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男「お、俺は幼馴染のことが好きだ!!」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/26(日) 18:16:00.80 ID:gSHi0Wqv0 [2/87]
◆◇教室◆◇
ガラガラ
男「…………」
「……うわ」
「学校やめないのかな」
「あー、きもい」
男「……」チラッ
「こ、こっちみたし」
「やだぁ」
◆◇教室◆◇
ガラガラ
男「…………」
「……うわ」
「学校やめないのかな」
「あー、きもい」
男「……」チラッ
「こ、こっちみたし」
「やだぁ」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/26(日) 18:17:01.34 ID:gSHi0Wqv0 [3/87]
男「……はぁ」
男(寝たふりでもしておこう)
男(あと二年の我慢だ)
男(まぁ、二年以降生きても良いこと無いだろうけどな……)
「ほんと、気持ち悪。ね?」
幼1「……うん」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/26(日) 18:18:14.91 ID:gSHi0Wqv0
「私、危ない人むり。あーゆーのって危ない人に分類されるよね?」
幼1「あはは……」
「てかさー、辞めるように幼1から言ってみてよ?」
幼1「あ、でも…」
「……あ、そっか、話題にするのも嫌……だよね、ごめんごめん、あはは」
幼1「……うん」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/26(日) 18:19:01.08 ID:gSHi0Wqv0
幼1「……」ぎゅっ
キーンコーンカーンコーン
「あっ、チャイム鳴っちゃったね、席に戻ろっかっ」
幼1「あの時……何で……」
「ん、どうかしたの?」
幼1「……! あ、ううんっ、何でもないよ、ごめんねっ」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/26(日) 18:19:32.38 ID:gSHi0Wqv0
「そう」
すたすた
幼1「……」ぎゅっ
男(チャイム鳴ったみたいだな……)
男(そろそろ寝たふりやめておくか)
ガラガラ
先生「よーし、みんな席につけー!」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/26(日) 18:20:08.32 ID:gSHi0Wqv0
◇◆昼休み◇◆
男「屋上! 参上!」
男「あと半日! がんばるぞおおお!!」
幼2「ふふっ」
男「!!」
男(き、聞かれてた……。恥ずかしいな……)カァッ
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/26(日) 18:21:38.84 ID:gSHi0Wqv0
幼2「やぁ、また来てたのだな」
男「幼2……。逆に同じことを言いたい」
男「何でいつもここに来んの?」
幼2「私の勝手じゃないか?」
男「……ま、まぁ、幼2がそれで良いなら」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:22:29.34 ID:gSHi0Wqv0
幼2「私的には、君と二人で食べているところを他の人には見られたくないのだ
けどね」
男「……」
男「そう、かよ……」
幼2「……」ぐっ
幼2「まぁ、いい。食べようか、二人でランチを」
男「ああ、うん」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/26(日) 18:23:08.42 ID:gSHi0Wqv0
……
…………
幼2「また君はパンだったな」
男「あー、まあ自分で作るのは面倒だからな……」
幼2「……」
幼2「じゃあ、夜はどうしてるんだ?」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:23:55.28 ID:gSHi0Wqv0
男「夜は」
男「夜は外食してるな。ファミレスとか」
男「結構美味いし、種類も多いし」
幼2「そ、そうか」
幼2「ようし、久しぶりに、私が男のために晩御飯作ってあげようか?」
男「幼なじみとして、か?」
幼2「それ以外に何があるのだ?」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:24:38.77 ID:gSHi0Wqv0
男「いや……別に」
男「でも、一人で家に来て……――もし、襲われたらどうする?」
幼2「いや、大丈夫。されたらされたときだ!」
幼2「今日は私が作る! もう決定した!」
男「はいはい。よろしくお願いします」
男「あー、もちろんだけど、幼2を襲ったりなんか絶対にしないから。安心しろ
……って言うまでもないよな、あはは……」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/26(日) 18:25:33.19 ID:gSHi0Wqv0
幼2「…………」
キーンコーンカーンコーン
幼2「予鈴か。じゃあ今日は買い物してから、家に向かうよ」
幼2「ちゃんと、家にいるんだぞ」
タッタッタッ
男「……ああ」
男「まだ幼なじみってことで良いんだよな……?」
男「いや、まだ幼なじみ……なのか……」
男「まぁ、たまには楽しみも欲しいよな」
すたすたすた
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:26:24.45 ID:gSHi0Wqv0
◆◇教室◆◇
「あはは、それでね」
「いやっ、でもさー」
「うんうん」
幼1「ふふっ」
ガラガラ
男「…………」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:26:56.66 ID:gSHi0Wqv0
「うわ、入ってきたし」
「俺っちゴールドスプレー使ってんだけど!?」
「何言ってんのよ、もう、あははっ」
幼1「……」チラッ
男「……」チラッ
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:32:06.06 ID:gSHi0Wqv0
男「……」
幼1「あ、う」
「どうしたんだ、幼1――って、男!!」
「何睨んでんだよ!?」
「てめ、こ○すぞ、コラ!?」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:33:15.61 ID:gSHi0Wqv0
幼1「もう席ついておこ」ふいっ
幼1「私は大丈夫だから……ね?」
「あ、ああ。また何かあったら俺に言えよ?」
「幼1もかわいそうだよね~、あんなキモいのに好かれちゃってさ」
「あー、ほんとに学校辞めてほしい。転校してほしいし」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:35:29.03 ID:gSHi0Wqv0
「でもコレひきとるとか転校先の学校が可哀相じゃん?」
「あんた優しいじゃん、あははっ」
ガラガラ
先生「おーし、席につけー、みんなー!」
ざわざわ
男「…………」
男(楽しいことなんてないな……)
男(はぁ……)
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:36:11.32 ID:gSHi0Wqv0
幼1「………………」
男(ばーか、俺ばーか)
男「はぁ」
男(幼1が楽しそうにしてたら、それで良いんだ。うん、それで良い)
先生「ようし、じゃあ早速だがココを……男!」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:39:55.59 ID:gSHi0Wqv0
男「!?」
先生「解いてみろ」
男「それの値は(√6+√2)/4で、角は75°です」
先生「はい、じゃあ次は――」
男(急に当てんなよ……。びっくりするなぁ、もう……)
「ミスればいいのに」
「ほんとにねぇ」
男(こいつらガキか)
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:40:41.70 ID:gSHi0Wqv0
……
…………
男(終わった……一日一日が長く感じる……)
男(今日は、うん、今日は幼2がくる)
男「!?」
男(掃除しなきゃじゃないか!!)
幼1「あー、数学がわからないよ。テストやばいかもしれない……」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:42:07.44 ID:gSHi0Wqv0
男「……」
「幼1ちゃん、俺が教えてやるじゃん!!」
幼1「えっ、ほんとに?」
「うんうん! もちろんだってばよ!」
幼「あー、でも、ごめんね。自分で頑張ってみようかな、あはは」
男「……」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:46:13.01 ID:gSHi0Wqv0
「あっはっはっ」
「振られてやがる、だっせえ、あはは」
「こ、こんにゃろ! るせーよう!!」
男(前までは一番最初に俺にたよってたのになぁ)
男(前って……どのくらい前だっけ……去年くらい?)
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:48:16.87 ID:gSHi0Wqv0
◇◆男の家◇◆
男「ただいまー」
男「はい、お帰りー」
男「よっと、片付けないとな」
男「……せめて、リビングとキッチンぐらいわな……」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/26(日) 18:49:57.31 ID:gSHi0Wqv0
男「……ごくり」
男「いや、もうこれ無理かもしれんね……」
男「踏み場もないじょうたいだからな」
男「はぁ。やっぱりほぼ一人暮らしはタイヘンだ……」
男「よっこら、せ――」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:56:20.87 ID:gSHi0Wqv0
◆◇家の近所◆◇
幼2「♪~♪~」
すたすた
幼2「久しぶりだな、男の家に行くのは」
幼2「昔はよく3人で――」
すたすたすた
幼2「――……あっ」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:56:52.08 ID:gSHi0Wqv0
すたすたすた
幼1「…………」
すたすた
幼1「っ!!」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 19:06:18.29 ID:gSHi0Wqv0
幼2「やぁ、今帰りかい?」
幼1「幼2ちゃん……」ギロッ
幼2「なぜ、君が睨むんだろうか」
幼1「――がいなかったらっ!」
幼2「っ!!」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 19:06:49.09 ID:gSHi0Wqv0
幼2「むしろ、それを言いたいのは――」
幼2「……止めておこう」
幼2「近所の方に見られたらまずいからね」
幼1「……」
幼1「その袋……買い物?」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 19:08:13.69 ID:gSHi0Wqv0
幼2「これか?」ガサッ
幼2「これは晩の夕食だ」
幼1「まさか……」
幼2「……いや」フルフル
幼2「ところで、君は学校帰りみたいだけれど、遅くないか?」
幼1「それは、学校で勉強してたから……」
幼2「ふむ」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 19:08:46.70 ID:gSHi0Wqv0
幼2「苦手な数学か?」
幼1「……うん」
幼2「……」
幼1「ねぇ、家に帰らないの?」
幼2「君こそ先に帰れば良い」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 19:11:41.06 ID:gSHi0Wqv0
幼1「……それじゃあ」
すたすた
ガチャ
幼2「幼1が……わからない……」
幼2「…………」
幼2「男の家に、はやくいかないと、だな」
幼2「男……」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 19:12:15.52 ID:gSHi0Wqv0
◆◇男家◆◇
幼2「おじゃまします」
男「ちょっ、だめっ、勝手に入っ」
幼2「うっ……」
幼2「これは酷いな」
男「みっ、みるな」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 19:24:14.35 ID:gSHi0Wqv0
幼2「夕食の前にしないといけないことがありそうだな、ふふっ、やれやれ」
幼2「ほら、片付け手伝うよ」
男「あ、ああ。すまん」
幼2「まったく……」
男「久しぶりだな、家に来たの」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 19:24:49.60 ID:gSHi0Wqv0
幼2「ん? 何か言ったか?」
男「いや、何も。それとってくれ」
幼2「はい」
男「ありがとう」
幼2「…………」
幼2「…………ああ、久しぶりだな。ふふっ」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 19:26:55.31 ID:gSHi0Wqv0
……
…………
男「ふぅ」
男「助かった、ありがとう」
幼2「本当やれやれ、だ」
幼2「日頃からやってないからこんなことになったんだ」
男「……返す言葉もありません。すみません」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 19:27:26.16 ID:gSHi0Wqv0
幼2「ふふっ」
幼2「今からじゃあ、遅くなるけど、晩御飯つくるよ」
男「ありがとう。何から何まで、ありがとう」
幼2「それは575?」
男「あはは」
男(今日は楽しいなぁ)
男(久しぶりの一人じゃない晩御飯だ)
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:16:05.32 ID:gSHi0Wqv0
……
…………
男「ふぅ……」
男「やっぱり、美味しかったよ」
幼2「ふふっ、やっぱりとは」
男「ごちそうさま」
幼2「お粗末さま」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:16:35.94 ID:gSHi0Wqv0
幼2「……」
男「……?」
幼2「あのさ、男」
男「んん、どうした?」
幼2「やっぱり男は、まだ……」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:19:00.15 ID:gSHi0Wqv0
幼2「いや、なんでもない」
男「ちょっ、言いかけてやめんなよ。気になるってば」
幼2「ふふっ、絶対何も言わないよ」
男「そーかよ……」
幼2「さて帰ろうかな」
男「あ、おくってくよ。っても家は直ぐそばだけどな」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:19:30.99 ID:gSHi0Wqv0
幼2「いや、いらないよ」
幼2「二人でいるところを近所で見られたら、付き合ってるって誤解されてしま
うかもだからね」
幼2「ただでさえ、君の家を出入りしているのに……余計に酷くなる」
幼2「一人で大丈夫さ」
男「ああ……そうか、気をつけてな」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:20:15.12 ID:gSHi0Wqv0
幼2「あ、でも気持ちはありがたいよ」
すたすた
男「うん」
幼2「お邪魔しました」
すたすたすた
ガチャ
男「……」
男「…………はぁ」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:20:45.99 ID:gSHi0Wqv0
◆◇学校◆◇
男「……」
男(またイヤな朝が始まる……)
男「はぁ」
ガラガラ
男「…………」
「…………ふふっ」
「クスクスクスクス」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:21:18.54 ID:gSHi0Wqv0
「クスクスクスクス」
男「……?」
ガタッ
男「っ!!」
男(うわ……今日は机に落書きですか)
男(毎度毎度、暇なんだな……)
59 名前:伏線回収、もうちょっと先かな[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:25:03.65 ID:gSHi0Wqv0
「ほらっ、みてよ幼1ちゃん」ニヤニヤ
幼1「…………あ、はは」
「あははっ」
男「……」チラッ
幼1「……」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:25:50.91 ID:gSHi0Wqv0
男(……幼1……)
男(……はぁ)
男(まぁ、仕方ない、よな)
男(ていうか雑巾でとれんのかな? 確か外だよなー……)
すたすた
「あははっ」
「くすくすくす」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:27:59.22 ID:gSHi0Wqv0
幼1「…………」ぎゅっ
「あ、そだそだ、今日の英語大丈夫?」
「あ、やばい……。当たりそうなんだよねー」
「私もやろっと」
「そだ、幼1……幼1?」
幼1「…………」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:28:38.39 ID:gSHi0Wqv0
幼1「…………」
「どうしたの?」
幼1「えっ、あっ、ううん!」
幼1「何でもないよ!」
「えー、へんなのー」
…………
……
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:51:39.24 ID:gSHi0Wqv0
先生「こないだの模試の成績返すぞー」
ざわざわ
「私絶対やばいんだけど」
「いやもう模試とかうけたこと忘れてたわ、あはは」
男「………」
先生「つぎ、男~」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:52:19.24 ID:gSHi0Wqv0
ガタッ
男「……はい」
先生「ん、さすがだな」
男「……」
すたすた
男(合格判定は…………A!?)
男(よし! これで……うん、これで……)
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:52:52.66 ID:gSHi0Wqv0
幼1「わぁ、どうしよう……判定やばよぅ! C判……」
「えっ、偏差値いいじゃんっ」
「わっ、幼1ちゃん凄い大学志望するんだね~」
「ここは難しいよ、うん」
「頑張れ、頑張れ!」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:54:05.25 ID:gSHi0Wqv0
◆◇屋上◆◇
男「……ふぅ」
男「この調子でいけば、いけるかも……だな」
男「よしっ、頑張ろ!!」
ガチャ
幼2「ふふっ、何だか気合い入れてる見たいだけど」
男「!!」
男(き、聞かれてた……。恥ずかしいな……)カァッ
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:55:18.09 ID:gSHi0Wqv0
幼2「どうかしたのかい?」
男「やっぱり、今日も来たのか」
男「もしかしてクラスに友達いない?」
幼2「ふふっ、君ではあるまいし」
男「笑えない……」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:55:49.05 ID:gSHi0Wqv0
男「じゃあ、何できたんだよ」
幼2「君がここから飛び降り自殺とかしないように見張るためだよ」
男「へいへい」
幼2「ふふっ」
幼2「隣、いいかい?」
男「ああ」
さっさっ
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:56:19.71 ID:gSHi0Wqv0
男「ここに座れよ」
すたっ
幼2「さっきは何を喜んでいたんだい?」
男「えっ、あー、模試の結果」
幼2「ん、模試の結果で一喜一憂していてはダメだな」
幼2「どんと構えてないとね」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:57:46.79 ID:gSHi0Wqv0
男「えらそうに……」
幼2「あははっ、私は偉いんだよ」
幼2「男……志望は――」
男「うん、もちろん変えてない。模試にも第一志望しか書いてない」
幼2「そうか」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:59:47.86 ID:gSHi0Wqv0
幼2「まぁ、受験までこのまま勉強続けられると良いのだけどね、ふふっ」
男「ああ、頑張るよ」
幼2「ん、ではそろそろ、昼食にしよう」
幼2「ふむ、喋り過ぎたようだ。時間がない」
男「あー、ほんとだな」
幼2「いただきます」
男「いただきますっ」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 21:00:36.06 ID:gSHi0Wqv0
男「……」
もぐもぐ
幼2「ふふふっ」
男「どうしたんだ?」
幼2「いや、何でもないよ。ふふっ」
男「んー、ならいいけど」
もぐもぐ
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 21:01:57.87 ID:gSHi0Wqv0
男「あ、そうそう」
男「なぁ、今日は――」
幼2「今日も晩御飯を作ってほしい……とかかな?」
男「えっ、うん」
男「もしよかったらお願いしたいんだけど……」
幼2「……」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 21:04:04.05 ID:gSHi0Wqv0
幼2「うーん」
幼2「ただの友達なのに、連日お邪魔するのはおかしいと思うのだけれど」
男「……そ、そうか」
幼2「食べ終えたし、次の授業が移動教室だし」
幼2「うん、もう行くね」
男「おう」
幼2「……」
すたすたすた
男(あーっ、もうっ、くそ)
男(俺のバーカバーカ)
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/26(日) 22:03:37.96 ID:gSHi0Wqv0
◆◇教室◆◇
「でね、二人でいたんだよっ」
「えっ、嘘!」
「わわっ、それって危ないんじゃあ……」
男(なんか女子たち盛り上がっているな)
すたすた
男「…………ふぅ」
男(とりあえず、今日はもう残りの時間が少ない)
男(がんばろう)
…………
……
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 22:04:08.69 ID:gSHi0Wqv0
◆◇学校◆◇
男「…………」
男(よし、帰るか)
「おい、キモ男、お前教室掃除だろ、今日。帰んのかよ?」
男「あ、すまん、忘れてた」
「ったく」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 22:05:38.40 ID:gSHi0Wqv0
「まぁいい、あとは全部まかせたわ!」
男(こいつら……。箒出すだけ出して放置して帰るとか……)
男(まぁ、仕方ないよな。一人でやるか)
サッサッ
男(とりあえず、この箒を片付けないとだな)
サッサッ
男「つか教室汚いな……これはヒドイ」
男「いっっちょがんばりますか!」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 22:07:13.40 ID:gSHi0Wqv0
男「~♪」
男「むしろ一人のが掃除やりやすいしな!」
サッサッ
男「ふんふんふん~♪」
サッサッサ
男「次はこれを――」
ガラガラ
幼1「……」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 22:08:22.59 ID:gSHi0Wqv0
男「……あ」
幼1「っ!!」
男(うわぁ……きまずいな……)
男「よお……」
幼1「う……うん」
男「忘れ物?」
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 22:09:24.03 ID:gSHi0Wqv0
幼1「えっ、べ、別にっ、違うもんっ」
スタスタッ
男「……」
幼「……」
男「ふふっ」
幼1「うっ、笑わないでよお!」
男「いや、あはは、すまん」
幼1「うー……」
男「やっぱり幼1は変わってないよな」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 22:11:09.95 ID:gSHi0Wqv0
幼1「誰も変わってないよ。関係がかわっただけ」
男「……」
男「そっか」
幼「……」
男「話し掛けてごめん」
幼1「……ううん」
ガラガラ
「あっ、幼1! 待ってたん――」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 22:12:30.74 ID:gSHi0Wqv0
「――!?」
「ちょっと、幼1!! 大丈夫!? 何もされなかった!?」
幼1「えっ、あっ、うん」
幼1「大丈夫だ、よ、ほんとに」
「そう……」
「キモ男!!」ギロッ
「幼1に近づかないってことになってたんじゃないの!?」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 22:14:02.31 ID:gSHi0Wqv0
「ねぇ、先生を呼んできて、先生を!」
「う、うん、わかった!」
男(あー……くそっ)
男(ついてねぇな……。はぁ)
幼1「や、やめて!!」
男「!?」
幼1「大丈夫だから!!」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 22:15:30.92 ID:gSHi0Wqv0
「えっ……幼1ちゃん?」
「ほんとに大丈夫なの?」
幼1「うん、ありがとう。ほんとに大丈夫」
幼1「あと今日のことは忘れて欲しいな」
男「……」
「ま、まぁ……幼1が言うなら……」
「だよね……」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 22:16:43.98 ID:gSHi0Wqv0
幼1「ふふっ」ニコッ
男「……ありがとう」ボソッ
「もう忘れ物はとったよね?」
「よし、帰ろう帰ろう!」
幼1「うんっ」
すたすた
ガラガラ
男「…………」
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 22:19:36.03 ID:gSHi0Wqv0
男「ふぅ…………」
男「たすかったけど」
男「やっぱり今日のこれはマズイな」
男「俺がもっと幼1を『避け』ないと、だな……」
男「とりあえず、掃除しよ」
男「――大丈夫♪」
男「たまの失敗はスパイスかもね~♪」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 22:21:34.57 ID:gSHi0Wqv0
◆◇家の近所◆◇
幼2「……いや、うん。やっぱり……ふむ」
幼2「やっぱり、男にもああ強く言ってしまったし……」
幼2「今日は止めるべきなのだろうか……」
すたすた
幼1「あ」
幼2「っ!?」
108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 22:25:00.41 ID:gSHi0Wqv0
幼1「また会ったね」
幼2「そうだな」
幼2「今日も居残り勉強だったのかい?」
幼1「…………う、うん。まぁそんなところ、かな」
幼2「ん?」
幼1「そ、そんなことより、何であなたはそこにいるの?」
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 22:26:42.16 ID:gSHi0Wqv0
幼1「男くんに用事でもあるの? それともおじさん?」
幼2「あ、いや。表札を見ていただけだよ」
幼1「あ、男くんならまだ帰ってないよ」
幼2「表札見ていただけだから、彼が中に居るかどうかなんて私には関係ないね」
幼1「ふーん」
幼1「……そう」
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 23:10:23.83 ID:gSHi0Wqv0
幼2「…………」
幼1「今日久しぶりに男くんと話したよ」
幼2「えっ……幼2っ!! 君はっ!!」ギロッ
幼1「どうして幼2ちゃんが睨むの?」
幼1「いつも男くんのこと何でもないっていってるのにさっ!!」
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 23:10:55.64 ID:gSHi0Wqv0
幼2「それはっ、私が彼の友人だからっ!」
幼2「君と彼が話するのは彼にとってツライと思ったからなん――」
幼1「っ!! 何も知らないのにっ、勝手に決めないでよっ!!!」
幼2「……っ」
幼1「こんなんだから、昔から幼2ちゃん嫌いだったの!!」
すたすたすた
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 23:11:26.64 ID:gSHi0Wqv0
幼2「ふー」
幼2「嫌われていたのか……」
すたすた
幼2「ほんとうに私らしくないな。近所だと忘れて声を荒げるなんて」
すたすた
幼2「しかも内容がコレ、だからね……」
幼2「今日は男にも会いたくないな。もう帰ろう」
すたすた
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 23:11:59.85 ID:gSHi0Wqv0
幼1『何も知らないのにっ、勝手に決めないでよっ!!!』
幼2「私が知らないことがあるのか……?」
幼2「ふぅ」
幼2「全く見当もつかないのだけれど」
幼2「やはり、私は蚊帳の外なわけだな……」
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 23:28:25.92 ID:gSHi0Wqv0
1部完(笑)
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 23:29:45.72 ID:gSHi0Wqv0
――――――1年前――――――
◆◇男家◆◇
ピーンポーン
男「…………ぐうぐう」
ピーンポーン
男「……んにゃ……すやすや」
……タッタッタッ
ガチャ
幼1「男くんっ!」
幼1「起きてよー! 朝だよ!」
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 23:30:34.48 ID:gSHi0Wqv0
幼1「はやく支度して!」
男「んー……んん?」
男「あー、もうちょっと寝かせてほし……ぐぅ」
幼1「男くん!!」
どんっ
男「!?」
127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 23:31:05.93 ID:gSHi0Wqv0
幼1「お、き、た?」
男「お、おきました、はい」ブルブル
幼1「よろしい。じゃ、はやくご飯食べて、一緒にいこ?」
男「はい」
…………
……
128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 23:31:36.70 ID:gSHi0Wqv0
男「えと……」
幼1「んー? 何、男くん?」ニコニコ
男「うん、コレはいったいな」
幼1「パンだよっ」
男「ぱ、パン……?」
131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 23:58:23.17 ID:gSHi0Wqv0
幼1「うん! トーストだよ」
幼1「ほらほら、はやく食べて、食べて!」
男「い、いただきます……」
もぐもぐ
男(ま、まず……うぇ)
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 23:59:57.91 ID:gSHi0Wqv0 [87/87]
男「お……おいしい……なぁ……」
幼1「えへへ」ニコニコ
男「ごぢぞま」
幼1「はい、じゃあ行きま――」
幼1「だめっ!! 男くんっ!」
133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 00:01:17.41 ID:mMJtJhFj0 [1/35]
男「!?」
幼1「髪の毛はねてるよっ、ほらじっとしてて」
さっさっ
幼1「よしっ、これでいい」
幼1「さぁ行こう!」
男「行ってきます……」
134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 00:01:47.96 ID:mMJtJhFj0 [2/35]
ガチャッ
幼2「やあ。おはよう」
幼1「おはよ」
男「おう、おはよー、幼2」
幼2「ふふふっ、男、君はとても可愛いヘアピンをつけているのだね、ふふふっ
」
幼1「でしょ、でしょ、あはっ」ニコニコ
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 00:05:20.17 ID:mMJtJhFj0 [3/35]
幼1「似合ってるよね、ねっ?」
幼1「私は可愛いと思うな、うん。可愛いっ」
幼2「ふふふっ、いや、何だろう……」
幼2「正直、気持ちわるいと感じてしまうのだけれど、ふふ」
男「ガーン!!」
幼2「ふふふっ」
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 00:05:50.85 ID:mMJtJhFj0 [4/35]
幼1「ええー? そうかなぁ。私は良いとおもうけ――」
男「っ!」
バッ
男「えっ、やっぱ、へんなの付けてたのかよ!?」
幼1「あーっ!!」
幼1「外しちゃったーっ!!」
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 00:08:23.71 ID:mMJtJhFj0 [5/35]
男「これは流石に……。男である男にはキツイわ……」
幼1「ええー……。似合ってたのに」
幼1「幼2ちゃんのせいだからねっ」
幼2「ふふっ、すまない。正直者なせいで、くくっ」
幼1「ほんとだよ」
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 00:11:11.45 ID:mMJtJhFj0 [6/35]
男「幼1、おいで」
幼1「はいっ!」
幼2「ふふっ、わんこのようだね、幼1は」
男「目をつぶって、じっとしとけよ」
幼1「ん……」ドキドキ
男「でこぴーん」
ペチッ
139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 00:12:03.48 ID:mMJtJhFj0 [7/35]
幼1「あぶっ」
男「ばーか」ニヤニヤ
幼1「もう! 男くん!?」
幼2「……」
幼2「やれやれ、見てられない。私は先に行くよ」ふいっ
すたすたすた
男「ちょっ、待てよ」
すたすた
幼1「…………」
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 00:16:02.20 ID:mMJtJhFj0 [8/35]
◆◇廊下◆◇
男「よし、じゃあな」
幼1「じゃあね!」
幼2「ああ」
男「行くか」
すたすた
幼1「うんっ♪」
タッタッタッ
141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 00:16:33.31 ID:mMJtJhFj0 [9/35]
◆◇教室◆◇
男「はよー」
幼1「おはよっ」
「うーっす」
「おはよー」
ガタッ
男「あ、そうだ。幼1はちゃんと数学やってきたか?」
幼1「……えっ?」
男「……えっ?」
142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 00:17:05.91 ID:mMJtJhFj0 [10/35]
幼1「男くん……教えてくださぃぃ……」
男「はー、しゃあないなー。ほら、ノート開けろよ」
幼1「わっ、ありがとうっ、男くん」
男「えっと、ここはな――」
幼1「えへへ」
143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 00:18:21.48 ID:mMJtJhFj0 [11/35]
男「おい、こら」
コツン
幼1「イタッ」
男「きいとんのか?」
幼1「あ、はい、すみません」
男「続きだけど。ここは――」
…………
……
144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 00:18:54.38 ID:mMJtJhFj0 [12/35]
男「昼休みだー、はぁ長かったー」
幼1「ご飯いっしょにたべよーっ」
男「ああ、いいよ」
幼1「あ、あのね。私たちもうだいぶ一緒にいたよね」
男「えっ? あ、うん?」
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 00:19:25.52 ID:mMJtJhFj0 [13/35]
幼1「それでね、今日、大切な話があるんだけど」
幼1「放課後、ちょっと教室に残っててくれない、かなぁ?」ドキドキ
男「んー? うん、わかった」
幼1「えへへ、お願いします」
男「……ああ」
147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 00:22:28.53 ID:mMJtJhFj0 [14/35]
第2部の
終
わ
り
(笑)
192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 18:34:50.51 ID:mMJtJhFj0 [16/35]
……
…………
男「おまたせ……」
幼1「ううん、全然まってないよ!」
男「話ってなに?」
幼1「え、えっとね」
幼1「その」
男「ん?」
193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 18:39:08.30 ID:mMJtJhFj0 [17/35]
幼1「朝にもはなしたけど、私たち付き合いながいよね?」
男「ん、ああ」
幼1「むかしのこと、覚えてる?」
男「え……? む、昔?」
幼馴染『○○大学に入って学生結婚しよう!』
男『大がく? 結婚?』
幼馴染『ああ、そうだ。結婚だ』
194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 18:41:17.75 ID:mMJtJhFj0 [18/35]
男「えっと、昔のことは昔のこと、だろ?」
男「あはは、あのときは子供だったんだし、別に――」
幼1「!!」
幼1「だ、だけどっ!!」
幼1「今でもそう思ってたらだめなのっ!!?」
195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 18:43:45.13 ID:mMJtJhFj0 [19/35]
男「いや、別に……その、ごめん……」
幼1「もう、いい」
幼1「じゃあ、約束なんて抜きにして、改めて」
男「え……」
幼1「あのね」
幼1「わ、私は幼馴染の男くんのことがすきなの!!」
196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 18:46:00.11 ID:mMJtJhFj0 [20/35]
男「っ!!?」
男「そ、それは……えっ……」
男「じょ、じょうだんだろ?」
幼1「冗談じゃない!!」
幼1「私が好きでもない人の家に『幼馴染』って理由だけで」
幼1「男くんを起こしたり、ご飯作ったりすると思うの!?」
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 18:48:12.11 ID:mMJtJhFj0 [21/35]
幼1「そんなのがあるわけないじゃん!」
男「……幼1」
幼1「ずっと、高校生になったら付き合ってくれるって約束してたじゃん!」
男「約束って……」
幼1「ひどいよ……」
男「ごめん」
幼1「……」
198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 18:50:01.22 ID:mMJtJhFj0 [22/35]
男「幼1はずっと……待っててくれたのか」
幼1「当然だよっ!」
男「幼1……」
幼1「何度でも言うよ!」
幼1「男くんだいすき!! 大好きなのっ!!」
200 名前:yes kako dayo[] 投稿日:2010/09/27(月) 19:04:54.64 ID:mMJtJhFj0 [23/35]
男「幼1……」
幼1「お願い、男くんも私を好きだって言って……?」
男「……」
幼1「男くん」
男「幼1のことは好きだけど、それは――」
幼1「もういいっ!!!!」
202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 19:07:43.27 ID:mMJtJhFj0 [24/35]
幼1「ほら、男くん、見て……?」
ガバッ
男「ちょっ、幼1、なにしてっ!」
幼1「ちいさいころとは、もう全然ちがうでしょ? ふふふ」
幼1「おっぱい、幼2ちゃんよりおっきいんだよ」
むにゅん
男「やめろよ、そんな……」ドキドキ
203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 19:09:55.66 ID:mMJtJhFj0 [25/35]
幼1「ほら、男くん、手をだしてよ」
男「えっと……ダメだって……」
幼1「出してよ!!!」
男「っ!!」ビクッ
幼1「ふふふっ、ね? 柔らかいよね?」
男「あ、ああ……」
206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/27(月) 19:18:43.02 ID:mMJtJhFj0 [26/35]
幼1「ココもね、私、いつも夜な夜な男君のこと考えて、いじってるんだ」
幼1「えへへ、変態さんでごめんね」
男「……」
男「やっぱり、こういうのは、止め――」
先生「お前ら、何をしているんだっ!!!!」
209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 19:21:54.20 ID:mMJtJhFj0 [27/35]
男「!?」
幼1「キャッ!!」
ガバッ
男「早く服着て……」ボソッ
男(あー、やばい。どうしよう)
先生「お前ら!!! 不純異性交遊は停学になるってしってるだろう!?」
男(幼1は守りたい……)
先生「何を考えてるんだ!!」
234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 23:38:06.36 ID:mMJtJhFj0 [29/35]
先生「どういうことなんだ!! 言いなさい!!」
男「あー……」
幼1「……」
男「……」
先生「停学に――」
男「っち、ばれちまったなぁ……」
先生「!!」
236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 23:40:53.71 ID:mMJtJhFj0 [30/35]
先生「バレタ、とはどういうことなんだ?」
男「そのまんまですよ、はぁ」
幼1「え……」
男「俺が」
男「俺が告白しても、なかなか良い返事を寄越さない幼1に我慢ができなくなって」
男「無理やり犯して」
男「自分のもんにしようとしたんですけどね、はぁ」
237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 23:43:21.95 ID:mMJtJhFj0 [31/35]
幼1「えっ、男く――」
男(お前、なんも言うんじゃねえぞ?)
男(功利主義的にこっちのほうが良いんだよ)
ぎゅっ
男「……」ギロッ
幼1「ひっ」びくっ
先生「こら!! 目の前で乱暴をするんじゃない!!」
238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 23:46:17.33 ID:mMJtJhFj0 [32/35]
男「あ、すみません」
幼1「……」
先生「おい、男。今ので事情説明は終わりなのか?」
男「はい、以上です」
男「あ、大丈夫です。どんな罰でも、すべて受けるつもりです」
239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 23:50:14.98 ID:mMJtJhFj0 [33/35]
先生「はぁ」
先生「この学校でも、かなり優秀な方なお前が……」
先生「なんでこんなバカなことを……ハァ」
男「今思えば、本当にバカですよね」
幼1「……」
先生「とりあえず、幼1は帰ってくれるか。後で男と教頭で家に伺う」
幼1「……」こくん
241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 23:57:32.39 ID:mMJtJhFj0 [34/35]
◆◇教室◆◇
ガラガラ
男「……」
男(成績優秀で、授業態度や生活態度も良い)
男(反省の色を見せたこと、学校も大ごとにしたくなかったこと)
男(なにより、強姦された相手方が退学をさせないことを願ったこと)
男(これで停学ですんだけど……)
黒板
『マジ○チ強姦魔の復活!? まじ死○よ!』
男「まぁ、とうぜんか……」
242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 23:59:08.35 ID:mMJtJhFj0 [35/35]
――――――1年前終わり――――――
243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:00:17.88 ID:P/nm0LYx0 [1/51]
第3部の
始
ま
り
(笑)
246 名前:1です。遅筆さーせん[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:05:09.37 ID:P/nm0LYx0 [2/51]
――――――現在――――――
◆◇教室◆◇
ガラガラ
男「……」
幼1「あ」
男「……」
すたすた
幼1「……」チラッ
男(昨日ちょっと話したからかな)
男(幼1、こっち見てる……)
247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:08:16.12 ID:P/nm0LYx0 [3/51]
「ねぇねぇ、幼1ちゃーん」
幼1「うん? 何?」
「あのね、昨日のテレビでさ」
幼1「うんうん」
幼1「……」チラッ
男「……」
男(おい、こっちみんな)
252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:22:09.68 ID:P/nm0LYx0 [4/51]
◆◇屋上◆◇
男「ふーっ」
男「あいつ俺のことみすぎだっつーの」
男「やっぱり、停学後くらいに明らかに避けないと、だな」
男「まぁでもアレは幼1を酷く傷つけてしまうことになるからなぁ」
男「はぁ」
男「ごめんねさまああああああああああぁぁ!!」
幼2「酷く乱心しているようだね、ふふっ」
253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:24:27.14 ID:P/nm0LYx0 [5/51]
男「また来たのか」
男「もう日課になってきてるよな」
幼2「ふふっ、そうだね」
幼2「他の生徒たちにヘンに誤解されなければ良いのだけれど」
男「……」
男「そ、そーかよ……」
254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:28:36.88 ID:P/nm0LYx0 [6/51]
男「また手の込んだ昼ごはんだな」
男「見られるのは俺だけなんだし、もっとテキトーでもいいじゃん」
男「なんでそんななんだ?」
幼2「そりゃあ、結婚したときのた――」
男「ぷっ」
幼2「あー」かぁっ
幼2「あはは、いや何でもないよ」
255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:31:11.32 ID:P/nm0LYx0 [7/51]
幼2「で、でも笑うようなことではないと思うのだけれど?」
男「あははっ、すまん」
幼2「謝罪できてない」
男「ごめんって、あはは」
男「幼2が結婚の話をするとは思わなかったからさ」
幼2「……」
256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:33:08.38 ID:P/nm0LYx0 [8/51]
幼2「君は、もしかして――」
男「ん?」
幼2「いや、なんでもない」
幼2「今日はここまでにするか」
幼2「それじゃあ」
すたすた
男「お、おい」
257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:35:11.14 ID:P/nm0LYx0 [9/51]
男「どうしたんだよ、急に……」
幼2「……」
男「……幼2?」
幼2「なんでもないよ」
男「本当に?」
幼2「ああ、本当に」にこ
ガチャッ
幼2「ばーか」ぼそっ
259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:36:40.44 ID:P/nm0LYx0 [10/51]
DAIGO部
お
わ
り
男「……はぁ」
男(寝たふりでもしておこう)
男(あと二年の我慢だ)
男(まぁ、二年以降生きても良いこと無いだろうけどな……)
「ほんと、気持ち悪。ね?」
幼1「……うん」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/26(日) 18:18:14.91 ID:gSHi0Wqv0
「私、危ない人むり。あーゆーのって危ない人に分類されるよね?」
幼1「あはは……」
「てかさー、辞めるように幼1から言ってみてよ?」
幼1「あ、でも…」
「……あ、そっか、話題にするのも嫌……だよね、ごめんごめん、あはは」
幼1「……うん」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/26(日) 18:19:01.08 ID:gSHi0Wqv0
幼1「……」ぎゅっ
キーンコーンカーンコーン
「あっ、チャイム鳴っちゃったね、席に戻ろっかっ」
幼1「あの時……何で……」
「ん、どうかしたの?」
幼1「……! あ、ううんっ、何でもないよ、ごめんねっ」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/26(日) 18:19:32.38 ID:gSHi0Wqv0
「そう」
すたすた
幼1「……」ぎゅっ
男(チャイム鳴ったみたいだな……)
男(そろそろ寝たふりやめておくか)
ガラガラ
先生「よーし、みんな席につけー!」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/26(日) 18:20:08.32 ID:gSHi0Wqv0
◇◆昼休み◇◆
男「屋上! 参上!」
男「あと半日! がんばるぞおおお!!」
幼2「ふふっ」
男「!!」
男(き、聞かれてた……。恥ずかしいな……)カァッ
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/26(日) 18:21:38.84 ID:gSHi0Wqv0
幼2「やぁ、また来てたのだな」
男「幼2……。逆に同じことを言いたい」
男「何でいつもここに来んの?」
幼2「私の勝手じゃないか?」
男「……ま、まぁ、幼2がそれで良いなら」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:22:29.34 ID:gSHi0Wqv0
幼2「私的には、君と二人で食べているところを他の人には見られたくないのだ
けどね」
男「……」
男「そう、かよ……」
幼2「……」ぐっ
幼2「まぁ、いい。食べようか、二人でランチを」
男「ああ、うん」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/26(日) 18:23:08.42 ID:gSHi0Wqv0
……
…………
幼2「また君はパンだったな」
男「あー、まあ自分で作るのは面倒だからな……」
幼2「……」
幼2「じゃあ、夜はどうしてるんだ?」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:23:55.28 ID:gSHi0Wqv0
男「夜は」
男「夜は外食してるな。ファミレスとか」
男「結構美味いし、種類も多いし」
幼2「そ、そうか」
幼2「ようし、久しぶりに、私が男のために晩御飯作ってあげようか?」
男「幼なじみとして、か?」
幼2「それ以外に何があるのだ?」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:24:38.77 ID:gSHi0Wqv0
男「いや……別に」
男「でも、一人で家に来て……――もし、襲われたらどうする?」
幼2「いや、大丈夫。されたらされたときだ!」
幼2「今日は私が作る! もう決定した!」
男「はいはい。よろしくお願いします」
男「あー、もちろんだけど、幼2を襲ったりなんか絶対にしないから。安心しろ
……って言うまでもないよな、あはは……」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/26(日) 18:25:33.19 ID:gSHi0Wqv0
幼2「…………」
キーンコーンカーンコーン
幼2「予鈴か。じゃあ今日は買い物してから、家に向かうよ」
幼2「ちゃんと、家にいるんだぞ」
タッタッタッ
男「……ああ」
男「まだ幼なじみってことで良いんだよな……?」
男「いや、まだ幼なじみ……なのか……」
男「まぁ、たまには楽しみも欲しいよな」
すたすたすた
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:26:24.45 ID:gSHi0Wqv0
◆◇教室◆◇
「あはは、それでね」
「いやっ、でもさー」
「うんうん」
幼1「ふふっ」
ガラガラ
男「…………」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:26:56.66 ID:gSHi0Wqv0
「うわ、入ってきたし」
「俺っちゴールドスプレー使ってんだけど!?」
「何言ってんのよ、もう、あははっ」
幼1「……」チラッ
男「……」チラッ
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:32:06.06 ID:gSHi0Wqv0
男「……」
幼1「あ、う」
「どうしたんだ、幼1――って、男!!」
「何睨んでんだよ!?」
「てめ、こ○すぞ、コラ!?」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:33:15.61 ID:gSHi0Wqv0
幼1「もう席ついておこ」ふいっ
幼1「私は大丈夫だから……ね?」
「あ、ああ。また何かあったら俺に言えよ?」
「幼1もかわいそうだよね~、あんなキモいのに好かれちゃってさ」
「あー、ほんとに学校辞めてほしい。転校してほしいし」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:35:29.03 ID:gSHi0Wqv0
「でもコレひきとるとか転校先の学校が可哀相じゃん?」
「あんた優しいじゃん、あははっ」
ガラガラ
先生「おーし、席につけー、みんなー!」
ざわざわ
男「…………」
男(楽しいことなんてないな……)
男(はぁ……)
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:36:11.32 ID:gSHi0Wqv0
幼1「………………」
男(ばーか、俺ばーか)
男「はぁ」
男(幼1が楽しそうにしてたら、それで良いんだ。うん、それで良い)
先生「ようし、じゃあ早速だがココを……男!」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:39:55.59 ID:gSHi0Wqv0
男「!?」
先生「解いてみろ」
男「それの値は(√6+√2)/4で、角は75°です」
先生「はい、じゃあ次は――」
男(急に当てんなよ……。びっくりするなぁ、もう……)
「ミスればいいのに」
「ほんとにねぇ」
男(こいつらガキか)
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:40:41.70 ID:gSHi0Wqv0
……
…………
男(終わった……一日一日が長く感じる……)
男(今日は、うん、今日は幼2がくる)
男「!?」
男(掃除しなきゃじゃないか!!)
幼1「あー、数学がわからないよ。テストやばいかもしれない……」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:42:07.44 ID:gSHi0Wqv0
男「……」
「幼1ちゃん、俺が教えてやるじゃん!!」
幼1「えっ、ほんとに?」
「うんうん! もちろんだってばよ!」
幼「あー、でも、ごめんね。自分で頑張ってみようかな、あはは」
男「……」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:46:13.01 ID:gSHi0Wqv0
「あっはっはっ」
「振られてやがる、だっせえ、あはは」
「こ、こんにゃろ! るせーよう!!」
男(前までは一番最初に俺にたよってたのになぁ)
男(前って……どのくらい前だっけ……去年くらい?)
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:48:16.87 ID:gSHi0Wqv0
◇◆男の家◇◆
男「ただいまー」
男「はい、お帰りー」
男「よっと、片付けないとな」
男「……せめて、リビングとキッチンぐらいわな……」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/26(日) 18:49:57.31 ID:gSHi0Wqv0
男「……ごくり」
男「いや、もうこれ無理かもしれんね……」
男「踏み場もないじょうたいだからな」
男「はぁ。やっぱりほぼ一人暮らしはタイヘンだ……」
男「よっこら、せ――」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:56:20.87 ID:gSHi0Wqv0
◆◇家の近所◆◇
幼2「♪~♪~」
すたすた
幼2「久しぶりだな、男の家に行くのは」
幼2「昔はよく3人で――」
すたすたすた
幼2「――……あっ」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 18:56:52.08 ID:gSHi0Wqv0
すたすたすた
幼1「…………」
すたすた
幼1「っ!!」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 19:06:18.29 ID:gSHi0Wqv0
幼2「やぁ、今帰りかい?」
幼1「幼2ちゃん……」ギロッ
幼2「なぜ、君が睨むんだろうか」
幼1「――がいなかったらっ!」
幼2「っ!!」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 19:06:49.09 ID:gSHi0Wqv0
幼2「むしろ、それを言いたいのは――」
幼2「……止めておこう」
幼2「近所の方に見られたらまずいからね」
幼1「……」
幼1「その袋……買い物?」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 19:08:13.69 ID:gSHi0Wqv0
幼2「これか?」ガサッ
幼2「これは晩の夕食だ」
幼1「まさか……」
幼2「……いや」フルフル
幼2「ところで、君は学校帰りみたいだけれど、遅くないか?」
幼1「それは、学校で勉強してたから……」
幼2「ふむ」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 19:08:46.70 ID:gSHi0Wqv0
幼2「苦手な数学か?」
幼1「……うん」
幼2「……」
幼1「ねぇ、家に帰らないの?」
幼2「君こそ先に帰れば良い」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 19:11:41.06 ID:gSHi0Wqv0
幼1「……それじゃあ」
すたすた
ガチャ
幼2「幼1が……わからない……」
幼2「…………」
幼2「男の家に、はやくいかないと、だな」
幼2「男……」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 19:12:15.52 ID:gSHi0Wqv0
◆◇男家◆◇
幼2「おじゃまします」
男「ちょっ、だめっ、勝手に入っ」
幼2「うっ……」
幼2「これは酷いな」
男「みっ、みるな」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 19:24:14.35 ID:gSHi0Wqv0
幼2「夕食の前にしないといけないことがありそうだな、ふふっ、やれやれ」
幼2「ほら、片付け手伝うよ」
男「あ、ああ。すまん」
幼2「まったく……」
男「久しぶりだな、家に来たの」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 19:24:49.60 ID:gSHi0Wqv0
幼2「ん? 何か言ったか?」
男「いや、何も。それとってくれ」
幼2「はい」
男「ありがとう」
幼2「…………」
幼2「…………ああ、久しぶりだな。ふふっ」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 19:26:55.31 ID:gSHi0Wqv0
……
…………
男「ふぅ」
男「助かった、ありがとう」
幼2「本当やれやれ、だ」
幼2「日頃からやってないからこんなことになったんだ」
男「……返す言葉もありません。すみません」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 19:27:26.16 ID:gSHi0Wqv0
幼2「ふふっ」
幼2「今からじゃあ、遅くなるけど、晩御飯つくるよ」
男「ありがとう。何から何まで、ありがとう」
幼2「それは575?」
男「あはは」
男(今日は楽しいなぁ)
男(久しぶりの一人じゃない晩御飯だ)
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:16:05.32 ID:gSHi0Wqv0
……
…………
男「ふぅ……」
男「やっぱり、美味しかったよ」
幼2「ふふっ、やっぱりとは」
男「ごちそうさま」
幼2「お粗末さま」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:16:35.94 ID:gSHi0Wqv0
幼2「……」
男「……?」
幼2「あのさ、男」
男「んん、どうした?」
幼2「やっぱり男は、まだ……」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:19:00.15 ID:gSHi0Wqv0
幼2「いや、なんでもない」
男「ちょっ、言いかけてやめんなよ。気になるってば」
幼2「ふふっ、絶対何も言わないよ」
男「そーかよ……」
幼2「さて帰ろうかな」
男「あ、おくってくよ。っても家は直ぐそばだけどな」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:19:30.99 ID:gSHi0Wqv0
幼2「いや、いらないよ」
幼2「二人でいるところを近所で見られたら、付き合ってるって誤解されてしま
うかもだからね」
幼2「ただでさえ、君の家を出入りしているのに……余計に酷くなる」
幼2「一人で大丈夫さ」
男「ああ……そうか、気をつけてな」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:20:15.12 ID:gSHi0Wqv0
幼2「あ、でも気持ちはありがたいよ」
すたすた
男「うん」
幼2「お邪魔しました」
すたすたすた
ガチャ
男「……」
男「…………はぁ」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:20:45.99 ID:gSHi0Wqv0
◆◇学校◆◇
男「……」
男(またイヤな朝が始まる……)
男「はぁ」
ガラガラ
男「…………」
「…………ふふっ」
「クスクスクスクス」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:21:18.54 ID:gSHi0Wqv0
「クスクスクスクス」
男「……?」
ガタッ
男「っ!!」
男(うわ……今日は机に落書きですか)
男(毎度毎度、暇なんだな……)
59 名前:伏線回収、もうちょっと先かな[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:25:03.65 ID:gSHi0Wqv0
「ほらっ、みてよ幼1ちゃん」ニヤニヤ
幼1「…………あ、はは」
「あははっ」
男「……」チラッ
幼1「……」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:25:50.91 ID:gSHi0Wqv0
男(……幼1……)
男(……はぁ)
男(まぁ、仕方ない、よな)
男(ていうか雑巾でとれんのかな? 確か外だよなー……)
すたすた
「あははっ」
「くすくすくす」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:27:59.22 ID:gSHi0Wqv0
幼1「…………」ぎゅっ
「あ、そだそだ、今日の英語大丈夫?」
「あ、やばい……。当たりそうなんだよねー」
「私もやろっと」
「そだ、幼1……幼1?」
幼1「…………」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:28:38.39 ID:gSHi0Wqv0
幼1「…………」
「どうしたの?」
幼1「えっ、あっ、ううん!」
幼1「何でもないよ!」
「えー、へんなのー」
…………
……
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:51:39.24 ID:gSHi0Wqv0
先生「こないだの模試の成績返すぞー」
ざわざわ
「私絶対やばいんだけど」
「いやもう模試とかうけたこと忘れてたわ、あはは」
男「………」
先生「つぎ、男~」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:52:19.24 ID:gSHi0Wqv0
ガタッ
男「……はい」
先生「ん、さすがだな」
男「……」
すたすた
男(合格判定は…………A!?)
男(よし! これで……うん、これで……)
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:52:52.66 ID:gSHi0Wqv0
幼1「わぁ、どうしよう……判定やばよぅ! C判……」
「えっ、偏差値いいじゃんっ」
「わっ、幼1ちゃん凄い大学志望するんだね~」
「ここは難しいよ、うん」
「頑張れ、頑張れ!」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:54:05.25 ID:gSHi0Wqv0
◆◇屋上◆◇
男「……ふぅ」
男「この調子でいけば、いけるかも……だな」
男「よしっ、頑張ろ!!」
ガチャ
幼2「ふふっ、何だか気合い入れてる見たいだけど」
男「!!」
男(き、聞かれてた……。恥ずかしいな……)カァッ
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:55:18.09 ID:gSHi0Wqv0
幼2「どうかしたのかい?」
男「やっぱり、今日も来たのか」
男「もしかしてクラスに友達いない?」
幼2「ふふっ、君ではあるまいし」
男「笑えない……」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:55:49.05 ID:gSHi0Wqv0
男「じゃあ、何できたんだよ」
幼2「君がここから飛び降り自殺とかしないように見張るためだよ」
男「へいへい」
幼2「ふふっ」
幼2「隣、いいかい?」
男「ああ」
さっさっ
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:56:19.71 ID:gSHi0Wqv0
男「ここに座れよ」
すたっ
幼2「さっきは何を喜んでいたんだい?」
男「えっ、あー、模試の結果」
幼2「ん、模試の結果で一喜一憂していてはダメだな」
幼2「どんと構えてないとね」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:57:46.79 ID:gSHi0Wqv0
男「えらそうに……」
幼2「あははっ、私は偉いんだよ」
幼2「男……志望は――」
男「うん、もちろん変えてない。模試にも第一志望しか書いてない」
幼2「そうか」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 20:59:47.86 ID:gSHi0Wqv0
幼2「まぁ、受験までこのまま勉強続けられると良いのだけどね、ふふっ」
男「ああ、頑張るよ」
幼2「ん、ではそろそろ、昼食にしよう」
幼2「ふむ、喋り過ぎたようだ。時間がない」
男「あー、ほんとだな」
幼2「いただきます」
男「いただきますっ」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 21:00:36.06 ID:gSHi0Wqv0
男「……」
もぐもぐ
幼2「ふふふっ」
男「どうしたんだ?」
幼2「いや、何でもないよ。ふふっ」
男「んー、ならいいけど」
もぐもぐ
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 21:01:57.87 ID:gSHi0Wqv0
男「あ、そうそう」
男「なぁ、今日は――」
幼2「今日も晩御飯を作ってほしい……とかかな?」
男「えっ、うん」
男「もしよかったらお願いしたいんだけど……」
幼2「……」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 21:04:04.05 ID:gSHi0Wqv0
幼2「うーん」
幼2「ただの友達なのに、連日お邪魔するのはおかしいと思うのだけれど」
男「……そ、そうか」
幼2「食べ終えたし、次の授業が移動教室だし」
幼2「うん、もう行くね」
男「おう」
幼2「……」
すたすたすた
男(あーっ、もうっ、くそ)
男(俺のバーカバーカ)
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/26(日) 22:03:37.96 ID:gSHi0Wqv0
◆◇教室◆◇
「でね、二人でいたんだよっ」
「えっ、嘘!」
「わわっ、それって危ないんじゃあ……」
男(なんか女子たち盛り上がっているな)
すたすた
男「…………ふぅ」
男(とりあえず、今日はもう残りの時間が少ない)
男(がんばろう)
…………
……
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 22:04:08.69 ID:gSHi0Wqv0
◆◇学校◆◇
男「…………」
男(よし、帰るか)
「おい、キモ男、お前教室掃除だろ、今日。帰んのかよ?」
男「あ、すまん、忘れてた」
「ったく」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 22:05:38.40 ID:gSHi0Wqv0
「まぁいい、あとは全部まかせたわ!」
男(こいつら……。箒出すだけ出して放置して帰るとか……)
男(まぁ、仕方ないよな。一人でやるか)
サッサッ
男(とりあえず、この箒を片付けないとだな)
サッサッ
男「つか教室汚いな……これはヒドイ」
男「いっっちょがんばりますか!」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 22:07:13.40 ID:gSHi0Wqv0
男「~♪」
男「むしろ一人のが掃除やりやすいしな!」
サッサッ
男「ふんふんふん~♪」
サッサッサ
男「次はこれを――」
ガラガラ
幼1「……」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 22:08:22.59 ID:gSHi0Wqv0
男「……あ」
幼1「っ!!」
男(うわぁ……きまずいな……)
男「よお……」
幼1「う……うん」
男「忘れ物?」
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 22:09:24.03 ID:gSHi0Wqv0
幼1「えっ、べ、別にっ、違うもんっ」
スタスタッ
男「……」
幼「……」
男「ふふっ」
幼1「うっ、笑わないでよお!」
男「いや、あはは、すまん」
幼1「うー……」
男「やっぱり幼1は変わってないよな」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 22:11:09.95 ID:gSHi0Wqv0
幼1「誰も変わってないよ。関係がかわっただけ」
男「……」
男「そっか」
幼「……」
男「話し掛けてごめん」
幼1「……ううん」
ガラガラ
「あっ、幼1! 待ってたん――」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 22:12:30.74 ID:gSHi0Wqv0
「――!?」
「ちょっと、幼1!! 大丈夫!? 何もされなかった!?」
幼1「えっ、あっ、うん」
幼1「大丈夫だ、よ、ほんとに」
「そう……」
「キモ男!!」ギロッ
「幼1に近づかないってことになってたんじゃないの!?」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 22:14:02.31 ID:gSHi0Wqv0
「ねぇ、先生を呼んできて、先生を!」
「う、うん、わかった!」
男(あー……くそっ)
男(ついてねぇな……。はぁ)
幼1「や、やめて!!」
男「!?」
幼1「大丈夫だから!!」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 22:15:30.92 ID:gSHi0Wqv0
「えっ……幼1ちゃん?」
「ほんとに大丈夫なの?」
幼1「うん、ありがとう。ほんとに大丈夫」
幼1「あと今日のことは忘れて欲しいな」
男「……」
「ま、まぁ……幼1が言うなら……」
「だよね……」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 22:16:43.98 ID:gSHi0Wqv0
幼1「ふふっ」ニコッ
男「……ありがとう」ボソッ
「もう忘れ物はとったよね?」
「よし、帰ろう帰ろう!」
幼1「うんっ」
すたすた
ガラガラ
男「…………」
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 22:19:36.03 ID:gSHi0Wqv0
男「ふぅ…………」
男「たすかったけど」
男「やっぱり今日のこれはマズイな」
男「俺がもっと幼1を『避け』ないと、だな……」
男「とりあえず、掃除しよ」
男「――大丈夫♪」
男「たまの失敗はスパイスかもね~♪」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 22:21:34.57 ID:gSHi0Wqv0
◆◇家の近所◆◇
幼2「……いや、うん。やっぱり……ふむ」
幼2「やっぱり、男にもああ強く言ってしまったし……」
幼2「今日は止めるべきなのだろうか……」
すたすた
幼1「あ」
幼2「っ!?」
108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 22:25:00.41 ID:gSHi0Wqv0
幼1「また会ったね」
幼2「そうだな」
幼2「今日も居残り勉強だったのかい?」
幼1「…………う、うん。まぁそんなところ、かな」
幼2「ん?」
幼1「そ、そんなことより、何であなたはそこにいるの?」
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 22:26:42.16 ID:gSHi0Wqv0
幼1「男くんに用事でもあるの? それともおじさん?」
幼2「あ、いや。表札を見ていただけだよ」
幼1「あ、男くんならまだ帰ってないよ」
幼2「表札見ていただけだから、彼が中に居るかどうかなんて私には関係ないね」
幼1「ふーん」
幼1「……そう」
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 23:10:23.83 ID:gSHi0Wqv0
幼2「…………」
幼1「今日久しぶりに男くんと話したよ」
幼2「えっ……幼2っ!! 君はっ!!」ギロッ
幼1「どうして幼2ちゃんが睨むの?」
幼1「いつも男くんのこと何でもないっていってるのにさっ!!」
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 23:10:55.64 ID:gSHi0Wqv0
幼2「それはっ、私が彼の友人だからっ!」
幼2「君と彼が話するのは彼にとってツライと思ったからなん――」
幼1「っ!! 何も知らないのにっ、勝手に決めないでよっ!!!」
幼2「……っ」
幼1「こんなんだから、昔から幼2ちゃん嫌いだったの!!」
すたすたすた
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 23:11:26.64 ID:gSHi0Wqv0
幼2「ふー」
幼2「嫌われていたのか……」
すたすた
幼2「ほんとうに私らしくないな。近所だと忘れて声を荒げるなんて」
すたすた
幼2「しかも内容がコレ、だからね……」
幼2「今日は男にも会いたくないな。もう帰ろう」
すたすた
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 23:11:59.85 ID:gSHi0Wqv0
幼1『何も知らないのにっ、勝手に決めないでよっ!!!』
幼2「私が知らないことがあるのか……?」
幼2「ふぅ」
幼2「全く見当もつかないのだけれど」
幼2「やはり、私は蚊帳の外なわけだな……」
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 23:28:25.92 ID:gSHi0Wqv0
1部完(笑)
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 23:29:45.72 ID:gSHi0Wqv0
――――――1年前――――――
◆◇男家◆◇
ピーンポーン
男「…………ぐうぐう」
ピーンポーン
男「……んにゃ……すやすや」
……タッタッタッ
ガチャ
幼1「男くんっ!」
幼1「起きてよー! 朝だよ!」
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 23:30:34.48 ID:gSHi0Wqv0
幼1「はやく支度して!」
男「んー……んん?」
男「あー、もうちょっと寝かせてほし……ぐぅ」
幼1「男くん!!」
どんっ
男「!?」
127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 23:31:05.93 ID:gSHi0Wqv0
幼1「お、き、た?」
男「お、おきました、はい」ブルブル
幼1「よろしい。じゃ、はやくご飯食べて、一緒にいこ?」
男「はい」
…………
……
128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 23:31:36.70 ID:gSHi0Wqv0
男「えと……」
幼1「んー? 何、男くん?」ニコニコ
男「うん、コレはいったいな」
幼1「パンだよっ」
男「ぱ、パン……?」
131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 23:58:23.17 ID:gSHi0Wqv0
幼1「うん! トーストだよ」
幼1「ほらほら、はやく食べて、食べて!」
男「い、いただきます……」
もぐもぐ
男(ま、まず……うぇ)
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 23:59:57.91 ID:gSHi0Wqv0 [87/87]
男「お……おいしい……なぁ……」
幼1「えへへ」ニコニコ
男「ごぢぞま」
幼1「はい、じゃあ行きま――」
幼1「だめっ!! 男くんっ!」
133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 00:01:17.41 ID:mMJtJhFj0 [1/35]
男「!?」
幼1「髪の毛はねてるよっ、ほらじっとしてて」
さっさっ
幼1「よしっ、これでいい」
幼1「さぁ行こう!」
男「行ってきます……」
134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 00:01:47.96 ID:mMJtJhFj0 [2/35]
ガチャッ
幼2「やあ。おはよう」
幼1「おはよ」
男「おう、おはよー、幼2」
幼2「ふふふっ、男、君はとても可愛いヘアピンをつけているのだね、ふふふっ
」
幼1「でしょ、でしょ、あはっ」ニコニコ
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 00:05:20.17 ID:mMJtJhFj0 [3/35]
幼1「似合ってるよね、ねっ?」
幼1「私は可愛いと思うな、うん。可愛いっ」
幼2「ふふふっ、いや、何だろう……」
幼2「正直、気持ちわるいと感じてしまうのだけれど、ふふ」
男「ガーン!!」
幼2「ふふふっ」
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 00:05:50.85 ID:mMJtJhFj0 [4/35]
幼1「ええー? そうかなぁ。私は良いとおもうけ――」
男「っ!」
バッ
男「えっ、やっぱ、へんなの付けてたのかよ!?」
幼1「あーっ!!」
幼1「外しちゃったーっ!!」
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 00:08:23.71 ID:mMJtJhFj0 [5/35]
男「これは流石に……。男である男にはキツイわ……」
幼1「ええー……。似合ってたのに」
幼1「幼2ちゃんのせいだからねっ」
幼2「ふふっ、すまない。正直者なせいで、くくっ」
幼1「ほんとだよ」
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 00:11:11.45 ID:mMJtJhFj0 [6/35]
男「幼1、おいで」
幼1「はいっ!」
幼2「ふふっ、わんこのようだね、幼1は」
男「目をつぶって、じっとしとけよ」
幼1「ん……」ドキドキ
男「でこぴーん」
ペチッ
139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 00:12:03.48 ID:mMJtJhFj0 [7/35]
幼1「あぶっ」
男「ばーか」ニヤニヤ
幼1「もう! 男くん!?」
幼2「……」
幼2「やれやれ、見てられない。私は先に行くよ」ふいっ
すたすたすた
男「ちょっ、待てよ」
すたすた
幼1「…………」
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 00:16:02.20 ID:mMJtJhFj0 [8/35]
◆◇廊下◆◇
男「よし、じゃあな」
幼1「じゃあね!」
幼2「ああ」
男「行くか」
すたすた
幼1「うんっ♪」
タッタッタッ
141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 00:16:33.31 ID:mMJtJhFj0 [9/35]
◆◇教室◆◇
男「はよー」
幼1「おはよっ」
「うーっす」
「おはよー」
ガタッ
男「あ、そうだ。幼1はちゃんと数学やってきたか?」
幼1「……えっ?」
男「……えっ?」
142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 00:17:05.91 ID:mMJtJhFj0 [10/35]
幼1「男くん……教えてくださぃぃ……」
男「はー、しゃあないなー。ほら、ノート開けろよ」
幼1「わっ、ありがとうっ、男くん」
男「えっと、ここはな――」
幼1「えへへ」
143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 00:18:21.48 ID:mMJtJhFj0 [11/35]
男「おい、こら」
コツン
幼1「イタッ」
男「きいとんのか?」
幼1「あ、はい、すみません」
男「続きだけど。ここは――」
…………
……
144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 00:18:54.38 ID:mMJtJhFj0 [12/35]
男「昼休みだー、はぁ長かったー」
幼1「ご飯いっしょにたべよーっ」
男「ああ、いいよ」
幼1「あ、あのね。私たちもうだいぶ一緒にいたよね」
男「えっ? あ、うん?」
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 00:19:25.52 ID:mMJtJhFj0 [13/35]
幼1「それでね、今日、大切な話があるんだけど」
幼1「放課後、ちょっと教室に残っててくれない、かなぁ?」ドキドキ
男「んー? うん、わかった」
幼1「えへへ、お願いします」
男「……ああ」
147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 00:22:28.53 ID:mMJtJhFj0 [14/35]
第2部の
終
わ
り
(笑)
192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 18:34:50.51 ID:mMJtJhFj0 [16/35]
……
…………
男「おまたせ……」
幼1「ううん、全然まってないよ!」
男「話ってなに?」
幼1「え、えっとね」
幼1「その」
男「ん?」
193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 18:39:08.30 ID:mMJtJhFj0 [17/35]
幼1「朝にもはなしたけど、私たち付き合いながいよね?」
男「ん、ああ」
幼1「むかしのこと、覚えてる?」
男「え……? む、昔?」
幼馴染『○○大学に入って学生結婚しよう!』
男『大がく? 結婚?』
幼馴染『ああ、そうだ。結婚だ』
194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 18:41:17.75 ID:mMJtJhFj0 [18/35]
男「えっと、昔のことは昔のこと、だろ?」
男「あはは、あのときは子供だったんだし、別に――」
幼1「!!」
幼1「だ、だけどっ!!」
幼1「今でもそう思ってたらだめなのっ!!?」
195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 18:43:45.13 ID:mMJtJhFj0 [19/35]
男「いや、別に……その、ごめん……」
幼1「もう、いい」
幼1「じゃあ、約束なんて抜きにして、改めて」
男「え……」
幼1「あのね」
幼1「わ、私は幼馴染の男くんのことがすきなの!!」
196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 18:46:00.11 ID:mMJtJhFj0 [20/35]
男「っ!!?」
男「そ、それは……えっ……」
男「じょ、じょうだんだろ?」
幼1「冗談じゃない!!」
幼1「私が好きでもない人の家に『幼馴染』って理由だけで」
幼1「男くんを起こしたり、ご飯作ったりすると思うの!?」
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 18:48:12.11 ID:mMJtJhFj0 [21/35]
幼1「そんなのがあるわけないじゃん!」
男「……幼1」
幼1「ずっと、高校生になったら付き合ってくれるって約束してたじゃん!」
男「約束って……」
幼1「ひどいよ……」
男「ごめん」
幼1「……」
198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 18:50:01.22 ID:mMJtJhFj0 [22/35]
男「幼1はずっと……待っててくれたのか」
幼1「当然だよっ!」
男「幼1……」
幼1「何度でも言うよ!」
幼1「男くんだいすき!! 大好きなのっ!!」
200 名前:yes kako dayo[] 投稿日:2010/09/27(月) 19:04:54.64 ID:mMJtJhFj0 [23/35]
男「幼1……」
幼1「お願い、男くんも私を好きだって言って……?」
男「……」
幼1「男くん」
男「幼1のことは好きだけど、それは――」
幼1「もういいっ!!!!」
202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 19:07:43.27 ID:mMJtJhFj0 [24/35]
幼1「ほら、男くん、見て……?」
ガバッ
男「ちょっ、幼1、なにしてっ!」
幼1「ちいさいころとは、もう全然ちがうでしょ? ふふふ」
幼1「おっぱい、幼2ちゃんよりおっきいんだよ」
むにゅん
男「やめろよ、そんな……」ドキドキ
203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 19:09:55.66 ID:mMJtJhFj0 [25/35]
幼1「ほら、男くん、手をだしてよ」
男「えっと……ダメだって……」
幼1「出してよ!!!」
男「っ!!」ビクッ
幼1「ふふふっ、ね? 柔らかいよね?」
男「あ、ああ……」
206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/27(月) 19:18:43.02 ID:mMJtJhFj0 [26/35]
幼1「ココもね、私、いつも夜な夜な男君のこと考えて、いじってるんだ」
幼1「えへへ、変態さんでごめんね」
男「……」
男「やっぱり、こういうのは、止め――」
先生「お前ら、何をしているんだっ!!!!」
209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 19:21:54.20 ID:mMJtJhFj0 [27/35]
男「!?」
幼1「キャッ!!」
ガバッ
男「早く服着て……」ボソッ
男(あー、やばい。どうしよう)
先生「お前ら!!! 不純異性交遊は停学になるってしってるだろう!?」
男(幼1は守りたい……)
先生「何を考えてるんだ!!」
234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 23:38:06.36 ID:mMJtJhFj0 [29/35]
先生「どういうことなんだ!! 言いなさい!!」
男「あー……」
幼1「……」
男「……」
先生「停学に――」
男「っち、ばれちまったなぁ……」
先生「!!」
236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 23:40:53.71 ID:mMJtJhFj0 [30/35]
先生「バレタ、とはどういうことなんだ?」
男「そのまんまですよ、はぁ」
幼1「え……」
男「俺が」
男「俺が告白しても、なかなか良い返事を寄越さない幼1に我慢ができなくなって」
男「無理やり犯して」
男「自分のもんにしようとしたんですけどね、はぁ」
237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 23:43:21.95 ID:mMJtJhFj0 [31/35]
幼1「えっ、男く――」
男(お前、なんも言うんじゃねえぞ?)
男(功利主義的にこっちのほうが良いんだよ)
ぎゅっ
男「……」ギロッ
幼1「ひっ」びくっ
先生「こら!! 目の前で乱暴をするんじゃない!!」
238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 23:46:17.33 ID:mMJtJhFj0 [32/35]
男「あ、すみません」
幼1「……」
先生「おい、男。今ので事情説明は終わりなのか?」
男「はい、以上です」
男「あ、大丈夫です。どんな罰でも、すべて受けるつもりです」
239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 23:50:14.98 ID:mMJtJhFj0 [33/35]
先生「はぁ」
先生「この学校でも、かなり優秀な方なお前が……」
先生「なんでこんなバカなことを……ハァ」
男「今思えば、本当にバカですよね」
幼1「……」
先生「とりあえず、幼1は帰ってくれるか。後で男と教頭で家に伺う」
幼1「……」こくん
241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 23:57:32.39 ID:mMJtJhFj0 [34/35]
◆◇教室◆◇
ガラガラ
男「……」
男(成績優秀で、授業態度や生活態度も良い)
男(反省の色を見せたこと、学校も大ごとにしたくなかったこと)
男(なにより、強姦された相手方が退学をさせないことを願ったこと)
男(これで停学ですんだけど……)
黒板
『マジ○チ強姦魔の復活!? まじ死○よ!』
男「まぁ、とうぜんか……」
242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/27(月) 23:59:08.35 ID:mMJtJhFj0 [35/35]
――――――1年前終わり――――――
243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:00:17.88 ID:P/nm0LYx0 [1/51]
第3部の
始
ま
り
(笑)
246 名前:1です。遅筆さーせん[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:05:09.37 ID:P/nm0LYx0 [2/51]
――――――現在――――――
◆◇教室◆◇
ガラガラ
男「……」
幼1「あ」
男「……」
すたすた
幼1「……」チラッ
男(昨日ちょっと話したからかな)
男(幼1、こっち見てる……)
247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:08:16.12 ID:P/nm0LYx0 [3/51]
「ねぇねぇ、幼1ちゃーん」
幼1「うん? 何?」
「あのね、昨日のテレビでさ」
幼1「うんうん」
幼1「……」チラッ
男「……」
男(おい、こっちみんな)
252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:22:09.68 ID:P/nm0LYx0 [4/51]
◆◇屋上◆◇
男「ふーっ」
男「あいつ俺のことみすぎだっつーの」
男「やっぱり、停学後くらいに明らかに避けないと、だな」
男「まぁでもアレは幼1を酷く傷つけてしまうことになるからなぁ」
男「はぁ」
男「ごめんねさまああああああああああぁぁ!!」
幼2「酷く乱心しているようだね、ふふっ」
253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:24:27.14 ID:P/nm0LYx0 [5/51]
男「また来たのか」
男「もう日課になってきてるよな」
幼2「ふふっ、そうだね」
幼2「他の生徒たちにヘンに誤解されなければ良いのだけれど」
男「……」
男「そ、そーかよ……」
254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:28:36.88 ID:P/nm0LYx0 [6/51]
男「また手の込んだ昼ごはんだな」
男「見られるのは俺だけなんだし、もっとテキトーでもいいじゃん」
男「なんでそんななんだ?」
幼2「そりゃあ、結婚したときのた――」
男「ぷっ」
幼2「あー」かぁっ
幼2「あはは、いや何でもないよ」
255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:31:11.32 ID:P/nm0LYx0 [7/51]
幼2「で、でも笑うようなことではないと思うのだけれど?」
男「あははっ、すまん」
幼2「謝罪できてない」
男「ごめんって、あはは」
男「幼2が結婚の話をするとは思わなかったからさ」
幼2「……」
256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:33:08.38 ID:P/nm0LYx0 [8/51]
幼2「君は、もしかして――」
男「ん?」
幼2「いや、なんでもない」
幼2「今日はここまでにするか」
幼2「それじゃあ」
すたすた
男「お、おい」
257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:35:11.14 ID:P/nm0LYx0 [9/51]
男「どうしたんだよ、急に……」
幼2「……」
男「……幼2?」
幼2「なんでもないよ」
男「本当に?」
幼2「ああ、本当に」にこ
ガチャッ
幼2「ばーか」ぼそっ
259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:36:40.44 ID:P/nm0LYx0 [10/51]
DAIGO部
お
わ
り
<<男「お、俺は幼馴染のことが好きだ!!」後半 | ホーム | 和「鍵盤の魔王?」>>
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