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佐天「オーバースキル!」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 20:10:18.38 ID:vUeoZXZtO [1/44]
ズバン!
ギュイーン
ズドン!
?「もらったァ!」
スカッ
?「なンだとォ!?」
佐天「スキあり!」ドカッ
?「ぐはァ!」
佐天「いえーい! また私の勝ち!」
ズバン!
ギュイーン
ズドン!
?「もらったァ!」
スカッ
?「なンだとォ!?」
佐天「スキあり!」ドカッ
?「ぐはァ!」
佐天「いえーい! また私の勝ち!」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 20:15:00.38 ID:vUeoZXZtO
?「クソがァ…また負けちまったァ」
佐天「悪いね! ゲームぐらいは勝たせてよ」
?「俺は負けず嫌いなンだ。もう一勝負だ」
佐天「ごめん、もう朝だし寝るよ」
?「ツレねェなァ」
佐天「ごめんごめん、『いっつー』さんとゲームしてると時間が過ぎるのが早くて」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 20:21:47.24 ID:vUeoZXZtO
佐天「ふぁぁぁ…」
ピロン
佐天「ん? メッセージ?」
『200連勝を称え、チャンプの称号を贈ります』
佐天「このゲーム、もうそんなにやったんだ…」
佐天「ふぁ…眠い…」
バンッ
黒子「ジャッジメントですの!」
佐天「はい?」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 20:24:03.24 ID:vUeoZXZtO
黒子「佐天涙子さん、テロ容疑で逮捕ですの」
佐天「はぁ!? 私テロなんt」
ドカッ
佐天「かはっ」
バタリ
黒子「連行してくださいまし」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 20:27:29.99 ID:vUeoZXZtO
…
佐天「ここは…」
佐天「そうだ、私逮捕されて…」
カシャン
看守「ほら、飯だ」
おじさん「ほら、君の分」
佐天「どうも…」
看守「おいお前、飯食えるか?」
男「…」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 20:36:02.75 ID:vUeoZXZtO
佐天「あの人…どうしたんです?」
おじさん「なんでも、不法侵入で捕まったらしいね」
おじさん「目的をしゃべらないから尋問が日に日に…」
バキンッ
看守「がっ」ドサッ
男「…ふぃー」コキコキ
佐天「な、何を…」
男「ここから出るかい?」
皆「…」
男「…学園都市のピープルも飼い慣らされた家畜みたいだな」
佐天「…」
佐天「私、出ます」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 20:39:43.42 ID:vUeoZXZtO
男「見かけによらず度胸があるね、お嬢さん」
佐天「お嬢さんじゃありません、佐天涙子です」
ゲイン「ゲイン・ビジョウだ。ミス佐天」
佐天「私はここにいなければならない理由がない。だから出ます」
ゲイン「よし、ついて来い」
ガキュンッ
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 20:44:56.94 ID:vUeoZXZtO
ゲイン「俺の情報が正しければこの先に…」
バシュウッ
ゲイン「この部屋のどこかにヘッドギアがあるハズだ」
佐天「それを探せばいいんですね」
ゲイン「ああ、頼むぞ」
佐天「そんなに重要なヘッドギアなの?」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 20:49:02.92 ID:vUeoZXZtO
佐天「あ、これがそのヘッドギアかな」
佐天「ゲインさ…」
佐天「かぶっちゃえ」カパ
ヒュイイイイイン
佐天「!?」
『please ID』
佐天「ぷ、ぷれず?」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 20:54:27.50 ID:vUeoZXZtO
佐天「ID…なんにしよう」
佐天「over girl…と」
キュイーン
佐天「わ、わっ」
ゲイン「でかした! それがあればエクソダスは上手くいくぞ」
佐天「エクソダス?」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 20:57:32.85 ID:vUeoZXZtO
佐天「わっ なんか輪っかが!」
ゲイン「そのアーティファクトは、人の精神エネルギーを使ってオーバースキルを施行できるようにするんだ」
佐天「ちょっとわかんないです…わわっ浮いた!」
ゲイン「俺の指示通りにするんだ、ここから出るぞ」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 21:06:05.13 ID:vUeoZXZtO
黒子「容疑者二人に逃げられましたの!?」
看守「はい…例のエクソダス請負人とテロリストに」
黒子「不味いですわね…早く見つけ出さないと」
ズズズ…
ゲイン「そうだ、ゆっくり上昇しろ」
佐天「ゲインさん重い~っ」
ゲイン「この程度で重いとは…ギアを使いこなせてないな」
黒子「見つけましたわ」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 21:11:43.94 ID:vUeoZXZtO
佐天「げっ 見つかった!」
ゲイン「まさかこんなところでミーティングとはな」
黒子「ジャッジメントですの、あなた方を拘束しますの」
ゲイン「佐天、オーバースキルを使うんだ」
佐天「何ですかそれ!」
ゲイン「超能力みたいなもんだ、ここを突破するぞ」
黒子「参りますの」シュン
佐天「消えた!?」
ゲイン「テレポートか!」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 21:14:32.38 ID:vUeoZXZtO
黒子「せいっ」ドカッ
佐天「痛っ」
黒子「はっ」シュン
佐天「超能力って、私レベル0…」
黒子「それっ」ガッ
佐天「くうっ」
ゲイン「ちっ、ゲームチャンプと言うからどの程度かと思えば…」
佐天(このままじゃ…)
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 21:18:41.86 ID:vUeoZXZtO
黒子「トドメですのっ」
佐天(そうだ…飛んだり出来るんだ…あのゲームだったら)
黒子「せあっ」ビッ
佐天「よッ」スッ
黒子「かわした!?」
佐天「テレポ見てから回避余裕でしたッ」バシッ
黒子「あうっ」
風紀「あの白井さんが食らった…」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 21:21:31.92 ID:vUeoZXZtO
佐天「い、いけるぞ…!」
黒子「たかだか一発で!」シュン
佐天「見えたッ!」
バキッ
黒子「かはっ」
佐天「完璧にカウンター入ったね」
風紀「白井さん!」
風紀「避難して下さい!」
黒子「ぐう…」シュン
風紀「弾幕用意!」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 21:24:43.58 ID:vUeoZXZtO
佐天「ちょっ、銃とか洒落になんないって!」
風紀「安心しろ、ゴム弾だ」
風紀「骨折ぐらいはするだろうがな」
風紀「白井さんのテレポートを避けるんだ、手加減無用だ」
黒子「てぇっ!」
ガンガンガンガンガンッ
佐天「ちぃッ」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 21:39:36.84 ID:vUeoZXZtO
ヒュンヒュンッ
佐天「わわっ」スカッ
風紀「これでも避けるか!」
佐天「そっちがその気なら!」
キュイイイイイイッ
風紀「光がッ!?」
黒子「まずいですの!」シュン
佐天「やあああああああああ!」
ドカカカカカッ
風紀達「ぐはぁぁッ」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 21:44:45.01 ID:vUeoZXZtO
佐天「やった…?」
黒子(これは厄介な相手ですの)
黒子(悪いですが、手足に直接打ち込ませてもらいますのっ!)
シュン
佐天「!?」
ザザッ カカッ
黒子「!? 何故今のがかわせますの!?」
佐天「視線を消さない限り、その攻撃は当たらないッ!」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 21:47:38.27 ID:vUeoZXZtO
佐天「やあああああああああ!」グオオオッ
黒子「速い!?」シュン
黒子「お、応援を」パッ
佐天「せいっ!」
黒子「な、何故ワープ先にっ」
バキッ
黒子「がはっ」ドサッ
佐天「はあ…はあ……」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 21:49:53.07 ID:vUeoZXZtO
ゲイン「やるじゃないか、佐天」
佐天「ぐ…気持ち悪い」
ゲイン「飛行酔いしたか、肩を貸そう」
佐天「おえ…」
黒子「や…ヤッサバ隊長に連絡を…」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 21:59:10.15 ID:vUeoZXZtO
ヤッサバ「何ぃ!? 白井がやられただあ?」
風紀「はい、なんでも飛行系能力者らしく…」
ヤッサバ「それだけで白井を倒せるとは思えん…俺のオーバーマンを出せ!」
風紀「い、いいのですか?」
ヤッサバ「犯罪者は確実に仕留めるのだ!」
風紀「ハッ!」
ヤッサバ「ゲイン・ビジョウ…貴様が能力者とはな」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 22:08:06.25 ID:vUeoZXZtO
佐天「うええ…気持ち悪い…」
ゲイン「そんな様子じゃ戦えないな、ヘッドギアを貸せ」
ズドオオオオオン
ヤッサバ「見つけたぞ!ゲイン・ビジョウ!」
ゲイン「もう追っ手が来たか…」
ヤッサバ「黒いサザンクロスが能力欲しさに学園都市に来るとは…ガッカリさせやがる!」
ゲイン「…何の話だ?」
ヤッサバ「とぼけるなッ 銃撃を得意とするお前が白井を倒すとは、何か仕掛けがあるはずだッ」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 22:12:53.04 ID:vUeoZXZtO
ヤッサバ「尋問をした時、お前はレベル0だった…」
ヤッサバ「まさかレベルアッパーに手を出すとはなぁ!」
ゲイン「待て、俺は今でもレベル0だ」
ヤッサバ「問答無用!」
佐天「危ない!」
ギィンッ
ヤッサバ「誰だお前?」
佐天「…テレポの人を倒したのは私です」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 22:15:45.12 ID:vUeoZXZtO
ヤッサバ「フォトンマット…貴様、どうやって」
佐天「答える義務はありません」
ヤッサバ「なら、力ずくで吐かせるだけだ!」
バルバルバルッ
佐天「避けるッ」シュインシュイン
ヤッサバ「速い…ならばっ」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 22:20:36.60 ID:vUeoZXZtO
ヤッサバ「食らえっ」
バルバルバルバルッ
佐天「何度やってもッ」シュイン
ヤッサバ「もう一丁ッ」ボウッ
佐天「火炎放射!?」シュイシュイン
ヤッサバ「時よ、止まれ!」
佐天「炎も弾丸も止まった!?」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 22:26:59.37 ID:vUeoZXZtO
ヤッサバ「さあ、踊ってくれよ」
ヤッサバ「時よ、動けッ」
佐天「くッ」
シュイン
キュィィン
キュキュィィン
ヤッサバ「はははははァッ 次々いくぞッ」
バルバルバルバルバルバルッ
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 22:31:41.96 ID:vUeoZXZtO
バルバルバルバルバルバルバルバルバルバル
ヤッサバ「あ、あいつ…」
ゲイン「加速している…!」
佐天「見える!これならいくらでも避けれる!」
ゲイン「まるで攻撃しただけ速くなるみたいだな」
ヤッサバ「クソッ 当たれぇぇぇぇッ!!」
ギュイン
ヤッサバ「!」
佐天「貴方より私の方が速い!」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 22:40:40.45 ID:vUeoZXZtO
ヤッサバ「へッ 生身の人間に何が出来る!」
佐天「この加速した拳、受けてみなさい!」
メゴッ
ヤッサバ「はっ…?」
ボゴォォォォォッッ!
ヤッサバ「ばっ馬鹿なぁぁぁ!」
ズウウウウン
ゲイン「俺の出る幕はなかったな」チャキッ
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 22:46:59.26 ID:vUeoZXZtO
佐天「や、やった…」
バタリ
ゲイン「おい、…オーバースキルの使いすぎで眠ってしまったか」
ゲイン「…なかなかの初陣だったぞ」
ヤッサバ「クソッ 同じレベル0で何故こうも差がつくッ」
ヤッサバ「強くなきゃ生きていけねぇのに…!」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 22:50:05.11 ID:vUeoZXZtO
…
ヤッサバ「今日は初めてのシステムスキャンだ」
ヤッサバ「時を止める能力とか、衝撃を跳ね返す能力とかがいいな」
ヤッサバ「レベル…0?」
「あいつレベル0だって」
「無能とか生きてても仕方ないよな」
「才能ないから努力しても無駄だよ」
ヤッサバ「うあああああああああああ」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 22:53:13.26 ID:vUeoZXZtO
黒子「まさか、アレを使うんですの?」
ヤッサバ「無論だ」
黒子「アレはまだ試作段階で…」
ヤッサバ「わかっている」
黒子「危険です! お考え直しを!」バッ
ヤッサバ「どけえ!」ドンッ
黒子「きゃっ」
ヤッサバ「能力者に、俺の気持ちが分かるかあああああ」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 22:58:07.15 ID:vUeoZXZtO
佐天「ここは…」
ゲイン「依頼人の家だ」
佐天「あ、私…倒れたんですか」
ゲイン「初めてであれだけ動き回って倒れたない奴はいないさ」
佐天「敵は?」
ゲイン「ボス格を倒したら逃げてったよ」
佐天「そっか…」
佐天「変なことしてませんよね」
ゲイン「どうかな?」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 23:05:49.63 ID:vUeoZXZtO
ガチャ
初春「あ、ゲインさん」
ゲイン「おかえり」
初春「お仲間さんの容態は?」
ゲイン「さっき目を覚ましたよ」
初春「それは良かったですね」
ゲイン「佐天、こちらが俺の仕事の依頼人だ」
佐天「ベッドを貸してくれてありがとうございます」
初春「佐天…さん?」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 23:07:46.46 ID:vUeoZXZtO
初春「佐天さんですよね?」
佐天「はい?」
初春「ほら、同じクラスの初春ですよ」
佐天「あー…そういえばそうだね?」
ゲイン「なんだ、二人とも知り合いか」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 23:13:01.15 ID:vUeoZXZtO
初春「佐天さん、システムスキャンの日以来学校来ないから心配してたんですよ」
佐天「…」
ゲイン「なんだ、レベル0なのを気にしているのか」
佐天「き、気にしちゃ駄目ですか!?」
ゲイン「超能力なんて、才能の現れ方の一つに過ぎないぞ?」
初春「そうですよ、オーバーマンバトルの話聞きましたよ」
佐天「わ、私は超能力者を目指して…」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 23:17:14.33 ID:vUeoZXZtO
ゲイン「佐天、人には沢山の可能性がある」
ゲイン「君のように優れたオーバースキルを持つ者もいれば、超能力に目覚める者もいる」
ゲイン「君だってふとしたきっかけで超能力や格闘技、魔術に開花していたかも知れない」
ゲイン「それがたまたま今回はオーバースキルだっただけさ」
佐天「…」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 23:24:35.16 ID:vUeoZXZtO
ゲイン「今の学園都市は科学崇拝に狂っている」
初春「ゲインさんには私達学園都市のピープルの、科学崇拝からのエクソダスを手伝ってもらいたいんです」
ゲイン「佐天、エクソダスするかい?」
佐天「…」
ズガガガガガ
初春「きゃっ」
ゲイン「何の音だ?」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 23:30:07.52 ID:vUeoZXZtO
ヤッサバ「やい!ドレッド女!出てこい!勝負しろ!」
佐天「あの声は…」
初春「風紀委員第177支部隊長のヤッサバ・ジンです」
佐天「仕方ない隊長さんだなー」フワッ
佐天「隊長さーん」
ヤッサバ「出たなドレッド女!」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 23:33:59.92 ID:vUeoZXZtO
佐天「私は貴方と戦う理由が無いんですけど」
ヤッサバ「お前になくても俺にはあんだよおおおおお!」
佐天「何です、理由って」
ヤッサバ「強くなきゃ、生きていけないだろ」
佐天「はい?」
ヤッサバ「お前だって学園都市の学生だ。レベルの重さが分かる筈だ」
佐天「!」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 23:41:05.09 ID:vUeoZXZtO
ヤッサバ「レベル5に認定されただけで人生勝ち組、レベル0なら道はない」
ヤッサバ「そんな馬鹿げた事認められるかよッ!!」
ヤッサバ「強さだ!無能力者でも強けりゃ認められる!」
ヤッサバ「俺は…負けらんねぇんだよおおおおおお!」シュン
佐天「消えた!?」
ゲイン「テレポートか?」
バキッ
佐天「いたっ!?」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 23:46:11.83 ID:vUeoZXZtO
佐天「違うっ テレポじゃない!」
ゲイン「ステルスか!」
ヤッサバ「そうだ! このブラックメールは姿を消せるんだよ!」
佐天「ヤッサバさん!」
ヤッサバ「あ?」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 23:56:07.54 ID:vUeoZXZtO
佐天「私も、レベル0を嘆いていました!」
佐天「才能がない事を知らされたシステムスキャンの翌日から27日、引きこもってずっとゲームばかりしてました!」
佐天「でも、今回の一件で分かったんです!」
佐天「私はただ逃げてたんだって!」
佐天「才能がない事にいじけてただけだって!」
佐天「他の可能性を探すのをやめてしまってただけだって!」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 00:00:30.08 ID:vUeoZXZtO
ヤッサバ「だから何だ!」
佐天「ヤッサバさんだってオーバースキルの持ち主でしょ?」
ヤッサバ「だがレベル0だ!」
佐天「いいじゃないですかレベル0でも!」
ヤッサバ「駄目だ!俺は…ッ 強く…」
佐天「お願いです!私、ヤッサバさんとは戦いたくない!」
ヤッサバ「うるせぇよおおおおおお!」
バキッ
初春「佐天さん!」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 00:03:40.08 ID:LDgJP9yjO [1/4]
佐天「かはっ」
ヤッサバ「へへ…姿が見えなきゃ攻撃できないだろ…」
ヤッサバ「俺は勝つ…勝ち続けるんだ…」
ヤッサバ「ははははははははははははは」
佐天「わかりました、あくまでヤッサバさんが才能に拘るなら」
佐天「まずはそのトラウマをぶち破るッ!」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 00:10:11.29 ID:LDgJP9yjO [2/4]
キュイーン
ヤッサバ「ははッ やけっぱちの体当たりか!」
キーン
ヤッサバ「おっと 惜しかったな!」
キーン キーン キーン
ヤッサバ「はは…」
キーン キーン キーンキーン キーン キーンキーン キーン キーンキーン キーン キーン キーン キーン キーン
ヤッサバ「手数で勝負かああッ!」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 00:21:20.08 ID:LDgJP9yjO [3/4]
佐天「原子まで加速するッ」
ヤッサバ「奴の動きが…見えねええええ!?」
チッ
ヤッサバ「掠ったッ」
ブウン
ゲイン「奴の姿が!」
佐天「そこおおおおおおおおお!」
ズバァァアンッ
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 00:23:19.52 ID:LDgJP9yjO [4/4]
次回「オーバースキル攻撃!」
おやすみなさい
?「クソがァ…また負けちまったァ」
佐天「悪いね! ゲームぐらいは勝たせてよ」
?「俺は負けず嫌いなンだ。もう一勝負だ」
佐天「ごめん、もう朝だし寝るよ」
?「ツレねェなァ」
佐天「ごめんごめん、『いっつー』さんとゲームしてると時間が過ぎるのが早くて」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 20:21:47.24 ID:vUeoZXZtO
佐天「ふぁぁぁ…」
ピロン
佐天「ん? メッセージ?」
『200連勝を称え、チャンプの称号を贈ります』
佐天「このゲーム、もうそんなにやったんだ…」
佐天「ふぁ…眠い…」
バンッ
黒子「ジャッジメントですの!」
佐天「はい?」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 20:24:03.24 ID:vUeoZXZtO
黒子「佐天涙子さん、テロ容疑で逮捕ですの」
佐天「はぁ!? 私テロなんt」
ドカッ
佐天「かはっ」
バタリ
黒子「連行してくださいまし」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 20:27:29.99 ID:vUeoZXZtO
…
佐天「ここは…」
佐天「そうだ、私逮捕されて…」
カシャン
看守「ほら、飯だ」
おじさん「ほら、君の分」
佐天「どうも…」
看守「おいお前、飯食えるか?」
男「…」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 20:36:02.75 ID:vUeoZXZtO
佐天「あの人…どうしたんです?」
おじさん「なんでも、不法侵入で捕まったらしいね」
おじさん「目的をしゃべらないから尋問が日に日に…」
バキンッ
看守「がっ」ドサッ
男「…ふぃー」コキコキ
佐天「な、何を…」
男「ここから出るかい?」
皆「…」
男「…学園都市のピープルも飼い慣らされた家畜みたいだな」
佐天「…」
佐天「私、出ます」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 20:39:43.42 ID:vUeoZXZtO
男「見かけによらず度胸があるね、お嬢さん」
佐天「お嬢さんじゃありません、佐天涙子です」
ゲイン「ゲイン・ビジョウだ。ミス佐天」
佐天「私はここにいなければならない理由がない。だから出ます」
ゲイン「よし、ついて来い」
ガキュンッ
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 20:44:56.94 ID:vUeoZXZtO
ゲイン「俺の情報が正しければこの先に…」
バシュウッ
ゲイン「この部屋のどこかにヘッドギアがあるハズだ」
佐天「それを探せばいいんですね」
ゲイン「ああ、頼むぞ」
佐天「そんなに重要なヘッドギアなの?」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 20:49:02.92 ID:vUeoZXZtO
佐天「あ、これがそのヘッドギアかな」
佐天「ゲインさ…」
佐天「かぶっちゃえ」カパ
ヒュイイイイイン
佐天「!?」
『please ID』
佐天「ぷ、ぷれず?」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 20:54:27.50 ID:vUeoZXZtO
佐天「ID…なんにしよう」
佐天「over girl…と」
キュイーン
佐天「わ、わっ」
ゲイン「でかした! それがあればエクソダスは上手くいくぞ」
佐天「エクソダス?」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 20:57:32.85 ID:vUeoZXZtO
佐天「わっ なんか輪っかが!」
ゲイン「そのアーティファクトは、人の精神エネルギーを使ってオーバースキルを施行できるようにするんだ」
佐天「ちょっとわかんないです…わわっ浮いた!」
ゲイン「俺の指示通りにするんだ、ここから出るぞ」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 21:06:05.13 ID:vUeoZXZtO
黒子「容疑者二人に逃げられましたの!?」
看守「はい…例のエクソダス請負人とテロリストに」
黒子「不味いですわね…早く見つけ出さないと」
ズズズ…
ゲイン「そうだ、ゆっくり上昇しろ」
佐天「ゲインさん重い~っ」
ゲイン「この程度で重いとは…ギアを使いこなせてないな」
黒子「見つけましたわ」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 21:11:43.94 ID:vUeoZXZtO
佐天「げっ 見つかった!」
ゲイン「まさかこんなところでミーティングとはな」
黒子「ジャッジメントですの、あなた方を拘束しますの」
ゲイン「佐天、オーバースキルを使うんだ」
佐天「何ですかそれ!」
ゲイン「超能力みたいなもんだ、ここを突破するぞ」
黒子「参りますの」シュン
佐天「消えた!?」
ゲイン「テレポートか!」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 21:14:32.38 ID:vUeoZXZtO
黒子「せいっ」ドカッ
佐天「痛っ」
黒子「はっ」シュン
佐天「超能力って、私レベル0…」
黒子「それっ」ガッ
佐天「くうっ」
ゲイン「ちっ、ゲームチャンプと言うからどの程度かと思えば…」
佐天(このままじゃ…)
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 21:18:41.86 ID:vUeoZXZtO
黒子「トドメですのっ」
佐天(そうだ…飛んだり出来るんだ…あのゲームだったら)
黒子「せあっ」ビッ
佐天「よッ」スッ
黒子「かわした!?」
佐天「テレポ見てから回避余裕でしたッ」バシッ
黒子「あうっ」
風紀「あの白井さんが食らった…」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 21:21:31.92 ID:vUeoZXZtO
佐天「い、いけるぞ…!」
黒子「たかだか一発で!」シュン
佐天「見えたッ!」
バキッ
黒子「かはっ」
佐天「完璧にカウンター入ったね」
風紀「白井さん!」
風紀「避難して下さい!」
黒子「ぐう…」シュン
風紀「弾幕用意!」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 21:24:43.58 ID:vUeoZXZtO
佐天「ちょっ、銃とか洒落になんないって!」
風紀「安心しろ、ゴム弾だ」
風紀「骨折ぐらいはするだろうがな」
風紀「白井さんのテレポートを避けるんだ、手加減無用だ」
黒子「てぇっ!」
ガンガンガンガンガンッ
佐天「ちぃッ」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 21:39:36.84 ID:vUeoZXZtO
ヒュンヒュンッ
佐天「わわっ」スカッ
風紀「これでも避けるか!」
佐天「そっちがその気なら!」
キュイイイイイイッ
風紀「光がッ!?」
黒子「まずいですの!」シュン
佐天「やあああああああああ!」
ドカカカカカッ
風紀達「ぐはぁぁッ」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 21:44:45.01 ID:vUeoZXZtO
佐天「やった…?」
黒子(これは厄介な相手ですの)
黒子(悪いですが、手足に直接打ち込ませてもらいますのっ!)
シュン
佐天「!?」
ザザッ カカッ
黒子「!? 何故今のがかわせますの!?」
佐天「視線を消さない限り、その攻撃は当たらないッ!」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 21:47:38.27 ID:vUeoZXZtO
佐天「やあああああああああ!」グオオオッ
黒子「速い!?」シュン
黒子「お、応援を」パッ
佐天「せいっ!」
黒子「な、何故ワープ先にっ」
バキッ
黒子「がはっ」ドサッ
佐天「はあ…はあ……」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 21:49:53.07 ID:vUeoZXZtO
ゲイン「やるじゃないか、佐天」
佐天「ぐ…気持ち悪い」
ゲイン「飛行酔いしたか、肩を貸そう」
佐天「おえ…」
黒子「や…ヤッサバ隊長に連絡を…」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 21:59:10.15 ID:vUeoZXZtO
ヤッサバ「何ぃ!? 白井がやられただあ?」
風紀「はい、なんでも飛行系能力者らしく…」
ヤッサバ「それだけで白井を倒せるとは思えん…俺のオーバーマンを出せ!」
風紀「い、いいのですか?」
ヤッサバ「犯罪者は確実に仕留めるのだ!」
風紀「ハッ!」
ヤッサバ「ゲイン・ビジョウ…貴様が能力者とはな」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 22:08:06.25 ID:vUeoZXZtO
佐天「うええ…気持ち悪い…」
ゲイン「そんな様子じゃ戦えないな、ヘッドギアを貸せ」
ズドオオオオオン
ヤッサバ「見つけたぞ!ゲイン・ビジョウ!」
ゲイン「もう追っ手が来たか…」
ヤッサバ「黒いサザンクロスが能力欲しさに学園都市に来るとは…ガッカリさせやがる!」
ゲイン「…何の話だ?」
ヤッサバ「とぼけるなッ 銃撃を得意とするお前が白井を倒すとは、何か仕掛けがあるはずだッ」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 22:12:53.04 ID:vUeoZXZtO
ヤッサバ「尋問をした時、お前はレベル0だった…」
ヤッサバ「まさかレベルアッパーに手を出すとはなぁ!」
ゲイン「待て、俺は今でもレベル0だ」
ヤッサバ「問答無用!」
佐天「危ない!」
ギィンッ
ヤッサバ「誰だお前?」
佐天「…テレポの人を倒したのは私です」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 22:15:45.12 ID:vUeoZXZtO
ヤッサバ「フォトンマット…貴様、どうやって」
佐天「答える義務はありません」
ヤッサバ「なら、力ずくで吐かせるだけだ!」
バルバルバルッ
佐天「避けるッ」シュインシュイン
ヤッサバ「速い…ならばっ」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 22:20:36.60 ID:vUeoZXZtO
ヤッサバ「食らえっ」
バルバルバルバルッ
佐天「何度やってもッ」シュイン
ヤッサバ「もう一丁ッ」ボウッ
佐天「火炎放射!?」シュイシュイン
ヤッサバ「時よ、止まれ!」
佐天「炎も弾丸も止まった!?」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 22:26:59.37 ID:vUeoZXZtO
ヤッサバ「さあ、踊ってくれよ」
ヤッサバ「時よ、動けッ」
佐天「くッ」
シュイン
キュィィン
キュキュィィン
ヤッサバ「はははははァッ 次々いくぞッ」
バルバルバルバルバルバルッ
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 22:31:41.96 ID:vUeoZXZtO
バルバルバルバルバルバルバルバルバルバル
ヤッサバ「あ、あいつ…」
ゲイン「加速している…!」
佐天「見える!これならいくらでも避けれる!」
ゲイン「まるで攻撃しただけ速くなるみたいだな」
ヤッサバ「クソッ 当たれぇぇぇぇッ!!」
ギュイン
ヤッサバ「!」
佐天「貴方より私の方が速い!」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 22:40:40.45 ID:vUeoZXZtO
ヤッサバ「へッ 生身の人間に何が出来る!」
佐天「この加速した拳、受けてみなさい!」
メゴッ
ヤッサバ「はっ…?」
ボゴォォォォォッッ!
ヤッサバ「ばっ馬鹿なぁぁぁ!」
ズウウウウン
ゲイン「俺の出る幕はなかったな」チャキッ
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 22:46:59.26 ID:vUeoZXZtO
佐天「や、やった…」
バタリ
ゲイン「おい、…オーバースキルの使いすぎで眠ってしまったか」
ゲイン「…なかなかの初陣だったぞ」
ヤッサバ「クソッ 同じレベル0で何故こうも差がつくッ」
ヤッサバ「強くなきゃ生きていけねぇのに…!」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 22:50:05.11 ID:vUeoZXZtO
…
ヤッサバ「今日は初めてのシステムスキャンだ」
ヤッサバ「時を止める能力とか、衝撃を跳ね返す能力とかがいいな」
ヤッサバ「レベル…0?」
「あいつレベル0だって」
「無能とか生きてても仕方ないよな」
「才能ないから努力しても無駄だよ」
ヤッサバ「うあああああああああああ」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 22:53:13.26 ID:vUeoZXZtO
黒子「まさか、アレを使うんですの?」
ヤッサバ「無論だ」
黒子「アレはまだ試作段階で…」
ヤッサバ「わかっている」
黒子「危険です! お考え直しを!」バッ
ヤッサバ「どけえ!」ドンッ
黒子「きゃっ」
ヤッサバ「能力者に、俺の気持ちが分かるかあああああ」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 22:58:07.15 ID:vUeoZXZtO
佐天「ここは…」
ゲイン「依頼人の家だ」
佐天「あ、私…倒れたんですか」
ゲイン「初めてであれだけ動き回って倒れたない奴はいないさ」
佐天「敵は?」
ゲイン「ボス格を倒したら逃げてったよ」
佐天「そっか…」
佐天「変なことしてませんよね」
ゲイン「どうかな?」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 23:05:49.63 ID:vUeoZXZtO
ガチャ
初春「あ、ゲインさん」
ゲイン「おかえり」
初春「お仲間さんの容態は?」
ゲイン「さっき目を覚ましたよ」
初春「それは良かったですね」
ゲイン「佐天、こちらが俺の仕事の依頼人だ」
佐天「ベッドを貸してくれてありがとうございます」
初春「佐天…さん?」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 23:07:46.46 ID:vUeoZXZtO
初春「佐天さんですよね?」
佐天「はい?」
初春「ほら、同じクラスの初春ですよ」
佐天「あー…そういえばそうだね?」
ゲイン「なんだ、二人とも知り合いか」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 23:13:01.15 ID:vUeoZXZtO
初春「佐天さん、システムスキャンの日以来学校来ないから心配してたんですよ」
佐天「…」
ゲイン「なんだ、レベル0なのを気にしているのか」
佐天「き、気にしちゃ駄目ですか!?」
ゲイン「超能力なんて、才能の現れ方の一つに過ぎないぞ?」
初春「そうですよ、オーバーマンバトルの話聞きましたよ」
佐天「わ、私は超能力者を目指して…」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 23:17:14.33 ID:vUeoZXZtO
ゲイン「佐天、人には沢山の可能性がある」
ゲイン「君のように優れたオーバースキルを持つ者もいれば、超能力に目覚める者もいる」
ゲイン「君だってふとしたきっかけで超能力や格闘技、魔術に開花していたかも知れない」
ゲイン「それがたまたま今回はオーバースキルだっただけさ」
佐天「…」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 23:24:35.16 ID:vUeoZXZtO
ゲイン「今の学園都市は科学崇拝に狂っている」
初春「ゲインさんには私達学園都市のピープルの、科学崇拝からのエクソダスを手伝ってもらいたいんです」
ゲイン「佐天、エクソダスするかい?」
佐天「…」
ズガガガガガ
初春「きゃっ」
ゲイン「何の音だ?」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 23:30:07.52 ID:vUeoZXZtO
ヤッサバ「やい!ドレッド女!出てこい!勝負しろ!」
佐天「あの声は…」
初春「風紀委員第177支部隊長のヤッサバ・ジンです」
佐天「仕方ない隊長さんだなー」フワッ
佐天「隊長さーん」
ヤッサバ「出たなドレッド女!」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 23:33:59.92 ID:vUeoZXZtO
佐天「私は貴方と戦う理由が無いんですけど」
ヤッサバ「お前になくても俺にはあんだよおおおおお!」
佐天「何です、理由って」
ヤッサバ「強くなきゃ、生きていけないだろ」
佐天「はい?」
ヤッサバ「お前だって学園都市の学生だ。レベルの重さが分かる筈だ」
佐天「!」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 23:41:05.09 ID:vUeoZXZtO
ヤッサバ「レベル5に認定されただけで人生勝ち組、レベル0なら道はない」
ヤッサバ「そんな馬鹿げた事認められるかよッ!!」
ヤッサバ「強さだ!無能力者でも強けりゃ認められる!」
ヤッサバ「俺は…負けらんねぇんだよおおおおおお!」シュン
佐天「消えた!?」
ゲイン「テレポートか?」
バキッ
佐天「いたっ!?」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 23:46:11.83 ID:vUeoZXZtO
佐天「違うっ テレポじゃない!」
ゲイン「ステルスか!」
ヤッサバ「そうだ! このブラックメールは姿を消せるんだよ!」
佐天「ヤッサバさん!」
ヤッサバ「あ?」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/23(金) 23:56:07.54 ID:vUeoZXZtO
佐天「私も、レベル0を嘆いていました!」
佐天「才能がない事を知らされたシステムスキャンの翌日から27日、引きこもってずっとゲームばかりしてました!」
佐天「でも、今回の一件で分かったんです!」
佐天「私はただ逃げてたんだって!」
佐天「才能がない事にいじけてただけだって!」
佐天「他の可能性を探すのをやめてしまってただけだって!」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 00:00:30.08 ID:vUeoZXZtO
ヤッサバ「だから何だ!」
佐天「ヤッサバさんだってオーバースキルの持ち主でしょ?」
ヤッサバ「だがレベル0だ!」
佐天「いいじゃないですかレベル0でも!」
ヤッサバ「駄目だ!俺は…ッ 強く…」
佐天「お願いです!私、ヤッサバさんとは戦いたくない!」
ヤッサバ「うるせぇよおおおおおお!」
バキッ
初春「佐天さん!」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 00:03:40.08 ID:LDgJP9yjO [1/4]
佐天「かはっ」
ヤッサバ「へへ…姿が見えなきゃ攻撃できないだろ…」
ヤッサバ「俺は勝つ…勝ち続けるんだ…」
ヤッサバ「ははははははははははははは」
佐天「わかりました、あくまでヤッサバさんが才能に拘るなら」
佐天「まずはそのトラウマをぶち破るッ!」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 00:10:11.29 ID:LDgJP9yjO [2/4]
キュイーン
ヤッサバ「ははッ やけっぱちの体当たりか!」
キーン
ヤッサバ「おっと 惜しかったな!」
キーン キーン キーン
ヤッサバ「はは…」
キーン キーン キーンキーン キーン キーンキーン キーン キーンキーン キーン キーン キーン キーン キーン
ヤッサバ「手数で勝負かああッ!」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 00:21:20.08 ID:LDgJP9yjO [3/4]
佐天「原子まで加速するッ」
ヤッサバ「奴の動きが…見えねええええ!?」
チッ
ヤッサバ「掠ったッ」
ブウン
ゲイン「奴の姿が!」
佐天「そこおおおおおおおおお!」
ズバァァアンッ
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 00:23:19.52 ID:LDgJP9yjO [4/4]
次回「オーバースキル攻撃!」
おやすみなさい
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