」

上条「?」

神裂「何でもありません!」

上条「しかし、エレベーターは暑いし服はベトベトするし最悪かもなー」

神裂「はぁ……」

153 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 19:40:33.17 ID:G/epqYDO [19/33]
神裂(どうしてこうなってしまうのでしょう……。上条当麻に恩を返したいのに素直になれません)


上条「まあ本当は」

神裂「……?」

上条「俺、管理人さんとこうして話してるのすっごい楽しいかな。
    こんな大変な状況だけどさ」

神裂「…………!」

神裂(この人は)

154 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 19:46:22.89 ID:G/epqYDO [20/33]
神裂(いつも自分にも他人にも素直で、私とは違う。私もこんなふうになりたいな……)

神裂「……って」

上条「暗い中は難しいな……」

神裂「何脱ぎだしているんですか!?」

上条「えー?だって服を脱いだら涼しくなるしベトベトしないし一石二鳥じゃん」

神裂「女性の前ですよ!」

上条「見えないんだから気にしなくていいだろ?」

神裂「……」



神裂「……それもそうですね」

上条「んん?」

155 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 19:46:45.61 ID:G/epqYDO [21/33]
飯食ってきます

162 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 20:24:34.53 ID:G/epqYDO [22/33]
>>160
しまった本気で被った

163 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 20:37:14.79 ID:G/epqYDO [23/33]
神裂「私も素直になろうと思います」

上条「んんん?」

神裂「えいっ」


するっ


上条「こ、これは衣擦れの音?」

神裂「正直私もこの飲料水の不快感には耐えられません」

上条「はっ!はい!」

神裂「確かあなたは暗闇で見えないとおっしゃいましたね」

上条「はい」

神裂「そうだとしても恥ずかしいものは恥ずかしいので」

上条「まさか」



神裂「こっちを向かないでくださいね?」

165 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 20:51:17.92 ID:G/epqYDO [24/33]


するするっ


神裂「ふぅ」

上条「もしもしつかぬことをお聞きしますが」

神裂「どうぞ」


上条「今何をお召しになっておりますのでしょうか管理人さん」

神裂「……………………」

上条「……………………」





神裂「……………………えっち」


上条(おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
    おさまれ俺の熱いパトスぅぅぅぅぅうううううううううううううううっっっ!!)

168 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 21:12:27.94 ID:G/epqYDO [25/33]
上条「あっあわあわ管理人さま?」

神裂「……慌てないでください」

上条「はひ」

上条(俺の隣には生まれたままの姿の管理人さんが……!)

神裂「…………」

上条(ちょっとだけなら……いや、管理人さんに失礼だぞ!)

上条「…………」


ちらっ


上条(おおおおおわああああああああああああああああああああ暗くてわかんねええええええええええ)

171 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 21:42:18.61 ID:G/epqYDO [26/33]
上条(やばいやばい今サイコメトラーがここにいたらやばいってぐらいやばい)

神裂「太ももの間が汗でヌルヌルします……」ボソッ


上条( 誘 っ て ん の ?)


上条(いや勘違いするな上条当麻今までの経験によるとこれはインデックス乱入ビンタ&噛み付きルート
    の予感がするぞもしそうなったら俺の社会的立場は抹消される)

上条「ガガガンガン読んじゃおっかなー?上条さんの心の目ならいけるし!」

神裂「無理だと思いますが……あ、そこにはありませんよ」

上条「え?じゃあここ?」

神裂「違……」


ぽゆん


上条(……これはわかるぞ。この顔に当たるもの)

神裂「私の胸……です」

174 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 21:49:51.09 ID:G/epqYDO [27/33]
ガラガラガラ ←上条の理性が崩れた音


上条「管理人さん!」

神裂「あ……!」

神裂(細いとは思いましたがよく見ると筋肉もついていて、いくつかの傷がワイルドで……)

神裂「上条さん……」

上条「あの……」

神裂「はい……」

上条「俺……俺!」

176 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 22:05:28.06 ID:G/epqYDO [28/33]


チーン ガガガガー


上条「……………………」

神裂「……………………」

上条「……………………扉」

神裂「……………………開きましたね」

上条「……………………明るく」

神裂「……………………なりましたね」



「にゃー」



上条・神裂「「?!!」」


上条「なんだ猫か」

神裂「猫ですね」


「実は私」

177 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 22:14:55.54 ID:G/epqYDO [29/33]
姫神「姫神秋沙ちゃんでーす」

上条「……………………」

神裂「……………………」

姫神「出現フラグは既に。>>112であったんだけど。気付いた?」

上条「……全然気付かなかったよ!」

姫神「最近。姿を隠すのが得意になったみたい」

上条「そうなのか姫神!それにしてもその魔法のステッキ素敵にグレードアップしてるな!」

姫神「……………………」

上条「……………………」

姫神「とりあえず」

上条「はい」

姫神「一本いっとく?」

上条「不幸だあああああああああああああああああああああああああ!!!」

178 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 22:27:23.67 ID:G/epqYDO [30/33]
神裂(……助かってホッとするはずなのに、どこか残念な気持ちもあります)

神裂「……今日のところはこれでよかったのでしょう」

神裂(聞き損なった話はまた今度にしましょう。機会はいつでもあるんですから!)



姫神「そういえば上条くん」

上条「…………あい」

姫神「防犯カメラって。知ってる?」

上条「……………………」

姫神「よかったね。変なことしなくて」

上条「……………………あい」




 おわり!

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