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男「お、俺は幼馴染のことが好きだ!!」後半
男「お、俺は幼馴染のことが好きだ!!」
の続き
の続き
265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:47:49.65 ID:P/nm0LYx0 [11/51]
幼2「怒ってて、男に昨日の幼1との会話について訊くのをわすれていたな」
幼2「はぁ、どうも最近ついてないようだ……」
男「……うん」
男「あれは明らかに怒っていたな」
男「笑顔なのに目が笑ってなかったもんな」
267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:51:00.19 ID:P/nm0LYx0 [12/51]
◆◇職員室◆◇
男「……」
先生「じゃあ、この資料をよろしくな!」
「……」ギロッ
「……」じー
男(他の先生たちの視線がいたいぜ!)
男(今日は家に帰りたいけど)
男「わかりました」
269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:54:11.44 ID:P/nm0LYx0 [13/51]
男「失礼しました……」
ガラガラ
男「あのクソ担任……」
男「はぁ」
すたすた
幼1「あ……男くん、やっぱりまだ帰ってなかったんだ……」
271 名前:何故かさるった。[] 投稿日:2010/09/28(火) 01:00:12.91 ID:P/nm0LYx0 [14/51]
◆◇教室◆◇
男「今日も居残り、あーもーやだやだ」
男「さっさと終わらせるか! よしっ!」
ガラガラ
幼1「……」
男「…………」
男(幼1……また来ちゃったのか)
322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 18:24:48.14 ID:P/nm0LYx0 [18/51]
男「……」
幼1「ね、ねぇ男くん」
男「……」
せっせっ
幼1「まだ残ってたんだね」
男「……」
パチンパチン
幼1「……」
323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 18:25:23.22 ID:P/nm0LYx0 [19/51]
幼1「あっ、そうだ」
幼1「こないだの模試、どうだったの?」
男「……」
幼1「私は悪かったんだよねー」
幼1「男くんは賢いからやっぱり、判定良かった?」
男「……」
さっさっ
324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 18:26:27.30 ID:P/nm0LYx0 [20/51]
男「……」
幼1「……」
……
…………
男『みんな無事○○高校行けて良かった、良かった!』
幼2『ふふっ、本当だね』
幼1『ねね、男くん、大学は何処にいくの?』
325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 18:27:29.53 ID:P/nm0LYx0 [21/51]
幼1『また大学も一緒がいいなー』
男『高校入学式すらまだなのに』
男『気が早いな、幼1』
幼2『そうだね』
男『俺は○○大学かな。あそこならエリートになれるからな!』
幼2『○○大学……ふふっ』
326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 18:29:00.87 ID:P/nm0LYx0 [22/51]
男『……?』
幼2『私もそこへ行くつもりなんだ』
幼1『ええっ!? 幼2ちゃんも!?』
幼1『でも、そこは難しいよう……』
幼2『ふふっ、大丈夫さ。また男と私が勉強を教えてあげるよ』
幼1『ありがとーっ!』
328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 18:29:43.00 ID:P/nm0LYx0 [23/51]
……
…………
男「……」
男(懐かしいな)
幼1「……」
幼1「ね、男くん?」
男「……」
幼1「やっぱり、まだ怒ってるんだね……」
331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 18:30:43.76 ID:P/nm0LYx0 [24/51]
男「……」
幼1「……っ」
男(もう……あとちょっとの我慢だ)
男(そうしたら、みんなで大学に行って)
男(みんなで勉強して、ご飯食べて)
男(皆で――)
幼1「男くん!」
332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 18:31:16.99 ID:P/nm0LYx0 [25/51]
幼1「私の考えなしのせいで」
幼1「こんな風になって、本当ごめんね」
男「……」
男(もう何回謝るんだよ、昔のことを)
男(許すもなにも、怒ってすらないのに)
男(ああん! もう!)
333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 18:32:30.75 ID:P/nm0LYx0 [26/51]
幼1「じゃあ、私、もう行くね」
幼1「お仕事がんばってね」
幼1「……ば、ばいばい……」
ガラガラ
男「……」
すっすっ
男「今日も放課後遅くなりそうだ」
男「……はぁ」
336 名前:あれれ、さるったよ。[] 投稿日:2010/09/28(火) 19:01:01.63 ID:P/nm0LYx0 [27/51]
男「……」
男(大丈夫だ。大丈夫)
男(今回もこうやって無視し続けたら、また幼1が俺に話し掛けることもなくなる)
男「……」
男「でも、きついんだよなぁ、これが!」
男(アイツももちろんだけど)
男(俺もキツイ……)
337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 19:01:35.17 ID:P/nm0LYx0 [28/51]
◆◇家の近所◆◇
幼1「……」
すたすた
幼1「男くん……はぁ」
すたすた
幼1「あ」
幼2「……」
すたすた
339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 19:05:20.91 ID:P/nm0LYx0 [29/51]
幼2「……はぁ」
すたすた
幼2「あ、幼1」
幼2「やぁ」
幼1「……」
幼2「今日はいつもより元気がないようだけれど」
340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 19:05:51.90 ID:P/nm0LYx0 [30/51]
幼2「どうかしたのかい?」
幼1「幼2ちゃんには関係ない」
幼1「ほっといてよ」
幼2「ああ、そうかい」
幼1「……うん」
342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 19:07:28.03 ID:P/nm0LYx0 [31/51]
幼2「……」
幼1「そういう幼2ちゃんも何か落ちこんでるの?」
幼2「ああ、ちょっとね」
幼1「ま、どーでもいいけど」
幼2「……」
343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 19:08:56.29 ID:P/nm0LYx0 [32/51]
幼1「……」じー
幼2「……ん?」
幼1(相変わらず美人だな)
幼1(努力とか何もしてなさそうなのに)
幼1(長い黒髪だって凄いツヤがあるし……)
幼1(うらやましい)
幼1(本当に……ズルイ)
344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 19:10:59.79 ID:P/nm0LYx0 [33/51]
幼1「……」
幼2「……」じー
幼2(女の子らしいな)
幼2(幼1は可愛らしい感じだ。私にはこんな可愛さない)
幼2(こういうのが男は好きなのか)
幼2(うらやましいな……)
345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 19:11:39.70 ID:P/nm0LYx0 [34/51]
幼1(ていうか、幼2ちゃんに会わないように時間ずらしたのに)
幼2(それより)
幼2(彼女に会うのは気まずいから、会わないように時間をずらしたんだけどな)
幼1「……はぁ」
幼2「……」
幼1(何であっちゃうんだろ)
幼2(なぜ、また会ってしまうんだろうか)
348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 19:37:10.66 ID:P/nm0LYx0 [35/51]
幼1「じゃあ」
幼2「ああ」
幼2「あっ、幼1!」
幼1「……何?」
幼2「あー」
幼2「すまない。やっぱり何でもないよ」
幼1「あっそ」
349 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 19:38:00.51 ID:P/nm0LYx0 [36/51]
幼2「私の知らないことって何なんだ?」
幼2「男にも聞けない」
幼2「幼1にも聞けない」
幼2「私はやっぱり蚊帳の外だもんな……」
幼2「はぁ」
360 名前:arbeitおわた[] 投稿日:2010/09/28(火) 22:07:42.23 ID:P/nm0LYx0 [37/51]
◆◇教室◆◇
男(今日の幼2はどうだろうか)
男(やっぱり、今日も……?)
男(ふぅ、とりあえず入るか)
ガラガラ
男「…………」
361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 22:08:17.89 ID:P/nm0LYx0 [38/51]
「また最悪な朝を迎えましたー」
「きゃいんっ! 今日は俺っちが侵されるぅ!?」
「あはははっ、やべぇよ、あははははっ」
男「……」
男(こいつら本当にバカだよな……)
367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 22:27:51.97 ID:P/nm0LYx0 [39/51]
幼1「それでね、テレビでは――」
男(今日は大丈夫そうだな、うんうん)
男「……」
男(これで、また元通りだ……)
幼「…………」
368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 22:28:25.15 ID:P/nm0LYx0 [40/51]
◆◇屋上◆◇
男「あーっ」
男「なんかせつねぇぇええ!!」
男「俺から無視したけど」
男「昔のことを思い出してしまったしなぁ」
男「やっぱり、せつねぇぇええ!!」
369 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 22:28:57.75 ID:P/nm0LYx0 [41/51]
幼2「私のことも……思い出してほしいものだね」ボソッ
幼2「やぁ、男、今日も元気だね」
男「!!」
男「お、おう、幼2」
371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 22:33:49.95 ID:P/nm0LYx0 [42/51]
男「いつも後ろから急に声かけてくるけど」
男「びっくりするからやめてくれ」
幼2「ふふっ、君が驚いている姿を見るのが好きだから」
幼2「それは遠慮ねがいたいね」
男「趣味悪いぞ、おい」
幼2「そうかも知れないね」
372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 22:36:52.37 ID:P/nm0LYx0 [43/51]
男「ま、飯でも食べようか?」
幼2「そうだね」
……
…………
男「ふぅ」
幼2「……」
幼2「あのさ、男」
373 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 22:38:40.39 ID:P/nm0LYx0 [44/51]
幼2「君に尋ねたいことがあるのだけれど……」
男「……?」
男「何? 答えられるものなら、何でもこい」
幼2「ふふっ、頼もしい」
幼2「……」
幼2「じゃあ聞くね」
375 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 22:40:39.43 ID:P/nm0LYx0 [45/51]
幼2「幼1から先日、聞いたのだけれど――」
男「よぅし、5時間目の用意するかなーっ!」
幼2「……う」
幼2「男……?」じーっ
男「……あはは」
男(ジト目で見んなよ)
376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 22:44:43.55 ID:P/nm0LYx0 [46/51]
幼2「……じゃあ、こうしよう」
幼2「私が知っている、君達の関係を聞いててくれ」
男「いや、5時間目の用意を――」
幼2「男っ!」
男「っ」
幼2「私も辛いんだ……」うるっ
381 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 22:59:41.59 ID:P/nm0LYx0 [47/51]
幼2「お願いだから……」
幼2「私のわがままを聞いてほしいっ」うるうる
男「……っ」
男「うん、わかった」
男「幼2が思うことを話してよ」
幼2「ああ」
幼2「君達の噂を聞いて、私は――――」
384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 23:01:04.24 ID:P/nm0LYx0 [48/51]
第六の章
お
わ
り
393 名前:あああああああああああああ進まん![] 投稿日:2010/09/28(火) 23:52:47.59 ID:P/nm0LYx0 [49/51]
――――――1年前――――――
◆◇教室◆◇
幼2「え、男が……停学になった……だって?」
「うん、そうなんだ」
幼2「理由を聞いてもいいかな?」
「えっとね、噂では」
「男くんが、幼1ちゃんに振られた腹いせに」
「レイプをしようとしたんだってさ」
394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 23:54:38.18 ID:P/nm0LYx0 [50/51]
幼2「そ、そんなの」
幼2「嘘……だよね?」
「どうやら、ほんとらしいよ」
「校長室で話してるのを聞いたって、3組の――」
幼2(なんで……)
幼2(なんで……なんで……)
395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 23:57:40.94 ID:P/nm0LYx0 [51/51]
幼2「……」
幼2「男は――」
幼2「男は、幼1のことが好きだった……?」
「ショックだよね~」
「幼馴染だもんね」
「その幼馴染のことを悪く言うようで申し訳ないけど」
「私、男くんはサイテー人間だと思う……」
幼2(男……幼1……)
397 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 00:01:41.86 ID:KHjyQsb00 [1/46]
幼2「ちょっと、ごめん……」
幼2(幼1が男の好きだと私は思っていた)
幼2(彼女が起こす行動を客観的にみると、男のことが好き以外かんがえられない)
幼2(それなのに……)
幼2「なんで、幼1は男をふった?」
幼2「あの男がなぜ……幼1を襲おうとしたんだ……?」
399 名前:明日、もしかしたら大学で書くかもしれんから一応 ◆e2ghMW2xOg [] 投稿日:2010/09/29(水) 00:10:00.06 ID:KHjyQsb00 [2/46]
ガラガラッ
幼2「幼1!」
幼1「……」
「よっぽど怖かったんだね……」
「幼1ちゃん……」
「話しかけても、全然いつもとちがうもん」
「あの犯罪者が、なんで停学ですむんだよ……っ!」
幼2「……」
400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 00:12:52.45 ID:KHjyQsb00 [3/46]
幼2「幼1……」
幼1「…………なに?」
幼2「話があるんだ、ついてきてくれないかい?」
幼1「……」こくん
…………
……
436 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 12:33:00.93 ID:KHjyQsb00 [6/46]
幼1「……話って?」
幼2「……だいたい予想、ついてるんじゃないのか?」
幼1「……」
幼2「男のことなんだが」
幼1「……男くん……」ずきっ
437 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 12:33:33.67 ID:KHjyQsb00 [7/46]
幼2「彼が君に告白したらしいね」
幼1「……」
幼2「……」
幼1「……」
幼2「もしかして」
幼2「もしかして、違うのかい……っ?」
438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 12:34:16.42 ID:KHjyQsb00 [8/46]
幼1「……ううん」
幼1「噂の通りだよ」
幼1「私、男くんに――」
幼1「告白されちゃった」
幼2「……っ!!」
幼1「あはは……でもさ、困っちゃうよね」
439 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 12:34:52.48 ID:KHjyQsb00 [9/46]
幼1「だって、私にはそういう気が全然なかったんだもん」
幼2「君は……っ」
幼1「ん? どうしたの?」
幼2「い、いや……」
幼1「ふーん」
幼1「続けるね」
445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 12:52:52.32 ID:KHjyQsb00 [10/46]
幼1「私が男くんのために色々やったりしてたのを、勘違いしたんだろうな」
幼1「私が起こしたりしてたのは」
幼2「……」
幼1「おじさんにお願いされたからなのに」
幼1「でも、ちょっとやり過ぎてたかもだよね」
446 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 12:53:24.14 ID:KHjyQsb00 [11/46]
幼2「…………」
幼1「これからは、控えとかないとだよね~」
幼2「……」
幼2「そうか」
幼2「彼が君を襲ったっていうのは――」
幼1「あっ、あれね」
447 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 12:53:54.95 ID:KHjyQsb00 [12/46]
幼1「あれは、男くんが私に振られて凄いショック受けてたみたいだし」
幼1「私にも悪いところがあったからさ」
幼1「最後に私のこれ――」
ふに
幼1「揉ませてあげたの」
幼2「……それで?」
448 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 12:54:52.45 ID:KHjyQsb00 [13/46]
幼1「うん、そしたら男くんは何だか興奮しちゃったみたいで」
幼1「嫌がる私に迫ろうとして――」
幼1「ってところで先生に助けてもらったの」
幼2「……っ」
幼1「ま、私も悪かったし、やっぱり腐っても幼なじみだから」
幼1「さすがに退学は酷いと思って、先生にお願いしたの」
幼2「……」
449 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 12:55:32.29 ID:KHjyQsb00 [14/46]
幼2「そう」
幼1「これが話しの全容だよ」
幼2「うん、わかった。ありがとう」
幼1「ふふっ……っ」
幼1「っ……」
455 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13:02:25.91 ID:KHjyQsb00 [15/46]
幼2「ちょっとごめんね――」
パシンッ
幼1「……っ!」
幼2「……」
幼2「私は、君が嫌いになった」
456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13:03:05.80 ID:KHjyQsb00 [16/46]
幼2「君が男に対して恋愛感情持たずに、あんなに尽くすから……っ」
幼1「……っぐ」ぽろ
幼1「ふぇ……っ」ぽろぽろ
幼1「痛いよ……グス、痛い……う」ぽろぽろぽろぽろ
幼2「…………」
457 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13:04:09.21 ID:KHjyQsb00 [17/46]
幼1「……ふぇ……」ぽろぽろ
幼1「幼2ちゃんは――」
幼1「幼2ちゃんは、いつも男くんしか助けないよね……っ!」ぽろぽろ
幼2「……っ!」
幼1「いつも男くんだけを支えて」
458 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13:05:39.78 ID:KHjyQsb00 [18/46]
幼1「私も幼なじみなのに……っ」ぽろぽろ
幼1「そういう中途半端な優しさしかない幼2ちゃんなのに」
幼1「男くんはそんな幼2ちゃんのことを――」ボソッ
幼2「ん?」
幼1「あのさ!」
幼1「幼2ちゃんが怒ってる理由ってさ!」
幼1「今まで、あんなふうに仲良くして、期待させといて、裏切ったからだよね?!」
459 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13:06:41.91 ID:KHjyQsb00 [19/46]
幼2「ああ、そういうことだね」
幼1「もしも」
幼1「私と男くんの立場が逆で、私が振られたら幼2ちゃんは――」
幼1「男くんを怒ってくれた!?」
幼2「……」
幼2「仮定の話はしなくても良いだろう」
460 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13:09:27.67 ID:KHjyQsb00 [20/46]
幼1「答えるのから逃げるんだ!!」
幼2「……っ」
幼1「知ってるよ?」
幼1「幼2ちゃんは、男くんには何もしないんだよね!?」
幼2「……いや、ちが――」
幼1「っ、やっぱり私も幼2ちゃんなんか嫌いっ!!」
461 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13:10:20.58 ID:KHjyQsb00 [21/46]
幼2「……っ!!」
幼2「ああ、そうか」
幼2「……っ、では、ね」
幼1「……」
幼2「話、教えてくれてありがとう」
すたすた
463 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13:14:23.93 ID:KHjyQsb00 [22/46]
幼1「あああぁっ!!」ぽろぽろ
幼1「……ふぇっ、ぐすっ……男くん……」ぽろぽろ
幼1「幼2ちゃんと喧嘩をしちゃったけど」ぽろぽろ
幼1「男、くん」
幼1「一応言われた通り……ちゃんと……ちゃんと話したよ……」ぽろぽろ
464 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13:14:54.41 ID:KHjyQsb00 [23/46]
幼1「これで良いんだよね?」ぽろぽろ
幼1「大好きで――」
幼1「大好きで、いつも私を助けてくれた、幼なじみの男くん……」
…………
……
465 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13:15:42.47 ID:KHjyQsb00 [24/46]
学校いってきます・・・
あと、
どうか幼1の気持ちも察してやってくだせぇ
526 名前:幼1幼2とかややこしすぎうぜええええ[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:22:09.95 ID:KHjyQsb00 [25/46]
――――――現在――――――
幼2「――と、彼女は言って、感情を抑え切れなくなった私は」
男「……」
幼2「私は彼女にビンタをしてしまったんだ」
幼2「そして彼女を罵倒して私は帰った、というわけなのだけれど」
男「……っ」
528 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:23:22.96 ID:KHjyQsb00 [26/46]
男(幼1……)
男(幼2は幼1に同情してなかったのんだな)
男(二人の関係もあれから――)
男「……」
幼2「今でも彼女は許せない」
男「……そう、なのか……」
531 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:33:44.61 ID:KHjyQsb00 [27/46]
幼2「それで、君は――」
男「幼2!!」
男「約束は聞くだけだ」
男「そうだろ?」
幼2「……」
幼2「ああ、そうだったね」
534 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:35:12.03 ID:KHjyQsb00 [28/46]
幼2「まぁ、君に私がどう思っているのかを知ってもらえただけでも良い」
幼2「……っと、もうこんな時間なのか」
幼2「じゃあ戻るとしようか」
男「……ああ、そうだな」
男「はぁ……」
536 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:41:38.42 ID:KHjyQsb00 [29/46]
男(幼2には本当のことを――)
男「いや、これでいいんだ」
男「これでいい……の……か……?」
男「ただ、あの告白された日から」
男「……」
男「あの日から、俺達はバラバラになる運命だったんだ」
537 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:44:23.66 ID:KHjyQsb00 [30/46]
◆◇教室◆◇
男「……」
男(一番最低なのは)
男(うん、俺……だよな)
男「……」
「ガヤガヤ」
538 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:45:38.27 ID:KHjyQsb00 [31/46]
幼1「……」チラッ
幼1「落ち込んでるみたい」ボソッ
幼1「男くん……」
男「……」
幼1「……」
539 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:46:20.37 ID:KHjyQsb00 [32/46]
幼1『ほらっ、元気だしてっ! ねっ?』
幼1『男くんなら何とかできるよっ!』
男『何で言い切れるんだよー……』
幼1『だってさ、男くんは私の幼なじみなんだもん!!』
幼1『えへへ』
幼1(私はもう慰めることも励ますことも……できない……よね)ぽろ
540 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:47:00.70 ID:KHjyQsb00 [33/46]
幼1「ぐす……っ」ぽろぽろ
幼1(授業中は我慢しなきゃっ……)
男「……」
男(……幼1……?)
男(もしかして、泣いてる……?)
男「……はぁ」
543 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:53:00.54 ID:KHjyQsb00 [34/46]
◆◇家の近所◆◇
男「……」
男「もう限界なのかな」
男「幼1……あと数年なんだけどな」
男「……はぁ」
すたすた
545 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:57:02.30 ID:KHjyQsb00 [35/46]
幼1「……」
幼1「……あっ」
549 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:07:57.40 ID:KHjyQsb00 [36/46]
男「…………」
幼1「あのね……男くん」
男「……」
男(家の前まで待っていたのか……幼2)
幼1「……男……くん……」
551 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:09:35.56 ID:KHjyQsb00 [37/46]
男(どうする……どうすれば……っく、話をするべきなのか?)
幼1「……」
男(いや、しかし――)
幼1「ねぇ、男くん」
男「……」
幼1「ねぇ」ぽろ
幼1「男くっ、ぐすっ」ぽろぽろ
552 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:10:13.09 ID:KHjyQsb00 [38/46]
幼1「ふぇ……っ」ぽろぽろぽろぽろ
男「っ!!」
ぎゅっ
幼1「お、男くっ、手てて手を握っ――」
男「……っ!」
すたすたすた
ばたんっ
553 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:11:22.57 ID:KHjyQsb00 [39/46]
幼1(えっ、何この状況……)
幼1(手を引っ張られて、男くんの家に入れられた!?)
男「……」
男(はぁ……)
男(限界だったのは、幼2だけじゃなかった……みたいだな)
男(俺も、だった訳か)
555 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:12:43.56 ID:KHjyQsb00 [40/46]
男「幼1!」
幼1「は……はい……」
男(名前を呼んだものの)
男「……えっと」
幼1「……」ドキドキ
570 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:28:37.30 ID:KHjyQsb00 [43/46]
男「と、とりあえず、あがってく……?」
幼1「……」こくん
幼1「あの……あのね、男くん……」
男「ん?」
幼1「その……手が……」ドキドキ
571 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:29:16.87 ID:KHjyQsb00 [44/46]
男「……っ!!」
男「すっ、すまんっ」
ぱっ
幼1「……ううん」
男「あはは……」
幼1「えへへ……」どきどき
572 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:30:46.80 ID:KHjyQsb00 [45/46]
男「……とりあえず、座ってくれ」
幼1(久しぶりだなぁ……。男くんの家は)
幼1「……」
幼1「あれ?」
男「ん? どうした?」
幼1「すごく部屋が片付いてるね」
574 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:33:17.09 ID:KHjyQsb00 [46/46]
第10章
の
終わり
658 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 21:33:22.08 ID:yTmbvcyb0 [1/23]
男「そ……そうか?」
幼1「え……えっと、一年前よりかはキレイになってるなぁって」
男「あー、ああ! さ最近片付けたからな」
幼1「……そうなんだ」
男「はい、お茶」
659 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 21:35:00.09 ID:yTmbvcyb0 [2/23]
幼1「ありがとう」
男「……」
幼1「……あのね」
幼1「こんなことになってさ」
幼1「男くん、私のこと嫌いだよね?」
661 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 21:37:15.06 ID:yTmbvcyb0 [3/23]
男「……っ」
男「そっそんなこと――」
幼1「だって……私が話しかけても、無視するじゃん……!」
幼1「家に訪ねた時だっていつも居留守つかってるの」
幼1「私知ってるんだからね!!」
男「……」
662 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 21:40:12.92 ID:yTmbvcyb0 [4/23]
男「でも、それは!!」
男「それは最初に言っただろ?」
男『幼1のためだから……俺に話しかけないでくれ……』
幼1『でもっ、私は――』
男『だから、お前のためなんだって!』
幼『私のためって……言ってるけど……私が望んでいるのは……』ボソッ
663 名前: ◆e2ghMW2xOg [] 投稿日:2010/09/30(木) 21:44:51.89 ID:yTmbvcyb0 [5/23]
男『ん? とりあえず、そういうことだから……』
幼1『えっ……でもっ』
ぷっ……つーつーつー
幼1『どうしよう……私嫌われちゃった』
幼1『男くん……ぐすっ』ぽろぽろ
幼1「もういい」
幼1「今日ここで決着をつけよ」
男「……ああ」
665 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 21:47:14.21 ID:yTmbvcyb0 [6/23]
幼1「……ちゃんと答えてね?」
幼1「男くんは」
幼1「私のこと――」
ピーンポーン
幼2「……」
幼2「前に来た日から間隔を空けたし」
幼2「ヘンに勘繰られる事などないと良いのだけれど……」
667 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 22:00:09.55 ID:yTmbvcyb0 [7/23]
ピーンポーン
男「……誰だろう」
幼1「うー、こんなときに。空気読んでほしい」
幼1「セールスかな? それともお客さん?」
男「ちょっとまってて」
男「すぐ戻ってくるから」
668 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 22:02:40.21 ID:yTmbvcyb0 [8/23]
男「……誰だよ」
すたすた
男「でも、これのおかげで緊張が緩和した」
男「修羅場から一時避難できてよかったかも」
すたすた
幼2「……」
幼2「アレ? 遅いな」
幼2「今は確実に家にいるはずなのだけれど」
671 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 22:17:42.00 ID:yTmbvcyb0 [9/23]
男「はーい」
がちゃ
幼2「やぁ」
男「――っ!?」
幼2「男。最近少しきまずかったけど、ここらで仲直りしないか?」
幼2「ご馳走をつくるよ」ニコッ
がさっ
672 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 22:21:16.65 ID:yTmbvcyb0 [10/23]
男(タイミング悪いな……)
男「……」
幼2「……ん?」
幼2(男、なんだか気が進まなそうだね)
幼2「……っ」
幼2(でも、ここでひいたら――)
幼2「中へ入れてくれないかな?」
673 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 22:23:46.17 ID:yTmbvcyb0 [11/23]
男「……」
男(どうする……)
幼2(……男)
幼2(やはりダメなのか)
男(ああ、もう、レッセフェールっ!)
男「入っていいよ」
男「うん、ご馳走してもらおうかな」
674 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 22:28:35.60 ID:yTmbvcyb0 [12/23]
幼2「ふふっ」
幼2「では、まかせてもらおうかな」
すたすた
男「あはは……たのむよ」
幼2「おじゃましま――」
幼2「……」
幼2(……ローファー……)
675 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 22:30:52.88 ID:yTmbvcyb0 [13/23]
幼2(そうか……)
幼2(気まずそうだったのも、全部……)
幼2(……こういうことだったのか)
幼2「……」
男「……ん?」
男「どうしたんだ、幼2?」
682 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 23:30:57.77 ID:yTmbvcyb0 [15/23]
幼2「……」
幼2「ねぇ、男」
男「ん?」
男「どうした?」
幼2「君の家に入れてもらう前に聞くべきだったみたいだな」
男「えっ……」
684 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 23:33:17.43 ID:yTmbvcyb0 [16/23]
幼2「本当に私が入っても良かったのかい?」
男(まさか、幼1がなかにいることを知ってる……?)
男「……」
幼2「返事を聞かせてくれるかな?」
男「……ああ。入ってかまわない」
幼2「ふふっ、そうか」
685 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 23:34:59.03 ID:yTmbvcyb0 [17/23]
幼2「つまり、『その』つもりな訳だね」
男「……話し合う。みんなで」
幼2「……」
男「それより」
男「気づいてたのか、幼1が来てることに」
幼2「ああ、ほら」
男「あっ……!」
686 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 23:36:44.19 ID:yTmbvcyb0 [18/23]
男「あっちゃあ!」
幼2「彼女のローファー……えっと、靴が出ているからね」
男(日本の文化ばんざい!!)
男「あはは、流石幼2だな」
幼2「ふふっ、何をいまさら」
男「あはは」
688 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 23:37:41.67 ID:yTmbvcyb0 [19/23]
男「とりあえず……」
すたすた
男「できるだけ、家のモノを投げたりしないように気をつけてほしいな」
幼2「私はそんなことしないよ、ふふっ」
男「俺もしないぞ」
幼2「だろうね、ふふっ」
690 名前:>>687次はNTRモノを書きたいな′`[] 投稿日:2010/09/30(木) 23:40:31.47 ID:yTmbvcyb0 [20/23]
幼2「……」
男「ここ。幼1が待ってる」
すたすた
男「……」
男(開口一番、幼1になんて言ったらいいのやら)
幼2「……?」
691 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 23:41:46.20 ID:yTmbvcyb0 [21/23]
幼2「どうしたんだい? 立ち止まったりして」
男「いや、何でもない」
男「――よしっ、突撃だ……!」
ガチャッ
幼1「遅かったね、男く――」
幼1「…………幼2……ちゃん……」
692 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 23:42:55.77 ID:yTmbvcyb0 [22/23]
幼2「やあ、あがらせて貰ったよ」
幼1「…………」
男「…………」
男(一年ぶりくらいになるのか?)
男(三人で一緒に話すのは……)
男(今日で最後になるかもしれないけどな)
693 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 23:43:50.25 ID:yTmbvcyb0 [23/23]
男「幼2の分のお茶も用意するわ」
幼2「ああ、ありがとう」
幼1「……」
男「それと」
男「その袋のものを冷蔵庫に移すから預かる」
幼1「……」
698 名前:さるううううううううう[] 投稿日:2010/10/01(金) 00:01:02.42 ID:q3I9wf360 [1/33]
幼2「ああ、そうだったね」
幼2「よろしく頼むよ」
がさっ
幼2「はい」
男「さんきゅ」
幼1(なんで、幼2ちゃんとはこんなに自然に話して――)
男「ちょっとまっててな」
すたすた
ガチャ
700 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 00:02:45.09 ID:q3I9wf360 [2/33]
幼1「……」
幼2「……」
幼1「ねぇ……」
幼1「幼2ちゃんさ、これ忘れていったでしょ?」
幼2「……」
幼1「幼2ちゃんにしては珍しいよね」
701 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 00:03:18.45 ID:q3I9wf360 [3/33]
幼2「……ヘアピン」
幼1「はい、どうぞ」
幼2「ありがとう」
幼1「……」
幼2「ふふっ、私としたことが」
702 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 00:04:49.07 ID:q3I9wf360 [4/33]
幼2「忘れたことすら忘れていたよ」
幼1「……」
幼1「……ちがう」
幼1「わざと……忘れたんでしょ?」
幼2「何を言ってるんだい?」
幼1「とぼけるの?」
703 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 00:05:20.35 ID:q3I9wf360 [5/33]
幼2「何を言ってるんだい?」
幼2「そうだとしてもだよ」
幼2「ピンを忘れることを手段とした目的が理解できない」
幼1「……わかるくせに」ギロッ
幼2「ふふっ」
704 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 00:05:51.67 ID:q3I9wf360 [6/33]
ガチャッ
男「――おまたせ」
男(いきなり始まってんな)
男「…………はい、とりあえずお茶……」
幼2「ああ、いただくよ」
男「どうぞ……」
705 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 00:06:22.98 ID:q3I9wf360 [7/33]
幼1「……」
男「……」チラッチラッ
幼1「幼2ちゃんがいるけど、気にしないで話の続きをしよ」
男「えっと、ああ」
幼2(続き……?)
786 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 22:28:22.92 ID:q3I9wf360 [8/33]
もちょっとま
788 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 22:47:16.89 ID:q3I9wf360 [9/33]
幼1「ね、男くん」
幼1「私のこともう嫌いなの?」
幼2(その質問は……)
幼2(どういうことなんだ?)
男「嫌いじゃないよ」
789 名前:arbeitでおそくなりますみません[] 投稿日:2010/10/01(金) 22:48:20.54 ID:q3I9wf360 [10/33]
幼1「それは本当に……?」
男「ああ」
幼1「じゃあ、何で私を無視してたのっ!?」
幼2「いや、無視してたなは君の方じゃ――」
男「……」ふるふる
791 名前:arbeitでおそくなりますみません[] 投稿日:2010/10/01(金) 22:49:56.79 ID:q3I9wf360 [11/33]
幼2「えっ?」
幼1「……」
幼2「今、否定した?」
男「ああ。幼1は無視してない」
男「俺が無視してたんだ」
幼2「!?」
793 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 22:50:53.16 ID:q3I9wf360 [12/33]
幼2「どういうことなのかな?」
男「幼2……」
男「俺がなぜ」
男「こんな行動をとってきたかを、幼1、幼2に説明するよ」
男(みんな……仲直りするために……!)
幼1「……うん」
794 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 22:53:49.40 ID:q3I9wf360 [13/33]
男「俺は幼1に去年のあの事件の日……告白された」
幼2「……っ!?」
幼1「……」
幼2「それは本当なのかい?」
幼1「……」こくん
795 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 22:55:38.24 ID:q3I9wf360 [14/33]
男「でも、たまたま通り掛かった先生に不純異性交遊と疑われて」
男「二人とも停学になりそうだった所を、嘘をついて俺が庇ったんだ」
幼2「……そんな……」
幼2「じゃあ、本当は……」
幼2「男は強姦もしてなかった」
幼2「告白もしなかった……?」
797 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 22:56:58.77 ID:q3I9wf360 [15/33]
男「ああ。告白されたのは俺だ」
幼2「……幼1」
幼1「……」
幼2「これが……真実だったのか」
幼2「幼1、本当にすまない!」
幼1「…………うん」
798 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 22:57:31.48 ID:q3I9wf360 [16/33]
男「幼1のおじさんとおばさんが俺を助けてくれたことと」
男「日頃の態度とかで、たった一週間の停学ですんだんだけどな」
男「ただ、二人とも知ってるように、あんな嘘をついたから」
男「俺と幼1が一緒にいれなくなったんだ」
幼1「……」
800 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 22:58:45.36 ID:q3I9wf360 [17/33]
幼1「……」
男「それで、俺は幼1とは話せない」
男「話し掛けてくる幼1を無視せざるを得なくなったんだ」
幼2「二人の真実が本当はこうだったなんて」
幼1「……」
幼1「男くん」
802 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:00:41.09 ID:q3I9wf360 [18/33]
幼1「でもさっ、この辺なら話し掛けても大丈夫じゃなかったの?」
幼1「家の近所とかならさ!」
幼2「……」
幼1「男くんは何で無視したの!?」
男「…………」
幼2「ねぇ! どうしてなの!?」
男「ごめん」
805 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:01:56.60 ID:q3I9wf360 [19/33]
男「俺は幼1をフッタのに」
男「それでも尚、今までと変わらずに話するなんて」
男「幼1に申し訳ないと感じたから……」
男「幼2に話せなかったのも同じ理由なんだ」
幼1「……」
806 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:04:04.68 ID:q3I9wf360 [20/33]
幼2「話せなかったことって」
幼2「事件の日の真実のことかい?」
男「ああ」
幼1「……」
幼2「そうか……」
810 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:09:00.66 ID:q3I9wf360 [21/33]
幼1「……」
幼1「やっぱり、私の告白が皆の関係を壊しちゃったんだね」
男「……」
幼1「そして、何より男くんには」
幼1「私の軽はずみな行動で――」
812 名前:900までに終わる気がする……[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:11:03.39 ID:q3I9wf360 [22/33]
幼2「いや!」
幼2「それでも」
幼2「私は……っ」
幼2「私は、本当のことを知らずに……知らずに、幼1に……」
幼2「幼1に酷いことを言っていたんだ……っ」ぎゅっ
幼2「くっ……すまない、幼1……本当にすまない……っ」
816 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:24:46.74 ID:q3I9wf360 [23/33]
男「いや、俺が言わなかったから、だよ」
男「俺も……ごめん」
幼1「私……が……」
幼2「……私が」
「…………」
「……」
幼1「ふふっ、みんな、それぞれ自分が悪いと思ったんだね」
821 名前:>>818orzまたやってもた。そうです[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:30:02.01 ID:q3I9wf360 [24/33]
男「……」
男「みんなが良かったらなんだけど」
男「仲直りしたい」
幼2「……」
幼2「私もしたいな」
幼1「良いのなら……男くん……」
男「じゃあ、決まりだな!」
822 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:30:46.98 ID:q3I9wf360 [25/33]
幼2「ふふっ」
幼1「じゃあ幼なじみーずの復活――」
幼1「の前に……」
幼1「男くん!」
幼1「私はまだ諦めてないからねっ!」
823 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:31:45.51 ID:q3I9wf360 [26/33]
幼2「っ!?」
幼1「ちいさいころから大好きだったんだもん」
幼1「簡単には諦められないっ」
幼1「……幼2ちゃんにも負けないんだもんっ」
男「……あはは」
幼2「……」
829 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:36:49.86 ID:q3I9wf360 [27/33]
男「……あはは」
男「えっと……」
男「ま、まぁ、みんなでご飯にしようか!」
男「色々と他の問題とかを棚上げしてるけど、とりあえずは」
男「みんなの仲直りを祝して!」
831 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:38:05.61 ID:q3I9wf360 [28/33]
…………
……
幼2「お邪魔しました」
幼1「お邪魔しましたー」
男「送らなくて本当に大丈夫か?」
幼1「あははっ」
幼1「二人だから大丈夫だよ」
832 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:39:15.37 ID:q3I9wf360 [29/33]
幼1「それよりこんな近いんだから」
幼1「それに、二人だけの話があるの……」ぼそっ
男「……っ」
幼2「……ん?」
男「あー、わかった!」
833 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:40:02.88 ID:q3I9wf360 [30/33]
男「それじゃあ気をつけてな!」
幼1「うんっ、ばいばい」
幼2「では、また明日」
…………
……
835 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:42:13.74 ID:q3I9wf360 [31/33]
◇◆家の近所◇◆
幼1「……幼2ちゃん、ちょっと話そっか?」
幼2「えっ?」
…………
……
837 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:42:46.70 ID:q3I9wf360 [32/33]
…………
……
◆◇幼2の家◆◇
幼2「よかった」
幼2「本当に良かった」
幼2「三人のわだかまりも無くなって」
838 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:48:03.71 ID:q3I9wf360 [33/33]
幼2「……」
幼2「……次の問題は」
幼2「告白……か……」
幼2「どうしようかな」
840 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 00:05:31.72 ID:jBscXfSH0 [1/21]
……
…………
幼1『幼1ちゃんは告白しなくてもいいの?』
幼2『何を言ってるんだい?』
幼2『私と男はただの友達なのだから――』
幼1『そんなふうにごまかさないで!』
841 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 00:06:38.79 ID:jBscXfSH0 [2/21]
幼1『もうお互いに誤解しあうのは……』ぎゅっ
幼2『そうだな』
幼2『すまない、正直になるよ』
幼2『わ、私は幼馴染の男のことが好きだ!!』
幼2『……っ』カァッ
842 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 00:07:45.22 ID:jBscXfSH0 [3/21]
幼1『ふふっ、やっぱり!』
幼2『くっ……恥ずかしい……』
幼1『ううん、そんなことないよ』
幼1『男くんだもん、好きになるのは仕方ないよ』
幼1『じゃあさ、告白しちゃいなよっ』
幼1『私もしたんだよっ?』
843 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 00:08:16.48 ID:jBscXfSH0 [4/21]
幼2『いきなり……でも……そんな……』
幼1『しなさい!』
幼2『いや、こんな女のことを好きになってなんて……くれないさ……』
幼1『もう! それでも告白しなさいっ!』
幼2『……っ』
幼2『考えておくよ』
幼1『よろしい!』
858 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 00:42:12.03 ID:jBscXfSH0 [5/21]
幼1『ううん、そんなことないよ』
幼1『男くんだもん、好きになるのは仕方ないよ』
幼1『じゃあさ、告白しちゃいなよっ』
幼1『私もしたんだよっ?』
幼2『いきなり……でも……そんな……』
860 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 00:43:36.87 ID:jBscXfSH0 [6/21]
幼1『しなさい!』
幼2『いや、こんな女のことを好きになってなんて……くれないさ……』
幼1『もう! それでも告白しなさいっ!』
幼2『……っ』
幼2『考えておくよ』
幼1『よろしい!』
862 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 00:45:06.37 ID:jBscXfSH0 [7/21]
幼2「やっぱり告白なんて――」
幼2「……っ」カァッ
幼2「うぅ……私には敷居が高すぎる……」
幼2「でも」
幼2「幼1だってしたんだ、私も頑張らなければ、な」
863 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 00:45:58.04 ID:jBscXfSH0 [8/21]
◆◇教室◆◇
男「……」ちらっ
幼1「……」にこっ
幼1(男くんの本当の気持ちがわかったから)
幼1(大丈夫。つらくない)
864 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 00:46:52.45 ID:jBscXfSH0 [9/21]
幼1(それより、幼2ちゃんは告白できるのかな?)
幼1(頑張れ)
男「……」
男(あれから、なんだか精神的にスッキリしたな)
男(良かった)
男(……本当に)
865 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 00:49:30.00 ID:jBscXfSH0 [10/21]
◆◇屋上◆◇
男「……ふぅ」
男「ほんと、この一年は長かったけど……」
男「片付いて本当に良かった!!」
ガチャ
幼2「ふふっ、そうだね」
男「よお、幼2」
男「やっぱりまた来たんだな」
867 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 00:55:58.21 ID:jBscXfSH0 [11/21]
幼2「ああ、今日は大切なはなしがあってね」
男「ん?」
幼2「覚えてるかな、昔のこと――」
幼2『○○大学に入って学生結婚しよう!』
男『大がく? 結婚?』
幼2『ああ、そうだ。結婚だ』
男「……えっ」
男「それって、幼1と俺がした約束なんじゃ――」
幼2「……」ふるふる
幼2「私とした約束だ」
869 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 00:59:56.43 ID:jBscXfSH0 [12/21]
男「……」
幼2「過去の約束を果たしたい」
幼2「結婚のために私は、いろいろ勉強してきたんだ」
幼2「じゃあ、言うよ」
幼2「わ、私は幼馴染の――」
男「!!」
男「まってくれ!」
873 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 01:04:03.30 ID:jBscXfSH0 [13/21]
男「俺に言わせてくれ」
男「もともと、幼1のことが解決したらいうつもりだった」
男「いや、その前から――」
男「告白される前から言うつもりだった」
男「お、俺は」
男「お、俺は幼馴染2のことが好きだ!!」
876 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 01:05:07.17 ID:jBscXfSH0 [14/21]
お わ り
幼2「怒ってて、男に昨日の幼1との会話について訊くのをわすれていたな」
幼2「はぁ、どうも最近ついてないようだ……」
男「……うん」
男「あれは明らかに怒っていたな」
男「笑顔なのに目が笑ってなかったもんな」
267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:51:00.19 ID:P/nm0LYx0 [12/51]
◆◇職員室◆◇
男「……」
先生「じゃあ、この資料をよろしくな!」
「……」ギロッ
「……」じー
男(他の先生たちの視線がいたいぜ!)
男(今日は家に帰りたいけど)
男「わかりました」
269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:54:11.44 ID:P/nm0LYx0 [13/51]
男「失礼しました……」
ガラガラ
男「あのクソ担任……」
男「はぁ」
すたすた
幼1「あ……男くん、やっぱりまだ帰ってなかったんだ……」
271 名前:何故かさるった。[] 投稿日:2010/09/28(火) 01:00:12.91 ID:P/nm0LYx0 [14/51]
◆◇教室◆◇
男「今日も居残り、あーもーやだやだ」
男「さっさと終わらせるか! よしっ!」
ガラガラ
幼1「……」
男「…………」
男(幼1……また来ちゃったのか)
322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 18:24:48.14 ID:P/nm0LYx0 [18/51]
男「……」
幼1「ね、ねぇ男くん」
男「……」
せっせっ
幼1「まだ残ってたんだね」
男「……」
パチンパチン
幼1「……」
323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 18:25:23.22 ID:P/nm0LYx0 [19/51]
幼1「あっ、そうだ」
幼1「こないだの模試、どうだったの?」
男「……」
幼1「私は悪かったんだよねー」
幼1「男くんは賢いからやっぱり、判定良かった?」
男「……」
さっさっ
324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 18:26:27.30 ID:P/nm0LYx0 [20/51]
男「……」
幼1「……」
……
…………
男『みんな無事○○高校行けて良かった、良かった!』
幼2『ふふっ、本当だね』
幼1『ねね、男くん、大学は何処にいくの?』
325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 18:27:29.53 ID:P/nm0LYx0 [21/51]
幼1『また大学も一緒がいいなー』
男『高校入学式すらまだなのに』
男『気が早いな、幼1』
幼2『そうだね』
男『俺は○○大学かな。あそこならエリートになれるからな!』
幼2『○○大学……ふふっ』
326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 18:29:00.87 ID:P/nm0LYx0 [22/51]
男『……?』
幼2『私もそこへ行くつもりなんだ』
幼1『ええっ!? 幼2ちゃんも!?』
幼1『でも、そこは難しいよう……』
幼2『ふふっ、大丈夫さ。また男と私が勉強を教えてあげるよ』
幼1『ありがとーっ!』
328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 18:29:43.00 ID:P/nm0LYx0 [23/51]
……
…………
男「……」
男(懐かしいな)
幼1「……」
幼1「ね、男くん?」
男「……」
幼1「やっぱり、まだ怒ってるんだね……」
331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 18:30:43.76 ID:P/nm0LYx0 [24/51]
男「……」
幼1「……っ」
男(もう……あとちょっとの我慢だ)
男(そうしたら、みんなで大学に行って)
男(みんなで勉強して、ご飯食べて)
男(皆で――)
幼1「男くん!」
332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 18:31:16.99 ID:P/nm0LYx0 [25/51]
幼1「私の考えなしのせいで」
幼1「こんな風になって、本当ごめんね」
男「……」
男(もう何回謝るんだよ、昔のことを)
男(許すもなにも、怒ってすらないのに)
男(ああん! もう!)
333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 18:32:30.75 ID:P/nm0LYx0 [26/51]
幼1「じゃあ、私、もう行くね」
幼1「お仕事がんばってね」
幼1「……ば、ばいばい……」
ガラガラ
男「……」
すっすっ
男「今日も放課後遅くなりそうだ」
男「……はぁ」
336 名前:あれれ、さるったよ。[] 投稿日:2010/09/28(火) 19:01:01.63 ID:P/nm0LYx0 [27/51]
男「……」
男(大丈夫だ。大丈夫)
男(今回もこうやって無視し続けたら、また幼1が俺に話し掛けることもなくなる)
男「……」
男「でも、きついんだよなぁ、これが!」
男(アイツももちろんだけど)
男(俺もキツイ……)
337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 19:01:35.17 ID:P/nm0LYx0 [28/51]
◆◇家の近所◆◇
幼1「……」
すたすた
幼1「男くん……はぁ」
すたすた
幼1「あ」
幼2「……」
すたすた
339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 19:05:20.91 ID:P/nm0LYx0 [29/51]
幼2「……はぁ」
すたすた
幼2「あ、幼1」
幼2「やぁ」
幼1「……」
幼2「今日はいつもより元気がないようだけれど」
340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 19:05:51.90 ID:P/nm0LYx0 [30/51]
幼2「どうかしたのかい?」
幼1「幼2ちゃんには関係ない」
幼1「ほっといてよ」
幼2「ああ、そうかい」
幼1「……うん」
342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 19:07:28.03 ID:P/nm0LYx0 [31/51]
幼2「……」
幼1「そういう幼2ちゃんも何か落ちこんでるの?」
幼2「ああ、ちょっとね」
幼1「ま、どーでもいいけど」
幼2「……」
343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 19:08:56.29 ID:P/nm0LYx0 [32/51]
幼1「……」じー
幼2「……ん?」
幼1(相変わらず美人だな)
幼1(努力とか何もしてなさそうなのに)
幼1(長い黒髪だって凄いツヤがあるし……)
幼1(うらやましい)
幼1(本当に……ズルイ)
344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 19:10:59.79 ID:P/nm0LYx0 [33/51]
幼1「……」
幼2「……」じー
幼2(女の子らしいな)
幼2(幼1は可愛らしい感じだ。私にはこんな可愛さない)
幼2(こういうのが男は好きなのか)
幼2(うらやましいな……)
345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 19:11:39.70 ID:P/nm0LYx0 [34/51]
幼1(ていうか、幼2ちゃんに会わないように時間ずらしたのに)
幼2(それより)
幼2(彼女に会うのは気まずいから、会わないように時間をずらしたんだけどな)
幼1「……はぁ」
幼2「……」
幼1(何であっちゃうんだろ)
幼2(なぜ、また会ってしまうんだろうか)
348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 19:37:10.66 ID:P/nm0LYx0 [35/51]
幼1「じゃあ」
幼2「ああ」
幼2「あっ、幼1!」
幼1「……何?」
幼2「あー」
幼2「すまない。やっぱり何でもないよ」
幼1「あっそ」
349 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 19:38:00.51 ID:P/nm0LYx0 [36/51]
幼2「私の知らないことって何なんだ?」
幼2「男にも聞けない」
幼2「幼1にも聞けない」
幼2「私はやっぱり蚊帳の外だもんな……」
幼2「はぁ」
360 名前:arbeitおわた[] 投稿日:2010/09/28(火) 22:07:42.23 ID:P/nm0LYx0 [37/51]
◆◇教室◆◇
男(今日の幼2はどうだろうか)
男(やっぱり、今日も……?)
男(ふぅ、とりあえず入るか)
ガラガラ
男「…………」
361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 22:08:17.89 ID:P/nm0LYx0 [38/51]
「また最悪な朝を迎えましたー」
「きゃいんっ! 今日は俺っちが侵されるぅ!?」
「あはははっ、やべぇよ、あははははっ」
男「……」
男(こいつら本当にバカだよな……)
367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 22:27:51.97 ID:P/nm0LYx0 [39/51]
幼1「それでね、テレビでは――」
男(今日は大丈夫そうだな、うんうん)
男「……」
男(これで、また元通りだ……)
幼「…………」
368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 22:28:25.15 ID:P/nm0LYx0 [40/51]
◆◇屋上◆◇
男「あーっ」
男「なんかせつねぇぇええ!!」
男「俺から無視したけど」
男「昔のことを思い出してしまったしなぁ」
男「やっぱり、せつねぇぇええ!!」
369 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 22:28:57.75 ID:P/nm0LYx0 [41/51]
幼2「私のことも……思い出してほしいものだね」ボソッ
幼2「やぁ、男、今日も元気だね」
男「!!」
男「お、おう、幼2」
371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 22:33:49.95 ID:P/nm0LYx0 [42/51]
男「いつも後ろから急に声かけてくるけど」
男「びっくりするからやめてくれ」
幼2「ふふっ、君が驚いている姿を見るのが好きだから」
幼2「それは遠慮ねがいたいね」
男「趣味悪いぞ、おい」
幼2「そうかも知れないね」
372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 22:36:52.37 ID:P/nm0LYx0 [43/51]
男「ま、飯でも食べようか?」
幼2「そうだね」
……
…………
男「ふぅ」
幼2「……」
幼2「あのさ、男」
373 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 22:38:40.39 ID:P/nm0LYx0 [44/51]
幼2「君に尋ねたいことがあるのだけれど……」
男「……?」
男「何? 答えられるものなら、何でもこい」
幼2「ふふっ、頼もしい」
幼2「……」
幼2「じゃあ聞くね」
375 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 22:40:39.43 ID:P/nm0LYx0 [45/51]
幼2「幼1から先日、聞いたのだけれど――」
男「よぅし、5時間目の用意するかなーっ!」
幼2「……う」
幼2「男……?」じーっ
男「……あはは」
男(ジト目で見んなよ)
376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 22:44:43.55 ID:P/nm0LYx0 [46/51]
幼2「……じゃあ、こうしよう」
幼2「私が知っている、君達の関係を聞いててくれ」
男「いや、5時間目の用意を――」
幼2「男っ!」
男「っ」
幼2「私も辛いんだ……」うるっ
381 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 22:59:41.59 ID:P/nm0LYx0 [47/51]
幼2「お願いだから……」
幼2「私のわがままを聞いてほしいっ」うるうる
男「……っ」
男「うん、わかった」
男「幼2が思うことを話してよ」
幼2「ああ」
幼2「君達の噂を聞いて、私は――――」
384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 23:01:04.24 ID:P/nm0LYx0 [48/51]
第六の章
お
わ
り
393 名前:あああああああああああああ進まん![] 投稿日:2010/09/28(火) 23:52:47.59 ID:P/nm0LYx0 [49/51]
――――――1年前――――――
◆◇教室◆◇
幼2「え、男が……停学になった……だって?」
「うん、そうなんだ」
幼2「理由を聞いてもいいかな?」
「えっとね、噂では」
「男くんが、幼1ちゃんに振られた腹いせに」
「レイプをしようとしたんだってさ」
394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 23:54:38.18 ID:P/nm0LYx0 [50/51]
幼2「そ、そんなの」
幼2「嘘……だよね?」
「どうやら、ほんとらしいよ」
「校長室で話してるのを聞いたって、3組の――」
幼2(なんで……)
幼2(なんで……なんで……)
395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 23:57:40.94 ID:P/nm0LYx0 [51/51]
幼2「……」
幼2「男は――」
幼2「男は、幼1のことが好きだった……?」
「ショックだよね~」
「幼馴染だもんね」
「その幼馴染のことを悪く言うようで申し訳ないけど」
「私、男くんはサイテー人間だと思う……」
幼2(男……幼1……)
397 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 00:01:41.86 ID:KHjyQsb00 [1/46]
幼2「ちょっと、ごめん……」
幼2(幼1が男の好きだと私は思っていた)
幼2(彼女が起こす行動を客観的にみると、男のことが好き以外かんがえられない)
幼2(それなのに……)
幼2「なんで、幼1は男をふった?」
幼2「あの男がなぜ……幼1を襲おうとしたんだ……?」
399 名前:明日、もしかしたら大学で書くかもしれんから一応 ◆e2ghMW2xOg [] 投稿日:2010/09/29(水) 00:10:00.06 ID:KHjyQsb00 [2/46]
ガラガラッ
幼2「幼1!」
幼1「……」
「よっぽど怖かったんだね……」
「幼1ちゃん……」
「話しかけても、全然いつもとちがうもん」
「あの犯罪者が、なんで停学ですむんだよ……っ!」
幼2「……」
400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 00:12:52.45 ID:KHjyQsb00 [3/46]
幼2「幼1……」
幼1「…………なに?」
幼2「話があるんだ、ついてきてくれないかい?」
幼1「……」こくん
…………
……
436 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 12:33:00.93 ID:KHjyQsb00 [6/46]
幼1「……話って?」
幼2「……だいたい予想、ついてるんじゃないのか?」
幼1「……」
幼2「男のことなんだが」
幼1「……男くん……」ずきっ
437 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 12:33:33.67 ID:KHjyQsb00 [7/46]
幼2「彼が君に告白したらしいね」
幼1「……」
幼2「……」
幼1「……」
幼2「もしかして」
幼2「もしかして、違うのかい……っ?」
438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 12:34:16.42 ID:KHjyQsb00 [8/46]
幼1「……ううん」
幼1「噂の通りだよ」
幼1「私、男くんに――」
幼1「告白されちゃった」
幼2「……っ!!」
幼1「あはは……でもさ、困っちゃうよね」
439 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 12:34:52.48 ID:KHjyQsb00 [9/46]
幼1「だって、私にはそういう気が全然なかったんだもん」
幼2「君は……っ」
幼1「ん? どうしたの?」
幼2「い、いや……」
幼1「ふーん」
幼1「続けるね」
445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 12:52:52.32 ID:KHjyQsb00 [10/46]
幼1「私が男くんのために色々やったりしてたのを、勘違いしたんだろうな」
幼1「私が起こしたりしてたのは」
幼2「……」
幼1「おじさんにお願いされたからなのに」
幼1「でも、ちょっとやり過ぎてたかもだよね」
446 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 12:53:24.14 ID:KHjyQsb00 [11/46]
幼2「…………」
幼1「これからは、控えとかないとだよね~」
幼2「……」
幼2「そうか」
幼2「彼が君を襲ったっていうのは――」
幼1「あっ、あれね」
447 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 12:53:54.95 ID:KHjyQsb00 [12/46]
幼1「あれは、男くんが私に振られて凄いショック受けてたみたいだし」
幼1「私にも悪いところがあったからさ」
幼1「最後に私のこれ――」
ふに
幼1「揉ませてあげたの」
幼2「……それで?」
448 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 12:54:52.45 ID:KHjyQsb00 [13/46]
幼1「うん、そしたら男くんは何だか興奮しちゃったみたいで」
幼1「嫌がる私に迫ろうとして――」
幼1「ってところで先生に助けてもらったの」
幼2「……っ」
幼1「ま、私も悪かったし、やっぱり腐っても幼なじみだから」
幼1「さすがに退学は酷いと思って、先生にお願いしたの」
幼2「……」
449 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 12:55:32.29 ID:KHjyQsb00 [14/46]
幼2「そう」
幼1「これが話しの全容だよ」
幼2「うん、わかった。ありがとう」
幼1「ふふっ……っ」
幼1「っ……」
455 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13:02:25.91 ID:KHjyQsb00 [15/46]
幼2「ちょっとごめんね――」
パシンッ
幼1「……っ!」
幼2「……」
幼2「私は、君が嫌いになった」
456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13:03:05.80 ID:KHjyQsb00 [16/46]
幼2「君が男に対して恋愛感情持たずに、あんなに尽くすから……っ」
幼1「……っぐ」ぽろ
幼1「ふぇ……っ」ぽろぽろ
幼1「痛いよ……グス、痛い……う」ぽろぽろぽろぽろ
幼2「…………」
457 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13:04:09.21 ID:KHjyQsb00 [17/46]
幼1「……ふぇ……」ぽろぽろ
幼1「幼2ちゃんは――」
幼1「幼2ちゃんは、いつも男くんしか助けないよね……っ!」ぽろぽろ
幼2「……っ!」
幼1「いつも男くんだけを支えて」
458 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13:05:39.78 ID:KHjyQsb00 [18/46]
幼1「私も幼なじみなのに……っ」ぽろぽろ
幼1「そういう中途半端な優しさしかない幼2ちゃんなのに」
幼1「男くんはそんな幼2ちゃんのことを――」ボソッ
幼2「ん?」
幼1「あのさ!」
幼1「幼2ちゃんが怒ってる理由ってさ!」
幼1「今まで、あんなふうに仲良くして、期待させといて、裏切ったからだよね?!」
459 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13:06:41.91 ID:KHjyQsb00 [19/46]
幼2「ああ、そういうことだね」
幼1「もしも」
幼1「私と男くんの立場が逆で、私が振られたら幼2ちゃんは――」
幼1「男くんを怒ってくれた!?」
幼2「……」
幼2「仮定の話はしなくても良いだろう」
460 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13:09:27.67 ID:KHjyQsb00 [20/46]
幼1「答えるのから逃げるんだ!!」
幼2「……っ」
幼1「知ってるよ?」
幼1「幼2ちゃんは、男くんには何もしないんだよね!?」
幼2「……いや、ちが――」
幼1「っ、やっぱり私も幼2ちゃんなんか嫌いっ!!」
461 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13:10:20.58 ID:KHjyQsb00 [21/46]
幼2「……っ!!」
幼2「ああ、そうか」
幼2「……っ、では、ね」
幼1「……」
幼2「話、教えてくれてありがとう」
すたすた
463 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13:14:23.93 ID:KHjyQsb00 [22/46]
幼1「あああぁっ!!」ぽろぽろ
幼1「……ふぇっ、ぐすっ……男くん……」ぽろぽろ
幼1「幼2ちゃんと喧嘩をしちゃったけど」ぽろぽろ
幼1「男、くん」
幼1「一応言われた通り……ちゃんと……ちゃんと話したよ……」ぽろぽろ
464 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13:14:54.41 ID:KHjyQsb00 [23/46]
幼1「これで良いんだよね?」ぽろぽろ
幼1「大好きで――」
幼1「大好きで、いつも私を助けてくれた、幼なじみの男くん……」
…………
……
465 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13:15:42.47 ID:KHjyQsb00 [24/46]
学校いってきます・・・
あと、
どうか幼1の気持ちも察してやってくだせぇ
526 名前:幼1幼2とかややこしすぎうぜええええ[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:22:09.95 ID:KHjyQsb00 [25/46]
――――――現在――――――
幼2「――と、彼女は言って、感情を抑え切れなくなった私は」
男「……」
幼2「私は彼女にビンタをしてしまったんだ」
幼2「そして彼女を罵倒して私は帰った、というわけなのだけれど」
男「……っ」
528 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:23:22.96 ID:KHjyQsb00 [26/46]
男(幼1……)
男(幼2は幼1に同情してなかったのんだな)
男(二人の関係もあれから――)
男「……」
幼2「今でも彼女は許せない」
男「……そう、なのか……」
531 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:33:44.61 ID:KHjyQsb00 [27/46]
幼2「それで、君は――」
男「幼2!!」
男「約束は聞くだけだ」
男「そうだろ?」
幼2「……」
幼2「ああ、そうだったね」
534 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:35:12.03 ID:KHjyQsb00 [28/46]
幼2「まぁ、君に私がどう思っているのかを知ってもらえただけでも良い」
幼2「……っと、もうこんな時間なのか」
幼2「じゃあ戻るとしようか」
男「……ああ、そうだな」
男「はぁ……」
536 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:41:38.42 ID:KHjyQsb00 [29/46]
男(幼2には本当のことを――)
男「いや、これでいいんだ」
男「これでいい……の……か……?」
男「ただ、あの告白された日から」
男「……」
男「あの日から、俺達はバラバラになる運命だったんだ」
537 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:44:23.66 ID:KHjyQsb00 [30/46]
◆◇教室◆◇
男「……」
男(一番最低なのは)
男(うん、俺……だよな)
男「……」
「ガヤガヤ」
538 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:45:38.27 ID:KHjyQsb00 [31/46]
幼1「……」チラッ
幼1「落ち込んでるみたい」ボソッ
幼1「男くん……」
男「……」
幼1「……」
539 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:46:20.37 ID:KHjyQsb00 [32/46]
幼1『ほらっ、元気だしてっ! ねっ?』
幼1『男くんなら何とかできるよっ!』
男『何で言い切れるんだよー……』
幼1『だってさ、男くんは私の幼なじみなんだもん!!』
幼1『えへへ』
幼1(私はもう慰めることも励ますことも……できない……よね)ぽろ
540 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:47:00.70 ID:KHjyQsb00 [33/46]
幼1「ぐす……っ」ぽろぽろ
幼1(授業中は我慢しなきゃっ……)
男「……」
男(……幼1……?)
男(もしかして、泣いてる……?)
男「……はぁ」
543 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:53:00.54 ID:KHjyQsb00 [34/46]
◆◇家の近所◆◇
男「……」
男「もう限界なのかな」
男「幼1……あと数年なんだけどな」
男「……はぁ」
すたすた
545 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:57:02.30 ID:KHjyQsb00 [35/46]
幼1「……」
幼1「……あっ」
549 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:07:57.40 ID:KHjyQsb00 [36/46]
男「…………」
幼1「あのね……男くん」
男「……」
男(家の前まで待っていたのか……幼2)
幼1「……男……くん……」
551 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:09:35.56 ID:KHjyQsb00 [37/46]
男(どうする……どうすれば……っく、話をするべきなのか?)
幼1「……」
男(いや、しかし――)
幼1「ねぇ、男くん」
男「……」
幼1「ねぇ」ぽろ
幼1「男くっ、ぐすっ」ぽろぽろ
552 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:10:13.09 ID:KHjyQsb00 [38/46]
幼1「ふぇ……っ」ぽろぽろぽろぽろ
男「っ!!」
ぎゅっ
幼1「お、男くっ、手てて手を握っ――」
男「……っ!」
すたすたすた
ばたんっ
553 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:11:22.57 ID:KHjyQsb00 [39/46]
幼1(えっ、何この状況……)
幼1(手を引っ張られて、男くんの家に入れられた!?)
男「……」
男(はぁ……)
男(限界だったのは、幼2だけじゃなかった……みたいだな)
男(俺も、だった訳か)
555 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:12:43.56 ID:KHjyQsb00 [40/46]
男「幼1!」
幼1「は……はい……」
男(名前を呼んだものの)
男「……えっと」
幼1「……」ドキドキ
570 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:28:37.30 ID:KHjyQsb00 [43/46]
男「と、とりあえず、あがってく……?」
幼1「……」こくん
幼1「あの……あのね、男くん……」
男「ん?」
幼1「その……手が……」ドキドキ
571 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:29:16.87 ID:KHjyQsb00 [44/46]
男「……っ!!」
男「すっ、すまんっ」
ぱっ
幼1「……ううん」
男「あはは……」
幼1「えへへ……」どきどき
572 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:30:46.80 ID:KHjyQsb00 [45/46]
男「……とりあえず、座ってくれ」
幼1(久しぶりだなぁ……。男くんの家は)
幼1「……」
幼1「あれ?」
男「ん? どうした?」
幼1「すごく部屋が片付いてるね」
574 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:33:17.09 ID:KHjyQsb00 [46/46]
第10章
の
終わり
658 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 21:33:22.08 ID:yTmbvcyb0 [1/23]
男「そ……そうか?」
幼1「え……えっと、一年前よりかはキレイになってるなぁって」
男「あー、ああ! さ最近片付けたからな」
幼1「……そうなんだ」
男「はい、お茶」
659 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 21:35:00.09 ID:yTmbvcyb0 [2/23]
幼1「ありがとう」
男「……」
幼1「……あのね」
幼1「こんなことになってさ」
幼1「男くん、私のこと嫌いだよね?」
661 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 21:37:15.06 ID:yTmbvcyb0 [3/23]
男「……っ」
男「そっそんなこと――」
幼1「だって……私が話しかけても、無視するじゃん……!」
幼1「家に訪ねた時だっていつも居留守つかってるの」
幼1「私知ってるんだからね!!」
男「……」
662 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 21:40:12.92 ID:yTmbvcyb0 [4/23]
男「でも、それは!!」
男「それは最初に言っただろ?」
男『幼1のためだから……俺に話しかけないでくれ……』
幼1『でもっ、私は――』
男『だから、お前のためなんだって!』
幼『私のためって……言ってるけど……私が望んでいるのは……』ボソッ
663 名前: ◆e2ghMW2xOg [] 投稿日:2010/09/30(木) 21:44:51.89 ID:yTmbvcyb0 [5/23]
男『ん? とりあえず、そういうことだから……』
幼1『えっ……でもっ』
ぷっ……つーつーつー
幼1『どうしよう……私嫌われちゃった』
幼1『男くん……ぐすっ』ぽろぽろ
幼1「もういい」
幼1「今日ここで決着をつけよ」
男「……ああ」
665 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 21:47:14.21 ID:yTmbvcyb0 [6/23]
幼1「……ちゃんと答えてね?」
幼1「男くんは」
幼1「私のこと――」
ピーンポーン
幼2「……」
幼2「前に来た日から間隔を空けたし」
幼2「ヘンに勘繰られる事などないと良いのだけれど……」
667 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 22:00:09.55 ID:yTmbvcyb0 [7/23]
ピーンポーン
男「……誰だろう」
幼1「うー、こんなときに。空気読んでほしい」
幼1「セールスかな? それともお客さん?」
男「ちょっとまってて」
男「すぐ戻ってくるから」
668 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 22:02:40.21 ID:yTmbvcyb0 [8/23]
男「……誰だよ」
すたすた
男「でも、これのおかげで緊張が緩和した」
男「修羅場から一時避難できてよかったかも」
すたすた
幼2「……」
幼2「アレ? 遅いな」
幼2「今は確実に家にいるはずなのだけれど」
671 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 22:17:42.00 ID:yTmbvcyb0 [9/23]
男「はーい」
がちゃ
幼2「やぁ」
男「――っ!?」
幼2「男。最近少しきまずかったけど、ここらで仲直りしないか?」
幼2「ご馳走をつくるよ」ニコッ
がさっ
672 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 22:21:16.65 ID:yTmbvcyb0 [10/23]
男(タイミング悪いな……)
男「……」
幼2「……ん?」
幼2(男、なんだか気が進まなそうだね)
幼2「……っ」
幼2(でも、ここでひいたら――)
幼2「中へ入れてくれないかな?」
673 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 22:23:46.17 ID:yTmbvcyb0 [11/23]
男「……」
男(どうする……)
幼2(……男)
幼2(やはりダメなのか)
男(ああ、もう、レッセフェールっ!)
男「入っていいよ」
男「うん、ご馳走してもらおうかな」
674 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 22:28:35.60 ID:yTmbvcyb0 [12/23]
幼2「ふふっ」
幼2「では、まかせてもらおうかな」
すたすた
男「あはは……たのむよ」
幼2「おじゃましま――」
幼2「……」
幼2(……ローファー……)
675 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 22:30:52.88 ID:yTmbvcyb0 [13/23]
幼2(そうか……)
幼2(気まずそうだったのも、全部……)
幼2(……こういうことだったのか)
幼2「……」
男「……ん?」
男「どうしたんだ、幼2?」
682 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 23:30:57.77 ID:yTmbvcyb0 [15/23]
幼2「……」
幼2「ねぇ、男」
男「ん?」
男「どうした?」
幼2「君の家に入れてもらう前に聞くべきだったみたいだな」
男「えっ……」
684 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 23:33:17.43 ID:yTmbvcyb0 [16/23]
幼2「本当に私が入っても良かったのかい?」
男(まさか、幼1がなかにいることを知ってる……?)
男「……」
幼2「返事を聞かせてくれるかな?」
男「……ああ。入ってかまわない」
幼2「ふふっ、そうか」
685 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 23:34:59.03 ID:yTmbvcyb0 [17/23]
幼2「つまり、『その』つもりな訳だね」
男「……話し合う。みんなで」
幼2「……」
男「それより」
男「気づいてたのか、幼1が来てることに」
幼2「ああ、ほら」
男「あっ……!」
686 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 23:36:44.19 ID:yTmbvcyb0 [18/23]
男「あっちゃあ!」
幼2「彼女のローファー……えっと、靴が出ているからね」
男(日本の文化ばんざい!!)
男「あはは、流石幼2だな」
幼2「ふふっ、何をいまさら」
男「あはは」
688 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 23:37:41.67 ID:yTmbvcyb0 [19/23]
男「とりあえず……」
すたすた
男「できるだけ、家のモノを投げたりしないように気をつけてほしいな」
幼2「私はそんなことしないよ、ふふっ」
男「俺もしないぞ」
幼2「だろうね、ふふっ」
690 名前:>>687次はNTRモノを書きたいな′`[] 投稿日:2010/09/30(木) 23:40:31.47 ID:yTmbvcyb0 [20/23]
幼2「……」
男「ここ。幼1が待ってる」
すたすた
男「……」
男(開口一番、幼1になんて言ったらいいのやら)
幼2「……?」
691 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 23:41:46.20 ID:yTmbvcyb0 [21/23]
幼2「どうしたんだい? 立ち止まったりして」
男「いや、何でもない」
男「――よしっ、突撃だ……!」
ガチャッ
幼1「遅かったね、男く――」
幼1「…………幼2……ちゃん……」
692 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 23:42:55.77 ID:yTmbvcyb0 [22/23]
幼2「やあ、あがらせて貰ったよ」
幼1「…………」
男「…………」
男(一年ぶりくらいになるのか?)
男(三人で一緒に話すのは……)
男(今日で最後になるかもしれないけどな)
693 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 23:43:50.25 ID:yTmbvcyb0 [23/23]
男「幼2の分のお茶も用意するわ」
幼2「ああ、ありがとう」
幼1「……」
男「それと」
男「その袋のものを冷蔵庫に移すから預かる」
幼1「……」
698 名前:さるううううううううう[] 投稿日:2010/10/01(金) 00:01:02.42 ID:q3I9wf360 [1/33]
幼2「ああ、そうだったね」
幼2「よろしく頼むよ」
がさっ
幼2「はい」
男「さんきゅ」
幼1(なんで、幼2ちゃんとはこんなに自然に話して――)
男「ちょっとまっててな」
すたすた
ガチャ
700 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 00:02:45.09 ID:q3I9wf360 [2/33]
幼1「……」
幼2「……」
幼1「ねぇ……」
幼1「幼2ちゃんさ、これ忘れていったでしょ?」
幼2「……」
幼1「幼2ちゃんにしては珍しいよね」
701 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 00:03:18.45 ID:q3I9wf360 [3/33]
幼2「……ヘアピン」
幼1「はい、どうぞ」
幼2「ありがとう」
幼1「……」
幼2「ふふっ、私としたことが」
702 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 00:04:49.07 ID:q3I9wf360 [4/33]
幼2「忘れたことすら忘れていたよ」
幼1「……」
幼1「……ちがう」
幼1「わざと……忘れたんでしょ?」
幼2「何を言ってるんだい?」
幼1「とぼけるの?」
703 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 00:05:20.35 ID:q3I9wf360 [5/33]
幼2「何を言ってるんだい?」
幼2「そうだとしてもだよ」
幼2「ピンを忘れることを手段とした目的が理解できない」
幼1「……わかるくせに」ギロッ
幼2「ふふっ」
704 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 00:05:51.67 ID:q3I9wf360 [6/33]
ガチャッ
男「――おまたせ」
男(いきなり始まってんな)
男「…………はい、とりあえずお茶……」
幼2「ああ、いただくよ」
男「どうぞ……」
705 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 00:06:22.98 ID:q3I9wf360 [7/33]
幼1「……」
男「……」チラッチラッ
幼1「幼2ちゃんがいるけど、気にしないで話の続きをしよ」
男「えっと、ああ」
幼2(続き……?)
786 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 22:28:22.92 ID:q3I9wf360 [8/33]
もちょっとま
788 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 22:47:16.89 ID:q3I9wf360 [9/33]
幼1「ね、男くん」
幼1「私のこともう嫌いなの?」
幼2(その質問は……)
幼2(どういうことなんだ?)
男「嫌いじゃないよ」
789 名前:arbeitでおそくなりますみません[] 投稿日:2010/10/01(金) 22:48:20.54 ID:q3I9wf360 [10/33]
幼1「それは本当に……?」
男「ああ」
幼1「じゃあ、何で私を無視してたのっ!?」
幼2「いや、無視してたなは君の方じゃ――」
男「……」ふるふる
791 名前:arbeitでおそくなりますみません[] 投稿日:2010/10/01(金) 22:49:56.79 ID:q3I9wf360 [11/33]
幼2「えっ?」
幼1「……」
幼2「今、否定した?」
男「ああ。幼1は無視してない」
男「俺が無視してたんだ」
幼2「!?」
793 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 22:50:53.16 ID:q3I9wf360 [12/33]
幼2「どういうことなのかな?」
男「幼2……」
男「俺がなぜ」
男「こんな行動をとってきたかを、幼1、幼2に説明するよ」
男(みんな……仲直りするために……!)
幼1「……うん」
794 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 22:53:49.40 ID:q3I9wf360 [13/33]
男「俺は幼1に去年のあの事件の日……告白された」
幼2「……っ!?」
幼1「……」
幼2「それは本当なのかい?」
幼1「……」こくん
795 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 22:55:38.24 ID:q3I9wf360 [14/33]
男「でも、たまたま通り掛かった先生に不純異性交遊と疑われて」
男「二人とも停学になりそうだった所を、嘘をついて俺が庇ったんだ」
幼2「……そんな……」
幼2「じゃあ、本当は……」
幼2「男は強姦もしてなかった」
幼2「告白もしなかった……?」
797 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 22:56:58.77 ID:q3I9wf360 [15/33]
男「ああ。告白されたのは俺だ」
幼2「……幼1」
幼1「……」
幼2「これが……真実だったのか」
幼2「幼1、本当にすまない!」
幼1「…………うん」
798 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 22:57:31.48 ID:q3I9wf360 [16/33]
男「幼1のおじさんとおばさんが俺を助けてくれたことと」
男「日頃の態度とかで、たった一週間の停学ですんだんだけどな」
男「ただ、二人とも知ってるように、あんな嘘をついたから」
男「俺と幼1が一緒にいれなくなったんだ」
幼1「……」
800 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 22:58:45.36 ID:q3I9wf360 [17/33]
幼1「……」
男「それで、俺は幼1とは話せない」
男「話し掛けてくる幼1を無視せざるを得なくなったんだ」
幼2「二人の真実が本当はこうだったなんて」
幼1「……」
幼1「男くん」
802 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:00:41.09 ID:q3I9wf360 [18/33]
幼1「でもさっ、この辺なら話し掛けても大丈夫じゃなかったの?」
幼1「家の近所とかならさ!」
幼2「……」
幼1「男くんは何で無視したの!?」
男「…………」
幼2「ねぇ! どうしてなの!?」
男「ごめん」
805 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:01:56.60 ID:q3I9wf360 [19/33]
男「俺は幼1をフッタのに」
男「それでも尚、今までと変わらずに話するなんて」
男「幼1に申し訳ないと感じたから……」
男「幼2に話せなかったのも同じ理由なんだ」
幼1「……」
806 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:04:04.68 ID:q3I9wf360 [20/33]
幼2「話せなかったことって」
幼2「事件の日の真実のことかい?」
男「ああ」
幼1「……」
幼2「そうか……」
810 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:09:00.66 ID:q3I9wf360 [21/33]
幼1「……」
幼1「やっぱり、私の告白が皆の関係を壊しちゃったんだね」
男「……」
幼1「そして、何より男くんには」
幼1「私の軽はずみな行動で――」
812 名前:900までに終わる気がする……[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:11:03.39 ID:q3I9wf360 [22/33]
幼2「いや!」
幼2「それでも」
幼2「私は……っ」
幼2「私は、本当のことを知らずに……知らずに、幼1に……」
幼2「幼1に酷いことを言っていたんだ……っ」ぎゅっ
幼2「くっ……すまない、幼1……本当にすまない……っ」
816 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:24:46.74 ID:q3I9wf360 [23/33]
男「いや、俺が言わなかったから、だよ」
男「俺も……ごめん」
幼1「私……が……」
幼2「……私が」
「…………」
「……」
幼1「ふふっ、みんな、それぞれ自分が悪いと思ったんだね」
821 名前:>>818orzまたやってもた。そうです[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:30:02.01 ID:q3I9wf360 [24/33]
男「……」
男「みんなが良かったらなんだけど」
男「仲直りしたい」
幼2「……」
幼2「私もしたいな」
幼1「良いのなら……男くん……」
男「じゃあ、決まりだな!」
822 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:30:46.98 ID:q3I9wf360 [25/33]
幼2「ふふっ」
幼1「じゃあ幼なじみーずの復活――」
幼1「の前に……」
幼1「男くん!」
幼1「私はまだ諦めてないからねっ!」
823 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:31:45.51 ID:q3I9wf360 [26/33]
幼2「っ!?」
幼1「ちいさいころから大好きだったんだもん」
幼1「簡単には諦められないっ」
幼1「……幼2ちゃんにも負けないんだもんっ」
男「……あはは」
幼2「……」
829 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:36:49.86 ID:q3I9wf360 [27/33]
男「……あはは」
男「えっと……」
男「ま、まぁ、みんなでご飯にしようか!」
男「色々と他の問題とかを棚上げしてるけど、とりあえずは」
男「みんなの仲直りを祝して!」
831 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:38:05.61 ID:q3I9wf360 [28/33]
…………
……
幼2「お邪魔しました」
幼1「お邪魔しましたー」
男「送らなくて本当に大丈夫か?」
幼1「あははっ」
幼1「二人だから大丈夫だよ」
832 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:39:15.37 ID:q3I9wf360 [29/33]
幼1「それよりこんな近いんだから」
幼1「それに、二人だけの話があるの……」ぼそっ
男「……っ」
幼2「……ん?」
男「あー、わかった!」
833 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:40:02.88 ID:q3I9wf360 [30/33]
男「それじゃあ気をつけてな!」
幼1「うんっ、ばいばい」
幼2「では、また明日」
…………
……
835 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:42:13.74 ID:q3I9wf360 [31/33]
◇◆家の近所◇◆
幼1「……幼2ちゃん、ちょっと話そっか?」
幼2「えっ?」
…………
……
837 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:42:46.70 ID:q3I9wf360 [32/33]
…………
……
◆◇幼2の家◆◇
幼2「よかった」
幼2「本当に良かった」
幼2「三人のわだかまりも無くなって」
838 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:48:03.71 ID:q3I9wf360 [33/33]
幼2「……」
幼2「……次の問題は」
幼2「告白……か……」
幼2「どうしようかな」
840 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 00:05:31.72 ID:jBscXfSH0 [1/21]
……
…………
幼1『幼1ちゃんは告白しなくてもいいの?』
幼2『何を言ってるんだい?』
幼2『私と男はただの友達なのだから――』
幼1『そんなふうにごまかさないで!』
841 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 00:06:38.79 ID:jBscXfSH0 [2/21]
幼1『もうお互いに誤解しあうのは……』ぎゅっ
幼2『そうだな』
幼2『すまない、正直になるよ』
幼2『わ、私は幼馴染の男のことが好きだ!!』
幼2『……っ』カァッ
842 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 00:07:45.22 ID:jBscXfSH0 [3/21]
幼1『ふふっ、やっぱり!』
幼2『くっ……恥ずかしい……』
幼1『ううん、そんなことないよ』
幼1『男くんだもん、好きになるのは仕方ないよ』
幼1『じゃあさ、告白しちゃいなよっ』
幼1『私もしたんだよっ?』
843 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 00:08:16.48 ID:jBscXfSH0 [4/21]
幼2『いきなり……でも……そんな……』
幼1『しなさい!』
幼2『いや、こんな女のことを好きになってなんて……くれないさ……』
幼1『もう! それでも告白しなさいっ!』
幼2『……っ』
幼2『考えておくよ』
幼1『よろしい!』
858 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 00:42:12.03 ID:jBscXfSH0 [5/21]
幼1『ううん、そんなことないよ』
幼1『男くんだもん、好きになるのは仕方ないよ』
幼1『じゃあさ、告白しちゃいなよっ』
幼1『私もしたんだよっ?』
幼2『いきなり……でも……そんな……』
860 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 00:43:36.87 ID:jBscXfSH0 [6/21]
幼1『しなさい!』
幼2『いや、こんな女のことを好きになってなんて……くれないさ……』
幼1『もう! それでも告白しなさいっ!』
幼2『……っ』
幼2『考えておくよ』
幼1『よろしい!』
862 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 00:45:06.37 ID:jBscXfSH0 [7/21]
幼2「やっぱり告白なんて――」
幼2「……っ」カァッ
幼2「うぅ……私には敷居が高すぎる……」
幼2「でも」
幼2「幼1だってしたんだ、私も頑張らなければ、な」
863 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 00:45:58.04 ID:jBscXfSH0 [8/21]
◆◇教室◆◇
男「……」ちらっ
幼1「……」にこっ
幼1(男くんの本当の気持ちがわかったから)
幼1(大丈夫。つらくない)
864 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 00:46:52.45 ID:jBscXfSH0 [9/21]
幼1(それより、幼2ちゃんは告白できるのかな?)
幼1(頑張れ)
男「……」
男(あれから、なんだか精神的にスッキリしたな)
男(良かった)
男(……本当に)
865 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 00:49:30.00 ID:jBscXfSH0 [10/21]
◆◇屋上◆◇
男「……ふぅ」
男「ほんと、この一年は長かったけど……」
男「片付いて本当に良かった!!」
ガチャ
幼2「ふふっ、そうだね」
男「よお、幼2」
男「やっぱりまた来たんだな」
867 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 00:55:58.21 ID:jBscXfSH0 [11/21]
幼2「ああ、今日は大切なはなしがあってね」
男「ん?」
幼2「覚えてるかな、昔のこと――」
幼2『○○大学に入って学生結婚しよう!』
男『大がく? 結婚?』
幼2『ああ、そうだ。結婚だ』
男「……えっ」
男「それって、幼1と俺がした約束なんじゃ――」
幼2「……」ふるふる
幼2「私とした約束だ」
869 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 00:59:56.43 ID:jBscXfSH0 [12/21]
男「……」
幼2「過去の約束を果たしたい」
幼2「結婚のために私は、いろいろ勉強してきたんだ」
幼2「じゃあ、言うよ」
幼2「わ、私は幼馴染の――」
男「!!」
男「まってくれ!」
873 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 01:04:03.30 ID:jBscXfSH0 [13/21]
男「俺に言わせてくれ」
男「もともと、幼1のことが解決したらいうつもりだった」
男「いや、その前から――」
男「告白される前から言うつもりだった」
男「お、俺は」
男「お、俺は幼馴染2のことが好きだ!!」
876 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 01:05:07.17 ID:jBscXfSH0 [14/21]
お わ り
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なんてこったやはり2のほうか でも終わりがちょっと・・・
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