2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

上条「…妹?」『はい』 最終日ファイナルパート

485 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 21:32:46.91 ID:0dGdNkPK0

ほんでは、今から投下していきます。

前半ヤンデレ注意。後半は特にはなし。

今日で完結まで投下していきますー

488 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 21:35:49.99 ID:0dGdNkPK0

姫神「……」

猫「ニャー」

姫神「……」

猫「ニャーン」

姫神「ニャー」

猫「…ニャ?」

姫神「……」


姫神「……」

姫神「……」

姫神「どうせ」

姫神「どうせ。私は。話題にも。上がらない」


―最終話―ファイナルパート



489 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 21:38:03.97 ID:0dGdNkPK0

『…さて、ではここで』

『学園都市における、能力レベル5の超電磁妹のお取り扱い方法及び注意を、会長は述べたいと思います』


1、大切にしてあげる。

2、可愛がってあげる。

3、頭を撫でてあげる(放電に注意)

4、抱き締めてあげる(放電に注意)

5、たまにキスしてあげる(放電に注意)

『以上のようなものが、基本取り扱い方法及び注意事項であり、そして…』

『最も注意していただきたい事柄は…』


6、自分以外の妹に告白済み


『…と、このような事は決して無いようにおつとめください。と、会長は連盟を代表してご説明いたします』


上条「ありえねぇぇよぉぉぉ!!!」



494 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 21:41:46.12 ID:0dGdNkPK0

ビリリ…

美琴「……」ビリッ

上条「……」

美琴「…ねぇ、どういうことなの?」

上条「……」

美琴「…『愛してる』って…何のこと?」

上条「……」

『「英語に訳すと I love you だぜ子猫ちゃんっ」と、言ってみてください』

上条「(…言えたら100万円でも言えない)」

『では5000万円で』

上条「英語に訳すと………」

上条「(…って危ねぇぇぇ!!い、言いかけたじゃねーかぁ!)」



495 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 21:44:36.12 ID:0dGdNkPK0

『なるほど。金で釣られる兄に成り下がってしまったのですね。と、会長はひどく哀愁を覚えます』

上条「(…ああ、なんか俺……色々ダメ臭いな)」

『いえ。人間なんて所詮、性欲と金銭欲の塊ですから大丈夫です。と、会長はあなたを励まします』

上条「(色んな他の欲求すっ飛ばし過ぎだろ!…食欲とか、睡眠欲とか…)」

『そんなもの生きるためのその他のオプションに過ぎません。最も必要なものは愛と金…』

上条「(おまえの人生に今まで何があったんだよ)」

『会長の座に上り詰めるまでに、暗殺などを少々』

上条「(黒ぇぇ!つーかそれ、殺人欲じゃねーか!)」

『…と、まぁ、冗談はこの辺にしておきますか』

上条「(…洒落にならない冗談はやめような)」



499 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 21:46:37.16 ID:0dGdNkPK0

『どうやら、御坂様が……お怒りのご様子ですね。と、会長は申し上げます』

上条「(そうだよ……)」


美琴「……」ビリッ


上条「(…どうすんだよ、あれ)」

『そうですね。妹ペット状態から復帰されているようで、安心しました。と、会長は…』

上条「(いや、どう考えても別の悪い方向にシフトチェンジしてんだろ!)」

『そうですね』

『やはり、佐天様にどういった理由があれ「愛してる」と言ってしまったことがバレて…』

『押さえ込まれていた欲求など、その他諸々が全て怒りに変わってしまったようですね。と、会長は推測します』

上条「(…ちきしょう……泣きたくなってきた)」



500 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 21:48:24.74 ID:0dGdNkPK0

美琴「…ねぇ」

上条「うぇ?…あ、は、はい」

美琴「…どういうことなの?」

上条「……あー、とりあえず確認なんだが……」

美琴「……?」

上条「……もう、『にゃん』は言わなくていいのか?」

美琴「……は?何言ってるのお兄ちゃん」

上条「…あ、ああ…いや……なら、いいんだ」

上条「…(ホントに戻ったら覚えてないんだな…)」

『断片的には記憶に残ってる可能性はございますが。と、会長は可能性を指摘します』

上条「(残ってるんならまだ…マシだったか…?まだ精神状態低下してる時の方が大人しかったし)」

『佐天様とキスしていたことなども覚えていらっしゃる可能性もありますが?』

上条「(あー、ごめん……やっぱいいや。どうか忘れててください)」



501 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 21:50:41.59 ID:0dGdNkPK0

美琴「…佐天さんに……告白したの?」

上条「…え?あ、いや。…あれはそもそも告白っていうか…」

美琴「…はっきりしなさいっ!」バチバチッ!

上条「うおっ!!」

美琴「…『愛してる』って、言ったの?」

上条「……」

美琴「…言ったの?って、聞いてるの」

上条「…あ、えーっと……」

美琴「…早く…言いなさい!」バチッ!!

上条「……(こえぇ)」

『もう兄の威厳もあったもんじゃありませんね。と、会長は形無しのお兄ちゃんを慰めます』

上条「(いや、そういうレベルの問題じゃねーよ!)」



502 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 21:52:43.69 ID:0dGdNkPK0

美琴「…へぇ」

上条「……?」

美琴「……この期に及んでまだ隠そうとするんだぁ」

上条「…い、いや、ちょ…」

美琴「私は今、ちゃんと聞いてたんだからね?」

美琴「『昨日みたいに愛してるって言って』って、佐天さんが言ったこと」

上条「……(そりゃ、それはさすがに忘れたりしませんよね)」

美琴「…ここまで来てまだ隠そうとするわけ?」

上条「……いや、あのさ、ちょっと待て美琴」

上条「…そりゃ、確かに俺は言ったよ。愛してるって」

上条「だけど、それはほら……妹としてってことだし、別に深い意味は…」

美琴「…じゃあ」

上条「…え?」

美琴「…私にも、言いなさいよ」



505 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 21:54:50.52 ID:0dGdNkPK0

上条「……」

美琴「…私も、お兄ちゃんの妹なんだから……そう言われる権利、あるでしょ?」

上条「……」

上条「(…確かに、そう……か)」

上条「(同じ妹なんだったら、不公平は良くない……よな)」

上条「(それに…どうやら言わなきゃおさまってくれそうにないし……)」

上条「(……よし)」

上条「……みこ……とっ!?」グイッ

佐天「……」

上条「(涙子……?)」



509 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 21:57:10.13 ID:0dGdNkPK0

上条「(…どうしたんだ、涙子…?)」

佐天「……」フルフル

上条「……」

佐天「……」ウルウル

上条「……」

『「言わないで」ということでしょうね』

上条「……」

『独占欲は女の……いえ、妹の専売特許ですからね。と、会長は申し上げます』

上条「(…どうしろってんだよ)」

美琴「……何、してんの?」ビリッ

上条「…!い、いや、あの…」



514 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 21:59:20.11 ID:0dGdNkPK0

美琴「……私には、言えないって言うの?」

上条「……えっと、それは…」

佐天「……」

上条「…っ、ちょ、ちょっと待ってくれ美琴」

美琴「…待たない」

上条「…うはぁい」

美琴「もう、十分待ったわよ」

美琴「…早く、言いなさい」

上条「…いや…あの…」

美琴「…へぇ、そう」



515 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 22:01:02.37 ID:0dGdNkPK0

美琴「…言えないんだったら…」

美琴「…愛してるって言わないんだったら…」

バチバチッ…

美琴「―――死になさい!!」

上条「――っ!!ま、待て!美琴…」

佐天「…お、お兄ちゃん!お兄ちゃん!!」

上条「……へ?」

佐天「…あ、あのね、あの…」

上条「…な、なんだ?佐天さん」



516 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 22:02:54.29 ID:0dGdNkPK0

佐天「…あ、あの……」

佐天「…こ、こんな時に言うのも……何なんだけど……」

上条「……?」

佐天「……で……」

上条「(で?)」

佐天「…電気って、気持ち良いのかな?」

上条「……」

佐天「……」

上条「……」

佐天「……?」

上条「……」

上条「…えっと」



523 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 22:05:15.95 ID:0dGdNkPK0

上条「…あー、うん」

上条「…そうだね…えーっと…」

上条「…凄く、痛いと思うよ?」

佐天「…ど、どのぐらい?」

上条「…とっても」

佐天「…ビリビリする?」

上条「…ビリビリする」

佐天「……」

上条「……」

佐天「…えへへ」

上条「……」

上条「(早く…)」

上条「(早く病院に連れていかないと…)」



527 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 22:07:12.98 ID:0dGdNkPK0

『残念ですが……今の医療では、あなたの妹様を救うことは……』

上条「(…どうしてですか先生!涙子は!涙子は……治るんじゃなかったんですか!?)」

『……申し訳ございません。あなたが妹様をこの病院に連れてきた時には……既に、手遅れだったのです』

上条「(そん……な……)」

『…お気持ちは痛いほどお察しいたします。我々も最善を尽くしましたが………しかし……』

上条「(お、お願いします先生!もう……もう、先生しか頼れる人がいないんです!…涙子を…なんとかっ…)」

『………』

上条「(……先生……?)」

『……申し訳ございません。…今の私にはもう……あなたにかけてあげられる言葉が見当たらない』

上条「(うっ……うぅ……クソッ!)」

上条「(……なんで、なんで涙子が……こんなことにっ…!)」


『まぁ、あなたのせいですけどね』

上条「(おまえのナビだろ)」



532 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 22:09:52.10 ID:0dGdNkPK0

美琴「……何をごちゃごちゃと……言ってるの?」

上条「…あ、うん。正直、今のはすまなかったと思う」

美琴「…むかつくのよ」

美琴「…そうやって、いつもお兄ちゃんは私以外の誰かばっかり見て…」

美琴「…私が……私が…」

美琴「…目の前にいる……この時だって……」

美琴「…私のことなんて……見てくれないじゃない!!」

上条「……」



534 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 22:11:41.71 ID:0dGdNkPK0

『独占欲は妹の(ryですからね。と、会長は申し上げます』

上条「(…あのさ…)」

『はい?』

上条「(一応、精神状態だけ確認してみていい?)」

『どうぞ』

上条「……」ピッ


・御坂美琴
精神状態 見りゃわかるでしょ?病んでんのよ。


上条「……」

『見ればわかりますね』

上条「ですね」



537 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 22:13:51.72 ID:0dGdNkPK0

美琴「……もういいわ」

上条「…美琴…?」

美琴「…お兄ちゃんが私じゃなく、佐天さんを選ぶってんなら…」

美琴「…全部、壊してやるわよ」

上条「……」

上条「(や、やばい。さっきからずっとやばいけど、今回はさすがにやばい)」

美琴「…二人とも、消えればい…」

佐天「…待ってください」

美琴「…!」

上条「…る、涙子?」

佐天「…お兄ちゃんを、せめないでください」

美琴「…何を言ってるの?」

佐天「…全部、私のせいです」



538 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 22:16:20.16 ID:0dGdNkPK0

佐天「……私が、お兄ちゃんの家に勝手に上がり込んで、無理やり一緒に住まわせてもらってたんです」

美琴「……」

佐天「…だから」

佐天「…せめるんなら……私をせめてください!」

美琴「……」

上条「……涙子……」

佐天「…お兄ちゃん、任せて」

上条「……え?」

佐天「…わ、私…」

佐天「…電気なんて浴びても……平気だからっ」キリッ

上条「……」

佐天「…え、えへへ」ドキドキ



542 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 22:19:00.42 ID:0dGdNkPK0

上条「……」

上条「(…なんでだろう)」

上条「(本当なら妹が兄を庇う凄く良いシーンだったはずなのに、色々とダメな気がする)」

美琴「……わかったわ」

上条「……え?」

美琴「……じゃあ先に、佐天さんから消してあげる」バチッ…バチバチッ!

上条「…いや、ちょ…」

佐天「…お、お願いします!」ポッ

上条「何故頬を赤らめている!?」

美琴「…後悔しても知らないわよ?」

上条「…ま、待て!みこ…」

佐天「…つ、強めでお願いします!」

上条「もう何言ってるのこの子!?」



548 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 22:21:53.56 ID:0dGdNkPK0

美琴「……うらぁぁ!!」ビリビリビリビリッ!!!

佐天「…あっ、あああああ…!!」

上条「…!る、涙子…!」

佐天「…あっ……ああ……うっ……」シビシビ

上条「…涙子!だ、大丈夫か…?」

佐天「…あっ……お、お兄ちゃん……」

上条「…涙子…!」

佐天「…あ、あの…ね、お、お兄ちゃん…」

上条「…ああ」

佐天「…これ、なかなか良い…かも」ポッ

上条「……」

上条「……」

上条「(救急車ー!!救急車ー!!この子を病院に運んでください!…え?違う違う!精神科の方!もしくは妹科!)」



550 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 22:24:09.56 ID:0dGdNkPK0

『早く患者を中に…!』

上条「(先生!うちの妹は、助かるんですか!?どうなんですか!!)」

『…服が焦げていますね。一体何があったのですか?』

上条「(実は……不注意で電流を浴びてしまって……)」

『そうですか……たまに、ありますね』

上条「(うっ…うぅ……俺が……俺が、付いていながら……涙子を…こんなめに……)」

『……』ポンッ

上条「(…!…先生……?)」

『あなたが泣いていては……妹様が元に戻った時に、悲しむでしょう?』

上条「(…!)」

『頑張りましょう。…一緒に、あなたの妹様を助けましょう』

上条「(…っ、はい!)」


『…まぁ、無理ですけどね』

上条「(ですよね)」


555 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 22:26:38.70 ID:0dGdNkPK0

美琴「……へぇ」

美琴「私の電気を浴びて、平気なんて……なかなかタフなのね、佐天さん」

上条「…いや、タフっていうか…」

佐天「…だてにお兄ちゃんにいじめられてませんからね」キリッ

上条「……やめて涙子。もうやめてその顔」

美琴「…っ、私だってねぇ!」

上条「…!」

美琴「…お兄ちゃんに…」

上条「…!!」

美琴「…いじめられたいと思った時も……あったわよ!!」

上条「……!!!」

上条「……!!」

上条「……!」

上条「……」

上条「……もう、なんでもいいんですけどね」

558 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 22:28:31.82 ID:0dGdNkPK0

『まったく、あなたという人は…』

『妹を作れと言っているのに、どうしてドMを作ろうとするんですか?と、会長は呆れてため息をつきます』

上条「(おまえ絶対これ終わったら殴るからな)」

『望むところです』

上条「(えっ、おまえも?)」

『…いえ、とりあえず冗談はこの辺にして…』

『そろそろなんとかしないといけませんね。と、会長はテンションを直ぐ様切り替えます』

上条「(何とか…するって言ってもな…)」

『お忘れですか?』

上条「……?」



565 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 22:31:05.38 ID:0dGdNkPK0

『お二人はあなたの妹です』

『その二人が喧嘩をなさっているんです』

『これを、兄のあなたが止めずして……他の誰が止めるのですか?と、会長は尋ねます』

上条「……」

『…壊しましょう』

上条「……え?」

『あなたの目の前にある幻想を、壊しましょう』

上条「(んなこと言われたって……まだ俺には…)」

『やってみましょう』

上条「……」



567 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 22:34:13.55 ID:0dGdNkPK0

『今のあなたは完全な無能力者ですが…』

『お二人にとっては理想の兄でもあります』

上条「……」

『止めてあげてください』

『それが、「お兄ちゃん」としての、務めです』

上条「……」

美琴「…最後にしましょう」

上条「……!」

美琴「…本気で行かせてもらうわ」

ピーンッ パシッ

美琴「…この、レールガンで」

上条「…!!」

佐天「…!!」



569 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 22:36:05.05 ID:0dGdNkPK0

美琴「…塵も残さず、消えなさい」シュウウウ

上条「……っ、美琴……」

上条「(…考えろ……考えろ…)」

上条「(こういう時は…どうすればいい…)」

美琴「……ふふ」シュウウウウウン

上条「……」

上条「(仕方ねぇ…)」

上条「(こうなりゃあ……一か八かだ……)」

美琴「…はぁぁぁ!!」

上条「―――その幻想を」

美琴「……!!?」

上条「ぶち壊す――――!!!」

美琴「…!!!」



571 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 22:38:43.67 ID:0dGdNkPK0

上条「……」ポンッ

美琴「……」ビリッビリッ

上条「……」

美琴「…あ、あれ…」ビリ…

上条「……」

美琴「……電気が……出な……い」シュー…

上条「……」

上条「……」

上条「(あれ?)」

上条「(…待ってくれ)」

上条「(マジで能力……戻ってね?)」



574 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 22:40:30.25 ID:0dGdNkPK0

美琴「…あ、あれ…?」

上条「……え?」

美琴「私……なんでこんなとこに……」

上条「へ……?」

美琴「…って、あ、あ、あんたぁ!?な、なんであんたがこんなとこに!?」

上条「…い、いや、ちょっと待て。ここは俺の家だから、俺がいるのは当たり前だぞ?」

美琴「…なっ…」

美琴「…なんで私……あんたの家に……」

上条「いや……その格好して今の今まで俺と戯れてたじゃないか」

美琴「…………え?」



579 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 22:42:27.67 ID:0dGdNkPK0

美琴「…………」

上条「…………」

美琴「…いっ」

美琴「いやぁぁあああああああ!!!!」

ダダダダダダッ

ガチャ!バタンッ!

上条「…お、おい!」

上条「…その格好のまま出ていくのかよ」

上条「……」

上条「……どうなってんだ?」

上条「…さっきまで、あんな調子だったのに……しかも、『あんた』って…」

『…やば…』

上条「(……おい)」



582 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 22:44:12.36 ID:0dGdNkPK0

『…何でしょう?』

上条「(…嘘かと思ったら、ホントに能力戻ってたっぽいんだけど?)」

『…あー……そのようですね』

上条「……」

『……』

上条「(おまえ、まさか)」

『……』

上条「(…俺の能力が戻ってること……知ってた?)」

『…いやぁ、まさかホントに右手を使うなんて思っていませんでしたから』

上条「(…どういうことだよテメェ!!)」



584 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 22:45:43.34 ID:0dGdNkPK0

『まぁまぁ』

『とりあえず、ご自分のデータを表示してみればわかることではないですか?と、会長は提案します』

上条「……?」

ピッ

・上条当麻
状態 普通
累計妹P 386%
特技『幻想殺し』
条件オールクリア
こんぐらっちゅれーしょん

※妹Pの稼ぎ過ぎには注意しましょう。


上条「…なっ……」

『おめでとうございます。呪いは解除されました』



588 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 22:47:22.85 ID:0dGdNkPK0

上条「(ちょっと待てぇ!何だよこれ!どういうことだよ!)」

『いえ……まぁ、バレては仕方ありません』

上条「(……?)」

『あなたの呪いは、実は先刻前に解除されていました。と、会長は白状します』

上条「(なっ……ど、どういうことだよ!)」

『正確に言うと、御坂様にキスをされたあたりで、ゆうに妹Pは解除に必要な100%を超えていました。と、会長は事実を述べます』

上条「(お、おまえ……なんで黙ってたんだよ!)」

『すみません』

『言わない方が面白いかと思いまして……つい』

上条「(つい、じゃねーよ!!何してくれてんだよテメェ!!)」

『申し訳ございません』



592 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 22:49:31.89 ID:0dGdNkPK0

上条「(…てことは、何か?…ビリビリのやつ、もしかして…)」

『はい』

『あなたの右手によって……本来の御坂様にお戻りになられました』

上条「(マジ…かよ…)」

上条「(あれ?…でも俺…)」

上条「(結構右手であいつに触れてたはずだぞ?)」

『兄妹フィルターは、妹様の脳に付いています』

『ですから、頭をあなたの右手で触れば……解除されていました』

上条「(……あれ、てことは…)」

『あなたは御坂様の頭を撫でる時も、佐天様の頭を撫でる時も…』

『いつも左手を使っていましたからね。そりゃ、幻想も殺せません。と、会長は苦笑混じりに申し上げます』



596 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 22:54:04.90 ID:0dGdNkPK0

上条「(なん…だと…)」

上条「(く、クソッ……なんで俺はさっき…右手で撫でてやらなかったんだ…)」

『特技に「撫でる左手」というのがありましたからね』

『自然と、頭を撫でるのは左手でと考えていたのでしょう』

上条「(…くっそ……そんな特技こそ幻想だったはずなのに…)」

『まぁ、今となっては仕方ありません』

上条「……」


『…さぁ、お別れの時間です』

『元に戻しましょう。この世界を、本来あるべき姿に』

上条「…この納得のいかなさはなんだ…」


…………



599 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 22:57:33.07 ID:0dGdNkPK0
………


『…さて、それでは…』

『無事に呪いも解除されました』

『あとは……あなたがその右手で、幻想を壊すだけです』

上条「…やっとかよ」

『はい』

『あなたが見てきた、この5日間の短く長い幻想も、ここで終わりです』

上条「(…で、そのやり方ってのは…)」

上条「(…わざわざビリビリみたいに右手で直接頭に触れなきゃいけないのか?)」

『いえ、もっと手っ取り早い方法があります』

上条「……?」



600 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 22:59:32.29 ID:0dGdNkPK0

『その方法は簡単』

『あなたが今持っているシスターナビゲーターDSの画面に、右手をかざすだけ』

上条「…そんなのでいいのか?」

『はい』

『そうすれば、あなたは帰れます。あなたが居た元の生活に』

上条「…なるほどね」

『もちろん』

上条「…?」

『兄妹フィルターも全て、外れます』

上条「…ああ。やっとな」



602 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 23:01:17.45 ID:0dGdNkPK0

『そこにいらっしゃる佐天様も…』

『あなたの妹じゃなくなります』

上条「……」

佐天「……?」

『また、明日からは普通に、「上条さん」と呼んでくれますよ?』

上条「…ああ」

『良かったですね』

上条「………」

佐天「……?」

『…最後に』

上条「……ん?」



603 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 23:02:38.21 ID:0dGdNkPK0

『…最後に、何か彼女と話しておきますか?』

上条「……」

『「妹」である佐天様と話すのは、これで最後になりますが』

上条「……」

佐天「……」

『いかがですか?』

上条「……」

上条「(…別に、いい)」

『……』

上条「(…俺は……早く、戻りたいんだよ)」

上条「(…言ったろ?最初からさ。夢だったらいいのにって)」

『…そうですか』

上条「……ああ」

『わかりました』



605 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 23:04:31.21 ID:0dGdNkPK0

上条「……」

『では…』

『あなたのタイミングで、DSの画面に右手をがざしてください』

上条「……」

上条「……」

上条「…あー」

『……?』

上条「……はぁ」

『どうされましたか?』

上条「…あー、ごめん」

上条「…やっぱ……ちょっとだけ…」

『…どうぞ』

上条「……」



606 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 23:06:28.75 ID:0dGdNkPK0

上条「……涙子」

佐天「…お兄ちゃん」

上条「……ん」

佐天「…御坂さん、帰っちゃったね。どうしたんだろ?」

上条「……さぁ、何か用事でもあったんじゃないか?」

佐天「…そっか、そうなんだ」

上条「……」

佐天「ねぇ、お兄ちゃん」

上条「…ん?」

佐天「…お兄ちゃん、どこか行くの?」

上条「……」

上条「……いいや。どこにも、行かない」



608 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 23:08:25.14 ID:0dGdNkPK0

佐天「…本当?」

上条「…ああ」

佐天「…えへへ」ニコッ

上条「……」

佐天「…? お兄ちゃん、どうしたの?」

上条「……ん?ううん、なんでもないぜ」

佐天「もう、変なお兄ちゃん」

上条「……」

上条「(お兄ちゃん……か)」

上条「(ちっと……寂しい……かな……なーんて)」



611 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 23:10:13.38 ID:0dGdNkPK0

佐天「…ねぇ、お兄ちゃん」

上条「…ん?なんだ涙子」

佐天「…お兄ちゃんは…」

佐天「ずっと私のお兄ちゃんだよね?」

上条「……」

佐天「……」

上条「……ああ」

上条「……当たり前だろ」

佐天「……えへへ。ありがとう、お兄ちゃん」

上条「……ん」

佐天「……ありがとう……お兄ちゃん…」

上条「…うん」



614 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 23:14:15.79 ID:0dGdNkPK0

佐天「…こんな……私の…お兄ちゃんで…いてくれて……」

上条「…ああ」

佐天「…こんな私の…おにいちゃ…ヒック…」

上条「…!」

佐天「…あれ……お、おかしいな…」

上条「…涙子?」

佐天「…お、お兄ちゃんは、ずっと一緒なのに…」

佐天「ずっと一緒なのに…」

ポロポロ…

佐天「なんで…涙が出るんだろう…」

上条「……」



621 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 23:16:44.20 ID:0dGdNkPK0

佐天「…えへへ……お、おかしいなぁ…。

佐天「お、お兄ちゃんに…意地悪されてるわけでも、ないのに…グスッ…」

上条「……」

上条「…いいや、涙子」

佐天「……え?」

上条「…俺は、やっぱり、意地悪だよ」

佐天「…?」

上条「…最低の、意地悪だ」

上条「…おまえを泣かせてしまうような…意地悪だよ」

佐天「……お兄ちゃん…?」

上条「……」



624 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 23:19:29.79 ID:0dGdNkPK0

佐天「…グスッ…えへへ」

佐天「いいよ。お兄ちゃん」

佐天「…私、お兄ちゃんに意地悪されるの好きだし。毎日してくれてもいいよ?」

上条「…はぁ。ったく」

上条「…それ絶対、人様の前で言ったりしちゃダメだぞ?」

佐天「…うんっ」

上条「…約束な?」

佐天「…うん」

上条「…よし…」ギュッ

佐天「…あ…」

上条「…涙子は良い子だから、抱き締めてあげよう」

佐天「…えへへ、お兄ちゃん、あったかい」

上条「…そっか」ナデナデ

佐天「…んっ……気持ち良い」



631 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 23:21:55.73 ID:0dGdNkPK0

上条「…うん」

佐天「……ふふっ」

上条「……」

『……』

上条「……よしっ」

上条「…じゃあさ、涙子」

佐天「……?」

上条「…ちょっとお兄ちゃん、会長さんと話してくるから…」

上条「…ちょっと待っててな」

佐天「…うん。わかったお兄ちゃん」

上条「……また、抱きしめてやるからな?」

佐天「…うんっ。えへへ」

上条「……」



632 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 23:23:30.36 ID:0dGdNkPK0

『…もういいのですか?』

上条「…ああ」

上条「(別に……佐天さんとはずっと会えなくなるわけじゃないからな)」

『…そうですか』

上条「……ん」

『しかし、あなたも少しは未練があるのでは?』

上条「(…ねーよ、別に)」

『そうですか。しかし…』

『どうして今、あなたが佐天様の頭を撫でる時に右手を使わなかったのか、会長は少し疑問に思っていたのですが?』

上条「……」

上条「(別に……どっちにしろ、一緒だろ?)」

上条「(どうせ、もう終わりなんだし…)」



634 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 23:24:57.57 ID:0dGdNkPK0

『…ふふっ、そうですね』

上条「(…笑ってんじゃねーよ)」

『いえいえ、失礼しました』

『…では、5日間、お付き合いありがとうございました』

上条「(…おまえも元に戻るのか?)」

『さぁ、どうなんでしょうか。会長はよくわかりません』

上条「……?」

『私は一応、この世界では世界妹達連盟の会長という位置付けで動いていますからね』

『実際、どうなるのかわかりません』

上条「(…でもおまえ、俺の呪いのこと知ってるってことは、おまえはそのまんまだったりするんじゃないのか?)」

上条「(…というか、てっきりおまえは、自分から会長になっのかと思ってたぞ)」

『そうですね…』



635 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 23:26:28.05 ID:0dGdNkPK0

『まぁ、詳しいことはよくわかりませんが…』

上条「……?」

『…私があなたを助けに来た、ということは、事実です』

上条「……」

『誰がどんな意図で私にそうさせたのか…』

『はたまた私がそうしたかったのか…』

『私には、わかりませんが…ただ…』

『あなたを助けたかった。その思いだけは、ずっと持っていたように会長は思います』

上条「……」

上条「(なんだそりゃ…。わけわかんねーな)」

『そうですね。よくわかりません』

上条「(…ああ。けど…)」

『……?』

上条「(…ありがと、な)」



641 名前:>>636あとで説明する ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 23:30:52.31 ID:0dGdNkPK0

『……』

上条「(正直、わけわかんねーことばっかりやらされて、ムカつく野郎だなーなんて思ってたこともあったが…)」

上条「(俺だけじゃ、わからねーことが多すぎたし…)」

上条「(…助かったよ。なんだかんだで…な)」

『…惚れました?』

上条「……まぁな」

『…ありがとうございます』

上条「嘘だぞ?」

『嘘でも結構です』

上条「……」

『…なんちゃって』

上条「……はぁ」



642 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 23:33:00.85 ID:0dGdNkPK0

上条「(…そういやおまえ、語尾あんまり付けなくなったな)」

『それもそうですね。これも、あなたの調教のおかげです』

上条「(んなこと調教してねーよ!)」

『…ええ、そうですね』

上条「(…ああ、そうだよ)」

『……』

上条「……」

『あなたとのこういった掛け合いも、これで最後かと思うと、少し寂しく思いますね』

上条「(…そうかぁ?俺はやっと解放されるけどな。くだらねぇツッコミ役から)」

『そうですか。それは失礼いたしました』

上条「……」



644 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 23:34:29.61 ID:0dGdNkPK0

『では…長話もなんですから…』

『そろそろ、終わりにしますか?』

上条「(…ああ)」

『よろしくお願いします』

『…夢の続きはまた、夢の中で』

上条「(…これが夢だったんなら、だろ?)」

『…はい』

上条「……」

上条「…またな、御坂妹」

御坂妹『…はい。さようなら。と、ミサカは上条当麻に別れの挨拶を述べます』

上条「……ん」



649 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 23:36:29.28 ID:0dGdNkPK0

上条「……」

上条「……さて」

上条「(ちゃっちゃと、やりますかね…)」スッ

DS『な、何しようとしてんのよ!早く充電しなさいよっ!』

上条「……びっくりした」

DS『どうでもいいけど、早く充電しなさいよっ!もうすぐ切れちゃうわよ?』

上条「……ああ」

上条「…また、充電してやるよ」

DS『…早く……充電しなさいよ』

上条「…ん。すまんな、ちゃんと充電してやるから、ちょっとだけ待っててくれな?」

DS『う…うん』

上条「……ん、ありがと」



652 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 23:39:45.93 ID:0dGdNkPK0

上条「……」

上条「……ふぅ」

上条「……」チラッ

佐天「…スー……スー…」

上条「(ありゃりゃ、寝ちゃってるのか佐天さん)」

佐天「…スー……むにゃ……」

上条「……」

上条「…じゃ、またな……涙子」

佐天「…むにゃ……うーん……」

佐天「…お兄ちゃ…ん…」

上条「…」ビクッ

佐天「…お兄ちゃん………好き……だよ……」

上条「……」



653 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 23:42:13.04 ID:0dGdNkPK0

上条「…っ!…涙…」

佐天「…スー……スー」

上条「……」

上条「(なんだ…寝言か)」

上条「……」

上条「…じゃあな、涙子」

上条「…また…」

上条「…抱きしめて…やるからな」


上条「……その幻想を……」


――――ぶち壊す



657 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 23:45:02.95 ID:0dGdNkPK0

―数日後―

上条「ただいまー」

上条「…って、誰もいない…か」

上条「……」

上条「…さってと…」

上条「…さっさと飯作って食いますかね…」

ガチャ

上条「…うーん」

上条「…見事に空っぽな冷蔵庫だな、こりゃ」

上条「…ん?」

上条「おっ、焼きそばパンがある…」

上条「……って、腐ってるじゃねーかこれ。うわぁ」

上条「ったく……はぁ」

上条「……」



663 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 23:49:47.27 ID:0dGdNkPK0

上条「……」

…あれから、数日が経った。

結果から言えば、全部綺麗さっぱり元通り。

普段の……平凡な日常に、俺は戻ってきてる。

俺以外の…周りの世界が変わっていたあの5日間。

よくわからんまま…結局また元の世界に戻った

まぁ、長い夢だったと思えば……特に何も問題ない…。

よくわからない夢だった。そう思う。

そう思えば……いい。


ただ…



668 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 23:51:36.10 ID:0dGdNkPK0

上条「……」


…画面が割れたDSは、まだうちに残ってる。

それは、あの5日間が夢ではなく、現実だったということを、裏付けているのかもしれない。

…なーんてな

上条「…ま、どっちでもいいけどな」

…いずれにせよ、終わったことだ。

気にしないにこしたことはない。

…とりあえず、飯食って寝よう。

上条「………ん?」


ピラリッ…


上条「………」

上条「……手紙?」



673 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 23:53:41.17 ID:0dGdNkPK0


『上条当麻様へ』

上条「……」

上条「……差出人は……」


『世界妹達連盟…会長』


上条「……」

上条「……おいおい」


夢の続き、ってか?

それとも……


ピンポーン


上条「……ん?(誰だこんな時間に…)」



676 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 23:55:29.82 ID:0dGdNkPK0

ガチャ…


上条「……」


――現実の、続きか?


佐天「…ただいま、お兄ちゃんっ」


……いいぜ

この際、いくらでも付き合ってるよ、会長さん。


上条「……おかえり、涙子」


…おまえのいう、『妹作り』ってやつに






695 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 23:58:01.51 ID:0dGdNkPK0

まずここまで支援ありがとう。ホントに。もうありがとう

正直、最後どう終わるか迷った。

たぶんなんだそりゃって思ってる人もいるかもしれんが、俺が考え付く終わり方はこれだったということっす。




コメント

No title

このぐらいがおもしろいな

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)