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953 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 02:22:56.47 ID:/eMWWUoo [2/3]
ソーサーを下に置くこともなく、少し乱暴にテーブルの上に直接カップがコトリ。
「コーヒー淹れたよ」
「ン」
椅子に座ってPDAのタッチパネルを指先で弄ぶ白髪の少年は、置かれたカップを掴むと、立ち上って熱さを主張する湯気も気にしたふうもなく、グイっと煽るようにしてそのおよそ半分を飲んだ。
カップを持ったまま樹形図の設計者の天気情報へアクセスして、あァ明日は雨降ンのか。なんて俗なことを思っていると、コーヒーを運んだ、同じ白髪を持った少女は何故だかそこに立ったままだった。
「ンあ? どォしたよ」
座ったまま少女を見上げて、少年が疑問の声を上げると、
「あ、あァいや、別に、なンでもないっつゥか……、うん、いや…………、うん」
そんな素っ頓狂な言葉が返ってきた。
いまいちすっきりしない返事の少女は、今もあーとかうーとか言いながら頭を掻いている。
……コイツはなにを言いたいのだろう。
というよりも、何かを待っているのだろうか?
そういえば、コイツがコーヒーを淹れてくれたことなんてあっただろうか?
少女に続いて少年も、うーっと唸って、十秒と少しが経過して、
「…………美味かった。あ、ありがとォ?」
たっぷりと、時間を掛けて出てきた言葉は疑問系。
歯切れの悪い言葉で、少年では果たしてそれが少女の正解なのかかどうか、いまいち自信を持てなかったが、
「……っ! また淹れる!」
少なくとも、嬉しそうに頷く少女の声は弾んでいたのだった。
ソーサーを下に置くこともなく、少し乱暴にテーブルの上に直接カップがコトリ。
「コーヒー淹れたよ」
「ン」
椅子に座ってPDAのタッチパネルを指先で弄ぶ白髪の少年は、置かれたカップを掴むと、立ち上って熱さを主張する湯気も気にしたふうもなく、グイっと煽るようにしてそのおよそ半分を飲んだ。
カップを持ったまま樹形図の設計者の天気情報へアクセスして、あァ明日は雨降ンのか。なんて俗なことを思っていると、コーヒーを運んだ、同じ白髪を持った少女は何故だかそこに立ったままだった。
「ンあ? どォしたよ」
座ったまま少女を見上げて、少年が疑問の声を上げると、
「あ、あァいや、別に、なンでもないっつゥか……、うん、いや…………、うん」
そんな素っ頓狂な言葉が返ってきた。
いまいちすっきりしない返事の少女は、今もあーとかうーとか言いながら頭を掻いている。
……コイツはなにを言いたいのだろう。
というよりも、何かを待っているのだろうか?
そういえば、コイツがコーヒーを淹れてくれたことなんてあっただろうか?
少女に続いて少年も、うーっと唸って、十秒と少しが経過して、
「…………美味かった。あ、ありがとォ?」
たっぷりと、時間を掛けて出てきた言葉は疑問系。
歯切れの悪い言葉で、少年では果たしてそれが少女の正解なのかかどうか、いまいち自信を持てなかったが、
「……っ! また淹れる!」
少なくとも、嬉しそうに頷く少女の声は弾んでいたのだった。
Tag : とあるSS総合スレ
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