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上条「管理人さーん」神裂「はいっ!?」

1 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/04/01(木) 19:53:23.67 ID:AdgTFwDO [1/22]
上条「今日も朝から掃除?いつも早起きだよなぁ」

神裂「いえ!例え代理だとしても、寮の管理人としての仕事はちゃんとこなしたいですから」

上条「へぇ。俺には真似出来ないよ」

神裂「ははは……えっと、そちらは?こんな朝早くからどうしたんですか」

上条「補習だよ。今まで授業サボってた分と、何やら色々あって入院してた分」

神裂「(ぎくっ)……入院ですか」

上条「そう!お陰で夏休み一週間は潰れたんだぜ。学校もそれぐらい見逃してくれたっていいのにさ……
    って、管理人さん?どうした?」

神裂「な、なんでもありません!(また借りを作ってしまった……!)」

上条「?そう」

4 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/04/01(木) 20:02:18.65 ID:AdgTFwDO
上条「あ、そろそろ行かなくちゃかな」

神裂「時間ですね」

上条「じゃあな管理人さん!」

神裂「いってらっしゃい。気をつけてくださいね」

上条「ああ。行ってきます!」




神裂「ふー」

土御門「ねーちん頑張ってるにゃー」

神裂「わあ!?」

5 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/01(木) 20:14:13.70 ID:AdgTFwDO
神裂「土御門ですか……背後から驚かさないでください!」

土御門「後ろからじゃなければ驚かしてもいいのかにゃー?」

神裂「そういう訳ではありません!」

土御門「ところで見てたぜさっきのカミやんとの会話!上手くいってるにゃー」

神裂「管理人とはこのような感じでいいのでしょうか?いまいち正解が掴めないというか」

土御門「おっけーおっけー!オレの予想だとカミやんは『包容力のあるお姉さん』がタイプ!
     寮の管理人はまさに恩を返す絶好の職業だと言えよう!」

神裂「は、はぁ」

9 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/01(木) 20:31:40.30 ID:AdgTFwDO
土御門「心配することないぜい。横から聞いてても何つーか、夫婦みたいだったし」

神裂「ぶっ!!ふふふっ、夫婦ぅ!?」

土御門「おうおうもしかするとあれかにゃ?この後は某漫画的な展開かにゃ?」

神裂「なななな……ッ!」

土御門「学生と未亡人が恋愛に発展したり?」

神裂「そそ、そんなこと──!」

土御門「あれ、そうするといずれねーちんとカミやんがセッ……」

神裂「土御門ォォォォオオオオ!!」

11 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/01(木) 20:40:54.79 ID:AdgTFwDO
土御門「ぎゃああああああ!!?竹箒に仕込み刀!?待って待ってお願い待ってぇぇぇぇぇええ!!」

神裂「人が黙ってたら……調子に乗ってんじゃねえぞ!?」

土御門「ストォォォォォップ!」

神裂「止まれません!」

土御門「ねーちん約束を忘れたか!?」

神裂「ッ!…………」

土御門(た……助かったぁーっ!)

12 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/01(木) 20:50:08.87 ID:AdgTFwDO
土御門「この仕事を始める前に決めたぜい?」

神裂「……忘れてません」

土御門「はい、じゃあ復唱!ひとーつ」

神裂「魔術師の私が学園都市で何かあるとまずいので、トラブルは起こさない」

土御門「ふたーつ」

神裂「もちろん魔術師であることは隠す」

土御門「みーっつ」

神裂「……裏で動いてくれた土御門には感謝し、逆らわないようにする」

13 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/01(木) 21:00:48.92 ID:AdgTFwDO
土御門「はい三つ目!最後が一番大事たい!」

神裂「……納得いきません」

土御門「ねーちんだってカミやんに恩返しするだけじゃなく、インデックスを近くで守れたりと得することばっかだぜい?
     感謝されこそすれ恨まれる道理はないにゃー」

神裂「む」

土御門「ほらほらありがとうは?」

神裂「……ありがとう」

土御門「聞こえないにゃー」

神裂(こいつ[ピーーー])

15 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/01(木) 21:13:51.48 ID:AdgTFwDO




神裂(さて、掃除は済んだ──というか、ロボットが全てきれいにしてくれるんですよね……)


神裂「どうしましょう?」

禁書「とうまぁ……どこー……?」

神裂「インデックス!」

禁書「管理人さん……、とうま見なかった……?」

神裂「上条当麻なら先程、登校しましたよ」

禁書「えぇー!!?」

16 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/01(木) 21:22:53.30 ID:AdgTFwDO
禁書「お、お腹空いたんだよ……(バタンッ)」

神裂「インデックス!?大丈夫ですか!?」

禁書「うう……ごはん……」

神裂「彼に食事を取らせてもらっていないのですか!?酷い……!」

禁書「そんなことはないんだけど」

神裂「え?」

禁書「でもやっぱり白米ニ合と味噌汁三杯に焼き魚三尾、お漬物一袋じゃ足りないんだよ……」

神裂「ま、まだ食べ足りないのですか……」

17 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/01(木) 21:32:53.62 ID:AdgTFwDO
禁書「とうまはいつ帰ってくるか知らないし……」

神裂「インデックス……」

禁書「ごはん……」

神裂「……分かりました」

禁書「え……?」

神裂「私がインデックスの為、上条当麻の代わりに食事を用意します!」

禁書「ほ、本当!?」

神裂「料理はそれほど得意というわけではありませんが、腹を満たすぐらいはできると思います」

禁書「やったー!!ありがとう管理人さん!じゃあ早速」

神裂「その前に」

18 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/01(木) 21:39:35.16 ID:AdgTFwDO
神裂「食管理は彼の役ですからね」

禁書「?」

神裂「ちゃんと本人に伺ってから作ります」

禁書「えー!?じゃあそれまでどうすればいいの!?」

神裂「彼の学校まで行きましょう。休み時間ぐらいは会えるでしょう」

禁書「な……な……」

神裂「おそらく歩いて三十分もかからないだろうし。では行きましょうか」

禁書「わ、私……」

19 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/01(木) 21:48:17.03 ID:AdgTFwDO
禁書「もう……歩けないんだよ……(ガクッ)」

神裂「インデックス……インデックスーッ!!」






禁書「……真面目過ぎるのも難点かも。とにかくとうまに訊いてきてほしいんだよ」

神裂「生き返りましたか」

禁書「私は部屋で待ってるね」

神裂「……どこで間違えたのでしょう」

20 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/01(木) 22:00:03.76 ID:AdgTFwDO




上条「補習がないというのに学校に来てしまうなんて……不幸だー」

上条「……暑ぃ。あそこのコンビニで涼んでいこっかなー。まだ今週のジャ〇プ読んでなかったし」


店員「らっさいあせー」

上条「えーと、あったあった……ってボロボロじゃねえか!」


上条「不幸だー」

21 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/01(木) 22:10:03.70 ID:AdgTFwDO
上条「時間はまだまだ余裕だし……ファミレスでも行くかな」

神裂「上条……さん!」

上条「あれ、管理人さん?どうしたんだこんな場所まで」

神裂「実はあなたに会いたくて」

上条「……え?」

神裂「あなたに会いにここまできたんです」

上条「ええええええええええええ!?」

22 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/01(木) 22:19:42.94 ID:AdgTFwDO
神裂「補習はどうしたのです?」

上条「いや、今日は休みだったんだ……っつか俺に会いたいってどういう意味でせうか!?」

神裂「え?そのままの意味ですが?」

上条(わー!わー!なになに!?俺の知らぬ間にフラグ立ってた!?上条当麻……管理人さんにまで手を出してたとは)

上条「グッジョブ!」

神裂「何故こそこそとガッツポーズをとっているのですか?」

上条「いえいえ何でもありませんのことよ」

神裂「おかしな人」

23 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/04/01(木) 22:32:21.14 ID:AdgTFwDO
上条(よし……これを機に仲良くなろう!どうやら俺には彼女がいないみたいだし、インデックスは……違うようだし)

上条「あー、えー」

神裂「顔が真っ赤です上条さん」

上条「かかかかかんりにににんさん」

神裂「どもりすぎです上条さん」

上条(落ち着け……落ち着け俺!やればできる男!それが俺!)

神裂「汗を流しすぎです上条さん」

上条「あの!」

24 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/04/01(木) 22:42:28.70 ID:AdgTFwDO
神裂「もしかして熱中症でしょうか?(ぴた)」

上条(ひぃ!?おでこで体温測定!?)

神裂「少し熱いですね……水分を補給した方がいいのかも」

上条(近い近い!顔が近…………)

神裂「上条さん……上条さん!!!」




上条「……申し訳ないんだけど俺をどっかの木陰にでも連れてってやくれまいか」

神裂「生き返りましたか。って何これデジャヴ」

25 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/01(木) 22:54:49.54 ID:AdgTFwDO




上条「……ん」

神裂「気が付きましたね。水飲みますか?」

上条「あ、ありがとう。ここは……」

神裂「あなたが倒れた近くの公園です。ベンチがあって助かりました」

上条(この状況……なんと膝枕だと!)

神裂「あ、もう水がない……すみません、自販機行ってきますね。ここで寝ていてください」

上条「あ、ああ」

26 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/01(木) 23:15:56.63 ID:AdgTFwDO
上条「行っちまった……」

上条(というかこれって脈アリなのか?ここまで世話されてたら勘違いしちゃいますよね?
    管理人さんの本名知らないけど。でも)

上条「きっとあの人が好きなのも、記憶をなくす前の上条当麻なんだろうなぁ……」




神裂「自販機自販機……」

神裂(彼が目を覚ました瞬間すごく安心した。これってただ単に恩人が無事だったから?それとも)

神裂「私……上条当麻を恋愛感情含んで見ている……?」

神裂(いやいやそれはない!そんなこと言ったらまるでそういう関係になりたがっているみたいじゃないですか!)




土御門『セ』

神裂「ふんぬぉぉぉぉぉぉおおおおおお!!」

27 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/01(木) 23:31:06.98 ID:AdgTFwDO
書いてて恥ずかしくなってまいりました
超助けて




神裂「頭から!!頭から離れろぉぉぉおおお!!(ガンッ!ガンッ!)」


ピー、ピー


神裂「ん?」


ビィィィィィィィィ!!


神裂「うわあ!?」

上条「管理人さん!って何だぁ!?」

神裂「よくわかりませんが、いきなり鳴りだして」

上条「とにかく逃げろ!」

28 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/01(木) 23:42:48.52 ID:AdgTFwDO
神裂「はぁ、はぁ、はぁ」

上条「……はぁ。やっと寮に着いたー!疲れたー!」

神裂「す、すみません。きっと私があのロボットを壊したから」

上条「……壊したの?」

神裂「(土御門からトラブルは起こさぬよう言われていたのに)……管理人失格です」

上条「ちょ、そんなしょげるなよ」

神裂「いえ、あなたにも迷惑をかけて……私は」

上条「うーん」

30 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/01(木) 23:55:26.54 ID:AdgTFwDO [22/22]
上条「管理人さんはさ」

神裂「え?」

上条「倒れた俺に優しく介抱してくれたし、毎日たくさんの仕事を一人でこなしたり、誰かの為に頑張ってる。
    ってだけでもすっげぇ尊敬してる。確かにそれが空回りだったとしても、俺にとっちゃあ有り難いよ」

神裂「いきなり何を」

上条「あんたに感謝してる人間がここにいるってこと!
    迷惑かけてるとか、そんな小さなもんで落ち込んでる方が、俺は寂しいよ」

神裂「……ありがとうございます」

31 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/02(金) 00:03:39.86 ID:rADE8UDO [1/5]
神裂「……そういえば何か思い出さなきゃいけないことがあったような」

上条「?」

神裂「確か……」



禁書「とうまぁ……」

上条「イ、インデックスサン!?」

禁書「二人ともどこ行ってたの!?私はお腹が減り過ぎて死にそうになっていたっていうのに!」

上条「いったぁぁぁぁああああああ!!!だからといって俺を噛むなぁぁぁぁあああ!!」

32 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/02(金) 00:15:35.68 ID:rADE8UDO [2/5]
神裂「仲良さそうでよかったです」

上条「これが!?これが仲良さそうに見えんの!?」

禁書「管理人さんも管理人さんなんだよ!ごはん作ってくれるって言ったのに!」

上条「お前ッ……!なんて失礼なこと頼んだんだ!!そんな風に育てた覚えはありません!」

禁書「だったらとうまが早く作ればいいかも!」

神裂「いえ、私が用意しますよ。これからスーパーに行って材料買ってきますね」

上条「そこまでしてくれるなんて……!どっかの居候とは違……いってぇ!!」

33 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/02(金) 00:33:20.35 ID:rADE8UDO [3/5]




神裂「♪」

土御門「ご機嫌そうだにゃー?ねーちん」

神裂「土御門」

土御門「“必要悪の教会”から命令だぜい。『今すぐ戻ってこい』だってよ。
     やっぱり聖人クラスは自由に動けないんだにゃー」

神裂「そう、ですか。なら最後に彼らに」

土御門「会いに行く時間はない。お前の本職は魔術師だ。言いたいことはオレから伝えとくよ」

神裂「……『ご馳走できなくてスミマセン』と」

土御門「それだけ?」

34 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/04/02(金) 00:38:11.55 ID:rADE8UDO [4/5]
神裂「……ではもう一つ」




『また今度ごはんを作りますから、待っていてください』




 おわり

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