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妹「兄さん、今日こそ決着をつけよう」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 15:46:59.81 ID:QDqFl9Qb0 [1/37]
兄「何を」
妹「DQM2」
兄「何故だ」
妹「兄さんを…超える為」
兄「身の程知らずが」
妹「余裕、ですか」
兄「力の差を教えてやる」
妹「甘くみるなよ」
兄「フッ」
兄「何を」
妹「DQM2」
兄「何故だ」
妹「兄さんを…超える為」
兄「身の程知らずが」
妹「余裕、ですか」
兄「力の差を教えてやる」
妹「甘くみるなよ」
兄「フッ」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 15:48:57.39 ID:QDqFl9Qb0 [2/37]
妹「やりますね」
兄「やはりこの程度」
妹「それはどうかな」
兄「マダンテ、だと」
妹「油断したな」
兄「…」
妹「トドメです」
兄「フハハハハハハハ」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 15:50:06.91 ID:QDqFl9Qb0
妹「ザオ…リク」
兄「若いな、妹よ」
妹「まだだ」
兄「お前のジェノシドーを見てみろ」
妹「MPが…」
兄「チェックメイト」
妹「待て」
兄「マダンテ」
妹「そんな…」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 15:51:03.56 ID:QDqFl9Qb0
兄「時間の無駄だったな」
妹「まさか」
兄「何故負けたか分かるか、妹」
妹「分からない」
兄「年の差、だ」
妹「もう一度…」
兄「残念だが、俺はもう行かなければならない」
妹「そんな…待て兄さん」
兄「外を見てみろ妹…空が夕日に染まってる」
妹「お腹すいた」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 15:53:47.08 ID:QDqFl9Qb0
兄「もう…時間がない」
妹「…」
兄「俺は行くべき場所に向かう」
妹「今日はシチュー…」
兄「そう、…俺は手に入れてくる、必ず」
妹「牛乳、ですか」
兄「心配するな妹よ、俺は必ず帰ってくる」
妹「飲んでしまったのですね」
兄「じゃあな」
妹「兄さん…旅立つ前に一つ、聞いてくれませんか」
兄「いいだろう」
妹「アイスを…たのむ」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 16:00:06.11 ID:QDqFl9Qb0
兄「わかっている」
妹「流石です、兄さん」
兄「じゃあな」
妹「…」
兄「あのばくれつけん…成長したな、妹」
――――…
兄「…」
妹「兄さん」
兄「今戻った」
妹「お元気そうで」
兄「フッ」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 16:04:10.41 ID:QDqFl9Qb0
妹「兄さん」
兄「なんだ」
妹「お腹が…すきました」
兄「焦るな妹、調理だ」
妹「手伝おう」
兄「当然だ」
妹「兄さん」
兄「何だ」
妹「それは除外だ」
兄「若いな妹、人参は体に良い」
妹「くっ」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 16:10:55.09 ID:QDqFl9Qb0
兄「完成だ」
妹「お腹がペコペコ」
兄「食すぞ」
妹「頂く」
兄「うまいぜ」
妹「そうだな」
兄「時に妹よ、お前は何をやっている」
妹「儀式だ」
兄「緑黄色野菜を兄の皿に移動させる儀式、か」
妹「…」
兄「フッ…若いな、妹」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 16:15:33.81 ID:QDqFl9Qb0
妹「やはりシチューは美味だ」
兄「そうだな」
妹「さて、ご馳走様…と言ったところか」
兄「フッ」
妹「お楽しみだ」
兄「…」
妹「兄さん」
兄「なんだ」
妹「これは…なんだ」
兄「スーパーカップ」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 16:22:00.06 ID:QDqFl9Qb0
妹「なるほど」
男「ああ」
妹「何故…スーパーカップ」
男「理由はない…ただ単純に、スーパーカップ」
妹「兄さん、私はスーパーカップを求めたことは一度もない」
男「…」
妹「仮にスーパーカップを認めたとしよう」
男「ああ」
妹「この色は、何だ」
男「緑…と言ったところか」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 16:29:15.86 ID:QDqFl9Qb0
妹「つまり」
兄「抹茶」
妹「…」
兄「なあに、礼には及ばない」
妹「兄さん…これは食べられない」
兄「何故だ」
妹「いえ、何でもありません」
兄「何処へ行く」
妹「部屋…ですよ」
兄「それは、どうするつもりだ」
妹「半永久的に冷凍庫の中でしょう」
兄「…」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 16:43:22.64 ID:QDqFl9Qb0
兄「食べないのか」
妹「…」
兄「妹よ…、俺がどんな気持ちでこれを選んだか分かるか」
妹「適当」
兄「その通りだ」
妹「…」
兄「しかしお前にはこれを食す義務がある」
妹「断る」
兄「そうか…手荒なマネはしたくなかったが、仕方ない」
妹「まさか」
兄「デュエルだ」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 16:50:44.19 ID:QDqFl9Qb0
妹「デュエル…ですか」
兄「お前が敗北した瞬間、そのアイスを食せ」
妹「いいだろう、正しこちらにも条件がある」
兄「なんだ」
妹「私が勝ったら、ハーゲンダッツだ」
兄「フッ」
妹「行くぞ兄さん」
兄「デュエル」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 16:54:56.88 ID:QDqFl9Qb0
妹「兄さん…どうやら今回、勝利の女神は私に味方した」
兄「フッ」
妹「リバースカードを3枚セット、ターンエンド」
兄「俺のターン…だが、俺は何もせずターンを消化しよう」
妹「余裕、ですか」
兄「さあな」
妹「甘く見たこと、後悔するぞ」
兄「こい」
妹「マジックカード発動、手札抹殺」
兄「…」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 17:00:02.04 ID:QDqFl9Qb0
妹「手札入れ替え」
兄「…」
妹「そしてリバースカード死者蘇生を発動」
兄「…」
妹「墓地よりブルーアイズホワイトドラゴンを召喚」
兄「…」
妹「さらにリバースカード、ハーピィの羽箒・サンダーボルト」
兄「…」
妹「手札よりデーモンの斧を発動…覚悟はいいな、兄さん」
兄「…」
妹「チェックメイトだ」
兄「フハハハハハハハハ」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 17:06:03.55 ID:QDqFl9Qb0
妹「何がおか…」
男「チェックメイト」
妹「それは…まさか」
男「エクゾディア」
妹「くっ」
男「まだまだだな、妹よ」
妹「やはりデュエルは…シャッフルを…」
男「さあ食せ」
妹「分かっている…うっ」
男「俺は先に行かせてもらう、あの場所へ」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 17:13:21.79 ID:QDqFl9Qb0
妹「まさか兄さん、もうあそこへ」
兄「フッ、俺ほどの実力ともなると…あの場所に到達するのはいつも1番だ」
妹「兄さんはいつも私より一歩先にいる」
兄「当然だ」
妹「今日は先には…行かせない」
兄「フッ」
妹「待て」
兄「妹、お前にはまだ早い」
妹「…」
兄「じゃあな」
妹「兄さん」
兄「なんだ」
妹「お湯まだわいてない」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 17:22:16.22 ID:QDqFl9Qb0
兄「バカな…」
妹「現実だ」
兄「…」
妹「私は部屋に戻るとしよう」
兄「待て」
妹「なんだ」
兄「このやるせない気持ちはなんだ」
妹「分からない」
兄「バカな…」
妹「離せ」
兄「行くのか」
妹「私にはやらなければいけない事がある」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 17:32:28.35 ID:QDqFl9Qb0
兄「それは兄よりも…大切なことだと言うのか」
妹「それは…」
兄「この苦しい現実を目の当たりにした兄をも見捨てる、か」
妹「違う、だが…行かなくちゃならない」
兄「ではここで一人取り残された俺はどうする」
妹「それは…」
兄「ただ一人お湯がわくの待つ…孤独」
妹「悪い兄さん…でも私にはやるべき使命がある」
兄「…お前が兄を捨ててまでやらなければならない使命とは…、一体何だ」
妹「宿題だ」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 17:39:38.46 ID:QDqFl9Qb0
兄「なるほど、な」
妹「すまない」
兄「…いいだろう、行ってこい」
妹「ああ…行く」
兄「胸を張れよ…お前は、俺の妹なんだからよ」
妹「兄さん…」
兄「振り返るな…頑張れよ」
妹「必ず…戻ってくるから」
兄「まったく…、いつの間に大きくなりやがって」
妹「…兄さん」
兄「なんだ」
妹「ここ教えて」
兄「わからねえ」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 17:54:27.08 ID:QDqFl9Qb0
妹「兄さんとあろう者が分からない…か」
兄「フッ」
妹「スーパーカップのあげく、小学生の問題すら解けない」
兄「勘違いするな」
妹「…」
兄「その程度の計算ドリルに俺の脳を使うまでも無いと言うこと、だ」
妹「確かにさっきわからねえと」
兄「まさか…妹の分際で兄を見下してるのか」
妹「いえ…兄さんは宿題、無いのですか」
兄「宿題、か…フッ、俺はとっくに宿題などという域を超越している」
妹「意味が分からない」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 18:05:30.17 ID:QDqFl9Qb0
兄「やるまでも無いという事だ、宿題など」
妹「大した自信…ではこれを」
兄「おっと時間だ」
妹「…」
兄「ついに奴の力は100%…待ちわびたぜ」
妹「行くのか」
兄「ああ…、じゃあな」
妹「行ってしまった」
兄「立ち込める湯気…フッ」
妹「私もいつか…一番風呂に」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 18:10:28.11 ID:QDqFl9Qb0
兄「フハハハハハ」
妹「ふう…計算ドリル、討伐完了」
兄「フハハハハハ」
妹「私も早くあの場所に行きたい」
兄「妹よ」
妹「何だ」
兄「石鹸がない」
妹「そうか」
兄「取ってくれ」
妹「分かった」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 18:21:16.22 ID:QDqFl9Qb0
兄「まだか」
妹「おい」
兄「なんだ」
妹「兄さんと言えど、その姿で私の前に降臨するのは如何なものか」
兄「フッ…若いな、妹よ」
妹「…」
兄「この程度で顔を赤らめているようでは…この先上には行けない」
妹「いやしかし…、兄さんはそんな姿で大丈夫なのか」
兄「みくびるな、何ならこの装備でティガレックスを狩ってきて見せようか…」
妹「やめてくれ」
兄「フッ」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 18:28:53.38 ID:QDqFl9Qb0
妹「早く体を洗って出てこい」
兄「焦るな妹よ、じっくりいこう」
妹「今日は体育で汗をかいている」
兄「フッ」
妹「はやく」
兄「分かっている、道をあけろ」
妹「…」
兄「さて、俺も自分にかせられた使命を果たすとするか」
妹「やはり、宿題を」
兄「ポケモン、だ」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 18:41:00.44 ID:QDqFl9Qb0
妹「くっ…こうしている間にも兄さんはまた高みへと登っていく」
兄「…」
妹「はあ…湯は気持ちがいい」
兄「妹よ」
妹「何」
兄「お前のDSをっ………」
妹「兄さんと言えど、今ここに立ち居ることは許されない」
兄「フッ…効いたぜ今の一撃」
妹「早く戻れ」
兄「いいだろう…お前の成長した一撃に免じてここは身を引こう」
妹「…」
兄「しかし究極の器官はまだまだっ…………」
妹「くっ…」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 18:46:55.77 ID:QDqFl9Qb0
兄「流石に痛い」
妹「だろうな」
兄「DSが壊れていた」
妹「そうか」
兄「つまらない」
妹「大事に扱わないからだ」
兄「フッ、俺の高度な操作テクニックに耐えられないDSが悪い」
妹「…」
兄「手に入れてこよう…究極のDSを」
妹「買い物か」
兄「フ案ずるな妹よ、すぐに戻る」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 18:55:13.05 ID:QDqFl9Qb0
妹「ふう、サッパリだ」
妹「兄さんが居ない今、私がやるべきことは高みへの階段を上る事」
妹「ん、あれは兄さんのDS…壊れていない」
妹「何をやっているのか…、こ…これは」
――――…
兄「今戻った」
妹「兄さん」
兄「何だ」
妹「私の手持ちが全部ホーホーになっていた」
兄「そうか」
妹「いじったな」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 19:01:09.54 ID:QDqFl9Qb0
兄「ああ」
妹「ホーホーの親は全て兄」
兄「だろうな」
妹「デンリュウはどうした、シャワーズはどうした」
兄「借りている」
妹「他のポケモンは…」
兄「借りている」
妹「…」
兄「フッ、俺のDSは壊れていなかったか」
妹「もうたくさんだ」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 19:11:53.53 ID:QDqFl9Qb0
兄「どうした妹よ」
妹「いつもいつも好き勝手やりやがって」
兄「兄だからな」
妹「怒った」
兄「…」
妹「もう怒ったから」
兄「そうか」
妹「勝負だ兄さん、ボコボコしてやる」
兄「フッまたか…身の程を知れよ」
妹「もう兄さんなんかに負けない」
兄「いいだろう…ポケモンバトルだ」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 19:13:25.13 ID:QDqFl9Qb0
妹「いけクチート」
兄「ホウオウ」
妹「…」
兄「せいなるほのお」
妹「エーフィ」
兄「アルセウス」
妹「…」
兄「さばきのつぶて」
妹「ワタッコ」
兄「ミュウツー」
妹「この野郎」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 19:16:37.86 ID:QDqFl9Qb0
兄「チェックメイト」
妹「まて」
兄「サイコキネシス」
妹「…」
兄「フハハハハハハ」
妹「この」
兄「その拳は既に見切った、現実でもお前に勝ち目はない」
妹「…兄さんなんかもう兄さんなんか」
兄「どこへ行く」
妹「うるさい」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 19:23:26.12 ID:QDqFl9Qb0
兄「フッ…行ってしまった、まだまだ若いな」
妹「何故…何故負ける…」
兄「妹よ、扉が開かない」
妹「当然だ」
兄「鍵、か」
妹「…」
兄「開けろ」
妹「断る」
兄「開けろ」
妹「…」
兄「…仕方ない、自室に戻って眠るとしようか」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 19:33:52.42 ID:QDqFl9Qb0
妹「…」
兄「…」
妹「兄さんは部屋に戻ったか…」
妹「あ、ポケモンを返してもらっていない」
妹「まさか私のポケモンを奪って育てられないように…」
妹「兄さんめ…、おい」
兄「何だ」
妹「ポケモン返せ」
兄「仕方あるまい…」
妹「全部返せ…、ん」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 19:38:14.45 ID:QDqFl9Qb0
兄「フッ」
妹「これは…」
兄「…」
妹「兄さん」
兄「何だ」
妹「強くなっているぞ」
兄「だろうな」
妹「育てたのか…勝手に」
兄「妹のお前が弱くては張り合いがないからな」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 19:47:48.12 ID:QDqFl9Qb0
妹「馬鹿な…敵に塩を送るつもりか」
兄「兄ににかせられた使命、だからな」
妹「兄さん…、宿題もやらずにこんな事…」
兄「フッ」
妹「…馬鹿」
兄「おっとアレを忘れていた」
妹「これは…ハーゲンダッツ」
兄「危うく溶けてしまうところだった」
妹「まさかさっき…これを買いに」
兄「フッ、食すがいい」
妹「…いただきます、兄さん」
おわり
妹「やりますね」
兄「やはりこの程度」
妹「それはどうかな」
兄「マダンテ、だと」
妹「油断したな」
兄「…」
妹「トドメです」
兄「フハハハハハハハ」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 15:50:06.91 ID:QDqFl9Qb0
妹「ザオ…リク」
兄「若いな、妹よ」
妹「まだだ」
兄「お前のジェノシドーを見てみろ」
妹「MPが…」
兄「チェックメイト」
妹「待て」
兄「マダンテ」
妹「そんな…」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 15:51:03.56 ID:QDqFl9Qb0
兄「時間の無駄だったな」
妹「まさか」
兄「何故負けたか分かるか、妹」
妹「分からない」
兄「年の差、だ」
妹「もう一度…」
兄「残念だが、俺はもう行かなければならない」
妹「そんな…待て兄さん」
兄「外を見てみろ妹…空が夕日に染まってる」
妹「お腹すいた」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 15:53:47.08 ID:QDqFl9Qb0
兄「もう…時間がない」
妹「…」
兄「俺は行くべき場所に向かう」
妹「今日はシチュー…」
兄「そう、…俺は手に入れてくる、必ず」
妹「牛乳、ですか」
兄「心配するな妹よ、俺は必ず帰ってくる」
妹「飲んでしまったのですね」
兄「じゃあな」
妹「兄さん…旅立つ前に一つ、聞いてくれませんか」
兄「いいだろう」
妹「アイスを…たのむ」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 16:00:06.11 ID:QDqFl9Qb0
兄「わかっている」
妹「流石です、兄さん」
兄「じゃあな」
妹「…」
兄「あのばくれつけん…成長したな、妹」
――――…
兄「…」
妹「兄さん」
兄「今戻った」
妹「お元気そうで」
兄「フッ」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 16:04:10.41 ID:QDqFl9Qb0
妹「兄さん」
兄「なんだ」
妹「お腹が…すきました」
兄「焦るな妹、調理だ」
妹「手伝おう」
兄「当然だ」
妹「兄さん」
兄「何だ」
妹「それは除外だ」
兄「若いな妹、人参は体に良い」
妹「くっ」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 16:10:55.09 ID:QDqFl9Qb0
兄「完成だ」
妹「お腹がペコペコ」
兄「食すぞ」
妹「頂く」
兄「うまいぜ」
妹「そうだな」
兄「時に妹よ、お前は何をやっている」
妹「儀式だ」
兄「緑黄色野菜を兄の皿に移動させる儀式、か」
妹「…」
兄「フッ…若いな、妹」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 16:15:33.81 ID:QDqFl9Qb0
妹「やはりシチューは美味だ」
兄「そうだな」
妹「さて、ご馳走様…と言ったところか」
兄「フッ」
妹「お楽しみだ」
兄「…」
妹「兄さん」
兄「なんだ」
妹「これは…なんだ」
兄「スーパーカップ」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 16:22:00.06 ID:QDqFl9Qb0
妹「なるほど」
男「ああ」
妹「何故…スーパーカップ」
男「理由はない…ただ単純に、スーパーカップ」
妹「兄さん、私はスーパーカップを求めたことは一度もない」
男「…」
妹「仮にスーパーカップを認めたとしよう」
男「ああ」
妹「この色は、何だ」
男「緑…と言ったところか」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 16:29:15.86 ID:QDqFl9Qb0
妹「つまり」
兄「抹茶」
妹「…」
兄「なあに、礼には及ばない」
妹「兄さん…これは食べられない」
兄「何故だ」
妹「いえ、何でもありません」
兄「何処へ行く」
妹「部屋…ですよ」
兄「それは、どうするつもりだ」
妹「半永久的に冷凍庫の中でしょう」
兄「…」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 16:43:22.64 ID:QDqFl9Qb0
兄「食べないのか」
妹「…」
兄「妹よ…、俺がどんな気持ちでこれを選んだか分かるか」
妹「適当」
兄「その通りだ」
妹「…」
兄「しかしお前にはこれを食す義務がある」
妹「断る」
兄「そうか…手荒なマネはしたくなかったが、仕方ない」
妹「まさか」
兄「デュエルだ」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 16:50:44.19 ID:QDqFl9Qb0
妹「デュエル…ですか」
兄「お前が敗北した瞬間、そのアイスを食せ」
妹「いいだろう、正しこちらにも条件がある」
兄「なんだ」
妹「私が勝ったら、ハーゲンダッツだ」
兄「フッ」
妹「行くぞ兄さん」
兄「デュエル」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 16:54:56.88 ID:QDqFl9Qb0
妹「兄さん…どうやら今回、勝利の女神は私に味方した」
兄「フッ」
妹「リバースカードを3枚セット、ターンエンド」
兄「俺のターン…だが、俺は何もせずターンを消化しよう」
妹「余裕、ですか」
兄「さあな」
妹「甘く見たこと、後悔するぞ」
兄「こい」
妹「マジックカード発動、手札抹殺」
兄「…」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 17:00:02.04 ID:QDqFl9Qb0
妹「手札入れ替え」
兄「…」
妹「そしてリバースカード死者蘇生を発動」
兄「…」
妹「墓地よりブルーアイズホワイトドラゴンを召喚」
兄「…」
妹「さらにリバースカード、ハーピィの羽箒・サンダーボルト」
兄「…」
妹「手札よりデーモンの斧を発動…覚悟はいいな、兄さん」
兄「…」
妹「チェックメイトだ」
兄「フハハハハハハハハ」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 17:06:03.55 ID:QDqFl9Qb0
妹「何がおか…」
男「チェックメイト」
妹「それは…まさか」
男「エクゾディア」
妹「くっ」
男「まだまだだな、妹よ」
妹「やはりデュエルは…シャッフルを…」
男「さあ食せ」
妹「分かっている…うっ」
男「俺は先に行かせてもらう、あの場所へ」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 17:13:21.79 ID:QDqFl9Qb0
妹「まさか兄さん、もうあそこへ」
兄「フッ、俺ほどの実力ともなると…あの場所に到達するのはいつも1番だ」
妹「兄さんはいつも私より一歩先にいる」
兄「当然だ」
妹「今日は先には…行かせない」
兄「フッ」
妹「待て」
兄「妹、お前にはまだ早い」
妹「…」
兄「じゃあな」
妹「兄さん」
兄「なんだ」
妹「お湯まだわいてない」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 17:22:16.22 ID:QDqFl9Qb0
兄「バカな…」
妹「現実だ」
兄「…」
妹「私は部屋に戻るとしよう」
兄「待て」
妹「なんだ」
兄「このやるせない気持ちはなんだ」
妹「分からない」
兄「バカな…」
妹「離せ」
兄「行くのか」
妹「私にはやらなければいけない事がある」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 17:32:28.35 ID:QDqFl9Qb0
兄「それは兄よりも…大切なことだと言うのか」
妹「それは…」
兄「この苦しい現実を目の当たりにした兄をも見捨てる、か」
妹「違う、だが…行かなくちゃならない」
兄「ではここで一人取り残された俺はどうする」
妹「それは…」
兄「ただ一人お湯がわくの待つ…孤独」
妹「悪い兄さん…でも私にはやるべき使命がある」
兄「…お前が兄を捨ててまでやらなければならない使命とは…、一体何だ」
妹「宿題だ」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 17:39:38.46 ID:QDqFl9Qb0
兄「なるほど、な」
妹「すまない」
兄「…いいだろう、行ってこい」
妹「ああ…行く」
兄「胸を張れよ…お前は、俺の妹なんだからよ」
妹「兄さん…」
兄「振り返るな…頑張れよ」
妹「必ず…戻ってくるから」
兄「まったく…、いつの間に大きくなりやがって」
妹「…兄さん」
兄「なんだ」
妹「ここ教えて」
兄「わからねえ」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 17:54:27.08 ID:QDqFl9Qb0
妹「兄さんとあろう者が分からない…か」
兄「フッ」
妹「スーパーカップのあげく、小学生の問題すら解けない」
兄「勘違いするな」
妹「…」
兄「その程度の計算ドリルに俺の脳を使うまでも無いと言うこと、だ」
妹「確かにさっきわからねえと」
兄「まさか…妹の分際で兄を見下してるのか」
妹「いえ…兄さんは宿題、無いのですか」
兄「宿題、か…フッ、俺はとっくに宿題などという域を超越している」
妹「意味が分からない」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 18:05:30.17 ID:QDqFl9Qb0
兄「やるまでも無いという事だ、宿題など」
妹「大した自信…ではこれを」
兄「おっと時間だ」
妹「…」
兄「ついに奴の力は100%…待ちわびたぜ」
妹「行くのか」
兄「ああ…、じゃあな」
妹「行ってしまった」
兄「立ち込める湯気…フッ」
妹「私もいつか…一番風呂に」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 18:10:28.11 ID:QDqFl9Qb0
兄「フハハハハハ」
妹「ふう…計算ドリル、討伐完了」
兄「フハハハハハ」
妹「私も早くあの場所に行きたい」
兄「妹よ」
妹「何だ」
兄「石鹸がない」
妹「そうか」
兄「取ってくれ」
妹「分かった」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 18:21:16.22 ID:QDqFl9Qb0
兄「まだか」
妹「おい」
兄「なんだ」
妹「兄さんと言えど、その姿で私の前に降臨するのは如何なものか」
兄「フッ…若いな、妹よ」
妹「…」
兄「この程度で顔を赤らめているようでは…この先上には行けない」
妹「いやしかし…、兄さんはそんな姿で大丈夫なのか」
兄「みくびるな、何ならこの装備でティガレックスを狩ってきて見せようか…」
妹「やめてくれ」
兄「フッ」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 18:28:53.38 ID:QDqFl9Qb0
妹「早く体を洗って出てこい」
兄「焦るな妹よ、じっくりいこう」
妹「今日は体育で汗をかいている」
兄「フッ」
妹「はやく」
兄「分かっている、道をあけろ」
妹「…」
兄「さて、俺も自分にかせられた使命を果たすとするか」
妹「やはり、宿題を」
兄「ポケモン、だ」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 18:41:00.44 ID:QDqFl9Qb0
妹「くっ…こうしている間にも兄さんはまた高みへと登っていく」
兄「…」
妹「はあ…湯は気持ちがいい」
兄「妹よ」
妹「何」
兄「お前のDSをっ………」
妹「兄さんと言えど、今ここに立ち居ることは許されない」
兄「フッ…効いたぜ今の一撃」
妹「早く戻れ」
兄「いいだろう…お前の成長した一撃に免じてここは身を引こう」
妹「…」
兄「しかし究極の器官はまだまだっ…………」
妹「くっ…」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 18:46:55.77 ID:QDqFl9Qb0
兄「流石に痛い」
妹「だろうな」
兄「DSが壊れていた」
妹「そうか」
兄「つまらない」
妹「大事に扱わないからだ」
兄「フッ、俺の高度な操作テクニックに耐えられないDSが悪い」
妹「…」
兄「手に入れてこよう…究極のDSを」
妹「買い物か」
兄「フ案ずるな妹よ、すぐに戻る」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 18:55:13.05 ID:QDqFl9Qb0
妹「ふう、サッパリだ」
妹「兄さんが居ない今、私がやるべきことは高みへの階段を上る事」
妹「ん、あれは兄さんのDS…壊れていない」
妹「何をやっているのか…、こ…これは」
――――…
兄「今戻った」
妹「兄さん」
兄「何だ」
妹「私の手持ちが全部ホーホーになっていた」
兄「そうか」
妹「いじったな」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 19:01:09.54 ID:QDqFl9Qb0
兄「ああ」
妹「ホーホーの親は全て兄」
兄「だろうな」
妹「デンリュウはどうした、シャワーズはどうした」
兄「借りている」
妹「他のポケモンは…」
兄「借りている」
妹「…」
兄「フッ、俺のDSは壊れていなかったか」
妹「もうたくさんだ」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 19:11:53.53 ID:QDqFl9Qb0
兄「どうした妹よ」
妹「いつもいつも好き勝手やりやがって」
兄「兄だからな」
妹「怒った」
兄「…」
妹「もう怒ったから」
兄「そうか」
妹「勝負だ兄さん、ボコボコしてやる」
兄「フッまたか…身の程を知れよ」
妹「もう兄さんなんかに負けない」
兄「いいだろう…ポケモンバトルだ」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 19:13:25.13 ID:QDqFl9Qb0
妹「いけクチート」
兄「ホウオウ」
妹「…」
兄「せいなるほのお」
妹「エーフィ」
兄「アルセウス」
妹「…」
兄「さばきのつぶて」
妹「ワタッコ」
兄「ミュウツー」
妹「この野郎」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 19:16:37.86 ID:QDqFl9Qb0
兄「チェックメイト」
妹「まて」
兄「サイコキネシス」
妹「…」
兄「フハハハハハハ」
妹「この」
兄「その拳は既に見切った、現実でもお前に勝ち目はない」
妹「…兄さんなんかもう兄さんなんか」
兄「どこへ行く」
妹「うるさい」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 19:23:26.12 ID:QDqFl9Qb0
兄「フッ…行ってしまった、まだまだ若いな」
妹「何故…何故負ける…」
兄「妹よ、扉が開かない」
妹「当然だ」
兄「鍵、か」
妹「…」
兄「開けろ」
妹「断る」
兄「開けろ」
妹「…」
兄「…仕方ない、自室に戻って眠るとしようか」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 19:33:52.42 ID:QDqFl9Qb0
妹「…」
兄「…」
妹「兄さんは部屋に戻ったか…」
妹「あ、ポケモンを返してもらっていない」
妹「まさか私のポケモンを奪って育てられないように…」
妹「兄さんめ…、おい」
兄「何だ」
妹「ポケモン返せ」
兄「仕方あるまい…」
妹「全部返せ…、ん」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 19:38:14.45 ID:QDqFl9Qb0
兄「フッ」
妹「これは…」
兄「…」
妹「兄さん」
兄「何だ」
妹「強くなっているぞ」
兄「だろうな」
妹「育てたのか…勝手に」
兄「妹のお前が弱くては張り合いがないからな」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/12(月) 19:47:48.12 ID:QDqFl9Qb0
妹「馬鹿な…敵に塩を送るつもりか」
兄「兄ににかせられた使命、だからな」
妹「兄さん…、宿題もやらずにこんな事…」
兄「フッ」
妹「…馬鹿」
兄「おっとアレを忘れていた」
妹「これは…ハーゲンダッツ」
兄「危うく溶けてしまうところだった」
妹「まさかさっき…これを買いに」
兄「フッ、食すがいい」
妹「…いただきます、兄さん」
おわり
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