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上条「…」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/18(木) 14:11:02.54 ID:YB3iBEXC0 [1/27]
海底に沈んだベツヘルムの星。

ロシアの寂れた田舎町の海岸に打ち上げられた、元は自分のものと同じストラップを握り締めながら途方にくれる御坂美琴。

行方不明の上条当麻。

奪われた遠隔操作装置から開放され、意識を取り戻したインデックスが呼ぶ声に応える者は現れるのか?

第三次世界大戦の傷跡の残る世界でそれぞれの想いが交差するとき、物語は始まる!


なんとなく思い浮かんだので書いてみる。

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 14:13:40.96 ID:YB3iBEXC0 [2/27]
上条「…」

目が覚めると、やけに薄暗い部屋の茶色の天井が目に入った。

ここはどこだ?

ゆっくりと身体を起こそうとして、思うように身体が動かせないことに気づく。どうやら右腕は木か何かで固定されているらしい。

まあ、無理もないか。

あれだけの大立ち回りをしたんだから、むしろこの程度で済んでよかった。そう上条当麻は考えた。

上条「…それにしても、ここはどこだ?」

手当てをされているところを見ると病院かとも思ったが、板張りの上に敷かれた布団(羽毛布団らしく軽くて暖かい)というのは、どう考えても病院とは思えない。

そこは不思議な場所だった。周りを木で囲われた長細い部屋。窓は無いし、光源となるものが無いにもかかわらず、仄かな光が室内全体を照らし出している。

これも、魔術の一種なんだろうな。しかし、魔術って言うのは凄いものだなあ。

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 14:15:39.41 ID:YB3iBEXC0 [3/27]
ゆっくりと身体を起こしてみる。多少痛みはあるものの、上体を起こすことに成功する。ほぼ同時に、後ろから声をかけられた。

上条「…!」

思わず身構えた上条当麻の前に現れたのは、ショートカットの少女だった。

五和「上条さん!良かった。お目覚めになられたのですね」

上条「…」

五和「無茶しすぎですよ。もう駄目かと思っちゃいました。…けど、その、無事でよかったです」ニコッ

上条「あー…その」ポリポリ

五和「はいっ。なんでしょう?お食事ですか?と言ってもその右手じゃお箸は持てないでしょうから…その、私が食べさせてあげますね」カァゥ

上条「そ、それは魅力的なお言葉ですが…じゃなくてですね。あの…どちらさまでしょうか?」

五和「え…?」

目の前のツンツン頭の男-上条当麻-は何を言っているのだろう?

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 14:18:22.20 ID:YB3iBEXC0
上条「えーっと、イギリス清教の人?」

五和「あの…五和です…けど」

上条「イギリス清教の五和さん?」

五和「天草式十字凄教の五和ですよ、上条さん!」

上条「天草式十字凄教の五和さんですか。ええと、イギリス清教とは関係が?」

これじゃあ押し問答だ。これまでの上条当麻の言葉を総合して、五和の頭の中でひとつの結論が導き出される。

そんな、まさか。

信じたくない気持ちを懸命に隠したつもりでも、言葉の端に想いが滲み出てしまう。

五和「…忘れちゃったんですか!?」

上条「忘れた…って、ええと、もしかして俺の知り合い?」

五和「そうですよ!私です!五和です、上条さん!」

まっすぐに上条を見つめ、懸命に笑顔を向ける。

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 14:22:23.17 ID:YB3iBEXC0
上条「…不幸だ」

五和「え?」

上条「天使と戦って、目が覚めたら窓の無い部屋に監禁されて、見ず知らずの女の子に知り合いだって迫られるなんて」

五和「ちょっ。私たちは知り合いですし、監禁でもありません!」

上条「そ、そう…。じゃあひとつ聞くけど、インデックスはどうなった?」

五和「神の右席に奪われた遠隔装置は上条さんがベツレヘムの星で破壊したと聞いてますけど…」

上条「ベツレヘムの星?」

五和「上条さん…。一体いつの話をしているのですか?」

上条「いつ…って、今、八月の頭ですよね?」

八月の頭ということは、上条と五和は出会ってはいないことになる。

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 14:27:33.88 ID:YB3iBEXC0
五和「そんな…。私の水に濡れて見えた透け下着も、お部屋で作らせていただいた手料理も忘れてしまったのですね」ガーン

上条「…なんか今、なにげなく凄いことを聞いたような気がするのですが気のせいでしょうか?」

逆に言えばこの三ヶ月の間、上条当麻と自分の間にかけがえのない絆が築かれたことにしても問題は無いはず。

五和「…ううん。駄目。そんな弱みに付け込むようなことをしたら自分が許せなくなる」

それ以前に、上条当麻の周りにいた人たちがそれを許すはずはない。純白のシスター、女教皇、元ローマ聖教のシスター達…。なぜか女性ばかりが頭に思い浮かんでは消えていく。

上条さんって、実はかなり女性に縁がある?

上条「えーっと、五和さん?」

五和「は、はいっ、なんでしょうか?」

幾分他人行儀に声をかけられて、内心落ち込みながらも、勤めて明るく返事をする。

上条「ええと、上条さんはいわゆる『記憶喪失』なのでありますか?」

五和「そ、そうなるかもしれません…」ショボン

上条「ちなみに今日は何月何日?」

五和「えっと、今日は十一月一日です」

上条「…そっか」

五和「…」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 14:32:57.73 ID:YB3iBEXC0
沈黙が訪れる。なんともいえない雰囲気の中、その静寂を破るように少女の腰の辺りから電子的な呼び出し音が聴こえてきた。携帯電話だ。

科学的にではなく魔術的に会話が可能となっているのだが、そのようなことは上条当麻に知る由も無かった。

五和「はい、五和です」

建宮「お、繋がったのよ。で、五和、お前どこにいるのよ?」

五和「建宮さん、緊急事態です!」

建宮「は?」

五和「上条さんが記憶喪失になっちゃいました!!」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 14:40:16.78 ID:YB3iBEXC0
建宮「しかし、五和の行動力には参ったのよ」

牛深「まあ、状況が状況だけに仕方ないんじゃないでしょうか」

諫早「しっかし、よく見つけ出したよなあ。イギリス清教、ローマ正教、ロシア正教、学園都市が探して見つからなかったんだろ?」

野母崎「まったくです。まさに奇跡と言うしか」

建宮「しかし、問題の方が大きいのよ」

諫早「ですな。彼のしたことは世界にとって大きなことばかりですからな」

建宮「その当の本人が自分のしたことを覚えていないってのが大問題なのよ」

野母崎「女教皇様は?」

建宮「じき来られるのよ。イギリス清教の魔術師と一緒に」

野母崎「その前に、五和に発見時の状況を詳しく聞いておく必要があるな」

建宮「やれやれ、忙しくなりそうなのよ」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 14:47:58.27 ID:YB3iBEXC0
建宮から連絡を受けた神裂は、上条当麻発見の報を最大主教の元に報告。

すぐに神裂は日本へ向かおうとしたが、喰らい付くような勢いで白い修道服の少女に飛びつかれて身動きが取れなくなる。

それを見た最大主教は笑いながらその少女と背の高い赤毛の魔術師共に連れて行くように指示を出した。

神裂はもちろん、少女にも魔術師にも異論はなく、二時間後には学園都市の誇る超音速旅客機で日本へとたどり着いたのである。

神裂「話には聞いていましたが…結構辛いものでしたね」フラフラ

ステイル「…ああ」フラフラ

神裂「インデックスは堪えてないみたいですね」フラフラ

ステイル「あの子はあの中で食事を注文するくらいだからな」フラフラ

神裂「しかも器用に食べていましたね」フラフラ

ステイル「ああ」フラフラ

インデックス「かおり、ステイル!急ぐんだよ!」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 14:54:01.42 ID:YB3iBEXC0
御坂妹「お姉様」

美琴「なによ?」

御坂妹「上条当麻の同居人が学園都市に入ったとミサカはお姉様に報告します」

美琴「アイツの同居人?」

御坂妹「白い修道服を着た銀髪の女性で、ミサカのことをクールビューティと呼びますと、ミサカはちょっと不機嫌に言います」

美琴「な、なんですってぇ!?アイツとあの子が同居してるの?だって、アイツの住んでるところって学生寮でしょ!?」

御坂妹「確かに、彼は学生寮に住んでいらっしゃいます。とミサカは彼の部屋を知っていることをお姉様にひそかに自慢してみます」

美琴「ぐっ、アンタねえ…。ともかく、アイツに近い人間が学園都市に現れたってことは、アイツがいる可能性が高いのね?」

御坂妹「そうだと思います。とミサカは彼に貰ったネックレスを弄りながら頬を染めてみます」

美琴「な、なんですってぇ!?アンタ!それよこしなさい!」

御坂妹「たとえお姉様が相手でも、ミサカはこれを死守します」

美琴「くっ、まあ今はこんなことしている場合じゃないわ。ともかく!戦闘機でもなんでもかっぱらって、日本に戻るわよ!」

御坂妹「それに関しては異論ありません。とミサカは基地の方を見ながらお姉様に同調します」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 15:04:08.65 ID:YB3iBEXC0
神裂「上条当麻はどこですか?」

インデックス「どうま!とうま!」

ステイル「ちょっとは落ち着け。いなくなるわけじゃないんだ」

神裂「いや、しかし…」

インデックス「ステイルは冷たいんだよ!とうまは命がけでがんばったんだよ!」

ステイル「…」チッ

建宮「まあまあ、ちょっといろいろありまして、今は術を使ってちょっと眠ってもらっているのよ」

神裂「どういうことですか?」

建宮「…とりあえず、上条当麻の身の安全は保障するのよ。ただ、合わせる前にいくつか話しておかなきゃいけないことがでてきたのよ。おい、五和。説明するのよ」

五和「女教皇様。上条さんが…上条さんが…」

神裂「上条当麻がどうしたんですか?」

五和「記憶喪失なんです!」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 15:15:19.89 ID:YB3iBEXC0
神・ス「!」

インデックス「そんなの、ベツレヘムの星でとうまと話したんだよ。問題ないんだよ」

神裂「どういうことです?インデックス」

インデックス「私を助けてくれたとき、記憶を失って隠していたって言っていたよ」

ステイル「あの馬鹿!」

神裂「じゃあ、私と戦った記憶が無いと言うのですか?」

インデックス「かおりととうまが戦ったかなんてわからないんだよ」

神裂「…」

五和「あの、よくわからないのですけど、上条さんには八月頭までの記憶しかないみたいなんです」

神裂「八月…頭?」

ステイル「この子を救ったのはそのくらいだったな」

五和「はい。目覚めてから上条さんは『インデックスはどうなった?』って聞いてきました」

インデックス「ということは、ベツレヘムの星で言っていたことと違うんだよ!どういうことなの?」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 15:25:13.21 ID:YB3iBEXC0

ステイル「…おそらく、天使との戦いで、今までの上条当麻は…消えた」

神・イ・五・建「!」

ステイル「だが、あの幻想殺しにはそれ以上の力を感じることがあった。これは僕の推測だが、あの幻想殺しは天使をを凌駕する力の一部であって、それが上条当麻に帰するものだとしたら」

神・イ・五・建「…」

ステイル「上条当麻を、その力が復活させる」

神・イ・五・建「!」

ステイル「ただし、その復活も完璧ではなくて、Aが消滅すればBが復活するといったような感じで、以前、禁書目録を助けたときはAが消えてBに、そして今回はBが消えてAになった」

インデックス「同位性異体を実現させているってこと?」

ステイル「うん。神の側に在る天使の力の一端だね。それこそが彼の幻想殺しの大本にあるんじゃないかと僕は考えている。また、そう考えればいろいろと辻褄が合うんじゃないかな」

神裂「つまり、上条当麻は天使なんですか?」

ステイル「上条当麻は器に過ぎないと思うよ。本人が自覚していれば天使と呼ばなきゃいけなくなるんだろうけどね」

神・イ・五・建「…」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 15:34:44.82 ID:YB3iBEXC0
神裂「しかし、仮にそうだとして、何故彼にそんな力が宿っているんですか?」

ステイル「さあ?たまたまかもしれないし、なにか神との繋がりがあるのかもしれない」

神裂「どういうことですか?」

ステイル「じゃあ聞くが、お前は何で聖人なんだ?答えられるか?」

神裂「そ、それは…」

ステイル「それと同じさ。理由なんてそれこそ誰にもわからない」

神裂「…」

建宮「…なんだか、大変な話になってるのよ」

五和「壮大すぎてよくわからないです」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 15:43:51.75 ID:YB3iBEXC0
建宮「まあでも、ある意味チャンスなのよ」

五和「?」

建宮「空白の三ヶ月の間に、実は彼女してましたとか言って、側に入り込んじゃうのよ」

五和「なななななっ!?何を言ってるんですか!建宮さん!!」カァァ

神裂「建宮。お前は何を言っているのですか?」

建宮「女教皇様も借りを返すチャンスなのよ」ニヤニヤ

神裂「な、なに!?」

建宮「上条当麻には借りを作ってばかりじゃないの。ここは一気に借りを返すチャンスなのよ。なんならイギリスにある堕天使エロメイドを取り寄せてもっ!ふぐっ!」ドサッ

神裂「おやおや、建宮は気分が悪くなってしまったようですね」ニコッ

五和「あ、あはは…」ビクビク

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 15:54:15.50 ID:YB3iBEXC0
建宮「…まあ、冗談は置いといて、この後上条当麻をどうするのよ?」オーイテー

神裂「どうする、とは?」

建宮「彼は世界を救ったけど本人には記憶が無い。しかし、それを知っている者が彼を放っておくはずもないのよ」

神裂「イギリス清教が彼を守るのではいけないのですか?」

建宮「彼は学園都市の人間なのよ。もちろん、我々にも浅からぬ縁があるにしても、あの中で彼を守るには限界があるのよ」

神裂「それなら、このまま学園都市の外で保護すれば…」

建宮「女教皇様。本人がそれを望むとは思えないのよ」

神裂「…」

建宮「まあ、幸いイギリス清教と学園都市は友好関係にあるから、あまり気にしなくてもよさそうなのよ。でも、学園都市が彼をどうするかはわからないのよ」

神裂「…五和。学園都市に交渉します。彼の学校に潜入してくれますか?」

五和「え?…あの?」

神裂「上条当麻を守ってくれませんか?」

五和「は、はいっ!がんばります!」

建宮「五和の制服姿、写真送るのよ。あ、体操服姿も忘れないようにな」

五和「知りません!」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 16:06:15.80 ID:YB3iBEXC0
インデックス「とうま」

上条「…」スースー

インデックス「なんかお布団で眠っているとうまを見るのは久しぶりなんだよ」

上条「…」スースー

インデックス「とうま」

上条「…」スースー

インデックス「いっぱい、守ってもらったね。いっぱい、一緒に遊んだよね」

上条「…」スースー

インデックス「とうまが覚えていなくても、私、忘れないよ」

上条「…」スースー

インデックス「とうまとの思い出は、大切な宝物なんだよ」

上条「…」スースー

インデックス「とうま」

上条「…」スースー

インデックス「大好きだよ」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 16:15:53.64 ID:YB3iBEXC0
上条「…ん。インデックス?」

インデックス「!!」ビクッ

上条「顔が赤いぞ?熱でもあるのか?」

インデックス「な、な、なんでもないんだよ!」カァァ

上条「そうか。なんか、ゴメンな」

インデックス「なんで謝るの?」

上条「なんか、三ヶ月の間にいろいろあったんだろ?覚えてなくてさ…ゴメンな」

インデックス「とうまのせいじゃないから、謝る必要ないんだよ」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 16:21:50.16 ID:YB3iBEXC0
上条「いや、でもさあ。それなりに思い出とかあるだろ?」

インデックス「テントでお風呂覗かれたり、公園で着替え覗かれたり、イタリアで裸見られたりしたけど気にしてないんだよ!」

上条「ちょっと待て!!なんでそんなシチュエーションばかりなんだよ!」

インデックス「とうまはえっちなんだよ!」

上条「人の話を聞きなさいインデックスさん!」

インデックス「女の子に恥ずかしいことばかり言わせるのは駄目なんだよとうま!」

上条「確かに、ちょっと膨らんだ胸とか。下の方も髪の毛と同じ色だっていうのは感動したけどっ!」

インデックス「ちらっとしか見ていないって言ってたくせにしっかり見ているんだよ!馬鹿とうま!」シャキーン

上条「ふ、不幸だぁぁぁぁっ!!」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 16:32:58.81 ID:YB3iBEXC0
上条当麻の絶叫が響く部屋の扉の前で、神裂火織は小刻みに身を震わせながら固まっていた。

神裂「…」

か、上条当麻はあの子のことが好きなのですか?

お風呂や着替えを覗いたり、は、裸を見たり!?

で、でも、私も裸を見られたり、恥ずかしい格好(堕天使エロメイド)を見られたりしているわけですし、もしかしたら彼にはそういった場面に出くわす運命みたいなものがあるのかもしれません。

上条「インデックスさん!上条さん病み上がりなんですけど!っていうか、そんなに噛まれたらもっと記憶が無くなっちゃいますよ~?」

インデックス「いつもより優しく噛み付いてるからぜんぜん大丈夫だよ!」ガブガブ

上条「これで!?いつの間に上条さんには噛み付き耐性ができたのでしょうか?」

インデックス「そんなの知らないよ!」ガブガブ

神裂「…」

あれは、いったいなんなのでしょう?上条当麻の頭にインデックスが噛み付いています。

その割に離れないですし…。

まさか、上条当麻はMというやつなのでしょうか?

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 16:42:53.02 ID:YB3iBEXC0
五和「女教皇様?」

神裂「きゃぁっ!」ビクッ

五和「ご、ごめんなさい。脅かしてしまいましたか?」

神裂「い、いや、すみません。少し彼らの様子を見て驚いてしまって」ドキドキ

五和「…あの二人、仲がいいですよね」ハァ

神裂「そうですね。…あの子は上条当麻によって救われたのだから、仲良くなって当然かもしれませんね」

五和「女教皇様、私、がんばります」

神裂「うん?」

五和「上条さんと同じクラスに入れるように学園都市に伝えてくださいね」

神裂「…じゅ、十六歳ということするのですか?」

五和「幸い、童顔ですから大丈夫です!」

神裂「そ、そう…」

五和「がんばりますっ!」

神裂「…」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 16:54:13.80 ID:YB3iBEXC0
小萌「えーっと。今日は皆さんにお知らせがありま~す。上条ちゃん」

上条「はい」

青ピ「なんだ上やん。久しぶりに出てきたと思えば留年確定?」

土御門「いや、案外転校するかもしれないにゃ」

吹寄「二人とも、静かに!」

小萌「そうですよ。それに上条ちゃんは留年したり転校したりしません。ただ、ちょっとだけ残念なお知らせがあります」

クラスメイト「…」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 16:59:53.56 ID:YB3iBEXC0
小萌「上条ちゃん、しばらく学校に来ませんでしたね~。実はご両親のところに行って交通事故にあって入院していたんですよ~」

クラスメイト「!!」

小萌「それでですね。残念なことに、八月からの記憶が無くなっちゃったそうです」

クラスメイト「えええええええっ!?」

吹寄「そ、そんな。あの熱い戦いを忘れたというのか上条当麻!!」ガーン

青ピ「大星覇祭の上やんは男の俺でも惚れそうなくらい格好良かったのに!」

土御門(俺がスパイっていうのも忘れたってことだにゃー)ニヤリ

小萌「というわけでぇ、ちょ~っと上条ちゃんとお話が合わないことがあると思いますけど、みんな温かい目で見守ってあげてくださいね~」

上条「いやー、なんかそういうことなんで。ひとつよろしく」ペコリ

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 17:14:58.93 ID:YB3iBEXC0
小萌「はい、じゃあもうひとつお知らせです。入ってください」

教室の扉が開くと同時に土御門は我が目を疑う。

土御門「ブッ!?ごほっごほっ!」

小萌「土御門君?どうしましたか?」

土御門「な、なんでもないにゃー。ちょっと咽ただけにゃー」

小萌「気をつけてくださいね。はい、じゃあ時期的に珍しいですけど、転校生を紹介します~。五和さんと神裂さんで~す」

五和「は、はじめまして。よろしくお願いします」ペコリ

神裂「よろしくお願いいたします」ペコリ

クラスメイト男「うおおおおおおおおおおっ」ムネデケー

土御門(何の冗談だ、これは)

小萌「皆さん、仲良くしてくださいね~」

クラスメイト「はーい」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 18:09:51.62 ID:YB3iBEXC0
上条「あれ?ビリビリ…か?」

御坂妹「ミサカはミサカでありますと、貴方から頂いたネックレスを見せて頬を染めてみます」

上条「御坂美琴さんじゃない?」

御坂妹「ミサカは、ミサカであってお姉様じゃありません。と上目遣いで文句を言ってみます」

上条「それは、なんていうか反則だぞ」

御坂妹「おかしいです。いつもならここでこっそりとミサカのパンツを確認するはずなのに。とミサカは首を傾げてみます」

上条「うげっ!?上条さんはそんなことしていたんですか!?」ドゲザ

御坂妹「地面に伏せてまでミサカのパンツを見たいなんて…。とミサカは少し身体を捩じらせてみます」

上条「だ、断じて見ない、見ないぞ!って、隠さずにむしろ近づいてくるのは女の子としてどうかと上条さんは思うのですが!」

美琴「アンタねえ…。何パンツ見せて喜んでるのよ」

御坂妹「それならお姉様も見せてあげればきっと彼も喜ぶ。とミサカはそっと進言します」

美琴「この変態!」ビリビリ

上条「なんで私めは迫害を受けなくてはいけないんですか御坂先生!」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 18:16:04.52 ID:YB3iBEXC0 [26/27]

美琴「御坂妹のパンツを見て喜んでるからに決まってるでしょう!」

上条「妹ってことは、やっぱ姉妹か何かなのか?」

美琴「は?アンタなに言ってるの?」

上条「いやー。実はですね…」カクカクシカジカ

御坂妹「私たちの素敵な想い出がすべて記憶に無いなんて…。と、ミサカはショックで倒れそうになりながら項垂れます」

美琴「ふ、ふ、ふ…ふざけるなぁぁぁぁっっ!!」ビリビリ

上条「何をそんなに怒っているのですか!?御坂先生!!」

美琴「私とのデートも、間接キスも、ツーショット写真も、ペア契約も全部忘れたなんて許せるわけ無いでしょうがああ!!」ビリビリ

上条「上条さんとデート!?ツーショット?ペア契約!?それって恋人!?」

美琴「し、し、知らないっ!!馬鹿っ!!」

御坂妹「お姉様の問題発言に驚きながら、ミサカはお姉様を追いかけます」

上条「御坂と…」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 20:57:59.01 ID:ePqxWGoLO [1/20]
こうして上条の記憶喪失によって彼を取り巻く環境は変化していった。

そう、記憶を失った彼を自分の物にするという幻想を抱く少女達が彼を奪い合う物語がここに始まろうとしていた…

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 21:26:45.15 ID:ePqxWGoLO [2/20]
御坂「なんだかんだでアイツはアイツなのよね…ほんと、また記憶喪失なんて有り得ないわよ!」

御坂妹「”また”とはどういう事でしょうか?とミサカはお姉様が何かを知っていると疑いながら質問します」

御坂「そっ、それは…アイツは物忘れしやすいバカだからそう言っただけよ!」
御坂妹「ふ~ん。とミサカは全然納得してねーぞ。という事を気持ちを込め返事をします」

御坂妹「まぁいいです。今生じている問題は記憶喪失よりも、彼を自分の物にすべくフラグを建てられた少女達が大きく動きはじめている事です」

御坂「確かにね…あいつはほんとに…」イライラ



55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 21:33:22.78 ID:ePqxWGoLO [3/20]
御坂妹「お姉様は彼が好きなんですか?とミサカは答えが分かりきった質問をすます」

御坂「なっ、なんで私がアイツなんかをっ!!べっ、別に好きでもなんでも…」ゴニョゴニョ

御坂妹「そうですか。ミサカは彼が大好きですよ。彼に命を救われて以来ミサカの胸の中は彼でいっぱいです」

御坂「アンタっ…!!」

御坂妹「ミサカはお姉様と違って素直なのですよ。とミサカは率直に言います」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 21:39:19.61 ID:ePqxWGoLO [4/20]
御坂妹「今から始まるのは彼を巡る戦争なんですよ。自分の気持ちをアピール事も出来ない人が生き残れると思いますか?」

御坂「そっ…それは…」

御坂妹「勝者は、国でも、地域でも、組織でもないのですよ。たった一人の女だけなのです。ミサカは彼を手に入れるためだったら何でもします」

御坂「……そうよね…アイツを狙ってる子は確かに多いわ…私だって誰にも負けない位アイツが大好きなの!アンタなんかに負けないんだからっ!」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 21:44:55.02 ID:ePqxWGoLO [5/20]
御坂妹「分かりました。ここからは女同士の勝者です。とミサカは少し微笑みながら宣戦布告を受け入れます」

御坂「誰が勝っても恨みっこなしだからねっ!」

御坂妹「当たり前です。ミサカは今からアクションを起こしますのでこの場を後にさせて頂きます。では」スタスタ

御坂「行っちゃった…こりゃうかうかしてらんないわね…とりあえずアイツを探さなきゃ!」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 21:57:31.93 ID:ePqxWGoLO [6/20]

―同時刻。上条の学校にて―

神裂「制服というのはほんと窮屈ですね。特に胸の辺りが…胸を張ったらボタンが…あっ!?」ポンッ

神裂が胸を張った瞬間シャツの第二第三ボタンがシャツよさらばといった具合に勢い良く弾け飛ぶ。ちなみに、神裂の豊満な胸を包んでいるブラジャーは黒色であった。

神裂「きゃっ!」

男子生徒一同「(おおっ!でっ…でけぇ…顔を埋めたい…)」ザワザワ


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 22:02:30.94 ID:ePqxWGoLO [7/20]
土御門「ねーちんは案外サービス精神旺盛だにゃー」ニヤニヤ

神裂「つっ、土御門っ!口を慎みなさい!」

土御門「ここは学校だにゃー。みんな平等で当たり前。ねーちんこそ気をつけるだにゃー」

神裂「わっ、分かりました…」

上条「なんか、神裂ってやっぱ色んな意味ですげーんだな…」

神裂「えっ…///ありがとうございます…///」

土御門「(ねーちん、デレデレだにゃー)」

五和「………」イラッ

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 22:11:07.12 ID:ePqxWGoLO [8/20]
五和「上条さんっ!!」

上条「なんでせうか?」

五和「かっ、上条さんの今日の放課後の予定はどうなっていますか!?」アセアセ

上条「放課後?上条さんにしては珍しく補習がないのでフリーだけど」

五和「もし良かったら、一緒に買い物に行きませんか?学校鞄、装飾が無くて寂しいので可愛いのを着けたいなって…学園都市の案内もして貰いたいし…」モジモジ

上条「いいぜ。セブンスミストでも行くか?上条さんはお金がないので付き添いしか出来ませんが」




65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 22:15:32.29 ID:ePqxWGoLO [9/20]
五和「ありがとうございます!!」パアアアッ

神裂「上条当麻っ!」

上条「はいっ!」

神裂「私も買い物に行きたいのですが…」

上条「よしっ!神裂も一緒に行くか!」

神裂「はいっ!」

土御門「(おもしろくないにゃー)」

男子生徒一同「(ちくしょう…いつも上条ばかり…)」



68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 22:28:45.47 ID:ePqxWGoLO [10/20]
―放課後―
上条「授業も終わったしそろそろ行くか!」

神裂五和「はいっ!!」

―とある自販機にて―
上条「これが俺がよくジュースを買う自販機だ。一風変わったのが多いが結構美味「ちょっ、アンタ!!」」
上条「なんだ、ビリビリか」
御坂「アンタ、こんな所で何してんのよっ!!(なんで美人の同級生二人も連れてんのよ!!二人共巨乳だし…)」

上条「上条さんは今からセブンスミストに買い物に行くのですよ。この二人は転校生だから街案内含めてな」

五和「初めまして。五和といいます(この人も上条さんを…)」

神裂「こんにちは、神裂です(まな板か…)」

御坂「私は御坂美琴といいます。よろしく…(って、なにやってんのよ私は)」



69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 22:34:36.19 ID:ePqxWGoLO [11/20]
>>66
半パラレルとして読んで下されば嬉しいです。

御坂「私も今からセブンスミスト行こうとしてたんだよね~わっ、私も一緒に行っていいかな?」///

上条「お前も買い物あんのか。いいぜ、一緒に行くか」ニコッ

御坂神裂五和「(かっ、かっこいい…)」///

五和「で、ではそろそろ行きましょうか」///

神裂「そうですね…」///

御坂「じゃ、行きましょ…」///

上条「ああ、行くか(こいつらなんで顔赤いんだ?)」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 22:41:45.01 ID:ePqxWGoLO [12/20]
―上条の学生寮―
インデックス「とうま…早く帰って来ないかな…スフィンクスいるけど寂しくて死にそうなんだよ…」ピンポーン

インデックス「あっ、はーい」ガチャ

御坂妹「こんにちは、とミサカは挨拶をします」

インデックス「なんだ、クールビューティーか…」

御坂妹「なんだ、とは失礼ですね。とミサカは不快感をあらわにします。」

インデックス「ごめんなんだよ。とうまが帰って来なくて寂しいんだよ」

御坂妹「上条当麻は今セブンスミストに向かっているそうですよ。とミサカはMNWからの情報を公開します」



73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 22:47:24.40 ID:ePqxWGoLO [13/20]
インデックス「クールビューティーはそれを言いにわざわざ来てくれたの?」

御坂妹「敵に塩を送るわけではありませんが、そういう事になりますね」

インデックス「ありがとうなんだよ!それじゃあ早速セブンスミストに行くんだよ!」

御坂妹「一緒にですか?」
インデックス「当たり前なをだよ!!どっちが早く着くか勝負なんだよ!!」

御坂妹「分かりました。負けませんよ。とミサカはクラウチングスタートをして身体能力の差をアピールします」ダッ

インデックス「まっ、待つんだよ!」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 22:52:19.28 ID:ePqxWGoLO [14/20]
―セブンスミスト前―

上条「ここがセブンスミストだ。なんて事ないデパートだが品揃えは確かだぞ」

五和「ありがとうございます。可愛いのがあるといいのですが…」

神裂「こういったところは久しぶりに来るので少し緊張しますね」

上条「確かに、どっちかというと古着屋に行ってそうなイメージがあるな。ジーンズとか見ると」

神裂「あっ、あれは戦闘によって破れてしまったのですが、動きやすいから着てるだけです!!」///

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 22:57:45.41 ID:ePqxWGoLO [15/20]
上条「そうなのか…色々大変なんだなお前も」

神裂「様々な事がありましたからね…」

御坂五和「(会話に入りにくい…)」

インデックス「とーま!!」
上条「ん?インデックスじゃないか?こんな所まで一人で来たのか?」

インデックス「クールビューティーと一緒なんだよ!!」
御坂妹「はぁ、はぁ…シスターの驚異的な脚力にミサカはダウン寸前です」グッタリ

上条「なんかお疲れみたいだな」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 23:03:01.68 ID:ePqxWGoLO [16/20]
上条「ここに来たって事はお前らも買い物か?」

御坂妹「いえ、ミサカ達はあなたに会うためにここに来たのですよ。とミサカは自分の行動の理由を告白します」

上条「おう、何か用があるんだな。って、何でここにいるって分かったんだ?」
御坂妹「それは秘密です。」

上条「まぁいっか。で、何の用事なんだ?」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 23:12:38.58 ID:ePqxWGoLO [17/20]
御坂妹「ミサカはあなたに言いたい事があります。とミサカは上がりつつある心拍数を感じながら言います」
上条「えらく緊張してるな。で、どうした?」

イ神五御「(まさか…)」

御坂妹「ミサカはあなたが好きです。あなたがミサカとの思い出を覚えてなくても…ミサカにはあなたしかいないのです」

御坂妹「今ミサカがここにいるのは、あなたがミサカの命を救ってくれたからなのです」

御坂妹「記憶を失ってすぐにこんな事を言うの唐突だというのは分かっています」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 23:22:53.09 ID:ePqxWGoLO [18/20]
御坂妹「もう一度言います。ミサカはあなたが大好きです。ミサカと…交際をしてください…」ポロポロ

上条「御坂妹…」

御坂妹「…」////

イ神五御「」

上条「俺…何も覚えてないんだぞ。俺の中のお前との思い出はまだ真っ白だ。でも、お前が涙を流しながらこんな俺に告白をしてくれた事、スゲェ嬉しかった」
上条「頭では覚えてなくても、心で覚えてたのかもしれない…お前と話してたらなんていうか…落ち着くんだよな…なんか…」

上条「今日から…お前との新しい思い出作りを初めてもいいか?俺は確かに記憶を失った…だからこそ、今からは誰にもぶち殺せない俺とお前との幻想(思い出)を一緒に造っていきたいんだ…」

御坂「…うっ…ふわぁぁぁぁぁぁん」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 23:28:24.90 ID:ePqxWGoLO [19/20]
上条「御坂妹…」ギュッ

ミサカ「あっ…」キュン

上条「ほんとありがとうな…俺、お前をずっと大切にするから…もう…絶対記憶を失わないから…」

ミサカ「はい…大切にして下さいね…とミサカはあなたの胸の中で甘えながら言います」

上条「あぁ…」

イ神五御「(なんでこうなった…)」

―10分後―

上条「みんな、待たせてすまなかったな。さぁ、買い物に行くか」


81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 23:32:24.09 ID:ePqxWGoLO [20/20]
御坂「ふっ、ふざけんなあああああぁぁぁぁ!!!!」ドゴーン

神裂「七閃!」

五和「はぁっ!!」

インデックス「とーまーっ!!」ギラリ

上条「なっ、ふっ、不幸だぁぁぁぁぁぁ!!」

END

コメント

妹endはないわぁ

No title

最後投げたな

No title

なんで神裂のジーンズが戦闘中に破れたことになってんの?

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