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上条「北野誠一郎?」ACT8

328 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 14:15:48.37 ID:p4hzE.DO [1/21]

その日 北野君の朝は早かった

北野「う~~ん…朝の空気はおいしいなー、正にジョギング日和だね」ググッ

北野「よーし、今日からがんばるぞ」

タッタッタ

北野「あっ…」タッタッタ

吹寄「はっ…はっ…はっ」タッタッタ

北野(ジョギング仲間だ…こういう時は見知らぬ人でも挨拶するもんだよね)タッタッタ

北野「おはようございます、いい朝ですね」タッタッタ

吹寄「ん?ええ、ジョギング日和―クルッ――!!?」

北野「?」

329 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 14:16:15.61 ID:p4hzE.DO

ドヒュン!

北野「あの女の子…凄い早い…毎日走ってるんだろうなあ…よし、僕も負けてられないぞ」

ダダダダダダダダダッ!

吹寄(何で何でどうしてよーーー!)ダダダダッ

吹寄(よりにもよって、何であの北野誠一郎がジョギングしてるのよ!)ダダダダッ

吹寄「はあ、はあ…ちょっとハイペースだったけど…これで大丈―――」

ダダダダダダッ!


吹寄(!、ひっ…付いてきてる!?)

北野「はあ、はあ!(よし、追いついた!これで僕も立派なジョガーだな!)

吹寄「き、きゃーーーっ!」ダダダダッ!

吹寄(ま、負けないわ!貴様みたいな大悪党に、私がジョギングで負けてたまるもんですか!)ダダダダッ!

330 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/06(火) 14:16:47.45 ID:p4hzE.DO

北野「わー速いなあ…でも僕だって負けないぞ」ダダダダッ

ダダダダダダダダダッ!

吹寄「はあっはあっはあっ!」ダダダダッ!

北野「はあっはあっはあっ!」ダダダダッ!

吹寄(い、いやーー!)ダダダダッ!

北野(これだけのスピードで走りつづけるなんて…ジョギングってなんて過酷なスポーツなんだろ!…あっ)コケッ


北野「うわっ!」

ズザーー!ゴンッ!

北野(あ……転んだ拍子に頭を…打っちゃった…意識…が…)

吹寄「いやぁーーーっ!」ドヒュンッ!

……シーン……

331 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 14:17:30.17 ID:p4hzE.DO

木原「あーあ…だりっ」テクテク

木原「たく、上の奴らも人使いが荒いぜ」テクテク

木原「あ?」ピタッ

北野「……」

木原「なんだこいつ?何で朝っぱらから、こんなとこで寝てんだ?」

木原「ケッ……おい、こんなとこで寝てたら邪魔だ」グイッ

北野「う…う~~ん……あ…あの」

木原「オラァッ!」

ドカッ!

北野「ぶぼっ!……な…なん…で…」ドサッ…

木原「ヤバかったな…もう少しで刺されるとこだったぜ…」スタスタ……

332 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/06(火) 14:18:00.33 ID:p4hzE.DO

小萌「うぃ~~……ヒックッ」フラフラ

小萌「黄泉川先生達と遅くまで呑んでたらすっかり朝てすね~~…ヒックッ」フラフラ

小萌「ふんふんふ~~ん♪……んっ?」ピタッ

北野「……」

小萌「た…大変なのです!こんな所で人が倒れてる!」タタッ

小萌「だ、大丈夫ですか!」ユサユサ

北野(う…ん…?…あ…あれ……この声は……?)

北野「せ…先せ――」ポタポタ

小萌「――――」

小萌「キャーーーーーッ!!」

北野「えっ?」ポタポタ

333 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/06(火) 14:18:42.01 ID:p4hzE.DO

小萌「きききききき、北野ちゃん!!なんで血だらけなんですかアナタは!?大丈夫ですか!」

北野「?」ヌルッ

北野(あ…殴られた後大量に鼻血が出たんだな…あ~あ…服にも血がこんなに…)

小萌「ど、どうしよう!」オロオロ

北野(…確かに、こんな格好じゃ誤解されるよね…)

小萌「と、とりあえず救急車を呼ばなきゃ!」スッ

北野(え、救急車!大変大騒ぎになっちゃう!)

334 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/06(火) 14:19:16.74 ID:p4hzE.DO

北野「せ、先生!」ガバッ!

小萌「ふえっ?」

北野「救急車は…いりません…」

小萌「な、何言ってるんですか!そんなに血がいっぱい出てるのに!とにかく電話しなきゃ」ピポパポッ

北野(まずい!止めなきゃ!)バッ

北野「きえええええっ!」ガシッ

小萌「ひっ」

北野「先生…これ鼻血の後なんです…だから大丈夫ですよ」

小萌「え?…そうなんですか……はぁ、良か―――」

「そこまでや!!」

335 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 14:20:03.69 ID:p4hzE.DO

―数分前―

青髪「ふ~~…終わった…なんだかんだ言ってもパン屋で住み込みのバイトも楽やないな~」テクテク

――!―――!

青髪「ん?朝から誰か騒いでるみたいやね…っておおっ!小萌先生やないか!これは朝からついとるな~~♪」

青髪「…って、何で北野までおるんや!」


北野「きえええっ!」ガシッ

小萌「ひっ」

青髪「あっ!大変や!小萌先生が北野に襲われとる!こら、助けないと!」

青髪「うおおおっ!」ダダダダッ!

336 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 14:21:22.17 ID:p4hzE.DO

青髪「そこまでや!!」ザッ!

北野「え?」

小萌「へっ?…青髪ちゃん…何でここに?」

青髪「小萌先生!ボクが来たからにはもう安心や!」

小萌「はい?」

青髪「…おのれ…北野誠一郎っ…」ギリッ

北野「あの~……青髪…くん?」

青髪「お前…ついに本性を現しおったな!」

337 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/06(火) 14:21:43.57 ID:p4hzE.DO

北野「な、何を…」

青髪「しらばっくれても無駄や!その大量の鼻血、血走った目、そして…小萌先生を捕まえようとしてたその悪魔の手……小萌先生に手を出す奴は……許さへんっ!!」ダッ

小萌「ちょっ、ちょっと!青髪ちゃん!」

青髪「くらえっ!」バッ!

北野「待っ――!」

青髪「破邪伐折羅正拳突きーー!」ブォッ!

338 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/06(火) 14:22:08.42 ID:p4hzE.DO

北野「わっ!」ササッ

青髪「くっ!」

青髪「九字護身呪法ラリアートォッ!」ババッ!

北野「わわっ!」スカッ

青髪「~~~っ!かわすなや!北野誠一郎!」ザザッ

北野「そ、そんな無茶な…」

小萌「コラー!止めなさい青髪ちゃん!」プンプン

青髪「これならどうやっ!」

青髪「ハーレールーヤースマッシュ!」ズバッ!

339 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/07/06(火) 14:22:34.32 ID:p4hzE.DO

北野「青髪君、やめ――」ズルッ

北野(あ、やばっ手が――)

ゴン!

北野「あっ」

青髪「………」つ~

小萌「青髪ちゃん…鼻血…出てますよ」

青髪「ふっ……ふふふっ」

北野「ご、ごめ―――」

青髪「北野誠一郎…」

青髪「殴血kill!!!」

340 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/06(火) 14:22:57.63 ID:p4hzE.DO

青髪「うおおっ!」ダダッ

小萌「止めて!青髪ちゃん!」

北野「青髪君!本当にやめ――」

青髪「問答無用やーー!くらー――」

美琴「はい、そこまでー」バリバリ

バチバチバチバチッ!

青髪「あんぎゃーー!…が…か…」ドサッ…プスプス

美琴「まったく…日曜の朝から人を襲うなんてとんでもない奴ね…」

北野「み、美琴ちゃん」

美琴「大丈夫でしたか?北野さん」

小萌(この子は…確か常盤台の超電磁砲…)

341 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/06(火) 14:23:20.04 ID:p4hzE.DO

北野「美琴ちゃん…どうしてここに?」

美琴「今日私が毎週読んでる雑誌の発売日なんですよ、それで朝一番に立ち読みをしようかな~っと思い、コンビニへ向かってると…北野さんがこの男に襲われてたので…つい――」

小萌「助けた…と?」

美琴「はい……しかし何なのこの男?…スキルアウトかしら?」

北野「いや、彼はね僕の――」

青髪「ぬがぁーーっ!」ガバッ!

342 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/06(火) 14:23:43.87 ID:p4hzE.DO

小・北・美(!?)

青髪「はあはあ…な、なんでや!?」

美琴「はっ?」

青髪「何で皆、この悪魔と親しくしてるんや!こいつはさっきだって小萌先生に襲いかかろうとしてたのにっ!」

小萌「…何を言ってるんですか?青髪ちゃん?」

青髪「…へっ?」

美琴「北野さんがそんな事するわけないじゃない…もっとマシな嘘をつきなさいよアンタ」

北野「?」

343 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/06(火) 14:24:08.84 ID:p4hzE.DO

青髪(…え…?…ど、どういう事や…ボクが正義なのは間違いないハズなのに……どうしてこの二人はボクのことを変なものを見るような目で見るんや?……)

青髪(ボクは間違ってないハズや……そうか!…北野が悪魔の力を使ってこの二人を洗脳したんやな!そうに違いないっ!)

青髪「おのれ……北野誠一郎ーーー!!ボクの目の前で可愛い娘ちゃんに手は出させへんでー!」ダダッ

北野「えっ…えっ?」

美琴「だから…」

美琴「やめいっ!」バリバリ!

バチバチバチバチッ!

青髪「ギィヤァァァァッ!」

344 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/06(火) 14:24:31.47 ID:p4hzE.DO




―とある公園―

北野「青髪君…放っておいていいのかな…」

美琴「あの小さい先生がなんとかするって言ってたし、多分大丈夫ですよ」

北野「う~ん…」

美琴「それより…北野さん!鼻血まだ止まってないんですからで休んでないとだめですよ」

北野「う、うん……迷惑かけてごめんね美琴ちゃん…」

美琴「気にしないで下さい」

上条「あ、北野…とビリビリ…?」

345 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/06(火) 14:24:55.77 ID:p4hzE.DO

北野「あ、上条君」

美琴「な、なんであんたがここにいるのよ!」

上条「上条さんだって暇を持て余したら、外を目的もなくブラブラ歩いたりもしますよーっと……しかし…わりぃな」

美琴「は?何がよ」

上条「二人の間にいるお邪魔虫な上条さんは颯爽と去るのでした~~じゃな」

北野「?」

美琴「あ…あんたって奴は…私の……も知らないくせに…」プルプル

上条「へっ?」

346 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/07/06(火) 14:25:27.31 ID:p4hzE.DO

美琴「死にさらせー!」バリバリ!

バチバチバチバチッ!

上条「なっ、何しやがる!」バキーン

美琴「うるさいっ!これでもくらえっ!」バリバリ!

上条「な、なんでさー!!せっかく人が気を使ってやったのに……不幸だーーーっ!」

北野「ふ、二人ともケンカはダメだよ!」オロオロ

347 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 14:25:52.72 ID:p4hzE.DO




青髪「……」

青髪(なんでや…何で誰も分かってくれへんのやろ…)

姫神(……)トコトコ

青髪「な、なあ…君…」

姫神「わたし?。」

青髪「ぼ、ボクは…正義やろ…?」

姫神「………………。」

姫神「……………はぁっ。」

姫神「………馬鹿。」

青髪「そ…そんな…」パタリ

ACT8終わり

348 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/06(火) 14:26:35.94 ID:p4hzE.DO
―おまけ―

北野「あっ…」タッタッタ

一方「はっ…はっ…はっ」タッタッタ

北野(ジョギング仲間だ…こういう時は見知らぬ人でも挨拶するもんだよね)タッタッタ

北野「おはようございます、いい朝ですね」タッタッタ

一方「ああ、おはよう!確かにアナタの言うとおり今日は爽やかなジョギング日和ですね」タッタッタ

北野「もしよろしかったら、一緒に走りませんか?」タッタッタ

一方「ええ、喜んで」タッタッタ

タッタッタッタッ


…オチもなくギャグもなく二人の若者は爽やかな汗を一緒に流してた…

Tag : エンジェル伝説とある魔術の禁書目録

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