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上条「…妹?」『はい』 最終日Cパート

219 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 00:08:39.50 ID:z3SQQq5B0

一方「……」

猫「ニャー」

一方「…なぁ」

猫「ニャーン」

一方「…うちの社長、どこ行ったか知らねーか?」

猫「ニャー?」

一方「こンぐらいの背丈でよ、頭にあほ毛があるンだが」

猫「ニャーン」

一方「……」

猫「ニャー」


一方「……」

一方「(…猫、可愛いな…)」


~最終話Cパート~



226 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 00:14:52.26 ID:z3SQQq5B0

『…はい、そういうわけで』


『第1回兄に飼われる妹選手権を開催したいと思います。と、会長は宣言します』

佐天「…よーし」

美琴「…負けない…」

上条「……」

『ルールは簡単』

『お二人には各々の方法でお兄ちゃんに飼われる素質をアピールしていただきます』

『今回のテーマは……猫』

『頑張ってお兄ちゃんに存分に愛されましょう』

『制限時間は兄の心臓が爆発するまで』


『それでは、レディー……』


上条「待てぇぇぇぇぇ!!」



228 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 00:20:06.25 ID:z3SQQq5B0

『なんですか?この期に及んで』

上条「いやいやいやいやいや、何これ?何が始まろうとしてんの?」

『第1回兄に飼われる妹選手権です。と、会長は説明します』

上条「だから何だよそれ!?やめて!ホントやめて!わけわかんないから!」

佐天「…お兄ちゃん、どうしたの?」

上条「……え?」

美琴「…何言ってるのよお兄ちゃん…」

上条「……えぇ?」

『ここまで聞き分けが悪いとは思いませんでした。と、会長は残念に思います』

佐天「…はぁ」

美琴「…はぁ」

上条「………」

上条「……あれ」

上条「……俺がおかしいんですか?」



229 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 00:22:36.72 ID:z3SQQq5B0

佐天「よし、それじゃお兄ちゃん、ちょっと待っててね!」

上条「…え?何が…」

美琴「着替えてくる!」

上条「…着替え…?なんで…?」

『コスチュームチェンジタイム入りまーす』

上条「(あ、はーい……じゃねぇ!)」

上条「(何やってんだよこれ!どういうことだよ!)」

『心配しないでください。着替えの覗きは自由です。と、会長は助言します』

上条「(ああ、よかった。マジそれ心配だったんだ。ありがとう。……じゃ、あの…)」

上条「(…って違う!そして何故俺はこの期に及んでノリつっこみを行使してしまったんだ!死にたい!)」



233 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 00:26:18.14 ID:z3SQQq5B0

『と、まぁ、冗談にしたいところなのですが…』

上条「(してください)」

『あなたはどうやら、DSのある機能を発動させてしまっていたようですね。と、会長は推測します』

上条「(は?…機能?)」

『はい』

『裏技的な機能なのですが、どうやらその発動コマンドを入力してしまったために、このような事態になってしまったようです。と、会長は解説します』

上条「(なんの……だよ?)」

『妹ペット機能です』

上条「(……え?)」



238 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 00:30:21.63 ID:z3SQQq5B0

『秘密兵器として搭載していた機能なのですが、あるコマンドを入力することによって発動する機能であり……』

『その効果は「妹を極めて従順にする」というもの』

『効果範囲は発動時にあなたの周囲に居た妹』

上条「(…は?ちょっと待て、なんだそりゃ)」

『これが発動されると、DSから特殊な電波が発されます。その電波を浴びた妹は、段々と従順になっていき…』

『…最終的には自分が兄の妹兼ペットであると認識するぐらいまでの精神状態に陥ります。と、会長は説明します』

上条「(なん…だって…)」

『あなたに使わせる気は全く無かったので、説明もしていなかったのですが、発動してしまったからには仕方ありません』

上条「(いや、意味がわからん。なんでそんな機能付けてんだよ?)」



240 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 00:33:19.82 ID:z3SQQq5B0

『本来は、妹様がどうしても兄の言うことを聞かずに暴走を始めようとしたり…』

『兄に対して何らかの危害を加えようとした時用に付けていた、最終手段(ラストオーダー)です。と、会長は説明します』

上条「……」

『そんな事態にはまずならないだろうと会長は思っていましたし…』

『それに、そういう状況になったとしても、面白いから絶対教えないようにしようと会長は心掛けていました』

上条「(おまえ、俺の命をなんだと思ってんの?)」

『思い返してみれば、佐天様が急に「飼われています」と言ってしまったのも…』

『お姉さ…御坂様がそれを聞いて何故か納得した反応を見せたことも…』

『おそらく、その機能の影響かと』

上条「(…なんて…こった…)」



244 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 00:39:43.87 ID:z3SQQq5B0

『とにかく、その機能が働いてしまった以上、仕方ありません』

上条「…(ど、どうすれば、元に戻るんだよ?何か方法があるのか?)」

『そうですね。この効力を止めるには、妹様をある程度満足させないといけません』

上条「(…満足?どうやって?)」

『いえ、そんなに難しいことはありません』

『やり方は今までやって来たように、私のナビに従って動いていただければ問題ありません』

上条「(…ナビってまた…)」


佐天「……お、お兄ちゃん」



248 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 00:42:47.43 ID:z3SQQq5B0

上条「……え?」

佐天「…あ、あの……ていっ」ガバッ

上条「……うおっ!る、涙……」

佐天「……にゃ、にゃあ…」カァァァ

上条「……」

『なるほど、黒猫コスですか。なかなか良いですね。と、会長は申し上げます』

上条「(…なぜ………また……)」

佐天「…お、お兄ちゃん…あったかい……にゃ」

上条「…あ、あの…涙子…」

佐天「…あ、遊んで……欲しいにゃ……お兄ちゃん」

上条「……いや、ちょ…」

佐天「…お兄ちゃぁん…」スリスリ

上条「(…ボスケテ…)」



253 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 00:45:46.67 ID:z3SQQq5B0

『猫と戯れる飼い主と見れば、なかなか微笑ましい光景に見えなくもありません。と、会長は感想を述べます』

上条「(んな暢気なモンじゃねーよ!どうするんだよこれ!)」


美琴「…お、お兄ちゃん…」

上条「……え?」

美琴「……」

上条「……」

美琴「……にゃ、にゃん」カァァァ

上条「……」

上条「……」

上条「…なんだ……ただの白猫か…」



259 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 00:51:08.81 ID:z3SQQq5B0

『お姉さ……御坂様は白猫ですか。これはこれでなかなか』

上条「(…色々まずい)」

美琴「…お兄ちゃん……わ、私も、遊んで……くれても……いい…にゃん」

上条「あー……うん。ちょっと待ってね。おまえのファンにも謝らなきゃいけなくなってしまって、お兄ちゃんとても困ってるんだ」

『あ、すみません。DSのカメラ機能でお二人を撮影してもらえますか?それで私に送信してもらえば…』

上条「(何言ってんだバカヤロー!)」

『できればムービーも撮っていただけますか?布教用と保存用にとっておきたいので』

上条「(何に使う気だコラァ!!)」

『わが社の宣伝動画に…』

上条「(訴えてやる!絶対訴えてやる!!)」



264 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 00:55:03.18 ID:z3SQQq5B0

上条「(これはいくらなんでもまずいだろ!冗談言ってる場合じゃねーよ!)」

『残念ながら今の佐天様と御坂様は、どうやら既に猫レベルまで精神状態が下がってしまっているようですね。と、会長は分析します』

上条「(……マジかよ)」

『元々、妹レベルが高い方が効力がありますからね』

『どちらも高レベルなので、上手い具合に妹兼ペット状態になっています。と、会長は説明します』


佐天「…にゃあ…」スリスリ

美琴「…にゃ、にゃん…」カァァァ

上条「(なんて不幸だ…)」


『しかし…』

上条「…?」

『…あなたには彼女達を救っていただかなくてはいけません』



265 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 00:57:27.76 ID:z3SQQq5B0

上条「(…は?…救うって?)」

『実は、この効果を放っておくと、妹様の精神に一生危害を及ぼす可能性があり、非常に危険です』

上条「(なっ…!)」

『本来あった正常な精神状態を著しく低下させることによって、そういった弊害がでる可能性があります』

上条「(なっ、なんでそんな…)」

『…そういった副作用があるから、あなたに使わせたくなかったのですよ。と、会長は申し上げます』

上条「……」

『ですから、そういった危険から守るためにも、あなたの協力が必要なのです』

『お二人を元に戻すには、お二人を満足させてあげなければいけない』

上条「……」

『それに、時間もありません』

上条「……」



269 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 01:03:03.29 ID:z3SQQq5B0

『ポイントを稼ぐこと、お二人の妹様を元に戻すこと……これが、今あなたにやっていただきたいことです』

上条「……」

佐天「…お兄ちゃぁん、遊んでぇ…」

美琴「…お、お兄ちゃん…」

上条「……」

『お願いできますか?』

上条「……はぁ」

上条「(……わかったよ)」

上条「(…もう、いずれにせよ……受け入れるしかねーんだろ?)」

『はい。ありがとうございます』



272 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 01:08:06.69 ID:z3SQQq5B0

上条「(…言っとくけど、おまえのナビに従うのは今回限りだからな?)」

『次回もあると言うなら、逆に教えていただきたいものです』

上条「(…はっ。皮肉だけは会長も社長も一緒かよ)」

『お褒めいただき、ありがとうございます』

上条「……」

『さて、心の準備はよろしいですか?』

上条「(…ああ)」

『では、いきましょう』

上条「……」


『ラストナビを開始します』



276 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 01:11:59.20 ID:z3SQQq5B0

※ここからの上条さんは会長のナビによって仕方なく指示通りに動いています。
会長の台詞が省略されていることが多いですが、基本的にはそう思っておいてください。
そして、キャラ崩壊注意



278 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 01:14:43.32 ID:z3SQQq5B0

上条「……」

佐天「…にゃあ」ゴロゴロ

上条「…まったく」

上条「…いけない猫さんだなぁ。いきなりお兄ちゃんを襲うなんて」

佐天「…あっ、…お兄ちゃ……ご、ごめんなさい…にゃ」カァァァ

上条「…そんないけない猫には……お仕置きが必要かな?」

佐天「あうぅ………」

上条「どうなんだ?…涙子?」

佐天「…し、してください…にゃあ」カァァァ

上条「…してください?」

佐天「…た、たくさん、お仕置き……して欲しい……にゃ」カァァァ



287 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 01:19:50.74 ID:z3SQQq5B0

上条「…へぇ、じゃあ…」

佐天「…え?」

上条「……」カプッ

佐天「…ひゃんっ!」

上条「…こういうことされても…良いんだ?」

佐天「…ひゃ……お兄しゃ…耳は……弱いからぁ…」カァァァ

上条「…そっかぁ、弱いのかー…」カプッ カジカジ

佐天「あうっ、あんっ、だ、だめ……あうっ…甘噛みしちゃ……い、いやっ……はぁん…」カァァァ

上条「…敏感だな、涙子は」レロレロ

佐天「にゃ!?…あっ、お、おにいちゃ…やんっ…な、舐めちゃ…ら、らめなのぉ…」

上条「…ん?だめなのか?」

佐天「…え…?」



289 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 01:22:47.13 ID:z3SQQq5B0

上条「…そっかぁ、嫌なのかぁ」

上条「…じゃあ、やーめた」

佐天「…あっ、お、お兄ちゃん…!」

上条「嫌なら止めるしかねーよな?…妹が嫌がるようなこと、出来ないからな」

佐天「…い、嫌じゃない…からぁ……お仕置き……好きだからぁ……うぅ…

佐天「や…やめないでほしいです…にゃ」カァァァ

上条「…ああ、なんだ」

上条「して欲しかったのか?」

佐天「…う、うん……にゃ」カァァァ

上条「……」

佐天「……」ドキドキ

上条「……美琴、おいで」

佐天「…え……!?」



295 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 01:26:24.95 ID:z3SQQq5B0

美琴「!…お、お兄ちゃん」

上条「…ほら、おいで美琴。頭撫でてやるから」

美琴「…う、うん……にゃ」

上条「よしよし、いい子だなぁ美琴は」ナデナデ

美琴「うぅん……お兄ちゃん、気持ちいい…にゃん」スリスリ

佐天「…お、お兄ちゃん……なんで……」

上条「…お仕置きされたいんだろ?」

佐天「…う、うんっ…」

上条「…なら、次のお仕置きは『待て』」

佐天「…え…?」

上条「そこでじっと待ってなさい」

佐天「…うぅ…そんな……お、お兄ちゃぁん…」ウルウル



299 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 01:29:13.48 ID:z3SQQq5B0

美琴「…お、お兄ちゃん」

上条「…ん?」

美琴「…あ、あの…その…」モジモジ

上条「…どうした、美琴」

美琴「や、やっぱ……ちょ……ちょっと…恥ずかしい……かも……にゃ」

上条「……」

美琴「……」カァァァ

上条「……」

『やはり、機能が発動しているとはいえ、本来のお姉さ…御坂様の素直になれない性格が、抜けきっていないようですね』

上条「(…ある意味、佐天さんよりは正常な精神が残ってるってことか?)」

『そうなりますね。しかし…』



300 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 01:31:30.59 ID:z3SQQq5B0

『元々の想いの強さからいけば…少し刺激を与えれば、なんとかなるでしょう』

上条「(刺激…?)」

『はい。では……』

上条「……」

美琴「……」モジモジ

上条「…美琴」

美琴「…え?」

上条「…ちょっと、顔をこっちに向けて」クイッ

美琴「…え……お兄ちゃ……んぐっ?」

佐天「…!!」

上条「…ん…」

美琴「…あっ…んんっ…ん…ふぅ……はぁ……」

佐天「…(キス……してる……)」



304 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 01:34:59.03 ID:z3SQQq5B0

上条「…んっ…くちゅ……」

美琴「…んんっ…はぁ…んっ…」

上条「……ふぅ」

美琴「…はぁ…はぁ……」カァァァ

上条「…ありゃりゃ、美琴さん」

美琴「…うにゃ…?」

上条「…にゃんにゃん言ってるより……もっと恥ずかしいこと、しちゃったな?」

美琴「……う、うん…」カァァァ

上条「…まだ、恥ずかしい?」

美琴「…い、今のは……す、凄く……恥ずかしかった……にゃん」

美琴「……で、でも、す、凄く……良かった…です…にゃ」カァァァ



311 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 01:37:08.75 ID:z3SQQq5B0

上条「…ははっ、そっか」

上条「…可愛い奴」ナデナデ

美琴「…にゃ、にゃん…」トローン

上条「……」

佐天「……うぅー……うぅー……」

上条「……」

上条「…涙子」

佐天「…ひゃ、あ、はいっ!」

上条「…涙子も、こっちくるか?」

佐天「…!」

上条「…してほしい?」



313 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 01:39:44.29 ID:z3SQQq5B0

佐天「!!…う、うんっ!…お、お兄ちゃ…」

上条「やっぱダメ」

佐天「…えっ…」ピタッ

上条「涙子はやっぱり……そこで大人しくしててくれない?」

佐天「…え?え?…な、なんで…お兄ちゃん…」

上条「涙子はいけない猫さんだからな。…また悪さされたら大変だ」

佐天「…えっ、や、やだ……お兄ちゃんっ……」

佐天「ご、ごめんなさい……も、もう、悪いこと…しないからぁ…」ウルウル

上条「…大人しくできる?」

佐天「う、うんっ!ちゃんと大人しくする!」

上条「そっか」

佐天「うんっ!」

上条「じゃあ、そこで大人しく待ってて」

佐天「…にゃうぅ…」シュン



316 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 01:42:53.80 ID:z3SQQq5B0

あの、ちと風呂だけ入ってきていい?ごめん

>>312 ありがとう。萌えた



326 名前:続き ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 02:15:04.73 ID:z3SQQq5B0

上条「……」

『…おーけー、いいでしょう』

『さて、では次ですが…』

上条「(うわぁぁああああ)」

『どうしました?そんな声を上げて、と、会長は尋ねてみます』

上条「(…いくら手段が無いとはいえ…)」

上条「(何で俺はビリビリにキスしちまってんだぁぁあああ!!)」

『今更ですか。…今更ですね。と、会長は率直に今更だと思います』

上条「(うわぁ……何してんだ俺は……)」

『ちなみに、ですが』

上条「(…え…?)」



330 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 02:17:56.38 ID:z3SQQq5B0

『ここでやったことは、元に戻ってからも記憶に残ります』

上条「(嘘だあああああ)」

『嘘です』

上条「(って、嘘かよ!どっちだよ!結構重要なとこだろ!)」

『いえ、断片的に記憶は残るでしょうが、ほとんど忘れていると思われます。と、会長は推測します』

上条「(…一欠片も残って欲しくない…)」

『仕方ありません。やるしかないのですから』

上条「(…ああ……やばい……というか、俺の精神が持たない…)」

『まだ理性を保ててるだけマシだと会長は思いますが』

上条「(…クソッ……ホントにこれで、二人が元に戻るんだろうな?)」



332 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 02:20:52.34 ID:z3SQQq5B0

『はい。そのためにはとりあえず、可愛がってあげるしかありませんからね』

上条「(…可愛がる、ねぇ…)」

上条「(…あ、でも、佐天さんは……)」

佐天「……うぅ……」ウルウル

上条「(…あれって、可愛がってるっていうのか?)」

『はい。何も問題ありません。黒猫様はそれでいいのです』

上条「(…本当かよ…)」


『心配いりません。とりあえず、続けましょう…』

『ラストスパートです』

上条「(……はぁ)」

上条「(……了解)」



335 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 02:22:56.53 ID:z3SQQq5B0

美琴「……ね、ねぇ、お兄ちゃん…」

上条「…ん?」

美琴「……お、お兄ちゃんは……私のこと……好き…?」

上条「……」

佐天「……」ジーッ

上条「…ああ、もちろん」

佐天「…!!」

美琴「…ほ、本当に!?」

上条「…おまえは俺の妹だからな。当たり前だろ?」

美琴「…えへへ…嬉しい……にゃんっ」ギュッ

上条「…よしよし」ナデナデ

佐天「…うっ……うぅー……」



339 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 02:25:44.58 ID:z3SQQq5B0

上条「……」

美琴「お兄ちゃんっ」

上条「なんだ、美琴」

美琴「…わ、わたしも…す、好き…」カァァァ

上条「……おう、ありがとう」ナデナデ

美琴「…にゃぁ…」トローン

佐天「……うぅっ……」

上条「……」

上条「…あれ、そういえばさ、美琴」

美琴「? なーに、お兄ちゃん」

上条「…今日は…」

上条「…なんでスカートの下に短パン履いてないんだ?」



344 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 02:29:19.11 ID:z3SQQq5B0

美琴「…え…?…あ…」カァァァ

上条「…さっき脱いだのか?」

美琴「……う、うんっ」カァァァ

上条「…へぇ。なんで脱いだんだ?」

美琴「…そっ…それは……」カァァァ

上条「…どうしてだ?いつも履いてるだろ?」

美琴「…うっ、うん…そ、そうだけど…」モジモジ

上条「…ああ、もしかして…」

美琴「…え?」

上条「…俺に……見て欲しかったとか?」

美琴「…!!」ドキッ



349 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 02:33:26.12 ID:z3SQQq5B0

上条「…もし、そうだったら…」

上条「…美琴はとんだ変態猫さんだな」

美琴「…!…うっ、ち、違う……にゃ」

上条「…じゃあ、何で?」

美琴「…そ、それは…」カァァァ

上条「あれ?言えないってことは……もしかして本当に…」

美琴「…あっ、ち、違う……そ、そんなんじゃ…にゃい…」カァァァ

上条「…スカートもこんなに短いもんな?」

美琴「…うっ……」カァァァ

上条「やらしい子だなぁ…美琴は」

美琴「…うぅ……ご、ごめんなさ…」

佐天「あっ、はーい!はい!お兄ちゃん!お兄ちゃんっ」ピョンピョンッ

上条「……?」



351 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 02:36:06.92 ID:z3SQQq5B0

上条「…えーっと」

上条「…なんだ涙子?」

佐天「…えっとね、あの…」

上条「……?」

佐天「わ、私の方が変態です!にゃ!」

上条「……」

佐天「……」

上条「……」

佐天「……にゃ」

上条「……」

上条「…(ごめんなさい)」

上条「…(こういう時、どんな顔をすればいいかわからないの…)」



359 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 02:41:51.76 ID:z3SQQq5B0

『佐天様のマゾっ気に磨きがかかっていますね。と、会長は素直な感想を述べます』

上条「(…本当に、妹にそんなこと言われたらマジでどういう顔したらいいかわからない)」

『そうですね。とりあえず、何もしないでおきましょう。と、会長は提案します』

上条「……」

美琴「…お、お兄ちゃん…?」

上条「…え?ああ、なんだ美琴?」

美琴「…あ、あの……お兄ちゃんはさ……」モジモジ

上条「……?」

美琴「…へ、変態な妹の方が……す、好き……なのかにゃ?」カァァァ

上条「……」



362 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 02:45:02.96 ID:z3SQQq5B0

『「……」と、言って…』

上条「……さぁ、どうだろうなぁ」

上条「…知ってるか?美琴」

美琴「……?」

上条「…世の中には、良い変態と悪い変態がいるんだ」

美琴「…良い変態と、悪い変態……?」

上条「…そう」

美琴「…それって……どん…にゃ?」

上条「…そうだなぁ……例えば…」

佐天「あ、はい!はーい!お兄ちゃんお兄ちゃんっ!」

上条「…なんだ、涙子?」



363 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 02:48:38.04 ID:z3SQQq5B0

佐天「…えーっと、その…」

上条「……」

佐天「…わ、私は……お、お兄ちゃん専用の変態です!…にゃ!」

上条「……」

佐天「……」

上条「……」

佐天「……にゃう」

上条「……」

上条「……」

上条「(一番ダメな変態を見つけてしまった)」



368 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 02:54:18.73 ID:z3SQQq5B0

美琴「……そ、それなら……わ、私だって…」

上条「……?」

美琴「…お、お兄ちゃんの……ためなら……」カァァァ

上条「……」

美琴「……な、何でも……してあげたいです……にゃん」カァァァ

上条「……」

『おーけー。順調です』

上条「(…今さらなんだけどさ)」

『はい?』

上条「(どうしてこうなったんだろう)」

『今さらですね』



370 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 02:56:49.80 ID:z3SQQq5B0

佐天「…お兄ちゃんっ…」

上条「…ん?な、なんだ涙子」

佐天「…そ、そろそろ…」

佐天「…お兄ちゃんに…抱きついても…いいかにゃ?」カァァァ

上条「……」

上条「…うーん…そうだなぁ…」

上条「…どうする?美琴」

美琴「…え?」

上条「…涙子が、俺にまた抱きつきたいんだってさ」

美琴「…だ、ダメっ!…にゃ」ギュッ

佐天「…!」



372 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 03:00:27.33 ID:z3SQQq5B0

美琴「…お兄ちゃんは…私のもの!…佐天さんなんかに……渡さないから!にゃん!」カァァァ

佐天「…なっ」

佐天「そ、そんにゃの……ずるいです!…わ、私だって、お兄ちゃんのこと…」

美琴「嫌…にゃ!せっかく…お兄ちゃんと遊べるんだもん……絶対、渡さない……にゃんっ」

上条「……」

上条「だそうだぜ、涙子」

佐天「…え…?」

上条「…残念だけど……今日は涙子はお預けだなぁ」

佐天「…そっ、そんな……うっ……ひぐっ……グスッ……やだぁ……」

上条「……」



374 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 03:03:19.02 ID:z3SQQq5B0

佐天「…わっ……私の……グスッ……方が……うっ…お兄ちゃん……好きだもん」

上条「……」

佐天「…わ、私だってぇ……グスッ……お、お兄ちゃんと……遊んで欲しいもん……にゃぅ……うぅ…」

上条「……」

『そろそろ良いでしょう』

上条「……美琴」

美琴「……?なーに、お兄ちゃん」

上条「…ちょっとだけ、佐天さんと代わってあげてくれないか?」

佐天「…!」

美琴「…や、やだよっ!…お、お兄ちゃんは……わ、私の…」

上条「…美琴」コソッ

美琴「…え?」

上条「…言うこと聞いてくれたら、後でご褒美あげるから」コソッ

美琴「…!」ドキッ



375 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 03:05:08.18 ID:z3SQQq5B0

上条「…だから……な?」

美琴「…う、うんっ。わ、わかったぁ…」カァァァ

上条「……」

佐天「……」チラッ

上条「……ふぅ」

上条「…涙子」

佐天「……!」

佐天「……」プイッ

上条「…ほら、おいで」

佐天「……うぅ……」

上条「…あれ?来ないのか?」

佐天「……っ」



378 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 03:06:56.91 ID:z3SQQq5B0

上条「…あー、残念だなぁ」

佐天「……」

上条「…仕方ないか。…美琴」

美琴「はいっ!」

上条「なんか涙子が来ないみたいだから、おいで」

佐天「…!あっ…!」

美琴「はーい!」

佐天「…っ、だ、ダメェ!!」バッ

上条「…うおっ……っと」

佐天「……あっ……」カァァァ

上条「…んー?どうしたぁ、涙子?」

上条「…もう俺のところに来るの、嫌なのかと思ったけど…?」

佐天「…うぅ……い、嫌じゃないぃ…」



382 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 03:09:15.70 ID:z3SQQq5B0

佐天「…ご、ごめんなさい……お、お兄ちゃぁぁん」

上条「…うん」

上条「俺の方こそごめんな?…意地悪ばっかりして」

佐天「…うぅ……別に……良い……にゃ」カァァァ

上条「…ははっ。…よっと」ギュッ

佐天「…うにゃぁ…」カァァァ

上条「…涙子は抱きしめられるの……好きだもんな?」

佐天「…ひゃ、はい。好きです……にゃあぁ」カァァァ

上条「…よしよし」ナデナデ

佐天「にゃあぁ……きもちいいよぉ……お兄ちゃぁん…」スリスリ

上条「…ん。それじゃ…」

佐天「…ふぇ…?」

上条「…いただきます」



386 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 03:12:08.68 ID:z3SQQq5B0

佐天「…あっ……んぐっ…んっ…」ドキッ

美琴「…!」

上条「…んっ…んんっ…」

佐天「…はぁ…んっ……おにいしゃ…んんっ…」

上条「…クチュ……んっ」

佐天「…あんっ……んんっ…はぁんっ……あぁ」

美琴「…(我慢我慢)」

美琴「…(これが終わったらご褒美…)」

上条「……ぷはぁ」

佐天「……はぁ…はぁ…お兄ちゃん…」トローン

上条「…ご馳走様、涙子」

佐天「…えへへぇ……お、お粗末様でしたぁ…」ポワポワ

美琴「(これが終わったらご褒美終わったらご褒美…)」



389 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 03:14:11.59 ID:z3SQQq5B0

佐天「…ねぇお兄ちゃぁん」ギュッ

上条「なんだ、涙子?」ナデナデ

美琴「(終わったらご褒美終わったらご褒美ご褒美ご褒美ご褒美…)」

佐天「…あの……も、もう一回……言って欲しい…にゃ」

上条「…ん?何を?」

美琴「(終わったらご褒美ご褒美ご褒美お兄ちゃんのご褒美ご褒美ご褒美…)」

佐天「昨日みたいに…」

美琴「(ご褒美ご褒……)」


佐天「…『愛してる』って」


美琴「……」ピキーンッ


上条「…え?」



394 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 03:17:23.33 ID:z3SQQq5B0

佐天「も、もう一回……い、言って欲しいなぁ……って」カァァァ

上条「ちょ、ちょっと待ってね佐天さん。なんか今、一瞬嫌な気配が…」


ビリッ

上条「……!」


ビリリッ

上条「……!?」


バチバチバチッ

上条「…み……みこと…?」


ビリビリッ


美琴「…なんですって…?」ビリビリビリ


次回、完結



401 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 03:22:06.46 ID:z3SQQq5B0

…土曜の深夜に、俺は一体何を書いてるんだろう。

ご覧の通り、閲覧注意なSSでした。ホント、各ファンの皆様、申し訳ございませんでした。

次回、完結です。

それでは今日はありがとう



406 名前:1 ◆wKcd2A1O0M [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 03:27:57.01 ID:z3SQQq5B0

乙サンクス

今日は支援ありがとう

寝ます。おやすみー




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