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ぬーべー「オヤシロさまの崇り…?」-3

ぬーべー「オヤシロさまの崇り…?」-2
続きです

734 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 21:44:18.48 ID:sbgG6ku80 [62/89]


ザザッ

山狗A『こちら山狗A。配置につきました。命令があればいつでも動けます』

小此木「あー了解。しばらく待機してくれ」

山狗A『了解しました』


小此木「…ふぅ、いよいよ、か」

小此木「で、どうします、三佐?早速おっぱじめますかい?」

鷹野「当然じゃない、すぐに始めなさい」

小此木「……了解しましたぁ」

小此木「全部隊に告ぐ。『終末作戦』開始してくれ」

山狗の皆さん『了解ッ!』



鷹野「ついに、ついに私の夢が成就される時が来たわぁ…。うふふふ」



735 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 21:45:21.83 ID:sbgG6ku80 [63/89]



山狗A「これより、古手梨花がいると思われる納屋への侵入を開始する」

ガラガラッ

山狗A「探せ!どこかにいるはずだ!」


山狗B「見つけた!二階の押入れに隠れていた!」

山狗B「さぁ、かくれんぼはお終いだ!大人しくついて来いっ!…あ、あれ?」

山狗A「どうした?」

山狗B「こいつ、古手梨花じゃねぇっ!」


738 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 21:46:29.58 ID:sbgG6ku80 [64/89]
??「さっそく見つかってしまったか」

??「そのようですね」

山狗B「誰だ、貴様らは!」

山狗A「恐らく古手梨花の友人だと思われますが、どうしますか?」

小此木『ちょっと待ってろ。……拘束しろ。もし抵抗するようなら殺せとのことだ』

山狗A「抵抗するなら殺せ、ですね。分かりました」

山狗B「…だ、そうだ。どうするガキども?抵抗してもいいんだぜ、友達より早く死にたいならな!」

??「ま、とりあえずはお言葉に甘えて、抵抗しておくか…!」

??「やれやれ…。この体じゃあ時間稼ぎ程度にしかならないでしょうが…」

741 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 21:49:57.43 ID:sbgG6ku80 [65/89]


バタンッ!

山狗B「ははは、ガキにしては粘ったじゃねぇか!」

山狗A「顔に一発もらっちまったぜ」

??「くそっ…!」

山狗B「頑張ったご褒美に、苦しまないように一撃で殺してやるよ!」

パンッ パンッ


山狗B「二人仲良くあの世に行くんだな……ん?」

山狗A「な、何だこれは…ッ!?」

744 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 21:53:38.26 ID:sbgG6ku80 [66/89]

小此木『どうしたぁ?始末したのか?』

山狗A「そ、それが…!銃で頭を打ち抜いたら……そんな!」

小此木『おい、落ち着け。何があったか詳しく報告しろ』

山狗A「か、体が、白い靄のようになって……、消えた……?」

山狗B「そんな馬鹿なッ!?」

小此木『そんはずあるか!何らかのトリックだ!よく探せ!』

山狗A「だ、駄目です!どこに死体はありません!完全に消えましたッ!!」

小此木『何が起きたかは分からんが、どうやら逃げられたようだな…』


745 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 21:55:40.14 ID:sbgG6ku80 [67/89]



小此木「三佐。すいません、ガキに逃げられたみたいです」

鷹野「逃げられたですって?使えない無能な兵隊ね!」

鷹野「ふん、まぁいいわ。周囲に既に封鎖されているのよ、すぐに見つかるわ」

鷹野「それよりも、問題は古手梨花よぉ。あの娘はどこにいったのかしら?」

小此木「考えられるのは本家の方ですかねぇ」

鷹野「だったら、すぐに兵隊を向かわせなさい!チャンスは今夜一晩しかないのよ!」

小此木「…了解」

鷹野「全く!これだからガキは嫌いなのよ。人の都合もお構い無しに好き勝手暴れて……」


小此木「……一体、何だったんですかねぇ。昼間のあの騒ぎ」

746 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 21:58:59.75 ID:sbgG6ku80 [68/89]



ぬーべー「…ん。どうやら陽神の術で作った分身はやられたようだ」

玉藻「こっちもです」

ぬーべー「子供たちを逃がす時間を稼げただけよしとするか」

眠鬼「本当に大丈夫なのか?ここは完全に包囲されているんだろ?」

ゆきめ「あの山は子供たちにとっては庭みたいなものなんだって。秘密の抜け道があるらしいの」

ぬーべー「しかし、やはり仕掛けてきたか…」

ゆきめ「圭一くんの読み的中ですね」

玉藻「さすが、というべきでしょう。本当に頭のいい子供だ」


751 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 22:07:17.04 ID:sbgG6ku80 [69/89]



数時間前


圭一「何とか警察も智恵先生たちも誤魔化せたけど……」

広「すげぇよ!本当に警察を言い包めるとは思わなかったぜ」

美樹「ホントホント。まさかあんな手を使うなんて!」

郷子「あそこであんな切り替えし方があるとは思わなかったわ!」

克也「もう芸術の領域だよな!」

まこと「さすが『口先の魔術師』なのら!」

レナ「でも大石さんは、まだ納得してなかったみたいだったね」

沙都子「……でも、本当の問題はこれからでございますわ」

魅音「一難去って、また一難か…」

752 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 22:10:49.39 ID:sbgG6ku80 [70/89]


玉藻「一段落ついたところで、本題に戻りましょう」

ぬーべー「確かに。のんびり傷を癒している暇はない…」

羽入「梨花はいつ殺されてもおかしくないのです。昼の戦いに巻き込まれて死んでもおかしくなかったくらいなのです」

梨花「……そうね。考えてみれば、L5を発症した仲間に殺される事なんて珍しくないもの」

ぬーべー「しかし、ここに来て分からなくなってきた」

梨花「ゆきめと眠鬼の症状の悪化を抑えるために注射を打ちに行った時、探りを入れてみた」

梨花「『山狗を使って僕を殺そうとしてすのですか?』ってね」

羽入「もし梨花を殺そうとしているのが入江一人なら、今まで僕たちでも回避可能だったはずなのです」

梨花「でも、どうやら違ったようね。彼に山狗の指揮する権限は無いらしい」

754 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 22:18:14.17 ID:sbgG6ku80 [71/89]

梨花「山狗を操れるのは鷹野だけ、そう言うと彼はしばらく黙り込んでしまったわ」

羽入「そして教えてくれたのです。彼が鷹野の死に疑問を抱いている事を」

玉藻「つまり鷹野三四は生きているかもしれない」


ぬーべー「それなら彼女の魂が見つからないのも納得できる」


梨花「何故、死を偽装しないといけなかったのか。それは分からないのです、でも」



玉藻「全ては君を殺すため、そして」

羽入「やはり鷹野は研究を完成させようとしてるのですか…」


755 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 22:22:16.33 ID:sbgG6ku80 [72/89]
ぬーべー「犯人が分かったところでどこにいるか分からなければ動きようがない」

玉藻「それ以前に我々は満身創痍。こちらから攻めるにはあまりにも弱っている」

梨花「やはり向こうが接触してくるのを待ってるしかないのですか…」

羽入「精神的に参ってしまうのですよ」

ぬーべー「いつ攻めてくるかさえ、分からないのはキツイな……」


圭一「その話なんだけど、分かるかもしれないぜ」

梨花「え?どういうことなのですか、圭一?」

757 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 22:26:25.25 ID:sbgG6ku80 [73/89]

圭一「いいか?仮に鷹野さんが犯人だとして、自分の死を偽装したんだ。今更あとには引けない」

圭一「しかし、今この村は世間の注目の的になろうとしている」

玉藻「……そうか、昼間の騒動だな」

圭一「その通り。いくら俺が警察を言い包めたとはいえ、あれはその場凌ぎに過ぎない」

圭一「一晩眠れば、一人くらいおかしい事に気づいてもう一度やって来る。大勢の仲間を連れてな!」

圭一「それだけじゃないっ!そうなればマスコミだって放っておかない!報道されれば野次馬もくる!」

圭一「そんな部外者がウジャウジャいる所で何とかって部隊動かせるかぁ?無理だろうな」

圭一「だったら、騒ぎが収まるまで待つか?そんな悠長な事できるなら死の偽装なんて真似しないはずだ!」

圭一「切羽詰っているんだ!じゃあ、どうする?そうだ!残された機会は唯一つ!!」


玉藻「今夜から明日の夜明けまでの間、というわけか」


759 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 22:31:19.64 ID:sbgG6ku80 [74/89]

――――――

ぬーべー「圭一を信じて、用心しておいてよかった」

玉藻「陽神の術の分身を囮にして梨花クンを本家に避難させ、接触があればすぐに逃げられるようにした」

ぬーべー「しっかし、敵がやって来るの待ってるんじゃ、俺たちがあーだこーだ考えるのは無駄だったな」

眠鬼「それに比べ、私たちが昼間暴れたのは案外無駄じゃなかったんだな!」

ゆきめ「そ、そうだね…あははは」

ぬーべー「……」

玉藻「……」


バタバタバタ


ぬーべー「む、どうやら来たようだな」

ゆきめ「室内で応戦するわけにもいきません、外で迎え撃ちましょう」

760 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 22:36:42.11 ID:sbgG6ku80 [75/89]


山狗A「こちら山狗A。本家の周囲に配置完了。いつでも突入できます」

小此木『では、さっそく制圧開始だ』

山狗A「りょうか…あっ!誰か出てきました!」

山狗B「今度は大人が3人にガキが一人かっ!男二人はどっかで見たような……」

山狗A「どうしますか?」

小此木『……始末しろ』

山狗A「了解。全員でかかれ!さっさと始末して、家屋の捜索に移るぞ!」

山狗の皆さん「おおおおっ!」


763 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 22:44:08.75 ID:sbgG6ku80 [76/89]


山狗C「撃ち殺せ!」

ピキピキ

山狗C「な、何ぃーーっ!銃が凍った、だとぉー!?」

ゆきめ「本当なら全員まとめて氷漬けにしたいんですけどね!生憎妖力が足りなくて」

山狗C「くっ!銃が駄目なら肉弾戦だ!女一人に手こずるんじゃな……なにっ!動かない!」

ゆきめ「足元がお留守ですよ?凍らさせてもらったわ。しばらくそこで大人しくしてなさい」



764 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 22:46:37.17 ID:sbgG6ku80 [77/89]


山狗D「こっちも撃ち殺せ!」

ダダダダダダダッ

山狗D「ははは!やったか!?」

玉藻「ふっ。知らないのか?その台詞は『やってないフラグ』だぞ」

山狗D「…?え?じ、銃弾が、空中で止まった?何をした?」

玉藻「本来なら狐火で焼き殺してやるところですが。生憎妖力が足りなくて」

山狗D「なんだ、それ!そ、そのサインペンで何をした?」

玉藻「霊力の無い人間には見えないだろ、この『くだ狐』は。こいつは私と違って慈悲深い、決して命まで奪わない…」



772 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 23:00:08.41 ID:sbgG6ku80 [78/89]


山狗E「諦めろ、命令だ。子供だからって容赦しな

眠鬼「うるさいっ!」ブンッ

山狗E「ぎゃふんっ!」

山狗F「だ、大丈夫か、伊井ーッ!?」

眠鬼「お前たちか、私の仲間を傷つけようとしてるのは!」

眠鬼「そんなこと絶対にさせない!ここで必ず食い止めてやる!」

山狗F「伊井の仇ぃー!」

眠鬼「カタキだぁあ?だったら、こっちも仇討ちだっ!何度もお前らに殺された梨花の仇だぁあああっ!」




ギャァアアーーッ!!!!


775 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 23:03:36.95 ID:sbgG6ku80 [79/89]



小此木「おい、何があった!状況報告しろ!おい!」

山狗G『た、たすけ……ぎゃああああああッ!』

山狗H『ば、バケモノ……プツッ』

プーーーーーーー

小此木「くっ!一体、何が起きている…?」


山狗A『報告します!かくかくしかじか…』

小此木「何?そうか、報告ご苦労」

鷹野「これは、どういうことなの?小此木!何故、たった四人も始末できないの!」

小此木「落ち着いてくだせぇ、三佐。実はかくかくしかじか……」


779 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 23:09:51.56 ID:sbgG6ku80 [80/89]


山犬I「何なんだ、これは…!何なんだ、お前は!」

ぬーべー「俺はただの教師だ!俺の教え子は絶対に守る!傷つける事は許さない!」

山狗I「教師だと?教師なら大人しく教鞭振るってろぉ!」

ぬーべー「そう言うのなら特別授業だ!ただし、俺が振るうのは愛の鞭だっ!歯ぁ食いしばれッ!」



まこと「も、もう走れないのら~」

郷子「まこと、しっかりしなさい!」

魅音「もうすぐ園崎家の敷地だよ。そこまで逃げれば簡単に手は出せないはず」

780 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 23:14:21.19 ID:sbgG6ku80 [81/89]

美樹「ち、ちょっとくらい休ませてよぉ…」

克也「さすがに疲れるぜぇ…」

圭一「なんだ、だらしないな!都会の奴はやわでいけないぜ!」

レナ「仕方ないよ。レナたちはこの山道もやれてるけど、広君たいは初めてなんだよ?」

沙都子「それもこんな暗い中だと、余計に疲労してしまうのでございますわ」

広「はぁ、はぁ…。ここまで逃げれば十分じゃないのか?ぬーべーたちが今頃ぶっ飛ばしてるだろ?」

梨花「運命の力を甘く見てはいけないのです。僕を殺す事をそう簡単には諦めてくれないのです」


785 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 23:19:35.81 ID:sbgG6ku80 [82/89]


圭一「少しだけ休むか。3分だ!それ以上は危険だ」

梨花「……わかったのです。僕のせいでみんなのこんな危険な事に巻き込んでごめんなさいなのです」

圭一「今はそんな事気にしてないで、生き延びる事だけ考えるんだ!」

圭一「運命?運命なんて諦める理由にならねぇよ!簡単に打ち破れる!俺たちなら!」

圭一「だからよぉ、しっかり生き抜いて、全部片付いたら!へへへ、色々サービスしてもらうからな~!」

梨花「分かったのです。どんな事でもしてあげるのですよ」

圭一「約束だぜぇ!」



羽入「(聞いてない、僕は聞いてないのです。死亡フラグを立てるような台詞は聞いてないのです。あうあう)」

797 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 23:39:48.38 ID:sbgG6ku80 [83/89]



ぬーべー「さて、そろそろ降参したらどうだ?そちらはもう壊滅状態だ」

山狗Z「そうみたいだな…」

玉藻「観念して指揮官のいる所へ案内しなさい」

ゆきめ「そうすればこれ以上誰も傷つかないで済むわ!」

眠鬼「お前たちの負けだ!」



山狗Z「……ふっ。くっくっくっくっ…」

ぬーべー「……何がおかしいんだ」

山狗Z「いやぁ、悪い。あまりの能天気っぷりについ笑いが抑えられなくてな。くくくくく」

799 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 23:41:02.01 ID:sbgG6ku80 [84/89]

山狗Z「お前ら、倒そうと思えばもっと早く俺たちを制圧できたはずだ。違うか?」

山狗Z「へへへ、まさか、自分たちが俺たちを足止めしていた、なんて思ってるのかぁ?」

ゆきめ「どういう意味?」

玉藻「……!ま、まさか!」

眠鬼「一体何だって言うの?」

山狗Z「やっと、気づいたようだな。くく、足止め喰らってたのはお前たちのほうだ」

ぬーべー「何っ?」


玉藻「鵺野先生、子供たちが危ないッ!!」


803 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 23:43:48.22 ID:sbgG6ku80 [85/89]

山狗Z「とっくに気づいていたよ、家の中に子供たちがいないことは!」

山狗Z「この包囲網の中、逃げられるとすれば裏の山くらいだ」

山狗Z「くっくっ、さっきの質問に答えよう。俺たちの指揮官はどこだ、って質問だ!」

山狗Z「指揮官は今頃、逃げたガキども追って、山ん中だろうよ!銃持った兵隊何人も連れてな!」

眠鬼「こ、ここにいるのが全員じゃないのか!?」

山狗Z「後備えくらい用意してるに決まってるだろ!」

ゆきめ「せ、先生!」

ぬーべー「くそっ!やられたっ!」


804 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 23:44:42.62 ID:sbgG6ku80 [86/89]
ぬーべー「そこをどけっ!」

山狗Z「おーっと!ここは通さないぜ!へへ、立場逆転だな!」

山狗Z「一分一秒でも長く、足止めし……うぎゃああっ!」

玉藻「鵺野先生!ここは我々が引き受けるので!早く行って下さい!」

眠鬼「頼んだよ、お兄ちゃん!」

山狗の皆さん「行かせるなあああああっ!」

ゆきめ「私が氷で道を開きます!さぁ、行って下さい!」カチカチカチ

ぬーべー「ここは任せたぞ!」

808 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 23:52:33.01 ID:sbgG6ku80 [87/89]



魅音「よし、そろそろ行こうか」

美樹「えぇ?もう?」

まこと「もっと休みたいのら…」

レナ「もうひと踏ん張りだよ!頑張って!」

沙都子「しっ!静かにしてくださいまし!」



カラカラ


克也「な、何だよ、この音…」

魅音「……沙都子のトラップだよ」

812 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 23:54:34.21 ID:sbgG6ku80 [88/89]

レナ「…誰かがこっちに近づいてきているんだね」

圭一「そうみたいだな」

広「き、きっと、ぬーべーだろ?悪い奴全員倒したから迎えに来たんだよ!お、おーい!ここにい

魅音「うわっ!ば、馬鹿!大声出すな!」

沙都子「忘れたのでございますか?落ち合うのは魅音さんの家の約束ですわ!」

郷子「じ、じゃあ、誰が来てるっていうの…?」


レナ「……想定してた可能性の中でもかなり悪い部類だね」

813 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 23:56:16.39 ID:sbgG6ku80 [89/89]
圭一「へへへ。でも、まださいあ

梨花「『最悪じゃない。最悪じゃなければ最高と同義だ』なのですね、圭一」

圭一「おいおい、梨花ちゃん!そりゃあ、俺の決め台詞だぜ?」



カラカラ


カラカラカラ


美樹「ど、どんどん近づいてくる!」

まこと「怖いのらー」

魅音「この速さなら園崎家の敷地に入る前に追いつかれる」

沙都子「で、でしたら戦うしかありませんわ!」


814 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 00:00:32.88 ID:rHg2vvjg0 [1/64]

レナ「そうだね。きっと向こうはレナたちが攻撃してくるなんて思ってもいないはず」

圭一「奇襲をかけるのか、いいねぇ!逃げ回るなんて俺たちの性に合わないと思ってたんだよなぁ!」

広「ほ、本気でいってるのか?ぬーべーたちが止められなかった敵だぞ!」

梨花「そうとは限らないのです。包囲網を抜けられる事を想定した別部隊がいただけかもしれないのです」

魅音「そうだね。まともな指揮官ならそれくらい用意してるだろうね」

克也「つ、つまり、ぬーべーたちは負けたわけじゃないのか…」

郷子「そうよ、たかが武装した人間相手にぬーべーが負けるはずないもん」


816 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 00:06:03.24 ID:rHg2vvjg0 [2/64]


魅音「いい?子供相手だと思って、向こうは油断してるはず」

魅音「そこに不意打ちをかければ、相手が幾らプロだって隙が出来る!そこを見逃さずに叩く!」

圭一「へへへ、それだけで良いのか!」

沙都子「楽勝でございますわ」

広「か、簡単に言うなよ!そんな針の穴に糸を通すようなまね、武装した兵隊相手にやれっていうのかよ!」

梨花「無理にとは言わないのです。広たちは逃げてくれても構いません」

レナ「レナたちは部活でこういうこういう事慣れてるから」

郷子「そ、そんな…!」

広「そんなことできるはずないだろ!狙われてる本人置いて逃げるなんて!」


818 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 00:08:00.92 ID:rHg2vvjg0 [3/64]
カラカラカラッ!


美樹「も、もうすぐそこまで来てるわ!」

魅音「悩んでいる暇はないよ!覚悟を決めないと」

梨花「僕の事は気にしないでくださいなのです。ここまで一緒にいてくれただけ十分なのです。僕は幸せ者なのですよ。にぱー☆」

克也「り、梨花ちゃん…」

沙都子「簡易ですけど罠を仕掛けなおしてきましたわ」

魅音「ありがと、沙都子。まずは、そのトラップで敵の分散だね、基本中の基本の戦術」

レナ「分断されて焦っている所を襲撃するんだね」

822 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 00:11:22.55 ID:rHg2vvjg0 [4/64]

圭一「広!決めろ!戦って生き延びるのか!逃げ切って生き延びるのか!」

広「うっ……」

魅音「駄目だね、即決できないようじゃ足手まといになる。みんなは逃げるんだ」

まこと「でも…!」

魅音「誰も責めないよ。武装した大人相手に戦えっていう方が無理な話だもん」

魅音「ここまで、梨花のために力を貸してくれてありがとう。部長としてお礼を言わせてもらうよ」


山狗α「みつけたぁ!ガキどもがいたぞっ!」

沙都子「見つかってしまいしたわ!」

圭一「いいか?俺たちが引きつける!だから、ここに隠れて敵をやり過ごした後、今来た道を戻るんだ!」

克也「そんな…」

レナ「行くよ、圭一クン!」

圭一「分かったな!絶対に捕まるんじゃないぞ!アディオス!」


835 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 00:44:00.06 ID:rHg2vvjg0 [5/64]


鷹野「何て様なのぉ、小此木!包囲網すらまともに張れないの?」

小此木「仕方ないでしょう。この作戦自体、つい数時間前に決まったんですよ」

小此木「その上、この山はあいつらのホームと来たもんだ。後手に回るのは避けられないでしょう」

鷹野「い、言い訳なんて聞きたくないわ!さっさとガキどもを見つけなさい!」

鷹野「女王感染者以外は殺して構わないからっ!」

小此木「了解。お前ら、聞こえたな?相手が子供だからって気を抜くんじゃねぇぞ」


836 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 00:45:00.47 ID:rHg2vvjg0 [6/64]

山狗β「しかし、さっきから、何の音だ」

カラカラカラ

山狗γ「きっとガキたちが遊んでいる時につけたものだろ」

小此木「おい、気を抜くなと言ったばかりだろ。こいつは罠だ」

小此木「こっちの位置を把握するためのもんだ。昼間のうちからこうなる事を想定して準備してたんだろうな」

小此木「相当頭の切れるガキだ」

鷹野「あ、あなた、罠だと知ってて?わざわざ相手にこっちの位置を教えてたの?」

840 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 00:50:31.19 ID:rHg2vvjg0 [7/64]
小此木「よく考えてください。こんな暗い森の中でどうやってガキどもを見つけろっていうんですか」

小此木「どこかで息を潜めってジッとされてちゃあ、見落としてしまうかもしれない」

小此木「だったら、こいつで知らせてやるんですよぉ。何者かが迫ってきているってね」

小此木「そうすれば、きっと何か行動を起こすはずです。出てこないなら炙り出すまでですよ」

鷹野「そ、そんな事まで考えていたの」

小此木「部隊を率いる者としてこれくらいは当然です」

鷹野「し、指揮官は私よぉ!」

小此木「だったら、もう少し落ち着いてくださいよ。あなたらしくもない」


鷹野「あ、あんたに私の何が分かるって言うのよっ!」


ガリッ

841 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 00:52:02.32 ID:rHg2vvjg0 [8/64]

小此木「指揮官さんは少し動揺してようだ。お前らはしっかりしろよ」

山狗α「は、はい」

小此木「ん、小枝が折れている…。こっちの方向に進んだのは間違いないだろうな」

カラカラカラ

小此木「そろそろこの音に気づいたはず。何をし掛けて来るか楽しみだなぁ」

小此木「ほぅら!敵が迫ってるぞ!捕まったら殺されちゃうぞ!どう来る、ガキども?」

カラカラ カラカラカラ

小此木「お前ら、集中しろ!どんな変化も見逃すな!どんな音も聞き逃すな!」

山狗β「(だったら、もう少し静かにしてくださいよ…)」


山狗α「あ、みつけたぁ!ガキどもがいたぞっ!」

853 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 01:33:38.77 ID:rHg2vvjg0 [9/64]


魅音「よし、今だ!沙都子!」

沙都子「お任せあれ!ポチッとな、でございますわ!」

カチャ ガリガリ コトッ


シーン

レナ「…あれ?」

圭一「ま、まさかの不発?」


小此木「(……仕掛けてこない。何を企んでる?)」

山狗δ「逃がすか!」

山狗β「フルボッコじゃああい!」

854 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 01:35:30.17 ID:rHg2vvjg0 [10/64]

魅音「…奇襲失敗か。仕方ない、一旦退くよ!」

梨花「沙都子!行くのです!」

沙都子「そ、そんなはずないでございますわ!」カチカチカチ

レナ「沙都子ちゃん!もういいから!」

沙都子「わ、私のトラップが働かないと!り、梨花が殺されちゃう!」カチカチカチ

圭一「沙都子!危ない!早く逃げろ!」

沙都子「…動け、動けっ!動いてくださいましッ!」カチカチカチカチ

山狗δ「まずは一人!」



沙都子「た、助けて…にーにー……」カチカチ

カチャ

856 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 01:40:26.75 ID:rHg2vvjg0 [11/64]
ゴト ガリガリ ドンッ ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

沙都子「……!う、動きましたわ!!」


山狗α「な、何の音だ?」

山狗δ「じ、地面が、ゆ、ゆ、揺れているぞ」

小此木「気をつけろ!何か来るぞ!」

バキ バキバキ バキバキバキバキ

圭一「お、おいおい沙都子。お前、一体どんなトラップ仕掛けやがったんだぁ?」

バキバキバキバキバキ

山狗γ「な、何だ?何かが、森の奥から……」

861 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 01:46:43.47 ID:rHg2vvjg0 [12/64]


鷹野「何よ、あれぇ!」

山狗α「い、い、い、岩だっ!巨大な岩の塊がこっちに転がってくる!」

ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ

山狗β「いやああああああああああああああ」

小此木「…くくく、想像以上だ!トンでもないもの仕掛けてくれたぜ!」

小此木「全員、回避しろっ!」

山狗δ「言われなくてもおおおおおおおおおお」

862 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 01:48:21.82 ID:rHg2vvjg0 [13/64]
魅音「よ、よし!よくやったね沙都子!奇襲成功だ!」

沙都子「と、当然でございますわ!わたくしのトラップは完璧なのです!」



魅音「敵が合流する前に一人ずつ叩くよ!」

梨花「僕が前に出て、囮になるのです。隙を見て後ろから攻撃してくださいなのです」

圭一「普段なら危険だ、って止めるところだけど、今はそれが一番手っ取り早い」

レナ「大丈夫。指一本動かす前に決めるから。信じて」

梨花「信じているのです。仲間なのですから!」

羽入「(いいのですか?オヤシロバリアーは人間の兵器を防ぐのには向いてないのですよ)」

梨花「みんなが命がけで戦ってるのに、巻き込んだ私が命をかけなくてどうするのよ」

羽入「(あうあう…)」

867 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 02:31:02.19 ID:rHg2vvjg0 [14/64]


克也「行ったみたいだな…」

美樹「そうみたいね」

まこと「沙都子ちゃん、すごいのら!僕らと同じくらいの年齢なのに…」

郷子「梨花ちゃんも。殺されるかもしれないのに、自ら進んで囮になってた…」


広「……なぁ、本当に俺たち逃げていいのか?」

美樹「魅音さんが足手まといだって…」

広「友達見捨てて逃げるなんて、俺にはやっぱりできねぇ!」

郷子「広…」

克也「……そうだな。お、俺もそう思ってたところだぜ」ガクブルガクブル

美樹「怖いくせに、強がっちゃって…。でも、そうよね。逃げるなんてできないよ」

まこと「決まりなのら!」


871 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 02:36:43.20 ID:rHg2vvjg0 [15/64]



山狗δ「ぜぇーぜぇー…。助かった。ま、まさかあんな漫画みたいな事してくるなんて…」

山狗δ「あいつら、何してくるか分からない。早く他の奴らと合流しないと…ん?」

梨花「圭一ぃー!魅音ー!どこ行ったのですかぁ?みんな……あ!」

山狗δ「あれは、古手梨花!」

梨花「あ、あ、あぁ……。圭一ぃー!助けてくださいなのですっ!」

山狗δ「あいつらもはぐれたのか!ちょうどいい、捕まえ

ゴツッ  ドサッ

レナ「まずは一人」

圭一「(い、一撃かよ…)」

魅音「ナイスだよ、レナ!梨花ちゃんもいい演技だった!」

魅音「グズグズしてたら合流されちゃう!急ごう!」

873 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 02:49:39.28 ID:rHg2vvjg0 [16/64]


山狗β「くそっ!ガキどもめ!調子に乗りやがって!見つけたらただじゃ済まさない!」

梨花「だれかー!いないのですかー!さとこー…あ!」

山狗β「飛んで火にいる夏の蟲!殺してやるぅ!」

ガサッ

圭一「今度は俺が華麗に決めるぜ!アルティメト前原サンダーローリングキックッ!」

山狗β「危ねぇ!」

圭一「何ぃ?アルティメト前原サンダーローリングキックをかわしたぁ?やばい!」

山狗β「このガキ!山狗部隊なめんじゃねぇぞ!死ねっ!」

874 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 02:51:13.89 ID:rHg2vvjg0 [17/64]

圭一「なんてね!俺も囮だ!」

魅音「そっちこそ、部活メンバー舐めるんじゃないよ!」

ゴツッ

魅音「ちっ!仕留め損ねた!」

レナ「でも三人がかりなら!」

山狗β「こ、殺してやるぅ…ッ!三人まとめて!」


パーン

山狗γ「そこまでだ!動くとこのガキが蜂の巣になるぞ!」

梨花「くっ…。ご、ごめんなさいなのです、みんな…」

876 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 02:57:55.72 ID:rHg2vvjg0 [18/64]


小此木「ここにいたか…。ほう、どうやら目標を拘束したようだな」

小此木「αとδはどうした」

山狗γ「分かりません。迷っているのか、さっきに岩の犠牲になったか、こいつらにやられたのか」

圭一「へへっ!あるふぁだか何だか知らないけど、お前らのお仲間なら一人ぶっ飛ばしてやったぜ(レナがね)」

山狗β「…ッ!勝手に喋るな!」バシッ

圭一「ぐはっ!痛ってぇ…」


小此木「そうか、一人倒したか。くっくっくっ」


877 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 02:59:02.19 ID:rHg2vvjg0 [19/64]



広「(まずいぞ!みんな敵に捕まってる!)」ヒソヒソ

郷子「(どうするの?)」ヒソヒソ

美樹「(どうするって、助けるしかないじゃない!)」ヒソヒソ

克也「(でも、どうやって!)」ヒソヒソ

まこと「(敵は三人もいるのら!)」ヒソヒソ

広「(躊躇してる場合じゃねぇ!こ、ここは一か八か…!)」ヒソヒソ


??「(それは止めた方がいい。返り討ちに合うだけだ。僕の作戦を聞いてほしい)」ヒソヒソ

郷子「(あ、あなたは…?)」ヒソヒソ

881 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 03:26:18.64 ID:rHg2vvjg0 [20/64]
小此木「……お前ら殺す前に聞いておきたい事がある」

魅音「普通そういうのって逆じゃない?殺される側が聞くもんだよ」

沙都子「冥土の土産でございますわね」

圭一「いいねぇ!じゃあ俺は冥土の土産にみんなのスリーサイズでも順番に聞いていこうかな?」

レナ「はぅ~、死ぬ間際まで変態さんなんだね、圭一君……」

山狗β「(こいつら状況が分かってるのか?なんでこんな落ち着いていられる!?)」

小此木「ふんっ、肝の据わったガキどもだ。嫌いじゃないぜ」


882 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 03:31:13.77 ID:rHg2vvjg0 [21/64]
小此木「今夜、襲撃があると気づいたのは誰だ?」

圭一「俺だよ!あんたらの考える事なんかお見通しなんだよ」

小此木「じゃあ、トラップをしかけたのは?」

沙都子「わたくしでございますわ!あの程度のトラップ、朝飯前でございますわ」

小此木「うちのメンバーを倒したのは誰だ?」

レナ「レナだよ。不意打ちとはいえ、一撃で倒れるなんて鍛え方が足りないんじゃないかな?かな?」

小此木「……じゃあ、指揮官は?」

魅音「私だよ!そいつが偶然通りかからなかったら、あんたら今頃壊滅してたのに。惜しかったなぁ」

山狗γ「なにぃ?」

小此木「くっくっくっ、古手梨花。お前、いい仲間を持ったなぁ」

梨花「……」

883 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 03:42:57.49 ID:rHg2vvjg0 [22/64]

小此木「お前らみたいなガキに、ここまで苦戦するとはな…」

小此木「敵ながら敬意を表させてもらう。俺の知っている兵士の中でもかなり優秀な部類に入る」

小此木「残念だ、数年後にやりあったら結果はどうなっていたか。それゆえに惜しい、お前たちを殺さなくてはいけないのが」

梨花「だ、だったら見逃してあげてほしいのです!お前たちの狙いは僕だけのはずです」

梨花「僕はどうなっても構わないのです。煮るなり、焼くなり、犯すなり、腹を引き裂いて臓物を引き摺りだされようとも!」

梨花「だからお願いなのです!みんなを助けてください!」

小此木「……駄目だ」

梨花「俺がそのを認めても、お前の仲間がそれを認めない。そうだろ?」

魅音「へー、よく分かるね!おじさんもなかなか優秀な方だと思うよ!私たちは絶対にそんなの認めないよ!」

梨花「み、魅音……」

884 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 03:44:17.92 ID:rHg2vvjg0 [23/64]

小此木「残念だが、そういうことだ。古手梨花以外にはここで死んでもらう」

小此木「なに、すぐ追いつくさ。少しの間、三途の川原ででも待っててやれ。おい、殺せ」

山狗β・γ「了解」


羽入「(オヤシロバリアー!オヤシロバリアー!オヤシロバリアーっ!!あうあう…!だ、駄目なのです…!)」


ガサガサガサッ

広「お、おい!馬鹿!押すなって!」

小此木「誰だっ!」

レナ「ひ、広くん!?」


郷子「み、見つかった!」

克也「やべぇ!逃げろっ!!」

小此木「他にもガキがいたのか!ここには俺が残る!お前らは追え!」

山狗β・γ「はっ!」

885 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 03:55:34.28 ID:rHg2vvjg0 [24/64]


山狗β「おい!止まれ!殺すぞ!」

広「止まっても殺すくせに!」

郷子「ちょっと!喋ってないで早く行ってよ!」



山狗γ「どこ行きやがった!出て来い!出てこないと殺すぞ!出てきたら見逃してやる!」

美樹「騙されないで!出てったら駄目よ!」

まこと「わかってるのら!」

克也「見つかった瞬間、あの世行きだ!」


富竹(霊)「よし、ここまでは作戦通り。三人の分断に成功」

887 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 04:19:18.23 ID:rHg2vvjg0 [25/64]


山狗γ「どこ行った…?」


にゅーっ

美樹「ここだよ」

山狗γ「後ろか!……いない?」


にゅーっ

美樹「違うよ、こっちこっち!」

山狗γ「また背後に!いない…?馬鹿な!気配は真後ろにあった!耳元で囁かれていたッ!」


にゅーっ

美樹「どこ見てるの。こっちだって(私の役目はろくろ首を活かして、敵を陽動すること)」

山狗γ「いい加減にし

まこと「まことビーム(最大出力)なのらっ!」

ビシャッ

888 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 04:21:04.52 ID:rHg2vvjg0 [26/64]

山狗γ「っぷはっ!冷てぇ!何の液体かけやがった!?」

まこと「まことビーム連射なのら!(僕の役目はまことビームで敵をずぶ濡れにすること)」ピューッ ピューッ ピューッ

美樹「いいぞ、まこと!もっとやってやれ!」

克也「(よし、今のうち、こっそり後ろから近づいて!)」

山狗γ「ち、調子にのるなぁ、クソガキぃいいいいいいいいッ!」

ドス

克也「ぐはっ…!」

山狗γ「同じ手が何回も通じると思うなよ!お前もだ!」

ゲス

まこと「ぎゃあっ!」

美樹「まこと!克也!」

889 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 04:33:39.87 ID:rHg2vvjg0 [27/64]
山狗γ「水鉄砲だとぉ!どこまで!俺をこけにすれば!気がすむんだ!」

山狗γ「まずはチビ。お前から殺す」

まこと「ま、ま、まことビーム…」ピュッ

山狗γ「…ッ!う、う、うおおおおおおッ!死ねぇえええええ!」

ガシッ

克也「う、ううっ……」

山狗γ「仲間を庇ってまず先に死にたいか?だったらお望みどお

克也「お、俺の役目は、こっそり後ろから近づいて、まことのかけた、ガ、ガソリンに火をつける、こと…」

山狗γ「……が、がそりん…?」

克也「へへ、臭いで気づけよ、馬鹿…。襲撃されることが分かっててただの水鉄砲なんか装備するか!」

山狗γ「お、お前はどうやって火をつけるつもりだ?何も持ってないじゃないか!」

克也「残念、だったな…。沙都子ちゃんの改造で俺、指から火が出るだぜ!」

カチャ ボー


ボンッ!!!

山狗γ「ぎやあああああああああああああああああああああああああ」

891 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 04:48:50.45 ID:rHg2vvjg0 [28/64]


山狗β「どこに隠れたぁ!?出て来い!出て来ないと捕まってる友達を殺すぞ!!」

山狗β「5秒だけ待ってやる!5!4!3!2、1、0!はい駄目ー!まず一人殺しまーす!」

郷子「ま、待って!」ガサッ

山狗β「そこかぁ~」

郷子「出てきたでしょ?友達に手を出さないで!」

山狗β「残念でした~時間切れ~!そうだな、一人目は…、お前だああああっ!」

グォンッ

山狗β「が、はっ…!何っ…!?いつの間に背後に?警戒していたの、気づけなかった!」

広『気配を消していただけさ。今のは手ごたえがあった。急所に入ったね』

山狗β「く、クソガキ!」

広『遅いっ!』

ドゴッ

山狗β「ごはっ…!(ガキの身のこなしじゃない!訓練された兵士のようだ)」

広『今のも手ごたえがあったぞ』

892 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 04:52:41.30 ID:rHg2vvjg0 [29/64]
山狗β「ふ、ふざけやがってっ!」フラフラ

富竹(霊)「(急所にいいのを二発。相手はふらついている。畳み掛けるなら今しかない!回復する前に決着を)」

広『いくぞ!』

山狗β「が、ガキが!返り討ちに

ゴツッ

山狗β「か、かかかか、かはっ……」

バタッ


郷子「は、背後が隙だらけだったから、つい……」

広『だ、だからって、何もそんな大きな石で後頭部を強打しなくても……』

広「(暴力女…)」

郷子「ん?何か言った?」


山狗β「あ、あああああ、あああ」

郷子「あ!まだ意識がある!……もう一発いっとく?」

広『……殺さない程度にね』

893 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 05:10:05.52 ID:rHg2vvjg0 [30/64]


チラッ

小此木「(遅い、遅すぎる…。しかし、奴らの要はここにいる4人のはず。ふっ、考えすぎか。あいつらが普通のガキ相手に)」

魅音「普通のガキ相手に負けるはずない、って?」

小此木「…!どうして、私の考えてる事が分かった?」

レナ「簡単だよ。あなたの部下たち、どう考えたって帰りが遅いですよね。あなたもそう思ってたんですよね?」

魅音「あんたは平生を装って、時間を気にする素振りを見せなかった。私たちに動揺を悟られたくなかったからでしょ?」

圭一「だけど、ここに来てついに時計に目をやった。そして一瞬表情が曇ったんだ!俺たちは見逃さないぜ」

魅音「こういう緊迫した状況での体感時間ってのはどうしても長く感じてしまうもんさ」

梨花「実際に経過した時間を知ってしまったあなたは、あまりの遅さに表情を曇らせてしまったのです」


894 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 05:11:41.53 ID:rHg2vvjg0 [31/64]

圭一「あんたの脳裏を過ぎっちまったんだよな、あの二人はやられてしまったんじゃないかって!」

レナ「でも、あなたはその直後に考え直す。敵の要である私たちは既に捉えている、と」

魅音「視線がこっちに向けられたからね。それにさっきのあんたの発言、私たちに敬意を表すだのなんだの」

圭一「あの発言から、俺たち以外を敵だと認識してない事は簡単に読み取れる」

梨花「そして、あなたの唇の両端が一瞬緩んだのです」

魅音「だから分かったんだよ。あんたは広たちのことを完全に舐めきっているってね」

小此木「……なるほど。揃いも揃って大した観察力だな」

レナ「部活で日々磨かれてるから」

梨花「これくらいできて当然なのですよ」


小此木「やはり、殺すには惜しい人材だ……」

895 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 05:13:08.56 ID:rHg2vvjg0 [32/64]
小此木「どうやら、二人が戻ってくるのを悠長に待っているわけにはいかないようだ」

小此木「残念だが、ここでお別れだ」

カチャ

魅音「…っ!」

小此木「恨むんなら、俺じゃなくて、うちの指揮官さんにしてくれよ」


圭一「……へへへ、冥土の土産に聞かせてやろうか?」

小此木「時間稼ぎか?悪いが付き合ってやる暇は無い」

圭一「気にならなかったか?さっきから沙都子は一言も話してないのを」

沙都子「……」

圭一「まぁ、気にならないっていうなら仕方ない。一思いに殺してくれ」

小此木「ふぅ…、何が言いたいんだ?」


896 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 05:14:36.91 ID:rHg2vvjg0 [33/64]
圭一「あんたなら、ここまで言ったら気づいても良さそうなもんだけどな。じゃあ大ヒント。沙都子の特技は何だぁ!?」

小此木「……ふんっ、まさかこの状況で何か新しい罠でも作ってたとでも言うのか?」

圭一「かぁ~ッ!惜しい!残念賞!沙都子!正解を教えてやれ!」

沙都子「正解は『すでにこの場所に仕掛けてあるトラップのスイッチを探していた』でございますわ!」

小此木「なん…だと…?」

魅音「気づいてたんじゃないの?この森は既に罠だらけだって」

レナ「そのうちの一つここにあたんだよ」

梨花「だから魅音はあなたの気を逸らすためにあんなことを言い出したのです」


898 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 05:18:31.90 ID:rHg2vvjg0 [34/64]
沙都子「そして、あなたの注意が他の人に向いている間にわたくしが隠していたスイッチを探していたのですわ」

沙都子「それが、これです!さっそく押してみましょう、ポチッとな、でございますわ!」


カサカサカサ

小此木「…!上かッ!」

美樹「残念!二問連続不正解!」

小此木「……っ!?ろくろ首っ!?」

広『正解は下だっ!』

小此木「し、しまったぁ!」

グォンッ


圭一「……へへへ、助けにくるのが遅ぇよ!もうすぐ殺されるところだったぜ」

広『これでも急いできたんだよ、圭一くん』

圭一「ん?そ、その声、まさか…?」

899 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 05:26:45.51 ID:rHg2vvjg0 [35/64]

広『憑依合体、解除ッ!』

シュバッ


広「か、体中が、痛ぇええ……ッ!?」

郷子「広!大丈夫!?」

富竹(霊)「予め、説明しただろ。慣れてない者が憑依合体すると体中が筋肉痛みたいになるって」

美樹「あんたたちも思いっきり殴られてたけど、大丈夫なの?」

克也「へ、平気、平気……うっ!」

まこと「うわあああああああああん、痛いのらあああああああああああ」


900 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 05:40:53.56 ID:rHg2vvjg0 [36/64]
梨花「よ、よかった、みんな無事で……」

レナ「よかった、じゃないよ!自分ひとりが犠牲になって私たちを助けようとするなんて!」

魅音「あれ、おじさん、ちょっと悲しかったなぁー」

梨花「ご、ごめんなさいなのです…」

圭一「梨花ちゃん、見かけによらず大胆だよなぁ。あんまり無茶するなよ」

沙都子「それは、こっちの台詞でございますわ、圭一さん!何なのですか、最後のあれは!」

レナ「いきなり何言い出すのかと思ったよ!」

魅音「わたしたちがフォロー入れなきゃばれてたよ。最初から罠なんてないって!」

圭一「し、仕方ないだろ!広たちが来てるのに気づいて、どうにかして小此木に隙を作らないといけなかったんだから!」


富竹(霊)「怪我人は出たが、全員無事生き残った。この勝負、君たちの勝ちだ」

羽入「よ、よかたのれす。ううっ…本当によかったのれす……ううっ」


903 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 06:15:15.43 ID:rHg2vvjg0 [37/64]
もう惰性で書いてるお…、ピークはやっぱり圭一vs眠鬼だお…
後はもううんこだお…、左肘が痛いお…、もう辞めたいお…

904 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 06:37:21.52 ID:rHg2vvjg0 [38/64]



鷹野「何なのよ!あのクソガキどもッ!このままじゃあ、わたしは……」

ガリッ

鷹野「い、いや、いやぁよぉ…っ!ま、まだ、おじいちゃんの研究が…!」

ガリガリッ

鷹野「どこ行ったの、小此木ぃいいっ!早くガキどもを殺しなさいっ!」

鷹野「早く古手梨花を捕まえなさいよぉおおっ!早く…!ううっ……」

鷹野「あ、あいつらが追いかけてくる!いやぁ!あそこには戻りたくなぁいっ!!おじいちゃん、ジロウさん。助けてぇ…」


ガサガサガサ

鷹野「ひぃ…っ!何よぉ~!誰?私をどうする気よっ!」

ガサガサガサ

鷹野「来ないで…!いやぁああっ!来るな!近づくなあああっッ!!」


パーンッ!!

906 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 06:39:50.41 ID:rHg2vvjg0 [39/64]


ぽわーん(霊水晶通信モード)

ぬーべー「そうですか、子供たちは全員無事なんですね?」

富竹(霊)『ええ、怪我人は何人かいますが、命に別状はないでしょう』

ぬーべー「子供たちだけで、あの山狗部隊を倒したのか」

ぬーべー「ははは、あいつら、どんどんたくましくなっていくな…」

パーンッ!!

ぬーべー「!?銃声?ここから近いぞ…!」

907 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 06:40:43.05 ID:rHg2vvjg0 [40/64]



鷹野「いや、来ないで、いやよぉ…来ないでぇ……」ガリガリ

ぬーべー「た、鷹野さん!やはり生きてたのか……」

ぬーべー「じゃあ、今の銃声は?」

山狗α「な、何故、鷹野、さん、さ……」

ぬーべー「……鷹野さん、あんたが撃ったのか」


鷹野「あ、あなた誰よぉ!来ないでって言ってるでしょ!」ガリガリ

ぬーべー「そ、その喉の傷!雛見沢症候群か!?」

鷹野「うわあああああああああああ」

ぬーべー「…ッ!鬼の手解放ッ!」


パーンパーンパーンパァ--ンッ!!

908 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 06:43:00.24 ID:rHg2vvjg0 [41/64]

カチャカチャカチャ

鷹野「ああ、あああぁぁ……」ガリガリ

ぬーべー「鷹野さん……」


羽入「ぬーべー!大丈夫なのですかぁ!?」

ぬーべー「羽入……」

羽入「…!や、やはり黒幕は鷹野さったのですね……」

ぬーべー「そのようだな…指揮官は抑えた。これで全て終了だな……」


鷹野「おじいちゃん……、ジロウさん……」ガリガリ

ぬーべー「……入江先生に連絡しよう」


入江の要請で間もなく番犬部隊が到着し、山狗部隊は制圧された
鷹野は重度の雛見沢症候群の発症が確認され、入江機関が保護
戦い抜いた子供たちは誰一人かけることなく、古手家へ帰宅
そこにでぬーべーたちに迎えられ、生き残った喜びを分かち合う

こうして長い夜が終わった――――

923 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 11:49:22.98 ID:rHg2vvjg0 [42/64]


数日後


入江「…こちらです。彼女は薬が効いていて、今は落ち着いています。しかし、心が完全に壊れてしまったようで…」

ぬーべー「そうですか……」

入江「本来ならこの入江機関は封鎖されるはずでしたが、私はここに残って彼女の研究を引き継ぐ事にしました」

入江「彼女や沙都子ちゃん、沙都子ちゃんのお兄さん、そして眠鬼ちゃんやゆきめさんの為にも」

玉藻「私もどうやら、感染していると考えて間違いないようです」

玉藻「私もここに残り、微力ながら研究の手伝わせて頂きたいと思うのですが」

入江「そうですか、それは心強い…。是非よろしくお願いします」


ぬーべー「彼女と少し話をさせてもらえますか?」

入江「それは…、いいんですけど、とても口を聞ける状態では……」

924 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 11:50:51.24 ID:rHg2vvjg0 [43/64]

鷹野「…………」



玉藻「一体、何のつもりです」

ぬーべー「分かったんだ。彼女をこんな状態になるまで追い詰めた本当の元凶、本当の黒幕の正体……」

羽入「た、鷹野が黒幕じゃないのですか…?」

ぬーべー「何が何でも研究を完成さえようとしたのは間違いなく彼女の意思。彼女にとってこの研究はそれほど大切なものだった」

ぬーべー「しかし、彼女の背中を突き飛ばし、いとも簡単に人の道を逸脱させ、雛見沢連続怪死事件という惨劇を生み出した真の元凶」

ぬーべー「真の黒幕……、それがこいつだッ…!」

ぬーべー「南無大慈大悲救苦救難……姿を現せっ!」

オオオオオオオオオオオッ


羽入「……!こ、これが…!」

富竹(霊)「真の黒幕……」

925 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 11:54:59.73 ID:rHg2vvjg0 [44/64]


ぬーべー「……こいつは、鷹野の守護霊だ」

玉藻「なるほど。守護霊ですか…。いくら悪霊の気配を探ったところで見つからないのは当然か」

ぬーべー「普段は鳴りを潜めていたんだ。昨日、彼女を見つけたとき、初めて気づいた……」

オオオオオオオオオオッ


富竹(霊)「し、守護霊、ですか…。そんなに重要なことなのですか?」

ぬーべー「ああ。守護霊は人格の形成に大きな影響を与える」

ぬーべー「守護霊が代わると、その人も別人のように変わる…。以前、郷子が経験した事がある」

ぬーべー「この霊が持っている人に対する憎悪の念が、彼女を大きく変えてしまったんだ」

羽入「守護霊は憑いている人を守る存在はずなのに…」


オオオオオオオオオッ


926 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 11:57:40.24 ID:rHg2vvjg0 [45/64]

ぬーべー「彼女が雛見沢症候群を発症したため、今度は逆に守護霊が影響を受けている」

玉藻「悪霊に変わるのも時間の問題です」

羽入「ど、どうするのですか、ぬーべー?」


ぬーべー「…守護霊を交代する。そして、この霊には成仏してもらおう。恨みを忘れて安らかに眠るんだ…」

オオオオオオオオオッ


玉藻「代わりの守護霊はどうしますか」

ぬーべー「ああ、それは…」

富竹(霊)「ぬ、鵺野先生!お願いです!僕を彼女の守護霊にしてくれ!!」


ぬーべー「……あなたならそう言うと思っていましたよ、富竹さん」


927 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 11:59:50.94 ID:rHg2vvjg0 [46/64]

ぬーべー「南無大慈大悲救苦救難…彷徨える哀れな霊に魂の救済を……」

オオオオオオオオオォォォォォ…………

羽入「消えてゆく……」

鷹野「あっ…、ああ……」


ぬーべー「富竹さん……」

富竹(霊)「はい……」

すぅー

鷹野「……あっ。う、ううっ…………じ、…さ……」


930 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 12:01:57.00 ID:rHg2vvjg0 [47/64]

富竹(守護)「ごめんよ、鷹野さん。僕は君の心がこんなに傷ついてるとは知らなかった。そして、癒してあげられなかった」

富竹(守護)「僕はもう君を離さない。ずっとそばにいる…。そして君を今度こそ守ってみせる」

富竹(守護)「これから大変な日々が待っている。だから今は眠ろう……明日を生きるために」

富竹(守護)「もう誰にも君の心を傷つけさせない。誰よりもそばで君を守って見せるから……」

鷹野「ああ、ああああっ…!ううっ…、ううううっ……ジロ、さ、ん……」

鷹野「うああっ、うわああああああああぅっ」



ぬーべー「彼女ならきっとやり直せるだろう。愛する事の大切さを思い出したはずだからな」

玉藻「愛は無限の力に変わりますからね」

羽入「玉藻ったら、らしくない台詞なのですよぉ~。あうあう」

玉藻「ふん、以前ある男にそう教えられたんだ……」



931 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 12:04:48.38 ID:rHg2vvjg0 [48/64]



圭一「何だよ!もう帰っちまうのか!?」

広「まぁね。怪我も治ったし、向こうの友達も心配してるだろうしさ」

レナ「寂しくなるね」

郷子「うん…」

魅音「本当なら駅まで見送りに行きたいんだけどさ」

沙都子「ぬーべーが授業受けろってうるさいのでございますわ!」

ぬーべー「当たり前だ!いろんな事があったせいで一週間ぶりの学校だぞ!初日からサボタージュするな!」

眠鬼「ちぇっ!私一人くらいいいじゃないか!」

ぬーべー「駄目だ!」

まこと「ぬーべーはケチなのら」

一同「あはははははは」

933 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 12:06:41.24 ID:rHg2vvjg0 [49/64]

梨花「みんな、本当にありがとうなのです。僕が生きていられるのはみんなのおかげなのですよ」

美樹「何よ、あらたまって」

克也「感謝の言葉なら、この一週間で聞き飽きたよ」

梨花「それでも言わずにはいられないです。僕の感謝の気持ちはどれだけ言葉にしても尽きる事はないのです」

梨花「広、郷子、美樹、克也、まこと。圭一、魅音、レナ、沙都子、眠鬼。そして、ぬーべー、ゆきめ、玉藻」

梨花「みんながいたから運命を乗り越えられたのです。諦めていたはずの昭和58年の7月に行けるのです」


梨花「本当にありがとうなのです!にぱー☆」


934 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 12:09:30.53 ID:rHg2vvjg0 [50/64]

圭一「おいおい、梨花ちゃん、忘れてないよな?あの戦いが終わったら、色々サービスしてくれるはずだろぉ?ぐへへへ」

梨花「みぃー?」

圭一「おおい!とぼけるなよぉ!!」

梨花「冗談なのです、ちゃんとサービスするのですよ!ぬーべーが」

ぬーべー「ええ?俺?」

梨花「忘れたのですか?約束したのです。夏休みの宿題、いっぱい出すって!」

ぬーべー「そうだったな!」

梨花「圭一もサービスしてあげてほしいのです!いっぱいいーっぱいなのです!」

圭一「いいぃッ!?サービスってそれかよぉ!」

ぬーべー「そうか!仕方ないなぁ!圭一、覚悟しろ?エグイくらいの量だしてやるかな!」

圭一「か、勘弁してくれよぉ~っ!」

梨花「圭一。ふぁいと、おー!なのですよ」

937 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 12:12:49.17 ID:rHg2vvjg0 [51/64]



魅音「じゃあね、みんな!また遊びに来てよ!」

郷子「夏休みになったら、絶対来ます」

広「その時は一緒にサッカーしようぜ!」

圭一「へへ、上等だ!俺のアルティメット前原サンダーローリングキック見せてやるぜ!」

レナ「前は不発だったもんね」

まこと「またみんなで梨花の家に泊まるのら!」

眠鬼「今度は枕投げもしようぜ!」

梨花「はいなのです。お掃除して待ってるのですよ」


ぬーべー「……さあ時間だ」

広「あぁ帰ろう。俺たちの町、童守町へ………」

938 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 12:19:36.47 ID:rHg2vvjg0 [52/64]
ご愛読ありがとうございました!>>1先生の次回作にご期待ください!

保守、四円、ご指摘などなど、最後まで付き合ってありがとうございました
ネタのつもりがノープランで普通にSS書き始め、何度投げ出しそうになったことか
後半投げやりになったとはいえ、物語はここで一応、区切りをつけることが出来ます
しかし、物語はもうちっとだけ続くんじゃな

各自で選択してください
この続きの世界を読むか読まないか、信じるか信じないかはあなた次第です

954 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 13:06:19.61 ID:rHg2vvjg0 [53/64]



美樹「いいなぁ、玉藻先生。ここに残るんでしょ?」

玉藻「研究のためだ。君たちには帰るべき場所があるだろ」

ゆきめ「みんな心配してるよ。早く帰って安心させてあげないと」

克也「そうだな。俺も早く妹に会いたいぜ……」

広「出たな、克也のシスコン魂!」

克也「うるせぇ!」

ぬーべー「電車の中では静かにしろ!」

郷子「何もぬーべーが童守町まで付き添ってくれなくてもいいのに」

まこと「僕たちだけでも帰れるのら」

ぬーべー「そういうわけには行くか!」


955 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 13:07:30.98 ID:rHg2vvjg0 [54/64]

プルルルルルルル

アナウンス『ドアが閉まります。ご注意ください』


ゆきめ「それじゃあ、元気でね。夏休み、またおいで!カキ氷なら好きなだけ食べさせてあげるから!」

郷子「うん、楽しみしてるよ」

広「じゃあな!みんなにもよろしく伝えてくれ!」

プシュウウウ



ゆきめ「行っちゃいましたね」

玉藻「ああ、帰るか」


957 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 13:10:03.95 ID:rHg2vvjg0 [55/64]


大石「おやぁ、奇遇ですねぇ。玉藻さん。デートですか?うん?確かそちらは…」

ゆきめ「私は鵺野先生一筋ですから!勘違いしないでください!」

玉藻「ただの見送りです。子供たちが帰るというので」

大石「今回は色々大変でしたねぇ~。噂で色々聞きましたよぉ」

大石「しかし、皆さんのおかげで定年前に連続怪死事件の真相をする事が出来た。感謝してますよ」

玉藻「どこまで知っているんですか、警察は」

玉藻「警察は何も知りません。梨花ちゃんが私だけに教えてくれたのです」

大石「肩の荷が下りました。これで何も思い残す事はない」

ゆきめ「それも子供たちの頑張りのおかげですね」


960 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 13:14:08.65 ID:rHg2vvjg0 [56/64]


大石「それでは、私はこれで。色々忙しくて」

ゆきめ「雛見沢連続怪死事件が解決したのに?」

大石「警察の仕事はそれだけじゃないんですよ。傷害事件や詐欺事件、盗難事件。子供を狙って通り魔も」

大石「近頃ここらへんで不審者が出るという情報もありますし。一段落着いたと思ったらこれでしょう?嫌になるねぇ」

大石「ま、定年までこき使われるつもりです。それでは」

玉藻「そうですか。では、我々も帰るとしよう」

大石「あ、そうそう、これ」

ゆきめ「何ですか?」

大石「不審者警戒のお知らせです」

玉藻「……そうですか。“あ”いつがこの町の近辺に……」


村人1「あんれぇまー。随分派手な格好をした人じゃのう」

村人2「最近はあんなハイカラなのが流行っとるんじゃろうか」

??「…………」

963 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 13:19:14.18 ID:rHg2vvjg0 [57/64]


まこと「うわー、町がドンドン遠ざかっていくのら」

美樹「こら、はしゃぐな!」

広「どうした、ぬーべー、怖い顔して……」

ぬーべー「あ、ああ。何かが、何かがおかしい気がするんだ(何だ?何だこの言い知れようのない違和感は……?)」

ぬーべー「(途轍もない重要な見落としをしている気がする……!くそっ…!何だ!?)」

郷子「何がおかしいって言うのよ。梨花ちゃんは助かったじゃない」

広「黒幕を捕まえて、彼女を殺そうとする運命の力に打ち勝ったんだろ、俺たち…」

ぬーべー「……はッ!!それだッ!!何で気づかなかったんだ!まずい…梨花が危ないッ!」

克也「な、何がどうしたって言うんだよ!俺たちにも分かるように説明しろよ!」

ぬーべー「……消えてなかったんだ!あの村を覆ってた異質な力…!運命はまだ彼女を殺す事諦めていないッ!」

一同「ええぇっ!?」

ガラガラガラ

ぬーべー「急いで雛見沢に戻らないと!」

美樹「無茶よ!走行中の電車から飛び降りるなんて!」

964 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 13:23:19.62 ID:rHg2vvjg0 [58/64]
梨花「まさか、あんなイレギュラーが運命を打ち破るための鍵だったなんてね」

羽入「いくら欠片を探しても見つからないわけなのです」

梨花「彼らの存在はゲームのバグ、不具合みたいなもの。実際にプレイしないと見つけられないってわけね」

羽入「と、ところで梨花!約束どおり、玉藻がエンジェルモートの特製パフェをテイクアウトしてきてくれたのです!さっそく…」

梨花「嫌よ。私甘いもの苦手だもの」

羽入「そ、そんなぁ!」

梨花「……ふふっ。冗談よ、羽入。今回はあなたもずいぶん役にたったじゃない、ご褒美に食べてあげるわ」

羽入「あ、ありがとうなのです!!で、では、さっそく…!」

ザッ ザッ ザッ

??「……」

梨花「……?あなたは誰なのですか?僕に用ですか?」

羽入「(派手な格好なのです。口紅か何かのキャンペーンなのですか?)」

??「…………赤が好き?白が好き?それとも青が好き?」

梨花「……?しいて言うなら青なのです……」


カナカナカナカナカナカナ

965 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 13:24:50.92 ID:rHg2vvjg0 [59/64]
ゆきめ「何ですか?その紙に書いてある『A』って」

玉藻「……子供ばかりを狙う殺人鬼さ。以前、童守町にも現れたことがあった」

ゆきめ「そうなんですか!怖いですね…」

玉藻「……ん?この霊気は…」


ドォォォォンッ

ゆきめ「きゃあっ!……先生?どうしてここに?」

玉藻「バキの翼で飛んで帰って来なければいけないほどの急用でもあったのですか?」

ぬーべー「説明は後だ!それより梨花を探さないとッ!……!そ、その紙は!」

玉藻「…?」



村人3「た、大変だあああああああああ。子供が川で溺れてるぞおおおおおお」

村人4「あああああ、あれはっ!あれはあっッ!※※ちゃまぁッ!」

村人3「駄目だッ!息をしていないッ!は、早く、救急車!救急車をよべぇええええ」

967 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 13:26:49.22 ID:rHg2vvjg0 [60/64]




A「青が好きだと言った子は水に落とされ殺される」






974 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 13:38:06.99 ID:rHg2vvjg0 [61/64]




梨花「……結局、私はどう足掻いても殺される運命にあるらしいわね」

羽入「あ、あうあう……」

梨花「黒幕の鷹野さえ、抑えれば私の運命は打ち破れると思った」

梨花「でも、そしたら、今度は意味の分からない殺人鬼が突然出てきて殺される」

梨花「もう、どうしようもないじゃない!」

梨花「私は、運命からは逃げられない。何をしたって昭和58年の6月の袋小路からは脱出できないのよ」

羽入「あ、諦めてはいけないのです!今回はイレギュラーずくめでした!あの殺人鬼もきっとイレギュラーなのです!」

羽入「でも、もう黒幕の正体が分かったのです!次の欠片ならきっと!」

梨花「でも、次の欠片にはぬーべーたちはいない。私たちだけで山狗全員相手に勝てるはずない」

羽入「……。あうあう……」


975 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 13:47:49.68 ID:rHg2vvjg0 [62/64]

羽入「あ、諦めてはいけないのです!諦めたらそこで試合終了なのです!」

梨花「……」

羽入「い、一度発生したバグなら、きっともう一度起きても不思議じゃないのです!」

梨花「……それっていつよ。いつの欠片なの?私はあと何回、昭和58年の6月を繰り返せばいいの…?」



羽入「き、きっと、諦めなければ、また、彼が……彼?彼って誰なのです?」

梨花「……知らないわよ。さっきからあなた何の話してるの?」

羽入「い、今終わった欠片の話を……イレギュラーだらけの欠片」

梨花「イレギュラーってレナのL5発症を圭一が止めた事?」

羽入「それは、今の一個前の欠片なのです!今の欠片はみんなで協力して、く、黒幕を……」

梨花「……誰の事、黒幕って?」

羽入「お、思い出せないのです…!欠片自体がバグだった?だから記憶に不具合が生じてるのですか!?」

梨花「……どうでもいいけど、早く次の欠片へ行きましょう」

羽入「お、思い出せない……、何が思い出せないのかも思い出せなくなってきたのです……」


977 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 13:56:50.83 ID:rHg2vvjg0 [63/64]



圭一「なぁ、梨花ちゃん見なかったか?」

レナ「見てないよ?どうかしたの?」

圭一「さっき玉藻さんが梨花ちゃんにって置いていったパフェが置き去りしてあったんだよ」

沙都子「あら?梨花って甘いもの好きでしたっけ?」

圭一「おっかしな~」

魅音「まぁ、すぐ戻ってくるんじゃない?もうすぐ部活の時間だし」

圭一「あんな事件のあとだからって神経質になり過ぎかな、俺」

沙都子「そうでございますわ。圭一さんは考えすぎでございますわ」

レナ「心配しなくても、すぐ戻ってくるよ。ひぐらしのなく頃までには、きっとね」



魅音「あれ?ぬーべーたちだ。どうしたんだろう血相変えて………」



カナカナカナカナカナカナ



978 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 14:01:35.28 ID:rHg2vvjg0 [64/64]
やったああああああああ!やったよぉ悟史くううううううんッ!見ててくれたぁ!
バッドエンドにしてやったああああああよぉおおおおおおおおおっッ!!!
最後までやり遂げたよ、褒めてくれるよねぇ!悟史くん、悟史くん!ねぇ悟史くんってば!
あははははははははははははははははははははははははははははははははは

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