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上条「北野誠一郎?」ACT7前編

264 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 22:57:55.80 ID:gO/jEEDO [1/19]

―とある街通り―

上条「まさか参考書如きが三千六百円するとは…」

北野「良い参考書は大体その位の値段だよ」

上条「はあ…不幸だ」

禁書「とうまはそんな本がないと勉強が全然ダメなんて…正に猫にドッグフードなんだよ」

北野(それを言うなら猫に小判……まあ…使い方は間違ってないとは思うけど…)

上条「なんだそりゃ?…上条さんは誰かさんと違って真面目な学生なんです」

禁書「あ~あ…三千六百円もあればこの暑いなか、アイスとかアイスとかアイスとか…いっ~~ぱい食べれるのに」

上条「仮に参考書を買わなかったとしても、それはないな」

禁書「ぶ~~!とうまのケチ」

上条「はいはい、上条さんはケチで結構ですよ」

265 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 22:58:21.62 ID:gO/jEEDO [2/19]

北野「でも、確かにこう暑いとアイスも食べたくなるね」

禁書「ほら!とうま、悪魔さんもこう言ってるしアイス食べようよ~とうま~」

上条「いけません、我慢しなさい」

禁書「やだやだやだや~だ~~!アイスアイス!食べたーい!!」ジタバタ

上条「まったく…ダメなものはダメです!ワガママを言うんじゃありません!」

北野(…なんかスーパーで見かけるお母さんと子供のやりとりみたい……)

266 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 22:58:46.02 ID:gO/jEEDO [3/19]

北野「…上条君、僕がお金出すからアイス食べに行こうよ」

上条「えっ?いやいや悪い――」

禁書「ホント!!ありがとうなんだよ!悪魔さんが天使に見えるんだよ♪」

上条「こら禁書!お前って奴は!」

北野「まあまあ、僕もアイスが食べたかったし、それに付き合ってもらうお礼という事で僕に支払わせてよ…それなら構わないでしょ?」

上条「う~ん……悪いな北野」

北野「気にしないで、じゃあアイス食べに行こう」

禁書「アイス♪アイス♪」

267 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 22:59:15.14 ID:gO/jEEDO [4/19]

―マクロナルロ―

北野「アイス屋は休みばっかりで、結局ここになっちゃったね…」

上条「ん?別にここでもいいだろ、シェーキもアイスも似たようなもんだし」

北野「ごめんね」ショボン

上条「なんで北野が謝るんだよ、しょうがないだろ。それに禁書は禁書でシェーキで満足してるみたいだしな」チラッ

禁書「むむむ……イチゴとバニラ…どちらから手をつけるか悩むとこなんだよ」

北野「……」

上条「なっ?」

268 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 22:59:45.54 ID:gO/jEEDO [5/19]

上条「まあ、とりあえず空いてる席に座ろうぜ」

北野「うん、どこかないかな」キョロキョロ

上条「う~~ん…混んでるな…あれ、禁書は?」

禁書「とうまー、悪魔さーん、ここの人が席一緒でもいいって」

上条「でかした禁書、北野もそっちに行こうぜ」スタスタ

スタスタ 北野「あのう、どうもすいませ……ってあれ?美琴ちゃん」

美琴「あ、やっぱり。この子が悪魔さんとか呼ぶから、もしやと思ったら…」

269 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 23:00:17.31 ID:gO/jEEDO [6/19]

美琴「…って、何でアンタまでいんのよ!」ガタッ

上条「えっ?…えっと~~…」

上条(なぁ、北野…この娘は俺の知り合いなのか?つーかどういう関係なんだ?)ヒソヒソ

北野(まず、学園都市第三位の電撃使いでlv5の能力者…超電磁砲とも言われてる娘だよ)ヒソヒソ

上条(ふんふん、それで)ヒソヒソ

北野(そして常盤台に通う中学生で名前は御坂美琴ちゃん…君とは何故か会うたびに勝負をしたがる変わった娘…)ヒソヒソ

上条(……ちょっと待った?……何で無能力者の上条さんに勝負をけしかけてくるんだ?)ヒソヒソ

北野(…それは、僕にも良くわからない)ヒソヒソ

禁書(二人共、何でヒソヒソ話ししてるのかな?)

美琴「………」プルプルッ

270 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 23:00:43.23 ID:gO/jEEDO [7/19]

美琴「ちょっとアンタ…無視すんなやゴルアアアッ!」バリバリ!

上条「おい、ちょっ!」バキーン

美琴「…相変わらず私の電撃を打ち消すなんて…ふざけた能力ね」

上条「…あのなあ…場所を考えろよ!もし、他の人に当たったらどうすんだよ!」

美琴「うっ……む、無視するあんたが悪いのよ!」

上条「何でそうなるんだよ!?」

美琴「ふん!うっさい!」

北野「ふ、二人共ケンカはやめようよ」オロオロ

禁書(…イチゴよりバニラの方が美味しいんだよ)ズズッー

271 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 23:01:10.84 ID:gO/jEEDO [8/19]




美琴「それで、三人でここに来たわけなんですね」

北野「うん、美琴ちゃんは?」

美琴「私?私は漫画読み終わって暇だから街をぶらぶらした後に、ここで休憩してたとこです」

上条「…常盤台って…お嬢様学校なのに…なんだかなぁ」ハァ

美琴「どういう意味よ…?」ギロッ

北野「け、ケンカはダメだよ」

禁書(いやしかし……イチゴのほのかに残る爽やかな味も捨てがたいんだよ)

272 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 23:01:44.80 ID:gO/jEEDO [9/19]

上条「…所でさっきから気になるんだが…」

美琴「何よ?」

上条「…北野と上条さんは同い年なのに、何でお前俺には敬語使わないんだ?」

美琴「……さあ?何でだろ?」

上条「…何でわからないんだよ」

美琴「細かい事をいちいちうるさいわねー」

北野(言われてるみれば確かに)

禁書(ダメ…どちらかを選ぶなんて私にはできないんだよ…イチゴにバニラ…どっちもナンバーワンなんだよ)

273 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 23:02:12.99 ID:gO/jEEDO [10/19]

美琴「……ねえ、あんたはこの馬鹿とはどういう関係なの?まさか外国の従兄弟とかではないだろうし」

禁書「ん?私ととうま?それはね私が魔術師に追われ―――フゴッ!」

上条「いや~!俺の親父にちょっと知り合いの人がいて、その家のご両親がちょくちょく日本から出るもんで、それで良く家で結構な頻度で預かってんだよ!でも今回は俺の実家にいる両親も家を空けてるからやむえず、俺が今こっちで預かってるのさ!はははは!」

禁書「もが~~!」ジタバタ

美琴(…怪しい)

北野(…上条君…今の嘘はちょっと厳しいものがあると思う…)

275 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 23:02:51.05 ID:gO/jEEDO [11/19]

美琴「…はあ…まあいいや…あんたの事だからどうせ自分から厄介事に首でも突っ込んだとかなんかなんでしょ…」

上条「はは…まあ、な」

―ガブッ!―

上条「いってぇっ!何しやがる禁書!」

禁書「フンだ!いつまでも私の口を抑えてるとうまがいけないんだよ!」

上条「だからって噛むことないだろうが!」

―ワーワーギャーギャー!―

北野「また始まっちゃった…」

美琴(なんか……仲良いわね…)

276 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 23:03:17.70 ID:gO/jEEDO [12/19]

姫神(………)ガタッ

トコトコ……

上条「そんなんだからお前は――チョンチョン――ん?」

姫神「……百円。」

上条「……はい?」

姫神「電車賃、後百円足りない。だから、頂戴。」

上条(……巫女さんがよりにもよって…何故俺に百円をたかるんだ?……つーか誰だよ!なんか上条さんの不幸センサーがビンビンきてますよ~!)

北美禁(…誰?)

277 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 23:03:46.16 ID:gO/jEEDO [13/19]

姫神「百円。」

上条「……無理、こちとら参考書の購入という予定外の出費で財政的に厳しいんだからな」

姫神「…ちっ…ケチ。」

上条「ケチって…何で知らない奴にそんな事言われなきゃならないんだよ!」

美琴(…まあ正論ね…しかし…この人綺麗ね…)

北野(上条君って…本当に懐がきついんだな)

禁書(…なんだか面白くないんだよ)

278 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 23:04:18.33 ID:gO/jEEDO [14/19]

姫神「こんな美人に頼まれてるのに…百円も出せないなんて……。」ジ~

上条「あ~~もう!だから無理だっつってんだろ!」

姫神「…じゃあ。」クルッ

北野「えっ?」

姫神「そこの顔面凶器の君、百円頂戴。」

北野(顔面凶器?…う~ん、服装はともかくなんだかこの人本当に困ってるみたいだな……よし)

北野「うん、いいよ…はい」つ百円

279 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 23:04:52.72 ID:gO/jEEDO [15/19]

姫神「おお……ありがとう。」

上条「北野…お前人が良過ぎるぞ」

美琴「あんたね~心が狭いわよ…百円くらいいいじゃない。言い方はともかくこの人本当に困ってるみたいなんだから…小さいわねー」

禁書「…確かに…とうまはケチ過ぎるんだよ」

上条(えっ?…何この流れ)

美琴「はあ……でも、北野さんはこいつに比べて優しいですね」

北野「そうかな?」

禁書「悪魔さんはやっぱり良い人なんだよ」

上条(…………)

280 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 23:05:20.77 ID:gO/jEEDO [16/19]

ゾロゾロゾロ

上条「…ん?何だ…」

北野「あれ?この人達いつの間に集まってたんだろ…」

美琴(何この人達…)

姫神「……。」スタスタ

上条「あ、この人達お前の知り合いなのか?」

姫神「うん。塾の先生。」

上条「塾の…先生?」

姫神「……。」スタスタ…

281 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 23:06:13.10 ID:gO/jEEDO [17/19]

北野「学園都市の塾の先生達は、生徒の面倒もみてるの?」

美琴「さあ?…私は通った事ないからわからないです」

上条「……」

美琴「…なんだかな~…」

北野「…あ、そろそろ帰らなきゃ…皆悪いんだけど僕先に帰るね、それじゃあ」スタスタ

上条「おうまたな北野」

禁書「またなんだよ悪魔さん」

美琴「北野さんさようなら~……私も帰るかな…ってその前に――ちょっとあんた」キッ

上条「ん?なんだよ」

美琴「今日は北野さんに免じて勘弁してあげるけど…次会ったらはちゃんと勝負して今度こそ白黒つけるからね…覚えてなさいよ」スタスタ

上条「白黒って…はぁ……不幸だ」

282 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 23:07:18.99 ID:gO/jEEDO [18/19]

北野「…しかし、あの巫女さんの格好した女の子は変わってたな~」トコトコ

北野「ん……?何か落ちてる」ヒョイ

北野「封筒…?届け先は…」

北野「……三沢塾の○○○さん…宛てか」

北野「…よくわからないけど、大事な書類とか入ってたら多分困るよね」

北野「…よし、届けに行こう」


ACT7前編終わり

283 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/01(木) 23:08:57.75 ID:gO/jEEDO [19/19]
仕事が忙しくなってきたので、続きを書くのは遅くなると思います

スイマセンm(_ _)m

Tag : エンジェル伝説とある魔術の禁書目録

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