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女「映画見に、行こうよ」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 01:36:49.82 ID:/3HZC0D+0 [1/48]
男「はあ」
女「うん」
男「また?」
女「もう二か月も行ってないよ」
男「二か月おきでも、早いよ」
女「だってあなた、他はどこにも連れて行ってくれないんだもの」
男「この間行ったばかりじゃないか」
女「・・・ああ、そうだったね。ありがとう」
関連
男「はあ」
女「うん」
男「また?」
女「もう二か月も行ってないよ」
男「二か月おきでも、早いよ」
女「だってあなた、他はどこにも連れて行ってくれないんだもの」
男「この間行ったばかりじゃないか」
女「・・・ああ、そうだったね。ありがとう」
関連
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 01:50:01.92 ID:/3HZC0D+0 [2/48]
男「まあ、いいけど」
女「うん」
男「何か見たい映画があるの」
女「ううん。ないね」
男「じゃあ、なんで」
女「行ってから決めるの。いつもそうだったじゃない」
男「そう、だったかな・・・」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 01:58:53.54 ID:/3HZC0D+0
女「まあ、最近は違ったかもしれないけど」
男「前は、何を見に行ったんだっけ」
女「そんなことも覚えてないの」
男「ああ、うん」
女「彼女とのデートの内容を覚えてないなんて。まあ、いいけどさ」
男「デートなんて毎日してるだろ」
女「これ?これは、違うよ」
男「はあ」
女「これは、生活だよ」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 02:04:18.66 ID:/3HZC0D+0
女「映画ってのはさ、雰囲気なの」
男「はあ」
女「たまにはそういう、非現実的な空間に行ってもいいんじゃない」
男「ああ、わかったわかった。聞き飽きた」
女「そう。なら、いいんだけど」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 02:09:20.51 ID:/3HZC0D+0
>>7
寝てくれ
女「とにかく、映画に行くのはいいんだね」
男「ああ、まあ」
女「そう。よかった」
男「そんなに好きか」
女「実際は、そうでも。でもなるべく何かあった方が、楽しいよ」
男「なんなら、違うところに連れて行ってやってもいいんだぞ」
女「今回は、いいよ。また今度お願いね」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 02:12:51.21 ID:/3HZC0D+0
読点を指摘されるか
女「それにあたって、あの人を呼んでもいいかな」
男「あの人って」
女「ほら。あの人」
男「名前を呼ばせたいんだろ」
女「ああ、わかった?」
男「いいよ。というか最初からそれが目的か」
女「それもわかるんだね」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 02:16:02.37 ID:/3HZC0D+0
女「連れて行ってあげるって云ってなかった?」
男「いや、多分云ってない」
女「冷たいね」
男「冷たいよ」
女「もっと優しくしてあげればいいのに」
男「あの人にはこれで充分なんだよ」
女「それは、可哀相だよ」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 02:19:50.08 ID:/3HZC0D+0
男「頼まれたの」
女「ううん。別に」
男「ついでか」
女「そういう云い方は悪いけど」
男「まあ、あの人には恩はあるし」
女「うん」
男「義理を重んじる主義ですから」
女「なんか、ヤクザっぽい言い回しだよ」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 02:23:39.36 ID:/3HZC0D+0
女「じゃあ、明日ね」
男「明日か」
女「そうだよ。明日」
男「もうちょっとゆとりを持ってくれないのか」
女「なに。そのゆとりって。毎日暇なのに、そんなのいる?」
男「お前、何気にひどいこと云ってるぞ」
女「ああ。ごめん」
男「あの人の都合は」
女「多分、大丈夫でしょう」
男「もう少し計画性を持ってくれよ・・・」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 02:26:57.28 ID:/3HZC0D+0
女「ハルさん、やっほー」
晴「やっほー。女ちゃん」
男「よお。暇なんだな」
晴「まあ、男くんからのデートとあれば暇くらいつくるよ」
男「そりゃどうも」
晴「どういたしまして」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 02:30:28.05 ID:/3HZC0D+0
女「男とデートをするのは、わたしだけどね」
晴「あれえ、妬いちゃたのー?」
女「妬いてません」
晴「まあ、今日はありがとね。二人とも」
女「うん」
男「女が云うから、仕方なく」
晴「だよね。だと思った」
女「まったく素直じゃないの」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 02:33:58.32 ID:/3HZC0D+0
晴「今日は車はいいの」
男「ああ、電車で行きたいらしいよ」
女「うん」
晴「寒いよ?」
女「たまにはいいじゃない」
晴「まあ」
男「俺としては車でさっさと行きたいところだけど」
女「ほんと、意地悪」
晴「だよねえ」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 02:40:35.39 ID:/3HZC0D+0
晴「何を見るんだっけ」
男「それも決めてないんだ」
女「そうなんだけど、いいかな」
晴「へえ。そっちのほうが楽しそう」
男「ああ。あなたに選択権はないぞ」
晴「ええ、なんでよ」
男「趣味があわない」
晴「そうあっさり云われると食い下がりたくなるね」
女「選択権、あるに決まってるでしょう。意地悪ばっかりいわないの」
男「ああ、はいはい」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 02:45:30.58 ID:/3HZC0D+0
晴「電車かあ」
女「ハルさんはあまり電車に乗らないの」
晴「うん。出不精だからね」
男「ニートだよな」
晴「まあ、当たってなくは無い。というかあたってる」
女「というか、車もってるもんね」
晴「どっちかといえば、それが大きいね」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 02:52:24.06 ID:/3HZC0D+0
女「というかハルさんって」
晴「ん?」
女「何をしてる人なの?」
晴「ええと。何をしてるんだろう」
男「何もしてないだろ」
晴「今はバイトの貯金を切り崩して生活してるよ」
男「あといくら」
晴「まあ、半年は働かなくてもいいね」
女「そうじゃなくてさ、将来とか」
晴「ああ。将来」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 02:55:11.92 ID:/3HZC0D+0
実は前回があってさ。この三人、気に入ったから
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 02:58:32.51 ID:/3HZC0D+0
男「将来だって」
女「なに。変かな」
男「お前が一番嫌いそうな言葉」
女「まあ、自分のはね。ハルさんは夢を信じる人だと思うから」
男「だってよ」
晴「うん。光栄だね」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 03:04:45.15 ID:/3HZC0D+0
晴「前ね、イラストの仕事を少しやってたんだ」
女「へえ」
晴「三年くらい前かな。暇つぶしに描いたキャラクターの絵をゲームのコンテストに応募したら優秀賞をもらって」
晴「ゲームに採用されたんだ。それが人気出ちゃって、そのゲーム会社に入社するよう勧められたんだ」
女「ハルさんって、すごい人なんだ」
晴「はは。全然。結局その話も断って、こうしてフリーターしてるんだけど」
女「どうして」
晴「さあ、どうしてだろうね」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 03:08:05.69 ID:/3HZC0D+0
晴「まだ働きたくなかったんだね」
男「そんなチャンス、なかなかあるもんじゃないよ」
晴「そうだよね。でもイラストはこつこつ描いてるよ。今度見に来てね」
女「うん。ぜひとも」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 03:18:21.59 ID:/3HZC0D+0
晴「まだ自動改札機じゃないんだね」
男「そんなに乗ってないのか」
晴「まあ、高校生のときに何回か。電車は東京で乗る方が多いね」
女「東京」
晴「うん。お母さんの実家があって」
男「どう。東京」
晴「ひどいよ。ほんと」
男「そう」
晴「うん」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 03:26:30.40 ID:/3HZC0D+0
晴「椅子を畳んで人を押し込めるんだよ。こんな対面式の座席なんて、できないね」
女「畳む?」
晴「畳むというか。上がるんだよ。こういうふうに、ウィーンって」
女「へえ。すごいね」
男「会話が田舎臭い」
晴「いいでしょう。事実、田舎者なんだから」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 03:33:34.21 ID:/3HZC0D+0
女「ウィーンか」
晴「ガシャンかな。実際動いてるのは見たことないけど」
男「そんなことに感動するなよ」
晴「むしろこっちに感動するね。一世代前に戻った感じ」
男「うるせえよ」
女「うん。わたしも都会の方がいいよ」
晴「ふふ。でも、いいんじゃない。こういうのも」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 03:36:58.60 ID:/3HZC0D+0
女「そうそう」
男「ん?」
女「前から聞きたかったんだけど」
男「なに」
女「男のお兄さんって」
男「!」
晴「・・・」
女「今、どこにいるんだっけ」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 03:45:07.08 ID:/3HZC0D+0
男「・・・長野だよ」
女「長野」
男「うん。なんか出版関係の仕事に就いてるって、本人は云ってるけど」
女「そう。最近見ないから」
男「もう三年以上だろ。まあ、あの人が云ってることだから、そうとは限らないけど」
女「うん。ありがとう」
晴「・・・」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 03:47:57.01 ID:/3HZC0D+0
女「長野か」
男「どうした」
女「なんか、もっとすごいところにいるんだと思ってた」
男「長野はしょぼいと」
女「ううん。もっと海外とかだと思ってた」
男「なんで」
女「さあ。なんだかカリスマっぽいから。あの人」
男「そう、だったっけ」
女「うん。覚えてないの」
男「いや、覚えてるけどさ」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 03:54:25.30 ID:/3HZC0D+0
女「よかった。生きてるんだね」
男「勝手に人を殺すなよ」
女「ごめん」
晴「男くんって、お兄さんいたんだ」
男「あ、ああ。いるよ」
晴「私、こう見えて妹がいるんだよ」
男「いや、聞いてないし」
晴「・・・」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 03:57:52.71 ID:/3HZC0D+0
男「ふう」
晴「さっきの話」
男「ん?」
晴「お兄さん」
男「ああ」
晴「本当のこと?」
男「うそ、だよ」
晴「そっか」
男「ああ」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 04:01:43.39 ID:/3HZC0D+0
男「本当だったらどうしてた?」
晴「長野、行ってたね」
男「だろうな」
晴「てっきり本当なのかと」
男「わかったらいの一番にあんたに云うよ」
晴「ふふ。そうしてもらえると、助かる」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 04:06:38.19 ID:/3HZC0D+0
男「年末って地雷が多いんだよ」
女「つまり?」
男「年末の大作といえば、ほとんどが外れはずれに大外れ」
女「たとえば?」
男「地球が静止する日」
晴「ああ。あれはなかったよね」
女「見てない」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 04:09:39.52 ID:/3HZC0D+0
男「アイ・アム・レジェンド」
女「あれはけっこう」
晴「まあ、びびらせ映画だったけどね」
男「いや、地球に人類がただ一人って宣伝で見に行ったのに、一人じゃないし」
女「ああ。そういう理由」
男「もちろん映画としてもいまいちだ」
晴「確かに少し興ざめだったよね」
女「そう、かな。わたしはいいと思ったけど・・・」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 04:14:30.86 ID:/3HZC0D+0
男「つまり、そういうことだ」
女「全然わからなかった」
男「この時期映画を選ぶときはもと慎重になれ、と」
女「うーん。まあ」
晴「あんまり映画に興味ないくせに」
男「うるさいぞ。これはアドバイスだ。心得るように」
女「はいはい。じゃあ、選びましょうか」
晴「うん。そうしようね」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 04:19:09.95 ID:/3HZC0D+0
女「うーん」
晴「決まった?」
女「予想外に見たいものがない」
男「なんだと・・・」
晴「ハリーポッターとか」
女「前作見てないもの」
晴「まあ、私も2までしか見てないわ」
男「あの、俺、ハリーポッターファンなんだが」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 04:23:10.79 ID:/3HZC0D+0
女「うそお」
男「いや、ほんと」
女「小説なんて持ってないじゃない」
男「映画だけ」
晴「そういうのにわかっていうんだよ」
男「いや、違うだろ」
女「とにかくハリーポッターは却下です」
男「な・・・に?」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 04:25:57.57 ID:/3HZC0D+0
晴「ノルウェイの森」
女「邦画かあ」
晴「TRON」
女「それ、日本でやってたっけ」
男「結局見たいものないじゃないか・・・」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 04:28:38.29 ID:/3HZC0D+0
女「はあ、どうしよう」
晴「別に無理しなくても。ねえ」
男「俺としては無理してハリーポッターに行ってほしいんですが」
女「ううん」
晴「いいよ。見たいものがないなら」
男「ハリーポッター」
女「なんか、ごめんね」
晴「ううん。いいんだよ」
男「・・・」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 04:33:04.88 ID:/3HZC0D+0
晴「ポップコーンだけ食べて帰ろうか」
女「うん・・・」
晴「ほら、落ち込まないで。ねえ、男くん」
男「いや、うん・・・」
晴「塩味でいい?」
女「うん」
晴「じゃあ、買ってくるから。ここで待っててね」
男「なんでそこまでしてハリーポッターを避ける」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 04:38:19.42 ID:/3HZC0D+0
晴「キャラメル味ってのがあったから、これも買ってきたけど」
女「ああ、うん。ありがとう」
晴「どっちが好き?」
女「やっぱり、塩だね」
男「あっさり元気になってる」
晴「そっか。そうだよね」
男「じゃあ、俺はキャラメル食べるよ」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/11(土) 04:42:25.14 ID:/3HZC0D+0
女「修学旅行で行ったUSJで初めてキャラメル味のを食べたときはびっくりしたね。不味くて」
晴「あー、私もわたしも」
男「じゃあ、なんで買って来たんだよ」
晴「好きな人、いるかと思って」
男「ああ、そう・・・」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/11(土) 04:45:53.41 ID:/3HZC0D+0
女「昔ここでだし味ってのが売ってて、それがすごくおいしかったよ」
晴「へえ。どんなの」
女「本当にだしがかかってる」
晴「おいしいんだ」
女「うん。塩より味っ気があってよかった。もうないのが残念だけど」
晴「私も食べてみたかったなあ」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/11(土) 04:51:05.54 ID:/3HZC0D+0
女「ハルさんって」
晴「ん。なに?」
女「彼氏とか、いるの」
晴「ええ。なんで」
女「なんとなく、かな」
晴「今日の女ちゃんは話がよく飛ぶね」
女「まあ、あんまり流れを考えない人間だから」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/11(土) 04:58:07.31 ID:/3HZC0D+0
男「いるわけないだろ」
晴「女ちゃん。もっと優しい人を選ばなきゃ」
女「うん。そうだね」
男「ああ、ごめんごめん」
晴「ほんと冷たいというか、手厳しいというか」
女「ねえ」
男「いや、ほんの冗談というか。なんていうんだろ」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/11(土) 05:02:14.86 ID:/3HZC0D+0
晴「まあね。いないよ」
女「いないんだ」
男「いたらこんなに俺たちと遊んでないだろ」
女「それもそうだね」
晴「もしいたとしても、あなたたちと遊ぶ時間なんていくらでもつくるよ」
女「ありがとう」
晴「どういたしまして、かな」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/11(土) 05:10:05.55 ID:/3HZC0D+0
女「こんなにかわいいのに。ねえ」
晴「かわいいって。ねえ、かわいいってさ」
男「ああ、はいはい。わかったわかった。顔の問題じゃない」
晴「ちょっと。どういう意味よ」
女「まあ、別にいないときはいないよね。わたしだってこんな感じだし」
男「まるで自分がかわいいと言いたげな」
女「かわいくない?」
男「まあ、かわいい、けどさ」
女「ふふ。冗談だよ」
晴「いや、今のは冗談じゃないでしょうよ・・・」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 05:16:28.75 ID:/3HZC0D+0
女「でも、ハルさんはかわいいよ」
晴「ありがとう。お世辞でもうれしいよ」
女「ううん」
晴「一人だけ、いたんだ」
女「え?」
晴「私って人付き合い下手なところあるから。それ以来、なんだかなぁ~って感じだね」
女「人付き合い、下手なんだ」
晴「妙に馴れ馴れしいところとか、ね」
男「・・・」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/12(日) 00:03:12.71 ID:KREK3sKb0 [1/28]
晴「じゃあなんか映画借りて、うちで見ようか」
女「うちって」
晴「私のうち」
女「いいの」
晴「散らかってるけど、それでいいなら」
女「それは知ってるよ」
晴「今ぐさっときたよ。ぐさぁって」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/12(日) 00:23:58.62 ID:KREK3sKb0 [2/28]
女「散らかってるというか、なんか無機質なの」
晴「はあ。無機質」
女「少なくとも女の子の部屋ではないね」
男「だって女の子じゃないもの」
女「引っ越しのダンボールだって、そのままだし」
晴「それは、ごめんなさい」
女「牢獄を思い出すよ」
晴「女ちゃんってさらっとひどいこと云ってくれるよね」
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/12(日) 01:40:48.95 ID:KREK3sKb0 [3/28]
>>84
まあ、そのままの日付を考えてもらえれば
女「わたしがかたづけてあげようか」
晴「いい、いい」
女「どうして」
晴「プライベートだし、女としてなんか」
男「もうあきらめろよ」
晴「ひどい」
女「まあ、プライベートは仕方ないね」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/12(日) 01:45:09.16 ID:KREK3sKb0 [4/28]
男「お前の部屋だって」
女「なに」
男「あのダンボールの束、どうにかしろよ」
女「ああ。そのうち」
男「amazonばっかり使ってるから」
女「だって、便利じゃない。安いし」
男「ゲームも大分増えて」
女「わかったってば。じゃあ、今度手伝ってよ」
男「まあ、いいけど」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/12(日) 01:49:37.06 ID:KREK3sKb0 [5/28]
晴「どれが見たい」
女「ふうむ」
晴「この間、これ見たよ」
女「ああ、ハートロッカー。どうだった?」
晴「よかったよー。でも、エンディングでがっくりって感じ」
女「どんな感じが?」
晴「曲ですな」
女「曲ですか」
晴「うむ」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/12(日) 01:57:42.62 ID:KREK3sKb0 [6/28]
女「実際こういうの、決めかねるよね」
晴「これなんかは?」
女「第九地区は見たよ」
晴「なかなかよかったよね」
女「邦題のださいのはどうしようもないのかな」
晴「別に原題を英語のままもってきてもいいよね」
女「第九地区って。ニュータウンみたい」
晴「ニュータウンって言い方、未だに存在するんだ」
女「わたしの中では」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/12(日) 02:03:09.75 ID:KREK3sKb0 [7/28]
女「じゃあ、これにします」
晴「96時間?私、見たよ」
男「俺も見た」
女「どうだった?」
男「まあ」
晴「女ちゃんの評価が欲しいところ」
女「じゃあ、決定ということで」
晴「これほどひどい邦題も、なかなかないよね。全然関係ないし」
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/12(日) 02:11:17.72 ID:KREK3sKb0 [8/28]
晴「これ、確かフランス映画だよね。日本で公開されてる前から気になってたんだ」
男「主人公がクワイ=ガンだって、調べるまで気付かなかった」
晴「そうそう」
女「クワイ=ガン?何それ」
男「クワイ=ガンはクワイ=ガンだよ」
晴「緑のヒーローだね」
男「その云い方は違う小動物が思い出されるな」
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/12(日) 02:18:24.84 ID:KREK3sKb0 [9/28]
>>90
されてる→される
女「相変わらず殺風景だね。ハルさんの部屋」
晴「はあ、どうも」
女「映像機器だけ本気でそろってるのはなんで?」
男「そうそう。前から気になってた」
晴「出不精だからですな」
女「便利な言葉だね」
晴「でしょう。これから遣ってもいいよ」
女「いや、遠慮するよ」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/12(日) 02:26:26.35 ID:KREK3sKb0 [10/28]
晴「ほんというと、懸賞でスピーカーがあたって、ついでに揃えたんだ」
女「それはラッキーだったね」
晴「イラストも懸賞があたったみたいな感じで」
女「ああ、見せてよ。そのイラスト」
晴「うん。ほら」
女「うわあ、すごい。すごいよ、男」
男「うん。すごいな」
晴「えへへー。褒められちった」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/12(日) 02:32:30.16 ID:KREK3sKb0 [11/28]
男「初めてみたけど、これはいいな」
女「プロ級だよ」
晴「そこまで褒められると恥ずかしいね」
女「男はこういう女の子が好みなの?」
男「もう少し幼い方がいいかも」
女「ロリコン」
男「エマ・ワトソンは絶対に昔の方がかわいい」
晴「激しく同意」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/12(日) 02:58:26.59 ID:KREK3sKb0 [12/28]
晴「まあ、こういう感じです」
女「PCの壁紙にするよ」
晴「ふふ。ありがとう」
男「なんか、見直した」
晴「惚れ直した?」
男「うん。惚れた」
女「わたしも、惚れた」
晴「そこは、否定するんだよ。男くん」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 10:45:18.77 ID:KREK3sKb0 [13/28]
>>98
ほんと、すまん・・・。むしろその物好き、尊敬するよ
晴「どうだった?」
女「うん。おもしろかった」
晴「そう。よかった」
女「目的がぶれないところがね。よく展開が二転三転する映画、あるから。あれで面白いと思ってるのかな」
晴「ふふ。評価が適格だね」
女「だって、プロなんだもの」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 10:58:20.37 ID:KREK3sKb0 [14/28]
女「こういう映画を見ると自分も強くなった気がするよね」
男「全然」
晴「女ちゃんは影響されやすいからね」
女「いや、ハルさんに云われたくない」
男「だって、俺はもう様々な格闘技を習得して、最強だから」
女「うそお。ジークンドー、割と早く飽きてたよね」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 11:17:16.14 ID:KREK3sKb0 [15/28]
そういえば前も一人で保守してくれた人がいたな
晴「じゃあ、どうしようか」
女「うん。もう遅いし、帰ろうかな」
晴「そうだね。遅いから、お楽しみだね」
女「ああ、またその方向ですか」
晴「その方向です」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 11:31:41.81 ID:KREK3sKb0 [16/28]
>>103
うれしい
晴「男くんと女ちゃんって、ええと」
女「なに」
晴「その」
女「ああ、云いたいことはわかるよ」
晴「へえ」
女「まだなの、とか云いたいんでしょう」
晴「ご名答」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 11:42:03.25 ID:KREK3sKb0 [17/28]
女「ううん」
男「なんだよ」
女「まだ、だよね」
男「なにが」
女「というか、どこまでがまだなの」
晴「それはもう、ぐさぁまで」
女「ああ。そこまでですか」
108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 13:17:50.40 ID:KREK3sKb0 [18/28]
女「まだですね」
晴「まだですか」
男「いや、知らないよ。恥ずかしい」
女「わたしとしては、いつでもいいんだけど」
晴「いつでもいいんだってよ」
男「はあ、そうですか」
晴「じゃあ、ここで襲っちゃうよー」
女「あいにくそこまでの耐性は身に着けていません」
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 13:28:15.91 ID:KREK3sKb0 [19/28]
晴「なんでまだなんですか」
女「そんなに急がないといけないんですか」
晴「もう一年ですね」
女「なんで知ってるの」
晴「男くんから聞きました」
女「ああ。そうなの」
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 13:32:37.27 ID:KREK3sKb0 [20/28]
女「気分だよ。ねえ」
男「知らんしらん」
女「顔、赤いよ」
晴「男くんもかわいいところあるんだねえ」
男「うるさい、うるさい」
女「そういうわけで、別に今日でもいいんだよ?」
晴「だって」
男「ちょっと、考えさせて下さい・・・」
女「チキン」
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 13:33:27.86 ID:KREK3sKb0 [21/28]
ごめん。少し空けるわ
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 19:56:30.64 ID:KREK3sKb0 [22/28]
女「じゃあ、もう帰るね」
男「ああ」
晴「うん。今日は楽しかった」
女「うそ」
晴「どうして?」
女「無駄足くって、一度見た映画をもう一度見て」
晴「女ちゃん。人の云ったことを理由もなく疑うのは、よくないと思うな」
女「でも・・・」
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 20:03:28.44 ID:KREK3sKb0 [23/28]
晴「人の云ったことは素直に信じていいんだよ」
晴「それとも女ちゃんは人の心を読めるのかしら」
女「ううん」
晴「だったら私の云うことくらい信じて、ね?」
女「うん」
晴「男くんのことも同じだよ?ちゃんと信じてあげてね」
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 20:13:34.10 ID:KREK3sKb0 [24/28]
男「今日はありがとう」
晴「あれ、珍しく優しいんだ」
男「いつも通りだろ?」
晴「ふふ。そうだったね」
女「じゃあね、ハルさん。またね」
晴「また遊んでね」
女「もちろん。こちらこそ」
晴「うん。バイバイ」
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 20:31:07.31 ID:KREK3sKb0 [25/28]
女「ハルさんの部屋のスチールラックに倒してあった写真」
男「うん?」
女「見た?」
男「いいや」
女「倒してあるってことは見られたくないものなんだ」
男「はあ」
女「それを見たってことは責任を持たなきゃいけないんだと思う」
男「何を云ってるんだ?」
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 20:41:08.06 ID:KREK3sKb0 [26/28]
女「その写真には小学生のあなたとわたし」
男「ああ。そうか」
女「それで今とは違って髪が長かったけど、あれ、ハルさんだよね」
男「そうだよ」
女「わたしがハルさんと出会ったのは今年の春じゃなかったんだ」
男「お前が、覚えていなかったんだ」
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 20:53:39.41 ID:KREK3sKb0 [27/28]
女「まあ、会ったことあるようなとは思ってたけど」
男「そう」
女「それと恥ずかしそうにしていた、男のお兄さん」
男「ああ、写ってたの」
女「ハルさんの彼氏ってお兄さんだったんだ」
男「そう、なんじゃないか」
女「曖昧な返事だね」
男「それは本人に聞けよ」
女「うん。そうする」
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 00:01:51.22 ID:E7nqZGQl0 [1/15]
女「お兄さんって、本当に長野にいるの」
男「ああ・・・。いるよ」
女「そう。なら、いいんだけど」
男「うん」
女「どうしてハルさんはわたしと初対面のふりをしたのかしら」
男「さあ・・・。それも本人に聞けよ」
女「まあ、いいんだけどさ」
133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 00:11:53.22 ID:E7nqZGQl0 [2/15]
女「理由はわからないけれど」
男「うん」
女「もしもわたしのことを考えて黙っていたとしたら。それは、余計なお世話だよ」
女「もうわたしも16だから。あなたと同じくらいにものを考えられて」
女「相談に乗るなんてことは云えないけれど、話くらいはして欲しい」
男「そんなの、わかってるよ」
女「信じて、いるよ」
134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 00:16:20.57 ID:E7nqZGQl0 [3/15]
女「まあ、それはいいとしてね」
男「ん?」
女「この間のプロポーズ」
男「ああ・・・。なんか、恥ずかしいな」
女「何が。そこは自信をもってよ」
男「すまん」
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 00:21:20.72 ID:E7nqZGQl0 [4/15]
女「さすがに今すぐ結婚してくれって意味じゃなかったよね」
男「あ、当たり前だろ」
女「ごめんね。男とハルさんのことだから、てっきりすぐにもっていかれると思って」
男「なんだ、もっていかれるって」
女「落ち着いていたように見えたろうけど、けっこうびっくりしたよ」
男「俺の方が、びっくりしたけどな」
女「あの緊張具合は笑えたよ」
男「そりゃどうも・・・」
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 00:28:30.14 ID:E7nqZGQl0 [5/15]
女「てっきり、俺は実はホモなんだ、とか言い出すのかと思った」
男「お前ってそういうこと、普通に云うのな」
女「まあ、それは嘘だけど」
男「嘘なのか」
女「まあね。好きだって、言葉にしてくれるのかと思ってた」
男「云ってなかったっけ?」
女「云ってないよ。多分ね」
男「俺が去年告白した時は」
女「あのときは結局、わたしから云ったんでしょう」
男「ああ?」
女「あなたがあんまり、口ごもっていたから」
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/13(月) 04:41:14.05 ID:E7nqZGQl0 [6/15]
寝落ちした・・・
141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/13(月) 04:49:27.09 ID:E7nqZGQl0 [7/15]
女「ありがとう」
男「何が」
女「結婚してくれって云ってくれて」
男「ああ。うん」
女「ふふ」
男「何が面白いんだ」
女「ううん。楽しくて」
142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/13(月) 04:52:00.08 ID:E7nqZGQl0 [8/15]
女「じゃあ、また明日ね」
男「俺の家、少し寄って行くか?」
女「いいよ」
男「そう」
女「襲われそうだから」
男「ああ」
女「冗談だよ」
男「本当に?」
女「ほんとほんと」
143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/13(月) 04:56:08.30 ID:E7nqZGQl0 [9/15]
女「じゃあね」
男「ああ。またな」
女「男」
男「なんだよ」
女「大好きだよ」
男「・・・俺も」
女「そう、答えるんだ」
男「?」
144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/13(月) 04:59:20.84 ID:E7nqZGQl0 [10/15]
男「もしもし」
晴「ああ、男くん。今はお楽しみの最中だったかな?」
男「違うよ、バカ」
晴「ごめんごめん」
男「まったく」
晴「女ちゃんはそこにいる?」
男「いや、今別れたところだけど」
晴「そう」
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/13(月) 05:01:57.72 ID:E7nqZGQl0 [11/15]
男「どうした」
晴「ありがとうを云ってなかったと思って」
男「そんなの、いいのに」
晴「電話でするのも、なんだけどね」
男「まあ、そうだな」
晴「改めてありがとう」
男「どういたしまして」
146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/13(月) 05:04:37.68 ID:E7nqZGQl0 [12/15]
男「あいつにこそ云っておいてあげてよ」
晴「うん。すぐ連絡するよ」
男「それと」
晴「ん?」
男「スチールラックに置いてある写真」
晴「ああ。うん」
男「女が見たんだって」
晴「そっか」
147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/13(月) 05:08:25.13 ID:E7nqZGQl0 [13/15]
男「多分明日にでも本人が云うと思うけど」
晴「うん」
男「見られて、まずかった?」
晴「ぜーんぜん。そんなわけないじゃない」
男「あなたがどうして初対面づらしていたから」
晴「まあ、覚えてないならいいと思ってさ。気まずいじゃない」
男「それもそうか」
晴「そうそう」
148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/13(月) 05:14:32.09 ID:E7nqZGQl0 [14/15]
男「じゃあ、切るぞ」
晴「うん。また明日、行くから」
男「またな」
晴「ああ、ちょっと待って」
男「なに」
晴「男くん・・・。大好きだよ」
男「あいにく足りてるんで」
晴「あちゃー。優柔不断な男くんなら、これで落とせると思ったのに」
男「もっと若い子が好きなの」
晴「そっか。残念」
男「じゃあな」
晴「うん。バイバイ」
おわり
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 05:15:27.64 ID:E7nqZGQl0 [15/15]
落ちなしですまん。後、保守に頼ったりして、ごめんなさい
男「まあ、いいけど」
女「うん」
男「何か見たい映画があるの」
女「ううん。ないね」
男「じゃあ、なんで」
女「行ってから決めるの。いつもそうだったじゃない」
男「そう、だったかな・・・」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 01:58:53.54 ID:/3HZC0D+0
女「まあ、最近は違ったかもしれないけど」
男「前は、何を見に行ったんだっけ」
女「そんなことも覚えてないの」
男「ああ、うん」
女「彼女とのデートの内容を覚えてないなんて。まあ、いいけどさ」
男「デートなんて毎日してるだろ」
女「これ?これは、違うよ」
男「はあ」
女「これは、生活だよ」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 02:04:18.66 ID:/3HZC0D+0
女「映画ってのはさ、雰囲気なの」
男「はあ」
女「たまにはそういう、非現実的な空間に行ってもいいんじゃない」
男「ああ、わかったわかった。聞き飽きた」
女「そう。なら、いいんだけど」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 02:09:20.51 ID:/3HZC0D+0
>>7
寝てくれ
女「とにかく、映画に行くのはいいんだね」
男「ああ、まあ」
女「そう。よかった」
男「そんなに好きか」
女「実際は、そうでも。でもなるべく何かあった方が、楽しいよ」
男「なんなら、違うところに連れて行ってやってもいいんだぞ」
女「今回は、いいよ。また今度お願いね」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 02:12:51.21 ID:/3HZC0D+0
読点を指摘されるか
女「それにあたって、あの人を呼んでもいいかな」
男「あの人って」
女「ほら。あの人」
男「名前を呼ばせたいんだろ」
女「ああ、わかった?」
男「いいよ。というか最初からそれが目的か」
女「それもわかるんだね」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 02:16:02.37 ID:/3HZC0D+0
女「連れて行ってあげるって云ってなかった?」
男「いや、多分云ってない」
女「冷たいね」
男「冷たいよ」
女「もっと優しくしてあげればいいのに」
男「あの人にはこれで充分なんだよ」
女「それは、可哀相だよ」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 02:19:50.08 ID:/3HZC0D+0
男「頼まれたの」
女「ううん。別に」
男「ついでか」
女「そういう云い方は悪いけど」
男「まあ、あの人には恩はあるし」
女「うん」
男「義理を重んじる主義ですから」
女「なんか、ヤクザっぽい言い回しだよ」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 02:23:39.36 ID:/3HZC0D+0
女「じゃあ、明日ね」
男「明日か」
女「そうだよ。明日」
男「もうちょっとゆとりを持ってくれないのか」
女「なに。そのゆとりって。毎日暇なのに、そんなのいる?」
男「お前、何気にひどいこと云ってるぞ」
女「ああ。ごめん」
男「あの人の都合は」
女「多分、大丈夫でしょう」
男「もう少し計画性を持ってくれよ・・・」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 02:26:57.28 ID:/3HZC0D+0
女「ハルさん、やっほー」
晴「やっほー。女ちゃん」
男「よお。暇なんだな」
晴「まあ、男くんからのデートとあれば暇くらいつくるよ」
男「そりゃどうも」
晴「どういたしまして」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 02:30:28.05 ID:/3HZC0D+0
女「男とデートをするのは、わたしだけどね」
晴「あれえ、妬いちゃたのー?」
女「妬いてません」
晴「まあ、今日はありがとね。二人とも」
女「うん」
男「女が云うから、仕方なく」
晴「だよね。だと思った」
女「まったく素直じゃないの」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 02:33:58.32 ID:/3HZC0D+0
晴「今日は車はいいの」
男「ああ、電車で行きたいらしいよ」
女「うん」
晴「寒いよ?」
女「たまにはいいじゃない」
晴「まあ」
男「俺としては車でさっさと行きたいところだけど」
女「ほんと、意地悪」
晴「だよねえ」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 02:40:35.39 ID:/3HZC0D+0
晴「何を見るんだっけ」
男「それも決めてないんだ」
女「そうなんだけど、いいかな」
晴「へえ。そっちのほうが楽しそう」
男「ああ。あなたに選択権はないぞ」
晴「ええ、なんでよ」
男「趣味があわない」
晴「そうあっさり云われると食い下がりたくなるね」
女「選択権、あるに決まってるでしょう。意地悪ばっかりいわないの」
男「ああ、はいはい」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 02:45:30.58 ID:/3HZC0D+0
晴「電車かあ」
女「ハルさんはあまり電車に乗らないの」
晴「うん。出不精だからね」
男「ニートだよな」
晴「まあ、当たってなくは無い。というかあたってる」
女「というか、車もってるもんね」
晴「どっちかといえば、それが大きいね」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 02:52:24.06 ID:/3HZC0D+0
女「というかハルさんって」
晴「ん?」
女「何をしてる人なの?」
晴「ええと。何をしてるんだろう」
男「何もしてないだろ」
晴「今はバイトの貯金を切り崩して生活してるよ」
男「あといくら」
晴「まあ、半年は働かなくてもいいね」
女「そうじゃなくてさ、将来とか」
晴「ああ。将来」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 02:55:11.92 ID:/3HZC0D+0
実は前回があってさ。この三人、気に入ったから
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 02:58:32.51 ID:/3HZC0D+0
男「将来だって」
女「なに。変かな」
男「お前が一番嫌いそうな言葉」
女「まあ、自分のはね。ハルさんは夢を信じる人だと思うから」
男「だってよ」
晴「うん。光栄だね」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 03:04:45.15 ID:/3HZC0D+0
晴「前ね、イラストの仕事を少しやってたんだ」
女「へえ」
晴「三年くらい前かな。暇つぶしに描いたキャラクターの絵をゲームのコンテストに応募したら優秀賞をもらって」
晴「ゲームに採用されたんだ。それが人気出ちゃって、そのゲーム会社に入社するよう勧められたんだ」
女「ハルさんって、すごい人なんだ」
晴「はは。全然。結局その話も断って、こうしてフリーターしてるんだけど」
女「どうして」
晴「さあ、どうしてだろうね」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 03:08:05.69 ID:/3HZC0D+0
晴「まだ働きたくなかったんだね」
男「そんなチャンス、なかなかあるもんじゃないよ」
晴「そうだよね。でもイラストはこつこつ描いてるよ。今度見に来てね」
女「うん。ぜひとも」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 03:18:21.59 ID:/3HZC0D+0
晴「まだ自動改札機じゃないんだね」
男「そんなに乗ってないのか」
晴「まあ、高校生のときに何回か。電車は東京で乗る方が多いね」
女「東京」
晴「うん。お母さんの実家があって」
男「どう。東京」
晴「ひどいよ。ほんと」
男「そう」
晴「うん」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 03:26:30.40 ID:/3HZC0D+0
晴「椅子を畳んで人を押し込めるんだよ。こんな対面式の座席なんて、できないね」
女「畳む?」
晴「畳むというか。上がるんだよ。こういうふうに、ウィーンって」
女「へえ。すごいね」
男「会話が田舎臭い」
晴「いいでしょう。事実、田舎者なんだから」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 03:33:34.21 ID:/3HZC0D+0
女「ウィーンか」
晴「ガシャンかな。実際動いてるのは見たことないけど」
男「そんなことに感動するなよ」
晴「むしろこっちに感動するね。一世代前に戻った感じ」
男「うるせえよ」
女「うん。わたしも都会の方がいいよ」
晴「ふふ。でも、いいんじゃない。こういうのも」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 03:36:58.60 ID:/3HZC0D+0
女「そうそう」
男「ん?」
女「前から聞きたかったんだけど」
男「なに」
女「男のお兄さんって」
男「!」
晴「・・・」
女「今、どこにいるんだっけ」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 03:45:07.08 ID:/3HZC0D+0
男「・・・長野だよ」
女「長野」
男「うん。なんか出版関係の仕事に就いてるって、本人は云ってるけど」
女「そう。最近見ないから」
男「もう三年以上だろ。まあ、あの人が云ってることだから、そうとは限らないけど」
女「うん。ありがとう」
晴「・・・」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 03:47:57.01 ID:/3HZC0D+0
女「長野か」
男「どうした」
女「なんか、もっとすごいところにいるんだと思ってた」
男「長野はしょぼいと」
女「ううん。もっと海外とかだと思ってた」
男「なんで」
女「さあ。なんだかカリスマっぽいから。あの人」
男「そう、だったっけ」
女「うん。覚えてないの」
男「いや、覚えてるけどさ」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 03:54:25.30 ID:/3HZC0D+0
女「よかった。生きてるんだね」
男「勝手に人を殺すなよ」
女「ごめん」
晴「男くんって、お兄さんいたんだ」
男「あ、ああ。いるよ」
晴「私、こう見えて妹がいるんだよ」
男「いや、聞いてないし」
晴「・・・」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 03:57:52.71 ID:/3HZC0D+0
男「ふう」
晴「さっきの話」
男「ん?」
晴「お兄さん」
男「ああ」
晴「本当のこと?」
男「うそ、だよ」
晴「そっか」
男「ああ」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 04:01:43.39 ID:/3HZC0D+0
男「本当だったらどうしてた?」
晴「長野、行ってたね」
男「だろうな」
晴「てっきり本当なのかと」
男「わかったらいの一番にあんたに云うよ」
晴「ふふ。そうしてもらえると、助かる」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 04:06:38.19 ID:/3HZC0D+0
男「年末って地雷が多いんだよ」
女「つまり?」
男「年末の大作といえば、ほとんどが外れはずれに大外れ」
女「たとえば?」
男「地球が静止する日」
晴「ああ。あれはなかったよね」
女「見てない」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 04:09:39.52 ID:/3HZC0D+0
男「アイ・アム・レジェンド」
女「あれはけっこう」
晴「まあ、びびらせ映画だったけどね」
男「いや、地球に人類がただ一人って宣伝で見に行ったのに、一人じゃないし」
女「ああ。そういう理由」
男「もちろん映画としてもいまいちだ」
晴「確かに少し興ざめだったよね」
女「そう、かな。わたしはいいと思ったけど・・・」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 04:14:30.86 ID:/3HZC0D+0
男「つまり、そういうことだ」
女「全然わからなかった」
男「この時期映画を選ぶときはもと慎重になれ、と」
女「うーん。まあ」
晴「あんまり映画に興味ないくせに」
男「うるさいぞ。これはアドバイスだ。心得るように」
女「はいはい。じゃあ、選びましょうか」
晴「うん。そうしようね」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 04:19:09.95 ID:/3HZC0D+0
女「うーん」
晴「決まった?」
女「予想外に見たいものがない」
男「なんだと・・・」
晴「ハリーポッターとか」
女「前作見てないもの」
晴「まあ、私も2までしか見てないわ」
男「あの、俺、ハリーポッターファンなんだが」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 04:23:10.79 ID:/3HZC0D+0
女「うそお」
男「いや、ほんと」
女「小説なんて持ってないじゃない」
男「映画だけ」
晴「そういうのにわかっていうんだよ」
男「いや、違うだろ」
女「とにかくハリーポッターは却下です」
男「な・・・に?」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 04:25:57.57 ID:/3HZC0D+0
晴「ノルウェイの森」
女「邦画かあ」
晴「TRON」
女「それ、日本でやってたっけ」
男「結局見たいものないじゃないか・・・」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 04:28:38.29 ID:/3HZC0D+0
女「はあ、どうしよう」
晴「別に無理しなくても。ねえ」
男「俺としては無理してハリーポッターに行ってほしいんですが」
女「ううん」
晴「いいよ。見たいものがないなら」
男「ハリーポッター」
女「なんか、ごめんね」
晴「ううん。いいんだよ」
男「・・・」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 04:33:04.88 ID:/3HZC0D+0
晴「ポップコーンだけ食べて帰ろうか」
女「うん・・・」
晴「ほら、落ち込まないで。ねえ、男くん」
男「いや、うん・・・」
晴「塩味でいい?」
女「うん」
晴「じゃあ、買ってくるから。ここで待っててね」
男「なんでそこまでしてハリーポッターを避ける」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 04:38:19.42 ID:/3HZC0D+0
晴「キャラメル味ってのがあったから、これも買ってきたけど」
女「ああ、うん。ありがとう」
晴「どっちが好き?」
女「やっぱり、塩だね」
男「あっさり元気になってる」
晴「そっか。そうだよね」
男「じゃあ、俺はキャラメル食べるよ」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/11(土) 04:42:25.14 ID:/3HZC0D+0
女「修学旅行で行ったUSJで初めてキャラメル味のを食べたときはびっくりしたね。不味くて」
晴「あー、私もわたしも」
男「じゃあ、なんで買って来たんだよ」
晴「好きな人、いるかと思って」
男「ああ、そう・・・」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/11(土) 04:45:53.41 ID:/3HZC0D+0
女「昔ここでだし味ってのが売ってて、それがすごくおいしかったよ」
晴「へえ。どんなの」
女「本当にだしがかかってる」
晴「おいしいんだ」
女「うん。塩より味っ気があってよかった。もうないのが残念だけど」
晴「私も食べてみたかったなあ」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/11(土) 04:51:05.54 ID:/3HZC0D+0
女「ハルさんって」
晴「ん。なに?」
女「彼氏とか、いるの」
晴「ええ。なんで」
女「なんとなく、かな」
晴「今日の女ちゃんは話がよく飛ぶね」
女「まあ、あんまり流れを考えない人間だから」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/11(土) 04:58:07.31 ID:/3HZC0D+0
男「いるわけないだろ」
晴「女ちゃん。もっと優しい人を選ばなきゃ」
女「うん。そうだね」
男「ああ、ごめんごめん」
晴「ほんと冷たいというか、手厳しいというか」
女「ねえ」
男「いや、ほんの冗談というか。なんていうんだろ」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/11(土) 05:02:14.86 ID:/3HZC0D+0
晴「まあね。いないよ」
女「いないんだ」
男「いたらこんなに俺たちと遊んでないだろ」
女「それもそうだね」
晴「もしいたとしても、あなたたちと遊ぶ時間なんていくらでもつくるよ」
女「ありがとう」
晴「どういたしまして、かな」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/11(土) 05:10:05.55 ID:/3HZC0D+0
女「こんなにかわいいのに。ねえ」
晴「かわいいって。ねえ、かわいいってさ」
男「ああ、はいはい。わかったわかった。顔の問題じゃない」
晴「ちょっと。どういう意味よ」
女「まあ、別にいないときはいないよね。わたしだってこんな感じだし」
男「まるで自分がかわいいと言いたげな」
女「かわいくない?」
男「まあ、かわいい、けどさ」
女「ふふ。冗談だよ」
晴「いや、今のは冗談じゃないでしょうよ・・・」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/11(土) 05:16:28.75 ID:/3HZC0D+0
女「でも、ハルさんはかわいいよ」
晴「ありがとう。お世辞でもうれしいよ」
女「ううん」
晴「一人だけ、いたんだ」
女「え?」
晴「私って人付き合い下手なところあるから。それ以来、なんだかなぁ~って感じだね」
女「人付き合い、下手なんだ」
晴「妙に馴れ馴れしいところとか、ね」
男「・・・」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/12(日) 00:03:12.71 ID:KREK3sKb0 [1/28]
晴「じゃあなんか映画借りて、うちで見ようか」
女「うちって」
晴「私のうち」
女「いいの」
晴「散らかってるけど、それでいいなら」
女「それは知ってるよ」
晴「今ぐさっときたよ。ぐさぁって」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/12(日) 00:23:58.62 ID:KREK3sKb0 [2/28]
女「散らかってるというか、なんか無機質なの」
晴「はあ。無機質」
女「少なくとも女の子の部屋ではないね」
男「だって女の子じゃないもの」
女「引っ越しのダンボールだって、そのままだし」
晴「それは、ごめんなさい」
女「牢獄を思い出すよ」
晴「女ちゃんってさらっとひどいこと云ってくれるよね」
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/12(日) 01:40:48.95 ID:KREK3sKb0 [3/28]
>>84
まあ、そのままの日付を考えてもらえれば
女「わたしがかたづけてあげようか」
晴「いい、いい」
女「どうして」
晴「プライベートだし、女としてなんか」
男「もうあきらめろよ」
晴「ひどい」
女「まあ、プライベートは仕方ないね」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/12(日) 01:45:09.16 ID:KREK3sKb0 [4/28]
男「お前の部屋だって」
女「なに」
男「あのダンボールの束、どうにかしろよ」
女「ああ。そのうち」
男「amazonばっかり使ってるから」
女「だって、便利じゃない。安いし」
男「ゲームも大分増えて」
女「わかったってば。じゃあ、今度手伝ってよ」
男「まあ、いいけど」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/12(日) 01:49:37.06 ID:KREK3sKb0 [5/28]
晴「どれが見たい」
女「ふうむ」
晴「この間、これ見たよ」
女「ああ、ハートロッカー。どうだった?」
晴「よかったよー。でも、エンディングでがっくりって感じ」
女「どんな感じが?」
晴「曲ですな」
女「曲ですか」
晴「うむ」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/12(日) 01:57:42.62 ID:KREK3sKb0 [6/28]
女「実際こういうの、決めかねるよね」
晴「これなんかは?」
女「第九地区は見たよ」
晴「なかなかよかったよね」
女「邦題のださいのはどうしようもないのかな」
晴「別に原題を英語のままもってきてもいいよね」
女「第九地区って。ニュータウンみたい」
晴「ニュータウンって言い方、未だに存在するんだ」
女「わたしの中では」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/12(日) 02:03:09.75 ID:KREK3sKb0 [7/28]
女「じゃあ、これにします」
晴「96時間?私、見たよ」
男「俺も見た」
女「どうだった?」
男「まあ」
晴「女ちゃんの評価が欲しいところ」
女「じゃあ、決定ということで」
晴「これほどひどい邦題も、なかなかないよね。全然関係ないし」
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/12(日) 02:11:17.72 ID:KREK3sKb0 [8/28]
晴「これ、確かフランス映画だよね。日本で公開されてる前から気になってたんだ」
男「主人公がクワイ=ガンだって、調べるまで気付かなかった」
晴「そうそう」
女「クワイ=ガン?何それ」
男「クワイ=ガンはクワイ=ガンだよ」
晴「緑のヒーローだね」
男「その云い方は違う小動物が思い出されるな」
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/12(日) 02:18:24.84 ID:KREK3sKb0 [9/28]
>>90
されてる→される
女「相変わらず殺風景だね。ハルさんの部屋」
晴「はあ、どうも」
女「映像機器だけ本気でそろってるのはなんで?」
男「そうそう。前から気になってた」
晴「出不精だからですな」
女「便利な言葉だね」
晴「でしょう。これから遣ってもいいよ」
女「いや、遠慮するよ」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/12(日) 02:26:26.35 ID:KREK3sKb0 [10/28]
晴「ほんというと、懸賞でスピーカーがあたって、ついでに揃えたんだ」
女「それはラッキーだったね」
晴「イラストも懸賞があたったみたいな感じで」
女「ああ、見せてよ。そのイラスト」
晴「うん。ほら」
女「うわあ、すごい。すごいよ、男」
男「うん。すごいな」
晴「えへへー。褒められちった」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/12(日) 02:32:30.16 ID:KREK3sKb0 [11/28]
男「初めてみたけど、これはいいな」
女「プロ級だよ」
晴「そこまで褒められると恥ずかしいね」
女「男はこういう女の子が好みなの?」
男「もう少し幼い方がいいかも」
女「ロリコン」
男「エマ・ワトソンは絶対に昔の方がかわいい」
晴「激しく同意」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/12(日) 02:58:26.59 ID:KREK3sKb0 [12/28]
晴「まあ、こういう感じです」
女「PCの壁紙にするよ」
晴「ふふ。ありがとう」
男「なんか、見直した」
晴「惚れ直した?」
男「うん。惚れた」
女「わたしも、惚れた」
晴「そこは、否定するんだよ。男くん」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 10:45:18.77 ID:KREK3sKb0 [13/28]
>>98
ほんと、すまん・・・。むしろその物好き、尊敬するよ
晴「どうだった?」
女「うん。おもしろかった」
晴「そう。よかった」
女「目的がぶれないところがね。よく展開が二転三転する映画、あるから。あれで面白いと思ってるのかな」
晴「ふふ。評価が適格だね」
女「だって、プロなんだもの」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 10:58:20.37 ID:KREK3sKb0 [14/28]
女「こういう映画を見ると自分も強くなった気がするよね」
男「全然」
晴「女ちゃんは影響されやすいからね」
女「いや、ハルさんに云われたくない」
男「だって、俺はもう様々な格闘技を習得して、最強だから」
女「うそお。ジークンドー、割と早く飽きてたよね」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 11:17:16.14 ID:KREK3sKb0 [15/28]
そういえば前も一人で保守してくれた人がいたな
晴「じゃあ、どうしようか」
女「うん。もう遅いし、帰ろうかな」
晴「そうだね。遅いから、お楽しみだね」
女「ああ、またその方向ですか」
晴「その方向です」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 11:31:41.81 ID:KREK3sKb0 [16/28]
>>103
うれしい
晴「男くんと女ちゃんって、ええと」
女「なに」
晴「その」
女「ああ、云いたいことはわかるよ」
晴「へえ」
女「まだなの、とか云いたいんでしょう」
晴「ご名答」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 11:42:03.25 ID:KREK3sKb0 [17/28]
女「ううん」
男「なんだよ」
女「まだ、だよね」
男「なにが」
女「というか、どこまでがまだなの」
晴「それはもう、ぐさぁまで」
女「ああ。そこまでですか」
108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 13:17:50.40 ID:KREK3sKb0 [18/28]
女「まだですね」
晴「まだですか」
男「いや、知らないよ。恥ずかしい」
女「わたしとしては、いつでもいいんだけど」
晴「いつでもいいんだってよ」
男「はあ、そうですか」
晴「じゃあ、ここで襲っちゃうよー」
女「あいにくそこまでの耐性は身に着けていません」
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 13:28:15.91 ID:KREK3sKb0 [19/28]
晴「なんでまだなんですか」
女「そんなに急がないといけないんですか」
晴「もう一年ですね」
女「なんで知ってるの」
晴「男くんから聞きました」
女「ああ。そうなの」
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 13:32:37.27 ID:KREK3sKb0 [20/28]
女「気分だよ。ねえ」
男「知らんしらん」
女「顔、赤いよ」
晴「男くんもかわいいところあるんだねえ」
男「うるさい、うるさい」
女「そういうわけで、別に今日でもいいんだよ?」
晴「だって」
男「ちょっと、考えさせて下さい・・・」
女「チキン」
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 13:33:27.86 ID:KREK3sKb0 [21/28]
ごめん。少し空けるわ
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 19:56:30.64 ID:KREK3sKb0 [22/28]
女「じゃあ、もう帰るね」
男「ああ」
晴「うん。今日は楽しかった」
女「うそ」
晴「どうして?」
女「無駄足くって、一度見た映画をもう一度見て」
晴「女ちゃん。人の云ったことを理由もなく疑うのは、よくないと思うな」
女「でも・・・」
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 20:03:28.44 ID:KREK3sKb0 [23/28]
晴「人の云ったことは素直に信じていいんだよ」
晴「それとも女ちゃんは人の心を読めるのかしら」
女「ううん」
晴「だったら私の云うことくらい信じて、ね?」
女「うん」
晴「男くんのことも同じだよ?ちゃんと信じてあげてね」
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 20:13:34.10 ID:KREK3sKb0 [24/28]
男「今日はありがとう」
晴「あれ、珍しく優しいんだ」
男「いつも通りだろ?」
晴「ふふ。そうだったね」
女「じゃあね、ハルさん。またね」
晴「また遊んでね」
女「もちろん。こちらこそ」
晴「うん。バイバイ」
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 20:31:07.31 ID:KREK3sKb0 [25/28]
女「ハルさんの部屋のスチールラックに倒してあった写真」
男「うん?」
女「見た?」
男「いいや」
女「倒してあるってことは見られたくないものなんだ」
男「はあ」
女「それを見たってことは責任を持たなきゃいけないんだと思う」
男「何を云ってるんだ?」
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 20:41:08.06 ID:KREK3sKb0 [26/28]
女「その写真には小学生のあなたとわたし」
男「ああ。そうか」
女「それで今とは違って髪が長かったけど、あれ、ハルさんだよね」
男「そうだよ」
女「わたしがハルさんと出会ったのは今年の春じゃなかったんだ」
男「お前が、覚えていなかったんだ」
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 20:53:39.41 ID:KREK3sKb0 [27/28]
女「まあ、会ったことあるようなとは思ってたけど」
男「そう」
女「それと恥ずかしそうにしていた、男のお兄さん」
男「ああ、写ってたの」
女「ハルさんの彼氏ってお兄さんだったんだ」
男「そう、なんじゃないか」
女「曖昧な返事だね」
男「それは本人に聞けよ」
女「うん。そうする」
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 00:01:51.22 ID:E7nqZGQl0 [1/15]
女「お兄さんって、本当に長野にいるの」
男「ああ・・・。いるよ」
女「そう。なら、いいんだけど」
男「うん」
女「どうしてハルさんはわたしと初対面のふりをしたのかしら」
男「さあ・・・。それも本人に聞けよ」
女「まあ、いいんだけどさ」
133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 00:11:53.22 ID:E7nqZGQl0 [2/15]
女「理由はわからないけれど」
男「うん」
女「もしもわたしのことを考えて黙っていたとしたら。それは、余計なお世話だよ」
女「もうわたしも16だから。あなたと同じくらいにものを考えられて」
女「相談に乗るなんてことは云えないけれど、話くらいはして欲しい」
男「そんなの、わかってるよ」
女「信じて、いるよ」
134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 00:16:20.57 ID:E7nqZGQl0 [3/15]
女「まあ、それはいいとしてね」
男「ん?」
女「この間のプロポーズ」
男「ああ・・・。なんか、恥ずかしいな」
女「何が。そこは自信をもってよ」
男「すまん」
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 00:21:20.72 ID:E7nqZGQl0 [4/15]
女「さすがに今すぐ結婚してくれって意味じゃなかったよね」
男「あ、当たり前だろ」
女「ごめんね。男とハルさんのことだから、てっきりすぐにもっていかれると思って」
男「なんだ、もっていかれるって」
女「落ち着いていたように見えたろうけど、けっこうびっくりしたよ」
男「俺の方が、びっくりしたけどな」
女「あの緊張具合は笑えたよ」
男「そりゃどうも・・・」
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 00:28:30.14 ID:E7nqZGQl0 [5/15]
女「てっきり、俺は実はホモなんだ、とか言い出すのかと思った」
男「お前ってそういうこと、普通に云うのな」
女「まあ、それは嘘だけど」
男「嘘なのか」
女「まあね。好きだって、言葉にしてくれるのかと思ってた」
男「云ってなかったっけ?」
女「云ってないよ。多分ね」
男「俺が去年告白した時は」
女「あのときは結局、わたしから云ったんでしょう」
男「ああ?」
女「あなたがあんまり、口ごもっていたから」
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/13(月) 04:41:14.05 ID:E7nqZGQl0 [6/15]
寝落ちした・・・
141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/13(月) 04:49:27.09 ID:E7nqZGQl0 [7/15]
女「ありがとう」
男「何が」
女「結婚してくれって云ってくれて」
男「ああ。うん」
女「ふふ」
男「何が面白いんだ」
女「ううん。楽しくて」
142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/13(月) 04:52:00.08 ID:E7nqZGQl0 [8/15]
女「じゃあ、また明日ね」
男「俺の家、少し寄って行くか?」
女「いいよ」
男「そう」
女「襲われそうだから」
男「ああ」
女「冗談だよ」
男「本当に?」
女「ほんとほんと」
143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/13(月) 04:56:08.30 ID:E7nqZGQl0 [9/15]
女「じゃあね」
男「ああ。またな」
女「男」
男「なんだよ」
女「大好きだよ」
男「・・・俺も」
女「そう、答えるんだ」
男「?」
144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/13(月) 04:59:20.84 ID:E7nqZGQl0 [10/15]
男「もしもし」
晴「ああ、男くん。今はお楽しみの最中だったかな?」
男「違うよ、バカ」
晴「ごめんごめん」
男「まったく」
晴「女ちゃんはそこにいる?」
男「いや、今別れたところだけど」
晴「そう」
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/13(月) 05:01:57.72 ID:E7nqZGQl0 [11/15]
男「どうした」
晴「ありがとうを云ってなかったと思って」
男「そんなの、いいのに」
晴「電話でするのも、なんだけどね」
男「まあ、そうだな」
晴「改めてありがとう」
男「どういたしまして」
146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/13(月) 05:04:37.68 ID:E7nqZGQl0 [12/15]
男「あいつにこそ云っておいてあげてよ」
晴「うん。すぐ連絡するよ」
男「それと」
晴「ん?」
男「スチールラックに置いてある写真」
晴「ああ。うん」
男「女が見たんだって」
晴「そっか」
147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/13(月) 05:08:25.13 ID:E7nqZGQl0 [13/15]
男「多分明日にでも本人が云うと思うけど」
晴「うん」
男「見られて、まずかった?」
晴「ぜーんぜん。そんなわけないじゃない」
男「あなたがどうして初対面づらしていたから」
晴「まあ、覚えてないならいいと思ってさ。気まずいじゃない」
男「それもそうか」
晴「そうそう」
148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/13(月) 05:14:32.09 ID:E7nqZGQl0 [14/15]
男「じゃあ、切るぞ」
晴「うん。また明日、行くから」
男「またな」
晴「ああ、ちょっと待って」
男「なに」
晴「男くん・・・。大好きだよ」
男「あいにく足りてるんで」
晴「あちゃー。優柔不断な男くんなら、これで落とせると思ったのに」
男「もっと若い子が好きなの」
晴「そっか。残念」
男「じゃあな」
晴「うん。バイバイ」
おわり
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 05:15:27.64 ID:E7nqZGQl0 [15/15]
落ちなしですまん。後、保守に頼ったりして、ごめんなさい
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