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唯「あずにゃ~ん、お薬の時間だよー」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[代理ありがと] 投稿日:2011/01/27(木) 00:57:00.05 ID:haJVMxip0 [1/15]
梓「はい。飲みます」

唯「お水ー」

梓「んぐんぐ」

唯「どう? だいぶよくなった?」

梓「えぇ、おかげさまで! ありがとうございます唯先輩」

唯「えへへーお大事にー」

梓「そうだ、このあとお散歩いきませんか?」

唯「えーでもまだあぶないよー」

梓「大丈夫です、できるだけ平らなとこ歩きますから」

唯「あずにゃんがそういうならー」

梓「ひさしぶりの外出嬉しいです」

唯「うん!」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 01:01:33.59 ID:haJVMxip0 [2/15]

……


唯「あずにゃんお薬ー」

梓「はい」

唯「お水ー」

梓「んぐんぐ」

唯「今日もだめー?」

梓「はい、まだちょっと胸の辺りが苦しいです」

唯「そっかぁ……背中なでなでしてあげるね」

梓「はい。ありがとうございます」

唯「あずにゃんの背中はちっさいなー」ナデナデ

梓「唯先輩の手、あったかいです」

唯「うん! 早くよくなるといいねー」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 01:05:05.35 ID:haJVMxip0


……


唯「あずにゃんおクスリー……あ、お水も」

梓「はい」

唯「……おクスリ飲めた? お水おいしかった?」

梓「いえ、あんまり」

唯「そっかぁ、ごめんねー」

梓「いつもたすかってます。ありがとうございます唯先輩」

唯「早く調子よくなるといいねー」

梓「そうですね……」

唯「あ、もうすぐあずにゃんの誕生日だねぇ」

梓「そうですね」

唯「いくつになるんだっけ?」

梓「え? あ、19です」

唯「そういえばそうだったねー」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 01:06:49.12 ID:haJVMxip0


……


唯「あずにゃんおくすり、おくすりだよ」

梓「のみます」

唯「ごめんね? お水今日はないんだ」

梓「大丈夫です。飲めますよ」コクン

唯「おくすりおいしい?」

梓「味、しないです」

唯「そっかー」

梓「心配してくれてありがとうございます」

唯「だって大事な大事なあずにゃんだもん」

梓「えへ」

唯「えへへへー」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 01:09:36.97 ID:haJVMxip0


……


唯「あずにゃんこれ、プレゼント」

梓「はい、ありがとうございます。わぁきれいな箱」

唯「おクスリケースだよー。あずにゃんいっぱいおクスリ飲まないとだめだもんねー」

梓「はい、嬉しいです」

唯「あれ? 今日は飲んだっけ?」

梓「はい、飲みました」

唯「そうだっけ……」

梓「……えぇ、飲みましたよ」

唯「そっかぁ……」

梓「私の誕生日の次は唯先輩ですね」

唯「そうだねー」

梓「ちゃんとプレゼント、用意しますね」

唯「うん! 楽しみにしてる!」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 01:13:49.54 ID:haJVMxip0


……


唯「あずにゃんおくすり……」

梓「……えぇ、飲みましたよ」

唯「うん……そうだね。そうだっけ」

梓「忘れたんですか?」

唯「うん……大丈夫……わかってるって……」

梓「あ、これ、食べます?」

唯「ううん、いい。もったいない。もうあとすこししかないし」

梓「そんなこと言わないで半分こしましょ?」

唯「……それならいいよ。ありがとう」

梓「お礼をいうのは私のほうです。いつもありがとうございます」

唯「えへへ、なんで感謝されるのかわからないや」

梓「ありがとうございます唯先輩」

唯「えへー……あずにゃーん」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 01:16:10.01 ID:haJVMxip0


……


唯「あずにゃん……おクスリ」

梓「今日はいいです……まだマシなんで」

唯「ううん、違うの、おクスリもうないんだ……」

梓「そうですか」

唯「ごめんね……ごめんね……苦しいよね」

梓「大丈夫です。ありがとうございます」

唯「なんだか、あずにゃんにお礼言われてばっかだね」

梓「感謝の気持ちでいっぱいですよ」

唯「なにもしてないのに……」

梓「いいえ、側にいてくれてありがとうございます」

唯「……うん……背中なでてあげる」ヨシヨシ

梓「……あったかいです」

唯「あずにゃんの小さな背中……えへへ」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 01:18:27.82 ID:haJVMxip0


……


唯「今日もおくすりなくてごめんねおくすりなくてごめんね」

梓「気にしてませんよ」

唯「ごめんね」

梓「それより何かたべます?」

唯「今日は何も……たべないでいいよ」

梓「だめですよ。ちゃんと食べなきゃ。といっても、あとこれだけです」

唯「おくすり……さがさなきゃ」

梓「いいですよ……おくすりなんてもう」

唯「おくすりないとあずにゃんが死……あがっ、あぁっ」

梓「唯先輩……ありがとうございます」

唯「おくすりないとあずにゃんがだめになっちゃう」

梓「……ありがとうございます」

唯「おくすり……」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 01:22:08.38 ID:haJVMxip0


……


唯「あずにゃん……おくすりー……」

梓「はい」ガリッゴリッ

唯「おいしいの……そこでひろったの……」

梓「おいしいです、唯先輩のくれるものならなんでも」

唯「じゃあこれもあげる……ごはんだよ」

梓「ありがとうございます。おいしいです」ガリッ

唯「えへへーうれしいなー」

梓「はい。うれしいです……」

唯「もっとおいしいものをあげたいんだけど」

梓「気持ちだけで充分です」

唯「ごめんねー……ごめんねー……」

梓「謝らないでください」

唯「あしたもおくすりさがさなきゃ……あずにゃんのおくすりぃ」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 01:26:06.96 ID:haJVMxip0


……


唯「あずにゃんおくすりー」

梓「はい」ガリッ

唯「どう、ちょうしよくなってきた?」

梓「えぇ、ばっちりです……」

唯「そっかぁ……よかった」

梓「唯先輩は大丈夫ですか?」

唯「うん、だいじょうぶ、私はだいじょうぶ……」

梓「お腹すいてませんか?」

唯「うん、さっきそこでいっぱいたべたから……」

梓「……そうですか」

唯「おいしいんだよ……どれもこれも、いっぱいおちてるの」

梓「えぇ。唯先輩はおいしいものを探す天才ですから」

唯「うん……でも、なんだか……はきそー」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 01:30:07.64 ID:haJVMxip0


……


梓「とっても静かで綺麗な夜ですね」

唯「あ、だめだよまどあけちゃ、むしが入ってきちゃう」

梓「いいじゃないですか虫くらい」

唯「でも……」

梓「すこし寂しいんです……唯先輩と、ずっと二人ぼっちだから」

唯「あずにゃーん……」

梓「虫さんでも……まぎれるのかな」

唯「でもでもひかりがもれたらあぶないよ……」

梓「大丈夫ですって……もう、ここには誰もいませんから……私たちだけ」

唯「そうなの……?」

梓「それに、漏れる光ももうないです」

唯「うん……なんだかまっくらなの……こわいなー」

梓「きっと……大丈夫です。きっと……このままでも」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 01:33:12.29 ID:haJVMxip0


……


唯「あずにゃーんあずにゃーんどこー」

梓「ここにいますよ」

唯「まっくらでおくすりさがせなかったーごめんねー」

梓「あぁ、こんなに傷だらけになって」

唯「うん、ごめんなさい。ねぇ、あずにゃんおててにぎってよ」

梓「……はい」ギュ

唯「えへーほんとにあずにゃんだーあったかいねー」

梓「あずにゃんですよ」

唯「あずにゃんいまわらってるー?」

梓「えぇ……笑ってます」

唯「そうなんだーうれしいなー。あずにゃんだいすきー」

梓「私も大好きですよ唯先輩」

唯「ちゅーしてー」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 01:36:26.36 ID:haJVMxip0


……


梓「唯先輩。お誕生日おめでとうございます」

唯「わぁ……そっかぁわたしたんじょうびだーなんさいー?」

梓「20歳おめでとうございます。これ、唯先輩にプレゼントです」

唯「ごめんねあずにゃん……わたしなにもみえないよー」

梓「もってみてください」

唯「ん」

梓「あ、そっち側はもつと危ないですよ」

唯「え? あれ、これなんだろー」

梓「当ててみてください」

唯「んー……んー……」

梓「難しいですか?」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 01:39:37.29 ID:haJVMxip0
唯「あ! わかった。ないふー!」

梓「はい、あたりです」

唯「あずにゃんおりょうりー?」

梓「違います。ほら唯先輩こうやって持って」

唯「うーん……」

梓「それと、もうひとつプレゼントがあります」

唯「まだあるのー? わぁ!」

梓「唯先輩、お薬です」

唯「わたしおくすりのむの?」

梓「えぇ、とってもおいしいです。お水はないけど我慢してくださいね?」

唯「うん」

梓「はい、あーん」

唯「あーん」コクリ

梓「さ、しっかりそれは持って」

唯「ないふー」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 01:43:48.38 ID:haJVMxip0 [15/15]
梓「私のここにね、こうやってあてるんです」

唯「あずにゃーん、どうしてー」

梓「……あ、りがと……います」

唯「ねーあずにゃんからなんかあったかいものでてるよー。おゆ?」

唯「あずにゃん! おゆだよ! ひさしぶりにのめるよ」ゴクゴク

梓「……」

唯「あずにゃん……? どこー、どこー」

唯「え、あ! あがっ、あ、ああぁ……あずにゃ、ん……あずにゃんおクスリの時間だよ」

唯「お薬だよ、ちゃんと飲まなきゃよくならないよ?」

唯「飲んで! 飲んでよ!」

唯「悪いの退治しなきゃ。あずにゃんは重たい病気なんだから! 光を浴びたんだから!」

唯「これで治療しないとみんなみたいに……」

唯「あずにゃ……あれ、うふふふ」

唯「私なんだか眠たいから寝るね。あずにゃん、おやすみ……」


おしまい


コメント

No title

えっ

No title

体に有害な光が世界じゅうに広がって人があずにゃんと唯だけしか世界に居なくなった。んで光を浴びたあずにゃんの治療のために唯が薬あげてたのかな、そのうち唯の精神も崩壊して見るに耐えなくなったあずにゃんが死を選んだのか・・・鬱すぎんだろ

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