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とある男児の根性理論
74 名前:とある男児の根性理論[] 投稿日:2010/06/23(水) 17:24:47.51 ID:iMXrfBs0 [1/9]
何レスか投下しようと思います。よろしくです。
あ、前回は前スレの676です。たしか。
何レスか投下しようと思います。よろしくです。
あ、前回は前スレの676です。たしか。
75 名前:とある男児の根性理論[] 投稿日:2010/06/23(水) 17:26:37.70 ID:iMXrfBs0 [2/9]
七月二十日 とある高校の学生寮 AM5:00
TV『一月二十日から二月十八日生まれのみずがめ座のあなたは恋もお金も仕事も最強運!
まったくありえないことにどう転がってもイイことしか起こらないので宝くじでも買ってみろ!
あんまりモテモテちゃうからって三股四股に挑戦、なんてのはダメダメなんだぞ♪』
漠然と朝の占いを見つつ早朝の筋トレを終らした削板軍覇は、まだ自分の体温を残している布団をたたんでいた。
そういえば隣室の隣室の上条当麻はみずがめ座だったな羨ましいないや根性でどうにでもなるなどと思いつつ
朝から補習という嫌な気分を切り替えるべく、日光を浴びようとさわやかな行動を選択し、ベランダに出た削板の目の前に
白い少女が舞い降りる(舞い降りるというにはいささか速い速度で)。
削板「なぬ!?」
禁書「あぅっ」ぽすっ
勢い良く手すりに引っかかる銀髪緑眼の落下系少女。その姿はさながら干された布団のよう。
などと削板があまりの出来事に呆けていると、
禁書「…困っている人に手を差しのべよって、日本人は教えられないのかな?」
流暢な日本語で話し掛けられた。外国語(に限らず)の成績が良くはない削板にしてみればありがたい。
76 名前:とある男児の根性理論[] 投稿日:2010/06/23(水) 17:27:37.84 ID:iMXrfBs0 [3/9]
削板「…俺の名前は削板軍覇って言うんだが」
まだショックから立ち直れていないのか、すこしハズレた受け答えをする削板。
禁書「私の名前は禁書目録(インデックス)って言うんだよ。よろしく、ぐんは♪」
削板「禁書目録?変な名前だな」
禁書「むぅ。あなたのぐんはって名前もジャパニーズにしては変わった名前かも」
削板「この街じゃあまりおかしくはないんだがな…」
削板の頭に浮かぶのは、今まで研究などで顔を合わせてきた能力者や研究者達。外部のそれと比べれば奇妙な名前が多い…らしい。
削板「…ところで結構な速度でぶつかってたけど、痛くないのか?」
禁書「ん、へーきだよ。私にはこの『歩く教会』があるからね」
削板「『歩く教会』? その服、最新の対衝撃吸収用の素材でも使っているのか?」
禁書「たいしょー…?それはよくわからないけど、これに使われてる魔術はトリノ聖骸布と同じもので、法王級の防御力なんだよ!」
削板「………魔術?」
禁書「まあ、一般の人にはわからないかもね。だいたいの地域で魔術は一部の人々だけの秘匿とされてるから―――」
ふしぎワードが出てきたと思ったらいきなりオカルト講座が始まってしまった。イギリス、バチカン、魔導書、魔術結社、etc...
77 名前:とある男児の根性理論[] 投稿日:2010/06/23(水) 17:28:25.65 ID:iMXrfBs0 [4/9]
と、削板が疑問を口にする間もなく少女の肩ががくりと落ちる。
削板「?どうした?」
禁書「……お………」
削板「お?」
禁書「お腹がへったんだよ。…おいしいご飯をくれるとうれしいな♪」
こんないたいけな少女の笑顔を曇らせるなんて根性の無いことができるだろうか。いやできない。
と削板が決意を新たに拳を固く握ったところで―――
―――どこからかベランダのてすりを三毛猫が走ってきた。驚いた少女がベランダから落ちてしまう。
禁書「ひゃぁっ!?」
削板「ッ危な―――!」
削板はとっさに左手で手すりを、右手で少女の服の袖を掴み、引き上げようとする。が、
削板(力が…込められない!?)
服を確かに握っているはずなのに、ウナギでも掴んでいるような、そんな手応えの無い感覚になる。これが魔術という奴だろうか。
はやく引き上げないと、ずるずるとインデックスは落ちていってしまうのに。
そう考えた刹那。
カチリと頭の中でスイッチが切り替わる。カラダに得体の知れないチカラが宿る。
削板「ぬうオオぉぉぉぉぉ!!こおぉぉぉんんんじょぉぉぉう!!」
禁書「―――えっ?」
得体の知れないチカラは少女の着ている修道服『歩く教会』を片手でしっかりと掴み、引きずり上げる。
勢いを殺せず、開きっぱなしの窓からインデックスは部屋の中に飛び込んでいき、
ビリッと。
『歩く教会』は、それを掴む得体の知れないチカラと守るべき対象インデックス。両者に引っ張られ、斜めに引き裂かれた。
インデックスは顔を赤く染め、たたまれていた布団の中に潜りこみ、
あまりの出来事にしりもちをついた根性少年の顔面に、白い布きれとなった『歩く教会』がひらりと舞い落ちる。
~~~~~~とりあえず根性と安全ピンで留めておくことにした~~~~~~
78 名前:とある男児の根性理論[] 投稿日:2010/06/23(水) 17:29:57.19 ID:iMXrfBs0 [5/9]
謝罪のついでにご飯を要求するんだよ!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
禁書「…ごちそう様。おいしいお肉をたくさんくれたからさっきのことはとりあえず許してあげるんだよ」チラチラ
削板「お粗末様。なかなか根性のある喰いっぷりだったな。それでこそ作った甲斐があるってもんだ!」もぐもぐ
とりあえず先ほどの出来事は忘れることにした。過去を引きずるのは削板の性分ではない。
禁書「…話を蒸し返すようでわるいけど。なんでぐんはは『歩く教会』を破けたのかな?
さっきも言ったとおり、これは最強クラスの防御結界だったんだよ。
ぐんはのちょーのーりょくってみんなそんなにすごいの?」ウズウズ
削板「そんなことは無いぞ。強いて挙げれば、、
学園都市二三十万人の頂点、七人しかいないLevel5、七人の中の七番目『念動砲弾』削板軍覇ってことがあるだろうが、
そんなことは些細なこと。あのときはお前が落ちてしまいそうだったからな。すこし根性出しただけだ」
禁書「…ようするにぐんははすごい学園都市の中でもすごい人だったんだね」ひょいパク
削板「いやそれもあるがやはりあれは俺の中で熱く煮えたぎる根性がだな―――ってなに俺の朝食まで食ってんだよおぉい!」
禁書「ひあぅっ!」ビクッ
禁書「ご、ごめんなさい!…。ひ、久しぶりのちゃんとしたごはんだったから…その、つい……」シュン…
削板「久しぶり?なんでだ?」ピク
禁書「ッ!そ、それは…」
79 名前:とある男児の根性理論[] 投稿日:2010/06/23(水) 17:30:48.86 ID:iMXrfBs0 [6/9]
削板「……………」
削板「さっきも言ったが、俺はそれなりに根性も力もある方だと自負している。多少危険なことに首を突っ込んだこともある」
禁書「………」
削板「話してくれないか?」
禁書「―――完全記憶能力、って知ってる?」
削板「ん?…あぁ知ってる」
いつだったか授業で習ったような気がする。一度見たら、聴いたら、読んだら、忘れない。なんとも便利な体質だと思ったものだ。
禁書「私がそうなんだ。で、さっきも教えた世界中に点在する魔導書10万3000冊を、記憶しているの。それら全てを使えば
世界の理を捻じ曲げられる。私は魔翌力が無いから使えないけど力のある魔術師が私という知識を手に入れれば、
『魔神』―――魔術を極め、神の領域にまで足を踏み入れた存在になれるから。これを狙ってる人はたくさんいるんだよ」
もともとは世界に溢れた魔導書に、対抗する為の私(モノ)らしいんだけどね。そう呟く彼女は儚げだった。
削板「…らしいってなんだよ?」
禁書「私、一年くらい前からの記憶が無いの。目が覚めたらこの街にいたから。
さっき話したような知識はあったから、一応行動指針はあったんだけどね」
80 名前:とある男児の根性理論[] 投稿日:2010/06/23(水) 17:32:35.18 ID:iMXrfBs0 [7/9]
インデックスが話し終えたとき、削板のケータイが鳴った。いつぞやの夜の公園で登録した小萌先生からだ。
削板「ぬぁしまった!補習がもう始まってしまう!どうするか……!」
ここから全力で走れば、削板ならすぐに学校へ着く。その気になれば、ほとんど一瞬だが音速の二倍での行動が可能だ。キツイけど。
禁書「…クスッ。…私の話はこれでお終い。君は君の生活に戻った方がいいよ?」
削板「でも………お前はどうするんだ?」
禁書「私はへーき。一年間も魔術師達から逃げてきたんだよ?私がここにいると君にまで危険が及ぶかもしれないし。それに―――」
削板「だから少しくらい危険でも 禁書「それに!」 ッ!」
禁書「―――私もプロなんだよ?あなたは巻き込みたくない。それが私にとっての―――」
禁書「―――根性、かな?」
削板「…行くアテはあるのか?」
禁書「あるよ。私の所属しているイギリス清教の教会まで行って、そこから本国に帰るの。簡単だよ」
この優しい少女をモノ扱いした根性無しの教会に。
そう考えると削板の胸は穏やかではなくなるが、少女の覚悟と根性を踏みにじるようなこともしたくはない。
削板「…そっか。気をつけていけよ、インデックス」
禁書「うん。…ごはんおいしかったよ。ありがとう、ぐんは!」
さよなら。そう言って白い少女は魔術で彩られた日常へと去っていき、
また部屋の主の少年も科学で縁取られた日常へと向かった。
丸まった布団の中に白いフードだけが残して。
81 名前:とある男児の根性理論[] 投稿日:2010/06/23(水) 17:34:41.54 ID:iMXrfBs0 [8/9]
こんなとこですかね。
俺も肉喰いてぇです。
七月二十日 とある高校の学生寮 AM5:00
TV『一月二十日から二月十八日生まれのみずがめ座のあなたは恋もお金も仕事も最強運!
まったくありえないことにどう転がってもイイことしか起こらないので宝くじでも買ってみろ!
あんまりモテモテちゃうからって三股四股に挑戦、なんてのはダメダメなんだぞ♪』
漠然と朝の占いを見つつ早朝の筋トレを終らした削板軍覇は、まだ自分の体温を残している布団をたたんでいた。
そういえば隣室の隣室の上条当麻はみずがめ座だったな羨ましいないや根性でどうにでもなるなどと思いつつ
朝から補習という嫌な気分を切り替えるべく、日光を浴びようとさわやかな行動を選択し、ベランダに出た削板の目の前に
白い少女が舞い降りる(舞い降りるというにはいささか速い速度で)。
削板「なぬ!?」
禁書「あぅっ」ぽすっ
勢い良く手すりに引っかかる銀髪緑眼の落下系少女。その姿はさながら干された布団のよう。
などと削板があまりの出来事に呆けていると、
禁書「…困っている人に手を差しのべよって、日本人は教えられないのかな?」
流暢な日本語で話し掛けられた。外国語(に限らず)の成績が良くはない削板にしてみればありがたい。
76 名前:とある男児の根性理論[] 投稿日:2010/06/23(水) 17:27:37.84 ID:iMXrfBs0 [3/9]
削板「…俺の名前は削板軍覇って言うんだが」
まだショックから立ち直れていないのか、すこしハズレた受け答えをする削板。
禁書「私の名前は禁書目録(インデックス)って言うんだよ。よろしく、ぐんは♪」
削板「禁書目録?変な名前だな」
禁書「むぅ。あなたのぐんはって名前もジャパニーズにしては変わった名前かも」
削板「この街じゃあまりおかしくはないんだがな…」
削板の頭に浮かぶのは、今まで研究などで顔を合わせてきた能力者や研究者達。外部のそれと比べれば奇妙な名前が多い…らしい。
削板「…ところで結構な速度でぶつかってたけど、痛くないのか?」
禁書「ん、へーきだよ。私にはこの『歩く教会』があるからね」
削板「『歩く教会』? その服、最新の対衝撃吸収用の素材でも使っているのか?」
禁書「たいしょー…?それはよくわからないけど、これに使われてる魔術はトリノ聖骸布と同じもので、法王級の防御力なんだよ!」
削板「………魔術?」
禁書「まあ、一般の人にはわからないかもね。だいたいの地域で魔術は一部の人々だけの秘匿とされてるから―――」
ふしぎワードが出てきたと思ったらいきなりオカルト講座が始まってしまった。イギリス、バチカン、魔導書、魔術結社、etc...
77 名前:とある男児の根性理論[] 投稿日:2010/06/23(水) 17:28:25.65 ID:iMXrfBs0 [4/9]
と、削板が疑問を口にする間もなく少女の肩ががくりと落ちる。
削板「?どうした?」
禁書「……お………」
削板「お?」
禁書「お腹がへったんだよ。…おいしいご飯をくれるとうれしいな♪」
こんないたいけな少女の笑顔を曇らせるなんて根性の無いことができるだろうか。いやできない。
と削板が決意を新たに拳を固く握ったところで―――
―――どこからかベランダのてすりを三毛猫が走ってきた。驚いた少女がベランダから落ちてしまう。
禁書「ひゃぁっ!?」
削板「ッ危な―――!」
削板はとっさに左手で手すりを、右手で少女の服の袖を掴み、引き上げようとする。が、
削板(力が…込められない!?)
服を確かに握っているはずなのに、ウナギでも掴んでいるような、そんな手応えの無い感覚になる。これが魔術という奴だろうか。
はやく引き上げないと、ずるずるとインデックスは落ちていってしまうのに。
そう考えた刹那。
カチリと頭の中でスイッチが切り替わる。カラダに得体の知れないチカラが宿る。
削板「ぬうオオぉぉぉぉぉ!!こおぉぉぉんんんじょぉぉぉう!!」
禁書「―――えっ?」
得体の知れないチカラは少女の着ている修道服『歩く教会』を片手でしっかりと掴み、引きずり上げる。
勢いを殺せず、開きっぱなしの窓からインデックスは部屋の中に飛び込んでいき、
ビリッと。
『歩く教会』は、それを掴む得体の知れないチカラと守るべき対象インデックス。両者に引っ張られ、斜めに引き裂かれた。
インデックスは顔を赤く染め、たたまれていた布団の中に潜りこみ、
あまりの出来事にしりもちをついた根性少年の顔面に、白い布きれとなった『歩く教会』がひらりと舞い落ちる。
~~~~~~とりあえず根性と安全ピンで留めておくことにした~~~~~~
78 名前:とある男児の根性理論[] 投稿日:2010/06/23(水) 17:29:57.19 ID:iMXrfBs0 [5/9]
謝罪のついでにご飯を要求するんだよ!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
禁書「…ごちそう様。おいしいお肉をたくさんくれたからさっきのことはとりあえず許してあげるんだよ」チラチラ
削板「お粗末様。なかなか根性のある喰いっぷりだったな。それでこそ作った甲斐があるってもんだ!」もぐもぐ
とりあえず先ほどの出来事は忘れることにした。過去を引きずるのは削板の性分ではない。
禁書「…話を蒸し返すようでわるいけど。なんでぐんはは『歩く教会』を破けたのかな?
さっきも言ったとおり、これは最強クラスの防御結界だったんだよ。
ぐんはのちょーのーりょくってみんなそんなにすごいの?」ウズウズ
削板「そんなことは無いぞ。強いて挙げれば、、
学園都市二三十万人の頂点、七人しかいないLevel5、七人の中の七番目『念動砲弾』削板軍覇ってことがあるだろうが、
そんなことは些細なこと。あのときはお前が落ちてしまいそうだったからな。すこし根性出しただけだ」
禁書「…ようするにぐんははすごい学園都市の中でもすごい人だったんだね」ひょいパク
削板「いやそれもあるがやはりあれは俺の中で熱く煮えたぎる根性がだな―――ってなに俺の朝食まで食ってんだよおぉい!」
禁書「ひあぅっ!」ビクッ
禁書「ご、ごめんなさい!…。ひ、久しぶりのちゃんとしたごはんだったから…その、つい……」シュン…
削板「久しぶり?なんでだ?」ピク
禁書「ッ!そ、それは…」
79 名前:とある男児の根性理論[] 投稿日:2010/06/23(水) 17:30:48.86 ID:iMXrfBs0 [6/9]
削板「……………」
削板「さっきも言ったが、俺はそれなりに根性も力もある方だと自負している。多少危険なことに首を突っ込んだこともある」
禁書「………」
削板「話してくれないか?」
禁書「―――完全記憶能力、って知ってる?」
削板「ん?…あぁ知ってる」
いつだったか授業で習ったような気がする。一度見たら、聴いたら、読んだら、忘れない。なんとも便利な体質だと思ったものだ。
禁書「私がそうなんだ。で、さっきも教えた世界中に点在する魔導書10万3000冊を、記憶しているの。それら全てを使えば
世界の理を捻じ曲げられる。私は魔翌力が無いから使えないけど力のある魔術師が私という知識を手に入れれば、
『魔神』―――魔術を極め、神の領域にまで足を踏み入れた存在になれるから。これを狙ってる人はたくさんいるんだよ」
もともとは世界に溢れた魔導書に、対抗する為の私(モノ)らしいんだけどね。そう呟く彼女は儚げだった。
削板「…らしいってなんだよ?」
禁書「私、一年くらい前からの記憶が無いの。目が覚めたらこの街にいたから。
さっき話したような知識はあったから、一応行動指針はあったんだけどね」
80 名前:とある男児の根性理論[] 投稿日:2010/06/23(水) 17:32:35.18 ID:iMXrfBs0 [7/9]
インデックスが話し終えたとき、削板のケータイが鳴った。いつぞやの夜の公園で登録した小萌先生からだ。
削板「ぬぁしまった!補習がもう始まってしまう!どうするか……!」
ここから全力で走れば、削板ならすぐに学校へ着く。その気になれば、ほとんど一瞬だが音速の二倍での行動が可能だ。キツイけど。
禁書「…クスッ。…私の話はこれでお終い。君は君の生活に戻った方がいいよ?」
削板「でも………お前はどうするんだ?」
禁書「私はへーき。一年間も魔術師達から逃げてきたんだよ?私がここにいると君にまで危険が及ぶかもしれないし。それに―――」
削板「だから少しくらい危険でも 禁書「それに!」 ッ!」
禁書「―――私もプロなんだよ?あなたは巻き込みたくない。それが私にとっての―――」
禁書「―――根性、かな?」
削板「…行くアテはあるのか?」
禁書「あるよ。私の所属しているイギリス清教の教会まで行って、そこから本国に帰るの。簡単だよ」
この優しい少女をモノ扱いした根性無しの教会に。
そう考えると削板の胸は穏やかではなくなるが、少女の覚悟と根性を踏みにじるようなこともしたくはない。
削板「…そっか。気をつけていけよ、インデックス」
禁書「うん。…ごはんおいしかったよ。ありがとう、ぐんは!」
さよなら。そう言って白い少女は魔術で彩られた日常へと去っていき、
また部屋の主の少年も科学で縁取られた日常へと向かった。
丸まった布団の中に白いフードだけが残して。
81 名前:とある男児の根性理論[] 投稿日:2010/06/23(水) 17:34:41.54 ID:iMXrfBs0 [8/9]
こんなとこですかね。
俺も肉喰いてぇです。
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