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ハルヒ「TSF?」 別ver

140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/01(月) 20:00:06.90 ID:5yf0qv4JP
ハルヒ「ネットに載ってるんだけど、TS化とかTSFって何か知ってる?」

キョン「いや、わからないな」

ハルヒ「有希は?」

長門「…」フルフル

キョン「そのままネットで調べればいいんじゃないか?」

ハルヒ「あ、それもそうね」カタカタ


141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/01(月) 20:02:42.28 ID:5yf0qv4JP
キョン「で、なんだった?」

ハルヒ「んー、よくわからないけど、性転換のことみたい」

キョン「性転換ねぇ」

ハルヒ「フィクションのジャンルでの略称なんだってさ」

キョン「ふーん」


142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/01(月) 20:05:14.23 ID:5yf0qv4JP
ハルヒ「ちょっとおもしろそうね」

キョン「そうか? 気持ち悪いだけじゃねえか」

 コンコン

国木田「あ…おじゃまします。キョンいる?」ガチャ

キョン「おう国木田。どうした?」

国木田「先生がなんか呼んでたよ」

キョン「え」

国木田「なんかしたの?」

キョン「い、いや…特に思い当たらんが…なんだろう」

国木田「とにかく、職員室行ってね。伝えたからね」


143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/01(月) 20:08:11.90 ID:5yf0qv4JP
キョン「わかった。じゃ、ちょっと出てくるわ」スタスタ

ハルヒ「……」

 ジー

国木田「…? な、何? 涼宮さん」

ハルヒ「……」

国木田「何か用? 僕もう帰るよ」

ハルヒ「…別に。何でもないわ」

国木田「そ、そう」ガチャ バタン

ハルヒ「……」


144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/01(月) 20:12:11.30 ID:5yf0qv4JP
─────

キョン「うー寒い寒い…」

谷口「おーっすキョン」

キョン「おう」

谷口「いきなり寒くなってきやがったなぁ」

キョン「そうだな」

国木田「おはよー二人とも」

キョン「おう。くにき…」


145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/01(月) 20:15:41.48 ID:5yf0qv4JP
キョン「……」

国木田「? どうしたの?」

キョン「あ、あれ? すまん人違い…」

国木田「は?」

キョン「谷口、おまえの知り合いか?」

谷口「あ? 何言ってんだおまえ」

キョン「いや、何言ってんだって、この人だよ」

谷口「はぁ? この人って…普通に国木田じゃねえか」

キョン「え?」

国木田「…どうしちゃったのキョン」


146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/01(月) 20:19:48.77 ID:5yf0qv4JP
キョン「いや。いやいやいやおかしいだろ。だって…国木田って…これ女の子じゃねえか」

谷口「…寒さで頭いかれたのか?」

国木田「…なんか何気にひどいこと言ってない?」

谷口「国木田が男だとでも思ってたのかおまえは?」

キョン「……」

キョン「…一つ聞きたい。国木田…おまえは前から…元から女だったか?」

国木田「当たり前じゃん!」

キョン「…そうか」


151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/01(月) 20:33:13.36 ID:5yf0qv4JP

キョン「…というわけだ」

古泉「ほほう。国木田君が女性に…」

キョン「ハルヒの力せいだと思うか?」

古泉「まぁそう考えて間違いないでしょうね。昨日ちょうどそのような会話をしていましたから」

キョン「性転換がどうしたとかってヤツか…まったくはた迷惑なヤロウだな」


152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/01(月) 20:36:56.88 ID:5yf0qv4JP
キョン「どうしたらいいと思う?」

古泉「ふむ…なんとも。現状では手の打ちようがありませんね。彼には申し訳ないですが、しばらくは女性のままでいてもうらしか」

キョン「そうは言ってもなぁ…」

古泉「彼らの記憶では、国木田君は元から女性、ということになっているのでしょう? ならたいした問題ではないんじゃないですか?」

キョン「で、でもそれじゃ国木田が可哀そうじゃねえか」

古泉「そうですかね? まぁ、涼宮さんの興味が他のことに向いたらきっと彼も元に戻るでしょう。心配いりませんよ」

キョン「……」


153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/01(月) 21:04:32.66 ID:5yf0qv4JP
──────

 キーンコーンカーンコーン

谷口「あー腹減った。キョン、飯食おうぜ」

キョン「おう」

国木田「よっこいしょっと」

キョン「…? く、国木田。おまえも俺らといっしょに食うのか?」

国木田「え?」


国木田「……え、な、なんで? いつもいっしょに食べてるじゃんか……」

キョン「い、いや。だって…おまえは女子…だろ?」

国木田「……」


154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/01(月) 21:22:01.99 ID:5yf0qv4JP
谷口「お、おいキョン…」

キョン「あ、いや別に変な意味で言ったわけじゃないんだが…」

国木田「……」

キョン「なぁ国木田。俺とおまえって中学ん時から仲良かったっけ」

国木田「え…う、うん。一応…」

キョン「そ、そうか…」


キョン「……」モクモク

谷口「……」モクモク

国木田「……」モクモク


155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/01(月) 21:24:14.32 ID:5yf0qv4JP
キョン「はぁ…」

谷口「おいキョン。おまえ今日どうしたんだよ?」

キョン「え!? な、何がだ」

谷口「なんであんなに国木田にヒデーこと言うんだ? おかげで弁当の時気まずくてしょうがなかったじゃねえか」

キョン「あ…すまん。悪気があったわけじゃないんだ」

谷口「…どういうつもりか知らんけどよ。とにかく、後で国木田に謝っておけよな」

谷口「あいつ、女子に友達少ねーんだ。気にしてるだろうからさ」

キョン「…そうなのか。わかった」


157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/01(月) 21:48:27.71 ID:5yf0qv4JP
国木田「……」

キョン「あ、おい。国木田」

国木田「あ…キョ、キョン。どうしたの?」

キョン「あの…さっきは悪かった。弁当の時、いきなり変なこと言っちまって」

国木田「あ、ああ…ううん、いいよ。別に気にしてないから」

キョン「…なんか今日の俺、ちょっとおかしかったよな。悪いな、今日の俺の言動は忘れてくれ」

国木田「大丈夫だよ。キョンがおかしいのは今日に始まったことじゃないからさ」

キョン「お、なんだとこのヤロ」

国木田「あははは」


158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/01(月) 21:51:40.79 ID:5yf0qv4JP
キョン「……」

国木田「……」


キョン「…そんじゃ、また明日な」

国木田「あ…ね、ねえキョン」

キョン「ん?」

国木田「あの…さ。今日、暇?」

キョン「え…そうだな。まぁ。暇っちゃ暇だが」

国木田「じゃ、じゃあ…久しぶりにキョンの家遊びにいっちゃダメ?」

キョン「え」


159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/01(月) 21:56:44.74 ID:5yf0qv4JP
─────

国木田「おじゃましまーす…うわー久しぶりだなぁ」

キョン「おいおい、そんな感慨にふけるようなもんじゃないぞ俺の部屋なんて」

国木田「いやー懐かしいよ。だって中一くらいの時は毎日のように来てたからねー」

キョン「そ、そうだっけか…」

国木田「そうだよ」


キョン(…そりゃたしかにそうだったが…その国木田は男だったわけで)

キョン(女の国木田もその設定は変わってないのか? わけがわからん)


168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 04:21:03.09 ID:6AtFybTTP
国木田「あー、キョンの匂いがする」

キョン「な、何を言ってるんだおまえは」

国木田「え? あはは。冗談だよ冗談」

キョン「……」


キョン「…マリカーでもするか」

国木田「あ、うん。そうだねやろうやろう」


169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 04:25:14.75 ID:6AtFybTTP
国木田「うわっまた落ちた。あ…あー」

キョン「……」

キョン(こうしてると性別以外はまったく今までの国木田と変わらんな)

キョン(…しかしよく見ると結構可愛いなこいつ)

国木田「ねぇキョンちょっとはフォローしてよ。またビリになっちゃう…」

国木田「…な、何だよじーっと見て」

キョン「あ、いやいやなんでも」

国木田「……」


171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 04:28:43.55 ID:6AtFybTTP

国木田「うーん…あ、もうこんな時間か。そろそろ帰らなきゃ」

キョン「そうだな。なんだったら泊ってったらどうだ?」

国木田「え、えぇ!? だ、だってそんな…」

キョン「冗談だ冗談。はは」

国木田「…もう…」


173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 04:34:25.79 ID:6AtFybTTP
国木田「…でも楽しかった。本当に久しぶりにキョンと遊べたな」

キョン「そんなに久しぶりだったか?」

国木田「うん…」

国木田「だってキョンはさ。中3の時は佐々木さんとずっと仲良かったし」

国木田「高校に入ってからは涼宮さんたちとずっといっしょだったから」

キョン「そ、そうか…なんか…すまん」

国木田「あ…いや…」


キョン(…なんだこの空気は)


174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 04:38:14.95 ID:6AtFybTTP
キョン「んじゃ、また明日な」

国木田「うん。…あ、キョン」

キョン「どうした?」

国木田「その…」


国木田「…またこうやって、暇な時でいいから遊んでくれる?」

キョン「え…あ、ああ。もちろん。当たり前だろ」

国木田「ふふ。…じゃあね。おじゃましました」ガチャ


キョン「…はぁ。なんか肩こったな…」


175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 04:43:41.24 ID:6AtFybTTP
─────

国木田「おはようキョン」

キョン「おう」

谷口「ういーっす国木田。キョン」

国木田「あ、谷口。おはよー」


キョン(…一か月経っても国木田は女のままか。なんかもうすっかり見慣れちまったな)

キョン(古泉の言う通り、誰も困ってないみたいだしこのままでもいいのかもしれん)


176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 04:46:15.95 ID:6AtFybTTP
キョン「……」ジーッ

国木田「……?」

キョン「……」ジーッ

国木田「な、なんだよぉ…人のことじっと見て…」

キョン「いや、別に」

国木田「やめてよ…恥ずかしいじゃんか…」

キョン(おもしろいなこいつ)


谷口「……」


177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 04:49:14.77 ID:6AtFybTTP
─────

キョン「ふあぁ…眠い。しかし数学の課題やっちまわんと…あーめんどくせーなぁ」

 プルルルルルルルル

キョン「ん? 誰だこんな夜中に…?」

キョン「なんだ谷口か」ピッ

谷口「もしもし。キョンか?」

キョン「ああ。なんだどうした?」


178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 04:53:16.35 ID:6AtFybTTP
谷口「悪いなこんな夜中に」

キョン「別にいいよ。それよりどうしたんだなんかあったか」

谷口「その…なんだ。ちょっとおまえに聞きたいことがあって」

キョン「聞きたいこと?」

谷口「ああ…」


谷口「…単刀直入に聞くぜ。だから正直に答えてくれよ。おまえ、国木田のこと好きなのか?」

キョン「は……はあぁ?」


179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 04:58:26.18 ID:6AtFybTTP
キョン「な、何言ってんだおまえ?」

谷口「どうなんだよ」

キョン「す、好きって、だってあいつ男…」

キョン(…じゃないのか)

谷口「なんだ?」

キョン「…いや。あのな、あいつはただの友達だ。好きとかそんなんでは全然ない」

谷口「……」


谷口「…本当か?」

キョン「トゥルー」


180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 05:03:45.29 ID:6AtFybTTP
谷口「そうか…」

谷口「…な、なぁキョン。もう一つ聞いていいか」

キョン「なんだよ」

谷口「あいつがさ、俺のことを好きって…可能性、ちょっとはあるかな」

キョン「……」

キョン(…そういうことか)

キョン「どうだろうな。俺達はずっと友達だったからなぁ」

谷口「ああ…」


187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 15:53:03.17 ID:6AtFybTTP
キョン「悪いけど俺にはよくわからん。あんまり適当なことも言えんしな」

谷口「……」

キョン「…国木田のこと好きなのか?」

谷口「ああ」

キョン「本気で?」

谷口「本気だ。ずっと前から好きだった」

キョン「ふーん…」

キョン(…すまん谷口、ハルヒのせいで…)


188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 16:04:46.12 ID:6AtFybTTP
─────

キーンコーンカーンコーン

キョン「ふあぁ…」

キョン「……」

キョン「…ん」


キョン「…国木田?」


189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 16:06:55.90 ID:6AtFybTTP
キョン「おーい。おいってば国木田」

国木田「!!」ビクッ

キョン「おい…どうした? なんかあったのか?」

国木田「別に…」グスッ

キョン「別にって…泣いてんじゃねえか」

国木田「グスッ…なんでも…ない…」


190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 16:12:42.70 ID:6AtFybTTP
キョン「なんでもないってことないだろ…どうしたんだよ?」

国木田「……」

キョン「おい…国木田…」

国木田「…うっ…うう」


国木田「うああああああああああぁぁぁぁん!」

 ガバッ

キョン「!? ちょっ…お、おい!」

国木田「わあああああああああああ」


191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 16:30:09.75 ID:6AtFybTTP

国木田「……」

キョン「ほれ。コーヒー」

国木田「…ありがと」

キョン「…ちょっとは落ち着いたか?」

国木田「うん…」

キョン「そうか」


国木田「……」

国木田「……谷口に……好きだって言われた……」

キョン「え」


193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 16:37:50.49 ID:6AtFybTTP
キョン「……」

キョン「ま、マジか…」

国木田「うん…だから付き合ってくれって…」

キョン「へぇ…」


キョン「…で、どうすんだ。あいつと付き合うのか?」

国木田「…断ったよ」

キョン「え…」


194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 16:41:14.89 ID:6AtFybTTP
国木田「だって…谷口のことは好きだけど…でも、あいつは友達だから」

キョン「そうか…」

国木田「…それに、僕にも…ずっと好きな人…いるから…」

キョン「……」


国木田「……」

キョン「……」

国木田「……」

キョン(…い、嫌な予感が…)


195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 16:53:09.20 ID:6AtFybTTP
国木田「…キョン」

キョン「!! な、なんだ!?」

国木田「……」


国木田「…あの…僕は…キョンにとって…なに?」

キョン「え…な、なにって」

国木田「ただの…友達?」


196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 16:58:21.48 ID:6AtFybTTP
国木田「僕は…違うよ。ずっと…キョンのこと…」

国木田「…ずっと…好き…だったよ…」

キョン(うぐっ)

国木田「…この学校にきたのも…キョンといっしょにいたかったからだし」

国木田「キョンが…佐々木さんとか涼宮さんと仲良くしてるのを見てるの…倒れそうになるくらい辛かった…」

キョン「……」


国木田「…キョン…」

国木田「…お願いだよ…ずっと…僕といっしょにいてよ…」


197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 17:06:29.88 ID:6AtFybTTP
キョン「……」

国木田「キョンがいないと…僕…」グスッ

国木田「グスッ…僕…は…グスッ」

 ガバッ

国木田「!?」

キョン「大丈夫だ絶対ずっといっしょにいるから…だからもう…泣くなよ…」

国木田「…キョン…」


198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 17:09:49.45 ID:6AtFybTTP
─────

キョン「あああ…」

キョン「何やってんだ俺は…国木田相手に…」

キョン「……」

キョン「でもあいつが…俺のことそんなふうに思ってたなんて…」

キョン「……」

キョン「谷口…すまん。俺は…国木田のこと…」


199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 17:15:15.79 ID:6AtFybTTP
─────

キョン「……」

谷口「うーっすキョン! おはよーさん」

キョン「ん……あ、おう……」

谷口「どうしたどうしたしけたツラして。風でも引いたか? 馬鹿のくせに」

キョン「……なんだよおまえ……元気いっぱいだな」

キョン(…ふられたんじゃなかったのか? 俺なんて昨日寝れなかったってのに…)

谷口「おう! 聞いてくれよ。昨日よーすっげーかわいい女ナンパしてよ。メアドゲットしちまったんだよ」

キョン「……あぁ?」

キョン「て、テメェ昨日国木田に告白したくせになんだその軽薄さは…!」

谷口「は……はあ? 国木田に…告白?」

国木田「おはよー」


201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 17:21:39.52 ID:6AtFybTTP
─────

キョン「あ…くにき…」

キョン「……」

キョン「ああ!?」

国木田「ど、どうしたのキョン…」

キョン「どうしたのって…」

谷口「おい、こいつちょっとおかしいぞ。俺がおまえに告白したとか訳のわからんこと言ってんだ。なんとか言ってやってくれ」

国木田「は、はぁ!? な、何それ…」

谷口「まぁ…いざとなったらそれもありかもしれんなぁ。なぁ国木田」

国木田「や、やめろよ気持ち悪いなぁ!」

キョン「……」


202 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 17:26:28.20 ID:6AtFybTTP

 ガラッ

キョン「おいハルヒぃ!!!」

ハルヒ「ビクッ! な…何よキョン」

キョン「てめえ……この野郎!! 俺はなぁ、決心しかけてたんだ! あいつをずっと大切にしてやろうって…それなのに…テメエは! テメエは!」

ハルヒ「へ!? ちょ…痛い痛い痛い!」

キョン「なんてことしてくれてんだこの馬鹿野郎!!! この…もう一回戻せ! あいつ女に戻せ!!」

ハルヒ「何…何言ってんのいったい何の話よ!! あっ、ギブギブギブ!!」


204 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 17:34:50.78 ID:6AtFybTTP

キョン「……はぁ」

キョン(結局今回の事件で被害をこうむったのは俺だけってことか…まぁいつものことだけど)

キョン(…もうあの国木田には会えないのか…死にたい…)

国木田「…キョン。キョン?」

キョン「ん…」

国木田「どうしたの? なんかずっとボーっとしてるけど…お弁当食べないの?」

キョン「ああ…今日…弁当忘れてきちまったんだ」

国木田「ふーん…」


国木田「…しょうがないな。僕のお弁当ちょっとあげようか?」

キョン「へ」

国木田「はい。あーん」


205 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 17:39:01.84 ID:6AtFybTTP
キョン「!?」

谷口「!?」

国木田「あーん」

キョン「え…あ…」

キョン「……」パクッ

国木田「…おいしい?」

キョン「……うん」ムグムグ

国木田「ふふ」


谷口「な…何やってんだおまえら男同士で…気持ち悪りい…」


206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 17:42:20.03 ID:6AtFybTTP
国木田「別にいいじゃん。ね、キョン」

キョン「ん……そう…かな」

谷口「よくねぇ! アホなことやるな! 見てるこっちがおぞましいわ!!」

国木田「谷口には頼まれてもやってあげないよ。ふん」

谷口「けっ!!!」


谷口「……」

谷口(…でも…)

谷口(…ちょっと…羨ましいかもしれん…なんでだ…国木田なのに)


208 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 17:45:34.74 ID:6AtFybTTP
谷口「あの…国木田…」

国木田「? なに」

谷口「さっきの…その…俺にもやってくんない? あーんって」

国木田「はぁ?」

キョン「!! ダメだ!! テメーがやるのは許さん。国木田、あんな馬鹿の言うこと聞くことないぞ。シカトだシカト」

キョン「だから…な。もう一回俺にやってくれ。ほら、あーん」

谷口「!? お、おい何やってんだキョン!! ずるいぞテメー!!」

キョン「うるせぇーー!!」

国木田「……」


209 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 17:47:06.52 ID:6AtFybTTP



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