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上条「北野誠一郎?」ACT7後編
302 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 17:38:55.63 ID:1n/6NUDO [1/19]
北野と別れ、先に禁書を家に帰した俺はスティルという魔術師と合流し……ディープブラットの姫神秋沙…彼女を助けるべく、わたくし上条当麻はロン毛と共に三沢塾に殴り込みにかけたわけである
…だが…そこで俺達を待っていたのは、錬金術師…アウレオルス・イザードの想像を絶する返り討ち……
…そして、更なる事態が起きてしまう……禁書が…三沢塾に来てるかも知れない……急がなきゃ…三沢塾へ!
303 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 17:39:26.10 ID:1n/6NUDO [2/19]
一方北野君は……
―三沢塾―
北野「困ったな…迷っちゃった…」トコトコ
北野「塾に来たのはいいけど…誰もいないから封筒渡せれないなあ…ひょっとしたら今日はお休みなのかな…?」トコトコ
北野「う~~ん……ん?」ビタッ
北野(少しドアが開いてる…誰かいるのかな…?)
コンコン
北野「すいませ~ん、失礼します」
ガチャッ
北野「…誰もいないや……えっ?禁書ちゃん?」
禁書「すぅ…すぅ…」
北野「…何で塾に禁書ちゃんが?」
コツコツ
北野「あ、誰か来た!」
304 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 17:40:00.61 ID:1n/6NUDO
北野(ど、どどどうしよう!封筒を渡す為とはいえ勝手に部屋に入っちゃったし、塾の先生だったら怒られちゃう!)アセアセ
コツコツ
北野(え、えーと…)アセアセ
コツコツ
北野(とりあえず、机の下に隠れなきゃ!)ササッ
ガチャ…コツコツ
北野(………)ドキドキ
コツコツ…ビタッ
アウ「ふっ、必然…」
北野(バレた!?)
アウ「あらゆる信仰、技術をもってしても足らせん事があるのなら、人の理を外れる事に何の躊躇いがあろう…」
北野(バレてない…みたい)ホッ
305 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 17:40:43.34 ID:1n/6NUDO
禁書「すぅ…すぅ…」
アウ「…ふっ」
姫神「このひと…。」
北野(ん?この声は…あの時の変な女の子?)
アウ「自然、やがてお前のその悲しみから解き放たれる…もう間もなくだ…粛然、かかる漆黒の彼方から呼び寄せるがいい、その甘美なる血の匂いによって吸血鬼たちを…」
姫神(…誰も傷つけずにすむ……もう…誰も……。)
北野(???)
306 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 17:41:41.98 ID:1n/6NUDO
―三沢塾廊下―
上条「本当だな?本当に野郎の居所を掴んだんだな」スタスタ
ステ「この僕が無駄にビルの中を散策していたと思っているのかい?」スタスタ
上条「それにしても言葉一つで何でも思い通りにできちまうなんて…くそ…あんな野郎からどうやって姫神を…しかも禁書の奴までいるみたいだし…」
ステ「仮にあの娘が迷いこんでいたとしても、いきなり危害を加えられる事はまずない何故なら…」スタスタ
ステ「…待てよ」ピタッ
ドンッ 上条「おっわあ、って急に止まるなよ」
307 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 17:42:14.19 ID:1n/6NUDO
ステ「……」
上条「急に考え込んでどうしたんだよ」
ステ「…チッ、なるほどそういう事か」
上条「は?」
ステ「三年も潜伏していれば、世情にも疎くなるわけだ」
上条「?」
ステ「何でもない…奴のとこまですぐそこだ…足を引っ張らないでくれよ」スタスタ
上条「へ、ぬかせよ」スタスタ
308 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 17:43:10.58 ID:1n/6NUDO
北野(どうしよう…なんか出るに出られなくなっちゃった…)
北野(考えてみれば、隠れる必要なんてないよね…)
北野(…よし、机の下から出てちゃんと謝ろう)
北野(そして、この封筒を渡そう…1、2、3で出よう)
北野(1…)
北野(2の…さ―――)
タッタッタ…バンッ!
上条「姫神!」
姫神「あ。」
北野(あれこの声は?…上条君?)
上条「!……禁書!くそ――」
バッ
ステ「……」
309 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 17:43:47.39 ID:1n/6NUDO
北野(あの人…この前の怪しい人だ…何で上条君と一緒なのかな?)
ステ「…残念だが、君に目的を成し遂げる事はできないよ」
アウ「ふっ、今更ながら我が真意に気付いたか。ならばその大成を前に己が無力を嘆き、嫉妬に身を焦がす良い」
ステ「うまくいくなら焦がし甲斐もあるんだがねぇ…繰り返すが、君に彼女…禁書は救えない」
上条「え?…禁書を?」
アウ「貴様はしくじったというだけの事だ。だが、私は…私はこの子を…」チラッ
禁書「すぅ…すぅ…」
310 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 17:44:51.36 ID:1n/6NUDO
アウ「十万三千冊もの魔導書を一身に背負い、決してその呪縛から逃れぬことのできない少女…にもかかわらず、その運命を受け入れてなお己が不幸より、他人の幸福のために……」
上条(こいつ、禁書を知っていた?)
ステ「…彼も禁書のパートナーだったのさ…」
上条「なっ……」
ステ「今年は君、去年は僕、そして…三年前のパートナーがこのアウレオルス・イザード…というわけだ」
アウ「これまで禁書目録は一年ごとに――――」
311 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 17:45:22.94 ID:1n/6NUDO
北野(???)
北野(話しが全く見えないなあ…十万三千冊?魔導書?)
北野(…とりあえずこの塾の先生が禁書ちゃんの知り合いなのは分かったけど……)
北野(…何で上条君達と険悪な雰囲気になってるんだろ?)
北野(……あ…そういえば今日の晩御飯何にしようかな…)
北野(確か豆腐の賞味期限が今日までだったな…時間も時間だし帰ったらお味噌汁にしようかな)
312 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/07/05(月) 17:46:36.73 ID:1n/6NUDO
北野(おかずは魚でも焼いて―――)
アウ「倒れ伏せ!侵入者共!」
上条・ステ「ぐっ!」ズンッ!
北野(えっ?……)ヒョコッ
北野(な、何が起きてるの?何で上条君達は倒れているの!?)
アウ「我が思いを踏みにじり!我が願いを嘲笑い!…よかろうこの屈辱…」スッ
北野(!?)
北野(た、大変だ!あの塾の先生!針を自分の首に刺そうとしてる!なんとしても自殺を止めなきゃ!!)バッ!
313 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/07/05(月) 17:47:57.75 ID:1n/6NUDO
アウ「貴様等の死をもってあがらってもら――――」
北野「きえええええっ!」ズダダダダダッ!
アウ「な、誰だ!!」クルッ
ステ「う…あいつは…?」
上条「ぐ…き、北野…何でここに…?」ググッ
姫神(あの時の…顔面凶器。……何故ここに?)
北野「せえきえー!(訳:先生ー!)しじゃちゃきえー!(訳:死んじゃだめー!)」
アウ(な、なんだこの化け物は!?)
314 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 17:48:51.36 ID:1n/6NUDO
北野「きえええええっ!」シュバッ!
アウ「なっ」
ガシッ!
北野「はぁ…はぁ…」
アウ「き、貴様もこいつらの仲間か!は、離せ!」ググッ
北野「はぁはぁ…この腕は…離しませんよ」
アウ「な、何!?」
北野「だって…先生、命は一つしかないんですよ…そんな悲しい行為はやめてください…」ググッ
アウ「き、貴様!何を訳の分からぬ事を!」
上条「ぐっ…がぶっ」バキーン
315 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/07/05(月) 17:50:02.01 ID:1n/6NUDO
アウ「!」
アウ「ば…馬鹿な…貴様…我がアルスマグナムを打ち消し――」
北野「先生!もうやめてください!命は大事にしてください!」ポロポロ
アウ「くっ…貴様、離せ!」ジタバタ
上条「うおおぉっ!」ダダダッ!
上条「そげぶっ!」ドゴンッ!
アウ「ぶべらっ!」ゴロゴロ…ドサッ…死ーん…
北野「えっ?えっ?…………何で?」
上条「はぁはぁ……勝った」
禁書「すぅ…すぅ…」
姫神(……よわっ。)
ステ(床冷てぇ……)
316 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 17:50:47.85 ID:1n/6NUDO
数日後
―とある公園―
上条「…んじゃ、アウレオルスは野に放ったのか?」
ステ「ああ、記憶を消し、顔も変えたから問題はないと思ったからね」
上条「そっか」
ステ「…しかし…君の友人…北野誠一郎…だったかな?…何者なんだい彼は?」
上条「ん~~…そうだかあ…純朴で心が澄み切った優しい高校生…かな?」
ステ「あの顔で…か…?」
上条「顔は関係ないだろ…実際あいつは…良い奴だよ…」
ステ「……信用してるんだね君」
上条「ああ、あいつはとびっきりの親友さ」
317 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/05(月) 17:51:08.87 ID:1n/6NUDO
北野「上条く~ん」タタッ
上条「お、北野……ってあれ?スティルの奴どこ行ったんだ?」
北野「どうしたの?」
上条(…ま、いいか……)
上条「何でもねーよ…所で北野…前にも言ったが…」
北野「魔術のことだね、大丈夫だよ。約束通り誰にも言わないよ」
上条「…なんかお前を巻き込んじまって…本当にすまん」
北野「ううん、気にしないで。それに友達が困ってたのを助けれたんだから、僕は後悔してないよ」
上条「ありがとう…北野…」
318 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/05(月) 17:51:40.31 ID:1n/6NUDO
北野「そういえばさ、あの娘…え~と…」
上条「姫神秋沙のことか?」
北野「そうそう、秋沙ちゃんはあれからどうしたのかな…って思ってさ」
上条「とりあえず、今は小萌先生のとこで居候してるよ…小萌先生面倒見良いからな」
北野「良かった」ホッ
上条「ははっ、相変わらず人の心配ばっかりだな北野は」
北野「そうかな?」
上条「しかし、三沢塾もこれから―――」
319 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 17:52:33.90 ID:1n/6NUDO
北野(あれ?……何か忘れてるような?)
北野「……ハッ!」
北野「きええええっ!」
ビクッ 上条「い、いきなりどうした北野?」
北野「わ、忘れてた…」
上条「………何を?」
北野「封筒……」
北野「届けてない……」
上条「…………はっ?」
ACT7後編終わり
320 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 18:30:25.10 ID:1n/6NUDO
―おまけ―
アウ「貴様等の死をもってあがらってもらう!」ブスッ
北野「きえええええっ!」ズダダダダダッ!
アウ「な、誰だ!!」クルッ
北野「せえきえー!(訳:先生ー!)しじゃちゃきえー!(訳:死んじゃだめー!)」
アウ「ひっ!な、なんだあの悪魔は!く、食われてしまう―――ハッ!」
アウ「し、しまっ」
北野「せえきえー!!(訳:先生ー!)ガパッ!
アウ「ギャーーーー!」
バクンッ!…バキ…ゴキ…ボリッ
上条「北野の奴…」
ステ「アウレオルスを…」
姫神「捕食した…。」
禁書「すぅ…すぅ…」
北野と別れ、先に禁書を家に帰した俺はスティルという魔術師と合流し……ディープブラットの姫神秋沙…彼女を助けるべく、わたくし上条当麻はロン毛と共に三沢塾に殴り込みにかけたわけである
…だが…そこで俺達を待っていたのは、錬金術師…アウレオルス・イザードの想像を絶する返り討ち……
…そして、更なる事態が起きてしまう……禁書が…三沢塾に来てるかも知れない……急がなきゃ…三沢塾へ!
303 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 17:39:26.10 ID:1n/6NUDO [2/19]
一方北野君は……
―三沢塾―
北野「困ったな…迷っちゃった…」トコトコ
北野「塾に来たのはいいけど…誰もいないから封筒渡せれないなあ…ひょっとしたら今日はお休みなのかな…?」トコトコ
北野「う~~ん……ん?」ビタッ
北野(少しドアが開いてる…誰かいるのかな…?)
コンコン
北野「すいませ~ん、失礼します」
ガチャッ
北野「…誰もいないや……えっ?禁書ちゃん?」
禁書「すぅ…すぅ…」
北野「…何で塾に禁書ちゃんが?」
コツコツ
北野「あ、誰か来た!」
304 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 17:40:00.61 ID:1n/6NUDO
北野(ど、どどどうしよう!封筒を渡す為とはいえ勝手に部屋に入っちゃったし、塾の先生だったら怒られちゃう!)アセアセ
コツコツ
北野(え、えーと…)アセアセ
コツコツ
北野(とりあえず、机の下に隠れなきゃ!)ササッ
ガチャ…コツコツ
北野(………)ドキドキ
コツコツ…ビタッ
アウ「ふっ、必然…」
北野(バレた!?)
アウ「あらゆる信仰、技術をもってしても足らせん事があるのなら、人の理を外れる事に何の躊躇いがあろう…」
北野(バレてない…みたい)ホッ
305 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 17:40:43.34 ID:1n/6NUDO
禁書「すぅ…すぅ…」
アウ「…ふっ」
姫神「このひと…。」
北野(ん?この声は…あの時の変な女の子?)
アウ「自然、やがてお前のその悲しみから解き放たれる…もう間もなくだ…粛然、かかる漆黒の彼方から呼び寄せるがいい、その甘美なる血の匂いによって吸血鬼たちを…」
姫神(…誰も傷つけずにすむ……もう…誰も……。)
北野(???)
306 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 17:41:41.98 ID:1n/6NUDO
―三沢塾廊下―
上条「本当だな?本当に野郎の居所を掴んだんだな」スタスタ
ステ「この僕が無駄にビルの中を散策していたと思っているのかい?」スタスタ
上条「それにしても言葉一つで何でも思い通りにできちまうなんて…くそ…あんな野郎からどうやって姫神を…しかも禁書の奴までいるみたいだし…」
ステ「仮にあの娘が迷いこんでいたとしても、いきなり危害を加えられる事はまずない何故なら…」スタスタ
ステ「…待てよ」ピタッ
ドンッ 上条「おっわあ、って急に止まるなよ」
307 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 17:42:14.19 ID:1n/6NUDO
ステ「……」
上条「急に考え込んでどうしたんだよ」
ステ「…チッ、なるほどそういう事か」
上条「は?」
ステ「三年も潜伏していれば、世情にも疎くなるわけだ」
上条「?」
ステ「何でもない…奴のとこまですぐそこだ…足を引っ張らないでくれよ」スタスタ
上条「へ、ぬかせよ」スタスタ
308 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 17:43:10.58 ID:1n/6NUDO
北野(どうしよう…なんか出るに出られなくなっちゃった…)
北野(考えてみれば、隠れる必要なんてないよね…)
北野(…よし、机の下から出てちゃんと謝ろう)
北野(そして、この封筒を渡そう…1、2、3で出よう)
北野(1…)
北野(2の…さ―――)
タッタッタ…バンッ!
上条「姫神!」
姫神「あ。」
北野(あれこの声は?…上条君?)
上条「!……禁書!くそ――」
バッ
ステ「……」
309 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 17:43:47.39 ID:1n/6NUDO
北野(あの人…この前の怪しい人だ…何で上条君と一緒なのかな?)
ステ「…残念だが、君に目的を成し遂げる事はできないよ」
アウ「ふっ、今更ながら我が真意に気付いたか。ならばその大成を前に己が無力を嘆き、嫉妬に身を焦がす良い」
ステ「うまくいくなら焦がし甲斐もあるんだがねぇ…繰り返すが、君に彼女…禁書は救えない」
上条「え?…禁書を?」
アウ「貴様はしくじったというだけの事だ。だが、私は…私はこの子を…」チラッ
禁書「すぅ…すぅ…」
310 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 17:44:51.36 ID:1n/6NUDO
アウ「十万三千冊もの魔導書を一身に背負い、決してその呪縛から逃れぬことのできない少女…にもかかわらず、その運命を受け入れてなお己が不幸より、他人の幸福のために……」
上条(こいつ、禁書を知っていた?)
ステ「…彼も禁書のパートナーだったのさ…」
上条「なっ……」
ステ「今年は君、去年は僕、そして…三年前のパートナーがこのアウレオルス・イザード…というわけだ」
アウ「これまで禁書目録は一年ごとに――――」
311 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 17:45:22.94 ID:1n/6NUDO
北野(???)
北野(話しが全く見えないなあ…十万三千冊?魔導書?)
北野(…とりあえずこの塾の先生が禁書ちゃんの知り合いなのは分かったけど……)
北野(…何で上条君達と険悪な雰囲気になってるんだろ?)
北野(……あ…そういえば今日の晩御飯何にしようかな…)
北野(確か豆腐の賞味期限が今日までだったな…時間も時間だし帰ったらお味噌汁にしようかな)
312 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/07/05(月) 17:46:36.73 ID:1n/6NUDO
北野(おかずは魚でも焼いて―――)
アウ「倒れ伏せ!侵入者共!」
上条・ステ「ぐっ!」ズンッ!
北野(えっ?……)ヒョコッ
北野(な、何が起きてるの?何で上条君達は倒れているの!?)
アウ「我が思いを踏みにじり!我が願いを嘲笑い!…よかろうこの屈辱…」スッ
北野(!?)
北野(た、大変だ!あの塾の先生!針を自分の首に刺そうとしてる!なんとしても自殺を止めなきゃ!!)バッ!
313 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/07/05(月) 17:47:57.75 ID:1n/6NUDO
アウ「貴様等の死をもってあがらってもら――――」
北野「きえええええっ!」ズダダダダダッ!
アウ「な、誰だ!!」クルッ
ステ「う…あいつは…?」
上条「ぐ…き、北野…何でここに…?」ググッ
姫神(あの時の…顔面凶器。……何故ここに?)
北野「せえきえー!(訳:先生ー!)しじゃちゃきえー!(訳:死んじゃだめー!)」
アウ(な、なんだこの化け物は!?)
314 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 17:48:51.36 ID:1n/6NUDO
北野「きえええええっ!」シュバッ!
アウ「なっ」
ガシッ!
北野「はぁ…はぁ…」
アウ「き、貴様もこいつらの仲間か!は、離せ!」ググッ
北野「はぁはぁ…この腕は…離しませんよ」
アウ「な、何!?」
北野「だって…先生、命は一つしかないんですよ…そんな悲しい行為はやめてください…」ググッ
アウ「き、貴様!何を訳の分からぬ事を!」
上条「ぐっ…がぶっ」バキーン
315 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/07/05(月) 17:50:02.01 ID:1n/6NUDO
アウ「!」
アウ「ば…馬鹿な…貴様…我がアルスマグナムを打ち消し――」
北野「先生!もうやめてください!命は大事にしてください!」ポロポロ
アウ「くっ…貴様、離せ!」ジタバタ
上条「うおおぉっ!」ダダダッ!
上条「そげぶっ!」ドゴンッ!
アウ「ぶべらっ!」ゴロゴロ…ドサッ…死ーん…
北野「えっ?えっ?…………何で?」
上条「はぁはぁ……勝った」
禁書「すぅ…すぅ…」
姫神(……よわっ。)
ステ(床冷てぇ……)
316 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 17:50:47.85 ID:1n/6NUDO
数日後
―とある公園―
上条「…んじゃ、アウレオルスは野に放ったのか?」
ステ「ああ、記憶を消し、顔も変えたから問題はないと思ったからね」
上条「そっか」
ステ「…しかし…君の友人…北野誠一郎…だったかな?…何者なんだい彼は?」
上条「ん~~…そうだかあ…純朴で心が澄み切った優しい高校生…かな?」
ステ「あの顔で…か…?」
上条「顔は関係ないだろ…実際あいつは…良い奴だよ…」
ステ「……信用してるんだね君」
上条「ああ、あいつはとびっきりの親友さ」
317 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/05(月) 17:51:08.87 ID:1n/6NUDO
北野「上条く~ん」タタッ
上条「お、北野……ってあれ?スティルの奴どこ行ったんだ?」
北野「どうしたの?」
上条(…ま、いいか……)
上条「何でもねーよ…所で北野…前にも言ったが…」
北野「魔術のことだね、大丈夫だよ。約束通り誰にも言わないよ」
上条「…なんかお前を巻き込んじまって…本当にすまん」
北野「ううん、気にしないで。それに友達が困ってたのを助けれたんだから、僕は後悔してないよ」
上条「ありがとう…北野…」
318 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/05(月) 17:51:40.31 ID:1n/6NUDO
北野「そういえばさ、あの娘…え~と…」
上条「姫神秋沙のことか?」
北野「そうそう、秋沙ちゃんはあれからどうしたのかな…って思ってさ」
上条「とりあえず、今は小萌先生のとこで居候してるよ…小萌先生面倒見良いからな」
北野「良かった」ホッ
上条「ははっ、相変わらず人の心配ばっかりだな北野は」
北野「そうかな?」
上条「しかし、三沢塾もこれから―――」
319 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 17:52:33.90 ID:1n/6NUDO
北野(あれ?……何か忘れてるような?)
北野「……ハッ!」
北野「きええええっ!」
ビクッ 上条「い、いきなりどうした北野?」
北野「わ、忘れてた…」
上条「………何を?」
北野「封筒……」
北野「届けてない……」
上条「…………はっ?」
ACT7後編終わり
320 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 18:30:25.10 ID:1n/6NUDO
―おまけ―
アウ「貴様等の死をもってあがらってもらう!」ブスッ
北野「きえええええっ!」ズダダダダダッ!
アウ「な、誰だ!!」クルッ
北野「せえきえー!(訳:先生ー!)しじゃちゃきえー!(訳:死んじゃだめー!)」
アウ「ひっ!な、なんだあの悪魔は!く、食われてしまう―――ハッ!」
アウ「し、しまっ」
北野「せえきえー!!(訳:先生ー!)ガパッ!
アウ「ギャーーーー!」
バクンッ!…バキ…ゴキ…ボリッ
上条「北野の奴…」
ステ「アウレオルスを…」
姫神「捕食した…。」
禁書「すぅ…すぅ…」
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