2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

上条「北野誠一郎?」ACT15

673 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 17:17:24.45 ID:gygzMQDO [1/24]

―とある朝の上条家―

上条「夏休みも残りわずかだというのに…」

上条「……何だこれは…」

禁書「?」ヒョコッ

禁書「数学計算問題集…?これがどうかしたの、とうま?」

上条「……その他にも宿題が…こんなに…」

禁書「……」パラパラ

禁書「…見事に真っ白だね」

上条(…考えてみればこの夏休み中に宿題なんて手をつけてなかった……気がする……)

上条「はぁ……どうしよう……」

上条「……不幸だ」

674 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 17:18:08.25 ID:gygzMQDO

―ところ変わって北野家―

北野「夏休みも残りわずかかぁ~…今日はどう過ごそうかな?」


~~~~♪♪

北野「あ、携帯鳴ってる」

北野「この曲が流れるって事は…上条君か」トコトコ

ピッ

北野「はい、もしもし」

上条『……北野…助けてくれ…』

北野「え…どうしたの上条君?」

上条『俺…今までで…一番やばいかも知れない…』

北野(…何か上条君の様子がおかしいな…)

北野(――っ!)ハッ

北野(まさか上条君…また何かのトラブルに巻き込まれたんじゃ!?)

675 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 17:18:53.41 ID:gygzMQDO

北野「だ、大丈夫なの上条君!」

上条『あまり…大丈夫とは言えない…状況だな』

北野(や、やっぱり…何かに巻き込まれたんだ!)

北野「―――上条君!僕に出来ることって何かない?…僕なんでもするよ!」

上条『…ありがとう北野…実は今から言う事って北野にしか頼めない事なんだが……それは…』

北野「……」ゴクリ

676 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 17:19:30.82 ID:gygzMQDO

北野「それは……?」

上条『…夏休みの宿題を……』

上条『…手伝って…欲しいんだ……』

上条『実は…俺…全く手をつけてなくて…さ…』

上条『……頼む!北野!』

北野「………」

北野「………」

北野「………えっ?」

677 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 17:20:25.61 ID:gygzMQDO



ピンポーン

北野「はーい」ガチャ

上条「――」ビクッ!

北野「あ、上条君いらっしゃい。さ…中に入って早速宿題にとりかかろうね」

上条「あ…あぁ」

北野「どうしたの?」

上条「いや、なんでもない」

上条(一瞬この前の海の悪夢がよぎっちまった…て、今はそれどころじゃない…)

上条「…北野先生…お願いします」ペコ

北野「そんな大げさだよ…上条君困っているんだから助けないわけにはいかないよ…それに僕達友達なんだし」

上条「……北野」ジーン

北野「どうしたの?」

上条「いや……上条さん良い友人をもって良かったなー…と、失礼な事を考えた自分に反省しつつ感動してる最中ですハイ」

北野「?――まあ、いいから上がって」

678 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 17:21:06.96 ID:gygzMQDO



上条「しかし…記憶の失う前の俺は何で宿題の一つや二つやってなかったんでせう…」カリカリ

北野「さあ…(苦笑)」

北野「――あっ、そこの問題の答えは3だよ」

上条「あいよ…3ね…」カキカキ

北野「禁書ちゃんはどうしてるの?」

上条「んー…なんかテレビにハマったらしく、家でテレビっ子になってるわ…ん~と…ここの問題は…?」

北野「そうなんだ…上条君そこは2じゃなくて1だよ…」

上条「おおっ、そっかそっか…1…ね」カキカキ

679 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 17:21:49.16 ID:gygzMQDO

北野「そういえば上条君や禁書ちゃんは普段何食べてるの?」

上条「ん~?…まあ、特売のセール品の食料によるけど、ほとんど適当に近いかな…」

北野「ふーん…そっかあ」

上条「うわ…この問題わかんねえ…う~ん…教えてくれ北野」

北野「……」

上条「…北野?」

北野「あ、ごめんごめん…そこの問題は3だよ」

上条「ほうほう、3…と」カキカキ

680 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 17:22:31.85 ID:gygzMQDO

北野「…上条君…良かったら僕今度、上条君家にご飯作りに行っていいかな?」

上条「え?……あ、ああ構わないが…つーかむしろ有り難いけど…どうしてまた?」

北野「さっきの話しを聞いて思ったんだけど…上条君は栄養面の事考えて、ご飯食べてないでしょ?」

上条「…言われてみれば…確かに」

北野「それは駄目だよ、禁書ちゃんもいるんだしちゃんとしなきゃ」

上条「あ、ああ……じゃあ今度頼むわ」

北野「うん、任せて♪腕によりをかけて美味しいのを作るから」

上条(…本当になんていうか…北野は相変わらず…優しい奴だな)

681 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 17:22:59.20 ID:gygzMQDO



―とある街通り―

てくてく

上条「いやあ♪北野本当に助かったよ…あんなにあった宿題がまさかこんなに早く終わるなんて♪」

北野「ううん、僕はほんのちょっと手伝っただけだよ…それに後半はほとんど上条君一人でやってたじゃないか」

上条「いやいや、北野先生の助力がなければこうも早く終わってなかったでせう」ウンウン

上条「――つーわけで、最後の夏休み!うんと楽しもうぜ!」

北野「宿題終わったと思ったら元気だね」クスッ

上条「まあな♪」

佐天「あ、北野さん」

682 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 17:23:25.25 ID:gygzMQDO

北野「涙子ちゃん、こんにちは」

佐天「こんにちはー」

北野「今日も涙子ちゃん元気だね」

佐天「あはははっ、私元気だけが取り柄ですから♪――所で隣の方は北野さんの友達ですか?」

北野「うんそうだよ」

佐天「やっぱり…こんにちはー!佐天涙子でーす♪よろしくです♪」

上条「あ、ああ…上条当麻です…よろしく」

佐天「あれ?ひょっとしてお兄さん…私が可愛いから緊張してます?」

上条「えっ?…あ、ああ、…北野に君みたいな可愛い女の子の知り合いがいたのがちょっと以外だったから…驚いちゃったよ 」

683 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 17:23:59.70 ID:gygzMQDO

佐天「あはははっ、上条さん口が上手いですねー…そうやって色んな女の子にフラグたててんじゃないんですか~~?」

上条「いやいや、上条さんは紳士なのでそういうは断じてありませんっ」

佐天「え~~、本当かな?あはははっ」

北野「……」

北野(この前がこの前だったから、心配だったけど…)

北野(…良かった…いつもの元気な涙子ちゃんだ)

684 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 17:24:36.34 ID:gygzMQDO




海原「ご一緒しますよ」ニコッ

美琴「うっ…」

美琴(…言えない…これからコンビニでただ立ち読みしに行くなんて…言えない)

美琴(どうしよう…)

美琴(ん?…この聞こえてくる声は)クルッ

上条「いやいや、上条さんは紳士なのでそういうは断じてありませんっ」

美琴(やっぱりあいつだ……って北野さんに……えっ…何で佐天さん…が)

美琴(…これはどういう事…?なんか楽しそうだし…)

海原「…御坂さん?」

685 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 17:25:09.96 ID:gygzMQDO

佐天「いや~~、上条さんって北野さんの友達だけあって面白い人ですね」

上条(…どういう意味なんでせうか?)

佐天「あ、上条さん頭にゴミついてますよ」

北野「あ、本当だ」

上条「えっ…ここら辺か?」サッサッ

佐天「そこじゃないですよww……ちょっと動かないで下さいね…」ススッ

上条(えっ、ちょ、ちょっと近いですよー!?)

佐天「あれー?…確かここら辺に…」

686 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 17:25:41.15 ID:gygzMQDO

美琴(……)

美琴(本当……やけに楽しそうね…)

美琴(………!)

美琴(えっ、えっ、何々どうして!?)

美琴(ちょっ、ちょっと!佐天さん近いわよ!)

美琴(――~~っ、あの馬鹿!佐天さんに寄られて何鼻の下伸ばしてデレデレしてんのよっ!!)ムカムカ

美琴(―――)スタスタ!

海原「あの…御坂さん?」

687 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 17:26:19.14 ID:gygzMQDO

佐天「ん~……あった!」ヒョイ

上条「取れたか?」

佐天「はい、中々ゴミにしては手強い相手でしたよ」

上条「なんだそりゃww」

北野「あはは……ん、美琴ちゃんだ」

スタスタスタ

佐天「本当だ、御坂さーん……?…あ、あれ?なんか…怒って…る?」

スタスタスタ

上条「…うん…あいつ……機嫌が良いようにはとても…見えない…な」

スタスタスタ――ピタッ…

688 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 17:26:50.96 ID:gygzMQDO

美琴「……」

佐天「こ、こんにちは御坂さん」

上条「よ、よお御坂!げ、元気かぁ」

北野「こんにちは美琴ちゃん」

美琴「…こんにちは、北野さんに佐天さん…と馬鹿」

上条「会ってそうそう馬鹿あ!?」

美琴「佐天さん気をつけなさい、この馬鹿は女誑しなんだから近付いちゃ危険よ」

佐天「は、はぁ…」

上条「はあっ?何あらぬ事を言ってんだよお前?」

美琴「…しかも自覚がないから尚更たちが悪い…」

北野(…女誑し?)

689 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 17:27:18.24 ID:gygzMQDO

上条「会ったそうそう何訳わかんねー事言ってんだよお前は」

美琴「ふん、何よ!本当の事じゃない」

上条「上条さんは紳士ですから、そんな女誑しと言われるような事は一切した事は有りません」

美琴「良く言うわよ!」

北野(…どうしてこの二人は仲が悪いんだろう)

佐天(ひょっとして…御坂さん上条さんの事を……)

佐天(これは面白くなりそうな予感…♪)

690 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 17:27:52.48 ID:gygzMQDO

ワーワーギャーギャー

スタスタスタ

海原「あ、あの~…御坂さ――」

美琴「うっさい!邪魔すんなっ!」

バリバリバリバリッ!

海原「うぎゃあああぁっ!」ドサッ…

美琴「あっ…」

北野「み、美琴ちゃん」

上条「お前何やってんだよ!」

北野「た、大変だ!佐天ちゃん救急車を!美琴ちゃんは何か冷やす物を!」

佐天「は、はい!」タタタッ

美琴「わ、わかりました!」タタタッ

上条「おい、大丈夫か!?」ガシッ

キュウウィンッ!

パリパリパリ…

海原「………」

北野「えっ…」

上条「顔の皮が…剥がれた?」

691 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 17:28:22.55 ID:gygzMQDO




美琴「うん…うん…わかった…ありがと…―ピッ―…黒子から聞くと…海原に変装して捕まったあいつ…学園都市に不正に入ってきた奴なんだって」

佐天「うわ~…怖いな」

上条(北野…俺の右手が触れた途端あいつの顔の皮が剥がれたのを見たよな…)ヒソヒソ

北野(……うん)ヒソヒソ

上条(…あいつ…恐らく)ヒソヒソ

北野(うん…魔術師かもね)ヒソヒソ

上条(まあ、捕まっちまったから、何しに来たのか分からずじまいになっちゃったけど…でも…ま、いっか…どうせただの下っ端だろう)ヒソヒソ

北野(…そうだね)ヒソヒソ

692 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 17:28:54.70 ID:gygzMQDO

佐天「男二人で何コソコソ話ししてるんですか?怪しいなあ?」

北野「いや、大した事じゃないんだ」

上条「そうそう」

美琴「……ごめんなさい…」

北上佐「えっ?」

美琴「…私のせいで…三人に迷惑かけちゃって…本当に…ごめんなさい」

北野「…ううん、そんな事ないよ」

美琴「…えっ?」

佐天「そうですよ、御坂さんは結果としては悪人を捕まえたんですから……終わりよければ全て良しですよ」

693 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 17:29:24.25 ID:gygzMQDO

上条「まあ確かに、あの時のお前の行動には驚かされたし、冷やっとした…」

上条「けどよ……もういいじゃねーか、誰も傷ついてねーしさ…だから、さ…」

上条「げ、元気だせよ」ポリポリ

美琴「……うん、ありがと」

上条「お、おう」


佐天「――あれあれ~~♪…ひょっとして上条さん照れてます?」ニヤニヤ

上条「こら、年上をからかうんじゃありません」

694 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 17:29:58.55 ID:gygzMQDO

北野「ふう……なんか、一段落したらお腹空いてきたなぁ」

上条「言われてみれば俺も」

佐天「あ、私も」

美琴「……」

美琴「…よーし!じゃあ皆に迷惑かけたぶん、美琴先生が皆にお昼ご飯を奢ってしんぜよう♪」

上条「まじっすか!?ははぁ―ありがとうございます美琴大先生」ペコ

佐天「上条さんプライド低っww」

美琴「あはははっ♪」

北野「でも、本当に良いの美琴ちゃん?」

695 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 17:30:32.49 ID:gygzMQDO

美琴「はい、それにこれぐらいの事はさせて下さい」

北野「うん…でもなあ」

美琴「じゃないと私の気が済みません」

北野「………うん、わかった…じゃあご馳走になるね」

美琴「はい…所で何か食べたいリクエストとか――」

上条「…あれ?」

美琴「ん、どうしたのよ?」

上条「何か忘れてるような……ま、いっか…」

北野「?」

696 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 17:31:49.89 ID:gygzMQDO

―上条家―

禁書「……」

ぐ~~きゅるきゅるきゅる…

禁書「……」

禁書「…お腹空いたんだよ」

禁書「とうま…お昼になったら一旦ご飯作りに帰って来るって約束したのに…」

禁書「とうま……許さないんだよ」ガチンガチン


…上条が自分の家に帰宅した際、禁書に問答無用に頭を噛みつかれたのは…言うまでもない…

ACT15終わり

コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)