2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

少女と彼とヤシの実サイダー

5 名前:少女と彼とヤシの実サイダー[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 19:08:12.08 ID:39IftdQ0 [1/15]
前スレ度胸だって言われたから投下します!
15スレくらいお借りします。
アステカの人と打ち止め

6 名前:少女と彼とヤシの実サイダー[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 19:08:59.38 ID:39IftdQ0 [2/15]


打ち止め「今日も日課のお散歩ってミサカはミサカは元気いっぱい!」トテトテ

打ち止め「大好きな公園のベンチに座ってお小遣いで缶ジュースを買うんだ! ってミサカはミサカには届かないことに気づいて驚愕」

打ち止め「ぐぬぬ…… やるなこの自動販売機ってミサ」

???「どうされました? 可愛いらしいお嬢さん」

打ち止め「あなたはだれ? ってミサカはミサカは声をかけてくれた人に尋ねるの」

???「僕ですか? 僕は通りすがりのしがない学生ですのでお気になさらず」

打ち止め「でも、そういってもあなたの名前が分からないとお喋りするのにちょっと困るの、ってミサカはミサカは考え込んじゃう」

???「そうですねそれは困りましたね。貴女を困らせるのは僕の本意ではありません。越有と呼んでください」

打ち止め「えつありさんなのね? ってミサカはミサカは再確認」

越有「ええ、その通りです。聡明な貴女に敬意を表します。よろしければお名前を拝借してもよろしいでしょうか?」

打ち止め「えへへ♪ あらお上手ね。悪いお方。なんてマンガで読んだような台詞をいっちゃう。ミサカの名前は打ち止め(ラストオーダー)っていうの、ってよく考えるとミサカなのか打ち止めなのか初めて聞いた人は困っちゃうね、ってミサカはミサカは悩んだりして」

越有「あははは、では打ち止めさんと呼ばせて頂きますね。お近づきの印に飲み物でもご馳走しましょう」

打ち止め「わーい! 思わぬ棚から牡丹餅にミサカはミサカは喜んだりーー!!」

越有「難しい言葉を知っているのですね。素晴らしい。ヤシの実コーラでいいですか?」

打ち止め「……うん! ありがとー、ってミサカはミサカは思わずご馳走してもらえるとに喜びを体で表現」ピョンピョン!



7 名前:少女と彼とヤシの実サイダー[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 19:10:17.04 ID:39IftdQ0 [3/15]


越有「どうぞ」プシュッ

打ち止め「あっ、開けてくれたんだね! ありがとう! ゴクゴクってヤシの実コーラの味を味わいつつ、ミサカはミサカは炭酸の凄さに驚きを隠せない」

越有「打ち止めさんはいつもお一人で公園を散歩してらっしゃるのですか?」

打ち止め「うん、だいたいそうかなー? たまにヨミカワとかヨシカワとかとも散歩するけどミサカはミサカは思い返してみる」コクコク

打ち止め「でも、本当はあの人とと一緒に散歩したいんだー」

越有「……失礼ですが、あの方とはどんなお人なんですか? よろしければ教えていただけますか?」

打ち止め「いいよ。ってミサカはミサカは答えたり、って…… あっ、あの人には内緒だよ? って念押し」

越有「ええ、約束は守りましょう。ご安心ください」

打ち止め「うん。あのねあの人は顔は怖くて見た目真っ白でツンデレさんだけど、心はとてもとても白くて純粋なの」

越有「そうですか、その方を相当慕っているのですね」

打ち止め「うん! ミサカはあの人が大好きなの。燃えるような真っ赤な目も、透き通るくらい真っ白な髪も肌も、優しいけどぶっきらぼうに撫でてくれる手や怒ったときの拳骨も、優しく抱き寄せてくれる腕も、私にしか向けない捻くれた笑顔が大好き」

越有「とても、好きでいらっしゃるんですね」

打ち止め「なんでわかるのー?」

越有「フフッ、それはですね。貴女のその方を思い返すときに出る顔を見ると、その方がどれだけ好きか分かりますよ?」

打ち止め「きゃー恥ずかしい!、ってミサカはミサカは赤面する顔を手で隠してみたり」


8 名前:少女と彼とヤシの実サイダー[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 19:11:23.09 ID:39IftdQ0 [4/15]


打ち止め「でもね…… あの人は最近ずっと帰ってこないの。家に置手紙みたいなものを置いていったまま」

越有「そう…… なのですか」

打ち止め「あの人の顔が見たい。MNWで思い出せるけどちゃんと顔が見たいの! 抱きしめて欲しいの! あの人の手を握り締めたいの握り返して欲しいの!!! 打ち止めって名前を呼んで欲しい、ううん、クソガキでもいいあの人の声で私をちゃんと……! ちゃんと!! わぁあああああんんんん」

越有「す、すみません! 余計なことを聞いたせいで思い返させてしまって。まさかそのような複雑な事情があるとは思いもよりませでしたので」ナデナデ

打ち止め「えっく…… ふえっ…… ひぐっ……… ううんミサカこそごめんなさい。あなたと話していたらなんだか思い返してしまって」

越有「私と…… ですか?」

打ち止め「うん。そうなの…… うまく言えないけど、感じというか匂いというか、なんだかあの人と同じ感じがして」

越有「それほど慕われている方と同じような感じと思ってくださるとは、とてもとても光栄です」purururur

打ち止め「あなたのでんわ?」

越有「おやそのようです、ちょっと失礼して…… ええ、その近くです。分かりました」pi

越有「名残惜しいのですが、ちょっと急用ができてしまいまして」

打ち止め「ううん、いいの。ありがとうお話できて楽しかった、ってミサカはミサカはえつありさんに感謝!」

越有「いいえ、私こそお逢いできて本当によかった。またいつか機会がありましたら」


9 名前:少女と彼とヤシの実サイダー[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 19:12:17.19 ID:39IftdQ0 [5/15]


打ち止め「またお話しようねー! ミサカはミサカは手をブンブン振ってみたりー」

越有「僭越ながら少しだけ」

打ち止め「ん? 何かなって、ミサカはミサカは手を下ろしてみたりする」

越有「多分彼も打ち止めさんと同じように思っているはずです。でも、何かしらの事情で貴女の傍に居られないだけ」

打ち止め「そ、そうかなぁ? ってミサカはミサカは首を捻ってみたり」

越有「貴女が言うように私も彼に似ているところがあるんしょう。何故だか分かります。打ち止めさんもお辛いでしょうけど、彼も辛いことと思います」

打ち止め「そうなら…… いいんだけど」

越有「手を見せて頂けますか?」

打ち止め「いいよ、ってミサカはミサカは手を差し出すのはいどうぞ!」

越有「ありがとうございます。可愛い手ですね」

打ち止め「えへへへーーー でもなにするの?」

越有「占いをしばしば嗜んでおりまして打ち止めさんの未来を占ってみようかと。ふむ…… いい手相です。もう少しの辛抱だと思います。彼と出会えるのは」

打ち止め「えーーーーーー!? そうなの会えるのいつ? ねぇねぇいつなのいつなの! ってミサカはミサカは興奮を隠せないの」

越有「残念ですが、いつとはお答えできません。それと酷なようですが貴女には少し辛く苦しい道が待っています」


10 名前:少女と彼とヤシの実サイダー[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 19:13:26.19 ID:39IftdQ0 [6/15]


打ち止め「………」

越有「でも、その辛いことも苦しいことから全て彼が守ってくれます」

打ち止め「!?」パァァァ!

越有「彼とは出会えませんが苦しいことも辛いことも回避する方法はいくつかありますが…… 聞きますか?」

打ち止め「ううん聞かない!! 私はどんな辛いことがあってもあの人と会いたいから」

越有「ふふ、そうですか。ならば私から貴女にプレゼントを」

打ち止め「えええ? 何かくれるの?」

打ち止め「?? 小さいわらじ? 携帯ストラップみたいなんだね」

越有「お守りです。これは私の故郷に伝わるものなんですが、きっと幸運(彼)が貴女の元に運ばれてくることでしょう」

打ち止め「そうなの!? ありがとう!! じゃあ、お返しに私からもえつありさんにおまじない!」


11 名前:少女と彼とヤシの実サイダー[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 19:14:36.74 ID:39IftdQ0 [7/15]






 chu!!








越有「!!!!?」

打ち止め「ほっぺにチュー! 私からのプレゼントなの♪ なんてミサカはミサカは、ましょうの女を演じてみたり」

越有「フフッ、これはこれはイケナイお嬢さんだ。素敵なおまじないありがとうございます」

打ち止め「いいえどういたしました、ってミサカのミサカの胸のない胸を張ってみたり」

 キキーーーッ

越有「おや、どうやら私の迎えが来たようです、それではまた。失礼します。お帰りの際は気をつけて帰ってくださいね。彼と…… 早く会えるといいですね」

打ち止め「うん!! またねーーーー! ジュースありがとう!! ってミサカはミサカはこれでもかこれでもかって手を振ってあなたをお見送りするの」ブンブン!!

打ち止め「あれ? 今えつありさんはあの人のこと『彼』って言ってたけど、ミサカはミサカは一方通行が男の人って言ったかなぁ?」



12 名前:少女と彼とヤシの実サイダー[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 19:15:35.56 ID:39IftdQ0 [8/15]


 ……


海原「お待たせしました。ブリーフィング始めてください」

土御門「今回の仕事はチャイルドエラーを売買している組織の壊滅だ。コイツラは表では児童養護施設を装ってその裏では非合法なAIM拡散力場の実験や能力開発、児童買春もさせているとの情報だ。遠慮はいらない確実に潰せ」

一方通行「ケッ、反吐がでンぞ。底辺でもそのまた底辺ってのは必ずいるンだけどよォ流石に呆れてモノも言えねェわ。けど、ゴミの掃除は迅速にってなァ」

結標「子供を取引に使うってこと自体万死に値するわ。死んで詫びても足らないくらい。で、誰がでる?」

海原「……僕がでましょう。で、シナオリは?」

土御門「OKだ海原。リミットは10分。通報で警察をそちらに駆けつけさせる。同士討ちで全滅がシナリオだ」

一方通行「ワザと表に知らしめてアホな考えを起こそうとする奴等の警告か?」

結標「しかし海原、珍しいわね貴方が率先して出るなんて」

海原「しばし思うところがありまして」

結標「まあ、誰が出ても構わないけど私は。で、一方通行は?」

一方通行「構わねェよ。楽できる分大歓迎だ」

土御門「よし。作戦開始だ」


13 名前:少女と彼とヤシの実サイダー[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 19:16:25.80 ID:39IftdQ0 [9/15]


海原「では」ガチャッ…

一方通行「オイ」

海原「何でしょう?」

一歩通行「……」

海原「?」

海原「何もないなら僕はでますよ?」

一方通行「……好みはヤシの実サイダーだ」

海原「……? ………!? これは失礼しました」

一方通行「次は間違えるな」

海原「(次? あっ!?)……ふふっ、ありがとうございます。次は必ず」


14 名前:少女と彼とヤシの実サイダー[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 19:17:23.13 ID:39IftdQ0 [10/15]


施設員「さっさと椅子に座れ! 電極ブッさすんだから」

幼女「見えないよ! こわいよやだよーー! いたいのやだ!! みんなのところに帰りたいの!!」

所長「あーうっせぇ!」ゲシッ!

幼女「いたいよーわぁああん! うごけないよぉーー」

施設員「よっと、ベルトで拘束出来上がりってな。泣かすと五月蝿いんだからやめて下さいよ所長」

所長「いいじゃねぇか泣き止むまで殴ればどうせこの後は変態に売り捌くんだからよ」

施設員「売れるんですか? そんなボコボコにし……」ドサッ

所長「居るんだよボコボコじゃないと燃えないつー顧客も…… ん、なんだ?」

所長「お、おい! どうしたA!?」

???「ごきげんよう、所長さん」

所長「だ、誰だ!!?」

海原「彼はどうやらお疲れのようですね。寝てしまいましたよ? もっとも永遠に目覚めることは…… ないでしょうけど?」

所長「ア、アンチスキルか!」

海原「それならどれほどよかったんでしょね。貴方達にとっては」

所長「じゃ、じゃあな、何者なんだ貴様は!!!?」


15 名前:少女と彼とヤシの実サイダー[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 19:18:16.62 ID:39IftdQ0 [11/15]


海原「死んでいく者にとって聞いても…… 意味はないと思いますが?」

所長「ひっ!? ひぃぃぃぃいいいい!!!」

 パシュッ!!

所長「カハッ………  ヒュッ …! ……!!(い、息がで、できない!?)

海原「襲撃から四分。通報まで後六分。到着まで…… そう十分程度。計十六分というところでしょうか?」

所長「(く苦しい!!)た、ひュっ……ガけフッ…… てヒひュッ………」

海原「苦しそうですね? まあ、世界記録に挑戦でもしてみたら如何ですか?」

所長「……ひふ   ひょう(畜生!)」グググッ

海原「死ぬまでの数分、無様に悔やんでくださいね?」

 パン!

海原「グッ!?」

所長「かひゅー……ハヒューー(ひゃはは! 道連れだ死ね!)」

海原「フフッ…… やはり女神のキスって効果は絶大ですね(槍に当たりましたか)」ポロッ

所長「………(胸に……あ、当たった筈なのに! クソッ)」

海原「僕の浅はかな悪知恵で馬鹿な目にあう所でしたねいい勉強になりました。では、早速ですが殺しましょう」


16 名前:少女と彼とヤシの実サイダー[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 19:19:27.74 ID:39IftdQ0 [12/15]


所長「……! ………!!(ヤメてくェェェ!! 死にたくない! た、助けてくれぇ!!)」ブンブン

海原「頭を振って涙を流していますが、何を言っているのかさっぱり分かりませんね。それではさようなら」

 パン! パン! パン!

幼女「だ、だれなの? どうなったの?」

海原「もう大丈夫です。そのまま大人しくしていれば貴女もここにいる皆もアンチスキルが助けてくれます」

幼女「もしかして正義の味方の? ねぇねぇこの目隠し取って」

海原「……」

幼女「私たちを助けてくれたんだから正義の味方だよね? ヒーローの顔見せて」

海原「ダメです」

幼女「なんでなの?」

海原「僕は正義の味方でもなんでもありません。ただの人殺しです」

幼女「う、……うそ」

海原「嘘でも何でもありません本当のことです。僕が所長他全員殺しました。それに僕は返り血で真っ赤に染まっています」

幼女「……」

海原「出来れば今日のことは黙っていて…… いえ、忘れて精一杯がんばって生きてください」



17 名前:少女と彼とヤシの実サイダー[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 19:20:32.08 ID:39IftdQ0 [13/15]


海原「確約はできませんがいつかは幸せになれるはずです。今が不幸だからといって、その人がずっと不幸になるなんてほど、世界は冷たくありませんから」ナデナデ

幼女「……!?」ビクッ!!

海原「おっと、余計なことをしてしまいました。それではさようなら」

幼女「違うよ! 優しい手つきだったからびっくりしただけ。ま、待って!! ヒーロー!」

海原「……」

幼女「助けてくれてありがとう! ここであったことは忘れるね。でもねでもね! ヒーローのことは絶対絶対忘れないから!!!」

海原「……忘れてください」ボソッ







  ―――でも、ありがとう。









18 名前:少女と彼とヤシの実サイダー[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 19:22:09.22 ID:39IftdQ0 [14/15]








 ふぅ…… 似合わないことをしました。

 あの子が打ち止めさんに似ているから、つい感情が高ぶってしまいました。

 まだまだ修行不足ということですね。

 またあの笑顔を見たい……

 そう思うのも僕の酷い我侭。

 会えない彼女を打ち止めさんに重ねて……

 本当に酷いものです。

 彼にはバレていたようですが、色々と汲んでくれたようです。

 似合わずお優しい…… おっと、彼女も言っていましたね。

 彼は優しいのだと。

 では、その優しさにかまけて、もう一度だけ逢わせて貰いましょう。

 今度は打ち止めさんの大好きなヤシの実サイダーを持って。

 また、あの笑顔に逢いに




 終わり。



19 名前:少女と彼とヤシの実サイダー[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 19:25:33.81 ID:39IftdQ0 [15/15]
ご清読ありがとうございました。
海原、エツァリ(?)だってたまには格好よくてもいいじゃない?w
なんて思い打ち止めと絡めました。
楽しんで貰えたら幸いです。

Tag : とあるSS総合スレ

コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)