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唯「ハンター試験?」3
唯「ハンター試験?」
唯「ハンター試験?」2
の続きです
唯「ハンター試験?」2
の続きです
495 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 19:15:21.99 ID:4yzXfLHN0 [193/243]
5日目
紬(あとは・・・この6点分のプレートを死守するだけね・・・)
紬(あの手刀・・・3日は起きないくらいの強さで撃ったけど・・・)
紬(唯ちゃん・・・)
唯「・・・」
唯は12時間ほどで目覚めていたが、体の自由が利かず森に姿を隠していた
496 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 19:20:14.66 ID:4yzXfLHN0 [194/243]
唯(今は・・・お腹のすき具合からみて多分5日目)
唯(今、プレートは0点・・・)
唯(ここから6点にするには、ムギちゃんからプレートを奪い返すか、1点のプレートを6枚手に入れないと・・・)
唯(その前に・・・まだ体が動かない・・・かろうじて這って移動出来るくらい)
唯(どうすれば・・・)
唯(澪ちゃんとりっちゃんとあずにゃんは元気かなぁ・・・)
497 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 19:25:14.91 ID:4yzXfLHN0 [195/243]
澪「きゃあああああああ!!」
律「うわああああああ!!」
梓「ヒ、ヒソカ!?」
執事「皆様お逃げ下さい!ここは私どもにまかせて!!」
執事「こちらです!行きますよ!!」
ザザザザ
ヒソカ「安心しなよ♪あの娘たちに用はないからさ」
ヒソカ「君たちと遊びたくてねえ・・・」
ヒソカ「鎮めておくれよ・・・この興奮を・・・」
執事「相手になろう!」
ヒソカ「いいねえその顔・・・ゾクゾクするなあ」
500 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 19:30:29.09 ID:4yzXfLHN0 [196/243]
ヒソカ「おやおや、あの娘たちに着いて行った人たち以外全員集合かい?」
執事「貴様はここで終わりだ!」
ヒソカ「くくく、この人数を相手にするのは少々厳しいかもね」
執事「そう!これだけいればいくら貴様でも命は無いぞ!」
ヒソカ「でも一番強そうなあの人がいないから・・・」
ヒソカ「勝てるんじゃないかな♪」
執事(確かに執事長は紬お嬢様を尾行していて居ないが・・・)
執事「なめるなよォオオオ!!」
ヒソカ「♪」
502 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 19:36:37.93 ID:4yzXfLHN0 [197/243]
澪「ハァ・・・ハァ・・・」
律「ヒソカに会っちまうなんて・・・」
梓「執事さん達・・・大丈夫でしょうか・・・」
執事「・・・ご心配いりません、きっと大丈夫です」
澪「だといいんだけど・・・」
律「・・・」
梓「唯先輩や、ムギ先輩も心配です・・・」
執事(全滅も・・・覚悟しておかないとな・・・)
504 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 19:40:06.63 ID:4yzXfLHN0 [198/243]
ヒソカ「ハァ・・・くくく」
ヒソカ「さすがに・・・きつかったねえ・・・」
ヒソカ「これであのジイサンがいたら死んでたかも♪」
ヒソカ「くくく」
ヒソカ「くっくっく」
ヒソカ「くっくっくっく」
506 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 19:45:14.19 ID:4yzXfLHN0 [199/243]
6日目
澪「執事さんたち・・・帰ってこないな・・・」
律「・・・」
梓「・・・」
執事(やはりダメだったか・・・奴は化け物だ・・・)
唯「体・・・動く」
唯「6点・・・集めるよ」
510 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 19:54:08.15 ID:4yzXfLHN0 [200/243]
唯(どうやって集めよう)
唯(もうなりふり構ってられないし、失うものも無い)
唯(またギターを弾きながら歩いて誰かに気付いてもらう作戦しかないね)
唯(今度は澪ちゃんやあずにゃんを狙ってる人でもいいから出てきて!)
唯「よし!やろう!」
ジャカジャン♪
唯「誰かいませんかー!?」
唯「2時間経った・・・誰も出てこないよ~」
唯(今は多分6日目・・・もう6点分集めた人は当然出てこない)
唯(私の誘いに乗ってくるのは、まだ6点集まってない人だけ)
唯(でも6日目でまだ集まってないのなんて私だけなんじゃ・・・?)
唯(もう6点集まってる人と、0点の人しか残ってないなんて事も十分考えられる)
唯(でもまだ諦めるには早いかもね!)
唯「やるだけやるよ!」
514 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 20:01:28.90 ID:4yzXfLHN0 [201/243]
唯「誰か~」
ジャカジャカ♪
唯「う~ん・・・」
唯「―――!」
唯(誰かいる!)
唯(誰!?この感じ・・・まさか)
唯(まさか・・・まさか!)
ヒソカ「やあ♪」
唯「ヒソカさん!」
531 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 20:30:18.26 ID:4yzXfLHN0 [202/243]
ヒソカ「奇遇だねえ、楽器の音がしたから来てみたら・・・」
唯(よりによって・・・!)
ヒソカ「キミだったとは♪」
唯(分かってて来たくせに・・・)
ヒソカ「こんな事して、よっぽど切羽詰まってるみたいだね」
唯「・・・そうだよ、今私は0点」
ヒソカ「0点?・・・それは大変だねえ」
唯「プレートを・・・」
ヒソカ「ん?」
唯「プレートを渡してもらうよ!ヒソカさん!!」
534 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 20:32:19.92 ID:4yzXfLHN0 [203/243]
ヒソカ「へえ♪ボクから奪うってことかい?」
唯「そうだよ!」
ヒソカ「出来るかな?キミに・・・」
唯「出来なくてもやるんだ!!」
ザザザザ
ヒソカ「う~ん、いいカオだ♪」
唯「ああああ!!」ブンッ!
唯の拳は空を切った
ヒソカ「当たらないねえ」
535 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 20:33:50.77 ID:4yzXfLHN0 [204/243]
唯「うわああああ!!」
唯の繰り出す攻撃は一発もヒソカに当たらない
策もなくただがむしゃらに攻撃しているだけなのだから当然の結果である
ヒソカ「キミ、もっと考えて攻撃しなよ」
唯「ほっといて!」ブンッ
ヒソカ「そろそろボクも攻撃しちゃおっかなあ♪」
唯「うわあああ!!」ビュッ!
チッ
ヒソカ「ん・・・」
ヒソカ(かすった・・・)
536 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 20:35:34.86 ID:4yzXfLHN0 [205/243]
唯「ああああああ!!」ビュンッ!
チッ
ヒソカ(また・・・)
ヒソカ(攻撃のスピードが・・・上がっている?)
ヒソカ(成長しているんだね・・・戦いの中で・・・)
ヒソカ「くっくっく♪」
唯「何笑ってるの!」
ヒソカ「キミを見てると興奮しちゃってねえ」
唯「!?」
539 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 20:38:54.29 ID:4yzXfLHN0 [206/243]
唯「プレート!渡して!!」ビュンッ!
ヒソカ「・・・いいよ♪」
唯「・・・え?」
ヒソカ「あげるよ、プレート」
唯「な、何言って・・・」
ヒソカ「余分なプレートならたくさんあるしね♪」
そう言うとヒソカはプレートを6枚取り出し唯の方へ投げた
唯「え・・・?これは・・・」
ヒソカ「壊れたオモチャの残骸だよ♪」
唯「―――!この番号は!」
542 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 20:41:47.52 ID:4yzXfLHN0 [207/243]
唯「ムギちゃんの・・・執事さんの番号・・・!これ全部・・・!!」
ヒソカ「ああ、彼らは強かった♪十分にボクを楽しませてくれたよ♪」
ヒソカ「でも・・・こんなにプレートをたくさん持っていても無駄だし、キミが必要なら使いたまえ♪」
唯「あ・・・あ・・・」
唯「殺し・・・たの?」
ヒソカ「?ああ、もちろん」
唯「う・・・」
唯「うわあああああああああああああああ!!!」
543 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 20:45:18.44 ID:4yzXfLHN0 [208/243]
唯「許さない!絶対!!」ブンッ
ヒソカ「あげるって言ってるんだから素直に受け取りなよ」
ドズッ!!
唯「うっ!!」
ヒソカ「クリーンヒット♪」
ヒソカの放った拳が唯の腹部に突き刺さり、唯はその場に倒れた
ヒソカ「しばらく動けまい♪プレートはここに置いて行くから・・・じゃあね♪」
ヒソカ「♪」
・・・・・・・・・・・・
唯「待・・・って」
547 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 20:50:20.92 ID:4yzXfLHN0 [209/243]
唯はヒソカの攻撃を受けた直後にも関わらず、立ち上がった
唯「こんなの・・・いらない・・・」
ヒソカ「・・・そう言うなよ♪それは貸しだ」
唯「借りなんてまっぴらだよ・・・」
唯「今返す・・・!」
ヒソカ「―――くくく、断る」
ヒソカ「今のキミはボクに生かされている♪」ザッ
ヒソカ「キミがもっと殺しがいのある使い手に育つまで」
ヒソカ「キミは―――キミたちはずっとボクに生かされているのだよ」
唯「な」
ヒュッ
548 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 20:51:54.00 ID:4yzXfLHN0 [210/243]
さっきとは比べ物にならないほど疾く重い一撃
次の瞬間唯は遥か後方に吹き飛ばされた
唯「―――」ドゴ!!
ヒソカ「今みたくボクの顔に一発ぶち込むことができたら受けとろう」
ヒソカ「それまでそのプレートはキミに預ける」
そう言いながらヒソカは森の中へ消えていった
くっくっくっく・・・
ヒソカの笑い声がいつまでも聴こえた気がした
唯「―――」
549 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 20:52:52.19 ID:4yzXfLHN0 [211/243]
7日目
ボーーーーーッ!!
船の汽笛が島中に響いた
『ただ今をもちまして第4次試験は終了となります』
『受験生のみなさん、すみやかにスタート地点へお戻りください』
『これより1時間を帰還猶予時間とさせていただきます』
『それまでに戻られない方は全て不合格とみなしますのでご注意ください』
『なおスタート地点へ到着した後のプレートの移動は無効です』
『確認され次第失格となりますのでご注意ください』
ゾロゾロ
551 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 21:00:03.86 ID:4yzXfLHN0 [212/243]
ゴゥン・・・ゴゥン・・・
役員「では到着した方から飛行船にお乗りください」
執事「みなさん、最終試験頑張ってください」
澪「はい、ありがとうございました」
律「・・・行こう」
梓「はい」
澪「みなさんの為にも、合格してきます」
執事「・・・はい、ありがとうございます」
557 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 21:05:14.27 ID:4yzXfLHN0 [213/243]
斉藤「お嬢様」
紬「あら斉藤」
斉藤「では私はここまでということで」
紬「ええ、ごくろうさま」
斉藤「それと・・・今言うべき事ではないと思いますが・・・よろしいでしょうか?」
紬「何かしら」
斉藤「実は4次試験中―――」
紬「えっ―――」
558 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 21:10:57.55 ID:4yzXfLHN0 [214/243]
唯「・・・」
唯(私は・・・この飛行船に乗る資格があるのかな)
唯「・・・」
第4次試験合格者15名
唯、澪、律、紬、梓
アイ
ゴン、キルア、クラピカ、レオリオ
ヒソカ、ギタラクル
ハンゾー、ポックル、ボドロ
574 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 21:24:15.88 ID:4yzXfLHN0 [216/243]
ゴゥン・・・ゴゥン・・・
ネテロ「15人中12人が新人か、ほっほっほ豊作豊作」
ブハラ「たまにあるんですかこんなことって」
ネテロ「うむ、たいがい前ぶれがあってな」
ネテロ「10年くらい新人の合格者が一人も出ない時期が続く」
ネテロ「そして突然わっと有望な若者が集まりよる」
ネテロ「ワシが会長になってこれが4度目かのー」
ブハラ「へえー」
579 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 21:30:20.34 ID:4yzXfLHN0 [217/243]
メンチ「会長って年いくつなの?」
役員「20年くらい前から約100歳とか言ってますけど」
サトツ「ところで最終試験は一体何をするのでしょう?」
ブハラ「あそうそう、まだぼくらも聞いてないね」
メンチ「新人豊作の年かどうかはまだ最終試験次第だもんね」
ネテロ「うむそれだが」
ネテロ「一風変わった決闘をしてもらうつもりじゃ」
メンチ「?」
ネテロ「そのための準備として、まず15人それぞれと話がしたいのォ」
メンチ「どーゆーことだろ?」
役員「さあ、会長の考えは私にゃさっぱり」
582 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 21:35:01.57 ID:4yzXfLHN0 [218/243]
唯「・・・」
紬「唯ちゃん」
唯「あ・・・ムギちゃん・・・」
紬「・・・」
唯「・・・」
紬「いよいよ最終試験ね」
唯「うん・・・」
紬「・・・どうやって6点集めたの?」
唯「うん・・・実は・・・ヒソカさんが・・・くれたの」
紬「くれた?」
585 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 21:40:29.44 ID:4yzXfLHN0 [219/243]
唯「ヒソカさんに戦いを挑んだんだけど、全然歯が立たなくて」
唯「でもプレートをくれたの、貸しだとか言って」
唯「いらないって言ったらぶっとばされて」
唯「ボクを殴る事ができたら受け取ってやるってさ」
唯「やり返せなかった自分自身が・・・すごくくやしくて」ポロポロ
唯「しかもそのプレート・・・ムギちゃんの執事さんのだったんだ・・・全員・・・殺したって・・・」ポロポロ
唯「仇を討ちたかったけど・・・ダメだった・・・」ポロポロ
唯「ムギちゃんにもヒソカさんにも勝てなかったのに、この飛行船に乗っていいのかなって・・・ギリギリまで考えてた」
唯「ははは・・・情けないよね、私」
588 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 21:46:26.25 ID:4yzXfLHN0 [220/243]
紬「その事なら、飛行船に乗る前に斉藤に聞いたわ」
唯「・・・」
紬「悲しいけど、彼らは命を賭してくれた」
紬「私の誇りよ」
唯「ムギちゃん・・・」
紬「唯ちゃん」
紬「私は唯ちゃんがいたからここまでこれた」
紬「本気で私と戦ってくれた、向き合ってくれた」
紬「・・・本当にありがとう」
唯「私の方こそ、ありがとう」
591 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 21:49:59.86 ID:4yzXfLHN0 [221/243]
澪「おーい、唯ー!ムギー!」
唯「あ、澪ちゃん」
律「こんなとこにいたのか」
紬「みんな合格したのね、良かった」
梓「あ、でもムギ先輩・・・」
紬「執事達の事ならもういいの・・・私も唯ちゃんも知ってるから」
澪「・・・」
紬「気にしないで、みんなの合格が何よりのはなむけになるわ」
律「・・・ああ!」
唯「・・・うん!」
592 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 21:51:13.22 ID:4yzXfLHN0 [222/243]
紬「みんな、頑張りましょう!絶対合格!」
唯「うん!」
澪「ああ!」
律「よっしゃ!」
梓「やってやるです!」
『えーこれより会長が面談を行います』
『番号を呼ばれた方は2階の第1応接室までお越しください』
『受験番号44番の方、44番の方お越しください』
唯「面談・・・?」
593 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 21:52:49.28 ID:4yzXfLHN0 [223/243]
ガチャ
ネテロ「まあ座りなされ」
ヒソカ「まさかこれが最終試験かい?」
ネテロ「全く関係がないとは言わんが、まあ参考までにちょいと質問する程度のことじゃよ」
ヒソカ「ふうん」
ネテロ「では、おぬし以外の14人の中で一番注目しているのは?」
ヒソカ「99番(キルア)と409番(紬)かな、405番(ゴン)とか406番(唯)・・・それに411番(アイ)も捨てがたいけど一番は彼らだね♪」
ヒソカ「こんなに楽しそうな相手が多いと嬉しくなっちゃうねえ♪」
ネテロ「ふむ・・・では14人の中で今一番戦いたくないのは?」
ヒソカ「・・・」
594 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 21:54:13.02 ID:4yzXfLHN0 [224/243]
ヒソカ「それは405番(ゴン)と406番(唯)・・・だね」
ヒソカ「99番(キルア)、409番(紬)、411番(アイ)もそうだが・・・」
ヒソカ「今はまだ戦いたくない・・・という意味では、405番(ゴン)と406番(唯)が一番かな」
ヒソカ「ちなみに今一番戦ってみたいのは、あんたなんだけどね」
ネテロ「うむ御苦労じゃった、さがってよいぞよ」
ヒソカ「・・・」
バタン
ヒソカ(くえないジイサンだな、まるでスキだらけで毒気ぬかれちゃったよ)
595 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 21:55:06.39 ID:4yzXfLHN0 [225/243]
53番ポックル
ネテロ「14人の中で一番注目しているのは?」
ポックル「404番(クラピカ)です、見る限り一番バランスがいい」
ネテロ「14人の中で今一番戦いたくないのは?」
ポックル「44番(ヒソカ)です、正直戦闘ではかなわない」
596 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 21:55:58.86 ID:4yzXfLHN0 [226/243]
99番キルア
ネテロ「14人の中で一番注目しているのは?」
キルア「ゴンだね、405番の」
キルア「あ、あと406番(唯)と409番(紬)も・・・」
ネテロ「14人の中で今一番戦いたくないのは?」
キルア「53番(ポックル)かな、戦ってもあんまし面白そうじゃないし」
597 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 22:00:57.58 ID:4yzXfLHN0 [227/243]
191番ボドロ
ネテロ「14人の中で一番注目しているのは?」
ボドロ「44番(ヒソカ)だな、いやでも目につく」
ネテロ「14人の中で今一番戦いたくないのは?」
ボドロ「405番(ゴン)、99番(キルア)、406番(唯)、407番(澪)、408番(律)、409番(紬)、410番(梓)だな」
ボドロ「女子供と戦うなど考えられぬ」
598 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 22:01:58.82 ID:4yzXfLHN0 [228/243]
301番ギタラクル
ネテロ「14人の中で一番注目しているのは?」
ギタラクル「99番(キルア)」
ネテロ「14人の中で今一番戦いたくないのは?」
ギタラクル「44番(ヒソカ)」
600 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 22:04:56.98 ID:4yzXfLHN0 [229/243]
405番ゴン
ネテロ「14人の中で一番注目しているのは?」
ゴン「44番のヒソカが一番気になってる・・・色々あって」
ネテロ「14人の中で今一番戦いたくないのは?」
ゴン「う~ん・・・99番(キルア)、403番(レオリオ)、404番(クラピカ)、406(唯)の4人は選べないや」
ゴン「あ、でも407番(澪)、408番(律)、409番(紬)、410番(梓)も戦いたくないかも・・・あはは、多すぎかな」
615 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 22:32:20.99 ID:4yzXfLHN0 [230/243]
294番ハンゾー
ネテロ「14人の中で一番注目しているのは?」
ハンゾー「44番(ヒソカ)だな、こいつがとにかく一番ヤバイしな」
ネテロ「14人の中で今一番戦いたくないのは?」
ハンゾー「もちろん44番(ヒソカ)だ」
616 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 22:35:05.73 ID:4yzXfLHN0 [231/243]
404番クラピカ
ネテロ「14人の中で一番注目しているのは?」
クラピカ「いい意味で405番(ゴン)、悪い意味で44番(ヒソカ)」
ネテロ「14人の中で今一番戦いたくないのは?」
クラピカ「理由があれば誰とでも戦うし、なければ誰とも争いたくはない」
618 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 22:36:30.93 ID:4yzXfLHN0 [232/243]
403番レオリオ
ネテロ「14人の中で一番注目しているのは?」
レオリオ「405番(ゴン)だな、恩もあるし合格して欲しいと思うぜ」
ネテロ「14人の中で今一番戦いたくないのは?」
レオリオ「そんなわけで405番(ゴン)とは戦いたくねーな」
619 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 22:38:35.73 ID:4yzXfLHN0 [233/243]
406番唯
ネテロ「14人の中で一番注目しているのは?」
唯「44番(ヒソカ)と・・・あとは何でか分かんないけど411番(アイ)が気になるかな」
ネテロ「14人の中で今一番戦いたくないのは?」
唯「407番(澪)、408番(律)、410番(梓)・・・あとは409番(紬)とももう戦いたくないなあ」
唯「ゴンくんたちとも闘いたくないし・・・う~ん」
620 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 22:39:50.63 ID:4yzXfLHN0 [234/243]
407番澪
ネテロ「14人の中で一番注目しているのは?」
澪「ん~・・・406番(唯)です」
ネテロ「14人の中で今一番戦いたくないのは?」
澪「44番(ヒソカ)です・・・絶対戦いたくないです」
621 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 22:41:09.89 ID:4yzXfLHN0 [235/243]
408番律
ネテロ「14人の中で一番注目しているのは?」
律「406番(唯)ですかね」
ネテロ「14人の中で今一番戦いたくないのは?」
律「44番(ヒソカ)とは戦いたくないです」
625 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 22:45:03.14 ID:4yzXfLHN0 [236/243]
409番紬
ネテロ「14人の中で一番注目しているのは?」
紬「406番(唯)と99番(キルア)です」
ネテロ「14人の中で今一番戦いたくないのは?」
紬「特にいません・・・でも406番(唯)とはもう戦いましたから・・・」
628 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 22:50:09.37 ID:4yzXfLHN0 [237/243]
410番梓
ネテロ「14人の中で一番注目しているのは?」
梓「406番(唯)です」
ネテロ「14人の中で今一番戦いたくないのは?」
梓「44番(ヒソカ)です・・・」
633 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 22:53:49.31 ID:4yzXfLHN0 [238/243]
411番アイ
ネテロ「14人の中で一番注目しているのは?」
アイ「406番(唯)です」
ネテロ「14人の中で今一番戦いたくないのは?」
アイ「特にいません」
636 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 22:55:55.14 ID:4yzXfLHN0 [239/243]
ネテロ「う~むなるほど、思ったよりかたよったのォ」
ネテロ「これでよし!と」
ネテロ「おいみんな見てみィ、組合せができたぞえ」
ブハラ「・・・会長・・・これ本気ですか?」
ネテロ「大マジじゃ」
役員(確かに本気の目だ)
640 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 22:57:56.79 ID:4yzXfLHN0 [240/243]
『みなさま長らくお待たせいたしました』
『間もなく最終試験会場に到着します』
ネテロ「これで勝てば、晴れてハンターの仲間入りじゃ」
唯「最終・・・試験」
アイ「・・・」
ゴォン・・・ゴォン・・・
671 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 23:57:54.50 ID:4yzXfLHN0 [243/243]
服装は20話の時着てたTシャツとスカートでイメージして書いてました
704 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 07:39:08.44 ID:QfEjD48K0 [2/121]
4次試験終了から3日後
ネテロ「さて諸君ゆっくり休めたかな?」
ネテロ「ここは委員会が経営するホテルじゃが、決勝が終了するまで君達の貸し切りとなっておる」
ネテロ「最終試験は1対1のトーナメント形式で行う」
ネテロ「その組合せは・・・こうじゃ」
そう言うとネテロはホワイトボードにかかっていた布を取った
唯「!」
澪「!」
律「!」
706 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 07:40:57.99 ID:QfEjD48K0 [3/121]
紬「・・・」
ネテロ「さて最終試験のクリア条件だが、いたって明確」
ネテロ「たった1勝で合格である!」
律「ってことは」
ネテロ「つまりこのトーナメントは勝った者が次々ぬけていき、負けた者が上に登っていくシステム!」
ネテロ「この表の頂点は不合格を意味するわけだ、もうおわかりかな?」
梓「要するに不合格はたった一人ってことですか」
ネテロ「さよう」
707 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 07:43:12.64 ID:QfEjD48K0 [4/121]
ネテロ「戦い方も単純明快」
ネテロ「武器OK、反則なし」
ネテロ「相手に「まいった」と言わせれば勝ち!」
ネテロ「ただし、相手を死にいたらしめてしまった者は即失格!」
ネテロ「その時点で残りの者が合格、試験は終了じゃ。よいな」
ネテロ「それでは最終試験を開始する!!」
708 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 07:46:09.44 ID:QfEjD48K0 [5/121]
第1試合
唯対アイ
紬「唯ちゃん頑張って!」
唯「うん!」
唯(相手はアイさんか・・・ヒソカさんと同じくらい気になってたけど・・・)
唯(いきなり戦えるなんてね、これで正体が分かるかも・・・)
アイ「・・・」
紬(アイ・・・最初の船から一緒だったけど、一体どんな人なのかしら・・・)
アイ「・・・久しぶり、お姉ちゃん」
唯「え・・・?」
709 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 07:51:28.04 ID:QfEjD48K0 [6/121]
アイ「私だよ、憂だよ」
アイはそう言うと全身を覆っていたマントを脱ぎすてた
憂「お姉ちゃん」
唯「う・・・憂!?憂なの!?」
憂「そうだよ」
唯「ええ!?えええ!?」
唯「何で!?どうやって!?一体どうなってるの!?」
憂「ふふふ、お姉ちゃんってば」
712 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 07:52:23.29 ID:QfEjD48K0 [7/121]
唯「最初の船の時からずっと憂がアイさんだったの!?」
憂「そうだよ」
唯「それなら教えてくれればよかったのに・・・」
憂「ごめんねお姉ちゃん」
唯「どうやって最終試験まで・・・って憂なら楽勝だよね、ハンター試験くらい」
憂「そんなことないよ、お姉ちゃんが心配で大変だったんだから」
唯「そんな~」
憂「ふふふ」
713 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 07:53:26.66 ID:QfEjD48K0 [8/121]
唯「ねえ憂、あのさ」
憂「あの、会長さん」
ネテロ「何かね」
唯「・・・」
憂「勝つ条件は「まいった」と言わせるしかないんですよね?」
憂「気絶してもカウントはとらないしTKOもなし」
ネテロ「うむ、それだけじゃ」
憂「・・・分かりました」
憂「・・・」
唯「・・・」
714 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 07:54:39.54 ID:QfEjD48K0 [9/121]
唯(憂・・・なんか変)
唯(はっ!よく考えたらこれから憂と戦うのか!)
唯(え~・・・ムギちゃんと戦ったばっかりなのに・・・)
唯(・・・ううん、本気で戦うのが今の私に出来ることなんだよね)
唯(それが憂の、そして私の為なんだ)
唯(それに・・・これはきっと憂と戦う最初で最後のチャンス)
唯(今、すっごくわくわくしてる!)
憂「・・・」
唯(きっと私より全然強いんだろうけど、体力とスピードなら負けないよ!)
唯(速さでかきまわして勝機をみつける!)
ネテロ「それでは」
ネテロ「始め!!」
715 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 07:55:46.92 ID:QfEjD48K0 [10/121]
憂「お姉ちゃん」
唯「えっ」ビクッ
憂「私、お姉ちゃんに言いたいことがあるの」
唯「何?」
憂「ハンター試験、諦めて」
唯「ええっ!?」
憂「お姉ちゃんにはハンターなんて無理だよ」
唯「う・・・憂?何言ってるの・・・?」
憂「お姉ちゃんはハンターになんてならなくてもいいって言ってるの」
716 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 08:00:27.47 ID:QfEjD48K0 [11/121]
唯「憂・・・おかしいよそんなの」
憂「お姉ちゃんがハンターになる事の方がおかしいよ」
唯「憂・・・」
憂「いいから諦めて、さあ今すぐ家に帰ろう」
唯「お互いに平行線みたいだね・・・私は憂と戦うって決めたの!」
唯「憂が来ないならこっちから行くよ!!」
ダッ!!
唯はダッシュで憂との距離をとりスピードでかく乱する作戦に出た
憂「・・・」
718 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 08:05:15.56 ID:QfEjD48K0 [12/121]
スッ
ダッシュで離した距離を憂は一瞬で詰め、唯の目の前まで移動した
唯「!!」
憂「スピードに自信があったんだね、確かにすごいけど」
憂「遅すぎるよお姉ちゃん」
ドコ!!
憂の手刀が唯を捕らえた
憂「残念だけど・・・」
唯「―――!」
ドサッ・・・
719 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 08:10:06.12 ID:QfEjD48K0 [13/121]
紬「・・・!」
澪「唯!」
律「大丈夫か!?」
梓「憂・・・なんか怖いよ・・・」
ヒソカ「・・・」
憂「さて普通の決闘ならこれで勝負アリだけど・・・」
憂「ほら目覚ましてお姉ちゃん」グイッ
唯「・・・う」
720 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 08:15:19.80 ID:QfEjD48K0 [14/121]
グラグラ・・・
唯「・・・!!」
憂「気分はどう?脳みそがグルングルン揺れるように打ったんだけど」
憂「わかったでしょ?早く諦めて帰ろう」
唯「いや!」
パシン!
ぐるんっ
唯「・・・!!」
唯「げほっ!」
憂「何で分かんないかなぁ・・・」
唯「うえっ!げほっ!」ビチャビチャ
724 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 08:24:30.68 ID:QfEjD48K0 [15/121]
憂「ほら早く」
唯「~~~~!」
唯「絶対いや!!」
ズドッ!!
唯「ぐぅっ!」
唯「うげっ!」ビチャッ
紬「・・・!」
澪「唯!無理はよせ!次があるんだ、ここは・・・!」
律「澪!」
725 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 08:30:37.25 ID:QfEjD48K0 [16/121]
律「お前が唯の立場ならまいったって言えるか?」
澪「死んでも言わない!なんか憂ちゃんおかしいよ!わかってるけど言うしかないだろ!」
律「矛盾だらけだけど気持ちはよく分かる」
律(憂ちゃんは今おかしい)
律(ここは退け唯!自滅するぞ!!)
メンチ「全く・・・会長の性格の悪さときたら私達の比じゃないわよ」
メンチ「気軽にまいったなんて言える奴がここまで残れる訳ないじゃないの」
メンチ「一風変わったどころかとんでもない決闘システムだわ・・・!」
メンチ「あの娘やばいわよ」
728 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 08:35:27.19 ID:QfEjD48K0 [17/121]
3時間後
唯はもうまともに立つことも出来なくなっていた
憂「・・・」
唯「・・・」
紬「3時間・・・経った・・・」
律「もう吐くモノも無くなってるぜ・・・」
憂「起きてお姉ちゃん」
唯「う・・・」グラグラ
梓「いい加減にして憂!!何でそこまで・・・!!」
憂「うるさいなあ、見るに堪えないなら消えたら?これからもっと酷くなるよ」
731 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 08:41:05.78 ID:QfEjD48K0 [18/121]
澪「憂ちゃん!もうやめて!」
憂「・・・」
律「・・・私が代わりに相手してやる!」ダダッ
役員「1対1の勝負に他者は入れません」
役員「仮にこの状況であなたが手を出せば失格になるのは唯選手ですよ」
律「・・・!!」
唯「大丈夫だよりっちゃん・・・」
憂「!」
唯「こんなの全然平気・・・まだまだ・・・やれる」
憂「・・・!」
733 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 08:45:17.87 ID:QfEjD48K0 [19/121]
ドゴッ
唯「う・・・」
グイッ
唯「!」
憂「腕を折る」
澪律紬梓「・・・」
憂「・・・本気だよ、諦めて!!」
唯「・・・・・・」
唯「い・・・」
唯「いやだ!!」
ボキッ!
737 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 08:51:21.54 ID:QfEjD48K0 [20/121]
唯「!!・・・・・・ッ」
憂「・・・」
紬「・・・」
律「マジで折りやがった・・・」
唯「あ・・・ッ・・・!!」ブルブル
憂「さあ、これで左腕は使い物にならない」
憂「つまりこの後の戦いも当然勝てない、ハンター試験はおしまいだねお姉ちゃん」
唯「――――ッ」ブルブル
738 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 08:54:26.55 ID:QfEjD48K0 [21/121]
律「・・・ッ」ギリギリ
律「ムギ、止めんなよ」
紬「・・・」
律「いくら憂ちゃんでもこれ以上何かしたら」
律「唯にゃ悪いが抑え切れねェ」ギリギリ
紬「止める?」
紬「―――私が?」
紬「大丈夫、おそらくそれはないわ」ピリピリ
憂「お姉ちゃん」
740 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 08:56:35.30 ID:QfEjD48K0 [22/121]
憂「私無理な事言ってるかな?ただ諦めてくれればいいだけなのに」
憂「早く諦めてくれたらこんな事にならなかったんだよ?」
憂「ホントお姉ちゃんったら、心配かけさせないでよね~」
憂「ふふふ」
唯「・・・」
唯「ハァ・・・ハァ・・・」
741 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 08:58:45.85 ID:QfEjD48K0 [23/121]
グググッ・・・
律「唯!もう立つな!」
唯「・・・!!」ズキッ
唯「・・・痛みと憂のおしゃべりで頭は少し回復してきたよ」
澪「唯・・・」
唯「腕が折れても、私はまいったって言わないよ・・・憂」
憂「ふぅ・・・わかってないみたいだねお姉ちゃん」
憂「私は忠告してるんじゃない、命令してるの」
唯「命令されても聞かないもんね」
憂「お姉ちゃん・・・」
743 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 09:01:15.56 ID:QfEjD48K0 [24/121]
憂「お姉ちゃんは何も分かってない」
憂「・・・お姉ちゃん、このハンター試験どうだった?」
唯「・・・」
憂「簡単だった?危ない場面は一つも無かった?」
唯「・・・」
憂「自分ひとりの力で勝ち残れた?死にそうにならなかった?」
唯「・・・」
憂「今もそうだよ、私みたいな普通の人間にすら太刀打ちできないよね?」
唯「・・・」
憂「でしょ?お姉ちゃんはこの程度の試験も満足にクリア出来ないんでしょ?」
746 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 09:05:07.34 ID:QfEjD48K0 [25/121]
憂「これは試験だからまだいいよ」
憂「相応の安全は保障されてるし、命の駆け引きもなかったから」
憂「でもこれが本番、つまりハンターになってリアルな世界での出来事だったらどう?」
憂「お姉ちゃんは間違いなく死んでるよね」
唯「・・・」
憂「試験でこれじゃ本番なんて絶対無理」
憂「仮にハンターになってもすぐ死ぬか誰かに殺される」
憂「勝手に死ぬならまだいいよ・・・よくないけど」
憂「でも誰かに殺されたらって考えると・・・私には我慢できない」
憂「だから・・・」
憂「誰かに殺されるくらいなら・・・」
憂「私が殺す、今ここで」
748 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 09:11:23.98 ID:QfEjD48K0 [26/121]
憂「どうせ死ぬなら私が殺してあげるよ・・・せめて楽に・・・ね」
憂は懐からナイフを取り出し、唯の額に当てた
唯「・・・」
憂「最後のお願い、諦めて家に帰ろうよ」
唯「・・・・・・」
憂「・・・やっぱりお姉ちゃんは何も分かってない」
憂「死んだらハンターも何もないんだよ・・・?」
憂「私はお姉ちゃんを殺しても来年また受験すればハンターになれるけど」
憂「お姉ちゃんは死んだらもう何もかも終わりなんだよ」
憂「私とお姉ちゃんは対等じゃないの!!」
750 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 09:15:26.32 ID:QfEjD48K0 [27/121]
澪(唯・・・)
澪(私は・・・お前が疎ましかった・・・)
澪(いつも明るくて楽しくてみんなの中心で・・・)
澪(私には無いものをいくつも持ってる・・・)
澪(最初はHTTの歌も私が作詞して歌ってたのに・・・)
澪(いつのまにか唯が作詞して歌って・・・みんなに認められて)
澪(ハンター試験でも学校とは全然違う顔を見せて)
澪(活躍して・・・差を見せつけられて・・・どんどん離されていった・・・)
澪(悔しかった・・・)
751 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 09:20:03.07 ID:QfEjD48K0 [28/121]
澪(でもホントは違うんだ・・・)
澪(疎ましかった訳でも、憎かった訳でもない)
澪(認めたくなかっただけなんだ・・・)
澪(ホントは・・・うらやましかっただけなんだ)
澪(唯に憧れてる自分に・・・気づかないふりをしてただけなんだ)
澪(私・・・ホントは・・・)
澪(唯と一緒にいられるだけで嬉しかったんだ・・・楽しかったんだ)
澪(唯の事が・・・大好きなんだ!!)
澪「唯ー!頑張れー!!」
753 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 09:26:42.10 ID:QfEjD48K0 [29/121]
唯の額からはナイフの切っ先によって血が流れてきていた
紬「―――」ジリッ
紬が割って入ろうとしたのを無言で止めたのは律だった
律「―――」
律はかすかに笑っていた
梓「唯先輩・・・」
澪「唯ー!」
唯「・・・」
憂「・・・」
754 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 09:30:04.37 ID:QfEjD48K0 [30/121]
唯はまっすぐ憂を見つめていた
憂の方が唯の眼を見て動揺させられていたのだ
憂「何で・・・」
憂「たった一言だよ・・・?」
憂「ハンターになんかならなくてもいいじゃない・・・」
憂「お姉ちゃんには私がいるじゃない・・・」
憂「ご飯だって作るし、アイスも買ってあげる・・・」
憂「危ない目にあったら私が助けてあげる・・・」
憂「私が一生守ってあげるのに・・・」
憂「・・・」
756 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 09:35:04.57 ID:QfEjD48K0 [31/121]
憂「命よりも意地が大事だっていうの!?」
憂「そんなことで死んで本当に満足なの!?」
唯「・・・」
憂「答えてよ!!」
憂が動揺するほどに唯は落ち着いて憂を見つめた
唯「みんなと・・・一緒にいたいんだ」
757 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 09:39:51.38 ID:QfEjD48K0 [32/121]
唯「みんなと・・・ずっと一緒に笑っていたい」
唯「みんなと並んで歩きたい」
唯「いつか離れても、ずっとずっと繋がっていたい」
唯「それに・・・」
唯「憂とも、ずっと一緒にいたい」
唯「・・・私は、ダメなお姉ちゃんだよ」
唯「なんでも憂にやってもらって・・・頼ってばっかりで」
唯「憂の方がお姉ちゃんみたいで・・・」
唯「憂はずっと私の前を歩いてた」
758 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 09:45:20.89 ID:QfEjD48K0 [33/121]
唯「でも・・・私は変わらなきゃいけない」
唯「みんなと並んで歩くため・・・」
唯「憂と並んで歩くため」
唯「いつまでも一緒にいられるって信じるため」
唯「でも」
唯「もし私がここであきらめたら」
唯「一生心の底からみんなと笑いあえない気がする」
唯「だから」
唯「退かない」
761 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 10:00:45.21 ID:QfEjD48K0 [34/121]
憂「退かなきゃ・・・」
憂「死ぬんだよ・・・?」
唯「それでも」
唯「退かない」
憂(理屈じゃ・・・ないんだね・・・)
憂「なら仕方ないか・・・」
憂「お姉ちゃん・・・」
憂「バイバイ」
ヒュッ・・・
764 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 10:05:16.41 ID:QfEjD48K0 [35/121]
唯「・・・」
憂「まいったよ」
憂「私の負け」
唯「えっ・・・」
憂「私にはお姉ちゃんを殺せない」
憂「まいったと言わせる方法も思い浮かばない」
憂「お姉ちゃんの勝ちだよ」
唯「・・・」
唯「そんなのダメだよ!!」
憂「・・・」ピクッ
766 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 10:11:22.36 ID:QfEjD48K0 [36/121]
唯「ずるいよ!ちゃんと勝負しよう!」
憂「・・・」
唯「どうやって勝負するか決めよう!」
憂「お姉ちゃん・・・」
憂「私はもう負ける気でいるけど、もう一度勝つつもりで真剣勝負・・・そのうえでお姉ちゃんが気持ちよく勝てるような勝負方々を考えて勝負するの?」
唯「うん!」
憂「お姉ちゃん」ニコッ
唯「?えへへ・・・」ニコッ
憂「お姉ちゃんのバカー!!!」
どこーーーーーん
憂の渾身の一撃で唯は気絶した
唯「う~ん」ピヨピヨ
770 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 10:15:56.53 ID:QfEjD48K0 [37/121]
憂「私の負けです」
ネテロ「うむ」
憂「・・・ふう」
梓「う、憂・・・」
憂「みなさん・・・」
憂「ごめんなさい!」
紬「えっ」
憂「私・・・どうかしてました・・・みなさんにもお姉ちゃんにも何て謝ったらいいか・・・」
律「気にすんなよ憂ちゃん、過ぎたことはもういいんだ」
澪「ああ、唯も無事合格出来たし良かったよ」
憂「・・・ありがとうございます、本当にごめんなさい」
梓「唯先輩は・・・救護室に運ばれていくみたいですね」
771 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 10:20:23.49 ID:QfEjD48K0 [38/121]
唯「―――!」
唯「・・・ベッドの上?」
サトツ「おや、目覚めましたか」
唯「ここは・・・」
サトツ「最終試験会場ホテルの控室です」
唯(そっか、ハンター試験の最中だったんだ)
サトツ「腕はすぐくっつきますよ」
唯(腕折られたんだった)
サトツ「非常にきれいに折ってくれてます、むしろ完治後には丈夫になるくらいのもんです」
唯(憂・・・)
774 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 10:27:04.71 ID:QfEjD48K0 [39/121]
サトツ「なにはともあれ、合格おめでとうございます」
唯「サトツさん・・・私・・・」
サトツ「ダメです」
唯「・・・」
サトツ「不合格者が何を言っても合格できないのと同じく、合格した者を不合格にすることもできません」
サトツ「あとは君の気構え次第ですよ」
サトツ「自分にプロの資格がないと判断したらライセンスカードを処分するのも封印するのも自由です」
サトツ「売却するのもいいでしょう、どうせ他人には使用不可能です」
サトツ「それでも大金で買いたがるモノ好きは大勢いますからね」
サトツ「ただし一度合格した者が再び試験を受けることはできませんがね」
775 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 10:30:27.44 ID:QfEjD48K0 [40/121]
サトツ「先人たちの偉業の甲斐もありプロのハンターはかなり優遇されています」
サトツ「それゆえに悪用のみを考えて試験を受けに来る輩も後を絶ちません」
サトツ「そんな連中さえいなければ、本当は全員を合格にしたってかまわないのですよ」
サトツは唯のハンター証を机の引き出しから取り出した
サトツ「ほとんどのプロハンターにとってこのカードは」
サトツ「命よりも大切なものであると同時に、意味のないガラクタでもあるのです」
サトツ「大事なのはハンターになってから何を成したか、ですよ」
776 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 10:35:41.44 ID:QfEjD48K0 [41/121]
サトツ「唯ちゃん」
サトツ「このカードを使う時期は自分で決めればいい、君ならそれができるでしょう」
唯「うん」
唯「これまでいろんな人に助けてもらって、いっぱい借りも作ったしね」
唯「それを全部返してから使うことにするよ」
サトツ「ええ、あらためて合格おめでとうございます」
唯「ありがとう!」
唯「あ、他の人はどうなったの?まだ試験中でしょ?」
サトツ「いえ、もう試験は終了しました」
唯「!」
780 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 10:41:02.33 ID:QfEjD48K0 [42/121]
唯「ホントに!?」
サトツ「ええ、君はほぼ丸一日寝てたんですよ」
サトツ「他の合格者は簡単な講習を受けています、後で君にも受けてもらいますが」
唯「うん、でもそれより・・・」
唯「誰が・・・落ちたの?」
サトツ「それは―――」
―――――――――
――――――
―――
781 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 10:46:15.38 ID:QfEjD48K0 [43/121]
キルア「・・・」
憂「みなさん、ほんとにお騒がせしました」
律「いいってホントに」
澪「ああ、それより次・・・」チラッ
律「・・・」チラッ
憂「・・・」
梓「ねえ憂、どうして降参したの?」
憂「え?」
梓「私あのまま憂が唯先輩を殺しちゃうんじゃないかって思って・・・」
憂「うん・・・」
783 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 10:50:47.38 ID:QfEjD48K0 [44/121]
憂「正直私も殺そうと思ってた、殺して私も死ぬつもりだった」
憂「どんな人でも痛めつけられた相手を見る目には負の光が宿るものだよ」
憂「目に映る憎しみや恨みの光ってのはなかなか消せるものじゃないと思うの」
憂「でもお姉ちゃんの目にはそれがなかった」
憂「信じられる?腕を折られた直後だよ」
憂「お姉ちゃんの目はもうそのこと忘れてたの」
梓「・・・」
憂「私の完敗だよ、お姉ちゃんの事全然分かってなかった」
憂「お姉ちゃんならハンターになってもきっと大丈夫・・・そう思ったの」
―――
――――――
―――――――――
784 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 11:00:51.94 ID:QfEjD48K0 [45/121]
唯「キルアくんが・・・?嘘・・・」
サトツ「反則による失格です」
唯「反則・・・まさか」
サトツ「相手を死にいたらしめました」
唯「!」
サトツ「一瞬のことでした、開始の合図と同時」
サトツ「意図的に失格したものと思われます」
唯「私が寝てる間に一体何があったの?」
サトツ「順を追って話しましょう」
サトツ「まず第2試合は―――」
―――――――――
――――――
―――
786 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 11:05:45.50 ID:QfEjD48K0 [46/121]
第2試合
澪対律
澪「律・・・」
律「・・・」
紬(どうしてこうも私達同士が戦う事に・・・)
梓(澪先輩・・・律先輩・・・)
憂(どうなっちゃうの・・・)
澪「・・・勝負だな」
律「・・・ああ」
梓(殴り合い・・・?そんな訳ないか)
紬(どうやって戦うのかしら)
ネテロ「始め!」
788 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 11:11:22.47 ID:QfEjD48K0 [47/121]
澪「ふっ!」ドコッ
律「うりゃ!」バキッ
ドコッ!バキッ!ドズッ!ガスッ!
梓「殴り合い!?」
紬「二人とも本気・・・!」
憂「こんなのって・・・」
ドコ!バキ!ズカ!グシャ!
梓「これも見るに堪えません!」
紬(本気で殴り合ってる・・・あの二人が・・・)
789 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 11:15:56.16 ID:QfEjD48K0 [48/121]
澪(さっきの唯の試合が始まる前・・・)
律(第2試合が私達の対戦だって分かった時・・・)
澪(こうやって戦うって決めたんだ・・・!)
律(まさか澪の方から殴り合いで戦おうなんて言われるとは思わなかったぜ・・・)
澪「うわああああ!!」ドカ
律「あああああああ!!」ドコ
澪(律・・・)
律「おりゃ!!」ドンッ
澪「くっ!」
ドサッ
律の攻撃に耐えられなくなった澪は床に倒れた
律「どうした・・・?もう終わりか?」
790 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 11:20:48.58 ID:QfEjD48K0 [49/121]
澪「くそっ・・・」
澪(殴り合いのケンカなんて・・・一生しないと思ってた)
澪(まして律となんて・・・)
澪「まだまだ・・・」グググッ
澪「いくぞ!!」ダダッ
澪(今・・・律と初めて向かい合ってる気がする)
澪(律ってこんな顔するんだ・・・)
律(澪を殴る日が来るなんて思わなかったぜ・・・)
律(こいつも大きくなったもんだなあ・・・)
律(昔は・・・)
澪(昔は・・・)
792 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 11:26:39.63 ID:QfEjD48K0 [50/121]
へ~澪ちゃんって左利きなんだ!
澪ちゃんの髪きれいだね~!
澪ちゃん!
澪(律が・・・いつも話しかけてくれたんだ・・・)
澪(作文を全校集会で読むときも・・・律が助けてくれた・・・)
作文読みたくないの?
だって恥ずかしいもん・・・
恥ずかしくないよすごいよー!
ぜ、全然すごくないよ!
わたしだったらみんなに自慢するな~・・・
794 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 11:30:07.14 ID:QfEjD48K0 [51/121]
だったらりっちゃんが賞もらえばよかったのに!みんなの前で読むのやだよぉ!!
・・・澪ちゃん!今から家においでよ!練習しよう!
ええっ!?
でも・・・
いいからいいから!!
澪(あの時は・・・嬉しかったなあ・・・)
パイナップルのマネ~
全然似てないよ~
・・・えへへ
澪(そうやってりっちゃんと仲良くなったんだっけ・・・)
澪ちゃん!
りっちゃん!
797 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 11:35:57.04 ID:QfEjD48K0 [52/121]
澪「律・・・」
律「・・・なんだ?」
澪「私・・・いっつも律に・・・りっちゃんに助けてもらってた」
律「澪・・・」
澪「大きくなって・・・りっちゃんといつも一緒にいるようになった」
澪「嬉しかった・・・」
澪「さっき唯が言ってた事・・・私も分かるんだ」
澪「対等なつもりだったけど・・・りっちゃんはいつでも私のヒーローだった」
澪「ずっと私は・・・りっちゃんの背中を見て来た・・・」
澪「そろそろ・・・並んで歩きたい・・・りっちゃんの顔・・・見たいよ」
798 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 11:40:29.57 ID:QfEjD48K0 [53/121]
澪「だから勝つんだ!りっちゃんに勝って!私はりっちゃんと一緒に歩く!!」
律「澪・・・ちゃん」
澪「これで終わりにしてあげるよ!」
律「・・・」ニッ
澪「りっちゃん!」
律「・・・澪ちゃん!」
バキッ!!
澪「・・・はぁ・・・はぁ・・・」
律「ぐっ・・・」ドサ
律(澪ちゃん・・・)
799 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 11:45:58.37 ID:QfEjD48K0 [54/121]
律(バカだなぁ澪ちゃんは・・・)
律(並んで歩きたいって・・・)
律(あたしは・・・初めて会ったあの時からずーっと)
律(並んで歩いてたつもりだったのに・・・)
律(助けられてたのはあたしの方だよ・・・)
律(澪ちゃんは・・・いつも隣にいてくれたんだから・・・)
律「澪のバーカ・・・」
802 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 12:01:01.03 ID:QfEjD48K0 [55/121]
律「・・・まいった」
澪「!!」
律「澪、強くなったな・・・」
澪「りっちゃん・・・律・・・!」
律「合格おめでとう、澪」ギュッ
澪「律・・・ありがとう・・・ありがとう・・・」ポロポロ
―――
――――――
―――――――――
サトツ「というわけで澪氏が勝ちました」
唯「澪ちゃん・・・りっちゃん・・・良かったね・・・」
806 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 12:10:33.88 ID:QfEjD48K0 [56/121]
サトツ「そして次は―――」
唯「ふんふん―――」
・・・・・・
サトツ「紬氏はポックル氏をいとも簡単に蹂躙し、負けを宣言させました」
唯「おお!さすがムギちゃん!」
・・・・・・
サトツ「そしてキルア氏対ギタラクル氏の試合で―――」
唯「・・・」
・・・・・・
唯「そんな・・・」
サトツ「そして次のレオリオ氏対ボドロ氏の戦いが始まると同時に、キルア氏がボドロ氏を・・・」
サトツ「そしてそのまま・・・彼は会場を後にしました」
サトツ「委員会は彼を不合格とみなしたのです」
809 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 12:15:27.79 ID:QfEjD48K0 [57/121]
唯「・・・」
バタンッ
澪「唯!」
唯「澪ちゃん!」
律「目が覚めたってサトツさんに聞いてきたんだ!」
紬「大丈夫?唯ちゃん」
梓「唯先輩!」
憂「お姉ちゃん!」
唯「みんな!」
紬「もう講習が終わったから来てみたの」
唯「え?もう?」
811 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 12:22:38.63 ID:QfEjD48K0 [58/121]
唯「合格者は・・・」
憂「もう聞いてると思うけど、ボドロさんとキルアくん以外合格したの・・・」
唯「それでその人たちは・・・」
紬「もう各々帰っていると思うけど・・・」
唯「キルアくんは・・・?」
紬「それは・・・」
ガチャ
ゴン「唯さん」
唯「ゴンくん」
812 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 12:27:30.69 ID:QfEjD48K0 [59/121]
ゴン「キルアの話は・・・」
唯「聞いたよ」
ゴン「・・・オレとクラピカとレオリオは、キルアを連れ戻しに行く事にしたんだ」
唯「そう・・・」
ゴン「唯さんは心配しないで!必ずキルアを連れ戻すから!」
唯「・・・キルアくんをお願い、ゴンくん」
ゴン「うん!きっと連れ戻してくるから、そしたらいつか一緒に遊ぼう!」
唯「・・・うん!楽しみにしてるよ!」
レオリオ「唯ちゃん、元気で」
クラピカ「またどこかで会おう」
唯「うん!さよなら!」
813 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 12:31:06.59 ID:QfEjD48K0 [60/121]
憂「お姉ちゃん本当にごめんなさい」
唯「いいんだよ、憂」
憂「・・・ありがとうお姉ちゃん!大好きだよ!」
唯「えへへ」
澪「いろいろあったけど全員合格!」
律「キルアくんの事が気がかりだけど・・・」
紬「ゴンくんたちならきっと大丈夫」
梓「私達も帰りましょう!」
唯「うん!・・・あ、講習受けないと・・・」
815 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 12:36:56.99 ID:QfEjD48K0 [61/121]
ゾロゾロ
澪「講習どうだった?」
唯「よくわかんなかったよ~あはは」
唯「あ、サトツさーん!」
唯「色々ありがとうサトツさん」
サトツ「唯ちゃんはもう国に帰るのですか?」
唯「うん、学校もあるし・・・キルアくんの事は気になるけどゴンくんなら何とかしてくれると思って」
唯「だから帰るよ!みんなと一緒に!」
サトツ「そうですか・・・あ、唯ちゃん」
唯「?」
サトツ「いや・・・体に気をつけて」
唯「うん!じゃあね!!」
816 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 12:43:44.48 ID:QfEjD48K0 [62/121]
唯「おまたせー・・・」
サトツ「・・・」
サトツ「不思議なコですね」
サトツ「どうも肩を持ちたくなってしまいますよ」
メンチ「んふふ、今サトツさんやばかったでしょ」
サトツ「ええうっかりしゃべるとこでした」
サトツ「ハンター試験がまだ終わっていないことを」
820 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 12:55:16.22 ID:QfEjD48K0 [63/121]
そして―――私達は帰ってきた
桜が丘高校に、けいおん部に
今思うとあれは夢だったんじゃないかと思う
そのくらい色々あった数週間だった
でも現実に私と澪ちゃんとりっちゃんとムギちゃんとあずにゃんと憂は
プロのハンターになったんだ
私は―――ムギちゃんにもヒソカさんにも憂にも勝てなかった
けど、今こうしてみんなと一緒に居られる
心の底から笑いあえる
ハンター試験を受けて本当に良かった
みんなと一緒に合格出来て、本当に良かった!
みんなの事、大好きだよ!いつまでも一緒だよ!
821 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 12:56:24.42 ID:QfEjD48K0 [64/121]
澪「唯ー練習するぞー」
澪ちゃん大好き!
律「仕方ないなー」
りっちゃん大好き!
紬「今日も頑張るわよ~」
ムギちゃん大好き!
梓「いつもこのくらい真面目にやってくださいね!」
あずにゃん大好き!
和ちゃんもさわちゃんも純ちゃんも大好き!
そして・・・憂!大好き!!
唯「よ~し!やるぞ~!」
大好きをありがとう!!
823 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 12:57:32.79 ID:QfEjD48K0 [65/121]
唯「ハンター試験?」
おしまい
827 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 13:00:42.47 ID:QfEjD48K0 [66/121]
これでひとまず終わりです
ハンターを知ってる人もそうですが、知らない人に読んでもらえて嬉しかったです
どちらかというとハンターを知らない人向けに書いたので原作をそのまま追う形になりました
なので知ってる人には退屈だったかも知れません
841 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 13:36:46.57 ID:QfEjD48K0 [69/121]
次回は
唯「琴吹家?」で立てようと思ってますけどいつになるか分かりません
このスレですらだらだら3週間くらいかけて書きましたから
飯食ったら憂の話始めます
5日目
紬(あとは・・・この6点分のプレートを死守するだけね・・・)
紬(あの手刀・・・3日は起きないくらいの強さで撃ったけど・・・)
紬(唯ちゃん・・・)
唯「・・・」
唯は12時間ほどで目覚めていたが、体の自由が利かず森に姿を隠していた
496 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 19:20:14.66 ID:4yzXfLHN0 [194/243]
唯(今は・・・お腹のすき具合からみて多分5日目)
唯(今、プレートは0点・・・)
唯(ここから6点にするには、ムギちゃんからプレートを奪い返すか、1点のプレートを6枚手に入れないと・・・)
唯(その前に・・・まだ体が動かない・・・かろうじて這って移動出来るくらい)
唯(どうすれば・・・)
唯(澪ちゃんとりっちゃんとあずにゃんは元気かなぁ・・・)
497 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 19:25:14.91 ID:4yzXfLHN0 [195/243]
澪「きゃあああああああ!!」
律「うわああああああ!!」
梓「ヒ、ヒソカ!?」
執事「皆様お逃げ下さい!ここは私どもにまかせて!!」
執事「こちらです!行きますよ!!」
ザザザザ
ヒソカ「安心しなよ♪あの娘たちに用はないからさ」
ヒソカ「君たちと遊びたくてねえ・・・」
ヒソカ「鎮めておくれよ・・・この興奮を・・・」
執事「相手になろう!」
ヒソカ「いいねえその顔・・・ゾクゾクするなあ」
500 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 19:30:29.09 ID:4yzXfLHN0 [196/243]
ヒソカ「おやおや、あの娘たちに着いて行った人たち以外全員集合かい?」
執事「貴様はここで終わりだ!」
ヒソカ「くくく、この人数を相手にするのは少々厳しいかもね」
執事「そう!これだけいればいくら貴様でも命は無いぞ!」
ヒソカ「でも一番強そうなあの人がいないから・・・」
ヒソカ「勝てるんじゃないかな♪」
執事(確かに執事長は紬お嬢様を尾行していて居ないが・・・)
執事「なめるなよォオオオ!!」
ヒソカ「♪」
502 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 19:36:37.93 ID:4yzXfLHN0 [197/243]
澪「ハァ・・・ハァ・・・」
律「ヒソカに会っちまうなんて・・・」
梓「執事さん達・・・大丈夫でしょうか・・・」
執事「・・・ご心配いりません、きっと大丈夫です」
澪「だといいんだけど・・・」
律「・・・」
梓「唯先輩や、ムギ先輩も心配です・・・」
執事(全滅も・・・覚悟しておかないとな・・・)
504 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 19:40:06.63 ID:4yzXfLHN0 [198/243]
ヒソカ「ハァ・・・くくく」
ヒソカ「さすがに・・・きつかったねえ・・・」
ヒソカ「これであのジイサンがいたら死んでたかも♪」
ヒソカ「くくく」
ヒソカ「くっくっく」
ヒソカ「くっくっくっく」
506 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 19:45:14.19 ID:4yzXfLHN0 [199/243]
6日目
澪「執事さんたち・・・帰ってこないな・・・」
律「・・・」
梓「・・・」
執事(やはりダメだったか・・・奴は化け物だ・・・)
唯「体・・・動く」
唯「6点・・・集めるよ」
510 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 19:54:08.15 ID:4yzXfLHN0 [200/243]
唯(どうやって集めよう)
唯(もうなりふり構ってられないし、失うものも無い)
唯(またギターを弾きながら歩いて誰かに気付いてもらう作戦しかないね)
唯(今度は澪ちゃんやあずにゃんを狙ってる人でもいいから出てきて!)
唯「よし!やろう!」
ジャカジャン♪
唯「誰かいませんかー!?」
唯「2時間経った・・・誰も出てこないよ~」
唯(今は多分6日目・・・もう6点分集めた人は当然出てこない)
唯(私の誘いに乗ってくるのは、まだ6点集まってない人だけ)
唯(でも6日目でまだ集まってないのなんて私だけなんじゃ・・・?)
唯(もう6点集まってる人と、0点の人しか残ってないなんて事も十分考えられる)
唯(でもまだ諦めるには早いかもね!)
唯「やるだけやるよ!」
514 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 20:01:28.90 ID:4yzXfLHN0 [201/243]
唯「誰か~」
ジャカジャカ♪
唯「う~ん・・・」
唯「―――!」
唯(誰かいる!)
唯(誰!?この感じ・・・まさか)
唯(まさか・・・まさか!)
ヒソカ「やあ♪」
唯「ヒソカさん!」
531 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 20:30:18.26 ID:4yzXfLHN0 [202/243]
ヒソカ「奇遇だねえ、楽器の音がしたから来てみたら・・・」
唯(よりによって・・・!)
ヒソカ「キミだったとは♪」
唯(分かってて来たくせに・・・)
ヒソカ「こんな事して、よっぽど切羽詰まってるみたいだね」
唯「・・・そうだよ、今私は0点」
ヒソカ「0点?・・・それは大変だねえ」
唯「プレートを・・・」
ヒソカ「ん?」
唯「プレートを渡してもらうよ!ヒソカさん!!」
534 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 20:32:19.92 ID:4yzXfLHN0 [203/243]
ヒソカ「へえ♪ボクから奪うってことかい?」
唯「そうだよ!」
ヒソカ「出来るかな?キミに・・・」
唯「出来なくてもやるんだ!!」
ザザザザ
ヒソカ「う~ん、いいカオだ♪」
唯「ああああ!!」ブンッ!
唯の拳は空を切った
ヒソカ「当たらないねえ」
535 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 20:33:50.77 ID:4yzXfLHN0 [204/243]
唯「うわああああ!!」
唯の繰り出す攻撃は一発もヒソカに当たらない
策もなくただがむしゃらに攻撃しているだけなのだから当然の結果である
ヒソカ「キミ、もっと考えて攻撃しなよ」
唯「ほっといて!」ブンッ
ヒソカ「そろそろボクも攻撃しちゃおっかなあ♪」
唯「うわあああ!!」ビュッ!
チッ
ヒソカ「ん・・・」
ヒソカ(かすった・・・)
536 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 20:35:34.86 ID:4yzXfLHN0 [205/243]
唯「ああああああ!!」ビュンッ!
チッ
ヒソカ(また・・・)
ヒソカ(攻撃のスピードが・・・上がっている?)
ヒソカ(成長しているんだね・・・戦いの中で・・・)
ヒソカ「くっくっく♪」
唯「何笑ってるの!」
ヒソカ「キミを見てると興奮しちゃってねえ」
唯「!?」
539 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 20:38:54.29 ID:4yzXfLHN0 [206/243]
唯「プレート!渡して!!」ビュンッ!
ヒソカ「・・・いいよ♪」
唯「・・・え?」
ヒソカ「あげるよ、プレート」
唯「な、何言って・・・」
ヒソカ「余分なプレートならたくさんあるしね♪」
そう言うとヒソカはプレートを6枚取り出し唯の方へ投げた
唯「え・・・?これは・・・」
ヒソカ「壊れたオモチャの残骸だよ♪」
唯「―――!この番号は!」
542 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 20:41:47.52 ID:4yzXfLHN0 [207/243]
唯「ムギちゃんの・・・執事さんの番号・・・!これ全部・・・!!」
ヒソカ「ああ、彼らは強かった♪十分にボクを楽しませてくれたよ♪」
ヒソカ「でも・・・こんなにプレートをたくさん持っていても無駄だし、キミが必要なら使いたまえ♪」
唯「あ・・・あ・・・」
唯「殺し・・・たの?」
ヒソカ「?ああ、もちろん」
唯「う・・・」
唯「うわあああああああああああああああ!!!」
543 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 20:45:18.44 ID:4yzXfLHN0 [208/243]
唯「許さない!絶対!!」ブンッ
ヒソカ「あげるって言ってるんだから素直に受け取りなよ」
ドズッ!!
唯「うっ!!」
ヒソカ「クリーンヒット♪」
ヒソカの放った拳が唯の腹部に突き刺さり、唯はその場に倒れた
ヒソカ「しばらく動けまい♪プレートはここに置いて行くから・・・じゃあね♪」
ヒソカ「♪」
・・・・・・・・・・・・
唯「待・・・って」
547 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 20:50:20.92 ID:4yzXfLHN0 [209/243]
唯はヒソカの攻撃を受けた直後にも関わらず、立ち上がった
唯「こんなの・・・いらない・・・」
ヒソカ「・・・そう言うなよ♪それは貸しだ」
唯「借りなんてまっぴらだよ・・・」
唯「今返す・・・!」
ヒソカ「―――くくく、断る」
ヒソカ「今のキミはボクに生かされている♪」ザッ
ヒソカ「キミがもっと殺しがいのある使い手に育つまで」
ヒソカ「キミは―――キミたちはずっとボクに生かされているのだよ」
唯「な」
ヒュッ
548 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 20:51:54.00 ID:4yzXfLHN0 [210/243]
さっきとは比べ物にならないほど疾く重い一撃
次の瞬間唯は遥か後方に吹き飛ばされた
唯「―――」ドゴ!!
ヒソカ「今みたくボクの顔に一発ぶち込むことができたら受けとろう」
ヒソカ「それまでそのプレートはキミに預ける」
そう言いながらヒソカは森の中へ消えていった
くっくっくっく・・・
ヒソカの笑い声がいつまでも聴こえた気がした
唯「―――」
549 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 20:52:52.19 ID:4yzXfLHN0 [211/243]
7日目
ボーーーーーッ!!
船の汽笛が島中に響いた
『ただ今をもちまして第4次試験は終了となります』
『受験生のみなさん、すみやかにスタート地点へお戻りください』
『これより1時間を帰還猶予時間とさせていただきます』
『それまでに戻られない方は全て不合格とみなしますのでご注意ください』
『なおスタート地点へ到着した後のプレートの移動は無効です』
『確認され次第失格となりますのでご注意ください』
ゾロゾロ
551 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 21:00:03.86 ID:4yzXfLHN0 [212/243]
ゴゥン・・・ゴゥン・・・
役員「では到着した方から飛行船にお乗りください」
執事「みなさん、最終試験頑張ってください」
澪「はい、ありがとうございました」
律「・・・行こう」
梓「はい」
澪「みなさんの為にも、合格してきます」
執事「・・・はい、ありがとうございます」
557 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 21:05:14.27 ID:4yzXfLHN0 [213/243]
斉藤「お嬢様」
紬「あら斉藤」
斉藤「では私はここまでということで」
紬「ええ、ごくろうさま」
斉藤「それと・・・今言うべき事ではないと思いますが・・・よろしいでしょうか?」
紬「何かしら」
斉藤「実は4次試験中―――」
紬「えっ―――」
558 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 21:10:57.55 ID:4yzXfLHN0 [214/243]
唯「・・・」
唯(私は・・・この飛行船に乗る資格があるのかな)
唯「・・・」
第4次試験合格者15名
唯、澪、律、紬、梓
アイ
ゴン、キルア、クラピカ、レオリオ
ヒソカ、ギタラクル
ハンゾー、ポックル、ボドロ
574 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 21:24:15.88 ID:4yzXfLHN0 [216/243]
ゴゥン・・・ゴゥン・・・
ネテロ「15人中12人が新人か、ほっほっほ豊作豊作」
ブハラ「たまにあるんですかこんなことって」
ネテロ「うむ、たいがい前ぶれがあってな」
ネテロ「10年くらい新人の合格者が一人も出ない時期が続く」
ネテロ「そして突然わっと有望な若者が集まりよる」
ネテロ「ワシが会長になってこれが4度目かのー」
ブハラ「へえー」
579 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 21:30:20.34 ID:4yzXfLHN0 [217/243]
メンチ「会長って年いくつなの?」
役員「20年くらい前から約100歳とか言ってますけど」
サトツ「ところで最終試験は一体何をするのでしょう?」
ブハラ「あそうそう、まだぼくらも聞いてないね」
メンチ「新人豊作の年かどうかはまだ最終試験次第だもんね」
ネテロ「うむそれだが」
ネテロ「一風変わった決闘をしてもらうつもりじゃ」
メンチ「?」
ネテロ「そのための準備として、まず15人それぞれと話がしたいのォ」
メンチ「どーゆーことだろ?」
役員「さあ、会長の考えは私にゃさっぱり」
582 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 21:35:01.57 ID:4yzXfLHN0 [218/243]
唯「・・・」
紬「唯ちゃん」
唯「あ・・・ムギちゃん・・・」
紬「・・・」
唯「・・・」
紬「いよいよ最終試験ね」
唯「うん・・・」
紬「・・・どうやって6点集めたの?」
唯「うん・・・実は・・・ヒソカさんが・・・くれたの」
紬「くれた?」
585 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 21:40:29.44 ID:4yzXfLHN0 [219/243]
唯「ヒソカさんに戦いを挑んだんだけど、全然歯が立たなくて」
唯「でもプレートをくれたの、貸しだとか言って」
唯「いらないって言ったらぶっとばされて」
唯「ボクを殴る事ができたら受け取ってやるってさ」
唯「やり返せなかった自分自身が・・・すごくくやしくて」ポロポロ
唯「しかもそのプレート・・・ムギちゃんの執事さんのだったんだ・・・全員・・・殺したって・・・」ポロポロ
唯「仇を討ちたかったけど・・・ダメだった・・・」ポロポロ
唯「ムギちゃんにもヒソカさんにも勝てなかったのに、この飛行船に乗っていいのかなって・・・ギリギリまで考えてた」
唯「ははは・・・情けないよね、私」
588 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 21:46:26.25 ID:4yzXfLHN0 [220/243]
紬「その事なら、飛行船に乗る前に斉藤に聞いたわ」
唯「・・・」
紬「悲しいけど、彼らは命を賭してくれた」
紬「私の誇りよ」
唯「ムギちゃん・・・」
紬「唯ちゃん」
紬「私は唯ちゃんがいたからここまでこれた」
紬「本気で私と戦ってくれた、向き合ってくれた」
紬「・・・本当にありがとう」
唯「私の方こそ、ありがとう」
591 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 21:49:59.86 ID:4yzXfLHN0 [221/243]
澪「おーい、唯ー!ムギー!」
唯「あ、澪ちゃん」
律「こんなとこにいたのか」
紬「みんな合格したのね、良かった」
梓「あ、でもムギ先輩・・・」
紬「執事達の事ならもういいの・・・私も唯ちゃんも知ってるから」
澪「・・・」
紬「気にしないで、みんなの合格が何よりのはなむけになるわ」
律「・・・ああ!」
唯「・・・うん!」
592 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 21:51:13.22 ID:4yzXfLHN0 [222/243]
紬「みんな、頑張りましょう!絶対合格!」
唯「うん!」
澪「ああ!」
律「よっしゃ!」
梓「やってやるです!」
『えーこれより会長が面談を行います』
『番号を呼ばれた方は2階の第1応接室までお越しください』
『受験番号44番の方、44番の方お越しください』
唯「面談・・・?」
593 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 21:52:49.28 ID:4yzXfLHN0 [223/243]
ガチャ
ネテロ「まあ座りなされ」
ヒソカ「まさかこれが最終試験かい?」
ネテロ「全く関係がないとは言わんが、まあ参考までにちょいと質問する程度のことじゃよ」
ヒソカ「ふうん」
ネテロ「では、おぬし以外の14人の中で一番注目しているのは?」
ヒソカ「99番(キルア)と409番(紬)かな、405番(ゴン)とか406番(唯)・・・それに411番(アイ)も捨てがたいけど一番は彼らだね♪」
ヒソカ「こんなに楽しそうな相手が多いと嬉しくなっちゃうねえ♪」
ネテロ「ふむ・・・では14人の中で今一番戦いたくないのは?」
ヒソカ「・・・」
594 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 21:54:13.02 ID:4yzXfLHN0 [224/243]
ヒソカ「それは405番(ゴン)と406番(唯)・・・だね」
ヒソカ「99番(キルア)、409番(紬)、411番(アイ)もそうだが・・・」
ヒソカ「今はまだ戦いたくない・・・という意味では、405番(ゴン)と406番(唯)が一番かな」
ヒソカ「ちなみに今一番戦ってみたいのは、あんたなんだけどね」
ネテロ「うむ御苦労じゃった、さがってよいぞよ」
ヒソカ「・・・」
バタン
ヒソカ(くえないジイサンだな、まるでスキだらけで毒気ぬかれちゃったよ)
595 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 21:55:06.39 ID:4yzXfLHN0 [225/243]
53番ポックル
ネテロ「14人の中で一番注目しているのは?」
ポックル「404番(クラピカ)です、見る限り一番バランスがいい」
ネテロ「14人の中で今一番戦いたくないのは?」
ポックル「44番(ヒソカ)です、正直戦闘ではかなわない」
596 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 21:55:58.86 ID:4yzXfLHN0 [226/243]
99番キルア
ネテロ「14人の中で一番注目しているのは?」
キルア「ゴンだね、405番の」
キルア「あ、あと406番(唯)と409番(紬)も・・・」
ネテロ「14人の中で今一番戦いたくないのは?」
キルア「53番(ポックル)かな、戦ってもあんまし面白そうじゃないし」
597 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 22:00:57.58 ID:4yzXfLHN0 [227/243]
191番ボドロ
ネテロ「14人の中で一番注目しているのは?」
ボドロ「44番(ヒソカ)だな、いやでも目につく」
ネテロ「14人の中で今一番戦いたくないのは?」
ボドロ「405番(ゴン)、99番(キルア)、406番(唯)、407番(澪)、408番(律)、409番(紬)、410番(梓)だな」
ボドロ「女子供と戦うなど考えられぬ」
598 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 22:01:58.82 ID:4yzXfLHN0 [228/243]
301番ギタラクル
ネテロ「14人の中で一番注目しているのは?」
ギタラクル「99番(キルア)」
ネテロ「14人の中で今一番戦いたくないのは?」
ギタラクル「44番(ヒソカ)」
600 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 22:04:56.98 ID:4yzXfLHN0 [229/243]
405番ゴン
ネテロ「14人の中で一番注目しているのは?」
ゴン「44番のヒソカが一番気になってる・・・色々あって」
ネテロ「14人の中で今一番戦いたくないのは?」
ゴン「う~ん・・・99番(キルア)、403番(レオリオ)、404番(クラピカ)、406(唯)の4人は選べないや」
ゴン「あ、でも407番(澪)、408番(律)、409番(紬)、410番(梓)も戦いたくないかも・・・あはは、多すぎかな」
615 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 22:32:20.99 ID:4yzXfLHN0 [230/243]
294番ハンゾー
ネテロ「14人の中で一番注目しているのは?」
ハンゾー「44番(ヒソカ)だな、こいつがとにかく一番ヤバイしな」
ネテロ「14人の中で今一番戦いたくないのは?」
ハンゾー「もちろん44番(ヒソカ)だ」
616 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 22:35:05.73 ID:4yzXfLHN0 [231/243]
404番クラピカ
ネテロ「14人の中で一番注目しているのは?」
クラピカ「いい意味で405番(ゴン)、悪い意味で44番(ヒソカ)」
ネテロ「14人の中で今一番戦いたくないのは?」
クラピカ「理由があれば誰とでも戦うし、なければ誰とも争いたくはない」
618 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 22:36:30.93 ID:4yzXfLHN0 [232/243]
403番レオリオ
ネテロ「14人の中で一番注目しているのは?」
レオリオ「405番(ゴン)だな、恩もあるし合格して欲しいと思うぜ」
ネテロ「14人の中で今一番戦いたくないのは?」
レオリオ「そんなわけで405番(ゴン)とは戦いたくねーな」
619 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 22:38:35.73 ID:4yzXfLHN0 [233/243]
406番唯
ネテロ「14人の中で一番注目しているのは?」
唯「44番(ヒソカ)と・・・あとは何でか分かんないけど411番(アイ)が気になるかな」
ネテロ「14人の中で今一番戦いたくないのは?」
唯「407番(澪)、408番(律)、410番(梓)・・・あとは409番(紬)とももう戦いたくないなあ」
唯「ゴンくんたちとも闘いたくないし・・・う~ん」
620 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 22:39:50.63 ID:4yzXfLHN0 [234/243]
407番澪
ネテロ「14人の中で一番注目しているのは?」
澪「ん~・・・406番(唯)です」
ネテロ「14人の中で今一番戦いたくないのは?」
澪「44番(ヒソカ)です・・・絶対戦いたくないです」
621 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 22:41:09.89 ID:4yzXfLHN0 [235/243]
408番律
ネテロ「14人の中で一番注目しているのは?」
律「406番(唯)ですかね」
ネテロ「14人の中で今一番戦いたくないのは?」
律「44番(ヒソカ)とは戦いたくないです」
625 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 22:45:03.14 ID:4yzXfLHN0 [236/243]
409番紬
ネテロ「14人の中で一番注目しているのは?」
紬「406番(唯)と99番(キルア)です」
ネテロ「14人の中で今一番戦いたくないのは?」
紬「特にいません・・・でも406番(唯)とはもう戦いましたから・・・」
628 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 22:50:09.37 ID:4yzXfLHN0 [237/243]
410番梓
ネテロ「14人の中で一番注目しているのは?」
梓「406番(唯)です」
ネテロ「14人の中で今一番戦いたくないのは?」
梓「44番(ヒソカ)です・・・」
633 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 22:53:49.31 ID:4yzXfLHN0 [238/243]
411番アイ
ネテロ「14人の中で一番注目しているのは?」
アイ「406番(唯)です」
ネテロ「14人の中で今一番戦いたくないのは?」
アイ「特にいません」
636 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 22:55:55.14 ID:4yzXfLHN0 [239/243]
ネテロ「う~むなるほど、思ったよりかたよったのォ」
ネテロ「これでよし!と」
ネテロ「おいみんな見てみィ、組合せができたぞえ」
ブハラ「・・・会長・・・これ本気ですか?」
ネテロ「大マジじゃ」
役員(確かに本気の目だ)
640 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 22:57:56.79 ID:4yzXfLHN0 [240/243]
『みなさま長らくお待たせいたしました』
『間もなく最終試験会場に到着します』
ネテロ「これで勝てば、晴れてハンターの仲間入りじゃ」
唯「最終・・・試験」
アイ「・・・」
ゴォン・・・ゴォン・・・
671 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/06(月) 23:57:54.50 ID:4yzXfLHN0 [243/243]
服装は20話の時着てたTシャツとスカートでイメージして書いてました
704 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 07:39:08.44 ID:QfEjD48K0 [2/121]
4次試験終了から3日後
ネテロ「さて諸君ゆっくり休めたかな?」
ネテロ「ここは委員会が経営するホテルじゃが、決勝が終了するまで君達の貸し切りとなっておる」
ネテロ「最終試験は1対1のトーナメント形式で行う」
ネテロ「その組合せは・・・こうじゃ」
そう言うとネテロはホワイトボードにかかっていた布を取った
唯「!」
澪「!」
律「!」
706 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 07:40:57.99 ID:QfEjD48K0 [3/121]
紬「・・・」
ネテロ「さて最終試験のクリア条件だが、いたって明確」
ネテロ「たった1勝で合格である!」
律「ってことは」
ネテロ「つまりこのトーナメントは勝った者が次々ぬけていき、負けた者が上に登っていくシステム!」
ネテロ「この表の頂点は不合格を意味するわけだ、もうおわかりかな?」
梓「要するに不合格はたった一人ってことですか」
ネテロ「さよう」
707 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 07:43:12.64 ID:QfEjD48K0 [4/121]
ネテロ「戦い方も単純明快」
ネテロ「武器OK、反則なし」
ネテロ「相手に「まいった」と言わせれば勝ち!」
ネテロ「ただし、相手を死にいたらしめてしまった者は即失格!」
ネテロ「その時点で残りの者が合格、試験は終了じゃ。よいな」
ネテロ「それでは最終試験を開始する!!」
708 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 07:46:09.44 ID:QfEjD48K0 [5/121]
第1試合
唯対アイ
紬「唯ちゃん頑張って!」
唯「うん!」
唯(相手はアイさんか・・・ヒソカさんと同じくらい気になってたけど・・・)
唯(いきなり戦えるなんてね、これで正体が分かるかも・・・)
アイ「・・・」
紬(アイ・・・最初の船から一緒だったけど、一体どんな人なのかしら・・・)
アイ「・・・久しぶり、お姉ちゃん」
唯「え・・・?」
709 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 07:51:28.04 ID:QfEjD48K0 [6/121]
アイ「私だよ、憂だよ」
アイはそう言うと全身を覆っていたマントを脱ぎすてた
憂「お姉ちゃん」
唯「う・・・憂!?憂なの!?」
憂「そうだよ」
唯「ええ!?えええ!?」
唯「何で!?どうやって!?一体どうなってるの!?」
憂「ふふふ、お姉ちゃんってば」
712 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 07:52:23.29 ID:QfEjD48K0 [7/121]
唯「最初の船の時からずっと憂がアイさんだったの!?」
憂「そうだよ」
唯「それなら教えてくれればよかったのに・・・」
憂「ごめんねお姉ちゃん」
唯「どうやって最終試験まで・・・って憂なら楽勝だよね、ハンター試験くらい」
憂「そんなことないよ、お姉ちゃんが心配で大変だったんだから」
唯「そんな~」
憂「ふふふ」
713 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 07:53:26.66 ID:QfEjD48K0 [8/121]
唯「ねえ憂、あのさ」
憂「あの、会長さん」
ネテロ「何かね」
唯「・・・」
憂「勝つ条件は「まいった」と言わせるしかないんですよね?」
憂「気絶してもカウントはとらないしTKOもなし」
ネテロ「うむ、それだけじゃ」
憂「・・・分かりました」
憂「・・・」
唯「・・・」
714 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 07:54:39.54 ID:QfEjD48K0 [9/121]
唯(憂・・・なんか変)
唯(はっ!よく考えたらこれから憂と戦うのか!)
唯(え~・・・ムギちゃんと戦ったばっかりなのに・・・)
唯(・・・ううん、本気で戦うのが今の私に出来ることなんだよね)
唯(それが憂の、そして私の為なんだ)
唯(それに・・・これはきっと憂と戦う最初で最後のチャンス)
唯(今、すっごくわくわくしてる!)
憂「・・・」
唯(きっと私より全然強いんだろうけど、体力とスピードなら負けないよ!)
唯(速さでかきまわして勝機をみつける!)
ネテロ「それでは」
ネテロ「始め!!」
715 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 07:55:46.92 ID:QfEjD48K0 [10/121]
憂「お姉ちゃん」
唯「えっ」ビクッ
憂「私、お姉ちゃんに言いたいことがあるの」
唯「何?」
憂「ハンター試験、諦めて」
唯「ええっ!?」
憂「お姉ちゃんにはハンターなんて無理だよ」
唯「う・・・憂?何言ってるの・・・?」
憂「お姉ちゃんはハンターになんてならなくてもいいって言ってるの」
716 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 08:00:27.47 ID:QfEjD48K0 [11/121]
唯「憂・・・おかしいよそんなの」
憂「お姉ちゃんがハンターになる事の方がおかしいよ」
唯「憂・・・」
憂「いいから諦めて、さあ今すぐ家に帰ろう」
唯「お互いに平行線みたいだね・・・私は憂と戦うって決めたの!」
唯「憂が来ないならこっちから行くよ!!」
ダッ!!
唯はダッシュで憂との距離をとりスピードでかく乱する作戦に出た
憂「・・・」
718 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 08:05:15.56 ID:QfEjD48K0 [12/121]
スッ
ダッシュで離した距離を憂は一瞬で詰め、唯の目の前まで移動した
唯「!!」
憂「スピードに自信があったんだね、確かにすごいけど」
憂「遅すぎるよお姉ちゃん」
ドコ!!
憂の手刀が唯を捕らえた
憂「残念だけど・・・」
唯「―――!」
ドサッ・・・
719 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 08:10:06.12 ID:QfEjD48K0 [13/121]
紬「・・・!」
澪「唯!」
律「大丈夫か!?」
梓「憂・・・なんか怖いよ・・・」
ヒソカ「・・・」
憂「さて普通の決闘ならこれで勝負アリだけど・・・」
憂「ほら目覚ましてお姉ちゃん」グイッ
唯「・・・う」
720 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 08:15:19.80 ID:QfEjD48K0 [14/121]
グラグラ・・・
唯「・・・!!」
憂「気分はどう?脳みそがグルングルン揺れるように打ったんだけど」
憂「わかったでしょ?早く諦めて帰ろう」
唯「いや!」
パシン!
ぐるんっ
唯「・・・!!」
唯「げほっ!」
憂「何で分かんないかなぁ・・・」
唯「うえっ!げほっ!」ビチャビチャ
724 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 08:24:30.68 ID:QfEjD48K0 [15/121]
憂「ほら早く」
唯「~~~~!」
唯「絶対いや!!」
ズドッ!!
唯「ぐぅっ!」
唯「うげっ!」ビチャッ
紬「・・・!」
澪「唯!無理はよせ!次があるんだ、ここは・・・!」
律「澪!」
725 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 08:30:37.25 ID:QfEjD48K0 [16/121]
律「お前が唯の立場ならまいったって言えるか?」
澪「死んでも言わない!なんか憂ちゃんおかしいよ!わかってるけど言うしかないだろ!」
律「矛盾だらけだけど気持ちはよく分かる」
律(憂ちゃんは今おかしい)
律(ここは退け唯!自滅するぞ!!)
メンチ「全く・・・会長の性格の悪さときたら私達の比じゃないわよ」
メンチ「気軽にまいったなんて言える奴がここまで残れる訳ないじゃないの」
メンチ「一風変わったどころかとんでもない決闘システムだわ・・・!」
メンチ「あの娘やばいわよ」
728 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 08:35:27.19 ID:QfEjD48K0 [17/121]
3時間後
唯はもうまともに立つことも出来なくなっていた
憂「・・・」
唯「・・・」
紬「3時間・・・経った・・・」
律「もう吐くモノも無くなってるぜ・・・」
憂「起きてお姉ちゃん」
唯「う・・・」グラグラ
梓「いい加減にして憂!!何でそこまで・・・!!」
憂「うるさいなあ、見るに堪えないなら消えたら?これからもっと酷くなるよ」
731 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 08:41:05.78 ID:QfEjD48K0 [18/121]
澪「憂ちゃん!もうやめて!」
憂「・・・」
律「・・・私が代わりに相手してやる!」ダダッ
役員「1対1の勝負に他者は入れません」
役員「仮にこの状況であなたが手を出せば失格になるのは唯選手ですよ」
律「・・・!!」
唯「大丈夫だよりっちゃん・・・」
憂「!」
唯「こんなの全然平気・・・まだまだ・・・やれる」
憂「・・・!」
733 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 08:45:17.87 ID:QfEjD48K0 [19/121]
ドゴッ
唯「う・・・」
グイッ
唯「!」
憂「腕を折る」
澪律紬梓「・・・」
憂「・・・本気だよ、諦めて!!」
唯「・・・・・・」
唯「い・・・」
唯「いやだ!!」
ボキッ!
737 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 08:51:21.54 ID:QfEjD48K0 [20/121]
唯「!!・・・・・・ッ」
憂「・・・」
紬「・・・」
律「マジで折りやがった・・・」
唯「あ・・・ッ・・・!!」ブルブル
憂「さあ、これで左腕は使い物にならない」
憂「つまりこの後の戦いも当然勝てない、ハンター試験はおしまいだねお姉ちゃん」
唯「――――ッ」ブルブル
738 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 08:54:26.55 ID:QfEjD48K0 [21/121]
律「・・・ッ」ギリギリ
律「ムギ、止めんなよ」
紬「・・・」
律「いくら憂ちゃんでもこれ以上何かしたら」
律「唯にゃ悪いが抑え切れねェ」ギリギリ
紬「止める?」
紬「―――私が?」
紬「大丈夫、おそらくそれはないわ」ピリピリ
憂「お姉ちゃん」
740 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 08:56:35.30 ID:QfEjD48K0 [22/121]
憂「私無理な事言ってるかな?ただ諦めてくれればいいだけなのに」
憂「早く諦めてくれたらこんな事にならなかったんだよ?」
憂「ホントお姉ちゃんったら、心配かけさせないでよね~」
憂「ふふふ」
唯「・・・」
唯「ハァ・・・ハァ・・・」
741 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 08:58:45.85 ID:QfEjD48K0 [23/121]
グググッ・・・
律「唯!もう立つな!」
唯「・・・!!」ズキッ
唯「・・・痛みと憂のおしゃべりで頭は少し回復してきたよ」
澪「唯・・・」
唯「腕が折れても、私はまいったって言わないよ・・・憂」
憂「ふぅ・・・わかってないみたいだねお姉ちゃん」
憂「私は忠告してるんじゃない、命令してるの」
唯「命令されても聞かないもんね」
憂「お姉ちゃん・・・」
743 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 09:01:15.56 ID:QfEjD48K0 [24/121]
憂「お姉ちゃんは何も分かってない」
憂「・・・お姉ちゃん、このハンター試験どうだった?」
唯「・・・」
憂「簡単だった?危ない場面は一つも無かった?」
唯「・・・」
憂「自分ひとりの力で勝ち残れた?死にそうにならなかった?」
唯「・・・」
憂「今もそうだよ、私みたいな普通の人間にすら太刀打ちできないよね?」
唯「・・・」
憂「でしょ?お姉ちゃんはこの程度の試験も満足にクリア出来ないんでしょ?」
746 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 09:05:07.34 ID:QfEjD48K0 [25/121]
憂「これは試験だからまだいいよ」
憂「相応の安全は保障されてるし、命の駆け引きもなかったから」
憂「でもこれが本番、つまりハンターになってリアルな世界での出来事だったらどう?」
憂「お姉ちゃんは間違いなく死んでるよね」
唯「・・・」
憂「試験でこれじゃ本番なんて絶対無理」
憂「仮にハンターになってもすぐ死ぬか誰かに殺される」
憂「勝手に死ぬならまだいいよ・・・よくないけど」
憂「でも誰かに殺されたらって考えると・・・私には我慢できない」
憂「だから・・・」
憂「誰かに殺されるくらいなら・・・」
憂「私が殺す、今ここで」
748 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 09:11:23.98 ID:QfEjD48K0 [26/121]
憂「どうせ死ぬなら私が殺してあげるよ・・・せめて楽に・・・ね」
憂は懐からナイフを取り出し、唯の額に当てた
唯「・・・」
憂「最後のお願い、諦めて家に帰ろうよ」
唯「・・・・・・」
憂「・・・やっぱりお姉ちゃんは何も分かってない」
憂「死んだらハンターも何もないんだよ・・・?」
憂「私はお姉ちゃんを殺しても来年また受験すればハンターになれるけど」
憂「お姉ちゃんは死んだらもう何もかも終わりなんだよ」
憂「私とお姉ちゃんは対等じゃないの!!」
750 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 09:15:26.32 ID:QfEjD48K0 [27/121]
澪(唯・・・)
澪(私は・・・お前が疎ましかった・・・)
澪(いつも明るくて楽しくてみんなの中心で・・・)
澪(私には無いものをいくつも持ってる・・・)
澪(最初はHTTの歌も私が作詞して歌ってたのに・・・)
澪(いつのまにか唯が作詞して歌って・・・みんなに認められて)
澪(ハンター試験でも学校とは全然違う顔を見せて)
澪(活躍して・・・差を見せつけられて・・・どんどん離されていった・・・)
澪(悔しかった・・・)
751 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 09:20:03.07 ID:QfEjD48K0 [28/121]
澪(でもホントは違うんだ・・・)
澪(疎ましかった訳でも、憎かった訳でもない)
澪(認めたくなかっただけなんだ・・・)
澪(ホントは・・・うらやましかっただけなんだ)
澪(唯に憧れてる自分に・・・気づかないふりをしてただけなんだ)
澪(私・・・ホントは・・・)
澪(唯と一緒にいられるだけで嬉しかったんだ・・・楽しかったんだ)
澪(唯の事が・・・大好きなんだ!!)
澪「唯ー!頑張れー!!」
753 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 09:26:42.10 ID:QfEjD48K0 [29/121]
唯の額からはナイフの切っ先によって血が流れてきていた
紬「―――」ジリッ
紬が割って入ろうとしたのを無言で止めたのは律だった
律「―――」
律はかすかに笑っていた
梓「唯先輩・・・」
澪「唯ー!」
唯「・・・」
憂「・・・」
754 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 09:30:04.37 ID:QfEjD48K0 [30/121]
唯はまっすぐ憂を見つめていた
憂の方が唯の眼を見て動揺させられていたのだ
憂「何で・・・」
憂「たった一言だよ・・・?」
憂「ハンターになんかならなくてもいいじゃない・・・」
憂「お姉ちゃんには私がいるじゃない・・・」
憂「ご飯だって作るし、アイスも買ってあげる・・・」
憂「危ない目にあったら私が助けてあげる・・・」
憂「私が一生守ってあげるのに・・・」
憂「・・・」
756 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 09:35:04.57 ID:QfEjD48K0 [31/121]
憂「命よりも意地が大事だっていうの!?」
憂「そんなことで死んで本当に満足なの!?」
唯「・・・」
憂「答えてよ!!」
憂が動揺するほどに唯は落ち着いて憂を見つめた
唯「みんなと・・・一緒にいたいんだ」
757 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 09:39:51.38 ID:QfEjD48K0 [32/121]
唯「みんなと・・・ずっと一緒に笑っていたい」
唯「みんなと並んで歩きたい」
唯「いつか離れても、ずっとずっと繋がっていたい」
唯「それに・・・」
唯「憂とも、ずっと一緒にいたい」
唯「・・・私は、ダメなお姉ちゃんだよ」
唯「なんでも憂にやってもらって・・・頼ってばっかりで」
唯「憂の方がお姉ちゃんみたいで・・・」
唯「憂はずっと私の前を歩いてた」
758 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 09:45:20.89 ID:QfEjD48K0 [33/121]
唯「でも・・・私は変わらなきゃいけない」
唯「みんなと並んで歩くため・・・」
唯「憂と並んで歩くため」
唯「いつまでも一緒にいられるって信じるため」
唯「でも」
唯「もし私がここであきらめたら」
唯「一生心の底からみんなと笑いあえない気がする」
唯「だから」
唯「退かない」
761 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 10:00:45.21 ID:QfEjD48K0 [34/121]
憂「退かなきゃ・・・」
憂「死ぬんだよ・・・?」
唯「それでも」
唯「退かない」
憂(理屈じゃ・・・ないんだね・・・)
憂「なら仕方ないか・・・」
憂「お姉ちゃん・・・」
憂「バイバイ」
ヒュッ・・・
764 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 10:05:16.41 ID:QfEjD48K0 [35/121]
唯「・・・」
憂「まいったよ」
憂「私の負け」
唯「えっ・・・」
憂「私にはお姉ちゃんを殺せない」
憂「まいったと言わせる方法も思い浮かばない」
憂「お姉ちゃんの勝ちだよ」
唯「・・・」
唯「そんなのダメだよ!!」
憂「・・・」ピクッ
766 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 10:11:22.36 ID:QfEjD48K0 [36/121]
唯「ずるいよ!ちゃんと勝負しよう!」
憂「・・・」
唯「どうやって勝負するか決めよう!」
憂「お姉ちゃん・・・」
憂「私はもう負ける気でいるけど、もう一度勝つつもりで真剣勝負・・・そのうえでお姉ちゃんが気持ちよく勝てるような勝負方々を考えて勝負するの?」
唯「うん!」
憂「お姉ちゃん」ニコッ
唯「?えへへ・・・」ニコッ
憂「お姉ちゃんのバカー!!!」
どこーーーーーん
憂の渾身の一撃で唯は気絶した
唯「う~ん」ピヨピヨ
770 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 10:15:56.53 ID:QfEjD48K0 [37/121]
憂「私の負けです」
ネテロ「うむ」
憂「・・・ふう」
梓「う、憂・・・」
憂「みなさん・・・」
憂「ごめんなさい!」
紬「えっ」
憂「私・・・どうかしてました・・・みなさんにもお姉ちゃんにも何て謝ったらいいか・・・」
律「気にすんなよ憂ちゃん、過ぎたことはもういいんだ」
澪「ああ、唯も無事合格出来たし良かったよ」
憂「・・・ありがとうございます、本当にごめんなさい」
梓「唯先輩は・・・救護室に運ばれていくみたいですね」
771 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 10:20:23.49 ID:QfEjD48K0 [38/121]
唯「―――!」
唯「・・・ベッドの上?」
サトツ「おや、目覚めましたか」
唯「ここは・・・」
サトツ「最終試験会場ホテルの控室です」
唯(そっか、ハンター試験の最中だったんだ)
サトツ「腕はすぐくっつきますよ」
唯(腕折られたんだった)
サトツ「非常にきれいに折ってくれてます、むしろ完治後には丈夫になるくらいのもんです」
唯(憂・・・)
774 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 10:27:04.71 ID:QfEjD48K0 [39/121]
サトツ「なにはともあれ、合格おめでとうございます」
唯「サトツさん・・・私・・・」
サトツ「ダメです」
唯「・・・」
サトツ「不合格者が何を言っても合格できないのと同じく、合格した者を不合格にすることもできません」
サトツ「あとは君の気構え次第ですよ」
サトツ「自分にプロの資格がないと判断したらライセンスカードを処分するのも封印するのも自由です」
サトツ「売却するのもいいでしょう、どうせ他人には使用不可能です」
サトツ「それでも大金で買いたがるモノ好きは大勢いますからね」
サトツ「ただし一度合格した者が再び試験を受けることはできませんがね」
775 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 10:30:27.44 ID:QfEjD48K0 [40/121]
サトツ「先人たちの偉業の甲斐もありプロのハンターはかなり優遇されています」
サトツ「それゆえに悪用のみを考えて試験を受けに来る輩も後を絶ちません」
サトツ「そんな連中さえいなければ、本当は全員を合格にしたってかまわないのですよ」
サトツは唯のハンター証を机の引き出しから取り出した
サトツ「ほとんどのプロハンターにとってこのカードは」
サトツ「命よりも大切なものであると同時に、意味のないガラクタでもあるのです」
サトツ「大事なのはハンターになってから何を成したか、ですよ」
776 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 10:35:41.44 ID:QfEjD48K0 [41/121]
サトツ「唯ちゃん」
サトツ「このカードを使う時期は自分で決めればいい、君ならそれができるでしょう」
唯「うん」
唯「これまでいろんな人に助けてもらって、いっぱい借りも作ったしね」
唯「それを全部返してから使うことにするよ」
サトツ「ええ、あらためて合格おめでとうございます」
唯「ありがとう!」
唯「あ、他の人はどうなったの?まだ試験中でしょ?」
サトツ「いえ、もう試験は終了しました」
唯「!」
780 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 10:41:02.33 ID:QfEjD48K0 [42/121]
唯「ホントに!?」
サトツ「ええ、君はほぼ丸一日寝てたんですよ」
サトツ「他の合格者は簡単な講習を受けています、後で君にも受けてもらいますが」
唯「うん、でもそれより・・・」
唯「誰が・・・落ちたの?」
サトツ「それは―――」
―――――――――
――――――
―――
781 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 10:46:15.38 ID:QfEjD48K0 [43/121]
キルア「・・・」
憂「みなさん、ほんとにお騒がせしました」
律「いいってホントに」
澪「ああ、それより次・・・」チラッ
律「・・・」チラッ
憂「・・・」
梓「ねえ憂、どうして降参したの?」
憂「え?」
梓「私あのまま憂が唯先輩を殺しちゃうんじゃないかって思って・・・」
憂「うん・・・」
783 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 10:50:47.38 ID:QfEjD48K0 [44/121]
憂「正直私も殺そうと思ってた、殺して私も死ぬつもりだった」
憂「どんな人でも痛めつけられた相手を見る目には負の光が宿るものだよ」
憂「目に映る憎しみや恨みの光ってのはなかなか消せるものじゃないと思うの」
憂「でもお姉ちゃんの目にはそれがなかった」
憂「信じられる?腕を折られた直後だよ」
憂「お姉ちゃんの目はもうそのこと忘れてたの」
梓「・・・」
憂「私の完敗だよ、お姉ちゃんの事全然分かってなかった」
憂「お姉ちゃんならハンターになってもきっと大丈夫・・・そう思ったの」
―――
――――――
―――――――――
784 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 11:00:51.94 ID:QfEjD48K0 [45/121]
唯「キルアくんが・・・?嘘・・・」
サトツ「反則による失格です」
唯「反則・・・まさか」
サトツ「相手を死にいたらしめました」
唯「!」
サトツ「一瞬のことでした、開始の合図と同時」
サトツ「意図的に失格したものと思われます」
唯「私が寝てる間に一体何があったの?」
サトツ「順を追って話しましょう」
サトツ「まず第2試合は―――」
―――――――――
――――――
―――
786 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 11:05:45.50 ID:QfEjD48K0 [46/121]
第2試合
澪対律
澪「律・・・」
律「・・・」
紬(どうしてこうも私達同士が戦う事に・・・)
梓(澪先輩・・・律先輩・・・)
憂(どうなっちゃうの・・・)
澪「・・・勝負だな」
律「・・・ああ」
梓(殴り合い・・・?そんな訳ないか)
紬(どうやって戦うのかしら)
ネテロ「始め!」
788 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 11:11:22.47 ID:QfEjD48K0 [47/121]
澪「ふっ!」ドコッ
律「うりゃ!」バキッ
ドコッ!バキッ!ドズッ!ガスッ!
梓「殴り合い!?」
紬「二人とも本気・・・!」
憂「こんなのって・・・」
ドコ!バキ!ズカ!グシャ!
梓「これも見るに堪えません!」
紬(本気で殴り合ってる・・・あの二人が・・・)
789 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 11:15:56.16 ID:QfEjD48K0 [48/121]
澪(さっきの唯の試合が始まる前・・・)
律(第2試合が私達の対戦だって分かった時・・・)
澪(こうやって戦うって決めたんだ・・・!)
律(まさか澪の方から殴り合いで戦おうなんて言われるとは思わなかったぜ・・・)
澪「うわああああ!!」ドカ
律「あああああああ!!」ドコ
澪(律・・・)
律「おりゃ!!」ドンッ
澪「くっ!」
ドサッ
律の攻撃に耐えられなくなった澪は床に倒れた
律「どうした・・・?もう終わりか?」
790 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 11:20:48.58 ID:QfEjD48K0 [49/121]
澪「くそっ・・・」
澪(殴り合いのケンカなんて・・・一生しないと思ってた)
澪(まして律となんて・・・)
澪「まだまだ・・・」グググッ
澪「いくぞ!!」ダダッ
澪(今・・・律と初めて向かい合ってる気がする)
澪(律ってこんな顔するんだ・・・)
律(澪を殴る日が来るなんて思わなかったぜ・・・)
律(こいつも大きくなったもんだなあ・・・)
律(昔は・・・)
澪(昔は・・・)
792 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 11:26:39.63 ID:QfEjD48K0 [50/121]
へ~澪ちゃんって左利きなんだ!
澪ちゃんの髪きれいだね~!
澪ちゃん!
澪(律が・・・いつも話しかけてくれたんだ・・・)
澪(作文を全校集会で読むときも・・・律が助けてくれた・・・)
作文読みたくないの?
だって恥ずかしいもん・・・
恥ずかしくないよすごいよー!
ぜ、全然すごくないよ!
わたしだったらみんなに自慢するな~・・・
794 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 11:30:07.14 ID:QfEjD48K0 [51/121]
だったらりっちゃんが賞もらえばよかったのに!みんなの前で読むのやだよぉ!!
・・・澪ちゃん!今から家においでよ!練習しよう!
ええっ!?
でも・・・
いいからいいから!!
澪(あの時は・・・嬉しかったなあ・・・)
パイナップルのマネ~
全然似てないよ~
・・・えへへ
澪(そうやってりっちゃんと仲良くなったんだっけ・・・)
澪ちゃん!
りっちゃん!
797 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 11:35:57.04 ID:QfEjD48K0 [52/121]
澪「律・・・」
律「・・・なんだ?」
澪「私・・・いっつも律に・・・りっちゃんに助けてもらってた」
律「澪・・・」
澪「大きくなって・・・りっちゃんといつも一緒にいるようになった」
澪「嬉しかった・・・」
澪「さっき唯が言ってた事・・・私も分かるんだ」
澪「対等なつもりだったけど・・・りっちゃんはいつでも私のヒーローだった」
澪「ずっと私は・・・りっちゃんの背中を見て来た・・・」
澪「そろそろ・・・並んで歩きたい・・・りっちゃんの顔・・・見たいよ」
798 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 11:40:29.57 ID:QfEjD48K0 [53/121]
澪「だから勝つんだ!りっちゃんに勝って!私はりっちゃんと一緒に歩く!!」
律「澪・・・ちゃん」
澪「これで終わりにしてあげるよ!」
律「・・・」ニッ
澪「りっちゃん!」
律「・・・澪ちゃん!」
バキッ!!
澪「・・・はぁ・・・はぁ・・・」
律「ぐっ・・・」ドサ
律(澪ちゃん・・・)
799 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 11:45:58.37 ID:QfEjD48K0 [54/121]
律(バカだなぁ澪ちゃんは・・・)
律(並んで歩きたいって・・・)
律(あたしは・・・初めて会ったあの時からずーっと)
律(並んで歩いてたつもりだったのに・・・)
律(助けられてたのはあたしの方だよ・・・)
律(澪ちゃんは・・・いつも隣にいてくれたんだから・・・)
律「澪のバーカ・・・」
802 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 12:01:01.03 ID:QfEjD48K0 [55/121]
律「・・・まいった」
澪「!!」
律「澪、強くなったな・・・」
澪「りっちゃん・・・律・・・!」
律「合格おめでとう、澪」ギュッ
澪「律・・・ありがとう・・・ありがとう・・・」ポロポロ
―――
――――――
―――――――――
サトツ「というわけで澪氏が勝ちました」
唯「澪ちゃん・・・りっちゃん・・・良かったね・・・」
806 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 12:10:33.88 ID:QfEjD48K0 [56/121]
サトツ「そして次は―――」
唯「ふんふん―――」
・・・・・・
サトツ「紬氏はポックル氏をいとも簡単に蹂躙し、負けを宣言させました」
唯「おお!さすがムギちゃん!」
・・・・・・
サトツ「そしてキルア氏対ギタラクル氏の試合で―――」
唯「・・・」
・・・・・・
唯「そんな・・・」
サトツ「そして次のレオリオ氏対ボドロ氏の戦いが始まると同時に、キルア氏がボドロ氏を・・・」
サトツ「そしてそのまま・・・彼は会場を後にしました」
サトツ「委員会は彼を不合格とみなしたのです」
809 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 12:15:27.79 ID:QfEjD48K0 [57/121]
唯「・・・」
バタンッ
澪「唯!」
唯「澪ちゃん!」
律「目が覚めたってサトツさんに聞いてきたんだ!」
紬「大丈夫?唯ちゃん」
梓「唯先輩!」
憂「お姉ちゃん!」
唯「みんな!」
紬「もう講習が終わったから来てみたの」
唯「え?もう?」
811 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 12:22:38.63 ID:QfEjD48K0 [58/121]
唯「合格者は・・・」
憂「もう聞いてると思うけど、ボドロさんとキルアくん以外合格したの・・・」
唯「それでその人たちは・・・」
紬「もう各々帰っていると思うけど・・・」
唯「キルアくんは・・・?」
紬「それは・・・」
ガチャ
ゴン「唯さん」
唯「ゴンくん」
812 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 12:27:30.69 ID:QfEjD48K0 [59/121]
ゴン「キルアの話は・・・」
唯「聞いたよ」
ゴン「・・・オレとクラピカとレオリオは、キルアを連れ戻しに行く事にしたんだ」
唯「そう・・・」
ゴン「唯さんは心配しないで!必ずキルアを連れ戻すから!」
唯「・・・キルアくんをお願い、ゴンくん」
ゴン「うん!きっと連れ戻してくるから、そしたらいつか一緒に遊ぼう!」
唯「・・・うん!楽しみにしてるよ!」
レオリオ「唯ちゃん、元気で」
クラピカ「またどこかで会おう」
唯「うん!さよなら!」
813 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 12:31:06.59 ID:QfEjD48K0 [60/121]
憂「お姉ちゃん本当にごめんなさい」
唯「いいんだよ、憂」
憂「・・・ありがとうお姉ちゃん!大好きだよ!」
唯「えへへ」
澪「いろいろあったけど全員合格!」
律「キルアくんの事が気がかりだけど・・・」
紬「ゴンくんたちならきっと大丈夫」
梓「私達も帰りましょう!」
唯「うん!・・・あ、講習受けないと・・・」
815 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 12:36:56.99 ID:QfEjD48K0 [61/121]
ゾロゾロ
澪「講習どうだった?」
唯「よくわかんなかったよ~あはは」
唯「あ、サトツさーん!」
唯「色々ありがとうサトツさん」
サトツ「唯ちゃんはもう国に帰るのですか?」
唯「うん、学校もあるし・・・キルアくんの事は気になるけどゴンくんなら何とかしてくれると思って」
唯「だから帰るよ!みんなと一緒に!」
サトツ「そうですか・・・あ、唯ちゃん」
唯「?」
サトツ「いや・・・体に気をつけて」
唯「うん!じゃあね!!」
816 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 12:43:44.48 ID:QfEjD48K0 [62/121]
唯「おまたせー・・・」
サトツ「・・・」
サトツ「不思議なコですね」
サトツ「どうも肩を持ちたくなってしまいますよ」
メンチ「んふふ、今サトツさんやばかったでしょ」
サトツ「ええうっかりしゃべるとこでした」
サトツ「ハンター試験がまだ終わっていないことを」
820 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 12:55:16.22 ID:QfEjD48K0 [63/121]
そして―――私達は帰ってきた
桜が丘高校に、けいおん部に
今思うとあれは夢だったんじゃないかと思う
そのくらい色々あった数週間だった
でも現実に私と澪ちゃんとりっちゃんとムギちゃんとあずにゃんと憂は
プロのハンターになったんだ
私は―――ムギちゃんにもヒソカさんにも憂にも勝てなかった
けど、今こうしてみんなと一緒に居られる
心の底から笑いあえる
ハンター試験を受けて本当に良かった
みんなと一緒に合格出来て、本当に良かった!
みんなの事、大好きだよ!いつまでも一緒だよ!
821 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 12:56:24.42 ID:QfEjD48K0 [64/121]
澪「唯ー練習するぞー」
澪ちゃん大好き!
律「仕方ないなー」
りっちゃん大好き!
紬「今日も頑張るわよ~」
ムギちゃん大好き!
梓「いつもこのくらい真面目にやってくださいね!」
あずにゃん大好き!
和ちゃんもさわちゃんも純ちゃんも大好き!
そして・・・憂!大好き!!
唯「よ~し!やるぞ~!」
大好きをありがとう!!
823 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 12:57:32.79 ID:QfEjD48K0 [65/121]
唯「ハンター試験?」
おしまい
827 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 13:00:42.47 ID:QfEjD48K0 [66/121]
これでひとまず終わりです
ハンターを知ってる人もそうですが、知らない人に読んでもらえて嬉しかったです
どちらかというとハンターを知らない人向けに書いたので原作をそのまま追う形になりました
なので知ってる人には退屈だったかも知れません
841 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/07(火) 13:36:46.57 ID:QfEjD48K0 [69/121]
次回は
唯「琴吹家?」で立てようと思ってますけどいつになるか分かりません
このスレですらだらだら3週間くらいかけて書きましたから
飯食ったら憂の話始めます
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