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唯「スレをいちいち建てんのめんどくさいから一つにまとめてみた。」

ほのぼの
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 16:21:10.30 ID:qCXrEYH00 [1/31]
短編集。
ほのぼの系だよ。

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 16:22:44.36 ID:qCXrEYH00 [2/31]
唯「がくしょく!」

某漫画からのパクリ、お許しください!

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 16:29:10.26 ID:qCXrEYH00 [3/31]
N女子大

唯「うわ~ここが食堂か~!」

澪「実に広いな…」

唯「高校には学食なんてなかったもんね~」

紬「そろそろお昼にしましょうか。」

律「そうだな。」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 16:41:51.10 ID:qCXrEYH00 [4/31]
唯「メニューが豊富だ!毎日三食ここで食べても飽きないくらい。」

澪「自炊もするんだぞ…?」

唯「冗談だよ~ちゃんと自炊もするって!」

律「よし、全メニュー制覇するぞ!」

紬「りっちゃん、一緒に頑張りましょ!」

律「おう!」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 16:44:21.72 ID:qCXrEYH00
唯「みんな何にした?私はカツカレー。」

律「パワー丼だ!豚肉たっぷりだ!」

澪「私はナポリタン。」

紬「私はこれ。」

唯「それは、確か期間限定メニューの…」

紬「鮭の親子丼よ♪」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 16:46:31.91 ID:qCXrEYH00
唯「おいしそう!」

澪「今度それにしようかな…」

律「でも明日には無くなってそうだ…よし、それも食べるぞ!」

澪「それは食べ過ぎだ!」

紬「学食のメニューは本当に見てて飽きないわ。」

唯「本当だね。私、みんなと一緒にこの大学に入れてよかったと思うよ!」

律「ああ!私もそう思う!」

澪「学食はどこの大学にもある気がするけど…」

澪「でも、みんなで楽しくおしゃべりしながら食べれるのはいいことだな。」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 16:48:11.31 ID:qCXrEYH00
そして月日が流れ
一年後のとある日

梓「え?カニチャーハン、まだ食べてないんですか!?」

唯「へ?」

梓「学食で今週限定の中華フェアの目玉メニューのカニチャーハンですよ!」

梓「結構贅沢に入ってるんですよ、カニ!」

梓「それに鶏ガラスープも付いてなんと400円!」

澪「テンション高いな…」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 16:50:18.69 ID:qCXrEYH00
憂「他にはどんなメニューがあるの?」

梓「えっと…天津飯とチンジャオロースとエビチリと広東麺と…」

梓「期間中に全部メニューを制覇しようと思って、友達と頑張ったの。」

唯「はぁ~…」

憂「梓ちゃん楽しそうだね。」

梓「うん、やっぱり一番はカニチャーハンだったけどね。」

憂「ふふっ、梓ちゃんが話してるのを聞いてるだけでおいしいのがわかるね!」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 16:52:26.00 ID:qCXrEYH00
律「澪とムギは?」

紬「うん、食べたわよ♪」

澪「おとといだっけ。」

紬「周りにもかなり食べてる人居たわよね?」

澪「うん、相当の数出てたっぽいな。」

唯「へぇ~」

律「中華鍋でも追加購入したのか?」

澪「どうだろう…」

唯「りっちゃん、カニスプーンも!」

澪「そこから…?」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 16:55:20.65 ID:qCXrEYH00
唯「すごく食べたくなってきた!」

律「そうだな!」

梓「確か明日まででしたよ?」

唯「へ、そうなんだ?」

律「教えてもらってよかったぜ!ギリギリセーフだ!」

唯「あそっか、今日もう木曜日だ。」

律「唯、今日はカニチャーハンを食べようぜ!」

唯「オッケー!」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 16:57:36.07 ID:qCXrEYH00
だがしかし…

おばちゃん「ごめんね―もう売り切れちゃったのよ。最終日だからそんなに数用意してなくって。」

律「終わった…何もかもが終わった…」

唯「りっちゃん、取り返しのつかない失敗をしちゃったね…」

おばちゃん「(何の話かしら…)」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 17:00:20.17 ID:qCXrEYH00
澪「結局食べれなかったのか…?」

唯「そうなんだよ…また中華フェアあるといいんだけど…」

律「ノープロブレムだ!」

憂「そうだお姉ちゃん、夜はみんなでチャーハン食べようよ。」

唯「うい~ありがと~!」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 17:02:43.72 ID:qCXrEYH00
学生寮

憂「どうぞ召し上がってください♪カニカマチャーハンですけど。」

唯「わ~!!」

唯「あれ?でもカニカマはカニのかまぼこだよね?」

律「それはひょっとしてギャグで言ってるのか…?」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 17:04:35.40 ID:qCXrEYH00
律「…お、おいしい!」

澪「おいしい。」

梓「うん、すっごく美味しい!」

梓「学食のカニチャーハンと比べても紅白つけがたいよね!」


紬「…それを言うなら「白黒」…?」

澪「いや「甲乙」って言いたかったんじゃ…」

梓「そ…それです!!」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 17:08:49.56 ID:qCXrEYH00
唯「うい~おかわり~!」

憂「お姉ちゃんが喜んでくれると作りがいがあるよ♪」

唯「だってすごく美味しいんだもん!」

憂「ふふっ…」もりっ

唯「憂の料理は世界一だよ~!」

憂「ふふふっ…」もりもりっ

唯「まさに究極の味だね!」

憂「もっと褒めて…!」もりもりもりっ

梓「(すっかりのせられている…)」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 17:11:24.14 ID:qCXrEYH00
唯「ごちそうさま!憂、ほんとにありがと♪」

憂「ううん、カニじゃなくてごめんね…」

唯「いえいえ!」

澪「そういえば、憂ちゃんは学食のカニチャーハンは食べたのか?」

憂「あ、私は…」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 17:14:00.10 ID:qCXrEYH00
憂「今日のお昼に食べました。」

唯「ええっ!?それじゃあ憂は…昼夜チャーハンだったの!?」

憂「大丈夫、気にしないで。」

憂「みんなと食べたの、すごい楽しかったし…」

唯「そっか…今日は本当にありがとね!」

憂「うん、どういたしまして♪」



今日は
すごくごはんが幸せな一日でした♪

一つおわた
あとの二つはオリジナル

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 17:17:32.62 ID:qCXrEYH00
和「ひだまりLiving」

わちゃんのキャラソンのタイトル。
何となく某漫画に似てる。

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 17:19:27.80 ID:qCXrEYH00
平沢家

和「こんにちは。」

唯「こんにちは、和ちゃん!」

憂「いらっしゃい。」

私にとっては、自分の家と同じくらい馴染み深いこの家は、今日も暖かい空気に包まれていた。
受験を終えた三月のあるひと時、勉強の重圧からの束の間の解放を約束された私がいた。

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 17:22:24.26 ID:qCXrEYH00
唯「和ちゃんは何か用事とかあるの?」

和「ううん、特に何も。」

唯「そっか、じゃあゆっくりしていってね!」

和「そうさせてもらうわ。」

憂「お茶淹れたよ。」

和「ありがと、いただくわ。」

憂の淹れたお茶を飲み干す。
体の中から広がる熱が私をやさしく包む。

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 17:25:14.41 ID:qCXrEYH00
唯「和ちゃん。」

和「何?」

唯「こっちに来てみなよ。すごく暖かいよ!」

和「唯、床に寝転がるのはみっともないわよ…」

唯「え~、気持ちいいのに~」

床にだらしなく寝ころぶ唯。
床には窓から入ってきた日の光でひだまりができていた。
あそこで寝転べば確かに気持ちよさそうだ。

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 17:29:09.29 ID:qCXrEYH00
唯「和ちゃんもゴロゴロしてみようよ~」

和「私は遠慮しとくわ…」

憂「お姉ちゃん、何してるの?」

唯「ここ、暖かくて気持ちいいよ!憂もおいでよ。」

憂「どれどれ…ホントだ、あったかい!」

憂も床に寝ころんだ。
普段は真面目な憂も、こういう様子を見ると、やっぱり唯の妹なんだと感じられる。

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 17:32:29.85 ID:qCXrEYH00
唯「ほら、和ちゃんも。」

和「わ、私はちょっと…」

憂「遠慮しないでよ!和ちゃん。」

和「憂まで…」

姉妹は私をひだまりの中へと誘う。
昼食を食べた後だからだろう。
眠気に襲われる。

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 17:35:53.46 ID:qCXrEYH00
和「仕方ないわね…ちょっとだけよ。」

唯「わーい、やった~!」

憂「それじゃあおいでおいで!」

和「はいはい…」

結局、リビングのひだまりに我が身を預けることにした。
唯と憂は嬉しそうに私の分のスペースを空けた。

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 17:38:54.37 ID:qCXrEYH00
唯「の~どかちゃん♪」

憂「和ちゃん、あったかい!」

和「もう…」

さっそく抱きついてきた姉妹。
ちっちゃいころから全然変わっていない。

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 17:41:05.72 ID:qCXrEYH00
二人とは幼稚園で出会ってから、小学校、中学校、高校と一緒の道を歩んできた。
でも、「三人一緒」ももうすぐ終わる。
大学は別だから。

私は家を出て、少し離れた場所で独り暮らしをするつもりだ。
今の今まで近くにいたこの姉妹ともしばしのお別れ。
これから私は、二人とは別々の道を歩んでいくのだろう。

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 17:42:51.48 ID:qCXrEYH00
そう言えば、唯も一人暮らしをするらしい。
あの唯が自ら進んで一人暮らしをするなんて…
高校に入りたての頃の唯の様子からは、とても考えられなかった。

軽音部のみんなと出会い、唯は本当に成長した。
そして「みんなと一緒にいたい」という一心でN女子大に合格した。
これからもきっと、私の想像をはるかに超えた進歩を成し遂げていくのかな?

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 17:46:55.94 ID:qCXrEYH00
和「ねえ、唯。」

唯に呼びかけてみた。
しかし反応がない。

寝ている。

実に幸せそうな寝顔だ。
憂も同じく、すやすやと眠っている。

そろそろ私も眠くなってきた。
幸せ者の姉妹に抱きつかれながら、今はこの暖かなひだまりの中で眠ることにする。

おしまい

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 17:50:13.85 ID:qCXrEYH00
憂「和ちゃん」

憂と和。

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 17:52:20.28 ID:qCXrEYH00 [30/31]
憂「今日はほんとによく遊んだね~」

梓「ほんと、すっかり遅くなっちゃった。」

純「結局クレーンゲームのあいつが取れなかった…」

憂「それはまた今度ね…」

純「うん、また今度頑張るよ…」

梓「それじゃあそろそろ…」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 17:55:07.33 ID:qCXrEYH00 [31/31]
和「あら、あなた達は…」

憂「和…さん。」

梓「和先輩。こんばんは。」

純「先輩は何か用事でもあったんですか?」

和「生徒会の書類整理と、図書館でちょっと勉強。あなた達もそろそろ帰る時間でしょ?」

憂「はい、今帰る所です。」

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 17:59:19.56 ID:qCXrEYH00
純「やっぱり和先輩は真面目だな~」

純「生徒会長で受験生だし、当然か…じゃあ私はこの辺で。」

梓「憂、それじゃあまた明日。」

憂「純ちゃん、梓ちゃん。さよなら~」

梓・純「「バイバーイ。」」



和「それじゃあ、私たちも帰りましょ?」

憂「うん、和『ちゃん』!」


39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 18:07:11.27 ID:qCXrEYH00
和『さん』。
中学校の頃から、世間体とかを気にして、人前では彼女をこう呼び始めた。
でもそれはまるで、「赤の他人」では無くても「ただの知り合い」のような呼び方。
私が彼女をそう呼ぶたびに、彼女と私の距離は離れていく。
そんな気がした。

「よくできた子」と人に言われる。
でも、私は一人っきりじゃ何もできない。
お姉ちゃんたち家族や友達、みんなが側にいてくれるからこそ頑張れるんだ。
そして私はたまにお姉ちゃんと、お姉ちゃんの幼馴染であり、私にとってはもう一人のお姉ちゃんのような存在である、和『ちゃん』に甘えたくなる時がある。


40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 18:09:14.15 ID:qCXrEYH00
和ちゃんはお姉ちゃんの幼馴染。
そして私にとっても幼馴染。

憂「和ちゃん。」

和「なに、憂?」

憂「えへへ、何でもない。」

和「?」

私はこれからもみんなの前では彼女を和『さん』と呼ぶだろう。
でもお姉ちゃんと三人一緒の時や、二人きりの時には…

大人になっても、お母さんになっても、お婆ちゃんになっても。
一生、いつまでも彼女をこう呼んでいきたい。

和『ちゃん』と。

おわり


これにて失礼させてもらいます。

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