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禁書目録「そろそろ本気を出すんだよ」上条「えっ」2
301 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/03(木) 22:10:18.74 ID:UvgyEvAo [27/36]
ちょっとコーヒー飲んで落ち着いてきた
第二部開始。特に何も考えてないけど
禁書目録「そろそろ本気を出すんだよ」上条「えっ」
の続き
ちょっとコーヒー飲んで落ち着いてきた
第二部開始。特に何も考えてないけど
禁書目録「そろそろ本気を出すんだよ」上条「えっ」
の続き
304 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/03(木) 22:19:07.52 ID:UvgyEvAo [28/36]
上条「ただいまー」
禁書「おかえり、とうま。もうすぐご飯できるからちょっと待っててね」
上条「……」
禁書「どうしたの?」
上条「いや……いいもんだなーと思って……」
禁書「もしかしてとうま、自分が補習でしょっちゅう遅くなるからって私に作らせようとしたんじゃないんだろうね」
上条「その手が……!」
禁書「今この状況がまさにそれなんだよ」
上条「お手数おかけします」
禁書「別にいいんだけどね……好きだから」
309 名前:あ、はい。どうも。毎度ベタですまん[saga] 投稿日:2010/06/03(木) 22:31:55.43 ID:UvgyEvAo [29/36]
禁書「本当、日本に来てよかったんだよ……」
上条「どうして? まあ分かるけど」
禁書「食べ物が美味しい……!」
上条「そういえばイギリスの料理って知らないなー。フレンチとかイタリアンなら多少分かるんだが」
禁書「……」
上条「なあ、あっちの料理ってどんな感じなんだ?」
禁書「どんな感じって……」
上条「ほら、日本だと何にでも味噌か醤油が入ってるような感じで比較的薄味だけど」
禁書「…………一言で言うなら」
上条「なぜ目を逸らす」
禁書「……雑だったんだよ」
上条「……そうか」
禁書「世界的に有名な名物みたいな料理がないから……あえて言うならフィッシュアンドチップス」
上条「正直すまんかった」
311 名前:大食いキャラ、イギリスと聞いて王様が出てくる。主人公も似てるし[saga] 投稿日:2010/06/03(木) 22:45:17.18 ID:UvgyEvAo [30/36]
上条「インデックスー」
禁書「なぁにー?」
上条「明日ちょっと出かけないか」
禁書「とうまがそんな事言うなんて珍しいね」
上条「俺ってばいつも何かしら不幸イベントが発生して走ってるイメージですよねー……」
禁書「それでどこに?」
上条「んー……秘密」
禁書「む、今日のとうまはちょっと意地悪かも」
上条「まあ明日のお楽しみって事で」
313 名前:よーしらん。別に困りはしないし[saga] 投稿日:2010/06/03(木) 22:59:53.72 ID:UvgyEvAo [31/36]
上条「というわけで次の日、やってきたのはとある学区の一角」
禁書「……」
上条「別名『学園都市の神保町』だあっ!」
禁書「……とうま」
上条「なんだいインデックスさん」
禁書「引越しを本気で検討して欲しいかも」
上条「ビブリオマニアな設定なんて聞いてねーぞ!?」
禁書「イギリス人みんな読書大好きなんだよ」
上条「そういえば大英図書館とかあったな」
禁書「私の記録してる魔道書の原本のいくつかはそこに封印されてたりするかも」
上条「へー」
禁書「本屋まるごと買い取ったりする人もいるしね」
上条「スケールが違いすぎる」
317 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/03(木) 23:13:41.34 ID:UvgyEvAo [32/36]
上条「って事で予算を進呈」
禁書「……こんなにいいの?」
上条「おう。オマエのお陰で少しだけ家計が楽になったからなー」
禁書「……」
上条「まあ余ったら余ったで好きに使えって。ここに来たのは新しい漫画が欲しくなったから。深い意味はあまりない」
禁書「……」
上条「……たまにはぶらぶら遠出してみるのもいいだろうと思ったんだが……ダメだったか?」
禁書「う、ううん! そんな事ないんだよ!」
上条「そかー。ならよかった」
319 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/03(木) 23:17:02.60 ID:UvgyEvAo [33/36]
禁書「……とうま、あのね」
上条「なんだ?」
禁書「……ちょっと一人で回ってきていい?」
上条「へ?」
禁書「……だめ?」
上条「まあいいけど……携帯充電してるよな? 使い方は大丈夫か?」
禁書「で、出るだけなら……」
上条「それだけでも十分な成長だ……んじゃ適当に連絡するから好きに回ってこいよ」
禁書「う、うん」
322 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/03(木) 23:26:25.02 ID:UvgyEvAo [34/36]
上条「なんだアイツ急に……」
上条「インデックスの奴何考えてるんだ……」
上条「……」
上条「……」
上条「……さっぱり分からん」
上条「女心は複雑なもんですなぁ」
上条「……」
上条「どうやって時間潰すかなー」
325 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/03(木) 23:53:59.71 ID:gg9vzEAO
今度はお菓子作りの本を購入
326 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[オチェ……] 投稿日:2010/06/03(木) 23:59:09.94 ID:UvgyEvAo [36/36]
禁書「うーん……」
禁書「実際のところ完全記憶ができるからぱらぱら立ち読みしただけで全部頭に入っちゃうんだけど」
禁書「……せっかくだし、ね」
禁書「うーん……結構悩むかも」
禁書「……」
禁書「よし、これにしよっと」
禁書「……ふふ」
328 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[オチェ……] 投稿日:2010/06/04(金) 00:07:25.75 ID:WjfKKgIo [1/29]
禁書「――あ、とうまー!」
上条「なんの本買ってきたんだ?」
禁書「ひみつー」
上条「まあいいけど……昼飯どうするかなー」
禁書「一度帰る?」
上条「たまに無性にジャンクが食いたくなる。最近まともな料理ばっかりで禁断症状が」
禁書「ポテトはLで」
上条「あんまり大量に頼むのはなしな?」
禁書「大丈夫。その分晩ご飯で取り戻すから」
上条「ああその方が安上がりだでもやっぱり食うんですね……!」
329 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 00:12:43.79 ID:WjfKKgIo [2/29]
禁書「うーん……」
上条「どうした。食わねえのか?」
禁書「そうじゃないんだよ……このポテト、どうやって揚げてるんだろう」
上条「それはまた異な事を」
禁書「何度か挑戦してるけど、この味はなぜか出せないんだよ……」
上条「そういえば……」
禁書「うーん……」
上条「うーん……」
330 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 00:21:23.36 ID:WjfKKgIo [3/29]
御坂「……何二人して首傾げてんのよ」
上条「おう御坂」
禁書「なんか会うの久し振りかも」
御坂「はろー」
上条「なんだ、オマエ一人か」
御坂「何よ一人じゃ悪い? もしかして黒子の事言ってるならお生憎様、風紀委員の仕事よ」
上条「アイツも大変だなぁ……オマエはやんねーの?」
御坂「風紀委員? じょーだん。私が風紀と秩序守る側に見える?」
上条「お嬢様の風上にも置けねえ台詞だなヲイ」
332 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 00:37:23.30 ID:WjfKKgIo [4/29]
御坂「ところでなーにアンタたち、また珍しい場所で……って決まってるわよね。この辺本以外売ってないし」
上条「たまにはなー」
御坂「……日本語読めるの?」
禁書「自慢じゃないけど現存する文字は大抵読めるんだよ。象形文字とか具象図画とかになると面倒だけどエノク語とかなら普通に」
御坂「もしかしてアンタ言語学者か何かな訳……?」
上条「当たらずとも遠からずだなぁ」
禁書「私はただのしがない修道女なんだよ」
御坂「うーん……そうは見えないというか、見えないように見えないというか……」
333 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 00:52:40.66 ID:WjfKKgIo [5/29]
御坂「で、なんの本買ったの?」
上条「料理本。ほれ」
御坂「へえ、お弁当とかアンタ結構マメねえ」
上条「俺だけじゃねえぞ」
御坂「……へ?」
禁書「私の事忘れてもらっちゃ困るかも」
御坂「……まさか、コイツが?」
上条「ちょーっと叩き込んだらあっという間に。いやー、人の作ってくれた弁当っていいなー」
御坂「」
334 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 00:59:29.51 ID:WjfKKgIo [6/29]
上条「そういえばオマエ料理できんの?」
御坂「ば、馬鹿にしないでよね! それくらいできるわよ!」
上条「どっちかっていうと料理下手タキャラっぽいんだが」
御坂「…………いいわよ」
上条「へ?」
御坂「私の料理、ご馳走してあげようじゃない!」
上条「なん……だと……」
御坂「そうと決まれば買い物行くわよ! 何が食べたいかリクエストよこしなさい!」
335 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 01:08:57.79 ID:WjfKKgIo [7/29]
上条「……正直に言う。美味かった。美味かったよ……でもな!」
禁書「この惨状は如何ともし難いんだよ……」
上条「散らかすだけ散らかしてそのまま帰りやがったチクショウ!」
禁書「……まあ、美味しかったし」
上条「その代金だと思えばいいか……しゃーない、やりますか」
禁書「二人でやれば早いしね」
上条「そだな」
337 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 01:20:10.93 ID:WjfKKgIo [8/29]
禁書「……ね、とうま」
上条「なんだー?」
禁書「実を言うとね……結構好きかも」
上条「好きって何が」
禁書「こうやって二人で食器洗ってるのが」
上条「……」
禁書「なんかね、…………、上手く言葉にできないかも」
上条「……」
禁書「これじゃ魔道図書館の名が泣くね。あらゆる言語を知ってるとか豪語しちゃってるのに」
上条「……いや、なんとなく分かるよ」
禁書「そう?」
上条「ああ」
禁書「……」
上条「……」
禁書「……」
上条「……俺も、結構好きだから」
禁書「……そっか」
352 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 18:13:55.61 ID:WjfKKgIo [11/29]
「ただいまー」
「……あれ」
「おーい、インデックスー?」
「……珍しいな。どこ行ったんだ?」
「スフィンクス、オマエ知ってるか?」
「って猫に聞いても仕方ねえか」
「ま、出るだけならって言ってたし……」
「……」
「……」
「……」
~♪
「案の定携帯忘れていってるよチクショウ!」
353 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 18:18:18.97 ID:WjfKKgIo [12/29]
「……遅いなぁ」
「飯、冷めちまうだろうが……」
「ったく、一体どこに……」
「……」
「……」
「……」
「まさかまた魔術師が……!」
――ガチャ
354 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 18:33:44.85 ID:WjfKKgIo [13/29]
禁書「た、ただいまー……」
上条「インデックス! オマエどこ行ってたんだよ!?」
禁書「え、と……その」
上条「ん……?」
禁書「…………秘密、かも」
上条「秘密ってオマエ、俺がどれだけ心配したと思って……!」
禁書「っ」
上条「――――」
禁書「……ごめん、なさい」
上条「……まあ、無事ならいいけどさ」
禁書「……」
上条「危険な事とか厄介事とかじゃないんだな?」
禁書「うん」
上条「……ならいい」
355 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 18:50:42.05 ID:WjfKKgIo [14/29]
上条「……」
禁書「……」
上条「……」
禁書「……ごちそうさま」
上条「もういいのか?」
禁書「うん……」
上条「……」
禁書「お、お風呂入ってくるね」
上条「ああ……」
357 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 19:07:45.15 ID:WjfKKgIo [15/29]
「……」
「……インデックス」
「なんかよそよそしいっていうか……」
「……何かあったのかな」
「アイツ、一体どこに……」
「……」
「詮索しても悪いか」
「……別に危ない事じゃないってんだから」
「それに、俺は――」
358 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 19:11:26.80 ID:WjfKKgIo [16/29]
「……」
「……とうま」
「……」
「……」
「……えへ」
「とうま……ごめんね……」
「でも、ないしょ」
「……」
「私、悪い子だね。とうまに心配かけて」
「……心配してくれて、嬉しかったなんて」
「……、私は――」
359 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 19:23:06.88 ID:WjfKKgIo [17/29]
「俺はアイツの――」
「私はとうまの――」
「笑顔が見たいだけなんだ――」
「笑顔が見たいだけなのに――」
363 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 20:19:30.95 ID:WjfKKgIo [19/29]
土御門「にゃー、やっと終わったぜい」
青髪「だー、腹減ったー」
上条「帰りどっか寄ってくか?」
青髪「ええん? そんな事して」
上条「たまにはな。最近インデックスもどっか出かけてるし」
土御門「……」
青髪「さよか。ほな久し振りにゲーセンでも行きますか」
上条「土御門はどうする?」
土御門「ブランク明けのカミやんに負ける気はしないぜよ」
上条「いいぜ、オマエが俺の腕が鈍ってるなんて勘違いしてるなら」
青髪「はいはいそげぶそげぶ」
上条「(´・ω・`)」
364 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 20:30:57.63 ID:WjfKKgIo [20/29]
上条「ただいまー……」
禁書「お、おかえりなさい!」
上条「あれ、オマエもう帰ってたのか」
禁書「う、うん……」
上条「珍しいな。最近いつもこの時間はまだ帰ってないのに」
禁書「……」
上条「さって、んじゃ飯作るかー」
禁書「とうま、あのね……」
上条「ん?」
367 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 20:35:33.30 ID:WjfKKgIo [21/29]
禁書「……まだちょっと早いからご飯はもうちょっと後でもいいかも」
上条「…………インデックス」
禁書「な、何かな!?」
上条「オマエまさか妙な物拾い食いしたんじゃないだろうな」
禁書「……」
上条「……あれ? いつもの、って最近はそれほどでもないけど噛み付きは?」
禁書「……」
上条「インデックス……?」
禁書「……とうまのばか」
371 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 21:06:08.41 ID:WjfKKgIo [22/29]
上条「馬鹿ってオマエなあ、そりゃ俺が一番分かってるっての」
禁書「……分かってないもん」
上条「は?」
禁書「とうまは何も分かってない」
上条「オマエ何言って」
禁書「とうまの馬鹿」
上条「だから――」
禁書「とうまの、馬鹿ーっ!!」
373 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 21:49:39.80 ID:WjfKKgIo [23/29]
上条「いてっ!? オマエ訳分かんねえ、って何投げて――」
禁書「…………」
上条「――なあインデックス」
禁書「…………なに」
上条「もしかして、これ俺に?」
禁書「……知らない」
上条「……」
禁書「……」
上条「開けて、いいのか?」
禁書「……好きにすればいいんだよ」
374 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 22:02:06.33 ID:WjfKKgIo [24/29]
上条「――――ぁ」
禁書「……」
上条「これ、オマエが作ったのか……?」
禁書「知らない」
上条「…………あ、」
禁書「……」
上条「もしかして、これ作るのにここんとこずっといなかったのか」
禁書「……」
上条「……土御門?」
禁書「……うん」
上条「…………はむ」
禁書「……」
上条「……うまい」
禁書「……」
上条「インデックス」
禁書「……なに」
上条「一緒に食おうぜ」
禁書「…………、うん」
376 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 22:10:34.52 ID:WjfKKgIo [25/29]
「兄貴ー、おすそ分けだぞー」
「お、いい匂いだにゃー。なになに?」
「フィナンシェだぞー」
「いやまったく、舞夏のこれが俺の生き甲斐だぜい」
「作ったのは私じゃないぞー」
「え?」
「お隣さん。オーブン貸してくれって言うからなー」
「……インデックス?」
「やー。一緒に作ったんだぞー」
「とうとう菓子作りまで……インデックス、恐ろしい子……!」
「やっぱり紅茶が合うなー」
「ところで俺のご飯は?」
「あ、これ作るのに夢中で忘れてたなー」
「ひでぇ。でも美味いからどうでもいいかにゃー」
「そうだなー」
378 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 22:27:26.52 ID:WjfKKgIo [26/29]
上条「なあインデックス」
禁書「何かな」
上条「もしかしてこの前渡したのこれに使ったのか?」
禁書「……全部じゃないもん」
上条「はぁ……オマエ他に欲しいものないのかよ」
禁書「これが欲しかったんだよ」
上条「え?」
禁書「はい、あーん」
上条「……あむ」
禁書「どうかな」
上条「……美味い」
禁書「うん……よかったぁ」
379 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 23:11:29.90 ID:WjfKKgIo [27/29]
続かない
インデックスさんがお菓子作りに目覚めたようです・完
385 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/04(金) 23:51:31.50 ID:M/BrU.6o
ここでまさかの美琴×黒子
390 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 23:59:29.00 ID:WjfKKgIo [29/29]
白井「お姉様ー、何をしてらっしゃるんですかー」
御坂「見ての通りよ!」
白井「まあまあ、お姉様が厨房にいらっしゃるなんて珍しいですわね」
御坂「た、たまにはね」
白井「何を作ってらっしゃるんです?」
御坂「クッキー」
白井「……期待してもよろしいんですの?」
御坂「みんなに配るわよ」
白井「それでもお姉様のお手製が食べられるのならば」
御坂「アンタも物好きねえ……」
391 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/05(土) 00:17:25.46 ID:b.Tpv/Ao [1/20]
白井「それで、どうしてまた急に」
御坂「んー……まあ、ちょっと危機感というか、なんというか」
白井「……なるほど。やっぱりそういう事ですのね……」
御坂「お、焼けたかな。どれどれ……」
白井「じー」
御坂「口に出さなくても分かってるわよ……ほら」
白井「いただきますの」
御坂「どうかな?」
白井「……率直に申して構いませんの?」
御坂「う、うん」
白井「大変美味しゅうございますの」
御坂「……そ。ありがと」
395 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/05(土) 00:43:32.43 ID:JDy9OEAO [1/2]
来日した五和とねーちんにご飯をごちそうする
398 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/05(土) 00:58:22.06 ID:b.Tpv/Ao [3/20]
神裂「はぁ……土御門から聞いてはいましたが」
五和「女教皇様、あの禁書目録が……」
神裂「必要悪の教会の誇る最凶最悪の禁忌が……!」
五和「あの魔法名をdedicatusからavaritiaに変えろとまで言われた食欲の権化が……!」
禁書「もうちょっと待っててねー」
二人「「料理をしています……!」」
神裂「落ち着いてください五和。私もあなたも、そして上条当麻も料理ができます。ですから彼女が料理をできたとしてもおおおかしくは」
五和「女教皇様、平静を装っているつもりでしょうけれど声が震えてます」
上条「かくかくしかじかという訳で」
神裂「……なるほど」
五和「私のアイデンティティが……料理キャラが……」
399 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/05(土) 01:12:07.65 ID:b.Tpv/Ao [4/20]
禁書「できたよー。とうまー、運んでー」
上条「ほいきた」
五和「わ、私もお手伝いを……!」
上条「いいっていいって。インデックスがオマエらに料理を振舞いたいって言ったんだ。オマエらはゲストって事でどーんと構えてくれればいいんだよ」
禁書「ご飯は炊けてるかなー。わーお、ふっくらつやつやなんだよ」
上条「グッジョブだインデックス!」
禁書「とうま、炊いたのは私じゃなくて炊飯器なんだよ」
神裂「――――!?」
ナレ(その時、神裂に電流走る……!)
五和「どうしました女教皇様?」
神裂「……もしかしてインデックスは」
上条「ん?」
神裂「す…………炊飯器を使えるのですか?」
上条「……」
五和「……」
禁書「……便利だよ?」
403 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/05(土) 01:27:33.13 ID:b.Tpv/Ao [5/20]
神裂「いただきます」
五和「いただきます……!」
禁書「めしあがれー」
上条「おー、いい感じにできたな」
禁書「我ながら上出来なんだよ!」
神裂「こ――!」
五和「これは――っ!!」
上条「どうした?」
神裂「……上条当麻、一つ提案があります」
上条「なんでせう」
神裂「彼女に料理を教えたのはあなたなんですよね」
上条「ああ。まあ土御門妹とか姫神とかも噛んでるけど」
五和「ま――まさか――!!」
禁書「そうだよ。とうまのご飯はもっと美味しいんだよ」
神裂「!?」
五和「!?」
404 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/05(土) 01:36:49.61 ID:b.Tpv/Ao [6/20]
神裂「……」
五和「……」
神裂「……美味しかったですね」
五和「……はい」
神裂「……」
五和「……」
神裂「……帰ったら特訓しましょうか」
五和「……はい」
406 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/05(土) 01:46:55.02 ID:b.Tpv/Ao [8/20]
上条「……あ」
禁書「あ、とうまー」
上条「おう」
禁書「お帰り」
上条「また土御門妹のとこ行ってたのか?」
禁書「うん」
上条「最近仲いいな……よし、一緒に買い物して帰るか」
禁書「うん!」
407 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/05(土) 02:00:08.38 ID:b.Tpv/Ao [9/20]
上条「オマエさー、土御門んとこで何やってんの?」
禁書「え、えと……」
上条「まさかまたお菓子のレシピを……!」
禁書「う、うん。そんなとこ」
上条「繚乱のレシピ……ごくり」
禁書「とうま、よだれよだれ」
上条「おっと」
禁書「……もうちょっとしたら、ね」
上条「おう。楽しみに待ってる」
禁書「そんなに期待されても困るかも」
409 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/05(土) 02:16:00.78 ID:b.Tpv/Ao [10/20]
上条「ぬぅっ! また腕を上げたなインデックス」
禁書「そう?」
上条「うむ、この醤油と砂糖のバランスはなかなか……」
禁書「やったぁ」
上条「…………」
禁書「どうしたの?」
上条「あ、いや……。……なんでもない」
禁書「へんなとうま」
上条「どうせ俺は変ですよぉー!」
禁書「きゃー、逆ギレされたんだよー!」
上条「がおー!」
禁書「きゃー!」
410 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/05(土) 02:26:47.59 ID:b.Tpv/Ao [11/20]
上条「ふぅ、さっぱりー」
禁書「――――」
上条「インデックスー、風呂開いたぞー」
禁書「――――」
上条「…………」
禁書「――――すぅ」
上条「……そんなとこで寝てると風邪引くぞ」
414 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/05(土) 02:43:10.88 ID:b.Tpv/Ao [12/20]
「よっ――」
「……軽いなぁ、オマエ」
「まったく……どこにそんな数の本が詰まってんだよ」
――とさ
「……」
「……ありがとうな、インデックス」
「っと、髪がかかって……」
「うっわ、すげぇさらさら……」
「……ぢぇい」
「うおー……すげーぷにぷに」
「オマエのほっぺた美味そうだなー」
「……」
「……イン、デックス」
「……」
「……」
「……」
「……おやすみ」
415 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/05(土) 02:46:23.02 ID:b.Tpv/Ao [13/20]
――くんっ
「あ……」
「……えーと」
「……」
「……」
「……」
「くそっ……」
416 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/05(土) 02:56:44.68 ID:b.Tpv/Ao [14/20]
「……」
「……」
「……おはよう?」
「……おはよぉ」
「とうま、そんなとこで何やってるの?」
「……精神修行」
「うわ、目が真っ赤かも」
「誰のせいだ、誰の」
「え?」
「……顔洗ってくる」
「――あ」
「ん? どうした」
「……なんでもない、かも」
「……ならそろそろ服放してくんねえか」
「……、うん」
「……ふぁ、ねみぃ」
421 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/05(土) 03:51:35.72 ID:b.Tpv/Ao [17/20]
上条「…………うおー」
禁書「もしかして寝てないの?」
上条「そそそんな事はねーですよ?」
禁書「じー……」
上条「……実は」
禁書「今日が休みでよかったかも」
上条「悪い、インデックス。ちょっと寝る……」
禁書「うん。片付けはやっておくから」
上条「悪いな……」
禁書「ううん。そんな事ないんだよ」
422 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/05(土) 04:14:58.99 ID:b.Tpv/Ao [18/20]
禁書「……ふう。終わり、っと」
禁書「とうまはもう寝ちゃったかな……」
禁書「……」
禁書「……」
禁書「……ベッド使えばいいのに」
禁書「……」
禁書「とうまの、ばか」
禁書「ごめんね。いっています」
432 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 00:01:10.71 ID:P16qaNIo [1/28]
上条「…………ん……」
上条「う……今何時だ……」
上条「げ、もうこんな時間か」
上条「うあー……」
上条「……インデックス……?」
上条「あー、また土御門のところか」
上条「……うん」
上条「よし、飯作っといてやるかー」
上条「なんにしようかなー。冷蔵庫はー……何もねえ」
上条「……」
上条「買い物行ってくるか」
433 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 00:56:23.85 ID:P16qaNIo [2/28]
上条「ふう、すっかり遅くなっちまった」
上条「タイムセール狙いだとどうしてもなー」
上条「……うん。たまにはこれ位奮発してもいいよな」
上条「…………へへ」
上条「ただいまー!」
上条「……」
上条「……まだ帰ってねえか」
上条「……」
上条「……」
上条「……」
上条「よし、飯作っとくかー」
437 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 01:07:50.68 ID:P16qaNIo [3/28]
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「…………インデックス……?」
「……」
「……」
「……」
「……まさ、か」
「いや、そんな……」
438 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 01:27:04.64 ID:P16qaNIo [4/28]
「そうだ、携帯!」
「頼む……出てくれ……」
「……」
「……」
「……」
「――――っ!」
~♪
「くっそぉおおお!」
「インデックス……!」
「頼む、無事でいてくれ……!!」
440 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 01:53:51.88 ID:P16qaNIo [5/28]
「チクショウ、土御門も携帯に出ねえ」
「アイツ一体どこに……」
「くそっ……くそぉっ!」
「インデックス……っ!」
「どこだ……インデックスぅううう!!」
441 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 02:27:42.64 ID:P16qaNIo [6/28]
「っは、っは、は……」
「っく……は、ぁ……」
「くそ……インデックス……」
「頼む……帰っていてくれ……」
「……」
「……」
「……」
「いて、くれよ……頼む……」
――――ガチャ
「………………ぁ」
「ああ…………っ!」
「――おかえり、とうま」
「インデックス……っ!!」
447 名前:いやな事件だったね……ごめんなさい[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 02:42:19.44 ID:P16qaNIo [9/28]
「もー、とうま遅いよー」
「…………インデックス」
「ふえ?」
「インデックス……!」
「わわ!? とうま!?」
「インデックス……よかった……!」
「……とうま、ちょっと苦しいかも」
「あ……すまん!」
「……へんなとうま」
「悪い、思わず……」
「……」
「インデックス、オマエ一体――」
「まったく、一体どこに行ってたの? 心配しちゃったかも」
「っ――それはこっちの台詞だインデックス!」
449 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 02:52:47.22 ID:P16qaNIo [10/28]
「……っ、あのね、とうま」
「言い訳はいい!」
「っ」
「オマエ……俺が、どれだけ心配したと……!」
「……とうま」
「……」
「……」
「……本当に……」
「……」
「無事で……よかった……」
「……」
「は……チクショウ、涙が出て……」
「ごめ、ごめんなさ――」
「っ……!」
パシッ
450 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 02:58:09.79 ID:P16qaNIo [11/28]
「あ――――」
「…………、」
「とう、ま」
「……すまん、頭冷やしてくる」
「とうま」
「飯、作ってるから……温めて食え」
「とうま、あのね――!」
「……少し一人にしてくれ」
――――バタン
「あ――ああ、っ――とうまああああああ!」
451 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 03:06:04.01 ID:P16qaNIo [12/28]
「――」
「――」
「――」
「とうま――」
――――、
「っ……!」
――――なぁ
「……スフィンクス」
「スフィンクス、あのね」
「私ね……とうまを怒らせちゃった」
「とうまがね……泣いてた」
「……」
「私、とうまに……嫌われちゃったかなぁ……」
「とうま――」
「――なさい」
「ごめんなさい――」
「とうま――」
「――っく」
「とぉまぁ――――」
452 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 03:14:05.04 ID:P16qaNIo [13/28]
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……くそっ」
「……」
「……」
「……」
「……そろそろ帰るか」
454 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 03:26:40.83 ID:P16qaNIo [14/28]
――ガチャ
「……」
「――」
「インデックス……」
「――」
「その、なんだ……」
「――」
「……悪い。俺もちょっと頭に血が上ってた」
「――」
「でもオマエが心配だったから……!」
「――」
「……インデックス?」
「――」
「……なあ、インデックス……?」
「――」
「……あ」
「――すぅ」
「……寝ちゃってたか」
455 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 03:36:52.78 ID:P16qaNIo [15/28]
「……飯も食ってないのか」
「待っててくれたのか……」
「……インデックス」
「あー、また髪が顔にかかって……」
「…………あ」
「オマエ……泣いてたのか」
「……ごめん、な」
「……」
「……まったく、こんなとこで寝てたら風邪引くぞ?」
「よっ……」
――――カサ
「ん……?」
「なんだこれ……?」
『――Dear Touma』
「――――」
456 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 03:42:18.53 ID:P16qaNIo [16/28]
「これ……俺に……なのか?」
「……」
「……」
「……」
「……あ」
457 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 03:46:25.66 ID:P16qaNIo [17/28]
『――親愛なる当麻へ
いつもありがとう
よかったら使ってください
下手でごめんね
ILP』
「――――エプロン」
458 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 03:54:33.94 ID:P16qaNIo [18/28]
「……オマエ」
「もしかして、これ、作るのに、ずっと」
「……」
「……」
「……」
「……はは」
「なんだよインデックス……」
「どこが下手なんだよ……やればできるじゃねえか」
「オマエ、すげぇよ」
「……インデックス」
「ごめん。ありがとう」
「……はは、っはは」
「……やっべぇ」
「めちゃくちゃ嬉しい……」
459 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 04:01:31.09 ID:P16qaNIo [19/28]
「――なあインデックス」
「俺さ、いつも不幸だ不幸だって言ってるけど」
「あれ実は嘘なんだ」
「俺……すげぇ幸せだ」
「だからさ、インデックス」
「謝らせてくれ」
「……嘘吐いてるのを、謝らせてくれ」
「ごめん、インデックス」
「ごめん……ごめんな……!」
「でも俺は……」
「カミサマなんていらない。不幸だろうがなんだろうが知ったこっちゃねえ」
「本当はそんなものどうだっていいんだ」
「俺は……」
「オマエが笑っていてくれるだけで幸せなんだ――」
461 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 04:12:51.25 ID:P16qaNIo [20/28]
「…………」
「――――」
「…………」
「――――」
「…………」
「――――ん――」
「……、……」
「あ――――とうまぁ――」
「おはよう、インデックス」
「――ぎゅー」
「おいおい、どうしたんだよ」
「ねぇとうまぁ――」
「ん?」
「――だいすき」
「……ああ。……、ありがとう」
462 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 04:15:43.30 ID:P16qaNIo [21/28]
「えへへ――」
「…………」
「――――」
「…………」
「――――あれ?」
「ん?」
「――――ええと……とうま?」
「おう。おはようインデックス」
「…………とうま?」
「上条さんですよー?」
「…………」
「…………」
「…………あれ?」
「ん?」
「…………」
「…………」
「………………き」
「きゃああああああああ!?」
463 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 04:26:32.07 ID:P16qaNIo [22/28]
「うおあっ!?」
「ととととっととうま!?」
「いってぇ……耳がきーんって……」
「え? ええ!? なんでどうして何がどうなってるのか教えてもらいたいかも!?」
「……ごめんな」
「…………あ」
「さってと、んじゃ朝飯作るかー」
「と、とうま、あのね……!」
「なあインデックスー」
「――――あ」
「これ使っていいんだろ?」
「…………うん」
「そっか。ありがとうな」
「ってそうじゃなくてとうま!」
「インデックス」
「っ……」
「一緒に作ろうぜ」
「…………うん!」
464 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 04:28:47.80 ID:P16qaNIo [23/28]
インデックスさんがこっそり何か企んでいるようです・完
上条「ただいまー」
禁書「おかえり、とうま。もうすぐご飯できるからちょっと待っててね」
上条「……」
禁書「どうしたの?」
上条「いや……いいもんだなーと思って……」
禁書「もしかしてとうま、自分が補習でしょっちゅう遅くなるからって私に作らせようとしたんじゃないんだろうね」
上条「その手が……!」
禁書「今この状況がまさにそれなんだよ」
上条「お手数おかけします」
禁書「別にいいんだけどね……好きだから」
309 名前:あ、はい。どうも。毎度ベタですまん[saga] 投稿日:2010/06/03(木) 22:31:55.43 ID:UvgyEvAo [29/36]
禁書「本当、日本に来てよかったんだよ……」
上条「どうして? まあ分かるけど」
禁書「食べ物が美味しい……!」
上条「そういえばイギリスの料理って知らないなー。フレンチとかイタリアンなら多少分かるんだが」
禁書「……」
上条「なあ、あっちの料理ってどんな感じなんだ?」
禁書「どんな感じって……」
上条「ほら、日本だと何にでも味噌か醤油が入ってるような感じで比較的薄味だけど」
禁書「…………一言で言うなら」
上条「なぜ目を逸らす」
禁書「……雑だったんだよ」
上条「……そうか」
禁書「世界的に有名な名物みたいな料理がないから……あえて言うならフィッシュアンドチップス」
上条「正直すまんかった」
311 名前:大食いキャラ、イギリスと聞いて王様が出てくる。主人公も似てるし[saga] 投稿日:2010/06/03(木) 22:45:17.18 ID:UvgyEvAo [30/36]
上条「インデックスー」
禁書「なぁにー?」
上条「明日ちょっと出かけないか」
禁書「とうまがそんな事言うなんて珍しいね」
上条「俺ってばいつも何かしら不幸イベントが発生して走ってるイメージですよねー……」
禁書「それでどこに?」
上条「んー……秘密」
禁書「む、今日のとうまはちょっと意地悪かも」
上条「まあ明日のお楽しみって事で」
313 名前:よーしらん。別に困りはしないし[saga] 投稿日:2010/06/03(木) 22:59:53.72 ID:UvgyEvAo [31/36]
上条「というわけで次の日、やってきたのはとある学区の一角」
禁書「……」
上条「別名『学園都市の神保町』だあっ!」
禁書「……とうま」
上条「なんだいインデックスさん」
禁書「引越しを本気で検討して欲しいかも」
上条「ビブリオマニアな設定なんて聞いてねーぞ!?」
禁書「イギリス人みんな読書大好きなんだよ」
上条「そういえば大英図書館とかあったな」
禁書「私の記録してる魔道書の原本のいくつかはそこに封印されてたりするかも」
上条「へー」
禁書「本屋まるごと買い取ったりする人もいるしね」
上条「スケールが違いすぎる」
317 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/03(木) 23:13:41.34 ID:UvgyEvAo [32/36]
上条「って事で予算を進呈」
禁書「……こんなにいいの?」
上条「おう。オマエのお陰で少しだけ家計が楽になったからなー」
禁書「……」
上条「まあ余ったら余ったで好きに使えって。ここに来たのは新しい漫画が欲しくなったから。深い意味はあまりない」
禁書「……」
上条「……たまにはぶらぶら遠出してみるのもいいだろうと思ったんだが……ダメだったか?」
禁書「う、ううん! そんな事ないんだよ!」
上条「そかー。ならよかった」
319 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/03(木) 23:17:02.60 ID:UvgyEvAo [33/36]
禁書「……とうま、あのね」
上条「なんだ?」
禁書「……ちょっと一人で回ってきていい?」
上条「へ?」
禁書「……だめ?」
上条「まあいいけど……携帯充電してるよな? 使い方は大丈夫か?」
禁書「で、出るだけなら……」
上条「それだけでも十分な成長だ……んじゃ適当に連絡するから好きに回ってこいよ」
禁書「う、うん」
322 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/03(木) 23:26:25.02 ID:UvgyEvAo [34/36]
上条「なんだアイツ急に……」
上条「インデックスの奴何考えてるんだ……」
上条「……」
上条「……」
上条「……さっぱり分からん」
上条「女心は複雑なもんですなぁ」
上条「……」
上条「どうやって時間潰すかなー」
325 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/03(木) 23:53:59.71 ID:gg9vzEAO
今度はお菓子作りの本を購入
326 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[オチェ……] 投稿日:2010/06/03(木) 23:59:09.94 ID:UvgyEvAo [36/36]
禁書「うーん……」
禁書「実際のところ完全記憶ができるからぱらぱら立ち読みしただけで全部頭に入っちゃうんだけど」
禁書「……せっかくだし、ね」
禁書「うーん……結構悩むかも」
禁書「……」
禁書「よし、これにしよっと」
禁書「……ふふ」
328 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[オチェ……] 投稿日:2010/06/04(金) 00:07:25.75 ID:WjfKKgIo [1/29]
禁書「――あ、とうまー!」
上条「なんの本買ってきたんだ?」
禁書「ひみつー」
上条「まあいいけど……昼飯どうするかなー」
禁書「一度帰る?」
上条「たまに無性にジャンクが食いたくなる。最近まともな料理ばっかりで禁断症状が」
禁書「ポテトはLで」
上条「あんまり大量に頼むのはなしな?」
禁書「大丈夫。その分晩ご飯で取り戻すから」
上条「ああその方が安上がりだでもやっぱり食うんですね……!」
329 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 00:12:43.79 ID:WjfKKgIo [2/29]
禁書「うーん……」
上条「どうした。食わねえのか?」
禁書「そうじゃないんだよ……このポテト、どうやって揚げてるんだろう」
上条「それはまた異な事を」
禁書「何度か挑戦してるけど、この味はなぜか出せないんだよ……」
上条「そういえば……」
禁書「うーん……」
上条「うーん……」
330 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 00:21:23.36 ID:WjfKKgIo [3/29]
御坂「……何二人して首傾げてんのよ」
上条「おう御坂」
禁書「なんか会うの久し振りかも」
御坂「はろー」
上条「なんだ、オマエ一人か」
御坂「何よ一人じゃ悪い? もしかして黒子の事言ってるならお生憎様、風紀委員の仕事よ」
上条「アイツも大変だなぁ……オマエはやんねーの?」
御坂「風紀委員? じょーだん。私が風紀と秩序守る側に見える?」
上条「お嬢様の風上にも置けねえ台詞だなヲイ」
332 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 00:37:23.30 ID:WjfKKgIo [4/29]
御坂「ところでなーにアンタたち、また珍しい場所で……って決まってるわよね。この辺本以外売ってないし」
上条「たまにはなー」
御坂「……日本語読めるの?」
禁書「自慢じゃないけど現存する文字は大抵読めるんだよ。象形文字とか具象図画とかになると面倒だけどエノク語とかなら普通に」
御坂「もしかしてアンタ言語学者か何かな訳……?」
上条「当たらずとも遠からずだなぁ」
禁書「私はただのしがない修道女なんだよ」
御坂「うーん……そうは見えないというか、見えないように見えないというか……」
333 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 00:52:40.66 ID:WjfKKgIo [5/29]
御坂「で、なんの本買ったの?」
上条「料理本。ほれ」
御坂「へえ、お弁当とかアンタ結構マメねえ」
上条「俺だけじゃねえぞ」
御坂「……へ?」
禁書「私の事忘れてもらっちゃ困るかも」
御坂「……まさか、コイツが?」
上条「ちょーっと叩き込んだらあっという間に。いやー、人の作ってくれた弁当っていいなー」
御坂「」
334 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 00:59:29.51 ID:WjfKKgIo [6/29]
上条「そういえばオマエ料理できんの?」
御坂「ば、馬鹿にしないでよね! それくらいできるわよ!」
上条「どっちかっていうと料理下手タキャラっぽいんだが」
御坂「…………いいわよ」
上条「へ?」
御坂「私の料理、ご馳走してあげようじゃない!」
上条「なん……だと……」
御坂「そうと決まれば買い物行くわよ! 何が食べたいかリクエストよこしなさい!」
335 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 01:08:57.79 ID:WjfKKgIo [7/29]
上条「……正直に言う。美味かった。美味かったよ……でもな!」
禁書「この惨状は如何ともし難いんだよ……」
上条「散らかすだけ散らかしてそのまま帰りやがったチクショウ!」
禁書「……まあ、美味しかったし」
上条「その代金だと思えばいいか……しゃーない、やりますか」
禁書「二人でやれば早いしね」
上条「そだな」
337 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 01:20:10.93 ID:WjfKKgIo [8/29]
禁書「……ね、とうま」
上条「なんだー?」
禁書「実を言うとね……結構好きかも」
上条「好きって何が」
禁書「こうやって二人で食器洗ってるのが」
上条「……」
禁書「なんかね、…………、上手く言葉にできないかも」
上条「……」
禁書「これじゃ魔道図書館の名が泣くね。あらゆる言語を知ってるとか豪語しちゃってるのに」
上条「……いや、なんとなく分かるよ」
禁書「そう?」
上条「ああ」
禁書「……」
上条「……」
禁書「……」
上条「……俺も、結構好きだから」
禁書「……そっか」
352 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 18:13:55.61 ID:WjfKKgIo [11/29]
「ただいまー」
「……あれ」
「おーい、インデックスー?」
「……珍しいな。どこ行ったんだ?」
「スフィンクス、オマエ知ってるか?」
「って猫に聞いても仕方ねえか」
「ま、出るだけならって言ってたし……」
「……」
「……」
「……」
~♪
「案の定携帯忘れていってるよチクショウ!」
353 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 18:18:18.97 ID:WjfKKgIo [12/29]
「……遅いなぁ」
「飯、冷めちまうだろうが……」
「ったく、一体どこに……」
「……」
「……」
「……」
「まさかまた魔術師が……!」
――ガチャ
354 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 18:33:44.85 ID:WjfKKgIo [13/29]
禁書「た、ただいまー……」
上条「インデックス! オマエどこ行ってたんだよ!?」
禁書「え、と……その」
上条「ん……?」
禁書「…………秘密、かも」
上条「秘密ってオマエ、俺がどれだけ心配したと思って……!」
禁書「っ」
上条「――――」
禁書「……ごめん、なさい」
上条「……まあ、無事ならいいけどさ」
禁書「……」
上条「危険な事とか厄介事とかじゃないんだな?」
禁書「うん」
上条「……ならいい」
355 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 18:50:42.05 ID:WjfKKgIo [14/29]
上条「……」
禁書「……」
上条「……」
禁書「……ごちそうさま」
上条「もういいのか?」
禁書「うん……」
上条「……」
禁書「お、お風呂入ってくるね」
上条「ああ……」
357 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 19:07:45.15 ID:WjfKKgIo [15/29]
「……」
「……インデックス」
「なんかよそよそしいっていうか……」
「……何かあったのかな」
「アイツ、一体どこに……」
「……」
「詮索しても悪いか」
「……別に危ない事じゃないってんだから」
「それに、俺は――」
358 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 19:11:26.80 ID:WjfKKgIo [16/29]
「……」
「……とうま」
「……」
「……」
「……えへ」
「とうま……ごめんね……」
「でも、ないしょ」
「……」
「私、悪い子だね。とうまに心配かけて」
「……心配してくれて、嬉しかったなんて」
「……、私は――」
359 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 19:23:06.88 ID:WjfKKgIo [17/29]
「俺はアイツの――」
「私はとうまの――」
「笑顔が見たいだけなんだ――」
「笑顔が見たいだけなのに――」
363 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 20:19:30.95 ID:WjfKKgIo [19/29]
土御門「にゃー、やっと終わったぜい」
青髪「だー、腹減ったー」
上条「帰りどっか寄ってくか?」
青髪「ええん? そんな事して」
上条「たまにはな。最近インデックスもどっか出かけてるし」
土御門「……」
青髪「さよか。ほな久し振りにゲーセンでも行きますか」
上条「土御門はどうする?」
土御門「ブランク明けのカミやんに負ける気はしないぜよ」
上条「いいぜ、オマエが俺の腕が鈍ってるなんて勘違いしてるなら」
青髪「はいはいそげぶそげぶ」
上条「(´・ω・`)」
364 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 20:30:57.63 ID:WjfKKgIo [20/29]
上条「ただいまー……」
禁書「お、おかえりなさい!」
上条「あれ、オマエもう帰ってたのか」
禁書「う、うん……」
上条「珍しいな。最近いつもこの時間はまだ帰ってないのに」
禁書「……」
上条「さって、んじゃ飯作るかー」
禁書「とうま、あのね……」
上条「ん?」
367 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 20:35:33.30 ID:WjfKKgIo [21/29]
禁書「……まだちょっと早いからご飯はもうちょっと後でもいいかも」
上条「…………インデックス」
禁書「な、何かな!?」
上条「オマエまさか妙な物拾い食いしたんじゃないだろうな」
禁書「……」
上条「……あれ? いつもの、って最近はそれほどでもないけど噛み付きは?」
禁書「……」
上条「インデックス……?」
禁書「……とうまのばか」
371 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 21:06:08.41 ID:WjfKKgIo [22/29]
上条「馬鹿ってオマエなあ、そりゃ俺が一番分かってるっての」
禁書「……分かってないもん」
上条「は?」
禁書「とうまは何も分かってない」
上条「オマエ何言って」
禁書「とうまの馬鹿」
上条「だから――」
禁書「とうまの、馬鹿ーっ!!」
373 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 21:49:39.80 ID:WjfKKgIo [23/29]
上条「いてっ!? オマエ訳分かんねえ、って何投げて――」
禁書「…………」
上条「――なあインデックス」
禁書「…………なに」
上条「もしかして、これ俺に?」
禁書「……知らない」
上条「……」
禁書「……」
上条「開けて、いいのか?」
禁書「……好きにすればいいんだよ」
374 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 22:02:06.33 ID:WjfKKgIo [24/29]
上条「――――ぁ」
禁書「……」
上条「これ、オマエが作ったのか……?」
禁書「知らない」
上条「…………あ、」
禁書「……」
上条「もしかして、これ作るのにここんとこずっといなかったのか」
禁書「……」
上条「……土御門?」
禁書「……うん」
上条「…………はむ」
禁書「……」
上条「……うまい」
禁書「……」
上条「インデックス」
禁書「……なに」
上条「一緒に食おうぜ」
禁書「…………、うん」
376 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 22:10:34.52 ID:WjfKKgIo [25/29]
「兄貴ー、おすそ分けだぞー」
「お、いい匂いだにゃー。なになに?」
「フィナンシェだぞー」
「いやまったく、舞夏のこれが俺の生き甲斐だぜい」
「作ったのは私じゃないぞー」
「え?」
「お隣さん。オーブン貸してくれって言うからなー」
「……インデックス?」
「やー。一緒に作ったんだぞー」
「とうとう菓子作りまで……インデックス、恐ろしい子……!」
「やっぱり紅茶が合うなー」
「ところで俺のご飯は?」
「あ、これ作るのに夢中で忘れてたなー」
「ひでぇ。でも美味いからどうでもいいかにゃー」
「そうだなー」
378 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 22:27:26.52 ID:WjfKKgIo [26/29]
上条「なあインデックス」
禁書「何かな」
上条「もしかしてこの前渡したのこれに使ったのか?」
禁書「……全部じゃないもん」
上条「はぁ……オマエ他に欲しいものないのかよ」
禁書「これが欲しかったんだよ」
上条「え?」
禁書「はい、あーん」
上条「……あむ」
禁書「どうかな」
上条「……美味い」
禁書「うん……よかったぁ」
379 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 23:11:29.90 ID:WjfKKgIo [27/29]
続かない
インデックスさんがお菓子作りに目覚めたようです・完
385 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/04(金) 23:51:31.50 ID:M/BrU.6o
ここでまさかの美琴×黒子
390 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/04(金) 23:59:29.00 ID:WjfKKgIo [29/29]
白井「お姉様ー、何をしてらっしゃるんですかー」
御坂「見ての通りよ!」
白井「まあまあ、お姉様が厨房にいらっしゃるなんて珍しいですわね」
御坂「た、たまにはね」
白井「何を作ってらっしゃるんです?」
御坂「クッキー」
白井「……期待してもよろしいんですの?」
御坂「みんなに配るわよ」
白井「それでもお姉様のお手製が食べられるのならば」
御坂「アンタも物好きねえ……」
391 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/05(土) 00:17:25.46 ID:b.Tpv/Ao [1/20]
白井「それで、どうしてまた急に」
御坂「んー……まあ、ちょっと危機感というか、なんというか」
白井「……なるほど。やっぱりそういう事ですのね……」
御坂「お、焼けたかな。どれどれ……」
白井「じー」
御坂「口に出さなくても分かってるわよ……ほら」
白井「いただきますの」
御坂「どうかな?」
白井「……率直に申して構いませんの?」
御坂「う、うん」
白井「大変美味しゅうございますの」
御坂「……そ。ありがと」
395 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/05(土) 00:43:32.43 ID:JDy9OEAO [1/2]
来日した五和とねーちんにご飯をごちそうする
398 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/05(土) 00:58:22.06 ID:b.Tpv/Ao [3/20]
神裂「はぁ……土御門から聞いてはいましたが」
五和「女教皇様、あの禁書目録が……」
神裂「必要悪の教会の誇る最凶最悪の禁忌が……!」
五和「あの魔法名をdedicatusからavaritiaに変えろとまで言われた食欲の権化が……!」
禁書「もうちょっと待っててねー」
二人「「料理をしています……!」」
神裂「落ち着いてください五和。私もあなたも、そして上条当麻も料理ができます。ですから彼女が料理をできたとしてもおおおかしくは」
五和「女教皇様、平静を装っているつもりでしょうけれど声が震えてます」
上条「かくかくしかじかという訳で」
神裂「……なるほど」
五和「私のアイデンティティが……料理キャラが……」
399 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/05(土) 01:12:07.65 ID:b.Tpv/Ao [4/20]
禁書「できたよー。とうまー、運んでー」
上条「ほいきた」
五和「わ、私もお手伝いを……!」
上条「いいっていいって。インデックスがオマエらに料理を振舞いたいって言ったんだ。オマエらはゲストって事でどーんと構えてくれればいいんだよ」
禁書「ご飯は炊けてるかなー。わーお、ふっくらつやつやなんだよ」
上条「グッジョブだインデックス!」
禁書「とうま、炊いたのは私じゃなくて炊飯器なんだよ」
神裂「――――!?」
ナレ(その時、神裂に電流走る……!)
五和「どうしました女教皇様?」
神裂「……もしかしてインデックスは」
上条「ん?」
神裂「す…………炊飯器を使えるのですか?」
上条「……」
五和「……」
禁書「……便利だよ?」
403 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/05(土) 01:27:33.13 ID:b.Tpv/Ao [5/20]
神裂「いただきます」
五和「いただきます……!」
禁書「めしあがれー」
上条「おー、いい感じにできたな」
禁書「我ながら上出来なんだよ!」
神裂「こ――!」
五和「これは――っ!!」
上条「どうした?」
神裂「……上条当麻、一つ提案があります」
上条「なんでせう」
神裂「彼女に料理を教えたのはあなたなんですよね」
上条「ああ。まあ土御門妹とか姫神とかも噛んでるけど」
五和「ま――まさか――!!」
禁書「そうだよ。とうまのご飯はもっと美味しいんだよ」
神裂「!?」
五和「!?」
404 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/05(土) 01:36:49.61 ID:b.Tpv/Ao [6/20]
神裂「……」
五和「……」
神裂「……美味しかったですね」
五和「……はい」
神裂「……」
五和「……」
神裂「……帰ったら特訓しましょうか」
五和「……はい」
406 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/05(土) 01:46:55.02 ID:b.Tpv/Ao [8/20]
上条「……あ」
禁書「あ、とうまー」
上条「おう」
禁書「お帰り」
上条「また土御門妹のとこ行ってたのか?」
禁書「うん」
上条「最近仲いいな……よし、一緒に買い物して帰るか」
禁書「うん!」
407 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/05(土) 02:00:08.38 ID:b.Tpv/Ao [9/20]
上条「オマエさー、土御門んとこで何やってんの?」
禁書「え、えと……」
上条「まさかまたお菓子のレシピを……!」
禁書「う、うん。そんなとこ」
上条「繚乱のレシピ……ごくり」
禁書「とうま、よだれよだれ」
上条「おっと」
禁書「……もうちょっとしたら、ね」
上条「おう。楽しみに待ってる」
禁書「そんなに期待されても困るかも」
409 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/05(土) 02:16:00.78 ID:b.Tpv/Ao [10/20]
上条「ぬぅっ! また腕を上げたなインデックス」
禁書「そう?」
上条「うむ、この醤油と砂糖のバランスはなかなか……」
禁書「やったぁ」
上条「…………」
禁書「どうしたの?」
上条「あ、いや……。……なんでもない」
禁書「へんなとうま」
上条「どうせ俺は変ですよぉー!」
禁書「きゃー、逆ギレされたんだよー!」
上条「がおー!」
禁書「きゃー!」
410 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/05(土) 02:26:47.59 ID:b.Tpv/Ao [11/20]
上条「ふぅ、さっぱりー」
禁書「――――」
上条「インデックスー、風呂開いたぞー」
禁書「――――」
上条「…………」
禁書「――――すぅ」
上条「……そんなとこで寝てると風邪引くぞ」
414 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/05(土) 02:43:10.88 ID:b.Tpv/Ao [12/20]
「よっ――」
「……軽いなぁ、オマエ」
「まったく……どこにそんな数の本が詰まってんだよ」
――とさ
「……」
「……ありがとうな、インデックス」
「っと、髪がかかって……」
「うっわ、すげぇさらさら……」
「……ぢぇい」
「うおー……すげーぷにぷに」
「オマエのほっぺた美味そうだなー」
「……」
「……イン、デックス」
「……」
「……」
「……」
「……おやすみ」
415 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/05(土) 02:46:23.02 ID:b.Tpv/Ao [13/20]
――くんっ
「あ……」
「……えーと」
「……」
「……」
「……」
「くそっ……」
416 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/05(土) 02:56:44.68 ID:b.Tpv/Ao [14/20]
「……」
「……」
「……おはよう?」
「……おはよぉ」
「とうま、そんなとこで何やってるの?」
「……精神修行」
「うわ、目が真っ赤かも」
「誰のせいだ、誰の」
「え?」
「……顔洗ってくる」
「――あ」
「ん? どうした」
「……なんでもない、かも」
「……ならそろそろ服放してくんねえか」
「……、うん」
「……ふぁ、ねみぃ」
421 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/05(土) 03:51:35.72 ID:b.Tpv/Ao [17/20]
上条「…………うおー」
禁書「もしかして寝てないの?」
上条「そそそんな事はねーですよ?」
禁書「じー……」
上条「……実は」
禁書「今日が休みでよかったかも」
上条「悪い、インデックス。ちょっと寝る……」
禁書「うん。片付けはやっておくから」
上条「悪いな……」
禁書「ううん。そんな事ないんだよ」
422 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/05(土) 04:14:58.99 ID:b.Tpv/Ao [18/20]
禁書「……ふう。終わり、っと」
禁書「とうまはもう寝ちゃったかな……」
禁書「……」
禁書「……」
禁書「……ベッド使えばいいのに」
禁書「……」
禁書「とうまの、ばか」
禁書「ごめんね。いっています」
432 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 00:01:10.71 ID:P16qaNIo [1/28]
上条「…………ん……」
上条「う……今何時だ……」
上条「げ、もうこんな時間か」
上条「うあー……」
上条「……インデックス……?」
上条「あー、また土御門のところか」
上条「……うん」
上条「よし、飯作っといてやるかー」
上条「なんにしようかなー。冷蔵庫はー……何もねえ」
上条「……」
上条「買い物行ってくるか」
433 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 00:56:23.85 ID:P16qaNIo [2/28]
上条「ふう、すっかり遅くなっちまった」
上条「タイムセール狙いだとどうしてもなー」
上条「……うん。たまにはこれ位奮発してもいいよな」
上条「…………へへ」
上条「ただいまー!」
上条「……」
上条「……まだ帰ってねえか」
上条「……」
上条「……」
上条「……」
上条「よし、飯作っとくかー」
437 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 01:07:50.68 ID:P16qaNIo [3/28]
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「…………インデックス……?」
「……」
「……」
「……」
「……まさ、か」
「いや、そんな……」
438 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 01:27:04.64 ID:P16qaNIo [4/28]
「そうだ、携帯!」
「頼む……出てくれ……」
「……」
「……」
「……」
「――――っ!」
~♪
「くっそぉおおお!」
「インデックス……!」
「頼む、無事でいてくれ……!!」
440 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 01:53:51.88 ID:P16qaNIo [5/28]
「チクショウ、土御門も携帯に出ねえ」
「アイツ一体どこに……」
「くそっ……くそぉっ!」
「インデックス……っ!」
「どこだ……インデックスぅううう!!」
441 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 02:27:42.64 ID:P16qaNIo [6/28]
「っは、っは、は……」
「っく……は、ぁ……」
「くそ……インデックス……」
「頼む……帰っていてくれ……」
「……」
「……」
「……」
「いて、くれよ……頼む……」
――――ガチャ
「………………ぁ」
「ああ…………っ!」
「――おかえり、とうま」
「インデックス……っ!!」
447 名前:いやな事件だったね……ごめんなさい[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 02:42:19.44 ID:P16qaNIo [9/28]
「もー、とうま遅いよー」
「…………インデックス」
「ふえ?」
「インデックス……!」
「わわ!? とうま!?」
「インデックス……よかった……!」
「……とうま、ちょっと苦しいかも」
「あ……すまん!」
「……へんなとうま」
「悪い、思わず……」
「……」
「インデックス、オマエ一体――」
「まったく、一体どこに行ってたの? 心配しちゃったかも」
「っ――それはこっちの台詞だインデックス!」
449 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 02:52:47.22 ID:P16qaNIo [10/28]
「……っ、あのね、とうま」
「言い訳はいい!」
「っ」
「オマエ……俺が、どれだけ心配したと……!」
「……とうま」
「……」
「……」
「……本当に……」
「……」
「無事で……よかった……」
「……」
「は……チクショウ、涙が出て……」
「ごめ、ごめんなさ――」
「っ……!」
パシッ
450 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 02:58:09.79 ID:P16qaNIo [11/28]
「あ――――」
「…………、」
「とう、ま」
「……すまん、頭冷やしてくる」
「とうま」
「飯、作ってるから……温めて食え」
「とうま、あのね――!」
「……少し一人にしてくれ」
――――バタン
「あ――ああ、っ――とうまああああああ!」
451 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 03:06:04.01 ID:P16qaNIo [12/28]
「――」
「――」
「――」
「とうま――」
――――、
「っ……!」
――――なぁ
「……スフィンクス」
「スフィンクス、あのね」
「私ね……とうまを怒らせちゃった」
「とうまがね……泣いてた」
「……」
「私、とうまに……嫌われちゃったかなぁ……」
「とうま――」
「――なさい」
「ごめんなさい――」
「とうま――」
「――っく」
「とぉまぁ――――」
452 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 03:14:05.04 ID:P16qaNIo [13/28]
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……くそっ」
「……」
「……」
「……」
「……そろそろ帰るか」
454 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 03:26:40.83 ID:P16qaNIo [14/28]
――ガチャ
「……」
「――」
「インデックス……」
「――」
「その、なんだ……」
「――」
「……悪い。俺もちょっと頭に血が上ってた」
「――」
「でもオマエが心配だったから……!」
「――」
「……インデックス?」
「――」
「……なあ、インデックス……?」
「――」
「……あ」
「――すぅ」
「……寝ちゃってたか」
455 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 03:36:52.78 ID:P16qaNIo [15/28]
「……飯も食ってないのか」
「待っててくれたのか……」
「……インデックス」
「あー、また髪が顔にかかって……」
「…………あ」
「オマエ……泣いてたのか」
「……ごめん、な」
「……」
「……まったく、こんなとこで寝てたら風邪引くぞ?」
「よっ……」
――――カサ
「ん……?」
「なんだこれ……?」
『――Dear Touma』
「――――」
456 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 03:42:18.53 ID:P16qaNIo [16/28]
「これ……俺に……なのか?」
「……」
「……」
「……」
「……あ」
457 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 03:46:25.66 ID:P16qaNIo [17/28]
『――親愛なる当麻へ
いつもありがとう
よかったら使ってください
下手でごめんね
ILP』
「――――エプロン」
458 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 03:54:33.94 ID:P16qaNIo [18/28]
「……オマエ」
「もしかして、これ、作るのに、ずっと」
「……」
「……」
「……」
「……はは」
「なんだよインデックス……」
「どこが下手なんだよ……やればできるじゃねえか」
「オマエ、すげぇよ」
「……インデックス」
「ごめん。ありがとう」
「……はは、っはは」
「……やっべぇ」
「めちゃくちゃ嬉しい……」
459 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 04:01:31.09 ID:P16qaNIo [19/28]
「――なあインデックス」
「俺さ、いつも不幸だ不幸だって言ってるけど」
「あれ実は嘘なんだ」
「俺……すげぇ幸せだ」
「だからさ、インデックス」
「謝らせてくれ」
「……嘘吐いてるのを、謝らせてくれ」
「ごめん、インデックス」
「ごめん……ごめんな……!」
「でも俺は……」
「カミサマなんていらない。不幸だろうがなんだろうが知ったこっちゃねえ」
「本当はそんなものどうだっていいんだ」
「俺は……」
「オマエが笑っていてくれるだけで幸せなんだ――」
461 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 04:12:51.25 ID:P16qaNIo [20/28]
「…………」
「――――」
「…………」
「――――」
「…………」
「――――ん――」
「……、……」
「あ――――とうまぁ――」
「おはよう、インデックス」
「――ぎゅー」
「おいおい、どうしたんだよ」
「ねぇとうまぁ――」
「ん?」
「――だいすき」
「……ああ。……、ありがとう」
462 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 04:15:43.30 ID:P16qaNIo [21/28]
「えへへ――」
「…………」
「――――」
「…………」
「――――あれ?」
「ん?」
「――――ええと……とうま?」
「おう。おはようインデックス」
「…………とうま?」
「上条さんですよー?」
「…………」
「…………」
「…………あれ?」
「ん?」
「…………」
「…………」
「………………き」
「きゃああああああああ!?」
463 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 04:26:32.07 ID:P16qaNIo [22/28]
「うおあっ!?」
「ととととっととうま!?」
「いってぇ……耳がきーんって……」
「え? ええ!? なんでどうして何がどうなってるのか教えてもらいたいかも!?」
「……ごめんな」
「…………あ」
「さってと、んじゃ朝飯作るかー」
「と、とうま、あのね……!」
「なあインデックスー」
「――――あ」
「これ使っていいんだろ?」
「…………うん」
「そっか。ありがとうな」
「ってそうじゃなくてとうま!」
「インデックス」
「っ……」
「一緒に作ろうぜ」
「…………うん!」
464 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/06(日) 04:28:47.80 ID:P16qaNIo [23/28]
インデックスさんがこっそり何か企んでいるようです・完
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すごく面白い
二人の雰囲気が好きだ
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