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憂「お姉ちゃん、だいぶ髪伸びてきたねー」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 14:32:23.29 ID:2bdk1wx60 [1/47]
憂「美容院にでも行ってきたら?もう1年以上髪切ってないんじゃない?」

唯「後でね……」(カットしてる時に何話したらいいか分からないしどもって顔赤くなるから、美容院なんて行きたくない)

憂「じゃあ気分転換に散歩でもしてきたら?たまには日に当たらないと。」

唯「……」(近所の人には"大学が遠いから家を出て一人暮らし"で通してるから外には出られない……)

憂「あっ、求人誌持ってきたから見といてね。」

唯「……」(働いたってどうせ続かないし、続いたとしてもお金の使い道も無いよ。)

憂「聞いてる?」

唯「……」(うるさいよ 早く学校行けばいいのに)

憂「それじゃあ、私学校行ってくるね」

唯「……」(憂も学校行ったし、ちょっと寝転がって休憩するか)

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 14:37:04.64 ID:2bdk1wx60
私なんでこうなったんだっけ……
受験に失敗したのがきっかけかな。
軽音部のみんなは「唯の先輩になるのか~w」なんて冗談言ってくれてたし
私も最初は一年間浪人して頑張れば何とかなるって思ってたんだけど。
模試で点数が悪かったとき「ダラダラしてたからこんな結果なんだ」ってお母さんに叱られて、カチンときて言い返し
たら大げんかになって、そのあたりから何もやる気なくなって。
私なりに頑張ったつもりではいたけど……やっぱり世の中結果が全てだ。嫌気がさす。


高校卒業してもう二年以上経つ。みんなは大学二年、憂だってそこそこの国立大に入学した。
でも私は……起きて、ごはん食べて、適当に時間潰して、寝る……
たまにギー太を弾いてみるけど、一人じゃ楽しくない。
みんなは大学でバンド組んで楽しくやってるんだろうな……
てか楽器に名前なんてつけちゃって……今思えば痛々しい子だ。
けどあの頃は楽しかったなー。できる事なら戻りたい。
高校のときの友達は、前はは時々遊んだりメールしたりしてくれたんだけど、最近は忙しいみたいで……

はぁ~      ポロポロ

(また涙が出てきた……)

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 14:43:43.88 ID:2bdk1wx60
唯「(暇だしゲームでもしよう)」

――――――10分後――――――

唯「(飽きた……)」ピッ

唯「(前なら何時間でも遊べたタイトルなのに)」

唯「(はぁ、最近何をやっても楽しくない)」

唯「(おなかすいた、憂が作りおきしてくれたご飯でも食べよう)」

  パクパクモグモグ    ポロポロ


憂だって何時までも一緒にいられるわけじゃない。そのうち結婚してお嫁に行ってしまう
そしたら私はどうしたらいいんだろう……カップラーメンかコンビニ弁当しか食べられない
いや、食べられるうちはいいけど親が病気になって収入が無くなったら―――――
考えたくもない、今食べられるご飯に感謝しないと

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 14:49:33.07 ID:2bdk1wx60
プルプル プルプル

唯「(電話!!!誰……出たくない……)」

唯「(早く切ってよ!私が電話に出れないって知ってて嫌がらせしてるの!?)」

唯「(なによ!!ひきこもりをいじめて楽しいの!!!)」

唯「(切れた……)」

唯「(よく考えたら誰も私がひきこもりなんて知ってるはずないのに……)」

唯「(はぁ……被害妄想が抑えられない……)」

14 名前:>>13 ありがたい 続き書く[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 15:02:44.49 ID:2bdk1wx60
唯「(そういえば憂が求人誌持ってきてたけど、ちょっと見てみようかな。)」

唯「(建設作業員……は無理か。事務、交通整理、調理、ホール係、……どれもめんどくさそう)」

唯「(職場でいじめられたりしたら……)」

唯「(最近は悪質なクレーマーも増えてるって聞くし)」

唯「(やっぱり外の世界は怖い。パパやママはよく毎日仕事行ってるよ。関心だねぇ)」

唯「(憂だって、学校楽しいとか言っちゃってるし。けど本当はは便所飯とかしたりして)」デュフフ

唯「ふあーぁ そろそろ9時(朝)か 寝よう」

―――――――――――――――――――
――――――――――――
――――――
―――

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 15:11:38.14 ID:2bdk1wx60
―――
――――――
――――――――――――
―――――――――――――――――――

唯「(ふぅ……もう夜7時か)」

唯「(今日もネットで時間を潰そう……)」

唯「(バンガゼ(笑) 源佐久こそ至高)」

唯「(もう糞スレ立てんなよ っよ)」カチッ


 トントン


唯「」ビクッ

唯父「唯?起きてるか?ちょっと下まで来なさい。」

 唯「……」(うぜぇ どうせまた仕事探せとかそんな話……)パタン タタタ


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 15:20:01.48 ID:2bdk1wx60
唯父「おお来たか。実はな、父さんの会社が倒産したんだ。」

 唯「……プッ」(ギャグかよwwww ていうかまずいだろ)

唯父「真面目に聞きなさい! 次の仕事は何とか見つかったんだが、給料が安くて
   とても家族全員を養えるような額じゃない。それで、悪いんだが唯にも働いてもらう。」

 唯「……」
  「やだよ」ボソ

唯父「やだじゃない!ママだってパートしてるんだぞ!憂には何とか大学を卒業してもらわないといけないし。
   今までは唯の頑張りに期待して自立を待っていたが、もうそういうわけには行かない。自分で決めな
   いなら父さんが勝手に仕事を決めるからな!!」

 唯「……」ダッ(お父さんのバカ!!)

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 15:27:01.24 ID:2bdk1wx60

自室に戻る
 
唯「(ふぅ、あんなこと言ってたけど結局いつも無視してればやり過ごせちゃうんだよね)」

唯「(だいたいパパとママの給料合わせたら何とかなるっしょ。それでも足りな
   かったら憂がバイトすればいいし)」

唯「(もしだめになったら自殺するし)」

唯「(だいたい今まで何とかなってたのが悪いんだよ。今更働けとか言われたって無理!)」

唯「(私は悪くない。何とかなってしまうこの状況が悪い。)」


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 15:37:57.66 ID:2bdk1wx60
数日後

トントン 唯父「唯、ちょっと下まで来なさい」

唯「……」タタタッ

―――――――― 居間 ――――――――――

唯父「唯は高校の時バンドやってたよな」

 唯「……」コクッ

唯父「だから楽器店のバイトを見つけてきたぞ。パパの古い知り合いが経営してるんだ
   昔のよしみで唯を雇ってもらうことにしたんだ」

 唯「……」

唯父「雇ってもらうとは言っても、面接には自分で日程を決めて行ってもらう。
   電話のかけ方とか言葉遣いの練習も兼ねる意味もあるからな。連絡先とかは
   この紙に書いてあるから、あとで自分で電話して行ってきなさい」

 唯「……」

唯父「唯はできる子だからな。期待してるぞ。」


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 15:47:04.20 ID:2bdk1wx60
――――――自室――――――

唯「(はぁ、やってらない……)」

唯「(また無視すればいいや)」

唯「(寝よう)」

―――――――――――――――――――
――――――――――――
――――――
―――
夢の中

??1「なあ、唯はいつまでもそのままでいいのか?」

 唯「!?」

??2「ひゃーきったない部屋ww」

??3「うふふ、唯ちゃんお久しぶりね」

??4「私たちのこと覚えてますか?ほら、にゃーん」

唯「あずにゃん!?みんな!?」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 15:55:09.74 ID:2bdk1wx60
??1澪 ??2律 ??3紬 ??4梓


唯「みんな、どうして……」

律「いやーなんかさ、唯がダメ人間になってるって聞いたから見に来たんだけどさww」

澪「さすがにひどいぞ……散らかり具合とか生活リズムとか……」

梓「まるで唯先輩じゃないみたいです。」だきっ

紬「///」

澪「唯さ、それ、その紙のやつ……無視するのか……?」

唯「その紙?ああ、バイトなんてかったるいだけだよ」

澪「ほんとにそれでいいのか?」

唯「いーのいーの 一週間もすれば忘れるよ」


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 16:10:56.08 ID:2bdk1wx60
律「そーいや、この前テレビで”特集 急増するニート”ってのやってたぞ
  唯は大丈夫なのか?」

唯「大丈夫だよ。働こうと思えば働けるでしょ」

梓「でも歳とともに体も動かなくなるし、就職も難しくなりますよ。」

唯「それは……まあとにかく、せっかく来たんだから遊んでいってよ」
   (まだ20だよ。歳とか考えるのはまだ早いって)

澪「ごめん、これから仕事なんだ」

唯「またまた~みんなまだ大学生でしょ?」

律「えっ?お前なにいってんだ?」

紬「私たちもう28歳になったじゃない」ウフフ

唯「えっ!?」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 16:20:05.09 ID:2bdk1wx60
 梓「というわけで仕事の時間なので、さよならです」ペコッ

全員「ばいばーい」

 唯「そんな、まってよ。てか28って。もう大学とかいける歳じゃないし、特技も資格も職歴もないし。
   下手すれば結婚も危うくなってくる。」

 唯「(どうして今まで何も努力してこなかったの。やだ……もういっかい……やり直し……!)」ポロポロ

――――
―――――――
――――――――――――――
―――――――――――――――――――
ポロポロ

唯「いやーっ!!!」ガバッ

唯「(やな夢……)」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 16:23:55.83 ID:2bdk1wx60
唯「(はっ、そういえば!楽器店のの連絡先)」

唯「(さっきの夢みたいになるのは嫌だよ!)」

唯「(えーと、番号は……)」ピッピッ ドキドキ



―――――ガチャ――――――

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 16:28:47.26 ID:2bdk1wx60
唯「(緊張して切っちゃった。落ち着いてもういっかい ピッポッパっと)」ドキドキ

――――プルプルプル ガチャ―――――

店員「お電話ありがとうございます、100GIA四条河原町店です」

 唯「あっ、あのっ、バイトしたいんですけど!」

店員「あー平沢さんのとこの?面接来ますー?」

 唯「あっ、はいっ」

店員「お名前は平沢唯さんでええ?」

 唯「あっ、はいっ!」

店員「うーん、明日は都合悪いからあさっての午後3時でええ?」

 唯「あっ、大丈夫です!」

店員「じゃあ待っとりますー」

 唯「あっ、はーい どーもー」

―――――― ガチャ ―――――――

 唯「(ふうっ、汗かいた。)」

 唯「(今日と明日でそれなりの見栄えにしておかないと。まずは髪を切って、それから服を買ってくるか)」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 16:33:15.81 ID:2bdk1wx60
唯「(次は美容院の予約だ)」

唯「はぁ~電話は緊張するな~ でもさっきので少し慣れたかも」ピポパ ドキドキ

―――――プルプルプル ガチャ――――――

 唯「あっ、えと、予約したいんですけど!」

店員「カットでよろしいですか?」

 唯「あっはい!」

店員「会員証はお持ちですか?」

 唯「いいえ、お持ちじゃないです」

店員「ではお名前を伺ってもよろしいですか?」

 唯「あっ、平沢唯です!」

店員「はいありがとうございます、お時間はいつになさいますか?」

 唯「明日の10時でおね、お願いします!」

店員「かしこまりました。それではお待ちしております」

 唯「どーもー」

――――――――――ガチャ――――――――――

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 16:40:33.27 ID:2bdk1wx60
唯「(噛んだ……)」

唯「(けどうまく行った!)」

唯「(明日は、美容院行って、その後服買って)」


ガチャ


唯「(憂帰ってきた)」タタタタ

唯「おかえりー ういー 」

憂「どうしたのお姉ちゃん?ご機嫌だね!」

唯「バイトの面接行くことになったんだ。なんだか人生うまく
  行きそうだよー、いやー案外ちょろいもんだね!」

憂「よかったね!お姉ちゃん!」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 16:50:43.54 ID:2bdk1wx60
翌日

ピピ バンッ

唯「ふふふ、7時ちょうどに目覚ましが鳴ることなどすでに予測済みなのだよ。」

唯「(おっ、もう朝ごはんできてる。憂いつもありがとう。)」

唯「(なんか高校の頃の感覚が戻ってきたよ。ここしばらく夜に朝ごはんを食べてたから。)」

憂「おねーちゃんおはよー。ご飯ちょうどできたとこだよー。」

唯「ありがとー。今日は美容院に行って、それから服も買ってくるんだ!」

憂「うふふ、もう昨日から10回以上聞いたよ。」

唯「そうだっけ?とりあえずいただきまーす」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 17:03:12.47 ID:2bdk1wx60
唯「(朝風呂も入ったし、次は何をしようかな……な……)」

唯「とりあえず地図サイトで確認しとこう」

唯「(えーと、美容院に行くには烏丸御池で降りればいいから……)」

唯「(そのあとこのあたりをぶらついて……ついでに楽器屋も下見しておこう)」

唯「(よし出発だ!!)」

唯「いってきまーす!!」

父母憂「いってらっしゃい!」

父母「よかったよかった」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 17:22:15.36 ID:2bdk1wx60
唯「(うちの最寄り駅に到着!てか人が多すぎて怖い)」

ドスッ

唯「(うわ、押された……やっぱり外は怖い)」

唯「(でももう逃げたらいけない。人の流れをよく見て……よし、流れに乗れた!!)」

唯「(ふぅ、何とか電車に乗れた。パパは毎日乗ってるんだからすごいよ。)

ガタンゴトン

烏丸御池ー 烏丸御池です

唯「とうちゃーく!!」






唯「えっ?>>1くんごはん食べてくるの」
1「うん 20分くらい待っててね」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 17:44:27.35 ID:2bdk1wx60
唯「天丼美味しかった?」
1「うん、続き書くよ。けど書き溜めが尽きたからちょっと遅くなるかもしれんよごめんね」




 唯「(ここを東に向かって……発見!)」

 唯「(うへぇ、思ったよりおしゃれな感じで怖い……)」

 唯「(でも逃げないもん!あの夢みたいになるのはやだ!!)」

カランコロン  「いらっしゃいませー」

店員「予約はされてますかー?」

 唯「あの、予約した平沢ですけど!」

店員「えーと、平沢唯様ですね。カバンと上着をお預かりします。こちらでお待ちください。」
   (緊張しすぎww髪伸びすぎwww会話かみ合わないww)

 唯「ふぅ、とりあえず雑誌でも読んで待つか。」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 17:55:54.59 ID:2bdk1wx60
店員「平沢様 こちらへどうぞー」

 唯「あっ、はい」

店員「それでは最初にシャンプーしますねー」

 唯「あっはい」

シャーシャー

店員「」(うへぇすごい髪長い)」

 唯「」ドキドキ

店員「それではカットしますのでこちらへどうぞ」

 唯「あっ、はい」

店員(あっ、はいしか言ってないw)

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 18:03:12.62 ID:2bdk1wx60
チョキチョキ
 唯「」ドキドキ

店員「結構伸びてますねー。」

 唯「そうですねー」ドキドキ

店員「大学生?」

 唯「いえ……その、IT関連の仕事を」

店員「へー、すごいですねー。私パソコンとか全然ダメですよー」

 唯「えへへ……」(嘘だってバレてないよね?)

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 18:09:47.28 ID:2bdk1wx60
店員「はい、終わりましたよ」(この子実はかわいいじゃないww)

 唯「えっ、はい!」

店員「かわいくなりましたよー」

 唯「えへへ///」

店員「8千円になります」

 唯「ブッ」

店員「どうなされました?」

 唯「いえ、何でもありません」(思った以上に高かった)

店員「ちょうどですねー、ありがとうござました」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 18:27:36.20 ID:2bdk1wx60
 唯「(はぁ、予想外の出費……でもバイト代始まるからいいか)

 唯「(次は服を買おう。この店でいいかな)」

店員「いらっしゃいませー」(あらやだかわいい)

 唯「(かわいい服がいっぱい、しかもそんなに高くない)」

 唯「(あっ、これいいかも。)」

店員「これかわいいですよねー。今人気なんですよー。○○って雑誌でも紹介されててー
   あとアウターも暖色系で合わせて……足元はこんな感じで……
   まーかわいい!お似合いですよ!!」

 唯「じゃあこれください!」

店員「ありがとうござますー!」

 唯「ふふふ~ん♪」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 18:37:10.22 ID:2bdk1wx60
唯「(いや~きょうは最高の一日だね!)」

ヒソヒソ ヒソヒソ  アハハ やーねー  ←(唯には全く関係ない話し声)


唯「……」(えっ、私なにか変?久々に外に出たから服装とか変だった?)

唯「……」タタタッ(早く帰ろう)

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 18:43:36.31 ID:2bdk1wx60


唯「(はぁ、よく考えたら私の悪口じゃなかったよね?たぶん……)」

唯「(まあ忘れよう。それより面接の練習!)」

唯「Q.この学校ではどんなことを学びたいですか
  A.はい!私は化学がs……って、大学入試か!!」

唯「気を取り直してもう一回……面接って何聞かれるんだろ
  ネットで調べるか」

カタカタ

唯「(ふ~ん、勤務出来る時間とかだけで、そんなに難しいことは聞かれないんだ。
   大学入試みたいなイメージがあったからいままで怖かったけど、案外いけるかも)」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 18:54:54.42 ID:2bdk1wx60
 唯「(よし、必要なことをシミュレーションしてみよう)」

 唯「勤務時間……いつでもいいです! 楽器の知識は……昔バンドやってました! かんぺき!!」

 憂「おねーちゃーん、ごはんできたよー」

 唯「おっけーいまいくよー」

 憂「おねえちゃんかわいくなったねー」

唯父「うん、これで自分に自信が持てるようになるんじゃないか」

唯母「すごいよ唯。やっぱりやればできるわね」

 唯「えへへー///」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 19:01:07.19 ID:2bdk1wx60
翌日

カチッ

 唯「ふふふ、目覚ましが7時になることは予測済み。だから予めアラームを解除したのだよ」

ハミガキ、朝シャン、朝食完了

 唯「昨日買った服を着て っと」

 唯「準備完了!いってきます!!」

 憂「お姉ちゃんその服
似合ってるよ」

唯父「かんばるんだぞ!おっと私も会社に」

唯母「がんばってね!応援してるわよ」

父母憂「いってらっしゃい」

唯「いってきまーす!!」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 19:17:08.63 ID:2bdk1wx60
唯「かなーしーみーのーかこなんてー なかったーかのよーにー♪」

ガタンガタン

唯「(烏丸御池で御池線に乗り換えてそこから一駅先で降りるんだよね)」

烏丸御池ー 烏丸御池です

唯「(乗り換え完了っと)」

ガタンガタン

唯「はっ!反対方向の電車に乗っちゃった!」

唯「(ああ、間に合わないよ!)」ポロポロ

おばさん「どうしたのお嬢ちゃん?気分悪いの?」

唯「ちがっ、遅れるっ……」ポロポロ

おばさん「遅れる?」

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 19:26:13.94 ID:2bdk1wx60
唯はおばさんに事情を話した

おばさん「なるほどねぇ。それなら電車おりてすぐ電話して謝れば大丈夫よ。」

唯「本当ですか!?」

おばさん「大丈夫、市役所前までなら次で降りて戻ればすぐ着くよ。ちょっと
     遅れたくらいならちゃんと謝れば大丈夫よ」

唯「うぅ、ありがとうございます。」

二条城前ー 二条城前です

おばさん「ほら、すぐに降りて電話する!くよくよしても変わらないわよ。」

唯「はいっ、ありがとうございました。」

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 19:29:56.86 ID:2bdk1wx60
プルプルプル

店員「お電話あr」

 唯「ごめんなさいっ!遅れます!」

店員「遅れる?あっ、今日面接にくる平沢さん?」

 唯「はいっ。実はかくかくしかじか」

店員「あーそかそか、まあでも電話してくれたから構わないよ。じゃあ待ってます。」

 唯「(よかった。あのおばさんがいなかったら私たぶん家に逃げ帰ってたよ。)

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 19:44:18.56 ID:2bdk1wx60
 唯「あのー面接に来た平沢ですけどー」

店員「はいはい、奥のスタッフルームって書いてるところへどうぞー」

 唯「あっ、はいっ。」 

コンコン

店長「どうぞー」

 唯「平沢です!遅れてすみません!」

店長「おお、待ってたよ。とりあえず座っていいですよー」

店長「話しはお父さんから聞いてるよ。今日は勤務時間決めてから店内の案内して、それで終わりにしときましょう」

 唯「あっ、はい!」

店長「希望の勤務時間は」

 唯「いつでもいいです!」

店長「じゃあ、基本は朝11時から夕方5時まで、時々4時半から10時までのシフトでお願いすることにしましょう」

 唯「あっはい」

店長「それじゃあ今から店内を案内します。」

 唯「はい!」

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 19:58:55.52 ID:2bdk1wx60
店長「ここがギターとかベースがある適温適湿ルーム、こっちがシンセとかDTM関連、
   こっちが弦とかの消耗品で―――」

 唯「ふむふむ」





店長「じゃあ今日はこんなもんで。明日は11時からお願いね」

 唯「はい!」



帰宅後

唯「ただいまー」

憂「おかえりー 面接はどうだった?」

唯「案外簡単だったよ!店の人達も優しかったし。
  ついでに電車の定期券も買ってきちゃった」

憂「よかったね!」

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 20:11:00.66 ID:2bdk1wx60
翌日

唯「ふぅ、今日から勤務開始か。緊張しちゃうなー。自分の好きな音楽に
  関係する仕事が出来るなんて幸せだな」

ハミガキ、朝シャン、朝食完了

唯「いってきまーす!」

父母憂「行ってらっしゃい」

唯「ふっふーん♪」

唯「(電車ももう慣れてきた♪)」

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 20:22:20.88 ID:2bdk1wx60
 唯「おはよーございまーす!!」

店員「おはよーございます。とりあえず、開店前に準備やレジの扱い方を教えますね」

 唯「はい!!」




店員「そろそろ開店時間ですね。じゃあ頑張りましょう」

 唯「はい!!」

 唯「(早速お客さんが)いっ、いらっしゃいませー!」

 客「あのー、弦が錆びちゃったんですけど交換の仕方がわからなくて……」

 唯「わかりました!交換しましょう!有料なので注意してくださいね!」


しばらく経つと仕事にも慣れ、大抵のことは一人でこなせるようになっていった

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 20:40:09.96 ID:2bdk1wx60
数日後

店長「平沢さん?ちょっと来てもらえます?」

 唯「はーい!」

店長「ちょっと前の防犯カメラの映像見たんだけどね、これ。
   間違いなく万引きされてるよ!?レジから見える位置じゃない?
   ちゃんと見といてくれないと困るよ!」

 唯「すみません……」

店長「すみませんじゃないよ!だいたいそんなんぼけっとした性格だから…kもりだったんだよ!」

その後数時間、こっぴどくしかられた
金で人は変わる。万引きを見過ごしてしまったのは私の責任だが、関係ない事まで
あげつらって罵られてはたまらない

店長「今月のバイト代から引いとくからね!もう今日は帰って!」

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 20:47:45.09 ID:2bdk1wx60
帰宅後

唯「(もうやだ、バイト行きたくない……)」

唯「(やめよっかな……)」

唯「(でも……そしたらまたひきこもりに戻ってしまう)」

唯「(もう考えるのやめよ。明日から気をつければいいんだ。)」

zzz

コンコン

憂「お姉ちゃん?って寝てる。よっぽど疲れたのね。」

パタン

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 21:01:58.93 ID:2bdk1wx60
翌日

唯「はぁ。また怒られたらどうしよう」

店員「おはよーございます。昨日は大変でしたね」

 唯「えっ、どうして知ってるんですか?」

店員「こっちまで怒鳴り声が聞こえてたわよ。私も昔同じ事で怒られたなー。店長は多少の失敗は笑って
   見逃してくれるけど盗みだけは絶対に許せないみたい。だからといって他人を罵倒していいことに
   はならないけどね。まあとにかく、普段は優しい人だからあまり怖がらくても大丈夫よ。」
   
 唯「はいっ……うぅ」ポロポロ

店員「よっぽど怖かったのね。」

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 21:10:14.16 ID:2bdk1wx60
さらに数週間後

唯「(あの人、弦をカバンに入れた……)」

唯「(どうしよう……注意しないとまた店長に怒られる)」

唯「(けどあの人金髪だし眉毛ないし怖いよ)」

唯「(でも……行かないと……)」

唯「あの、すいません。」

客「あァ?」

唯「そ、その……弦が、その」

客「弦がどうしたよ!!」

唯「その、返してください。カバンの中の……」

客「ちっ、うっせーな!ほらよ!」バシッ

唯「はぁ……怖かったよぅ」

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 21:20:00.59 ID:2bdk1wx60
 唯「(もうやだ。最初はバイト楽しかったけど、こんなことばっかりならもう辞めたい)」

カランコロン

客1「アッハッハww今日のサークルマジパネかったwwww」

 唯「(ああいうタイプの客は苦手……目を合わせずに伝票整理のふりして)いらっしゃいませー」

客2「おい、騒ぎすぎだぞ」

 唯「(えっ、この声?)」

 唯「りっちゃん!澪ちゃん!」

 律「プッww唯かよwww」

 澪「唯、まさかところで逢うとは」

136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 21:30:25.37 ID:2bdk1wx60

律「せっかく再会したんだし、私と澪ののアパート来いよ!」

唯「二人のアパート?」

澪「いわゆるルームシェアってやつかな。ムギと梓も呼んでさ、飲もうぜ」※全員20歳の設定

律「終わるまでこの辺の店めぐってるからさ。終わったら電話くれよ
  番号変わってないだろ?

唯「うん!」




唯「バイト終了!早速電話しよう!」

プルプルプル

律「あ、唯かー、今からさっきの店に行くからー!」

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 21:47:34.60 ID:2bdk1wx60
律「おーい、唯~」

唯「りっちゃ~ん!みんな~!」

紬「あらあら うふふ」

梓「律先輩と唯先輩!こんなところで抱き合わないでください!通行人に見られてます!」

唯「ほーれ、あずにゃんも」だきっ

梓「きゃぁ!」ニヤニヤ(計画通り!)

澪「アパートはそんなに遠くないから歩いていくぞ」

唯「すごいいい立地だね!高かったんじゃないの」

澪「まあな。ルームシェアじゃなきゃ借りられないよ。」

141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 21:53:30.06 ID:2bdk1wx60
律「とうちゃ~く。まあ上がって上がって」

澪「今日は鍋にしよう。準備してくるから待っててな」

唯「なべなべー」ニコニコ




澪「準備できたぞー」

律「ファイヤー!!wwww」カチッ ボッ

143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 22:02:26.30 ID:2bdk1wx60
律「それでさー、微積演習の〇〇がよーwwwww――」

澪「そんなことより応物ムズ杉だろwwww――」

紬「この前斉藤がねwww――」

梓「なんか虫っぽいねって言われたんですよーwwww――」



唯「(みんな大変なんだよね。私だけじゃない……)



澪「唯、どうした」

律「ははーん、ズバリ恋の悩みだね!バイト先の先輩に一目惚れとかw」

紬「その先輩はどんな女性なの?」

唯「ちがうよ!そんなんじゃないって……ただ……」

144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 22:04:22.10 ID:2bdk1wx60

律「それでさー、微積演習の〇〇がよーwwwww――」

澪「そんなことより応物ムズ杉だろwwww――」

紬「この前斉藤がねwww――」

梓「なんか虫っぽいねって言われたんですよーwwww――」



唯「(みんな大変なんだよね。私だけじゃない……)」ショボーン



澪「唯、どうした」

律「ははーん、ズバリ恋の悩みだね!バイト先の先輩に一目惚れとかw」

紬「その先輩はどんな女性なの?」

唯「ちがうよ!そんなんじゃないって……ただ……」

梓「ただ?」

149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/12(月) 22:27:31.24 ID:2bdk1wx60
唯「最近辛いことばっかりでね……何もかも嫌になってたの……
  ごめんねなんか暗い話しちゃって」

律「気にすんなってwwせっかくさ、腹割って話せる親友同士が再会したんだしさ
  愚痴ったっていいじゃないのww私らだって愚痴しか言ってないしwww」

澪「話してみなよ。楽になるかもしれないぞ。」

唯は現在に至るまでのいろいろなことを話した。受験に失敗したこと、自暴自棄になって
ぐうたら過ごしてきたこと、バイトを始めたきっかけ、そしてバイトの悩み―――――
確かに生きるのは辛いことだし、悩み苦しみも尽きない

律「まあさ、つらいことがあったら酒でも飲んで忘れちまえwww」

唯ははっとした。なぜ自分はこんな単純なことに気づかなかったのだろう。
悩みなんて誰にでもあるし無くなるものでもない。浜の真砂は何とやら、と似たようなものだろう。
だったら、忘れてしまえばいい。

その後も皆楽しい話や愚痴など何でも話した。周りの部屋がが空室だから良かったものの
隣人でもいたら怒鳴られるでは済まないくらい騒いだ。


唯「(辛いのは私だけじゃないよね。くよくよなんてしてられないよ)」

152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/12(月) 22:48:29.43 ID:2bdk1wx60
唯「じゃあまたね!」

澪「またな」

律「じゃーな!」

紬「またお会いましょう」

梓「さよならです」





唯「(私、頑張るよ!)」

唯「おっしゃー!!!」

ろうどう! 完

157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/12(月) 22:56:28.13 ID:2bdk1wx60
ごめんこれ第一部完みたいな感じです
もう少ししたら続き書き始めます

162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/12(月) 23:15:27.85 ID:2bdk1wx60
あの宴会(2月の設定)から3ヶ月ほど経つ。かつての桜高軽音部のみんなはすっかりこの店の顔なじみになっていた。
唯は前より少し成長して、あまりくよくよすることも無くなった。

カランコロン

律「おっす」

澪「よっ」

唯「いらっしゃいまし。上着をお預かりいたします」

律「ハハハwwwwなんだよそれwwwww」

澪「そうそう、今度学祭で演奏することになったんだけどギター担当が
  腕を骨折しちゃってしばらく演奏できないんだよ。唯やってくれないか?」

唯「あずにゃんは?」

澪「あいつは学生会だから忙しいらしいんだ。頼めないか?」

唯「やります!」

165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/12(月) 23:26:29.41 ID:2bdk1wx60
唯「じつは私時々練習してたんだよね」

澪「そいつは頼もしい。スコアはこれね。あとで日程とか知らせに来るから」

唯「おっけ~」



こうして再びあのメンバーで演奏することになった


帰宅後

ジャジャーン ジャーン

唯「だってーほんとーはーくれーじー」

唯「学祭楽しみだなー」



168 :1 ◆Y87n133kzQ :2010/04/12(月) 23:51:27.99 ID:2bdk1wx60
ID変わる前に一応トリップを
まあ朝までに落ちるかもしれんけど

コメント

No title

落ちたのかよw
結構好きなのに………

No title

ここで終わりかよ・・・
でも何かヤル気が出てきたぜw

よっしゃ~!明日から(ry

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