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律「部活に入ろう」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:14:30.36 ID:JQVX3V540 [2/25]
律「もう一個部活入ろうぜ」
澪「帰っていいぞ」ニコッ
律「聞いてくれよ!?」
唯「もーまたそんな子供みたいなこと言ってー」
律「お前に言われたくないぞ」
紬「りっちゃん、お茶のおかわりはお湯でいいわね?」
律「よくないよ!?」
梓「しょうがないからそれに至るまでの経緯を聞いてあげないこともないです」
律「中野死ね」
梓「田井中はブス」
律「もう一個部活入ろうぜ」
澪「帰っていいぞ」ニコッ
律「聞いてくれよ!?」
唯「もーまたそんな子供みたいなこと言ってー」
律「お前に言われたくないぞ」
紬「りっちゃん、お茶のおかわりはお湯でいいわね?」
律「よくないよ!?」
梓「しょうがないからそれに至るまでの経緯を聞いてあげないこともないです」
律「中野死ね」
梓「田井中はブス」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:17:11.29 ID:JQVX3V540 [3/25]
澪「で、どうしてそうなったんだ?」
律「いやー、掛け持ちってカッコよくないか?」
澪「・・・」
律「でもバンドで掛け持ちはやっぱりどうかと思うんだ?」
唯「部活掛け持ちもどうかと思うけどね」
梓「律先輩の頭の中どうなってんのかと思いますけどね」
律「おい、中野今なんつった」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:20:11.26 ID:JQVX3V540
澪「今から他の部活なんて入ってもしょうがないだろ。ほら、練習するぞ」
律「えー?いいじゃん、みぃおー」
澪「・・・ムギ、どう思う?」
紬「はい、りっちゃん」コトッ
律「マジでお湯出すなよ!?」
梓「大体、部活に入ってどうするんですか」
律「掛け持ちをしてるという優越感?のようなものに浸る」
梓「馬鹿じゃね」
律「みんな部活探しに行こうぜ!あ、中野は留守番な」
梓「おいやめろ」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:23:43.40 ID:JQVX3V540
唯「入りたい部活は決まってるの?」
律「やっぱ軽音部中心でやりたいから、掛け持ちしても許される雰囲気の部活がいいな」
紬「例えば?」
律「バレーとか吹奏楽とか、ガチでやってそうなのは駄目」
澪「なるほど。じゃあ・・・文芸部とかどうだ?」
律「ないわ」
澪「」グスッ
紬「あ、放送局とかどう?」
律「お、なかなか楽しそうだな」
澪「私は無理だ。人前で原稿読んだりするなんて考えられない」
律「よし、行こうぜ!」グイッ
澪「は、はなせー!」
・・・
・・・
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:29:05.00 ID:JQVX3V540
律「というわけでやってきました放送局」
放送局「いやー、助かるよー。人手が足りなかったからさー」
紬「今日は何かあるの?」
放送局「うん。放送機器の点検をしなきゃいけないんだー」
梓「え、機械いじれるんですか?」
放送局「私はたいしたことは出来ないんだけど・・・顧問の先生がね」
唯「なるほどねー。それで、私たちは何をすればいいの?」
放送局「マイクを通して会話をして欲しいの」
紬「え?」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:34:07.74 ID:JQVX3V540
放送局「ちゃんと音が出ているか、バランスはどうか・・・その他もろもろのチェックをしなきゃいけないから」
律「なるほど、音が出てないとチェックが出来ないってことか」
放送局「そっ。普段は音楽流してるんだけどねー。それじゃマイクのチェックできないし」
梓「他に部員はいないんですか?」
放送局「いるけど、みんな幽霊部員なんだ・・・だから、チェックのときは・・・私と、先生だけで・・・」グスッ
梓「ごめんなさい、余計なこと聞きました」
放送局「ま、そういうことだから。よろしくね」
律「おう!」
・・・
・・・
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:39:08.59 ID:JQVX3V540
律「えーと、このつまみを上げればマイクの音が出るんだよな?」
唯「うん、そこの印ついてるところまであげればいいんだってさ」
律「へー」
唯「それじゃ、いってみようか!」
律「おう」
スッ
律『やぁやぁ、生徒諸君!部活動に精を出しているかね!』
唯『ただいまマイクのテスト中!』
澪「すごいな、あいつら」
梓「はい、すごい度胸です」
紬「私もあとで交代してもらおうかな?」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:43:37.01 ID:JQVX3V540
律『いやー、いきなり喋れって言われても何話したらいいかわからなくなるな』
唯『うーん、なんだろうね?』
律『連絡事項とか、あればやりやすいんだけどなぁ』
唯『あ、そうだ!』
律『んー?どうしたー?』
唯『憂ー?今日はハンバーグがいいなー』
律『って、すげぇ個人的な内容だな!?』
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:48:14.44 ID:JQVX3V540
律『ちょっとたまに本気で殴りたくなるんだよ。どうしたらいいかな?』
唯『自分の気持ちに素直になるべきだよ』
律『だよな!』
梓「ちょっと!?」
唯『んー?』
梓「唯先輩!変わってください!」
唯「いいよー」スッ
梓「よっと」ガタッ
律『うっわ』
梓『どうも、生意気な後輩です』
律『ねーわ』
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:52:42.73 ID:JQVX3V540
梓『私、律先輩に相談があるんですよ』
律『え?相談?』
梓『はい。すっごい嫌な先輩がいるんですけど、どう接したらいいですかね?』
律『あぁ?』
梓『いるんですよー、私の隣に』
律『おい、こら中野喧嘩売ってんのか』
梓『えー?何の話ですか?』
澪「お前ら!喧嘩するな!放送中だぞ!」
律「だって梓が」
澪「だからって駄目だ!ムギ、代わってくれ!」
紬「はい!」キラキラ
律「むー、ムギぱーす!」スッ
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:55:38.06 ID:JQVX3V540
紬「よいしょ」ガタンッ
梓『なんていうか・・・いいんですかね、こんな好き放題やっちゃって』
紬『まぁ、テスト放送だし。いいんじゃないかしら』
梓『じゃあここでお便りでも読みましょうか』
紬『来てるの!?マイクチェックしてるだけなのに!?』
梓『えぇ。じゃあ一枚目読みますねー』
律「って、あいつ原稿持ってないじゃないか」
澪「何をする気だ?」
梓『カチューシャつけた先輩がすれ違い様に唾を吐きかけてきます、どうにかなりませんか』
紬『その先輩、最低ね!』
律「って、おいぃ!!私そんなことしてないぞ!?」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:59:35.29 ID:JQVX3V540
梓『あ、もう一通来てますね』
紬『あら、素敵ね』
梓『背の低い茶髪で短髪の先輩に路地に連れ込まれてエッチなことされました』
紬『あら、カスね』
梓『名前は聞いてないけど、なんかすっごい田井中ーって感じの顔立ちでした。犯人見つけて晒し者にしてください』
律「中野ぉぉぉぉ!!!!」
・・・
・・・
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:04:15.21 ID:JQVX3V540
放送部「・・・」
律「あの、本当にすみません」
澪「私がちゃんと止められなかったから・・・」
梓「律先輩、誠意が足りません。もっとちゃんと謝るように」
律「お前も悪いだろぉ!?」
放送部「いや・・・その、生徒たちは楽しそうに放送を聞いてたよ?」
唯「ほえ?そうなの?」
放送部「うん、ただ・・・先生たちが・・・ちょっとね・・・」
律「本当にごめん」
放送部「ううん、みんな楽しい放課後過ごせたから、今回は大目にみてくれるって言ってるから平気だよ?」
澪「ほ、本当か?」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:06:30.52 ID:JQVX3V540
>>21
さんきゅ
唯『えー?いいでしょー?りっちゃんは何かないの?』
律『うーん、なんだろうなぁ。あ、そうだ』
唯「なぁに?』
律『私、後輩がいるんだけどさー』
唯『うんうん、誰とは言わないけどツインテールの子?』
律『そうそう、あたり』
梓「それ確実に私のことじゃないですか」
律『最近その後輩が生意気でなー』
唯『今に始まったことじゃないでしょ?』
梓「んな!?唯先輩まで!?」
脳内で挟んどいてくれ
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:11:01.77 ID:JQVX3V540
放送部「うん!また、遊びに来てね?」
律「おう!ありがとう!」
紬「人手が足りなくなったらいつでも呼んでね?」
唯「次は澪ちゃんへの質問コーナーとか面白そう」
澪「やめてくれ」
・・・
・・・
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:15:07.29 ID:JQVX3V540
部室
律「いやー、放送部面白かったなー」
澪「でも入部っていうのはちょっと違ったな」
律「だなー。私、あんな高そうな機械いじれないし」
紬「他にも何かあたってみる?」
唯「むー」カチカチカチカチ
梓「なにしてるんですか?」
唯「よさそうな部活がないか和ちゃんに聞いてるんだよー」
律「なるほど、和なら生徒会で色んなところと繋がりありそうだよな」
澪「あーあ、和まで巻き込んで・・・」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:21:31.29 ID:JQVX3V540
紬「りっちゃん、どうぞ」コトッ
律「って、お湯二杯目!?まだ一杯目そこにあるけど!?」
ピローン♪
唯「あ、きたきた」ピッ
澪「なんて?」
唯「オカルト研なんてどうかしら、だって」
澪「却下」
律「うーん、オカルト研はなぁ・・・他にないのか?」
唯「んー、聞いてみるー」カチカチッ
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:26:23.93 ID:JQVX3V540
律「おう、頼む」ズズッ
律「・・・って、お湯飲んじゃったよ」
紬「・・・」クスクス
律「静かに笑うなよ」
ピローン♪
唯「ん。和ちゃん返事早いねー」アハハ
紬「和ちゃんなんて?」
唯「・・・」
澪「唯?」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:29:28.32 ID:JQVX3V540
唯「あはは、これいいかも」
律「なんだ!?」
唯「黒魔術研究会」
澪「きゃっk」
律紬梓「面白そう!!!!」
唯「でしょ?」
澪「・・・」イジイジ・・・
律「っていうか、なんだかんだでお前らもノリノリじゃん!」
梓「だってまさか黒魔術ってくるとは思いませんでしたから」
澪「ほらほら、練習しような練習」
紬「澪ちゃん、どうぞ」コトッ
澪「お湯!?」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:35:40.11 ID:JQVX3V540
律「見学とか、させてもらえるのかな」ワクワク
ピローン♪
唯「ん、また和ちゃんだ」ピッ
律「え?」
唯「あ、黒魔術研究会の人達に聞いてくれたみたい」
梓「それで?」
唯「今から行っていいってさ。行ってみる?」
澪「え゛」
律「よっしゃ!行こうぜ!」
・・・
・・・
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:41:53.60 ID:JQVX3V540
黒魔術研究会、部室前
澪「なぁ、帰ろう?帰ろう?」
律「まだ言ってるのか?」
唯「今の私達は誰にも止められないよ!」
澪「ゆいー」ユッサユッサ
紬「それじゃ、入ろう?」
梓「待てぇー!」タッタッタッ
律「んー?あれ、中野じゃん。どうした?」
梓「どうした?じゃないし、置いていかれると思ってなかったし」
律「よし、入ろうか」ガチャッ
梓「ムギせんぱーい、デコ中デコがいじめますー」
律「ゴキ野ちょっとうるさい」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:47:11.03 ID:JQVX3V540
紬「どうしょうもないデコねー」
律「って、ムギ!?」
唯「ほら、入ろうよー」キィィ・・・
律「うわ、暗室になってるのか?随分と暗いn」
「ピドホル・ガリア・ピドアル・ガラリア・ピドホル・ケプラル」
律澪唯紬梓「」
「ピドホル・ガリア・ピドアル・ガラリア・ピドホル・ケプラル」
「ピドホル・ガリア・ピドアル・ガラリア・ピドホル・ケプラル」
「ピドホル・ガリア・ピドアル・ガラリア・ピドホル・ケプラル」
「ピドホル・ガリア・ピドアル・ガラリア・ピドホル・ケプラル」
律「いやいやいやいやいや」
唯「帰ろう?ねぇ、帰ろう?」
澪「・・・」フラッ・・・
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:51:09.28 ID:JQVX3V540
「ファーボーアーノー」
「ファーボーアーノー」
「ファーボーアーノー」
律「え、ええ、え、この人達何してるの」
梓「見りゃわかるじゃないですか、黒魔術ですよ黒魔術」ガタガタ
黒1「あなた達・・・見たわね?」
律澪唯紬「!!?!?」
梓「あ、私見てません。何も見てません。それじゃ」ダッ
律「おいこら待て中野ぉぉ!」ガシッ
黒1「・・・見られてしまったなら、しかたがない」
澪「ごめんなさいごめんなさい」
黒2「この黒魔術は失敗ね」フゥ
唯「えっ」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:55:41.77 ID:JQVX3V540 [25/25]
黒3「他者に見られてしまったら失敗なのよ」
唯「あ、そうなんですか・・・」
黒1「あなた達よね?見学希望っていうのは」
紬「えぇ、そうです」
律「おい、思ったより本格的だぞ」ボソッ
唯「ね。怖いよ・・・」ボソッ
梓「この赤い液体・・・まさか人間の血液・・・」
黒1「いやね。そんなの手に入るハズないじゃない」ウフフ
律「・・・」ホッ
黒2「えぇ、安心して。人間じゃなくて豚の血だから」
律「安心できるポイントがどこにもねぇよ!」
唯「むしろ不安でいっぱいだよ」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 00:07:09.28 ID:s2LQ3B7L0 [1/12]
紬「え、えっと・・・今のは何の儀式なんですか・・・?」
黒2「私がしていたのは噂を口封じするおまじないよ」
澪「騙されない。『おまじない』なんて可愛い言葉に私は騙されない」
唯「噂って、どんな?」
澪「馬鹿っ!なんでそれ聞いちゃうんだよ!」ボソッ
黒2「例えば、オカルト研と敵対してる、とか」
唯「それはちょっと嫌だねー、本当は仲いいんだ?」
黒2「それもうすっごく。毎週呪いあってるからね」
律「どう考えてもそれが噂の原因だと思うぞ」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 00:10:04.40 ID:s2LQ3B7L0 [2/12]
黒2「あと、私達が誰かを呪い殺そうとしてるんじゃないかって噂があるみたいなの」
梓「そら、そんな噂もたちますって」
律「中野静かにしろ、お願いだから」
黒2「ひどいわよね。全然怖くないのよ?イメージだけで噂が一人歩きしちゃうんだもの」
唯「あはは、そうだよねー。そういうのって失礼だよねー」ガタガタ
澪「えっと、あなたは何を・・・?」
黒3「私がしていたのは憎い人を病気にさせる黒魔術よ」
律「普通に怖ぇよ!」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 00:14:38.83 ID:s2LQ3B7L0 [3/12]
梓「ん・・・?これ、なんですか?」
黒1「今日は綺麗な月夜なの。それで・・・今日に合わせて試してみたい黒魔術があって」
梓「その準備なんですか」
黒1「えぇ。よかったら今やってみる?」
梓「それ、どうやってやるんですか?」
黒1「これをこの容器の中に入れて、燃やすの」
律澪唯紬「」
梓「も、燃やすんですか?」
黒1「えぇ。そして燃えている間、ずっと呪文を唱え続けるの」
梓「呪文、ですか?」
黒1「えぇ。一緒にやろっか?」
梓「えっ」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 00:20:16.38 ID:s2LQ3B7L0 [4/12]
黒1「じゃあ、火をつけるわね」
律「っちょちょちょちょい待ち!!」
シュボッ
律「無視!?」
黒1「じゃあ一緒に唱えてね」
梓「あ、はい」
黒1「ゼールム・アパリーシュ・スミタニル」
梓「ゼールム・アパリーシュ・スミタニル」
黒1「松葉の精よ、○○○○に災いあれ」
梓「○○○○ってなんですか?」
黒1「憎い人の名前を唱えるの」
梓「なるほど・・・松葉の精よ、田井中に災いあれ」
律「おいこら中野ぉぉぉぉ!!!」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 00:22:10.42 ID:s2LQ3B7L0 [5/12]
黒1「田井中・・・?わかった、私も手伝うわ」
律「何言ってんの!?」
梓&黒1「ゼールム・アパリーシュ・スミタニル、松葉の精よ、田井中に災いあれ」
律「おい、やめろって」
澪「これ、どういう効果があるんですか?」
律「悪い効果に決まってるだろ!『災いあれ』とか言ってるんだぞ!?」
黒2「これは報復の呪いと言って、効果絶大の黒魔術よ。相手が失脚又は病気もしくは死亡すると言われているわ」
律「ごめんなさい今すぐやめてください本当にやめてください」
・・・
・・・
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 00:28:49.99 ID:s2LQ3B7L0 [6/12]
軽音部、部室
唯「あー、面白かったー」
紬「すごい本格的なのね。ちょっとびっくりしたけど楽しかったわー」
澪「・・・」
唯「澪ちゃん、怖くないよ?元気出そう?」
澪「あ、あぁ。ちょっと、怯え疲れた」
唯「そりゃあれだけ震えてたらね」
律「・・・」
梓「律先輩、どうしたんですか?」
律「・・・お前、私が死んだら責任取れよ」
梓「はーい♪わかりまんぷー」
律「中野ぉぉぉぉ!!」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 00:33:46.16 ID:s2LQ3B7L0 [7/12]
紬「ティータイム部とか」
律「それじゃ普段の私達と変わらないだろ」アハハ
澪「軽音部、ここ軽音部だからな」
律「わーかってるって」
唯「私、いいのを思いついたんだよ」
律「んー?なんだー?」
唯「私たちは、どうしてさっきの黒魔術研究会に興味を持ったと思う?」
梓「え?」
唯「私はね、『黒』だったからだと思うんだ」
澪「確かに。なんかわかる」
律「あぁ、青魔術とかじゃなー」
梓「ゴブリンパンチ」ガスッ
律「いてっ」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 00:37:26.71 ID:s2LQ3B7L0 [8/12]
梓「ごめんなさい、間違えました」
澪「何が!?」
律「いてー・・・ゴキリンパンチすげぇ効いたわー」
梓「可愛い後輩をゴキブリ扱いですか」
律「尊敬に値する先輩をガチで呪った後輩なんて可愛くもなんともないな」
梓「尊敬に値する?私、唯先輩やムギ先輩や澪先輩や和先輩を呪った記憶はないんですが・・・」
律「あぁ?」
紬「はい、そこまで。で、唯ちゃん」
唯「うん、話を戻すよー?」
律「あ、そうだったな、ごめん」
唯「黒○○部って、すごく魅力的だと思うんだ」
澪「・・・」
律「おー!わかる!黒軽音部とかかっこいいかも!」
唯「全然わかってないね」
律「」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 00:41:07.97 ID:s2LQ3B7L0 [9/12]
梓「そんなにその黒軽音部とやらに入りたいなら一人で入れ」
律「お前ぜってー泣かす」
唯「私が考えたのは黒歴史部です!」
紬「黒・・・歴史?」
唯「そう!どうして黒魔術研究会があって黒歴史調査部がないんですか!」
律「唯、お前・・・絶望先生みたいなこと言うなよ・・・」
唯「とにかく!人の黒歴史を暴いたり晒したりするのです!」
紬「っていってもねぇ・・・」
澪「あ」
梓「どうしたんですか?」
澪「一人いるじゃないか。大きな黒歴史を抱えた人が」
律紬唯梓「あ」
・・・
・・・
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 00:45:38.01 ID:s2LQ3B7L0 [10/12]
次の日
律「色々やってみたけど・・・やっぱり掛け持ちなんて面倒だな」
唯「そうだよー、昨日のアレは結構楽しかったけどねー。月に一回くらいでいいよ」アハハ
律「あぁ、だなー」
ピンポンパンポーン♪
放送部『山中先生の学生時代の写真を校内に貼りまくった生徒は大至急職員室にくるように』
律「お、思ったより呼び出しかかるの早かったな」
澪「さわ子先生、カンカンだろうな」
放送部『繰り返しま、きゃっ!?』
さわ子『貸しなさい!・・・軽音部の部員は大至急職員室に来るように!わかったわね!!』
律「うお・・・おっかねー」
唯「この放送も日々のマイクチェックあってのものだよね、うんうん」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 00:49:07.88 ID:s2LQ3B7L0 [11/12]
紬「で、この呼び出し行くの?」スクッ
律「行くしかないだろー?」ガタッ
澪「そうだな、ちょっとめんどうだけど」ガタッ
唯「でもなんで私達だってわかったんだろうね?」テクテク
律「そりゃ、軽音部でしか撮れないさわちゃんのオフショットも混ぜたからじゃないか?」
唯「えー?なんでそんなの混ぜたのー?」
律「澪がやったんだよ」テクテク
澪「ごめんごめん。楽しくなっちゃってつい」アハハ
紬「もう、澪ちゃんったら」ウフフ
律「っていうか、もうバンドの件は生徒にバレてるんだし・・・そんなに怒ることかー?」
唯「歯ギターでとんでもない顔の写真とかあったからね、怒るでしょ」
澪「・・・っと、着いたな」
ガチャ
律澪「失礼しまーす」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 00:54:14.35 ID:s2LQ3B7L0 [12/12]
さわ子「おーまえらがくるのをー待っていたー・・・!」
律「」ビクッ
唯「え、えっと・・・あずにゃんは?」
さわ子「聞いたわよ。梓ちゃんは止めたのに・・・りっちゃんが・・・!」
律「えええぇぇぇぇ!?」
澪「あいつ・・・」
律「いやいやいや!?っていうか、歯ギターの写真貼りまくったのも梓d」
さわ子「言い訳は聞きたくないわ!」
律「うひゃい!?」
さわ子「全く、あなた達には受験生としての自覚というものがないのかしらそもそも高校生という自覚からして」ガミガミ
律「・・・な、中野ぉぉぉぉぉぉ!!!!」
おわり
澪「で、どうしてそうなったんだ?」
律「いやー、掛け持ちってカッコよくないか?」
澪「・・・」
律「でもバンドで掛け持ちはやっぱりどうかと思うんだ?」
唯「部活掛け持ちもどうかと思うけどね」
梓「律先輩の頭の中どうなってんのかと思いますけどね」
律「おい、中野今なんつった」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:20:11.26 ID:JQVX3V540
澪「今から他の部活なんて入ってもしょうがないだろ。ほら、練習するぞ」
律「えー?いいじゃん、みぃおー」
澪「・・・ムギ、どう思う?」
紬「はい、りっちゃん」コトッ
律「マジでお湯出すなよ!?」
梓「大体、部活に入ってどうするんですか」
律「掛け持ちをしてるという優越感?のようなものに浸る」
梓「馬鹿じゃね」
律「みんな部活探しに行こうぜ!あ、中野は留守番な」
梓「おいやめろ」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:23:43.40 ID:JQVX3V540
唯「入りたい部活は決まってるの?」
律「やっぱ軽音部中心でやりたいから、掛け持ちしても許される雰囲気の部活がいいな」
紬「例えば?」
律「バレーとか吹奏楽とか、ガチでやってそうなのは駄目」
澪「なるほど。じゃあ・・・文芸部とかどうだ?」
律「ないわ」
澪「」グスッ
紬「あ、放送局とかどう?」
律「お、なかなか楽しそうだな」
澪「私は無理だ。人前で原稿読んだりするなんて考えられない」
律「よし、行こうぜ!」グイッ
澪「は、はなせー!」
・・・
・・・
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:29:05.00 ID:JQVX3V540
律「というわけでやってきました放送局」
放送局「いやー、助かるよー。人手が足りなかったからさー」
紬「今日は何かあるの?」
放送局「うん。放送機器の点検をしなきゃいけないんだー」
梓「え、機械いじれるんですか?」
放送局「私はたいしたことは出来ないんだけど・・・顧問の先生がね」
唯「なるほどねー。それで、私たちは何をすればいいの?」
放送局「マイクを通して会話をして欲しいの」
紬「え?」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:34:07.74 ID:JQVX3V540
放送局「ちゃんと音が出ているか、バランスはどうか・・・その他もろもろのチェックをしなきゃいけないから」
律「なるほど、音が出てないとチェックが出来ないってことか」
放送局「そっ。普段は音楽流してるんだけどねー。それじゃマイクのチェックできないし」
梓「他に部員はいないんですか?」
放送局「いるけど、みんな幽霊部員なんだ・・・だから、チェックのときは・・・私と、先生だけで・・・」グスッ
梓「ごめんなさい、余計なこと聞きました」
放送局「ま、そういうことだから。よろしくね」
律「おう!」
・・・
・・・
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:39:08.59 ID:JQVX3V540
律「えーと、このつまみを上げればマイクの音が出るんだよな?」
唯「うん、そこの印ついてるところまであげればいいんだってさ」
律「へー」
唯「それじゃ、いってみようか!」
律「おう」
スッ
律『やぁやぁ、生徒諸君!部活動に精を出しているかね!』
唯『ただいまマイクのテスト中!』
澪「すごいな、あいつら」
梓「はい、すごい度胸です」
紬「私もあとで交代してもらおうかな?」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:43:37.01 ID:JQVX3V540
律『いやー、いきなり喋れって言われても何話したらいいかわからなくなるな』
唯『うーん、なんだろうね?』
律『連絡事項とか、あればやりやすいんだけどなぁ』
唯『あ、そうだ!』
律『んー?どうしたー?』
唯『憂ー?今日はハンバーグがいいなー』
律『って、すげぇ個人的な内容だな!?』
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:48:14.44 ID:JQVX3V540
律『ちょっとたまに本気で殴りたくなるんだよ。どうしたらいいかな?』
唯『自分の気持ちに素直になるべきだよ』
律『だよな!』
梓「ちょっと!?」
唯『んー?』
梓「唯先輩!変わってください!」
唯「いいよー」スッ
梓「よっと」ガタッ
律『うっわ』
梓『どうも、生意気な後輩です』
律『ねーわ』
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:52:42.73 ID:JQVX3V540
梓『私、律先輩に相談があるんですよ』
律『え?相談?』
梓『はい。すっごい嫌な先輩がいるんですけど、どう接したらいいですかね?』
律『あぁ?』
梓『いるんですよー、私の隣に』
律『おい、こら中野喧嘩売ってんのか』
梓『えー?何の話ですか?』
澪「お前ら!喧嘩するな!放送中だぞ!」
律「だって梓が」
澪「だからって駄目だ!ムギ、代わってくれ!」
紬「はい!」キラキラ
律「むー、ムギぱーす!」スッ
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:55:38.06 ID:JQVX3V540
紬「よいしょ」ガタンッ
梓『なんていうか・・・いいんですかね、こんな好き放題やっちゃって』
紬『まぁ、テスト放送だし。いいんじゃないかしら』
梓『じゃあここでお便りでも読みましょうか』
紬『来てるの!?マイクチェックしてるだけなのに!?』
梓『えぇ。じゃあ一枚目読みますねー』
律「って、あいつ原稿持ってないじゃないか」
澪「何をする気だ?」
梓『カチューシャつけた先輩がすれ違い様に唾を吐きかけてきます、どうにかなりませんか』
紬『その先輩、最低ね!』
律「って、おいぃ!!私そんなことしてないぞ!?」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:59:35.29 ID:JQVX3V540
梓『あ、もう一通来てますね』
紬『あら、素敵ね』
梓『背の低い茶髪で短髪の先輩に路地に連れ込まれてエッチなことされました』
紬『あら、カスね』
梓『名前は聞いてないけど、なんかすっごい田井中ーって感じの顔立ちでした。犯人見つけて晒し者にしてください』
律「中野ぉぉぉぉ!!!!」
・・・
・・・
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:04:15.21 ID:JQVX3V540
放送部「・・・」
律「あの、本当にすみません」
澪「私がちゃんと止められなかったから・・・」
梓「律先輩、誠意が足りません。もっとちゃんと謝るように」
律「お前も悪いだろぉ!?」
放送部「いや・・・その、生徒たちは楽しそうに放送を聞いてたよ?」
唯「ほえ?そうなの?」
放送部「うん、ただ・・・先生たちが・・・ちょっとね・・・」
律「本当にごめん」
放送部「ううん、みんな楽しい放課後過ごせたから、今回は大目にみてくれるって言ってるから平気だよ?」
澪「ほ、本当か?」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:06:30.52 ID:JQVX3V540
>>21
さんきゅ
唯『えー?いいでしょー?りっちゃんは何かないの?』
律『うーん、なんだろうなぁ。あ、そうだ』
唯「なぁに?』
律『私、後輩がいるんだけどさー』
唯『うんうん、誰とは言わないけどツインテールの子?』
律『そうそう、あたり』
梓「それ確実に私のことじゃないですか」
律『最近その後輩が生意気でなー』
唯『今に始まったことじゃないでしょ?』
梓「んな!?唯先輩まで!?」
脳内で挟んどいてくれ
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:11:01.77 ID:JQVX3V540
放送部「うん!また、遊びに来てね?」
律「おう!ありがとう!」
紬「人手が足りなくなったらいつでも呼んでね?」
唯「次は澪ちゃんへの質問コーナーとか面白そう」
澪「やめてくれ」
・・・
・・・
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:15:07.29 ID:JQVX3V540
部室
律「いやー、放送部面白かったなー」
澪「でも入部っていうのはちょっと違ったな」
律「だなー。私、あんな高そうな機械いじれないし」
紬「他にも何かあたってみる?」
唯「むー」カチカチカチカチ
梓「なにしてるんですか?」
唯「よさそうな部活がないか和ちゃんに聞いてるんだよー」
律「なるほど、和なら生徒会で色んなところと繋がりありそうだよな」
澪「あーあ、和まで巻き込んで・・・」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:21:31.29 ID:JQVX3V540
紬「りっちゃん、どうぞ」コトッ
律「って、お湯二杯目!?まだ一杯目そこにあるけど!?」
ピローン♪
唯「あ、きたきた」ピッ
澪「なんて?」
唯「オカルト研なんてどうかしら、だって」
澪「却下」
律「うーん、オカルト研はなぁ・・・他にないのか?」
唯「んー、聞いてみるー」カチカチッ
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:26:23.93 ID:JQVX3V540
律「おう、頼む」ズズッ
律「・・・って、お湯飲んじゃったよ」
紬「・・・」クスクス
律「静かに笑うなよ」
ピローン♪
唯「ん。和ちゃん返事早いねー」アハハ
紬「和ちゃんなんて?」
唯「・・・」
澪「唯?」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:29:28.32 ID:JQVX3V540
唯「あはは、これいいかも」
律「なんだ!?」
唯「黒魔術研究会」
澪「きゃっk」
律紬梓「面白そう!!!!」
唯「でしょ?」
澪「・・・」イジイジ・・・
律「っていうか、なんだかんだでお前らもノリノリじゃん!」
梓「だってまさか黒魔術ってくるとは思いませんでしたから」
澪「ほらほら、練習しような練習」
紬「澪ちゃん、どうぞ」コトッ
澪「お湯!?」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:35:40.11 ID:JQVX3V540
律「見学とか、させてもらえるのかな」ワクワク
ピローン♪
唯「ん、また和ちゃんだ」ピッ
律「え?」
唯「あ、黒魔術研究会の人達に聞いてくれたみたい」
梓「それで?」
唯「今から行っていいってさ。行ってみる?」
澪「え゛」
律「よっしゃ!行こうぜ!」
・・・
・・・
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:41:53.60 ID:JQVX3V540
黒魔術研究会、部室前
澪「なぁ、帰ろう?帰ろう?」
律「まだ言ってるのか?」
唯「今の私達は誰にも止められないよ!」
澪「ゆいー」ユッサユッサ
紬「それじゃ、入ろう?」
梓「待てぇー!」タッタッタッ
律「んー?あれ、中野じゃん。どうした?」
梓「どうした?じゃないし、置いていかれると思ってなかったし」
律「よし、入ろうか」ガチャッ
梓「ムギせんぱーい、デコ中デコがいじめますー」
律「ゴキ野ちょっとうるさい」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:47:11.03 ID:JQVX3V540
紬「どうしょうもないデコねー」
律「って、ムギ!?」
唯「ほら、入ろうよー」キィィ・・・
律「うわ、暗室になってるのか?随分と暗いn」
「ピドホル・ガリア・ピドアル・ガラリア・ピドホル・ケプラル」
律澪唯紬梓「」
「ピドホル・ガリア・ピドアル・ガラリア・ピドホル・ケプラル」
「ピドホル・ガリア・ピドアル・ガラリア・ピドホル・ケプラル」
「ピドホル・ガリア・ピドアル・ガラリア・ピドホル・ケプラル」
「ピドホル・ガリア・ピドアル・ガラリア・ピドホル・ケプラル」
律「いやいやいやいやいや」
唯「帰ろう?ねぇ、帰ろう?」
澪「・・・」フラッ・・・
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:51:09.28 ID:JQVX3V540
「ファーボーアーノー」
「ファーボーアーノー」
「ファーボーアーノー」
律「え、ええ、え、この人達何してるの」
梓「見りゃわかるじゃないですか、黒魔術ですよ黒魔術」ガタガタ
黒1「あなた達・・・見たわね?」
律澪唯紬「!!?!?」
梓「あ、私見てません。何も見てません。それじゃ」ダッ
律「おいこら待て中野ぉぉ!」ガシッ
黒1「・・・見られてしまったなら、しかたがない」
澪「ごめんなさいごめんなさい」
黒2「この黒魔術は失敗ね」フゥ
唯「えっ」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:55:41.77 ID:JQVX3V540 [25/25]
黒3「他者に見られてしまったら失敗なのよ」
唯「あ、そうなんですか・・・」
黒1「あなた達よね?見学希望っていうのは」
紬「えぇ、そうです」
律「おい、思ったより本格的だぞ」ボソッ
唯「ね。怖いよ・・・」ボソッ
梓「この赤い液体・・・まさか人間の血液・・・」
黒1「いやね。そんなの手に入るハズないじゃない」ウフフ
律「・・・」ホッ
黒2「えぇ、安心して。人間じゃなくて豚の血だから」
律「安心できるポイントがどこにもねぇよ!」
唯「むしろ不安でいっぱいだよ」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 00:07:09.28 ID:s2LQ3B7L0 [1/12]
紬「え、えっと・・・今のは何の儀式なんですか・・・?」
黒2「私がしていたのは噂を口封じするおまじないよ」
澪「騙されない。『おまじない』なんて可愛い言葉に私は騙されない」
唯「噂って、どんな?」
澪「馬鹿っ!なんでそれ聞いちゃうんだよ!」ボソッ
黒2「例えば、オカルト研と敵対してる、とか」
唯「それはちょっと嫌だねー、本当は仲いいんだ?」
黒2「それもうすっごく。毎週呪いあってるからね」
律「どう考えてもそれが噂の原因だと思うぞ」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 00:10:04.40 ID:s2LQ3B7L0 [2/12]
黒2「あと、私達が誰かを呪い殺そうとしてるんじゃないかって噂があるみたいなの」
梓「そら、そんな噂もたちますって」
律「中野静かにしろ、お願いだから」
黒2「ひどいわよね。全然怖くないのよ?イメージだけで噂が一人歩きしちゃうんだもの」
唯「あはは、そうだよねー。そういうのって失礼だよねー」ガタガタ
澪「えっと、あなたは何を・・・?」
黒3「私がしていたのは憎い人を病気にさせる黒魔術よ」
律「普通に怖ぇよ!」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 00:14:38.83 ID:s2LQ3B7L0 [3/12]
梓「ん・・・?これ、なんですか?」
黒1「今日は綺麗な月夜なの。それで・・・今日に合わせて試してみたい黒魔術があって」
梓「その準備なんですか」
黒1「えぇ。よかったら今やってみる?」
梓「それ、どうやってやるんですか?」
黒1「これをこの容器の中に入れて、燃やすの」
律澪唯紬「」
梓「も、燃やすんですか?」
黒1「えぇ。そして燃えている間、ずっと呪文を唱え続けるの」
梓「呪文、ですか?」
黒1「えぇ。一緒にやろっか?」
梓「えっ」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 00:20:16.38 ID:s2LQ3B7L0 [4/12]
黒1「じゃあ、火をつけるわね」
律「っちょちょちょちょい待ち!!」
シュボッ
律「無視!?」
黒1「じゃあ一緒に唱えてね」
梓「あ、はい」
黒1「ゼールム・アパリーシュ・スミタニル」
梓「ゼールム・アパリーシュ・スミタニル」
黒1「松葉の精よ、○○○○に災いあれ」
梓「○○○○ってなんですか?」
黒1「憎い人の名前を唱えるの」
梓「なるほど・・・松葉の精よ、田井中に災いあれ」
律「おいこら中野ぉぉぉぉ!!!」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 00:22:10.42 ID:s2LQ3B7L0 [5/12]
黒1「田井中・・・?わかった、私も手伝うわ」
律「何言ってんの!?」
梓&黒1「ゼールム・アパリーシュ・スミタニル、松葉の精よ、田井中に災いあれ」
律「おい、やめろって」
澪「これ、どういう効果があるんですか?」
律「悪い効果に決まってるだろ!『災いあれ』とか言ってるんだぞ!?」
黒2「これは報復の呪いと言って、効果絶大の黒魔術よ。相手が失脚又は病気もしくは死亡すると言われているわ」
律「ごめんなさい今すぐやめてください本当にやめてください」
・・・
・・・
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 00:28:49.99 ID:s2LQ3B7L0 [6/12]
軽音部、部室
唯「あー、面白かったー」
紬「すごい本格的なのね。ちょっとびっくりしたけど楽しかったわー」
澪「・・・」
唯「澪ちゃん、怖くないよ?元気出そう?」
澪「あ、あぁ。ちょっと、怯え疲れた」
唯「そりゃあれだけ震えてたらね」
律「・・・」
梓「律先輩、どうしたんですか?」
律「・・・お前、私が死んだら責任取れよ」
梓「はーい♪わかりまんぷー」
律「中野ぉぉぉぉ!!」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 00:33:46.16 ID:s2LQ3B7L0 [7/12]
紬「ティータイム部とか」
律「それじゃ普段の私達と変わらないだろ」アハハ
澪「軽音部、ここ軽音部だからな」
律「わーかってるって」
唯「私、いいのを思いついたんだよ」
律「んー?なんだー?」
唯「私たちは、どうしてさっきの黒魔術研究会に興味を持ったと思う?」
梓「え?」
唯「私はね、『黒』だったからだと思うんだ」
澪「確かに。なんかわかる」
律「あぁ、青魔術とかじゃなー」
梓「ゴブリンパンチ」ガスッ
律「いてっ」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 00:37:26.71 ID:s2LQ3B7L0 [8/12]
梓「ごめんなさい、間違えました」
澪「何が!?」
律「いてー・・・ゴキリンパンチすげぇ効いたわー」
梓「可愛い後輩をゴキブリ扱いですか」
律「尊敬に値する先輩をガチで呪った後輩なんて可愛くもなんともないな」
梓「尊敬に値する?私、唯先輩やムギ先輩や澪先輩や和先輩を呪った記憶はないんですが・・・」
律「あぁ?」
紬「はい、そこまで。で、唯ちゃん」
唯「うん、話を戻すよー?」
律「あ、そうだったな、ごめん」
唯「黒○○部って、すごく魅力的だと思うんだ」
澪「・・・」
律「おー!わかる!黒軽音部とかかっこいいかも!」
唯「全然わかってないね」
律「」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 00:41:07.97 ID:s2LQ3B7L0 [9/12]
梓「そんなにその黒軽音部とやらに入りたいなら一人で入れ」
律「お前ぜってー泣かす」
唯「私が考えたのは黒歴史部です!」
紬「黒・・・歴史?」
唯「そう!どうして黒魔術研究会があって黒歴史調査部がないんですか!」
律「唯、お前・・・絶望先生みたいなこと言うなよ・・・」
唯「とにかく!人の黒歴史を暴いたり晒したりするのです!」
紬「っていってもねぇ・・・」
澪「あ」
梓「どうしたんですか?」
澪「一人いるじゃないか。大きな黒歴史を抱えた人が」
律紬唯梓「あ」
・・・
・・・
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 00:45:38.01 ID:s2LQ3B7L0 [10/12]
次の日
律「色々やってみたけど・・・やっぱり掛け持ちなんて面倒だな」
唯「そうだよー、昨日のアレは結構楽しかったけどねー。月に一回くらいでいいよ」アハハ
律「あぁ、だなー」
ピンポンパンポーン♪
放送部『山中先生の学生時代の写真を校内に貼りまくった生徒は大至急職員室にくるように』
律「お、思ったより呼び出しかかるの早かったな」
澪「さわ子先生、カンカンだろうな」
放送部『繰り返しま、きゃっ!?』
さわ子『貸しなさい!・・・軽音部の部員は大至急職員室に来るように!わかったわね!!』
律「うお・・・おっかねー」
唯「この放送も日々のマイクチェックあってのものだよね、うんうん」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 00:49:07.88 ID:s2LQ3B7L0 [11/12]
紬「で、この呼び出し行くの?」スクッ
律「行くしかないだろー?」ガタッ
澪「そうだな、ちょっとめんどうだけど」ガタッ
唯「でもなんで私達だってわかったんだろうね?」テクテク
律「そりゃ、軽音部でしか撮れないさわちゃんのオフショットも混ぜたからじゃないか?」
唯「えー?なんでそんなの混ぜたのー?」
律「澪がやったんだよ」テクテク
澪「ごめんごめん。楽しくなっちゃってつい」アハハ
紬「もう、澪ちゃんったら」ウフフ
律「っていうか、もうバンドの件は生徒にバレてるんだし・・・そんなに怒ることかー?」
唯「歯ギターでとんでもない顔の写真とかあったからね、怒るでしょ」
澪「・・・っと、着いたな」
ガチャ
律澪「失礼しまーす」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 00:54:14.35 ID:s2LQ3B7L0 [12/12]
さわ子「おーまえらがくるのをー待っていたー・・・!」
律「」ビクッ
唯「え、えっと・・・あずにゃんは?」
さわ子「聞いたわよ。梓ちゃんは止めたのに・・・りっちゃんが・・・!」
律「えええぇぇぇぇ!?」
澪「あいつ・・・」
律「いやいやいや!?っていうか、歯ギターの写真貼りまくったのも梓d」
さわ子「言い訳は聞きたくないわ!」
律「うひゃい!?」
さわ子「全く、あなた達には受験生としての自覚というものがないのかしらそもそも高校生という自覚からして」ガミガミ
律「・・・な、中野ぉぉぉぉぉぉ!!!!」
おわり
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