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ハルヒ「東中出身、涼宮ハルヒ・・・只の」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 19:19:38.21 ID:c0pQEi8p0 [1/42]
先生「では、次のかた自己紹介をどうぞ。」
ハルヒ「h」
キョン「俺の名はキョン!只の人間には興味は無い!!この中に・・・
宇宙人、未来人、超能力者、無自覚の神が居たら俺の所まで来い・・・
以上!頼むよ!!!」
ハルヒ「」
先生「」
クラスメイト「」
先生「では、次のかた自己紹介をどうぞ。」
ハルヒ「h」
キョン「俺の名はキョン!只の人間には興味は無い!!この中に・・・
宇宙人、未来人、超能力者、無自覚の神が居たら俺の所まで来い・・・
以上!頼むよ!!!」
ハルヒ「」
先生「」
クラスメイト「」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 19:25:29.73 ID:c0pQEi8p0 [2/42]
ハルヒ「・・・何なのかしら・・・あいつ、私の台詞を横取りする様な事を言ったわ。
もしかしてエスパー?仲間を探して・・・とか!?話を聞かなきゃ!」
<ガラッ クラスメイト「ヒソヒソ」
ハルヒ「?どうしたの皆?」←自己紹介は普通にしたのでそれなりの第一印象だった
朝倉「あ、涼宮さん・・・ほら、あの人・・・・・・。」
キョン(ツインテール)「フンスッ」
ハルヒ「・・・うわぁ・・・・・・何アレ・・・・・・」
朝倉「話しかけない方が良いわよ・・・。」
ハルヒ「うん・・・。」
・
・
・
キョン(ファイブテール)「おい三日も放置か?」
ハルヒ「うわぁっ!!!」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 19:28:28.10 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「何よその髪型!!!宇宙人とでも交信しているつもり!?」
キョン「否っ!!!神とだ!!!曜日によって本数を変えている・・・日曜日は
7本になる。」
ハルヒ「聞いてないわよ・・・・・・。」
キョン「しかしよく分かったな、俺が何かを交信しているという所まで突き止めたのは
お前が始めてだぞ、ハルニャン。」
ハルヒ「なっ・・・何よそれやめてよ!!!気持ち悪いわ!!!」
朝倉「ハルニャン・・・。 プッ」
ハルヒ「あんたも笑うな!!!」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 19:33:51.29 ID:c0pQEi8p0
谷口さん「涼宮・・・お前も大変な奴に関わったもんだなぁ。」
ハルヒ「あいつの事知ってるの?変態同士で繋がりがあるのね・・・。」
谷口さん「女子のバストサイズ表を作ったくらいでそれは無いだろう!?」
ハルヒ「私が男子のイチモツ表を作っていたらどう思うのよ?早く言いなさい。
朝倉さんに言いつける前に。」
谷口さん「・・・・・・ごめん。 え、えぇと・・・ほら、お前な?昔学校の校庭に変な
模様を描いたろ?石灰で。」
ハルヒ「えぇ、描いたわね。何も来なかったけど。」
谷口「あいつはな、それを鶏の血でやったんだよ。冬の日に、上半身裸で。」
ハルヒ「」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 19:38:56.31 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「うげええええぇぇぇぇぇぇ・・・・・・・・・。」
谷口「ま、まぁ他にも色んな噂があるんだよ。女子に声を掛けまくってナンパして、
デートしまくるんだけど・・・何故か皆、藪だらけの山の中とか、蝙蝠が沢山居る
洞窟とか、そんな所にしか連れて行かれなかったそうでな・・・。」
ハルヒ「・・・連れて行かれた子はどうなったの?」
谷口「どうも。そのまま別れてアデューだよ、本当にもう勿体無いぜアイツ。」
ハルヒ「・・・・・・そう。」
・
・
・
キョン「♪」←何やら製作中
ハルヒ「あんた、髪短くしたのね。」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 19:47:57.27 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「あんた、色んな部活に入っているそうね。どうだった?」
キョン「おぉ、ハルヒ。お前も入る部活が無いのか?」
ハルヒ「名前で呼ばないでよ・・・。本当は、私もやるつもりだったの。前にやった人が居るのなら
感想を聞いておきたいでしょ?無駄が省けるしね。」
キョン「そうだな、涼宮。はっきり言って退屈だった。どこかに無いかなぁ、そんな部活。」
ハルヒ「・・・。」
ハルヒ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ!! あるわ!作れば良いのよ!!!」
キョン「何をだ?」
ハルヒ「不思議な部活よ!!!」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 19:57:43.83 ID:c0pQEi8p0
・・・ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!
ヨン「涼宮!!!着いたぞ、ここが新しい我等が部室だ!!!」
ハルヒ「・・・ェッ、ゲホッ!!!胸倉掴まないでよ、セクハラで訴えるわよっ!!!」
文芸部室前
ハルヒ「しかもここ、文芸部室じゃない!!!他に人が居るでしょう!?」
キョン「いや、俺の事前の調べではいないな。ここの学校の文芸部は、昨年度の三年生を
もって廃部になっているんだ。」
ハルヒ「何だ、じゃぁ都合が良いって事ね。そうと分かれば早速よ!!!」
バンッ!
ハルヒ「・・・っ!!!」
キョン「・・・っ!!!」
「「誰も居ない・・・っ!!!」」ガラーン
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 20:06:55.41 ID:c0pQEi8p0
キョン「・・・ちっ、眼鏡っ娘でもいれば華があったのに・・・っ!!!」
ハルヒ「おっとその台詞は聞き捨てならないわっ!!!ここに華が居るじゃない!!!」
キョン「どこだっ!どこに華が居る!!?」
ハルヒ「・・・まぁ、いいわ。とりあえずここを今日から私達のアジトにしましょう。正式な
部活としては許可がおりない事必至だけれど、それでも・・・ここで」
キョン「不思議を探すんだな、ハルヒ。」
ハルヒ「名前で呼ばないで!」
キョン「ははは、そういえば名前といえば、この部活の名前はこういうのでどうだ?SOS団!
意味は、「生徒社会を応援する世界作りの為の奉仕団体」だ!!!」
ハルヒ「・・・そうね、ま、いいんじゃない?正式名はともかく、略称は気に入ったわ!!!・・・
そうだ、ついでにそれで部活としての登録は出来ないかしら?結構まともだから、許可は
降りるかもしれないわ!」
キョン「そうだなハルヒ!!!」
・
・
・
キョン「教師に届出をだそうとしたら、いつもいないんだ・・・。」
ハルヒ(こいつが前科持ちだって忘れてた・・・。)
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 20:19:25.22 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「・・・あんた、どうしたのよその傷?」
キョン「・・・・・・いや、な?この部活にもマスコット的な人物が居ると良いんじゃないかと
思ってな?」
ハルヒ「うんうん、そうね!時代は萌えよ萌え!可愛い子が良いわね!!!」
キョン「そう言うと思って勧誘に言ったんだ。そしたらな、」
ハルヒ「ふんふん。」
キョン「居ないんだ、可愛い胸の大きな、小動物的な女の子が。それで一生懸命校内を
駆け回ってな、それでやっとこさ・・・見つけたと思ったら・・・グスッ・・・な、居たんだ。
可愛い子が、二年生の鶴屋って人なんだけれど・・・。」
ハルヒ「あぁ、あの先輩ね!確かにあの人は、我が部活の名誉顧問に欲しいわ!!!で、どうしたの?」
キョン「無理矢理連れて来ようとしたら、キャーッて悲鳴と共に殴られてしまって・・・。」
ハルヒ「それでその様、と?」
キョン「いや、勧誘25回目にしてついに警察を呼ばれた。」
ハルヒ「怖いわあんたぁっ!!!」ビクビク
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 20:24:54.94 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「全くもう・・・あんたは只でさえ教師にさえ怯えられているんだから、これ以上
厄介ごとを増やさないでよね?いくら同士でも、擁護には限度があるわよ!」
キョン「すまんなハルニャン、面目ねぇ。」
ハルヒ「可愛く呼ばないで。注目を浴びたらどうするのよ!・・・注目、そうだ!サイトよ
サイト、どうキョン!」
キョン「何がどうした?」
ハルヒ「インターネットでSOS団のサイトを作るのよ!そこで不思議を募集すれば、
私達二人で探すよりよっぽど効率も上がるわ!予期せずして部員は全然集まらない
し、それが良いわよ!!!」
キョン「そうだな、それは良いな!しかし、何で部員は集まらないんだろうな!!!」
ハルヒ「・・・あんたが鶴屋さんを泣かせるでしょうが・・・小動物みたいになってたわよ・・・。」
キョン「すまん。」
ハルヒ「まぁそれは解決した事だから良いとして、パソコンをどうしようかしら・・・。」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 20:30:55.01 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「すみませーん、コンピ研さーん。」
コンピ「はい、何でしょう・・・あ。」
キョン「よっ!パソコン一台貸してくれ!!!」 ピシャッ>
ハルヒ「あんたは出てこないでよ!!!問答無用で閉められたじゃない!!!
素直に頼むしか方法は無いのに!!!」
キョン「強奪・・・とかは?」
ハルヒ「脅す材料が居ないでしょっ!!!あのっ、すみませーん!お話だけでも聞いて頂けない
でしょうか!?こいつに変な事はさせませんから!!!」
コンピ「・・・本当ですか?」
ハルヒ「本当です!」(後一歩!!!)
・・・・・・ガラッ・・・・・・「どうぞ。」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 20:36:57.69 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「うわぁ、凄い・・・最新式のパソコンだ!」
コンピ「ふふっ、凄いでしょ。部費だけじゃなくて、皆でお金を貯めて買ったんです。」
ハルヒ(正直欲しいけれど、まぁあの旧式のでも良いかしらね。)「あ、あのですね、」
キョン「その最新式のが欲しいんですけれど。」←部長の手を取りつつ
ハルヒ(どえええええええええええええええええええええええええええええいっ!!!)
コンピ「最新式のが!?え??」 ジロッ
ハルヒ「い、いえ違うんです!そうじゃなくて、あっちの」
キョン「涼宮、妥協する事は無いぞ。強奪したってどうせこいつら泣き寝入りだ。絶対
ゲームとかでも卑怯な手を使う、そんな屈折した表情をしている。」
ハルヒ「あんたは黙ってなさい!!!違うんです、ですからそこの」ムンズッ
ハルヒ「・・・え」
コンピ「・・・え」
キョン「・・・ニヤッ」
↑部長の手を押し当てる。 ハルヒの胸に。
ハルヒ「・・・・・・・・・・・うきゃあああああああああああああああああああああああああっ!!!」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 20:44:28.24 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「・・・・・・・・・・・・・・・プルプル」←胸を押さえ、部室の隅っこに居る。
キョン「いやぁ、良かったなぁ。只でパソコンくれたぞ?強奪とかじゃなしに、
本当にくれたんだ!良かったな、ハル・・・」
ハルヒ「・・・うっるさああああああああああああああああああああああいっ!!!!よっ
よくもよくもよくも女の胸ををか、勝手に男の取引の材料にいいいっ!!??」
キョン「落ち着け、ハルヒ。考えても見ろ、黒髪ロングの美少女おっぱいを数秒触れさせる
だけで数万円のハイスペックパソコンだ、そんな悪くも無い取引だろう。」
ハルヒ「ばっ・・・び、美少女て・・・何よ、それ、そんなの・・・・・・ま、まぁいいわ。直接触られた訳
じゃないし、別に何とも思っていないんだからね!!!」
キョン「おぅ、繋がった。とりあえず、ホームページを作るかな・・・。」カタカタ・・・
ハルヒ「聞きなさいよあんた・・・って、結構手馴れているわね。」
キョン「あぁ、何回か作った事があるんだ、この手のサイトは。」カタカタカタカタ・・・
コンピ平「部長!部長!!!」
コンピ平「部長・・・・・・右手が痙攣してますがどうかしましたか!?」
コンピ「しろくて・・・まぁるくて・・・・・・」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 20:51:03.13 ID:c0pQEi8p0
サイト完成!
ハルヒ「よしっ!これでまず、SOS団は一歩躍進ね!!!」
キョン「そうだな!!!さて、次はビラでも配るか。」ビラッ
ハルヒ「あら、用意がいいじゃない!早速配っていきましょう!」
キョン「・・・と行きたい所なんだが、実は今日俺、この後約束があるんだよ。涼宮、
悪いが一人でやってくれないか?」
ハルヒ「何よ、あんたに友達でも居るっていうの?ふん、まぁいいわ。私一人でも
配れる量だしね。バニーガールにでもなって行こうかしら?」
キョン「すまんな、マスコット代わりの美少女でも居れば任せられるんだが・・・あぁ、
やっぱり俺も配ろう!行くぞハルヒ!!!」
ハルヒ「やめろバカこらバニーを着ないで・・・あぁっ!キョン!!!待ってバニー嫌ああああああ
ああああああああああああああああああああっ!!!!!」
キョン「うおおおおおおおおおハルヒいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!助けて教師が
追いかけてくるううううううううううううううっ!!!!」
ハルヒ「名前で呼ばないでよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
朝倉「あの二人何をやっているのかしら・・・・・・。」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 20:57:54.04 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「・・・今日は学校に行きたくないわ・・・。」
前日のバニーボーイぽろり事件の共犯者として一躍学校で有名になったらしく、
朝倉さんから注意喚起のメールが届いた。いわく、「キョン君の闇を振り払って
あげて!」だそうだ。・・・あの男に、そんな闇がある訳が・・・いや、闇があるから
いかれているのか。
とにかく、今日は休養と行こう。SOS団の事も忘れて・・・
キョン「おーい涼宮ー」
ハルヒ「忘れろ私アレは只の空耳よ。」
キョン「おーいハルヒー」
ハルヒ「眠れ・・・っ!眠れ・・・っ頼むから・・・っ!!!」
キョン「ジョン・スミスー」
ハルヒ「!?」ガバッ!!!
キョン「ジョン!どこに行くんだジョンっ!!!」ワンワンッ!!!
ハルヒ「・・・犬か。」
キョン「ったくあの犬は愛想が無いな・・・お、涼宮。お早う!」
ハルヒ「お早う」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 21:00:48.74 ID:c0pQEi8p0
>>27
このキョンはアレなのです。
>>38
kwsk
ちなみに書き忘れ事項
・ハルヒは髪が長いまま
・キョンは入学時長ロング、今は普通
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 21:07:18.68 ID:c0pQEi8p0
キョン「いやぁ、実は昨日言っていた待ち合わせの人に会いに行ったらいなくてなぁ。」
ハルヒ「聞いてないわよ。」
キョン「そう怒るなよ、せっかくの仮病タイムを邪魔したのは謝るからさ、ホレ
このお茶も奢るし。」
ハルヒ「・・・パフェもよ。」
駅前の喫茶店。私服で二人。
キョン「今日はどうしようかこの後、せっかくの休みだし・・・」
ハルヒ「誰のせいで休んでいると思っているのよ、全く・・・映画館とか図書館とか、そういう
所には行けないわよ。一応、平日だからね。」
キョン「そうだな、じゃぁ不思議探索でもするか?」
ハルヒ「・・・っとそうね、忘れていたわ。不思議、不思議探索・・・うん、良いわね!そうしましょう!!!
店員さん、これお代わり!」
キョン「・・・忘れてた?」
ハルヒ「?どうしたのキョン?」
キョン「いや、何でも。籤でも作ろうかってな。」ゴソゴソ
ハルヒ「籤?そんな物作ってどうするのよ?二人しかいないのに。」
キョン「”二人で探す”か”一人で探す”かの籤さ・・・ほれ、引けよハルヒ。」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 21:14:15.31 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「・・・名前で呼ばないでよ・・・っと、何コレ紅いわ。」
キョン「それは二人で行くって奴だな、当たりだ。」
ハルヒ「ちっ、外したわね。」ズズー
キョン「照れるなよハルヒ、飲んだら行こうぜ・・・まずは駅の近くから探してさ・・・」
・
・
・
ハルヒ「この辺は見晴らしが良いわね。平凡だわ。」
キョン「美少女から突然の告白が来るかもしれんぞ?」
ハルヒ「何よそれ、ギャルゲーかしら?」
キョン「いや、私は未来人です・・・ってな!」
ハルヒ「それは最高ね・・・あ、図書館がある。ちょっと行ってみる?不思議な本とか
あるかも知れないわ!」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 21:14:58.79 ID:c0pQEi8p0
>>44
有難う!
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 21:19:53.75 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「図書館ね。」
キョン「貸し出しカードでも作ってやろうか?」
ハルヒ「その位自分で出来るわよ、世間知らずのお嬢様じゃないんだから・・・あ、あれ
面白そうね。エンディミオン?」
キョン「部室に無かったかそれ?・・・無かったか。」
・
・
・
キョン「この交差点・・・」
ハルヒ「どうかしたの?」
キョン「いや、巨人でも出たら面白いなぁと・・・あぁ、まぁありえないかな?」
ハルヒ「でもそれってすっごく面白いわよね!謎の巨人と戦う組織・・・とかどう!」
キョン「それで小説でも書くか!俺は・・・・・・」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 21:27:41.12 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「・・・・・・ってな事があったのよ。」
谷口「何だそれ!只のデートじゃねぇか!!!」
ハルヒ「ばっ何を言っているのよ!デートじゃなくてこれは部活!SOS団としての活動なのよ!!!
勘違いしないでよねこの変態妄想狂!!!」
谷口「そうは見えないけれどな・・・ま、そうだよな。あいつには朝倉が居るし。」
ハルヒ「へっ!?」
谷口「何だ知らなかったのか?あいつ、朝倉に書いてたんだよラ・ブ・レ・タ・ア」
ハルヒ「うざいわよその言い方・・・でも、あいつが朝倉さんにねぇ・・・朝倉さんも、じゃぁそれを
承諾したって事?」
谷口「いや、承諾したかは分からないが、俺はかなり高い確率でカップルになっちまうと思っているぜ
チクショー。あいつの告白テクは凄まじいからな、どれだけ凄まじいかと言うと・・・」
国木田「校庭に血塗りの魔方陣を描いた事件の後も、普通に彼女を作れる位なんだよ」
ハルヒ「そうなの!?」
谷口「俺の台詞を取るなよ!!!」
国木田「これをここで言わないと、一生台詞が無い気がして・・・。」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 21:33:38.89 ID:c0pQEi8p0
ほうかご!
ハルヒ「・・・でも、気になるわね。朝倉さんへの告白・・・。ちょっと覗いちゃおうかしら?・・・
来たわ!」←掃除用具箱の中に
ガラッ
キョン「WAWAWA忘れ物~ってな!」<ピシャッ!
ハルヒ(あいつ何歌ってんのよ・・・。)
キョン「・・・よし、これで良し、と。後は朝倉からの告白を待つだけか・・・。」
<ガラッ
朝倉「あ、キョン君!」
ハルヒ(来たわね・・・どうなるのかしら?)ワクワク
朝倉「ねぇ、キョンく・・・」
キョン「あぁ、朝倉!急に呼び出して悪いな・・・まぁ、何だ。もう分かってるだろ?早く言うぜ・・・
お前を殺して、涼宮ハルヒの出方を見る。」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 21:39:34.55 ID:c0pQEi8p0
朝倉「え?」
ハルヒ(なっ!?)
キョン「そらよっ!!!」
ヒュッ ・・・ガッ!!!
朝倉「えっ・・・きゃあああああっ!!!????」
振るわれたナイフは、朝倉の制服を軽く裂いた。
朝倉「ま、待ってキョン君!意味がわ、分からないし笑えないわ!」
キョン「あぁ、なんせ本気だからな。」
ヒュッ!ガッ!!!ガシャンッ!!!待って・・・待ってよキョン君!!!
ハルヒ(な・・・何よ・・・え・・・何が起こって・・・!?)
「あいつはアレを、鶏の血でやったんだよ・・・」
「女の子を藪の中に・・・」
「25回目で警察を呼ばれた・・・」
「彼の闇を、振り払ってあげて!」
ハルヒ「・・・・・・・・・っ!!」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 21:47:01.64 ID:c0pQEi8p0
キョン「でやあああああああああああっ!!!」
ヒュンッ!!!
朝倉「きゃあああああああああああああああっ」ガシッ!!!
キョン「・・・・・・。何をしているんだ?」
ハルヒ「それはこっちの台詞よ!!!」
ナイフの刃先は、涼宮ハルヒの右手でしっかりと握られている。健康的な肌は赤く上書きされ、
血はポタポタと垂れ袖口を紅く染めている。
ハルヒ「あんた・・・やっぱり只の異常者なのね!!!ずっと、ずっとずっとずっと!朝倉さんを
殺す気でいたの!?」
キョン「そうとも言えたしそうでもないな。」グリッ
キョンはナイフの柄を捻り、そのままハルヒの手を振り払う。激痛と広がった傷で右手はまともに
動かず、ハルヒは涙を浮かべる。声は声にならない。
朝倉「涼宮さん!!!」
キョン「お前も鍵じゃないのか・・・どうしたもんなかなぁ・・・・・・。」ボリボリ
頭をかきながら、キョンはナイフを放り捨てる。用無しと言わんばかりに。
キョン「俺の負けだ、涼宮ハルヒ。またしても鍵は揃わなかった・・・・・・。」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 21:51:19.57 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「何を・・・言って・・・・・・」
キョン「言っているのか、分からないんだろ?じゃぁ分からないよ・・・。」
ハルヒ「キョン、あんた・・・?」
キョンの目は、しかし異常者のそれでは無くて。どちらかというと、理路整然と行動してきた様な、
そんな目で・・・。
キョン「ハルヒ、俺は異常が大好きだ。非日常が大好きだ。宇宙人や未来人、超能力者に囲まれて・・・
そして、おてんばな神様と共に暮らしていける様な、そんな日常が大好きだ。」
声は震え、嗚咽も混じる。右手の熱さを感じながら、後ろで支える朝倉の体温を感じながら・・・それでも、
キョンの声は冷たく響く。
キョン「どこで・・・間違えたんだろうな、どこで・・・。」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 22:00:50.44 ID:c0pQEi8p0
ある宇宙人が居た。読書好きでひどく寡黙なそいつは、人間になりたいと願いその力を全て
使った。そして、今ある世界とは別の歴史を辿った世界を生み出したのだ。それは恋をしたい
と願った少女の、たった一つのエラー。
しかし少女は少年に選択を託す。元の世界に戻るのか、それともこのまま自分と歩むか。
少年は言う。
キョン「元の世界に帰りたいって・・・」
願いは叶った、「もし何も無ければ」。
宇宙人には敵が居た。宇宙人の故郷の、その遥か上方より来る敵。
キョン「元の世界に帰りたかったのに・・・何故か、それは叶わなかった!俺は、三年前の「この世界に」
飛ばされたんだ!
宇宙人も!
未来人も!!
超能力者もいない世界に!!!」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 22:10:46.92 ID:c0pQEi8p0
元の世界に戻れず、しかし改変された世界の様に鍵も見つからず。
キョン「俺は必至で探した!なのに誰もいなかった!長門も、朝比奈さんも!古泉の野郎も!!!」
情報統合思念体も、未来人のいけ好かない男も、組織も、それ以外の何もかもも!どこにも!!
そしてやっとめぐり合えたハルヒは「不思議探索を忘れる様な、SOS団を忘れようとする様な女」で!
鍵としての可能性があった朝倉も「エラーの無い、只の一般人」で!!!
唯一の救いは「大人になった未来人の少女」だった・・・彼女が居れば、何を失敗してもまた3年前に戻れた!
必ず、元の世界に戻ろうという気力が湧いてきた!!!
キョン「だが、それも今回は全く現れないんだ・・・この世界は、俺が逆行を繰り返す度に少しずつ改変されていて、
そして少しずつ・・・「普通の」世界になっているんだ。そこには宇宙人はいない、TPDDも存在しない、閉鎖
空間も発生しない!!!普通の・・・空間!!!」
朝倉「あ、あなたいい加減にして!一体何を言って!!!」
ハルヒ「ま、待って・・・朝倉さん。もう少しだけ、あいつの話を聞かせて。」
朝倉「涼宮さん・・・。」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 22:15:24.00 ID:c0pQEi8p0
キョン「あぁ、俺はもうあの世界に戻れないんだ・・・あの世界には!!!異常な事をすれば、
向こうへの扉は開かれると思った!でも、そんな素振りは一向に見えなかった!!!」
キョン「もう、駄目なんだ・・・俺は、長門と話したい。朝比奈さんのお茶が飲みたい。古泉と一緒に
ボードゲームに興じたい。・・・それに何より、髪の短いあいつに会いたい・・・。」
ハルヒ「。ジョン・スミス。」
キョン「・・・?」
ハルヒ「・・・っジョン・スミス!!!」
キョン「・・・・・・!?」
朝倉「?・・・・・・???」
ハルヒ「ジョン・スミスって名前に聞き覚えは無いの!?コラーーーーーーーーーッ!!!!!!」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 22:22:05.65 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「ジョン・スミスってのは私が中学校の頃、校庭に宇宙人文字を書いた時に会った
人間の名前!!!心当たりは無いの!?」
キョン「あ、ある・・・。俺が昔名乗った名前で・・・」
ハルヒ「思い出したわ、あんたはそのジョンにそっくりなのよ・・・何よ。まだあるじゃない
不思議が!「過去を遡る少年」がっ!!!どこが普通よ、言ってみなさいよ!!!」
ハルヒ「そんな面白そうな話を勝手に諦めないでよ!!!」
キョン「・・・・・・ハルヒ・・・・・・。」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 22:29:51.35 ID:c0pQEi8p0
キョン「・・・だが、それが何だっていうんだ・・・?今、過去に戻れなきゃ意味が無いんだ・・・」
ハルヒ「だからあんたバカ?この世界がもう普通の世界なら、この先何百年経っても未来から
来る技術なんて出来ないじゃない!あんたが過去に戻った事が事実で、それが私の
記憶にあるのなら・・・過去に戻るタイムマシンは作られるって事でしょ?」
ハルヒ「まだ諦めるのは早いわ、キョン!何よ何よ楽しくなって来たじゃない!これよこれ
不思議!不思議ねこれは本当に・・・ねぇ、キョン?他に何かヒントは無いかしら?
これはきっとSF物の話なんだろうけれど、きっと推理物的要素も含んでいると
思うのよね!その謎を解くにはヒントが要るのよ、早く思い出しなさい!」
朝倉「あ、涼宮さん・・・?まずは病院と、それから警・・・」
ハルヒ「シャラップ、待ちなさい宇宙人候補。そんな物お呼びで無いわ!」
朝倉「えぇ~・・・!?」
キョン「あ、あの・・・涼宮さん?お前、あぁ・・・お前は・・・・・・っ!!!」
ハルヒ「待ちなさいキョン、お前って何よ。きちんと名前で呼びなさい!!!」
ハルヒ「SOS団団長の名前をね!!!」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 22:35:00.67 ID:c0pQEi8p0
・・・数日後。
朝倉「涼宮さん!?何で私がナースの服を着せられているの!?」
ハルヒ「いいじゃない似合っているんだから!!!」
右手に包帯を巻いたハルヒが、快活に笑いながら朝倉さんをいじっている。キョンはそれを
やれやれ、と言った顔で見ていた。
ハルヒ「キョンも何か言いなさいよ、褒め言葉とか褒め言葉とか褒め言葉とか!」
朝倉「あ、キョン君何タダで見ているんですかー?お金取りますよー?」
あんな事があったせいか、朝倉は多少キョンに厳しい。しかし、持ち前の気持ち良さと勘の良さで
キョンの闇が薄まった事を悟り、少しは優しくなった方だ。
朝倉「涼宮さんの右手に痕が残ったらキョン君、きちんと責任を取りなさいよねぇー!」
ハルヒ「バッ何を言っているのよ!!!」
キョン「あぁ、全くだ!!!」
どこかの小動物と比べると、扱いは一筋縄ではいかない様で。
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 22:44:48.28 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「と、ところでそっちはどうなっているのよ!?」
キョン「あ、あぁ今見ている所だ!」
話を逸らして、パソコンの画面を覗き込む二人。ニヤニヤしながら、朝倉もその画面に目を
合わせた。それはSOS団の公式サイトで、地道な演出が効いてかメールが届く様になったのだ。
サイトを消失させる演出が、恐らくは最も効果があっただろう。
ハルヒ「あら、結構来てるわね。」
朝倉「有力な情報はあるの?その、3人の・・・ナガト、アサヒナ、コイズミ・・・さんだっけ?」
キョン「あぁ、名前を出す訳には行かないから、かなり苦戦しているけれど・・・」
でも、もうすぐに会えそうだ。
キョン「県内最多読賞の高校一年生、茶道教室の行事写真、ボードゲーム大会の入賞者・・・最後の
こいつは本物かなぁ?疑わしいぜ。」
ハルヒ「酷い事を言うわねキョン、でもまぁ良いわ。そんな事、実際に探して確かめれば良いじゃない!」
「SOS団、発進よ!!!」
完。
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 22:48:14.96 ID:c0pQEi8p0
・・・という訳で、拙いながらもお付き合い頂き真に有難うございました。数日前にふと思いついて、
唐突に書き出したので文章がアレだったり構成が未熟だったりで読み辛いですが、ご容赦下さい。
いやぁ、疲れた!これだけで疲れるんだから、本物の小説家さんは本当に大変でしょうねぇ!!
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 22:49:53.15 ID:c0pQEi8p0
>>72、>>74
すまん、後半戦も書ける物ならば書きたいけれど、脳みそがアレで書けないんですよ。
誰か書いてくれるなら頼むぜ!
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 23:07:17.53 ID:c0pQEi8p0
>>80、>>81
あまり期待はしないでくれな・・・その、クオリティの方は。
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 23:17:26.84 ID:c0pQEi8p0
プアアア~・・・
ハルヒ「いやぁ、お早う!」
朝倉「お早う、涼宮さん。右手の調子はどう?」
ハルヒ「もうばっちりよ、見て!跡形も無いわ!!」
朝倉「そう、良かったわね!・・・いや、残念なのかしら?もうキョン君にあれこれ気を遣って
もらえなくなるし・・・」ニヤニヤ
ハルヒ「何言っているのよあなたは!!!全くもう・・・キョンはまだ来ないのかしら!」
朝倉「まぁ、今は始発だしね。彼の家からこの駅遠いし、今頃寝坊しているんじゃないの?」
ハルヒ「遅れたら死刑よ!ご飯奢らせまくるわ!!」
朝倉「どっちよ。」
・
・
・
キョン「うおおおおおおお妹よ!そこをどいてくれえええええええええええっ!!!」
妹「キョンくんカバディカバディ~」ドコドコ
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 23:23:20.53 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「遅い!死刑!!罰金一万円よっ!!!」
キョン「俺の家計に死刑宣告!!!」
朝倉「ボケてないで早く買いましょうよ、私お腹ペコペコよぉ~。」
ハルヒ「それもそうね、もう始発まで時間無いし・・・あぁ何この弁当、紐を引くと温まる
シュウマイ弁当?」
朝倉「それおいしそうね、私も買おうかな・・・いや、でもこっちの方が美味しそう・・・ねぇ
これにしない?」
ハルヒ「世界の三大珍味が勢ぞろい・・・良いわね、これにしましょう!」
キョン「本気で俺の財布を軽くする気なんだな・・・まぁ、ハルヒらしいっちゃハルヒらしいが。」
ハルヒ「・・・何よ。「向こうの世界の私」も、いつもこんななの?」
キョン「あぁ、鬼だ。」
朝倉「え、そっちの安いのにするの?じゃぁ私もっと高いの買おっと!」
キョン「テメェ朝倉!!!」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 23:33:18.70 ID:c0pQEi8p0
一向はまず、「県内最多読賞」の少女へ会いに行く事にした。茶道教室は日にちと場所がマチマチで、
ボードゲームの少年は詳細が詳しく分からなかった為だ。
ハルヒ「・・・で、その最多読賞の子が問題のナガトユキちゃんね?あんたがこうなる原因である宇宙人
ってのは・・・ワクワクするわね!どんな不思議ちゃんなのかしら!!」
朝倉「そして、「向こうの世界の私」のパートナーである・・・と。信じ難いのよねぇ。」
ハルヒ「それは間違い無いわよ!あの時、あの場に居なかった人間にしか知りえない事をこいつは知って
いたんだからね!3年前の写真と見比べたら、ジョンとは背格好が全然違うんだもん。」
キョン「あぁ、確かにあの時のハルヒは縞パンで、俺にだけ模様を描かせて、寒いとかお腹すいたとかで
喚いて、警備員に見つかりそうな時はこっちにギュッと抱き・・・」
ハルヒ「勝手な事を言うなああああああああああっ!!!そんな事、あっちでもこっちでもする訳無いでしょう
があああああああっ!!!」ドガバシィッ!!!
キョン「いったぁ!!!」(頬が)
ハルヒ「いったぁ!!!」(右手が)
朝倉「前途多難ね・・・」モグモグ
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 23:38:41.32 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「着いたわ、ここね。」
キョン「また随分と田舎なんだなぁ、ここは。見える範囲が全部田んぼだぞ?」
朝倉「うわ、道を鹿が歩いてる・・・。」
ハルヒ「とりあえず聞き込み開始よ、不思議探索の第一歩はまず人に聞く事!すみませーん、
駅員さーん!!!」
キョン「元気だなぁ・・・。」
朝倉「ほら、キョン君も荷物持って付いて行く!あの子の右手はまだ完治してないんだから!!!」
キョン「分かったよ、待てハルヒ!!!」スタスタスタ・・・
朝倉「・・・さぁて、と。不思議探索・・・ねぇ。向こうの世界の私なんてイマイチぴんと来ないけれど、
まぁ牧歌的な町で息抜きするのも悪くないわ。護身用のナイフも持ってきたし♪」※犯罪です
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 23:46:29.75 ID:c0pQEi8p0
駅員「う~ん、その子の事はよく分からないけれど・・・図書館設備が整っている高校なら、
心当たりがあるね。そこの地図の・・・そうそう、端っこにある方のここだよ。」
ハルヒ「有難うございました!・・・・・・やったわキョン!早速宇宙人ゲットよ!」
キョン「まだ捕まえた訳じゃないだろう、気を抜くな道具を揃えろ!」
朝倉「虫取り網は必要じゃないと思うわ。」
キョン「何を言う朝倉!お前は長門の可愛さを忘れたのか!?あの儚く消え入りそうな、
繊細なガラスの様な可愛らしさを・・・妖精の様に、消えてしまいそうなあの長門を
手で捕まえられると思うのか!?」
朝倉「忘れたとか以前に会った事も無いし!」
キョン「あれ程長門LOVEだっただろうが!長門の為に生まれ長門の為に死んだんだぞ!!!」
朝倉「私ってそんなキャラなの!?というか死ぬって何!?」
ハルヒ「もう二人共静かにしてよ!もう高校まですぐそこなのよ!?怪しまれたらどうするのよ。
長門ちゃんが逃げたら一大事だわ!」
朝倉「だから何で虫取り網を持っているのよ!!!ねぇ二人とも!!!」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 23:50:10.78 ID:c0pQEi8p0
キョン「うおおおおおおお長門おおおおおおおっ!長門おおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
教師A「そっちに行ったぞ捕まえろ!!!」
教師B「押さえ込め!あっ逃げたぞ!!」
キョン「ふははははは妹のカバディを潜り抜けてきた俺を捕まえられると思ったかーーーーーーーーーっ!!!」
ハルヒ「・・・忘れてたわ、キョンってああいうキャラなのよね。」
朝倉「涼宮さんは虫取り網使わないの?」
ハルヒ「あんなの冗談に決まってるじゃない・・・・・・。」
キョン「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお長門おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおああああああああああああああああっ!!!!!!」
???「!??」ビクッ
???「どうしたの長門さん?」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 23:59:06.32 ID:c0pQEi8p0
キョン「・・・・・・っ長門!?」
???「!!」タタタッ
キョン「待ってくれ長門!!!俺は怪しい奴じゃない!!!ちょっとお前に話があるんだ!いや
お前に会いたかったんだ!こっちを向いてくれ!長門!!!俺の事を覚えていないのか!!!
向こうの世界ではあれ程仲良くやっていたじゃないかあああああああああっ!!!」
ハルヒ「だからあんたは怖いのよバカッ!」ボガッ!
朝倉「余計悪い方に行くわ!!!」パカンッ!!!
キョン「痛い!!!」
教師B「まだ仲間が居たぞおおおおおおおおおっ!!!」
教師A「一網打尽じゃあああああああああっ!!!」
キョン「クソッ流石に10人はキツいな!」
朝倉「何で全員農具を持ってるのよ!百姓一揆かしら!」
ハルヒ「教師との鬼ごっこも面白いけれど、今はそんな事してる場合じゃないのよね・・・キョン、朝倉さん、
一旦散りましょう!集合場所は例のところで!!!」
朝倉「分かったわ!健闘を!!」
キョン「うおおおおおおおおおおおおおおおおレイ!?どこ!!??綾波!!!???」
ハルヒ「アデュー!」スタタタタタタタタタタタッ
教師B「散ったぞ!追え!追えーーーーーーーっ!!!」
教師A「一人残さずすけこましたるーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 00:07:20.94 ID:jwdxxkSb0 [1/121]
朝倉「ハァ、ハァ・・・何とか撒いたかしら。涼宮さん、無事だと良いなぁ。」
朝倉「さて、ここは・・・花壇の近く?図書館に行けばナガトって人に会えるのかしらね。
うふふふ、こうなると楽しみになってくるわぁ。」
朝倉「あぁ、でも「長門さんなら、図書館には居ませんよ。」
朝倉「・・・っ!」
???「出てきなさいな、不法侵入者さん。」
朝倉「・・・参ったわね、見逃してくれないかしら?」
???「そういう訳にも行かないのですよ、一応この国は法治国家な訳ですし?ほらほら、
おいでなさいな。別にとって喰おうと言うんじゃないですよ?」
朝倉「・・・そんな事言って、じゃぁその手の武器は何かしら?まるで優等生だけに似合わない
わね、もしかしその顔、作り笑顔?笑ってま~す演技で~♪って感じよ?」
???「ま、おおむねその通りですけれどね、不法侵入者さん。・・・私は喜緑、キミちゃんて読んでね。」
朝倉(こいつ、強いわねぇ・・・。)スラァッ・・・チャキンッ!!!
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 00:17:19.71 ID:jwdxxkSb0 [2/121]
ハルヒ「ハァ、ハァ・・・皆逃げ切れたかしら、心配よねぇ・・・特にキョン。あいつ、何をしても
変な方向に持っていくんだから!この間のデートみたいに上手く・・・ってあれはデート
じゃない!もう何よバカ谷口!!!」
ハルヒ「それはともかく図書館よね・・・でも、これだけ騒ぎになっているからには、普通に教室とか
で避難している可能性もあるわね、何せキョンのヤバさは本当に何かするんじゃないかって
位だったんだから。」
ハルヒ「でも教室には容易に近づけないし、う~ん、それなら・・・顔は見られていないだろうから、
カチューシャを外して・・・と。後は・・・・・・」コソコソ
ハルヒ「ちょっと小さいけれど、この体操服を借りるわね!使った後っぽいけれど、この際変装には
必要不可欠だから仕方ないわね!」
教師C「ちょっとあなた、何やってるの?」
ハルヒ「え!?あ、いやその・・・」
教師C「あなた、一年の長門さん?ほら、教室に戻って。・・・ってアレ、手、怪我してるじゃない!」
ハルヒ(えっ・・・あ、傷が少し開いて・・・)「い、いえ大丈夫です!これ位平気です!」
教師C「何を言っているの!そうやって放っといて、悪い菌が感染したらどうするの!?この辺は
私は確かに昨日まで都会暮らしだったけれど、だからと言って破傷風の怖さを知らない訳
ではありませんからね!ほら、こっちに来なさい!!!」
ハルヒ(しまった何よこの熱血教師!)「いやちょっと本当に大丈夫ですから~・・・」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 00:25:45.43 ID:jwdxxkSb0 [3/121]
キョン「ハァ、ハァ、・・・全く、皆無事だと良いがな・・・朝倉は宇宙人じゃないし、
今のハルヒに世界改変能力は無いから・・・」
キョン「とはいえ、ここは信じるしか無いだろう。あいつらなら教師位平気さ、寧ろ俺の
社会的な立ち位置がピンチだ。捕まったら本気で通報してきやがるからな。」
キョン「長門なら、きっと図書館に居るだろうから、そっちに向かうか・・・あいつなら、この
非常事態にも本に埋もれていそうだ。」
キョン「・・・おっと、これは僥倖。見取り図だ!」
ヨミヨミフムフム
キョン「図書館はこっちだな・・・しかし、何だこの音は?まるでナイフを何かにぶつけている
様な、鋭い音だな。」
教師B「居たぞーっ!主犯格だーーーーっ!!!」
教師A「あいつはいてこましたるーーーーーーーーーーっ!!!いてこましたるでーーーーーーーっ!!!」
キョン「ちっ!只単に県内多読賞の少女に会いに来ただけだってのに、一体何が原因でこうなっちまったんだ!」←
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 00:34:54.08 ID:jwdxxkSb0 [4/121]
朝倉「ハァ、ハァ・・・厄介ね、あなた・・・。」キンッ!
喜緑「ハァ、ウッ・・・あなたもね、ふふふ・・・。」カンッ!
ナイフ→的
朝倉・喜緑(まさかダーツの腕がこんなにも凄まじいとは・・・)
朝倉「カナダ仕込のスローイングナイフ!!!その味を教えてあげるわ!!!」
喜緑「私だって喫茶店の厨房で鍛えましたから!負けられないですね!」
朝倉「何で鍛えるのよ!喫茶店のどこにナイフを投げる要素があるの!?」シュッ!
喜緑「私だってカナダが本場みたいな情報聞いた事ありませーん!」シュッ!
朝倉「カナダが本場だなんて言ってませーん!厨房の方がおかしいですぅー!」シュッカン!
喜緑「厨房にあるコルクボードに注文書を貼り付ける時に使うんですぅーだ!」シュッキン!!
朝倉「普通に貼り付けなさいよ!間違って店長にでも当てたらどうするの!!!」シュッカ!!!
喜緑「ま、まだ一回しか失敗してませんもん!喫茶店もクビになってなんかいませんもん!!!」シュッコツ!!!
朝倉「なら泣くなーーーーーーーーーーっ!!!」シュシュシュシュシュッ!!!
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 00:41:15.49 ID:jwdxxkSb0 [5/121]
ハルヒ「あの・・・もう良いですから・・・」
教師C「な・・・もういいって何なの!?こんなナイフを掴ませて捻った様な傷!!!どうやったら
出来るのよ!?」
ハルヒ「あの・・・ですからちょっともう・・・」(虐待を疑われてる・・・。)
キョン「うおおおおおおおおおおおおお長門おおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
教師A「天狗じゃああああああ天狗が出たぞおおおおおおおおおおおっ!!!」
教師B「何つー身のこなしじゃあああああああああっ!!!」
キョン「ふぅ・・・何とか撒いたか、全くしつこい奴等だぜ・・・お、ここはもしかして・・・あぁ、やっぱりだ!
ここは図書館だ。」
キョン「長門さ~ん、いるかなぁ~・・・?」ソォ~・・・
???「!!!!??????」ビビックビクゥ!!!!!
117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 00:51:38.01 ID:jwdxxkSb0 [6/121]
朝倉「ね、もう良いでしょ?泣かなくても・・・」シュッ
喜緑「だ、だって・・・グスッ、ね?て、てんちょーが、パフォーマンスしたら売り上げ伸びるかもって
言うからね?あたしも頑張ったっちゃ?」
朝倉「そうねーえらいねー。」シュッ
喜緑「そったらね、う、うっかりてんちょーのカツラに引っ掛けちゃってね?注文書ごとコルボーに
貼りつけちまったんよぉ?」
朝倉(コルボー?)「・・・ま、まぁお客さんに見えなかったんでしょ?」
喜緑「・・・ばっちり。そったらね、そったらね?てんちょーね・・・」
朝倉「うわぁ・・・」(ヤバい、話が長引いてきたわ。涼宮さん、キョン君、どうかご無事で・・・私は
リタイアしそうだわ・・・。)
ハルヒ「うん、ですから家庭環境はもう大丈夫で・・・」
教師C「本当に!?本当に大丈夫なのね長門さん!じゃぁ、これ、先生の携帯番号!困った事があったら
いつでも連絡して!先生必ず相談に乗るから!」
ハルヒ「はい、はい、じゃぁさようなら、心配してくれて有難うございます!」
ハルヒ(考えてみれば体操服着ても変装にならないじゃない・・・私何を考えていたのかしら。でも、
とりあえず教室は分かったわ、この体操服があったのは1年3組の靴箱。よし、出発!)
キョン「・・・・・・長門、か?」
???「・・・・・・何で、知っているの?・・・・・・私の名前。」フルフル
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 00:57:52.61 ID:jwdxxkSb0 [7/121]
長門「わ、私、どこかで・・・」
キョン「長門おおおおおああああああああああああああああああっ!会いたかった!会いたかったぞ長門おおおお
おおおおおあああああああああああああああああああっ!!!」
ダキッギュウウウウウウウウウウウウスリスリスリスリスリ・・・・・・・・・
長門「あふんっ!?」カァァ・・・
キョン「会いたかったぁぁぁ会いたかったぁぁぁ会いたかったぞ長門おおおおいおいおいおいグスッ、AKB48の曲ばりに
会いたかったんだぞ長門おおおおおっ!!!」
長門「・・・わ、」
キョン「ん?どうした長門?」スリスリスリ←長門の顔に頬ずり中
長門「我が体にふ、触れるなぁ・・・下等な人間めぇ・・・」フルフル
キョン「!?」
長門「わ、私の右手が黙っているう、内が華だよぉ・・・?あっち行けぇ・・・!」
キョン「・・・・・・厨二病の長門も可愛いなぁ。」スリスリスリスリスリ
長門「あはぁんっ!?」
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 01:03:33.98 ID:jwdxxkSb0 [8/121]
ラメェェェェェ・・・・・・
喜緑「この悲鳴は・・・長門さん!?」
朝倉「えっ長門さ・・・あぁ、そうだった目的を忘れていたわ、ねぇあなた長門さんの友達?」
喜緑「えぇ勿論!私は長門さんの為に生まれて長門さんの為に死ぬんですよ!待ってて長門産!
今助けますからねえええええええええええええええええっ!!!!!」ドドドドドドドドドド・・・
朝倉「・・・私ってあんなキャラなのかしら・・・?」
ハルヒ「朝倉さん!今の悲鳴は何!?」
朝倉「涼宮さ・・・って何その体操服?」
ハルヒ「細かい事は放っておいて!とにかく行きましょう!!!キョンが長門さんを図書館に追い詰めて
いきなり抱きついた挙句頬ずりしまくってドン引きさせている姿が目に浮かぶようよ!!!」
朝倉「え、えぇ!!!確かにそれは凄い浮かぶわ!!!もっと凄い事しでかしてそう!!!」
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 01:10:44.89 ID:jwdxxkSb0 [9/121]
長門「あわわわわっ!!!」
キョン「長門おおおおおおおおおおおおおおおっ長門おおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!
よぉしよしよし可愛いぞこいつめぇぇぇぇっ!!!」
長門「いやあああああああぁぁぁ~・・・。」
喜緑「あ、あんた長門さんに何て事を!や、やめてそんな所まで見ないで!!!いやああああああああああああ
長門さああああああああああああああああんっ!!!」
ハルヒ「ハァ、ハァ・・・やっと着いた。・・・何してんのキョン?」
キョン「いや、長門に久しぶりの再会をしたら厨二病のなっていたので・・・長門の丸秘ノートを見て
みたくてな、それを拝見中。」
ハルヒ「鬼か!!!」
朝倉「何々、ルシフェルと人間の間に生まれた禁忌の子供、それ故人界や天界はおろか魔界にすら住めず、
永遠の放浪を繰り返す・・・ってこれ長門さんの設定?」
長門「いやあああああぁぁぁぁぁぁ~・・・・・・」
ハルヒ「やめてーーーーーーーっ!!!」
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 01:20:09.10 ID:jwdxxkSb0 [10/121]
喜緑 拳☆骨!!! キョン・朝倉 グアアアアアア
ハルヒ「大丈夫長門さん?ごめんねぇ~」ヨシヨシ
長門「モウオヨメニイケナイ・・・・・・」しくしく
ハルヒ「気持ちはよく分かるわ・・・私も朗読された事があるからね、谷口の奴に。」
喜緑「長門さん大丈夫よ!私がお嫁に貰ってあげるわ!!!」ハァハァ
朝倉「・・・・・・何だかこの人、気持ち悪いわね・・・・・・」
キョン(生前のお前を見ている様なんだが・・・)「しかし、ハルヒの厨二病ノートか、
すさまじいだろうなぁ。」
ハルヒ「えぇ、本当に・・・もう・・・・・・今思い出すだに恥ずかしかったわ・・・・・・それを読んだ
谷口は腹筋が切れるまで笑って病院行きよ・・・・・・。」
キョン「だそうだ、長門ちゃん。人界で一人寂しく健気に生きているのは、君だけじゃなかったんだよ。」
朝倉「・・・プッ、クッハハハハハハハハハアーーーーーーーーーーーーッハッハッハッハッハッハッハッ!!!」
長門「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・」プルプルプルプルプル
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 01:27:07.46 ID:jwdxxkSb0 [11/121]
朝倉「しっかしまぁ、そういう意味ではキョン君ともどっこいどっこいって感じかしらね?」
ハルヒ「こいつのは冗談が一切入っていないから、厨二病ってのも温いわ。」
長門「・・・キョン・・・・・・彼も?」
ハルヒ「えぇ、こいつはね、別の世界からやって来た異世界人なのよ。元の世界に戻る為に
孤軍奮闘してきて、つい先日私達もその事を知ったのよ。」
キョン「落ち着いて聞いてくれ長門、話はとても長くなる・・・何せ俺は、時間のループを延々と
繰り返して来たからな。短く話そうにも話せないんだよ・・・あぁ、何から話そう。今日は
本当に嬉しい日だなぁ!」
喜緑「あなた達、これ以上長門さんをからかうのは・・・」
長門「待って江美里、彼の話を聞きたいの。」
喜緑「長門さん・・・」(は、初めて私の名前を読んで・・・)フラァッ、バタン。
キョン「よし、邪魔者は消えた。皆席についてくれ・・・長くなるぞ。」
朝倉「ねぇキョン君、本当に「向こうの世界の私」ってこんなキャラなの?誇張とか入ってない?」
長門「・・・・・・。」ワクワク
128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 01:44:07.55 ID:jwdxxkSb0 [12/121]
キョンは話す。向こうの世界の話を。
キョン「お前は情報統合思念体と呼ばれる、いわゆる宇宙人の親玉から送られてきた対有機生命体
コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースなんだ。そこの朝倉もな。バックアップ
だけど。」
「涼宮ハルヒの持つ神様にも似た能力を調査しに来たお前等は、他の未来人や超能力者と
一緒になって一つの部活を作るんだよ。その部活の名前は、SOS団。生徒社会を応援する
世界作りの為の奉仕団体、なんてのが正式名称だが・・・その本名は違うんだ。実は・・・」
「んで、その時いきなり現れた雪山の洋館の中に、俺達は迷い込んじまった。その時に、
長門が命を張って脱出プログラムを組んでくれたんだよ。まぁ、ハルヒがいないと解け
ない様な難問が鍵だったけどな。」
「コンピ研の部長が行方不明になる事件もあってな、その時も部長発見とその後の処理には
長門、お前の力が必要だったんだぜ・・・」
キョン「・・・と、まぁこんな所かな?他にももっとあるけれど、そういうのはお楽しみにとっておこう。」
ハルヒ「何か、イマイチ陳腐じゃないかしら?セカイ系っていうの?そういうのは何だかご都合主義臭いのが
多くてあんまり好きじゃないわねぇ。しかも何よ、私ってそんなに強い力を持って、皆を振り回して
いるっていうの?」
朝倉「私の話があんまり無いのは何でかな?かな?」
キョン「・・・・・・長門は、どうだった?面白い話だったか?」
長門「・・・いつも、妄想する話とは全然違う。・・・けど、」
けど、これは。とっても面白くて・・・羨ましいお話です、と長門はそう言った。
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 01:51:45.10 ID:jwdxxkSb0 [13/121]
ハルヒ「で、こいつは今の話が本当だって、言って聞かないのよね。・・・まぁ、私もその
意見に乗った口だけど。」
長門「?」
ハルヒ「つまり、私は3年前に一度こいつと会っているのよ。3年前のこいつじゃなくて、
今のこいつと・・・3年前に。つまり、こいつはタイムスリップしてきたのよね。」
朝倉「私は未だに信じ切れませんけれどねぇ、でも本当にこうやって長門さんが居たのだから、
まぁ少しだけ信じてあげようかな?」
キョン「それは有難い話だ・「・・もっと。」
キョン「?」
長門「・・・・・・もっと、もっと聞きたい。聞かせて、そのお話を。」
ハルヒ「してあげなさいよ、キョン。」
キョン「いやぁ、だがこれはもうちょっと待って欲しいな。全てを初めに聞くのはつまらないだろう?
だから・・・この続きは、文芸部室で話そうか。」
キョン「長門、お願いだ。この世界を元に戻す為に、俺達と一緒に来てくれないか?妄想じゃないもう一つの
世界を・・・ルシフェルとか、そんなのじゃぁないけれど、もしかしたらそんなのと会えるかも知れない
世界を見せてやれるかもしれないぜ。」
長門「・・・・・・。」スッ・・・スタスタスタ
朝倉「?長門さん?」
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 02:03:41.45 ID:jwdxxkSb0 [14/121]
長門「・・・これ。」
ハルヒ「・・・これは、転校手続き?」
長門「親の都合で、転校する事にはなっていた、でもうまく馴染めるか分からなくて、それで
一人ここに残る事も考えていた、でも・・・・・・」
長門「あなた達となら、きっと・・・仲良くやれると思う。」
ハルヒ「・・・って事は、」
朝倉「まずは一人目って事ね!歓迎するわよ長門さん!!!」
キョン「じゃぁ、これを長門に渡しておかないとな!」ガサゴソ
ハルヒ「何よそれ?」
キョン「何、以前は突っ返してしまったってだけの物さ。・・・只の」
「入部届けだよ。」
133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 02:06:02.83 ID:jwdxxkSb0 [15/121]
一旦ここで寝落ちします、流石に普段夜更かしはしないから、この時間帯はキツいんです・・・。
明日昼前位、目覚めたら開始とします。スレが残っていれば上等、そうでなければまぁ適当に
ひっそりと建ててみたりもしましょう。では皆さん、良い夢を・・・。
156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 09:16:40.69 ID:jwdxxkSb0 [16/121]
喜緑「長門さぁ~ん何故ぇ~です~!?」ダキッギュウウウウウウウスリスリスリスリスリ
長門「ごめんね江美里。なかなか言い出せなくて・・・」
喜緑「長門さんがいなくなったら私・・・私・・・・・・っ!!!伝説の聖剣を守っていける自し・・・」
長門「」バッ
喜緑「ムグムグ」
ハルヒ「さて、そろそろ行くわよ長門ちゃん!電車がもう来るわ!!!」
長門「う、うん。ちょっと待って」
喜緑「ムグムグ」ジタバタ
朝倉「もう、あの子も厨二病なのかしら?思春期の心の病って厄介よねぇ。ああいう人間が、
思いつめた時にナイフで人を刺すみたいな行動に出るのよ。」
キョン「朝倉、言い過ぎだぞ。・・・特にお前は言わない方が良い。」
朝倉「え?え?何で??」
ハルヒ「喜緑さん、お願いだからそろそろ大人しくしてあげてよ・・・」
喜緑「プハッ・・・だって、だって長門さんと私は小さい頃からずっと一緒だったんですよ!?
学校も帰り道もお風呂もグループ分けでも、うちの学校は小さいからクラス分けだって!
それなのに・・・いきなりお別れを告げられてからまだ五分よ!?」
ハルヒ「ギリギリ過ぎよ・・・・・・」
長門「・・・・・・こうなると思ってたから・・・・・・」ダキッギュウウウウウウウウスリスリスリスリスリ・・・・・・
159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 09:31:31.63 ID:jwdxxkSb0 [17/121]
キョン「・・・まぁ、お別れの挨拶位させてやれよ。別にこの電車を逃しても、また一時間後には
来るんだから。」
朝倉「それもそうよねぇ、私は向こうの世界ではいきなりカナダに行ったんでしょう?私だったら
寂しくて死んじゃうわよ。兎みたいに。」
ハルヒ「それもそうかもね・・・じゃぁ、喜緑さんと長門ちゃんも、ちょっとそこらの喫茶店に入って
お話しようかしら?流石に五分で別れて携帯電話も無しってのは辛いわ。」
喜緑「はぁーん長門さん長門さん長門さん、好き好き大好き愛していますーーっ!冷たい月夜になる度に、
堕天使の翼で背中が痛む長門さん!安寧を求めて魔族を退治する旅に出るも、半分人間の身では
太刀打ち出来ずいつも傷だらけの長門さん!!しかし封じられた右腕が疼くと、隠された力が発動
して大人の姿に変身す・・・・・・」
長門「うがあああああああああああああああああああああっ!!!!!」ドンガラガッシャーン
ハルヒ「中々濃ゆい設定よね。」ズズー
朝倉「筋金入りだわ・・・私ですら、バタフライナイフを所持するに留まっていたと言うのに。」モグモグ
長門「お願い・・・言わないで・・・・・・」ギリギリギリギリ
喜緑「どうして!?長門さん、後30分しか話せないのに!堕天使は心会話(テレパシー)が使えないのは
長門さん自身知っている事で・・・」
長門「いやああああああぁぁぁぁぁ~・・・・・・」
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 09:39:12.79 ID:jwdxxkSb0 [18/121]
長門「ぁ、もうやめて・・・おねがい、もうやめて・・・・・・」ウルウル
喜緑「はぁーん長門さん長門さん、校内に侵入しきたテロリストに扮した天使をやっつけた時は本当に
燃えましたよねーあの時ナイフにお腹を刺されて、私の中で冷たくなりゆく長門さんが私の泪で
復活するシーンなんて・・・・・・」
長門「」チーン
朝倉「燃え尽きているわ。どうするの?」
キョン「担いでいくか?」
朝倉「いや、心のケアの方よ。喫茶店の店員にもばっちり笑われてたじゃない?」
長門「」ビクッ
ハルヒ「さぁーて喜緑さん、少しは気が済んだかしら?」
喜緑「えぇ、正直全然物足りないけれど、あのまま別れるよりはましだったですね。じゃぁ、長門さん!
向こうの世界でもお元気で!私とはここでお別れです。」
長門「江美里・・・手紙出すからね。これで。」クルッポー
ハルヒ「伝書鳩!?」
キョン「普通に出した方が届くんじゃないか!?」
161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 09:43:29.39 ID:jwdxxkSb0 [19/121]
喜緑「さよぉーならーっ!!!」
プルルルルルルルルルルエーデンシャハッシャイタシマスーオノリコミノサイハカケコミジョウシャハヤメテユックリオノリクダサイー。
長門「さよなら、・・・・・・は言わない。またね。」
喜緑「長門さ・・・」 プシュー ピシャッ!>
長門「・・・さよならなのは、過去の方。・・・さようなら、私の大天使。」
キョン「♪」メモメモ
ハルヒ「何を書いているの?」
キョン「昨日話した向こうの世界の長門だと、こういう所にヒントが隠れていたりするかもな、と思ってな。
本とか、パソコンとか、そういう好きな物にあいつはそれを隠すんだよ。」
ハルヒ「へぇ~、うわ今までの設定が全部網羅されてる・・・・・・へぇ、堕天使って木の実しか食べられない
設定なの?長門さんは攻撃魔法しか使えないのね。」
長門「!?」
朝倉「あんた達・・・いい加減にしてあげなさいよ・・・・・・。」モグモグ
・・・かくして一向は北高へ、文芸部員はこれで4人。
163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 09:51:28.81 ID:jwdxxkSb0 [20/121]
北高 文芸部室
キョン「・・・さて、これでまずは一人目の鍵が見つかった訳なんだが。」
ハルヒ「まずは一歩躍進ね!流石私よっ!!!」
朝倉「正直あなたは長門さんのブルマを着ていっただけじゃない・・・」
長門「私の傷を癒して、そしてかき混ぜて行った。」
ハルヒ「・・・ま、まぁ皆の力もあってこそだけれどね!」
長門「・・・私が、一人目。あなたを元の世界に戻す為の鍵。・・・で、私は何をすれば
良いの?」
キョン「鍵は3つ揃わないと駄目なんだ。だから、まずはその2人目を探す事にしよう!
さて、サイトの情報は少しは来ているかな?」チェックチェック
朝倉「じゃぁ、私はお茶でも入れようかしらね。」
ハルヒ「・・・う~ん、めぼしい情報は無いわね。茶道教室もボードゲーム大会のも、
あまり増えてはいないわ。」
キョン「う~ん、どうしたもんか・・・」ツンツン「ん?」
165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 09:58:24.31 ID:jwdxxkSb0 [21/121]
長門「ここ」
キョン「ん?何だ長門?この写真がどうかしたのか?」
長門「この茶道教室の、スポンサーの名前。茶道教室の名前は分からなくても、
ここから調べる事は出来る。」
ハルヒ「わぁっ!長門ちゃん凄いじゃない!!!SOS団副団長に任命するわ!
えーと、この文字は・・・」
長門「」テレッ
キョン「鶴屋コーポレーション主催・・・鶴屋さんだっ!!!鶴屋さんの所へ行こう!!!
そして次の鍵は、我がSOS団のマスコットキャラにして天下無双のお茶組みである
朝比奈さんだぁっ!」
朝倉「私と名前が似ているわね・・・キャラはどうかしら?」ズズー
166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 09:59:08.14 ID:jwdxxkSb0 [22/121]
>>164
努力しよう。
171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 10:09:02.58 ID:jwdxxkSb0 [23/121]
2年教室<ガラッ
キョン「鶴屋さーん、実は折り入って頼みがあるんで・・・」チャキッ!
鶴屋「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今度は何の用にょろ?」
キョン「つ、鶴屋さん!?この日本刀はどこから!?」グイッ「ひいっ!」
鶴屋「質問しているのはこっちにょろよキョン君・・・質疑応答の末、不適格とみなせばその首
めがっさ切るよ!!!」
タタタタタタッガラ!「キョン!あんたは先に行くなって何度も言っているでしょうがこの変人!!!」
「もう、これだからキョン君は・・・お話なら私に任せてって言っているのに!」
「・・・・・・凄い嫌われ様、でも少し納得。」
鶴屋「誰にょろ?」
キョン「え、えーと・・・・・・生徒社会を応援する世界作りの為の奉仕団体、と申しますが・・・・・・」
ハルヒ「SOS団です!鶴屋さんに、どうしてもお願いしたい事があって来たんです!!!」
長門「・・・・・・・・・・・・・っど、どうしても会いたい人が居て、でも会えなくて・・・」
朝倉「長門さん、恋する乙女みたいになっているわよ。・・・お願いします、少しだけでもお話を聞いて下さい。」クスクス
鶴屋「・・・・・・・・・むぅ、今度は何やら本当に困っている様だね・・・まぁ、許してあげるっさ。」キンッ!
173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 10:18:35.38 ID:jwdxxkSb0 [24/121]
鶴屋「朝比奈・・・みくるを探しているんだね?」
ハルヒ「はい、実はどう~しても、その人に伝えなきゃならない事があって、それで
探しているんですけれど・・・。」
キョン「本当に何もしませんから!只、ちょこっとだけ文芸部室に顔を出して貰えるだけで
良いんです!」
朝倉「・・・あら、それだけで良いの?文芸部員に入れるとかじゃなくて?」
キョン「あぁ、前の世界ではそれで良かったんだ。」
鶴屋「何をしたいかは知らないけれど、まぁ良いよ。一応、みくるの確認を取ってからね。
でも、君達は・・・」
キョン「いやぁしかし、朝比奈さんが茶道教室に通っているなんて考えもしなかったな。
お茶組みは確かに凄い腕前だったけれど、それはハルヒのせいだと思っていたから・・・
どの道、お茶には興味があったんだろうか。」
ハルヒ「まぁ、何はともあれ会わせてくれるっていうし、もう変な事はしないでよね!鶴屋さんは
怒ると怖いって、身をもって体験したでしょう!?」
長門「・・・私の時の様な事は、絶対ダメ。」カァァァ・・・
朝倉「久しぶりに会う人会う人に抱きついていたらキリが無いわよ?」
鶴屋「・・・まぁ、良いにょろ。ちょっと待っててね!」ニョロニョロピッポッパッ
176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 10:26:44.80 ID:jwdxxkSb0 [25/121]
鶴屋「会うだけなら良いってさ!お茶を振舞う相手が出来て、むしろ嬉しそうにょろ!」
キョン「そうですか!良かった、有難うございま「でも、一応SPを付けさせて貰うにょろよ。」
キョン「・・・はは、まぁそうですね。・・・この間は本当に済みませんでした、何せ久しぶりに会えたと
思ったら嬉しくて・・・・・・。」
鶴屋「ふふっ、嘘にょろ!もうあんな事はしないと誓うのなら、もうそれで良いにょろよ。本当に
君達は不思議っさ!私と会った事も無いのに、みくるも知らない風だったのに、でも私達を
知っている様で、それも嘘を吐いてはいない感じ。」
キョン「鶴屋さん・・・・・・」
鶴屋「君が今、何を抱えているかは知らないけれど、まぁ羽目を外し過ぎない内ならあたしもめがっさ
協力するよ!何せ鶴屋コーポレーションの次代当主だからね!!!」
キョン「有難うございます・・・あなたはやっぱり、変わりませんね。」
鶴屋「あーはっはっはっはっはっ!それが不思議だと言うんだにょろ!」
ハルヒ「キョン、何しているの!みくるちゃん探しの予定が決まったわよ!土曜の9時に駅前集合!
遅れたら死刑!罰金よ!!!」
鶴屋「・・・大変な彼女さんだね。」
キョン「鶴屋さん、ついでに・・・・・・・・・・・・・何か良いバイトがあったら、それ教えて頂けませんか?」
177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 10:36:48.79 ID:jwdxxkSb0 [26/121]
早速土曜日!
ハルヒ「キョン!遅い、罰金よ!!!」
キョン「何でお前は7時にここに居るんだよ!?そして俺は遅れてない!」
ハルヒ「五月蝿いわね、五月病と書いてうるさいわよ。私より遅かったら死刑!罰金!!
そう言ったでしょう!?」
キョン「間違っている!それは間違っているぞ!どっちの意味でもなっ!!!それに、俺より
遅いあの二人はどうなるんだ!!!」
ハルヒ「これは私とあんたとの勝負なのよ!だから朝倉さんも長門ちゃんも関係無し!分かったら
財布の紐を緩めときなさい!!!長門ちゃんはアレで大食いかもしれないわよっ!?」
キョン「分かっているさ・・・そんな事!分かっているけれど無い袖は触れないんだよ!」
テクテク。
朝倉「何をやっているのかしらねあの二人は・・・。」
長門「私、そんなに大食いじゃ・・・・・・」
喫茶店内
ハルヒ「じゃぁ、私このハンバーグ定食!セットでポテトとサラダ、それとこれとあれとそれも!」
朝倉「キャビア丼。ツバメの巣のスープ付き、フカヒレ入りで。」
長門「あ、甘口カレーライスの小盛り一つ。」
キョン「水を下さい、・・・・・・後この砂糖舐めても良いですか?」
店員「は、はい大丈夫ですよ・・・」(一夫多妻って大変ねぇ・・・。)
180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 10:47:58.25 ID:jwdxxkSb0 [27/121]
ハルヒ「このジェットシュウマイ弁当一つ!」
朝倉「純和風弁当とマンゴープリン、それとお茶を下さい。」
長門「・・・私は良いよ?お腹一杯。」
キョン「ははは・・・長門、お前にそう言って貰えるだけで俺は胸が一杯さぁ・・・」
電車内
キョン「おい、この電車のチケットも俺持ちなんだよな?」
ハルヒ「えぇ、そうよ!」
キョン「ならどうしてグリーン車なんだよ!もっと安い席で良いだろうが!!!」
ハルヒ「私がこのジェットシュウマイ弁当を心おきなく食べる為でしょうがっ!!!」
朝倉「流石の私も鬼だと思うわそれ。」
長門「キョ、キョン君ここ凄い景色良いよ!凄いよ!!」パタパタ
キョン「ははは長門め、可愛いなぁ。」
ハルヒ「・・・・・・」ムスゥ。 パカップシューーーーーーーッ!!!
朝倉「シュウマイの臭いが凄いわよ涼宮さん!?」
キョン「スーハースーハーこれがシュウマイの匂い・・・スーハースーハークンカクンカ」
ハルヒ「キョン!?私が悪かった!悪かったからもうやめて!!!」
183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 10:54:33.37 ID:jwdxxkSb0 [28/121]
ハルヒ「着いたわ!皆、起きて!!!」
キョン「このシュウマイの匂いともお別れか・・・さようならジェット、お前は俺の
歯車を正してくれたよ。」
朝倉「後で何か奢るわよ、お汁粉でも。」
キョン「有難う朝倉!!!一杯飲んで良いか!?血糖値がだだ下がりなんだよ!!!」
長門「・・・・・・い、言い辛いけど、お、おにぎりあるよ・・・?作ったけど・・・」
朝倉「あら可愛い、形は手馴れて無いけど具沢山ね!」モグモグ
キョン「ガツガツムシャムシャモグモグボリボリゴッキュン」
ハルヒ「・・・・・・後で何か奢るわよ、ふ・・・ふんだ!」
朝倉「で、この辺にあるのね?茶道教室の会場が。」
キョン「あぁ、様々な季節や土地によるお茶の違いを楽しむ為に、毎回場所を変えているんだ
そうな。それも直前まで分からないっていうからな。」
長門「お茶菓子がおいしそう・・・。」
ハルヒ「粋って奴ね、楽しみだわ!皆、着物とかちゃんと持ってきてるわよね!?」
キョン「えっ」
長門「えっ」
朝倉「何それこわい」
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 11:01:05.18 ID:jwdxxkSb0 [29/121]
キョン「別に俺達が茶道教室に参加する必要は無いんだぞ?出口で待っていれば、
そこに朝比奈さんが来る予定になっているからな。」
ハルヒ「」
朝倉「第一、あたし達会費払ってないじゃない?準備だって手間取るだろうし、
飛び込み参加はきついわよ。」
ハルヒ「・・・。」フルフル
長門「・・・・・・・・・。」(黒歴史を産んでしまった人間には、何も言わない方が吉・・・。)
ハルヒ「う、うるさいわね!そそそそんなの分かり切っているに決まっているじゃない!?
か、会費だって今回の分だけ私払ったわよ!えぇ!一人分だけだけどね!?だから
私一人で行くよ!!?皆置いてくよ!?」
キョン「そうか、じゃぁしょうがないな。俺達はちょっとそこらを見ているからさ。」
朝倉「あ、私不思議探索したいなぁ。SOS団のメンバーだけど、今の所不思議じゃなくて
人探ししかしてないじゃない?この辺は幽霊の名所もあるし。」
長門「・・・・・・それは楽しそう。私も行きたいな、お茶会は羨ましいけれど・・・」(無難に無難に・・・。)
ハルヒ「・・・ふーんだ!じゃぁあんた達だけで行ってきなさいよ!じゃぁね!!!」
おばちゃん「あら、あなたも茶道教室の参加者なの?」
ハルヒ「・・・いえ、違います・・・・・・」ズズー←お汁粉
186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 11:06:42.58 ID:jwdxxkSb0 [30/121]
ハルヒ「・・・どうしよう、皆本当に行っちゃった・・・。何で素直にドジを認めて、
謝れないのかなぁ・・・。」
ハルヒ「今から行っても間に合うかしら?・・・いや、絶対嫌よ・・・。」グスッ
???「あのぉ~・・・」
ハルヒ「へっ?あ、はい済みません今退きます!」
???「いえ、あなたは参加者じゃないんですか?」
ハルヒ「いえ、違います!只ここでちょっと時間を潰していただけで・・・」
???「あ、じゃぁ一緒に茶道教室に参加してみませんか?着物もお貸ししますし、
会費も要りませんよ。実は今日、風邪をひいた人が多くて参加人数がかなり
減っているんですよー。このままだと寂しいので・・・どうです?」
ハルヒ「え、あぁ、良いんですか?じゃぁ・・・お願いします!・・・あの、私はハルヒ、
涼宮ハルヒです。」
???「ふふふ、私の名前は・・・・・・朝比奈、みちるです♪」
193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 11:16:53.95 ID:jwdxxkSb0 [31/121]
ハルヒ「朝比奈・・・みちるさん、ですか?」(名前が凄い似てる・・・でも、外見は写真より
大人だなぁ。)
みちる「はい、そうです。ここの茶道教室の先生もしていますよ。年齢は禁則事項です♪」
ハルヒ「あはは、何ですかそれ・・・じゃ、私も禁則事項です♪」
みちる「うふふふふ!じゃ、ここにお名前だけでもどうぞ・・・・・・涼宮、ハルヒさんでしたね?
よろしくね。」
ハルヒ「はい、今日一日よろしくお願いします。・・・あ、そうだ!みちるさん、「みくる」っていう
方を知っていますか?私実は、彼女に会いにここまで来たんです。」
みちる「あぁ、やっぱり!あの子が今日はお客さんが少ないのに嬉しそうにしていたから、きっと
特別なお客さんが来るんじゃないかって思っていた所だったのよー。そうかそうか、あなた
だったのね?」
ハルヒ「本当はもっと来る予定だったんですけれど、皆茶道教室が終わるまでどこかで待っているって
言って行っちゃって・・・。」
みちる「それは残念ね、もう始まっちゃうし、途中参加は出来ないのよね~・・・ま、とりあえず中に
入ってね!そこの人に聞けば分かるから。」
ハルヒ「はい、有難うございました!」タタタタタタッ・・・
みちる「さて、と・・・。キョン君、どこに行ったのかしら?」
196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 11:25:42.67 ID:jwdxxkSb0 [32/121]
ハルヒ「・・・着付け、はこれで大丈夫ですか?」
おばさん「えぇ、初めてにしては上手い物よ!お嬢ちゃん、やっぱりお茶に興味が
あったのねぇ。」
ハルヒ「はい、昨日から家で物凄く練習してきましたから!」
おばさん「ははは、やっぱり若い子は良いわね!今日は楽しんでいって頂戴な。・・・で、
あっちに居るのがみくるちゃんよ。若いのに、もう先生と変わらない位の
腕前なのよ。」
ハルヒ「へぇ~、やっぱりお姉さん似、なんでしょうかねぇ。有難うございました!」ペコリ、タタタタタ・・・
おばさん「・・・・・・お姉さん?はて、誰の事かしら・・・・・・。」
???「・・・。」ソワソワ
ハルヒ「あの~、あなたがもしかして、朝比奈みくるさんですか?」
???「あ、はい!そうでしゅ!・・・・・・じゃなくて、そうです!」
ハルヒ(かっ)「わいいいいいいいいいいっ!!!!!」
みくる「!?」ビクッ
ハルヒ「胸が大きいわ!私よりも大きいわ!!それでいてこのロリ顔・・・くー卑怯じゃない!可愛いじゃない!
これが萌えって奴ね!!やっぱり時代は萌えよ萌え!!!」カプッチュー!!!
みくる「ひぇっ・・・ひゃああああああああああああっ!!!???」ビクビクンッ!!!
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 11:34:45.92 ID:jwdxxkSb0 [33/121]
ハルヒ「・・・・・・コホン、すみません。あまりにもみくるさんが可愛すぎて取り乱しました。」
みくる「あ、はははは・・・べ、別に気にしてませんよ、大丈夫ですよ。」
ハルヒ「ごめんねぇ~みくるさん、いえみくるちゃん!着物が乱れちゃったわね。直すからちょっと
袖上げてね?」
みくる「は、はいぃ~・・・あの、他の方は?」
ハルヒ「・・・それが、私一人だけこの教室に入る物だと勘違いしていて、皆着物とか用意していなかった
んですよ。」ゴソゴソ
みくる「なぁ~んだ、それなら貸し出しもあったのに・・・ぁっ、ちょっと・・・苦しいです!」
ハルヒ「あっ、ごめんなさい!・・・自分と他人とじゃ、着付けも大違いなのね。」ユルメユルメ
みくる「うん、今度は大丈夫ですね。じゃぁ、改めまして私は朝比奈みくる、この茶道教室の
生徒です。」
ハルヒ「私は北高1年、涼宮ハルヒです。本日はご指導の程よろしくお願い致します。」ペコリ
みくる「じゃぁ、始めましょうか。まずは、私のやり方を見て、それから涼宮さんが私にお茶を
出すという順番で行きましょう!」
キョン「・・・う~ん、しかし寂しいな。一人で不思議探索ってのも。」
???「それはまぁ、籤運が悪いってだけの話じゃない。私にとっては運が良いんですけれどね?」
198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 11:42:30.24 ID:jwdxxkSb0 [34/121]
キョン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・その声は・・・朝比奈さん(大)!!!」
朝比奈「・・・・・・そう呼ばれるのも久しぶりですね、キョン君。会いたかった・・・っ!」
木の葉が茂る並木道の、建物裏から現れたのは一人の女性。朝比奈みちる、もとい朝比奈さん(大)。
キョン「今までどこに行っていたんですか!?俺はずっとあなたを探して・・・それで、もう駄目かと思って・・・」グスッ
朝比奈「ごめんね、実は今回の時間ループで、また世界が少し「普通」になってしまってて・・・いえ、普通というのは
実際問題おかしな言い方になるから、こう言った方が良いかしら?「世界がまた、味気なくなった」って。」
キョン「・・・やっぱり、色んな組織や技術が消えているんですか?」
朝比奈「そうよ。私の方で確認出来るだけでも、今回で3つの組織が消えている。ドワーフと、魔法使いの一派と、
そして探偵秘密結社が消えて・・・その構成員達は皆、消えるか常人になるかしているわ。私もこの時間平面に
来られたのは奇跡みたいな物だったの。前回でもそうとう危うかったけれど、時空の断裂がかなり進行して
いてね・・・。」
キョン「そうだったんですか・・・。でも、ここでまた会えた。良かった・・・」
朝比奈「そうとも言えないのよ。・・・事態は、常に思っているより悪い物なのよ、ヨン君。」
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 11:43:44.07 ID:jwdxxkSb0 [35/121]
間違えた・・・ヨンじゃなーい・・・。
202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 11:59:04.80 ID:jwdxxkSb0 [36/121]
立ち話もなんだから、そこの喫茶店に入りましょう、と朝比奈さん(大)が言う。
キョンは彼女に連れられて、個室付きの高そうな茶店に入った。
キョン「・・・事態は、思っているよりも悪い・・・?」
朝比奈「単刀直入に言うわ。次消えるのは私達未来人かもしれない。」
キョンはお茶を吹きそうになるが、口で堪えて押し留めた。朝比奈さんの前で醜態を
晒したく無い以前に、自分の心を保つ為に力まざるをえないのだ。
キョン「次は・・・いよいよ、朝比奈さんが消える番・・・なのか・・・。」
朝比奈「えぇ、その次は恐らく情報統合思念体、そして最後に古泉君達の超能力組織ね。
以前も言った通りこの空間は過去一年、向こう一年に渡って時空が断絶している、
あの「消失世界」にも似た構造の空間なんだけれども・・・この時空の断裂は、少し
特殊な物なの。普通の時空断裂が、例えば涼宮さんの起こした3年前のそれが・・・
例えば、パラパラ漫画のページを「それ以上遡れない様にする、時間平面に平行に
挟まっている」物だとしたら・・・。」
朝比奈「今回の時空断裂は、いわばページ全てを切り裂く「垂直な断裂」。断裂のある時間平面
だけじゃない、他の全ての時間平面にも影響を及ぼしかね無い物なの。」
キョン「つまり・・・えぇと、朝比奈さんの居る未来にまで時間断裂が広がって、そこの世界を
消してしまうかもしれない、という事ですか?」
朝比奈「端的に言えばそうなるわね。そもそもこんな時空がめちゃくちゃになっている空間に
時間移動をするだけでもかなり危険な事だけれど・・・。何せ、足の取っ掛かりが1cm
しか無い、それも酷く風化した崖っぷちを命綱無しで渡る様な物だから。」
203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 12:04:42.10 ID:jwdxxkSb0 [37/121]
キョン「すみません朝比奈さん、毎度そんな危険な事をさせてしまって・・・。」
朝比奈「いいのよキョン君。どの道やらなければならない事だし・・・宇宙人、長門さん達の勢力
じゃないあの・・・テンガイリョウイキだったかな?あちらの攻撃も酷くなって来ていると
言うしね。だから、まず未来人が消え・・・そして宇宙人が消える。」
キョン「意外ですね、古泉が一番先にやられると思っていたのに。」
朝比奈「あら、彼はむしろ意外と出来る方よ?閉鎖空間騒動の時もあなたにメッセージを伝えられたのは
彼だけだもの。」
キョン「それについては感謝しておきましょう、元の世界に戻ったら。・・・それにしても、そうか・・・そうか・・・」ハァ・・・
朝比奈「?どうしたの?」
キョン「・・・・・・・まだ、あいつらは生きているんだな・・・・・・良かった、本当に良かった・・・・・・・・・。」
朝比奈「・・・お茶、飲みましょキョン君。久しぶりに入れてあげるわ♪」トポトポトポ・・・。
ハルヒ「出来たーっ!!!」
みくる「す、涼宮さん!?声が大きいですぅー!!!」クスクス・・・ ウフフ・・・・・・
ハルヒ「・・・はっ!ついうっかり、喜びのあまり叫んでしまったわ!でも見て見て!どう!?美味しそうに入れられたと
思わない?」
みくる「はい、確かに綺麗に整っていますね!涼宮さん、お茶の才能がありますよ!今日が初めてなんでしょう?」
ハルヒ「えへへー、そうなのー。」テレテレ
205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 12:13:03.98 ID:jwdxxkSb0 [38/121]
ハルヒ「あぁ~楽しかった~!風情があって良いわねー!」
みくる「そうでしょう?美味しいお茶を入れるには、料理とかでもそうなんですけれど、
雰囲気がとても大事なんですよ。」
ハルヒ「確かに、みくるちゃんに入れて貰うお茶は美味しそうよね!・・・はっ、そうだ!
大事な事を忘れてた!!!」
みくる「大事な事、ですか?もしかして、今日話したい事って・・・」
ハルヒ「そうよ!大事な話なの!!!それはね・・・」
ハルヒ「SOS団に
入ってみませんか!?
みくる「茶道教室に
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」」
キョン「それじゃ、朝比奈さん。俺は一旦、ハルヒ達と合流します。」
朝比奈「えぇ、また時が来たらこちらから来るわ。・・・と言いたい所だけれど、残念。私と会えるのは、
この世界ではもうこれが最後なのよ。」
キョン「えっ!?」
206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 12:13:51.47 ID:jwdxxkSb0 [39/121]
>>204
おう、間違えた。脳内保管よろしくね!
207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 12:22:37.61 ID:jwdxxkSb0 [40/121]
朝比奈「さっきも言った通り、時間移動はこの世界ではかなり危険なのよ。これ以上エージェントと
しては活動が出来なくなっていて、未来への帰還命令が出ててね。」
キョン「じゃ、もうこれからはタイムスリップが出来ないって事ですか・・・?」
朝比奈「いえ、ちょっと違うわね。・・・キョン君、ちょっとこっちに来て。」
キョン「はい?・・・・・・はぁ、何を」<チュッ
キョン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。・・・っ!?」
チュッ・・・ムッチューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!
キョン「ムムグウグムグッ!!???」
朝比奈「プッヒャァ、・・・うふふ、ファースキスあげちゃった♪」
キョン「な・・・えぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!???」
朝比奈「冗談よ♪・・・これでTPDDの一部が、君の脳内に移動したわ。時間移動に不慣れな君に、この危険な
時間断裂空間で移動させる事は実に危険・・・それ以前に、現代人である君に未来の道具を貸し出す
なんて事も、本当なら論外なんだけれど・・・でも。」
事態は、それ程にまで深刻なのよ。
キョン「・・・・・・・・・。」
朝比奈は、そのままフッとかき消す様に・・・・・・消え去った。
210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 12:29:29.20 ID:jwdxxkSb0 [41/121]
ハルヒ「皆ーーーーっ!みくるちゃんゲットよーーーっ!!!」
みくる「ふええええええ!涼宮さーん!声が大きいですーーーーっ!!!」
朝倉「何あの生命体。可愛い・・・っ!!!」
長門「・・・・・・良いなぁ・・・。」ムネスリスリ
ハルヒ「この私の交渉術で!みくるちゃんを我がSOS団のマスコットキャラに任命
したわよ!皆みたいに今の時間まで待っていたら、後どの位かかっていたのか
分からないわ!それもこれも、私がお茶会に潜入してみくるちゃんと友達に
なったから!どうよ、凄いでしょう偉いでしょう、私ももっと褒め称えなさい!!!」
朝倉「凄いわー涼宮さーんわーパチパチパチパチー。」
ハルヒ「ふふーんどんな物よ!で、あなた達の方はどうだったの?何か不思議が見つかった?」
朝倉「幽霊でも居れば面白いと思ったけれど、何も見当たらなかったわ。人間より鋭いっていう
犬も、普通にその辺を通っているんだもの。」
キョン「俺は天使にあった。」ホゲー
ハルヒ「何よそれ。」
長門「天使っ!?」ビクッ
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 12:36:22.69 ID:jwdxxkSb0 [42/121]
みくる「ふぇ、あの・・・この人達が、お連れのSOS団員の・・・あ、私が朝比奈みくると
申します。」ペコリ
朝倉「朝倉涼子です。」
長門「長門有希です。・・・涼宮さん、この人にその、キョン君の事は・・・」
ハルヒ「まだ教えてないわ。だってあの教室、静か過ぎてそんな話が出来なかったのよ。」
みくる「え?あ、あの、話って・・・私がSOS団の皆さんに、お茶の淹れ方を教えるとか、
そういう・・・」
ハルヒ「半分本当で三分の二が大嘘ね。」
みくる「えぇーっ!?」
キョン「また、お前はそんな・・・嘘までつく必要は無いだろうが。・・・あぁ、朝比奈さん。俺は
キョンです。本名じゃなくてあだ名ですがね。・・・そして、あなたは俺にとってのMy
天使!そして2人目の鍵なんだ!!!」
長門「天使っ!?」ビクッ
ハルヒ「こんな所で変な事言わないでよ!とりあえず、喫茶店にでも入りましょう。そこに
個室付きの店があったと思うのよね。昨日ネットで調べたの!」
214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 12:48:27.35 ID:jwdxxkSb0 [43/121]
キョン「・・・またこの店か。」ドーン
ハルヒ「何しているのよ、さっさと入るわよ!」
朝倉「わぁ高そう!」
長門「・・・・・・奢らなくても、良いからね?」
キョン「・・・有難う、俺の第二のMy天使・・・。」 ビクッ>
キョン「・・・さて、とりあえず話を聞いて貰えますか朝比奈さん。えぇっと、
まず何から話そうか・・・。」
ハルヒ「みくるちゃんはモロに一般人だから、切り出し辛いのよねぇ・・・。」
朝倉「この男の人、自称異世界人なのよ。元の世界に戻る為に鍵となる人物を
探しているんですって。」
みくる「へっ」
キョン・ハルヒ「うぉいっ!!!」
朝倉「さっさと話した方が良いでしょ、どの道胡散臭さには変わり無いんだし。」
キョン「・・・ま、まぁそんな訳なんですよ。いや、信じて貰えないのは仕方が無いん
ですがね?そんなのは分かっているんですけれど・・・んで、あなたは俺の世界
では未来人で、そこの朝倉と長門は宇宙人・・・こっちのハルヒは、何というか
世界をどうこう出来る神様みたいなもので・・・・・・あぁ、やっぱり信じられませんか。」
みくる「え、えぇ・・・いきなりそんな事を言われても・・・でも、昨日、鶴屋さんが言っていたんです。
「明日来る人達は、きっと不思議な事を言うだろうけれど・・・少しだけなら、信じてあげても
いいよ」って。・・・その、2人目の鍵というのはどういう意味でしょうか?」
219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 12:59:04.91 ID:jwdxxkSb0 [44/121]
みくる「鶴屋さんは、どこかそういうのに勘が良い時がありますから・・・あなた達は、正直
まだ信じ切る事は出来ません。でも、彼女なら・・・信用できます。」
キョン「えぇ、それで良いでしょう。・・・鶴屋さんには世話になりっぱなしだな。・・・じゃ、
説明しましょう。そもそも鍵というのは・・・」
みくる「・・・・・・・私はその時・・・元の世界でのSOS団が全員揃った、その場に居れば
良いって事ですか?」
キョン「えぇ、そういう事です。別にやましい事はありませんよ。」
ハルヒ「・・・本当にそれで良いの?文芸部とか、SOS団に正式に入部するとかそういう
のはナシで?」
キョン「あぁ、まぁ言っても分からないが、前例だとそうなるな。SOS団はそもそもが
非公式だから、入部届けとかは要らないだろう。」
ハルヒ「誰のせいで非公式だと思っているのよ・・・。」
朝倉「よし、って事は朝比奈さん。あなたも私達に協力してくれるのね?」
みくる「はい!よろしくお願い致します!」
キョン「話も大方終わったから、少しトイレに行って来るよ。」WC<ガチャッ
キョン「ふんふふんふふん♪・・・・・・。・・・・・・・・・・・・・・・・っ!?」
みちる「ハ、ハロー「何してんですか朝比奈さん!?」
222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 13:07:04.23 ID:jwdxxkSb0 [45/121]
みちる「いやね、未来に帰ろうと思ったらTPDDが作用しなくて・・・どうも、うっかり
私が帰る為に必要な機能まで移しちゃったらしいのよ。」
キョン「なんつードジを・・・それで、俺から返して貰う為に、今までここに居たんですか?
というかじゃぁ、あの時消えた様に見えたのは何故なんです?」
みちる「あれは空間移動装置の力なのよ。TPDDで時間移動した先が、人間が生きられる環境
とは限らないでしょう?地形は日々変わるし、地球は公転して太陽の周りを回るん
だから。・・・時間移動装置の部分、うっかりね♪」
キョン「・・・まさか、またキスですか?あれ、もう少し何とかならないのでしょうか?」
みちる「TPDDの移動には、頭部をくっつける必要があるのよ。その上で、唇みたいな皮膚が
薄い所だと移動させやすいの・・・大丈夫よ、今度は頬ずりだけでも出来るわ。」スッ・・・
キョン「・・・・・・。」ギュッ
スリスリスリスリスリ・・・・・・・・・・・・キュッ・・・・・・・・・・・・・・・スリスリスリスリスリ。
みちる「・・・もう、良いわ。・・・・・・・・・・今度こそ、さようならキョン君。」
キョン「またね、の間違いですよ朝比奈さん。・・・また、どこかで。」
朝比奈さんが、今度は本当に・・・この時間から消えた。未来に、無事に帰れると良いのだが。
223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 13:13:00.46 ID:jwdxxkSb0 [46/121]
ハルヒ「キョン、遅かったじゃない。」
キョン「悪いな、混んでたんだよ。・・・・・・何だその茶菓子は!?」
朝倉「キョン君ご馳走になってまーす。あ、店員さん!ちょっとこの抹茶羊羹シリーズ
下さいな!」
長門「洋館羊羹・・・何故だか怖い。」
みくる「あ、あの、キョン君!私もお金を払いますからっ!!!」
キョン「うおおおおおおおおおおおおおおおおハルヒィー朝倉ぁーっ!!!!!!」
朝比奈「・・・・・・。」
監視員「過去からの帰還、ご無事で何よりです。」
朝比奈「・・・・・・あの世界へは、もう行けないのかしら?」
監視員「いえ、そうと決めてはいけませんよ。彼らを、信じるのです。」
朝比奈「・・・そうか、そうよねぇ・・・彼を信じなきゃいけないのに・・・・・・キス、しなきゃ
良かった・・・・・・後味が最悪なのよ。」グスッ
これで、SOS団は晴れて5人目。若干の禍根を残しつつ、最後の一人の元へと向かう。
224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 13:14:23.32 ID:jwdxxkSb0 [47/121]
一旦ここで休憩です。軟弱者に、4時間座りっぱなしはきつかった。
少し休憩したらまた始めます。
228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 13:42:05.43 ID:jwdxxkSb0 [48/121]
>>226
はい、同一人物ですよー。ご飯食べたら始めます。ヤキソバ美味い!辛いけど!!
231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 13:59:00.40 ID:jwdxxkSb0 [49/121]
キョン「・・・見つからないなぁ。」
パソコンの画面を弄くりながら、その手前に広げた雑誌類を見る。サイトの画面には
届いたメールが、雑誌はボードゲーム大会の記録や日程を載せていた。
キョン「まさか、古泉に苦戦をするとはな・・・とはいえ、以前のあの世界でも、ハルヒより
見つかり辛い存在だったしなぁ・・・・・・。」
みくるがSOS団に入ってから一週間、その間ずっとボードゲームの少年を探し続けて来た。
授業中も家に居る時も、SOS団と居る時も・・・彼の事を考え続けてきた。正直言って今後こんなに
彼の事を考える事など、キョンの人生には絶対に訪れないだろう。
キョン「・・・仕方無い。今日は切り上げるか・・・いや、もう少しここら辺の玩具屋をあたってから・・・」
みくる「あ、キョン君!もう来てたんですね。」
キョン「朝比奈さん、こんにちは。・・・それは、メイド服ですか?」
みくる「えへへ、涼宮さんに貰ったんです。他にもナースとかバニーガールとか、恥ずかしい衣装が
多かったんですけれども・・・でも、これなら普通ですよね。寧ろ動き易いです!」
スカートの裾を摘まんで、ヒラヒラと踊る様に回る。
キョン「天使だ・・・・・・」 ビクッ>
キョン「・・・・・・ん?」
みくる「あ、長門さんも、早くいらっしゃいな!」
232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 14:02:56.08 ID:jwdxxkSb0 [50/121]
長門「・・・・・・・・・・・・・・・・ご、ごしゅじんさま・・・お茶です・・・」プルプル
こちらの世界の長門は、朝比奈さんよりも小動物だ。
キョン「可愛いな長門、似合っているぞ!」ダキッギュウウウウウウスリスリスリスリスリ
長門「!?」
みくる「あっキョン君!いきなり抱きついたりしたらダメですよっ!めっ!」
長門「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」プシュー
キョン「いや、ははは。あまり見慣れない物で、つい・・・っという事はまさか・・・」
ハルヒ「その」
朝倉「まさかよ。」
キョン「・・・・・・おぉ、孫にも衣装だな。」
朝倉「あたし達はそんな評価!?」ガーン
235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 14:11:32.28 ID:jwdxxkSb0 [51/121]
ハルヒ「という訳で、第1回SOS団会議を始めます!」ワーパチパチパチパチパチ
キョン「・・・なんでメイド服なんだ?ハルヒ。」
ハルヒ「実は昨日、面白そうなビラを見つけたのよね。町内野球大会の奴。
でもほら私右手を怪我してて参加出来ないでしょ?」
朝倉「本当にねぇ~。」ジロリ
キョン「ははははは、そそれでどどどどうしてメイド服なんだって。」
長門・みくる「?」
ハルヒ「屋外競技は手が痛くて出来ないわ!屋内競技も、やっぱり手が痛くて
出来ない物が多いのよ。なので!せめて可愛らしい物を集めて気晴らし
にしようと思った訳よ。」
キョン「ほほぅ、良い考えだな。これで鶴屋さんも居ればフルコースって所だが。」
みくる「あ、鶴屋さんは今日家の用事があるので来れないそうですよ。ヤキソバの
新事業を行うらしくて、自ら顔出しに行ったそうで・・・」
朝倉「偉いわねぇ~。というか凄いわよね~。」
ハルヒ「せっかくもう1着用意したんだけれど、まぁ仕方無いわよね。じゃ、早速
SOS団の会議を始めるわよ。題して・・・」
キョン「メイド服はこれか・・・」イソイソ
ハルヒ・朝倉・長門・みくる「!!!!????」
236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 14:12:36.62 ID:jwdxxkSb0 [52/121]
>>233
間違えた!何かおかしいと思っていたんだけれどな!
238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 14:18:42.90 ID:jwdxxkSb0 [53/121]
ハルヒ「ちょっバカな事はやめなさいよ!バニーボーイの二の舞よっ!?」
朝倉「そうよそれであなた学年中に名前を広めたんじゃない!!!」
長門「バ・・・バニーボーイ?」
みくる「キョ、キョン君!?ここで脱がないで下さい!」
キョン「おっと失礼朝比奈さん、俺ともあろうものが確かにこのままじゃいけないな。
悪いなハルヒ、朝倉。すぐに着替えてくるから。」ガチャッ
ハルヒ「ちょっと待ちなさいよキョン!キョン!!キョオーーーーーーーーーーンッ!!!」
朝倉「そういう問題じゃなああああああああああああいっ!!!」
ハルヒ「追うわよ皆!これ以上厄介事を起こしたら取り潰されるわ!」
朝倉「鶴屋さんがいない事が唯一の救いかしら・・・あの人と出くわしたら殺される所よ!!!」ナイフスチャッ
ハルヒ「長門ちゃん!みくるちゃん!・・・・・・半殺しまで許可します。あなた達も行きなさい!」釘バットチャキッ
長門「・・・・・・・・えっ!?」
みくる「ひゃ、ひゃいっ!!!?」
239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 14:27:43.62 ID:jwdxxkSb0 [54/121]
谷口「おー涼宮、何だその格好は。・・・っておぉ!?朝倉、長門、そして何だあの
後ろの美少女は!?」
ハルヒ「馬鹿な事言ってないで谷口、キョンを見なかった!?」
谷口「キョンか?あいつならたった今、屋上に・・・何だ、また厄介事か。」
朝倉「屋上ね!分かったわ、行きましょう!!」
ハルヒ「でも、あいつのフットワークの軽さは伊達じゃないわ・・・きっと今頃は
1階職員室の前を走っていてもおかしくは無い!」
みくる「い、いくら何でもそれは速過ぎじゃ・・・」ギャーナンダアイツハー! マタキョンダー! スケコマシタルー!!!
ハルヒ「・・・・・・・・・・行きましょう。朝倉さん、ナイフは研いだ?」
朝倉「えぇ、こんな事もあろうかと!」チャキン!!!
長門「・・・・・・人間に対する扱いとは思えない・・・・・・。」
みくる「こ、この金属バットで私に何をしろと・・・涼宮さん!?朝倉さーーーーんっ!!!」
240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 14:35:23.12 ID:jwdxxkSb0 [55/121]
キョン「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお俺は駆ける
一陣の風!このまま走ってメイド産業の荒波を乗り越えていくのさああああっ!!!」
岡部「やめろキョン!お前はニッチ過ぎる!!!」
キョン「ふははははははははは、旧人類的価値観しか持たないお前等に、この俺は捕まえ
られねえええええええええええええええっ!!!うおおおおおおおおおおおおお
サムデイ イン ザ レイーーーーンッ!!!」
「・・・・・・・っ!?」ブオンッ シュッキン!!!
キョン「・・・・この風圧・・・釘バットとナイフ!朝倉と朝倉だな!?」
朝倉「何で私が分裂してるのよ!そんなに凶器なイメージがあるの!?」
ハルヒ「正直、私も釘バット持ったのは初めてなのよね・・・なんて事は置いといて、さぁキョン!
これ以上馬鹿な真似はやめて、大人しく部室に来なさい!ついでにそのメイド服を脱ぎな
さい!!!」
キョン「嫌なこった、ハルヒ!俺はメイドガイ産業のプリンスとなるのだっ!!!」
ハルヒ「あいつに言葉は通じないわ・・・今のあいつは怒れる王蟲!」
朝倉「喜緑さんから預かった、この(自称)エクスカリバー・・・その力を見せてあげる!!!でやああああああああっ!!!」
岡部「天使が・・・悪魔と対決している・・・・・・っ。」
242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 14:42:40.06 ID:jwdxxkSb0 [56/121]
長門「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」コトコトコト
みくる「・・・・・・。」コポコポ
長門「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」トテチテター・・・・・・トテチテター、コトコトコト。
みくる「・・・・・・あの、長門さん?何をやっているんですか?」
長門「・・・・・・画鋲を、置いてみたらどうかと思って・・・。」トテチテター←画鋲を取りに行く音
みくる「キョン君は確かに変人ですけれど、いくらなんでもそれにはかからないかと・・・」
長門「・・・・・・そう。」
キョン「体力回復!天使の紅茶・・・あぎゃあああああああああああ足と尻に画鋲があああっ!?」
みくる・長門「かかったぁっ!?」
タタタタタタッ・・・
ハルヒ「よくやったわみくるちゃん!有希!勲章物よっ!!!」
朝倉「私のメイド服をよくも破いてくれたわねぇーーーーっ!今気付いたけどこれ、パンティも
ストッキングも丸見えじゃないっ!!!」シュシュシュシュシュッ!!!
キョン「ぐあああああああ」ザクザクザクッ!!!
243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 14:49:25.20 ID:jwdxxkSb0 [57/121]
キョン「」
谷口「見れば見る程吐き気がする光景だな。」
ハルヒ「分かっているならさっさと脱がせてよ!パンツ一丁にするだけで良いわ、んで
その後はメイド服を捨ててね!」
谷口「いいのかコレ?高いんじゃないのか?」
ハルヒ「もうボロボロで血も付いているし、そんな物鶴屋さんにあげられないしね。ほら、
早くやったやった。食券10枚分働きなさい!」
みくる「朝倉さん、大丈夫ですかぁ?」
朝倉「うぅ・・・もうお嫁にいけない・・・・・・」シクシク
長門「・・・・・・・・・。」(また、黒歴史を持つ者が一人・・・・・・嬉しいような、悲しいような。)
谷口「・・・・・・よぅ、起きたかキョン?」
キョン「・・・谷口、俺は・・・メイドのスキマ産業に入れたかなぁ?」
谷口「脳みそに隙間風が入っているのは分かるぜ。」ヌギヌギ
245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 14:58:47.04 ID:jwdxxkSb0 [58/121]
長門「・・・・・・キョン君、あれ・・・。」
キョン「どうした長門?縛られているからそっちを向けないんだ。」
谷口「・・・げっ、あれ警察じゃねぇか?お前の騒動を聞きつけて、誰かが通報したんだよ。」
キョン「そんな、俺はむしろ被害者なのに!?」
朝倉「私の方が被害者よっ!あなたの怪我は治るけれど、私の心の傷は癒えないわ!!!」
ハルヒ「・・・うぎゃっ、こっちに真っ直ぐ来るわ。流石にやり過ぎたかしら・・・今日はかなり
絞られる事を覚悟しなきゃね・・・。」
???「ここが騒ぎの大元ですか?」
???「えぇ、そうですね。かなり埃が舞っていますから。」
岡部「・・・鋭いんですね、お二方。でも、うちの生徒はそんな悪い奴じゃないですよ?人に
ナイフを向けて暴れるなんてとてもとても。」←クラスに二人も居る
ハルヒ「・・・来たわね。谷口、キョンを解いてあんたは逃げなさい。キョン、何か変な事をしちゃ
ダメよ絶対!」
キョン「あぁ、任せろ・・・・・・その辺に、ぬかりは無い!」(キリッ ←メイド服
ハルヒ「まずは服を脱げえええええええええええええっ!!!」
246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 15:00:26.56 ID:jwdxxkSb0 [59/121]
>>244
許しておくれ。
249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 15:07:28.60 ID:jwdxxkSb0 [60/121]
???「・・・今の声は何ですか?」
岡部「さ、さぁ・・・全く、あいつらときたら・・・・・・」
???「行きましょう、新川さん!」
新川「えぇ森さん!」
ドア<ガチャッ
新川「君達!さっきの騒ぎはここが原因だねっ!?」
森「ちょっと静かにして、私達の話を聞い・・・て・・・・・・」
キョン「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
新川さぁあああああああああああああああんっ!!!」
新川「うわっ、ちょっと君なんだね!?」
森「知り合いですかっ!?」
キョン「森さあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん
はあああああああああああああん会いたかったよおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!」
森「きゃああああああああああああああああああああっ!?」ドカバスゴキャァッ!!!
ハルヒ「キョオオーーーーーーーーーーーーンッ!!!」
朝倉・長門・みくる「キョンくーーーーーーーーーーーーーーーんっ!!!」
253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 15:13:20.58 ID:jwdxxkSb0 [61/121]
キョン「」チーン
ハルヒ「さっきより酷い状態に・・・・・・」
新川「森さん、いくら何でもこれはやり過ぎですよ・・・・・・。」
森「だ、だっていきなり抱きついてくるんだもん!怖かったんですもん!!」
長門「・・・・・・気持ちは分かる。」
朝倉「と、とにかくあたし達はちょっとじゃれてただけで・・・本当に何でも無い
んですってば!私の服が破けたのも、まぁ恥ずかしいですけれど大した事
じゃないですし!」
みくる「さ、騒ぎ過ぎたのは謝りますから!度が過ぎてたなぁとも思ってます!」
新川「・・・ま、まぁそうなら良いんだがね?あまり芸者遊びみたいな真似は程ほどにしないと、
私の弟の様になってしまうよ。こいつがロクでもない奴でねぇ・・・」
森「新川さん、特に何も無いならもう行きましょうよ。ね?」
キョン「・・・・・・待ってくれ・・・・・・森さん、新川さん・・・ちょっと・・・だけ・・・」
ハルヒ「キョン!?ダメよ動いちゃモザイクがズレるわ!!!」
254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 15:21:08.07 ID:jwdxxkSb0 [62/121]
キョン「森・・・さん、新川さん・・・ボードゲームはご趣味で・・・?」
森「えぃっ!?い、いえ!私は特に・・・」
新川「あ、あぁそれなら私が少し・・・将棋と、囲碁をやっているんだけれど・・・」
キョン「じゃ、じゃぁ・・・その時、誰かに教えたりしませんでしたか?その、囲碁とか
将棋とかを・・・俺達と同年代の、男です・・・名前は古泉・・・っ!!!」
新川「古泉?彼を知っているのかね?」
キョン「えぇ、俺の知っている頃と性格が同じとは限りませんが、下の名前は一樹・・・。
割りと情の深い、んでもってまどろっこしい説明をする男ですよ。」
新川「あの子の知り合いだったのか。いや、それは失礼したな。」
キョン「えぇ、それで・・・あなた達の事も聞いていたんです。刑事・・・だったんですね
新川さん、森・・・園生さん・・・。古泉は・・・元気ですか?」
新川「・・・・・・そうか、君は彼の友達か。ならば言わねばならんね、彼は・・・死んだよ。」
258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 15:29:00.39 ID:jwdxxkSb0 [63/121]
キョン「しっ・・・・・・」
ハルヒ・朝倉「死んだあああああああああっ!?」
新川「おぉ、何だ、君達も彼を知っているのか?」
ハルヒ「え・・・えぇ、そうなんです。彼とは、・・・SOS団同士の知り合いなんです。
SOS団は、この文芸部室で活動する部活みたいな物で。それで、本当何で
すか!?その、コイズミ君が死んだというのは・・・。」
新川「・・・あぁ、交通事故でつい3年前にな。SOS団というのは、その時からあったの
かい?」
ハルヒ「・・・。」
朝倉「はい、当時から、ここの文芸部室の・・・部長さんがやさしい人で、中学生や小学生を
集めて一緒に行事ごとに参加したりしてたんです。SOS団というのは、生徒社会を
応援する世界作りの為の奉仕団体・・・なんて長い名前を縮めた物なんですよ。」
森「・・・そう、あの子には、友達が居たんだ・・・良かった、本当に良かった・・・・・・っ」グスッ、ヒック・・・・・・。
新川「・・・彼女は古泉のお姉さんみたいな物でね。仲が良かったんだよ。」
ハルヒ「そう・・・・・・なんですか・・・。」
森「・・・ヒック、グスッ・・・う、古泉・・・うぅ・・・・・・。」
キョン「畜生、何だよあいつ・・・・・・畜生、チクショオオオオオオオオオッ!!!」
ハルヒ「東中出身、涼宮ハルヒ・・・只の」-2
続きます
ハルヒ「・・・何なのかしら・・・あいつ、私の台詞を横取りする様な事を言ったわ。
もしかしてエスパー?仲間を探して・・・とか!?話を聞かなきゃ!」
<ガラッ クラスメイト「ヒソヒソ」
ハルヒ「?どうしたの皆?」←自己紹介は普通にしたのでそれなりの第一印象だった
朝倉「あ、涼宮さん・・・ほら、あの人・・・・・・。」
キョン(ツインテール)「フンスッ」
ハルヒ「・・・うわぁ・・・・・・何アレ・・・・・・」
朝倉「話しかけない方が良いわよ・・・。」
ハルヒ「うん・・・。」
・
・
・
キョン(ファイブテール)「おい三日も放置か?」
ハルヒ「うわぁっ!!!」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 19:28:28.10 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「何よその髪型!!!宇宙人とでも交信しているつもり!?」
キョン「否っ!!!神とだ!!!曜日によって本数を変えている・・・日曜日は
7本になる。」
ハルヒ「聞いてないわよ・・・・・・。」
キョン「しかしよく分かったな、俺が何かを交信しているという所まで突き止めたのは
お前が始めてだぞ、ハルニャン。」
ハルヒ「なっ・・・何よそれやめてよ!!!気持ち悪いわ!!!」
朝倉「ハルニャン・・・。 プッ」
ハルヒ「あんたも笑うな!!!」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 19:33:51.29 ID:c0pQEi8p0
谷口さん「涼宮・・・お前も大変な奴に関わったもんだなぁ。」
ハルヒ「あいつの事知ってるの?変態同士で繋がりがあるのね・・・。」
谷口さん「女子のバストサイズ表を作ったくらいでそれは無いだろう!?」
ハルヒ「私が男子のイチモツ表を作っていたらどう思うのよ?早く言いなさい。
朝倉さんに言いつける前に。」
谷口さん「・・・・・・ごめん。 え、えぇと・・・ほら、お前な?昔学校の校庭に変な
模様を描いたろ?石灰で。」
ハルヒ「えぇ、描いたわね。何も来なかったけど。」
谷口「あいつはな、それを鶏の血でやったんだよ。冬の日に、上半身裸で。」
ハルヒ「」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 19:38:56.31 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「うげええええぇぇぇぇぇぇ・・・・・・・・・。」
谷口「ま、まぁ他にも色んな噂があるんだよ。女子に声を掛けまくってナンパして、
デートしまくるんだけど・・・何故か皆、藪だらけの山の中とか、蝙蝠が沢山居る
洞窟とか、そんな所にしか連れて行かれなかったそうでな・・・。」
ハルヒ「・・・連れて行かれた子はどうなったの?」
谷口「どうも。そのまま別れてアデューだよ、本当にもう勿体無いぜアイツ。」
ハルヒ「・・・・・・そう。」
・
・
・
キョン「♪」←何やら製作中
ハルヒ「あんた、髪短くしたのね。」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 19:47:57.27 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「あんた、色んな部活に入っているそうね。どうだった?」
キョン「おぉ、ハルヒ。お前も入る部活が無いのか?」
ハルヒ「名前で呼ばないでよ・・・。本当は、私もやるつもりだったの。前にやった人が居るのなら
感想を聞いておきたいでしょ?無駄が省けるしね。」
キョン「そうだな、涼宮。はっきり言って退屈だった。どこかに無いかなぁ、そんな部活。」
ハルヒ「・・・。」
ハルヒ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ!! あるわ!作れば良いのよ!!!」
キョン「何をだ?」
ハルヒ「不思議な部活よ!!!」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 19:57:43.83 ID:c0pQEi8p0
・・・ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!
ヨン「涼宮!!!着いたぞ、ここが新しい我等が部室だ!!!」
ハルヒ「・・・ェッ、ゲホッ!!!胸倉掴まないでよ、セクハラで訴えるわよっ!!!」
文芸部室前
ハルヒ「しかもここ、文芸部室じゃない!!!他に人が居るでしょう!?」
キョン「いや、俺の事前の調べではいないな。ここの学校の文芸部は、昨年度の三年生を
もって廃部になっているんだ。」
ハルヒ「何だ、じゃぁ都合が良いって事ね。そうと分かれば早速よ!!!」
バンッ!
ハルヒ「・・・っ!!!」
キョン「・・・っ!!!」
「「誰も居ない・・・っ!!!」」ガラーン
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 20:06:55.41 ID:c0pQEi8p0
キョン「・・・ちっ、眼鏡っ娘でもいれば華があったのに・・・っ!!!」
ハルヒ「おっとその台詞は聞き捨てならないわっ!!!ここに華が居るじゃない!!!」
キョン「どこだっ!どこに華が居る!!?」
ハルヒ「・・・まぁ、いいわ。とりあえずここを今日から私達のアジトにしましょう。正式な
部活としては許可がおりない事必至だけれど、それでも・・・ここで」
キョン「不思議を探すんだな、ハルヒ。」
ハルヒ「名前で呼ばないで!」
キョン「ははは、そういえば名前といえば、この部活の名前はこういうのでどうだ?SOS団!
意味は、「生徒社会を応援する世界作りの為の奉仕団体」だ!!!」
ハルヒ「・・・そうね、ま、いいんじゃない?正式名はともかく、略称は気に入ったわ!!!・・・
そうだ、ついでにそれで部活としての登録は出来ないかしら?結構まともだから、許可は
降りるかもしれないわ!」
キョン「そうだなハルヒ!!!」
・
・
・
キョン「教師に届出をだそうとしたら、いつもいないんだ・・・。」
ハルヒ(こいつが前科持ちだって忘れてた・・・。)
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 20:19:25.22 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「・・・あんた、どうしたのよその傷?」
キョン「・・・・・・いや、な?この部活にもマスコット的な人物が居ると良いんじゃないかと
思ってな?」
ハルヒ「うんうん、そうね!時代は萌えよ萌え!可愛い子が良いわね!!!」
キョン「そう言うと思って勧誘に言ったんだ。そしたらな、」
ハルヒ「ふんふん。」
キョン「居ないんだ、可愛い胸の大きな、小動物的な女の子が。それで一生懸命校内を
駆け回ってな、それでやっとこさ・・・見つけたと思ったら・・・グスッ・・・な、居たんだ。
可愛い子が、二年生の鶴屋って人なんだけれど・・・。」
ハルヒ「あぁ、あの先輩ね!確かにあの人は、我が部活の名誉顧問に欲しいわ!!!で、どうしたの?」
キョン「無理矢理連れて来ようとしたら、キャーッて悲鳴と共に殴られてしまって・・・。」
ハルヒ「それでその様、と?」
キョン「いや、勧誘25回目にしてついに警察を呼ばれた。」
ハルヒ「怖いわあんたぁっ!!!」ビクビク
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 20:24:54.94 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「全くもう・・・あんたは只でさえ教師にさえ怯えられているんだから、これ以上
厄介ごとを増やさないでよね?いくら同士でも、擁護には限度があるわよ!」
キョン「すまんなハルニャン、面目ねぇ。」
ハルヒ「可愛く呼ばないで。注目を浴びたらどうするのよ!・・・注目、そうだ!サイトよ
サイト、どうキョン!」
キョン「何がどうした?」
ハルヒ「インターネットでSOS団のサイトを作るのよ!そこで不思議を募集すれば、
私達二人で探すよりよっぽど効率も上がるわ!予期せずして部員は全然集まらない
し、それが良いわよ!!!」
キョン「そうだな、それは良いな!しかし、何で部員は集まらないんだろうな!!!」
ハルヒ「・・・あんたが鶴屋さんを泣かせるでしょうが・・・小動物みたいになってたわよ・・・。」
キョン「すまん。」
ハルヒ「まぁそれは解決した事だから良いとして、パソコンをどうしようかしら・・・。」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 20:30:55.01 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「すみませーん、コンピ研さーん。」
コンピ「はい、何でしょう・・・あ。」
キョン「よっ!パソコン一台貸してくれ!!!」 ピシャッ>
ハルヒ「あんたは出てこないでよ!!!問答無用で閉められたじゃない!!!
素直に頼むしか方法は無いのに!!!」
キョン「強奪・・・とかは?」
ハルヒ「脅す材料が居ないでしょっ!!!あのっ、すみませーん!お話だけでも聞いて頂けない
でしょうか!?こいつに変な事はさせませんから!!!」
コンピ「・・・本当ですか?」
ハルヒ「本当です!」(後一歩!!!)
・・・・・・ガラッ・・・・・・「どうぞ。」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 20:36:57.69 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「うわぁ、凄い・・・最新式のパソコンだ!」
コンピ「ふふっ、凄いでしょ。部費だけじゃなくて、皆でお金を貯めて買ったんです。」
ハルヒ(正直欲しいけれど、まぁあの旧式のでも良いかしらね。)「あ、あのですね、」
キョン「その最新式のが欲しいんですけれど。」←部長の手を取りつつ
ハルヒ(どえええええええええええええええええええええええええええええいっ!!!)
コンピ「最新式のが!?え??」 ジロッ
ハルヒ「い、いえ違うんです!そうじゃなくて、あっちの」
キョン「涼宮、妥協する事は無いぞ。強奪したってどうせこいつら泣き寝入りだ。絶対
ゲームとかでも卑怯な手を使う、そんな屈折した表情をしている。」
ハルヒ「あんたは黙ってなさい!!!違うんです、ですからそこの」ムンズッ
ハルヒ「・・・え」
コンピ「・・・え」
キョン「・・・ニヤッ」
↑部長の手を押し当てる。 ハルヒの胸に。
ハルヒ「・・・・・・・・・・・うきゃあああああああああああああああああああああああああっ!!!」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 20:44:28.24 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「・・・・・・・・・・・・・・・プルプル」←胸を押さえ、部室の隅っこに居る。
キョン「いやぁ、良かったなぁ。只でパソコンくれたぞ?強奪とかじゃなしに、
本当にくれたんだ!良かったな、ハル・・・」
ハルヒ「・・・うっるさああああああああああああああああああああああいっ!!!!よっ
よくもよくもよくも女の胸ををか、勝手に男の取引の材料にいいいっ!!??」
キョン「落ち着け、ハルヒ。考えても見ろ、黒髪ロングの美少女おっぱいを数秒触れさせる
だけで数万円のハイスペックパソコンだ、そんな悪くも無い取引だろう。」
ハルヒ「ばっ・・・び、美少女て・・・何よ、それ、そんなの・・・・・・ま、まぁいいわ。直接触られた訳
じゃないし、別に何とも思っていないんだからね!!!」
キョン「おぅ、繋がった。とりあえず、ホームページを作るかな・・・。」カタカタ・・・
ハルヒ「聞きなさいよあんた・・・って、結構手馴れているわね。」
キョン「あぁ、何回か作った事があるんだ、この手のサイトは。」カタカタカタカタ・・・
コンピ平「部長!部長!!!」
コンピ平「部長・・・・・・右手が痙攣してますがどうかしましたか!?」
コンピ「しろくて・・・まぁるくて・・・・・・」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 20:51:03.13 ID:c0pQEi8p0
サイト完成!
ハルヒ「よしっ!これでまず、SOS団は一歩躍進ね!!!」
キョン「そうだな!!!さて、次はビラでも配るか。」ビラッ
ハルヒ「あら、用意がいいじゃない!早速配っていきましょう!」
キョン「・・・と行きたい所なんだが、実は今日俺、この後約束があるんだよ。涼宮、
悪いが一人でやってくれないか?」
ハルヒ「何よ、あんたに友達でも居るっていうの?ふん、まぁいいわ。私一人でも
配れる量だしね。バニーガールにでもなって行こうかしら?」
キョン「すまんな、マスコット代わりの美少女でも居れば任せられるんだが・・・あぁ、
やっぱり俺も配ろう!行くぞハルヒ!!!」
ハルヒ「やめろバカこらバニーを着ないで・・・あぁっ!キョン!!!待ってバニー嫌ああああああ
ああああああああああああああああああああっ!!!!!」
キョン「うおおおおおおおおおハルヒいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!助けて教師が
追いかけてくるううううううううううううううっ!!!!」
ハルヒ「名前で呼ばないでよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
朝倉「あの二人何をやっているのかしら・・・・・・。」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 20:57:54.04 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「・・・今日は学校に行きたくないわ・・・。」
前日のバニーボーイぽろり事件の共犯者として一躍学校で有名になったらしく、
朝倉さんから注意喚起のメールが届いた。いわく、「キョン君の闇を振り払って
あげて!」だそうだ。・・・あの男に、そんな闇がある訳が・・・いや、闇があるから
いかれているのか。
とにかく、今日は休養と行こう。SOS団の事も忘れて・・・
キョン「おーい涼宮ー」
ハルヒ「忘れろ私アレは只の空耳よ。」
キョン「おーいハルヒー」
ハルヒ「眠れ・・・っ!眠れ・・・っ頼むから・・・っ!!!」
キョン「ジョン・スミスー」
ハルヒ「!?」ガバッ!!!
キョン「ジョン!どこに行くんだジョンっ!!!」ワンワンッ!!!
ハルヒ「・・・犬か。」
キョン「ったくあの犬は愛想が無いな・・・お、涼宮。お早う!」
ハルヒ「お早う」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 21:00:48.74 ID:c0pQEi8p0
>>27
このキョンはアレなのです。
>>38
kwsk
ちなみに書き忘れ事項
・ハルヒは髪が長いまま
・キョンは入学時長ロング、今は普通
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 21:07:18.68 ID:c0pQEi8p0
キョン「いやぁ、実は昨日言っていた待ち合わせの人に会いに行ったらいなくてなぁ。」
ハルヒ「聞いてないわよ。」
キョン「そう怒るなよ、せっかくの仮病タイムを邪魔したのは謝るからさ、ホレ
このお茶も奢るし。」
ハルヒ「・・・パフェもよ。」
駅前の喫茶店。私服で二人。
キョン「今日はどうしようかこの後、せっかくの休みだし・・・」
ハルヒ「誰のせいで休んでいると思っているのよ、全く・・・映画館とか図書館とか、そういう
所には行けないわよ。一応、平日だからね。」
キョン「そうだな、じゃぁ不思議探索でもするか?」
ハルヒ「・・・っとそうね、忘れていたわ。不思議、不思議探索・・・うん、良いわね!そうしましょう!!!
店員さん、これお代わり!」
キョン「・・・忘れてた?」
ハルヒ「?どうしたのキョン?」
キョン「いや、何でも。籤でも作ろうかってな。」ゴソゴソ
ハルヒ「籤?そんな物作ってどうするのよ?二人しかいないのに。」
キョン「”二人で探す”か”一人で探す”かの籤さ・・・ほれ、引けよハルヒ。」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 21:14:15.31 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「・・・名前で呼ばないでよ・・・っと、何コレ紅いわ。」
キョン「それは二人で行くって奴だな、当たりだ。」
ハルヒ「ちっ、外したわね。」ズズー
キョン「照れるなよハルヒ、飲んだら行こうぜ・・・まずは駅の近くから探してさ・・・」
・
・
・
ハルヒ「この辺は見晴らしが良いわね。平凡だわ。」
キョン「美少女から突然の告白が来るかもしれんぞ?」
ハルヒ「何よそれ、ギャルゲーかしら?」
キョン「いや、私は未来人です・・・ってな!」
ハルヒ「それは最高ね・・・あ、図書館がある。ちょっと行ってみる?不思議な本とか
あるかも知れないわ!」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 21:14:58.79 ID:c0pQEi8p0
>>44
有難う!
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 21:19:53.75 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「図書館ね。」
キョン「貸し出しカードでも作ってやろうか?」
ハルヒ「その位自分で出来るわよ、世間知らずのお嬢様じゃないんだから・・・あ、あれ
面白そうね。エンディミオン?」
キョン「部室に無かったかそれ?・・・無かったか。」
・
・
・
キョン「この交差点・・・」
ハルヒ「どうかしたの?」
キョン「いや、巨人でも出たら面白いなぁと・・・あぁ、まぁありえないかな?」
ハルヒ「でもそれってすっごく面白いわよね!謎の巨人と戦う組織・・・とかどう!」
キョン「それで小説でも書くか!俺は・・・・・・」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 21:27:41.12 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「・・・・・・ってな事があったのよ。」
谷口「何だそれ!只のデートじゃねぇか!!!」
ハルヒ「ばっ何を言っているのよ!デートじゃなくてこれは部活!SOS団としての活動なのよ!!!
勘違いしないでよねこの変態妄想狂!!!」
谷口「そうは見えないけれどな・・・ま、そうだよな。あいつには朝倉が居るし。」
ハルヒ「へっ!?」
谷口「何だ知らなかったのか?あいつ、朝倉に書いてたんだよラ・ブ・レ・タ・ア」
ハルヒ「うざいわよその言い方・・・でも、あいつが朝倉さんにねぇ・・・朝倉さんも、じゃぁそれを
承諾したって事?」
谷口「いや、承諾したかは分からないが、俺はかなり高い確率でカップルになっちまうと思っているぜ
チクショー。あいつの告白テクは凄まじいからな、どれだけ凄まじいかと言うと・・・」
国木田「校庭に血塗りの魔方陣を描いた事件の後も、普通に彼女を作れる位なんだよ」
ハルヒ「そうなの!?」
谷口「俺の台詞を取るなよ!!!」
国木田「これをここで言わないと、一生台詞が無い気がして・・・。」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 21:33:38.89 ID:c0pQEi8p0
ほうかご!
ハルヒ「・・・でも、気になるわね。朝倉さんへの告白・・・。ちょっと覗いちゃおうかしら?・・・
来たわ!」←掃除用具箱の中に
ガラッ
キョン「WAWAWA忘れ物~ってな!」<ピシャッ!
ハルヒ(あいつ何歌ってんのよ・・・。)
キョン「・・・よし、これで良し、と。後は朝倉からの告白を待つだけか・・・。」
<ガラッ
朝倉「あ、キョン君!」
ハルヒ(来たわね・・・どうなるのかしら?)ワクワク
朝倉「ねぇ、キョンく・・・」
キョン「あぁ、朝倉!急に呼び出して悪いな・・・まぁ、何だ。もう分かってるだろ?早く言うぜ・・・
お前を殺して、涼宮ハルヒの出方を見る。」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 21:39:34.55 ID:c0pQEi8p0
朝倉「え?」
ハルヒ(なっ!?)
キョン「そらよっ!!!」
ヒュッ ・・・ガッ!!!
朝倉「えっ・・・きゃあああああっ!!!????」
振るわれたナイフは、朝倉の制服を軽く裂いた。
朝倉「ま、待ってキョン君!意味がわ、分からないし笑えないわ!」
キョン「あぁ、なんせ本気だからな。」
ヒュッ!ガッ!!!ガシャンッ!!!待って・・・待ってよキョン君!!!
ハルヒ(な・・・何よ・・・え・・・何が起こって・・・!?)
「あいつはアレを、鶏の血でやったんだよ・・・」
「女の子を藪の中に・・・」
「25回目で警察を呼ばれた・・・」
「彼の闇を、振り払ってあげて!」
ハルヒ「・・・・・・・・・っ!!」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 21:47:01.64 ID:c0pQEi8p0
キョン「でやあああああああああああっ!!!」
ヒュンッ!!!
朝倉「きゃあああああああああああああああっ」ガシッ!!!
キョン「・・・・・・。何をしているんだ?」
ハルヒ「それはこっちの台詞よ!!!」
ナイフの刃先は、涼宮ハルヒの右手でしっかりと握られている。健康的な肌は赤く上書きされ、
血はポタポタと垂れ袖口を紅く染めている。
ハルヒ「あんた・・・やっぱり只の異常者なのね!!!ずっと、ずっとずっとずっと!朝倉さんを
殺す気でいたの!?」
キョン「そうとも言えたしそうでもないな。」グリッ
キョンはナイフの柄を捻り、そのままハルヒの手を振り払う。激痛と広がった傷で右手はまともに
動かず、ハルヒは涙を浮かべる。声は声にならない。
朝倉「涼宮さん!!!」
キョン「お前も鍵じゃないのか・・・どうしたもんなかなぁ・・・・・・。」ボリボリ
頭をかきながら、キョンはナイフを放り捨てる。用無しと言わんばかりに。
キョン「俺の負けだ、涼宮ハルヒ。またしても鍵は揃わなかった・・・・・・。」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 21:51:19.57 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「何を・・・言って・・・・・・」
キョン「言っているのか、分からないんだろ?じゃぁ分からないよ・・・。」
ハルヒ「キョン、あんた・・・?」
キョンの目は、しかし異常者のそれでは無くて。どちらかというと、理路整然と行動してきた様な、
そんな目で・・・。
キョン「ハルヒ、俺は異常が大好きだ。非日常が大好きだ。宇宙人や未来人、超能力者に囲まれて・・・
そして、おてんばな神様と共に暮らしていける様な、そんな日常が大好きだ。」
声は震え、嗚咽も混じる。右手の熱さを感じながら、後ろで支える朝倉の体温を感じながら・・・それでも、
キョンの声は冷たく響く。
キョン「どこで・・・間違えたんだろうな、どこで・・・。」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 22:00:50.44 ID:c0pQEi8p0
ある宇宙人が居た。読書好きでひどく寡黙なそいつは、人間になりたいと願いその力を全て
使った。そして、今ある世界とは別の歴史を辿った世界を生み出したのだ。それは恋をしたい
と願った少女の、たった一つのエラー。
しかし少女は少年に選択を託す。元の世界に戻るのか、それともこのまま自分と歩むか。
少年は言う。
キョン「元の世界に帰りたいって・・・」
願いは叶った、「もし何も無ければ」。
宇宙人には敵が居た。宇宙人の故郷の、その遥か上方より来る敵。
キョン「元の世界に帰りたかったのに・・・何故か、それは叶わなかった!俺は、三年前の「この世界に」
飛ばされたんだ!
宇宙人も!
未来人も!!
超能力者もいない世界に!!!」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 22:10:46.92 ID:c0pQEi8p0
元の世界に戻れず、しかし改変された世界の様に鍵も見つからず。
キョン「俺は必至で探した!なのに誰もいなかった!長門も、朝比奈さんも!古泉の野郎も!!!」
情報統合思念体も、未来人のいけ好かない男も、組織も、それ以外の何もかもも!どこにも!!
そしてやっとめぐり合えたハルヒは「不思議探索を忘れる様な、SOS団を忘れようとする様な女」で!
鍵としての可能性があった朝倉も「エラーの無い、只の一般人」で!!!
唯一の救いは「大人になった未来人の少女」だった・・・彼女が居れば、何を失敗してもまた3年前に戻れた!
必ず、元の世界に戻ろうという気力が湧いてきた!!!
キョン「だが、それも今回は全く現れないんだ・・・この世界は、俺が逆行を繰り返す度に少しずつ改変されていて、
そして少しずつ・・・「普通の」世界になっているんだ。そこには宇宙人はいない、TPDDも存在しない、閉鎖
空間も発生しない!!!普通の・・・空間!!!」
朝倉「あ、あなたいい加減にして!一体何を言って!!!」
ハルヒ「ま、待って・・・朝倉さん。もう少しだけ、あいつの話を聞かせて。」
朝倉「涼宮さん・・・。」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 22:15:24.00 ID:c0pQEi8p0
キョン「あぁ、俺はもうあの世界に戻れないんだ・・・あの世界には!!!異常な事をすれば、
向こうへの扉は開かれると思った!でも、そんな素振りは一向に見えなかった!!!」
キョン「もう、駄目なんだ・・・俺は、長門と話したい。朝比奈さんのお茶が飲みたい。古泉と一緒に
ボードゲームに興じたい。・・・それに何より、髪の短いあいつに会いたい・・・。」
ハルヒ「。ジョン・スミス。」
キョン「・・・?」
ハルヒ「・・・っジョン・スミス!!!」
キョン「・・・・・・!?」
朝倉「?・・・・・・???」
ハルヒ「ジョン・スミスって名前に聞き覚えは無いの!?コラーーーーーーーーーッ!!!!!!」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 22:22:05.65 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「ジョン・スミスってのは私が中学校の頃、校庭に宇宙人文字を書いた時に会った
人間の名前!!!心当たりは無いの!?」
キョン「あ、ある・・・。俺が昔名乗った名前で・・・」
ハルヒ「思い出したわ、あんたはそのジョンにそっくりなのよ・・・何よ。まだあるじゃない
不思議が!「過去を遡る少年」がっ!!!どこが普通よ、言ってみなさいよ!!!」
ハルヒ「そんな面白そうな話を勝手に諦めないでよ!!!」
キョン「・・・・・・ハルヒ・・・・・・。」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 22:29:51.35 ID:c0pQEi8p0
キョン「・・・だが、それが何だっていうんだ・・・?今、過去に戻れなきゃ意味が無いんだ・・・」
ハルヒ「だからあんたバカ?この世界がもう普通の世界なら、この先何百年経っても未来から
来る技術なんて出来ないじゃない!あんたが過去に戻った事が事実で、それが私の
記憶にあるのなら・・・過去に戻るタイムマシンは作られるって事でしょ?」
ハルヒ「まだ諦めるのは早いわ、キョン!何よ何よ楽しくなって来たじゃない!これよこれ
不思議!不思議ねこれは本当に・・・ねぇ、キョン?他に何かヒントは無いかしら?
これはきっとSF物の話なんだろうけれど、きっと推理物的要素も含んでいると
思うのよね!その謎を解くにはヒントが要るのよ、早く思い出しなさい!」
朝倉「あ、涼宮さん・・・?まずは病院と、それから警・・・」
ハルヒ「シャラップ、待ちなさい宇宙人候補。そんな物お呼びで無いわ!」
朝倉「えぇ~・・・!?」
キョン「あ、あの・・・涼宮さん?お前、あぁ・・・お前は・・・・・・っ!!!」
ハルヒ「待ちなさいキョン、お前って何よ。きちんと名前で呼びなさい!!!」
ハルヒ「SOS団団長の名前をね!!!」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 22:35:00.67 ID:c0pQEi8p0
・・・数日後。
朝倉「涼宮さん!?何で私がナースの服を着せられているの!?」
ハルヒ「いいじゃない似合っているんだから!!!」
右手に包帯を巻いたハルヒが、快活に笑いながら朝倉さんをいじっている。キョンはそれを
やれやれ、と言った顔で見ていた。
ハルヒ「キョンも何か言いなさいよ、褒め言葉とか褒め言葉とか褒め言葉とか!」
朝倉「あ、キョン君何タダで見ているんですかー?お金取りますよー?」
あんな事があったせいか、朝倉は多少キョンに厳しい。しかし、持ち前の気持ち良さと勘の良さで
キョンの闇が薄まった事を悟り、少しは優しくなった方だ。
朝倉「涼宮さんの右手に痕が残ったらキョン君、きちんと責任を取りなさいよねぇー!」
ハルヒ「バッ何を言っているのよ!!!」
キョン「あぁ、全くだ!!!」
どこかの小動物と比べると、扱いは一筋縄ではいかない様で。
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 22:44:48.28 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「と、ところでそっちはどうなっているのよ!?」
キョン「あ、あぁ今見ている所だ!」
話を逸らして、パソコンの画面を覗き込む二人。ニヤニヤしながら、朝倉もその画面に目を
合わせた。それはSOS団の公式サイトで、地道な演出が効いてかメールが届く様になったのだ。
サイトを消失させる演出が、恐らくは最も効果があっただろう。
ハルヒ「あら、結構来てるわね。」
朝倉「有力な情報はあるの?その、3人の・・・ナガト、アサヒナ、コイズミ・・・さんだっけ?」
キョン「あぁ、名前を出す訳には行かないから、かなり苦戦しているけれど・・・」
でも、もうすぐに会えそうだ。
キョン「県内最多読賞の高校一年生、茶道教室の行事写真、ボードゲーム大会の入賞者・・・最後の
こいつは本物かなぁ?疑わしいぜ。」
ハルヒ「酷い事を言うわねキョン、でもまぁ良いわ。そんな事、実際に探して確かめれば良いじゃない!」
「SOS団、発進よ!!!」
完。
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 22:48:14.96 ID:c0pQEi8p0
・・・という訳で、拙いながらもお付き合い頂き真に有難うございました。数日前にふと思いついて、
唐突に書き出したので文章がアレだったり構成が未熟だったりで読み辛いですが、ご容赦下さい。
いやぁ、疲れた!これだけで疲れるんだから、本物の小説家さんは本当に大変でしょうねぇ!!
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 22:49:53.15 ID:c0pQEi8p0
>>72、>>74
すまん、後半戦も書ける物ならば書きたいけれど、脳みそがアレで書けないんですよ。
誰か書いてくれるなら頼むぜ!
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 23:07:17.53 ID:c0pQEi8p0
>>80、>>81
あまり期待はしないでくれな・・・その、クオリティの方は。
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 23:17:26.84 ID:c0pQEi8p0
プアアア~・・・
ハルヒ「いやぁ、お早う!」
朝倉「お早う、涼宮さん。右手の調子はどう?」
ハルヒ「もうばっちりよ、見て!跡形も無いわ!!」
朝倉「そう、良かったわね!・・・いや、残念なのかしら?もうキョン君にあれこれ気を遣って
もらえなくなるし・・・」ニヤニヤ
ハルヒ「何言っているのよあなたは!!!全くもう・・・キョンはまだ来ないのかしら!」
朝倉「まぁ、今は始発だしね。彼の家からこの駅遠いし、今頃寝坊しているんじゃないの?」
ハルヒ「遅れたら死刑よ!ご飯奢らせまくるわ!!」
朝倉「どっちよ。」
・
・
・
キョン「うおおおおおおお妹よ!そこをどいてくれえええええええええええっ!!!」
妹「キョンくんカバディカバディ~」ドコドコ
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 23:23:20.53 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「遅い!死刑!!罰金一万円よっ!!!」
キョン「俺の家計に死刑宣告!!!」
朝倉「ボケてないで早く買いましょうよ、私お腹ペコペコよぉ~。」
ハルヒ「それもそうね、もう始発まで時間無いし・・・あぁ何この弁当、紐を引くと温まる
シュウマイ弁当?」
朝倉「それおいしそうね、私も買おうかな・・・いや、でもこっちの方が美味しそう・・・ねぇ
これにしない?」
ハルヒ「世界の三大珍味が勢ぞろい・・・良いわね、これにしましょう!」
キョン「本気で俺の財布を軽くする気なんだな・・・まぁ、ハルヒらしいっちゃハルヒらしいが。」
ハルヒ「・・・何よ。「向こうの世界の私」も、いつもこんななの?」
キョン「あぁ、鬼だ。」
朝倉「え、そっちの安いのにするの?じゃぁ私もっと高いの買おっと!」
キョン「テメェ朝倉!!!」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 23:33:18.70 ID:c0pQEi8p0
一向はまず、「県内最多読賞」の少女へ会いに行く事にした。茶道教室は日にちと場所がマチマチで、
ボードゲームの少年は詳細が詳しく分からなかった為だ。
ハルヒ「・・・で、その最多読賞の子が問題のナガトユキちゃんね?あんたがこうなる原因である宇宙人
ってのは・・・ワクワクするわね!どんな不思議ちゃんなのかしら!!」
朝倉「そして、「向こうの世界の私」のパートナーである・・・と。信じ難いのよねぇ。」
ハルヒ「それは間違い無いわよ!あの時、あの場に居なかった人間にしか知りえない事をこいつは知って
いたんだからね!3年前の写真と見比べたら、ジョンとは背格好が全然違うんだもん。」
キョン「あぁ、確かにあの時のハルヒは縞パンで、俺にだけ模様を描かせて、寒いとかお腹すいたとかで
喚いて、警備員に見つかりそうな時はこっちにギュッと抱き・・・」
ハルヒ「勝手な事を言うなああああああああああっ!!!そんな事、あっちでもこっちでもする訳無いでしょう
があああああああっ!!!」ドガバシィッ!!!
キョン「いったぁ!!!」(頬が)
ハルヒ「いったぁ!!!」(右手が)
朝倉「前途多難ね・・・」モグモグ
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 23:38:41.32 ID:c0pQEi8p0
ハルヒ「着いたわ、ここね。」
キョン「また随分と田舎なんだなぁ、ここは。見える範囲が全部田んぼだぞ?」
朝倉「うわ、道を鹿が歩いてる・・・。」
ハルヒ「とりあえず聞き込み開始よ、不思議探索の第一歩はまず人に聞く事!すみませーん、
駅員さーん!!!」
キョン「元気だなぁ・・・。」
朝倉「ほら、キョン君も荷物持って付いて行く!あの子の右手はまだ完治してないんだから!!!」
キョン「分かったよ、待てハルヒ!!!」スタスタスタ・・・
朝倉「・・・さぁて、と。不思議探索・・・ねぇ。向こうの世界の私なんてイマイチぴんと来ないけれど、
まぁ牧歌的な町で息抜きするのも悪くないわ。護身用のナイフも持ってきたし♪」※犯罪です
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 23:46:29.75 ID:c0pQEi8p0
駅員「う~ん、その子の事はよく分からないけれど・・・図書館設備が整っている高校なら、
心当たりがあるね。そこの地図の・・・そうそう、端っこにある方のここだよ。」
ハルヒ「有難うございました!・・・・・・やったわキョン!早速宇宙人ゲットよ!」
キョン「まだ捕まえた訳じゃないだろう、気を抜くな道具を揃えろ!」
朝倉「虫取り網は必要じゃないと思うわ。」
キョン「何を言う朝倉!お前は長門の可愛さを忘れたのか!?あの儚く消え入りそうな、
繊細なガラスの様な可愛らしさを・・・妖精の様に、消えてしまいそうなあの長門を
手で捕まえられると思うのか!?」
朝倉「忘れたとか以前に会った事も無いし!」
キョン「あれ程長門LOVEだっただろうが!長門の為に生まれ長門の為に死んだんだぞ!!!」
朝倉「私ってそんなキャラなの!?というか死ぬって何!?」
ハルヒ「もう二人共静かにしてよ!もう高校まですぐそこなのよ!?怪しまれたらどうするのよ。
長門ちゃんが逃げたら一大事だわ!」
朝倉「だから何で虫取り網を持っているのよ!!!ねぇ二人とも!!!」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 23:50:10.78 ID:c0pQEi8p0
キョン「うおおおおおおお長門おおおおおおおっ!長門おおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
教師A「そっちに行ったぞ捕まえろ!!!」
教師B「押さえ込め!あっ逃げたぞ!!」
キョン「ふははははは妹のカバディを潜り抜けてきた俺を捕まえられると思ったかーーーーーーーーーっ!!!」
ハルヒ「・・・忘れてたわ、キョンってああいうキャラなのよね。」
朝倉「涼宮さんは虫取り網使わないの?」
ハルヒ「あんなの冗談に決まってるじゃない・・・・・・。」
キョン「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお長門おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおああああああああああああああああっ!!!!!!」
???「!??」ビクッ
???「どうしたの長門さん?」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/08(土) 23:59:06.32 ID:c0pQEi8p0
キョン「・・・・・・っ長門!?」
???「!!」タタタッ
キョン「待ってくれ長門!!!俺は怪しい奴じゃない!!!ちょっとお前に話があるんだ!いや
お前に会いたかったんだ!こっちを向いてくれ!長門!!!俺の事を覚えていないのか!!!
向こうの世界ではあれ程仲良くやっていたじゃないかあああああああああっ!!!」
ハルヒ「だからあんたは怖いのよバカッ!」ボガッ!
朝倉「余計悪い方に行くわ!!!」パカンッ!!!
キョン「痛い!!!」
教師B「まだ仲間が居たぞおおおおおおおおおっ!!!」
教師A「一網打尽じゃあああああああああっ!!!」
キョン「クソッ流石に10人はキツいな!」
朝倉「何で全員農具を持ってるのよ!百姓一揆かしら!」
ハルヒ「教師との鬼ごっこも面白いけれど、今はそんな事してる場合じゃないのよね・・・キョン、朝倉さん、
一旦散りましょう!集合場所は例のところで!!!」
朝倉「分かったわ!健闘を!!」
キョン「うおおおおおおおおおおおおおおおおレイ!?どこ!!??綾波!!!???」
ハルヒ「アデュー!」スタタタタタタタタタタタッ
教師B「散ったぞ!追え!追えーーーーーーーっ!!!」
教師A「一人残さずすけこましたるーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 00:07:20.94 ID:jwdxxkSb0 [1/121]
朝倉「ハァ、ハァ・・・何とか撒いたかしら。涼宮さん、無事だと良いなぁ。」
朝倉「さて、ここは・・・花壇の近く?図書館に行けばナガトって人に会えるのかしらね。
うふふふ、こうなると楽しみになってくるわぁ。」
朝倉「あぁ、でも「長門さんなら、図書館には居ませんよ。」
朝倉「・・・っ!」
???「出てきなさいな、不法侵入者さん。」
朝倉「・・・参ったわね、見逃してくれないかしら?」
???「そういう訳にも行かないのですよ、一応この国は法治国家な訳ですし?ほらほら、
おいでなさいな。別にとって喰おうと言うんじゃないですよ?」
朝倉「・・・そんな事言って、じゃぁその手の武器は何かしら?まるで優等生だけに似合わない
わね、もしかしその顔、作り笑顔?笑ってま~す演技で~♪って感じよ?」
???「ま、おおむねその通りですけれどね、不法侵入者さん。・・・私は喜緑、キミちゃんて読んでね。」
朝倉(こいつ、強いわねぇ・・・。)スラァッ・・・チャキンッ!!!
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 00:17:19.71 ID:jwdxxkSb0 [2/121]
ハルヒ「ハァ、ハァ・・・皆逃げ切れたかしら、心配よねぇ・・・特にキョン。あいつ、何をしても
変な方向に持っていくんだから!この間のデートみたいに上手く・・・ってあれはデート
じゃない!もう何よバカ谷口!!!」
ハルヒ「それはともかく図書館よね・・・でも、これだけ騒ぎになっているからには、普通に教室とか
で避難している可能性もあるわね、何せキョンのヤバさは本当に何かするんじゃないかって
位だったんだから。」
ハルヒ「でも教室には容易に近づけないし、う~ん、それなら・・・顔は見られていないだろうから、
カチューシャを外して・・・と。後は・・・・・・」コソコソ
ハルヒ「ちょっと小さいけれど、この体操服を借りるわね!使った後っぽいけれど、この際変装には
必要不可欠だから仕方ないわね!」
教師C「ちょっとあなた、何やってるの?」
ハルヒ「え!?あ、いやその・・・」
教師C「あなた、一年の長門さん?ほら、教室に戻って。・・・ってアレ、手、怪我してるじゃない!」
ハルヒ(えっ・・・あ、傷が少し開いて・・・)「い、いえ大丈夫です!これ位平気です!」
教師C「何を言っているの!そうやって放っといて、悪い菌が感染したらどうするの!?この辺は
私は確かに昨日まで都会暮らしだったけれど、だからと言って破傷風の怖さを知らない訳
ではありませんからね!ほら、こっちに来なさい!!!」
ハルヒ(しまった何よこの熱血教師!)「いやちょっと本当に大丈夫ですから~・・・」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 00:25:45.43 ID:jwdxxkSb0 [3/121]
キョン「ハァ、ハァ、・・・全く、皆無事だと良いがな・・・朝倉は宇宙人じゃないし、
今のハルヒに世界改変能力は無いから・・・」
キョン「とはいえ、ここは信じるしか無いだろう。あいつらなら教師位平気さ、寧ろ俺の
社会的な立ち位置がピンチだ。捕まったら本気で通報してきやがるからな。」
キョン「長門なら、きっと図書館に居るだろうから、そっちに向かうか・・・あいつなら、この
非常事態にも本に埋もれていそうだ。」
キョン「・・・おっと、これは僥倖。見取り図だ!」
ヨミヨミフムフム
キョン「図書館はこっちだな・・・しかし、何だこの音は?まるでナイフを何かにぶつけている
様な、鋭い音だな。」
教師B「居たぞーっ!主犯格だーーーーっ!!!」
教師A「あいつはいてこましたるーーーーーーーーーーっ!!!いてこましたるでーーーーーーーっ!!!」
キョン「ちっ!只単に県内多読賞の少女に会いに来ただけだってのに、一体何が原因でこうなっちまったんだ!」←
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 00:34:54.08 ID:jwdxxkSb0 [4/121]
朝倉「ハァ、ハァ・・・厄介ね、あなた・・・。」キンッ!
喜緑「ハァ、ウッ・・・あなたもね、ふふふ・・・。」カンッ!
ナイフ→的
朝倉・喜緑(まさかダーツの腕がこんなにも凄まじいとは・・・)
朝倉「カナダ仕込のスローイングナイフ!!!その味を教えてあげるわ!!!」
喜緑「私だって喫茶店の厨房で鍛えましたから!負けられないですね!」
朝倉「何で鍛えるのよ!喫茶店のどこにナイフを投げる要素があるの!?」シュッ!
喜緑「私だってカナダが本場みたいな情報聞いた事ありませーん!」シュッ!
朝倉「カナダが本場だなんて言ってませーん!厨房の方がおかしいですぅー!」シュッカン!
喜緑「厨房にあるコルクボードに注文書を貼り付ける時に使うんですぅーだ!」シュッキン!!
朝倉「普通に貼り付けなさいよ!間違って店長にでも当てたらどうするの!!!」シュッカ!!!
喜緑「ま、まだ一回しか失敗してませんもん!喫茶店もクビになってなんかいませんもん!!!」シュッコツ!!!
朝倉「なら泣くなーーーーーーーーーーっ!!!」シュシュシュシュシュッ!!!
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 00:41:15.49 ID:jwdxxkSb0 [5/121]
ハルヒ「あの・・・もう良いですから・・・」
教師C「な・・・もういいって何なの!?こんなナイフを掴ませて捻った様な傷!!!どうやったら
出来るのよ!?」
ハルヒ「あの・・・ですからちょっともう・・・」(虐待を疑われてる・・・。)
キョン「うおおおおおおおおおおおおお長門おおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
教師A「天狗じゃああああああ天狗が出たぞおおおおおおおおおおおっ!!!」
教師B「何つー身のこなしじゃあああああああああっ!!!」
キョン「ふぅ・・・何とか撒いたか、全くしつこい奴等だぜ・・・お、ここはもしかして・・・あぁ、やっぱりだ!
ここは図書館だ。」
キョン「長門さ~ん、いるかなぁ~・・・?」ソォ~・・・
???「!!!!??????」ビビックビクゥ!!!!!
117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 00:51:38.01 ID:jwdxxkSb0 [6/121]
朝倉「ね、もう良いでしょ?泣かなくても・・・」シュッ
喜緑「だ、だって・・・グスッ、ね?て、てんちょーが、パフォーマンスしたら売り上げ伸びるかもって
言うからね?あたしも頑張ったっちゃ?」
朝倉「そうねーえらいねー。」シュッ
喜緑「そったらね、う、うっかりてんちょーのカツラに引っ掛けちゃってね?注文書ごとコルボーに
貼りつけちまったんよぉ?」
朝倉(コルボー?)「・・・ま、まぁお客さんに見えなかったんでしょ?」
喜緑「・・・ばっちり。そったらね、そったらね?てんちょーね・・・」
朝倉「うわぁ・・・」(ヤバい、話が長引いてきたわ。涼宮さん、キョン君、どうかご無事で・・・私は
リタイアしそうだわ・・・。)
ハルヒ「うん、ですから家庭環境はもう大丈夫で・・・」
教師C「本当に!?本当に大丈夫なのね長門さん!じゃぁ、これ、先生の携帯番号!困った事があったら
いつでも連絡して!先生必ず相談に乗るから!」
ハルヒ「はい、はい、じゃぁさようなら、心配してくれて有難うございます!」
ハルヒ(考えてみれば体操服着ても変装にならないじゃない・・・私何を考えていたのかしら。でも、
とりあえず教室は分かったわ、この体操服があったのは1年3組の靴箱。よし、出発!)
キョン「・・・・・・長門、か?」
???「・・・・・・何で、知っているの?・・・・・・私の名前。」フルフル
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 00:57:52.61 ID:jwdxxkSb0 [7/121]
長門「わ、私、どこかで・・・」
キョン「長門おおおおおああああああああああああああああああっ!会いたかった!会いたかったぞ長門おおおお
おおおおおあああああああああああああああああああっ!!!」
ダキッギュウウウウウウウウウウウウスリスリスリスリスリ・・・・・・・・・
長門「あふんっ!?」カァァ・・・
キョン「会いたかったぁぁぁ会いたかったぁぁぁ会いたかったぞ長門おおおおいおいおいおいグスッ、AKB48の曲ばりに
会いたかったんだぞ長門おおおおおっ!!!」
長門「・・・わ、」
キョン「ん?どうした長門?」スリスリスリ←長門の顔に頬ずり中
長門「我が体にふ、触れるなぁ・・・下等な人間めぇ・・・」フルフル
キョン「!?」
長門「わ、私の右手が黙っているう、内が華だよぉ・・・?あっち行けぇ・・・!」
キョン「・・・・・・厨二病の長門も可愛いなぁ。」スリスリスリスリスリ
長門「あはぁんっ!?」
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 01:03:33.98 ID:jwdxxkSb0 [8/121]
ラメェェェェェ・・・・・・
喜緑「この悲鳴は・・・長門さん!?」
朝倉「えっ長門さ・・・あぁ、そうだった目的を忘れていたわ、ねぇあなた長門さんの友達?」
喜緑「えぇ勿論!私は長門さんの為に生まれて長門さんの為に死ぬんですよ!待ってて長門産!
今助けますからねえええええええええええええええええっ!!!!!」ドドドドドドドドドド・・・
朝倉「・・・私ってあんなキャラなのかしら・・・?」
ハルヒ「朝倉さん!今の悲鳴は何!?」
朝倉「涼宮さ・・・って何その体操服?」
ハルヒ「細かい事は放っておいて!とにかく行きましょう!!!キョンが長門さんを図書館に追い詰めて
いきなり抱きついた挙句頬ずりしまくってドン引きさせている姿が目に浮かぶようよ!!!」
朝倉「え、えぇ!!!確かにそれは凄い浮かぶわ!!!もっと凄い事しでかしてそう!!!」
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 01:10:44.89 ID:jwdxxkSb0 [9/121]
長門「あわわわわっ!!!」
キョン「長門おおおおおおおおおおおおおおおっ長門おおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!
よぉしよしよし可愛いぞこいつめぇぇぇぇっ!!!」
長門「いやあああああああぁぁぁ~・・・。」
喜緑「あ、あんた長門さんに何て事を!や、やめてそんな所まで見ないで!!!いやああああああああああああ
長門さああああああああああああああああんっ!!!」
ハルヒ「ハァ、ハァ・・・やっと着いた。・・・何してんのキョン?」
キョン「いや、長門に久しぶりの再会をしたら厨二病のなっていたので・・・長門の丸秘ノートを見て
みたくてな、それを拝見中。」
ハルヒ「鬼か!!!」
朝倉「何々、ルシフェルと人間の間に生まれた禁忌の子供、それ故人界や天界はおろか魔界にすら住めず、
永遠の放浪を繰り返す・・・ってこれ長門さんの設定?」
長門「いやあああああぁぁぁぁぁぁ~・・・・・・」
ハルヒ「やめてーーーーーーーっ!!!」
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 01:20:09.10 ID:jwdxxkSb0 [10/121]
喜緑 拳☆骨!!! キョン・朝倉 グアアアアアア
ハルヒ「大丈夫長門さん?ごめんねぇ~」ヨシヨシ
長門「モウオヨメニイケナイ・・・・・・」しくしく
ハルヒ「気持ちはよく分かるわ・・・私も朗読された事があるからね、谷口の奴に。」
喜緑「長門さん大丈夫よ!私がお嫁に貰ってあげるわ!!!」ハァハァ
朝倉「・・・・・・何だかこの人、気持ち悪いわね・・・・・・」
キョン(生前のお前を見ている様なんだが・・・)「しかし、ハルヒの厨二病ノートか、
すさまじいだろうなぁ。」
ハルヒ「えぇ、本当に・・・もう・・・・・・今思い出すだに恥ずかしかったわ・・・・・・それを読んだ
谷口は腹筋が切れるまで笑って病院行きよ・・・・・・。」
キョン「だそうだ、長門ちゃん。人界で一人寂しく健気に生きているのは、君だけじゃなかったんだよ。」
朝倉「・・・プッ、クッハハハハハハハハハアーーーーーーーーーーーーッハッハッハッハッハッハッハッ!!!」
長門「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・」プルプルプルプルプル
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 01:27:07.46 ID:jwdxxkSb0 [11/121]
朝倉「しっかしまぁ、そういう意味ではキョン君ともどっこいどっこいって感じかしらね?」
ハルヒ「こいつのは冗談が一切入っていないから、厨二病ってのも温いわ。」
長門「・・・キョン・・・・・・彼も?」
ハルヒ「えぇ、こいつはね、別の世界からやって来た異世界人なのよ。元の世界に戻る為に
孤軍奮闘してきて、つい先日私達もその事を知ったのよ。」
キョン「落ち着いて聞いてくれ長門、話はとても長くなる・・・何せ俺は、時間のループを延々と
繰り返して来たからな。短く話そうにも話せないんだよ・・・あぁ、何から話そう。今日は
本当に嬉しい日だなぁ!」
喜緑「あなた達、これ以上長門さんをからかうのは・・・」
長門「待って江美里、彼の話を聞きたいの。」
喜緑「長門さん・・・」(は、初めて私の名前を読んで・・・)フラァッ、バタン。
キョン「よし、邪魔者は消えた。皆席についてくれ・・・長くなるぞ。」
朝倉「ねぇキョン君、本当に「向こうの世界の私」ってこんなキャラなの?誇張とか入ってない?」
長門「・・・・・・。」ワクワク
128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 01:44:07.55 ID:jwdxxkSb0 [12/121]
キョンは話す。向こうの世界の話を。
キョン「お前は情報統合思念体と呼ばれる、いわゆる宇宙人の親玉から送られてきた対有機生命体
コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースなんだ。そこの朝倉もな。バックアップ
だけど。」
「涼宮ハルヒの持つ神様にも似た能力を調査しに来たお前等は、他の未来人や超能力者と
一緒になって一つの部活を作るんだよ。その部活の名前は、SOS団。生徒社会を応援する
世界作りの為の奉仕団体、なんてのが正式名称だが・・・その本名は違うんだ。実は・・・」
「んで、その時いきなり現れた雪山の洋館の中に、俺達は迷い込んじまった。その時に、
長門が命を張って脱出プログラムを組んでくれたんだよ。まぁ、ハルヒがいないと解け
ない様な難問が鍵だったけどな。」
「コンピ研の部長が行方不明になる事件もあってな、その時も部長発見とその後の処理には
長門、お前の力が必要だったんだぜ・・・」
キョン「・・・と、まぁこんな所かな?他にももっとあるけれど、そういうのはお楽しみにとっておこう。」
ハルヒ「何か、イマイチ陳腐じゃないかしら?セカイ系っていうの?そういうのは何だかご都合主義臭いのが
多くてあんまり好きじゃないわねぇ。しかも何よ、私ってそんなに強い力を持って、皆を振り回して
いるっていうの?」
朝倉「私の話があんまり無いのは何でかな?かな?」
キョン「・・・・・・長門は、どうだった?面白い話だったか?」
長門「・・・いつも、妄想する話とは全然違う。・・・けど、」
けど、これは。とっても面白くて・・・羨ましいお話です、と長門はそう言った。
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 01:51:45.10 ID:jwdxxkSb0 [13/121]
ハルヒ「で、こいつは今の話が本当だって、言って聞かないのよね。・・・まぁ、私もその
意見に乗った口だけど。」
長門「?」
ハルヒ「つまり、私は3年前に一度こいつと会っているのよ。3年前のこいつじゃなくて、
今のこいつと・・・3年前に。つまり、こいつはタイムスリップしてきたのよね。」
朝倉「私は未だに信じ切れませんけれどねぇ、でも本当にこうやって長門さんが居たのだから、
まぁ少しだけ信じてあげようかな?」
キョン「それは有難い話だ・「・・もっと。」
キョン「?」
長門「・・・・・・もっと、もっと聞きたい。聞かせて、そのお話を。」
ハルヒ「してあげなさいよ、キョン。」
キョン「いやぁ、だがこれはもうちょっと待って欲しいな。全てを初めに聞くのはつまらないだろう?
だから・・・この続きは、文芸部室で話そうか。」
キョン「長門、お願いだ。この世界を元に戻す為に、俺達と一緒に来てくれないか?妄想じゃないもう一つの
世界を・・・ルシフェルとか、そんなのじゃぁないけれど、もしかしたらそんなのと会えるかも知れない
世界を見せてやれるかもしれないぜ。」
長門「・・・・・・。」スッ・・・スタスタスタ
朝倉「?長門さん?」
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 02:03:41.45 ID:jwdxxkSb0 [14/121]
長門「・・・これ。」
ハルヒ「・・・これは、転校手続き?」
長門「親の都合で、転校する事にはなっていた、でもうまく馴染めるか分からなくて、それで
一人ここに残る事も考えていた、でも・・・・・・」
長門「あなた達となら、きっと・・・仲良くやれると思う。」
ハルヒ「・・・って事は、」
朝倉「まずは一人目って事ね!歓迎するわよ長門さん!!!」
キョン「じゃぁ、これを長門に渡しておかないとな!」ガサゴソ
ハルヒ「何よそれ?」
キョン「何、以前は突っ返してしまったってだけの物さ。・・・只の」
「入部届けだよ。」
133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 02:06:02.83 ID:jwdxxkSb0 [15/121]
一旦ここで寝落ちします、流石に普段夜更かしはしないから、この時間帯はキツいんです・・・。
明日昼前位、目覚めたら開始とします。スレが残っていれば上等、そうでなければまぁ適当に
ひっそりと建ててみたりもしましょう。では皆さん、良い夢を・・・。
156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 09:16:40.69 ID:jwdxxkSb0 [16/121]
喜緑「長門さぁ~ん何故ぇ~です~!?」ダキッギュウウウウウウウスリスリスリスリスリ
長門「ごめんね江美里。なかなか言い出せなくて・・・」
喜緑「長門さんがいなくなったら私・・・私・・・・・・っ!!!伝説の聖剣を守っていける自し・・・」
長門「」バッ
喜緑「ムグムグ」
ハルヒ「さて、そろそろ行くわよ長門ちゃん!電車がもう来るわ!!!」
長門「う、うん。ちょっと待って」
喜緑「ムグムグ」ジタバタ
朝倉「もう、あの子も厨二病なのかしら?思春期の心の病って厄介よねぇ。ああいう人間が、
思いつめた時にナイフで人を刺すみたいな行動に出るのよ。」
キョン「朝倉、言い過ぎだぞ。・・・特にお前は言わない方が良い。」
朝倉「え?え?何で??」
ハルヒ「喜緑さん、お願いだからそろそろ大人しくしてあげてよ・・・」
喜緑「プハッ・・・だって、だって長門さんと私は小さい頃からずっと一緒だったんですよ!?
学校も帰り道もお風呂もグループ分けでも、うちの学校は小さいからクラス分けだって!
それなのに・・・いきなりお別れを告げられてからまだ五分よ!?」
ハルヒ「ギリギリ過ぎよ・・・・・・」
長門「・・・・・・こうなると思ってたから・・・・・・」ダキッギュウウウウウウウウスリスリスリスリスリ・・・・・・
159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 09:31:31.63 ID:jwdxxkSb0 [17/121]
キョン「・・・まぁ、お別れの挨拶位させてやれよ。別にこの電車を逃しても、また一時間後には
来るんだから。」
朝倉「それもそうよねぇ、私は向こうの世界ではいきなりカナダに行ったんでしょう?私だったら
寂しくて死んじゃうわよ。兎みたいに。」
ハルヒ「それもそうかもね・・・じゃぁ、喜緑さんと長門ちゃんも、ちょっとそこらの喫茶店に入って
お話しようかしら?流石に五分で別れて携帯電話も無しってのは辛いわ。」
喜緑「はぁーん長門さん長門さん長門さん、好き好き大好き愛していますーーっ!冷たい月夜になる度に、
堕天使の翼で背中が痛む長門さん!安寧を求めて魔族を退治する旅に出るも、半分人間の身では
太刀打ち出来ずいつも傷だらけの長門さん!!しかし封じられた右腕が疼くと、隠された力が発動
して大人の姿に変身す・・・・・・」
長門「うがあああああああああああああああああああああっ!!!!!」ドンガラガッシャーン
ハルヒ「中々濃ゆい設定よね。」ズズー
朝倉「筋金入りだわ・・・私ですら、バタフライナイフを所持するに留まっていたと言うのに。」モグモグ
長門「お願い・・・言わないで・・・・・・」ギリギリギリギリ
喜緑「どうして!?長門さん、後30分しか話せないのに!堕天使は心会話(テレパシー)が使えないのは
長門さん自身知っている事で・・・」
長門「いやああああああぁぁぁぁぁ~・・・・・・」
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 09:39:12.79 ID:jwdxxkSb0 [18/121]
長門「ぁ、もうやめて・・・おねがい、もうやめて・・・・・・」ウルウル
喜緑「はぁーん長門さん長門さん、校内に侵入しきたテロリストに扮した天使をやっつけた時は本当に
燃えましたよねーあの時ナイフにお腹を刺されて、私の中で冷たくなりゆく長門さんが私の泪で
復活するシーンなんて・・・・・・」
長門「」チーン
朝倉「燃え尽きているわ。どうするの?」
キョン「担いでいくか?」
朝倉「いや、心のケアの方よ。喫茶店の店員にもばっちり笑われてたじゃない?」
長門「」ビクッ
ハルヒ「さぁーて喜緑さん、少しは気が済んだかしら?」
喜緑「えぇ、正直全然物足りないけれど、あのまま別れるよりはましだったですね。じゃぁ、長門さん!
向こうの世界でもお元気で!私とはここでお別れです。」
長門「江美里・・・手紙出すからね。これで。」クルッポー
ハルヒ「伝書鳩!?」
キョン「普通に出した方が届くんじゃないか!?」
161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 09:43:29.39 ID:jwdxxkSb0 [19/121]
喜緑「さよぉーならーっ!!!」
プルルルルルルルルルルエーデンシャハッシャイタシマスーオノリコミノサイハカケコミジョウシャハヤメテユックリオノリクダサイー。
長門「さよなら、・・・・・・は言わない。またね。」
喜緑「長門さ・・・」 プシュー ピシャッ!>
長門「・・・さよならなのは、過去の方。・・・さようなら、私の大天使。」
キョン「♪」メモメモ
ハルヒ「何を書いているの?」
キョン「昨日話した向こうの世界の長門だと、こういう所にヒントが隠れていたりするかもな、と思ってな。
本とか、パソコンとか、そういう好きな物にあいつはそれを隠すんだよ。」
ハルヒ「へぇ~、うわ今までの設定が全部網羅されてる・・・・・・へぇ、堕天使って木の実しか食べられない
設定なの?長門さんは攻撃魔法しか使えないのね。」
長門「!?」
朝倉「あんた達・・・いい加減にしてあげなさいよ・・・・・・。」モグモグ
・・・かくして一向は北高へ、文芸部員はこれで4人。
163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 09:51:28.81 ID:jwdxxkSb0 [20/121]
北高 文芸部室
キョン「・・・さて、これでまずは一人目の鍵が見つかった訳なんだが。」
ハルヒ「まずは一歩躍進ね!流石私よっ!!!」
朝倉「正直あなたは長門さんのブルマを着ていっただけじゃない・・・」
長門「私の傷を癒して、そしてかき混ぜて行った。」
ハルヒ「・・・ま、まぁ皆の力もあってこそだけれどね!」
長門「・・・私が、一人目。あなたを元の世界に戻す為の鍵。・・・で、私は何をすれば
良いの?」
キョン「鍵は3つ揃わないと駄目なんだ。だから、まずはその2人目を探す事にしよう!
さて、サイトの情報は少しは来ているかな?」チェックチェック
朝倉「じゃぁ、私はお茶でも入れようかしらね。」
ハルヒ「・・・う~ん、めぼしい情報は無いわね。茶道教室もボードゲーム大会のも、
あまり増えてはいないわ。」
キョン「う~ん、どうしたもんか・・・」ツンツン「ん?」
165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 09:58:24.31 ID:jwdxxkSb0 [21/121]
長門「ここ」
キョン「ん?何だ長門?この写真がどうかしたのか?」
長門「この茶道教室の、スポンサーの名前。茶道教室の名前は分からなくても、
ここから調べる事は出来る。」
ハルヒ「わぁっ!長門ちゃん凄いじゃない!!!SOS団副団長に任命するわ!
えーと、この文字は・・・」
長門「」テレッ
キョン「鶴屋コーポレーション主催・・・鶴屋さんだっ!!!鶴屋さんの所へ行こう!!!
そして次の鍵は、我がSOS団のマスコットキャラにして天下無双のお茶組みである
朝比奈さんだぁっ!」
朝倉「私と名前が似ているわね・・・キャラはどうかしら?」ズズー
166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 09:59:08.14 ID:jwdxxkSb0 [22/121]
>>164
努力しよう。
171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 10:09:02.58 ID:jwdxxkSb0 [23/121]
2年教室<ガラッ
キョン「鶴屋さーん、実は折り入って頼みがあるんで・・・」チャキッ!
鶴屋「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今度は何の用にょろ?」
キョン「つ、鶴屋さん!?この日本刀はどこから!?」グイッ「ひいっ!」
鶴屋「質問しているのはこっちにょろよキョン君・・・質疑応答の末、不適格とみなせばその首
めがっさ切るよ!!!」
タタタタタタッガラ!「キョン!あんたは先に行くなって何度も言っているでしょうがこの変人!!!」
「もう、これだからキョン君は・・・お話なら私に任せてって言っているのに!」
「・・・・・・凄い嫌われ様、でも少し納得。」
鶴屋「誰にょろ?」
キョン「え、えーと・・・・・・生徒社会を応援する世界作りの為の奉仕団体、と申しますが・・・・・・」
ハルヒ「SOS団です!鶴屋さんに、どうしてもお願いしたい事があって来たんです!!!」
長門「・・・・・・・・・・・・・っど、どうしても会いたい人が居て、でも会えなくて・・・」
朝倉「長門さん、恋する乙女みたいになっているわよ。・・・お願いします、少しだけでもお話を聞いて下さい。」クスクス
鶴屋「・・・・・・・・・むぅ、今度は何やら本当に困っている様だね・・・まぁ、許してあげるっさ。」キンッ!
173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 10:18:35.38 ID:jwdxxkSb0 [24/121]
鶴屋「朝比奈・・・みくるを探しているんだね?」
ハルヒ「はい、実はどう~しても、その人に伝えなきゃならない事があって、それで
探しているんですけれど・・・。」
キョン「本当に何もしませんから!只、ちょこっとだけ文芸部室に顔を出して貰えるだけで
良いんです!」
朝倉「・・・あら、それだけで良いの?文芸部員に入れるとかじゃなくて?」
キョン「あぁ、前の世界ではそれで良かったんだ。」
鶴屋「何をしたいかは知らないけれど、まぁ良いよ。一応、みくるの確認を取ってからね。
でも、君達は・・・」
キョン「いやぁしかし、朝比奈さんが茶道教室に通っているなんて考えもしなかったな。
お茶組みは確かに凄い腕前だったけれど、それはハルヒのせいだと思っていたから・・・
どの道、お茶には興味があったんだろうか。」
ハルヒ「まぁ、何はともあれ会わせてくれるっていうし、もう変な事はしないでよね!鶴屋さんは
怒ると怖いって、身をもって体験したでしょう!?」
長門「・・・私の時の様な事は、絶対ダメ。」カァァァ・・・
朝倉「久しぶりに会う人会う人に抱きついていたらキリが無いわよ?」
鶴屋「・・・まぁ、良いにょろ。ちょっと待っててね!」ニョロニョロピッポッパッ
176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 10:26:44.80 ID:jwdxxkSb0 [25/121]
鶴屋「会うだけなら良いってさ!お茶を振舞う相手が出来て、むしろ嬉しそうにょろ!」
キョン「そうですか!良かった、有難うございま「でも、一応SPを付けさせて貰うにょろよ。」
キョン「・・・はは、まぁそうですね。・・・この間は本当に済みませんでした、何せ久しぶりに会えたと
思ったら嬉しくて・・・・・・。」
鶴屋「ふふっ、嘘にょろ!もうあんな事はしないと誓うのなら、もうそれで良いにょろよ。本当に
君達は不思議っさ!私と会った事も無いのに、みくるも知らない風だったのに、でも私達を
知っている様で、それも嘘を吐いてはいない感じ。」
キョン「鶴屋さん・・・・・・」
鶴屋「君が今、何を抱えているかは知らないけれど、まぁ羽目を外し過ぎない内ならあたしもめがっさ
協力するよ!何せ鶴屋コーポレーションの次代当主だからね!!!」
キョン「有難うございます・・・あなたはやっぱり、変わりませんね。」
鶴屋「あーはっはっはっはっはっ!それが不思議だと言うんだにょろ!」
ハルヒ「キョン、何しているの!みくるちゃん探しの予定が決まったわよ!土曜の9時に駅前集合!
遅れたら死刑!罰金よ!!!」
鶴屋「・・・大変な彼女さんだね。」
キョン「鶴屋さん、ついでに・・・・・・・・・・・・・何か良いバイトがあったら、それ教えて頂けませんか?」
177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 10:36:48.79 ID:jwdxxkSb0 [26/121]
早速土曜日!
ハルヒ「キョン!遅い、罰金よ!!!」
キョン「何でお前は7時にここに居るんだよ!?そして俺は遅れてない!」
ハルヒ「五月蝿いわね、五月病と書いてうるさいわよ。私より遅かったら死刑!罰金!!
そう言ったでしょう!?」
キョン「間違っている!それは間違っているぞ!どっちの意味でもなっ!!!それに、俺より
遅いあの二人はどうなるんだ!!!」
ハルヒ「これは私とあんたとの勝負なのよ!だから朝倉さんも長門ちゃんも関係無し!分かったら
財布の紐を緩めときなさい!!!長門ちゃんはアレで大食いかもしれないわよっ!?」
キョン「分かっているさ・・・そんな事!分かっているけれど無い袖は触れないんだよ!」
テクテク。
朝倉「何をやっているのかしらねあの二人は・・・。」
長門「私、そんなに大食いじゃ・・・・・・」
喫茶店内
ハルヒ「じゃぁ、私このハンバーグ定食!セットでポテトとサラダ、それとこれとあれとそれも!」
朝倉「キャビア丼。ツバメの巣のスープ付き、フカヒレ入りで。」
長門「あ、甘口カレーライスの小盛り一つ。」
キョン「水を下さい、・・・・・・後この砂糖舐めても良いですか?」
店員「は、はい大丈夫ですよ・・・」(一夫多妻って大変ねぇ・・・。)
180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 10:47:58.25 ID:jwdxxkSb0 [27/121]
ハルヒ「このジェットシュウマイ弁当一つ!」
朝倉「純和風弁当とマンゴープリン、それとお茶を下さい。」
長門「・・・私は良いよ?お腹一杯。」
キョン「ははは・・・長門、お前にそう言って貰えるだけで俺は胸が一杯さぁ・・・」
電車内
キョン「おい、この電車のチケットも俺持ちなんだよな?」
ハルヒ「えぇ、そうよ!」
キョン「ならどうしてグリーン車なんだよ!もっと安い席で良いだろうが!!!」
ハルヒ「私がこのジェットシュウマイ弁当を心おきなく食べる為でしょうがっ!!!」
朝倉「流石の私も鬼だと思うわそれ。」
長門「キョ、キョン君ここ凄い景色良いよ!凄いよ!!」パタパタ
キョン「ははは長門め、可愛いなぁ。」
ハルヒ「・・・・・・」ムスゥ。 パカップシューーーーーーーッ!!!
朝倉「シュウマイの臭いが凄いわよ涼宮さん!?」
キョン「スーハースーハーこれがシュウマイの匂い・・・スーハースーハークンカクンカ」
ハルヒ「キョン!?私が悪かった!悪かったからもうやめて!!!」
183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 10:54:33.37 ID:jwdxxkSb0 [28/121]
ハルヒ「着いたわ!皆、起きて!!!」
キョン「このシュウマイの匂いともお別れか・・・さようならジェット、お前は俺の
歯車を正してくれたよ。」
朝倉「後で何か奢るわよ、お汁粉でも。」
キョン「有難う朝倉!!!一杯飲んで良いか!?血糖値がだだ下がりなんだよ!!!」
長門「・・・・・・い、言い辛いけど、お、おにぎりあるよ・・・?作ったけど・・・」
朝倉「あら可愛い、形は手馴れて無いけど具沢山ね!」モグモグ
キョン「ガツガツムシャムシャモグモグボリボリゴッキュン」
ハルヒ「・・・・・・後で何か奢るわよ、ふ・・・ふんだ!」
朝倉「で、この辺にあるのね?茶道教室の会場が。」
キョン「あぁ、様々な季節や土地によるお茶の違いを楽しむ為に、毎回場所を変えているんだ
そうな。それも直前まで分からないっていうからな。」
長門「お茶菓子がおいしそう・・・。」
ハルヒ「粋って奴ね、楽しみだわ!皆、着物とかちゃんと持ってきてるわよね!?」
キョン「えっ」
長門「えっ」
朝倉「何それこわい」
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 11:01:05.18 ID:jwdxxkSb0 [29/121]
キョン「別に俺達が茶道教室に参加する必要は無いんだぞ?出口で待っていれば、
そこに朝比奈さんが来る予定になっているからな。」
ハルヒ「」
朝倉「第一、あたし達会費払ってないじゃない?準備だって手間取るだろうし、
飛び込み参加はきついわよ。」
ハルヒ「・・・。」フルフル
長門「・・・・・・・・・。」(黒歴史を産んでしまった人間には、何も言わない方が吉・・・。)
ハルヒ「う、うるさいわね!そそそそんなの分かり切っているに決まっているじゃない!?
か、会費だって今回の分だけ私払ったわよ!えぇ!一人分だけだけどね!?だから
私一人で行くよ!!?皆置いてくよ!?」
キョン「そうか、じゃぁしょうがないな。俺達はちょっとそこらを見ているからさ。」
朝倉「あ、私不思議探索したいなぁ。SOS団のメンバーだけど、今の所不思議じゃなくて
人探ししかしてないじゃない?この辺は幽霊の名所もあるし。」
長門「・・・・・・それは楽しそう。私も行きたいな、お茶会は羨ましいけれど・・・」(無難に無難に・・・。)
ハルヒ「・・・ふーんだ!じゃぁあんた達だけで行ってきなさいよ!じゃぁね!!!」
おばちゃん「あら、あなたも茶道教室の参加者なの?」
ハルヒ「・・・いえ、違います・・・・・・」ズズー←お汁粉
186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 11:06:42.58 ID:jwdxxkSb0 [30/121]
ハルヒ「・・・どうしよう、皆本当に行っちゃった・・・。何で素直にドジを認めて、
謝れないのかなぁ・・・。」
ハルヒ「今から行っても間に合うかしら?・・・いや、絶対嫌よ・・・。」グスッ
???「あのぉ~・・・」
ハルヒ「へっ?あ、はい済みません今退きます!」
???「いえ、あなたは参加者じゃないんですか?」
ハルヒ「いえ、違います!只ここでちょっと時間を潰していただけで・・・」
???「あ、じゃぁ一緒に茶道教室に参加してみませんか?着物もお貸ししますし、
会費も要りませんよ。実は今日、風邪をひいた人が多くて参加人数がかなり
減っているんですよー。このままだと寂しいので・・・どうです?」
ハルヒ「え、あぁ、良いんですか?じゃぁ・・・お願いします!・・・あの、私はハルヒ、
涼宮ハルヒです。」
???「ふふふ、私の名前は・・・・・・朝比奈、みちるです♪」
193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 11:16:53.95 ID:jwdxxkSb0 [31/121]
ハルヒ「朝比奈・・・みちるさん、ですか?」(名前が凄い似てる・・・でも、外見は写真より
大人だなぁ。)
みちる「はい、そうです。ここの茶道教室の先生もしていますよ。年齢は禁則事項です♪」
ハルヒ「あはは、何ですかそれ・・・じゃ、私も禁則事項です♪」
みちる「うふふふふ!じゃ、ここにお名前だけでもどうぞ・・・・・・涼宮、ハルヒさんでしたね?
よろしくね。」
ハルヒ「はい、今日一日よろしくお願いします。・・・あ、そうだ!みちるさん、「みくる」っていう
方を知っていますか?私実は、彼女に会いにここまで来たんです。」
みちる「あぁ、やっぱり!あの子が今日はお客さんが少ないのに嬉しそうにしていたから、きっと
特別なお客さんが来るんじゃないかって思っていた所だったのよー。そうかそうか、あなた
だったのね?」
ハルヒ「本当はもっと来る予定だったんですけれど、皆茶道教室が終わるまでどこかで待っているって
言って行っちゃって・・・。」
みちる「それは残念ね、もう始まっちゃうし、途中参加は出来ないのよね~・・・ま、とりあえず中に
入ってね!そこの人に聞けば分かるから。」
ハルヒ「はい、有難うございました!」タタタタタタッ・・・
みちる「さて、と・・・。キョン君、どこに行ったのかしら?」
196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 11:25:42.67 ID:jwdxxkSb0 [32/121]
ハルヒ「・・・着付け、はこれで大丈夫ですか?」
おばさん「えぇ、初めてにしては上手い物よ!お嬢ちゃん、やっぱりお茶に興味が
あったのねぇ。」
ハルヒ「はい、昨日から家で物凄く練習してきましたから!」
おばさん「ははは、やっぱり若い子は良いわね!今日は楽しんでいって頂戴な。・・・で、
あっちに居るのがみくるちゃんよ。若いのに、もう先生と変わらない位の
腕前なのよ。」
ハルヒ「へぇ~、やっぱりお姉さん似、なんでしょうかねぇ。有難うございました!」ペコリ、タタタタタ・・・
おばさん「・・・・・・お姉さん?はて、誰の事かしら・・・・・・。」
???「・・・。」ソワソワ
ハルヒ「あの~、あなたがもしかして、朝比奈みくるさんですか?」
???「あ、はい!そうでしゅ!・・・・・・じゃなくて、そうです!」
ハルヒ(かっ)「わいいいいいいいいいいっ!!!!!」
みくる「!?」ビクッ
ハルヒ「胸が大きいわ!私よりも大きいわ!!それでいてこのロリ顔・・・くー卑怯じゃない!可愛いじゃない!
これが萌えって奴ね!!やっぱり時代は萌えよ萌え!!!」カプッチュー!!!
みくる「ひぇっ・・・ひゃああああああああああああっ!!!???」ビクビクンッ!!!
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 11:34:45.92 ID:jwdxxkSb0 [33/121]
ハルヒ「・・・・・・コホン、すみません。あまりにもみくるさんが可愛すぎて取り乱しました。」
みくる「あ、はははは・・・べ、別に気にしてませんよ、大丈夫ですよ。」
ハルヒ「ごめんねぇ~みくるさん、いえみくるちゃん!着物が乱れちゃったわね。直すからちょっと
袖上げてね?」
みくる「は、はいぃ~・・・あの、他の方は?」
ハルヒ「・・・それが、私一人だけこの教室に入る物だと勘違いしていて、皆着物とか用意していなかった
んですよ。」ゴソゴソ
みくる「なぁ~んだ、それなら貸し出しもあったのに・・・ぁっ、ちょっと・・・苦しいです!」
ハルヒ「あっ、ごめんなさい!・・・自分と他人とじゃ、着付けも大違いなのね。」ユルメユルメ
みくる「うん、今度は大丈夫ですね。じゃぁ、改めまして私は朝比奈みくる、この茶道教室の
生徒です。」
ハルヒ「私は北高1年、涼宮ハルヒです。本日はご指導の程よろしくお願い致します。」ペコリ
みくる「じゃぁ、始めましょうか。まずは、私のやり方を見て、それから涼宮さんが私にお茶を
出すという順番で行きましょう!」
キョン「・・・う~ん、しかし寂しいな。一人で不思議探索ってのも。」
???「それはまぁ、籤運が悪いってだけの話じゃない。私にとっては運が良いんですけれどね?」
198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 11:42:30.24 ID:jwdxxkSb0 [34/121]
キョン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・その声は・・・朝比奈さん(大)!!!」
朝比奈「・・・・・・そう呼ばれるのも久しぶりですね、キョン君。会いたかった・・・っ!」
木の葉が茂る並木道の、建物裏から現れたのは一人の女性。朝比奈みちる、もとい朝比奈さん(大)。
キョン「今までどこに行っていたんですか!?俺はずっとあなたを探して・・・それで、もう駄目かと思って・・・」グスッ
朝比奈「ごめんね、実は今回の時間ループで、また世界が少し「普通」になってしまってて・・・いえ、普通というのは
実際問題おかしな言い方になるから、こう言った方が良いかしら?「世界がまた、味気なくなった」って。」
キョン「・・・やっぱり、色んな組織や技術が消えているんですか?」
朝比奈「そうよ。私の方で確認出来るだけでも、今回で3つの組織が消えている。ドワーフと、魔法使いの一派と、
そして探偵秘密結社が消えて・・・その構成員達は皆、消えるか常人になるかしているわ。私もこの時間平面に
来られたのは奇跡みたいな物だったの。前回でもそうとう危うかったけれど、時空の断裂がかなり進行して
いてね・・・。」
キョン「そうだったんですか・・・。でも、ここでまた会えた。良かった・・・」
朝比奈「そうとも言えないのよ。・・・事態は、常に思っているより悪い物なのよ、ヨン君。」
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 11:43:44.07 ID:jwdxxkSb0 [35/121]
間違えた・・・ヨンじゃなーい・・・。
202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 11:59:04.80 ID:jwdxxkSb0 [36/121]
立ち話もなんだから、そこの喫茶店に入りましょう、と朝比奈さん(大)が言う。
キョンは彼女に連れられて、個室付きの高そうな茶店に入った。
キョン「・・・事態は、思っているよりも悪い・・・?」
朝比奈「単刀直入に言うわ。次消えるのは私達未来人かもしれない。」
キョンはお茶を吹きそうになるが、口で堪えて押し留めた。朝比奈さんの前で醜態を
晒したく無い以前に、自分の心を保つ為に力まざるをえないのだ。
キョン「次は・・・いよいよ、朝比奈さんが消える番・・・なのか・・・。」
朝比奈「えぇ、その次は恐らく情報統合思念体、そして最後に古泉君達の超能力組織ね。
以前も言った通りこの空間は過去一年、向こう一年に渡って時空が断絶している、
あの「消失世界」にも似た構造の空間なんだけれども・・・この時空の断裂は、少し
特殊な物なの。普通の時空断裂が、例えば涼宮さんの起こした3年前のそれが・・・
例えば、パラパラ漫画のページを「それ以上遡れない様にする、時間平面に平行に
挟まっている」物だとしたら・・・。」
朝比奈「今回の時空断裂は、いわばページ全てを切り裂く「垂直な断裂」。断裂のある時間平面
だけじゃない、他の全ての時間平面にも影響を及ぼしかね無い物なの。」
キョン「つまり・・・えぇと、朝比奈さんの居る未来にまで時間断裂が広がって、そこの世界を
消してしまうかもしれない、という事ですか?」
朝比奈「端的に言えばそうなるわね。そもそもこんな時空がめちゃくちゃになっている空間に
時間移動をするだけでもかなり危険な事だけれど・・・。何せ、足の取っ掛かりが1cm
しか無い、それも酷く風化した崖っぷちを命綱無しで渡る様な物だから。」
203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 12:04:42.10 ID:jwdxxkSb0 [37/121]
キョン「すみません朝比奈さん、毎度そんな危険な事をさせてしまって・・・。」
朝比奈「いいのよキョン君。どの道やらなければならない事だし・・・宇宙人、長門さん達の勢力
じゃないあの・・・テンガイリョウイキだったかな?あちらの攻撃も酷くなって来ていると
言うしね。だから、まず未来人が消え・・・そして宇宙人が消える。」
キョン「意外ですね、古泉が一番先にやられると思っていたのに。」
朝比奈「あら、彼はむしろ意外と出来る方よ?閉鎖空間騒動の時もあなたにメッセージを伝えられたのは
彼だけだもの。」
キョン「それについては感謝しておきましょう、元の世界に戻ったら。・・・それにしても、そうか・・・そうか・・・」ハァ・・・
朝比奈「?どうしたの?」
キョン「・・・・・・・まだ、あいつらは生きているんだな・・・・・・良かった、本当に良かった・・・・・・・・・。」
朝比奈「・・・お茶、飲みましょキョン君。久しぶりに入れてあげるわ♪」トポトポトポ・・・。
ハルヒ「出来たーっ!!!」
みくる「す、涼宮さん!?声が大きいですぅー!!!」クスクス・・・ ウフフ・・・・・・
ハルヒ「・・・はっ!ついうっかり、喜びのあまり叫んでしまったわ!でも見て見て!どう!?美味しそうに入れられたと
思わない?」
みくる「はい、確かに綺麗に整っていますね!涼宮さん、お茶の才能がありますよ!今日が初めてなんでしょう?」
ハルヒ「えへへー、そうなのー。」テレテレ
205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 12:13:03.98 ID:jwdxxkSb0 [38/121]
ハルヒ「あぁ~楽しかった~!風情があって良いわねー!」
みくる「そうでしょう?美味しいお茶を入れるには、料理とかでもそうなんですけれど、
雰囲気がとても大事なんですよ。」
ハルヒ「確かに、みくるちゃんに入れて貰うお茶は美味しそうよね!・・・はっ、そうだ!
大事な事を忘れてた!!!」
みくる「大事な事、ですか?もしかして、今日話したい事って・・・」
ハルヒ「そうよ!大事な話なの!!!それはね・・・」
ハルヒ「SOS団に
入ってみませんか!?
みくる「茶道教室に
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」」
キョン「それじゃ、朝比奈さん。俺は一旦、ハルヒ達と合流します。」
朝比奈「えぇ、また時が来たらこちらから来るわ。・・・と言いたい所だけれど、残念。私と会えるのは、
この世界ではもうこれが最後なのよ。」
キョン「えっ!?」
206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 12:13:51.47 ID:jwdxxkSb0 [39/121]
>>204
おう、間違えた。脳内保管よろしくね!
207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 12:22:37.61 ID:jwdxxkSb0 [40/121]
朝比奈「さっきも言った通り、時間移動はこの世界ではかなり危険なのよ。これ以上エージェントと
しては活動が出来なくなっていて、未来への帰還命令が出ててね。」
キョン「じゃ、もうこれからはタイムスリップが出来ないって事ですか・・・?」
朝比奈「いえ、ちょっと違うわね。・・・キョン君、ちょっとこっちに来て。」
キョン「はい?・・・・・・はぁ、何を」<チュッ
キョン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。・・・っ!?」
チュッ・・・ムッチューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!
キョン「ムムグウグムグッ!!???」
朝比奈「プッヒャァ、・・・うふふ、ファースキスあげちゃった♪」
キョン「な・・・えぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!???」
朝比奈「冗談よ♪・・・これでTPDDの一部が、君の脳内に移動したわ。時間移動に不慣れな君に、この危険な
時間断裂空間で移動させる事は実に危険・・・それ以前に、現代人である君に未来の道具を貸し出す
なんて事も、本当なら論外なんだけれど・・・でも。」
事態は、それ程にまで深刻なのよ。
キョン「・・・・・・・・・。」
朝比奈は、そのままフッとかき消す様に・・・・・・消え去った。
210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 12:29:29.20 ID:jwdxxkSb0 [41/121]
ハルヒ「皆ーーーーっ!みくるちゃんゲットよーーーっ!!!」
みくる「ふええええええ!涼宮さーん!声が大きいですーーーーっ!!!」
朝倉「何あの生命体。可愛い・・・っ!!!」
長門「・・・・・・良いなぁ・・・。」ムネスリスリ
ハルヒ「この私の交渉術で!みくるちゃんを我がSOS団のマスコットキャラに任命
したわよ!皆みたいに今の時間まで待っていたら、後どの位かかっていたのか
分からないわ!それもこれも、私がお茶会に潜入してみくるちゃんと友達に
なったから!どうよ、凄いでしょう偉いでしょう、私ももっと褒め称えなさい!!!」
朝倉「凄いわー涼宮さーんわーパチパチパチパチー。」
ハルヒ「ふふーんどんな物よ!で、あなた達の方はどうだったの?何か不思議が見つかった?」
朝倉「幽霊でも居れば面白いと思ったけれど、何も見当たらなかったわ。人間より鋭いっていう
犬も、普通にその辺を通っているんだもの。」
キョン「俺は天使にあった。」ホゲー
ハルヒ「何よそれ。」
長門「天使っ!?」ビクッ
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 12:36:22.69 ID:jwdxxkSb0 [42/121]
みくる「ふぇ、あの・・・この人達が、お連れのSOS団員の・・・あ、私が朝比奈みくると
申します。」ペコリ
朝倉「朝倉涼子です。」
長門「長門有希です。・・・涼宮さん、この人にその、キョン君の事は・・・」
ハルヒ「まだ教えてないわ。だってあの教室、静か過ぎてそんな話が出来なかったのよ。」
みくる「え?あ、あの、話って・・・私がSOS団の皆さんに、お茶の淹れ方を教えるとか、
そういう・・・」
ハルヒ「半分本当で三分の二が大嘘ね。」
みくる「えぇーっ!?」
キョン「また、お前はそんな・・・嘘までつく必要は無いだろうが。・・・あぁ、朝比奈さん。俺は
キョンです。本名じゃなくてあだ名ですがね。・・・そして、あなたは俺にとってのMy
天使!そして2人目の鍵なんだ!!!」
長門「天使っ!?」ビクッ
ハルヒ「こんな所で変な事言わないでよ!とりあえず、喫茶店にでも入りましょう。そこに
個室付きの店があったと思うのよね。昨日ネットで調べたの!」
214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 12:48:27.35 ID:jwdxxkSb0 [43/121]
キョン「・・・またこの店か。」ドーン
ハルヒ「何しているのよ、さっさと入るわよ!」
朝倉「わぁ高そう!」
長門「・・・・・・奢らなくても、良いからね?」
キョン「・・・有難う、俺の第二のMy天使・・・。」 ビクッ>
キョン「・・・さて、とりあえず話を聞いて貰えますか朝比奈さん。えぇっと、
まず何から話そうか・・・。」
ハルヒ「みくるちゃんはモロに一般人だから、切り出し辛いのよねぇ・・・。」
朝倉「この男の人、自称異世界人なのよ。元の世界に戻る為に鍵となる人物を
探しているんですって。」
みくる「へっ」
キョン・ハルヒ「うぉいっ!!!」
朝倉「さっさと話した方が良いでしょ、どの道胡散臭さには変わり無いんだし。」
キョン「・・・ま、まぁそんな訳なんですよ。いや、信じて貰えないのは仕方が無いん
ですがね?そんなのは分かっているんですけれど・・・んで、あなたは俺の世界
では未来人で、そこの朝倉と長門は宇宙人・・・こっちのハルヒは、何というか
世界をどうこう出来る神様みたいなもので・・・・・・あぁ、やっぱり信じられませんか。」
みくる「え、えぇ・・・いきなりそんな事を言われても・・・でも、昨日、鶴屋さんが言っていたんです。
「明日来る人達は、きっと不思議な事を言うだろうけれど・・・少しだけなら、信じてあげても
いいよ」って。・・・その、2人目の鍵というのはどういう意味でしょうか?」
219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 12:59:04.91 ID:jwdxxkSb0 [44/121]
みくる「鶴屋さんは、どこかそういうのに勘が良い時がありますから・・・あなた達は、正直
まだ信じ切る事は出来ません。でも、彼女なら・・・信用できます。」
キョン「えぇ、それで良いでしょう。・・・鶴屋さんには世話になりっぱなしだな。・・・じゃ、
説明しましょう。そもそも鍵というのは・・・」
みくる「・・・・・・・私はその時・・・元の世界でのSOS団が全員揃った、その場に居れば
良いって事ですか?」
キョン「えぇ、そういう事です。別にやましい事はありませんよ。」
ハルヒ「・・・本当にそれで良いの?文芸部とか、SOS団に正式に入部するとかそういう
のはナシで?」
キョン「あぁ、まぁ言っても分からないが、前例だとそうなるな。SOS団はそもそもが
非公式だから、入部届けとかは要らないだろう。」
ハルヒ「誰のせいで非公式だと思っているのよ・・・。」
朝倉「よし、って事は朝比奈さん。あなたも私達に協力してくれるのね?」
みくる「はい!よろしくお願い致します!」
キョン「話も大方終わったから、少しトイレに行って来るよ。」WC<ガチャッ
キョン「ふんふふんふふん♪・・・・・・。・・・・・・・・・・・・・・・・っ!?」
みちる「ハ、ハロー「何してんですか朝比奈さん!?」
222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 13:07:04.23 ID:jwdxxkSb0 [45/121]
みちる「いやね、未来に帰ろうと思ったらTPDDが作用しなくて・・・どうも、うっかり
私が帰る為に必要な機能まで移しちゃったらしいのよ。」
キョン「なんつードジを・・・それで、俺から返して貰う為に、今までここに居たんですか?
というかじゃぁ、あの時消えた様に見えたのは何故なんです?」
みちる「あれは空間移動装置の力なのよ。TPDDで時間移動した先が、人間が生きられる環境
とは限らないでしょう?地形は日々変わるし、地球は公転して太陽の周りを回るん
だから。・・・時間移動装置の部分、うっかりね♪」
キョン「・・・まさか、またキスですか?あれ、もう少し何とかならないのでしょうか?」
みちる「TPDDの移動には、頭部をくっつける必要があるのよ。その上で、唇みたいな皮膚が
薄い所だと移動させやすいの・・・大丈夫よ、今度は頬ずりだけでも出来るわ。」スッ・・・
キョン「・・・・・・。」ギュッ
スリスリスリスリスリ・・・・・・・・・・・・キュッ・・・・・・・・・・・・・・・スリスリスリスリスリ。
みちる「・・・もう、良いわ。・・・・・・・・・・今度こそ、さようならキョン君。」
キョン「またね、の間違いですよ朝比奈さん。・・・また、どこかで。」
朝比奈さんが、今度は本当に・・・この時間から消えた。未来に、無事に帰れると良いのだが。
223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 13:13:00.46 ID:jwdxxkSb0 [46/121]
ハルヒ「キョン、遅かったじゃない。」
キョン「悪いな、混んでたんだよ。・・・・・・何だその茶菓子は!?」
朝倉「キョン君ご馳走になってまーす。あ、店員さん!ちょっとこの抹茶羊羹シリーズ
下さいな!」
長門「洋館羊羹・・・何故だか怖い。」
みくる「あ、あの、キョン君!私もお金を払いますからっ!!!」
キョン「うおおおおおおおおおおおおおおおおハルヒィー朝倉ぁーっ!!!!!!」
朝比奈「・・・・・・。」
監視員「過去からの帰還、ご無事で何よりです。」
朝比奈「・・・・・・あの世界へは、もう行けないのかしら?」
監視員「いえ、そうと決めてはいけませんよ。彼らを、信じるのです。」
朝比奈「・・・そうか、そうよねぇ・・・彼を信じなきゃいけないのに・・・・・・キス、しなきゃ
良かった・・・・・・後味が最悪なのよ。」グスッ
これで、SOS団は晴れて5人目。若干の禍根を残しつつ、最後の一人の元へと向かう。
224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 13:14:23.32 ID:jwdxxkSb0 [47/121]
一旦ここで休憩です。軟弱者に、4時間座りっぱなしはきつかった。
少し休憩したらまた始めます。
228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 13:42:05.43 ID:jwdxxkSb0 [48/121]
>>226
はい、同一人物ですよー。ご飯食べたら始めます。ヤキソバ美味い!辛いけど!!
231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 13:59:00.40 ID:jwdxxkSb0 [49/121]
キョン「・・・見つからないなぁ。」
パソコンの画面を弄くりながら、その手前に広げた雑誌類を見る。サイトの画面には
届いたメールが、雑誌はボードゲーム大会の記録や日程を載せていた。
キョン「まさか、古泉に苦戦をするとはな・・・とはいえ、以前のあの世界でも、ハルヒより
見つかり辛い存在だったしなぁ・・・・・・。」
みくるがSOS団に入ってから一週間、その間ずっとボードゲームの少年を探し続けて来た。
授業中も家に居る時も、SOS団と居る時も・・・彼の事を考え続けてきた。正直言って今後こんなに
彼の事を考える事など、キョンの人生には絶対に訪れないだろう。
キョン「・・・仕方無い。今日は切り上げるか・・・いや、もう少しここら辺の玩具屋をあたってから・・・」
みくる「あ、キョン君!もう来てたんですね。」
キョン「朝比奈さん、こんにちは。・・・それは、メイド服ですか?」
みくる「えへへ、涼宮さんに貰ったんです。他にもナースとかバニーガールとか、恥ずかしい衣装が
多かったんですけれども・・・でも、これなら普通ですよね。寧ろ動き易いです!」
スカートの裾を摘まんで、ヒラヒラと踊る様に回る。
キョン「天使だ・・・・・・」 ビクッ>
キョン「・・・・・・ん?」
みくる「あ、長門さんも、早くいらっしゃいな!」
232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 14:02:56.08 ID:jwdxxkSb0 [50/121]
長門「・・・・・・・・・・・・・・・・ご、ごしゅじんさま・・・お茶です・・・」プルプル
こちらの世界の長門は、朝比奈さんよりも小動物だ。
キョン「可愛いな長門、似合っているぞ!」ダキッギュウウウウウウスリスリスリスリスリ
長門「!?」
みくる「あっキョン君!いきなり抱きついたりしたらダメですよっ!めっ!」
長門「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」プシュー
キョン「いや、ははは。あまり見慣れない物で、つい・・・っという事はまさか・・・」
ハルヒ「その」
朝倉「まさかよ。」
キョン「・・・・・・おぉ、孫にも衣装だな。」
朝倉「あたし達はそんな評価!?」ガーン
235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 14:11:32.28 ID:jwdxxkSb0 [51/121]
ハルヒ「という訳で、第1回SOS団会議を始めます!」ワーパチパチパチパチパチ
キョン「・・・なんでメイド服なんだ?ハルヒ。」
ハルヒ「実は昨日、面白そうなビラを見つけたのよね。町内野球大会の奴。
でもほら私右手を怪我してて参加出来ないでしょ?」
朝倉「本当にねぇ~。」ジロリ
キョン「ははははは、そそれでどどどどうしてメイド服なんだって。」
長門・みくる「?」
ハルヒ「屋外競技は手が痛くて出来ないわ!屋内競技も、やっぱり手が痛くて
出来ない物が多いのよ。なので!せめて可愛らしい物を集めて気晴らし
にしようと思った訳よ。」
キョン「ほほぅ、良い考えだな。これで鶴屋さんも居ればフルコースって所だが。」
みくる「あ、鶴屋さんは今日家の用事があるので来れないそうですよ。ヤキソバの
新事業を行うらしくて、自ら顔出しに行ったそうで・・・」
朝倉「偉いわねぇ~。というか凄いわよね~。」
ハルヒ「せっかくもう1着用意したんだけれど、まぁ仕方無いわよね。じゃ、早速
SOS団の会議を始めるわよ。題して・・・」
キョン「メイド服はこれか・・・」イソイソ
ハルヒ・朝倉・長門・みくる「!!!!????」
236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 14:12:36.62 ID:jwdxxkSb0 [52/121]
>>233
間違えた!何かおかしいと思っていたんだけれどな!
238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 14:18:42.90 ID:jwdxxkSb0 [53/121]
ハルヒ「ちょっバカな事はやめなさいよ!バニーボーイの二の舞よっ!?」
朝倉「そうよそれであなた学年中に名前を広めたんじゃない!!!」
長門「バ・・・バニーボーイ?」
みくる「キョ、キョン君!?ここで脱がないで下さい!」
キョン「おっと失礼朝比奈さん、俺ともあろうものが確かにこのままじゃいけないな。
悪いなハルヒ、朝倉。すぐに着替えてくるから。」ガチャッ
ハルヒ「ちょっと待ちなさいよキョン!キョン!!キョオーーーーーーーーーーンッ!!!」
朝倉「そういう問題じゃなああああああああああああいっ!!!」
ハルヒ「追うわよ皆!これ以上厄介事を起こしたら取り潰されるわ!」
朝倉「鶴屋さんがいない事が唯一の救いかしら・・・あの人と出くわしたら殺される所よ!!!」ナイフスチャッ
ハルヒ「長門ちゃん!みくるちゃん!・・・・・・半殺しまで許可します。あなた達も行きなさい!」釘バットチャキッ
長門「・・・・・・・・えっ!?」
みくる「ひゃ、ひゃいっ!!!?」
239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 14:27:43.62 ID:jwdxxkSb0 [54/121]
谷口「おー涼宮、何だその格好は。・・・っておぉ!?朝倉、長門、そして何だあの
後ろの美少女は!?」
ハルヒ「馬鹿な事言ってないで谷口、キョンを見なかった!?」
谷口「キョンか?あいつならたった今、屋上に・・・何だ、また厄介事か。」
朝倉「屋上ね!分かったわ、行きましょう!!」
ハルヒ「でも、あいつのフットワークの軽さは伊達じゃないわ・・・きっと今頃は
1階職員室の前を走っていてもおかしくは無い!」
みくる「い、いくら何でもそれは速過ぎじゃ・・・」ギャーナンダアイツハー! マタキョンダー! スケコマシタルー!!!
ハルヒ「・・・・・・・・・・行きましょう。朝倉さん、ナイフは研いだ?」
朝倉「えぇ、こんな事もあろうかと!」チャキン!!!
長門「・・・・・・人間に対する扱いとは思えない・・・・・・。」
みくる「こ、この金属バットで私に何をしろと・・・涼宮さん!?朝倉さーーーーんっ!!!」
240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 14:35:23.12 ID:jwdxxkSb0 [55/121]
キョン「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお俺は駆ける
一陣の風!このまま走ってメイド産業の荒波を乗り越えていくのさああああっ!!!」
岡部「やめろキョン!お前はニッチ過ぎる!!!」
キョン「ふははははははははは、旧人類的価値観しか持たないお前等に、この俺は捕まえ
られねえええええええええええええええっ!!!うおおおおおおおおおおおおお
サムデイ イン ザ レイーーーーンッ!!!」
「・・・・・・・っ!?」ブオンッ シュッキン!!!
キョン「・・・・この風圧・・・釘バットとナイフ!朝倉と朝倉だな!?」
朝倉「何で私が分裂してるのよ!そんなに凶器なイメージがあるの!?」
ハルヒ「正直、私も釘バット持ったのは初めてなのよね・・・なんて事は置いといて、さぁキョン!
これ以上馬鹿な真似はやめて、大人しく部室に来なさい!ついでにそのメイド服を脱ぎな
さい!!!」
キョン「嫌なこった、ハルヒ!俺はメイドガイ産業のプリンスとなるのだっ!!!」
ハルヒ「あいつに言葉は通じないわ・・・今のあいつは怒れる王蟲!」
朝倉「喜緑さんから預かった、この(自称)エクスカリバー・・・その力を見せてあげる!!!でやああああああああっ!!!」
岡部「天使が・・・悪魔と対決している・・・・・・っ。」
242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 14:42:40.06 ID:jwdxxkSb0 [56/121]
長門「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」コトコトコト
みくる「・・・・・・。」コポコポ
長門「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」トテチテター・・・・・・トテチテター、コトコトコト。
みくる「・・・・・・あの、長門さん?何をやっているんですか?」
長門「・・・・・・画鋲を、置いてみたらどうかと思って・・・。」トテチテター←画鋲を取りに行く音
みくる「キョン君は確かに変人ですけれど、いくらなんでもそれにはかからないかと・・・」
長門「・・・・・・そう。」
キョン「体力回復!天使の紅茶・・・あぎゃあああああああああああ足と尻に画鋲があああっ!?」
みくる・長門「かかったぁっ!?」
タタタタタタッ・・・
ハルヒ「よくやったわみくるちゃん!有希!勲章物よっ!!!」
朝倉「私のメイド服をよくも破いてくれたわねぇーーーーっ!今気付いたけどこれ、パンティも
ストッキングも丸見えじゃないっ!!!」シュシュシュシュシュッ!!!
キョン「ぐあああああああ」ザクザクザクッ!!!
243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 14:49:25.20 ID:jwdxxkSb0 [57/121]
キョン「」
谷口「見れば見る程吐き気がする光景だな。」
ハルヒ「分かっているならさっさと脱がせてよ!パンツ一丁にするだけで良いわ、んで
その後はメイド服を捨ててね!」
谷口「いいのかコレ?高いんじゃないのか?」
ハルヒ「もうボロボロで血も付いているし、そんな物鶴屋さんにあげられないしね。ほら、
早くやったやった。食券10枚分働きなさい!」
みくる「朝倉さん、大丈夫ですかぁ?」
朝倉「うぅ・・・もうお嫁にいけない・・・・・・」シクシク
長門「・・・・・・・・・。」(また、黒歴史を持つ者が一人・・・・・・嬉しいような、悲しいような。)
谷口「・・・・・・よぅ、起きたかキョン?」
キョン「・・・谷口、俺は・・・メイドのスキマ産業に入れたかなぁ?」
谷口「脳みそに隙間風が入っているのは分かるぜ。」ヌギヌギ
245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 14:58:47.04 ID:jwdxxkSb0 [58/121]
長門「・・・・・・キョン君、あれ・・・。」
キョン「どうした長門?縛られているからそっちを向けないんだ。」
谷口「・・・げっ、あれ警察じゃねぇか?お前の騒動を聞きつけて、誰かが通報したんだよ。」
キョン「そんな、俺はむしろ被害者なのに!?」
朝倉「私の方が被害者よっ!あなたの怪我は治るけれど、私の心の傷は癒えないわ!!!」
ハルヒ「・・・うぎゃっ、こっちに真っ直ぐ来るわ。流石にやり過ぎたかしら・・・今日はかなり
絞られる事を覚悟しなきゃね・・・。」
???「ここが騒ぎの大元ですか?」
???「えぇ、そうですね。かなり埃が舞っていますから。」
岡部「・・・鋭いんですね、お二方。でも、うちの生徒はそんな悪い奴じゃないですよ?人に
ナイフを向けて暴れるなんてとてもとても。」←クラスに二人も居る
ハルヒ「・・・来たわね。谷口、キョンを解いてあんたは逃げなさい。キョン、何か変な事をしちゃ
ダメよ絶対!」
キョン「あぁ、任せろ・・・・・・その辺に、ぬかりは無い!」(キリッ ←メイド服
ハルヒ「まずは服を脱げえええええええええええええっ!!!」
246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 15:00:26.56 ID:jwdxxkSb0 [59/121]
>>244
許しておくれ。
249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 15:07:28.60 ID:jwdxxkSb0 [60/121]
???「・・・今の声は何ですか?」
岡部「さ、さぁ・・・全く、あいつらときたら・・・・・・」
???「行きましょう、新川さん!」
新川「えぇ森さん!」
ドア<ガチャッ
新川「君達!さっきの騒ぎはここが原因だねっ!?」
森「ちょっと静かにして、私達の話を聞い・・・て・・・・・・」
キョン「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
新川さぁあああああああああああああああんっ!!!」
新川「うわっ、ちょっと君なんだね!?」
森「知り合いですかっ!?」
キョン「森さあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん
はあああああああああああああん会いたかったよおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!」
森「きゃああああああああああああああああああああっ!?」ドカバスゴキャァッ!!!
ハルヒ「キョオオーーーーーーーーーーーーンッ!!!」
朝倉・長門・みくる「キョンくーーーーーーーーーーーーーーーんっ!!!」
253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 15:13:20.58 ID:jwdxxkSb0 [61/121]
キョン「」チーン
ハルヒ「さっきより酷い状態に・・・・・・」
新川「森さん、いくら何でもこれはやり過ぎですよ・・・・・・。」
森「だ、だっていきなり抱きついてくるんだもん!怖かったんですもん!!」
長門「・・・・・・気持ちは分かる。」
朝倉「と、とにかくあたし達はちょっとじゃれてただけで・・・本当に何でも無い
んですってば!私の服が破けたのも、まぁ恥ずかしいですけれど大した事
じゃないですし!」
みくる「さ、騒ぎ過ぎたのは謝りますから!度が過ぎてたなぁとも思ってます!」
新川「・・・ま、まぁそうなら良いんだがね?あまり芸者遊びみたいな真似は程ほどにしないと、
私の弟の様になってしまうよ。こいつがロクでもない奴でねぇ・・・」
森「新川さん、特に何も無いならもう行きましょうよ。ね?」
キョン「・・・・・・待ってくれ・・・・・・森さん、新川さん・・・ちょっと・・・だけ・・・」
ハルヒ「キョン!?ダメよ動いちゃモザイクがズレるわ!!!」
254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 15:21:08.07 ID:jwdxxkSb0 [62/121]
キョン「森・・・さん、新川さん・・・ボードゲームはご趣味で・・・?」
森「えぃっ!?い、いえ!私は特に・・・」
新川「あ、あぁそれなら私が少し・・・将棋と、囲碁をやっているんだけれど・・・」
キョン「じゃ、じゃぁ・・・その時、誰かに教えたりしませんでしたか?その、囲碁とか
将棋とかを・・・俺達と同年代の、男です・・・名前は古泉・・・っ!!!」
新川「古泉?彼を知っているのかね?」
キョン「えぇ、俺の知っている頃と性格が同じとは限りませんが、下の名前は一樹・・・。
割りと情の深い、んでもってまどろっこしい説明をする男ですよ。」
新川「あの子の知り合いだったのか。いや、それは失礼したな。」
キョン「えぇ、それで・・・あなた達の事も聞いていたんです。刑事・・・だったんですね
新川さん、森・・・園生さん・・・。古泉は・・・元気ですか?」
新川「・・・・・・そうか、君は彼の友達か。ならば言わねばならんね、彼は・・・死んだよ。」
258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 15:29:00.39 ID:jwdxxkSb0 [63/121]
キョン「しっ・・・・・・」
ハルヒ・朝倉「死んだあああああああああっ!?」
新川「おぉ、何だ、君達も彼を知っているのか?」
ハルヒ「え・・・えぇ、そうなんです。彼とは、・・・SOS団同士の知り合いなんです。
SOS団は、この文芸部室で活動する部活みたいな物で。それで、本当何で
すか!?その、コイズミ君が死んだというのは・・・。」
新川「・・・あぁ、交通事故でつい3年前にな。SOS団というのは、その時からあったの
かい?」
ハルヒ「・・・。」
朝倉「はい、当時から、ここの文芸部室の・・・部長さんがやさしい人で、中学生や小学生を
集めて一緒に行事ごとに参加したりしてたんです。SOS団というのは、生徒社会を
応援する世界作りの為の奉仕団体・・・なんて長い名前を縮めた物なんですよ。」
森「・・・そう、あの子には、友達が居たんだ・・・良かった、本当に良かった・・・・・・っ」グスッ、ヒック・・・・・・。
新川「・・・彼女は古泉のお姉さんみたいな物でね。仲が良かったんだよ。」
ハルヒ「そう・・・・・・なんですか・・・。」
森「・・・ヒック、グスッ・・・う、古泉・・・うぅ・・・・・・。」
キョン「畜生、何だよあいつ・・・・・・畜生、チクショオオオオオオオオオッ!!!」
ハルヒ「東中出身、涼宮ハルヒ・・・只の」-2
続きます
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