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上条「俺はこの家を出る!」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 13:36:40.32 ID:5HqcwbvZP [1/36]
禁書「え…?」
上条「聞こえなかったか?俺はこの家を出ると言ったんだ」
禁書「とうま…?」
上条「お前のわがままに振り回されるのはもううんざりだ」
禁書「・・・」
上条「食料と金は置いていく。あとは好きにするんだな」
禁書「ちょっと、まっ―」
バタン
禁書「そんな…とうま…」
禁書「え…?」
上条「聞こえなかったか?俺はこの家を出ると言ったんだ」
禁書「とうま…?」
上条「お前のわがままに振り回されるのはもううんざりだ」
禁書「・・・」
上条「食料と金は置いていく。あとは好きにするんだな」
禁書「ちょっと、まっ―」
バタン
禁書「そんな…とうま…」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 13:37:27.24 ID:5HqcwbvZP
上条「とは言ったものの、これからどうするか」
上条「土御門のところに世話になるか・・・?いや、あいつに借りを作るわけにはいかん」
上条「どうしたものか・・・」
美琴(あっ、あいつは・・・)
美琴「ちょっとアンタ!待ちなさい!」
上条「ん?なんだビリビリか・・・」
美琴「なんだとは失礼ね。今日こそ決着つけてやるんだから!」
上条(そうだ!)
上条「おいビリビリ」
美琴「なっ、何よ!やる気になったわけ?」
上条「今日お前のところに泊まってもいいか?」
美琴「えっ?」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 13:38:49.30 ID:5HqcwbvZP
美琴「ちょっ、なななななに言ってんのよ///」
上条「ダメか?」
美琴「だ、ダメじゃないけど。うちは寮だし監視も厳しいし・・・」
上条「そうか・・・そうだよな、すまん無理言って」
美琴「ま、待って!」
美琴「ひ、一晩くらいなら・・・」
上条「本当か?!ありがとう、恩に着る!」
美琴(これはつまり・・・そ、そういうことなのよね?)
美琴(く、黒子には悪いけど今日だけ出てってもらおうかしら)
美琴「・・・////」
上条(よし。とりあえず今晩はしのげそうだ)
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 13:40:37.05 ID:5HqcwbvZP
―寮
黒子「ダメですの」
美琴「やっぱり…」
上条「どうしてだ白井!」
黒子「こんな類人猿をお姉さまと一緒の部屋に置くだなんて、お姉さまの貞操が危ぶまれますの」
上条「そんなつもりはないんですが…」
美琴「黒子、そこを何とかお願い!こいつにだって、それなりの事情があるはずよ」
黒子「・・・まぁお姉さまがそこまでおっしゃるなら」
美琴「ありがとう黒子!」
黒子「その代わり・・・」
黒子「明日はわたくしがこの方と一晩過ごしますの」
美琴「は?」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 13:44:23.52 ID:5HqcwbvZP
美琴「えっ、ちょっ、どういう・・・」
黒子「よろしいですわね?」
上条「別に構わないけど、何も二人きりになる必要はないと思うんですが?白井もいればいいのでは」
黒子「いくら類人猿とはいえ客人。床で寝かせるわけにはいきませんの」
黒子「わたくしは今日別の友人の部屋に泊まることにしますわ」
上条「そうか。すまんな、気を遣わせてしまって」
黒子「いえ。あ、わたくしのベッドには近寄らないように。類人猿の臭いがついてはたまりませんの」
上条「お、おう」
黒子「それでは」
バタン
美琴「・・・・・・」
上条(思いがけず二日目の宿もゲット、上条さん幸運です)
黒子(お姉さまだけいい思いなんてさせませんの)
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 13:48:20.29 ID:5HqcwbvZP
上条「なんか白井には悪いことをしてしまったな…」
美琴「い、いいのよ!気にしないで!」
美琴(ていうか黒子がこいつと一晩過ごすってどういうこと?)
上条「いやーそれにしてもよかった」
美琴「あ、あの・・・さ」
上条「ん?」
美琴「わざわざ泊まりに来るってことは…つまり…そういうことなのよね?」
上条「まあ、そういうことです」
美琴(あああ…やっぱり////)
上条(察しがよくて助かる、家出だなんて恥ずかしくて口に出せないもんな)
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 13:54:07.59 ID:5HqcwbvZP
美琴「と、ところであんた!ご飯は?」
上条「あぁ、そんな時間か。食べてきたからそんなに減ってないぞ」
美琴「そ、そう。私はこれから食堂で晩ごはんだから部屋を出るわよ」
上条「おう」
美琴「あ!お、お…お風呂は?」
上条「しまった。それを考えてなかったな・・・」
美琴「ど、どうするの…?」
上条「さすがにこの寮のを使うわけにもいかないしな。ちょっくら銭湯行って来るわ」
美琴「い、いってらっしい。見つからないようにね!」
上条「へいへい」
バタン
美琴(これはあれよね、私もお風呂に入っておいた方がいいのよね?)
美琴(き、緊張してきたぁぁ///)
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 14:03:24.63 ID:5HqcwbvZP
美琴「はぁ・・・」
美琴(なんでよりによってこんな寝巻きしか…。嫌われないかな…)
上条「ただいまー。はぁ…監視の目をくぐり抜けるのも楽じゃないな」
美琴「お、おかえり」
上条「おう。さて、風呂も入ったことだしさっそく…」
美琴「え?ええ?!ちょっとまだ心の準備が…」
上条「将棋でもしますか」
美琴「・・・え?」
上条「あれ、もしかしてビリビリ将棋出来ない?」
美琴「いや、出来るけど…」
上条「ならやろうぜ。最近やってなくてなまってるんだ」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 14:05:32.79 ID:5HqcwbvZP
美琴「はい、王手」
上条「ぬおぉー!ま、またしても…」
美琴「単純なのよあんたは」
上条「ん~でもやっぱり楽しいな」
上条(インデックスは負けそうになると投げ出すからな)
美琴「そ、そうね」
・・・・・・
美琴「ね、ねぇ・・・」
上条「ん?」
美琴「も、もう夜も遅いし、そろそろ・・・///」もじもじ
上条「あぁ、もうこんな時間か。じゃあそろそろ…」
美琴「う、うん・・・」
美琴(い、いよいよなのね…///)
上条「寝るとしますか」
美琴「・・・へ?」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 14:12:34.83 ID:5HqcwbvZP
上条「寝ないのか?」
美琴「あ・・・え?寝る…の?」
上条「寝る以外ないだろ。他にしたいことでもあるのか?」
美琴「・・・・・・」かぁぁ
上条「なんだどうした。顔真っ赤だぞ?」
美琴「そ、そうよ!寝るのよ!寝るに決まってるじゃない!」
上条「あ、あぁ」
美琴「私は黒子のベッドで寝るから、あんたは私のベッドで寝なさい!!」
上条「何をそんなに怒ってんだ…」
美琴「うぅ、うるさいうるさい/////このバカ!おやすみっ!」
バサッ
美琴(んもぉ~私のバカバカバカぁ!)
美琴(そうよ、冷静に考えたらあの鈍感バカがそんなことするわけないじゃない!)
美琴(私の気持ちにすら気づいていないのに・・・・・。このバカ)
上条(あぁ…。いい布団だなぁ)
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 14:23:21.51 ID:5HqcwbvZP
美琴「あんっ・・・。ちょっと当麻っ・・・」
美琴「あっ、あっ!やだ、いきなりそんなっ・・・」
美琴「んあぁっ!はうぅんっ・・・!は、激しっ・・・!」
上条「―い・・・」
上条「―おーい!」
美琴「はっ!!!」
ガバッ
上条「やっと起きた。もう朝だぞ」
美琴「・・・・・・」
上条「随分うなされてたが…悪い夢でも見てたか?」
美琴(い、いやああああああああ//////)
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 14:29:53.20 ID:5HqcwbvZP
美琴「・・・・・・」ずーん
上条「朝っぱらからものすごいテンションの低さだな…」
美琴「うるさい…」
ガチャ
黒子「おはようございますお姉さま、もうすぐ朝食のお時間ですの」
美琴「はぁーい…」
上条「えーっと、今日は白井とだっけ?お世話になります」
黒子「いえいえ、こちらこそ」
上条「じゃ、俺はこれから補習ですので。夕方頃戻ります」
美琴「いってらっしゃい…」
美琴「はぁ・・・」
黒子(これは何かありましたわね)
黒子(まぁ、お姉さまのことですの。おおかた勝手にヘマして落ち込んでるといったところでしょう)
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 14:39:31.67 ID:5HqcwbvZP
上条「おーっす!」
土御門「おう、上やん」
青髪「今日もええ天気やなぁ」
クンクン
上条「ん?なんだ?」
土御門「上やんからメスの匂いがするぜよ」
上条「げっ」
土御門「どうやら図星みたいだにゃ~」
上条(こいつ…)
青髪「いかんなぁ~。それで、誰の匂いなん?」
上条「し、知らん!」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 14:47:47.88 ID:5HqcwbvZP
―夕方
上条「あ、おーい白井!」
黒子「あら、上条さん」
上条「今帰りか?」
黒子「ええ、ちょうど」
上条「よかった。一緒に帰ろう。あそこに一人で向かうには気が滅入るってもんで」
黒子「それもそうですわね、一緒に参りましょう」
―その背後
美琴(黒子の奴、いったい何を企んでるのかしら…)
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 14:54:00.52 ID:5HqcwbvZP
―寮
黒子「そういうわけで、本日はわたくしがこの方の面倒を見ますの」
上条「よろしく頼んます」
黒子「ではお姉さま、本日はどなたかご友人のもとで一晩お過ごしになさいまし」
美琴「わかってるわよ…」
バタン
黒子「・・・ふぅ」
黒子「当麻さまぁー!」
ギュッ
上条「?!」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 14:54:53.16 ID:5HqcwbvZP
ちょっと飯くってきます。
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 15:28:22.86 ID:5HqcwbvZP
上条「なな、なんだなんだ?!」
黒子「黒子、ずっとこうしたかったんでございますの!」
上条「はぁ?!」
―廊下
美琴「とは言ったものの、やっぱり気になる…」
美琴(ちょっとだけ…)
美琴(こ、これは覗きなんかじゃなくて…。そ、そう!黒子の無事を確認するだけなんだから!)
ガチャ・・・
そーっ・・・
黒子「当麻さまぁ~!」
美琴(あ、あいつ!何馴れ馴れしく抱きついてんのよ!)
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 15:36:49.71 ID:5HqcwbvZP
美琴(私だってあんなに近づいたことないのにぃ…)
美琴(黒子のやつ黒子のやつ黒子のやつ黒子のやつぅ…!)
黒子「?!」
黒子「誰ですの!」
美琴(やばっ、見つかった?!)
スタタタ
上条「誰かいたのか?」
黒子「ええ、少々…」
上条「俺がいること見られちゃマズイんじゃないのか?」
黒子「大丈夫ですわ、お気になさらず」
黒子(おおかた、気になったお姉さまが覗きにきたところでしょう)
美琴「はあっ、はあっ・・・」
美琴(くそ、黒子め…)
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 15:46:08.98 ID:5HqcwbvZP
上条「そんなことより白井さん、そろそろ離してくれませんかね?上条さん動けないんですが」
黒子「・・・嫌ですの」
上条「えぇ…?」
黒子「当麻さまが白井と呼んでいる限りは離れませんの」
上条「じゃあ何て呼べば?」
黒子「黒子、と呼んでほしいですの」
上条「んー…。てことは白井って呼んでればずっと離さないでいてくれるんだな?」
黒子「えっ?!///」
上条「なーんてな、冗談ですよ。離してくれ、黒子」
黒子「・・・はい///」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 16:01:22.95 ID:5HqcwbvZP
上条「でだ、白井」
黒子「黒子、でございますの」
上条「あ、あぁすまん黒子。どういうことだ一体。今までお前と面識なんてほとんどなかったじゃないか」
黒子「一目見たときから好みの方でしたの」
黒子「それに、あのセブンスミストでの爆破事件はあなたのおかげで怪我人が出なかったらしいではありませんの。風紀委員でも有名ですのよ」
上条(はぁ、そんなこともあったなぁ)
黒子「前々からかお近づきになりたいと思っておりましたが、いかんせんお姉さまがいつもいらして」
上条「まぁよくよく考えてみりゃそうだな」
黒子「で、このまたとない機会にお近づきになりたいと思った次第でありますの」
上条「…とりあえず今日一日世話になるぞ」
黒子「はいですの!」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 16:09:29.80 ID:5HqcwbvZP
黒子「当麻さま、寮生はこれから食堂で夕食の時間でして、少しばかり部屋を空けますの」
上条「ん、そうか。んじゃ俺も何か外で食べてくるかね」
黒子「いえ、その心配には及びませんの」
上条「?」
黒子「私の能力で部屋に食事をテレポートさせますの」
上条「いや、そんなことせんでも…というかしてもいいのかそんなこと」
黒子「それではしばしお待ちを」
ガチャ
上条「いっちまったよ…。まぁ、食費が浮くと考えればいいか」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 16:21:41.94 ID:5HqcwbvZP
ビュン
上条「うおっ!」
上条「びっくりした…。ん?なんだこりゃ。手紙?」
『お食事は届きましたか?あと10分ほどで戻りますので少々お待ちを。黒子』
上条「10分て…冷めちまうじゃねぇか」
上条「待ってられん、先に食べさせてもらうぞ…っておいっ?!」
上条「箸も何もねぇじゃねぇか・・・」
上条「はぁ・・・不幸だ・・・」
黒子(今頃あたふたしていることでしょう…ふふ)
美琴「黒子…何ニヤニヤしてんのよ」
黒子「ふふ、なんでもございませんですの」
美琴(ぬぬぬ、怪しい…)
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 16:31:46.26 ID:5HqcwbvZP
黒子「ただいま帰りましたの」
上条「あぁ、おかえり…」
黒子「あら、まだ食べてませんでしたの?」
上条「食べるも何も、箸も何も無くて食うに食えんかったんですよ」
黒子「何をおっしゃっていますの?箸ならそこにあるではございませんの」
ビュン
上条「えっ?あ、あれ?どうしてここに」
黒子「まったく当麻さまったら…」
上条(お、おかしいな…)
黒子(ふふふふ)
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 16:40:35.28 ID:5HqcwbvZP
上条「まぁいいか。そんじゃ、いただきま―」
黒子「ちょっとお待ちを」
上条「なんだ?もう上条さんは空腹の限界なんですが」
黒子「わたくしが食べさせて差し上げますの」
上条「はぁ?食事ぐらい一人で食べれ―」
黒子「嫌…ですの…?」しゅん
上条「えぇぇ・・・」
上条「わ、わかった。わかったからそんな泣きそうな顔をしないでくれ…」
黒子「はいですのっ!」ぱあっ
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 16:49:09.22 ID:5HqcwbvZP
黒子「はい、当麻さま。あーん」
上条「あ、あー…ん」
黒子「いかがですの?」
上条「あ、あぁ。とってもおいしいぞ」
黒子「それはよかったですの」
上条(どうしてこうなった…)
黒子「ささ、次ですの」
上条「あーん、…っておい」
黒子「・・・・・・」
上条「なんで口移しになってんだ」
ビシッ
黒子「あいたっ、バレては仕方ありませんわね…」
上条「ったく…」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 16:56:43.09 ID:5HqcwbvZP
上条「そんじゃ、上条さんは食後の散歩がてら銭湯でひとっぷろ浴びてきます」
黒子「あら、こちらのお風呂はお使いになりませんの?」
上条「いくらなんでもそりゃマズイだろ。いってきます」
上条(さすがに振り回されすぎだ…)
黒子「残念ですわね、いってらっしゃいませ」
・・・・・・
上条「ただいまー。…へぇ」
黒子「おかえりなさいませ。どうかいたしましたの?」
上条「いや、髪を下ろした黒子なんて初めて見たなーと思って」
黒子「そうでございますわね。あまり人前ではお見せしませんので」
上条「普段より大人っぽく見えて新鮮だな」
黒子「もう、当麻さまったら…///」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 17:04:08.51 ID:5HqcwbvZP
上条「ふあぁ、そろそろ寝ますかね」
黒子「そうですわね。あ、今晩はわたくしのベッドをお使いになって」
上条「いやお前、類人猿の臭いがつくからどうとか言ってたじゃねぇか」
黒子「そんなの記憶にございませんの」
上条「・・・まぁいいや。じゃあお前のベッド借りるぞ。おやすみ」
黒子「ふふふ…」
ビュン
上条「うおあっ!こっちにテレポートしてくんな!」
黒子「黒子も当麻さまと同じベッドで寝ますのっ」
ギュッ
上条「こ、こら!抱きつくなって」
黒子「えへへへへ」
上条「ったく、仕方ないやつだな…」
美琴(ぐぬぬぬぬぬ…)
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 17:13:19.17 ID:5HqcwbvZP
美琴(なによなによ黒子のやつ!あんなにベタベタしちゃって)
美琴(いいなぁ…私もあんな風にくっつきたい)
美琴(そうすればあのバカも少しは気づいてくれるかしら)
美琴「・・・へくちっ!」
美琴(さむっ。帰ろ…)
上条「今誰かくしゃみしなかったか?」
黒子「気のせいではなくって?」
上条「…?そうか」
黒子「ねぇ、当麻さま」
上条「ん?どうした?」
黒子「・・・抱いてほしいですの」
上条「え」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 17:19:34.23 ID:5HqcwbvZP
上条「そ、それはどういう…」
ヌギヌギ
上条「?!!」
上条「ちょ、ちょちょちょちょっと待った!」
黒子「わたくしのこと…もっと見て…」
上条「と、とにかく服を着なさい服を」
黒子「当麻さま」
上条「は、はい」
黒子「わたくしは本気ですの」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 17:27:47.41 ID:5HqcwbvZP
上条「いや、もう気持ちは十分すぎるぐらい伝わってるんですがね」
黒子「じゃあ…」
上条「でもいけません」
黒子「どうしてですの…」
上条「そういうのはもっと大人になってから本当に大切な人の前でするもんです」
黒子「・・・むぅ」ぶすっ
上条「さ、寝るぞ。早く服を着なさい」
黒子「・・・はいですの」
ぎゅっ
上条「いや、あの。力強いんですけど」
黒子「・・・・・・」
ぎゅうう
上条「やれやれ…」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 17:36:16.43 ID:5HqcwbvZP
―翌朝
ガチャ
美琴「おーい黒子、朝だぞー…ってえぇ?!」
黒子「なんですの・・・。まだ朝食の時間には早いじゃありませんの?」
美琴「じゃなくて、あ…ああああんた。何してんのよ!」
黒子「何って…見ての通り当麻さまとお休みになってただけですの」
美琴「あ、あんたねぇ!そ…そんなことが許されると、おおお思ってるの?」
黒子「別にお姉さまの許可を得る必要はなくって?」にやり
美琴(むきぃーっ!)
上条「ん・・・。朝から騒がしいぞお前ら…」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 17:45:56.72 ID:5HqcwbvZP
上条「そんじゃ、世話になったな。二人とも」
美琴「ふ、ふん!」
上条「なんで怒りっぱなしなんだこいつは…」
黒子「まぁまぁ、お気になさらず。それではごきげんよう」
上条「おう、またな」
・・・・・・
土御門「…上やんからまた別の女の匂いがするにゃー」
青髪「何やて?!そろそろ説明してもらわんとなー」
上条「き、きき気のせいだろ」
―夕方
上条(さて、今日からは本格的に野宿か…)
??「あ、あのっ―!」
上条「はい?」
??「あのっ、上条さんですよね?」
上条「はぁ、そうですが…。どちら様でしょうか?」
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 17:55:02.84 ID:5HqcwbvZP
初春「わ、私、初春飾利と申しますっ!」
上条「俺に何か用ですかな?」
初春「あの、その…お、お礼がしたくて」
上条「お礼?」
初春「セブンスミスト爆破事件のことです」
上条「あぁ、あの時の風紀委員さん?」
初春「そうです!その節はありがとうございました」
上条「いいっていいって。そんな大したことしてないし」
初春「そんな!とんでもないです!上条さんに命を救われたようなものですから」
初春「それで、一度ちゃんとお礼を言いたいと思いまして」
上条「お礼なんてそんな…」
初春「いえ、命の恩人ですから!何か私に出来る事があれば何でもしますっ!」
上条「じゃ、じゃあさ…。今晩、泊めてもらってもいいかな?」
初春「え、ええっ?!」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 18:05:20.73 ID:5HqcwbvZP
上条「まぁ無理な頼みだとはわかっているんだけどさ…」
初春「いえ、何か特別な事情があるのでしょう?」
上条「いや、そんなたいそれた事情ではないんですがね…」
初春「わかりました。うちに来てください」
上条「ほ、本当か?」
初春「困った時はお互い様です」
上条「ありがとう!」
初春「それでは行きましょう」
上条(人助けはするもんですな)
・・・・・・
初春「どうぞー」
上条「んじゃ、おじゃましますっと」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 18:14:05.13 ID:5HqcwbvZP
初春「それで、どういった経緯でこんなことに?」
上条「いやまぁ、単純に家出なんですけどね」
初春「えぇ…?!」
上条「居候のわがままに耐え切れなくなって、二日前に出てきたってわけです」
初春「ここに来るまではどうしてたんですか?」
上条「ビリビリ…じゃなくて、御坂と白井の部屋に泊めてもらってた」
初春「ということは、あの常盤台中学の女子寮にですか?!」
上条「まぁ、そんなとこです」
初春「いいなぁ~…。なんかすいません、質素な部屋で…」
上条「いやいや。こっちの方が落ち着きますよ」
ピンポーン
初春「誰でしょう…。はーい!」
ガチャ
佐天「やっほー!初春ー!」
175 名前:>>84から[] 投稿日:2010/03/27(土) 08:23:58.88 ID:mMyOHVdLP [2/14]
初春「佐天さん!どうしたんですか?」
佐天「いやー暇だったもんで遊びに来ちゃいました!・・・ん?」
初春「どうしたんですか?」
佐天「・・・初春。あんた男出来たの?!」
初春「ふえっ?!な、なんですかいきなり!」
佐天「見慣れない男物の靴があるんだけどぉ?」
初春「こっ、これはですね…」
佐天「抜け駆けとはいただけませんなぁ。よーし、おっじゃまっしまーす!」
初春「ちょ、ちょっと佐天さん!」
179 名前:>>177どうも>1です[] 投稿日:2010/03/27(土) 08:27:30.61 ID:mMyOHVdLP [3/14]
佐天「どうもー!」
上条「あ、どうも…」
佐天「ほうほう」
佐天「ちょっと初春っ」
グイッ
初春「な…なんですか?」
佐天「高校生?なかなかイケメンじゃない」ぼそっ
初春「だ、だからそんなんじゃないですってば////」
上条「えーと…どちら様でしょうか?」
佐天「初春のクラスメートの佐天涙子でーす!初春がお世話になっております」
上条「はぁ、どうも。上条当麻です。お世話になってるのはむしろこっちの方ですが・・・」
佐天「またまたぁ~」
初春「んもぉ~。佐天さんっ!」
180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 08:32:09.53 ID:mMyOHVdLP [4/14]
佐天「なぁーんだ。そういうことなら早く言ってよ~」
初春「さ、佐天さんが勝手に突っ走っちゃうからじゃないですかぁ…」
佐天「ごめんごめん。で、そういうわけで上条さんが初春の家に来たと」
上条「そういうことです」
佐天「なるほどね…。ねぇ初春、晩ごはんってもう食べた?」
初春「いえ、まだですけど…」
佐天「じゃあさ、今から食べに行かない?」
初春「私は構いませんが…」
上条「俺のことは気にしなくていいぞ。行って来い」
佐天「何言ってるんですか。上条さんも一緒に行くんですよ!」
上条「お、俺も?」
佐天「もちろんです。色々お話も聞きたいし」
佐天(それに、初春に恋をさせるチャンスかも知れないし…。にひひ)
佐天「それでは、行きましょー!」
182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 08:37:05.47 ID:mMyOHVdLP [5/14]
―ファミレス
上条「外食なんて久し振りだな」
初春「―さ、佐天さんっ!」ぼそっ
佐天「なに、初春?」
初春「な、なんで私が上条さんの隣なんですかぁっ?!」
佐天「いいじゃんいいじゃん、嫌ってわけじゃないんでしょ?」
初春「そ…それはそうですけど…///」
佐天(うわぁ顔真っ赤。これは間違いなく上条さんにほの字ね)
上条「二人ともなにコソコソ話してんだ?」
佐天「い、いやぁ何でもないですよ!あは、あはははは!」
上条「?」
183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 08:42:40.51 ID:mMyOHVdLP [6/14]
美琴「ちょっと離れなさいってば!」
黒子「あぁんお姉さまったら…。まだ拗ねてらっしゃいますの?」
美琴「う…うるさいわねっ!」
黒子「わたくしはわたくしなりのスキンシップをとっただけでありますのよ?」
美琴「…にしてもあれはちょっとくっつきすぎじゃない…。うらやましいけど…」ぶつぶつ
黒子「素直になれないことがいかに損をするかおわかりになったでしょう?」
美琴「うぅぅ…。だってだってぇ…」
黒子「このままでは当麻さまがわたくしのモノになるのも時間の問題ですわね」
美琴「そ、そんなことさせないわ!」
黒子「どうでしょうか…」にやり
美琴「ぬぬぬ…ってあれ?!」
黒子「どうなさいましたの?」
美琴「あのファミレスにいるのって、あいつじゃない?」
黒子「な、なんですと?!」
184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 08:47:12.83 ID:mMyOHVdLP [7/14]
美琴「ほら、あそこあそこ!」
黒子「ほ、本当ですの…」
美琴「しかも初春さんと佐天さんと一緒よ」
黒子「わ、わたくしというものがありながら何という…」
美琴「あんたのものじゃないでしょうに」
黒子「しかも何やら楽しそうですの…」
美琴「な、何話してるんだろう。き、気になる」
黒子「お姉さま!そろそろ戻らないと門限が…」
美琴「げっ?!本当に?仕方ない…退散するか」
佐天(御坂さんに白井さん…。あんなところでなにしてたんだろう…)
186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 08:54:08.42 ID:mMyOHVdLP [8/14]
上条「ごちそうさまでした」
佐天「随分食べましたね…」
上条「ここ最近ちゃんと食べてなかったからなぁ…」
佐天「それで、何で家出を?」
上条「居候がちょっと厄介でな。わがままな上にこれでもかという大食いで」
上条「まぁ面倒見ると決めた以上責任持たなきゃいけないんだけど、つい爆発してしまって…」
佐天「なるほど、そういうことだったんですか」
上条「まぁ、もうちょっとしたら戻るつもりだけどな。なんだかんだで心配だし、色々不便だし」
佐天「上条さん。明日、うちに来ます?初春もお世話になったみたいだし」
上条「えっ?いや、いいよ悪いって」
佐天「人の好意を無碍にすることの方がよっぽど悪いですよ」
上条「…じゃあ、お言葉に甘えさせていただきます」
初春「・・・・・・」ぽーっ
187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 09:01:15.70 ID:mMyOHVdLP [9/14]
上条「あ、あのー初春さん?」
初春「は、はははいっ!なな何でしょう?!」
佐天(あちゃー…こりゃ完全にアガっちゃってるね)
佐天「初春、ちょっとこっち来なさい」
グイッ
初春「な、なんでしょう…」
佐天「いつまでもモジモジしてたって始まんないよ!」
初春「そ、そんなこと言われましても…」
佐天「これから部屋に戻ったら二人っきりなんだから。これはまたとないチャンスよ」
初春「そ…そうですよね。が、頑張ります!」
佐天「よし、その意気だぞ初春」
上条(さっきからどうしたんだあの二人)
188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 09:09:09.53 ID:mMyOHVdLP [10/14]
佐天「もう夜も遅いことですし、そろそろ解散にしませんか?」
上条「ん?あぁ。そうだな。あんまり遅いとあれだしな」
佐天「ほら、初春。あとはあんたが頑張るのよ」ボソッ
初春「じゃ、じゃあ上条さん。帰りましょうか!」
上条「おう、そうだな。それじゃあまた。明日はよろしくお願いします」
佐天「いえいえ。こちらこそ初春をよろしくお願いしますね」
上条「?」
佐天「じゃね、初春」
初春「はい!」
初春(佐天さん…ありがとうございます)
190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 09:15:17.25 ID:mMyOHVdLP [11/14]
―初春の家
初春「お茶いれますね」
上条「あぁ、いただきます」
初春「あの…上条さん」
上条「はい、何でしょうか」
初春「その…上条さんって、好きな女性とかいらっしゃるんですか…?」
上条「好きな女性?」
初春「は…はい」
上条「これといって特には…。上条さん恋愛沙汰には縁がないんですよ」
初春「そ、そうなんですか…」
初春(よ、よかったぁ~)
上条「初春さんは?」
初春「ふえぇっ?!」
193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 09:23:46.80 ID:mMyOHVdLP [12/14]
初春「わ、私ですか?!」
上条「好きな男の人とかいないの?」
初春「わ…私は…その…」かああぁぁぁ
上条(うわっ、顔がみるみる真っ赤に)
上条「ま、まぁ無理に言う必要はないから」
初春(ち、ちゃんと言わなきゃっ…)
初春「そ…その…か、かみじょ―」
上条「初春さん」
初春「は、はいっ?!」
上条「さっきから顔が茹で蛸のように真っ赤なんですけど大丈夫ですか?」
ペタッ
初春「―っ?!/////」
初春「だ、だだだ大丈夫ですっ!わ、わたし!お風呂入って来ますっ!///」
上条「は、はぁ…」
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 09:31:21.48 ID:mMyOHVdLP [13/14]
―浴室
初春「はぁ…。結局言えなかった…」
初春「上条さんの手、おっきかったなぁ…///」
初春「よ、よし。お風呂から出たらちゃんと言うぞ…」
ガラッ
初春「・・・・・・」
初春「あああああーっ!!!」
―部屋
上条「いやー、お茶がうまい」
上条(結局、何て言おうとしたんだろう…。ま、いいか)
『あああああーっ!!!』
上条「な、なんだなんだ?浴室から悲鳴が…」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 18:27:36.68 ID:mMyOHVdLP [2/34]
さっきまでの簡単なあらすじ
初春さんピンチ!
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 18:29:40.71 ID:mMyOHVdLP [3/34]
―浴室
初春「バスタオル…忘れた…」
初春(急いでお風呂場に駆け込んだからだ…!)
初春(ど、どうしよう…取りに行くにも部屋には上条さんが…)
―部屋
上条「いったいどうしたんだ…」
上条「もしかしたら何かよからぬことが…」
ダッ
ガチャ
上条「初春さん!大丈夫か?!」
初春「あ・・・」
上条「あ・・・」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 18:34:55.69 ID:mMyOHVdLP [4/34]
初春「あ…ああ…//////」
初春「ひぃやぁぁーっ!!!/////////」
上条「し、失礼しましたぁーっ!!!」
バタン
上条(なんだ?なんだ?何が起こったんだ?)
上条(も、もろに見てしまったではないかぁぁーっ!)
初春(み、見られた…。上条さんに…は、はは裸を…見られた//////)
上条「ご、ごめん初春さん!悲鳴が聞こえたからつい…」
初春『へ、へへへ平気ですっ!そ、それより、お願いが…』
上条「な、なんでしょう…」
初春『ば、バスタオルを…』
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 18:37:18.09 ID:mMyOHVdLP [5/34]
上条「バスタオル?」
初春『は、はいっ…。うっかり忘れていてそれで…』
上条「な、なるほど。それで、どこにあるんだ?」
初春『部屋の奥のタンスに入ってますっ』
上条「わ、わかった」
―部屋
上条「こ、これだな…」
上条「このタンスの…何段目だ…?!」
上条(しまった、聞いておけばよかった…)
上条「ええい、こうなりゃ男の勘だ!」
ガーッ
上条(し、下着じゃねぇかぁあぁぁー!)
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 18:39:48.67 ID:mMyOHVdLP [6/34]
上条(け、結構かわいらしい下着をお持ちになってるんですね…)
上条(って、いかん!こんなことしている場合ではない!よし、その下だ)
ガーッ
上条「あ、あった…」
―浴室
ガチャ・・・
上条「初春さん!はいこれ!」
スッ
初春『あ、ありがとうございます』
サッ
バタン
上条「はぁ…ようやく一段落だ」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 18:42:45.97 ID:mMyOHVdLP [7/34]
―部屋
上条「あー…なんかどっと疲れた。一時はどうなることかと」
初春「すいませんお騒がせして…」
上条「いやいや…って、えっ?!」
初春「そ、そんなに見ないでください…。は、恥ずかしいですっ…///」
上条「いや、あの、なんでバスタオル一枚…?」
初春「下着も寝巻きも忘れてきたので…」
上条「そ、そうなんだ」
初春「あの、着替えるのでちょっとだけ後ろ向いててもらってていいですか?」
上条「あ、あぁ。はいはい」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 18:45:42.12 ID:mMyOHVdLP [8/34]
初春「も、もう大丈夫です」
上条「やっと初春さんを直視できる…」
初春「ほ、本当にごめんなさいっ」
上条「いや、謝るのはむしろこちらです」
初春「か、上条さんもお風呂どうぞ…バスタオルを忘れずに」
上条「は、はい。それではお借りします」
バタン
初春(まだ顔が熱い…。もう恥ずかしくて死にそうだよう…)
初春(ちょっと布団で横になって落ち着こう…)
バフッ
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 18:49:53.96 ID:mMyOHVdLP [9/34]
上条「ふうっ、出ましたよー」
上条「あら」
初春「すーっ・・・すーっ・・・」
上条「寝てらっしゃる。まぁ無理もないか、あんなにバタバタしたあとじゃな
初春「すーっ・・・すーっ・・・」
上条「つっても、このままじゃ風邪引いちまうな。毛布かけなきゃ…よっと」
バサッ
上条「ふう、これでよし」
上条「俺も疲れた…。このまま床で寝よう」
初春「すーっ・・・上条…さん・・・」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 18:54:20.54 ID:mMyOHVdLP [10/34]
―翌朝
上条「―んあ…」
初春「あ、起きました?おはようございます」
上条「おはよう…。ん?」
上条(いつの間に俺に毛布が…)
初春「いま朝ごはん出来るのでもう少し待っててください」
上条「あぁ、ありがとうございます」
・・・・・・
初春「いただきます」
上条「いただきます」
初春「ど、どうですか?」
上条「う、うまい…。やっぱり朝はお味噌汁に限りますね」
初春「本当ですか?」
上条「あぁ、本当においしいよ。ありがとう」
初春「・・・///」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 18:59:17.63 ID:mMyOHVdLP [11/34]
初春「な、なんか新婚さんみたいですね…///」
上条「ん~そうだねぇ。何よりご飯がおいしいってのは素晴らしいことです」
上条「初春さんはいいお嫁さんになるよ」
初春「そ、そんな…お嫁さんだなんて…///」
上条「ごちそうさまでした」
初春「お粗末さまでした」
ピンポーン
初春「あ、佐天さんかな?はーい」
ガチャ
佐天「おっはよー初春」
初春「おはようございます佐天さん」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 19:04:34.01 ID:mMyOHVdLP [12/34]
佐天「上条さん、おはようございます」
上条「おう、おはよう。今日は世話になります」
佐天「いえいえ。どこかで待ち合わせます?」
上条「んー、じゃあ4時に昨日のファミレスの前でいいかな?」
佐天「了解でーす!」
上条「それじゃ上条さんはこれから学校なので。初春さん、お世話になりました」
初春「は、はいっ///」
上条「それじゃ」
バタン
佐天「で、どうだったのよ初春~」
初春「それが・・・」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 19:10:03.42 ID:mMyOHVdLP [13/34]
佐天「裸を見られたぁ?!」
初春「こ、声が大きいですっ」
佐天「たった一夜でそこまで…いやはや。恐れ入ったよ」
初春「いえ、そういうわけではなくて…」
・・・・・・
佐天「あっはっはっはっは!なーんだ、お風呂上がりを見られたと!」
初春「わ、笑い事じゃなかったんですってばぁ!」
佐天「ごめんごめん!でも初春らしいや」
初春「むぅ~っ」
佐天「それで、ちゃんと言えたの?」
初春「いえ…。でもいいんです!きっかけはつかめたから」
初春「これから少しづつ距離を縮めていこうと思います」
佐天「まったく、一丁前に言うようになっちゃって…」
初春「えへへ」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 19:15:55.51 ID:mMyOHVdLP [14/34]
―夕方4時・ファミレス前
上条「ごめん、待った?」
佐天「いえ、私も今来たとこですから」
佐天「さ、行きましょっか」
―佐天の家
佐天「どうぞー」
上条「おじゃましますっと」
佐天「ごめんなさいちょっと散らかってて…」
上条「いやいや、全然きれいですよ」
佐天「さて、夕飯ですけどどうします?昨日みたいにどっか行きます?」
上条「いや、今日は俺が作るよ。確かタイムセールで色々安いはずだから」
佐天「本当ですか?じゃあまずは買い物からですね」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 19:20:27.86 ID:mMyOHVdLP [15/34]
店員「アリガトウゴザイマシター」
上条「ふぅー買えた買えた」
佐天「なんというか…買い物上手ですね」
上条「タイムセールは俺の命綱ですから」
―佐天の家
上条「キッチン借りるよ?」
佐天「どうぞどうぞ。あ、私も手伝いますよ」
上条「本当か?助かるよ」
佐天「いえいえ」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 19:26:45.11 ID:mMyOHVdLP [16/34]
上条「…よっと」
佐天「へぇ、上条さんお料理上手ですね!」
上条「まぁ毎日作らされてたからな。つってもちゃんとしたもの作るのは本当に久し振りだ」
佐天「なるほど、いかにもモテそうなお方だ」
上条「何か言ったか?」
佐天「いえいえ」
・・・・・・
上条「よし、完成」
佐天「おぉ~、すごい豪華」
上条「名づけて、上条スペシャルだ」
佐天「そのネーミングセンスはいかがなものかと…」
上条「う、うるさい!食べるぞ!」
佐天「はぁ~い」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 19:32:49.54 ID:mMyOHVdLP [17/34]
上条「うむ、我ながら素晴らしい出来じゃないか!」
佐天「どれどれ…。あ、本当だ!おいしー!」
佐天(なるほど。顔もいいし、初春が顔真っ赤にするのも納得できるわ)
・・・・・・
上条「っはぁ~食った食った!」
佐天「ごちそうさまでした。本当おいしかったです!」
上条「いやいや、泊めてもらってる身なんでね。これぐらいはしないと」
佐天「後片付けの方は私がやっておきますから、ゆっくりしててください」
上条「いやいや、自分で作ったもんだし。俺も手伝うよ」
佐天「そんな、このぐらい平気ですって」
上条「人の好意を無碍にする方が…でしょ?」
佐天「む…。じゃあお願いします」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 19:38:44.74 ID:mMyOHVdLP [18/34]
上条「ふぅ、片付いた」
佐天「やっぱり二人でやってよかったですね」
上条「そらぁそうでしょうよ」
佐天「お茶もってきますね」
上条「あ、ありがとう」
・・・・・・
上条「あー…和むなぁ」
佐天「あの、上条さん」
上条「ん?」
佐天「上条さんも、能力者だったりするんですか?」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 19:44:28.67 ID:mMyOHVdLP [19/34]
上条「また変な質問だな」
佐天「いえ、御坂さんや白井さんと交流が深いみたいなんで。上条さんもすごい能力者なのかなぁと」
上条「俺はレベル0、無能力者だよ」
佐天「そ、そうなんですか?」
上条「まぁ、右手が少しばかり特殊だけどな…」
佐天「能力者の人に負い目とか感じたりしないんですか?」
上条「負い目?そんなもん感じて何になるんだ?」
佐天「えっ…」
上条「能力がすべてじゃないだろ」
上条「無能力者でも立派な人はたくさんいるし、逆に能力者だからってみんなが優秀なわけじゃない」
上条「ま、能力の有無なんて人の判断材料に値しないってことですよ。自分が出来ることを精一杯やればいいんです」
佐天「上条さん…」
佐天(こんなこと言ってくれる人、周りには誰もいなかった…)
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 19:51:03.01 ID:mMyOHVdLP [20/34]
佐天「…ぐすっ」
上条「さ、佐天さん?ごめん、何か気に障ること言っちゃった?」
佐天「いえ、大丈夫です。ありがとうございました。ちょっとだけ心のもやもやが取れました」
上条「そ、そう?ならいいんだけど…」
佐天「あ、お茶のおかわり持ってきますね」
上条「いや、いいよ。俺がやるから」
佐天「もう、いいですってば―」
ツルッ
佐天「きゃあっ!」
上条「あ、危ない!」
ガシャーン
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 19:56:07.70 ID:mMyOHVdLP [21/34]
上条「…てて。大丈夫か佐天さん」
上条「はっ!!」
上条(こ、これじゃまるで俺が押し倒しているみたじゃないか…!)
上条「ご、ごめん佐天さん!」
佐天「い、いえ…///」
佐天(ごめん初春…。私もこの人のこと好きになっちゃった…)
佐天「・・・・・・」
上条「あの、大丈夫ですか…?」
佐天「・・・はい///」もじもじ
上条(何で?!何でもじもじしてるの?!)
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 19:59:17.16 ID:mMyOHVdLP [22/34]
佐天「・・・・・・」
上条「・・・・・・」
上条(き、気まずい…。何だこの重たい空気は…)
上条(さっきの一件から急に佐天さんが潮らしくなってしまった)
上条(あぁ、そうか。これは後で訴えられるパターンですか)
佐天「あの…上条さん」
佐天「き、気にしないでくださいね!じ、事故ですから…」
上条「は、はい…」
上条(はは、終わった…)
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 20:02:35.98 ID:mMyOHVdLP [23/34]
佐天「上条さん」
上条「は、はい」
佐天「先に…お風呂どうぞ」
上条「え、いや。…いいの?」
佐天「はい。あ、あの…バスタオルは忘れないでくださいね」
上条「・・・・・・」
上条(もしかして昨日のこと知ってて…。ふ、不幸だ…)
ガラッ
佐天(あぁもう…急に意識し始めちゃったから話すに話せなくなっちゃった)
佐天(すごい会話がぎこちなくなっちゃったし…)
佐天(で、でもこれはある意味振り向いてもらえるチャンスなのかも…)
佐天(・・・ごめん初春っ)
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 20:06:17.36 ID:mMyOHVdLP [24/34]
―浴室
上条(弱った…実に弱った…)
上条(佐天さんのあの感じ…。間違いなく初春さん家にでの出来事を知っている…)
上条(これじゃあただの変態じゃないか)
上条(ああ、俺の人生がみるみる崩壊していく…)
上条(もうこのままいっそ死んでしまおうかな…)
上条「はぁ・・・」
ガラッ
上条「?!!」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 20:11:08.35 ID:mMyOHVdLP [25/34]
上条「は?え?さ、佐天さん…」
佐天「・・・・・・」
上条「な、なんでしょうか…」
佐天「あ、あのっ!!」
上条「はいっ?!」
佐天「せ、背中流しても…いいですか?」
上条「えええぇ…」
上条(もう訳がわからん…誰か俺にわかるように説明してくれ…)
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 20:15:41.23 ID:mMyOHVdLP [26/34]
佐天「し、失礼します…」
上条(問答無用ですか?!)
上条「あ、じゃあお願いします…」
ゴシゴシ・・・
佐天(男の人の背中って、すごい広い…)
佐天(でも妙に縮こまって見えるのは何でだろう)
上条(こ、このまま刺されたりしないよな?くわばらくわばら…)ガタガタ
佐天「もしかして寒いですか?さっきから震えてますけど…」
上条「い、いや!そ、そんなことは!」
佐天「・・・・・・」
ピトッ
上条「ぶっ!!」
佐天「す、少しはあったかくなりました?」
上条(せ、背中に何か当たってるからああぁぁぁあぁ!!)
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 20:19:38.34 ID:mMyOHVdLP [27/34]
ザバーッ
佐天「はい、終わりです」
上条「あ、ありがとうございました。では俺はこれで…」
佐天「ま、待ってください!」
ガシッ
上条「・・・へ?」
佐天「わ、私の…。私の背中も…その…流してくださいっ…///」
上条「・・・・・・」
佐天「ダメ…ですか…?」
上条「はは。そ、そんなことは…」
上条(もうどうにでもなってしまえ…)
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 20:24:29.94 ID:mMyOHVdLP [28/34]
ゴシゴシ・・・
上条「い、いかがでしょうか…」
佐天「はい…気持ちいいです」
上条(初春さんの時は本当に一瞬だったけど、こうして改めて見ると…)
上条(華奢というか、きれいというか…。正直、たまらんです…)
佐天「か、上条さん!今やらしいこと考えてたでしょ?!」
上条「い、いや!そんなことは…」
佐天「嘘だぁ。ちょっと粗かったです」
上条「はい、すいません…」
佐天「んもう・・・。上条さん、寒いです。くっついてあっためてください」
上条「え」
佐天「やらしいこと考えてた罰です」
上条(もう勘弁してください…)
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 20:27:17.75 ID:mMyOHVdLP [29/34]
ピトッ
上条「こ、これでよろしいでしょうか」
佐天「は、はい…///」
上条「じゃ、じゃあ俺はこれで!」
ガラッ
佐天「・・・・・・」
佐天(・・・へへっ///)
上条「はぁ・・・はぁ・・・」
上条(し、心臓がいくつあっても足りん…)
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 20:34:34.68 ID:mMyOHVdLP [30/34]
佐天「上がりました」
上条「はい」
佐天「それじゃあ体のあったまってるうちに寝ますか」
上条「はい」
佐天「といっても、うちベッド一つしかないんですけど」
上条「は、はぁ…」
佐天「い、一緒に…寝ます?」
上条「?!い、いやっ!そんなの申し訳ない!俺床の方が眠れるから大丈夫!」
ぎゅ
上条「へ?」
佐天「一緒に…寝てください…。一人は、心細いです…」
上条「・・・・・・」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 20:37:41.02 ID:mMyOHVdLP [31/34]
上条「そ、それじゃあ失礼します」
佐天「はいっ…///」
佐天「あ、あのっ!」
上条「はい?」
佐天「も、もっとこっちに来てください…。寒い…です」
上条(はは、不幸だ…)
佐天「・・・///」
ぎゅっ
上条(あれ…この状況。二日ほど前にもあったような…)
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 20:40:05.75 ID:mMyOHVdLP [32/34]
―翌朝
上条「―ん・・・。?!」
上条(か、顔が近いぃぃ)
上条(そしてなぜ首の後ろに手が…動けないじゃないか)
上条(う、うまく抜け出すしか…)
スルスル
上条(よし、このまま…)
ガシッ
上条「へ?」
上条(あ、足がぁぁー!)
佐天「逃がしま…せんよぉ…」
上条(ね、寝ぼけてらっしゃる!)
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 20:42:50.89 ID:mMyOHVdLP [33/34]
上条「やっと起きましたか…」
佐天「す、すいません。なんか羽交い絞めみたいにしてたらしくて…」
上条「危うく呼吸困難で旅立つとこでした」
佐天「は、はは…」
上条「いや、本当泊めていただきありがとうございました」
佐天「いえいえ…///」
上条「なんか色々とすいませんでした…」
佐天「だ、大丈夫ですよ。あ、あのっ!また今度、泊まりに…いやっ、遊んでくれませんか?」
上条「俺なんかでよければ」
佐天「あ…ありがとうございます///」
上条「それじゃ、また」
佐天「はいっ」
佐天(初春…申し訳ないけどあんたはもうライバルよ)
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 20:45:24.06 ID:mMyOHVdLP [34/34]
上条「はぁ・・・」
上条(ここんとこ色々あったな。もう疲れた…)
上条(そろそろ家に帰るか…インデックスも心配だし)
ガチャ
上条「ただいまー」
禁書「―?!とうまっ!!」
禁書「とうま、ごめんなんだよ」
禁書「私ね、とうまがいなくなってから一人でご飯作ったりして、色々やりくりしてたんだよ」
禁書「もうわがままも言わないし、お手伝いもするから…。だから、戻ってきて欲しいんだよ!」
上条「インデックス・・・」
ピッ
上条「もしもし、ステイルか?迎えを頼む」
禁書「」
おしまい
上条「とは言ったものの、これからどうするか」
上条「土御門のところに世話になるか・・・?いや、あいつに借りを作るわけにはいかん」
上条「どうしたものか・・・」
美琴(あっ、あいつは・・・)
美琴「ちょっとアンタ!待ちなさい!」
上条「ん?なんだビリビリか・・・」
美琴「なんだとは失礼ね。今日こそ決着つけてやるんだから!」
上条(そうだ!)
上条「おいビリビリ」
美琴「なっ、何よ!やる気になったわけ?」
上条「今日お前のところに泊まってもいいか?」
美琴「えっ?」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 13:38:49.30 ID:5HqcwbvZP
美琴「ちょっ、なななななに言ってんのよ///」
上条「ダメか?」
美琴「だ、ダメじゃないけど。うちは寮だし監視も厳しいし・・・」
上条「そうか・・・そうだよな、すまん無理言って」
美琴「ま、待って!」
美琴「ひ、一晩くらいなら・・・」
上条「本当か?!ありがとう、恩に着る!」
美琴(これはつまり・・・そ、そういうことなのよね?)
美琴(く、黒子には悪いけど今日だけ出てってもらおうかしら)
美琴「・・・////」
上条(よし。とりあえず今晩はしのげそうだ)
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 13:40:37.05 ID:5HqcwbvZP
―寮
黒子「ダメですの」
美琴「やっぱり…」
上条「どうしてだ白井!」
黒子「こんな類人猿をお姉さまと一緒の部屋に置くだなんて、お姉さまの貞操が危ぶまれますの」
上条「そんなつもりはないんですが…」
美琴「黒子、そこを何とかお願い!こいつにだって、それなりの事情があるはずよ」
黒子「・・・まぁお姉さまがそこまでおっしゃるなら」
美琴「ありがとう黒子!」
黒子「その代わり・・・」
黒子「明日はわたくしがこの方と一晩過ごしますの」
美琴「は?」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 13:44:23.52 ID:5HqcwbvZP
美琴「えっ、ちょっ、どういう・・・」
黒子「よろしいですわね?」
上条「別に構わないけど、何も二人きりになる必要はないと思うんですが?白井もいればいいのでは」
黒子「いくら類人猿とはいえ客人。床で寝かせるわけにはいきませんの」
黒子「わたくしは今日別の友人の部屋に泊まることにしますわ」
上条「そうか。すまんな、気を遣わせてしまって」
黒子「いえ。あ、わたくしのベッドには近寄らないように。類人猿の臭いがついてはたまりませんの」
上条「お、おう」
黒子「それでは」
バタン
美琴「・・・・・・」
上条(思いがけず二日目の宿もゲット、上条さん幸運です)
黒子(お姉さまだけいい思いなんてさせませんの)
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 13:48:20.29 ID:5HqcwbvZP
上条「なんか白井には悪いことをしてしまったな…」
美琴「い、いいのよ!気にしないで!」
美琴(ていうか黒子がこいつと一晩過ごすってどういうこと?)
上条「いやーそれにしてもよかった」
美琴「あ、あの・・・さ」
上条「ん?」
美琴「わざわざ泊まりに来るってことは…つまり…そういうことなのよね?」
上条「まあ、そういうことです」
美琴(あああ…やっぱり////)
上条(察しがよくて助かる、家出だなんて恥ずかしくて口に出せないもんな)
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 13:54:07.59 ID:5HqcwbvZP
美琴「と、ところであんた!ご飯は?」
上条「あぁ、そんな時間か。食べてきたからそんなに減ってないぞ」
美琴「そ、そう。私はこれから食堂で晩ごはんだから部屋を出るわよ」
上条「おう」
美琴「あ!お、お…お風呂は?」
上条「しまった。それを考えてなかったな・・・」
美琴「ど、どうするの…?」
上条「さすがにこの寮のを使うわけにもいかないしな。ちょっくら銭湯行って来るわ」
美琴「い、いってらっしい。見つからないようにね!」
上条「へいへい」
バタン
美琴(これはあれよね、私もお風呂に入っておいた方がいいのよね?)
美琴(き、緊張してきたぁぁ///)
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 14:03:24.63 ID:5HqcwbvZP
美琴「はぁ・・・」
美琴(なんでよりによってこんな寝巻きしか…。嫌われないかな…)
上条「ただいまー。はぁ…監視の目をくぐり抜けるのも楽じゃないな」
美琴「お、おかえり」
上条「おう。さて、風呂も入ったことだしさっそく…」
美琴「え?ええ?!ちょっとまだ心の準備が…」
上条「将棋でもしますか」
美琴「・・・え?」
上条「あれ、もしかしてビリビリ将棋出来ない?」
美琴「いや、出来るけど…」
上条「ならやろうぜ。最近やってなくてなまってるんだ」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 14:05:32.79 ID:5HqcwbvZP
美琴「はい、王手」
上条「ぬおぉー!ま、またしても…」
美琴「単純なのよあんたは」
上条「ん~でもやっぱり楽しいな」
上条(インデックスは負けそうになると投げ出すからな)
美琴「そ、そうね」
・・・・・・
美琴「ね、ねぇ・・・」
上条「ん?」
美琴「も、もう夜も遅いし、そろそろ・・・///」もじもじ
上条「あぁ、もうこんな時間か。じゃあそろそろ…」
美琴「う、うん・・・」
美琴(い、いよいよなのね…///)
上条「寝るとしますか」
美琴「・・・へ?」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 14:12:34.83 ID:5HqcwbvZP
上条「寝ないのか?」
美琴「あ・・・え?寝る…の?」
上条「寝る以外ないだろ。他にしたいことでもあるのか?」
美琴「・・・・・・」かぁぁ
上条「なんだどうした。顔真っ赤だぞ?」
美琴「そ、そうよ!寝るのよ!寝るに決まってるじゃない!」
上条「あ、あぁ」
美琴「私は黒子のベッドで寝るから、あんたは私のベッドで寝なさい!!」
上条「何をそんなに怒ってんだ…」
美琴「うぅ、うるさいうるさい/////このバカ!おやすみっ!」
バサッ
美琴(んもぉ~私のバカバカバカぁ!)
美琴(そうよ、冷静に考えたらあの鈍感バカがそんなことするわけないじゃない!)
美琴(私の気持ちにすら気づいていないのに・・・・・。このバカ)
上条(あぁ…。いい布団だなぁ)
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 14:23:21.51 ID:5HqcwbvZP
美琴「あんっ・・・。ちょっと当麻っ・・・」
美琴「あっ、あっ!やだ、いきなりそんなっ・・・」
美琴「んあぁっ!はうぅんっ・・・!は、激しっ・・・!」
上条「―い・・・」
上条「―おーい!」
美琴「はっ!!!」
ガバッ
上条「やっと起きた。もう朝だぞ」
美琴「・・・・・・」
上条「随分うなされてたが…悪い夢でも見てたか?」
美琴(い、いやああああああああ//////)
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 14:29:53.20 ID:5HqcwbvZP
美琴「・・・・・・」ずーん
上条「朝っぱらからものすごいテンションの低さだな…」
美琴「うるさい…」
ガチャ
黒子「おはようございますお姉さま、もうすぐ朝食のお時間ですの」
美琴「はぁーい…」
上条「えーっと、今日は白井とだっけ?お世話になります」
黒子「いえいえ、こちらこそ」
上条「じゃ、俺はこれから補習ですので。夕方頃戻ります」
美琴「いってらっしゃい…」
美琴「はぁ・・・」
黒子(これは何かありましたわね)
黒子(まぁ、お姉さまのことですの。おおかた勝手にヘマして落ち込んでるといったところでしょう)
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 14:39:31.67 ID:5HqcwbvZP
上条「おーっす!」
土御門「おう、上やん」
青髪「今日もええ天気やなぁ」
クンクン
上条「ん?なんだ?」
土御門「上やんからメスの匂いがするぜよ」
上条「げっ」
土御門「どうやら図星みたいだにゃ~」
上条(こいつ…)
青髪「いかんなぁ~。それで、誰の匂いなん?」
上条「し、知らん!」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 14:47:47.88 ID:5HqcwbvZP
―夕方
上条「あ、おーい白井!」
黒子「あら、上条さん」
上条「今帰りか?」
黒子「ええ、ちょうど」
上条「よかった。一緒に帰ろう。あそこに一人で向かうには気が滅入るってもんで」
黒子「それもそうですわね、一緒に参りましょう」
―その背後
美琴(黒子の奴、いったい何を企んでるのかしら…)
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 14:54:00.52 ID:5HqcwbvZP
―寮
黒子「そういうわけで、本日はわたくしがこの方の面倒を見ますの」
上条「よろしく頼んます」
黒子「ではお姉さま、本日はどなたかご友人のもとで一晩お過ごしになさいまし」
美琴「わかってるわよ…」
バタン
黒子「・・・ふぅ」
黒子「当麻さまぁー!」
ギュッ
上条「?!」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 14:54:53.16 ID:5HqcwbvZP
ちょっと飯くってきます。
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 15:28:22.86 ID:5HqcwbvZP
上条「なな、なんだなんだ?!」
黒子「黒子、ずっとこうしたかったんでございますの!」
上条「はぁ?!」
―廊下
美琴「とは言ったものの、やっぱり気になる…」
美琴(ちょっとだけ…)
美琴(こ、これは覗きなんかじゃなくて…。そ、そう!黒子の無事を確認するだけなんだから!)
ガチャ・・・
そーっ・・・
黒子「当麻さまぁ~!」
美琴(あ、あいつ!何馴れ馴れしく抱きついてんのよ!)
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 15:36:49.71 ID:5HqcwbvZP
美琴(私だってあんなに近づいたことないのにぃ…)
美琴(黒子のやつ黒子のやつ黒子のやつ黒子のやつぅ…!)
黒子「?!」
黒子「誰ですの!」
美琴(やばっ、見つかった?!)
スタタタ
上条「誰かいたのか?」
黒子「ええ、少々…」
上条「俺がいること見られちゃマズイんじゃないのか?」
黒子「大丈夫ですわ、お気になさらず」
黒子(おおかた、気になったお姉さまが覗きにきたところでしょう)
美琴「はあっ、はあっ・・・」
美琴(くそ、黒子め…)
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 15:46:08.98 ID:5HqcwbvZP
上条「そんなことより白井さん、そろそろ離してくれませんかね?上条さん動けないんですが」
黒子「・・・嫌ですの」
上条「えぇ…?」
黒子「当麻さまが白井と呼んでいる限りは離れませんの」
上条「じゃあ何て呼べば?」
黒子「黒子、と呼んでほしいですの」
上条「んー…。てことは白井って呼んでればずっと離さないでいてくれるんだな?」
黒子「えっ?!///」
上条「なーんてな、冗談ですよ。離してくれ、黒子」
黒子「・・・はい///」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 16:01:22.95 ID:5HqcwbvZP
上条「でだ、白井」
黒子「黒子、でございますの」
上条「あ、あぁすまん黒子。どういうことだ一体。今までお前と面識なんてほとんどなかったじゃないか」
黒子「一目見たときから好みの方でしたの」
黒子「それに、あのセブンスミストでの爆破事件はあなたのおかげで怪我人が出なかったらしいではありませんの。風紀委員でも有名ですのよ」
上条(はぁ、そんなこともあったなぁ)
黒子「前々からかお近づきになりたいと思っておりましたが、いかんせんお姉さまがいつもいらして」
上条「まぁよくよく考えてみりゃそうだな」
黒子「で、このまたとない機会にお近づきになりたいと思った次第でありますの」
上条「…とりあえず今日一日世話になるぞ」
黒子「はいですの!」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 16:09:29.80 ID:5HqcwbvZP
黒子「当麻さま、寮生はこれから食堂で夕食の時間でして、少しばかり部屋を空けますの」
上条「ん、そうか。んじゃ俺も何か外で食べてくるかね」
黒子「いえ、その心配には及びませんの」
上条「?」
黒子「私の能力で部屋に食事をテレポートさせますの」
上条「いや、そんなことせんでも…というかしてもいいのかそんなこと」
黒子「それではしばしお待ちを」
ガチャ
上条「いっちまったよ…。まぁ、食費が浮くと考えればいいか」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 16:21:41.94 ID:5HqcwbvZP
ビュン
上条「うおっ!」
上条「びっくりした…。ん?なんだこりゃ。手紙?」
『お食事は届きましたか?あと10分ほどで戻りますので少々お待ちを。黒子』
上条「10分て…冷めちまうじゃねぇか」
上条「待ってられん、先に食べさせてもらうぞ…っておいっ?!」
上条「箸も何もねぇじゃねぇか・・・」
上条「はぁ・・・不幸だ・・・」
黒子(今頃あたふたしていることでしょう…ふふ)
美琴「黒子…何ニヤニヤしてんのよ」
黒子「ふふ、なんでもございませんですの」
美琴(ぬぬぬ、怪しい…)
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 16:31:46.26 ID:5HqcwbvZP
黒子「ただいま帰りましたの」
上条「あぁ、おかえり…」
黒子「あら、まだ食べてませんでしたの?」
上条「食べるも何も、箸も何も無くて食うに食えんかったんですよ」
黒子「何をおっしゃっていますの?箸ならそこにあるではございませんの」
ビュン
上条「えっ?あ、あれ?どうしてここに」
黒子「まったく当麻さまったら…」
上条(お、おかしいな…)
黒子(ふふふふ)
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 16:40:35.28 ID:5HqcwbvZP
上条「まぁいいか。そんじゃ、いただきま―」
黒子「ちょっとお待ちを」
上条「なんだ?もう上条さんは空腹の限界なんですが」
黒子「わたくしが食べさせて差し上げますの」
上条「はぁ?食事ぐらい一人で食べれ―」
黒子「嫌…ですの…?」しゅん
上条「えぇぇ・・・」
上条「わ、わかった。わかったからそんな泣きそうな顔をしないでくれ…」
黒子「はいですのっ!」ぱあっ
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 16:49:09.22 ID:5HqcwbvZP
黒子「はい、当麻さま。あーん」
上条「あ、あー…ん」
黒子「いかがですの?」
上条「あ、あぁ。とってもおいしいぞ」
黒子「それはよかったですの」
上条(どうしてこうなった…)
黒子「ささ、次ですの」
上条「あーん、…っておい」
黒子「・・・・・・」
上条「なんで口移しになってんだ」
ビシッ
黒子「あいたっ、バレては仕方ありませんわね…」
上条「ったく…」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 16:56:43.09 ID:5HqcwbvZP
上条「そんじゃ、上条さんは食後の散歩がてら銭湯でひとっぷろ浴びてきます」
黒子「あら、こちらのお風呂はお使いになりませんの?」
上条「いくらなんでもそりゃマズイだろ。いってきます」
上条(さすがに振り回されすぎだ…)
黒子「残念ですわね、いってらっしゃいませ」
・・・・・・
上条「ただいまー。…へぇ」
黒子「おかえりなさいませ。どうかいたしましたの?」
上条「いや、髪を下ろした黒子なんて初めて見たなーと思って」
黒子「そうでございますわね。あまり人前ではお見せしませんので」
上条「普段より大人っぽく見えて新鮮だな」
黒子「もう、当麻さまったら…///」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 17:04:08.51 ID:5HqcwbvZP
上条「ふあぁ、そろそろ寝ますかね」
黒子「そうですわね。あ、今晩はわたくしのベッドをお使いになって」
上条「いやお前、類人猿の臭いがつくからどうとか言ってたじゃねぇか」
黒子「そんなの記憶にございませんの」
上条「・・・まぁいいや。じゃあお前のベッド借りるぞ。おやすみ」
黒子「ふふふ…」
ビュン
上条「うおあっ!こっちにテレポートしてくんな!」
黒子「黒子も当麻さまと同じベッドで寝ますのっ」
ギュッ
上条「こ、こら!抱きつくなって」
黒子「えへへへへ」
上条「ったく、仕方ないやつだな…」
美琴(ぐぬぬぬぬぬ…)
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 17:13:19.17 ID:5HqcwbvZP
美琴(なによなによ黒子のやつ!あんなにベタベタしちゃって)
美琴(いいなぁ…私もあんな風にくっつきたい)
美琴(そうすればあのバカも少しは気づいてくれるかしら)
美琴「・・・へくちっ!」
美琴(さむっ。帰ろ…)
上条「今誰かくしゃみしなかったか?」
黒子「気のせいではなくって?」
上条「…?そうか」
黒子「ねぇ、当麻さま」
上条「ん?どうした?」
黒子「・・・抱いてほしいですの」
上条「え」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 17:19:34.23 ID:5HqcwbvZP
上条「そ、それはどういう…」
ヌギヌギ
上条「?!!」
上条「ちょ、ちょちょちょちょっと待った!」
黒子「わたくしのこと…もっと見て…」
上条「と、とにかく服を着なさい服を」
黒子「当麻さま」
上条「は、はい」
黒子「わたくしは本気ですの」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 17:27:47.41 ID:5HqcwbvZP
上条「いや、もう気持ちは十分すぎるぐらい伝わってるんですがね」
黒子「じゃあ…」
上条「でもいけません」
黒子「どうしてですの…」
上条「そういうのはもっと大人になってから本当に大切な人の前でするもんです」
黒子「・・・むぅ」ぶすっ
上条「さ、寝るぞ。早く服を着なさい」
黒子「・・・はいですの」
ぎゅっ
上条「いや、あの。力強いんですけど」
黒子「・・・・・・」
ぎゅうう
上条「やれやれ…」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 17:36:16.43 ID:5HqcwbvZP
―翌朝
ガチャ
美琴「おーい黒子、朝だぞー…ってえぇ?!」
黒子「なんですの・・・。まだ朝食の時間には早いじゃありませんの?」
美琴「じゃなくて、あ…ああああんた。何してんのよ!」
黒子「何って…見ての通り当麻さまとお休みになってただけですの」
美琴「あ、あんたねぇ!そ…そんなことが許されると、おおお思ってるの?」
黒子「別にお姉さまの許可を得る必要はなくって?」にやり
美琴(むきぃーっ!)
上条「ん・・・。朝から騒がしいぞお前ら…」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 17:45:56.72 ID:5HqcwbvZP
上条「そんじゃ、世話になったな。二人とも」
美琴「ふ、ふん!」
上条「なんで怒りっぱなしなんだこいつは…」
黒子「まぁまぁ、お気になさらず。それではごきげんよう」
上条「おう、またな」
・・・・・・
土御門「…上やんからまた別の女の匂いがするにゃー」
青髪「何やて?!そろそろ説明してもらわんとなー」
上条「き、きき気のせいだろ」
―夕方
上条(さて、今日からは本格的に野宿か…)
??「あ、あのっ―!」
上条「はい?」
??「あのっ、上条さんですよね?」
上条「はぁ、そうですが…。どちら様でしょうか?」
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 17:55:02.84 ID:5HqcwbvZP
初春「わ、私、初春飾利と申しますっ!」
上条「俺に何か用ですかな?」
初春「あの、その…お、お礼がしたくて」
上条「お礼?」
初春「セブンスミスト爆破事件のことです」
上条「あぁ、あの時の風紀委員さん?」
初春「そうです!その節はありがとうございました」
上条「いいっていいって。そんな大したことしてないし」
初春「そんな!とんでもないです!上条さんに命を救われたようなものですから」
初春「それで、一度ちゃんとお礼を言いたいと思いまして」
上条「お礼なんてそんな…」
初春「いえ、命の恩人ですから!何か私に出来る事があれば何でもしますっ!」
上条「じゃ、じゃあさ…。今晩、泊めてもらってもいいかな?」
初春「え、ええっ?!」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 18:05:20.73 ID:5HqcwbvZP
上条「まぁ無理な頼みだとはわかっているんだけどさ…」
初春「いえ、何か特別な事情があるのでしょう?」
上条「いや、そんなたいそれた事情ではないんですがね…」
初春「わかりました。うちに来てください」
上条「ほ、本当か?」
初春「困った時はお互い様です」
上条「ありがとう!」
初春「それでは行きましょう」
上条(人助けはするもんですな)
・・・・・・
初春「どうぞー」
上条「んじゃ、おじゃましますっと」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/26(金) 18:14:05.13 ID:5HqcwbvZP
初春「それで、どういった経緯でこんなことに?」
上条「いやまぁ、単純に家出なんですけどね」
初春「えぇ…?!」
上条「居候のわがままに耐え切れなくなって、二日前に出てきたってわけです」
初春「ここに来るまではどうしてたんですか?」
上条「ビリビリ…じゃなくて、御坂と白井の部屋に泊めてもらってた」
初春「ということは、あの常盤台中学の女子寮にですか?!」
上条「まぁ、そんなとこです」
初春「いいなぁ~…。なんかすいません、質素な部屋で…」
上条「いやいや。こっちの方が落ち着きますよ」
ピンポーン
初春「誰でしょう…。はーい!」
ガチャ
佐天「やっほー!初春ー!」
175 名前:>>84から[] 投稿日:2010/03/27(土) 08:23:58.88 ID:mMyOHVdLP [2/14]
初春「佐天さん!どうしたんですか?」
佐天「いやー暇だったもんで遊びに来ちゃいました!・・・ん?」
初春「どうしたんですか?」
佐天「・・・初春。あんた男出来たの?!」
初春「ふえっ?!な、なんですかいきなり!」
佐天「見慣れない男物の靴があるんだけどぉ?」
初春「こっ、これはですね…」
佐天「抜け駆けとはいただけませんなぁ。よーし、おっじゃまっしまーす!」
初春「ちょ、ちょっと佐天さん!」
179 名前:>>177どうも>1です[] 投稿日:2010/03/27(土) 08:27:30.61 ID:mMyOHVdLP [3/14]
佐天「どうもー!」
上条「あ、どうも…」
佐天「ほうほう」
佐天「ちょっと初春っ」
グイッ
初春「な…なんですか?」
佐天「高校生?なかなかイケメンじゃない」ぼそっ
初春「だ、だからそんなんじゃないですってば////」
上条「えーと…どちら様でしょうか?」
佐天「初春のクラスメートの佐天涙子でーす!初春がお世話になっております」
上条「はぁ、どうも。上条当麻です。お世話になってるのはむしろこっちの方ですが・・・」
佐天「またまたぁ~」
初春「んもぉ~。佐天さんっ!」
180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 08:32:09.53 ID:mMyOHVdLP [4/14]
佐天「なぁーんだ。そういうことなら早く言ってよ~」
初春「さ、佐天さんが勝手に突っ走っちゃうからじゃないですかぁ…」
佐天「ごめんごめん。で、そういうわけで上条さんが初春の家に来たと」
上条「そういうことです」
佐天「なるほどね…。ねぇ初春、晩ごはんってもう食べた?」
初春「いえ、まだですけど…」
佐天「じゃあさ、今から食べに行かない?」
初春「私は構いませんが…」
上条「俺のことは気にしなくていいぞ。行って来い」
佐天「何言ってるんですか。上条さんも一緒に行くんですよ!」
上条「お、俺も?」
佐天「もちろんです。色々お話も聞きたいし」
佐天(それに、初春に恋をさせるチャンスかも知れないし…。にひひ)
佐天「それでは、行きましょー!」
182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 08:37:05.47 ID:mMyOHVdLP [5/14]
―ファミレス
上条「外食なんて久し振りだな」
初春「―さ、佐天さんっ!」ぼそっ
佐天「なに、初春?」
初春「な、なんで私が上条さんの隣なんですかぁっ?!」
佐天「いいじゃんいいじゃん、嫌ってわけじゃないんでしょ?」
初春「そ…それはそうですけど…///」
佐天(うわぁ顔真っ赤。これは間違いなく上条さんにほの字ね)
上条「二人ともなにコソコソ話してんだ?」
佐天「い、いやぁ何でもないですよ!あは、あはははは!」
上条「?」
183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 08:42:40.51 ID:mMyOHVdLP [6/14]
美琴「ちょっと離れなさいってば!」
黒子「あぁんお姉さまったら…。まだ拗ねてらっしゃいますの?」
美琴「う…うるさいわねっ!」
黒子「わたくしはわたくしなりのスキンシップをとっただけでありますのよ?」
美琴「…にしてもあれはちょっとくっつきすぎじゃない…。うらやましいけど…」ぶつぶつ
黒子「素直になれないことがいかに損をするかおわかりになったでしょう?」
美琴「うぅぅ…。だってだってぇ…」
黒子「このままでは当麻さまがわたくしのモノになるのも時間の問題ですわね」
美琴「そ、そんなことさせないわ!」
黒子「どうでしょうか…」にやり
美琴「ぬぬぬ…ってあれ?!」
黒子「どうなさいましたの?」
美琴「あのファミレスにいるのって、あいつじゃない?」
黒子「な、なんですと?!」
184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 08:47:12.83 ID:mMyOHVdLP [7/14]
美琴「ほら、あそこあそこ!」
黒子「ほ、本当ですの…」
美琴「しかも初春さんと佐天さんと一緒よ」
黒子「わ、わたくしというものがありながら何という…」
美琴「あんたのものじゃないでしょうに」
黒子「しかも何やら楽しそうですの…」
美琴「な、何話してるんだろう。き、気になる」
黒子「お姉さま!そろそろ戻らないと門限が…」
美琴「げっ?!本当に?仕方ない…退散するか」
佐天(御坂さんに白井さん…。あんなところでなにしてたんだろう…)
186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 08:54:08.42 ID:mMyOHVdLP [8/14]
上条「ごちそうさまでした」
佐天「随分食べましたね…」
上条「ここ最近ちゃんと食べてなかったからなぁ…」
佐天「それで、何で家出を?」
上条「居候がちょっと厄介でな。わがままな上にこれでもかという大食いで」
上条「まぁ面倒見ると決めた以上責任持たなきゃいけないんだけど、つい爆発してしまって…」
佐天「なるほど、そういうことだったんですか」
上条「まぁ、もうちょっとしたら戻るつもりだけどな。なんだかんだで心配だし、色々不便だし」
佐天「上条さん。明日、うちに来ます?初春もお世話になったみたいだし」
上条「えっ?いや、いいよ悪いって」
佐天「人の好意を無碍にすることの方がよっぽど悪いですよ」
上条「…じゃあ、お言葉に甘えさせていただきます」
初春「・・・・・・」ぽーっ
187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 09:01:15.70 ID:mMyOHVdLP [9/14]
上条「あ、あのー初春さん?」
初春「は、はははいっ!なな何でしょう?!」
佐天(あちゃー…こりゃ完全にアガっちゃってるね)
佐天「初春、ちょっとこっち来なさい」
グイッ
初春「な、なんでしょう…」
佐天「いつまでもモジモジしてたって始まんないよ!」
初春「そ、そんなこと言われましても…」
佐天「これから部屋に戻ったら二人っきりなんだから。これはまたとないチャンスよ」
初春「そ…そうですよね。が、頑張ります!」
佐天「よし、その意気だぞ初春」
上条(さっきからどうしたんだあの二人)
188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 09:09:09.53 ID:mMyOHVdLP [10/14]
佐天「もう夜も遅いことですし、そろそろ解散にしませんか?」
上条「ん?あぁ。そうだな。あんまり遅いとあれだしな」
佐天「ほら、初春。あとはあんたが頑張るのよ」ボソッ
初春「じゃ、じゃあ上条さん。帰りましょうか!」
上条「おう、そうだな。それじゃあまた。明日はよろしくお願いします」
佐天「いえいえ。こちらこそ初春をよろしくお願いしますね」
上条「?」
佐天「じゃね、初春」
初春「はい!」
初春(佐天さん…ありがとうございます)
190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 09:15:17.25 ID:mMyOHVdLP [11/14]
―初春の家
初春「お茶いれますね」
上条「あぁ、いただきます」
初春「あの…上条さん」
上条「はい、何でしょうか」
初春「その…上条さんって、好きな女性とかいらっしゃるんですか…?」
上条「好きな女性?」
初春「は…はい」
上条「これといって特には…。上条さん恋愛沙汰には縁がないんですよ」
初春「そ、そうなんですか…」
初春(よ、よかったぁ~)
上条「初春さんは?」
初春「ふえぇっ?!」
193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 09:23:46.80 ID:mMyOHVdLP [12/14]
初春「わ、私ですか?!」
上条「好きな男の人とかいないの?」
初春「わ…私は…その…」かああぁぁぁ
上条(うわっ、顔がみるみる真っ赤に)
上条「ま、まぁ無理に言う必要はないから」
初春(ち、ちゃんと言わなきゃっ…)
初春「そ…その…か、かみじょ―」
上条「初春さん」
初春「は、はいっ?!」
上条「さっきから顔が茹で蛸のように真っ赤なんですけど大丈夫ですか?」
ペタッ
初春「―っ?!/////」
初春「だ、だだだ大丈夫ですっ!わ、わたし!お風呂入って来ますっ!///」
上条「は、はぁ…」
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 09:31:21.48 ID:mMyOHVdLP [13/14]
―浴室
初春「はぁ…。結局言えなかった…」
初春「上条さんの手、おっきかったなぁ…///」
初春「よ、よし。お風呂から出たらちゃんと言うぞ…」
ガラッ
初春「・・・・・・」
初春「あああああーっ!!!」
―部屋
上条「いやー、お茶がうまい」
上条(結局、何て言おうとしたんだろう…。ま、いいか)
『あああああーっ!!!』
上条「な、なんだなんだ?浴室から悲鳴が…」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 18:27:36.68 ID:mMyOHVdLP [2/34]
さっきまでの簡単なあらすじ
初春さんピンチ!
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 18:29:40.71 ID:mMyOHVdLP [3/34]
―浴室
初春「バスタオル…忘れた…」
初春(急いでお風呂場に駆け込んだからだ…!)
初春(ど、どうしよう…取りに行くにも部屋には上条さんが…)
―部屋
上条「いったいどうしたんだ…」
上条「もしかしたら何かよからぬことが…」
ダッ
ガチャ
上条「初春さん!大丈夫か?!」
初春「あ・・・」
上条「あ・・・」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 18:34:55.69 ID:mMyOHVdLP [4/34]
初春「あ…ああ…//////」
初春「ひぃやぁぁーっ!!!/////////」
上条「し、失礼しましたぁーっ!!!」
バタン
上条(なんだ?なんだ?何が起こったんだ?)
上条(も、もろに見てしまったではないかぁぁーっ!)
初春(み、見られた…。上条さんに…は、はは裸を…見られた//////)
上条「ご、ごめん初春さん!悲鳴が聞こえたからつい…」
初春『へ、へへへ平気ですっ!そ、それより、お願いが…』
上条「な、なんでしょう…」
初春『ば、バスタオルを…』
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 18:37:18.09 ID:mMyOHVdLP [5/34]
上条「バスタオル?」
初春『は、はいっ…。うっかり忘れていてそれで…』
上条「な、なるほど。それで、どこにあるんだ?」
初春『部屋の奥のタンスに入ってますっ』
上条「わ、わかった」
―部屋
上条「こ、これだな…」
上条「このタンスの…何段目だ…?!」
上条(しまった、聞いておけばよかった…)
上条「ええい、こうなりゃ男の勘だ!」
ガーッ
上条(し、下着じゃねぇかぁあぁぁー!)
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 18:39:48.67 ID:mMyOHVdLP [6/34]
上条(け、結構かわいらしい下着をお持ちになってるんですね…)
上条(って、いかん!こんなことしている場合ではない!よし、その下だ)
ガーッ
上条「あ、あった…」
―浴室
ガチャ・・・
上条「初春さん!はいこれ!」
スッ
初春『あ、ありがとうございます』
サッ
バタン
上条「はぁ…ようやく一段落だ」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 18:42:45.97 ID:mMyOHVdLP [7/34]
―部屋
上条「あー…なんかどっと疲れた。一時はどうなることかと」
初春「すいませんお騒がせして…」
上条「いやいや…って、えっ?!」
初春「そ、そんなに見ないでください…。は、恥ずかしいですっ…///」
上条「いや、あの、なんでバスタオル一枚…?」
初春「下着も寝巻きも忘れてきたので…」
上条「そ、そうなんだ」
初春「あの、着替えるのでちょっとだけ後ろ向いててもらってていいですか?」
上条「あ、あぁ。はいはい」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 18:45:42.12 ID:mMyOHVdLP [8/34]
初春「も、もう大丈夫です」
上条「やっと初春さんを直視できる…」
初春「ほ、本当にごめんなさいっ」
上条「いや、謝るのはむしろこちらです」
初春「か、上条さんもお風呂どうぞ…バスタオルを忘れずに」
上条「は、はい。それではお借りします」
バタン
初春(まだ顔が熱い…。もう恥ずかしくて死にそうだよう…)
初春(ちょっと布団で横になって落ち着こう…)
バフッ
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 18:49:53.96 ID:mMyOHVdLP [9/34]
上条「ふうっ、出ましたよー」
上条「あら」
初春「すーっ・・・すーっ・・・」
上条「寝てらっしゃる。まぁ無理もないか、あんなにバタバタしたあとじゃな
初春「すーっ・・・すーっ・・・」
上条「つっても、このままじゃ風邪引いちまうな。毛布かけなきゃ…よっと」
バサッ
上条「ふう、これでよし」
上条「俺も疲れた…。このまま床で寝よう」
初春「すーっ・・・上条…さん・・・」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 18:54:20.54 ID:mMyOHVdLP [10/34]
―翌朝
上条「―んあ…」
初春「あ、起きました?おはようございます」
上条「おはよう…。ん?」
上条(いつの間に俺に毛布が…)
初春「いま朝ごはん出来るのでもう少し待っててください」
上条「あぁ、ありがとうございます」
・・・・・・
初春「いただきます」
上条「いただきます」
初春「ど、どうですか?」
上条「う、うまい…。やっぱり朝はお味噌汁に限りますね」
初春「本当ですか?」
上条「あぁ、本当においしいよ。ありがとう」
初春「・・・///」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 18:59:17.63 ID:mMyOHVdLP [11/34]
初春「な、なんか新婚さんみたいですね…///」
上条「ん~そうだねぇ。何よりご飯がおいしいってのは素晴らしいことです」
上条「初春さんはいいお嫁さんになるよ」
初春「そ、そんな…お嫁さんだなんて…///」
上条「ごちそうさまでした」
初春「お粗末さまでした」
ピンポーン
初春「あ、佐天さんかな?はーい」
ガチャ
佐天「おっはよー初春」
初春「おはようございます佐天さん」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 19:04:34.01 ID:mMyOHVdLP [12/34]
佐天「上条さん、おはようございます」
上条「おう、おはよう。今日は世話になります」
佐天「いえいえ。どこかで待ち合わせます?」
上条「んー、じゃあ4時に昨日のファミレスの前でいいかな?」
佐天「了解でーす!」
上条「それじゃ上条さんはこれから学校なので。初春さん、お世話になりました」
初春「は、はいっ///」
上条「それじゃ」
バタン
佐天「で、どうだったのよ初春~」
初春「それが・・・」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 19:10:03.42 ID:mMyOHVdLP [13/34]
佐天「裸を見られたぁ?!」
初春「こ、声が大きいですっ」
佐天「たった一夜でそこまで…いやはや。恐れ入ったよ」
初春「いえ、そういうわけではなくて…」
・・・・・・
佐天「あっはっはっはっは!なーんだ、お風呂上がりを見られたと!」
初春「わ、笑い事じゃなかったんですってばぁ!」
佐天「ごめんごめん!でも初春らしいや」
初春「むぅ~っ」
佐天「それで、ちゃんと言えたの?」
初春「いえ…。でもいいんです!きっかけはつかめたから」
初春「これから少しづつ距離を縮めていこうと思います」
佐天「まったく、一丁前に言うようになっちゃって…」
初春「えへへ」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 19:15:55.51 ID:mMyOHVdLP [14/34]
―夕方4時・ファミレス前
上条「ごめん、待った?」
佐天「いえ、私も今来たとこですから」
佐天「さ、行きましょっか」
―佐天の家
佐天「どうぞー」
上条「おじゃましますっと」
佐天「ごめんなさいちょっと散らかってて…」
上条「いやいや、全然きれいですよ」
佐天「さて、夕飯ですけどどうします?昨日みたいにどっか行きます?」
上条「いや、今日は俺が作るよ。確かタイムセールで色々安いはずだから」
佐天「本当ですか?じゃあまずは買い物からですね」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 19:20:27.86 ID:mMyOHVdLP [15/34]
店員「アリガトウゴザイマシター」
上条「ふぅー買えた買えた」
佐天「なんというか…買い物上手ですね」
上条「タイムセールは俺の命綱ですから」
―佐天の家
上条「キッチン借りるよ?」
佐天「どうぞどうぞ。あ、私も手伝いますよ」
上条「本当か?助かるよ」
佐天「いえいえ」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 19:26:45.11 ID:mMyOHVdLP [16/34]
上条「…よっと」
佐天「へぇ、上条さんお料理上手ですね!」
上条「まぁ毎日作らされてたからな。つってもちゃんとしたもの作るのは本当に久し振りだ」
佐天「なるほど、いかにもモテそうなお方だ」
上条「何か言ったか?」
佐天「いえいえ」
・・・・・・
上条「よし、完成」
佐天「おぉ~、すごい豪華」
上条「名づけて、上条スペシャルだ」
佐天「そのネーミングセンスはいかがなものかと…」
上条「う、うるさい!食べるぞ!」
佐天「はぁ~い」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 19:32:49.54 ID:mMyOHVdLP [17/34]
上条「うむ、我ながら素晴らしい出来じゃないか!」
佐天「どれどれ…。あ、本当だ!おいしー!」
佐天(なるほど。顔もいいし、初春が顔真っ赤にするのも納得できるわ)
・・・・・・
上条「っはぁ~食った食った!」
佐天「ごちそうさまでした。本当おいしかったです!」
上条「いやいや、泊めてもらってる身なんでね。これぐらいはしないと」
佐天「後片付けの方は私がやっておきますから、ゆっくりしててください」
上条「いやいや、自分で作ったもんだし。俺も手伝うよ」
佐天「そんな、このぐらい平気ですって」
上条「人の好意を無碍にする方が…でしょ?」
佐天「む…。じゃあお願いします」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 19:38:44.74 ID:mMyOHVdLP [18/34]
上条「ふぅ、片付いた」
佐天「やっぱり二人でやってよかったですね」
上条「そらぁそうでしょうよ」
佐天「お茶もってきますね」
上条「あ、ありがとう」
・・・・・・
上条「あー…和むなぁ」
佐天「あの、上条さん」
上条「ん?」
佐天「上条さんも、能力者だったりするんですか?」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 19:44:28.67 ID:mMyOHVdLP [19/34]
上条「また変な質問だな」
佐天「いえ、御坂さんや白井さんと交流が深いみたいなんで。上条さんもすごい能力者なのかなぁと」
上条「俺はレベル0、無能力者だよ」
佐天「そ、そうなんですか?」
上条「まぁ、右手が少しばかり特殊だけどな…」
佐天「能力者の人に負い目とか感じたりしないんですか?」
上条「負い目?そんなもん感じて何になるんだ?」
佐天「えっ…」
上条「能力がすべてじゃないだろ」
上条「無能力者でも立派な人はたくさんいるし、逆に能力者だからってみんなが優秀なわけじゃない」
上条「ま、能力の有無なんて人の判断材料に値しないってことですよ。自分が出来ることを精一杯やればいいんです」
佐天「上条さん…」
佐天(こんなこと言ってくれる人、周りには誰もいなかった…)
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 19:51:03.01 ID:mMyOHVdLP [20/34]
佐天「…ぐすっ」
上条「さ、佐天さん?ごめん、何か気に障ること言っちゃった?」
佐天「いえ、大丈夫です。ありがとうございました。ちょっとだけ心のもやもやが取れました」
上条「そ、そう?ならいいんだけど…」
佐天「あ、お茶のおかわり持ってきますね」
上条「いや、いいよ。俺がやるから」
佐天「もう、いいですってば―」
ツルッ
佐天「きゃあっ!」
上条「あ、危ない!」
ガシャーン
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 19:56:07.70 ID:mMyOHVdLP [21/34]
上条「…てて。大丈夫か佐天さん」
上条「はっ!!」
上条(こ、これじゃまるで俺が押し倒しているみたじゃないか…!)
上条「ご、ごめん佐天さん!」
佐天「い、いえ…///」
佐天(ごめん初春…。私もこの人のこと好きになっちゃった…)
佐天「・・・・・・」
上条「あの、大丈夫ですか…?」
佐天「・・・はい///」もじもじ
上条(何で?!何でもじもじしてるの?!)
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 19:59:17.16 ID:mMyOHVdLP [22/34]
佐天「・・・・・・」
上条「・・・・・・」
上条(き、気まずい…。何だこの重たい空気は…)
上条(さっきの一件から急に佐天さんが潮らしくなってしまった)
上条(あぁ、そうか。これは後で訴えられるパターンですか)
佐天「あの…上条さん」
佐天「き、気にしないでくださいね!じ、事故ですから…」
上条「は、はい…」
上条(はは、終わった…)
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 20:02:35.98 ID:mMyOHVdLP [23/34]
佐天「上条さん」
上条「は、はい」
佐天「先に…お風呂どうぞ」
上条「え、いや。…いいの?」
佐天「はい。あ、あの…バスタオルは忘れないでくださいね」
上条「・・・・・・」
上条(もしかして昨日のこと知ってて…。ふ、不幸だ…)
ガラッ
佐天(あぁもう…急に意識し始めちゃったから話すに話せなくなっちゃった)
佐天(すごい会話がぎこちなくなっちゃったし…)
佐天(で、でもこれはある意味振り向いてもらえるチャンスなのかも…)
佐天(・・・ごめん初春っ)
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 20:06:17.36 ID:mMyOHVdLP [24/34]
―浴室
上条(弱った…実に弱った…)
上条(佐天さんのあの感じ…。間違いなく初春さん家にでの出来事を知っている…)
上条(これじゃあただの変態じゃないか)
上条(ああ、俺の人生がみるみる崩壊していく…)
上条(もうこのままいっそ死んでしまおうかな…)
上条「はぁ・・・」
ガラッ
上条「?!!」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 20:11:08.35 ID:mMyOHVdLP [25/34]
上条「は?え?さ、佐天さん…」
佐天「・・・・・・」
上条「な、なんでしょうか…」
佐天「あ、あのっ!!」
上条「はいっ?!」
佐天「せ、背中流しても…いいですか?」
上条「えええぇ…」
上条(もう訳がわからん…誰か俺にわかるように説明してくれ…)
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 20:15:41.23 ID:mMyOHVdLP [26/34]
佐天「し、失礼します…」
上条(問答無用ですか?!)
上条「あ、じゃあお願いします…」
ゴシゴシ・・・
佐天(男の人の背中って、すごい広い…)
佐天(でも妙に縮こまって見えるのは何でだろう)
上条(こ、このまま刺されたりしないよな?くわばらくわばら…)ガタガタ
佐天「もしかして寒いですか?さっきから震えてますけど…」
上条「い、いや!そ、そんなことは!」
佐天「・・・・・・」
ピトッ
上条「ぶっ!!」
佐天「す、少しはあったかくなりました?」
上条(せ、背中に何か当たってるからああぁぁぁあぁ!!)
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 20:19:38.34 ID:mMyOHVdLP [27/34]
ザバーッ
佐天「はい、終わりです」
上条「あ、ありがとうございました。では俺はこれで…」
佐天「ま、待ってください!」
ガシッ
上条「・・・へ?」
佐天「わ、私の…。私の背中も…その…流してくださいっ…///」
上条「・・・・・・」
佐天「ダメ…ですか…?」
上条「はは。そ、そんなことは…」
上条(もうどうにでもなってしまえ…)
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 20:24:29.94 ID:mMyOHVdLP [28/34]
ゴシゴシ・・・
上条「い、いかがでしょうか…」
佐天「はい…気持ちいいです」
上条(初春さんの時は本当に一瞬だったけど、こうして改めて見ると…)
上条(華奢というか、きれいというか…。正直、たまらんです…)
佐天「か、上条さん!今やらしいこと考えてたでしょ?!」
上条「い、いや!そんなことは…」
佐天「嘘だぁ。ちょっと粗かったです」
上条「はい、すいません…」
佐天「んもう・・・。上条さん、寒いです。くっついてあっためてください」
上条「え」
佐天「やらしいこと考えてた罰です」
上条(もう勘弁してください…)
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 20:27:17.75 ID:mMyOHVdLP [29/34]
ピトッ
上条「こ、これでよろしいでしょうか」
佐天「は、はい…///」
上条「じゃ、じゃあ俺はこれで!」
ガラッ
佐天「・・・・・・」
佐天(・・・へへっ///)
上条「はぁ・・・はぁ・・・」
上条(し、心臓がいくつあっても足りん…)
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 20:34:34.68 ID:mMyOHVdLP [30/34]
佐天「上がりました」
上条「はい」
佐天「それじゃあ体のあったまってるうちに寝ますか」
上条「はい」
佐天「といっても、うちベッド一つしかないんですけど」
上条「は、はぁ…」
佐天「い、一緒に…寝ます?」
上条「?!い、いやっ!そんなの申し訳ない!俺床の方が眠れるから大丈夫!」
ぎゅ
上条「へ?」
佐天「一緒に…寝てください…。一人は、心細いです…」
上条「・・・・・・」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 20:37:41.02 ID:mMyOHVdLP [31/34]
上条「そ、それじゃあ失礼します」
佐天「はいっ…///」
佐天「あ、あのっ!」
上条「はい?」
佐天「も、もっとこっちに来てください…。寒い…です」
上条(はは、不幸だ…)
佐天「・・・///」
ぎゅっ
上条(あれ…この状況。二日ほど前にもあったような…)
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 20:40:05.75 ID:mMyOHVdLP [32/34]
―翌朝
上条「―ん・・・。?!」
上条(か、顔が近いぃぃ)
上条(そしてなぜ首の後ろに手が…動けないじゃないか)
上条(う、うまく抜け出すしか…)
スルスル
上条(よし、このまま…)
ガシッ
上条「へ?」
上条(あ、足がぁぁー!)
佐天「逃がしま…せんよぉ…」
上条(ね、寝ぼけてらっしゃる!)
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/27(土) 20:42:50.89 ID:mMyOHVdLP [33/34]
上条「やっと起きましたか…」
佐天「す、すいません。なんか羽交い絞めみたいにしてたらしくて…」
上条「危うく呼吸困難で旅立つとこでした」
佐天「は、はは…」
上条「いや、本当泊めていただきありがとうございました」
佐天「いえいえ…///」
上条「なんか色々とすいませんでした…」
佐天「だ、大丈夫ですよ。あ、あのっ!また今度、泊まりに…いやっ、遊んでくれませんか?」
上条「俺なんかでよければ」
佐天「あ…ありがとうございます///」
上条「それじゃ、また」
佐天「はいっ」
佐天(初春…申し訳ないけどあんたはもうライバルよ)
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 20:45:24.06 ID:mMyOHVdLP [34/34]
上条「はぁ・・・」
上条(ここんとこ色々あったな。もう疲れた…)
上条(そろそろ家に帰るか…インデックスも心配だし)
ガチャ
上条「ただいまー」
禁書「―?!とうまっ!!」
禁書「とうま、ごめんなんだよ」
禁書「私ね、とうまがいなくなってから一人でご飯作ったりして、色々やりくりしてたんだよ」
禁書「もうわがままも言わないし、お手伝いもするから…。だから、戻ってきて欲しいんだよ!」
上条「インデックス・・・」
ピッ
上条「もしもし、ステイルか?迎えを頼む」
禁書「」
おしまい
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コメント
最後ひでぇよ・・
No title
オチワロタwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
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