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憂「これからは自分のことは自分でしてね」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 19:55:23.01 ID:+w69PRZk0
唯「ごちそうさま~!今日もういの作るごはんはおいしかったよ~」
憂「えへへ・・・お姉ちゃんありがとう~」
唯「もうお腹いっぱい!」ゴロッ
憂「食べてすぐ寝転んだらうしさんになっちゃうよー?」
唯「太らない体質だから大丈夫だも~ん」
憂「もう、お姉ちゃんったら。食べた食器もそのままなんだからー。」
カチャカチャ
唯「ごちそうさま~!今日もういの作るごはんはおいしかったよ~」
憂「えへへ・・・お姉ちゃんありがとう~」
唯「もうお腹いっぱい!」ゴロッ
憂「食べてすぐ寝転んだらうしさんになっちゃうよー?」
唯「太らない体質だから大丈夫だも~ん」
憂「もう、お姉ちゃんったら。食べた食器もそのままなんだからー。」
カチャカチャ
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 20:00:49.35 ID:+w69PRZk0
唯「おふろ入ってこよ~っと。」
憂「いってらっしゃい、お姉ちゃん」カチャカチャ
・・・・・・・「あれ~?」
唯「うい~お風呂お湯たまってないよ~?」
憂「あっごめんなさい!忘れてたかも!」
唯「まったくぅ~ういってばドジさんなんだから~」
「部活で汗かいた後はお風呂が1日の疲れを癒してくれるんだよ!」
憂「ごめんねお姉ちゃん・・・明日から気をつけるよ・・・」
唯「まぁいいや、今日はシャワーだけですましちゃお!」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 20:05:08.15 ID:+w69PRZk0
憂「ふぅ・・・食器も洗ったし、私もシャワーあびようかな」
唯「うい~アイス~」
憂「・・・冷凍庫に入ってるよ」
唯「ういが冷たい」グスン
憂「はぁ・・・はい、どうぞ。」
唯「わぁ~い!ありがとうい~」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 20:10:48.01 ID:+w69PRZk0
1時間後
憂「なんだか疲れちゃったな・・・今日はもう寝よう」
唯「私も~おやすみ~」
憂「おやすみ、お姉ちゃん」
「あれ・・・?」
(お姉ちゃん、アイスのケースもスプーンも置きっぱなし・・・)
「・・・いいかげんにしてよ・・・・!」
唯「はれ?どしたのうい~?」ギュッ
憂「さわんないで!」
唯「う、うい・・・?」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 20:18:15.87 ID:+w69PRZk0
憂「もういやだ!なんで私ばっかり家のことしなくちゃいけないの!?
なんでお姉ちゃんばっかり好きなことするの!?
私だって朝ゆっくり眠りたい!部活だってやりたい!放課後友達と遊びに行きたい!
でもそうしたら誰がごはん作るの?掃除するの?
誰もいないから!私がやらなきゃ!誰も・・・・!!」
唯「ご、ごめんね、うい~私もこれからは手伝うよ~」
憂「手伝いなんかいらない!
これからは自分のことは自分でしてね。私もそうするから。」
どたどた・・・・バタン!
唯「うい・・・・
どうしよう・・・ういが怒っちゃったよ~」
唯「・・・・明日になれば、きっと怒りもおさまるよね・・・」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 20:26:29.80 ID:+w69PRZk0
翌朝
・・・・ぷるるるるr
唯「う~ん・・・うい~?でんわなってるよ~」
ぷるるるるるるるるr
唯「あれ?私の携帯だっ」
「もしも~し、あっりっちゃ~ん。おはよ~」
『おはようじゃねーよ!唯!今どこだ?もしかして家か?』
唯「うん・・・家だけど・・・」
『お前今何時だと思ってんだよ!もう朝のHR終わったぞ!』
唯「えぇっ!うそ~!」
『まったく・・・とにかく病気じゃないなら早く来いよ。心配したんだぞ。じゃあな。』
唯「うん・・・ありがとりっちゃん!」ピッ
唯「・・・・」
唯「たいへんだぁ~!!!」
ばたばた
「うい~!!大変だよ!遅刻だよ~!なんで起こしてくれないの~!」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 20:32:17.92 ID:+w69PRZk0
シーン・・・・・
唯「うい~?・・・はっ!」
(そうだ・・・昨日うい怒っちゃって・・・まだ怒ってるのかな・・・)
(ういの靴が無い・・・もう一人で学校へ行っちゃったんだ・・・)
唯「・・・とりあえず朝ごはん食べよ」
(なにもない・・・洗った食器が一人分だけさらしてある・・・・・・)
唯「うい・・・本気なんだなぁ・・・」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 20:40:35.50 ID:+w69PRZk0
唯「おはよ~、みんなぁ~」
律「おっせーぞ!唯!もう2時間目はじまるとこだぞ!」
紬「どうしたの?もしかして憂ちゃんが風邪引いたとか?」
唯「ううん、なんでもないよ。ただの寝坊だよ~」
澪「そうなのか?憂ちゃんにしてはめずらしいな。」
唯(誰も私の寝坊だとは思わないんだ・・・・)
唯(結局何も食べてないからお腹すいたよ~お弁当も無いし・・・・)
唯「ねぇ、ムギちゃん」
紬「なぁに?唯ちゃん?」
唯「今日のお菓子はなにかな~なんて・・・えへへ・・・」
紬「うふふ、期待しててね!今日はマカロンよ♪」
唯(マカロンはおいしいけど、お腹の足しにならないよ~)ガーン
紬「あら?唯ちゃんマカロンは嫌いだったかしら?」オロオロ
唯「そんなことないよ~あはは・・・」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 20:46:53.10 ID:+w69PRZk0
昼休み
澪「うい、どうしたんだ?お弁当ないのか?」
律「そうか、憂ちゃんも寝坊したなら作れないよな。購買行くか?」
唯「う、うん。でもおこづかい使いすぎちゃってお金もないんだよ・・・・
もう餓死するしかないよ~」
紬「それで今日のお菓子はなにか聞いてきたのね♪
お金なら貸してあげるわよ♪」
唯「ほんと??ありがとムギちゃ~ん!」
律「唯を甘やかすなームギー」
唯「りっちゃんしどい!」
澪「ははは、購買行くなら早く行ったほうがいいぞ」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 20:51:22.66 ID:+w69PRZk0
まちがえたー
澪の発言のういは唯のミスです
------------
放課後
唯「マカロンの時間だ~♪」
澪「こら唯、練習もするんだぞ」
唯「わぁかってるよ~みおちゃ~ん」
梓「こんにちはー」
唯「あっあずにゃんだ~♪」ダキッ
梓「もう!やめてください!」
律「もっと叱ってやれー今日は遅刻に借金にいいとこなしだからなw」
梓「唯先輩、遅刻したんですか・・・?」
唯「ぎくっ」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 21:27:07.19 ID:+w69PRZk0
律「遅刻したんですかって・・・・憂ちゃんもだろ?」
梓「え?憂は普通に来てましたよ?いつもより早めに」
澪「・・・・唯?」
紬「唯ちゃん・・・・」
唯「えへへ・・・・おはずかしいことながら・・・」
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 21:38:07.08 ID:+w69PRZk0
紬「そうだったの・・・・」
澪「あの憂ちゃんが・・・」
唯「えへへ・・・・私が悪いんだよ~」
律「まぁ無理もないかもな。私が憂ちゃんならとっくにキレてるぞ」
唯(ガーン!)
律「それで?憂ちゃんの様子はどうだったんだ?」
梓「いえ・・・何も気づきませんでした・・・」
唯「うい~~~」グスッ
澪「・・・いい機会かもな。これからもずっと姉妹で暮らせるわけじゃないんだし。」
紬「そうね・・・唯ちゃんがしっかりしてるところを憂ちゃんに見せればわかってくれるんじゃないかしら?
だって家族なんだもの!」
唯「みおちゃん・・・ムギちゃん・・・・」
律「がんばれ唯!私もできることは協力するからさ!」
梓「そうですよ!憂もほんとは唯先輩のこと大好きなんですから!」
唯「みんなありがとう!わたしがんばるよ!」
「・・・・・で、なにをすればいいのかな?」
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 21:46:14.12 ID:+w69PRZk0
唯「よ~し!今日からがんばるぞ!」
「まずは早めに帰って憂にあやまって一緒に晩御飯を作る!」フンス
唯「たっだいま~!うい!」
憂「お帰り。お姉ちゃん。」
唯「うい~!」パァ~
唯「うい!今までごめんね!
これからは憂に負担をかけないように自分のことは自分でするよ!
ういも部活でもなんでも好きなことしてね!私にまかせて!」
憂「うん。好きなことはさせてもらうよ。
今日は家庭科部に入部届け出してきたんだ。明日から帰りはおそくなるから。」
唯「うん!わかったよ!部活がんばってね!
今日は私も一緒にごはん作るよ!」
憂「いらないよ。私今日はともだちの家におじゃますることになってるから。じゃあね。」
唯「う、うい・・・許してくれたんじゃないの・・・?」
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 21:53:14.39 ID:+w69PRZk0
唯「・・・・・・・私一人でもごはん作れるってところ!ういに見てもらうんだ!」
「今日りっちゃんに教えてもらったハンバーグ!」
「え~と・・・・」
「・・・・・・・ひき肉がないや・・・・パン粉もどこにあるのかわからない・・・」
「そっか、作りたいものを作るには買い物をしなきゃいけないんだね。」
「でも、お金ないしなぁ・・・・ん?メモと封筒がある」
ペラッ『お姉ちゃんへ、お母さんからあずかっている食費の半分を置いておきます。
食事代に使ってね。他のものを買っちゃだめだよ。貸してあげないからね。 憂』
「うい~~~~!」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 21:59:40.65 ID:+w69PRZk0
それから買い物に行って、ひき肉とパン粉とお菓子とアイスを買い、
私一人でハンバーグを作りました!
ちょっぴり火傷しちゃったけど・・・・なんとかそれらしいものは作れました!
唯「おいしーよー♪」
「ごはんたくの忘れちゃってハンバーグだけだけど・・・付け合せもサラダもスープもないけど・・・」
唯「私だってやろうと思えばやれるんだよ!」
唯「ふぅ、ごちそうさま。・・・・今日は私にごちそうさまだね!えへへ・・・」
・・・・・シーン・・・・・
唯「さみしいなぁー」ゴロリ
ガチャッ
憂「ただいま~」
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 22:06:52.84 ID:+w69PRZk0
唯「!うい!!おかえり~!あのね!私ね!」
憂「きゃっ!なにこれ!!」
唯「えっ・・・」
憂「台所ぐちゃぐちゃだよ!?テーブルの食器も片付けてないし・・・・何寝転んでるの!?」
唯「う、うい・・・・ちがうんだよ。今やろうと思って・・・・」
憂「使ったボウルとかフライパンは準備してる間に洗うんだよ!使った調味料も出しっぱなしで!
卵を床に落としたならすぐにふいてよ!お皿を水につけておかないと汚れが取れにくいんだよ!?」
唯「うぅ・・・」
憂「やるなら最後までやってくれないと迷惑なんだよ!・・・片付けといてよね」
唯「・・・・・」シュン
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 22:11:30.87 ID:+w69PRZk0
唯「ほめてもらえると思ったのに~・・・」ジワッ
「片付けのことなんて考えたことなかったよ・・・・」
カチャカチャ・・・・・
「めんどくさい・・・・ねっころがりたい・・・・・でも今まで憂もずっとそうだったんだね・・・」
唯「ふぅ・・・もうこんな時間か。お風呂に入って寝なきゃ。」
「・・・今日もシャワーか・・・」
「明日は憂より早起きして朝ごはんとお弁当作ってあげるんだ!」
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 22:18:12.18 ID:+w69PRZk0
チュンチュン・・・
唯「はっ!今何時!?」ガバッ
「うわ~!こんな時間!遅刻ぎりぎりだよ~!!!」
「・・・・・・今日もだめだった・・・・・」ガックリ
-----------
律「唯おはようー。どうだった、昨日は?ちゃんとできたか?」
唯「・・・・・・・だめだった・・・」ズーン
律「そ、そうか・・・・まぁ時間はたっぷりあるからな!」
澪「ところで唯・・・・シャツがしわくちゃだぞ?」
唯「あ・・・このシャツもう3日目だ・・・・いつも憂が洗ってアイロンしてくれるから・・・・」
紬「唯ちゃん・・・お洗濯自分でできる?・・・・私もできないんだけどね♪」
律「わはは、ムギ~」
唯「みんな、ほんとにありがと・・・・」
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 22:25:34.46 ID:+w69PRZk0
唯「私、ういが許してくれるまでは部活休む。いいかな?」
律「・・・・家で練習もやるんだぞ!」
澪「律には言われたくないよな、唯。」
律「おい!澪~!今いいところだったんだぞ~!」
紬「うふふ・・・♪」ニコニコ
------------
律「・・・というわけで、唯はしばらく部活を休むことになった。」
梓「そうですか・・・・わかりました。」
律「さみしいのか~?中野~?ん?」
梓「そ!そんなことありません!さみしくなんか・・・・」
澪「あいかわらず素直じゃないなw憂ちゃんのほうはどうなんだ?元気なのか?」
梓「それが・・・・家庭科部の子たちと食べるからって昼食も別々に・・・・休み時間も他の子と話してて・・・
私が唯先輩と仲直りするよう説得しようとしたのがいけなかったんです・・・」シュン
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 22:38:44.69 ID:+w69PRZk0
紬「あずさちゃんは悪くないわ。二人のためを思っていたことでしょう?」
梓「ムギ先輩・・・・」
紬「私たちにできることは見守ることだけだわ。
二人にはいつもどおりに接していきましょう。きっと家では緊張して疲れちゃうだろうから・・・」
-----------
唯「今日は昨日のようにはいかないぞ!わっはっはー!」
「学校帰りに買い物もすませてきたし!今日はお鍋だよ!」
「豆乳鍋~♪お肌ぷりぷり~♪」
「できた!・・・・といっても具材を切って市販のだしで煮ただけだけど・・・・」
「うい・・・よろこんでくれるかなぁ・・・」
「そうだ!お風呂も掃除してお湯をはっておこう!」ダッシュ
・・・・・・ぐつぐつ・・・・・・
79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 22:45:38.19 ID:+w69PRZk0
唯「ふぅ・・・これからの季節、お風呂掃除は寒くて拷問だよ~
ついでにお風呂もすませちゃおう♪」ゴシゴシ・・・
『きゃ~!』
唯「え!?今の悲鳴、うい???」
憂「おねえちゃん!!!!!」ガラッ
唯「ひぇっ」
憂「あのお鍋どうしたの!!?火にかけっぱなしだったよ!?」
唯「あっ・・・・」
憂「あのお鍋はお母さんの嫁入り道具だったのに!真っ黒にこげちゃってもう使い物にならないよ!」
唯「あぁ・・・・ご、ごめ・・・」
憂「ごめんとか!ありがとうとか!いつもそんな簡単な一言ですませるよね!?
そんな言葉じゃ解決しないことだってあるんだよ!!火事になるところだったんだから!」
85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 22:51:24.94 ID:+w69PRZk0
唯「うい、うい~、ごめんね~嫌いにならないで~」グスッグスッ
憂「・・・・・泣きたいのはこっちだよ。家中こげくさくてお母さんになんて言えばいいの」
唯「うぇっうええ~ん」
憂「・・・・・はぁ・・・・とりあえずお風呂上がったらリビングに来て。」
唯「ふ・・・ふぇっ・・・わかった・・・・」グスン
92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 23:01:45.28 ID:+w69PRZk0
唯「うい・・・・おまたせ・・・・」
憂「そこに座って」
唯「はい・・・・」
憂「・・・・・」
唯「・・・・・あの・・・・お鍋は・・・」
憂「中身はできるだけこそぎ落として、今重曹につけてるよ。何もしないよりマシだから。」
唯「そっか。ありがと・・・・あっえっと・・・・・」
憂「あれ、私と食べようと思って作ったの?」
唯「う、うん・・・ういは嫌かもだけど、やっぱり二人で食べたほうがおいしいから・・・」
憂「もう余計なことはしないで。作って食べて片付ける。それだけだよ。
できないならカップラーメンとかいろいろあるでしょ。アピールみたいなのに付き合うのもしんどいんだよ。」
唯「・・・・・!」
唯「もういい!わかったよ、うい。ういのバカ!」
ダッ
憂「・・・・・」
101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 23:14:54.49 ID:+w69PRZk0
翌朝
唯「ふわぁ~、眠れなかったよ・・・」
「今日はパン焼いて食べて、途中のコンビニでお昼買おう」
憂「おはよう、お姉ちゃん。」
唯「・・・!」ぷいっ
(ういなんか知らないよ!あんなにあやまったし、お鍋だってわざとじゃないのに!)
憂「・・・・・・」
こうして1ヶ月が過ぎました。
憂と私は同じ家に住みながら会話することもなく、ただ生活のために自宅へ帰っていただけでした。
最初は意地になってやっていた家事も面倒くさくなり、
お互い、相手の得になることはやりたくなくなってきて、
共有スペースの掃除は押し付けあうようにやらなくなりました。
108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 23:24:34.24 ID:+w69PRZk0
紬「唯ちゃん・・・・大丈夫なの・・・?」
唯「ムギちゃん、なんで?大丈夫だよ!元気元気!」
紬「そ、そう・・・?」
生きていくだけなら大丈夫です。
食生活は乱れ、ほこりだらけの部屋で生活しているせいで、
私の肌はボロボロ、服はしみだらけでも気にならなくなってきました。
お風呂も掃除が面倒なので3日に1回入る程度。でも冬だから汗もかかないし。
反対に、憂は健康そのものです。
水仕事で荒れていた手は高校生らしいすべすべの手に戻りました。
家事に邪魔だからと結っていたポニーテールもおろし、髪を伸ばすつもりのようです。
朝も夜もぐっすり眠って、最近は部活でむずかしい料理も始めたらしい。
この間他校の男子生徒に告白されたと、あずにゃんから聞きました。
114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 23:31:59.45 ID:+w69PRZk0
唯「なんでこうなっちゃったんだろう・・・・」
「あれ?家に明かりがついてる・・・?うい、もう帰ってるのかな?」
「ただいま~・・・」
母「唯なの!?」
唯「お、お母さん!お父さん!おかえりなさ~い!」
母「ただいま・・・ってそれどころじゃないわ!なんなのこの家の状態は!?憂はどこ!?」
唯「ういは・・・えっと・・・部活に入ってて・・・」
母「部活!?そんなの聞いてないわよ!
まったく!家のことはまかせるって言ってあったのに!」
唯「ういだけじゃないよ・・・私も掃除してないし・・・・」
母「唯が出来ないのはわかってるわよ!
問題は憂よ!あのこはしっかりしてると思ってたのに・・・!」
119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 23:37:58.20 ID:+w69PRZk0
唯「そんな・・・・」
父「まぁまぁ、憂も疲れたんだろう。今回は許してやろうよ」
母「・・・お父さんがそう言うなら・・・・でも、ずっとこれじゃ困るわ。
唯もかわいそうに、ボロボロじゃないの。」
唯「そんな・・・そんなのひどいよ!」
母「唯?」
唯「私も憂に甘えきってた。でも、ういだって女の子だよ!高校生だよ!
こんなのって・・・・ういが可哀想だよ・・・!」
137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 23:49:51.89 ID:+w69PRZk0
母「唯?なにを言ってるの?」
唯「お母さんが家にいないから!お父さんが家にいないから!
・・・・私がだめなお姉ちゃんだから。
ういは今までずっとお母さんとお父さんの役をやってくれてたんだよ!?」
父「・・・・・」
母「・・・・・・」
唯「こんな家族じゃ、ういに見捨てられて当然だよ。
私もやってみるまでういの大変さをぜんぜん理解してなかった。考えたこともなかった。」
唯「もう家のことなんてどうでもいい!ういと・・・ういと仲直りしたいんだよ~~~」ボロボロ
憂「お姉ちゃん・・・」
唯「!うい・・・・」
憂「お姉ちゃんお姉ちゃんおねえちゃん!」ボロボロ
唯「うい~~~」
憂「お姉ちゃんごめんなさ~い」ウワァ~
唯「私こそごめんね!うい!!」
父母「・・・・私たち、明日からまた海外なの。その間よろしくね・・・・」コソコソ
160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 00:04:18.99 ID:CKz7HQDh0
唯「これからは当番を決めていっしょにがんばろうよ」
憂「うん!そのほうがケンカもしなくてすむよね」エヘヘ
唯「あ!でもこれから受験生なんだよね~
来年の学園祭は最後の大舞台だし!
家庭科部はそういうのないよね!だから・・・・うい様~」
憂「・・・うん!私が多めに当番するよ♪」
唯「ありがと~うい~♪大好き!」
憂(イラッ・・・・でもせっかく仲直りしたのに空気を読まなきゃ・・・・・・イライラ)
憂「その次は私が受験生、お姉ちゃんはヒマな大学生だね♪」
唯「うっ・・・・そうだね~♪」
~バチバチッ~
おわり
私が大学時代に姉と同居してたときのうっぷんを込めて書きました。
最初のほうしか考えてなかったのに書き始めたらこんなことに。
お目汚し失礼いたしました。
支援してくださった方々ありがとうございました。
唯「おふろ入ってこよ~っと。」
憂「いってらっしゃい、お姉ちゃん」カチャカチャ
・・・・・・・「あれ~?」
唯「うい~お風呂お湯たまってないよ~?」
憂「あっごめんなさい!忘れてたかも!」
唯「まったくぅ~ういってばドジさんなんだから~」
「部活で汗かいた後はお風呂が1日の疲れを癒してくれるんだよ!」
憂「ごめんねお姉ちゃん・・・明日から気をつけるよ・・・」
唯「まぁいいや、今日はシャワーだけですましちゃお!」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 20:05:08.15 ID:+w69PRZk0
憂「ふぅ・・・食器も洗ったし、私もシャワーあびようかな」
唯「うい~アイス~」
憂「・・・冷凍庫に入ってるよ」
唯「ういが冷たい」グスン
憂「はぁ・・・はい、どうぞ。」
唯「わぁ~い!ありがとうい~」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 20:10:48.01 ID:+w69PRZk0
1時間後
憂「なんだか疲れちゃったな・・・今日はもう寝よう」
唯「私も~おやすみ~」
憂「おやすみ、お姉ちゃん」
「あれ・・・?」
(お姉ちゃん、アイスのケースもスプーンも置きっぱなし・・・)
「・・・いいかげんにしてよ・・・・!」
唯「はれ?どしたのうい~?」ギュッ
憂「さわんないで!」
唯「う、うい・・・?」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 20:18:15.87 ID:+w69PRZk0
憂「もういやだ!なんで私ばっかり家のことしなくちゃいけないの!?
なんでお姉ちゃんばっかり好きなことするの!?
私だって朝ゆっくり眠りたい!部活だってやりたい!放課後友達と遊びに行きたい!
でもそうしたら誰がごはん作るの?掃除するの?
誰もいないから!私がやらなきゃ!誰も・・・・!!」
唯「ご、ごめんね、うい~私もこれからは手伝うよ~」
憂「手伝いなんかいらない!
これからは自分のことは自分でしてね。私もそうするから。」
どたどた・・・・バタン!
唯「うい・・・・
どうしよう・・・ういが怒っちゃったよ~」
唯「・・・・明日になれば、きっと怒りもおさまるよね・・・」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 20:26:29.80 ID:+w69PRZk0
翌朝
・・・・ぷるるるるr
唯「う~ん・・・うい~?でんわなってるよ~」
ぷるるるるるるるるr
唯「あれ?私の携帯だっ」
「もしも~し、あっりっちゃ~ん。おはよ~」
『おはようじゃねーよ!唯!今どこだ?もしかして家か?』
唯「うん・・・家だけど・・・」
『お前今何時だと思ってんだよ!もう朝のHR終わったぞ!』
唯「えぇっ!うそ~!」
『まったく・・・とにかく病気じゃないなら早く来いよ。心配したんだぞ。じゃあな。』
唯「うん・・・ありがとりっちゃん!」ピッ
唯「・・・・」
唯「たいへんだぁ~!!!」
ばたばた
「うい~!!大変だよ!遅刻だよ~!なんで起こしてくれないの~!」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 20:32:17.92 ID:+w69PRZk0
シーン・・・・・
唯「うい~?・・・はっ!」
(そうだ・・・昨日うい怒っちゃって・・・まだ怒ってるのかな・・・)
(ういの靴が無い・・・もう一人で学校へ行っちゃったんだ・・・)
唯「・・・とりあえず朝ごはん食べよ」
(なにもない・・・洗った食器が一人分だけさらしてある・・・・・・)
唯「うい・・・本気なんだなぁ・・・」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 20:40:35.50 ID:+w69PRZk0
唯「おはよ~、みんなぁ~」
律「おっせーぞ!唯!もう2時間目はじまるとこだぞ!」
紬「どうしたの?もしかして憂ちゃんが風邪引いたとか?」
唯「ううん、なんでもないよ。ただの寝坊だよ~」
澪「そうなのか?憂ちゃんにしてはめずらしいな。」
唯(誰も私の寝坊だとは思わないんだ・・・・)
唯(結局何も食べてないからお腹すいたよ~お弁当も無いし・・・・)
唯「ねぇ、ムギちゃん」
紬「なぁに?唯ちゃん?」
唯「今日のお菓子はなにかな~なんて・・・えへへ・・・」
紬「うふふ、期待しててね!今日はマカロンよ♪」
唯(マカロンはおいしいけど、お腹の足しにならないよ~)ガーン
紬「あら?唯ちゃんマカロンは嫌いだったかしら?」オロオロ
唯「そんなことないよ~あはは・・・」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 20:46:53.10 ID:+w69PRZk0
昼休み
澪「うい、どうしたんだ?お弁当ないのか?」
律「そうか、憂ちゃんも寝坊したなら作れないよな。購買行くか?」
唯「う、うん。でもおこづかい使いすぎちゃってお金もないんだよ・・・・
もう餓死するしかないよ~」
紬「それで今日のお菓子はなにか聞いてきたのね♪
お金なら貸してあげるわよ♪」
唯「ほんと??ありがとムギちゃ~ん!」
律「唯を甘やかすなームギー」
唯「りっちゃんしどい!」
澪「ははは、購買行くなら早く行ったほうがいいぞ」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 20:51:22.66 ID:+w69PRZk0
まちがえたー
澪の発言のういは唯のミスです
------------
放課後
唯「マカロンの時間だ~♪」
澪「こら唯、練習もするんだぞ」
唯「わぁかってるよ~みおちゃ~ん」
梓「こんにちはー」
唯「あっあずにゃんだ~♪」ダキッ
梓「もう!やめてください!」
律「もっと叱ってやれー今日は遅刻に借金にいいとこなしだからなw」
梓「唯先輩、遅刻したんですか・・・?」
唯「ぎくっ」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 21:27:07.19 ID:+w69PRZk0
律「遅刻したんですかって・・・・憂ちゃんもだろ?」
梓「え?憂は普通に来てましたよ?いつもより早めに」
澪「・・・・唯?」
紬「唯ちゃん・・・・」
唯「えへへ・・・・おはずかしいことながら・・・」
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 21:38:07.08 ID:+w69PRZk0
紬「そうだったの・・・・」
澪「あの憂ちゃんが・・・」
唯「えへへ・・・・私が悪いんだよ~」
律「まぁ無理もないかもな。私が憂ちゃんならとっくにキレてるぞ」
唯(ガーン!)
律「それで?憂ちゃんの様子はどうだったんだ?」
梓「いえ・・・何も気づきませんでした・・・」
唯「うい~~~」グスッ
澪「・・・いい機会かもな。これからもずっと姉妹で暮らせるわけじゃないんだし。」
紬「そうね・・・唯ちゃんがしっかりしてるところを憂ちゃんに見せればわかってくれるんじゃないかしら?
だって家族なんだもの!」
唯「みおちゃん・・・ムギちゃん・・・・」
律「がんばれ唯!私もできることは協力するからさ!」
梓「そうですよ!憂もほんとは唯先輩のこと大好きなんですから!」
唯「みんなありがとう!わたしがんばるよ!」
「・・・・・で、なにをすればいいのかな?」
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 21:46:14.12 ID:+w69PRZk0
唯「よ~し!今日からがんばるぞ!」
「まずは早めに帰って憂にあやまって一緒に晩御飯を作る!」フンス
唯「たっだいま~!うい!」
憂「お帰り。お姉ちゃん。」
唯「うい~!」パァ~
唯「うい!今までごめんね!
これからは憂に負担をかけないように自分のことは自分でするよ!
ういも部活でもなんでも好きなことしてね!私にまかせて!」
憂「うん。好きなことはさせてもらうよ。
今日は家庭科部に入部届け出してきたんだ。明日から帰りはおそくなるから。」
唯「うん!わかったよ!部活がんばってね!
今日は私も一緒にごはん作るよ!」
憂「いらないよ。私今日はともだちの家におじゃますることになってるから。じゃあね。」
唯「う、うい・・・許してくれたんじゃないの・・・?」
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 21:53:14.39 ID:+w69PRZk0
唯「・・・・・・・私一人でもごはん作れるってところ!ういに見てもらうんだ!」
「今日りっちゃんに教えてもらったハンバーグ!」
「え~と・・・・」
「・・・・・・・ひき肉がないや・・・・パン粉もどこにあるのかわからない・・・」
「そっか、作りたいものを作るには買い物をしなきゃいけないんだね。」
「でも、お金ないしなぁ・・・・ん?メモと封筒がある」
ペラッ『お姉ちゃんへ、お母さんからあずかっている食費の半分を置いておきます。
食事代に使ってね。他のものを買っちゃだめだよ。貸してあげないからね。 憂』
「うい~~~~!」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 21:59:40.65 ID:+w69PRZk0
それから買い物に行って、ひき肉とパン粉とお菓子とアイスを買い、
私一人でハンバーグを作りました!
ちょっぴり火傷しちゃったけど・・・・なんとかそれらしいものは作れました!
唯「おいしーよー♪」
「ごはんたくの忘れちゃってハンバーグだけだけど・・・付け合せもサラダもスープもないけど・・・」
唯「私だってやろうと思えばやれるんだよ!」
唯「ふぅ、ごちそうさま。・・・・今日は私にごちそうさまだね!えへへ・・・」
・・・・・シーン・・・・・
唯「さみしいなぁー」ゴロリ
ガチャッ
憂「ただいま~」
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 22:06:52.84 ID:+w69PRZk0
唯「!うい!!おかえり~!あのね!私ね!」
憂「きゃっ!なにこれ!!」
唯「えっ・・・」
憂「台所ぐちゃぐちゃだよ!?テーブルの食器も片付けてないし・・・・何寝転んでるの!?」
唯「う、うい・・・・ちがうんだよ。今やろうと思って・・・・」
憂「使ったボウルとかフライパンは準備してる間に洗うんだよ!使った調味料も出しっぱなしで!
卵を床に落としたならすぐにふいてよ!お皿を水につけておかないと汚れが取れにくいんだよ!?」
唯「うぅ・・・」
憂「やるなら最後までやってくれないと迷惑なんだよ!・・・片付けといてよね」
唯「・・・・・」シュン
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 22:11:30.87 ID:+w69PRZk0
唯「ほめてもらえると思ったのに~・・・」ジワッ
「片付けのことなんて考えたことなかったよ・・・・」
カチャカチャ・・・・・
「めんどくさい・・・・ねっころがりたい・・・・・でも今まで憂もずっとそうだったんだね・・・」
唯「ふぅ・・・もうこんな時間か。お風呂に入って寝なきゃ。」
「・・・今日もシャワーか・・・」
「明日は憂より早起きして朝ごはんとお弁当作ってあげるんだ!」
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 22:18:12.18 ID:+w69PRZk0
チュンチュン・・・
唯「はっ!今何時!?」ガバッ
「うわ~!こんな時間!遅刻ぎりぎりだよ~!!!」
「・・・・・・今日もだめだった・・・・・」ガックリ
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律「唯おはようー。どうだった、昨日は?ちゃんとできたか?」
唯「・・・・・・・だめだった・・・」ズーン
律「そ、そうか・・・・まぁ時間はたっぷりあるからな!」
澪「ところで唯・・・・シャツがしわくちゃだぞ?」
唯「あ・・・このシャツもう3日目だ・・・・いつも憂が洗ってアイロンしてくれるから・・・・」
紬「唯ちゃん・・・お洗濯自分でできる?・・・・私もできないんだけどね♪」
律「わはは、ムギ~」
唯「みんな、ほんとにありがと・・・・」
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 22:25:34.46 ID:+w69PRZk0
唯「私、ういが許してくれるまでは部活休む。いいかな?」
律「・・・・家で練習もやるんだぞ!」
澪「律には言われたくないよな、唯。」
律「おい!澪~!今いいところだったんだぞ~!」
紬「うふふ・・・♪」ニコニコ
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律「・・・というわけで、唯はしばらく部活を休むことになった。」
梓「そうですか・・・・わかりました。」
律「さみしいのか~?中野~?ん?」
梓「そ!そんなことありません!さみしくなんか・・・・」
澪「あいかわらず素直じゃないなw憂ちゃんのほうはどうなんだ?元気なのか?」
梓「それが・・・・家庭科部の子たちと食べるからって昼食も別々に・・・・休み時間も他の子と話してて・・・
私が唯先輩と仲直りするよう説得しようとしたのがいけなかったんです・・・」シュン
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 22:38:44.69 ID:+w69PRZk0
紬「あずさちゃんは悪くないわ。二人のためを思っていたことでしょう?」
梓「ムギ先輩・・・・」
紬「私たちにできることは見守ることだけだわ。
二人にはいつもどおりに接していきましょう。きっと家では緊張して疲れちゃうだろうから・・・」
-----------
唯「今日は昨日のようにはいかないぞ!わっはっはー!」
「学校帰りに買い物もすませてきたし!今日はお鍋だよ!」
「豆乳鍋~♪お肌ぷりぷり~♪」
「できた!・・・・といっても具材を切って市販のだしで煮ただけだけど・・・・」
「うい・・・よろこんでくれるかなぁ・・・」
「そうだ!お風呂も掃除してお湯をはっておこう!」ダッシュ
・・・・・・ぐつぐつ・・・・・・
79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 22:45:38.19 ID:+w69PRZk0
唯「ふぅ・・・これからの季節、お風呂掃除は寒くて拷問だよ~
ついでにお風呂もすませちゃおう♪」ゴシゴシ・・・
『きゃ~!』
唯「え!?今の悲鳴、うい???」
憂「おねえちゃん!!!!!」ガラッ
唯「ひぇっ」
憂「あのお鍋どうしたの!!?火にかけっぱなしだったよ!?」
唯「あっ・・・・」
憂「あのお鍋はお母さんの嫁入り道具だったのに!真っ黒にこげちゃってもう使い物にならないよ!」
唯「あぁ・・・・ご、ごめ・・・」
憂「ごめんとか!ありがとうとか!いつもそんな簡単な一言ですませるよね!?
そんな言葉じゃ解決しないことだってあるんだよ!!火事になるところだったんだから!」
85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 22:51:24.94 ID:+w69PRZk0
唯「うい、うい~、ごめんね~嫌いにならないで~」グスッグスッ
憂「・・・・・泣きたいのはこっちだよ。家中こげくさくてお母さんになんて言えばいいの」
唯「うぇっうええ~ん」
憂「・・・・・はぁ・・・・とりあえずお風呂上がったらリビングに来て。」
唯「ふ・・・ふぇっ・・・わかった・・・・」グスン
92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 23:01:45.28 ID:+w69PRZk0
唯「うい・・・・おまたせ・・・・」
憂「そこに座って」
唯「はい・・・・」
憂「・・・・・」
唯「・・・・・あの・・・・お鍋は・・・」
憂「中身はできるだけこそぎ落として、今重曹につけてるよ。何もしないよりマシだから。」
唯「そっか。ありがと・・・・あっえっと・・・・・」
憂「あれ、私と食べようと思って作ったの?」
唯「う、うん・・・ういは嫌かもだけど、やっぱり二人で食べたほうがおいしいから・・・」
憂「もう余計なことはしないで。作って食べて片付ける。それだけだよ。
できないならカップラーメンとかいろいろあるでしょ。アピールみたいなのに付き合うのもしんどいんだよ。」
唯「・・・・・!」
唯「もういい!わかったよ、うい。ういのバカ!」
ダッ
憂「・・・・・」
101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 23:14:54.49 ID:+w69PRZk0
翌朝
唯「ふわぁ~、眠れなかったよ・・・」
「今日はパン焼いて食べて、途中のコンビニでお昼買おう」
憂「おはよう、お姉ちゃん。」
唯「・・・!」ぷいっ
(ういなんか知らないよ!あんなにあやまったし、お鍋だってわざとじゃないのに!)
憂「・・・・・・」
こうして1ヶ月が過ぎました。
憂と私は同じ家に住みながら会話することもなく、ただ生活のために自宅へ帰っていただけでした。
最初は意地になってやっていた家事も面倒くさくなり、
お互い、相手の得になることはやりたくなくなってきて、
共有スペースの掃除は押し付けあうようにやらなくなりました。
108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 23:24:34.24 ID:+w69PRZk0
紬「唯ちゃん・・・・大丈夫なの・・・?」
唯「ムギちゃん、なんで?大丈夫だよ!元気元気!」
紬「そ、そう・・・?」
生きていくだけなら大丈夫です。
食生活は乱れ、ほこりだらけの部屋で生活しているせいで、
私の肌はボロボロ、服はしみだらけでも気にならなくなってきました。
お風呂も掃除が面倒なので3日に1回入る程度。でも冬だから汗もかかないし。
反対に、憂は健康そのものです。
水仕事で荒れていた手は高校生らしいすべすべの手に戻りました。
家事に邪魔だからと結っていたポニーテールもおろし、髪を伸ばすつもりのようです。
朝も夜もぐっすり眠って、最近は部活でむずかしい料理も始めたらしい。
この間他校の男子生徒に告白されたと、あずにゃんから聞きました。
114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 23:31:59.45 ID:+w69PRZk0
唯「なんでこうなっちゃったんだろう・・・・」
「あれ?家に明かりがついてる・・・?うい、もう帰ってるのかな?」
「ただいま~・・・」
母「唯なの!?」
唯「お、お母さん!お父さん!おかえりなさ~い!」
母「ただいま・・・ってそれどころじゃないわ!なんなのこの家の状態は!?憂はどこ!?」
唯「ういは・・・えっと・・・部活に入ってて・・・」
母「部活!?そんなの聞いてないわよ!
まったく!家のことはまかせるって言ってあったのに!」
唯「ういだけじゃないよ・・・私も掃除してないし・・・・」
母「唯が出来ないのはわかってるわよ!
問題は憂よ!あのこはしっかりしてると思ってたのに・・・!」
119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 23:37:58.20 ID:+w69PRZk0
唯「そんな・・・・」
父「まぁまぁ、憂も疲れたんだろう。今回は許してやろうよ」
母「・・・お父さんがそう言うなら・・・・でも、ずっとこれじゃ困るわ。
唯もかわいそうに、ボロボロじゃないの。」
唯「そんな・・・そんなのひどいよ!」
母「唯?」
唯「私も憂に甘えきってた。でも、ういだって女の子だよ!高校生だよ!
こんなのって・・・・ういが可哀想だよ・・・!」
137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 23:49:51.89 ID:+w69PRZk0
母「唯?なにを言ってるの?」
唯「お母さんが家にいないから!お父さんが家にいないから!
・・・・私がだめなお姉ちゃんだから。
ういは今までずっとお母さんとお父さんの役をやってくれてたんだよ!?」
父「・・・・・」
母「・・・・・・」
唯「こんな家族じゃ、ういに見捨てられて当然だよ。
私もやってみるまでういの大変さをぜんぜん理解してなかった。考えたこともなかった。」
唯「もう家のことなんてどうでもいい!ういと・・・ういと仲直りしたいんだよ~~~」ボロボロ
憂「お姉ちゃん・・・」
唯「!うい・・・・」
憂「お姉ちゃんお姉ちゃんおねえちゃん!」ボロボロ
唯「うい~~~」
憂「お姉ちゃんごめんなさ~い」ウワァ~
唯「私こそごめんね!うい!!」
父母「・・・・私たち、明日からまた海外なの。その間よろしくね・・・・」コソコソ
160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 00:04:18.99 ID:CKz7HQDh0
唯「これからは当番を決めていっしょにがんばろうよ」
憂「うん!そのほうがケンカもしなくてすむよね」エヘヘ
唯「あ!でもこれから受験生なんだよね~
来年の学園祭は最後の大舞台だし!
家庭科部はそういうのないよね!だから・・・・うい様~」
憂「・・・うん!私が多めに当番するよ♪」
唯「ありがと~うい~♪大好き!」
憂(イラッ・・・・でもせっかく仲直りしたのに空気を読まなきゃ・・・・・・イライラ)
憂「その次は私が受験生、お姉ちゃんはヒマな大学生だね♪」
唯「うっ・・・・そうだね~♪」
~バチバチッ~
おわり
私が大学時代に姉と同居してたときのうっぷんを込めて書きました。
最初のほうしか考えてなかったのに書き始めたらこんなことに。
お目汚し失礼いたしました。
支援してくださった方々ありがとうございました。
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コメント
No title
うわ…これはヒドイ
No title
これがひどいって、けいおんってそんな作品なんか。
そりゃ非常識ファンも湧くわ
そりゃ非常識ファンも湧くわ
けいおんを面白いと思っている人間に常識があるわけがない
No title
けいおんを好きな人の事も考えろよ…
ダメとは言わないけど、上のようなコメはゆるさん。
ダメとは言わないけど、上のようなコメはゆるさん。
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馬鹿な作者と違って
憂は唯のために
したくてしてるんだよ
嫌なら爆発するまえに
やめればいいだろ