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禁書目録「そろそろ本気を出すんだよ」上条「えっ」

ちょっと追加
6 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/31(月) 00:14:05.91 ID:JK9evfQo [1/29]
禁書「とうまーとうまー」

上条「なんすか」

禁書「今日のご飯は何かな」

上条「豚の生姜焼きな」

禁書「最近それ多い気がするんだよ」

上条「豚肉が安いんだよ! あと楽だしな」

禁書「もう少し目新しいものも食べたいかも」

上条「…………」

禁書「とうま?」

7 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/05/31(月) 00:16:59.63 ID:JK9evfQo [2/29]
上条「あのな、インデックス」

禁書「なに?」

上条「オマエにプレゼントだ」

禁書「食べ物!?」

上条「当たらずとも遠からずだ。さあインデックス! オマエの力を見せてみるがいい!」

禁書「これは――!?」





『今日から始めるカンタン料理88』





上条「もうオマエ作ってみろよ」

禁書「」

8 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/05/31(月) 00:20:39.47 ID:JK9evfQo [3/29]
あ、どうも。>>1です。立て逃げじゃないよ
最近一方通行さんばっかり目立ってるからインデックスさんメイン



このスレでわざと名前間違えたり忘れたりした奴超電磁砲の刑な

13 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/05/31(月) 00:25:21.19 ID:JK9evfQo
上条「オマエ完全記憶能力とかあるんだろ? せっかくだしレシピ色々覚えたりしてみろよ」

禁書「…………」

上条「それにオマエの好きな物作れるしさ。あ、あんまり高い食材とか使うのはなしな」

禁書「…………とうま」

上条「ん?」

禁書「私はとうまのご飯が食べたいんだよ」

上条「ぐっ……いや待て上条さん、そこにちょっぴり胸キュンしたりしちゃコイツの思う壺だ、相手はがぶり系シスターだぞ……!」

禁書「とうまのご飯美味しいんだもん」

上条「……インデックス」

禁書「なあに?」

上条「俺はオマエの料理が食べてみたい」

禁書「」

15 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/05/31(月) 00:33:39.62 ID:JK9evfQo
禁書「…………」

上条「……あれ?」

禁書「…………」

上条「……インデックス……さん?」

禁書「――――と」





禁書「とうまぁあああああっ!!」





上条「はひぃっ!?」

禁書「…………ほんとに」

上条「え?」

禁書「ほんとに……私の料理、食べてみたい?」

上条「あ、ああ。女の子の手料理ってやっぱり男のロマンだしな」

禁書「!?」

上条「オマエも家でごろごろしてるだけだとヒマだろ? 平日俺学校だし昼飯だって作りたての方がいいじゃん」

禁書「で、本当のところは?」

上条「そろそろオマエも何か家事してくれ食っちゃ寝の居候」

禁書「とうまぁあああああ!!」

上条「ひいっ!? しまった思わずぽろっと本音が!?」

16 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/05/31(月) 00:44:20.82 ID:JK9evfQo
上条「…………あれ?」

禁書「…………」

上条「インデックスさん……いつものがぶりは……?」

禁書「…………」

上条「……インデックス?」

禁書「…………」

上条「もしもーし?」

禁書「…………」

上条「インデックス?」

禁書「…………」

上条「え、あ、悪い。マジすまん。言い過ぎた」

禁書「…………」

上条「悪かった。このとおり」

禁書「…………とうま」

上条「はい」

禁書「ご飯、食べよ。せっかく作ってくれたのに冷めちゃうんだよ」

上条「……うん」

17 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/05/31(月) 00:53:00.43 ID:JK9evfQo
上条「…………」

禁書「…………」

上条「…………」

禁書「…………」

上条「…………」

禁書「ごちそうさま」

上条「あ、ああ……」

禁書「とうま」

上条「な、なんだよ……」

禁書「とうまのご飯、私大好き。凄く美味しい」

上条「……そりゃどうも」

18 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/05/31(月) 00:58:35.75 ID:JK9evfQo
上条「ったく、仕方ねえなぁ。そう言われちゃ作らざるをえないじゃねえか」

禁書「…………」

上条「ほら、茶碗よこせ。洗ってくるから」

禁書「……ね、とうま」

上条「ん? どうした?」

禁書「…………えと、その」

上条「あ、まだ食い足りねえか? ちょっと待ってろ、明日用に取っておいた分が……」

禁書「そうじゃなくて……!」

上条「あーすまん、デザートなー。仕方ねえなぁ……実は上条さんアイス買ってきてます! しかもお得な業務用サイズ!」

禁書「…………」

上条「一緒に食おうぜ。でも腹壊さない程度にな……って、あれ?」

20 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/05/31(月) 01:12:48.45 ID:JK9evfQo
禁書「……違うもん」

上条「え?」

禁書「……」

上条「インデックス……?」

禁書「……ねぇ、とうま」

上条「なんだ?」

禁書「どうしてとうまはそこまで私にしてくれるの?」

上条「どうしてって……そりゃ、決まってるだろ」

21 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/05/31(月) 01:13:42.94 ID:JK9evfQo



上条「好きだから、かな」










上条「オマエが美味そうに食ってる顔が」

22 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/05/31(月) 01:24:27.94 ID:JK9evfQo
禁書「……」

上条「なんかさー、すげー嬉しいの。オマエが美味そうに食ってくれんのが」

禁書「……」

上条「んで、上条さんついコロッともっとがんばろーって気になっちゃうんですよ」

禁書「……そっか」

上条「そ」

禁書「……とうま」

上条「んー?」

禁書「……その、ええと」

上条「なんだ?」

禁書「…………、……」

上条「インデックス……? どうした。オマエなんかちょっと様子が……」

24 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/05/31(月) 01:32:57.53 ID:JK9evfQo
禁書「私も、とうまのそういう顔が見たい」

上条「…………」

禁書「……できるかな」

上条「……どうだろうなぁ?」

禁書「そこは普通肯定するところじゃないの!?」

上条「やってみない事にはなんとも言えないし」

禁書「……そうだね。私、やってみる」

上条「ふっふっふ、オマエのお陰で料理の腕がメキメキ上達中の俺の舌を唸らせる事がオマエにできるかな」

禁書「くうっ、神はまた私に試練を与えたもうたんだよ」

上条「ま、それは置いといてさ」

禁書「?」

上条「アイス食おうぜ?」

26 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/05/31(月) 01:50:57.58 ID:JK9evfQo
禁書「…………」

上条「おー、それなりに上手くできたじゃん」

禁書「……ねえとうま」

上条「なんだインデックス」

禁書「どうして今日の朝ご飯がおにぎりなのかな」

上条「おにぎり嫌いか?」

禁書「そういう問題じゃないんだよ! 昨夜とうまに貰った本ちゃんと読んだよ! しっかり覚えたんだよ!」

上条「でもオマエ包丁使ったことあるか?」

禁書「う……」

上条「料理とは食材をいかにして上手く、美味しく調理するかだ」

禁書「……」

上条「おにぎりだって立派な料理だぜ?」

禁書「……うん」

上条「ま、初めてだし三角じゃなくて丸かったり丸くなかったり具がはみ出てたり崩れてるのはご愛嬌だ」

禁書「ダメ出しが容赦ないんだよ……」

28 名前:メ欄いじるの面倒[saga] 投稿日:2010/05/31(月) 02:06:23.64 ID:JK9evfQo
上条「ほら、早く食おうぜ?」

禁書「うん……いただきます」

上条「いただきまーす」

禁書「う……塩付けすぎたんだよ。しょっぱい」

上条「はむ、んぐ、まぐまぐ」

禁書「あ……ぼろって崩れて……ううう」

上条「おっと、ばく、もぐもぐ」

禁書「なんかとうまの作ってくれるのとは全然違うんだよ……」

上条「がつがつ……ごくん」

禁書「…………」

上条「……インデックス」

禁書「は、はい」

上条「ごちそーさん、美味かった」

禁書「…………え?」

29 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/05/31(月) 02:11:17.27 ID:JK9evfQo
上条「うお、やべえもうこんな時間かよ!?」

禁書「……」

上条「すまんインデックス、食い終わったらそれ水に浸けといてくれ!」

禁書「……」

上条「昼飯は冷蔵庫に入れてるからそれで……」

禁書「……とうま」

上条「ん?」

禁書「……帰ってきたら包丁の使い方教えて欲しいかも」

上条「……りょーかい」

禁書「いってらっしゃい、とうま」

上条「おう」



 バタン

30 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/05/31(月) 02:18:23.61 ID:JK9evfQo
「……」

「……ねえスフィンクス」

「とうまがね、美味しいって言ってくれたよ」

「私初めて作ったんだよ、おにぎり」

「全然ダメダメだったのにね。料理って難しいな」

「なのに無理しちゃって」

「……」

「……」

「……」



「凄く嬉しかったぁ……」

59 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/05/31(月) 22:27:02.45 ID:JK9evfQo
土御門「今日もお勤めご苦労さん、っと。カミやんー、ゲーセン行こうぜぃ」

上条「あ、悪い。今日パス」

土御門「なんだ付き合い悪いにゃー。もしかしてオナゴとデートだったりするのかね?」

上条「いやさインデックスなんだけどさ」

土御門「インデックスがどうしたよ」

上条「料理を教える事に」

土御門「……カミやん」

上条「なんだよ」

土御門「四月一日には遠いぜぃ?」

上条「嘘じゃねえよ」

土御門「またまたご冗談を。あのインデックスに限って……」

上条「わりと乗り気です」

土御門「…………マジで?」

62 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/05/31(月) 22:37:09.23 ID:JK9evfQo
上条「今日だって朝飯インデックスが作ってくれたんだぞ?」

土御門「え……嘘……」

上条「嘘じゃねえって。嘘言ってどうするんだよ」

土御門「だって……あのインデックスだぞ……?」

上条「あのインデックスがです」

土御門「…………」

上条「……土御門?」

土御門「…………つ」





土御門「ついに第一の御使いがラッパを吹き鳴らしやがった……!」





上条「テメェインデックスをなんだと思ってんだよ!?」

63 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/05/31(月) 22:55:53.24 ID:JK9evfQo
土御門「あれ、分かるのかカミやん。珍しいにゃー」

上条「前にインデックスに無理矢理聖書読まされてな……」

土御門「しかしインデックスがねぇ……カミやんどんな口車使って丸め込んだんだよ」

上条「失礼な。ちょっとした料理本渡してみたら上手くいっただけです」

土御門「あー……なるほどにゃー」

上条「そんな訳で、悪いな土御門」

土御門「いやいや、気にする必要はないぜい。今度ご馳走になろうかにゃー」

上条「その時は舞夏とトレードな」

土御門「それはちょっと」

64 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/05/31(月) 23:04:21.92 ID:JK9evfQo
上条「ただいまー」

禁書「お、おかえりなさい」

上条「…………あ、そうか」

禁書「どうしたの?」

上条「なんか違うなーと思ったらいつもの『ごはんまだー!?』がないんだ」

禁書「とうま。普通怒るところだけど今日からは違うんだよ!」

上条「お?」

禁書「とうま、料理教えて」

上条「……、おう。それじゃまず最初に手を洗ってからな」

禁書「了解なんだよ」

66 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/05/31(月) 23:12:42.17 ID:JK9evfQo
上条「インデックスさん、よく聞いてください」

禁書「なんでしょう先生」

上条「包丁は刃物です。凶器です。一歩間違えれば怪我するし、下手すると死にます」

禁書「がくがく」

上条「ま、そんなに怯える事もない。魔術だって似たようなもんだろ」

禁書「……それもそっか」

上条「絶対にしちゃいけないのは、刃を人に向ける事と、不安定な場所に置く事。理由は分かるな」

禁書「うん。それくらいは大丈夫なんだよ」

67 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/05/31(月) 23:22:49.64 ID:JK9evfQo
上条「それじゃあ早速やってみよう」

禁書「先生、今日は何を作るんですか」

上条「オーソドックスに野菜炒め。実はこれが結構難しい」

禁書「…………」

上条「そんなに身構えなくても大丈夫だぞ。ゆっくりやれば……」

禁書「ち、違うの! そうじゃなくて」

上条「?」



禁書「初めてとうまが作ってくれたのも野菜炒めだったなぁって」



上条「…………そっか」

禁書「……とうま?」

上条「いや、なんでもない。よしまずはキャベツを一枚ずつ向いて水洗いだ!」

禁書「あいあいさー!」

上条「間違っても洗剤で洗うとかベタな事はするんじゃねえぞ!」

禁書「えっ」

上条「えっ」

68 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/05/31(月) 23:34:59.59 ID:JK9evfQo
上条「んじゃ包丁を持って」

禁書「どきどき」

上条「キャベツ重ねて、真ん中で一回二つに」

禁書「わ、分かったんだよ」

上条「ああ待て待て、それじゃダメだ」

禁書「っ!?」

上条「左手をちゃんと添えて」

禁書「こ、こう?」

上条「猫の手な」

禁書「スフィンクスー、ちょっとおいでー」

上条「ちげぇよ!? こう、指を曲げてだな……」

禁書「それならそうと言ってほしいんだよ」

上条「ナマ言わない! 指切っても知らねえぞ!」

禁書「がくがく」

70 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/05/31(月) 23:51:09.11 ID:JK9evfQo
上条「ピーマンはまず二つに切って、中の種とヘタを取ってだな……」

禁書「こう?」

上条「そうそう。んで細長く縦に……」

禁書「種は?」

上条「ここにぽい」

禁書「…………」

上条「…………はっ、待てインデックス!」

禁書「ぽいぱく」

上条「あ」

禁書「………………かりゃいー」

上条「ほ、ほら! ぺっしなさい! ぺっ!」

禁書「……ごっくん」

上条「ええ、生だぞ!?」

禁書「口に入れたものはちゃんと食べます」

上条「ぱねぇ」

74 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/01(火) 00:03:17.54 ID:lAWzOuUo [1/24]
上条「うん、なかなか上手く切れたじゃないか」

禁書「思ったより簡単だったよ」

上条「だが侮るなかれ。それは指とかも切れる」

禁書「……とうま、もしかしてわざと脅かしてる?」

上条「あ、ばれた?」

禁書「そろそろ慣れてきたけど、まだちょっと怖いかも」

上条「まだ早いぞインデックス、次は人類の英知が生み出した『火』の登場だ! 甘く見てるとヤケドするぜ!」

禁書「がくがく」

76 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/01(火) 00:27:44.23 ID:lAWzOuUo [2/24]
上条「火点けてー、温まったら油敷いてー」

禁書「こ、こう……?」

上条「そうそう。あんまり入れすぎないように注意する事。あと熱しすぎると油が全部蒸発するからここからは素早くな」

禁書「が、がんばるよ!」

上条「あ、インデックス。野菜はしっかり……」

禁書「みぎゃー!? なんかバチッてきたー!?」

上条「……水切らないと油が跳ねるぞー、ってもう遅いな」

禁書「人類の英知恐るべし……!」

上条「それ単なる物理現象だからなー。ただの水蒸気爆発だからなー」

禁書「(*・ω・)?」

上条「日本語喋ってくれ」

禁書「とうまも私に分かる言語で喋ってほしいんだよ」

上条「日本語ですから! それ以外は無理だから! いいからちゃんと混ぜないと焦げるぞ」

禁書「きゃわー」

78 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/01(火) 00:34:29.90 ID:lAWzOuUo [3/24]
上条「それでは味付けの基本、塩コショウ」

禁書「どれくらい入れればいいのかな?」

上条「適量」

禁書「……具体的には?」

上条「適量」

禁書「……」

上条「どの料理本にも適量としか書いてないんだよ! 勘だ勘! 雰囲気で察するんだ空気を読むんだ考えるんじゃない感じるんだ!」

禁書「…………とうまー」

上条「なんでせう」

禁書「やってみせて」

上条「……」

禁書「覚えるから」

上条「……次はチャレンジしてみろよ」

82 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/01(火) 00:43:20.45 ID:lAWzOuUo [4/24]
上条「だいたいこんなもんかなー」

禁書「できた……のかな?」

上条「味見してみろよ」

禁書「……」

上条「インデックス?」

禁書「……と、とうまが、して」

上条「なんで俺が。作ったのはオマエだろ」

禁書「……ちょっと怖い、かも」

上条「……、仕方ねえなぁ」

83 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/01(火) 00:47:33.02 ID:lAWzOuUo [5/24]
禁書「…………」

上条「……ん」

禁書「っ」

上条「美味い。上出来」

禁書「――――、」

上条「よっしゃ食おうぜ。腹減ったー、ってもうこんな時間かよ! 時間経つの早いなー」

禁書「…………」

上条「ほい、最後の仕上げだ。これに盛り付けて」

禁書「……うん!」

84 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/01(火) 00:55:16.72 ID:lAWzOuUo [6/24]
上条「いただきまーす」

禁書「いただき、ます」

上条「あむ、んぐんぐ」

禁書「…………」

上条「うん、美味い。初めてとは思えんな」

禁書「ほんとに……?」

上条「嘘言ってどうすんだよ。ほら、オマエも食え食え」

禁書「う、うん……ぱく」

上条「どうだ?」

禁書「…………美味しい」

上条「……うん。そりゃあよかった」

86 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/01(火) 01:19:33.10 ID:lAWzOuUo [7/24]
上条「ごちそうさまでした」

禁書「ごちそうさまでした」

上条「……なんでこっち見ながら言いますか」

禁書「だってほら」

上条「え?」

禁書「味付けしてくれたの、とうまでしょ。だから」

上条「……さいですか」

禁書「料理って難しいね。とうまは凄いよ。勘だっていうのにぱぱーっと作っちゃうし」

上条「そうでもないぜ? なんだかんだで結構適当だし」

禁書「ううん、凄く難しいんだよ……でもがんばるよ」

上条「お、やる気だな」

禁書「うん……とうまが美味しいって言ってくれてね、嬉しくて」

上条「……」

禁書「とうまの言うとおりかも。がんばろーって思っちゃう」

上条「……そっか」

禁書「だからね、とうま。もっと色々教えて。私がんばってみるんだよ」

89 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/01(火) 01:26:38.65 ID:lAWzOuUo [8/24]
上条「……よし、それじゃ明日の朝は味噌汁に挑戦してみようか」

禁書「うん!」

上条「しかし待てインデックス。まだ終わっちゃいねえ」

禁書「えっ……?」

上条「食器、洗わないと。後片付けまでが料理だぞー。ほら、さっさとやっちまおうぜ」

禁書「……うん!」

113 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/01(火) 19:41:46.59 ID:lAWzOuUo [16/24]
土御門「カミやんー」

上条「悪い」

土御門「にゃー。カミやんもよーやるわねぃ」

上条「これが中々面白くてさ」

土御門「んで、インデックスの手料理はまだですかい?」

上条「作る端から食ってるからな……」

土御門「それならしゃーない」

上条「んじゃ俺はこれで」

土御門「うぃーす」

青髪「……なんやカミやん最近付き合い悪くあらへん?」

土御門「いや、やっとってとこかにゃー」

青髪「女か。女なのか」

土御門「さぁにゃー?」

114 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/01(火) 20:08:57.74 ID:lAWzOuUo [17/24]
上条「……ん?」

禁書「あ、やっと来た」

上条「インデックス? オマエどうしたんだよ」

禁書「どうしたって。ひどいんだよ、せっかくとうまのお迎えに来たのに」

上条「なんだよ、雨でも降るんじゃねえのか?」

禁書「失礼な。来ちゃダメなの?」

上条「ダメって訳じゃないけどさ……まあいいや。ちょうどいいし行くぞ」

禁書「ちょうどいい?」

上条「スーパー。買い物の仕方教えてやるよ」

禁書「買い物くらい子供じゃないんだから一人でもできるんだよ!」

上条「ばっか。食材の選び方と安売りとタイムセールスの狙い方だよ」

115 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/01(火) 21:03:04.83 ID:lAWzOuUo [18/24]
禁書「とうまとうまー!」

上条「どうしたー?」

禁書「なんか凄いのがあったんだよ!」

上条「お、珍しいな二割引か」

禁書「なんか凄く印象的というか独創的というか、激しいパッケージなんだよ」

上条「このでかでかと書かれた男の一文字が頼もしい」

禁書「買うの?」

上条「美味いんだよこれが」

禁書「他のと違うんだ」

上条「高いけどなー。高いから割引されてる時が狙いだ!」

禁書「美味しいなら値段とか関係ないんだよ!」

上条「財布の中から無限に金が湧くならな!」

123 名前:凄く今日の俺のごはん[saga] 投稿日:2010/06/01(火) 21:53:46.12 ID:lAWzOuUo [20/24]
上条「……」

禁書「まだー?」

上条「まだだ……もう少し……」

禁書「むう……」

上条「――――来た! 今だインデックス!」

禁書「突撃ー!」

上条「見切り品の確保は基本だからな。ただしみんな狙ってるからもちろん早い者勝ちだ」

禁書「時間との戦いだね……!」

上条「牛肉が安いから今夜はすき焼き風肉豆腐だ!」

禁書「すき焼き……だと……」

上条「ついでに頼れる兄貴『めんつゆ』さんの使い方もマスターするんだ! 野菜コーナーでほうれん草でも買ってくかー」

131 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/01(火) 22:23:33.57 ID:lAWzOuUo [22/24]
上条「おやメイド見習いじゃないか」

土御門「そういう君は上条当麻」

上条「そっちの漫画は読むんだな」

土御門「教養程度になー」

禁書「こんばんは、まいか」

土御門「よーシスター。珍しいなー」

禁書「とうまと夕飯の材料のお買い物だよ」

土御門「ほうほう、すき焼きかー」

上条「残念、すき焼き『風』だ」

土御門「あうち。私としたことが」

上条「土御門、メイド的隠し味とかないか」

土御門「隠し味って訳ではないが白ゴマとか七味は相性抜群だぞー。あと少し酒使うと風味が出るぞー」

禁書「お酒を使うのはちょっと抵抗あるかも……」

135 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/01(火) 22:36:03.61 ID:lAWzOuUo [23/24]
土御門「……おんや?」

上条「ん?」

土御門「まさかもしかして、作るのはコッチの食い専かー?」

上条「うん」

土御門「なん……だと……」

上条「実はオマエ結構ジャンプ好きだろ」

土御門「メイドっぽい何かが出てこないからなー」

上条「そんな訳でメイド的助言をひとつ頼む」

土御門「絶対メイドを何か別のものに勘違いしてるだろー……まあいいが」

禁書「お願いします」

土御門「うむー。私も見習いの身で偉そうな事は言えんが、これだけは確かだなー」

禁書「何かな何かな」



土御門「料理は愛情だぞー」

137 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/01(火) 23:04:32.78 ID:lAWzOuUo [24/24]
禁書「…………」

土御門「散々言われてる事だがなー。食べてもらう相手の事を思って美味しいと喜んでくれるようにと一心不乱に料理するんだなー」

禁書「……うん。ありがとう、まいか」

土御門「まあシスター相手に愛などと言うのは釈迦に説法もいいところだがなー。宗教が違うが」

禁書「ううん。私も、修行中の身だから」

土御門「なら私と一緒だなー。まあ頑張れー」

禁書「今度時間がある時でいいからまいかにも教えて欲しいんだよ」

上条「そうだなー。俺もたまには教えてもらいたい」

土御門「時間がある時になー。それじゃあ私は忙しいからこれで」

禁書「じゃあねーまいかー」

土御門「言い忘れたけど葱がないぞー。大丈夫かー」

上条「忘れてましたありがとうございますうううう!!」

140 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 00:06:45.86 ID:.uKPC42o [1/35]
「舞夏ー、飯はまだかにゃー?」

「お隣さんも頑張ってるというのに、うちの馬鹿義兄といったら……」

「うん? 会ったのか?」

「スーパーでばったりとなー。いやはや中々の新婚夫婦っぷりだったぞー」

「……報告したらステイルが殴りこんで来そうだなぁ」

「なんか言ったかー?」

「いんやー。こっちの話だぜぃ」

「ほら、出来たぞー」

「おおう、待ちわびたぜい」

「うむ、色々たっぷり入ってるからなー。しっかり味わって食べるんだぞー」

「なんか急にすげー怖くなったんだぜぃ……」

「失礼な愚兄には飯はやらんぞー」

「舞夏、愛してるぜ」

「知ってるぞー。まったく、馬鹿な義兄を持つと苦労するなー……」

142 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 00:24:06.01 ID:.uKPC42o [2/35]
上条「しかしびっくりだな」

禁書「何が?」

上条「オマエ料理の才能あるんじゃないのか? メキメキ上達してるぜ」

禁書「物覚えだけはいいからね。とうまが丁寧に教えてくれるし。炊飯器の扱いにはてこずったけど……」

上条「それはそうだけどさ、覚えるだけじゃダメだろ。やっぱりそれ以外の要素があるんだろ」

禁書「……うん、あるね」

上条「ん?」

禁書「まいかが言ってたでしょ」

上条「…………」

禁書「とうまに喜んでもらいたいから。とうまが美味しいって言ってくれるのがね、凄く嬉しいんだよ」

上条「……そりゃどうも」

144 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 00:34:00.43 ID:.uKPC42o [3/35]
上条「インデックスさん」

禁書「何をそんなに改まってるのかな」

上条「真面目な話です」

禁書「……よいしょ。何かな」

上条「俺もインデックスに色々料理のいろはから教えてきましたが、そろそろ終わりです」

禁書「はい」

上条「そこで明日は最後の関門に挑もうと思います」

禁書「最後の、とはなんでしょう先生」

上条「――――――揚げ物だ」

禁書「っ――!」

上条「高温の油を使う料理。最大級の危険が待ち構えている。一歩間違えば大火傷はおろか一発で家事だ」

禁書「ごくり……」

147 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 00:48:05.75 ID:.uKPC42o [5/35]
上条「もちろん普通に料理するだけでも危ない。そこで、だ」

禁書「うゆ?」

上条「一歩早いけど、免許皆伝代わりにこれを進呈しよう」

禁書「――――とうま、これ」

上条「油は危ないしな。あとその服だと汚れると面倒だろ、白いから目立つし」

禁書「……いいの?」

上条「実は被服の授業で作りました。だから気にしなくていいぜ」

禁書「……誰が?」

上条「俺以外に誰がいるってんだよ。意外と家事向いてんのかなー。わりと上手くできたとは思うんだけど」

禁書「…………」

上条「インデックス?」

禁書「……とうま」

上条「なんだ」

禁書「ありがと――なんか、汚しちゃうのもったいないかも」

上条「……馬鹿、エプロンなんて汚してなんぼだろ」

170 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/02(水) 18:14:56.34 ID:YbxVCnAo
上条さんが風邪引いて看病アルビレックスさん


171 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 18:16:25.38 ID:.uKPC42o [10/35]
                                                                  /  ..-‐
                                                                /{ ∠ -‐≦-―…¬ヤ
                                                                _〈::レ:´:::::::::::::::::::::::::::::::<
                                            しょうがないわねぇ    ,. ::´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::≧._
                                                             ∠. -ァ::::::,イ:!:::lヽ::::::::::::::::::::::::<.  ̄
                         , - 、                ,.ヘ、                       /イ :::ハ|ヽ! !ヽ::::!:::::::::::::::\ `
                         r´ 「三三三l           !  ト、                     / l::,イ    !7::ヽ!::::::::::: '. ̄
                     (( .l.三三三l . ノ!            / \                        |/ ヽ - ィ\!::::::::.ト、::::!
                           ヾ≧彡'           ,/   /} _..-‐¬‐- .            ,rー≦マ,. イ Y⌒',、! \!
                                  , - 、   /     ,.r:´         ヘ         イ  イ ヘ厶イ.!   ヘ
                                  {   \ Y . : :´ }、          ',.  h_, .<  〈  /.l ./ D  !  ハ
 、    、 ’、  ′     ’      ;    ∧   | . : :´    1            ;r‐'   _, -‐ `ヽ.' l/     l   ハ,
  .. ’        ’、   ′ ’   .        { \. : :´  \  ,ノ           } ~廴ぅ'´       i      l.-‐Tフ
     、′・  ’、.・”;  ”  ’、             . : :´      ヘ√.            ;.            '        7.l  l
 ,;′   ’、   (;;ノ;; (′‘ ・. ’、′”;       . : :´                     ,’           .'         ,' !  l
’、  ・ .(; (´;^`⌒)∴⌒`.・ ”   ;     . : :´                     厶イ             /        ム !  l
 .、  ’・ 、´⌒,;y'⌒((´;;;;;;ノ、"'人   ,.r: ´   ___弖丕二ニ=/1-- ‐ \¨  ̄             〈        ハ,_!  l__
    、(⌒ ;;;:;´'从 ;'   ;:;;) ;⌒ ;; :) )、 ̄ ̄ ̄         ヘ  / 〉    |    √              }ー-.. __,.∠.イ !  l_,∠
     ( ´;`ヾ,;⌒)>>170从⌒ ;) `⌒ )⌒:`.・          Y  く_,ノ   ∨⌒′            /  !  l   ! ヘ  !  l,.イ
‘:;゜+° ′、:::::. ::: ´⌒(,ゞ、⌒) ;;:::)::ノ                                        /.   l  l  ', ∨l   !
    `:::、 ノ  ...;:;_)  ...::ノ ソ ...::ノ                                        廴_!__!__,..-ィ!  ヘ
                                                                 l    ! ヘ    マ-‐'′
                                                                 l    !   ヽ   丶
                                                                 l    l    ヽ   ’.



173 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 18:38:10.03 ID:.uKPC42o [11/35]
上条「バターの味を出したくない時はラードを使う。タダで置いてるし」

禁書「マーガリンとかじゃだめなの?」

上条「動物性油と植物性油で大分違うんだよ。用途に合わせて使い分けるのが一番だな」

禁書「なるほどなるほど」

上条「うぇぷ……」

禁書「どうしたの?」

上条「油の臭いでちょっと気持ち悪く……」

禁書「大丈夫?」

上条「だいじょぶだいじょぶ。このくらい超主夫の上条さんには……」

174 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 18:44:45.26 ID:.uKPC42o [12/35]
禁書「ちょっととうま! 本当に顔色が悪いんだよ!?」

上条「あれー、風邪でも引いたかな……」

禁書「無理しないでね?」

上条「このくらい平気だって。男子高校生の体力舐めてもらっちゃ困りますよー」

禁書「そんな事言って倒れても知らないんだよ」

上条「さすがにそこまではねぇ……って…………あれ」

禁書「…………とうま?」





ドサッ

177 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 19:04:27.13 ID:.uKPC42o [13/35]
上条「……あれ」

上条「……」

上条「……ああ、どこかで見たと思ったらうちの天井か」

上条「う……もしかして俺本当に倒れたのか」

上条「インデックス……?」

上条「スフィンクス、オマエどこ行ったか知ってるか?」

上条「………………あ」

上条「ベッド……アイツが運んでくれたのか」

上条「重かったろうに無理しやがって……」

上条「ふぅ……」

上条「うわ、なんかいい匂いがする……」

178 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 19:28:37.62 ID:.uKPC42o [14/35]
ガチャ――

禁書「……あ」

上条「お帰り、インデックス」

禁書「よかったぁ……気分はどう? 吐き気とかないかな?」

上条「大丈夫。それよりどこ行ってたんだよオマエ」

禁書「お買い物。と、あとちょっと」

上条「買い物って、オマエ一人で?」

禁書「まいかと一緒に行ったんだよ」

上条「ん?」

禁書「まいかなら医療知識があるかもって。私医学書は読んでないし、分からないから」

上条「なるほど……んでなんだって?」

禁書「風邪と疲労と貧血が重なったかも、って。念のため明日病院に行けって言ってたんだよ」

180 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 20:10:13.15 ID:.uKPC42o [16/35]
禁書「とうま、ごはん食べれる?」

上条「あ、すまん。コンビニでおにぎりでも……」

禁書「……とうま、私がなんで買い物に行ってきたのか分かってる?」

上条「え、もしかしてオマエ」

禁書「そろそろ本気出すんだよ」

上条「えっ」

禁書「まいかにね、おかゆの作り方教えてもらってきたんだよ」

上条「……インデックス」

禁書「心配しなくても大丈夫だよ、とうま。一人でもちゃんとできるんだよ」

上条「うん、それじゃお手並み拝見といこうか」

禁書「任せてほしいかも。なんて言ったって、先生がいいから」

182 名前:面倒だから誰か代わりに撃ってくれ[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 20:36:39.15 ID:.uKPC42o [17/35]
上条(…………)

上条(音だけで分かるな。インデックス、包丁使うの上手くなった)

上条(……頭がぼーっとしてるからなのかな。妙な気分だ)

上条(なんだろう、これ)

上条(…………ああ、そうか)

上条(きっと、これが『懐かしい』って感じなんだろうな)

上条(知らないけどさ)

上条(……きっと)

上条(俺はこれから先、寝込むたびにこの事を思い出すんだろうな)

183 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 20:47:50.72 ID:.uKPC42o [18/35]
上条「……悪いな、色々」

禁書「病人が気にする事ないんだよ」

上条「……ああ」

禁書「そんな事よりもとうまは安静にしていて欲しいんだよ。気まで病んでちゃ治るものも治らないかも」

上条「りょーかい」

禁書「もう少し待っててね」

上条「おう。わくわくしながら待ってる」

禁書「あんまりハードルを上げないでほしいかも、先生」

184 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 21:08:24.67 ID:.uKPC42o [19/35]
禁書「おまたせ。できた……かも」

上条「なんで疑問系なんだよ」

禁書「い、一応味見はしたけど味の保障はしないんだよ!」

上条「馬鹿だなインデックス。オマエが一生懸命作ってくれたんだから不味いはずがないだろ」

禁書「……どうしてこう平然とそういう台詞を言えるのか分からないかも」

上条「え?」

禁書「なんでもないんだよ!」

185 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 21:25:06.72 ID:.uKPC42o [20/35]
禁書「それじゃ……はい」

上条「……なんすか」

禁書「あーん」

上条「まさかここまでベタで王道で使い古されたネタがくるとは思わなかった」

禁書「何を言ってるのか分からないかも」

上条「…………」

禁書「冷めちゃうよ?」

上条「……いただきます」

188 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 21:36:52.92 ID:.uKPC42o [21/35]
禁書「……どう、かな」

上条「……うん。すげー美味い」

禁書「――――」

上条「オマエすげーな。ここまで上手くなるとは思わなかった」

禁書「自分でも、ちょっとびっくり」

上条「オマエどうやったらここまで美味く作れるんだよ」

禁書「まいかの言うとおりにしてみただけだよ」

上条「ほう……! それは興味あるな。一体何入れやがった」

189 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 21:38:56.49 ID:.uKPC42o [22/35]



「隠し味に、愛情をたっぷり」




191 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 21:50:30.22 ID:.uKPC42o [23/35]
上条「……」

禁書「本気を出してみたんだよ。私の事、本職のシスターだって忘れてないよね?」

上条「……そりゃ敵わねえな」

禁書「ほんとは色々ハーブとかこっそりね。疲労回復とか解熱とか、そういう魔術じゃない魔術も少しだけ分かるから」

上条「はは、魔道図書館の面目躍如ってとこか」

禁書「……もしかしたら初めてかも」

上条「何が?」

禁書「魔術以外で私の知識を用いるのが」

上条「…………」

禁書「血も呪いも殺しも裏切りもない形で使ったのは初めてなのかも。去年より前の記憶はないけど」

上条「……インデックス」

禁書「何かな」

上条「あーん」

禁書「……うん、まだまだいっぱいあるからどんどん食べてね!」

上条「さすがに鍋一杯は食えねえ」

禁書「大丈夫。私が食べるから」

上条「それは相変わらずなんだな……」

193 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 22:12:51.51 ID:.uKPC42o [24/35]
上条「ごちそうさま。すげー美味かった」

禁書「そう言ってくれると頑張った甲斐があったんだよ」

上条「もうどうせなら明日からオマエが飯作ってくれねーかな、なんてな。はは」

禁書「……、……」

上条「どうした?」

禁書「……料理も楽しいけど、とうまのご飯も食べたい、かも」

上条「……一緒にやるか」

禁書「うん、それがいいと思う。けど」

上条「けどなんだよ」

禁書「それより先に治すのが先決なんだよ」

上条「……おう」

200 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 22:33:35.87 ID:.uKPC42o [25/35]
禁書「よし、洗い物終わり。とうまー」

禁書「……あ」

禁書「……」

禁書「……」

禁書「……ふふ」



 なぁ



禁書「しー。静かにしないとダメだよ、スフィンクス」

206 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 22:49:53.90 ID:.uKPC42o [26/35]
上条「ん……朝、か?」

上条「…………はい、我が家の天井ですね」

上条「んー、熱はないかな?」

上条「……」

上条「あれ? 俺がここで寝てるって事は……」

上条「…………、ったく」

上条「オマエ、もしかしてずっとそこにいたのかよ」

上条「そんなんじゃオマエが風邪引くじゃねえか」

207 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 22:58:22.52 ID:.uKPC42o [27/35]
禁書「…………ぁ」

上条「おはよう、インデックス」

禁書「……おはよ、とうま。具合はどう?」

上条「ばっちり。オマエのお陰だな」

禁書「そう。よかった」

上条「……えらくあっさりしてるな」

禁書「そうかな。でもとうまには元気になってもらわないと」

上条「ん?」

208 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 23:00:43.27 ID:.uKPC42o [28/35]
「とうまー、お腹空いたんだよー。あさごはんー」

「…………」

「一緒に作ろ。ね?」

「……おう」

209 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 23:03:57.23 ID:.uKPC42o [29/35]
インデックスさんが料理に目覚めたようです 完

220 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/02(水) 23:18:17.45 ID:60CKdjUo [2/2]
……上条さんが包丁で怪我 手当てイベント


223 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 23:27:27.80 ID:.uKPC42o [32/35]
上条「いでっ」

禁書「どうしたの?」

上条「あー、やっちまった」

禁書「……私に偉そうな事言っときながら」

上条「じゃあオマエは反面教師を見てやらないように気をつけるんだな」

禁書「とうま。怪我見せて」

上条「大丈夫だって。これくらい舐めときゃ治る」

禁書「いいから見せるんだよ」

224 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 23:37:28.84 ID:.uKPC42o [33/35]
上条「うお、引っ張るなって」

禁書「あーあー、結構深いかも……?」

上条「大丈夫だって」

禁書「……、……」

上条「あー! 鍋が吹き零れるー!?」

禁書「!?」

上条「すまんインデックス、そっち頼んだ」

禁書「え」

上条「あむ。えーと、ばんふぉーこーどこだー」

禁書「……ちぇっ、残念」

231 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/02(水) 23:43:19.63 ID:ChkqaoAO
御坂妹と奮闘しながら料理


236 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 23:56:12.15 ID:.uKPC42o [35/35]
上条「お。おーっす」

御坂妹「おやこれはこれは。夕飯の買い物ですか、とミサカは買い物籠を見ながら尋ねます」

上条「おう。そういうオマエは何してんだ?」

御坂妹「病院の食事は如何せん丁寧すぎるので。たまにはスーパーの惣菜とか食べたくなるのです、とミサカは食生活に不満を漏らします」

上条「あー分かる分かる。たまに無性にジャンクフード食べたくなるなー」

禁書「とうまー! お刺身が半額なんだよ!」

上条「でかしたインデックス! 今日は刺身だー!」

御坂妹「おや……これは、とミサカは眉をひそめてこの場にあまり似つかわしくないシスターを凝視します」

上条「って半額でも高えよ! そもそもこれ何人分のだよ!」

禁書「でもこれしかシール張られてないんだよ」

上条「くそっ、足元見やがって……」

御坂妹「……よろしければ少し出しましょうか、とミサカは財布を取り出します」

上条「え? さすがにそれはちょっと……」

御坂妹「その代わり夕食のお相伴に、とミサカは交換条件を提示します」

上条「乗った!」

239 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/03(木) 00:07:33.17 ID:UvgyEvAo [1/36]
禁書「とうまー、具何にするー?」

上条「油揚げとホウレンソウ。それかカブ」

禁書「あ、ホウレンソウ切れてる。カブで」

御坂妹「……何やら不思議な会話が飛び交っています、とミサカは一人ごちます」

禁書「それじゃあ私はこっち切っておくんだよ」

上条「んじゃ出汁とるかー」

御坂妹「…………失礼ですが」

禁書「どうしたの?」

御坂妹「もしや……あなたが作るのですか、とミサカは恐る恐る尋ねます」

禁書「そうだよ?」

御坂妹「」

240 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/03(木) 00:24:47.18 ID:UvgyEvAo [2/36]
上条「教えてたらすぐ上手くなってなー」

禁書「とうまのお陰なんだよ」

上条「そんな事ないぜ? オマエが頑張ったからだろ」

御坂妹「……」

上条「ん? どうした?」

御坂妹「あの…………、……ミサカにも出来るでしょうか、とミサカは期待を込めた視線で見つめます」

上条「やってみるか?」

御坂妹「是非ともお願いします、とミサカはあまりの事に興奮を抑え切れません……!」

上条「んじゃインデックス。復習がてら頼む」

禁書「責任重大かも……!」

御坂妹「」

242 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/03(木) 00:37:08.25 ID:UvgyEvAo [3/36]
禁書「とうまー、できたよー」

上条「おう、んじゃ鍋に……これは……」

御坂妹「刃物を使っての格闘はできるのですが……とミサカは己の不甲斐なさに遠い目をします」

上条「さらりと怖い事言うなよ!?」

御坂妹「申し訳ありません、とミサカはうなだれます」

上条「まあ最初はこんなもんだろ。どばどばーっと」

御坂妹「あ……」

上条「料理は練習あるのみだ。ほら見てろ、味噌汁の作り方くらい覚えといて損はないぜ?」

御坂妹「……はい。味噌汁は女性の基本スキルだと聞きましたので、とミサカは気を取り直します」

上条「それは間違ってるようで間違っていないで欲しいな」

243 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/03(木) 00:51:29.92 ID:UvgyEvAo [4/36]
上条「うむ、やはり鮮魚はいいな。だがこの味は日本だけのものにしてもらいたかった」

禁書「こんなに美味しいものを独占するなんてとんでもないんだよ!」

御坂妹「…………」

上条「くそっ、マジで漁業都市とかできねえかなぁ……毎日格安で新鮮な活魚を届けてくれるような」

禁書「ちょっと王室に提案してみる」

上条「やめてくれ! 世界中の鮮魚がイギリスに独占されかねん!」

禁書「そうしたらとうまもイギリスに移住すればいいんだよ!」

上条「若干魅力的なお誘いかもしれないと思ってしまう自分が憎いです!」

御坂妹「……賑やかですね、とミサカは率直な感想を述べます」

上条「ああすまん、うるさかったか?」

御坂妹「いえ……賑やかな食卓というのはいいものですね、とミサカは味噌汁を啜ります」

264 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/03(木) 18:22:15.51 ID:njNC1sDO [1/2]
愛妻弁当っていいですよね。
ちょっとした手紙なんか添えて。


266 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/03(木) 19:05:00.83 ID:UvgyEvAo [11/36]
青髪「んー、やっと昼かいな」

土御門「飯行こうぜい」

青髪「今日は唐揚げ日やで! カミやん、はよ行かんと席がなくなってまうでー」

上条「あー、そっか唐揚げかー……被ったなぁ」

青髪「……なんやて?」

土御門「まさかカミやん……」

上条「インデックスがとうとう弁当にまで手を出しました」

青髪「なん……だと……」

土御門「とうとうこの日が来たか……愛妻弁当……!」

姫神「!?」(ガタッ

吹寄「!?」(ガタッ

267 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/03(木) 19:22:44.52 ID:UvgyEvAo [12/36]
上条「作るのも学食も実費はそんなに変わらないんだけどなー」

土御門「うちの義妹にも見習わせてください……!」

上条「諸経費取られるけどな」

青髪「義理の妹でメイドなお手製弁当食べられるんなら! というか僕払うから作ってって頼んでーな!」

上条「本人に言えよ……どうした、姫神?」

姫神「て。手作り弁当と聞いて」

上条「おう。見ろよこれ! あの暴食系シスターが作ったんだぞ!」

姫神「……!」

上条「どうだ。中々のもんだろ」

姫神「やるじゃん」

上条「ふはは、そうだろうそうだろう!」

青髪「ノロケにしか聞こえへんねぇ……おのれカミジョー」

土御門「呪い殺したい。でも効かないから意味がない切ない」

268 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/03(木) 19:28:12.48 ID:UvgyEvAo [13/36]
姫神「私も。うかうかしていられない」

上条「よく考えたら弁当とか気合い入れて作った事ないんだよな。よかったら姫神、教えてくれよ」

姫神「…………!」

上条「あ、なんか不穏な気配が」

姫神「弁当組女子。集合……!」

上条「あ」

姫神「ふふふ。クラス女子の約半分。弁当を制する者は学園生活を制する」

上条「まさかオマエが学食派と勢力を二分する弁当派のトップだっていうのか……!」

姫神「違う。弁当派にトップなんていない。机をくっつけておかず交換するだけ。つまりみんな平等」

上条「おかず交換……つまり他の女子の手作りおかずが俺の口にも……!」

姫神「さあ。上条君も。めくるめく弁当の楽園へ」

270 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/03(木) 19:46:16.17 ID:UvgyEvAo [14/36]
吹寄「ちょっと待った」

上条「む……!」

姫神「あなたは。健康志向の超バランス弁当の匠。吹寄さん……!」

吹寄「さっき何か不穏な単語が聞こえたわよね……愛妻弁当?」

上条「あ、いや、その、言葉のあやというかですね」

吹寄「貴様どう言葉のあやなのかきっちり説明してもらいましょうか」

上条「えーと……そう! 愛菜弁当! 野菜たっぷり! ほらこれ見てみろよ!」

吹寄「ええい言い訳とは見苦しい! あとそんなにこっちに押し付けなくても見えてる……」

 ――はらり

姫神「何か落ちた」

上条「あ、俺の不幸センサーが真っ赤に鳴り響いてる」

吹寄「なになに!? ちょっと貸しなさい!」

271 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/03(木) 19:47:18.24 ID:UvgyEvAo [15/36]



『――料理は愛情らしいので一杯入れておきました

          残さず食べてくれると嬉しいです

                            ILP』




275 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/03(木) 19:53:40.54 ID:UvgyEvAo [16/36]
姫神「……」

上条「……」

吹寄「……被告人、何か言い残すことは」

上条「あれ、もう判決済み?」

吹寄「いいええ。これからゆっくり尋問するところよ……!」

上条「それ尋問じゃなくて拷問って言うんじゃぎゃあああちくしょう不幸だー!」



青髪「チクショウ……僕だってなぁ、女の子ときゃっきゃうふふなイベントしたいんや……!」

土御門「早いとこ学食行って唐揚げパーティしようぜぃ。な?」

280 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/03(木) 20:17:26.58 ID:IffCEQDO [3/4]
一緒にピクニックみたいのに行って、お互いに作ったお弁当を食べさせあいっこするとか


283 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/03(木) 20:45:24.61 ID:UvgyEvAo [19/36]
「む……この公園から不穏な気配が……」

「むうっ! なんだこの圧倒的なプレッシャーは……」

「能力者同士の死闘か、はたまた警備員が凶悪犯罪を追っているのか……」

「一体何が起こっているのだ……!」

「何、根性の据わった連中なら邪魔しても悪い。少し気に入らんがこっそりと様子を……」

「……」

「…………」

「………………」

「中睦まじきは善哉善哉」

「……羨ましくなんかないぞ」

「ぬおおおっ! 根性が入っとらんぞ削板軍覇ぁ! 軟弱、軟弱ぅっ!」

285 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/03(木) 20:53:04.05 ID:UvgyEvAo [20/36]
上条「ふっふっふ……」

禁書「うふふ……」

上条「インデックス、今日は絶好のお出かけ日和だな……!」

禁書「陽光と風が気持ちいいんだよ……!」

上条「こんな天気の下で食べる弁当は格別だろうな……!」

禁書「そうだね、きっと凄く美味しいんだよ……!」

上条「いざ……!」

禁書「勝負……っ!」

286 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/03(木) 21:08:37.90 ID:UvgyEvAo [21/36]
上条「俺はピクニックの鉄板、サンドウィッチを場に出すぜ!」

禁書「な、なんだってー!?」

上条「フィールド効果が乗って攻撃力は倍化! プレイヤーにダイレクトアタックだ! 食らえええっ!」

禁書「きゃーっ! 美味しいんだよー!」

上条「どうだ! 見たか俺の実力!」

禁書「くっ……でもまだ私にも反撃のカードはあるんだよ」

上条「さあ来いインデックスウウウ! 実は俺はオマエの料理なら正直なんでも美味い自信があるぞオオ!」

禁書「これが私の全力全開……!」

上条「なん……だと……」

禁書「ふふ……これを教えてくれたのはとうまだったよね……!」

上条「ここでおにぎりだとおおおっ!?」

288 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/03(木) 21:19:36.07 ID:UvgyEvAo [22/36]
禁書「こ、今度は上手にできたと思うんだけど……」

上条「三角だけじゃなくて俵型まで……オマエ、いつの間に……」

禁書「とうまをびっくりさせようと思って……」

上条「インデックス……」

禁書「ほ、ほら! おかずも頑張ってみたんだよ!」

上条「このミニハンバーグの味は……姫神か!」

禁書「この前こっそりと教えてもらったんだよ」

上条「しかし若干味が違う……まさかオマエ……アレンジを……!」

禁書「くっ、ばれてしまったんだよ」

上条「うめえうめえ」

禁書「ちょ、ちょっととうま、私も食べたいんだよ!」

上条「えー。弁当勝負なんだからオマエは俺のパサパササンド食ってろよ」

禁書「それとこれとは話が別だしとうまのはパサパサなんかしてないんだよ! 一体どれだけ食べてるの!」

上条「オマエは今まで食べたパンの枚数を覚えているのか」

禁書「去年からの分なら」

上条「えっ」

禁書「えっ」

290 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/03(木) 21:22:36.40 ID:UvgyEvAo [23/36]
上条「いやー、食った食った。ごちそうさま」

禁書「……何か勘違いしてるかも」

上条「ひょ?」

禁書「まだ私のターンは終了していないんだよ!」

上条「っ!?」

禁書「リバースカードオープン!」

上条「これは……!」

禁書「ウサギさんにしてみたんだよ」

上条「デザート……だと……!」

291 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/03(木) 21:27:22.50 ID:UvgyEvAo [24/36]
上条「……すまん、インデックス」

禁書「えっ」

上条「実は俺もあったり。うさりんご」

禁書「…………」

上条「…………」

禁書「……こ、交換しようか」

上条「そ、そうだな。勝負だしな」

禁書「せっかくだから私が直々に手を下してあげるんだよ!」

上条「おう! 受けて立つぜ!」

禁書「あ……あーん」

上条「あーん……」

292 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/03(木) 21:27:58.14 ID:UvgyEvAo [25/36]
だめだ、もう俺が限界。色々限界。すまんすまん

ちょっと休憩

続きます

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