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姉「・・・・・・」弟「・・・・・・」3
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 22:29:22.97 ID:3/20IhfO0 [1/43]
姉「・・・・」
弟「・・・・・・」
姉「・・・・・・」
弟「・・・・・」
姉「・・・・チェクメイト」
弟「ぬわーーー!!」
弟「やっぱ姉ちゃんには敵わないなぁ」
姉「お前も・・・なかなか強い」
弟「そう?」
姉「・・・・・たぶん」
弟「・・・たぶんてww」
姉「・・・・・」
弟「さて、じゃあ次は何しようかー」
姉「・・・・」
弟「何かやりたいのある?」
姉「・・・・」
弟「・・・・・・」
姉「・・・・・・」
弟「・・・・・」
姉「・・・・チェクメイト」
弟「ぬわーーー!!」
弟「やっぱ姉ちゃんには敵わないなぁ」
姉「お前も・・・なかなか強い」
弟「そう?」
姉「・・・・・たぶん」
弟「・・・たぶんてww」
姉「・・・・・」
弟「さて、じゃあ次は何しようかー」
姉「・・・・」
弟「何かやりたいのある?」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 22:30:04.11 ID:3/20IhfO0
姉「・・・・・」
弟「どう?」
姉「・・・・・・・・ない」
弟「えー、ないのー?」
姉「・・・・・」
弟「せっかくボードゲーム三昧しようと思ったのに」
姉「・・・・時間」
弟「う?・・・あ、ほんとだ。もうこんな時間か」
姉「・・・・・夕飯・・・作るから待ってろ」
弟「うん、ありがとー姉ちゃん」
姉「・・・・・ん」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 22:30:49.89 ID:3/20IhfO0
弟「ふー、いいお湯だった」
弟「姉ちゃん、お風呂空いたよー」
姉「・・・・・・・・」
弟「・・・なにやってんですか」
姉「・・・・・」
弟「姉ちゃんそこまで巨乳だったっけ」
姉「・・・・・」モゾモゾ
弟「・・・・・・」
姉「・・・・・・」モゾモゾ
チ「にゃー」
姉「・・・・・」ナデナデ
弟「・・・服の中にチビ入れて・・・引っ掻かれないの?」
姉「・・・・大丈夫」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 22:31:48.74 ID:3/20IhfO0
弟「・・・・ま、いいけど」
姉「・・・・・」
弟「チビー、よかったね。遊んでもらえて」
チ「にゃー」
姉「・・・・・」
チ「にゃ~!」モゾモゾ
姉「あっ・・・ちょっ」
弟「・・・・・・」
チ「にゃーー!」ゴソゴソ
姉「・・・んぁっ・・・く、くすぐったい」
弟「・・・・・///」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 22:34:56.07 ID:3/20IhfO0
チ「にゃ」モゾモゾ
姉「ま、まって・・・チビ!・・・ひゃぅっ!・・・くすぐった・・いっ」
姉「ちょ、見てないで出すの手伝え!」
弟「は、はい」
姉「お、おい、どこ触ってるんだ!」
弟「うわっ、ごめん!」
姉「・・・く、くすぐった・・・・・い、痛っ!」
弟「うお!チビ!!暴れちゃだめだって!!!姉ちゃんが!!!あああ!!!」
チ「にゃーーーーーーーー!!」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 22:36:06.73 ID:3/20IhfO0
弟「・・・・・はぁ」
姉「・・・・・・」
チ「・・・・・」
弟「・・・なんとか出てくれたけど・・・大丈夫?」
姉「・・・・・」
弟「・・・・どこら辺引っ掻かれたの?」
姉「・・・・・」
弟「・・・見せt」ゴスッ
姉「・・・・・」
弟「すいません、いや、やましい気持ちなんてこれっぽっちもありません。決して」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 22:37:57.26 ID:3/20IhfO0
姉「・・・」
弟「ましてや姉ちゃんに欲情なんてありえn」バキッ
姉「・・・!」
弟「いってぇええええええええ?!」
姉「・・・・・ちっ」
弟「・・・・え!?なに?!欲情されたいの!?」
姉「んなわけあるか」
弟「じゃあなんなの」
姉「・・・・・・しらん」
弟「もう・・・なんなの・・・。乙女心はわからんのぅ・・・」
姉「・・・・・」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 22:38:38.09 ID:3/20IhfO0
弟「もう、二次元に恋しようかな。そっちのほうが楽だし。僕の要望を全て受け止めてくれるし」
姉「・・・・・!」
弟「ふふふ・・・・・あぁ、今から二次嫁たちとの薔薇色生活がはじまるのかぁ~」
姉「・・・・お、おい」
弟「ん?三次元にはもう興味ないよ」
姉「・・・・え・・・?」
弟「まぁ、そういうことで。僕はこれから部屋に引きこもることにします」
姉「・・・・ちょっ」
弟「んじゃ」
ガシッ
姉「・・・・あ」
弟「・・・・ん?」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 22:39:44.56 ID:3/20IhfO0
姉「・・・・・・・///」
弟「どうしたの?姉ちゃん」ニヤニヤ
姉「・・・・・その・・・・」
弟「んー?」ニマニマ
姉「・・・・三次元・・・じゃ・・・だめ・・・なのか?」
弟「そうだね~もうだめかもしれないねぇ~」
姉「・・・!・・・・ほ、ほら。二次元じゃ感じられない暖かさとか・・・三次元にだっていいことたくさんあるぞ」
弟「でもねぇー」
姉「・・・・さ、三次元だって・・・か、か可愛い子・・・いる・・・だろ?」
弟「どこに?」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 22:43:10.13 ID:3/20IhfO0
姉「・・・・・」
弟「姉ちゃーん?」
姉「・・・・・」
弟「おーい」
姉「も、もういい!!」スタスタスタ
弟「おっと・・・ちょっとからかいすぎちゃったかな」
ピロリン♪
「お?メールだ・・・姉先輩から・・・?」
「FROM:姉先輩
本文:やばい、弟が二次元で萌えてヤバイ」
後輩「・・・・・?」
後輩「どういうこっちゃ」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 22:46:00.96 ID:3/20IhfO0
ピロリン♪
姉「・・・・」
「FROM:後輩
本文:先輩、落ち着いてください。意味がまったくわかりません」
「FROM:姉先輩
本文:すまない。動揺していた。
簡潔に言う。弟が二次元萌えみたいだ」
「FROM:後輩
本文:それって噂に聞く画面の中に嫁が居るってやつですか」
「FROM:姉先輩
本文:わからない。でも、さっき二次元のほうが楽とか、全部を受け止めてくれるとかなんとか言ってて」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 22:48:29.56 ID:3/20IhfO0
「FROM:後輩
本文:うーん。・・・・もしかして弟君、ちょっと棒読みじゃありませんでした?
あと表情とかおかしくありませんでした?」
「FROM:姉先輩
本文:・・・・わからない。でも、言われてみればそうだったような気がする」
「FROM:後輩
本文:もしかしたら先輩にいじわるで言っただけじゃないですかね?」
姉「・・・・・・・・・」
姉・・・・・・・・・・・・・・・」
弟「あ、姉ちゃ」
姉「おい」
弟「はい」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 22:50:55.13 ID:3/20IhfO0
姉「・・・・・・・」
弟「・・・・・・・」
姉「・・・・・・言え」
弟「・・・・・はい。お気づきになられましたね・・・」
姉「・・・・・」
弟「すいませんでした。からかっただけでした・・・」
姉「・・・・・・・」
弟「・・・・・・」
姉「・・・・・チッ」
弟「・・・・・・・すいません」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 22:53:40.02 ID:3/20IhfO0
姉「・・・」
弟「・・・・」
姉「・・・・・・・・・・おい」
弟「なんでしょう」
姉「・・・・・・・・本当に・・・からかっただけなんだな?」
弟「はい。先ほども言いましたとおりでございます。そして嘘はございません」
姉「・・・・・・」
姉「・・・・・・・・・・そう・・・か」
弟「・・・・許していただけますか・・・><」
姉「・・・・・・・・・しょうがない」
弟「・・・ありがたき幸せ~!!」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 22:54:20.95 ID:3/20IhfO0
姉「もう寝ろ」
弟「はい!では、お先に失礼いたします!」
姉「・・・・」
姉「・・・・・・・・はぁ」
ピロリン♪
「From:姉先輩
本文:よかった。からかってただけだった」
「From:後輩
本文:おー、やっぱりそうでしたか。
よかったですね、まだ3次元に興味があって(*´ω`*)」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 22:56:16.58 ID:3/20IhfO0
「From:姉先輩
本文:あぁ。よかった。
・・・・おい、「まだ」ってなんだ。
あとその顔文字ムカつく」
「From:後輩
本文:きゃー、先輩コワいですよー!!(はあと)」
後輩「・・・・・」
後輩「・・・・・・・」
後輩「・・・・・あれ」
後輩「・・・返信遅いな・・・」
後輩「・・・寝ちゃったのかな」
後輩「ま、明日会社で聞こう」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 22:57:11.95 ID:3/20IhfO0
後輩「あ、姉先輩おはようございます」
姉「ん」
後輩「昨日はメール途切れましたけど、寝ちゃったんですか?」
姉「・・・・ん、・・・あぁ・・・まぁ///」
後輩「・・・・ん?」
姉「・・・・・・な、・・・何だ?」
後輩「・・・(なんで照れてんだこの人)」
姉「・・・・・・・」
後輩「もしかして」
姉「・・・・・」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 22:59:45.79 ID:3/20IhfO0
後輩「弟君と超えてはいけない一線を超え」
姉「そそそそ、そんなわけあるか!!!」
後輩「先輩、声大きいです!」
姉「・・・あ・・・ぅ・・・///」
後輩「・・・・・まぁ、冗談は置いといて」
姉「・・・・」
後輩「私が推測するに、・・・弟君と添い寝でもしました?」
姉「」
後輩「図星ですかww」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:01:57.87 ID:3/20IhfO0
姉「・・・・」
後輩「さーて、じゃあちょっと詳しく聞かせてもらいましょうか」
姉「・・・な、なんでだ」
後輩「えー?だって・・・興味ありますもーん」
姉「・・・・な・・・興味本位で・・・」
後輩「いいじゃないですかぁ」
姉「・・・・・・」
後輩「カピバラさんのグッズプレゼントしますよ~」
姉「・・・しょうがない・・・」
後輩「わーい(釣れたwwww)」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:04:14.36 ID:3/20IhfO0
―――――――――――――
姉「・・・・・・・・・・そう・・・か」
弟「・・・・許していただけますか・・・><」
姉「・・・・・・・・・しょうがない」
弟「・・・ありがたき幸せ~!!」
姉「もう寝ろ」
弟「はい!では、お先に失礼いたします!」
姉「・・・・」
姉「・・・・・・・・はぁ」
姉「・・・・・・・・・・」
姉「・・・・・・・・・・・はぁ」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:05:09.54 ID:3/20IhfO0
弟「・・・ふぅ、ちょっとからかいすぎちゃったかな」
弟「でも姉ちゃんを困らせるのって楽しいなー」
弟「次はどんなことしようかなぁ~」
弟「むふふふ~」
弟「あ・・・そうだ!」
姉「・・・・」
姉「・・・・・・・寝よう」
モゾモゾ
姉「・・・・・・・・・はぁ」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:06:39.82 ID:3/20IhfO0
姉「・・・・・・」
ガチャ
姉「・・・?」
弟「しつれいしまーす」
姉「・・・・おい」
弟「うお、カピバラさんグッズが増えとるなぁ・・・。さて、ついでに布団の中にもしつれいしまーす」
姉「おい」
弟「よいしょっと」
姉「・・・・なにしてる」
弟「なにって・・・・添い寝?」
姉「・・・・何の必要が」
弟「んー・・・。三次元にもちゃんと興味あるよってことを証明するために?」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:08:27.66 ID:3/20IhfO0
姉「なっ!・・・・お前・・・それ」
弟「え?」
姉「・・・・・・・えっと・・・・」
弟「・・・なぁにー?姉ちゃんいま何を考えたのー?」
姉「・・・・う、うるさい!!///」
弟「むふふ~」
姉「・・・・はぁ・・・」
弟「あはは~」
姉「・・・・・・・・」
弟「・・・・・・・・・」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:10:21.93 ID:3/20IhfO0
姉「・・・・・・」
弟「でも・・・・・・姉ちゃんだったら・・・」
姉「・・・・・!(えっ・・・)」
姉「・・・・・・(それって・・・)」
姉「・・・・・・・・・・?(あれ?)」
姉「・・・・おい?」
弟「・・・・・・」スースー
姉「・・・・・・・・・」
姉「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ」
姉「・・・・・・・・・・」ナデナデ
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:12:20.82 ID:3/20IhfO0
―――――――――――――
後輩「ほう、弟君から甘えてきたと」
姉「・・・・ん」
後輩「このバカップルめ!!!朝から惚気話なんかしやがって!!」
姉「!?」
後輩「あ、すいません」
姉「・・・・わ、私は・・・別に付き合ってるわけではないからな」
後輩「わかってますって。今のはちょっとしたジョークですよー。HAHAHA」
姉「・・・・・・」イラッ
後輩「HAHAHAHA]
姉「・・・・・・・・・」
後輩「あの・・・無言はやめてください。せめて何かリアクションを」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:14:20.39 ID:3/20IhfO0
姉「・・・・」ペチ
後輩「あう」
姉「・・・はぁ」
後輩「地味な反撃ですね」
姉「うるさいな」
後輩「あははは~」
姉「・・・・・・」
姉「・・・・・・・・・・はぁ・・・」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:15:28.70 ID:3/20IhfO0
姉「…ただいま」
チ「にゃ」
姉「ただいま~、チビ」
チ「にゃぁ~」
姉「…?」
チ「?」
姉「弟は?」
チ「にゃ?」
姉「…部屋か?」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:17:55.54 ID:3/20IhfO0
コンコン
ガチャ
姉「おい、居るの…か…?」
弟「あ」
姉「…」
弟「お、おかえり」
姉「…」
弟「岡…絵理」
姉「………」
弟「あばばばばばば(^q^)」
姉「…なんでまた女装なんか…」
弟「…あの…その」
姉「北高の…」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:20:40.81 ID:3/20IhfO0
弟「…えっとですね。友達に借りまして。試しに着てみたわけですよ」
姉「…」
弟「あ、えっと。勘違いしないでね!僕これでやましいことしようとしてたわけじゃないから!」
姉「……」
弟「う、無言の視線が痛い…」
姉「……」
弟「何か言ってくれないとシンジャウ」
姉「…まぁ…好きに…」ハァ
弟「うお!何か今諦められた感がやばかったよ!?」
姉「弟…タイ行きか…」
弟「いかねえよ!!!男の勲章切り落とす気は無いよ?!」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:22:31.15 ID:3/20IhfO0
弟「ちょっと着てただけじゃないか!!」
姉「…ほんとか?」
弟「うん、ほんとだって。ただの好奇心」
姉「…」
弟「…お、おわかりいただけただろうか」
姉「……じゃあ」
弟「うん」
姉「……コンビニに行こう」
弟「………は?」
姉「…コンビニ」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:24:18.25 ID:3/20IhfO0
弟「え………………」
弟「 え? 」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:25:06.02 ID:3/20IhfO0
「いらっしゃいま…せー」
姉「…」
弟「…///」
姉「……何買う?」
弟「何でもいいので早くしてください…」
姉「…最近はお菓子も種類が豊富で迷うな」
弟「ちょ、マジで早く決めてください」
姉「…あと少し」
弟「…恥ずかしすぎて死ぬ…」
姉「……」
弟「…は、早くっ…」モジモジ
「あれっ、弟のお姉さんじゃないですか!」
弟「?!」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:34:13.23 ID:3/20IhfO0
姉「…あぁ、君は確か」
寺生まれ「あ、寺生まれの息子です」
姉「あの時は世話になった。…お父さんによろしく伝えてくれ」
寺「はい!勿論です!!…ところで…そちらはお友達ですか?」
姉「…あぁ、友達の弟ちゃんだ」
弟「!(その名前は危ないだろ!!!どうかバレないでくれ…)」
寺「……そうなんですか!はじめまして、寺生まれの息子です!」
弟「…あ……は…ぃ」
姉「…ちゃんと…挨拶しろよ」ツン
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:35:49.40 ID:3/20IhfO0
弟「う……はじめまして…弟です…よろしく…(気付かれませんように!!)」
寺「はい、よろしくお願いします。女性の方でその名前は珍しいですね。俺の男友達に同じ名前のやつが居るんですよ!」
弟「…へ、へぇ~(ば、ばれてない…?)」
寺「あれ?…もしかして…」
弟「…な、何?(ばれたか!?)」
寺「…………」
姉「……」
弟「…」
寺「その服…北高の制服ですよね!?」
弟「え、えぇ…」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:37:31.34 ID:3/20IhfO0
寺「ですよね!すごいなぁ~リアルでコスプレしてる人見たの初めてなんですよ!」
姉「…そうなのか」
寺「はい!それにしても似合ってますね!…あ、写メ撮ってもいいですか?」
弟「!えっと!!…写メはだめです!あ、ほら!そろそろ時間だから、姉!行くよ!」
姉「…え?…あ、あぁ」
弟「じゃ、じゃあね!」
寺「え?…あ…行っちゃった…」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:40:15.68 ID:3/20IhfO0
弟「あ、危なかった!!!」
姉「…チッ。つまらん」
弟「おい」
姉「…」
弟「…はあ…まぁ、いいや。帰ろう」
姉「…」
弟「…」
姉「…」
弟「…」
姉「……弟」
弟「……何?」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:43:17.49 ID:3/20IhfO0
姉「…お前…内股になってるぞ」
弟「!? うお! ほんとだ!!!」
姉「……男の娘…」
弟「ち、ちがわい!!!」
姉「…何が」
弟「な、なんていうか…女装すると自然となっちゃうんだよ…」
姉「…完全だな」
弟「…死にたい…」
姉「…でも着てたってことは…少なからず…自分の意思?」
弟「…う゛…それを言われると…」
姉「……私は…別に何も思わない…から」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:45:39.93 ID:3/20IhfO0
弟「…?」
姉「………そ、その…」
弟「うん」
姉「……お前は…私にとって…お前のままだから…」
弟「姉ちゃん…」
姉「……い、意外と似合ってる…し」
弟「それは喜んでいいのかな」
姉「……」
弟「でもありがとう、姉ちゃん」
姉「…ん」
弟「じゃあさ」
姉「?」
弟「姉ちゃんも着ようか」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:47:28.02 ID:3/20IhfO0
姉「!?」
弟「ふふふ~ほら、早く家に帰るよ!!」
姉「えっ、おい!」
弟「僕姉ちゃんのコスプレ姿見てみたいなぁ~」
姉「…ぜ、絶対…嫌だ」
弟「なぜ」
姉「そ、そんな恥ずかしいの着れるか!!!」
弟「うお、ひでぇww」
姉「…き、着ないからな…」
弟「えー、残念。姉ちゃんならすごい似合うと思ったんだけどなぁ~」
姉「…き、着ないぞ」
弟「…ま、しょうがないか」
姉「…」
弟「じゃ、帰ろっか」
姉「……」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:49:56.00 ID:3/20IhfO0
弟「あ、姉ちゃん先に風呂入っちゃって」
姉「…ん」
姉「…ふぅ」
姉「…」
姉「……?」
姉「…あれ…着替えが…」
姉「…!!!!」
弟「ふふふ。今頃姉ちゃんは慌ててるだろうな」
弟「すり替えは成功したけど姉ちゃん着てくれるかな」
弟「どれどれちょっと様子を見に行こうかな」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:52:16.22 ID:3/20IhfO0
コンコン
弟「姉ちゃん~ちょっと洗面所使いたいんだけど」
姉「! お、おい!これ…」
弟「ん?どうしたの?」」
姉「……着替えどこにやった」
弟「…なんのこと?」
姉「…とぼけるな」
弟「ふはwwさーせんww」
姉「…チッ」
弟「まぁ、わたくしは洗面所に用があるので姉ちゃんが出てくるまでここで待ってます」
姉「…は?」
弟「姉ちゃん今服着てないでしょ?だから服着たらでてこれるじゃん?つまりそういうことだ!」
姉「…こ、これを…着るのか?」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:54:19.88 ID:3/20IhfO0
弟「そ」
姉「…///」
弟「…まぁ、着なくてもいいけどその場合は容赦なく裸を見ます」
姉「…わ、わかった…着る」
弟「着れた?」
姉「…」
弟「はいるよー?」
ガラガラ
姉「///」
弟「…おぉ」
姉「///」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:55:49.16 ID:3/20IhfO0
弟「やっぱ当たり前だけど女の子の方が似合うよね」
姉「…は、…恥ずかしい」
弟「写メとっていい?」
姉「…やめろ」
弟「いいじゃん」
姉「…ッ やめろ!」パシッ
弟「おうふww」
姉「…着替えてくる」
弟「行ってしまわれたか…」
弟「最高に似合ってたんだけどなぁ…」
弟「しょうがないか」
チ「にゃー?」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 00:16:00.52 ID:xrd+lQYX0 [1/40]
姉「おい」
弟「ん?」
姉「…福引、今日までだから」
弟「あ、そうなんだ」
姉「…」
弟「じゃあ、学校の帰りにやってくるね」
姉「…ん」
「おーい弟、今日も遊べないのか?」
弟「あー、うんそうかな…あ、でも福引が今日までだから商店街には行くよ。一緒に来る?」
「うーん…いいや、俺ん家そっち方面じゃないし」
弟「そっかー。じゃあまた今度だね」
「おう、1等当ててこいよ」
弟「ははは、期待しといて」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 00:20:57.31 ID:xrd+lQYX0 [2/40]
弟「ふぅ、商店街に付いたよーっと」
弟「そういえば福引券何枚あるんだろう」
弟「んー、4枚と補助券一枚か…」
弟「どうしよう…今なら買い物すれば補助券もらえて5回できるんだけど…お金持ってないしなぁ」
弟「うーん」
「あれ?弟君?」
弟「あ、後輩さん」
後輩「福引やりに来たの?」
弟「あ、はい。後輩さんもですか?」
後輩「まぁ、そんなとこだね」
弟「あれ?後輩さん今日会社はどうしたんですか?」
後輩「ん、今日は有休とって一日だらだらしてたんだー」
弟「そうなんですか」
後輩「そ」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 00:23:09.37 ID:xrd+lQYX0 [3/40]
後輩「何枚福引券あるの?」
弟「4枚と補助券1枚です」
後輩「あ、じゃあさっき私がもらった補助券あげるよ。これで5回できるね」
弟「え、いいんですか?」
後輩「うん、そこまで福引に興味なかったし」
弟「じゃあ遠慮なくいただきますね」
後輩「どうぞどうぞ~」
弟「じゃあやりに行きましょうか?」
後輩「ん?私も行っていいの?」
弟「もちろんです」
後輩「そっか、じゃあお邪魔しまするね」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 00:31:44.86 ID:xrd+lQYX0 [4/40]
弟「あ、案外並んでませんね」
後輩「だねー」
弟「並びましょうか」
後輩「はいはい」
弟「あ、3等Wii 2等液晶テレビ 1等・・・」
後輩「温泉旅行かぁ」
弟「温泉いいなー」
後輩「まぁ、滅多に当たらないだろうけどね」
弟「ですよね」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 00:34:13.24 ID:xrd+lQYX0 [5/40]
弟「あ、順番ですね」
後輩「弟君頑張って」
弟「5枚お願いします」
「はいよ、がんばってね!」
弟「よし…」
弟「とう!」
ガラガラ コロン
「はい、ティッシュね」
弟「う…」
弟「よし、もう一回」
ガラガラ コロン
「はいティッシュ」
弟「ぬお」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 00:38:37.89 ID:xrd+lQYX0 [6/40]
弟「後輩さんもどうぞー」
後輩「え、いいの?私くじ運無いよ?」
弟「そんなの気にしないでやっちゃってください」
後輩「んー、じゃあそうしようかな」
弟「頑張ってください」
後輩「よーし、えいっ」
ガラガラ コロン
「あー残念、ティッシュだ」
後輩「う…」
弟「もう一回どうぞ」
後輩「う、うん」
後輩「えいっ」
ガラガラ コロン
「んー、残念」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 00:42:01.07 ID:xrd+lQYX0 [7/40]
後輩「あー、だめだねー。弟君、最後はどうぞ」
弟「あ、はい」
弟「まぁ、当たらないのがセオリーなんですけどね」
後輩「夢を捨てちゃいかんぞ!」
弟「あはは、そうですね」
弟「よし、じゃあ…あたれっ!」
ガラガラ コロン
姉「……当たった?」
弟「えぇ、それはもう見事に」
姉「…何等?」
弟「見事な1等です」
姉「…」
弟「信じてないね?」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 00:44:12.84 ID:xrd+lQYX0 [8/40]
弟「まぁ、いいや。会社から帰ってきたら見せてあげるから」
姉「……わかった」
弟「じゃ、仕事頑張ってね」
姉「…ん」
姉「ただい…」
後輩「あ、おかえりなさーい」
姉「…」
弟「おかえりー」
チ「にゃー」
姉「何故居る」
後輩「あー、実はかくかくしかじかで」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 00:50:52.39 ID:xrd+lQYX0 [9/40]
姉「…本当に…当たったのか?」
後輩「だからさっきから何度も言ってるじゃないですか」
姉「…4人分のチケットがあると」
弟「太っ腹だよね」
姉「…それで、お前が居ると」
後輩「はい、弟君に一緒に行こうって誘われちゃいました、テヘ」
姉「……」イラッ
後輩「ああぁぁ、冗談です。でも誘われたのは本当ですから」
弟「皆で行ったほうが楽しいよ!」
姉「……はぁ」
弟「後輩さんも行っていいよね?」
姉「…好きにしろ」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 00:53:19.86 ID:xrd+lQYX0 [10/40]
弟「じゃあ行こう!行きましょう後輩さん!!」
後輩「おー!」
姉「…はぁ…で?」
弟「え?」
姉「……あと一人」
弟・後輩「あ」
姉「………」
弟「どうしよっか」
後輩「うーん」
姉「…」
後輩「弟君の友達は?」
姉「…寺生まれ?」
弟「えっ」ビクッ
後輩「どうしたの?」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 00:58:48.23 ID:xrd+lQYX0 [11/40]
弟「い、いえ…なんでも」
姉「…そいつでいい」
弟「!?」
後輩「その子とは仲いいの?」
弟「え、えぇ…まぁ」
後輩「じゃ、その子でいいんじゃない?」
弟「で、でも…」
姉「異論は…」
弟「う…」
後輩「?」
姉「……」ニヤ
弟「…うぅ…」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 01:14:34.83 ID:xrd+lQYX0 [12/40]
寺「おはようございます~!」
姉「…おはよう」
後輩「おはよう~」
弟「…」
寺「あ、はじめまして!寺生まれです!」
後輩「はじめましてー。姉さんの会社の後輩です。よろしくね」
寺「はい、よろしくお願いします!」
弟「姉ちゃん、ひどすぎる」
姉「何の…ことだ」
弟「いや、とぼけないでよ」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 01:23:49.72 ID:xrd+lQYX0 [13/40]
弟「僕の女装がいつばれるか楽しみにしてるでしょ」
姉「……さぁ」
弟「…鬼だ」
姉「……」
後輩「旅館までは何で行くんですか?」
姉「…そこのバス」
寺「結構近いところなんですか?」
姉「…そこそこ」
後輩「へぇ~」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 01:28:39.64 ID:xrd+lQYX0 [14/40]
弟「あ、バス来た」
後輩「乗りましょうかー」
寺「はい」
姉「…」
後輩「バス、結構ゆれるね」
寺「その方が旅行って感じがして好きですけどね」
後輩「あ、わかるかも」
弟「…」
寺「弟?何読んでるんだ?」
弟「…漫画」
寺「まぁ、みりゃわかるが・・・」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 01:32:31.35 ID:xrd+lQYX0 [15/40]
後輩「酔わないの?それ」
弟「酔わない人なんですよ、僕」
姉「…」
弟「姉ちゃんも結構平気みたいですよ」
姉「…」
後輩「先輩はいつでも完璧ですね~」
姉「……そんなこと…」
寺「そんなことありますって」
姉「…」
寺「弟から聞くお姉さんの話はいつでも完璧な人ですよ」
姉「…///」
寺「もっと自信持ってくださいよ!」
姉「あ、…あぁ」
弟「……」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 01:34:14.60 ID:xrd+lQYX0 [16/40]
後輩「着いたー!!」
寺「ウオアー!」
弟「おぉ」
姉「…」
弟「なかなかいい旅館じゃん」
姉「…ん」
後輩「早く中入りましょうよ!」
姉「…はぁ」
弟「はしゃいでるね」
寺「後輩さんかわいいな」
弟「惚れた?」
寺「さぁな」
姉「…」
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 16:16:09.47 ID:xrd+lQYX0 [18/40]
「こちらがお部屋になります」
弟・後・寺「おぉ~!」
姉「…」
後輩「景色綺麗~!」
寺「ほんとにこんなところに泊まれるのか」
弟「何かもうすごすぎて言葉が出ない…」
姉「…」
「では、ごゆっくりどうぞ」
弟「ありがとうございます」
後輩「先輩、何しましょうか?」
姉「…」
寺「この近くに観光する場所ってあるんですかね?」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 16:20:32.92 ID:xrd+lQYX0 [19/40]
姉「……聞くか」
後輩「そうしましょう」
弟「あの、この近くで観光名所みたいなところってありますか?」
「そうですね、旅館を出て右に行くと山へ入る道があるんです。そこを奥に進んでいくと、
滝がありますね。癒されると思いますよ」
後輩「滝か~いいですね」
寺「じゃ、そこ行きましょうか」
姉「…だな」
弟「意外と道が舗装されてて歩きやすいね~」
寺「そうだな。観光客のためにに配慮されてるんだな」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 16:26:27.87 ID:xrd+lQYX0 [20/40]
後輩「そういえば寺君はお寺の息子なんだよね?」
寺「えぇ、安直な名前の通りです」
後輩「じゃ、幽霊とか見えちゃったりするの?」
姉「…」ビクッ
弟「ww」
寺「そんなに見えませんよ。強い霊が出てきたらはっきり見えるぐらいです」
後輩「そうなんだ。じゃあ見える霊が出てきたら危ないってことだね」
寺「まぁ、そうなりますかね」
寺「うちの親父はすごい見えますけどね。道歩ってるといきなり避けたりしますもん」
後輩「うわ…なんか一緒に歩いてるだけで怖いね…」
寺「でも見えてるわけなんで、結構頼りになるというかなんというか」
弟「うちもお世話になったしね」
後輩「そうなの?」
弟「はい」
姉「……」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 16:30:06.92 ID:xrd+lQYX0 [21/40]
後輩「なるほど。家に霊が住み着いていたと」
弟「それだけじゃなく姉ちゃんにも憑いてたみたいなんですよ」
姉「…」
後輩「それはまた…姉先輩、辛かったでしょう」
姉「…べ、別に…」
弟「またまた、ものすごい怖がってたくせに~」
姉「…う、うるさいな!」
後輩「あはは」
寺「でもまぁ、大事に至らなくてよかったですよ」
弟「それは君のお父さんのおかげだよ」
寺「だろ!敬え!」
弟「お前は調子に乗るな。お父さんは敬うけど」
寺「えー」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 16:34:49.25 ID:xrd+lQYX0 [22/40]
姉「……!」
弟「どうしたの姉ちゃ…おぉ!」
後輩「すごいですね~」
寺「幻想的だな」
弟「何かここになら何時間でも居れそう」
後輩「私も」
姉「…♪」
寺「涼しいな」
後輩「マイナスイオンたっぷりだね!」
弟「そうですね」
後輩「ね、滝って霊が大勢集まるって聞くけどどうなの?」
寺「え?そうですね…確かに集まりやすいみたいですけど、いまんとこ
俺には何も見えないですね…」
後輩「そっかー」
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 16:37:02.59 ID:xrd+lQYX0 [23/40]
寺「…お」
姉「……」
弟「涼しいね~」
姉「…あぁ」
弟「滝って何でこんなに幻想的なんだろうね」
姉「……さぁな」
弟「心が静まるね」
姉「………あぁ」
カシャ
姉・弟「!」
寺「ツーショットゲッツ!!」
弟「おい!」
姉「…ちょ」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 16:39:18.90 ID:xrd+lQYX0 [24/40]
弟「なに撮ってんだよ~!」
寺「いや、ものすごいいい画になってたからついつい」
姉「…」
寺「それに美男美女だし、撮っておいて損はないかと」
姉「///」
弟「美男美女?そうか?」
姉「…」ゴスッ
弟「いたっ え、なに?」
後輩「ふふふ」
弟「え?」
寺「あーww」
弟「え?なんなの?」
姉「……」
弟「どういうことなの?」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 16:46:25.60 ID:xrd+lQYX0 [25/40]
後輩「あ、そろそろ帰りましょうか?」
寺「そうですね」
姉「…ん」
弟「…帰ろう~」
弟・寺・後「おぉ!!!豪華な夕食が用意されてる!!」
姉「…おぉ」
「なにかご入用でしたらお申し付けくださいませ」
弟「あ、はい ありがとうございます!」
後輩「た、食べましょう!先輩!!」
姉「……ん」
寺「俺、ここに並べられてるやつなら一人で全部食える自身がある!」
弟「はいはいワロスワロス」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 16:55:36.01 ID:xrd+lQYX0 [26/40]
弟「あ、一応言っとくけど」
姉「?」
弟「姉ちゃん酒禁止だから」
姉「?!」
後輩「えー、それはちょっとあんまりじゃない?」
弟「後輩さんは知らないんですね…」
後輩「え…?」
弟「姉ちゃん、酔うとド淫乱になるんですよ」
後・寺「!?」
姉「お、おい!///」
弟「まぁ、そんなわけなんで酒は禁止です」
後輩「そ、そうなん…だ?」
弟「はい」
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 16:58:43.96 ID:xrd+lQYX0 [27/40]
寺「むしろ酒飲ませたいんだが」
弟「お前は死ねばいいと思うの」
後輩「わ、私も飲ませてみたい!っていうか一緒に飲んでてそんなんになったこと無いよ?」
弟「え?」
姉「…」
後輩「ほんとだって。酔いつぶれて寝ちゃうぐらいしかないし」
弟「ドウイウコトナノ?」
姉「……」
後輩「弟君がいると甘えちゃうんじゃ…?」
姉「…///」
弟「うそ、あれ甘えなの?」
後輩「その「あれ」っていうのがどんなものなのか想像つかないけど」
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 17:03:35.07 ID:xrd+lQYX0 [28/40]
姉「…お、お前だって……」
弟「…いや、僕記憶飛ぶから何したか憶えてないんだよね」
姉「……あ…」
弟「その代わり姉ちゃんははっきり覚えていらっしゃるようで…」ニヤニヤ
姉「…う、うるさいな///」
後輩「ていうか未成年よ」
弟「あ、すいません」
後輩「まぁ、いいけどね。寺君は?」
寺「家の方針で酒とか二十歳過ぎるまで絶対飲めないんですよ」
後輩「お父さん厳しいんだね」
寺「そうなんですよ。まぁ、俺自身酒に興味ないんでいいんですけどね」
後輩「へぇ~」
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 17:09:34.27 ID:xrd+lQYX0 [29/40]
弟「みんな~食べ終わったかなー?」
寺「食べ終わったけどどうした?」
弟「実はさっき旅館の人からもう一箇所観光名所を聞きだしました」
後輩「おぉ~」
弟「そこは、夜に行った方がより盛り上がる場所なのです」
姉「…」
後輩「どこどこ?」
弟「それはですね………自殺の名所デス」
姉「」
後輩「お、弟君!それ観光名所じゃないから!遊び半分で行っちゃだめなところだから!!」
寺「お、おい、そういうところマジであぶないぞ!」
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 17:17:32.71 ID:xrd+lQYX0 [30/40]
弟「寺居るし大丈夫でしょ」
寺「いや、その考えは危ないよ?!俺なんにもできないよ!?」
後輩「そ、そうだよ!危ないよ」
姉「……」コクコク
弟「いや、行きます」
寺「やだこの人、テンションおかしい」
後輩「先輩、どうにかしてください」
姉「…む、無理」
弟「んじゃほら、みんな出かける準備して」
後輩・寺「いやだぁ~!!」
姉「……はぁ」
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 17:28:46.08 ID:xrd+lQYX0 [31/40]
後輩「ねぇ、もう一回聞くけど…本当に行くの?」
弟「はい。ていうかもうその場所周辺なんで」
後輩「!?」
寺「あぁ…なんか嫌な雰囲気になってきたなぁ」
姉「……」ガクブル
弟「何か変わったことあったら言ってね」
寺「無いほうがいいんだけどな」
後輩「だね」
弟「着きましたよーっと」
後輩「うわ…」
寺「これはまた…いい感じに自殺しやすそうだな…」
姉「………」
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 17:31:57.41 ID:xrd+lQYX0 [32/40]
後輩「自殺にしやすさなんてあるの?」
寺「深い森の中だったり、海に面してる高い崖とかですね」
後輩「あぁ…そんな感じね…」
寺「…うわ…」
弟「どうした?」
寺「そこ見てみろよ」
姉「…!!!」
後輩「…これって…ロープ?」
寺「そうですね。多分」
弟「ここで自殺した人が居るってことか」
姉「……なぁ…帰ろう…?」
弟「もうちょっと」
115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 17:39:25.81 ID:xrd+lQYX0 [33/40]
寺「一応言っとく」
弟「ん?」
寺「遺留品らしきものとかあっても絶対に触るなよ」
弟「お、おう」
寺「後輩さんと姉さんも触らないようにしてくださいね」
後輩「さ、触んないよ!」
姉「…」コクコク
弟「何枚か写真撮っておこう」
寺「ポラロイド…」
後輩「準備いいね…」
弟「えぇ、まぁ」
姉「…」
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 17:43:13.08 ID:xrd+lQYX0 [34/40]
寺「……」
姉「…」
カシャッ
弟「…。まぁ、こんなもんか」
後輩「あの、そろそろ帰らない?」
姉「…」コクコク
弟「…そうですね、そろそろ帰りましょうか」
寺「そうしたほうがいいな」
弟「なんで?」
寺「いや、二人とももう耐え切れないだろ」
弟「あ、そっか…」
117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 17:45:26.43 ID:xrd+lQYX0 [35/40]
弟「じゃ、帰りましょうか」
寺「………………」
後輩「寺君?早く帰ろうよ」
寺「あ、すいません。すぐ行きます」
弟「と、言うわけで帰ってきました」
後輩「怖かった…雰囲気が怖かった…押しつぶされそうだった…」
姉「……はぁ…」
弟「これから撮った写真を見たいと思います」
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 17:48:17.16 ID:xrd+lQYX0 [36/40]
後輩「まだ怖いの続くの…?」
弟「じゃ一枚目」
後輩「ほとんど話し聞いてくれないね」
姉「…悪いな…弟が…」
後輩「いえ、大丈夫です」
弟「一枚目」
寺「…これといって特に写ってないな」
弟「二枚目」
寺「うーん…あ、オーブが写ってるな」
弟「おぉ」
寺「因みに、後何枚ある?」
弟「後11枚」
寺「そんなにあるのかよ」
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 17:50:14.67 ID:xrd+lQYX0 [37/40]
弟「三枚目」
寺「……あー。写ってるな」
弟「これ?」
寺「そうそう、その顔っぽいやつだ」
後輩「ど、どれ?」
姉「…」
寺「これです」
後輩「…これが…そうなの?」
寺「まぁ、あんまりはっきり写ってないんでたいしたこと無い霊ですね」
後輩「そうなの?」
寺「そうです」
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 17:51:58.12 ID:xrd+lQYX0 [38/40]
弟「四枚目」
寺「無いな」
弟「五枚目」
寺「無い」
弟「六枚目」
寺「オーブ4個」
弟「七枚目」
寺「無い」
弟「十二枚目」
寺「んー・・・。あ、これだな」
弟「うおwww結構はっきり写ってるww」
寺「テンションあがんなよww」
後輩「どれどれ?」
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 18:01:13.64 ID:xrd+lQYX0 [39/40]
弟「これです」
後輩「うわっ!何これ!!怖っ」
姉「……うわ…」
寺「これは特に害は無いかな」
弟「…これが最後かー」
弟「どう?何か写ってる?」
寺「……」
弟「おい?」
寺「……」
後輩「どうしたの?」
姉「……?」
続きます?
姉「・・・・・」
弟「どう?」
姉「・・・・・・・・ない」
弟「えー、ないのー?」
姉「・・・・・」
弟「せっかくボードゲーム三昧しようと思ったのに」
姉「・・・・時間」
弟「う?・・・あ、ほんとだ。もうこんな時間か」
姉「・・・・・夕飯・・・作るから待ってろ」
弟「うん、ありがとー姉ちゃん」
姉「・・・・・ん」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 22:30:49.89 ID:3/20IhfO0
弟「ふー、いいお湯だった」
弟「姉ちゃん、お風呂空いたよー」
姉「・・・・・・・・」
弟「・・・なにやってんですか」
姉「・・・・・」
弟「姉ちゃんそこまで巨乳だったっけ」
姉「・・・・・」モゾモゾ
弟「・・・・・・」
姉「・・・・・・」モゾモゾ
チ「にゃー」
姉「・・・・・」ナデナデ
弟「・・・服の中にチビ入れて・・・引っ掻かれないの?」
姉「・・・・大丈夫」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 22:31:48.74 ID:3/20IhfO0
弟「・・・・ま、いいけど」
姉「・・・・・」
弟「チビー、よかったね。遊んでもらえて」
チ「にゃー」
姉「・・・・・」
チ「にゃ~!」モゾモゾ
姉「あっ・・・ちょっ」
弟「・・・・・・」
チ「にゃーー!」ゴソゴソ
姉「・・・んぁっ・・・く、くすぐったい」
弟「・・・・・///」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 22:34:56.07 ID:3/20IhfO0
チ「にゃ」モゾモゾ
姉「ま、まって・・・チビ!・・・ひゃぅっ!・・・くすぐった・・いっ」
姉「ちょ、見てないで出すの手伝え!」
弟「は、はい」
姉「お、おい、どこ触ってるんだ!」
弟「うわっ、ごめん!」
姉「・・・く、くすぐった・・・・・い、痛っ!」
弟「うお!チビ!!暴れちゃだめだって!!!姉ちゃんが!!!あああ!!!」
チ「にゃーーーーーーーー!!」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 22:36:06.73 ID:3/20IhfO0
弟「・・・・・はぁ」
姉「・・・・・・」
チ「・・・・・」
弟「・・・なんとか出てくれたけど・・・大丈夫?」
姉「・・・・・」
弟「・・・・どこら辺引っ掻かれたの?」
姉「・・・・・」
弟「・・・見せt」ゴスッ
姉「・・・・・」
弟「すいません、いや、やましい気持ちなんてこれっぽっちもありません。決して」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 22:37:57.26 ID:3/20IhfO0
姉「・・・」
弟「ましてや姉ちゃんに欲情なんてありえn」バキッ
姉「・・・!」
弟「いってぇええええええええ?!」
姉「・・・・・ちっ」
弟「・・・・え!?なに?!欲情されたいの!?」
姉「んなわけあるか」
弟「じゃあなんなの」
姉「・・・・・・しらん」
弟「もう・・・なんなの・・・。乙女心はわからんのぅ・・・」
姉「・・・・・」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 22:38:38.09 ID:3/20IhfO0
弟「もう、二次元に恋しようかな。そっちのほうが楽だし。僕の要望を全て受け止めてくれるし」
姉「・・・・・!」
弟「ふふふ・・・・・あぁ、今から二次嫁たちとの薔薇色生活がはじまるのかぁ~」
姉「・・・・お、おい」
弟「ん?三次元にはもう興味ないよ」
姉「・・・・え・・・?」
弟「まぁ、そういうことで。僕はこれから部屋に引きこもることにします」
姉「・・・・ちょっ」
弟「んじゃ」
ガシッ
姉「・・・・あ」
弟「・・・・ん?」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 22:39:44.56 ID:3/20IhfO0
姉「・・・・・・・///」
弟「どうしたの?姉ちゃん」ニヤニヤ
姉「・・・・・その・・・・」
弟「んー?」ニマニマ
姉「・・・・三次元・・・じゃ・・・だめ・・・なのか?」
弟「そうだね~もうだめかもしれないねぇ~」
姉「・・・!・・・・ほ、ほら。二次元じゃ感じられない暖かさとか・・・三次元にだっていいことたくさんあるぞ」
弟「でもねぇー」
姉「・・・・さ、三次元だって・・・か、か可愛い子・・・いる・・・だろ?」
弟「どこに?」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 22:43:10.13 ID:3/20IhfO0
姉「・・・・・」
弟「姉ちゃーん?」
姉「・・・・・」
弟「おーい」
姉「も、もういい!!」スタスタスタ
弟「おっと・・・ちょっとからかいすぎちゃったかな」
ピロリン♪
「お?メールだ・・・姉先輩から・・・?」
「FROM:姉先輩
本文:やばい、弟が二次元で萌えてヤバイ」
後輩「・・・・・?」
後輩「どういうこっちゃ」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 22:46:00.96 ID:3/20IhfO0
ピロリン♪
姉「・・・・」
「FROM:後輩
本文:先輩、落ち着いてください。意味がまったくわかりません」
「FROM:姉先輩
本文:すまない。動揺していた。
簡潔に言う。弟が二次元萌えみたいだ」
「FROM:後輩
本文:それって噂に聞く画面の中に嫁が居るってやつですか」
「FROM:姉先輩
本文:わからない。でも、さっき二次元のほうが楽とか、全部を受け止めてくれるとかなんとか言ってて」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 22:48:29.56 ID:3/20IhfO0
「FROM:後輩
本文:うーん。・・・・もしかして弟君、ちょっと棒読みじゃありませんでした?
あと表情とかおかしくありませんでした?」
「FROM:姉先輩
本文:・・・・わからない。でも、言われてみればそうだったような気がする」
「FROM:後輩
本文:もしかしたら先輩にいじわるで言っただけじゃないですかね?」
姉「・・・・・・・・・」
姉・・・・・・・・・・・・・・・」
弟「あ、姉ちゃ」
姉「おい」
弟「はい」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 22:50:55.13 ID:3/20IhfO0
姉「・・・・・・・」
弟「・・・・・・・」
姉「・・・・・・言え」
弟「・・・・・はい。お気づきになられましたね・・・」
姉「・・・・・」
弟「すいませんでした。からかっただけでした・・・」
姉「・・・・・・・」
弟「・・・・・・」
姉「・・・・・チッ」
弟「・・・・・・・すいません」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 22:53:40.02 ID:3/20IhfO0
姉「・・・」
弟「・・・・」
姉「・・・・・・・・・・おい」
弟「なんでしょう」
姉「・・・・・・・・本当に・・・からかっただけなんだな?」
弟「はい。先ほども言いましたとおりでございます。そして嘘はございません」
姉「・・・・・・」
姉「・・・・・・・・・・そう・・・か」
弟「・・・・許していただけますか・・・><」
姉「・・・・・・・・・しょうがない」
弟「・・・ありがたき幸せ~!!」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 22:54:20.95 ID:3/20IhfO0
姉「もう寝ろ」
弟「はい!では、お先に失礼いたします!」
姉「・・・・」
姉「・・・・・・・・はぁ」
ピロリン♪
「From:姉先輩
本文:よかった。からかってただけだった」
「From:後輩
本文:おー、やっぱりそうでしたか。
よかったですね、まだ3次元に興味があって(*´ω`*)」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 22:56:16.58 ID:3/20IhfO0
「From:姉先輩
本文:あぁ。よかった。
・・・・おい、「まだ」ってなんだ。
あとその顔文字ムカつく」
「From:後輩
本文:きゃー、先輩コワいですよー!!(はあと)」
後輩「・・・・・」
後輩「・・・・・・・」
後輩「・・・・・あれ」
後輩「・・・返信遅いな・・・」
後輩「・・・寝ちゃったのかな」
後輩「ま、明日会社で聞こう」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 22:57:11.95 ID:3/20IhfO0
後輩「あ、姉先輩おはようございます」
姉「ん」
後輩「昨日はメール途切れましたけど、寝ちゃったんですか?」
姉「・・・・ん、・・・あぁ・・・まぁ///」
後輩「・・・・ん?」
姉「・・・・・・な、・・・何だ?」
後輩「・・・(なんで照れてんだこの人)」
姉「・・・・・・・」
後輩「もしかして」
姉「・・・・・」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 22:59:45.79 ID:3/20IhfO0
後輩「弟君と超えてはいけない一線を超え」
姉「そそそそ、そんなわけあるか!!!」
後輩「先輩、声大きいです!」
姉「・・・あ・・・ぅ・・・///」
後輩「・・・・・まぁ、冗談は置いといて」
姉「・・・・」
後輩「私が推測するに、・・・弟君と添い寝でもしました?」
姉「」
後輩「図星ですかww」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:01:57.87 ID:3/20IhfO0
姉「・・・・」
後輩「さーて、じゃあちょっと詳しく聞かせてもらいましょうか」
姉「・・・な、なんでだ」
後輩「えー?だって・・・興味ありますもーん」
姉「・・・・な・・・興味本位で・・・」
後輩「いいじゃないですかぁ」
姉「・・・・・・」
後輩「カピバラさんのグッズプレゼントしますよ~」
姉「・・・しょうがない・・・」
後輩「わーい(釣れたwwww)」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:04:14.36 ID:3/20IhfO0
―――――――――――――
姉「・・・・・・・・・・そう・・・か」
弟「・・・・許していただけますか・・・><」
姉「・・・・・・・・・しょうがない」
弟「・・・ありがたき幸せ~!!」
姉「もう寝ろ」
弟「はい!では、お先に失礼いたします!」
姉「・・・・」
姉「・・・・・・・・はぁ」
姉「・・・・・・・・・・」
姉「・・・・・・・・・・・はぁ」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:05:09.54 ID:3/20IhfO0
弟「・・・ふぅ、ちょっとからかいすぎちゃったかな」
弟「でも姉ちゃんを困らせるのって楽しいなー」
弟「次はどんなことしようかなぁ~」
弟「むふふふ~」
弟「あ・・・そうだ!」
姉「・・・・」
姉「・・・・・・・寝よう」
モゾモゾ
姉「・・・・・・・・・はぁ」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:06:39.82 ID:3/20IhfO0
姉「・・・・・・」
ガチャ
姉「・・・?」
弟「しつれいしまーす」
姉「・・・・おい」
弟「うお、カピバラさんグッズが増えとるなぁ・・・。さて、ついでに布団の中にもしつれいしまーす」
姉「おい」
弟「よいしょっと」
姉「・・・・なにしてる」
弟「なにって・・・・添い寝?」
姉「・・・・何の必要が」
弟「んー・・・。三次元にもちゃんと興味あるよってことを証明するために?」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:08:27.66 ID:3/20IhfO0
姉「なっ!・・・・お前・・・それ」
弟「え?」
姉「・・・・・・・えっと・・・・」
弟「・・・なぁにー?姉ちゃんいま何を考えたのー?」
姉「・・・・う、うるさい!!///」
弟「むふふ~」
姉「・・・・はぁ・・・」
弟「あはは~」
姉「・・・・・・・・」
弟「・・・・・・・・・」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:10:21.93 ID:3/20IhfO0
姉「・・・・・・」
弟「でも・・・・・・姉ちゃんだったら・・・」
姉「・・・・・!(えっ・・・)」
姉「・・・・・・(それって・・・)」
姉「・・・・・・・・・・?(あれ?)」
姉「・・・・おい?」
弟「・・・・・・」スースー
姉「・・・・・・・・・」
姉「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ」
姉「・・・・・・・・・・」ナデナデ
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:12:20.82 ID:3/20IhfO0
―――――――――――――
後輩「ほう、弟君から甘えてきたと」
姉「・・・・ん」
後輩「このバカップルめ!!!朝から惚気話なんかしやがって!!」
姉「!?」
後輩「あ、すいません」
姉「・・・・わ、私は・・・別に付き合ってるわけではないからな」
後輩「わかってますって。今のはちょっとしたジョークですよー。HAHAHA」
姉「・・・・・・」イラッ
後輩「HAHAHAHA]
姉「・・・・・・・・・」
後輩「あの・・・無言はやめてください。せめて何かリアクションを」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:14:20.39 ID:3/20IhfO0
姉「・・・・」ペチ
後輩「あう」
姉「・・・はぁ」
後輩「地味な反撃ですね」
姉「うるさいな」
後輩「あははは~」
姉「・・・・・・」
姉「・・・・・・・・・・はぁ・・・」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:15:28.70 ID:3/20IhfO0
姉「…ただいま」
チ「にゃ」
姉「ただいま~、チビ」
チ「にゃぁ~」
姉「…?」
チ「?」
姉「弟は?」
チ「にゃ?」
姉「…部屋か?」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:17:55.54 ID:3/20IhfO0
コンコン
ガチャ
姉「おい、居るの…か…?」
弟「あ」
姉「…」
弟「お、おかえり」
姉「…」
弟「岡…絵理」
姉「………」
弟「あばばばばばば(^q^)」
姉「…なんでまた女装なんか…」
弟「…あの…その」
姉「北高の…」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:20:40.81 ID:3/20IhfO0
弟「…えっとですね。友達に借りまして。試しに着てみたわけですよ」
姉「…」
弟「あ、えっと。勘違いしないでね!僕これでやましいことしようとしてたわけじゃないから!」
姉「……」
弟「う、無言の視線が痛い…」
姉「……」
弟「何か言ってくれないとシンジャウ」
姉「…まぁ…好きに…」ハァ
弟「うお!何か今諦められた感がやばかったよ!?」
姉「弟…タイ行きか…」
弟「いかねえよ!!!男の勲章切り落とす気は無いよ?!」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:22:31.15 ID:3/20IhfO0
弟「ちょっと着てただけじゃないか!!」
姉「…ほんとか?」
弟「うん、ほんとだって。ただの好奇心」
姉「…」
弟「…お、おわかりいただけただろうか」
姉「……じゃあ」
弟「うん」
姉「……コンビニに行こう」
弟「………は?」
姉「…コンビニ」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:24:18.25 ID:3/20IhfO0
弟「え………………」
弟「 え? 」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:25:06.02 ID:3/20IhfO0
「いらっしゃいま…せー」
姉「…」
弟「…///」
姉「……何買う?」
弟「何でもいいので早くしてください…」
姉「…最近はお菓子も種類が豊富で迷うな」
弟「ちょ、マジで早く決めてください」
姉「…あと少し」
弟「…恥ずかしすぎて死ぬ…」
姉「……」
弟「…は、早くっ…」モジモジ
「あれっ、弟のお姉さんじゃないですか!」
弟「?!」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:34:13.23 ID:3/20IhfO0
姉「…あぁ、君は確か」
寺生まれ「あ、寺生まれの息子です」
姉「あの時は世話になった。…お父さんによろしく伝えてくれ」
寺「はい!勿論です!!…ところで…そちらはお友達ですか?」
姉「…あぁ、友達の弟ちゃんだ」
弟「!(その名前は危ないだろ!!!どうかバレないでくれ…)」
寺「……そうなんですか!はじめまして、寺生まれの息子です!」
弟「…あ……は…ぃ」
姉「…ちゃんと…挨拶しろよ」ツン
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:35:49.40 ID:3/20IhfO0
弟「う……はじめまして…弟です…よろしく…(気付かれませんように!!)」
寺「はい、よろしくお願いします。女性の方でその名前は珍しいですね。俺の男友達に同じ名前のやつが居るんですよ!」
弟「…へ、へぇ~(ば、ばれてない…?)」
寺「あれ?…もしかして…」
弟「…な、何?(ばれたか!?)」
寺「…………」
姉「……」
弟「…」
寺「その服…北高の制服ですよね!?」
弟「え、えぇ…」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:37:31.34 ID:3/20IhfO0
寺「ですよね!すごいなぁ~リアルでコスプレしてる人見たの初めてなんですよ!」
姉「…そうなのか」
寺「はい!それにしても似合ってますね!…あ、写メ撮ってもいいですか?」
弟「!えっと!!…写メはだめです!あ、ほら!そろそろ時間だから、姉!行くよ!」
姉「…え?…あ、あぁ」
弟「じゃ、じゃあね!」
寺「え?…あ…行っちゃった…」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:40:15.68 ID:3/20IhfO0
弟「あ、危なかった!!!」
姉「…チッ。つまらん」
弟「おい」
姉「…」
弟「…はあ…まぁ、いいや。帰ろう」
姉「…」
弟「…」
姉「…」
弟「…」
姉「……弟」
弟「……何?」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:43:17.49 ID:3/20IhfO0
姉「…お前…内股になってるぞ」
弟「!? うお! ほんとだ!!!」
姉「……男の娘…」
弟「ち、ちがわい!!!」
姉「…何が」
弟「な、なんていうか…女装すると自然となっちゃうんだよ…」
姉「…完全だな」
弟「…死にたい…」
姉「…でも着てたってことは…少なからず…自分の意思?」
弟「…う゛…それを言われると…」
姉「……私は…別に何も思わない…から」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:45:39.93 ID:3/20IhfO0
弟「…?」
姉「………そ、その…」
弟「うん」
姉「……お前は…私にとって…お前のままだから…」
弟「姉ちゃん…」
姉「……い、意外と似合ってる…し」
弟「それは喜んでいいのかな」
姉「……」
弟「でもありがとう、姉ちゃん」
姉「…ん」
弟「じゃあさ」
姉「?」
弟「姉ちゃんも着ようか」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:47:28.02 ID:3/20IhfO0
姉「!?」
弟「ふふふ~ほら、早く家に帰るよ!!」
姉「えっ、おい!」
弟「僕姉ちゃんのコスプレ姿見てみたいなぁ~」
姉「…ぜ、絶対…嫌だ」
弟「なぜ」
姉「そ、そんな恥ずかしいの着れるか!!!」
弟「うお、ひでぇww」
姉「…き、着ないからな…」
弟「えー、残念。姉ちゃんならすごい似合うと思ったんだけどなぁ~」
姉「…き、着ないぞ」
弟「…ま、しょうがないか」
姉「…」
弟「じゃ、帰ろっか」
姉「……」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:49:56.00 ID:3/20IhfO0
弟「あ、姉ちゃん先に風呂入っちゃって」
姉「…ん」
姉「…ふぅ」
姉「…」
姉「……?」
姉「…あれ…着替えが…」
姉「…!!!!」
弟「ふふふ。今頃姉ちゃんは慌ててるだろうな」
弟「すり替えは成功したけど姉ちゃん着てくれるかな」
弟「どれどれちょっと様子を見に行こうかな」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:52:16.22 ID:3/20IhfO0
コンコン
弟「姉ちゃん~ちょっと洗面所使いたいんだけど」
姉「! お、おい!これ…」
弟「ん?どうしたの?」」
姉「……着替えどこにやった」
弟「…なんのこと?」
姉「…とぼけるな」
弟「ふはwwさーせんww」
姉「…チッ」
弟「まぁ、わたくしは洗面所に用があるので姉ちゃんが出てくるまでここで待ってます」
姉「…は?」
弟「姉ちゃん今服着てないでしょ?だから服着たらでてこれるじゃん?つまりそういうことだ!」
姉「…こ、これを…着るのか?」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:54:19.88 ID:3/20IhfO0
弟「そ」
姉「…///」
弟「…まぁ、着なくてもいいけどその場合は容赦なく裸を見ます」
姉「…わ、わかった…着る」
弟「着れた?」
姉「…」
弟「はいるよー?」
ガラガラ
姉「///」
弟「…おぉ」
姉「///」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/22(木) 23:55:49.16 ID:3/20IhfO0
弟「やっぱ当たり前だけど女の子の方が似合うよね」
姉「…は、…恥ずかしい」
弟「写メとっていい?」
姉「…やめろ」
弟「いいじゃん」
姉「…ッ やめろ!」パシッ
弟「おうふww」
姉「…着替えてくる」
弟「行ってしまわれたか…」
弟「最高に似合ってたんだけどなぁ…」
弟「しょうがないか」
チ「にゃー?」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 00:16:00.52 ID:xrd+lQYX0 [1/40]
姉「おい」
弟「ん?」
姉「…福引、今日までだから」
弟「あ、そうなんだ」
姉「…」
弟「じゃあ、学校の帰りにやってくるね」
姉「…ん」
「おーい弟、今日も遊べないのか?」
弟「あー、うんそうかな…あ、でも福引が今日までだから商店街には行くよ。一緒に来る?」
「うーん…いいや、俺ん家そっち方面じゃないし」
弟「そっかー。じゃあまた今度だね」
「おう、1等当ててこいよ」
弟「ははは、期待しといて」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 00:20:57.31 ID:xrd+lQYX0 [2/40]
弟「ふぅ、商店街に付いたよーっと」
弟「そういえば福引券何枚あるんだろう」
弟「んー、4枚と補助券一枚か…」
弟「どうしよう…今なら買い物すれば補助券もらえて5回できるんだけど…お金持ってないしなぁ」
弟「うーん」
「あれ?弟君?」
弟「あ、後輩さん」
後輩「福引やりに来たの?」
弟「あ、はい。後輩さんもですか?」
後輩「まぁ、そんなとこだね」
弟「あれ?後輩さん今日会社はどうしたんですか?」
後輩「ん、今日は有休とって一日だらだらしてたんだー」
弟「そうなんですか」
後輩「そ」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 00:23:09.37 ID:xrd+lQYX0 [3/40]
後輩「何枚福引券あるの?」
弟「4枚と補助券1枚です」
後輩「あ、じゃあさっき私がもらった補助券あげるよ。これで5回できるね」
弟「え、いいんですか?」
後輩「うん、そこまで福引に興味なかったし」
弟「じゃあ遠慮なくいただきますね」
後輩「どうぞどうぞ~」
弟「じゃあやりに行きましょうか?」
後輩「ん?私も行っていいの?」
弟「もちろんです」
後輩「そっか、じゃあお邪魔しまするね」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 00:31:44.86 ID:xrd+lQYX0 [4/40]
弟「あ、案外並んでませんね」
後輩「だねー」
弟「並びましょうか」
後輩「はいはい」
弟「あ、3等Wii 2等液晶テレビ 1等・・・」
後輩「温泉旅行かぁ」
弟「温泉いいなー」
後輩「まぁ、滅多に当たらないだろうけどね」
弟「ですよね」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 00:34:13.24 ID:xrd+lQYX0 [5/40]
弟「あ、順番ですね」
後輩「弟君頑張って」
弟「5枚お願いします」
「はいよ、がんばってね!」
弟「よし…」
弟「とう!」
ガラガラ コロン
「はい、ティッシュね」
弟「う…」
弟「よし、もう一回」
ガラガラ コロン
「はいティッシュ」
弟「ぬお」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 00:38:37.89 ID:xrd+lQYX0 [6/40]
弟「後輩さんもどうぞー」
後輩「え、いいの?私くじ運無いよ?」
弟「そんなの気にしないでやっちゃってください」
後輩「んー、じゃあそうしようかな」
弟「頑張ってください」
後輩「よーし、えいっ」
ガラガラ コロン
「あー残念、ティッシュだ」
後輩「う…」
弟「もう一回どうぞ」
後輩「う、うん」
後輩「えいっ」
ガラガラ コロン
「んー、残念」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 00:42:01.07 ID:xrd+lQYX0 [7/40]
後輩「あー、だめだねー。弟君、最後はどうぞ」
弟「あ、はい」
弟「まぁ、当たらないのがセオリーなんですけどね」
後輩「夢を捨てちゃいかんぞ!」
弟「あはは、そうですね」
弟「よし、じゃあ…あたれっ!」
ガラガラ コロン
姉「……当たった?」
弟「えぇ、それはもう見事に」
姉「…何等?」
弟「見事な1等です」
姉「…」
弟「信じてないね?」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 00:44:12.84 ID:xrd+lQYX0 [8/40]
弟「まぁ、いいや。会社から帰ってきたら見せてあげるから」
姉「……わかった」
弟「じゃ、仕事頑張ってね」
姉「…ん」
姉「ただい…」
後輩「あ、おかえりなさーい」
姉「…」
弟「おかえりー」
チ「にゃー」
姉「何故居る」
後輩「あー、実はかくかくしかじかで」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 00:50:52.39 ID:xrd+lQYX0 [9/40]
姉「…本当に…当たったのか?」
後輩「だからさっきから何度も言ってるじゃないですか」
姉「…4人分のチケットがあると」
弟「太っ腹だよね」
姉「…それで、お前が居ると」
後輩「はい、弟君に一緒に行こうって誘われちゃいました、テヘ」
姉「……」イラッ
後輩「ああぁぁ、冗談です。でも誘われたのは本当ですから」
弟「皆で行ったほうが楽しいよ!」
姉「……はぁ」
弟「後輩さんも行っていいよね?」
姉「…好きにしろ」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 00:53:19.86 ID:xrd+lQYX0 [10/40]
弟「じゃあ行こう!行きましょう後輩さん!!」
後輩「おー!」
姉「…はぁ…で?」
弟「え?」
姉「……あと一人」
弟・後輩「あ」
姉「………」
弟「どうしよっか」
後輩「うーん」
姉「…」
後輩「弟君の友達は?」
姉「…寺生まれ?」
弟「えっ」ビクッ
後輩「どうしたの?」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 00:58:48.23 ID:xrd+lQYX0 [11/40]
弟「い、いえ…なんでも」
姉「…そいつでいい」
弟「!?」
後輩「その子とは仲いいの?」
弟「え、えぇ…まぁ」
後輩「じゃ、その子でいいんじゃない?」
弟「で、でも…」
姉「異論は…」
弟「う…」
後輩「?」
姉「……」ニヤ
弟「…うぅ…」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 01:14:34.83 ID:xrd+lQYX0 [12/40]
寺「おはようございます~!」
姉「…おはよう」
後輩「おはよう~」
弟「…」
寺「あ、はじめまして!寺生まれです!」
後輩「はじめましてー。姉さんの会社の後輩です。よろしくね」
寺「はい、よろしくお願いします!」
弟「姉ちゃん、ひどすぎる」
姉「何の…ことだ」
弟「いや、とぼけないでよ」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 01:23:49.72 ID:xrd+lQYX0 [13/40]
弟「僕の女装がいつばれるか楽しみにしてるでしょ」
姉「……さぁ」
弟「…鬼だ」
姉「……」
後輩「旅館までは何で行くんですか?」
姉「…そこのバス」
寺「結構近いところなんですか?」
姉「…そこそこ」
後輩「へぇ~」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 01:28:39.64 ID:xrd+lQYX0 [14/40]
弟「あ、バス来た」
後輩「乗りましょうかー」
寺「はい」
姉「…」
後輩「バス、結構ゆれるね」
寺「その方が旅行って感じがして好きですけどね」
後輩「あ、わかるかも」
弟「…」
寺「弟?何読んでるんだ?」
弟「…漫画」
寺「まぁ、みりゃわかるが・・・」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 01:32:31.35 ID:xrd+lQYX0 [15/40]
後輩「酔わないの?それ」
弟「酔わない人なんですよ、僕」
姉「…」
弟「姉ちゃんも結構平気みたいですよ」
姉「…」
後輩「先輩はいつでも完璧ですね~」
姉「……そんなこと…」
寺「そんなことありますって」
姉「…」
寺「弟から聞くお姉さんの話はいつでも完璧な人ですよ」
姉「…///」
寺「もっと自信持ってくださいよ!」
姉「あ、…あぁ」
弟「……」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 01:34:14.60 ID:xrd+lQYX0 [16/40]
後輩「着いたー!!」
寺「ウオアー!」
弟「おぉ」
姉「…」
弟「なかなかいい旅館じゃん」
姉「…ん」
後輩「早く中入りましょうよ!」
姉「…はぁ」
弟「はしゃいでるね」
寺「後輩さんかわいいな」
弟「惚れた?」
寺「さぁな」
姉「…」
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 16:16:09.47 ID:xrd+lQYX0 [18/40]
「こちらがお部屋になります」
弟・後・寺「おぉ~!」
姉「…」
後輩「景色綺麗~!」
寺「ほんとにこんなところに泊まれるのか」
弟「何かもうすごすぎて言葉が出ない…」
姉「…」
「では、ごゆっくりどうぞ」
弟「ありがとうございます」
後輩「先輩、何しましょうか?」
姉「…」
寺「この近くに観光する場所ってあるんですかね?」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 16:20:32.92 ID:xrd+lQYX0 [19/40]
姉「……聞くか」
後輩「そうしましょう」
弟「あの、この近くで観光名所みたいなところってありますか?」
「そうですね、旅館を出て右に行くと山へ入る道があるんです。そこを奥に進んでいくと、
滝がありますね。癒されると思いますよ」
後輩「滝か~いいですね」
寺「じゃ、そこ行きましょうか」
姉「…だな」
弟「意外と道が舗装されてて歩きやすいね~」
寺「そうだな。観光客のためにに配慮されてるんだな」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 16:26:27.87 ID:xrd+lQYX0 [20/40]
後輩「そういえば寺君はお寺の息子なんだよね?」
寺「えぇ、安直な名前の通りです」
後輩「じゃ、幽霊とか見えちゃったりするの?」
姉「…」ビクッ
弟「ww」
寺「そんなに見えませんよ。強い霊が出てきたらはっきり見えるぐらいです」
後輩「そうなんだ。じゃあ見える霊が出てきたら危ないってことだね」
寺「まぁ、そうなりますかね」
寺「うちの親父はすごい見えますけどね。道歩ってるといきなり避けたりしますもん」
後輩「うわ…なんか一緒に歩いてるだけで怖いね…」
寺「でも見えてるわけなんで、結構頼りになるというかなんというか」
弟「うちもお世話になったしね」
後輩「そうなの?」
弟「はい」
姉「……」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 16:30:06.92 ID:xrd+lQYX0 [21/40]
後輩「なるほど。家に霊が住み着いていたと」
弟「それだけじゃなく姉ちゃんにも憑いてたみたいなんですよ」
姉「…」
後輩「それはまた…姉先輩、辛かったでしょう」
姉「…べ、別に…」
弟「またまた、ものすごい怖がってたくせに~」
姉「…う、うるさいな!」
後輩「あはは」
寺「でもまぁ、大事に至らなくてよかったですよ」
弟「それは君のお父さんのおかげだよ」
寺「だろ!敬え!」
弟「お前は調子に乗るな。お父さんは敬うけど」
寺「えー」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 16:34:49.25 ID:xrd+lQYX0 [22/40]
姉「……!」
弟「どうしたの姉ちゃ…おぉ!」
後輩「すごいですね~」
寺「幻想的だな」
弟「何かここになら何時間でも居れそう」
後輩「私も」
姉「…♪」
寺「涼しいな」
後輩「マイナスイオンたっぷりだね!」
弟「そうですね」
後輩「ね、滝って霊が大勢集まるって聞くけどどうなの?」
寺「え?そうですね…確かに集まりやすいみたいですけど、いまんとこ
俺には何も見えないですね…」
後輩「そっかー」
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 16:37:02.59 ID:xrd+lQYX0 [23/40]
寺「…お」
姉「……」
弟「涼しいね~」
姉「…あぁ」
弟「滝って何でこんなに幻想的なんだろうね」
姉「……さぁな」
弟「心が静まるね」
姉「………あぁ」
カシャ
姉・弟「!」
寺「ツーショットゲッツ!!」
弟「おい!」
姉「…ちょ」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 16:39:18.90 ID:xrd+lQYX0 [24/40]
弟「なに撮ってんだよ~!」
寺「いや、ものすごいいい画になってたからついつい」
姉「…」
寺「それに美男美女だし、撮っておいて損はないかと」
姉「///」
弟「美男美女?そうか?」
姉「…」ゴスッ
弟「いたっ え、なに?」
後輩「ふふふ」
弟「え?」
寺「あーww」
弟「え?なんなの?」
姉「……」
弟「どういうことなの?」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 16:46:25.60 ID:xrd+lQYX0 [25/40]
後輩「あ、そろそろ帰りましょうか?」
寺「そうですね」
姉「…ん」
弟「…帰ろう~」
弟・寺・後「おぉ!!!豪華な夕食が用意されてる!!」
姉「…おぉ」
「なにかご入用でしたらお申し付けくださいませ」
弟「あ、はい ありがとうございます!」
後輩「た、食べましょう!先輩!!」
姉「……ん」
寺「俺、ここに並べられてるやつなら一人で全部食える自身がある!」
弟「はいはいワロスワロス」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 16:55:36.01 ID:xrd+lQYX0 [26/40]
弟「あ、一応言っとくけど」
姉「?」
弟「姉ちゃん酒禁止だから」
姉「?!」
後輩「えー、それはちょっとあんまりじゃない?」
弟「後輩さんは知らないんですね…」
後輩「え…?」
弟「姉ちゃん、酔うとド淫乱になるんですよ」
後・寺「!?」
姉「お、おい!///」
弟「まぁ、そんなわけなんで酒は禁止です」
後輩「そ、そうなん…だ?」
弟「はい」
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 16:58:43.96 ID:xrd+lQYX0 [27/40]
寺「むしろ酒飲ませたいんだが」
弟「お前は死ねばいいと思うの」
後輩「わ、私も飲ませてみたい!っていうか一緒に飲んでてそんなんになったこと無いよ?」
弟「え?」
姉「…」
後輩「ほんとだって。酔いつぶれて寝ちゃうぐらいしかないし」
弟「ドウイウコトナノ?」
姉「……」
後輩「弟君がいると甘えちゃうんじゃ…?」
姉「…///」
弟「うそ、あれ甘えなの?」
後輩「その「あれ」っていうのがどんなものなのか想像つかないけど」
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 17:03:35.07 ID:xrd+lQYX0 [28/40]
姉「…お、お前だって……」
弟「…いや、僕記憶飛ぶから何したか憶えてないんだよね」
姉「……あ…」
弟「その代わり姉ちゃんははっきり覚えていらっしゃるようで…」ニヤニヤ
姉「…う、うるさいな///」
後輩「ていうか未成年よ」
弟「あ、すいません」
後輩「まぁ、いいけどね。寺君は?」
寺「家の方針で酒とか二十歳過ぎるまで絶対飲めないんですよ」
後輩「お父さん厳しいんだね」
寺「そうなんですよ。まぁ、俺自身酒に興味ないんでいいんですけどね」
後輩「へぇ~」
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 17:09:34.27 ID:xrd+lQYX0 [29/40]
弟「みんな~食べ終わったかなー?」
寺「食べ終わったけどどうした?」
弟「実はさっき旅館の人からもう一箇所観光名所を聞きだしました」
後輩「おぉ~」
弟「そこは、夜に行った方がより盛り上がる場所なのです」
姉「…」
後輩「どこどこ?」
弟「それはですね………自殺の名所デス」
姉「」
後輩「お、弟君!それ観光名所じゃないから!遊び半分で行っちゃだめなところだから!!」
寺「お、おい、そういうところマジであぶないぞ!」
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 17:17:32.71 ID:xrd+lQYX0 [30/40]
弟「寺居るし大丈夫でしょ」
寺「いや、その考えは危ないよ?!俺なんにもできないよ!?」
後輩「そ、そうだよ!危ないよ」
姉「……」コクコク
弟「いや、行きます」
寺「やだこの人、テンションおかしい」
後輩「先輩、どうにかしてください」
姉「…む、無理」
弟「んじゃほら、みんな出かける準備して」
後輩・寺「いやだぁ~!!」
姉「……はぁ」
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 17:28:46.08 ID:xrd+lQYX0 [31/40]
後輩「ねぇ、もう一回聞くけど…本当に行くの?」
弟「はい。ていうかもうその場所周辺なんで」
後輩「!?」
寺「あぁ…なんか嫌な雰囲気になってきたなぁ」
姉「……」ガクブル
弟「何か変わったことあったら言ってね」
寺「無いほうがいいんだけどな」
後輩「だね」
弟「着きましたよーっと」
後輩「うわ…」
寺「これはまた…いい感じに自殺しやすそうだな…」
姉「………」
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 17:31:57.41 ID:xrd+lQYX0 [32/40]
後輩「自殺にしやすさなんてあるの?」
寺「深い森の中だったり、海に面してる高い崖とかですね」
後輩「あぁ…そんな感じね…」
寺「…うわ…」
弟「どうした?」
寺「そこ見てみろよ」
姉「…!!!」
後輩「…これって…ロープ?」
寺「そうですね。多分」
弟「ここで自殺した人が居るってことか」
姉「……なぁ…帰ろう…?」
弟「もうちょっと」
115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 17:39:25.81 ID:xrd+lQYX0 [33/40]
寺「一応言っとく」
弟「ん?」
寺「遺留品らしきものとかあっても絶対に触るなよ」
弟「お、おう」
寺「後輩さんと姉さんも触らないようにしてくださいね」
後輩「さ、触んないよ!」
姉「…」コクコク
弟「何枚か写真撮っておこう」
寺「ポラロイド…」
後輩「準備いいね…」
弟「えぇ、まぁ」
姉「…」
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 17:43:13.08 ID:xrd+lQYX0 [34/40]
寺「……」
姉「…」
カシャッ
弟「…。まぁ、こんなもんか」
後輩「あの、そろそろ帰らない?」
姉「…」コクコク
弟「…そうですね、そろそろ帰りましょうか」
寺「そうしたほうがいいな」
弟「なんで?」
寺「いや、二人とももう耐え切れないだろ」
弟「あ、そっか…」
117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 17:45:26.43 ID:xrd+lQYX0 [35/40]
弟「じゃ、帰りましょうか」
寺「………………」
後輩「寺君?早く帰ろうよ」
寺「あ、すいません。すぐ行きます」
弟「と、言うわけで帰ってきました」
後輩「怖かった…雰囲気が怖かった…押しつぶされそうだった…」
姉「……はぁ…」
弟「これから撮った写真を見たいと思います」
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 17:48:17.16 ID:xrd+lQYX0 [36/40]
後輩「まだ怖いの続くの…?」
弟「じゃ一枚目」
後輩「ほとんど話し聞いてくれないね」
姉「…悪いな…弟が…」
後輩「いえ、大丈夫です」
弟「一枚目」
寺「…これといって特に写ってないな」
弟「二枚目」
寺「うーん…あ、オーブが写ってるな」
弟「おぉ」
寺「因みに、後何枚ある?」
弟「後11枚」
寺「そんなにあるのかよ」
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 17:50:14.67 ID:xrd+lQYX0 [37/40]
弟「三枚目」
寺「……あー。写ってるな」
弟「これ?」
寺「そうそう、その顔っぽいやつだ」
後輩「ど、どれ?」
姉「…」
寺「これです」
後輩「…これが…そうなの?」
寺「まぁ、あんまりはっきり写ってないんでたいしたこと無い霊ですね」
後輩「そうなの?」
寺「そうです」
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 17:51:58.12 ID:xrd+lQYX0 [38/40]
弟「四枚目」
寺「無いな」
弟「五枚目」
寺「無い」
弟「六枚目」
寺「オーブ4個」
弟「七枚目」
寺「無い」
弟「十二枚目」
寺「んー・・・。あ、これだな」
弟「うおwww結構はっきり写ってるww」
寺「テンションあがんなよww」
後輩「どれどれ?」
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/23(金) 18:01:13.64 ID:xrd+lQYX0 [39/40]
弟「これです」
後輩「うわっ!何これ!!怖っ」
姉「……うわ…」
寺「これは特に害は無いかな」
弟「…これが最後かー」
弟「どう?何か写ってる?」
寺「……」
弟「おい?」
寺「……」
後輩「どうしたの?」
姉「……?」
続きます?
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