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妹「ホームステイに来ましたよ」
1 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 19:07:45.71 ID:2f8F2fgd0 [1/68]
【第1話 家屋】7/10(土)21:00 晴れ(26度)
ーー『ほぼ東京』にある、兄の下宿にて
妹「お兄ちゃん、お帰り~♪」
兄「ただいまー。この家で『お帰り』って言われるの、初めてかな……」
妹「お先にお邪魔してま~す」
兄「元気そうだな」
妹「うん。お兄ちゃんも元気そうだね。会いたかったよ~」
兄「ごめんな。なかなか田舎に帰れなくって」
妹「お兄ちゃんいなくなっちゃってから、うちが寂しいよ」
兄「俺も一人暮らしは、ちょっと寂しい時あるけどな」
妹「ここ平屋だけど、結構広い家だよね。一人暮らしにはほんともったいないよね」
兄「そりゃ昔は、大家さん一家が住んでた家だからね。広さはあるよ」
妹「ほんと、まさに日本家屋って感じで、落ち着いちゃうね」
兄「あれ、母さんは?」
【第1話 家屋】7/10(土)21:00 晴れ(26度)
ーー『ほぼ東京』にある、兄の下宿にて
妹「お兄ちゃん、お帰り~♪」
兄「ただいまー。この家で『お帰り』って言われるの、初めてかな……」
妹「お先にお邪魔してま~す」
兄「元気そうだな」
妹「うん。お兄ちゃんも元気そうだね。会いたかったよ~」
兄「ごめんな。なかなか田舎に帰れなくって」
妹「お兄ちゃんいなくなっちゃってから、うちが寂しいよ」
兄「俺も一人暮らしは、ちょっと寂しい時あるけどな」
妹「ここ平屋だけど、結構広い家だよね。一人暮らしにはほんともったいないよね」
兄「そりゃ昔は、大家さん一家が住んでた家だからね。広さはあるよ」
妹「ほんと、まさに日本家屋って感じで、落ち着いちゃうね」
兄「あれ、母さんは?」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/12(金) 19:09:02.92 ID:2f8F2fgd0 [2/68]
妹「今ちょっと買い物に出たよ。冷蔵庫に食べる物ないね~とか言ってた」
兄「えっ、まだ食事してないの?」
妹「もう食べたよ。買い物は明日の朝食の分とかでしょ」
兄「何時ごろこっち着いたんだ?」
妹「二時間ぐらい前かな? 日暮れ前には東京に着いてたよ」
兄「だから、ここ東京じゃないから。『ほぼ東京』だけどさ」
妹「ここまで早かったよ、高速スイスイで。明日もこの調子だといいんだけどね」
兄「あれ、明日もう帰っちゃうんだ?」
妹「だってまだ学校あるもん。今日は大家さんにご挨拶するのと、この家の下見だけ」
兄「あのさ、夏休みさ、本当にここに1か月いるつもりなのか? 受験生なのに」
妹「うん。東京の予備校で夏期講習を受けたかったからね。もう申し込んじゃったし」
兄「で、夏期講習はいつからなんだ?」
3 名前:1[sage] 投稿日:2010/11/12(金) 19:10:10.49 ID:2f8F2fgd0
妹「最初のコースは、夏休み入ってすぐぐらい。四日間コースの講座を4つ受けるの」
兄「じゃあ、7月中なんだな」
妹「うん。夏休み入ったら、すぐこっちに来るつもり。よろしくね、お兄ちゃん♪」
兄「あ、ああ……」
妹「ねっ♪」
兄「でもこの家さ、夏はだらけるかもしれないぞ。昭和の夏って感じでさ」
妹「自分のものがなくて気が散らないし、夏期講習でペースも掴めると思うから」
兄「俺がいて、気が散るかもしれないぞ」
妹「え~、どうしよう~」
兄「『どうしよう』じゃないだろ。俺と二人暮らしになるんだぞ」
妹「それってひょっとして同棲生活? それとも新婚?」
兄「何を言ってるんだ、受験生が」
4 名前:1[sage] 投稿日:2010/11/12(金) 19:11:25.45 ID:2f8F2fgd0
母「ただいま~」
妹「お帰りなさ~い」
兄「お帰り~」
母「あ、帰ってたのね。晩ご飯食べた? お母さんたちもう済ませちゃったけど」
兄「ああ、食べてきた。今日は臨時の家庭教師だったんだけど、いつも行く前に食べるから」
母「受験生見てるんだっけ?」
兄「うん。中3の男の子だけどね。終わった後、いつもケーキとか出されるんだ」
母「家庭教師つける家ってのも大変ね。うちの受験生はいらないみたいだけど」
妹「家庭教師って、一人で勉強するのとあんまり変わらない気がするし……」
兄「だけどいいの、母さん? 1か月も妹をこっちにやるなんて」
母「まあ、この子は言い出したら聞かないからね」
妹「エヘヘ」
5 名前:1[sage] 投稿日:2010/11/12(金) 19:12:27.25 ID:2f8F2fgd0
母「それに、東京の予備校で揉まれてくるのもいい刺激になるでしょ」
妹「家で勉強するんじゃ、刺激がないしね」
母「だらけないように、ちゃんと面倒見てやってよ。どうせ暇なんでしょ?」
兄「バイトとかあるし、大学行ったりもするよ。そりゃ忙しくはないけどさ」
妹「お母さん大丈夫だよ、ちゃんとやるから。お兄ちゃんに迷惑かけないようにするし」
兄「ま、夏休み1か月だけだしな」
母「でも、この子が東京の大学入ったら1か月どころじゃないからね。お互い予行演習よ」
兄「確かに、ここに一緒に住むのが一番安上がりだからなあ」
母「だけどほんと、助かっちゃう。こんなにお家賃を安くしていただいちゃって」
兄「家賃が安い理由ってのはわかった? 部屋とか庭とかはもう見たかな?」
母「見たわよ、お庭。一面畑じゃない」
妹「大家さんって、農家なの?」
6 名前:1[sage] 投稿日:2010/11/12(金) 19:13:42.95 ID:2f8F2fgd0
兄「いや、畑は単なる趣味なんだ。仕事は……何とか協会の役員だったかな」
母「いいわね。悠々自適みたいで」
兄「いい大家さんだよ、ほんと大らかで。たまに人使いが荒いけどね」
母「なにあんた、なんか働かされてるの?」
兄「そりゃもう、小作人だからね。畑の手伝いとかはさせられるよ」
母「へえ、畑仕事なんかしてたんだ。そんなことやる感じじゃなかったのに」
兄「まあ作業するのは殆ど大家さんだけどね。でも畑仕事するのは結構楽しいかな」
妹「ねぇお兄ちゃん、私が来たら、どこ使えばいいのかな?」
兄「あ、お前は隣の部屋な。今は俺の物置みたいになってるけど、片付けておくから」
母「奥の部屋は、ずいぶん物がいっぱいあるわね」
兄「あそこは、大家さんちの物置みたいになってるから」
妹「じゃ、奥の部屋は使っちゃいけないんだね」
7 名前:1[sage] 投稿日:2010/11/12(金) 19:15:21.84 ID:2f8F2fgd0
兄「なんとなく、そういうことになってるな」
母「ここ、大家さんの息子さんの家になるとか言ってなかった?」
兄「そうそう。息子さんは有名なサッカー選手だってのは言ったよね」
妹「聞いたよ。すごいよね」
兄「今は地方のチームなんだけど、こっちに戻ってきたら新居を構えるつもりらしいよ」
母「そういう話だったのね」
妹「じゃあ、いつかはなくなっちゃうの、この家?」
兄「まあ、先のことだし、いつどうなるかは」
母「何年か居られれば御の字よ。こんな有り難い話はそうそうないから」
兄「ラッキーだったよ、ほんと。こんな掘り出しものの家に住めて」
母「夏はいい感じよね、この家。言ってるほどボロじゃないわよ」
兄「冬はね、ちょっと寒いんだよ」
8 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 19:21:12.43 ID:2f8F2fgd0
妹「縁側とかあって、サザエさん家って感じ~」
兄「サザエさん家の方が、もっと現代的じゃないか? 二階とかあって」
妹「サザエさん家に二階はないでしょ。ドラえもんの家と勘違いしてる?」
兄「してるかもな。よく思い出せないや」
母「とにかくね、二人で仲良く、協力してやってくださいね」
兄「大丈夫大丈夫」
母「喧嘩しても、すぐ帰って来れるわけじゃないからね」
妹「喧嘩しないよ~。居候だから、おとなしくしてるよ~」
兄「でさ、母さん。大家さんに挨拶は済ませた?」
母「明日の朝行くつもりだけど。今日はもう遅いしね」
兄「時間、まだ大丈夫だと思うな」
母「そう?」
10 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 19:22:30.20 ID:2f8F2fgd0
兄「明日の朝、大家さんがこっちに畑仕事しに来るかもしれないし」
母「あらあら。ご熱心ね」
兄「そこで初対面で『あっ、お邪魔してます』でも気まずいだろ」
母「そうね。こっちから先にお伺いしないとね」
妹「大家さんちの場所わかってたら、さっさと行ったんだけどね」
兄「そうか悪かった。教えてなかったっけ?」
母「番地ぐらいはわかってるけどさ、行き方がわからないもの」
兄「確かにこの辺はわかりにくいからな。ここから歩いて3~4分ぐらいなんだけど」
母「だから、あんたが帰って来ないと話にならないじゃない」
兄「うん、じゃ今ちょっと電話してみるからさ……」
母「はいはい」
兄「……こんばんは。今、家ですか? ……うちの親がこっちに出て来てまして」
11 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 19:24:27.45 ID:2f8F2fgd0
妹「あれっ?」
兄「今からご挨拶に行って大丈夫ですかね……はい……はい……」
妹「携帯にかけてるのかな?」
兄「わかりました。じゃあそのぐらいで……おやすみなさい……」
母「どこに電話してたの?」
兄「大家さんの娘さんだよ。例の大学の先輩。あ、大丈夫だってさ」
母「なんで大家さんに直接電話しないのよ」
兄「大家さんに直接だったら、都合悪くてもノーとは言いにくいだろ」
妹「今から行くの?」
兄「大家さん、今バタバタしてるみたいだ。言っておくから、10分ぐらいしたら来てだって」
母「じゃあ、少ししたら行きましょうね」
兄「寝てるところ起こしちゃったかなあ。悪いことしたな……」
12 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 19:26:35.70 ID:2f8F2fgd0
母「誰? 大家さん?」
兄「いや、先輩の方の話」
母「親しくしてるの?」
兄「うん、まあ。大家さんだし先輩だしね」
母「もう社会人なのかしら?」
兄「俺の2年先輩だから、今年卒業。旅行会社に勤めてる」
母「へぇー。お忙しいんじゃない?」
兄「まだ新人だし、内勤だからそんなに忙しくないみたいだけどね。じゃ、そろそろ大家さんちに」
母「そうね、そろそろ行きましょうか」
兄「手土産は持ってるよね? きっと野菜とか貰っちゃうだろうし、手ぶらはまずいな」
母「買ってきたわよ。毎度ワンパターンの地元土産だけどね」
兄「じゃあ、挨拶に行きましょう……」
【第1話 家屋】おわり【第2話 初物】に続く
15 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 19:35:59.43 ID:2f8F2fgd0
【第2話 初物】7/21(水)19:30 晴れ(32度)
妹「こんばんは~♪」
兄「おう、いらっしゃい」
妹「ホームステイに来ましたよ」
兄「ホームステイか。俺、英語とか喋らないとダメ?」
妹「ハロー、ナイストゥーミーチュウ!」
兄「オーケーオーケー」
妹「はぁ、やっと着いた……」
兄「お疲れさま。迎えにいかなくて悪かったな」
妹「ううん。いつ着くかわかんなかったから、いいの」
兄「ところでさ、今日遅かったな、こっち着くの」
妹「うん。言ったでしょ、お兄ちゃん。旅して来るからって」
兄「え、旅って? どこか寄ってきたとか?」
16 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 19:39:23.05 ID:2f8F2fgd0
妹「ううん。まっすぐ来てるんだけどね。青春18キップで」
兄「青春18キップ? なに、普通電車でずっと来たってこと?」
妹「そうだよ。結構楽しかったよ、旅気分満喫で」
兄「わざわざまあ。時間かかるのに」
妹「なんたって安いもん。それに、うちからここまでの距離を実感したかったし」
兄「新幹線ならあっという間だからな」
妹「でも、新幹線だってそんなに簡単には来られないんだよ」
兄「それもそうだな。で、晩飯は?」
妹「駅弁とかいろいろ食べてきちゃったから、今はお腹いっぱい」
兄「そう。じゃ、いらないのかな?」
妹「うん。いいや」
兄「じゃあさ、隣の部屋片付けたから、お前の荷物入れな」
17 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 19:41:48.21 ID:2f8F2fgd0
(一時間後)
妹「……ねぇ、お兄ちゃ~ん」
兄「あ、着替えたのか。荷物の整理ついた?」
妹「うん、だいたいね。……ねぇお兄ちゃん、仲良くしようよ」
兄「なんだよ、いきなり」
妹「いきなりすぎたかな……」
兄「何か必要なものある? 机は二つあるし、空きタンスとかは使っていいんだぞ」
妹「うん、大丈夫だから。大丈夫だって」
兄「説明が足りなかったな。あと何だっけな……」
妹「お兄ちゃん、まずお話しようよ」
兄「お話? どんな話?」
妹「お兄ちゃんと1か月、同居生活を送るにあたっての抱負とかを述べたいのです」
兄「どうぞどうぞ」
18 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 19:45:39.19 ID:2f8F2fgd0
妹「とか言うと堅苦しくなっちゃうなぁ……」
兄「緊張するなよ」
妹「あ、わかった。お兄ちゃんが緊張してるんだ」
兄「え、俺? ……そうかもな」
妹「お兄ちゃんが緊張してるから、私も緊張がうつっちゃってるんだよ」
兄「俺のせいかよ。まあいいけど」
妹「じゃあね、お兄ちゃんの緊張を解くおまじない……ぴたっ♪」
兄「あはは。くっつくのかよ」
妹「くっついちゃうの。緊張解けた?」
兄「ちょっと暑い……かな」
妹「もうちょっと冷房の温度下げてもいい?」
兄「ああ、いいよ。梅雨明けてから、急に暑いよな」
19 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 19:47:57.95 ID:2f8F2fgd0
妹「お兄ちゃん、暑いの強くなかったっけ?」
兄「そうだけど、今日最高気温37度とかだぞ」
妹「へぇ~。どうりで暑いと思った」
兄「お前も随分平気だな」
妹「電車の中は、冷房効いてたから。勉強もできたよ」
兄「よしよし、頑張ってるな」
妹「私ね、この夏休みの目標を立てたの」
兄「……述べたまえ」
妹「まずね、青春18キップで旅することでしょ……」
兄「目標クリアしたな」
妹「まだ片道だけだから。それから、夏期講習16日間は絶対休まない」
兄「それが一番最初だろ」
21 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 19:49:54.85 ID:2f8F2fgd0
妹「順番に言ってるの。あと、夏期講習以外に毎日最低1時間勉強する」
兄「目標としては短くないか?」
妹「やらない日を作らないのが大事なの。勉強できるときはできるんだから」
兄「うん、一理あるな。それから?」
妹「私、マクドナルドでバイトしてるでしょ。それ、こっちでもやるの」
兄「へ? バイトするのか? 受験生なのに」
妹「今までもずっとやってるもん。社会勉強だよ」
兄「見知らぬ土地の見知らぬ店で、見知らぬ客を相手に……」
妹「大げさだよお兄ちゃん。マックはマックだし」
兄「バイト先を決めてる暇とかあるのか? もうすぐ夏期講習なんだろ?」
妹「もう入る店も決まってるんだ。駅前の店ね」
兄「え、いつ応募したんだ?」
22 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 19:52:30.50 ID:2f8F2fgd0
妹「ううん。向こうの店長さんから紹介してもらったの。そういう制度があって」
兄「へぇ~。知らなかった」
妹「さっき来るとき、ちょっと覗いてきたんだ。感じ悪くない店だったよ」
兄「そうか。まぁ、やるならしっかりやれよ」
妹「うん。だいじょうぶ」
兄「ま、お前の計画はわかった。俺もできるだけ協力するからさ」
妹「お兄ちゃん、まだあるんだよ……夏休みの目標」
兄「なんだ?」
妹「お兄ちゃんと仲良くすること♪」
兄「うん。仲良くやってかなきゃな。お前も大変な時期だし」
妹「ほんとに? 仲良くしてくれる?」
兄「水くさいな。大事な妹ですよ」
25 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 19:55:09.83 ID:2f8F2fgd0
妹「ねぇ、お兄ちゃんって、今彼女いないの?」
兄「なんだよ、いきなり……」
妹「前に付き合ってた彼女さんとは別れちゃったんでしょ?」
兄「こっちに引っ越して来る前に別れたよ。なんでそんなこと聞くんだよ」
妹「一緒に生活するんだから、その辺結構気をつかうところかなって」
兄「あぁ、そうかもな。……そんなわけで俺はこの1年半ぐらい何もないけど」
妹「私も何もないよ」
兄「え、そうなのか?」
妹「うん。彼氏とかいないし。お兄ちゃん、ホッとした?」
兄「う~ん。ホッとしたような、しないような」
妹「今のところ私、彼氏とか作る気ないのです」
兄「まあ受験生だしな。でも、お前モテるだろ? 兄の欲目かもしれないけど」
27 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 19:56:41.96 ID:2f8F2fgd0
妹「前はね、何回か告白されたこともあったけどね。今は全然かな」
兄「へぇ~。どうして?」
妹「私が女の子と付き合ってるって、みんな知ってるから」
兄「ええっ?」
妹「仲のいい女の子がいるんだけどね」
兄「お前は、そっち方面なのか?」
妹「ん~、そうじゃないんだけど、そうかもね」
兄「ますますよくわからないな」
妹「そう? わかりやすいでしょ?」
兄「なにが?」
妹「同級生の男子とかじゃ、子供っぽくて」
兄「そりゃ女の子の方が、精神年齢は上だろうな」
28 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 19:58:34.59 ID:2f8F2fgd0
妹「そうじゃなくって。私、ブラコンだから」
兄「年上が好きってことか。俺もシスコンだけどな」
妹「私のことが好きって意味?」
兄「あ、電話だ……ちょっとごめん」
妹「なんでむこう向いちゃうのかなぁ」
兄「……こんばんは。……はい。もう来てます。あ、いいですよ。……はい。じゃあ」
妹「ねぇ、今の電話誰からぁ? いい人?」
兄「大家さんの娘さんだよ。例の先輩」
妹「仲がいいんだぁ」
兄「お前の顔が見たいって。トウモロコシ持って来てくれるみたいだぞ」
妹「トウモロコシって? 庭の畑の?」
兄「そう。大家さんがちょっと穫ってったのを茹でたんだって」
29 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 19:59:48.08 ID:2f8F2fgd0
妹「へぇ~。もう食べられる時期なんだ」
兄「先に植え付けた方のトウモロコシがぼちぼち実ってるみたいだな」
妹「どんな人?」
兄「えっ?」
妹「だから大家さんちの……」
兄「もうすぐ来るんだから、会えばわかるだろ」
妹「初めて会うんだからぁ、予習が必要でしょ?」
兄「ああ、ええとね、気さくで明るい感じの人」
妹「うんうん、それから」
兄「まあ、美人って言われてますね」
妹「うんうん、そうなんだそうなんだ。それで?」
兄「あ、もう来ちゃったみたいだ……」
30 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 20:01:08.09 ID:2f8F2fgd0
女「こんばんは~」
兄「はい~。どうぞどうぞ」
女「お邪魔しま~す。こんばんは~。初めまして」
妹「こんばんは。初めまして。お世話になります」
兄「今日、来日したばかりの妹です……」
女「えーーっ!」
兄「なんですか、『えーーっ』って?」
女「可愛い~! アイドルみた~い!」
兄「来日にツッコミはないんですか?」
女「びっくりしちゃった。想像と違って」
兄「どんな想像してたんですか」
女「もっとおっとりしてる感じかと思ってた。キラキラしてるじゃない」
31 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 20:02:31.58 ID:2f8F2fgd0
妹「あはは。キラキラしてるんですか?」
女「ごめんね、いきなり変なこと言っちゃって。こんな大家の娘ですが」
妹「兄がいつもお世話になってます……」
女「いえいえ、こちらの方こそ、いろいろお世話になっちゃてますよ」
兄「あ、夕方に水撒いておきましたから、って大家さんに」
女「はい。わかりました。……ってなに私、ザル持ったままなのかな」
兄「初物のトウモロコシですね。ちゃぶ台の上に置いていいですよ」
妹「お茶持ってきましょうか? 冷たい麦茶でいいですか?」
女「あ、いいよいいよ。すぐ帰るから」
兄「ちょっと持ってきて。三つな」
女「ああ、いいのにそんな。気つかわなくって」
兄「俺が飲むんですよ。トウモロコシ食べながら」
32 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 20:03:35.33 ID:2f8F2fgd0
妹「……麦茶ですけど、どうぞ」
女「ありがとうね。トウモロコシ、食べる?」
妹「遠慮なくいただいちゃいますね。ありがとうございます」
兄「なんだかんだ言って、三本持ってきてますよね」
女「別に私も食べるって意味じゃないからね。もう家で食べてみたし」
兄「それで、お味の方はどうでした?」
女「おいしい。柔らかくって甘いよ。早く食べてみて」
兄「じゃ、いただいてみます」
女「妹ちゃんも食べてみて。おいしいと思うよ」
妹「はい。いただきま~す」
女「ん! 先輩、うんまいじゃないですか!」
妹「…………おいしい!!」
33 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 20:05:16.08 ID:2f8F2fgd0
女「そう、よかった。私もすごいおいしいと思った」
兄「お前、えらいスピードで食べてるな。腹減ってないんじゃなかったのか?」
妹「フルーツみたいに甘くて、サクサク食べられる~♪」
兄「俺が育てたんだからな。水撒いただけだけど」
妹「一本食べ終わっちゃった……おいしかった♪」
兄「早いな。俺も丸一本食べられそうだ」
女「すごいね。あっと言う間に食べちゃったね」
兄「……なんで三人で残り一本のトウモロコシを眺めてますかね」
妹「じーーっ」
兄「お前、食べたいのか?」
妹「じーーっ……」
兄「先輩、どうぞ」
34 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 20:06:42.58 ID:2f8F2fgd0
女「あ、いいよ私は」
兄「ちょっとだけなんでしょ、食べたの?」
女「ほんとにいいから。ほら、妹ちゃん食べたがってるみたいだし」
兄「じゃあこうしましょう。半分に分けますから、二人で。なっ?」
妹「うん。いいよ」
兄「……よっ、と。じゃあ先輩、こっちどうぞ」
女「それじゃ、いただきま~す」
兄「お前はこっち」
妹「ありがとう、お兄ちゃん」
女「ああ、おいしい。ほんとは丸一本食べて来ちゃったんだけどね……」
兄「美味いものには逆らえませんね」
妹「いくらでも食べられる~」
35 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 20:08:07.98 ID:2f8F2fgd0
兄「……ごちそうさま。なかなかの逸品でした」
妹「ごちそうさま。こんなトウモロコシ初めて~」
女「ごちそうさま。あぁ、おいしかった」
妹「あっはっはっはっは」
女「あっはっはっはっは。おいしいもの食べると、つい笑っちゃうよね」
兄「あはははは。なんだか可笑しいですね」
女「ねぇ、妹ちゃんって、受験生なんだよね?」
妹「はい。お兄ちゃんの大学が第一志望なんですけど」
女「そうなんだ。うちの大学に来てくれるんだ~」
兄「一般入試だから、受からないと入れないですけどね」
女「大丈夫だよ。入った人はみんな受かったんだから」
兄「先輩それ、説得力ないと思いますよ」
36 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 20:09:25.69 ID:2f8F2fgd0
妹「嬉しいです。励みになります~」
兄「それでいいのか、お前は」
妹「うん。受かると思って勉強してるから」
女「あ、それすごくいいんじゃない?」
兄「どういいんですか? 女性の感覚は難しいな」
女「あのね、『受かりたい』だけだと『受かりたい人』になっちゃうんだけどね」
妹「うんうん」
女「『受かる』って思ってるなら、『受かる人』になれるんだって」
兄「面白いですね。含蓄があるようなないような」
女「昔、高校の先生がそう言ってて、『そうかぁ』って思ったんだよね」
妹「そうかぁ」
兄「素直だな、お前も……」
37 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 20:12:00.48 ID:2f8F2fgd0
妹「あの、お姉さん、脚すごい綺麗ですよね」
女「え、私?」
兄「先輩しかいないじゃないですか。俺の足ですか?」
女「あ、こんなデニムのショートパンツで……暑いからね」
妹「お姉さん、すごいプロポーションいい~」
女「えへへ~。産んでくれたお母さんに感謝かな」
妹「プロスポーツ選手産んでるんですもんね。すごいですよね」
女「そういう妹ちゃんも、スレンダーで可愛いよね」
妹「そんなそんな。お姉さんにはかないませんよ」
女「キミもこんな可愛い妹がずっといたら……あっ、そうか」
兄「なにが『あっ、そうか』なんでしょう?」
女「うん、あのね、シスコンとかそういう類の言葉を丁寧に言おうと思ったんだけどね」
38 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 20:14:35.19 ID:2f8F2fgd0
話が長くなりそうですが
よろしければおつきあいください
2時間ほど中断します
44 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 21:18:57.08 ID:2f8F2fgd0
兄「言ってるじゃないですか、そのまんま」
女「目のやり場に困るのかなぁ……なんてね」
兄「あ、なんかこんないい加減な格好ですみません」
女「暑いからお互い様でしょ。……あっ、そうだ」
兄「今度は何ですか?」
女「うん。いいこと思いついちゃった」
妹「なんでしょう?」
女「フリマに出そうと思ってた服が家にあるのね」
兄「フリマって、フリーマーケットですよね?」
女「うん。ほとんど着てないような服ばっかりだから、もったいなくて」
妹「どんな服なんですか?」
女「ええと……いっぱい」
45 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 21:20:20.22 ID:2f8F2fgd0
妹「いっぱいあるんだぁ」
女「今度こっちに持ってくるから。妹ちゃんが好きなの、あげるね」
妹「え、いいんですか? 売り物じゃないんですか?」
女「商売でフリマやってるわけじゃないし。誰か好きな人に着て欲しいってだけだから」
妹「えー、なんか悪いですよ」
女「可愛いのが結構あるのね。妹ちゃんなら似合いそうだなぁって思って」
兄「お言葉に甘えてみれば? 服、そんなに持ってきてないだろ」
妹「うん。足りなかったらこっちで適当に買おうと思ってたから」
女「ほんとに気に入るのがあったらでいいけど、ぜひ着てみて」
妹「あ、はい。気を遣ってもらって、すみません」
女「そういうつもりじゃないから、ほんとに。妹ちゃんに着せてみたいなあって思っただけ」
妹「えー。どうしようどうしよう。ちょっと緊張しちゃう」
46 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 21:21:23.88 ID:2f8F2fgd0
女「うん。じゃあ整理して、近々持ってくるね」
妹「あ、ありがとうございます」
女「いいのいいのそんな。私の思いつきだから」
兄「先輩、ほんと、わざわざすみません」
妹「ほんとにお手数おかけしちゃって」
女「うん、じゃあ私そろそろね……」
兄「あ、ゆっくりしてけばいいのに」
女「私、明日も仕事だし。妹ちゃん来たばっかりなのに、お邪魔しちゃって」
兄「いえいえそんな。こちらこそ色々とどうも。トウモロコシ美味かったです」
女「それじゃね、お邪魔しました。おやすみなさ~い……」
妹「ごちそうさまでした~。おやすみなさ~い」
兄「おやすみなさい。気をつけて……」
48 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 21:22:28.97 ID:2f8F2fgd0
妹「……なにお兄ちゃん、『一応美人だよ』みたいな言い方しちゃって」
兄「あ、先輩のこと? そんな風に言ったっけ?」
妹「すごい綺麗な人だったぁ。見とれてしまいましたよ」
兄「そうか。そりゃよかった」
妹「おまけにナイスボディだし。完璧じゃないですか」
兄「そうだな、うん」
妹「お兄ちゃん、あの先輩のこと、好きなんでしょ?」
兄「ん……そりゃ好きだよ」
妹「密かに狙ってたりしない?」
兄「そういうんじゃないよ。いい友達って感じ。年上だけどな」
妹「彼女にしないの?」
兄「大家さんの娘さんだし、先輩だし、年上の社会人だし、敷居高いよね」
49 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 21:23:29.34 ID:2f8F2fgd0
妹「やっぱり、相当意識してるんじゃない」
兄「いやさ、イケメンの先輩と卒業するまで付き合ってたのも知ってるしさあ」
妹「イケメン関係ないじゃない。お兄ちゃんがイケてないわけじゃないし」
兄「そうか? そりゃよかった」
妹「妹の欲目かもしれないけどねっ」
兄「兄の欲目に対抗しようとしてるな、さては」
妹「お兄ちゃん、私のこと好き?」
兄「大好きだよ」
妹「お兄ちゃん、前より素直にもの言うようになったね」
兄「お前も俺のこと、大好きなんだろ」
妹「なにそれ……そうだよっ!」
兄「なんか、顔真っ赤になってるぞ。照れた?」
51 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 21:24:30.10 ID:2f8F2fgd0
妹「調子狂っちゃったな……。今日はもう寝ちゃうね」
兄「うん。旅して来て疲れただろうから、早くお休み」
妹「うん」
兄「それから、障子の外カーテンも閉めときなよ。窓は開けといてもいいから」
妹「わかった」
兄「朝、大家さんが庭に来るかもしれないから。起こされないための合図な」
妹「はい」
兄「窓開けても網戸は閉めとけよ。蚊が入ってくるから」
妹「わかってる。じゃあね~、おやすみ……」
兄「おやすみ~」
妹「……のチュッ。お兄ちゃんおやすみっ!」
兄「あ……」
【第2話 初物】おわり【第3話 試着】に続く
53 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 21:48:11.48 ID:2f8F2fgd0
【第3話 試着】7/22(木)21:30 晴れ(30度)
妹「お兄ちゃん、お帰り~」
兄「ただいま~。ああ、クーラー涼しい……」
妹「お兄ちゃん、今日は暑かったよね」
兄「暑かったあ。身体に熱がたまってるよ」
妹「ていうか、夜になっても暑いままだね」
兄「今年はいきなり暑いなあ。去年は夜にクーラーなんか使わなかったんだけど」
妹「ここの縁側で夕涼みするには、今日はちょっと暑すぎるな~」
兄「そうだな。お前、縁側で夕涼みとかしたいのか?」
妹「うん。浴衣着て、花火見ながらスイカ食べるの~」
兄「そうか。残念ながら浴衣もスイカもないし、花火は上がってない」
妹「うちの畑にスイカは埋まってないの?」
兄「お前さ、スイカって土に埋まってると思ってた?」
54 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 21:52:58.44 ID:2f8F2fgd0
妹「あれ、違うか」
兄「スイカはウリだろ。ツルにぶら下がってるんだよ」
妹「でも、あんな重いのがぶら下がってたら、落ちちゃうよ」
兄「だから、スイカは地面にごろごろ転がってるんだよ」
妹「なんとなく説得力があるなぁ」
兄「説得力とかじゃなくて、多分ほんとにそうだから」
妹「まあいいや。うちの畑にスイカはないってことね」
兄「そうだけど、スイカはウリだから、イモみたいに地中で育つわけじゃないぞ」
妹「わかったから、もう」
兄「ウリの話はいいけど、勉強はちゃんとしような」
妹「勉強はちゃんとしてるよ~」
兄「夏期講習は、あさってからだっけ?」
56 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 21:54:53.23 ID:2f8F2fgd0
妹「そうだよ、あさってから」
兄「夏休みは待ってはくれないぞ」
妹「……ねぇお兄ちゃん、縁側の話をしてたんだけど」
兄「そうだっけ? ああ、そうか」
妹「縁側で浴衣着て、花火見ながらスイカ食べるには暑いね、って話」
兄「うん、じゃあもう少し涼しい日に、縁側でスイカ食べよう」
妹「そういうことじゃなくって、気分の問題って言うか……」
兄「花火がここから見えるかどうかなんて、俺にはわからないぞ」
妹「ねぇお兄ちゃん、暑くて頭がショートしてるんでしょ」
兄「ああ、ああ、そうかもしれない。すまん」
妹「シャワー浴びてくれば? 私はさっき浴びちゃったよ」
兄「わかった。浴びてくるよ」
57 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 21:57:04.24 ID:2f8F2fgd0
妹「……さっぱりした?」
兄「さっぱりした。湯上がり爽快!」
妹「よし」
兄「何だよ、『よし』って」
妹「お兄ちゃん、私、明日マクドナルドの面接行くことになったから」
兄「ほほう、いきなりですか」
妹「前々から話はついてたし、明日は店長さんと顔合わせしたりするだけだけど」
兄「駅前の店なんだろ? お前があそこでバイトするなんて、なんか新鮮だな」
妹「もう入る日も決まってるんだけどね」
兄「え、まだ面接にも行ってないのに?」
妹「それも、向こうの店にいるときに調整してもらったの」
兄「へぇー。で、バイトはいつからなわけ?」
58 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 21:58:57.73 ID:2f8F2fgd0
妹「日曜からだよ。週3回、火・木・日で夕方から夜のシフトにしたから」
兄「あれ、夏期講習もあるんだろ」
妹「夏期講習は午前だけだから。学校行ってるときと同じようなペースにしたの」
兄「俺が大学受験のときは、バイトなんかできなかったなあ。お前はすごいよ」
妹「そう? えっへん。胸張っちゃおう」
兄「……あのさ。なあ。昨日から気になってるんだけどさ」
妹「なあに?」
兄「お前さ、家ではブラしないのか?」
妹「そっか。お兄ちゃん、気になってたんだ~」
兄「急に人が来たりしたら、困るだろ」
妹「お兄ちゃんが?」
兄「そうじゃなくって……」
60 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:02:38.35 ID:2f8F2fgd0
妹「だいじょうぶだよ。昼間はちゃんとつけてるから。でも暑い……」
兄「暑いのはわかるよ。だけどさ……」
妹「ほんとは違うよね。お兄ちゃんが個人的に気になるだけだよね?」
兄「えっ?」
妹「ブラしないのはお兄ちゃんの前だけだから~」
兄「ま、いいけどな」
妹「それでいいでしょ? いいでしょ?」
兄「なんだよ、胸突き出して。アピール?」
妹「うん♪」
兄「……成長したよな」
妹「発育したんだよ。お兄ちゃんと離れてる間に」
兄「なんか前のイメージと違う。細い印象だったからな」
62 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:05:45.34 ID:2f8F2fgd0
妹「それじゃあお兄ちゃん……」
兄「ん?」
妹「ちゃんとイメージ修正しよっか?」
兄「なんだよ、イメージ修正って?」
妹「こうだよ。……ぱっ!」
兄「ちょっと見えたような……」
妹「えっ? 見えちゃったかな?」
兄「少し」
妹「もう見せないよ」
兄「えーっ」
妹「なんだ、やっぱり見たいんだ」
兄「いやいや」
63 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:09:43.31 ID:2f8F2fgd0
妹「なんでそんな嬉しそうな顔して、『いやいや』とか言うの?」
兄「なぁ、そんなに見せたいのか?」
妹「うん……だって……いい形になったでしょ?」
兄「いい形だな……」
妹「もっと見たい? よね? 可愛いよね?」
兄「ま、まぁな」
妹「お兄ちゃんがどぎまぎすると、うんと見せたくなっちゃう」
兄「え……」
妹「じゃあもう一回……ぱっ!」
兄「ほんとに可愛いな。美乳だな……」
妹「見て欲しかったんだよ。食べごろだし」
兄「食べごろ?」
65 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:14:02.53 ID:2f8F2fgd0
妹「うん。そう。食べごろだよ……」
兄「そんなこと言うとさ……」
妹「言うと?」
兄「あ、あ、電話だ……。先輩からだ」
妹「ん~。いいとこだったのに」
兄「……はい。……えっ、もう?」
妹「もうもうもう!」
兄「……行きます行きます。はい」
妹「ちょっと、どこ行くのお兄ちゃん?」
兄「お前もほら。行くよ」
妹「だからなに? どこ行くの?」
兄「すぐそこだよ。家の前だよ……」
66 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:19:01.38 ID:2f8F2fgd0
女「……ごめ~ん。車で来ちゃった。ダンボール箱、持ってってくれる?」
兄「はい。ええと、じゃ、お前これ持って」
妹「はい。え、これ何ですか?」
女「服~。昨日言ってたやつね」
兄「じゃ、俺これ持ってくから」
女「ごめんね~。車、ここにあんまり置いておけないから……」
妹「お兄ちゃん、家の中に運んじゃっていいの?」
兄「そうだよ。他にどこに持ってくんだ」
妹「よいしょ、よいしょ……」
兄「そんなに重くないだろ」
妹「とりあえず、こっちの部屋に置けばいいかな?」
兄「ああ、うん。とりあえずいいだろ。全部で三箱か……」
69 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:24:51.35 ID:2f8F2fgd0
女「……お邪魔しま~す。昨日あれから整理してたら、三箱になっちゃって」
兄「わざわざすみません、ほんと」
妹「えっ、これ全部お洋服なんですか?」
兄「今ごろようやく気づいたのかよ。昨日の今日の話だろ」
女「妹ちゃん、箱の中、見てみて」
妹「はい……じゃ、開けてみま~す」
女「どうぞどうぞ。気に入るお洋服、あるといいね」
妹「わぁ~っ♪」
兄「あ、なんかテンションがいきなり変わったぞ」
妹「か~わい~い!!」
女「ねえ、その一番上に乗ってるショッキングピンクのTシャツなんか、どう?」
妹「すごくいい! お姉さん、なんでこれ着ないんですか?」
70 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:26:42.74 ID:2f8F2fgd0
女「大学1年の時買ったんだけどね、なんとなく似合わない感じがして」
妹「ちょっと試着してみていいですか?」
女「いいよ。着てみて~」
妹「は~い」
兄「うわっ、いきなり脱ぎ出すのかよ……」
女「うわぁ、お兄ちゃんの前で、なんて大胆……」
妹「着てみたよ。どうかな。似合う?」
女「あ、やっぱり……すごい似合ってる……」
兄「なかなかいいね。似合ってるんじゃないか?」
女「ピンク地にね、黒の大きい字でしょ。買った時は可愛いなって思ったんだけど」
妹「すっごい可愛いじゃないですか、このTシャツ!」
女「私、なんか着られなかったんだよね。キャラに合わないのか、服に負けちゃったのか」
72 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:30:24.62 ID:2f8F2fgd0
妹「これ、ほとんど新品ですよね」
女「うん、今日持ってきたのは、ほんとに何回も袖通してないのばっかりだから」
妹「え~。宝の山だ~。嬉しいな」
女「持ってきてよかった~。こんな可愛い子に着てもらえたら、服も幸せね」
妹「うわぁ~っ。お姉ちゃんありがとう!」
兄「いきなり『お姉ちゃん』になったな」
女「私、末っ子だから、新鮮だけど照れちゃうな」
妹「ちょっと隣の部屋で、服広げてみてもいいですか?」
女「いいよいいよ。いる服だけ持ってって、後は奥の部屋に置いといてね」
妹「よいしょ……よいしょ……」
兄「お楽しみタイムだな、隣の部屋で一人ファッションショーか」
女「妹ちゃん、なんかもう身体からキラキラしたのが出てる感じよ」
73 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:35:15.76 ID:2f8F2fgd0
兄「ほんと、どうもすみません。妹もかなり気に入ってるみたいで」
女「うん。こっちこそ。あのピンクのTシャツね、ちょっと衝撃だな~」
兄「服、惜しいんじゃないですか?」
女「ううん。似合う子が着ると似合うんだなあって。悔しがっちゃおうかな」
兄「だけど三箱も着ないのがあるなんて、衣装持ちですね」
女「高校生ぐらいからの、外れストックの歴史だから。夏物だけでこのぐらいにはなるよ」
兄「フリーマーケット、前にやってましたよね?」
女「まだ一回だけだけどね、面白かったな。涼しくなったら、またやってみようかなって」
兄「どこでやるんですか?」
女「公園とかだよ。フリマを主催している団体があって、そこに申し込むの」
兄「結構売れます? どんな感じなんですか?」
女「意外なものが売れたりして楽しいよ。お客さんと話するだけでもエネルギーもらえる感じで」
75 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:38:16.85 ID:2f8F2fgd0
兄「へえ。面白そうですね」
女「今度フリマ出すとき手伝ってくれる? 一緒にやろうよ」
兄「あ、いいですよ。言ってください」
女「じゃあ、そろそろ私帰るね。車あんまり置いとけないし……」
兄「え、ああ、そうですか……。ほんとありがとうございます、妹のために」
女「じゃ、また遊びに来るからね」
兄「お~い!」
妹「はぁ~い!」
女「あ、呼ばなくてよかったのに。服に夢中みたいだし」
妹「じゃ~~ん!」
兄「また違う服だ。キラキラ系?」
女「ぎゃぁ~~っ。お姉さん即死ですよ。私が着るのと、服が全然違う~」
76 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:42:16.36 ID:2f8F2fgd0
妹「夏期講習とかに着ていく服が、助かっちゃいました~」
女「え~、よかったぁ。すごい気に入ってくれたみたいで。嬉しいな」
妹「お姉ちゃん、好き好き。愛してる~」
兄「なんて現金なやつなんだ、お前は」
女「あはは。妹ちゃん可愛いな。うちに連れてっちゃおうかな」
兄「いいですよ、持って帰っても。ほんのお礼です」
女「じゃ、今度そうしよう」
妹「お姉ちゃんと一緒に暮らす~」
兄「やめなさいって」
女「あははは。じゃあね。おやすみなさ~い」
兄「おやすみなさい。気をつけて」
妹「おやすみなさ~い。ありがとうございました~」
77 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:46:18.26 ID:2f8F2fgd0
妹「わ~いわ~い。わ~いわ~い」
兄「嬉しかったんだな。よしよし」
妹「うん。これはすごいラッキー。お姉ちゃん、服のセンスいい~。ほぼ新品だし」
兄「そうかそうか。よかったな」
妹「ね、可愛いでしょ? 可愛いでしょ?」
兄「可愛い可愛い。頭なでなで」
妹「わ~い。頭なででもらえた」
兄「可愛い可愛い。チュッチュツ」
妹「ちっちゃい時みたいにしてくれるんだ~」
兄「うん。小さい頃からほんと可愛かったな」
妹「私の顔見ちゃうの? そんな目で?」
兄「見てるよ、お前のこと」
78 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:51:10.88 ID:2f8F2fgd0
妹「そんなに見られると、ちょっと恥ずかしいな」
兄「お前が可愛くてたまらないんだよ」
妹「私が新しいお洋服とか着てるの、お兄ちゃん好きだよね」
兄「そうだな。そうかもしれないな」
妹「お兄ちゃんが私の好きな感じになってきた……」
兄「え、どういうこと?」
妹「だから、そういう感じ……」
兄「俺さ、お前が想像してる以上に、お前のこと好きだからな」
妹「え、どういうこと?」
兄「なにそんな嬉しそうな顔で聞き返すんだよ」
妹「私が想像してる以上に?」
兄「ああ、そうだよ。これ見ろよ。俺の携帯……」
79 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:55:10.60 ID:2f8F2fgd0
妹「……あっ。これ、私が昔、写メで送ったやつ」
兄「そう。俺はお前を待ち受けにしてるんだよ」
妹「若~い、これ」
兄「お前が高校1年のときのだからな。結構気に入っててさ」
妹「ちょっと……じゃないや、かなり嬉しい♪」
兄「どうだ。想像以上だろ」
妹「ちょっとドキドキしてきちゃった……」
兄「俺は落ち着いてきたぞ」
妹「え~、なんで~? さっきはお兄ちゃんがどぎまぎしてたのに~」
兄「何でだろうな」
妹「でも、今がチャンスかもね」
兄「何のチャンスだよ」
80 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:57:36.36 ID:2f8F2fgd0
妹「ねぇお兄ちゃん、お願いがあるんだ……」
兄「なんだよ。言ってみなよ」
妹「今日こっちの部屋のお布団敷いて、お兄ちゃんと一緒に寝てもいい?」
兄「ああ、いいよ。こっち来なよ」
妹「仲良くする?」
兄「ああ。仲良く一緒に寝ようか」
妹「うん。じゃあお布団持ってきちゃうね!」
兄「手伝ってやるよ」
妹「……よいしょよいしょ」
兄「ここに並べて敷こうか。こっちのちゃぶ台片付けて」
妹「ここでいいの?」
兄「うん。いいよ」
81 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:59:42.89 ID:2f8F2fgd0
妹「ふぅ。横になっちゃおう」
兄「いいのか、その格好のままで?」
妹「キラキラのキャミだよ。部屋着でもいいでしょ?」
兄「そのまま寝ちゃうのか?」
妹「ううん。脱いじゃうよ。ほらっ」
兄「あぁ、脱いじゃった……」
妹「うんと仲良くしようよ、お兄ちゃん……」
兄「え? うんと仲良くって?」
妹「ほら、お兄ちゃんも脱いじゃって。暑いでしょ?」
兄「お前、それって……」
妹「裸で身体、くっつけるだけだよ。いいよね?」
兄「い、いいけど……」
82 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 23:02:07.98 ID:2f8F2fgd0
妹「胸、触ってもいいよ。確認してみる?」
兄「い、いいのか?」
妹「だって、イメージの修正が必要でしょ?」
兄「すごくエッチだよな、お前……」
妹「うん。私のエッチなとこ見て、いっぱい感じて欲しい」
兄「お前さ、女の子が好きじゃなかったのか?」
妹「女の子は好きだよ。でも一番仲良くしたい人はお兄ちゃんだから……」
兄「仲良くしてるじゃないか。こうやって」
妹「もっと仲良くするの。もっと」
兄「もっと?」
妹「こんな風に……。指と舌を使って……」
兄「あっ……はぁっ……舐めるのかよ……」
86 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 23:05:19.50 ID:2f8F2fgd0
妹「お兄ちゃんも、すごく感じちゃうんだね、乳首……」
兄「あ、ああ……」
妹「気持ちいい? 結構上手でしょ?」
兄「気持ちいいよ……」
妹「お兄ちゃんが気持ちよくなったら、私も気持ちよくなるから」
兄「お前、女の子とこんなことしてたんだ」
妹「うん。気持ちよくする練習だったから」
兄「俺さ、我慢できなくなっちゃうぞ」
妹「我慢できなくなっちゃっていいんだよ」
兄「フフフフフフ……」
妹「なに笑ってるの、お兄ちゃん?」
兄「お前が来る何日か前にさ、俺、お前の夢見たんだよな」
87 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 23:10:17.22 ID:2f8F2fgd0
妹「どんな夢?」
兄「あ、つい言っちゃったな。教えない。秘密だ」
妹「だ~め。言い出したんだから、内緒にしないでよ~」
兄「う~ん……」
妹「話して。話してよぉ。お兄ちゃ~ん」
兄「う~ん。あくまで夢の話だぞ」
妹「もったいぶらないでよ~」
兄「この話をしちゃうとなぁ……」
妹「じゃあ、その夢に出てきた場所は?」
兄「ここ。まさにここ」
妹「私と仲良くしてた?」
兄「してた。まさにしてた」
88 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 23:13:55.06 ID:2f8F2fgd0
妹「あ、エッチなことしてたんだ~」
兄「ああ。まあな」
妹「どんな風に?」
兄「恥ずかしいな。自分で言うのは」
妹「言って。言ってよ」
兄「俺が横になってた。多分裸なんだよな」
妹「わ~い」
兄「それでお前がさ、俺に馬乗りになってた」
妹「んしょ。こんな風に?」
兄「そうそう。お前も裸らしかったんだけど、ぼやけてたんだよな」
妹「私の裸、知らなかったからかな?」
兄「本物は、こんなだったんだな」
89 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 23:19:06.19 ID:2f8F2fgd0
妹「じっくり見ちゃうの? 恥ずかしいよ」
兄「なんだよ、自分で脱いだくせに」
妹「それでお兄ちゃん、夢の話の続きは?」
兄「してたんだよな。お前と」
妹「してた……の?」
兄「何笑ってんだよ」
妹「へぇ~、そうなんだ、って感じ」
兄「『お兄ちゃんが私のこと欲しがったから、こうなったんだよ』とかお前が言ってた」
妹「してる最中に?」
兄「そう。だけど夢の中で俺、『それ違うだろ、お前が欲しがったんだろ』って思ってたんだよな」
妹「お互い、相手のせいにしてるんだ」
兄「いや違うよ。絶対お前のせいだって確信してるんだ。俺の夢の中ではな」
90 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 23:24:14.08 ID:2f8F2fgd0
妹「ごめんね。ほんとに私のせいかも。その夢、いつ見たの?」
兄「いつだっけな。まだ一週間も経ってないぞ」
妹「私がお兄ちゃんと仲良くすること、想像してた日かなぁ……」
兄「それまで俺、お前とそういうことするなんて、一度も考えたことなかったんだぜ」
妹「一度も?」
兄「ああ、多分な。お前のことはずっと好きだったけど」
妹「でももう二人とも、心の準備できてると思うんだ」
兄「そうかな……」
妹「私はずっと準備してきたの。お兄ちゃんにあげられるように、って」
兄「いいのかそれで? 後悔するかもしれないぞ?」
妹「私、1か月かけてお兄ちゃん口説こうと思って、こっち来たんだから」
兄「本気なんだな」
93 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 23:28:31.78 ID:2f8F2fgd0
妹「うん。お兄ちゃんしかいないの。ずっとずっと好きだったから」
兄「あ、こっち来てから初めて俺のこと好きって言った」
妹「あれ、言ってなかったっけ? おかしいなぁ……」
兄「全身で言ってた感じはするけどな」
妹「ごめんね。ちゃんと言えてなくて。お兄ちゃん好き。好き。好き。大好き」
兄「俺はほんとにお前のことが好きだぞ。大好きだぞ」
妹「どうしてそんなにサラッと言うの~? 私、好きすぎてうまく言えなかったのに」
兄「あのさ、さっきの夢の話だけどさ……」
妹「続きがあるの?」
兄「すごい生々しかったんだよな、感触もリアルでさ」
妹「私としてる時? 私の中が?」
兄「そう」
94 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 23:31:48.50 ID:2f8F2fgd0
妹「それでお兄ちゃん、夢精しちゃった?」
兄「しねーよ! 夢精なんてそうそう起こるもんじゃないんだよ」
妹「そうなんだ。しちゃってたらちょっと嬉しかったかも」
兄「起きてから自分でしたけどな……」
妹「夢のことを、反芻して?」
兄「夢が気持ちよかったからさ。なんだかたまらなくなって」
妹「嬉しいな、私でオナニーしてくれたなんて」
兄「でもお前は俺にとってさ、プラトニックな存在だったんだよ」
妹「でも、もう意識しちゃってるでしょ?」
兄「あの夢を見てからは、お前がこっちに来たら何か変わるんだと思ったよ」
妹「簡単な話だと思うな……。正夢なんだよ」
兄「正夢か……。でも今日は、しないぞ」
96 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 23:35:51.56 ID:2f8F2fgd0
妹「どうして? もうここまで来ちゃってるのに?」
兄「うん……ちょっと今日は……」
妹「お兄ちゃんのここ、こんなになっちゃってるのに?」
兄「こらっ。だめだよ……ゴム持ってないし」
妹「な~んだ」
兄「『な~んだ』って、何だよ?」
妹「ゴムなら持ってきてるよ。ちょっと待ってね……」
兄「え、おい……」
妹「はいこれ。よろしくお願いします」
兄「わかりました、って……えぇっ」
妹「お兄ちゃん……うんと仲良くしてね」
兄「お前の『仲良くする』って、そういう意味だったのか」
100 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 00:00:16.40 ID:2f8F2fgd0 [68/68]
妹「そうだよ。お兄ちゃんの下も、脱がせちゃうからね」
兄「ま、待て。自分で脱ぐよ……」
妹「お兄ちゃんに添い寝しちゃおう。私も全部脱いじゃった……」
兄「なんか変な気持ちになるなぁ。こんないい女になって」
妹「まだ、女になってないよ。もうすぐだけどね」
兄「ドキドキさせること、言いやがって」
妹「お兄ちゃんの、すごい大きいね。格好いいね」
兄「そうか? 格好いいのか、これが?」
妹「なんか、たまらない気持ちになっちゃう。格好よくて」
兄「すっかり女になる準備ができてるんだな……」
妹「もう、待ちきれないの。お兄ちゃんと仲良くするのを」
兄「なんだろうこの、遊園地に一緒に行くみたいな感じは」
101 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 00:04:25.10 ID:kUiP3Pnm0 [1/88]
妹「楽しいね。わくわくしちゃうね」
兄「まだお前に引っ張り回されてる感じだけどな」
妹「お兄ちゃん、手つないじゃうよ」
兄「どこ連れてくつもりだよ」
妹「いやならいいよ~だ。もうどっか行っちゃうもん」
兄「だめだろ、俺と一緒にいなきゃ」
妹「じゃあ、お兄ちゃんが連れてってよ」
兄「そうだな。お前、初めてだからな。俺が連れてかなきゃな」
妹「うん。お兄ちゃんに任せる」
兄「だったらもう、こっち行っちゃうぞ」
妹「お兄ちゃん……いっぱい連れてってくれるんだ」
兄「ああ。ちゃんと言うこと聞くんだぞ」
102 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 00:07:44.88 ID:kUiP3Pnm0 [2/88]
妹「うん。聞く。聞くと仲良くしてくれるの?」
兄「そうだよ。お前が可愛くてたまらないからな」
妹「身体くっつけちゃう……ね、お兄ちゃん、気持ちいいでしょ?」
兄「おっぱいがこんなにプルンとして……乳首がツンってなって……」
妹「おねだりしちゃっていい?」
兄「いいよ」
妹「キスして……」
兄「ああ……」
妹「…………んんっ……好きっ」
兄「…………はぁっ。好きだよ。好きだよ」
妹「あぁっ……いっぱい身体触られちゃう……あっ……んんっ……」
兄「こうして欲しいんだろ?」
104 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 00:11:35.63 ID:kUiP3Pnm0 [3/88]
妹「うん。うん。あっ……そんな風にいやらしく舐めちゃうの? あぁん……」
兄「ああ。もう我慢しないからな」
妹「いつでも食べていいよ。いつでも食べていいからね」
兄「こうだろ。こうだろ……」
妹「嬉しい……そう……そうなの」
兄「お前の肌が、吸いついてくる……」
妹「お兄ちゃんにいっぱい絡みついちゃうよ……」
兄「もう濡れてきちゃってるな」
妹「あぁ……そこ、触っちゃうの?」
兄「すごく感じるんだろ。指でなぞるよ」
妹「はぁ……あぁん……いぃよぉ……」
兄「もっと柔らかく……トロトロにしなきゃな」
106 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 00:15:39.91 ID:kUiP3Pnm0 [4/88]
妹「もう……もう……トロトロになっちゃうよ」
兄「ほら。割れ目が少しずつ開いてきた」
妹「お兄ちゃん……くれるよね? ね?」
兄「待ってな。ゴム着けるからな……」
妹「待ってる。待ってるから……」
兄「よし。いいな。あてがうよ。お前の入り口に」
妹「あああっ……お兄ちゃんの格好いいのが……入ってきちゃう……」
兄「ゆっくりな。最初は先の方だけだからな」
妹「あぁっ……あぁっ……ん……ふぅ……すごくやらしいよぉ……」
兄「感じちゃってるんだな。乳首がピンってしてる。舐めちゃうぞ」
妹「んんっ……そんなの……ああっ! もうグッて挿れて欲しい……」
兄「まだだよ。少しずつ、ゆっくり広げるからな……」
109 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 00:19:36.71 ID:kUiP3Pnm0 [5/88]
妹「だいじょうぶ。入って来て。早く。ねぇ……」
兄「あっ、中の方が少し開いてきた。挿れるぞ……」
妹「お兄ちゃん、挿れて……挿れちゃって……」
兄「痛くないか? もう少し挿れていいか?」
妹「あぁぁっ! だいじょうぶ……痛くないから」
兄「ゆっくり、ゆっくり、奥に挿すぞ」
妹「ああっ……いぃっ!」
兄「震えちゃってるな。だいじょうぶか?」
妹「ねぇすごい……すごいよ……か、感じちゃってるの……」
兄「可愛いよ。お前の中、すごく気持ちいい」
妹「お兄ちゃん……嬉しい……嬉しいよ」
兄「全部……全部入った……」
111 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 00:22:57.88 ID:kUiP3Pnm0 [6/88]
妹「あああっ……お、お兄ちゃんのが……中でいっぱい」
兄「感じるか? このまま、止めておくからな」
妹「あっあっあっ……い……いっ……」
兄「身体がのけぞってる。痛いか?」
妹「お兄ちゃ……あぁっ……す……すごいの……」
兄「イッちゃってるのか? 挿れただけなのに?」
妹「ああぁぁぁ……ぁ……ぁっ……ぁっ……」
兄「うぁっ、中がキュゥゥって……ヒクヒクしてる……」
妹「こんな……こんなに感じるんだね……」
兄「もう……動かすよ……突きたい」
妹「うん。うん。いいよ。お兄ちゃん……私でイッちゃって」
兄「いくよ。いくよ。いくよ……」
114 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 00:26:35.15 ID:kUiP3Pnm0 [7/88]
妹「あっ……お兄ちゃん……あぁっ!」
兄「あぁっ……いいっ……もうイキそう……」
妹「お兄ちゃん……いいよ……あぁっあっあっあっ……」
兄「イクよ……イクよ……あぁイクっ!」
妹「あぁ~っ……お願い……お願い……」
兄「出るっ! ああぁぁぁぁ~~っ! あぁ~っ!」
妹「あぁ~っ……あぁ~っ……来た……」
兄「はぁ~っ……イッちゃったよ……お前で」
妹「やった……やった……」
兄「俺さ、お前のこと、本当に好きだからな」
妹「ありがとう、お兄ちゃん……」
兄「だいじょうぶか? 痛くないか?」
116 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 00:30:39.28 ID:kUiP3Pnm0 [8/88]
妹「わかんない……すごい感じちゃってるから……」
兄「抜こうか?」
妹「だめ……まだっ……そのまま」
兄「繋がってるな。離れないよ」
妹「こうしたかったの。お兄ちゃんと仲良くしたかったの」
兄「仲良くしちゃったな……」
妹「すごいよかった。こんな気持ちいいのが来るんだ」
兄「すごくなっちゃったな」
妹「初めてがお兄ちゃんで、ほんとよかった……」
兄「すごくよかったよ。お前も」
妹「この夏休み、うんと仲良くしてね、お兄ちゃん……」
兄「ああ。仲良くしような……」
【第3話 試着】おわり【第4話 笑顔】に続く
118 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 00:52:33.14 ID:kUiP3Pnm0 [9/88]
【第4話 笑顔】7/27(火)22:00 晴れ(29度)
妹「お兄ちゃん、ただいま~」
兄「お帰り~。お疲れさま」
妹「ふぅ、あっつぅ~~い。あ~早くシャワー浴びたい」
兄「うむ。そうするがよい」
妹「お兄ちゃんは浴びた?」
兄「うん。さっき浴びた」
妹「準備オッケーなんだ」
兄「何がだよ」
妹「晩ご飯はちゃんと食べた?」
兄「ああ、食べたよ。おかずが少し残ってるけど、食べる?」
妹「マックで済ませてきちゃったから、いいや」
兄「そうか。バイトしてるとタダで食べられるのか?」
120 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 01:00:58.89 ID:kUiP3Pnm0 [10/88]
妹「タダじゃないんだな、これが。社員割引なんだよ」
兄「へぇ~。ケチだな、あんなのタダでいいのに」
妹「あんなのとか言わない!」
兄「悪い悪い。じゃあ今度、店に行くから、サービスしろよ」
妹「うんいいよ。でもちょっと恥ずかしいな」
兄「じゃあさ、俺が客ね。店入った。カウンターに行った」
妹「ご注文はお決まりですか?」
兄「なんか照れるな。注文できないじゃないか」
妹「照れないでよ」
兄「とりあえず持ち帰りで」
妹「……シャワー浴びてくるね」
兄「どうぞどうぞ」
121 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 01:05:34.59 ID:kUiP3Pnm0 [11/88]
妹「……ふぅ、さっぱりさっぱり」
兄「お、湯上がり美人」
妹「あはは。惚れ直しちゃった?」
兄「真面目な話、お前は可愛いすぎるんだよ。しかもそんな格好で」
妹「バスタオル一枚だよ。これ取っちゃったら裸だね」
兄「ああ、そうだな」
妹「でも、無関心を装ってる?」
兄「うん」
妹「うつむいて、ニヤニヤしちゃって、無関心?」
兄「あ、そうだ、のど乾いた? カルピス飲むか?」
妹「えっ?」
兄「え、なんだよ。だからカルピス飲むか、って」
122 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 01:11:59.65 ID:kUiP3Pnm0 [12/88]
妹「ええっ?」
兄「正確に言えば、カルピスじゃなくてミルトンなんだけどな」
妹「え、ミルトンって? なに?」
兄「紙パックに入った乳酸飲料。薄めて飲むやつ。今日買ってきた」
妹「なぁ~んだ」
兄「なぁ~んだってなんだよ。変なこと想像したろ」
妹「……した。うまくできるかなぁって」
兄「やっぱりしたのか。俺も言っててヤバいなって思ったんだよ」
妹「して欲しいの? してあげよっか?」
兄「で、飲むのか? カルピス……じゃなくてミルトン」
妹「飲む~♪」
兄「ミルトンの方だぞ」
123 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 01:17:46.53 ID:kUiP3Pnm0 [13/88]
妹「ねぇ、布団敷いていい?」
兄「いいよ。早いな」
妹「今日はもう、ゴロゴロするの~」
兄「勉強は?」
妹「した。バイトの前に、自習室みたいなところで」
兄「予備校の?」
妹「そう。ザ・受験生って感じで」
兄「わかったわかった」
妹「ある時は受験生、またある時はマックのクルー、果たしてその正体はって感じで」
兄「頑張ったんだな。えらいえらい」
妹「ミルト~ン!」
兄「わかったわかった。作ってくるよ……」
124 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 01:24:23.08 ID:kUiP3Pnm0 [14/88]
妹「……あぁ、おいしい。初恋の味?」
兄「そのキャッチコピーはカルピスの方だけどな」
妹「カルピスと全然変わらないね、これ」
兄「飲み比べるとちょっと違うんだよ。俺はこっちの方が好きなんだけどな」
妹「でもこういうの飲むと、夏って感じ~」
兄「バスタオル一枚だしな」
妹「いいよ、いつ襲っちゃっても」
兄「機会うかがってるから」
妹「そうなんだ~。じゃ、これ飲み終わったらね」
兄「でもお前もバイトでくたびれてるだろ?」
妹「今日は最初の時よりは楽だったよ。二回目だし」
兄「もう慣れたか?」
126 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 01:30:41.65 ID:kUiP3Pnm0 [15/88]
妹「うん。やることは変わらないからね。店の感じもだいたいわかったし」
兄「向こうの店と違うところってある?」
妹「そうね、こっちのお客さんの方が注文とかキビキビしてるよ」
兄「へぇ~」
妹「向こうのお客さんの方がカウンターでダラダラしがちかな」
兄「やっぱり地方は地方なのかね」
妹「やっぱりこっちは都会なんだな、って思ったな」
兄「変な客とかはいない?」
妹「ほとんどいないよ、うん」
兄「お前さ、告白されたり、メアド渡されたりはしないのか?」
妹「店じゃそういうの禁止だから。『いただけないことになってます』ってお断りするの」
兄「せっかく勇気出しても、いきなり玉砕なのか」
127 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 01:36:15.14 ID:kUiP3Pnm0 [16/88]
妹「『私はあなたに興味ありませんから』って言うよりマシでしょ?」
兄「そりゃそうだな。で、実際そういうことあった?」
妹「あったなあ、そう言えば。忘れてたけど」
兄「え、どんな話?」
妹「スーツ着た普通っぽい社会人の人が、メアドとかを書いた紙を渡そうとしたの」
兄「それでどうした?」
妹「『規則なので』って言って、受け取らなかった。ほんとに規則だけどね」
兄「もし何かもらったらどうする?」
妹「店長行き、かな? もらっても意味ないしね」
兄「マックの女の子に交際申し込みたかったら、店長を通さないといけないのか」
妹「規則ではそうなるのかもね。なんかヘンだけど」
兄「じゃあ俺も、これから店長に電話しないと」
128 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 01:41:47.52 ID:kUiP3Pnm0 [17/88]
妹「『兄ですけど、妹と仲良くしていいですか』って?」
兄「頭おかしいって思われるな、それ」
妹「お兄ちゃん、私に交際申し込んでくれるの? 仲良くしてくれるの?」
兄「なんだよ、そんなにニコニコしちゃって」
妹「スマイルスマイル」
兄「スマイル0円?」
妹「そうそう。今はメニューに載ってないけどね」
兄「スマイルを注文する人はいないのか?」
妹「一回だけあったよ。集団で来て、ギャグみたいな感じだったけど」
兄「『スマイルください』とか言われたのか?」
妹「そうそう。『いつもスマイルで頑張ってます』とかノリで答えちゃった」
兄「でも、お前のスマイルなら、注文したい人がいるかもしれないぞ」
129 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 01:47:19.23 ID:kUiP3Pnm0 [18/88]
妹「値段とかつけちゃって?」
兄「そうそう。一回100円とか」
妹「微妙な値段だな~」
兄「そこはマックだから」
妹「サービス業って、難しいよね」
兄「なんだよ急に。仕事の悩みか?」
妹「お客様にサービスするのは当然だけど、ちゃんと受け取って欲しいとかね」
兄「サービスを?」
妹「サービスっていうか、気持ちっていうか。サービスの一方通行になると、ちょっとね」
兄「そうか。じゃあ俺がサービスしてやるよ」
妹「いいの。私がサービスするから」
兄「どんなサービスだよ」
130 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 01:52:23.63 ID:kUiP3Pnm0 [19/88]
妹「こんなサービス。感謝されるのが、一番嬉しいかな……」
兄「バスタオルをはだけるサービスだな。ありがとう」
妹「それだけじゃないよ。ほら」
兄「あっ……手でいきなりっ……」
妹「お兄ちゃんの格好いいのを触っちゃうサービスだよ」
兄「ヤバいだろ、もう」
妹「嬉しいな。感じてくれて。こんなになっちゃって」
兄「だってさ、お前の裸が目の前にあってさ、そんなにニコニコしててさ」
妹「じゃあ、もっとサービスしちゃおう」
兄「どんなサービス?」
妹「お口でするサービス♪」
兄「できるのかよ?」
131 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 02:01:31.90 ID:kUiP3Pnm0 [20/88]
妹「うまくできないかも~。自信はないけど」
兄「無理しなくていいからさ」
妹「舌と唇と指を使うのは得意だけどね、うまく咥えられるかな~」
兄「咥えたことないだろ?」
妹「イメージトレーニングはしてたんだけどね」
兄「どんなイメージトレーニングだよ?」
妹「私がね、舌でチロチロしてたら、お兄ちゃんにあそこ舐められちゃって……」
兄「それ、そういう想像でオナニーしてただけじゃないのか?」
妹「そうとも言うけど……」
兄「あとそれさ、シックスナインだろ?」
妹「そうかも」
兄「『そうかも』じゃなくて、そうだろ」
132 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 02:05:37.52 ID:kUiP3Pnm0 [21/88]
妹「じゃ、お口サービスしてみるね。練習で……」
兄「いきなり脱がすのかよ……」
妹「あっ、お兄ちゃんの、もうこんなに格好よくなってる……」
兄「そんなに格好いいか、これ?」
妹「うん。大好き。見ただけでジュンってなっちゃうよ」
兄「どれ。ジュンってなってるかどうか確かめるぞ……」
妹「あっ、だめぇ~。お口サービスできなくなっちゃう」
兄「触られながらでもいいだろ」
妹「私のテクニックで、お兄ちゃんメロメロにさせたいんだもん」
兄「あっ……ほんとにお前の指づかい、上手いよな……」
妹「お兄ちゃんのために、トレーニングしてたからね」
兄「その舌の動きも……くぅっ……」
133 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 02:11:47.78 ID:kUiP3Pnm0 [22/88]
妹「ここの周りが感じるんだね……いっぱいチロチロしちゃうよ」
兄「手も絶妙だ……そんなうねるような動き……」
妹「うねうねしながら、包んじゃってるよ……かぽっ」
兄「あっ……く、咥えた……」
妹「チュパッ……チュポッ……チュゥ……ペロペロペロペロ……」
兄「あぅっ……そこ……あっ……軽くなのに」
妹「お兄ちゃん、気持ちいい? これ割と当たりかな?」
兄「あぁもう……そんなやり方なのに……感じるっ」
妹「イッちゃうのかなぁ。そうだといいなぁ……チロチロチロッ」
兄「あ……だっ……だめだもう……クンニしてやるっ」
妹「あっ……お兄ちゃん……急にっ……はぁぁっ!」
兄「ほらっ……クリトリス吸っちゃうぞ」
135 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 02:18:24.66 ID:kUiP3Pnm0 [23/88]
妹「はぁん! フェラが……できなくなっちゃうよ……あぁっ……」
兄「タラタラ溢れてきたよ。舐めとっちゃおうか?」
妹「お、お兄ちゃんに……やられちゃうぅ……」
兄「だってそうだろ。こんな風に弄られたりしたいだろ」
妹「あっ……あぁっ……ゆ、指入れちゃうの?」
兄「アナルの周りもな。感じるよな」
妹「ひ……ひゃあん……んんっ……んっ……あぁぁっ!」
兄「イッちゃうかな。イかされちゃうかな。クリトリスがいいかな」
妹「あ……あ……いぃ……いぃよぉ……あぁ~っ」
兄「指と舌がいいみたいだな。こんな感じ?」
妹「は……あぅ……あっあっあっ……いぃ……いっ!」
兄「いいよ。イッちゃいな。イッちゃいな」
136 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 02:23:22.15 ID:kUiP3Pnm0 [24/88]
妹「はぁぁ~~ん! いくっいくぅ……いっちゃうよぉ……お兄ちゃん!」
兄「ああヒクヒクしちゃった。ブルブルしちゃったな。いい子だよ」
妹「あぁ……あぁっ……あっあっ……いいっ……ああっ……んん~~っ!!」
兄「クリでいっちゃったな。やっぱりすごく感じるんだな」
妹「んん~っ……はぁん……やられちゃった……お兄ちゃんに……」
兄「よしよし。ペロペロ。ピンク色してて、可愛いよ」
妹「あぁっだめ……まだっ……まだだめなの……」
兄「イメージトレーニングどおりになったか?」
妹「いつも想像してたけど……こんなに……」
兄「よしよし。感じちゃったんだな。俺も嬉しいよ」
妹「あぁん……お兄ちゃん……エッチだよぉ~」
兄「お前のせいだからな」
137 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 02:28:48.15 ID:kUiP3Pnm0 [25/88]
妹「私だけイかされちゃうなんて……ずるい……」
兄「ずるくないだろ。サービスサービス」
妹「だめ。私がサービスするって言ったのに~」
兄「もう欲しくなっちゃった?」
妹「欲しい……けど……やっぱりお兄ちゃんイかせたい」
兄「う、どうしよう」
妹「そんなこと言ってると、しちゃうもん……ちゅぱっ」
兄「あぅっ……軽くされるのが……たまらない」
妹「うんと格好いいよ。透明なのがいっぱい出てきてるね……ぺろぺろっ」
兄「舌が……絶妙すぎるだろっ……あっあっ……ヤバいっ」
妹「格好いいのをよ~く手でマッサージして……ぺろぺろ攻撃っ」
兄「速いっ……絡みついてくる……うぅ……あぁぁっ!」
138 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 02:34:47.65 ID:kUiP3Pnm0 [26/88]
妹「ぺろぺろぺろぺろっ……れろれろっ……つつつ~……ちゅぅっ」
兄「あっ……いいっ……刺激が……」
妹「ぱくっ……ちゅぷっ……ちゅっちゅぱっ……べろべろべろ」
兄「うぁっ……イキそ……イキそうだっ」
妹「あっ……グーンって。お兄ちゃんの、パンパンになっちゃったね」
兄「あぅっああっはぁっ……もう……イクっ……もう……」
妹「お兄ちゃん、いいよっ……こっち見て。かぷっ」
兄「はああっ……イクっ! 出すよっ……飲んで……」
妹「んっんっんっんっ……んんっ……んんっ」
兄「んぐぁぁっ……はぁっ……出るっ……出る……」
妹「んーっ……んんーっ……ごっくん。フフ~~ン」
兄「はぁぁ~~~っ……」
140 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 02:41:17.90 ID:kUiP3Pnm0 [27/88]
妹「ごちそうさまでした。おいしかったよ♪」
兄「あぁっ……何だよ、勝ち誇ったような顔して……」
妹「ぺろぺろぺろぺろ。綺麗にしましょ」
兄「うぅっ……イッたばかりだから……敏感で……」
妹「いっちゃっても、こんなに格好いいままなんだね。ふ~ん」
兄「まだ硬いな……」
妹「サービス、ちゃんと受けてくれたね、お兄ちゃん」
兄「お前がこんなサービスしたら、軽く一回何万円とか値段つけられるな」
妹「やだな、お兄ちゃん、そんなこと考えてたの?」
兄「そういや女ってさ、値札がつく生き物なんだよな。男と違って」
妹「え、どういうこと?」
兄「男は逆に値札つけられないんだよな、一回いくらって相場がない」
141 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 02:48:12.35 ID:kUiP3Pnm0 [28/88]
妹「なんかちょっとやな感じ~」
兄「ごめん。だってお前がスマイル100円とか言うから」
妹「100円って言ったのは、お兄ちゃんでしょ」
兄「まあそうだけどさ、スマイルの値段の話になったから……」
妹「なんか納得いかない……」
兄「納得いかない?」
妹「もっとする……」
兄「え、何がもっと?」
妹「だからぁ、もっと……」
兄「欲しいの?」
妹「サービスぅ……」
兄「サービス? どっちがどっちに?」
142 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 02:53:57.27 ID:kUiP3Pnm0 [29/88]
妹「どっちかなぁ?」
兄「頭なでなでサービス?」
妹「きゃあぃ」
兄「嬉しい?」
妹「お兄ちゃんに髪の毛なでられると、すごく嬉しいよ」
兄「そんなに嬉しそうな顔すると、俺も嬉しいぞ」
妹「ニコニコ~」
兄「スマイル?」
妹「0円。スペシャルサービスだから」
兄「次はどんなサービス?」
妹「相互サービス……かな?」
兄「ゴム、着けちゃうぞ……」
143 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 03:00:33.75 ID:kUiP3Pnm0 [30/88]
妹「挿れてくれるの?」
兄「挿れさせてくれるのか?」
妹「今ならたいへんお求めやすくなっておりますよ」
兄「あ、もうお前の入り口が、開きかかってるな」
妹「や、や~ん……。ねぇお兄ちゃん、私とするの、気持ちいい?」
兄「どうだったけかなあ。してみないとわからないなあ」
妹「そんなこと言う……」
兄「一昨日の二回目のときは、もう完全に良かったぞ」
妹「良かったよね、すごく」
兄「入ってく角度もいいし、中の締まりもすごくいいんだよな」
妹「そうなんだ~。いいんだ」
兄「それからさ、お前が感じると、中で俺のペニスをクッって刺激するんだよ」
144 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 03:01:19.91 ID:kUiP3Pnm0 [31/88]
妹「え~。きゃあ~、エッチ~」
兄「エッチだよ、お前の中」
妹「お兄ちゃんのせいだからね」
兄「お前はどうなんだよ。俺とするの、気持ちいい?」
妹「うん。触られるだけでも、女の子と全然感じ違うしね」
兄「そうなのか」
妹「中に入ってきたら、もうそれだけで光に包まれたみたいになっちゃって」
兄「すごいな、それ」
妹「それでね、お兄ちゃんの格好いいのが、中でグッって大きくなるんだよ」
兄「そうなると、お前がキュンキュン締めつけてくるぞ」
妹「あ、いっちゃうんだって思ったら、ぱぁ~って感じてきちゃって」
兄「中でキュゥゥってなっちゃうんだな」
145 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 03:02:08.28 ID:kUiP3Pnm0 [32/88]
妹「もうだめ。そんなこと言われちゃうと……」
兄「仲良くしちゃおうか?」
妹「うん……もう……仲良くしなきゃだめなの……」
兄「だめだよな。こうするんだよな……」
妹「はぁぁっ……お兄ちゃんのが……入って来る……」
兄「あっ……あぁ……キツいのに……入りやすい」
妹「硬い……すごく硬いよ……格好いいよ……」
兄「中、すごいトロトロだ……ヌルヌルしてる」
妹「お兄ちゃん……身体合わせて……ギュッてして……」
兄「ああ。あっ……お前の肌、気持ちいいな」
妹「ひとつになってる……ひとつになってるよぉ」
兄「あぅっ……締まりがいいっ……奥まで突くからな」
147 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 03:02:53.53 ID:kUiP3Pnm0 [33/88]
妹「お兄ちゃんが……どんどん奥まで来ちゃう……」
兄「ああ。もう溶けそうだ……」
妹「ねぇ奥が……奥が……感じちゃってる……」
兄「あぁっ……いいんだよ……奥で感じな……」
妹「あ……波が……んっんっあああっ……」
兄「うぉっ……のけぞるんだ……おっぱいがキュッって」
妹「お……お兄ちゃん……イッちゃうよぉ……」
兄「あぁすごいっ……ペニスに食いついてくる……」
妹「イクぅ……イッちゃう……あっあっあっあっ……」
兄「突くよ。突くよ。こうだよ。こう……」
妹「そう。そう。そう。お兄ちゃん……好きっ……」
兄「あぅっ……出そうだ……イこう、一緒にイこう……」
148 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 03:03:47.05 ID:kUiP3Pnm0 [34/88]
妹「うん。うん。お兄ちゃん……決めてっ」
兄「ああっ……キュッて……あ、イクっ……イクよ!」
妹「あぁん……いいっ……んんんっ……ああっ!!」
兄「ああああっ……うぅっ!! ああっ……出る……出るよ……」
妹「あぁ~~っ!! ああああああ……すごい……」
兄「ふっ……はぁ~っ……お前の……中に……」
妹「おにぃ……ちゃん……動いてる……中で……」
兄「一緒に……イッたよ」
妹「あぁっ……大好き……」
兄「はぁっ……上手にイけたな。可愛いよ」
妹「お兄ちゃんも、上手にイけたね。可愛いね」
兄「なんだよ……可愛いなんて言って……」
149 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 03:04:51.52 ID:kUiP3Pnm0 [35/88]
妹「嬉しい……ちゃんと一緒にイけたよ」
兄「よかったよ。ぴったりだったな」
妹「どんどんよくなるぅ……お兄ちゃんが最高だよ……」
兄「ああ。身体がすごく合う」
妹「どうしよう。お兄ちゃんがこんなに良くって……」
兄「な。どうしような。こんな……」
妹「もっともっと欲しい……」
兄「ああ。俺も欲しいけど……」
妹「ずっと仲良くしてたいの……でも……」
兄「一緒にいられる間だけだからな、仲良くできるのは」
妹「うん。わかってる。わかってるよ」
兄「お前とこうしていられて、幸せだよ……」
【第4話 笑顔】おわり
妹「ホームステイに来ましたよ」-2
続きます
妹「今ちょっと買い物に出たよ。冷蔵庫に食べる物ないね~とか言ってた」
兄「えっ、まだ食事してないの?」
妹「もう食べたよ。買い物は明日の朝食の分とかでしょ」
兄「何時ごろこっち着いたんだ?」
妹「二時間ぐらい前かな? 日暮れ前には東京に着いてたよ」
兄「だから、ここ東京じゃないから。『ほぼ東京』だけどさ」
妹「ここまで早かったよ、高速スイスイで。明日もこの調子だといいんだけどね」
兄「あれ、明日もう帰っちゃうんだ?」
妹「だってまだ学校あるもん。今日は大家さんにご挨拶するのと、この家の下見だけ」
兄「あのさ、夏休みさ、本当にここに1か月いるつもりなのか? 受験生なのに」
妹「うん。東京の予備校で夏期講習を受けたかったからね。もう申し込んじゃったし」
兄「で、夏期講習はいつからなんだ?」
3 名前:1[sage] 投稿日:2010/11/12(金) 19:10:10.49 ID:2f8F2fgd0
妹「最初のコースは、夏休み入ってすぐぐらい。四日間コースの講座を4つ受けるの」
兄「じゃあ、7月中なんだな」
妹「うん。夏休み入ったら、すぐこっちに来るつもり。よろしくね、お兄ちゃん♪」
兄「あ、ああ……」
妹「ねっ♪」
兄「でもこの家さ、夏はだらけるかもしれないぞ。昭和の夏って感じでさ」
妹「自分のものがなくて気が散らないし、夏期講習でペースも掴めると思うから」
兄「俺がいて、気が散るかもしれないぞ」
妹「え~、どうしよう~」
兄「『どうしよう』じゃないだろ。俺と二人暮らしになるんだぞ」
妹「それってひょっとして同棲生活? それとも新婚?」
兄「何を言ってるんだ、受験生が」
4 名前:1[sage] 投稿日:2010/11/12(金) 19:11:25.45 ID:2f8F2fgd0
母「ただいま~」
妹「お帰りなさ~い」
兄「お帰り~」
母「あ、帰ってたのね。晩ご飯食べた? お母さんたちもう済ませちゃったけど」
兄「ああ、食べてきた。今日は臨時の家庭教師だったんだけど、いつも行く前に食べるから」
母「受験生見てるんだっけ?」
兄「うん。中3の男の子だけどね。終わった後、いつもケーキとか出されるんだ」
母「家庭教師つける家ってのも大変ね。うちの受験生はいらないみたいだけど」
妹「家庭教師って、一人で勉強するのとあんまり変わらない気がするし……」
兄「だけどいいの、母さん? 1か月も妹をこっちにやるなんて」
母「まあ、この子は言い出したら聞かないからね」
妹「エヘヘ」
5 名前:1[sage] 投稿日:2010/11/12(金) 19:12:27.25 ID:2f8F2fgd0
母「それに、東京の予備校で揉まれてくるのもいい刺激になるでしょ」
妹「家で勉強するんじゃ、刺激がないしね」
母「だらけないように、ちゃんと面倒見てやってよ。どうせ暇なんでしょ?」
兄「バイトとかあるし、大学行ったりもするよ。そりゃ忙しくはないけどさ」
妹「お母さん大丈夫だよ、ちゃんとやるから。お兄ちゃんに迷惑かけないようにするし」
兄「ま、夏休み1か月だけだしな」
母「でも、この子が東京の大学入ったら1か月どころじゃないからね。お互い予行演習よ」
兄「確かに、ここに一緒に住むのが一番安上がりだからなあ」
母「だけどほんと、助かっちゃう。こんなにお家賃を安くしていただいちゃって」
兄「家賃が安い理由ってのはわかった? 部屋とか庭とかはもう見たかな?」
母「見たわよ、お庭。一面畑じゃない」
妹「大家さんって、農家なの?」
6 名前:1[sage] 投稿日:2010/11/12(金) 19:13:42.95 ID:2f8F2fgd0
兄「いや、畑は単なる趣味なんだ。仕事は……何とか協会の役員だったかな」
母「いいわね。悠々自適みたいで」
兄「いい大家さんだよ、ほんと大らかで。たまに人使いが荒いけどね」
母「なにあんた、なんか働かされてるの?」
兄「そりゃもう、小作人だからね。畑の手伝いとかはさせられるよ」
母「へえ、畑仕事なんかしてたんだ。そんなことやる感じじゃなかったのに」
兄「まあ作業するのは殆ど大家さんだけどね。でも畑仕事するのは結構楽しいかな」
妹「ねぇお兄ちゃん、私が来たら、どこ使えばいいのかな?」
兄「あ、お前は隣の部屋な。今は俺の物置みたいになってるけど、片付けておくから」
母「奥の部屋は、ずいぶん物がいっぱいあるわね」
兄「あそこは、大家さんちの物置みたいになってるから」
妹「じゃ、奥の部屋は使っちゃいけないんだね」
7 名前:1[sage] 投稿日:2010/11/12(金) 19:15:21.84 ID:2f8F2fgd0
兄「なんとなく、そういうことになってるな」
母「ここ、大家さんの息子さんの家になるとか言ってなかった?」
兄「そうそう。息子さんは有名なサッカー選手だってのは言ったよね」
妹「聞いたよ。すごいよね」
兄「今は地方のチームなんだけど、こっちに戻ってきたら新居を構えるつもりらしいよ」
母「そういう話だったのね」
妹「じゃあ、いつかはなくなっちゃうの、この家?」
兄「まあ、先のことだし、いつどうなるかは」
母「何年か居られれば御の字よ。こんな有り難い話はそうそうないから」
兄「ラッキーだったよ、ほんと。こんな掘り出しものの家に住めて」
母「夏はいい感じよね、この家。言ってるほどボロじゃないわよ」
兄「冬はね、ちょっと寒いんだよ」
8 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 19:21:12.43 ID:2f8F2fgd0
妹「縁側とかあって、サザエさん家って感じ~」
兄「サザエさん家の方が、もっと現代的じゃないか? 二階とかあって」
妹「サザエさん家に二階はないでしょ。ドラえもんの家と勘違いしてる?」
兄「してるかもな。よく思い出せないや」
母「とにかくね、二人で仲良く、協力してやってくださいね」
兄「大丈夫大丈夫」
母「喧嘩しても、すぐ帰って来れるわけじゃないからね」
妹「喧嘩しないよ~。居候だから、おとなしくしてるよ~」
兄「でさ、母さん。大家さんに挨拶は済ませた?」
母「明日の朝行くつもりだけど。今日はもう遅いしね」
兄「時間、まだ大丈夫だと思うな」
母「そう?」
10 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 19:22:30.20 ID:2f8F2fgd0
兄「明日の朝、大家さんがこっちに畑仕事しに来るかもしれないし」
母「あらあら。ご熱心ね」
兄「そこで初対面で『あっ、お邪魔してます』でも気まずいだろ」
母「そうね。こっちから先にお伺いしないとね」
妹「大家さんちの場所わかってたら、さっさと行ったんだけどね」
兄「そうか悪かった。教えてなかったっけ?」
母「番地ぐらいはわかってるけどさ、行き方がわからないもの」
兄「確かにこの辺はわかりにくいからな。ここから歩いて3~4分ぐらいなんだけど」
母「だから、あんたが帰って来ないと話にならないじゃない」
兄「うん、じゃ今ちょっと電話してみるからさ……」
母「はいはい」
兄「……こんばんは。今、家ですか? ……うちの親がこっちに出て来てまして」
11 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 19:24:27.45 ID:2f8F2fgd0
妹「あれっ?」
兄「今からご挨拶に行って大丈夫ですかね……はい……はい……」
妹「携帯にかけてるのかな?」
兄「わかりました。じゃあそのぐらいで……おやすみなさい……」
母「どこに電話してたの?」
兄「大家さんの娘さんだよ。例の大学の先輩。あ、大丈夫だってさ」
母「なんで大家さんに直接電話しないのよ」
兄「大家さんに直接だったら、都合悪くてもノーとは言いにくいだろ」
妹「今から行くの?」
兄「大家さん、今バタバタしてるみたいだ。言っておくから、10分ぐらいしたら来てだって」
母「じゃあ、少ししたら行きましょうね」
兄「寝てるところ起こしちゃったかなあ。悪いことしたな……」
12 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 19:26:35.70 ID:2f8F2fgd0
母「誰? 大家さん?」
兄「いや、先輩の方の話」
母「親しくしてるの?」
兄「うん、まあ。大家さんだし先輩だしね」
母「もう社会人なのかしら?」
兄「俺の2年先輩だから、今年卒業。旅行会社に勤めてる」
母「へぇー。お忙しいんじゃない?」
兄「まだ新人だし、内勤だからそんなに忙しくないみたいだけどね。じゃ、そろそろ大家さんちに」
母「そうね、そろそろ行きましょうか」
兄「手土産は持ってるよね? きっと野菜とか貰っちゃうだろうし、手ぶらはまずいな」
母「買ってきたわよ。毎度ワンパターンの地元土産だけどね」
兄「じゃあ、挨拶に行きましょう……」
【第1話 家屋】おわり【第2話 初物】に続く
15 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 19:35:59.43 ID:2f8F2fgd0
【第2話 初物】7/21(水)19:30 晴れ(32度)
妹「こんばんは~♪」
兄「おう、いらっしゃい」
妹「ホームステイに来ましたよ」
兄「ホームステイか。俺、英語とか喋らないとダメ?」
妹「ハロー、ナイストゥーミーチュウ!」
兄「オーケーオーケー」
妹「はぁ、やっと着いた……」
兄「お疲れさま。迎えにいかなくて悪かったな」
妹「ううん。いつ着くかわかんなかったから、いいの」
兄「ところでさ、今日遅かったな、こっち着くの」
妹「うん。言ったでしょ、お兄ちゃん。旅して来るからって」
兄「え、旅って? どこか寄ってきたとか?」
16 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 19:39:23.05 ID:2f8F2fgd0
妹「ううん。まっすぐ来てるんだけどね。青春18キップで」
兄「青春18キップ? なに、普通電車でずっと来たってこと?」
妹「そうだよ。結構楽しかったよ、旅気分満喫で」
兄「わざわざまあ。時間かかるのに」
妹「なんたって安いもん。それに、うちからここまでの距離を実感したかったし」
兄「新幹線ならあっという間だからな」
妹「でも、新幹線だってそんなに簡単には来られないんだよ」
兄「それもそうだな。で、晩飯は?」
妹「駅弁とかいろいろ食べてきちゃったから、今はお腹いっぱい」
兄「そう。じゃ、いらないのかな?」
妹「うん。いいや」
兄「じゃあさ、隣の部屋片付けたから、お前の荷物入れな」
17 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 19:41:48.21 ID:2f8F2fgd0
(一時間後)
妹「……ねぇ、お兄ちゃ~ん」
兄「あ、着替えたのか。荷物の整理ついた?」
妹「うん、だいたいね。……ねぇお兄ちゃん、仲良くしようよ」
兄「なんだよ、いきなり」
妹「いきなりすぎたかな……」
兄「何か必要なものある? 机は二つあるし、空きタンスとかは使っていいんだぞ」
妹「うん、大丈夫だから。大丈夫だって」
兄「説明が足りなかったな。あと何だっけな……」
妹「お兄ちゃん、まずお話しようよ」
兄「お話? どんな話?」
妹「お兄ちゃんと1か月、同居生活を送るにあたっての抱負とかを述べたいのです」
兄「どうぞどうぞ」
18 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 19:45:39.19 ID:2f8F2fgd0
妹「とか言うと堅苦しくなっちゃうなぁ……」
兄「緊張するなよ」
妹「あ、わかった。お兄ちゃんが緊張してるんだ」
兄「え、俺? ……そうかもな」
妹「お兄ちゃんが緊張してるから、私も緊張がうつっちゃってるんだよ」
兄「俺のせいかよ。まあいいけど」
妹「じゃあね、お兄ちゃんの緊張を解くおまじない……ぴたっ♪」
兄「あはは。くっつくのかよ」
妹「くっついちゃうの。緊張解けた?」
兄「ちょっと暑い……かな」
妹「もうちょっと冷房の温度下げてもいい?」
兄「ああ、いいよ。梅雨明けてから、急に暑いよな」
19 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 19:47:57.95 ID:2f8F2fgd0
妹「お兄ちゃん、暑いの強くなかったっけ?」
兄「そうだけど、今日最高気温37度とかだぞ」
妹「へぇ~。どうりで暑いと思った」
兄「お前も随分平気だな」
妹「電車の中は、冷房効いてたから。勉強もできたよ」
兄「よしよし、頑張ってるな」
妹「私ね、この夏休みの目標を立てたの」
兄「……述べたまえ」
妹「まずね、青春18キップで旅することでしょ……」
兄「目標クリアしたな」
妹「まだ片道だけだから。それから、夏期講習16日間は絶対休まない」
兄「それが一番最初だろ」
21 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 19:49:54.85 ID:2f8F2fgd0
妹「順番に言ってるの。あと、夏期講習以外に毎日最低1時間勉強する」
兄「目標としては短くないか?」
妹「やらない日を作らないのが大事なの。勉強できるときはできるんだから」
兄「うん、一理あるな。それから?」
妹「私、マクドナルドでバイトしてるでしょ。それ、こっちでもやるの」
兄「へ? バイトするのか? 受験生なのに」
妹「今までもずっとやってるもん。社会勉強だよ」
兄「見知らぬ土地の見知らぬ店で、見知らぬ客を相手に……」
妹「大げさだよお兄ちゃん。マックはマックだし」
兄「バイト先を決めてる暇とかあるのか? もうすぐ夏期講習なんだろ?」
妹「もう入る店も決まってるんだ。駅前の店ね」
兄「え、いつ応募したんだ?」
22 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 19:52:30.50 ID:2f8F2fgd0
妹「ううん。向こうの店長さんから紹介してもらったの。そういう制度があって」
兄「へぇ~。知らなかった」
妹「さっき来るとき、ちょっと覗いてきたんだ。感じ悪くない店だったよ」
兄「そうか。まぁ、やるならしっかりやれよ」
妹「うん。だいじょうぶ」
兄「ま、お前の計画はわかった。俺もできるだけ協力するからさ」
妹「お兄ちゃん、まだあるんだよ……夏休みの目標」
兄「なんだ?」
妹「お兄ちゃんと仲良くすること♪」
兄「うん。仲良くやってかなきゃな。お前も大変な時期だし」
妹「ほんとに? 仲良くしてくれる?」
兄「水くさいな。大事な妹ですよ」
25 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 19:55:09.83 ID:2f8F2fgd0
妹「ねぇ、お兄ちゃんって、今彼女いないの?」
兄「なんだよ、いきなり……」
妹「前に付き合ってた彼女さんとは別れちゃったんでしょ?」
兄「こっちに引っ越して来る前に別れたよ。なんでそんなこと聞くんだよ」
妹「一緒に生活するんだから、その辺結構気をつかうところかなって」
兄「あぁ、そうかもな。……そんなわけで俺はこの1年半ぐらい何もないけど」
妹「私も何もないよ」
兄「え、そうなのか?」
妹「うん。彼氏とかいないし。お兄ちゃん、ホッとした?」
兄「う~ん。ホッとしたような、しないような」
妹「今のところ私、彼氏とか作る気ないのです」
兄「まあ受験生だしな。でも、お前モテるだろ? 兄の欲目かもしれないけど」
27 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 19:56:41.96 ID:2f8F2fgd0
妹「前はね、何回か告白されたこともあったけどね。今は全然かな」
兄「へぇ~。どうして?」
妹「私が女の子と付き合ってるって、みんな知ってるから」
兄「ええっ?」
妹「仲のいい女の子がいるんだけどね」
兄「お前は、そっち方面なのか?」
妹「ん~、そうじゃないんだけど、そうかもね」
兄「ますますよくわからないな」
妹「そう? わかりやすいでしょ?」
兄「なにが?」
妹「同級生の男子とかじゃ、子供っぽくて」
兄「そりゃ女の子の方が、精神年齢は上だろうな」
28 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 19:58:34.59 ID:2f8F2fgd0
妹「そうじゃなくって。私、ブラコンだから」
兄「年上が好きってことか。俺もシスコンだけどな」
妹「私のことが好きって意味?」
兄「あ、電話だ……ちょっとごめん」
妹「なんでむこう向いちゃうのかなぁ」
兄「……こんばんは。……はい。もう来てます。あ、いいですよ。……はい。じゃあ」
妹「ねぇ、今の電話誰からぁ? いい人?」
兄「大家さんの娘さんだよ。例の先輩」
妹「仲がいいんだぁ」
兄「お前の顔が見たいって。トウモロコシ持って来てくれるみたいだぞ」
妹「トウモロコシって? 庭の畑の?」
兄「そう。大家さんがちょっと穫ってったのを茹でたんだって」
29 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 19:59:48.08 ID:2f8F2fgd0
妹「へぇ~。もう食べられる時期なんだ」
兄「先に植え付けた方のトウモロコシがぼちぼち実ってるみたいだな」
妹「どんな人?」
兄「えっ?」
妹「だから大家さんちの……」
兄「もうすぐ来るんだから、会えばわかるだろ」
妹「初めて会うんだからぁ、予習が必要でしょ?」
兄「ああ、ええとね、気さくで明るい感じの人」
妹「うんうん、それから」
兄「まあ、美人って言われてますね」
妹「うんうん、そうなんだそうなんだ。それで?」
兄「あ、もう来ちゃったみたいだ……」
30 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 20:01:08.09 ID:2f8F2fgd0
女「こんばんは~」
兄「はい~。どうぞどうぞ」
女「お邪魔しま~す。こんばんは~。初めまして」
妹「こんばんは。初めまして。お世話になります」
兄「今日、来日したばかりの妹です……」
女「えーーっ!」
兄「なんですか、『えーーっ』って?」
女「可愛い~! アイドルみた~い!」
兄「来日にツッコミはないんですか?」
女「びっくりしちゃった。想像と違って」
兄「どんな想像してたんですか」
女「もっとおっとりしてる感じかと思ってた。キラキラしてるじゃない」
31 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 20:02:31.58 ID:2f8F2fgd0
妹「あはは。キラキラしてるんですか?」
女「ごめんね、いきなり変なこと言っちゃって。こんな大家の娘ですが」
妹「兄がいつもお世話になってます……」
女「いえいえ、こちらの方こそ、いろいろお世話になっちゃてますよ」
兄「あ、夕方に水撒いておきましたから、って大家さんに」
女「はい。わかりました。……ってなに私、ザル持ったままなのかな」
兄「初物のトウモロコシですね。ちゃぶ台の上に置いていいですよ」
妹「お茶持ってきましょうか? 冷たい麦茶でいいですか?」
女「あ、いいよいいよ。すぐ帰るから」
兄「ちょっと持ってきて。三つな」
女「ああ、いいのにそんな。気つかわなくって」
兄「俺が飲むんですよ。トウモロコシ食べながら」
32 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 20:03:35.33 ID:2f8F2fgd0
妹「……麦茶ですけど、どうぞ」
女「ありがとうね。トウモロコシ、食べる?」
妹「遠慮なくいただいちゃいますね。ありがとうございます」
兄「なんだかんだ言って、三本持ってきてますよね」
女「別に私も食べるって意味じゃないからね。もう家で食べてみたし」
兄「それで、お味の方はどうでした?」
女「おいしい。柔らかくって甘いよ。早く食べてみて」
兄「じゃ、いただいてみます」
女「妹ちゃんも食べてみて。おいしいと思うよ」
妹「はい。いただきま~す」
女「ん! 先輩、うんまいじゃないですか!」
妹「…………おいしい!!」
33 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 20:05:16.08 ID:2f8F2fgd0
女「そう、よかった。私もすごいおいしいと思った」
兄「お前、えらいスピードで食べてるな。腹減ってないんじゃなかったのか?」
妹「フルーツみたいに甘くて、サクサク食べられる~♪」
兄「俺が育てたんだからな。水撒いただけだけど」
妹「一本食べ終わっちゃった……おいしかった♪」
兄「早いな。俺も丸一本食べられそうだ」
女「すごいね。あっと言う間に食べちゃったね」
兄「……なんで三人で残り一本のトウモロコシを眺めてますかね」
妹「じーーっ」
兄「お前、食べたいのか?」
妹「じーーっ……」
兄「先輩、どうぞ」
34 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 20:06:42.58 ID:2f8F2fgd0
女「あ、いいよ私は」
兄「ちょっとだけなんでしょ、食べたの?」
女「ほんとにいいから。ほら、妹ちゃん食べたがってるみたいだし」
兄「じゃあこうしましょう。半分に分けますから、二人で。なっ?」
妹「うん。いいよ」
兄「……よっ、と。じゃあ先輩、こっちどうぞ」
女「それじゃ、いただきま~す」
兄「お前はこっち」
妹「ありがとう、お兄ちゃん」
女「ああ、おいしい。ほんとは丸一本食べて来ちゃったんだけどね……」
兄「美味いものには逆らえませんね」
妹「いくらでも食べられる~」
35 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 20:08:07.98 ID:2f8F2fgd0
兄「……ごちそうさま。なかなかの逸品でした」
妹「ごちそうさま。こんなトウモロコシ初めて~」
女「ごちそうさま。あぁ、おいしかった」
妹「あっはっはっはっは」
女「あっはっはっはっは。おいしいもの食べると、つい笑っちゃうよね」
兄「あはははは。なんだか可笑しいですね」
女「ねぇ、妹ちゃんって、受験生なんだよね?」
妹「はい。お兄ちゃんの大学が第一志望なんですけど」
女「そうなんだ。うちの大学に来てくれるんだ~」
兄「一般入試だから、受からないと入れないですけどね」
女「大丈夫だよ。入った人はみんな受かったんだから」
兄「先輩それ、説得力ないと思いますよ」
36 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 20:09:25.69 ID:2f8F2fgd0
妹「嬉しいです。励みになります~」
兄「それでいいのか、お前は」
妹「うん。受かると思って勉強してるから」
女「あ、それすごくいいんじゃない?」
兄「どういいんですか? 女性の感覚は難しいな」
女「あのね、『受かりたい』だけだと『受かりたい人』になっちゃうんだけどね」
妹「うんうん」
女「『受かる』って思ってるなら、『受かる人』になれるんだって」
兄「面白いですね。含蓄があるようなないような」
女「昔、高校の先生がそう言ってて、『そうかぁ』って思ったんだよね」
妹「そうかぁ」
兄「素直だな、お前も……」
37 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 20:12:00.48 ID:2f8F2fgd0
妹「あの、お姉さん、脚すごい綺麗ですよね」
女「え、私?」
兄「先輩しかいないじゃないですか。俺の足ですか?」
女「あ、こんなデニムのショートパンツで……暑いからね」
妹「お姉さん、すごいプロポーションいい~」
女「えへへ~。産んでくれたお母さんに感謝かな」
妹「プロスポーツ選手産んでるんですもんね。すごいですよね」
女「そういう妹ちゃんも、スレンダーで可愛いよね」
妹「そんなそんな。お姉さんにはかないませんよ」
女「キミもこんな可愛い妹がずっといたら……あっ、そうか」
兄「なにが『あっ、そうか』なんでしょう?」
女「うん、あのね、シスコンとかそういう類の言葉を丁寧に言おうと思ったんだけどね」
38 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 20:14:35.19 ID:2f8F2fgd0
話が長くなりそうですが
よろしければおつきあいください
2時間ほど中断します
44 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 21:18:57.08 ID:2f8F2fgd0
兄「言ってるじゃないですか、そのまんま」
女「目のやり場に困るのかなぁ……なんてね」
兄「あ、なんかこんないい加減な格好ですみません」
女「暑いからお互い様でしょ。……あっ、そうだ」
兄「今度は何ですか?」
女「うん。いいこと思いついちゃった」
妹「なんでしょう?」
女「フリマに出そうと思ってた服が家にあるのね」
兄「フリマって、フリーマーケットですよね?」
女「うん。ほとんど着てないような服ばっかりだから、もったいなくて」
妹「どんな服なんですか?」
女「ええと……いっぱい」
45 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 21:20:20.22 ID:2f8F2fgd0
妹「いっぱいあるんだぁ」
女「今度こっちに持ってくるから。妹ちゃんが好きなの、あげるね」
妹「え、いいんですか? 売り物じゃないんですか?」
女「商売でフリマやってるわけじゃないし。誰か好きな人に着て欲しいってだけだから」
妹「えー、なんか悪いですよ」
女「可愛いのが結構あるのね。妹ちゃんなら似合いそうだなぁって思って」
兄「お言葉に甘えてみれば? 服、そんなに持ってきてないだろ」
妹「うん。足りなかったらこっちで適当に買おうと思ってたから」
女「ほんとに気に入るのがあったらでいいけど、ぜひ着てみて」
妹「あ、はい。気を遣ってもらって、すみません」
女「そういうつもりじゃないから、ほんとに。妹ちゃんに着せてみたいなあって思っただけ」
妹「えー。どうしようどうしよう。ちょっと緊張しちゃう」
46 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 21:21:23.88 ID:2f8F2fgd0
女「うん。じゃあ整理して、近々持ってくるね」
妹「あ、ありがとうございます」
女「いいのいいのそんな。私の思いつきだから」
兄「先輩、ほんと、わざわざすみません」
妹「ほんとにお手数おかけしちゃって」
女「うん、じゃあ私そろそろね……」
兄「あ、ゆっくりしてけばいいのに」
女「私、明日も仕事だし。妹ちゃん来たばっかりなのに、お邪魔しちゃって」
兄「いえいえそんな。こちらこそ色々とどうも。トウモロコシ美味かったです」
女「それじゃね、お邪魔しました。おやすみなさ~い……」
妹「ごちそうさまでした~。おやすみなさ~い」
兄「おやすみなさい。気をつけて……」
48 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 21:22:28.97 ID:2f8F2fgd0
妹「……なにお兄ちゃん、『一応美人だよ』みたいな言い方しちゃって」
兄「あ、先輩のこと? そんな風に言ったっけ?」
妹「すごい綺麗な人だったぁ。見とれてしまいましたよ」
兄「そうか。そりゃよかった」
妹「おまけにナイスボディだし。完璧じゃないですか」
兄「そうだな、うん」
妹「お兄ちゃん、あの先輩のこと、好きなんでしょ?」
兄「ん……そりゃ好きだよ」
妹「密かに狙ってたりしない?」
兄「そういうんじゃないよ。いい友達って感じ。年上だけどな」
妹「彼女にしないの?」
兄「大家さんの娘さんだし、先輩だし、年上の社会人だし、敷居高いよね」
49 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 21:23:29.34 ID:2f8F2fgd0
妹「やっぱり、相当意識してるんじゃない」
兄「いやさ、イケメンの先輩と卒業するまで付き合ってたのも知ってるしさあ」
妹「イケメン関係ないじゃない。お兄ちゃんがイケてないわけじゃないし」
兄「そうか? そりゃよかった」
妹「妹の欲目かもしれないけどねっ」
兄「兄の欲目に対抗しようとしてるな、さては」
妹「お兄ちゃん、私のこと好き?」
兄「大好きだよ」
妹「お兄ちゃん、前より素直にもの言うようになったね」
兄「お前も俺のこと、大好きなんだろ」
妹「なにそれ……そうだよっ!」
兄「なんか、顔真っ赤になってるぞ。照れた?」
51 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 21:24:30.10 ID:2f8F2fgd0
妹「調子狂っちゃったな……。今日はもう寝ちゃうね」
兄「うん。旅して来て疲れただろうから、早くお休み」
妹「うん」
兄「それから、障子の外カーテンも閉めときなよ。窓は開けといてもいいから」
妹「わかった」
兄「朝、大家さんが庭に来るかもしれないから。起こされないための合図な」
妹「はい」
兄「窓開けても網戸は閉めとけよ。蚊が入ってくるから」
妹「わかってる。じゃあね~、おやすみ……」
兄「おやすみ~」
妹「……のチュッ。お兄ちゃんおやすみっ!」
兄「あ……」
【第2話 初物】おわり【第3話 試着】に続く
53 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 21:48:11.48 ID:2f8F2fgd0
【第3話 試着】7/22(木)21:30 晴れ(30度)
妹「お兄ちゃん、お帰り~」
兄「ただいま~。ああ、クーラー涼しい……」
妹「お兄ちゃん、今日は暑かったよね」
兄「暑かったあ。身体に熱がたまってるよ」
妹「ていうか、夜になっても暑いままだね」
兄「今年はいきなり暑いなあ。去年は夜にクーラーなんか使わなかったんだけど」
妹「ここの縁側で夕涼みするには、今日はちょっと暑すぎるな~」
兄「そうだな。お前、縁側で夕涼みとかしたいのか?」
妹「うん。浴衣着て、花火見ながらスイカ食べるの~」
兄「そうか。残念ながら浴衣もスイカもないし、花火は上がってない」
妹「うちの畑にスイカは埋まってないの?」
兄「お前さ、スイカって土に埋まってると思ってた?」
54 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 21:52:58.44 ID:2f8F2fgd0
妹「あれ、違うか」
兄「スイカはウリだろ。ツルにぶら下がってるんだよ」
妹「でも、あんな重いのがぶら下がってたら、落ちちゃうよ」
兄「だから、スイカは地面にごろごろ転がってるんだよ」
妹「なんとなく説得力があるなぁ」
兄「説得力とかじゃなくて、多分ほんとにそうだから」
妹「まあいいや。うちの畑にスイカはないってことね」
兄「そうだけど、スイカはウリだから、イモみたいに地中で育つわけじゃないぞ」
妹「わかったから、もう」
兄「ウリの話はいいけど、勉強はちゃんとしような」
妹「勉強はちゃんとしてるよ~」
兄「夏期講習は、あさってからだっけ?」
56 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 21:54:53.23 ID:2f8F2fgd0
妹「そうだよ、あさってから」
兄「夏休みは待ってはくれないぞ」
妹「……ねぇお兄ちゃん、縁側の話をしてたんだけど」
兄「そうだっけ? ああ、そうか」
妹「縁側で浴衣着て、花火見ながらスイカ食べるには暑いね、って話」
兄「うん、じゃあもう少し涼しい日に、縁側でスイカ食べよう」
妹「そういうことじゃなくって、気分の問題って言うか……」
兄「花火がここから見えるかどうかなんて、俺にはわからないぞ」
妹「ねぇお兄ちゃん、暑くて頭がショートしてるんでしょ」
兄「ああ、ああ、そうかもしれない。すまん」
妹「シャワー浴びてくれば? 私はさっき浴びちゃったよ」
兄「わかった。浴びてくるよ」
57 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 21:57:04.24 ID:2f8F2fgd0
妹「……さっぱりした?」
兄「さっぱりした。湯上がり爽快!」
妹「よし」
兄「何だよ、『よし』って」
妹「お兄ちゃん、私、明日マクドナルドの面接行くことになったから」
兄「ほほう、いきなりですか」
妹「前々から話はついてたし、明日は店長さんと顔合わせしたりするだけだけど」
兄「駅前の店なんだろ? お前があそこでバイトするなんて、なんか新鮮だな」
妹「もう入る日も決まってるんだけどね」
兄「え、まだ面接にも行ってないのに?」
妹「それも、向こうの店にいるときに調整してもらったの」
兄「へぇー。で、バイトはいつからなわけ?」
58 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 21:58:57.73 ID:2f8F2fgd0
妹「日曜からだよ。週3回、火・木・日で夕方から夜のシフトにしたから」
兄「あれ、夏期講習もあるんだろ」
妹「夏期講習は午前だけだから。学校行ってるときと同じようなペースにしたの」
兄「俺が大学受験のときは、バイトなんかできなかったなあ。お前はすごいよ」
妹「そう? えっへん。胸張っちゃおう」
兄「……あのさ。なあ。昨日から気になってるんだけどさ」
妹「なあに?」
兄「お前さ、家ではブラしないのか?」
妹「そっか。お兄ちゃん、気になってたんだ~」
兄「急に人が来たりしたら、困るだろ」
妹「お兄ちゃんが?」
兄「そうじゃなくって……」
60 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:02:38.35 ID:2f8F2fgd0
妹「だいじょうぶだよ。昼間はちゃんとつけてるから。でも暑い……」
兄「暑いのはわかるよ。だけどさ……」
妹「ほんとは違うよね。お兄ちゃんが個人的に気になるだけだよね?」
兄「えっ?」
妹「ブラしないのはお兄ちゃんの前だけだから~」
兄「ま、いいけどな」
妹「それでいいでしょ? いいでしょ?」
兄「なんだよ、胸突き出して。アピール?」
妹「うん♪」
兄「……成長したよな」
妹「発育したんだよ。お兄ちゃんと離れてる間に」
兄「なんか前のイメージと違う。細い印象だったからな」
62 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:05:45.34 ID:2f8F2fgd0
妹「それじゃあお兄ちゃん……」
兄「ん?」
妹「ちゃんとイメージ修正しよっか?」
兄「なんだよ、イメージ修正って?」
妹「こうだよ。……ぱっ!」
兄「ちょっと見えたような……」
妹「えっ? 見えちゃったかな?」
兄「少し」
妹「もう見せないよ」
兄「えーっ」
妹「なんだ、やっぱり見たいんだ」
兄「いやいや」
63 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:09:43.31 ID:2f8F2fgd0
妹「なんでそんな嬉しそうな顔して、『いやいや』とか言うの?」
兄「なぁ、そんなに見せたいのか?」
妹「うん……だって……いい形になったでしょ?」
兄「いい形だな……」
妹「もっと見たい? よね? 可愛いよね?」
兄「ま、まぁな」
妹「お兄ちゃんがどぎまぎすると、うんと見せたくなっちゃう」
兄「え……」
妹「じゃあもう一回……ぱっ!」
兄「ほんとに可愛いな。美乳だな……」
妹「見て欲しかったんだよ。食べごろだし」
兄「食べごろ?」
65 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:14:02.53 ID:2f8F2fgd0
妹「うん。そう。食べごろだよ……」
兄「そんなこと言うとさ……」
妹「言うと?」
兄「あ、あ、電話だ……。先輩からだ」
妹「ん~。いいとこだったのに」
兄「……はい。……えっ、もう?」
妹「もうもうもう!」
兄「……行きます行きます。はい」
妹「ちょっと、どこ行くのお兄ちゃん?」
兄「お前もほら。行くよ」
妹「だからなに? どこ行くの?」
兄「すぐそこだよ。家の前だよ……」
66 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:19:01.38 ID:2f8F2fgd0
女「……ごめ~ん。車で来ちゃった。ダンボール箱、持ってってくれる?」
兄「はい。ええと、じゃ、お前これ持って」
妹「はい。え、これ何ですか?」
女「服~。昨日言ってたやつね」
兄「じゃ、俺これ持ってくから」
女「ごめんね~。車、ここにあんまり置いておけないから……」
妹「お兄ちゃん、家の中に運んじゃっていいの?」
兄「そうだよ。他にどこに持ってくんだ」
妹「よいしょ、よいしょ……」
兄「そんなに重くないだろ」
妹「とりあえず、こっちの部屋に置けばいいかな?」
兄「ああ、うん。とりあえずいいだろ。全部で三箱か……」
69 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:24:51.35 ID:2f8F2fgd0
女「……お邪魔しま~す。昨日あれから整理してたら、三箱になっちゃって」
兄「わざわざすみません、ほんと」
妹「えっ、これ全部お洋服なんですか?」
兄「今ごろようやく気づいたのかよ。昨日の今日の話だろ」
女「妹ちゃん、箱の中、見てみて」
妹「はい……じゃ、開けてみま~す」
女「どうぞどうぞ。気に入るお洋服、あるといいね」
妹「わぁ~っ♪」
兄「あ、なんかテンションがいきなり変わったぞ」
妹「か~わい~い!!」
女「ねえ、その一番上に乗ってるショッキングピンクのTシャツなんか、どう?」
妹「すごくいい! お姉さん、なんでこれ着ないんですか?」
70 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:26:42.74 ID:2f8F2fgd0
女「大学1年の時買ったんだけどね、なんとなく似合わない感じがして」
妹「ちょっと試着してみていいですか?」
女「いいよ。着てみて~」
妹「は~い」
兄「うわっ、いきなり脱ぎ出すのかよ……」
女「うわぁ、お兄ちゃんの前で、なんて大胆……」
妹「着てみたよ。どうかな。似合う?」
女「あ、やっぱり……すごい似合ってる……」
兄「なかなかいいね。似合ってるんじゃないか?」
女「ピンク地にね、黒の大きい字でしょ。買った時は可愛いなって思ったんだけど」
妹「すっごい可愛いじゃないですか、このTシャツ!」
女「私、なんか着られなかったんだよね。キャラに合わないのか、服に負けちゃったのか」
72 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:30:24.62 ID:2f8F2fgd0
妹「これ、ほとんど新品ですよね」
女「うん、今日持ってきたのは、ほんとに何回も袖通してないのばっかりだから」
妹「え~。宝の山だ~。嬉しいな」
女「持ってきてよかった~。こんな可愛い子に着てもらえたら、服も幸せね」
妹「うわぁ~っ。お姉ちゃんありがとう!」
兄「いきなり『お姉ちゃん』になったな」
女「私、末っ子だから、新鮮だけど照れちゃうな」
妹「ちょっと隣の部屋で、服広げてみてもいいですか?」
女「いいよいいよ。いる服だけ持ってって、後は奥の部屋に置いといてね」
妹「よいしょ……よいしょ……」
兄「お楽しみタイムだな、隣の部屋で一人ファッションショーか」
女「妹ちゃん、なんかもう身体からキラキラしたのが出てる感じよ」
73 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:35:15.76 ID:2f8F2fgd0
兄「ほんと、どうもすみません。妹もかなり気に入ってるみたいで」
女「うん。こっちこそ。あのピンクのTシャツね、ちょっと衝撃だな~」
兄「服、惜しいんじゃないですか?」
女「ううん。似合う子が着ると似合うんだなあって。悔しがっちゃおうかな」
兄「だけど三箱も着ないのがあるなんて、衣装持ちですね」
女「高校生ぐらいからの、外れストックの歴史だから。夏物だけでこのぐらいにはなるよ」
兄「フリーマーケット、前にやってましたよね?」
女「まだ一回だけだけどね、面白かったな。涼しくなったら、またやってみようかなって」
兄「どこでやるんですか?」
女「公園とかだよ。フリマを主催している団体があって、そこに申し込むの」
兄「結構売れます? どんな感じなんですか?」
女「意外なものが売れたりして楽しいよ。お客さんと話するだけでもエネルギーもらえる感じで」
75 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:38:16.85 ID:2f8F2fgd0
兄「へえ。面白そうですね」
女「今度フリマ出すとき手伝ってくれる? 一緒にやろうよ」
兄「あ、いいですよ。言ってください」
女「じゃあ、そろそろ私帰るね。車あんまり置いとけないし……」
兄「え、ああ、そうですか……。ほんとありがとうございます、妹のために」
女「じゃ、また遊びに来るからね」
兄「お~い!」
妹「はぁ~い!」
女「あ、呼ばなくてよかったのに。服に夢中みたいだし」
妹「じゃ~~ん!」
兄「また違う服だ。キラキラ系?」
女「ぎゃぁ~~っ。お姉さん即死ですよ。私が着るのと、服が全然違う~」
76 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:42:16.36 ID:2f8F2fgd0
妹「夏期講習とかに着ていく服が、助かっちゃいました~」
女「え~、よかったぁ。すごい気に入ってくれたみたいで。嬉しいな」
妹「お姉ちゃん、好き好き。愛してる~」
兄「なんて現金なやつなんだ、お前は」
女「あはは。妹ちゃん可愛いな。うちに連れてっちゃおうかな」
兄「いいですよ、持って帰っても。ほんのお礼です」
女「じゃ、今度そうしよう」
妹「お姉ちゃんと一緒に暮らす~」
兄「やめなさいって」
女「あははは。じゃあね。おやすみなさ~い」
兄「おやすみなさい。気をつけて」
妹「おやすみなさ~い。ありがとうございました~」
77 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:46:18.26 ID:2f8F2fgd0
妹「わ~いわ~い。わ~いわ~い」
兄「嬉しかったんだな。よしよし」
妹「うん。これはすごいラッキー。お姉ちゃん、服のセンスいい~。ほぼ新品だし」
兄「そうかそうか。よかったな」
妹「ね、可愛いでしょ? 可愛いでしょ?」
兄「可愛い可愛い。頭なでなで」
妹「わ~い。頭なででもらえた」
兄「可愛い可愛い。チュッチュツ」
妹「ちっちゃい時みたいにしてくれるんだ~」
兄「うん。小さい頃からほんと可愛かったな」
妹「私の顔見ちゃうの? そんな目で?」
兄「見てるよ、お前のこと」
78 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:51:10.88 ID:2f8F2fgd0
妹「そんなに見られると、ちょっと恥ずかしいな」
兄「お前が可愛くてたまらないんだよ」
妹「私が新しいお洋服とか着てるの、お兄ちゃん好きだよね」
兄「そうだな。そうかもしれないな」
妹「お兄ちゃんが私の好きな感じになってきた……」
兄「え、どういうこと?」
妹「だから、そういう感じ……」
兄「俺さ、お前が想像してる以上に、お前のこと好きだからな」
妹「え、どういうこと?」
兄「なにそんな嬉しそうな顔で聞き返すんだよ」
妹「私が想像してる以上に?」
兄「ああ、そうだよ。これ見ろよ。俺の携帯……」
79 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:55:10.60 ID:2f8F2fgd0
妹「……あっ。これ、私が昔、写メで送ったやつ」
兄「そう。俺はお前を待ち受けにしてるんだよ」
妹「若~い、これ」
兄「お前が高校1年のときのだからな。結構気に入っててさ」
妹「ちょっと……じゃないや、かなり嬉しい♪」
兄「どうだ。想像以上だろ」
妹「ちょっとドキドキしてきちゃった……」
兄「俺は落ち着いてきたぞ」
妹「え~、なんで~? さっきはお兄ちゃんがどぎまぎしてたのに~」
兄「何でだろうな」
妹「でも、今がチャンスかもね」
兄「何のチャンスだよ」
80 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:57:36.36 ID:2f8F2fgd0
妹「ねぇお兄ちゃん、お願いがあるんだ……」
兄「なんだよ。言ってみなよ」
妹「今日こっちの部屋のお布団敷いて、お兄ちゃんと一緒に寝てもいい?」
兄「ああ、いいよ。こっち来なよ」
妹「仲良くする?」
兄「ああ。仲良く一緒に寝ようか」
妹「うん。じゃあお布団持ってきちゃうね!」
兄「手伝ってやるよ」
妹「……よいしょよいしょ」
兄「ここに並べて敷こうか。こっちのちゃぶ台片付けて」
妹「ここでいいの?」
兄「うん。いいよ」
81 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:59:42.89 ID:2f8F2fgd0
妹「ふぅ。横になっちゃおう」
兄「いいのか、その格好のままで?」
妹「キラキラのキャミだよ。部屋着でもいいでしょ?」
兄「そのまま寝ちゃうのか?」
妹「ううん。脱いじゃうよ。ほらっ」
兄「あぁ、脱いじゃった……」
妹「うんと仲良くしようよ、お兄ちゃん……」
兄「え? うんと仲良くって?」
妹「ほら、お兄ちゃんも脱いじゃって。暑いでしょ?」
兄「お前、それって……」
妹「裸で身体、くっつけるだけだよ。いいよね?」
兄「い、いいけど……」
82 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 23:02:07.98 ID:2f8F2fgd0
妹「胸、触ってもいいよ。確認してみる?」
兄「い、いいのか?」
妹「だって、イメージの修正が必要でしょ?」
兄「すごくエッチだよな、お前……」
妹「うん。私のエッチなとこ見て、いっぱい感じて欲しい」
兄「お前さ、女の子が好きじゃなかったのか?」
妹「女の子は好きだよ。でも一番仲良くしたい人はお兄ちゃんだから……」
兄「仲良くしてるじゃないか。こうやって」
妹「もっと仲良くするの。もっと」
兄「もっと?」
妹「こんな風に……。指と舌を使って……」
兄「あっ……はぁっ……舐めるのかよ……」
86 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 23:05:19.50 ID:2f8F2fgd0
妹「お兄ちゃんも、すごく感じちゃうんだね、乳首……」
兄「あ、ああ……」
妹「気持ちいい? 結構上手でしょ?」
兄「気持ちいいよ……」
妹「お兄ちゃんが気持ちよくなったら、私も気持ちよくなるから」
兄「お前、女の子とこんなことしてたんだ」
妹「うん。気持ちよくする練習だったから」
兄「俺さ、我慢できなくなっちゃうぞ」
妹「我慢できなくなっちゃっていいんだよ」
兄「フフフフフフ……」
妹「なに笑ってるの、お兄ちゃん?」
兄「お前が来る何日か前にさ、俺、お前の夢見たんだよな」
87 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 23:10:17.22 ID:2f8F2fgd0
妹「どんな夢?」
兄「あ、つい言っちゃったな。教えない。秘密だ」
妹「だ~め。言い出したんだから、内緒にしないでよ~」
兄「う~ん……」
妹「話して。話してよぉ。お兄ちゃ~ん」
兄「う~ん。あくまで夢の話だぞ」
妹「もったいぶらないでよ~」
兄「この話をしちゃうとなぁ……」
妹「じゃあ、その夢に出てきた場所は?」
兄「ここ。まさにここ」
妹「私と仲良くしてた?」
兄「してた。まさにしてた」
88 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 23:13:55.06 ID:2f8F2fgd0
妹「あ、エッチなことしてたんだ~」
兄「ああ。まあな」
妹「どんな風に?」
兄「恥ずかしいな。自分で言うのは」
妹「言って。言ってよ」
兄「俺が横になってた。多分裸なんだよな」
妹「わ~い」
兄「それでお前がさ、俺に馬乗りになってた」
妹「んしょ。こんな風に?」
兄「そうそう。お前も裸らしかったんだけど、ぼやけてたんだよな」
妹「私の裸、知らなかったからかな?」
兄「本物は、こんなだったんだな」
89 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 23:19:06.19 ID:2f8F2fgd0
妹「じっくり見ちゃうの? 恥ずかしいよ」
兄「なんだよ、自分で脱いだくせに」
妹「それでお兄ちゃん、夢の話の続きは?」
兄「してたんだよな。お前と」
妹「してた……の?」
兄「何笑ってんだよ」
妹「へぇ~、そうなんだ、って感じ」
兄「『お兄ちゃんが私のこと欲しがったから、こうなったんだよ』とかお前が言ってた」
妹「してる最中に?」
兄「そう。だけど夢の中で俺、『それ違うだろ、お前が欲しがったんだろ』って思ってたんだよな」
妹「お互い、相手のせいにしてるんだ」
兄「いや違うよ。絶対お前のせいだって確信してるんだ。俺の夢の中ではな」
90 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 23:24:14.08 ID:2f8F2fgd0
妹「ごめんね。ほんとに私のせいかも。その夢、いつ見たの?」
兄「いつだっけな。まだ一週間も経ってないぞ」
妹「私がお兄ちゃんと仲良くすること、想像してた日かなぁ……」
兄「それまで俺、お前とそういうことするなんて、一度も考えたことなかったんだぜ」
妹「一度も?」
兄「ああ、多分な。お前のことはずっと好きだったけど」
妹「でももう二人とも、心の準備できてると思うんだ」
兄「そうかな……」
妹「私はずっと準備してきたの。お兄ちゃんにあげられるように、って」
兄「いいのかそれで? 後悔するかもしれないぞ?」
妹「私、1か月かけてお兄ちゃん口説こうと思って、こっち来たんだから」
兄「本気なんだな」
93 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 23:28:31.78 ID:2f8F2fgd0
妹「うん。お兄ちゃんしかいないの。ずっとずっと好きだったから」
兄「あ、こっち来てから初めて俺のこと好きって言った」
妹「あれ、言ってなかったっけ? おかしいなぁ……」
兄「全身で言ってた感じはするけどな」
妹「ごめんね。ちゃんと言えてなくて。お兄ちゃん好き。好き。好き。大好き」
兄「俺はほんとにお前のことが好きだぞ。大好きだぞ」
妹「どうしてそんなにサラッと言うの~? 私、好きすぎてうまく言えなかったのに」
兄「あのさ、さっきの夢の話だけどさ……」
妹「続きがあるの?」
兄「すごい生々しかったんだよな、感触もリアルでさ」
妹「私としてる時? 私の中が?」
兄「そう」
94 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 23:31:48.50 ID:2f8F2fgd0
妹「それでお兄ちゃん、夢精しちゃった?」
兄「しねーよ! 夢精なんてそうそう起こるもんじゃないんだよ」
妹「そうなんだ。しちゃってたらちょっと嬉しかったかも」
兄「起きてから自分でしたけどな……」
妹「夢のことを、反芻して?」
兄「夢が気持ちよかったからさ。なんだかたまらなくなって」
妹「嬉しいな、私でオナニーしてくれたなんて」
兄「でもお前は俺にとってさ、プラトニックな存在だったんだよ」
妹「でも、もう意識しちゃってるでしょ?」
兄「あの夢を見てからは、お前がこっちに来たら何か変わるんだと思ったよ」
妹「簡単な話だと思うな……。正夢なんだよ」
兄「正夢か……。でも今日は、しないぞ」
96 名前:1[] 投稿日:2010/11/12(金) 23:35:51.56 ID:2f8F2fgd0
妹「どうして? もうここまで来ちゃってるのに?」
兄「うん……ちょっと今日は……」
妹「お兄ちゃんのここ、こんなになっちゃってるのに?」
兄「こらっ。だめだよ……ゴム持ってないし」
妹「な~んだ」
兄「『な~んだ』って、何だよ?」
妹「ゴムなら持ってきてるよ。ちょっと待ってね……」
兄「え、おい……」
妹「はいこれ。よろしくお願いします」
兄「わかりました、って……えぇっ」
妹「お兄ちゃん……うんと仲良くしてね」
兄「お前の『仲良くする』って、そういう意味だったのか」
100 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 00:00:16.40 ID:2f8F2fgd0 [68/68]
妹「そうだよ。お兄ちゃんの下も、脱がせちゃうからね」
兄「ま、待て。自分で脱ぐよ……」
妹「お兄ちゃんに添い寝しちゃおう。私も全部脱いじゃった……」
兄「なんか変な気持ちになるなぁ。こんないい女になって」
妹「まだ、女になってないよ。もうすぐだけどね」
兄「ドキドキさせること、言いやがって」
妹「お兄ちゃんの、すごい大きいね。格好いいね」
兄「そうか? 格好いいのか、これが?」
妹「なんか、たまらない気持ちになっちゃう。格好よくて」
兄「すっかり女になる準備ができてるんだな……」
妹「もう、待ちきれないの。お兄ちゃんと仲良くするのを」
兄「なんだろうこの、遊園地に一緒に行くみたいな感じは」
101 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 00:04:25.10 ID:kUiP3Pnm0 [1/88]
妹「楽しいね。わくわくしちゃうね」
兄「まだお前に引っ張り回されてる感じだけどな」
妹「お兄ちゃん、手つないじゃうよ」
兄「どこ連れてくつもりだよ」
妹「いやならいいよ~だ。もうどっか行っちゃうもん」
兄「だめだろ、俺と一緒にいなきゃ」
妹「じゃあ、お兄ちゃんが連れてってよ」
兄「そうだな。お前、初めてだからな。俺が連れてかなきゃな」
妹「うん。お兄ちゃんに任せる」
兄「だったらもう、こっち行っちゃうぞ」
妹「お兄ちゃん……いっぱい連れてってくれるんだ」
兄「ああ。ちゃんと言うこと聞くんだぞ」
102 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 00:07:44.88 ID:kUiP3Pnm0 [2/88]
妹「うん。聞く。聞くと仲良くしてくれるの?」
兄「そうだよ。お前が可愛くてたまらないからな」
妹「身体くっつけちゃう……ね、お兄ちゃん、気持ちいいでしょ?」
兄「おっぱいがこんなにプルンとして……乳首がツンってなって……」
妹「おねだりしちゃっていい?」
兄「いいよ」
妹「キスして……」
兄「ああ……」
妹「…………んんっ……好きっ」
兄「…………はぁっ。好きだよ。好きだよ」
妹「あぁっ……いっぱい身体触られちゃう……あっ……んんっ……」
兄「こうして欲しいんだろ?」
104 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 00:11:35.63 ID:kUiP3Pnm0 [3/88]
妹「うん。うん。あっ……そんな風にいやらしく舐めちゃうの? あぁん……」
兄「ああ。もう我慢しないからな」
妹「いつでも食べていいよ。いつでも食べていいからね」
兄「こうだろ。こうだろ……」
妹「嬉しい……そう……そうなの」
兄「お前の肌が、吸いついてくる……」
妹「お兄ちゃんにいっぱい絡みついちゃうよ……」
兄「もう濡れてきちゃってるな」
妹「あぁ……そこ、触っちゃうの?」
兄「すごく感じるんだろ。指でなぞるよ」
妹「はぁ……あぁん……いぃよぉ……」
兄「もっと柔らかく……トロトロにしなきゃな」
106 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 00:15:39.91 ID:kUiP3Pnm0 [4/88]
妹「もう……もう……トロトロになっちゃうよ」
兄「ほら。割れ目が少しずつ開いてきた」
妹「お兄ちゃん……くれるよね? ね?」
兄「待ってな。ゴム着けるからな……」
妹「待ってる。待ってるから……」
兄「よし。いいな。あてがうよ。お前の入り口に」
妹「あああっ……お兄ちゃんの格好いいのが……入ってきちゃう……」
兄「ゆっくりな。最初は先の方だけだからな」
妹「あぁっ……あぁっ……ん……ふぅ……すごくやらしいよぉ……」
兄「感じちゃってるんだな。乳首がピンってしてる。舐めちゃうぞ」
妹「んんっ……そんなの……ああっ! もうグッて挿れて欲しい……」
兄「まだだよ。少しずつ、ゆっくり広げるからな……」
109 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 00:19:36.71 ID:kUiP3Pnm0 [5/88]
妹「だいじょうぶ。入って来て。早く。ねぇ……」
兄「あっ、中の方が少し開いてきた。挿れるぞ……」
妹「お兄ちゃん、挿れて……挿れちゃって……」
兄「痛くないか? もう少し挿れていいか?」
妹「あぁぁっ! だいじょうぶ……痛くないから」
兄「ゆっくり、ゆっくり、奥に挿すぞ」
妹「ああっ……いぃっ!」
兄「震えちゃってるな。だいじょうぶか?」
妹「ねぇすごい……すごいよ……か、感じちゃってるの……」
兄「可愛いよ。お前の中、すごく気持ちいい」
妹「お兄ちゃん……嬉しい……嬉しいよ」
兄「全部……全部入った……」
111 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 00:22:57.88 ID:kUiP3Pnm0 [6/88]
妹「あああっ……お、お兄ちゃんのが……中でいっぱい」
兄「感じるか? このまま、止めておくからな」
妹「あっあっあっ……い……いっ……」
兄「身体がのけぞってる。痛いか?」
妹「お兄ちゃ……あぁっ……す……すごいの……」
兄「イッちゃってるのか? 挿れただけなのに?」
妹「ああぁぁぁ……ぁ……ぁっ……ぁっ……」
兄「うぁっ、中がキュゥゥって……ヒクヒクしてる……」
妹「こんな……こんなに感じるんだね……」
兄「もう……動かすよ……突きたい」
妹「うん。うん。いいよ。お兄ちゃん……私でイッちゃって」
兄「いくよ。いくよ。いくよ……」
114 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 00:26:35.15 ID:kUiP3Pnm0 [7/88]
妹「あっ……お兄ちゃん……あぁっ!」
兄「あぁっ……いいっ……もうイキそう……」
妹「お兄ちゃん……いいよ……あぁっあっあっあっ……」
兄「イクよ……イクよ……あぁイクっ!」
妹「あぁ~っ……お願い……お願い……」
兄「出るっ! ああぁぁぁぁ~~っ! あぁ~っ!」
妹「あぁ~っ……あぁ~っ……来た……」
兄「はぁ~っ……イッちゃったよ……お前で」
妹「やった……やった……」
兄「俺さ、お前のこと、本当に好きだからな」
妹「ありがとう、お兄ちゃん……」
兄「だいじょうぶか? 痛くないか?」
116 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 00:30:39.28 ID:kUiP3Pnm0 [8/88]
妹「わかんない……すごい感じちゃってるから……」
兄「抜こうか?」
妹「だめ……まだっ……そのまま」
兄「繋がってるな。離れないよ」
妹「こうしたかったの。お兄ちゃんと仲良くしたかったの」
兄「仲良くしちゃったな……」
妹「すごいよかった。こんな気持ちいいのが来るんだ」
兄「すごくなっちゃったな」
妹「初めてがお兄ちゃんで、ほんとよかった……」
兄「すごくよかったよ。お前も」
妹「この夏休み、うんと仲良くしてね、お兄ちゃん……」
兄「ああ。仲良くしような……」
【第3話 試着】おわり【第4話 笑顔】に続く
118 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 00:52:33.14 ID:kUiP3Pnm0 [9/88]
【第4話 笑顔】7/27(火)22:00 晴れ(29度)
妹「お兄ちゃん、ただいま~」
兄「お帰り~。お疲れさま」
妹「ふぅ、あっつぅ~~い。あ~早くシャワー浴びたい」
兄「うむ。そうするがよい」
妹「お兄ちゃんは浴びた?」
兄「うん。さっき浴びた」
妹「準備オッケーなんだ」
兄「何がだよ」
妹「晩ご飯はちゃんと食べた?」
兄「ああ、食べたよ。おかずが少し残ってるけど、食べる?」
妹「マックで済ませてきちゃったから、いいや」
兄「そうか。バイトしてるとタダで食べられるのか?」
120 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 01:00:58.89 ID:kUiP3Pnm0 [10/88]
妹「タダじゃないんだな、これが。社員割引なんだよ」
兄「へぇ~。ケチだな、あんなのタダでいいのに」
妹「あんなのとか言わない!」
兄「悪い悪い。じゃあ今度、店に行くから、サービスしろよ」
妹「うんいいよ。でもちょっと恥ずかしいな」
兄「じゃあさ、俺が客ね。店入った。カウンターに行った」
妹「ご注文はお決まりですか?」
兄「なんか照れるな。注文できないじゃないか」
妹「照れないでよ」
兄「とりあえず持ち帰りで」
妹「……シャワー浴びてくるね」
兄「どうぞどうぞ」
121 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 01:05:34.59 ID:kUiP3Pnm0 [11/88]
妹「……ふぅ、さっぱりさっぱり」
兄「お、湯上がり美人」
妹「あはは。惚れ直しちゃった?」
兄「真面目な話、お前は可愛いすぎるんだよ。しかもそんな格好で」
妹「バスタオル一枚だよ。これ取っちゃったら裸だね」
兄「ああ、そうだな」
妹「でも、無関心を装ってる?」
兄「うん」
妹「うつむいて、ニヤニヤしちゃって、無関心?」
兄「あ、そうだ、のど乾いた? カルピス飲むか?」
妹「えっ?」
兄「え、なんだよ。だからカルピス飲むか、って」
122 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 01:11:59.65 ID:kUiP3Pnm0 [12/88]
妹「ええっ?」
兄「正確に言えば、カルピスじゃなくてミルトンなんだけどな」
妹「え、ミルトンって? なに?」
兄「紙パックに入った乳酸飲料。薄めて飲むやつ。今日買ってきた」
妹「なぁ~んだ」
兄「なぁ~んだってなんだよ。変なこと想像したろ」
妹「……した。うまくできるかなぁって」
兄「やっぱりしたのか。俺も言っててヤバいなって思ったんだよ」
妹「して欲しいの? してあげよっか?」
兄「で、飲むのか? カルピス……じゃなくてミルトン」
妹「飲む~♪」
兄「ミルトンの方だぞ」
123 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 01:17:46.53 ID:kUiP3Pnm0 [13/88]
妹「ねぇ、布団敷いていい?」
兄「いいよ。早いな」
妹「今日はもう、ゴロゴロするの~」
兄「勉強は?」
妹「した。バイトの前に、自習室みたいなところで」
兄「予備校の?」
妹「そう。ザ・受験生って感じで」
兄「わかったわかった」
妹「ある時は受験生、またある時はマックのクルー、果たしてその正体はって感じで」
兄「頑張ったんだな。えらいえらい」
妹「ミルト~ン!」
兄「わかったわかった。作ってくるよ……」
124 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 01:24:23.08 ID:kUiP3Pnm0 [14/88]
妹「……あぁ、おいしい。初恋の味?」
兄「そのキャッチコピーはカルピスの方だけどな」
妹「カルピスと全然変わらないね、これ」
兄「飲み比べるとちょっと違うんだよ。俺はこっちの方が好きなんだけどな」
妹「でもこういうの飲むと、夏って感じ~」
兄「バスタオル一枚だしな」
妹「いいよ、いつ襲っちゃっても」
兄「機会うかがってるから」
妹「そうなんだ~。じゃ、これ飲み終わったらね」
兄「でもお前もバイトでくたびれてるだろ?」
妹「今日は最初の時よりは楽だったよ。二回目だし」
兄「もう慣れたか?」
126 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 01:30:41.65 ID:kUiP3Pnm0 [15/88]
妹「うん。やることは変わらないからね。店の感じもだいたいわかったし」
兄「向こうの店と違うところってある?」
妹「そうね、こっちのお客さんの方が注文とかキビキビしてるよ」
兄「へぇ~」
妹「向こうのお客さんの方がカウンターでダラダラしがちかな」
兄「やっぱり地方は地方なのかね」
妹「やっぱりこっちは都会なんだな、って思ったな」
兄「変な客とかはいない?」
妹「ほとんどいないよ、うん」
兄「お前さ、告白されたり、メアド渡されたりはしないのか?」
妹「店じゃそういうの禁止だから。『いただけないことになってます』ってお断りするの」
兄「せっかく勇気出しても、いきなり玉砕なのか」
127 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 01:36:15.14 ID:kUiP3Pnm0 [16/88]
妹「『私はあなたに興味ありませんから』って言うよりマシでしょ?」
兄「そりゃそうだな。で、実際そういうことあった?」
妹「あったなあ、そう言えば。忘れてたけど」
兄「え、どんな話?」
妹「スーツ着た普通っぽい社会人の人が、メアドとかを書いた紙を渡そうとしたの」
兄「それでどうした?」
妹「『規則なので』って言って、受け取らなかった。ほんとに規則だけどね」
兄「もし何かもらったらどうする?」
妹「店長行き、かな? もらっても意味ないしね」
兄「マックの女の子に交際申し込みたかったら、店長を通さないといけないのか」
妹「規則ではそうなるのかもね。なんかヘンだけど」
兄「じゃあ俺も、これから店長に電話しないと」
128 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 01:41:47.52 ID:kUiP3Pnm0 [17/88]
妹「『兄ですけど、妹と仲良くしていいですか』って?」
兄「頭おかしいって思われるな、それ」
妹「お兄ちゃん、私に交際申し込んでくれるの? 仲良くしてくれるの?」
兄「なんだよ、そんなにニコニコしちゃって」
妹「スマイルスマイル」
兄「スマイル0円?」
妹「そうそう。今はメニューに載ってないけどね」
兄「スマイルを注文する人はいないのか?」
妹「一回だけあったよ。集団で来て、ギャグみたいな感じだったけど」
兄「『スマイルください』とか言われたのか?」
妹「そうそう。『いつもスマイルで頑張ってます』とかノリで答えちゃった」
兄「でも、お前のスマイルなら、注文したい人がいるかもしれないぞ」
129 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 01:47:19.23 ID:kUiP3Pnm0 [18/88]
妹「値段とかつけちゃって?」
兄「そうそう。一回100円とか」
妹「微妙な値段だな~」
兄「そこはマックだから」
妹「サービス業って、難しいよね」
兄「なんだよ急に。仕事の悩みか?」
妹「お客様にサービスするのは当然だけど、ちゃんと受け取って欲しいとかね」
兄「サービスを?」
妹「サービスっていうか、気持ちっていうか。サービスの一方通行になると、ちょっとね」
兄「そうか。じゃあ俺がサービスしてやるよ」
妹「いいの。私がサービスするから」
兄「どんなサービスだよ」
130 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 01:52:23.63 ID:kUiP3Pnm0 [19/88]
妹「こんなサービス。感謝されるのが、一番嬉しいかな……」
兄「バスタオルをはだけるサービスだな。ありがとう」
妹「それだけじゃないよ。ほら」
兄「あっ……手でいきなりっ……」
妹「お兄ちゃんの格好いいのを触っちゃうサービスだよ」
兄「ヤバいだろ、もう」
妹「嬉しいな。感じてくれて。こんなになっちゃって」
兄「だってさ、お前の裸が目の前にあってさ、そんなにニコニコしててさ」
妹「じゃあ、もっとサービスしちゃおう」
兄「どんなサービス?」
妹「お口でするサービス♪」
兄「できるのかよ?」
131 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 02:01:31.90 ID:kUiP3Pnm0 [20/88]
妹「うまくできないかも~。自信はないけど」
兄「無理しなくていいからさ」
妹「舌と唇と指を使うのは得意だけどね、うまく咥えられるかな~」
兄「咥えたことないだろ?」
妹「イメージトレーニングはしてたんだけどね」
兄「どんなイメージトレーニングだよ?」
妹「私がね、舌でチロチロしてたら、お兄ちゃんにあそこ舐められちゃって……」
兄「それ、そういう想像でオナニーしてただけじゃないのか?」
妹「そうとも言うけど……」
兄「あとそれさ、シックスナインだろ?」
妹「そうかも」
兄「『そうかも』じゃなくて、そうだろ」
132 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 02:05:37.52 ID:kUiP3Pnm0 [21/88]
妹「じゃ、お口サービスしてみるね。練習で……」
兄「いきなり脱がすのかよ……」
妹「あっ、お兄ちゃんの、もうこんなに格好よくなってる……」
兄「そんなに格好いいか、これ?」
妹「うん。大好き。見ただけでジュンってなっちゃうよ」
兄「どれ。ジュンってなってるかどうか確かめるぞ……」
妹「あっ、だめぇ~。お口サービスできなくなっちゃう」
兄「触られながらでもいいだろ」
妹「私のテクニックで、お兄ちゃんメロメロにさせたいんだもん」
兄「あっ……ほんとにお前の指づかい、上手いよな……」
妹「お兄ちゃんのために、トレーニングしてたからね」
兄「その舌の動きも……くぅっ……」
133 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 02:11:47.78 ID:kUiP3Pnm0 [22/88]
妹「ここの周りが感じるんだね……いっぱいチロチロしちゃうよ」
兄「手も絶妙だ……そんなうねるような動き……」
妹「うねうねしながら、包んじゃってるよ……かぽっ」
兄「あっ……く、咥えた……」
妹「チュパッ……チュポッ……チュゥ……ペロペロペロペロ……」
兄「あぅっ……そこ……あっ……軽くなのに」
妹「お兄ちゃん、気持ちいい? これ割と当たりかな?」
兄「あぁもう……そんなやり方なのに……感じるっ」
妹「イッちゃうのかなぁ。そうだといいなぁ……チロチロチロッ」
兄「あ……だっ……だめだもう……クンニしてやるっ」
妹「あっ……お兄ちゃん……急にっ……はぁぁっ!」
兄「ほらっ……クリトリス吸っちゃうぞ」
135 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 02:18:24.66 ID:kUiP3Pnm0 [23/88]
妹「はぁん! フェラが……できなくなっちゃうよ……あぁっ……」
兄「タラタラ溢れてきたよ。舐めとっちゃおうか?」
妹「お、お兄ちゃんに……やられちゃうぅ……」
兄「だってそうだろ。こんな風に弄られたりしたいだろ」
妹「あっ……あぁっ……ゆ、指入れちゃうの?」
兄「アナルの周りもな。感じるよな」
妹「ひ……ひゃあん……んんっ……んっ……あぁぁっ!」
兄「イッちゃうかな。イかされちゃうかな。クリトリスがいいかな」
妹「あ……あ……いぃ……いぃよぉ……あぁ~っ」
兄「指と舌がいいみたいだな。こんな感じ?」
妹「は……あぅ……あっあっあっ……いぃ……いっ!」
兄「いいよ。イッちゃいな。イッちゃいな」
136 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 02:23:22.15 ID:kUiP3Pnm0 [24/88]
妹「はぁぁ~~ん! いくっいくぅ……いっちゃうよぉ……お兄ちゃん!」
兄「ああヒクヒクしちゃった。ブルブルしちゃったな。いい子だよ」
妹「あぁ……あぁっ……あっあっ……いいっ……ああっ……んん~~っ!!」
兄「クリでいっちゃったな。やっぱりすごく感じるんだな」
妹「んん~っ……はぁん……やられちゃった……お兄ちゃんに……」
兄「よしよし。ペロペロ。ピンク色してて、可愛いよ」
妹「あぁっだめ……まだっ……まだだめなの……」
兄「イメージトレーニングどおりになったか?」
妹「いつも想像してたけど……こんなに……」
兄「よしよし。感じちゃったんだな。俺も嬉しいよ」
妹「あぁん……お兄ちゃん……エッチだよぉ~」
兄「お前のせいだからな」
137 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 02:28:48.15 ID:kUiP3Pnm0 [25/88]
妹「私だけイかされちゃうなんて……ずるい……」
兄「ずるくないだろ。サービスサービス」
妹「だめ。私がサービスするって言ったのに~」
兄「もう欲しくなっちゃった?」
妹「欲しい……けど……やっぱりお兄ちゃんイかせたい」
兄「う、どうしよう」
妹「そんなこと言ってると、しちゃうもん……ちゅぱっ」
兄「あぅっ……軽くされるのが……たまらない」
妹「うんと格好いいよ。透明なのがいっぱい出てきてるね……ぺろぺろっ」
兄「舌が……絶妙すぎるだろっ……あっあっ……ヤバいっ」
妹「格好いいのをよ~く手でマッサージして……ぺろぺろ攻撃っ」
兄「速いっ……絡みついてくる……うぅ……あぁぁっ!」
138 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 02:34:47.65 ID:kUiP3Pnm0 [26/88]
妹「ぺろぺろぺろぺろっ……れろれろっ……つつつ~……ちゅぅっ」
兄「あっ……いいっ……刺激が……」
妹「ぱくっ……ちゅぷっ……ちゅっちゅぱっ……べろべろべろ」
兄「うぁっ……イキそ……イキそうだっ」
妹「あっ……グーンって。お兄ちゃんの、パンパンになっちゃったね」
兄「あぅっああっはぁっ……もう……イクっ……もう……」
妹「お兄ちゃん、いいよっ……こっち見て。かぷっ」
兄「はああっ……イクっ! 出すよっ……飲んで……」
妹「んっんっんっんっ……んんっ……んんっ」
兄「んぐぁぁっ……はぁっ……出るっ……出る……」
妹「んーっ……んんーっ……ごっくん。フフ~~ン」
兄「はぁぁ~~~っ……」
140 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 02:41:17.90 ID:kUiP3Pnm0 [27/88]
妹「ごちそうさまでした。おいしかったよ♪」
兄「あぁっ……何だよ、勝ち誇ったような顔して……」
妹「ぺろぺろぺろぺろ。綺麗にしましょ」
兄「うぅっ……イッたばかりだから……敏感で……」
妹「いっちゃっても、こんなに格好いいままなんだね。ふ~ん」
兄「まだ硬いな……」
妹「サービス、ちゃんと受けてくれたね、お兄ちゃん」
兄「お前がこんなサービスしたら、軽く一回何万円とか値段つけられるな」
妹「やだな、お兄ちゃん、そんなこと考えてたの?」
兄「そういや女ってさ、値札がつく生き物なんだよな。男と違って」
妹「え、どういうこと?」
兄「男は逆に値札つけられないんだよな、一回いくらって相場がない」
141 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 02:48:12.35 ID:kUiP3Pnm0 [28/88]
妹「なんかちょっとやな感じ~」
兄「ごめん。だってお前がスマイル100円とか言うから」
妹「100円って言ったのは、お兄ちゃんでしょ」
兄「まあそうだけどさ、スマイルの値段の話になったから……」
妹「なんか納得いかない……」
兄「納得いかない?」
妹「もっとする……」
兄「え、何がもっと?」
妹「だからぁ、もっと……」
兄「欲しいの?」
妹「サービスぅ……」
兄「サービス? どっちがどっちに?」
142 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 02:53:57.27 ID:kUiP3Pnm0 [29/88]
妹「どっちかなぁ?」
兄「頭なでなでサービス?」
妹「きゃあぃ」
兄「嬉しい?」
妹「お兄ちゃんに髪の毛なでられると、すごく嬉しいよ」
兄「そんなに嬉しそうな顔すると、俺も嬉しいぞ」
妹「ニコニコ~」
兄「スマイル?」
妹「0円。スペシャルサービスだから」
兄「次はどんなサービス?」
妹「相互サービス……かな?」
兄「ゴム、着けちゃうぞ……」
143 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 03:00:33.75 ID:kUiP3Pnm0 [30/88]
妹「挿れてくれるの?」
兄「挿れさせてくれるのか?」
妹「今ならたいへんお求めやすくなっておりますよ」
兄「あ、もうお前の入り口が、開きかかってるな」
妹「や、や~ん……。ねぇお兄ちゃん、私とするの、気持ちいい?」
兄「どうだったけかなあ。してみないとわからないなあ」
妹「そんなこと言う……」
兄「一昨日の二回目のときは、もう完全に良かったぞ」
妹「良かったよね、すごく」
兄「入ってく角度もいいし、中の締まりもすごくいいんだよな」
妹「そうなんだ~。いいんだ」
兄「それからさ、お前が感じると、中で俺のペニスをクッって刺激するんだよ」
144 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 03:01:19.91 ID:kUiP3Pnm0 [31/88]
妹「え~。きゃあ~、エッチ~」
兄「エッチだよ、お前の中」
妹「お兄ちゃんのせいだからね」
兄「お前はどうなんだよ。俺とするの、気持ちいい?」
妹「うん。触られるだけでも、女の子と全然感じ違うしね」
兄「そうなのか」
妹「中に入ってきたら、もうそれだけで光に包まれたみたいになっちゃって」
兄「すごいな、それ」
妹「それでね、お兄ちゃんの格好いいのが、中でグッって大きくなるんだよ」
兄「そうなると、お前がキュンキュン締めつけてくるぞ」
妹「あ、いっちゃうんだって思ったら、ぱぁ~って感じてきちゃって」
兄「中でキュゥゥってなっちゃうんだな」
145 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 03:02:08.28 ID:kUiP3Pnm0 [32/88]
妹「もうだめ。そんなこと言われちゃうと……」
兄「仲良くしちゃおうか?」
妹「うん……もう……仲良くしなきゃだめなの……」
兄「だめだよな。こうするんだよな……」
妹「はぁぁっ……お兄ちゃんのが……入って来る……」
兄「あっ……あぁ……キツいのに……入りやすい」
妹「硬い……すごく硬いよ……格好いいよ……」
兄「中、すごいトロトロだ……ヌルヌルしてる」
妹「お兄ちゃん……身体合わせて……ギュッてして……」
兄「ああ。あっ……お前の肌、気持ちいいな」
妹「ひとつになってる……ひとつになってるよぉ」
兄「あぅっ……締まりがいいっ……奥まで突くからな」
147 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 03:02:53.53 ID:kUiP3Pnm0 [33/88]
妹「お兄ちゃんが……どんどん奥まで来ちゃう……」
兄「ああ。もう溶けそうだ……」
妹「ねぇ奥が……奥が……感じちゃってる……」
兄「あぁっ……いいんだよ……奥で感じな……」
妹「あ……波が……んっんっあああっ……」
兄「うぉっ……のけぞるんだ……おっぱいがキュッって」
妹「お……お兄ちゃん……イッちゃうよぉ……」
兄「あぁすごいっ……ペニスに食いついてくる……」
妹「イクぅ……イッちゃう……あっあっあっあっ……」
兄「突くよ。突くよ。こうだよ。こう……」
妹「そう。そう。そう。お兄ちゃん……好きっ……」
兄「あぅっ……出そうだ……イこう、一緒にイこう……」
148 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 03:03:47.05 ID:kUiP3Pnm0 [34/88]
妹「うん。うん。お兄ちゃん……決めてっ」
兄「ああっ……キュッて……あ、イクっ……イクよ!」
妹「あぁん……いいっ……んんんっ……ああっ!!」
兄「ああああっ……うぅっ!! ああっ……出る……出るよ……」
妹「あぁ~~っ!! ああああああ……すごい……」
兄「ふっ……はぁ~っ……お前の……中に……」
妹「おにぃ……ちゃん……動いてる……中で……」
兄「一緒に……イッたよ」
妹「あぁっ……大好き……」
兄「はぁっ……上手にイけたな。可愛いよ」
妹「お兄ちゃんも、上手にイけたね。可愛いね」
兄「なんだよ……可愛いなんて言って……」
149 名前:1[] 投稿日:2010/11/13(土) 03:04:51.52 ID:kUiP3Pnm0 [35/88]
妹「嬉しい……ちゃんと一緒にイけたよ」
兄「よかったよ。ぴったりだったな」
妹「どんどんよくなるぅ……お兄ちゃんが最高だよ……」
兄「ああ。身体がすごく合う」
妹「どうしよう。お兄ちゃんがこんなに良くって……」
兄「な。どうしような。こんな……」
妹「もっともっと欲しい……」
兄「ああ。俺も欲しいけど……」
妹「ずっと仲良くしてたいの……でも……」
兄「一緒にいられる間だけだからな、仲良くできるのは」
妹「うん。わかってる。わかってるよ」
兄「お前とこうしていられて、幸せだよ……」
【第4話 笑顔】おわり
妹「ホームステイに来ましたよ」-2
続きます
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