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陰陽装甲 3-4《完》

151 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/08(水) 06:05:57.41 ID:.4to7QAO [1/11]
>>47の続きな

関連
陰陽装甲

陰陽装甲2

152 名前:陰陽装甲 3[sage] 投稿日:2010/09/08(水) 06:08:54.40 ID:.4to7QAO [2/11]
~ファミレス~

絹旗「さぁさぁ、奢りですから超好きなの食べてください」

土御門「ウーロン茶で」

絹旗「ちょっと!! 奢りだって言ってるじゃないですかっ!! たーべーもーのっ!! 食べ物を頼んでください。これでもレベル4ですから。お金は超気にしないでください」

土御門「家に飯があるんで大丈夫だ」
(ていうか世間体的にこんな小さい子に食事代ださせるとかありえないだろ)

絹旗「明日食べればいいじゃないですか」

土御門「……」

絹旗「……」

土御門「……」

絹旗「グスンッ」

土御門「くっ!? すみませーんっ!! ハンバーグセットとお子様ランチとドリンクバー二つおねがいしまーすっ!!」

絹旗「それでいいんですよ。あとお子様ランチじゃないですっ!!」

――――――――――――――

店員「おまたせしました、ハンバーグセット2つですね。ごゆっくり」

土御門(はぁ、仕方ないか。舞夏のシチューは明日にしよう)

絹旗「……」

土御門「…なんだ?」

絹旗「……食事をする時はサングラスを外しなさいってお母さんに言われませんでしたか?」


153 名前:陰陽装甲 3[sage] 投稿日:2010/09/08(水) 06:10:45.44 ID:.4to7QAO [3/11]
土御門「……ちっ」
スチャ

土御門「これでいいか?」
ギロッ

絹旗(なっ!? かっ、カッコイイじゃないですかっ!! 超イケメンですっ!!)

土御門「…じゃあいただきます」

絹旗「いっ、いただきます///」

土御門「?」



土御門「それじゃあ今日はありがとうごちそうさまじゃ」

絹旗「ちょっとちょっと!! お店をでるなりいきなり帰ろうとするなんて、レディーに対して超失礼ですよっ!!」

土御門「もういいだろ……協力関係と言っても暗部の人間同士が馴れ合うわけにはいかないだろ?《アイテム》もそうだろうが」

絹旗「えっ? ウチは違いますよ。超仲良しですから。こないだもパジャマパーティーしましたし」

土御門「……」

絹旗「?」

土御門「…じゃあ俺はこの後どうすればいいわけ?」

絹旗「お友達になってください」

土御門「はぁ?」

絹旗「そうですね、連絡先の交換から超しましょうか」

土御門「ぷっ……あっはっはっはっはっはっ!!」

絹旗「なっ、なんですかっ!? 私は超真面目ですよっ!!」

土御門「いやいや……まさかお友達とは……ククッ。不意をつかれたぜよ」

絹旗「むぅ~」



154 名前:陰陽装甲 3[sage] 投稿日:2010/09/08(水) 06:12:21.73 ID:.4to7QAO [4/11]
土御門「オッケーだにゃあ……コレが俺のプライベート用の番号だにゃあ。あ~、ついでにメルアドも教えておくぜよ」

絹旗「あっ、ありがとうございます///……それより以前から超気になっていたんですが、その喋り方は……さっきのが素なんじゃ」

土御門「ダチとならこっちが素だにゃー。それよりなんてよんだらいい?」

絹旗「えっと、きぬはた……いやいや、さいあい。そうですね最愛で超いいですっ!!」

土御門「わかったぜよ。俺の事は好きに読んで……いや、やはりここはお兄ちゃn」

絹旗「連絡先ありがとうございます土御門っ!! 今度休みの日に超遊びに行きましょうっ!!」
ダッダッダッダッダッダッダッダッダッ

土御門「……まぁいいか」



17600号(……師匠に依頼されてスニーキングしましたが、こんなにつまらない任務は初めてです…とミサカは適当に収集データをまとめつつ呟きます)

――――――――――――――

~個室サロン~


麦野「はぁ?土御門に惚れたぁ?」

フレ「結局どうしたわけ?」

絹旗「素顔が超イケメンでした///」

浜面「そんだけ?」

滝壺「きぬはたも大人になったんだね」


155 名前:陰陽装甲 3[sage] 投稿日:2010/09/08(水) 06:13:33.30 ID:.4to7QAO [5/11]
麦野「……で、どこまでいったわけ?」

絹旗「プライベート用の連絡先を教えてもらいました。番号もメルアドもセットです」

麦野「まぁ、あの《グループ》のリーダーだし……くだらない男じゃないと思うけど……」

フレ「けど?」

麦野「絹旗を泣かしたらミンチにしてやるわ」

滝壺「むぎのはお姉さんだね」

浜面「ていうかお母さんだろ」

麦野「誰がおばさんだゴラァーっ!!」

浜面「日本語わかりますかっ!?……ってうわぁーっ!!」



156 名前:陰陽装甲 4 《完》[sage] 投稿日:2010/09/08(水) 06:19:08.34 ID:.4to7QAO [6/11]
麦野「デートに誘いたい?」

絹旗「はい」

フレ「結局誘えばいいわけよ」

絹旗「なんて誘えばいいんでしょうか」

麦野「今度遊びに行かない?的な感じで誘えば?」

絹旗「そっ、そんな超雑な誘いかたでいいんですか!?」

フレ「まずは土御門の都合のいい日を聞いてからじゃない? 結局、それなら断られる心配はないし」

絹旗「なるほど」

滝壺「善は急げだよ、きぬはた」

絹旗「わっ、わかりました」
ピッ

土御門『なんだにゃー?』

絹旗「つっ、土御門ですか?」

土御門『あー、最愛か』

絹旗(さっ、最愛///)

土御門『ちょうど良かったぜよ。明日暇かにゃー?』

絹旗「えっ?」

土御門『明日ウチの学区でちっこい祭があるんだが、一緒に行くかにゃー? 妹が急に行けなくなってしまったんだにゃ~』

絹旗「行きますっ!! 超行きますっ!!」

土御門『そっ、そうか。じゃあ明日夕方6時に○○学区の公園でいいかにゃー?』

絹旗「わっ、わかりました。はい、それでは…」
ピッ



157 名前:陰陽装甲 4 《完》[sage] 投稿日:2010/09/08(水) 06:20:14.62 ID:.4to7QAO [7/11]
麦野「どうだった?」

フレ「なんかいい雰囲気だったけど」

絹旗「むっ、むこうからお祭りに誘ってくれました///」

麦野「ほう」

フレ「それはそれは」

滝壺「きぬはた浴衣持ってる?」

絹旗「超小さい祭だと言っていましたから別に必要ないかと」

麦野「駄目よ」

フレ「結局、麦野の言う通りなわけよ。こういうのは見た目から入らないと駄目」

絹旗「しかし浴衣なんて超持っていませんし」

滝壺「いまから皆で買いにいけば問題ない」

麦野「問題ないわね」

フレ「問題ないわけよ」

絹旗(なぜ皆ノリノリなんでしょう)


~祭 当日~


土御門「少し早かったかにゃ~?……ん?」

絹旗「つっ、土御門ッ!?」

土御門「最愛、浴衣で来たのかにゃー?」

絹旗「はっ、はい。どうでしょうか?」



158 名前:陰陽装甲 4 《完》[sage] 投稿日:2010/09/08(水) 06:21:35.61 ID:.4to7QAO [8/11]
土御門「良く似合ってるぜよ。お人形さんみたいで可愛いいにゃー」

絹旗「あっ、ありがとうございます///」

土御門「ささっ。少し早いがいくぜよ」

絹旗「はっ、はい」

絹旗「小さい祭と言っていましたが、結構居ますね」

土御門「はぐれると面倒だし……失礼」
ギュッ

絹旗「土御門っ!? なっなん」

土御門「まさかこんなに人がいるとは予想外ぜよ。はぐれないように手ぇ繋いでおけは安心だにゃ~」

絹旗「……」

土御門「最愛どうした? お腹でもすいたかにゃ?」

絹旗「そっ、そうですね。祭と言えば出店ですからね。超見て回りましょう」

土御門「祭と言えば焼き鳥ぜよ」

絹旗「私は祭で出してる焼き鳥に何故ここまで金を払わなければいけないのか、超疑問だったのですが……」

土御門「それが祭の醍醐味だにぁ。気にしたら負けぜよ」



159 名前:陰陽装甲 4 《完》[sage] 投稿日:2010/09/08(水) 06:22:49.02 ID:.4to7QAO [9/11]




土御門「そろそろ花火が上がるみたいぜよ」

絹旗「……」

土御門「どした?」

絹旗「……暗部に」

土御門「?」

絹旗「……お互い暗部にいなければ……もっと踏み込む事が出来たんですけどね」

土御門「今のままじゃ不満か?」

絹旗「……こないだ言っていたじゃないですか……協力関係とはいえ馴れ合うつもりはないって。これが私達の限界の距離なんですよね?」

土御門「……」

絹旗「私はもっと土御門の事が知りたいです。でも土御門はどうなんですか? 私の事どう思ってるんですか?」

土御門「……正直今はこれ以上お前の事を知ろうとは思っていない」

絹旗「っ!?」

土御門「……だが、あくまで『今は』だ。学園都市が暗部を必要としない環境になれば俺達は暗部でいる必要はなくなる。そうなれば……」

絹旗「そうなれば?」



160 名前:陰陽装甲 4 《完》[sage] 投稿日:2010/09/08(水) 06:23:56.63 ID:.4to7QAO [10/11]
土御門「そうなれば俺は遠慮しないぞ。周りがなんと言おうが俺はお前との距離を今まで以上に縮めにかかる」

絹旗「それは……私の事を……」

土御門「今はお互いがお互いの事を何も知らないからな。だがそんな日がくる事を俺は信じて今、暗部にいる」

絹旗「……そうですね。なら、少しでも早くそんな日がくるように私達は……」

土御門「止まるわけにはいかないな」

Piriiii

絹旗「はい、絹旗です……はい、はい…わかりました、すぐに向かいます」

土御門「仕事か?」

絹旗「ええ。外部からの侵入者のようです」

土御門「場所は?」

絹旗「私達が一番近いですね」

土御門「ならさっさと潰して花火を見ようか」

絹旗「はいっ!!」

土御門「行くぞっ!!」



《完》



161 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/08(水) 06:25:00.16 ID:.4to7QAO [11/11]
みんなおはよう

続き遅くなってごめんなぁ

お疲れさまぁ


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