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上条「北野誠一郎?」ACT6
―とある男子寮―
北野「えーと…あった、ここが上条君の部屋か」
北野「…結局なんだかんだでお見舞いに行く前に退院しちゃったし…なんだか上条君には悪いことしちゃったなあ…」
北野「…でも、大丈夫だよね。そのお詫びとしてちょっと奮発して買った豪華絢爛お見舞い果物セットを持ってきたし…」スッ
ピンポーン
『はーい、どちら様なんだよ?』
北野(あれ?…女の子の声?……部屋は…間違えてない……それにここ…男子寮なハズ…だよね?)
240 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/27(日) 05:17:43.51 ID:W..mWUDO [2/11]
北野「…あのう…こちらは上条当麻さんのお宅ですよね?」
『そうだよー、今とうまは――』
『ばっ――馬鹿っ!禁書勝手に応対するな!』
『ぶ~~!とうま!何もいきなり怒鳴ることないじゃない!』
『お前が居ることは秘密なんだから、こんなことしちゃ駄目だろうがっ!』
『私は悪くないもん!さっさと応対しないとうまがいけないんだよ!』
『なんで上条さんが悪いんだよ!』
『ワーワーギャーギャー!』
北野「……」
241 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/27(日) 05:19:12.72 ID:W..mWUDO
『……結局…とうまは私のことなんかどうでもいいんだね…』
『(!?)――ちょっ!待て禁書!話せば分かる!落ち着け、いや落ち着いて下さい!』
『とうまの…』
『馬鹿!やめれ禁書!』
『とうまのばかーーーっ!!ガブッ!』
『ウギャアアァ!不幸だーーーー!?』
北野「…あのぅ…」
242 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/27(日) 05:20:31.89 ID:W..mWUDO
上条「う~~…頭が…頭が…痛い…」シクシク
北野「その…大丈夫…上条君?」
上条「北野ありがとう~…そうやって上条さんに優しい言葉をかけてくれるのはお前だけだよ~」
禁書「ふんっ!自業自得なんだよ……所で悪魔さん、あなたが持ってる美味しそうな物…私はさっきから気になるんだよ」チラチラ
上条「こら、禁書!」
北野「まあまあ上条君、これは上条君のお見舞いに持ってきた物だから、後で二人で食べてよ」
上条「なんか気を使わせて悪いな…ごめん北野」
北野「ううん、こっちこそ入院してる時にお見舞いに行けなくてごめんね」
243 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/27(日) 05:21:26.44 ID:W..mWUDO
禁書「わ~い!悪魔さんは顔に似合わず良い人なんだね♪」
上条「こら禁書!北野に失礼だぞ!」
禁書「も~、とうまはいちいち細かすぎなんだよ」
上条「お前が大雑把過ぎるんだよ!」
ワーワーギャーギャー!
北野(良かった…上条君元気そうで)
244 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/27(日) 05:23:30.46 ID:W..mWUDO
北野「所で上条君、この娘は?」
上条「ああ、この前話した奴、禁書だよ」
北野「(変わった名前だなぁ)よろしくね、禁書ちゃん」
禁書「よろしくなんだよ悪魔さん」
上条「だからお前――」
北野「いいよ上条君、僕気にしてないから」
上条「……北野がそういうなら――でも禁書、北野に迷惑かけるような事はしちゃ駄目だぞ」
禁書「分かってるんだよ、それに美味しいものを持ってきてくれる人に悪い人はいないんだよ」
245 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/27(日) 05:25:19.00 ID:W..mWUDO
北野「…上条君ちょっと耳貸して」
上条「ん?どうした」
北野(…記憶がないことは…この娘にも教えてないの?)ヒソヒソ
上条(…北野以外には誰にも言ってないし、言うつもりもない……もし知れば…きっと禁書は悲しむから…だから何も言わない…)ヒソヒソ
北野(……分かった)ヒソヒソ
北野(上条君がそう決めたのなら、僕も誰にも言わない)ヒソヒソ
上条(ありがとう……北野)ヒソヒソ
禁書「……」ジー
上条「ん、どうした禁書?」
禁書「…男だけでヒソヒソ話はとっても気持ち悪いんだよ…」
246 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/27(日) 05:29:29.91 ID:W..mWUDO
北野君、上条、禁書…彼等は他愛もない話しやくだらない話しを楽しむ…そして、時は過ぎ…
北野「…そろそろ僕帰るね。なんか今日は、長居しちゃってごめんね」
上条「いや、こっちこそ大したおもてなしできなくてスマン」
禁書「悪魔さん、また美味しいものを持ってきてくれると嬉しいんだよ」
上条「…お前はそれしか頭にないのかよ」ハァ
北野「あはは…じゃあお邪魔しました」
上条「ああ、気をつけて帰れよー」
禁書「またなんだよ」
248 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/27(日) 05:33:17.69 ID:W..mWUDO
北野「…」
北野君は歩きながら考えてた…上条の…彼の周りに対する優しさを…
北野「誰も傷つけたくない…」
北野「…悲しむから何も言わない…かぁ」トコトコ
北野「…上条君は強いなぁ」トコトコ
北野「……」トコトコ
北野「友達として僕に出来ることって何だろ…」
ドン
スティル「おっと」
北野「あ、すいません考え事してて」
スティル「(悪魔…?)いや、こちらも前をちゃんと見てなかった‥気にしなくていいよ」スタスタ
北野「‥‥‥」
北野「…あの人……あんな格好で暑くないのかな?」
249 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/27(日) 05:34:40.04 ID:W..mWUDO
スティル「……さて…」
スティル「これから…どうしたものかな……」
スティルは上条の寮の近くまで歩むと、足を止めて寮を見上げる
スティル「……」
煙草に火をつけ、一息つけた後、彼は一人呟く
スティル「吸血鬼…ね」
ACT6終わり
255 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[gesu] 投稿日:2010/06/29(火) 22:09:20.68 ID:w5k4K6DO
―おまけ―
北野「初めまして…北野誠一郎と言います」ペコリ
禁書「……」
上条「おい、禁書…お前もあいさつしなさい。北野に失礼だろうが」
禁書「…無理なんだよ…」
北・上「へ?」
禁書「…私はシスターなんだよ、悪魔と話す事は決してしちゃいけないんだよ!!」
北野「……」ズーン
上条「変わりに謝っとく…ごめん北野」
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