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男「山に行きたい」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 03:03:19.33 ID:jS9stIMf0 [1/44]
女「はあ」
男「うん」
女「山に」
男「そう。山に」
女「またどうして」
男「山が見たいんだ」
女「それ、前にも聞いた気がする」
男「山というか夕日。夕日が見たいんだよ」
女「そう」
女「はあ」
男「うん」
女「山に」
男「そう。山に」
女「またどうして」
男「山が見たいんだ」
女「それ、前にも聞いた気がする」
男「山というか夕日。夕日が見たいんだよ」
女「そう」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 03:07:20.80 ID:jS9stIMf0 [2/44]
女「夕日」
男「そう。夕日」
女「夕日ならそこの窓からでも見られるよ」
男「そうじゃなくて」
女「うん」
男「山から見た夕日が見たいんだ」
女「なんだか変な日本語だね」
男「日本語が変なんだよ」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 03:13:36.81 ID:jS9stIMf0
女「山って、登山するの」
男「山というか、あの高台の公園。覚えてるだろ?」
女「うん」
男「あそこ」
女「わたしスキーがしたい」
男「できたっけ」
女「できなくても」
男「まあ、それはまた今度」
女「ちぇ」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 03:16:35.52 ID:jS9stIMf0
女「この時期に山というからスキーかと思った」
男「今度行こうな」
女「それで、山には何をしに行くの」
男「だから夕日を」
女「そうじゃなくて」
男「・・・デートだよ」
女「最初からそういえばいいのに」
男「デート、デート」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 03:20:41.23 ID:jS9stIMf0
女「デートで高台とは、高校生らしくないね」
男「高校生はどんなデートをするの」
女「ふうむ」
男「うん」
女「わからない。誰かがあんまり連れて行ってくれないせいだね」
男「以降注意します」
女「まあ、いいよ。今回はデートとはっきりいってくれたしね」
女「いつもは濁すのに」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 03:25:20.99 ID:jS9stIMf0
女「デートなら毎日してる」
女「じゃあこれは、特別なデートだね」
男「そう。特別だよ」
女「今日は何の記念日でもないよ?」
男「それでも」
女「そうか」
男「うん」
女「いいよ。街をぶらつくよりよっぽどいい」
女「何が楽しくてあんなことするんだろうね」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 03:30:25.64 ID:jS9stIMf0
男「それはあれだろ」
女「何」
男「一緒にいるのが楽しい、とか」
女「へえ」
男「何だよ」
女「楽しい?」
男「何が」
女「今こうしているの」
男「た、楽しいよ」
女「ふふ。そっか。よかった」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 03:33:24.71 ID:jS9stIMf0
女「今日行くの」
男「うん。もう行くよ」
女「何で行くの」
男「自転車かな」
女「本気でいってる?」
男「本気でいってる」
女「寒いし、遠いよ」
男「知ってる」
女「何がそんなに、あなたを駆り立てるかな」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 03:35:27.49 ID:jS9stIMf0
女「いいよ~、わたしは。でもさ」
男「うん」
女「ひとつお願い」
男「何」
女「あの人も呼ぼうよ」
男「あの人」
女「そう。あの人」
男「・・・」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 03:43:01.27 ID:jS9stIMf0
女「なに。その、白々しい」
男「あの人」
女「うん。あの人」
男「あの人とかこの人、じゃわからない」
女「意地悪だね」
男「どうも」
女「不都合あるの」
男「ないよ。ないけど」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 03:46:12.46 ID:jS9stIMf0
女「最近避けてるよね」
男「何が」
女「ハルさん。ここ最近見てないよ」
男「別に避けてるわけじゃない」
女「気を遣わなくていいといったのに」
男「あの人がいうんだ」
女「あの人じゃわからないよ」
男「やる」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 03:50:28.39 ID:jS9stIMf0
男「現にお前だって遊びに行ってないし」
女「だから」
男「うん?」
女「だから、お願い」
女「誘って」
男「・・・まあ、いいけど」
男「でもあの人も、忙しいらしいよ」
女「そう。そうだろうね」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 03:57:47.37 ID:jS9stIMf0
無理に見出さなくても
男「よお」
晴「うぃっす」
女「おはよう。ハルさん」
晴「もう昼だけどね。二人してどうしたの」
男「いつも二人だよ」
晴「そっか。そうだったね」
女「ハルさん」
晴「なに。女ちゃん」
女「山に、行きませんか」
晴「山」
女「そう。山」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 04:03:20.87 ID:jS9stIMf0
晴「今度は山が見たくなったの」
男「まあな」
晴「山かあ。いいね」
男「いいんだ」
晴「いいよ。すごく。すごくいい」
女「一緒に行ってくれる?」
晴「もちろん。喜んで行くよ」
晴「どこの山?」
男「その、向こうの」
晴「ものすごくアバウトな説明をしてくれるね」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 04:08:05.33 ID:jS9stIMf0
晴「何だ。あそこ」
男「そう」
晴「山というから、てっきり富士山かと」
女「それもどうかと思うけど」
晴「一泊二日とかで旅行してみたいよね」
男「また今度な」
女「男は自転車で行こうって」
晴「私自転車ないよ」
男「じゃあ、車で」
女「最初からこうしておけばよかったのに」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 04:14:07.23 ID:jS9stIMf0
晴「この車ともお別れだからね」
女「どうするの」
男「売るんだって」
女「もったいない」
晴「ふふ。愛されてるね」
女「前々からどうして貧乏ハルさんがこんないい車に乗ってるのか、不思議だった」
晴「別にそんなによくもないけど」
男「貧乏ハルさん」
晴「聞き逃したのに」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 04:19:06.42 ID:jS9stIMf0
晴「最後に活躍の場を与えてもらったね」
男「車に話しかけてるよ」
晴「ジョークだよ」
男「そう」
晴「もう行くの」
女「夕日が見たいんだって」
晴「前、見損なったしね」
男「見損なったっけ」
女「あなたはね」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 04:26:34.44 ID:jS9stIMf0
晴「まだ時間あるし、ラーメンでも」
女「最近あのラーメンばかり食べてる気がする」
男「おいしいからいいじゃん」
女「この間友達と」
男「友達?」
女「女だよ」
晴「だってさ」
男「し、知ってるよ」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 04:29:50.45 ID:jS9stIMf0
女「友達と自転車であそこまで食べに行ったら」
晴「随分だね」
女「おいしくないって。ラーメン食べたことないのかって」
晴「いわれたの」
男「それで?」
女「むかついて殴った」
晴「嘘」
女「うそ」
男「なんだ」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 04:36:02.29 ID:jS9stIMf0
女「30分自転車をこいだ価値はなかったって」
晴「私はおいしいと思うよ」
男「人の好みは違うから」
女「そう。違うもんだな~って」
男「それから」
女「何。続きなんてないよ」
晴「男くん。それは野暮ってもんだよ」
男「はあ」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 04:55:00.16 ID:jS9stIMf0
晴「どうして"こはる"なの」
男「名字の"こ"と名前を足して、こはる」
「違うよ」
晴「じゃあ、何」
「だって元々の候補に"はるこ"もあったもの」
男「だって兄貴がいったんだよ」
「いってない。聞き間違いだろ」
「それに俺はこはるって呼んでないし」
晴「男くんだけ呼んでくれるね」
男「いや、別に・・・」
晴「いいあだ名をありがとう」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 05:03:48.52 ID:jS9stIMf0
女「ちょうどいい時間だね」
晴「さすがは私ってところかな」
女「ふふ。ありがとう」
女「あの滑り台」
晴「うん」
女「昔はあれに乗るとお尻が痛くなった」
晴「あの、ローラーが並んでるやつでしょう。わかるよ」
女「痛いっていうか痒い」
晴「なんだか、熱くなるんだよね」
女「今でもなるのかな」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 05:10:33.74 ID:jS9stIMf0
晴「男くんも寝ちゃったしね」
女「こんな近い距離でよく寝られる」
晴「つかれてるんだよ」
女「うん・・・。わかるけどね。また見過ごすよ」
晴「その時間には起こしてあげるよ」
女「いいよ。わたしが起こすから」
晴「ふふ。よろしくね」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 05:30:44.24 ID:jS9stIMf0
女「ハルさんは男のお兄さんがいなくなって、寂しくない?」
晴「んー?寂しいよ」
女「寂しいのに」
晴「寂しいけどね、別に、私は私だから」
女「うん」
晴「平気だよ。君たちもいるし」
女「探してるって」
晴「ああ、うん。訊いたんだ」
女「そこまでしか、わたしは知らない」
晴「そっか」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 05:38:25.62 ID:jS9stIMf0
晴「このままあいつに泡吹かされてたんじゃ、むかつくし」
晴「見つけて、とっちめてやんないとね」
女「どんな、人だった」
晴「ん?」
女「男のお兄さん、どんな人だった」
晴「うーんと。そうだね」
晴「君の彼氏とそっくりだったよ」
女「本当?」
晴「ほんとほんと。本人たちは否定するだろうけどね」
晴「でも、全然別人だよ」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 05:50:25.45 ID:jS9stIMf0
晴「私たちはこんな感じだけど」
晴「でも君たちは、仲良しでいてね」
女「いわれなくても」
晴「そうだよね」
女「あては、あるの」
晴「ないよ。まったく」
女「どうするの」
晴「それがわかっていたら、こんなに手こずってないんだけどね」
女「手こずってるんだ」
晴「見ればわかるでしょう」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 11:37:39.75 ID:jS9stIMf0
女「お兄さんが見つかっても、見つからなくても」
女「ずっと、側にいてね」
晴「うん・・・。約束するよ」
女「本当に?」
晴「もちろんだとも。ハルは約束を破るような女じゃないよ」
女「本当は正直、ハルさんのこと、嫌いだったときもあった」
女「いや実際のところ、すごく嫌いだった」
晴「うん」
女「それでもわたしはあなたにいてほしい」
女「これからもずっと」
晴「・・・うん」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 11:55:57.87 ID:jS9stIMf0
晴「さてそろそろ、起こさないとね」
女「もう起きてるよ」
晴「ほんとだ。おーい」
男「やっほー」
女「今の、聞いてた?」
男「何を。何も聞いてないよ」
女「そっか。なら、よかった」
男「何の話だよ」
晴「別に、何にもないよ」
男「何なんだよ」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 12:09:26.26 ID:jS9stIMf0
女「ほらほら、見てみて。夕日」
男「さっきから見えてるよ。眩しい」
女「自分が見たいといったのに」
男「デートの口実だもの」
女「ひどいね」
晴「夕日なんてどこからでも見えるのに」
晴「こうしてわざわざ見に来るのは、どうしてだろうね」
女「それがわかったら、見に来ないんだけどね」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 13:24:26.59 ID:jS9stIMf0
男「さ、帰るか」
女「もう?」
男「こういうのはちょっと見るのがいいんだよ。ちょっと」
晴「のんびり見るのもいいもんだよ」
男「俺はまだガキだから」
晴「わからないか」
女「少し遊んで行こうよ」
晴「うん。そうしようよ」
男「いいけど」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 13:40:11.03 ID:jS9stIMf0
男「ええ、嫌だよ。けつ痛くなるもん」
晴「いいから、いいから」
女「はい。わたしは先頭」
晴「私は最後ね」
男「何。並んで滑るの」
女「だからこうして、三人でここにいるの」
男「わかったよ」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 13:47:08.77 ID:jS9stIMf0
女「はい。もっとこう、抱きついて」
男「嫌だよ」
晴「じゃあ私が抱きつく」
男「離れろ」
女「そこ。くっつかないで」
晴「いいじゃんいいじゃん。最後だよー」
晴「昔もそうやってやきもち妬く男がいたよ」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 14:05:07.63 ID:jS9stIMf0
女「はい。早く」
男「わかったよ。ほら」
女「初めてだね」
男「そうだっけ」
女「うん。多分初めて」
晴「近くて遠い関係ですな」
女「遠くて、遠いんだよ」
晴「男くんは照れ屋さんなんだよねー」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 17:32:45.61 ID:jS9stIMf0
「おい晴。あんまり男とくっつくなよ」
晴「えー?いいじゃん、ねー?」
男「え。う、うん」
「だから離れろって」
晴「男のやきもち妬き、ださいんだー」
「うるせえ」
晴「男くんからも何かいってあげてよ」
男「え、その。別に」
晴「ほら、ださいってさー」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 23:01:23.64 ID:kHbfb6Nq0 [2/7]
俺はこはるに憧れていた。ずっと。兄貴の彼女という存在に
優しくて、奔放で。一番身近にいた女だった
彼女が来るのを毎日楽しみにした。兄貴がいなければいいのにと思ったこともあった
いや、ずっとそう思っていたのかもしれない
こはるが俺のことをどう思っていたかは知らないし、聞いてもいない
だけど、兄貴がいなくなったこはると、ずっとこはるに憧れていた俺と
好き合わないはずはなかった
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 23:12:41.67 ID:kHbfb6Nq0 [3/7]
去年の春にこはるが引っ越してきて、まず最初に一番驚いたのは長かった髪をばっさり切ってしまっていたこと
その次に車を持っていたこと
よっす、と声をかけてきた彼女が、一目で誰かわからなかった。あれだけ好きな女だったのに
ずっと憧れだったこはるが、すでに憧れではなくなっていて
お兄さんを探しているんだ、といった
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 23:21:23.54 ID:kHbfb6Nq0 [4/7]
男「けつが痛い」
女「まだ痛いの」
晴「私も、全然大丈夫だったよ」
男「痛いというか痒い」
晴「男くんのお尻はまだ子どもなんだよ」
男「いってろ」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 23:29:13.22 ID:kHbfb6Nq0 [6/7]
女「看てあげようか」
晴「そうしてあげてよ」
男「いや、勘弁してくれ」
晴「恥ずかしがり屋さん」
男「そういう問題じゃないよ」
女「叩いたら治りそうだよね」
男「実際そこまで痛くない」
女「うそだ」
男「絶対に叩くなよ」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 23:49:33.93 ID:kHbfb6Nq0 [7/7]
晴「帰りに何か、どこかへ寄っていこうか」
女「どうする?」
男「いいよ。つかれた。けつも痛いし」
女「看てあげるってのに」
男「いいって」
晴「車に乗って、ラーメン食べて、夕日見てつかれるんだね」
男「あなたたちと滑り台滑ったもの」
晴「ふふ。そうだったね。ごめんごめん」
晴「帰ろう」
女「うん」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/21(月) 00:05:42.98 ID:tmajLXZD0 [1/5]
女「今日はありがとう」
晴「うん。楽しかったね。ああして公園で遊んだの、久しぶりだよ」
女「そう。よかった」
晴「また、遊べるといいね。今度は男くん抜きで」
男「どうして」
女「うん。そうだね」
晴「今度は車、ないかもしれない」
女「ハルさんさえいればいいよ」
晴「ふふ。そっか」
女「じゃあ、またね」
男「バイバイ」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/21(月) 00:11:08.48 ID:tmajLXZD0 [2/5]
男「こはるとどんな話をしたの」
女「その前に」
男「うん?」
女「今日はどうして、デートだったの」
男「いや最近どこにも行ってなかったな~って」
男「それだけ」
女「そう」
男「うん」
女「ありがとう」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/21(月) 00:23:37.63 ID:tmajLXZD0 [4/5]
男「何の話をしたの」
女「んー。秘密」
男「何だよ、それ」
女「女同士の会話だよ」
男「教えてくれよ」
女「そうだね」
女「わたしに好きっていってくれるなら、考えてあげるよ」
おしり
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/21(月) 00:26:42.07 ID:tmajLXZD0 [5/5]
次は最後。飽きるのはそこまで待ってくれよ
あーばよう
女「夕日」
男「そう。夕日」
女「夕日ならそこの窓からでも見られるよ」
男「そうじゃなくて」
女「うん」
男「山から見た夕日が見たいんだ」
女「なんだか変な日本語だね」
男「日本語が変なんだよ」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 03:13:36.81 ID:jS9stIMf0
女「山って、登山するの」
男「山というか、あの高台の公園。覚えてるだろ?」
女「うん」
男「あそこ」
女「わたしスキーがしたい」
男「できたっけ」
女「できなくても」
男「まあ、それはまた今度」
女「ちぇ」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 03:16:35.52 ID:jS9stIMf0
女「この時期に山というからスキーかと思った」
男「今度行こうな」
女「それで、山には何をしに行くの」
男「だから夕日を」
女「そうじゃなくて」
男「・・・デートだよ」
女「最初からそういえばいいのに」
男「デート、デート」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 03:20:41.23 ID:jS9stIMf0
女「デートで高台とは、高校生らしくないね」
男「高校生はどんなデートをするの」
女「ふうむ」
男「うん」
女「わからない。誰かがあんまり連れて行ってくれないせいだね」
男「以降注意します」
女「まあ、いいよ。今回はデートとはっきりいってくれたしね」
女「いつもは濁すのに」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 03:25:20.99 ID:jS9stIMf0
女「デートなら毎日してる」
女「じゃあこれは、特別なデートだね」
男「そう。特別だよ」
女「今日は何の記念日でもないよ?」
男「それでも」
女「そうか」
男「うん」
女「いいよ。街をぶらつくよりよっぽどいい」
女「何が楽しくてあんなことするんだろうね」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 03:30:25.64 ID:jS9stIMf0
男「それはあれだろ」
女「何」
男「一緒にいるのが楽しい、とか」
女「へえ」
男「何だよ」
女「楽しい?」
男「何が」
女「今こうしているの」
男「た、楽しいよ」
女「ふふ。そっか。よかった」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 03:33:24.71 ID:jS9stIMf0
女「今日行くの」
男「うん。もう行くよ」
女「何で行くの」
男「自転車かな」
女「本気でいってる?」
男「本気でいってる」
女「寒いし、遠いよ」
男「知ってる」
女「何がそんなに、あなたを駆り立てるかな」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 03:35:27.49 ID:jS9stIMf0
女「いいよ~、わたしは。でもさ」
男「うん」
女「ひとつお願い」
男「何」
女「あの人も呼ぼうよ」
男「あの人」
女「そう。あの人」
男「・・・」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 03:43:01.27 ID:jS9stIMf0
女「なに。その、白々しい」
男「あの人」
女「うん。あの人」
男「あの人とかこの人、じゃわからない」
女「意地悪だね」
男「どうも」
女「不都合あるの」
男「ないよ。ないけど」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 03:46:12.46 ID:jS9stIMf0
女「最近避けてるよね」
男「何が」
女「ハルさん。ここ最近見てないよ」
男「別に避けてるわけじゃない」
女「気を遣わなくていいといったのに」
男「あの人がいうんだ」
女「あの人じゃわからないよ」
男「やる」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 03:50:28.39 ID:jS9stIMf0
男「現にお前だって遊びに行ってないし」
女「だから」
男「うん?」
女「だから、お願い」
女「誘って」
男「・・・まあ、いいけど」
男「でもあの人も、忙しいらしいよ」
女「そう。そうだろうね」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 03:57:47.37 ID:jS9stIMf0
無理に見出さなくても
男「よお」
晴「うぃっす」
女「おはよう。ハルさん」
晴「もう昼だけどね。二人してどうしたの」
男「いつも二人だよ」
晴「そっか。そうだったね」
女「ハルさん」
晴「なに。女ちゃん」
女「山に、行きませんか」
晴「山」
女「そう。山」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 04:03:20.87 ID:jS9stIMf0
晴「今度は山が見たくなったの」
男「まあな」
晴「山かあ。いいね」
男「いいんだ」
晴「いいよ。すごく。すごくいい」
女「一緒に行ってくれる?」
晴「もちろん。喜んで行くよ」
晴「どこの山?」
男「その、向こうの」
晴「ものすごくアバウトな説明をしてくれるね」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 04:08:05.33 ID:jS9stIMf0
晴「何だ。あそこ」
男「そう」
晴「山というから、てっきり富士山かと」
女「それもどうかと思うけど」
晴「一泊二日とかで旅行してみたいよね」
男「また今度な」
女「男は自転車で行こうって」
晴「私自転車ないよ」
男「じゃあ、車で」
女「最初からこうしておけばよかったのに」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 04:14:07.23 ID:jS9stIMf0
晴「この車ともお別れだからね」
女「どうするの」
男「売るんだって」
女「もったいない」
晴「ふふ。愛されてるね」
女「前々からどうして貧乏ハルさんがこんないい車に乗ってるのか、不思議だった」
晴「別にそんなによくもないけど」
男「貧乏ハルさん」
晴「聞き逃したのに」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 04:19:06.42 ID:jS9stIMf0
晴「最後に活躍の場を与えてもらったね」
男「車に話しかけてるよ」
晴「ジョークだよ」
男「そう」
晴「もう行くの」
女「夕日が見たいんだって」
晴「前、見損なったしね」
男「見損なったっけ」
女「あなたはね」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 04:26:34.44 ID:jS9stIMf0
晴「まだ時間あるし、ラーメンでも」
女「最近あのラーメンばかり食べてる気がする」
男「おいしいからいいじゃん」
女「この間友達と」
男「友達?」
女「女だよ」
晴「だってさ」
男「し、知ってるよ」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 04:29:50.45 ID:jS9stIMf0
女「友達と自転車であそこまで食べに行ったら」
晴「随分だね」
女「おいしくないって。ラーメン食べたことないのかって」
晴「いわれたの」
男「それで?」
女「むかついて殴った」
晴「嘘」
女「うそ」
男「なんだ」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 04:36:02.29 ID:jS9stIMf0
女「30分自転車をこいだ価値はなかったって」
晴「私はおいしいと思うよ」
男「人の好みは違うから」
女「そう。違うもんだな~って」
男「それから」
女「何。続きなんてないよ」
晴「男くん。それは野暮ってもんだよ」
男「はあ」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 04:55:00.16 ID:jS9stIMf0
晴「どうして"こはる"なの」
男「名字の"こ"と名前を足して、こはる」
「違うよ」
晴「じゃあ、何」
「だって元々の候補に"はるこ"もあったもの」
男「だって兄貴がいったんだよ」
「いってない。聞き間違いだろ」
「それに俺はこはるって呼んでないし」
晴「男くんだけ呼んでくれるね」
男「いや、別に・・・」
晴「いいあだ名をありがとう」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 05:03:48.52 ID:jS9stIMf0
女「ちょうどいい時間だね」
晴「さすがは私ってところかな」
女「ふふ。ありがとう」
女「あの滑り台」
晴「うん」
女「昔はあれに乗るとお尻が痛くなった」
晴「あの、ローラーが並んでるやつでしょう。わかるよ」
女「痛いっていうか痒い」
晴「なんだか、熱くなるんだよね」
女「今でもなるのかな」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 05:10:33.74 ID:jS9stIMf0
晴「男くんも寝ちゃったしね」
女「こんな近い距離でよく寝られる」
晴「つかれてるんだよ」
女「うん・・・。わかるけどね。また見過ごすよ」
晴「その時間には起こしてあげるよ」
女「いいよ。わたしが起こすから」
晴「ふふ。よろしくね」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 05:30:44.24 ID:jS9stIMf0
女「ハルさんは男のお兄さんがいなくなって、寂しくない?」
晴「んー?寂しいよ」
女「寂しいのに」
晴「寂しいけどね、別に、私は私だから」
女「うん」
晴「平気だよ。君たちもいるし」
女「探してるって」
晴「ああ、うん。訊いたんだ」
女「そこまでしか、わたしは知らない」
晴「そっか」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 05:38:25.62 ID:jS9stIMf0
晴「このままあいつに泡吹かされてたんじゃ、むかつくし」
晴「見つけて、とっちめてやんないとね」
女「どんな、人だった」
晴「ん?」
女「男のお兄さん、どんな人だった」
晴「うーんと。そうだね」
晴「君の彼氏とそっくりだったよ」
女「本当?」
晴「ほんとほんと。本人たちは否定するだろうけどね」
晴「でも、全然別人だよ」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 05:50:25.45 ID:jS9stIMf0
晴「私たちはこんな感じだけど」
晴「でも君たちは、仲良しでいてね」
女「いわれなくても」
晴「そうだよね」
女「あては、あるの」
晴「ないよ。まったく」
女「どうするの」
晴「それがわかっていたら、こんなに手こずってないんだけどね」
女「手こずってるんだ」
晴「見ればわかるでしょう」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 11:37:39.75 ID:jS9stIMf0
女「お兄さんが見つかっても、見つからなくても」
女「ずっと、側にいてね」
晴「うん・・・。約束するよ」
女「本当に?」
晴「もちろんだとも。ハルは約束を破るような女じゃないよ」
女「本当は正直、ハルさんのこと、嫌いだったときもあった」
女「いや実際のところ、すごく嫌いだった」
晴「うん」
女「それでもわたしはあなたにいてほしい」
女「これからもずっと」
晴「・・・うん」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 11:55:57.87 ID:jS9stIMf0
晴「さてそろそろ、起こさないとね」
女「もう起きてるよ」
晴「ほんとだ。おーい」
男「やっほー」
女「今の、聞いてた?」
男「何を。何も聞いてないよ」
女「そっか。なら、よかった」
男「何の話だよ」
晴「別に、何にもないよ」
男「何なんだよ」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 12:09:26.26 ID:jS9stIMf0
女「ほらほら、見てみて。夕日」
男「さっきから見えてるよ。眩しい」
女「自分が見たいといったのに」
男「デートの口実だもの」
女「ひどいね」
晴「夕日なんてどこからでも見えるのに」
晴「こうしてわざわざ見に来るのは、どうしてだろうね」
女「それがわかったら、見に来ないんだけどね」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 13:24:26.59 ID:jS9stIMf0
男「さ、帰るか」
女「もう?」
男「こういうのはちょっと見るのがいいんだよ。ちょっと」
晴「のんびり見るのもいいもんだよ」
男「俺はまだガキだから」
晴「わからないか」
女「少し遊んで行こうよ」
晴「うん。そうしようよ」
男「いいけど」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 13:40:11.03 ID:jS9stIMf0
男「ええ、嫌だよ。けつ痛くなるもん」
晴「いいから、いいから」
女「はい。わたしは先頭」
晴「私は最後ね」
男「何。並んで滑るの」
女「だからこうして、三人でここにいるの」
男「わかったよ」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 13:47:08.77 ID:jS9stIMf0
女「はい。もっとこう、抱きついて」
男「嫌だよ」
晴「じゃあ私が抱きつく」
男「離れろ」
女「そこ。くっつかないで」
晴「いいじゃんいいじゃん。最後だよー」
晴「昔もそうやってやきもち妬く男がいたよ」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 14:05:07.63 ID:jS9stIMf0
女「はい。早く」
男「わかったよ。ほら」
女「初めてだね」
男「そうだっけ」
女「うん。多分初めて」
晴「近くて遠い関係ですな」
女「遠くて、遠いんだよ」
晴「男くんは照れ屋さんなんだよねー」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 17:32:45.61 ID:jS9stIMf0
「おい晴。あんまり男とくっつくなよ」
晴「えー?いいじゃん、ねー?」
男「え。う、うん」
「だから離れろって」
晴「男のやきもち妬き、ださいんだー」
「うるせえ」
晴「男くんからも何かいってあげてよ」
男「え、その。別に」
晴「ほら、ださいってさー」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 23:01:23.64 ID:kHbfb6Nq0 [2/7]
俺はこはるに憧れていた。ずっと。兄貴の彼女という存在に
優しくて、奔放で。一番身近にいた女だった
彼女が来るのを毎日楽しみにした。兄貴がいなければいいのにと思ったこともあった
いや、ずっとそう思っていたのかもしれない
こはるが俺のことをどう思っていたかは知らないし、聞いてもいない
だけど、兄貴がいなくなったこはると、ずっとこはるに憧れていた俺と
好き合わないはずはなかった
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 23:12:41.67 ID:kHbfb6Nq0 [3/7]
去年の春にこはるが引っ越してきて、まず最初に一番驚いたのは長かった髪をばっさり切ってしまっていたこと
その次に車を持っていたこと
よっす、と声をかけてきた彼女が、一目で誰かわからなかった。あれだけ好きな女だったのに
ずっと憧れだったこはるが、すでに憧れではなくなっていて
お兄さんを探しているんだ、といった
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 23:21:23.54 ID:kHbfb6Nq0 [4/7]
男「けつが痛い」
女「まだ痛いの」
晴「私も、全然大丈夫だったよ」
男「痛いというか痒い」
晴「男くんのお尻はまだ子どもなんだよ」
男「いってろ」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 23:29:13.22 ID:kHbfb6Nq0 [6/7]
女「看てあげようか」
晴「そうしてあげてよ」
男「いや、勘弁してくれ」
晴「恥ずかしがり屋さん」
男「そういう問題じゃないよ」
女「叩いたら治りそうだよね」
男「実際そこまで痛くない」
女「うそだ」
男「絶対に叩くなよ」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 23:49:33.93 ID:kHbfb6Nq0 [7/7]
晴「帰りに何か、どこかへ寄っていこうか」
女「どうする?」
男「いいよ。つかれた。けつも痛いし」
女「看てあげるってのに」
男「いいって」
晴「車に乗って、ラーメン食べて、夕日見てつかれるんだね」
男「あなたたちと滑り台滑ったもの」
晴「ふふ。そうだったね。ごめんごめん」
晴「帰ろう」
女「うん」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/21(月) 00:05:42.98 ID:tmajLXZD0 [1/5]
女「今日はありがとう」
晴「うん。楽しかったね。ああして公園で遊んだの、久しぶりだよ」
女「そう。よかった」
晴「また、遊べるといいね。今度は男くん抜きで」
男「どうして」
女「うん。そうだね」
晴「今度は車、ないかもしれない」
女「ハルさんさえいればいいよ」
晴「ふふ。そっか」
女「じゃあ、またね」
男「バイバイ」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/21(月) 00:11:08.48 ID:tmajLXZD0 [2/5]
男「こはるとどんな話をしたの」
女「その前に」
男「うん?」
女「今日はどうして、デートだったの」
男「いや最近どこにも行ってなかったな~って」
男「それだけ」
女「そう」
男「うん」
女「ありがとう」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/21(月) 00:23:37.63 ID:tmajLXZD0 [4/5]
男「何の話をしたの」
女「んー。秘密」
男「何だよ、それ」
女「女同士の会話だよ」
男「教えてくれよ」
女「そうだね」
女「わたしに好きっていってくれるなら、考えてあげるよ」
おしり
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/21(月) 00:26:42.07 ID:tmajLXZD0 [5/5]
次は最後。飽きるのはそこまで待ってくれよ
あーばよう
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