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ナコト「アルアジフの中っ…すごいっ!でちゃうぅ」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 02:49:06.52 ID:fegm/o970 [1/95]
どうすんだよこのスレ

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 02:59:12.00 ID:fegm/o970 [2/95]
アクセラレータ?

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 03:08:07.68 ID:fegm/o970 [3/95]
「……なんなのだこれは」

『アルアジフの中…すごいっ!でちゃうぅ』

「お、落ち着け、私は……そうだ、以前回収した【絵】の調査をしていて……」

『ああっ、もう……らめぇ』

「なぜ、こうなる」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 03:11:26.36 ID:fegm/o970 [4/95]
ティベリウス「あーらあら、アウグストゥスちゃんったら、面白いことしてるのねぇ」

アウグストゥス「ティ、ティベリウス!」

ティベリウス「うふふ、おこーんばんは。でも意外ねえ、アンタにこんな趣味があったな・ん・てw」

アウグストゥス「ち、違う、誤解だ!」

ティベリウス「隠さなくてもいいじゃなーい。アウグストゥスちゃんもオトコノコ、だったってわけでしょー?」



ティベリウス「でも、正直これはないわー」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 03:17:11.00 ID:fegm/o970
ティベリウス「しっかしアンタも物好きよねえ、よりによってこんなのを選ぶなんて。
         これが大導師さま……というかアノコにばれたら、アンタぷちっとぶっ殺されちゃうわよ」

アウグストゥス「だから、なぜ私が好き好んでこれを見たということに…!」

ティベリウス「だってアンタはムッツリっぽいってアタシ前々から思ってたんだもん。だから---ってあれ?」

アウグストゥス「今度はなん……」





『絵が、消えた?』

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 03:27:09.27 ID:fegm/o970
九郎「捜し人?」

ウィンフィールド「はい。リチャード・U・ピックマンなる人物です」

九郎「いちいち確認するのもなんだけどさ、執事さん。
    ……俺に話を持ってきたってことは、『そういう』人なのか?」

ウィンフィールド「お察しの通りです。
           このピックマンなる人物、いわゆる悪趣味な絵画を得意とする画家で
           知る人ぞ知る人物だったというこたらしいのですが、
           数年前よりその絵画が妙な色彩を帯び始めたと言うのです」

九郎「妙な色彩? 変な色でも使うって言うのか」

アル「……汝は本当に、物おぼえの悪い男だな」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 03:35:25.73 ID:fegm/o970
九郎「なんだよアル、まるで俺が三歩歩いたら全部忘れる鶏みたいに言いやがって」

アル「その通りであろうが。そも汝が自分で言っておったであろう。
    『こちら側』の話であると」

ウィンフィールド「……失礼、話を続けてよろしいですか?
           このピックマン氏の絵のひとつを、とある縁で手元に置いた方がいらっしゃったらしいのですが……
           不思議な事に、その絵が動いたと言うのです」

九郎「絵が、動いたぁ?」

アル「その動いたと言うのはどちらの意味だ?
    描かれたものが生き物のごとく動いたのか、絵自体が飛び跳ねでもしたのか」

ウィンフィールド「両方です」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 03:41:38.71 ID:fegm/o970
ウィンフィールド「その人物、ピックマン氏の絵を気に入って寝室の壁に飾ったとのことですが、
           深夜、なんとも名状し難い音と気配を感じて飛び起きたそうです。
           そして件の絵を見ると……その絵が、滑らかにフィルムを回すがごとく動いていたと」

九郎「げげ」

ウィンフィールド「その持ち主は悲鳴を上げて部屋から飛び出し、行きつけの酒場まで寝巻きのまま
           全力疾走してそのままそこで一夜を明かしたそうです。
           そして、これもまた奇妙な話なのですが、空が十分明るくなったころに彼が部屋に帰ると
           絵は跡形もなく消えていたそうです」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 03:46:16.67 ID:fegm/o970
エルザ「ふんふふふーん、ロボ♪ 今日はいいお天気ロボ」

エルザ「こんな日は、ダーリンと一緒に町をお散歩して、お茶をして……」

エルザ「」うずうず……

エルザ「善は急げロボー!」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 03:50:48.02 ID:fegm/o970
ピコン

エルザ「? なんだロボ? ……絵?」

エルザ「な、なんか変な絵柄だロボ……って、なんか画面が動いてるロボ!?」

エルザ「それになんだか音も……それに、これは……」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 03:53:21.80 ID:fegm/o970
~~~~~~~~~~~~~~~

ウェスト「……本当に、我輩でいいであるか?」

九郎「な、何言ってるんだよいまさら」

ウェスト「貴様の周りには、やたらと姦しい雌どもが群がっておるではないか。それを」

九郎「いいんだよ、これで」

ウェスト「?」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 03:59:05.30 ID:fegm/o970
九郎「アルも姫さんもライカさんも、嫌いじゃない。いや、好きなんだと思う。
    でもさ、それってそういう『好き』じゃないんだよ」

ウェスト「じゃあ、」

九郎「そうだよ……俺がそういう意味で『好き』なのはさ……」

ウェスト「大十字九郎……」


ジャーンジャーン



テリオン「この、泥棒猫が」

九郎&ウェスト「げぇっ、大導師(マスターテリオン)!」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 04:05:17.51 ID:fegm/o970
テリオン「大十字九郎……余と過ごした甘爛の日々は偽りだったと言うのか」

ウェスト「だ、大導師、これは……」

九郎「あァそうさ、お前とはただの遊びだった」

テリオン「!」

九郎「実は俺、キ○ガイ萌えだったみたいでさ!
    こいつの狂いっぷりを知ったあとじゃお前なんか美形過ぎて抱く気にもならないんだよ!」

テリオン「なん…だと…」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 04:09:05.09 ID:fegm/o970
エルザ「ひ、ヒイイイイイイイイイイィィィ! キモいロボ、目が腐るロボォォォォォ!」

『さあウェスト、お前のドリルで俺のドリームランドに……』

エルザ「イヤアアアアアァァァァァ!
      『我、埋葬にあたわず<Dig Me No Grave>』!」

ドゴオオオオオオ

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 04:13:37.22 ID:fegm/o970
エルザ「ほ、本気でSAN値がゴリゴリ削られたロボ……」

九郎「なんだ何の騒ぎだ……ってエルザ!? これお前の仕業か!?」

エルザ「だ、ダーリン? ダーリイイイイイイイイイイイイイン!」

九郎「こ、こら! いきなり抱きつくな!」

アル「えーい離れんかこのデク人形がっ」

エルザ「ダーリン、菊座はご無事ロボか!?」

九郎&アル「ぶッ!」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 04:17:23.67 ID:fegm/o970
眠気限界だし誰もみてなさそうなので終了~
ホモパートがリアルに再生されて困った。ってかイトケン、グリリバ、山崎さんって濃い面子だな……

デモべは続き出ないんだろうなあ。まあきれいに終わったんだからあれ以上やったら蛇足か。
ジンさんとNiθさんがなんかやってるらしいし、そっちに期待したいというか。

あーシュタインズゲートやりたい。でもそのためだけに箱を買うってのも……

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 04:19:53.03 ID:fegm/o970
やべー「べ、別にこんなスレみてないんだからねっ!」とか言う反応期待してたのにリアルで誰もいないよ。
ぐれてやる。

スレタイにいるのにエセルドレーダの出番ないとかどういうことなの。

ってか>>1はどこにいったんだよちくしょう

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 04:26:10.01 ID:fegm/o970
ピックマンのモデルは映画にもなってたよねみてないけど。
しかも彼はドリームランドで謎の毛むくじゃらモンスターと化しているとか。
ラヴクラフト世界での最強生物は旧支配者でも旧きものでも魔術師でもなく、ぬこです。
ぬこぬこにゃんにゃーん


今改めてみるとラヴクラフトって古めかしすぎてギャグにみえちゃうよねだがそれがいい
ああ眠くて何かいてンの化わからーん

もしこのスレが朝まで残ってたら続きとかかくかもでもどうせ誰もみてないんだろ畜生おちんちんびろーん
わたしをセラエノまでつれてってー



ねむ

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 09:30:35.62 ID:fegm/o970
なぜまだ残ってるんだ

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 09:41:33.55 ID:fegm/o970
九郎「お前は出会い頭になんちゅうことを言ってくださるんだよ!
    少しは恥じらいとか持ちなさい!」

エルザ「ロボォ~……
     で、でもエルザは見たロボ! ダーリンのア○スが博士の禍々しいドリルで蹂躙され尽くすのを!」

九郎「気色悪いこというなー! ってかアヌ○とか言うな!
    あのな、エルザ。ちょっと俺達は取り込み中なんだ。ここの破壊がお前の仕業ならまあいい。
    いやよくないんだが、続きはまた今度な」

アル「ゆくぞ九郎。こんな盛りのついたガラクタ人形を相手にしているいとまは無い」

九郎「あいよ」

エルザ「むきぃーっ!かみっぺらの化物に馬鹿にされたロボ!」

アル「だ、誰が洗濯板か!」

九郎&エルザ「言ってねぇーっ!」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 09:47:20.97 ID:fegm/o970
アル「……で、なぜについてくるのだ、汝」

エルザ「だ、だってあれは尋常ではないロボ! なんだか深い闇の匂いがするロボ!
     きっとダーリンの探し物にも関係が……」

アル「ふん、屁理屈だけはご立派だな」

九郎「別にいいじゃねえかアル。場合によっちゃあ手伝いになるかもしれないだろ」

アル「汝。わかっておるか? 曲がりなりにもこやつは敵、ブラックロッジなのだぞ」

九郎「そうだけどさあ」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 09:56:44.89 ID:fegm/o970
アル「それに、今ひとつ言う事も要領を得ぬしな。よもや我らを謀ろうという魂胆ではないのか?」

エルザ「ち、違うロボ! それだったらもうちょっと上手なウソをつくロボ!
     あれはもっとこう、その……」

アル「ふん、まあよい。汝の説明など求めておらんし期待もしておらぬ。
    その青紫色に膿みきった胡桃大の脳髄にしてはよくこじつけたほうであろう」

エルザ「ぐ、ぐぬぬぬぬぬぬ……だからうそじゃないって言ってるロボ!
     それにエルザのは青紫じゃなくて、健康な淡い乙女のピンク色だロボ!」

九郎「だあぁあぁうるせええぇぇっ! ってか会話かみ合ってねえよお前ら!」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 10:06:13.82 ID:fegm/o970
ウィンフィールド「……こちらで、当面の案件は粗方片付いた事になります」

瑠璃「わかりました。 ……それにしても、この破壊に乗じて一儲け、などと色気を出す者がこれだけいるとは
    本当に人間とはたくましい生き物なのですね」

ウィンフィールド「這い上がる力と言うのは、高みに舞う力と同等かそれ以上に重要なものですから」

瑠璃「別に文句があるわけではありませんが……ところでウィンフィールド、例の件は」

ウィンフィールド「はい、確かに大十字様にお伝えしました。幸い他に依頼を抱えていらっしゃらないとのことで
           すぐにでも取り掛かってくださるということです」

瑠璃「大十字さんが暇なのはいつものことでしょうに……今度は、デモンベインが出るような事態にはならないのでしょうね」

ウィンフィールド「相手がブラックロッジである可能性が拭いきれない以上、確約はいたしかねます」

瑠璃「……はぁ」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 10:13:39.15 ID:fegm/o970


アウグストゥス「グ、大導師(グランドマスター)……
          このたびの失態、千の言葉を並べても購えぬ事は存じております。
          これは私の不始末、必ずこの手で『絵』を取り戻して見せますゆえ……」

テリオン「よい」

アウグストゥス「そ、そこをなんとか……なんとも恐れ多い事だとは存じて……ゑ?」

テリオン「よい、と言ったのだアウグストゥス。余は別段に貴公の責を問う事はしない」

アウグストゥス「し、しかしそれではあまりにも」

テリオン「よい、と言ったのだアウグストゥス。すでに探索にはウェストを向かわせた。
      貴重な人員を些事にいくつも割く事はできぬ」

アウグストゥス「な……!」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 10:18:10.39 ID:fegm/o970
テリオン「貴公は来るべき時のため、『C』に力を注いでくれればそれでよい。不服か?」

アウグストゥス「ま、滅相もございません!」

テリオン「ならばよい。さがれ」

アウグストゥス「……失礼いたします……!」


テリオン「ああ、時にアウグストゥスよ」

アウグストゥス「……は」

テリオン「貴公、何を見た?」

アウグストゥス「!?」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 10:23:01.51 ID:fegm/o970
エセルドレーダ「……マスター、楽しそうですね」

テリオン「そんな目をするな、エセルドレーダ。
      那由他の螺旋の中、余の心の慰みとなるものは数限られている。
      今回のめぐりではその希少な一つがやってきたのだ。緩むのも無理が無い事ではないか?」

エセルドレーダ「(……私では、あなたの心を癒せないのですか……)」

テリオン「さて大十字九郎がどう動くか、見ものだな」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 10:35:15.56 ID:fegm/o970
エセルドレーダ「…私はこのような茶番劇など、好みません。ましてさきほどの悪寒、あれはきっと……」

ナイア「きっと『被写体』になってたんだろうねえ、君が」

エセルドレーダ「!?」

テリオン「……」

ナイア「イヤだな、そんな顔しないでおくれよ。なに、そちらの大導師様がずいぶんお疲れのようだからね、
     手っ取り早いコーヒーブレイクを用意したってだけの事さ」

テリオン「……貴公にしては気のきいた事をするな」

エセルドレーダ「どうせならそのまま永遠に消え去ってくれれば、もっと気が楽になるのだけれど?」

ナイア「あっははは、手厳しいなあ」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 10:42:55.07 ID:fegm/o970




瑠璃「……これでおわり、っと」

瑠璃「本当に、肩がこって仕方がないわ」

瑠璃「大十字さん、大丈夫かしら。あの方はどこか詰めが甘いと言うか、間が抜けているから……」

瑠璃(なんで私が大十字さんのことでこんなに悩まなければいけないの!?
    あの人とはただの契約を結んだだけに過ぎない関係、私が心悩ませられる所以などないはず!)

瑠璃「疲れてるのかしら……あら?」


ピコーン

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 10:48:26.09 ID:fegm/o970
瑠璃「あら、何かしら……絵?」

キュイイイン

瑠璃「な、なにこの絵、画面が動いて……?」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

アウグストゥス『フゥ~ハッハァ! どぅぉぉおおした、大十字九ゥゥゥ郎!』

九郎『こ、このやろう! バルザイの堰――――』

アウグストゥス『アァイテムなんぞ使ってんじゃねええええええっ!』

九郎『ぐわあぁぁぁぁぁ!』

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

瑠璃「だ、大十字さん!?」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 10:54:41.72 ID:fegm/o970
~~~~~~~~~~~~~~~~~


アウグストゥス『くぉの地球皇帝、アウグストゥスに勝てるとでも思っていたのかぁああああ!?』

九郎『くっそおおお……まだ、まだ負けたわけじゃ!』

アウグストゥス「ムダなことはやめろ……ぶるあぁぁぁぁぁあああっ!」

九郎「うわああああああっ!」

アウグストゥス『くっくっく……これで終わりだな』

九郎「ちくしょう……完全体に、完全体になりさえすれば……っ!」

アウグストゥス「人のネタをつかうんじゃああねえええええっ!」

九郎「ぐふぅぅああっ!」




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

瑠璃「た、大変……大十字さんが、裸マントの変態に襲われて…!」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 11:09:53.34 ID:fegm/o970
~~~~~~~~~~~~~~~~~~


アウグストゥス『ふふ、もう抵抗する力も残っておるまい』

九郎『ア、アルは……アルはどうした…』

アウグストゥス『ふん、知りたいかねフグ田くん』

九郎『いやフグ田くんじゃねえし』

アウグストゥス『そこだ……Cの祭壇の奥深く、混沌のあぎとの中にとらわれている。
          出方によっては返してやらんでもないぞ?』

九郎『な……』

アウグストゥス『まずは四つんばいになって犬の真似でもしてもらおうか』

九郎『すれば返していただけるんですね』


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


瑠璃「え? え?」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 11:18:13.43 ID:fegm/o970




アル「はぁ、はぁ、くどいな汝は!」

エルザ「ロボォ~……」

九郎「ダメだ、手がかりも何もねえ。
    そのピックマンさんとやらが住んでた近所の人間も『奴の話などしたくない』の一点張りだしなあ。
    アル、なんか気配とかそういうものは感じないのか?」

アル「……妾の断章とは訳が違うからな。おまけにただの幻覚を誘う絵程度なら、
    ある程度修練を積んだ魔術師なら作れぬこともない代物だ。そんなものまで感知などできん」

九郎「何で姫さんはこんな話を持ってきたんだかなあ……」

アル「大方、その動く絵とやらを気に入って絵描きを囲っておった酔狂者がおるのだろう。
   とるに足らぬほどのものとはいえ、只人が闇の具物を手に取るなど褒められた事ではないな」

九郎「うーん……」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 11:21:37.34 ID:fegm/o970
九郎「まあいいや、一旦姫さんのところに戻って成果……なんて程のものは無いけど、報告しに行こう」

アル「ふん、あの小娘の顔なぞ見に行きたくはないがな」

九郎「おいおい……そういうことだからエルザ、今日の続きはまた今度な」

エルザ「……約束、ロボ?」

九郎「おう、約束約束」

アル「……」ムスー

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 11:28:06.98 ID:fegm/o970
エルザ「わかったロボ。今日のところは引き下がってやるからありがたく思えロボ、ちんちくりん!」

アル「な、なにをぬかすかああー!」

九郎「あーはいはい、どうどう」

アル「ぐぬぬぬぬ」

エルザ「じゃあねダーリン、また今度ロボ! どうせ毎日が日曜日ロボ?」

九郎「まあな。働いたら負けかなと思ってる
    ……っておい、なにいわせんだ!」

エルザ「ふふ、じゃーねーロボ!」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 11:32:15.95 ID:fegm/o970
ppppp


エルザ「ロボ? 博士から通信ロボ」

ピッ

ウェスト「エェェェェルザアァァァァ! 一体どこにいってたのであるか!
      なかなか出番は回ってこないし、我輩愛しさと切なさと心強さとで死んじゃうところだったであ~る!」

エルザ「メタ発言はやめるロボ、博士。 で、いったい何の御用ロボ?」

ウェスト「おう、そうであった。エルザ! 探し物のお使いであーる!」

エルザ「おつかい、ロボ?」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 11:40:52.87 ID:fegm/o970
ウェスト「うむ。 なんでも一見只の絵の癖にまるで活動写真のような滑らかな絵を60fpsで見せるという
      奇怪な代物なのである。
      ゲフォのグラボだとドライバが糞で落ちまくるという迷惑なものなのである」

エルザ「……動く絵って……さっきダーリンたちが探してた……
     ひょっとしてエルザが今日見たのも!?」

ウェスト「なにィ? エルザ、またあの赤貧ペド探偵と一緒にいたであるか!
      お父さん許しませんy」プツッ

エルザ「よーし、エルザが先に見つけて、ダーリンに褒めてもらうロボ!」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 11:49:07.91 ID:fegm/o970






九郎「……とまあ、こんな感じです。
    特に怪異にも出会うことは無かったし、近隣住人は口を閉ざすしで特に成果と言うものは……」

ウィンフィールド「そうですか。……お聞きにならないので?」

九郎「? 何をすか?」

ウィンフィールド「動く写真、それだけのものを至急の案件として大十字様のもとにお持ちした理由です」

アル「やはり、何かあるのだな?」

ウィンフィールド「見ていただいたほうが早いでしょう。
           ……少々、ご足労願えますか?」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 11:53:15.89 ID:fegm/o970





マコト「そんな……アルたんの、アルたんの正体がマッチョ海兵隊だったなんて……や、やああああ」

チアキ「あ、アカン……そんなものを機械だなんて、ウチのプライドが許さん……!」

ソーニャ「び、ビクトリーは失敗作なんかじゃないんです……黒富野の真髄なんです……」



アル「……なんだこの惨状は」

ウィンフィールド「ごらんの有様です」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 11:59:43.14 ID:fegm/o970
ウィンフィールド「どうもその『絵』とやらは全身をかきむしりたくなるほどの悪夢を見せるようでして……
           『絵』が目の前から消えても、一度みてしまうとその悪夢に囚われてしまうのです」

アル「そこの大きいのは特に怪しからぬものをみているようだな。この際さらに仕置きしてやるか」

九郎「本人喜んじゃいそうだしやめとけ。
   しかしあれだな、見事にいつものメンバーばっかり……ってまさか!?」

ウィンフィールド「そうなのです。被害者の中でデモンベイン、ひいては大十字様に連なるものの占める割合が
           異常と言っていいほど高いのです」

九郎「まさか……」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 12:04:57.01 ID:fegm/o970
ウィンフィールド「ブラックロッジ、まだそうと決まったわけではありませんが、可能性はきわめて高いですね。
           お嬢様もずいぶんと過敏になっていらっしゃるようですし、一度お会いになっていただけませんか」

九郎「姫さんに? んー、なんかまた小言いわれそうでなぁー」

アル「そうだ。あんな小娘の顔など進んで見に行く事は無い」

ウィンフィールド「そうおっしゃらずに。――――総帥、ウィンフィールドでございます。
           ただいまこちらに大十字様とアル・アジフ様がお見えに……
           総帥? お嬢様? どうかなされましたか!?」

九郎「!?」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 12:08:12.09 ID:fegm/o970
九郎「執事さん! 姫さんに何か――――」

ウィンフィールド「わかりません、なにやら酷く錯乱しておられるようで……
           こちらへ!」

九郎「よし、行くぞアル!」

アル「応よ!」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 12:10:28.98 ID:fegm/o970
ウィンフィールド「お嬢様! ご無事で……っ!?」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

アウグストゥス『あぁん?あんかけチャーハン?』

九郎『アッー! アッー!』

アウグストゥス『歪みねえな』

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


瑠璃「あぁん? お客さん?」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 12:13:10.13 ID:fegm/o970
ウィンフィールド「お嬢様、お気を確かに!」

九郎「うげ……なんじゃこりゃあ!?」

アル「く、九郎が裸マントの痴れ者に後ろから……/////」

九郎「何赤くなってんだお前! ってかなんだよこのグロ動画は!」


瑠璃「新日暮里?」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 12:22:43.70 ID:fegm/o970
シュイイイ

九郎「なっ……」

アル「消えただと!?  ……くっ、追うぞ九郎!」

九郎「で、でも姫さんが……」

ウィンフィールド「大十字様、お嬢様の事は私にお任せください! 今は一刻も早くあの絵を!」

九郎「……悪い、執事さん!」



64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 12:27:05.22 ID:fegm/o970
九郎「マギウス・スタイル!」

アル「見つけたぞ九郎! 極めて微弱だが、さっき見たのと同じ気配だ!」

九郎「了解! さあ覚悟しろよあの精神ブラクラ野郎!」

アル「ぶらくら?」

九郎「あ、あれだな! ―――――やばいぜ、傍に人が!
    ってあいつは!?」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 12:34:06.76 ID:fegm/o970
熱気。
圧気。
むせ返るような高温の蒸煙は、人の目を引きながらもそこに歩み寄る事をためらわせる存在感があった。
その光景、まさに深淵より穿たれ地表にまで這い登ってくる闇黒の鼓動とも呼ぶべき包みに覆われ
人の矮小な精神では理解する事もままならぬほどの名状しがたき可視性の臭気を放っていた。

端的にいうと。

一つの絵、額縁に入れられてはいるもののなぜか街路に打ち捨てられるというぞんざいな扱いの絵の前で。
一人の男が、ギターをかき鳴らし、白衣を振り乱してのたくっていた。

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 12:40:38.18 ID:fegm/o970
ウェスト「おのれこしゃくな三文動画め!! その程度のシュールレアリズムで我輩の精神を
      圧倒できるとでも思っているのか!? ぬう、ここで負けるものかよ!」

九郎「おい」

ウェスト「我輩、ドクターウェストは世紀の大天才! これほどのことで挫けはしないのであーる!
      少し頭冷やそうか? くやしいのうwwwくやしいのうwwww」

九郎「おい」

ウェスト「いくつもの修羅場をくぐってきた我輩にはこんなもの屁でもなぁーい?
      どうも聞こえんなぁ~なんですって?」

九郎「トウリャ」

ウェスト「ぬわーーーーーーーーーー!!!」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 12:45:32.34 ID:fegm/o970
ウェスト「ききき貴様は大十字九郎! 今日もそのフランスパンでいたいけな幼女を付け狙う人類の敵!」

九郎「誰が毛が生えたら射程外の男だと!?」

アル「墓穴掘ってるぞ、汝……」

ウェスト「ふん、もう嗅ぎつけてくるとは、この代物、相当貴様にとって大事なものと見える!
      ならばここで我輩が……」

シュイイイ

全員「(また)消えたああぁぁ!」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 12:50:26.03 ID:fegm/o970
エルザ「ロボ? ダーリン、また会ったロボ! これも運命の赤い糸がガッシボカスイーツな証拠ロボ!」

ウェスト「ぬおう、エルザ! よいところに来た! あの絵を追うのであーる!」

エルザ「ロボ?」

アル(追う、だと? ブラックロッジの連中にも制御し切れてない代物なのか?
    それとも、そもそもあれは……)

九郎「……ル! アル! 気配はどっちだ!?」

アル「あ、ああ……向こうだ、九郎!」

九郎「よっしゃあ!」

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 12:53:19.62 ID:fegm/o970
九郎「そこだな……今度は逃がすかよ、アトラック・ナチャ!」

ビイイイン

九郎「よし、捉えた! これで回収――――――」

アル「待て九郎、闇のモノに迂闊に触れると……」






フッ






「え?」



70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 12:54:03.00 ID:fegm/o970
小休止
SSとか余りやったことないのでおそくてごめんね

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 13:32:33.50 ID:fegm/o970
九郎「ここは……なんか見覚えがあるような……
    って、ミスカトニック大学の図書館じゃねえか!? 何でこんなところに」

九郎「確か俺はアルと一緒にマジックアイテムもどきを追ってて……ウェストとエルザがしゃしゃり出てきて……」


グオォム

九郎「!?」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 13:37:35.73 ID:fegm/o970
――――――そこに在ったのは。

九郎「おい、うそだろ……」

――――――――忘れようも無い。

九郎「じょ、冗談やめろよ…」

―――――――――――――異形のもの。

九郎「う、うわあああああああああ!」


九郎(ま、マジかよこれ! なんで、何でこんなことに!
    アイツがこんなところにいるわけが無い、これは……幻だ!)

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 13:42:13.02 ID:fegm/o970
九郎「消えろおおおおおお!」

バシュゥ

九郎(!? あっさり弾け……?)

「あの子、どうするんです」

九郎「!?」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 13:47:26.75 ID:fegm/o970
「まじないの力などと、バカバカしい。今は科学万能の時代だよ」

「でも気味が悪いんですよ。触れてもいないものが飛び跳ねたり、不思議な音がしたり」

「だからってうちにやられても、ねえ」

「しってるぞ、お前、妖怪なんだってな!」

「おっばけ、おっばけ」

「知ってるか、お化けの作り方! ここだけの話さ、アイツの両親って――――」

「本当なら顔もあわせたくないはずです」



九郎「な、なんだよこれ……」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 13:53:01.98 ID:fegm/o970
アル「九郎、無事か、九郎ー!」

「アブドゥル・アルハザード。あのペテン師め」

アル「!」



「あの無作法者、クルアーンを鼻で笑いおった」

「アッラーを哂うか。いまならまだ間に合う、あやつのことがハリーファの耳に入らぬうちに……」

「狡猾なギリシア人どもと通じておるやもしれぬ」

「なんでも姿無き獣に食い散らかされたとか。終わりまでペテンじみておるとはな」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 13:59:50.28 ID:fegm/o970
「永劫<アイオーン>! 時の歯車、断罪の刃、久遠の果てより来る虚無!」

「ラァル……ロブディ……」

「我は神意なり!」

「いあ!いあ!ずあうぃあ!」

「覇道……俺の命は、どう使えばいい」

「呪術螺旋<スペル・ヘリクス>! おらァ! 吹き飛べ!」

「余の力も、この通りに」

「これは千日手のパターンかな」




アル「なんだというのだ……これは……」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 14:10:51.39 ID:fegm/o970
「ねーしってるか、お前がお化けな理由! それはお前の親がさあ」

九郎「……このぉッ!」

?「やめなよ。もう、だらしないなあ九郎は」

九郎「え?」

?「こんなのに惑わされてる場合じゃないでしょ? ほら、こっち」

九郎「……誰だ?」

?「あー、今回はまだ会ってないんだっけ? まあいいや。
  ここから出たいんでしょ、ほらこっちこっち」

九郎「……」

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 14:21:19.91 ID:fegm/o970
?「でも九郎も無茶するよね、いきなりこんなところに飛び込んでくるなんて。
  ワナだったらどうするの? もうほとんどワナみたいなもんだけど」

九郎「あー、えーと」

?「ああ気にしないで、独り言だから」

九郎「うーん……」

?「ここは入り組んでてね……ん、ここだここ。
  ふー、検閲が入る前にたどり着けてよかった」

九郎「検閲?」

?「独り言だってば」

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 14:26:08.45 ID:fegm/o970
?「さ、このさきに多分彼がいるから。話しつけるなり袋叩きにするなりお好きにどうぞ。
   あたしが手伝えるのはここまでだから」

九郎「あ、ありがとう」

?「……へへっ。まあ多分今回も、もうすぐ会うことになるんだろうけどね。
  じゃあね九郎。一緒にいられるのはほんの瞬きほどの時間だろうけど、せめて―――――――」





エンネア「せめてその間だけでも、九郎のことが大好きな”ただの”エンネアでいさせてね」

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 14:30:49.87 ID:fegm/o970
九郎(! エンネア!)

九郎「エンネア! 待ってくれ、エンネア!
    そうだよ、俺は何度も、何度もお前をーっ!」

九郎「なんだよこれ、足場が……うわあああああああああああああああああああああああああああっ!」






「めずらしいな、おきゃくさんかい。
 いや、はじめてなのかもしれないな。そもそもじつはここにいないのかもしれない」

九郎「なっ……!?」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 14:33:20.79 ID:fegm/o970
九郎「リチャード・アプトン・ピックマン?」

「いかにもいかにも。ぼくのえをみにきたのかい。
 でもざんねんだ。いまここにはいちまいものこってなくてね

九郎「んなことどうだっていい! てめえをとっとと片付けて、早くエンネアを……」

「どうでもいい?」
「どうでもいい?」
「どうでもいい?」

「おまえもおなじことをいうのか」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 14:37:04.68 ID:fegm/o970
「やあピックマン君。君の絵はじつにすばらしいね」


ぼくのえは、ほとんどのひとにはきらわれたが、たまにほめてくれるひともいた


「なんと言うか、魂の底を揺さぶられる感じがするよ」

「ピックマンすげーよな」

「ぼくにはとてもできない」

「どうやったらあんな気持ち悪いシュールな絵が描けるんだろうな」

「マジ芸術じゃねえ?」

「こう、嫌悪感の先にある開放感と言うか光明と言うか」

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 14:43:19.97 ID:fegm/o970
「あたしピックマンがわかるぐらいアートに詳しい男じゃないと、ちょっとね」

「マジでピックマンは新世界の芸術だろ、胸が熱くなるな」



よのなかにはきれいなおんなのひとや、てんしや、はなをかいたものいがいのえも
すきこのんでみるひとがいるらしかった。
それはぼくのなにげないいたずらがきがうりものになるという、だいはっけんだった。
ぼくのえはだいにんきになった。

ぼくは、みんながきもちわるいとかんじるものをいっしょうけんめいべんきょうして、えにとりいれた。


「さいきんのピックマンは技巧的にも向上が見られて、さらに表現に厚みが増したよね」

「俺としては所期の前衛全開のも捨てがたいけど、今のも悪くないな」


みんなよろこんだ。ぼくもよろこんだ。まんぞくだ。

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 14:47:33.19 ID:fegm/o970
「でもさ、この頃のピックマンってなんかイマイチじゃね?」

「あ、あたしも思った。なんか押し付けがましいんだよね、『ほらこれ気持ち悪いでしょ?』って狙ってやってる感じ」

「なんかな、年齢的に守りに入るのはまだ早いと思うんだけどなあ」

「やっぱり初期が最高だな。黄金時代」

「初期ピックマンをリアルタイムで見られなかった奴は不幸だね」

「『砂漠金魚』以降の作品をいいとか言ってる奴はにわか」

「才能枯れるのはえーなwww」




「ねえじつはさ、ピックマンってたいしたことないんじゃない?」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 14:51:55.02 ID:fegm/o970
「だからねピックマン君。我がアーカム・アドヴァタイザー日曜版の連載は、そろそろ終わりにしても
 いいんじゃないかと思うんだ」

「君の後ろに、まだ有望な才能がたくさん控えてるんでね」

「むしろ君はあんまり長く居座りすぎたよ」

「遠まわしに言ってもわからんのなら、よろしい。はっきりいってやろう。
 君の絵はもう時代遅れなんだ。そして時代遅れの絵描きなど我々には必要ない」

「正直君が路頭に迷おうが何しようが我々はそんなものに興味はない」



「どうでもいいんだ、そんなこと」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 15:01:51.58 ID:fegm/o970
失礼、リーチャード・アプトン・ピックマン氏?
いえいえ、怪しいものではありませんよ。ちょっとあなたにお見せしたいものがありましてね。
私は人間の創造力と創作意欲を増進させる特殊プログラムを研究しております、ニアルトと申しまして。
ええ、はい。これはですね、古代エジプトで毎日ファラオの前で気のきいたことをいわなければならなかった
道化師たちが、自らにほどこしていたプログラムなのです、はい。
え、私はエジプト人なのかって? いや違いますよ。肌が黒いもんで、勘違いする人も多いですが。
まあともかく。これを使えば、たちどころにインスピレーションが甦りますよ。
お代はいただきません。あなたほどの才能にあるべき場所へ返り咲いていただけるのが、
一番の報酬でございます。


では、どうぞ。
ここに書いてある通りにすれば、再び人々に悪夢を見せることが出来ますよ―――――

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 15:06:40.26 ID:fegm/o970
「きみは、こわかった?」

九郎「は?」

「こわかっただろ? ぼくのえ」

九郎「絵、なのかあれは? こわいというか」


「こわかったんだろ?こ          だよな!?」
               わ      ん
                 か  た
                   っ

「怖かったって言えよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 15:12:32.34 ID:fegm/o970
ドスッ

「グぎゃああああああああああああああああああっ!?」

九郎「!?」

アル「ふん、どんな話かと思えば。
    おだてられて勘違いしたうつけ者が、混沌の口車にまんまと乗せられたというだけの話ではないか」

九郎「アル!?」

アル「ここを出るぞ、九郎! 汝が道を切り開いてくれたおかげで、無明が光に焼かれそうになっておる」

九郎「いや、道を開いたのは俺じゃなくってエンネアが……エン、ネア? 誰だっけか……」

アル「何をぶつぶつ言っておる! 急ぐぞ!」

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 15:16:35.43 ID:fegm/o970
九郎「ぷはあっ、そ、外!?」

アル「追ってくるぞ、九郎! 構えよ!」

九郎「おう! ロイガー! ツァール!」

「きえええええええええええええええ!」

「切り裂けええーーーーー!」


ズバアアァァァ

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 15:21:29.03 ID:fegm/o970
九郎「こ、この毛むくじゃらモンスターども、増えていくぞ!」

アル「きりが無いな……む、九郎!あれを見よ!」

九郎「あれは……でけえ、アイツが親玉か! じゃあアイツを叩けば!」

アル「その前に、この包囲を抜けねばな」


ドゴオォォ


メタトロン「ここは私に任せろ、大十字九郎!」

九郎「メタトロン!?」

エルザ「露払いはエルザに任せるロボ、ダーリン!」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 15:26:35.08 ID:fegm/o970
エルザ「おらおらおらーっロボーッ!
      我、埋葬にあたわず<Dig Me No Grave>!」

瑠璃『大十字さん、聞こえてますか、大十字さん?』

九郎「姫さん! もう大丈夫なのか?」

瑠璃『ええ、おかげさまで……と言うより、よく覚えていないのですが……
    デモンベイン、必要なのですね?』

九郎「ああ、頼む!」

アル「グズグズするでないぞ、小娘!」

瑠璃『こ、この古本……ええい、虚数展開カタパルト始動!
    B-8-67地区にデモンベイン転送開始!』

チアキ『りょーかい!』


98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 15:32:07.14 ID:fegm/o970
「憎悪の空より来たりて―――――」
「正しき怒りを胸に―――――――」
『我らは魔を断つ剣を取る!』


『汝、無垢なる刃、デモンベイン!!!!』




九郎「さあて、どうやって攻め――――」

アル「九郎、上から来るぞ! 気をつけろ!」

九郎「うわっと! ティマイオス!クリティアス!」

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 15:37:30.20 ID:fegm/o970
九郎「ちっ、見かけによらず素早い野郎だぜ、あの毛むくじゃら!!
    ア○フみたいな外見してるくせに!」

アル「九郎! あやつはミラーモンスターと同じ、人の精神の一部を喰らって生きている存在だ!
   少しでも取りこぼせばいつか必ず甦るぞ!」

九郎「わかってるって……でも、こんな街中じゃクトゥグアは使えねえ。
    何とか押さえ込んでレムリア・インパクトで仕留めるしか……ッ!」

グオオオオオオ!

九郎「うわっと! この、調子に乗るんじゃねえ!」

ガガガガガガガガガ

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 15:40:14.46 ID:fegm/o970
九郎「ダメだな……バルカン砲の傷ぐらいは一瞬で治っちまうのか。
   ならばこれでどうだ! アトラック・ナチャ!!」

ビイィィィン

九郎「んなっ!?」

アル「すりぬけた、だと!?」


『それはさっきいちどみた。ぼくにはこわくない』


九郎「んぬううう!?」

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 15:47:05.43 ID:fegm/o970
九郎「このっ! アトランティス……!」

アル「九郎、敵は向こうだぞ!」

九郎「な、もうあんな遠くに……! ヒットアンドアウェイ戦法で戦う気か!」

アル「九郎! 止むを得ん、かくなるうえはクトゥグアを……」

九郎「できるかよそんなこと!」

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 15:51:31.27 ID:fegm/o970
ウェスト「うむむ……我輩はどうしていたであるか?
      ぬおう!? あれはデモンベイン! そして戦っているのは……」

ウェスト「ふふふ、ひらめいたのであーる! エェェェルザァ!」

エルザ「何か用ロボ、博士! エルザは今、町のお掃除でいそがしいんだロボ!」

ウェストそれは後回しにするのであーる! 今はあの大元を叩くのが先だがやー!

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 15:55:04.61 ID:fegm/o970
ウェスト「ふふふ、こんな事もあろうかと新兵器を用意してきて正解だったのであーる。
     カームヒア! スーパーウェスト無敵ロボ28号会員限定プレミアム・マルチコア対応版!」

ゴゴゴゴゴゴゴg


アル「な! あれは!」

九郎「ドクター・ウェストの破壊ロボ!?」


104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 16:00:29.41 ID:fegm/o970
ウェスト「ふふん、見たところあのチュー○ッカもどきは、瞬発力を生かした一撃離脱戦法を得意としているな?
     戦闘が延びれば伸びるほど自分が有利と言うのをよく理解した賢いやり方である。
      しかぁーし!」


グイイイン


ウェスト「それはデモンベインの注意を定期的にミニ・毛むくじゃらどもからそらさねばならぬというわけで、
     つまり飛び道具のない奴がデモンベインに密着する瞬間が確実に訪れるという事!
      そ・こ・で!」



ぱっぱかぱーんっぱぱーん(わさびの声は認めなーい)



ウェスト「この世紀の大天才、ドクター・ウェストの大発明、電磁光束帯であーる!」

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 16:06:01.86 ID:fegm/o970
ウェスト「これは物理的・霊的鑑賞力を併せ持ち、デモンベインのメイン素材であるヒヒイロカネに対し
      絶大な効力を持つものであーる! 当然、霊的存在であるあのモフモフにも有効!」

エルザ「説明乙ロボ、博士!」

ウェスト「ゆけいエルザ! 真の天才の力、蒙昧なる輩に教えてやるのだ!」

エルザ「あいあいさーロボ!」

ウェスト「照射!照射!照射!照射!照射!」

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 16:08:25.52 ID:fegm/o970
ビイイイイイイイイイイイイイイイイン

九郎「何ィ!?」

アル「こ、これは……」

ウェスト「ふははははは! 驚いたであーるか? これこそが真の天才、ドクターウェストの実力なり!
     さあて思うように動けまい、そのモフモフもろとも、どう料理してくれようか……」


ぱりーん



ウェスト「あり?」

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 16:10:18.77 ID:fegm/o970
エルザ「で、デモンベインが消えたロボ?」

ウェスト「んで、なぜかちょっと向こうに跳んでるであるな? あれれー?」

九郎「……ありゃあ、幻影だよ」

アル「ニトクリスの鏡で作った、な」


ΩΩ<な、なんだってー

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 16:15:57.22 ID:fegm/o970
九郎「あーなんかどうしようこいつ」

アル「とりあえず、この光のせいで思うように動けないようではあるな」

九郎「そうか……姫さん! レムリア・インパクトを!」

瑠璃「は、はい! ヒラニプラシステム、セーフティ解除!」

「了解!ナアカル・コード転送準備完了!」

瑠璃「ナアカル・コード転送!」


九郎「よっしゃああああ!」

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 16:18:09.97 ID:fegm/o970
――――――光射す世界に――――――
―――――――汝ら闇黒―――――――
―――――――住まう場所なし!―――――


九郎「乾かず飢えず、無に帰れ!
   レムリアァ! インパクトオォォォッ!」

アル「昇華!!!!」


ドゴオオオオン!

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 16:23:15.19 ID:fegm/o970
ウェスト「おおおおおのれデモンベイン! 我輩のナイス漁夫の利大作戦~悲しみの向こうへと~を!
     エルザ!電磁光束帯再照射準備である!」

エルザ「は、博士~……エネルギー切れだロボ……」

ウェスト「なあああにいいいいいい!?」

九郎「よおしついでだ、てめえらも吹っ飛んどけ!」

アル「去ねええええええ!」


ウェスト「ぬおおおおおあああああ!おのれ大十字九郎!
      来週もまたハートキャァァァァッチ!」

エルザ「ダーリン、約束忘れないでロボオオオオオオオ!」

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 16:27:52.42 ID:fegm/o970
九郎「やれやれ、終わったか……」

くろう

九郎「へ?」

ほんとうはしってたんだ、きづいてたんだ。
ぼくはそんなたいそうなもんじゃないって。

九郎「ピック、マン?」

でもふしぎだよね、にんげんって。
まわりからいろいろいわれると、それがほんとうでなくても、しんじちゃうんだから。

九郎「それは……」

だけど、それならぼくは、どんないきかたならよかったのかな。
もっとうまくいきられなかったのかな。

九郎「それは違うぜ」

え?

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 16:32:57.24 ID:fegm/o970
九郎「どんなもんであれ、あんたは最後は自分で選んでそういう生き方をしたんだろう?
    別に逃げてもよかったんだからな」

それは

九郎「そうだ、外野どころか観客席にいる人間の無責任な言い分さ。
    でもな、あんたが自分でそう生きると決めたなら、それを決めた昔の自分まで切って捨てるのはダメだろ」

……

九郎「俺なんか毎日食うにも事欠くような極貧暮らしだし、行き当たりばったりで生きてるやつだけど」

じゃあ、せっとくりょく、ないね

九郎「まったくだ」

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 16:35:43.62 ID:fegm/o970
まあいいや、ぼくはさいごにとびきりのおおきいはなびをあげられたんだから。
だからそれを、くろうにもすこしわけてあげるね。

九郎「へ?」

僕がこの町の人々に見せた悪夢を切り貼りして、飛び切り九郎が気に入りそうなものを作って見せてあげる。
僕の花火の、最後の一発だ。

九郎「な、ちょ、おま、」


それ、発射!

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 17:10:12.54 ID:fegm/o970
エセルドレーダ『あら、お目覚め?』

アル『な、なんだこれは! なんのつもりだ!ナコト写本!』

エセルドレーダ『エセルドレーダ様、とお呼びなさい』

アル『だ、誰が貴様なんぞを!』

エセルドレーダ『そんな口をきいていいの?』 ビシィ

アル『あうぅっ!』

エセルドレーダ『まだしつけが足りないようね? いけない子』

ビシィ! ビシィ!

アル『あ、う、いた、や、やめ、てぇ……』

エセルドレーダ『何ですって? どうも聞こえんなー』 ビシィ!

アル『ふぁう!…や、め、』

エセルドレーダ『やめてください、は?』

アル『やめ、……い』

バシィーッ!

アル『ひゃっ……くぅぅ……』

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 17:11:16.69 ID:fegm/o970
エセルドレーダ『ほぉら、言って御覧なさい?』

アル『やめ、て……ください……』

エセルドレーダ『ふふ、いい子ね。とっても素直でかわいいわ、アル・アジフ。
          だから、ご褒美をあげないとね?』

アル『な、そ、それは!?』

エセルドレーダ『大十字九郎のよ。切り取ってつけてみたの。
          汚らわしい事この上ないけど、こういう使い方も面白いと思って。すぐに外せるし』

アル『なぁっ、や、やめろお!』

エセルドレーダ『ふふ、いい声で鳴いて頂戴ね?』

アル『うぐあぁ! あああ、いやああぁぁっ!』

エセルドレーダ『アル・アジフの中っ……すごいっ! でちゃうぅ』

アル『ぐ、あ、あ、ううぅ』



アル「く~ろ~う~~~~~!!」

九郎「まて、これ絶対嫌がらせだろ、おいピックマン、出て来い!」

アル「汝は……汝はどこまで腐りきっておるのだぁー! そこに直れ!」

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 17:15:21.09 ID:fegm/o970

メタトロン「なんなのだあれは……まったく、むき出しの欲望とは醜いものだな。
      ……っと、あんなものをこれ以上あの子達に見せるわけには行かない! 早く戻らないと」



瑠璃(茫然自失)

マコト「あ、アルちゃんが……」 フラッ

ソーニャ「あははは、また倒れたー!」

チアキ「しっかし九郎ちゃんほんまにド外道やねー、ほんまある意味尊敬するわ」

ウィンフィールド「怪物と戦うものは、自らも怪物となっていくものなのですよ」

チアキ「あはは、ウィン様にまとめられてしもうたわー」




クラウディウス「けっ、俗物めが。日頃からあんなことばっかり考えてるのかよ。
          ボクには理解できねーな」

ティベリウス「あらそう? NTR+ふたなり+SM+宮刑プレイだなんてずいぶんレベル高いじゃなーい?
        さっすがアタシの九郎ちゃんよねえ」

クラウディウス「てめーは黙ってろよ、オカマゾンビが」

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 17:23:29.82 ID:fegm/o970
エセルドレーダ「な、な、な、な……////」

テリオン(さらに出来るようになったな、大十字九郎)

アウグストゥス「エセルドレーダ、あなたは……」

エセルドレーダ「ちちちちがいます! なんですかその目は! ぶぶ無礼者!
           マスター! マスターはご存知ですよね!
           私にあのような……け、穢れたバベルの塔は無いという事は!
           ま、毎日のようにご覧になっているでしょう!?」

テリオン(ふむ、穢れたといってもそれは余にも在るものなのだが)

テリオン「アウグストゥス、大儀であった。エセルドレーダも混乱しているようだから、
      今日は余も下がらせてもらう」

アウグストゥス「は、はぁ……」

テリオン「よいな? ……ゆこう、エセルドレーダ」

エセルドレーダ「あわわわわわわわわわわ」


128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 17:31:59.63 ID:fegm/o970
ナイア

「ふふふ、災難だったねえみんな」

「さて、歴史が下るにつれて時間の砂はさらに細かく砕かれ、早く零れるようになる」

「人の世の流行り廃りも同様に、新しいものが流感のように荒れては去っていく」

「かのピックマン氏も早めに見切りをつけられて幸せだったのかもしれないね」

「なにせpi○ivやニコ○コではデモンベインで検索しても昔のものばかり」

「いや、たかだか4,5年前を昔といってしまうその傲慢さもまた咎められるべきものなのかな」

「ふふ……まったく、世界を救った英雄だというのに皆薄情な事だね」

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 17:37:15.45 ID:fegm/o970
エンネア「やあ、混沌」

ナイア「おっと、見つかってしまったか。今日は久々に2chで遊べて楽しかったんだが、
     君が来たという事は……」

エンネア「うん、もうすぐあのふたりも来るんじゃないかな」

ナイアルラトホテップ「やれやれ……僕に安住の地は無いのかな」

エンネア「どこへでも行けるという事は、どこに行っても邪魔ってことだよ」

ナイアルラトホテップ「至言だね」

エンネア「でしょ。
      ――――――――あ、きたみたい」


――――――憎悪の空より来たりて―――――――――――
――――――――正しき怒りを胸に―――――――――――
―――――――――我らは魔を断つ剣を執る!――――――――――


九郎&アル『汝、無垢なる刃、デモンベイン!!!!』



おわり

130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/27(土) 17:41:37.51 ID:fegm/o970 [95/95]
ってなわけでおわりです。
なんかすごい時間がかかってしまった……

何気なく「デモベスレだ!」と思って開いてみたらまさかのたて逃げw
そしてついノリで自分がなれないSSなんかを書くことに。
終始gdgdでしたが、最後までみてくださった方、本当にありがとうございます。
途中でさるさん喰らったときに他の人が支援してくれたのは、ちょっと元気玉的展開ぽくって燃えましたw

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