2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

マルセイユ「キスしてもらわないと発作を起こす病気にかかった」-3

496 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 15:27:52.80 ID:OMwI24qv0 [2/35]
ネウロイが消滅して数年が経った頃

私エーリカ・ハルトマンはハンナ・マルセイユとともにとある女王の側近についていた

その女王の名はゲルトルート・バルクホルン、通称トゥルーデ

トゥルーデは501解散後、突然上層部に宣戦布告をした

そして彼女はその腕ひとつで一国を作った

『妹帝国』のはじまりである…

トゥルーデは世界中からかわいい少女たちを集め、「妹」と称し支配下においた

だが自分に刃向かう「妹」がいたら、迷いなく撃ち殺した

この事態に旧501統合航空戦闘団は黙っていなかった

宮藤の呼びかけにより、私とトゥルーデ以外の9人が再集結

『妹帝国』総帥ゲルトルート・バルクホルン暗殺に立ち上がったのだった



     「九人の刺客」



498 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 15:33:59.08 ID:OMwI24qv0 [3/35]
エーリカ「バルクホルン様、今宵の妹を連れて参りました」

ゲルト「トゥルーデで構わん、ハルトマン。で、今日の妹は?」

エーリカ「はっ。こちらの娘でございます」

少女「…」

ゲルト「ほお…なかなか可愛い顔をしているなぁ。だが、そのしかめっ面、気に入らん!」

ジャキンッ

マルセイユ「お待ちください、トゥルーデたん」

ゲルト「貴様は私のことをトゥルーデと呼ぶことは許さんと言ったはずだ」

マルセイユ「あ、間違えましたバルクホルン様」

ゲルト「それでいい」

マルセイユ「それより、もう気に入らない妹を殺すのはお止め下さい!」

499 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 15:39:56.27 ID:OMwI24qv0 [4/35]
ゲルト「私に対して笑顔を見せられない妹など、もはや妹と認めん」

マルセイユ「しかし!トゥルーデたん!」

ゲルト「貴様わざとだろ…?まぁそれはいいが、私は止めんぞ」

エーリカ「トゥルーデ!」

バァンッ!

少女「ぐはっ…」

ゲルト「はっはっは!楽しいなぁ。私を睨み付けた罰だ」

エーリカ「トゥルーデ…もうこんなことよそうよ…」

マルセイユ「そうですよ!それにトゥルーデたんには私という女がいるでしょう?!」

ゲルト「おいハルトマン、今宵の相手はお前で我慢する。来い!」

マルセイユ「無視しないでよ」

エーリカ「い、痛いって、引っ張らないでよトゥルーデ!」

ゲルト「さぁ今日はアナルプレイがいいか?はっはっは!」

500 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 15:46:28.50 ID:OMwI24qv0 [5/35]
ロマーニャ

ミーナ「トゥルーデの悪行もいよいよ本格化してきたわ」

宮藤「ええ…まさかルッキーニちゃんの幼なじみにまで手を出すなんて…」

ルッキーニ「うわぁぁぁん」

シャーリー「ルッキーニ……くそっバルクホルンめ!」

エイラ「それで、また私たちをここに集めた理由はナンダ?」

宮藤「もちろん、バルクホルンさんをこれ以上好き勝手させないためです!」

リーネ「そう、宮藤さんが私に連絡をくれたのよ」

ペリーヌ「つまり…」

リーネ「私たちが妹帝国と…戦う?」

坂本「うむ。妹帝国総帥ゲルトルート・バルクホルン、お命頂戴致す!」

502 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 15:53:10.25 ID:OMwI24qv0 [6/35]
ミーナ「そこで作戦があるんだけど、トゥルーデは今度ガリアに遠征するらしいの」

坂本「カールスラントからガリアへ向かう途中、バルクホルンを討つ!」

サーニャ「やるしかないのね…」

シャーリー「しょうがないさ」

リーネ「でも向こうにはハルトマンさんやマルセイユさん、そして200人もの妹兵たちが…」

ペリーヌ「相手にとって不足はありませんわ」

503 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 15:56:39.58 ID:OMwI24qv0 [7/35]
ゲルト「さぁて、そろそろ行きますか。待っていろガリアの妹たち…フフフッ」

エーリカ「よし、皆のもの、参るぞ!」

マルセイユ「イエッサー!」

ゲルト「おい」

マルセイユ「何か」

ゲルト「なぜ私の馬にお前も乗ってるんだ…」

マルセイユ「いいではないですか、トゥルーデたん様」

ゲルト「降りろ!」ゲシゲシ

マルセイユ「や、やめてください、落ちますって!」

504 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 16:00:57.40 ID:OMwI24qv0 [8/35]
宮藤「来ました!」

坂本「来たか…」




ゲルト「ん?何だこの村は…しけた村じゃのう…」

エーリカ「おい者どもとまれぃ!」

エーリカ「私とハンナで少し様子を見てきます、バルクホルン様はここで待機を」

ゲルト「うむ」

マルセイユ「何もなさそうだな…極めて平穏な村じゃないか」

エーリカ「そうだね…」

エーリカ(そうだといいんだけど…)

マルセイユ「よし、進め!」

505 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 16:05:58.31 ID:OMwI24qv0 [9/35]
マルセイユ「おかしいな…さっきまでいた村人たちが消えた…?」

エーリカ「…」

エーリカ「しまった罠だ!!戻れ、戻れー!!」

ドォーン

マルセイユ「橋が爆破されただと!?」

ゲルト「ほぉ…これは面白いことになりそうだな」


ミーナ「久しぶりね、トゥルーデ」

エーリカ「ミーナ!…やはりお主であったか!」

坂本「ミーナだけではないぞ!」

宮藤「バルクホルンさん、そのお命頂戴致します!!」

ゲルト「ふっ…その調子だと他の501メンバーも揃っているようだな」

506 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 16:09:27.07 ID:OMwI24qv0 [10/35]
宮藤「みんな………撃って撃って撃ちまくれぃ!!」

シャーリー「先手必勝!」

エーリカ「させないよ?」

エイラ「シマッタ!」

エーリカ「シュトルム!!」

マルセイユ「トゥルーデたん様、こちらに!」

ゲルト「ふふふ世は戦じゃ」

507 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 16:11:37.93 ID:OMwI24qv0 [11/35]
バーン!

ゲルト「うっ…」

マルセイユ「トゥルーデたん様ぁぁぁぁぁぁ!!」

ミーナ「…お命頂戴仕った」

エーリカ「トゥルーデ…さよなら」





ゲルト「おい何だこれ」

508 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 16:14:59.09 ID:OMwI24qv0 [12/35]
ミーナ「仕方ないでしょう。映画を撮れって上からの命令なんだから」

ゲルト「だからって、何だこれは!何で私が悪役なんだ!おかしいだろ!」

坂本「この題材で私が主役ではないのもおかしい!!」

エーリカ「まず映画を撮らなきゃいけない、この状況がおかしい」

509 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 16:17:05.09 ID:OMwI24qv0 [13/35]
ミーナ「そんなこと言われてもね…」

宮藤「私の案じゃやっぱりダメでしたか…」

マルセイユ「私はどうせやるならラブストーリーがいい!」

ミーナ「じゃあ試しにやってみましょう」

510 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 16:23:47.49 ID:OMwI24qv0 [14/35]
私、ハンナ・ユスティーナ・マルセイユは新たに501へ編入された

しかし周りと上手く馴染めず、性格が暗くなった私はイジメを受けていた

そんな私を気にかけてくれる者もいた

ゲルトルート・バルクホルンとエーリカ・ハルトマンである

二人に協力してもらいながら、私は周囲の誤解をといていく

そして、私の中にある感情が芽生える…

それは愛なのか、それともただの友情か…

もしも私の願いが叶うなら

バルクホルンに、私の想いを…



   「あなたに届け」





511 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 16:27:35.05 ID:OMwI24qv0 [15/35]
ミーナ「出撃よ」

マルセイユ「了解!……痛っ!こ、これは…」

マルセイユ「ストライカーユニットの中に…画鋲?」

宮藤「クスクス」

サーニャ「ヒソヒソ」

リーネ「ニヤニヤ」

マルセイユ「誰がこんなことを…」

ミーナ「何をしているの?早くしなさい!」

マルセイユ「は、はい」

517 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 18:44:50.88 ID:OMwI24qv0 [16/35]
エイラ「デサー」

ルッキーニ「へぇ~」

マルセイユ「あ、あの…」

エイラ「ナンダヨ」

マルセイユ「お二人も、ちゃんとネウロイと戦ってください…」

ルッキーニ「えっ指図するの?ひとりでやってれば?」

マルセイユ「そんな…」

518 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 18:48:51.75 ID:OMwI24qv0 [17/35]
トイレ
マルセイユ「はぁ~…疲れたな……」

バッシャーン

マルセイユ「きゃあっ!!」

シャーリー「ぐししっ」

ペリーヌ「あらあら、びしょ濡れじゃありませんかマルセイユ大尉w」

シャーリー「モップで拭いてやるよ」

マルセイユ「や、やめて!」

ペリーヌ「ほらほら」グシグシ

マルセイユ「お願い、お願いもうやめて…!」ポロポロ

519 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 18:52:38.34 ID:OMwI24qv0 [18/35]
ジョオォォォ

マルセイユ「あ、あ……」

シャーリー「うわっこいつお漏らししてるよ…」

マルセイユ「う、うう…」

ゲルト「おいお前ら!何をしている!!」

シャーリー「ちっ、ずらかるぞ」

ペリーヌ「仕方ありませんわね」

エーリカ「大丈夫?マルセイユ…」

マルセイユ「あ…み、見ないで…!」

ゲルト「何を言ってるんだ。さあ、早く私たちの部屋に行って着替えよう」

520 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 18:59:40.60 ID:OMwI24qv0 [19/35]
マルセイユ「バルクホルン…ハルトマン…ありがとう」

ゲルト「気にするな。私がかわいいハンナを見捨てるはずがないだろう」

マルセイユ「えっ…」

エーリカ「ちょっとトゥルーデ!抜け駆けは許さないよ!私もハンナが好きなのに!」

マルセイユ「えっ…ええっ!?」

ゲルト「負けんぞハルトマン。さ、ハンナ、どちらか選んでくれ」

マルセイユ「そんな事できないよ…だって、だって私は!二人とも好きだから!!」

エーリカ「ハンナ///これは一本取られたね、トゥルーデ」

ゲルト「ふふっ、そうだな。よし!3人で結婚しよう!!」

マルセイユ「ウフフ」





ゲルト「ふざけるな」

521 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 19:04:11.84 ID:OMwI24qv0 [20/35]
マルセイユ「何か問題でも?」

ゲルト「大有りだ!」

エーリカ「やっぱラブストーリーは無理があるよねー」

マルセイユ「何だと!?じゃあハルトマンはどんなのなら納得するんだ!」

エーリカ「そーだなー…」

522 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 19:14:24.79 ID:OMwI24qv0 [21/35]
ゲルトルート・バルクホルンとハンナ・マルセイユは偶然、北極で巨大ロボットの足を拾う

それから部屋に次々とパーツが転送され、二人はそれを組み立てる

そして完成したロボットに「ザンダクロス」と名づけ遊ぶのだったが

ある日、ロボットの持ち主だと言う謎の壮絶超絶美少女・エーリカ・ハルトマンが現れる

エーリカの美貌に見惚れた二人はうっかり口を滑らせ、ロボットの在り処をバラしてしまう

しかし、その奇跡の美少女エーリカには秘密があった

彼女は惑星メカトピアのスパイだったのだ…



   「マルえもん トゥルーデと鉄人兵団」

523 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 19:20:49.12 ID:OMwI24qv0 [22/35]
シャーリー「ふっふっふ、いいだろー?ミクロスって言うんだぜ?」

ウィーンガシャーン

ゲルト「うわーかっこいいなー」

坂本「おうシャーリー!いいもんもってんじゃんか、私に貸せ!!」

シャーリー「え…いいけどちゃんと返してよ?」

坂本「わかってるって!!」

ゲルト「わ、私にも操縦させてくれないか…?」

シャーリー「お前はダメだ。すぐ壊すしな」

ゲルト「そ、そんな…」

524 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 19:27:04.79 ID:OMwI24qv0 [23/35]
ゲルト「うわぁぁぁぁん!マルセイユぅーーー!!」

マルセイユ「おいおい、どうしたんだい?私の子猫ちゃん」

ゲルト「かくかくしかじかで、シャーリーがいじめるよぉー!」

マルセイユ「またかい?」

ゲルト「ビルよりでっかいロボットだしてよぉ!」

マルセイユ「バカらしい…付き合いきれんな」

ゲルト「ど、どこに行くの?」

マルセイユ「ちょっと頭を冷やしに行くのさ…では失敬する」

ゲルト「ま、待ってよー」

ガチャッ

ゲルト「えっ北極?」

525 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 19:32:29.90 ID:OMwI24qv0 [24/35]
ゲルト「な、なんだこの巨大なパーツ…もしかしてロボット!?」

ゲルト「よし、持って帰ろう」

ゲルト「マルセイユが用意してくれたんだな…なんだかんだ言ってアイツ優しいじゃないか」

ガチャッ

マルセイユ「ん?なんだそれは?」

ゲルト「えっ?マルセイユが出してくれたんじゃないの?」

マルセイユ「バカを言え。私はこんなもの知らん」

ズシーン

ゲルト「わっまた出てきた」

マルセイユ「なんでこの部屋に出てくるんだ…?」

ゲルト「組み立てよう!」

マルセイユ「しかしこの大きさではな…」

ゲルト「こういう時こそお座敷釣堀だろ、マルセイユ!」

マルセイユ「…君はこういう時だけ頭の回転が速いのはどうしてだ?」

528 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 19:37:32.53 ID:OMwI24qv0 [25/35]
マルセイユ「よし、これで完成だな!」

ゲルト「ねぇマルセイユ、これどうやって操縦するの?」

マルセイユ「ちょっと待ってろ…ゴソゴソ…あった!」

マルセイユ「サイコントローラー!」

ゲルト「なぁに?それ…」

マルセイユ「心で思ったことをその通りに動かせる機械さ」

ゲルト「へぇー!」

ゲルト「そうだ!せっかくだから宮藤を呼んで来よう!!」

マルセイユ「あー宮藤ね、はいはい」

529 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 19:41:44.90 ID:OMwI24qv0 [26/35]
宮藤「うわー、すごい格好良いですね!」

ゲルト「そ、そうだろ///」

マルセイユ「ところで名前でもつけてみないか?」

宮藤「ラッコちゃんなんてどうです?」

ゲルト「何か締まりのない名前だな…」

マルセイユ「北極で拾ったんだし、サンタクロースをもじってザンダクロスなんてどうだ?」

宮藤「あ、いいでねそれ」

ゲルト「決まりだな!」

宮藤「あれ?このボタンなんですか?」

ポチッ

どっかーん

宮藤「」

530 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 19:45:31.89 ID:OMwI24qv0 [27/35]
坂本「おお、本当にすごいなこのロボット!」

シャーリー「ねーそろそろ返してよ!」

エーリカ「おいお前たち」

シャーリー「なんと言う美少女…!な、何か用ですか?」

エーリカ「この辺でロボットを見なかったか?」

シャーリー「あっミクロスのことですか?いやー参ったなー、そんなに有名になったんだぁ」

エーリカ「そんなちゃっちいオモチャではない、本物のロボットだ」

シャーリー「は?」

531 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 19:51:27.81 ID:OMwI24qv0 [28/35]
エーリカ「おいそこのシスコン石頭と変態の星」

ゲルト「うっなぜそれを…ってそうじゃない!誰だ貴様!」

マルセイユ(て、天使が舞い降りたのか…?!)

エーリカ「ロボットしらないか?」

マルセイユ「知ってる!て言うか持ってる!」

ゲルト「おい!」

エーリカ「よし案内しろ」

マルセイユ(天使が私の家にやってくる…ハァハァ)

532 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 19:54:51.23 ID:OMwI24qv0 [29/35]
エーリカ「ジュド、やっと会えたね」

マルセイユ「天使、やっと会えたね」

ゲルト「おいマルセイユ正気に戻れ」

エーリカ「ジュド…?ダメだ、反応がない」

マルセイユ「ただの屍のようだ」

ゲルト「お前ちょっと黙ってろよ!!」

533 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 20:02:55.15 ID:OMwI24qv0 [30/35]
マルセイユ「あれから天使にお座敷釣堀を渡したのはいいが、何か大変なことになっちゃったな」

ゲルト「しかしどうする?鏡面世界への入り口がない今、手も足も出ない」

マルセイユ「いや、鏡面世界に入れることは入れる。そういう道具もあるし。問題はどこを入り口にするか…」

ゲルト「よし!宮藤のお風呂にしよう!!」

マルセイユ「あー宮藤ね、はいはい」

シャーリー「フッ。話は聞かせてもらった」

坂本「我々も手を貸そうじゃないか!」

ゲルト「二人とも!」

マルセイユ「よし、では出発だ!」

534 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 20:12:43.61 ID:OMwI24qv0 [31/35]
宮藤「ふんふ~ん♪」

宮藤「えっ何これ…鏡面…世界…?」

エーリカ「うううっ」

宮藤「ハルトマンさん!?どうしたんですか」

エーリカ「うああっ」

宮藤「と、とにかく手当てしなくちゃ!」



エーリカ「ん…こ、ここは」

宮藤「気付いたんですね、ハルトマンさん」

宮藤「大丈夫です、私何もしてません。手当てしただけです、本当に何もしてません」

エーリカ「は?…ま、いいや。お前は…何故だ、何故私を助けた!?」

宮藤「なぜって…怪我してたんですよ?当たり前じゃないですか」

エーリカ「私には理解できないな…私はお前らの敵だぞ?」

宮藤「時々欲望に負けて変なことをするのが人間なんです、ハルトマンさん」

エーリカ「『理屈に合わない』な、宮藤。『欲望に負けて変な』じゃなくて『理屈に合わない』だから」

535 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 20:38:26.44 ID:OMwI24qv0 [32/35]
エーリカ「…」

ゲルト「ハルトマン!戻ろう!」

エーリカ「…嫌だ。私はミーナ司令官に会いに行く」

ゲルト「行くな!行くと撃つぞ!」

エーリカ「いいわ、撃ってちょうだい!」

ゲルト「…ダメだ、できない」

エーリカ「意気地なし!!」ダッ

ゲルト「…」



ミーナ「おかえりなさい、エーリカ。さあ、人間たちの居場所を教えなさい」

エーリカ「…言いたく、ありません」

ミーナ「…もう一度聞くわ。どこにいるのか教えなさい」

エーリカ「人間は…人間は全員が悪いわけではありません!」

536 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 20:43:58.52 ID:OMwI24qv0 [33/35]
マルセイユ「で、なんやかんやあって今私とエーリカたんは未来まで来ました」

エーリカ「あれ?」

マルセイユ「どうかしたか」

エーリカ「…まあいいや、もう。続けよう!博士、頼みます」

ルッキーニ「うじゅー!おっまかせぇー!!」

カタカタ…

ルッキーニ「できたよー」

マルセイユ「これで平和が訪れるのか…」

エーリカ「そうだね…」

537 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 20:49:25.17 ID:OMwI24qv0 [34/35]
マルセイユ「いや待てよ…?鉄人兵団が消えるってことは…」

エーリカ「そう、私も消える」

マルセイユ「そ、そんな!嫌だ!エーリカたんと会えないなんて…」

エーリカ「ハンナ…今度生ま」

マルセイユ「エーリカたん!今度生まれ変わったら…天使のようなロボットに!」

マルセイユ「いや、今でも十分天使なんだけどね!エーリカマジ天使!!」

マルセイユ「だから、その時は…お友達になってね」

エーリカ「ちょ、それあたしの台詞」

ヒュンッ

マルセイユ「消えてしまったか」

538 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 20:53:26.29 ID:OMwI24qv0 [35/35]
マルセイユ「はぁ…エーリカたん……」

マルセイユ「ん?あ、あれはエーリカたん?!」



シャーリー「ハルトマンを見た?」

坂本「寝ぼけていたんじゃないのか?」

マルセイユ「そんなことない!確かにこの目で見たんだ!!」

宮藤「でももしそれが本当なら…」

ゲルト「うむ。ハルトマンはきっと天使に生まれ変わったんだな。もともと天使だが」





エーリカ「ちょっと待て」


559 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 11:59:43.58 ID:LJI1LaMZ0 [1/47]
さて、欠番になってた>>43でも書いてみるか…

560 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 12:04:33.12 ID:LJI1LaMZ0 [2/47]
ゲルト「マルセイユ!いい加減にしろ!」

マルセイユ「そっちこそ!!」

ミーナ「二人ともそこまでよ、喧嘩はやめなさい」

ゲルト「こいつが勝手な行動をするから悪いんだ!」

マルセイユ「何だと!?」

ミーナ「とにかく、二人には罰として倉庫の掃除をしてもらいます。いいわね?」

ゲルト「了解…」

マルセイユ「くそっ何で私まで…」

562 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 12:10:35.75 ID:LJI1LaMZ0 [3/47]
ゲルト「この倉庫か…汚れてるなぁ」

マルセイユ「狭い上に換気もままならないな」

宮藤「あれ?あの倉庫開いてる…ちゃんと閉めなきゃ!」

ガチャンッ

ゲルト「!!」

マルセイユ「お、おい開かないぞ!」ガチャガチャ

ゲルト「何!?」

マルセイユ「どうする?」

ゲルト「仕方ないだろ。しばらくすればミーナが来るだろうし…」

マルセイユ「そうだな…」

563 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 12:17:01.38 ID:LJI1LaMZ0 [4/47]
ゲルト「ふぅ…暑いな…」

マルセイユ「バルクホルン、私怖い!」ダキッ

ゲルト「お、おい、冷静になれマルセイユ!」

マルセイユ(トゥルーデたんの汗の匂い…)

マルセイユ「…しばらくこのままでいたい」

ゲルト(こいつ…もしかして閉所恐怖症?なら私がちゃんとしてあげなきゃ)

ゲルト「…好きにしろ」

マルセイユ「すまない…」ギュッ

ゲルト「そんなに強く抱きしめるな」

565 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 12:24:45.31 ID:LJI1LaMZ0 [5/47]
ゲルト「しかし本当にこの中は暑いな…」

マルセイユ「脱げばいいじゃないか」

ゲルト「そ、そんなこと出来るわけないだろう?!」

マルセイユ「なんだ恥ずかしいのか?無理する必要なんてない、ほら脱げ」

ゲルト「む、無理だ」

マルセイユ「…では私も脱ぐ。これでいいだろう?」

ゲルト「なぜそうなる…。まあいい、私も脱ぐか…」

マルセイユ(おお…汗まみれのトゥルーデたん)ゴクリ

ゲルト「あ、あんまり見るな!///」

マルセイユ「み、見るわけないだろ!///」

568 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 12:34:21.27 ID:LJI1LaMZ0 [6/47]
ゲルト「…」ソワソワ

マルセイユ「どうした?」

ゲルト「べ、別になんでもない…」モゾモゾ

マルセイユ(ほぅ…ついにこの時が来たか)

マルセイユ「バルクホルン、トイレに行きたいんだな?」

ゲルト「…」モジモジ

マルセイユ「仕方ないな…」

ゲルト「で、でもこんなところでしたくない!」

マルセイユ「ここでしたら後でミーナたちにバレてしまうからな…」

570 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 12:41:30.08 ID:LJI1LaMZ0 [7/47]
マルセイユ「そうだ良い事思いついた。お前、私の口の中に小便しろ」

ゲルト「は…?」

マルセイユ「それなら誰にもバレないだろ」

ゲルト「で、でもそんな事したらマルセイユが…」

マルセイユ「私は気にするな!このままじゃ膀胱炎になってしまうぞ!!」

ゲルト「いいのか…?」

マルセイユ「バルクホルン、私の目を見ろ。私を信じてくれ!」

ゲルト「マルセイユ…わかった、お願いしよう」

マルセイユ「よし、決まりだな!さ、早くズボンを脱げ!脱ぐんだ早く!!」

571 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 12:46:51.08 ID:LJI1LaMZ0 [8/47]
ゲルト「ぬ、脱いだぞ」

マルセイユ「よし、それじゃあ私の肩に片脚を引っ掛けろ」

ゲルト「え…?」

ゲルト(そんな事したら、マルセイユの顔に私の股間が密着してしまうじゃないか…)

マルセイユ「一滴もこぼすことは許されない、そのためだ!ほら早く!!」

ゲルト「ごめん、ごめんマルセイユ…!」

ピトッ

マルセイユ(す、すごい…これがトゥルーデたんの…禁断の匂い!!)ハァハァ

ゲルト「苦しいのか?鼻息荒いぞ…?」

マルセイユ「平気だ、そのままでいい」

572 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 12:49:56.88 ID:LJI1LaMZ0 [9/47]
やっぱこれは封印しとくべきものだった

579 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 16:35:44.23 ID:LJI1LaMZ0 [10/47]
ゲルト「だ、出すぞ…」

マルセイユ「ばっちこい!!」

シャアァァァァァァァ…

ゲルト「///」(し、死にたい)

マルセイユ「ゴクゴク」

マルセイユ(うわぁ!トゥルーデたんのおしっこ温かい…!!)

ゲルト「…お、終わった」

マルセイユ「ぷはぁ………ケフッ」

ゲルト「…本当に申し訳ない、マルセイユ」

マルセイユ「おいしかった…」

ゲルト「えっ」

580 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 16:43:50.39 ID:LJI1LaMZ0 [11/47]
マルセイユ「い、いや何でもない!」

ゲルト「あ、ああ……それより、そろそろ離してくれないか?」

マルセイユ「…綺麗にしなくちゃな」

ゲルト「は?お、お前まさか!」

マルセイユ「安心しろ、私の舌で綺麗に舐めとってあげるから…」

ゲルト「ばか、やめろ!!」

マルセイユ(ああ…私は一体何をしてるんだろ…これじゃ変態じゃないか)

ゲルト「あっ!ああっ…!」

マルセイユ「ふぅ…。これで綺麗になったな」

ゲルト「ばか…///」

マルセイユ(ダメだ、もう私の理性がもたない…さらばだ理性!!)

マルセイユ「バルクホルン、このことは秘密にしといてやる。
       だが、もちろんタダというわけにはいかないな」

581 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 16:51:47.69 ID:LJI1LaMZ0 [12/47]
ゲルト「マルセイユ…何が目的だ」

マルセイユ「貝合わせって知ってるか」

ゲルト(えっ…何それ…貝?)

ゲルト(でもここで知らないとか言うと、絶対バカにされる…)

ゲルト「あ、ああ!貝合わせな!知ってる知ってる!」

マルセイユ「…知ってたんだ」

マルセイユ(意外だな…こういうことには疎いと思ってたのに)

マルセイユ(手取り足取り私が教えてあげる計画が…)

ゲルト「も、もちろんだ!貝合わせだろ?ミーナとよくやったぞ!!」

マルセイユ( ナ ン テ コ ッ タ )

584 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 16:59:04.09 ID:LJI1LaMZ0 [13/47]
マルセイユ「くそっ!あのババア…まさか先を越されるとは」ブツブツ

ゲルト「ど、どうかしたか?」(バレた?)

マルセイユ「いや、なんでもない。じゃあもう…その…慣れてるわけだな?」

ゲルト「ああ!」

マルセイユ(どーしよー…実は私一回もやったことないよぉ…)

ゲルト(どうしよう…もう引き返せない…)

マルセイユ(正直に言って、トゥルーデたんにご教授願おうかな…)

ゲルト(貝合わせって何だよ…)

585 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 17:06:18.98 ID:LJI1LaMZ0 [14/47]
ガチャッ

ミーナ「二人とも大丈夫!?誰かが鍵をかけちゃったみたい」

ゲルト「ミーナ!」(助かった)

マルセイユ「ミーナ…」(邪魔が入ったか)

ミーナ「さ、もういいわよ。二人とも外に出なさい」

ゲルト「私は部屋に戻る…じゃあ」

ミーナ「ええ」

マルセイユ「…」ギロリッ

ミーナ「な、何?」

マルセイユ「私は…私は負けないからな!」ダダダッ

ミーナ「相変わらず変な人ね…」



やっぱエロ路線は苦手だ…
これじゃ打ち切りになるほどの内容じゃなかったな…

587 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 17:18:13.87 ID:LJI1LaMZ0 [15/47]
えっ第4話は一応これで終わり…

589 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 17:52:32.85 ID:LJI1LaMZ0 [16/47]
ゲルト「なぁ、ハルトマン。ちょっといいか?」

エーリカ「なーに?」

ゲルト「貝合わせって何だ?」

エーリカ「…誰から聞いたの?」

ゲルト「マルセイユが言ってたんだが」

エーリカ「ハンナか…」

ゲルト「なあ知ってるんだろ!?教えてくれ!!」

エーリカ「ちょっとハンナに会ってくる!」

ゲルト「お、おい!」

590 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 18:00:47.01 ID:LJI1LaMZ0 [17/47]
エーリカ「ハンナ!!」

マルセイユ「何だハルトマン、騒々しい」

エーリカ「トゥルーデに変なこと吹き込まないでよ!私が困るじゃん!!」

マルセイユ「変なことって何だ」

エーリカ「か、貝合わせのことだよ!」

マルセイユ「ああ、そのことか……ってやっぱアイツ知らなかったんだな」

エーリカ「あの石頭が知ってるわけないじゃん!」

マルセイユ「いやしかし助かった」

エーリカ「何で?」

マルセイユ「実は私も良く知らなくってな。貝合わせっていう言葉ぐらいしか知らないんだ」

エーリカ「へー…そうだったんだ」

マルセイユ「私はこれでも結構純情なんだぞ?」




マルセイユ「…って何で服を脱いでるんだ、ハルトマン?」

591 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 18:10:26.29 ID:LJI1LaMZ0 [18/47]
エーリカ「えっ、だって貝合わせ知らないんでしょ?」

マルセイユ「そうだが」

エーリカ「知りたくないの?どういうものなのか」

マルセイユ「ま、まぁ興味はあるな…」

エーリカ「いいよ、教えたげる♪」

マルセイユ「えっ」

593 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 18:14:18.24 ID:LJI1LaMZ0 [19/47]
おおっごめんごめん。
この話だと一応、エーリカ→ハンナ→ゲルトって感じだから、そのノリで続けてしまった

595 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 18:17:49.94 ID:LJI1LaMZ0 [20/47]
マルセイユ「い、いいよ別に!帰れ!!」

エーリカ「ちぇ~っ」

マルセイユ「ふー、助かった…」

マルセイユ「にしても、トゥルーデたんらしいな…嘘付いてまで知ってるだなんて」

マルセイユ「いつか、一緒にできるかな…?」

596 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 18:19:05.18 ID:LJI1LaMZ0 [21/47]
よし、一応これで一区切り付いたから
あとはもっセイユの人に引継ぎ頼もう!

599 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 18:22:53.30 ID:LJI1LaMZ0 [22/47]
純愛か…どんなシチュエーションがいいのよ

602 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 18:39:25.67 ID:LJI1LaMZ0 [23/47]
純愛なんて俺にはハードル高すぎる…どうなっても知らんぞ!

604 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 19:32:23.62 ID:LJI1LaMZ0 [24/47]
 まぶたを開くと、私は医務室ないた。

ゲルト「気が付いたか、マルセイユ」

マルセイユ「…バルクホルン?」

ゲルト「すまなかった、マルセイユ。私のミスのせいで…」

 思い出した。
 私はこいつを庇ってネウロイに攻撃されたんだ…。

マルセイユ「いや、いいさ…とっさの判断でああなったまでだからな」

ゲルト「起きて大丈夫なのか?」

マルセイユ「ああ、もう平気だ」

 私は嘘をついた。
 まだ腕に痛みを感じていたが、それを言えばバルクホルンが心配するに決まっている。
 この石頭のことだ、きっと自分を責める。
 そんなことはしてほしくなかった。
 こいつの悲しむ顔なんて、
 見たくなかった。

605 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 19:39:59.94 ID:LJI1LaMZ0 [25/47]
マルセイユ「もう夜になっていたか…そんなに寝てたんだな、私は」

ゲルト「ああ…」

マルセイユ「星が綺麗だ」

ゲルト「そうだな」

マルセイユ「っ!」

ゲルト「お、おい大丈夫か?…腕、まだ痛いんだな?」

マルセイユ「そんなことはない、痒かっただけだ」

ゲルト「無理するな、マルセイユ」

 こいつはいつもこうだ。
 普段は規律だの規則だの、口うるさいくせに…
 いざとなると、こうして真っ先に心配してくれる。
 私はこいつが憎い。
 昔から憎い。
 悔しい。


 
 私は、こいつが好きだ

606 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 19:43:22.48 ID:LJI1LaMZ0 [26/47]
宮藤「失礼します……あっマルセイユさん!起きたんですね!!」

マルセイユ「やあ子猫ちゃん。私はこの通り、ピンピンしてるぞ」

宮藤「よかった~。そろそろ夕食になるんで、食堂に来てくださいね!」

ゲルト「わかった。じゃあ行くか、マルセイユ」

マルセイユ「ああ」

607 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 19:47:49.07 ID:LJI1LaMZ0 [27/47]
カチャ カチャ

マルセイユ「…」

ゲルト「…マルセイユ、やっぱり腕治ってないんだろ?」

マルセイユ「そ、そんなこと…」

ゲルト「スプーンもろくに握れていないじゃないか」

マルセイユ「…少しだけ痛むだけだ」

ゲルト「ったくお前は頑固だな。私が食べさせてやるから…」

マルセイユ「なっ…///」

ゲルト「ほら、あーん」

マルセイユ「………あーん」パクッ

リーネ「ふふっ、何か微笑ましい光景ですね」

マルセイユ「///」モグモグ

610 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 19:56:15.80 ID:LJI1LaMZ0 [28/47]
エーリカ「二人とも似た者同士だからねぇー」

ミーナ「そうね、強がりな上に意地っ張りなところとかそっくり」

ゲルト「な、何を言っている!おい、マルセイユも何か言ってやれ」

マルセイユ「///」モグモグ

ゲルト「無視か?!」

マルセイユ「え?な、何?」

ゲルト「ったく、人の話ちゃんと聞いてろよ…」

マルセイユ「すまない、ちょっと…考え事をしててな」

宮藤「珍しいですね、マルセイユさんが上の空だなんて」

マルセイユ「…私にだって、何かに思いふける時もあるさ」

611 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 20:02:34.18 ID:LJI1LaMZ0 [29/47]
ゲルト「ほお…例えばどんなことだ?」

マルセイユ「…知りたいのか?」

ゲルト「い、いや別に無理に聞き出そうなんて思ってないが」

マルセイユ「…秘密」

ゲルト「だと思ったよ…」

 言えるわけない。
 言えるわけないじゃないか。
 あなたの事を考えていました、なんて…

宮藤「そうだ!今日パジャマパーティーやりませんか?」

マルセイユ「パジャマ…パーティー?」

612 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 20:08:47.53 ID:LJI1LaMZ0 [30/47]
マルセイユ「私は…遠慮しておこう…」

エーリカ「えーどうしてさー!」

ゲルト「そうだぞ、せっかく宮藤が気を利かせてくれてるのに」

マルセイユ「…そ、そうだな。では私も参加しよう」

宮藤「決まりですね!じゃあ私たちの部屋で待ってます!」

リーネ「今から楽しみだね、芳佳ちゃん!」

ゲルト「フフフッ」

マルセイユ「…」



 バルクホルンとパジャマパーティーか…
 まさかこんな日が来るとは。

613 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 20:13:09.78 ID:LJI1LaMZ0 [31/47]
宮藤「じゃあ王様ゲームをしましょう!」

サーニャ「王様ゲーム?」

エイラ「ナンダ、ソレ?」

宮藤「えっ知らないんですか?」

リーネ「ルールはかくかくしかじかで…」

ペリーヌ「なるほど…王様になった人は番号を指名して、好きなことを命令できると」

ゲルト「何か嫌なゲームだな…」

615 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 20:20:28.72 ID:LJI1LaMZ0 [32/47]
エーリカ「面白そうじゃん、早速はじめよう」

全員「王様だーれだ!?」

シャーリー「へへへ、ラッキー!」

ゲルト「いきなりとんでもない王様が誕生したな…」

シャーリー「よーし、じゃあ5番は1番をお姫様だっこな!」

宮藤(のっけから飛ばしますね、シャーリーさん)

ゲルト「げっ、5番って私じゃないか。シャーリー!」

シャーリー「おいおい、王様の命令は絶対だぞ?バルクホルンくん」

ゲルト「ちっ…で、1番は誰だ?」



マルセイユ「…ハイ」

616 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 20:25:22.52 ID:LJI1LaMZ0 [33/47]
エーリカ「うわー、すごい組み合わせ…」

ゲルト「ま、マルセイユか…しょうがない、早くこっち来い」

マルセイユ「う、うん」トコトコ

ゲルト「じゃあ行くぞ…よいしょっと!」

マルセイユ「お、落っことすなよ」

ゲルト「そんな事するか!」

ゲルト(こいつ…結構軽いんだな…)

マルセイユ「//」

ゲルト「//」

ペリーヌ「じゃ、じゃあ、次行きましょうか?」

エイラ「ソ、ソウダナ、ソウシヨウ!」

619 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 20:33:11.46 ID:LJI1LaMZ0 [34/47]
全員「王様だーれだ!?」

サーニャ「あ、わたし…」

リーネ「どんな命令にするの?」

サーニャ「そうね…3番が5番のほっぺたにキス、なんてどうかな」

エイラ「き、きききキス?」

宮藤(サーニャちゃんさすがだね…私の見込んだ通りの素質だよ)

ゲルト「おい、私また5番なわけだが…」

エーリカ「散々だね、トゥルーデ」ニヤニヤ

マルセイユ(さ、3番って私じゃないか…て言うことは、わ私がバルクホルンにキス…!?」

マルセイユ「///」ボンッ

エーリカ「ニヤニヤ」

ゲルト「しょうがない、さっさとやってもらうぞ!3番は誰だ」

マルセイユ「…私だ」

ゲルト「またお前か」

621 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 20:38:17.16 ID:LJI1LaMZ0 [35/47]
マルセイユ(お、おおお落ち着け私!たかが頬にキスするだけだ!!)

ゲルト「おい早くしろよ」

マルセイユ「わ、わかってる!い、いくぞ…」

ゲルト「ああ」

マルセイユ「…チュッ」

宮藤「うわ~///」

シャーリー「はははっこりゃ傑作だ!」

マルセイユ(ど、どうしよぉ…ほんとにしちゃった…キス…しちゃった!)

ゲルト(こ、こいつ…なんて柔らかい唇してるんだ///)

マルセイユ「ご、ごめん、バルクホルン…」

ゲルト「ゲームだからな…しょうがないさ…」

623 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 20:44:21.43 ID:LJI1LaMZ0 [36/47]
全員「王様だーれだ!?」

宮藤「やった!私が王様だ!」

宮藤(そろそろ仕掛けるか)

宮藤「それじゃあ4番と5番でポッキーゲームしてください!!」

ゲルト「おいまた私5番だぞ?おかしくないか?」

マルセイユ「私…4番…」

ペリーヌ「ホント引きが強いですわね、あなた達」

リーネ「そうですね、運命なんじゃないですか?」

エーリカ「もう付き合っちゃいなよー」ニヤニヤ

ゲルト「なっ…!バカなこと言ってるなお前たち!」

マルセイユ「そ、そうだぞ、茶化すのは……よくない…」

624 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 20:49:58.49 ID:LJI1LaMZ0 [37/47]
ゲルト「じゃあ、やるか…」

マルセイユ「う、うん…」ドキドキ

5cm…3cm…1cm…

マルセイユ(どどどどどーよぉぉぉ、このままじゃ本当にキスしちゃう!)

マルセイユ(こんな…人前で…それに私まだ初めてなのに…そんなの嫌!)

ガチャッ

ミーナ「あなた達、何やってるの!?早く自分の部屋に戻りなさい!!」

シャーリー「やべぇ!ずらかるぞルッキーニ!」

ルッキーニ「にっげろー!」

ゲルト「ミーナ…」

マルセイユ(これで…良かったのかな)

625 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 20:54:12.09 ID:LJI1LaMZ0 [38/47]
エーリカ「あーあ、こっぴどく怒られちゃったね~」

ゲルト「そうだな…。あ、じゃあ私たちはこっちだから…」

マルセイユ「ああ。また明日な……」

ゲルト「…」

エーリカ「トゥルーデ?」

ゲルト「何でもない、さあ早く寝よう」

626 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 21:01:35.31 ID:LJI1LaMZ0 [39/47]
マルセイユ「………眠れない」

マルセイユ「散歩でもするか…」



マルセイユ「ん?誰かいる……って、バルクホルン?」

ゲルト「お、おお、マルセイユか…」

マルセイユ「どうしたんだ?こんな夜中に」

ゲルト「お前こそ。どうせ眠れないから散歩してたってところだろ?」

マルセイユ「(うっ…)ま、まあな。眠れない日だってあるさ」

ゲルト「…そうか。私も何だか眠れなくてな」

マルセイユ「バルクホルンもか、奇遇だな」

ゲルト「ああ…」

627 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 21:10:44.39 ID:LJI1LaMZ0 [40/47]
マルセイユ「…ひとつ、いいか?」

ゲルト「何だ?」

マルセイユ「お前の頬にキスしただろ…?」

ゲルト「あ、ああ…」

マルセイユ「嫌…だったか?」

ゲルト「…別に嫌ってほどでもないけど、変な気持ちだな」

マルセイユ「そ、そうか…そうだよな!」

ゲルト「突然何なんだ?そんなこと聞いて」

マルセイユ「深い意味はないさ」

ゲルト「そうか」

マルセイユ「…」

ゲルト「…」

628 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 21:11:49.97 ID:LJI1LaMZ0 [41/47]
マルセイユ(会話…続かないな)

マルセイユ(やっぱり、バルクホルンは私のこと嫌いなんだろうな…)

マルセイユ(命令違反の常習犯なんて、バルクホルンが一番嫌うタイプだもんな)

マルセイユ(ひとりでドキドキ胸ときめかせて、バカみたい…)

マルセイユ(私、何期待してたんだろ…)

マルセイユ(どうして私は…この人を好きになっちゃったんだろ…)

629 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 21:19:28.72 ID:LJI1LaMZ0 [42/47]
マルセイユ「ご、ごめんな変なこと聞いて。じゃあ私はもう行くからっ!」

ゲルト「マルセイユ!」ガシッ

マルセイユ「な、何…?」

ゲルト「謝るのは私の方だ、すまない」

マルセイユ「えっ?」

ゲルト「嘘ついたんだ…、さっきキスされて変な気持ちって言ったが、…あれは嘘だ」

マルセイユ「バルクホルン…?」

ゲルト「…ドキドキした、嬉しかった。好きな人に…キスされたから」

マルセイユ「!!」

ゲルト「は、ははは…私何言ってるんだろうな。ごめん忘れてくれ」

マルセイユ「好き」

ゲルト「え…」

マルセイユ「私も、好き。バルクホルンのことが好きだ」

ゲルト「マルセイユ…」

マルセイユ「ずっと、ずっとずっと好きだった!だから、辛かった…すごく」

630 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 21:23:11.45 ID:LJI1LaMZ0 [43/47]
ゲルト「マルセイユ…、涙がこぼれてるぞ」

マルセイユ「泣きたくもなるよ…!こんなに、こんなに嬉しいんだもん」

ゲルト「…さっきの続き、してもいいか?」

マルセイユ「続き?」

ゲルト「…」

マルセイユ「ん……」

ゲルト「…さっきは邪魔が入ったからな///」

マルセイユ「バルクホルン///」

634 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 21:32:29.05 ID:LJI1LaMZ0 [44/47]
マルセイユ「バルクホルン、私の口からちゃんと告白させてくれ」

ゲルト「わかった」

マルセイユ「私は、今までバルクホルンに沢山迷惑かけてきた…」

マルセイユ「いつだって規律を無視してきた。そしてその度にバルクホルンに叱られた」

マルセイユ「でもね、知ってたよ?いつも叱るのは、私のことを思ってくれての事だって」

マルセイユ「私の知らないところで、あなたはいつも私を守ってくれてた…」

マルセイユ「だから、私もあなたを守りたくってネウロイから庇った」

マルセイユ「でも結局、また心配をかけさせちゃった」

マルセイユ「これからも心配かけさせちゃうかも知れない」

マルセイユ「でも私、頑張るから!だから、私と…付き合ってください」

ゲルト「マルセイユ、私の星になってくれるか?私だけの星に」

マルセイユ「…うんっ!!」

636 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 21:39:53.97 ID:LJI1LaMZ0 [45/47]
エーリカ「…やれやれ終わったか」

宮藤「でも良かったですね、無事にくっついて」

リーネ「そうだね!」

ペリーヌ「ミーナ中佐が割り込んできた時は、どうなることかと思いましたわ」

ルッキーニ「うじゅじゅ~でもでも、これでハッピーエンドだねっ」

エイラ「ヨカッタヨカッタ」

サーニャ「二人とも…すごく幸せそうだね」

シャーリー「まったく世話の焼ける二人だ…でもまあ、キューピット役も悪くないな」




ゲルト「ん?」

マルセイユ「どうしたの?トゥルーデ♪」

ゲルト「いや、何でもない…、もう夜が明けてしまうな。帰ろう、ハンナ」

マルセイユ「そうだね♪」

637 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 21:41:04.69 ID:LJI1LaMZ0 [46/47]
だから言っただろ俺が純愛書くと悲惨なことになるって!!

671 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/24(日) 10:42:53.71 ID:V+HY1Npi0 [4/29]
ゲルト「朝だぞ、マルセイユ。起きろ!」

マルセイユ「…」

ゲルト「こいつぅ、また寝たフリなんかして…仕方ないなぁ」

チュッ

マルセイユ「おはよ、トゥルーデ///」

ゲルト「起きてたくせに…」

マルセイユ「ふふふっ。好きだよ、トゥルーデ!」




エーリカ「もー朝からイチャイチャしないでよ!」

673 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/24(日) 10:54:53.34 ID:V+HY1Npi0 [5/29]
ゲルト「すまんすまん」

エーリカ「ったく、私もいるんだからね」

マルセイユ「急いで着替えるから、トゥルーデとハルトマンは先に行っててくれ」

ゲルト「わかった」

エーリカ「早く来ないとハンナの分も食べちゃうからね~」

バタンッ

マルセイユ「さてと…」ヌギヌギ

ガチャッ

シャーリー「バルクホルンいるかー?さっき中佐が呼んでた…」

マルセイユ「あっ」

シャーリー「ぞ………ご、ごめんっ!」

マルセイユ「別に気にしなくてもいいぞ?」

シャーリー「そ、そうは言っても…///」

マルセイユ「いいんだが、そんなにガン見されると流石に恥ずかしいぞ」

シャーリー「ご、ごめん!!」

674 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/24(日) 11:00:47.88 ID:V+HY1Npi0 [6/29]
マルセイユ「ちょうど良い、一緒に食堂まで行こう」

シャーリー「ああ、そ、そうだな。そうしよう!」

マルセイユ「~♪」

シャーリー(綺麗な体してたな…)

シャーリー(バルクホルンはいつもあの体を…)

シャーリー(って、私は何を考えているんだ!)

マルセイユ「どうかしたか?」

シャーリー「何でもないよ、何でもない!」

マルセイユ「そうか?ちょっと熱っぽいぞ?…ははーん、さては私の美貌に見惚れてたな?」

シャーリー「バカ言え!そんな訳あるか!」

マルセイユ「だよな、ハハハッ!」

シャーリー(そんな訳…)

677 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/24(日) 11:06:11.67 ID:V+HY1Npi0 [7/29]
マルセイユ「トゥルーデ?」チョンチョン

ゲルト「どうしたマルセイユ?ああ、ほら、あーん」

イチャイチャ

エーリカ「付き合うのは良いけど、毎日これだもん。たまったもんじゃないよ」

リーネ「ま、まあ…仲が良いのは良い事じゃないですか」

ルッキーニ「そーだよ!ね、シャーリー」

シャーリー「…」

ルッキーニ「…シャーリー?」

シャーリー「え?あ、ああ、そうだな!よかったよかった、はっはっは…」

678 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/24(日) 11:12:32.73 ID:V+HY1Npi0 [8/29]
格納庫

マルセイユ「整備でもするか」

ガチャガチャ

マルセイユ「ん~?あれ?」

シャーリー「どうしたんだ?どれ私が見てあげよう!」

マルセイユ「リベリアン…頼む」

シャーリー「ここをこうして…こうすれば…ほら、出来た」

マルセイユ「おお!凄いな、流石だリベリアン!」

シャーリー「へっへ~」

マルセイユ「何か礼をしなくてはな」

シャーリー「い、いいよ別に。礼だなんて…」




ゲルト「ん?あの二人何楽しそうに喋ってるんだ…?」

680 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/24(日) 12:22:21.60 ID:V+HY1Npi0 [9/29]
ゲルト「おーい、マルセイユ!リベリアン!」

マルセイユ「あっトゥルーデ♪」

シャーリー「…」

ゲルト「ストライカーユニットの整備してたのか?」

マルセイユ「ああ。リベリアンに手伝ってもらってたんだ」

ゲルト「そうか。すまないな、リベリアン。私からも礼を言う」

シャーリー「いいって、いいって」

マルセイユ「じゃあ行こうか、トゥルーデ」

ゲルト「ああ」



シャーリー(何でだろ…胸が、苦しい)

681 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/24(日) 12:30:55.02 ID:V+HY1Npi0 [10/29]
シャーリー「マルセイユ、いいか?」

マルセイユ「どうした?そんな神妙な面持ちで」

シャーリー「あのな…言いにくいんだが……」

マルセイユ「フッ、はっきり言え。わからないだろう」

シャーリー「す、好きだ!!」

マルセイユ「」

シャーリー「お前にはバルクホルンがいることは分かってる。でも、それでも私は!」

マルセイユ「きゅ、急にそんな事言われても…」

シャーリー「本気なんだ!私は…私はマルセイユを本気で愛してる」

マルセイユ「リベリアン…気持ちは嬉しいが…」

シャーリー「待って!聞きたくない…」

マルセイユ「いや、そうは言ってもだな…」

シャーリー「私は諦めない!」

683 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/24(日) 12:52:55.37 ID:V+HY1Npi0 [11/29]
マルセイユ(参ったな…)

ゲルト「最近よく見かけるツーショットだな」

シャーリー「バルクホルン!?」

ゲルト「何してたんだ?」

マルセイユ「そ、それは…」

シャーリー「…ちょうどいい。バルクホルン、私はマルセイユが好きだ」

ゲルト「な、何?」

マルセイユ「おいおい…」

ゲルト「貴様、マルセイユは私のものだぞ!」

シャーリー「恋することは自由だろ?それが例え、誰かの恋人だとしても」

ゲルト「勝手なことを…!」

シャーリー「とにかく、私は負けない」

マルセイユ(マズイことになって来た…)

688 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/24(日) 14:47:21.70 ID:V+HY1Npi0 [12/29]
マルセイユ「と、とりあえず落ち着こうよ…」

シャーリー「マルセイユ!」ズイッ

マルセイユ「おい、胸が当たってるんだが」

シャーリー「当ててるんだが?」ムニュッ

マルセイユ「(反応に困る…)や、やめろよ」

ゲルト「マルセイユ!お前は私が好きなんだよな!?」

マルセイユ「もちろん!」

シャーリー「なぁ私は?」

マルセイユ「き、嫌いじゃないが…」

ゲルト「おいマルセイユ!」

マルセイユ(一体どうすれば…)

690 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/24(日) 14:52:12.96 ID:V+HY1Npi0 [13/29]
ゲルト「はっきりしろ!」

シャーリー「強要するなバルクホルン!マルセイユが困ってるだろ!」

マルセイユ「シャーリー、さっきも言ったが私とバルクホルンはもう付き合ってるんだ」

ゲルト「そうだ、そうだ!」

シャーリー「そんなの関係ない!」

マルセイユ「あるよ…」

ゲルト「大いにあるよな」

シャーリー「私のこの気持ち…無視するつもりか?」

マルセイユ「い、いや、だから気持ちは嬉しいけど…」

ゲルト「マルセイユ!そうやってお前が優しくするから、この女は付け上がるんだ!」



ガチャ
エーリカ「みんなー」

691 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/24(日) 14:58:20.48 ID:V+HY1Npi0 [14/29]
エーリカ「菊花賞がはじまるよー」

ゲルト「ほぅ。ついにローズキングダムがクラシック制覇する時が来たか」

シャーリー「養分乙。どう考えてもトウカイメロディだろ」

マルセイユ「わかってないな、お前たちは。クォークスターで決まりだろ」

エーリカ「リリエンタール最強説!」

ゲルト「ねーよw」

697 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/24(日) 15:57:59.33 ID:V+HY1Npi0 [15/29]
マルセイユ「…」

ゲルト「…」

エーリカ「…」

シャーリー「…」

エーリカ「と、ところで何やってたの?3人揃って」

マルセイユ「いや、まぁ…色々と」

シャーリー「そ、そうだ、海に泳ぎにでも行かないか?」

ゲルト「おい、どさくさに紛れて私のマルセイユを誘うな」

マルセイユ「まあいいじゃないかトゥルーデ、一緒に行こう」

ゲルト「マルセイユ…ふんっ仕方ない」

ゲルト(そういやマルセイユの水着姿ってまだ見たことなかったな…)

698 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/24(日) 16:05:59.24 ID:V+HY1Npi0 [16/29]
砂浜

マルセイユ「海か…海はいいな」

シャーリー(ま、眩しい!)

ゲルト(何この女神…)

マルセイユ「さ、泳ごう!」

シャーリー「そ、その前に日焼け止め塗らないとな。マルセイユ、私が塗ってやる」

ゲルト「それは私の役目だ!リベリアンは引っ込んでろ!」

マルセイユ「二人ともいい加減にしろ…誰が塗っても同じじゃないか」

ゲルト「同じではない!」

マルセイユ「じゃあ二人で塗ってくれ…」

シャーリー「よし、任せてくれ!」

700 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/24(日) 16:09:10.74 ID:V+HY1Npi0 [17/29]
ゲルト「ではリベリアンは上半身、私は下半身でどうだ?」

シャーリー「おい、納得がいかないぞ」

ゲルト「これは恋人である私の特権だ!なあ、マルセイユ?」



マルセイユ「こんなもんでいいか?」

エーリカ「もっと満遍なく塗ってよー」

ゲルト「」

シャーリー「」

701 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/24(日) 16:16:54.93 ID:V+HY1Npi0 [18/29]
ゲルト「おいハルトマン…」

エーリカ「もっと右、そうそこそこ……ん?何?」

ゲルト「何じゃない!何でお前は勝手にマルセイユに塗ってもらってるんだ!!」

エーリカ「日焼けしたらヒリヒリするじゃん」

シャーリー「そういう意味じゃない!お前は一人で塗ってろ!!」

エーリカ「えー」

ゲルト「さ、さあマルセイユ…私も塗ってくれ…」

シャーリー「ずるいぞバルクホルン!私も塗ってほしい!」

マルセイユ「誰が塗っても同じだろ…。と言うか私に塗るって話はどこに?」

703 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/24(日) 16:24:19.49 ID:V+HY1Npi0 [19/29]
ゲルト「私が先だ!!」

シャーリー「私だ!!」

ゲルト「お前はハルトマンにでも塗ってもらえ!」

シャーリー「お前がハルトマンに塗ってもらえばいいだろ!なぁマルセイユ?」



エーリカ「こんな感じでいいか?」

マルセイユ「ああ。助かった、ハルトマン」

シャーリー「 」

ゲルト「 」

705 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/24(日) 16:37:57.35 ID:V+HY1Npi0 [20/29]
エーリカ「あれからトゥルーデとシャーリーに何故か説教された…ちぇっ」


ゲルト「あはは♪待て待て~」

シャーリー「私からは逃げられないぞ~♪」

マルセイユ「お、おい二人とも、怖い笑顔浮かべながら追いかけて来るな!!」

ゲルト「さあ、捕まえちゃうぞぉ」

シャーリー「ひっひっひ」

マルセイユ「ひいぃぃぃ」

エーリカ「あんなにはしゃいじゃって…3人とも楽しそうだな、うんうん」

エーリカ「ん?」

エーリカ「ちょ、ちょっと、みんなアレ見て!」

シャーリー「ネウロイだと!?」

ゲルト「チッ」

マルセイユ「こ、これは出撃しないとな!は、はははは」

706 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/24(日) 16:43:05.78 ID:V+HY1Npi0 [21/29]
ミーナ「バルクホルン大尉、マルセイユ大尉で撃墜に向かってちょうだい」

マルセイユ「了解した」

シャーリー「わ、私も行く!!」

ゲルト「来るな!お前は見学でもしてろ、しっしっ!」

シャーリー「なんだと~。中佐頼むよ!私も出してくれ!!」

ミーナ「そうね…よく分からないけど、その意気込み買ったわ!」

シャーリー「さっすが!」

ゲルト「おい、ミーナ!」

マルセイユ「まあまあ、人手は多い方がいいだろ」

ゲルト「マルセイユがそう言うなら…」

ミーナ「じゃあお願いね」

707 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/24(日) 16:50:29.08 ID:V+HY1Npi0 [22/29]
ゲルト「よし、手を繋いで戦おうな、マルセイユ///」

マルセイユ「いや、これじゃあ戦いにくくないか?」

ゲルト「一緒ならできるよ!」

マルセイユ「よく分からん理屈だな…」

マルセイユ「でも、トゥルーデの手…あったかいな///」

ゲルト「マルセイユ…///」

シャーリー「私も繋ぐぞ!!」

マルセイユ「おい、これじゃ両手が塞がって私は何も出来なくなるじゃないか」

ゲルト「そうだ!さっさと手を離せリベリアン!」

シャーリー「うるさいなぁ!3人分の加速力でなんとかなるだろ」

マルセイユ「パーマンか私たちは」

709 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/24(日) 16:53:15.91 ID:V+HY1Npi0 [23/29]


ネウロイの攻撃!

シャーリー「あぶない、マルセイユ!!」

ゲルト「り、リベリアン?!」

マルセイユ「そんな…私を庇って…!?」

710 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/24(日) 16:59:27.67 ID:V+HY1Npi0 [24/29]
 シャーロット・E・イェーガー…彼女もまた、私と同じなのかも知れない。
 私がトゥルーデを庇って負傷したように、彼女もまた…。
 その時、私は初めてリベリアンがどれだけ本気なのかを思い知った。
 リベリアン、いやシャーリー。
 ならば私も、シャーリーに私の心の内をちゃんと伝えなければならない…。


医務室

ルッキーニ「シャーリー!シャーリー!!」

ゲルト「リベリアン…」

マルセイユ「すまないルッキーニ、私たちがついていながら…」

シャーリー「ん…うん…」

ルッキーニ「シャーリー!」

シャーリー「ルッキーニ…?ここは…」

マルセイユ「目覚めたか、シャーリー」

711 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/24(日) 17:17:02.12 ID:V+HY1Npi0 [25/29]
マルセイユ「…ルッキーニ、トゥルーデ、二人きりにしてくれないか?」

ルッキーニ「うん…」

ゲルト「マルセイユ……わかった」




マルセイユ「シャーリー、起きて早々なんだが、話がある」

シャーリー「話?」

714 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/24(日) 17:25:10.21 ID:V+HY1Npi0 [26/29]
マルセイユ「私のことを好きと言ったな?」

シャーリー「ああ、もちろんだ!愛してる!」

マルセイユ「愛してるか…ありがとう」

シャーリー「そ、それじゃあ!?」

マルセイユ「…ごめん」

シャーリー「あ………やっぱ、バルクホルンが好きなのか?」

マルセイユ「ああ、私はトゥルーデが好きだ。…もちろん、愛してる」

シャーリー「そうか…そうだよな、はははっ」

マルセイユ「二人を同時に愛することはできないんだ、本当にすまない」

シャーリー「マルセイユが謝ることじゃないさ…ごめんな、迷惑かけちゃってさ」

マルセイユ「迷惑なんかじゃないさ、それにお前は大事な仲間だ。これからも…」

シャーリー「マルセイユ…」



ドアの外
ゲルト「ハンナ…」

715 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/24(日) 17:30:28.59 ID:V+HY1Npi0 [27/29]
シャッキーニの部屋

シャーリー「はぁ…」

ルッキーニ「シャーリー…駄目だったんだね?」

シャーリー「ああ…。で、でもそれが何だ!私は見ての通り全然平気さ!!」

ルッキーニ「シャーリー、泣いてもいいんだよ?私の前ぐらい」

シャーリー「ルッキーニ……う、うわぁぁぁぁぁ!!」

ルッキーニ「今までがんばったね、シャーリー。辛かったよね、シャーリー」

シャーリー「うう…うあ…わぁぁぁぁん」

ルッキーニ「私はいつでもシャーリーの力になるからね?」



シャーリー(ありがとう、ルッキーニ…)

717 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/24(日) 18:19:05.12 ID:V+HY1Npi0 [28/29]
マルセイユ「…もう入ってきてもいいぞ、トゥルーデ」

ガチャ

ゲルト「き、気付いてたのか…」

マルセイユ「トゥルーデの気配なら嫌でも感じてしまう性分でね」

ゲルト「ハンナ…///」

マルセイユ「しかし、あんなにムキになっちゃって。トゥルーデも可愛いな」

ゲルト「い、いじわる!」

マルセイユ「ふふっ、さあおいで、私の子猫ちゃん?お詫びに耳掃除でもしてやろう」

ゲルト「にゃん♪」

マルセイユ「本当に甘えんぼなんだから…よしよし♪」

ゲルト「にゃ~ん♪」

719 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/24(日) 18:30:09.57 ID:V+HY1Npi0 [29/29]
さて、一応おわり…かな?
つか武豊のせいで今月あと200円しか残ってないんだが
どうしよ…


コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)