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芳佳「ルッキーニちゃんかわいい・・・」4日目~
芳佳「ルッキーニちゃんかわいい・・・」一日目~三日目
続きです
続きです
180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 00:17:34.29 ID:NKKYj5/k0 [3/30]
4日目
シャーリー的予告
なんか、今日もルッキーニのやつが変だ。
昨日元気になったような気がしたが、今日はまた元気が無い。
具合が悪そうにもじもじしてるし、顔も赤い。たまに跳ねあがってるし、もしかしたら病気にでもなったのか?
一昨日もそんな感じだったような気がするけど…。治ったと思ったんだけどなー。
それに、何だか最近夜中に部屋を出て行っているような気がする…。面倒だから確認してないけど…今夜は確認してみるか。
というか飛行訓練の時、あいつズボン濡らしてなかったか?
あ、まさかあいつ…くくく。
いや、からかわずに相談に乗ってやるか。しょうがない。
223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 21:05:15.86 ID:NKKYj5/k0 [7/30]
4日目
~朝食~
ペリーヌ「あら、今日は麺料理なんですのね」
芳佳「うどんっていう、扶桑の料理ですよ。坂本さんの特製です」
ペリーヌ「しょ、少佐の!?い、いただきますわ」
坂本「どうだペリーヌ、うまいか?」
ペリーヌ「は、はい!とてもおいしいですわ!」
坂本「はっはっは、そうだろうそうだろう。私の住んでいた所ではうどんを食べるために
生活用水を削ってまで食べていたからな。最高だぞ、うどんは!」
ペリーヌ「え、ええ。本当ですわ!」
224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 21:10:31.01 ID:NKKYj5/k0 [8/30]
バルクホルン「む、しかし本当にうまいな。シュペッツェレとはまた違った趣がある」
エーリカ「Zzzz」ズズズ
芳佳「そういえばマルセイユさんは……」
ミーナ「え?一昨日帰ったけど」
芳佳「気づきませんでした」
エイラ「サーニャにも食べさせたいナー、これ」
225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 21:17:41.15 ID:NKKYj5/k0 [9/30]
シャーリー「んー?ルッキーニ、今日も調子悪いのか?顔赤いぞ」
ルッキーニ「うぇ…!?そ、そうかな…ひゃっ…だ、大丈夫、だよ」ズズズー
シャーリー「ふーん。だったらいいけどどな。あんまり無理すんなよ。もぐもぐ…
ごちそうさまー」
ルッキーニ「う、うん…ありがと……は…ぁ」
リーネ「……」ズズズズ
227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 21:23:41.42 ID:NKKYj5/k0 [10/30]
~早朝~
コンコン…ガチャ
ルッキーニ「芳佳、おはよー」
芳佳「あ、ルッキーニちゃんおはよう!」
昨晩の約束通り、みんなが起きる前にルッキーニは芳佳の部屋にやって来た。
ルッキーニ「この時間に用事ってなーに?もしかして…その…ち、治療…?」
ほんの少し期待を込めた目で芳佳に質問する。
芳佳「うん、そうだよルッキーニちゃん。ほら、これ」
そういうと芳佳は小さな機械を取り出す。
228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 21:30:32.79 ID:NKKYj5/k0 [11/30]
ルッキーニ「あ、そ、それ…」
それは初日で使用された「医療機械」に酷似した物体だった。初日の治療を思い出して、思わず胸を抑えてしまう。
ルッキーニ「あれ?でもそれ、ちょっと違うよ?」
しかし前回とは異なる部分もあった。コードが出ていない。ということは、振動するものじゃないのだろうか。
芳佳「これね、こうするんだよ」
そういうとリモコンを取り出し、スイッチを入れる。とたんに機械は強烈に震えだした。
ルッキーニ「ふぁ、うわぁ…」
その淫靡な振動を見ているだけで、ほんの少し体温が上がるのを感じた。
芳佳はスイッチを切ると、ルッキーニの前にしゃがみこんだ。
芳佳「ほら、ルッキーニちゃんズボン脱いで?今日はまだ濡らしちゃったら困るし」
ルッキーニ「え、う、うん」
ルッキーニはいわれるままにズボンを下ろし、足を抜く。可愛らしい下半身があらわになった。
229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 21:41:09.51 ID:NKKYj5/k0 [12/30]
淫獣(医)「じゃあ、時間もないし。はやく済ませちゃおうか」
ルッキーニに邪魔な裾を持ち上げさせると、足の間に指を滑り込ませる。何度か指を往復させるだけで、早くもそこは熱くなってきた。
ルッキーニ「にゃぁ……はぁ…」
ルッキーニはシャツの裾を握りしめたまま、恍惚の表情を浮かべる。
ルッキーニ「ね、ねえ芳佳ぁ…た、立ってられなぃ…」
淫獣(医)「しょうがないなぁ、ルッキーニちゃん。ほら、こっち」
ルッキーニをベッドに四つん這いの姿勢で寝かせると、医療機械を口に含む。
ルッキーニ「ひゃぁっ」
そのまま淫穴に口を近づけると、器具を押しだした。舌でさらに奥まで押し込む。
232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 21:51:15.80 ID:NKKYj5/k0 [13/30]
淫獣(医)「ん、ちゅ…。じゃ、次はこっちね…」
そういうと後ろの穴に指を押しあてる。唾液と淫液で濡れた指は、少しの抵抗をうけつつもゆっくりと奥に進んだ。
ルッキーニ「ふゅうぅぅぅぅぅぅぅ…」
ほぐす様に指を動かす。それなりになれたのを感じると、もう一つの道具を盗み出した。いくつもの珠が紐でつながれている。
それを一つ一つ押しこんでいく。
ルッキーニ「はっ、ひゃ、はぁ、にゅぅ、にゃっ」
一つ一つ押しこむたびに大きく反応する。
ルッキーニ「あ…、あ、おなか、いっぱいになってる…」
すべての珠を入れ終わると、淫獣はルッキーニに元通りズボンをはかせた。
淫獣(医)「それでね、こうすると…」
淫獣はそういうと手元に持った二つのスイッチを入れた
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!!
ルッキーニ「うじゅぁ!?あ、あぁあ、あ、あああ」
前と後ろ、二つの器具が激しく震える。特に後ろは振動しながら、珠同士がカチカチとぶつかりあう。
234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 22:02:51.30 ID:NKKYj5/k0 [15/30]
ルッキーニ「あ、あ、にゅぁぁあああ、はぁぁぁああ」
ルッキーニはベッドの上で伏せたまま、持ち上げたお尻を切なそうに左右に振る。
淫獣(医)「……っは、だめだめ」
もだえるルッキーニの可愛らしさに魂を持っていかれる直前に淫獣は我に返った。スイッチを操作し、振動を弱くする。
ブブブブブブブブブブブ
ルッキーニ「ふぁあ…ふぃ…」
なんとか我慢できる程度の振動になると、ルッキーニはほっとしたように息をもらした。腰はまだ無意識にピクピクと跳ねてはいるが。
淫獣(医)「じゃ、ルッキーニちゃん。今日はそれ、ずっと入れとかなきゃだめだよ」
ルッキーニ「え、ええええええええええええええええええええ!?」
237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 22:14:20.38 ID:NKKYj5/k0 [17/30]
そして今に至る。すぐにイってしまうほどではないが、微弱な振動がずっと二穴をし続けていく。
ルッキーニ「うぅ…はぅ…」
すでにルッキーニの頭は下半身から送られてくる快楽信号と、誰かにばれてしまうかもしれない恐怖でいっぱいだった。
ルッキーニ「さ…、さっき大丈夫だったよ、ね…多分…」
シャーリーが心配っしてくれるのは嬉しいが、もしばれてしまったら…。
ルッキーニ「そ、それよりもこの後飛行訓練だ…いかなきゃ…」
ルッキーニは何とか立ち上がると、ふらふらと食堂を出て行った。
239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 22:24:18.26 ID:NKKYj5/k0 [18/30]
~基地近海上~
坂本「それでは、模擬戦闘を開始する!
今回はペイント弾を用いる。チームは宮藤、シャーリー、バルクホルン。リーネ、ルッキーニ、ペリーヌだ」
着弾2発で離脱だ。では、開始!!」
号令を合図にそれぞれに散開する。
バルクホルン「私が先陣を切る!宮藤は私の二番機!リベリアンは援護!」
芳佳「はっ、はい!」
シャーリー「ったく、しょーがないかっ」パ、パ、パ、パ、パ
バルクホルンが加速、それに芳佳が続く。シャーリーはその場で制動をかけると、相手チームを狙って発砲を開始する。
240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 22:27:36.76 ID:NKKYj5/k0 [19/30]
ペリーヌ「ルッキーニさん、リーダーをお願いします。私が後続に。リーネさんは狙撃で牽制をお願いしますわ」
ルッキーニ「え、あ、う、うん…わかった!」
リーネ「……はい」
ペリーヌ(?二人も何だか様子がおかしいですわね…)
ルッキーニは大きく弧を描きながら加速していく。ペリーヌもそのあとについて加速。リーネはその場で制止し、ライフルをかまえた。
2組4人が空中で何度も円形を描く。バルクホルンがルッキーニに向けて斉射するも、ぎりぎりのところで潜り抜ける。
ルッキーニに注意がいくバルクホルンに向けてペリーヌが発砲するも、芳佳が間に割り込んでシールドを展開する。
シールドを解除したところに飛んできたライフル型のペイント弾をすんでのところで芳佳はかわした。
その後も模擬戦闘は拮抗し、何度かの休憩をはさみながら正午まで続いた。
241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 22:37:42.80 ID:NKKYj5/k0 [20/30]
坂本「よし、それではここまで!昼食だ、帰還するぞ」
そういうと、坂本少佐は先導して基地へ向かった。
ペリーヌ「ねえ、ルッキーニ?今日調子悪いんですの?何だか反応が遅れてましたわよ」
ペリーヌが近付いてきて、ルッキーニに聞いた。
ルッキーニ「あ、ぅえ、そ、そうかな?も、もしかしたらお腹すいたせいかも!ハハ…」
ペリーヌ「まったく、ちゃんとしてもらわないと困りますわ…」
それだけ言うとペリーヌは坂本少佐のほうへと向かっていった。
ルッキーニ「あ、ぅう……はぁ、ぁん」ハァ…ハァ…
何とか答えたものの、正直もう限界だった。じりじりと焦がされた官能の火が、蓋をこじ開ける寸前まで来ている。ズボンが湿っているのも感じていた。
模擬戦でもなんとかよけていたものの、動くたびに中でこすれてしまって、絶頂の寸前まで押し上げられていたのだった。
それにリーネも調子が悪いようだった。今日は幾度かフレンドリーファイアを起こしかけていた。寸前で交わしたものの、それも強い刺激になってしまっていた。
244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 22:50:16.21 ID:NKKYj5/k0 [21/30]
数分後、全員基地へ到着した。
ルッキーニは滑走路に一番最後に入ってきた。
自分のストライカーパックのハンガーのそばに芳佳が、出入り口のそばにシャーリーがいるのが見える。
(な、何とかだいじょうぶだったよぅ……で、でも、限界…)
やっとの思いでストライカーパックを固定し、両足を抜いた。
ハンガーに着地してほっと一息ついた瞬間。
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!!!
ルッキーニ「にゃああああ、ふぅふぅぅぅいぅぅぅぅっぅぅぅぅぅぅ!!」
急激に強くなった振動に膣と直腸を揺さぶられ、一気に絶頂へと達し、その場にへたり込む。
シャーリーが近くにいることに気づき両手をあてて声を抑えるもすでに遅く、あわてた顔で近付いてくる。
ルッキーニ「ふっぅぅ、ひゃぅうううあ」
何とかしなければと思うが、絶頂が止まらなくなってしまっている。いつの間にか始まった失禁も止まらない。
それよりも、シャーリーにばれるかもしれないと思った瞬間、恐怖とはまた別の感覚が背筋を走るのを感じた。
246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 23:01:37.08 ID:NKKYj5/k0 [22/30]
シャーリーがこちらへとたどり着く前に芳佳が近づいてきて、ルッキーニに肩を貸して立ち上がらせる。
芳佳「大丈夫?ルッキーニちゃん」
シャーリー「おい、宮藤!ルッキーニは大丈夫か!?」
芳佳「私、このままルッキーニちゃんを医務室に連れて行きます!シャーリーさんはみんなに報告をお願いします!」
シャーリー「あ、ああ!わかった!芳佳、ルッキーニを頼むぞ!」
強い剣幕で芳佳が言うと、シャーリーは格納庫の外へ駆けて行った。
それを見届けると、芳佳はスイッチを切り、ルッキーニを連れて医務室へと歩き出した。
芳佳「気持ちよかった?ルッキーニちゃん……」
ルッキーニ「うぅ…うん…。怖かったけど……す…すご、かった…」
芳佳が耳元でそっとささやくと、ルッキーニはろれつの回らない声で答えた。
248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 23:11:21.29 ID:NKKYj5/k0 [23/30]
゚タパタパタパタ…バン!
シャーリー「ルッキーニ!大丈夫か!?」
坂本少佐たちに報告すると、シャーリーは大急ぎで医務室へとむかった。
勢いよく扉を開けると、ベッドに横たわるルッキーニ。そのそばに付き添う宮藤が視界に入った。
シャーリー「み、宮藤、ルッキーニは、大丈夫か」
息を整えながら尋ねる。
芳佳「ただの風邪みたいです。薬を飲ませて寝かせました」
それを聞いて体から力が抜ける。
シャーリー「あ、あぁ…なんだ、驚かせやがって」
249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 23:15:53.16 ID:NKKYj5/k0 [24/30]
ゆっくりとベッドに近づき椅子に座ると、口まで毛布をかぶったルッキーニが、目をあけてこちらを見た。
シャーリー「馬鹿、やっぱり具合が悪かったんじゃないか…なんで私に言わないんだ」
言うと、ルッキーニは申し訳なさそうに眉根を寄せる。
ルッキーニ「だ、だって、迷惑掛けたくなかったんだもん……」
シャーリー「ばーか、何言ってるんだ…」
頭をわしゃわしゃと撫でる。少し体温が高く感じられる。やっぱり風邪のようだ。
シャーリー「大体、そんなの今さらじゃ…」
253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 23:24:59.60 ID:NKKYj5/k0 [25/30]
ルッキーニ「ひゃっ!?あ?」
シャーリー「!?どうした、ルッキーニ!?」
ルッキーニが急に体をはねさせた。思わず立ち上がる。
ルッキーニ「な、なん、ひゃぁ、でもないよ。ちょっと、咳を、我慢したら、へんなこえ、にゃ、出ちゃっただけ…ごほっ」
そういうと、幾度か咳をする。
シャーリー「なーんだ、何度も脅かすなよなー」ドサッ
ため息をつくと、再び椅子に腰を落とした。
シャーリー「全く……今度からは体調が悪くなったら絶対私に言うんだぞ、わかったか?」
ルッキーニ「んぁ…う、うん…はぁ、ん…わ、わかった、よぅ…」
具合はやっぱりそんなによくないようだ、苦しそうに何度かもだえる。咳なんて我慢しなくてもいいのに。
254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 23:32:57.22 ID:NKKYj5/k0 [26/30]
そのまましばらく無言でいたあと、宮藤が口を開いた。
芳佳「それじゃあ、シャーリーさん。もうルッキーニちゃんも眠らないといけないので」
シャーリー「そうだな、そうするか」
私がここにいても眠りにくいだろう。芳佳の言葉に従い、立ち上がる。
シャーリー「それじゃあちゃんと寝て、しっかり治せよルッキーニ」
それだけ言うとドアのほうへ向かう。
ドアまで来ると、見送りに来た宮藤に一言告げる。
シャーリー「ルッキーニのこと、頼むな」
芳佳「はい、任せてください」
その言葉にうなずくと、医務室を後にした。
256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 23:40:43.07 ID:NKKYj5/k0 [27/30]
シャーリーを見送りベッドのほうまで戻ってくると、淫獣はルッキーニの毛布をはいだ。
淫獣(医)「どう、ルッキーニちゃん。気持ちよかった?」
そこには、いつの間にか胸にも強く振動する器具をつけられ、一糸まとわぬ姿のルッキーニが横たわっていた。
この短時間で何度か達してしまったのだろう、ベッドには大きなシミができてしまっている。
ルッキーニ「き、気持ちよかったけど…怖かったよぅ…」
淫獣(医)「シャーリーさんに見つかりそうで?」
ルッキーニ「う、うん。怖かった……で、でも」
淫獣(医)「それも気持ち良かった?」グイ
まだ震える両胸のそれを抑える。
ルッキーニ「うん、うん!気持ちよかった!気持ちよかったのぉ!見つかりそうなのに……いっちゃったの!」
さらにルッキーニは絶頂に達する。我慢することなく、体がビクビクと跳ねあがる。
258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 23:48:32.52 ID:NKKYj5/k0 [28/30]
淫獣(医)「わかってるよ。だってルッキーニちゃん、とってもえっちな子だもんね♡」
淫獣は胸の器具を取り外す。と、同時に後ろの穴に入った数珠を、端をもって一気に引きぬいた。
ルッキーニ「うじゅぁぁぁぁっぁあぁぁぁあ!!うん!あたし、あたしえっちな子だから、きも、気持ちいのおオオおおおお♡」
一際大きく体をはねさせると、ルッキーニはより深い絶頂へと達した。膣口が収縮し、中からもう一つの器具も飛び出してきた。
それらを回収すると芳佳は、風邪の人間にそうするように、ルッキーニの全身をお湯につけたタオルで拭いてやった。
体力を大きく消耗したルッキーニの体に心地よい温かさがしみ込んでくる。
くまなく拭き終えると、あらかじめ脱がせておいた衣服を着せてやる。そのあとベッドの濡れた部分に乾いたタオルを敷き詰めた。
元通りに毛布をかぶせてやると、ルッキーニが袖を引っ張った。
260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 23:56:09.44 ID:NKKYj5/k0 [30/30]
芳佳「どうしたの、ルッキーニちゃん?」
芳佳がたずねると、ルッキーニはほんの少し申し訳なさそうな顔で答える。
ルッキーニ「あ、あのね芳佳……その、とっても、とっても気持ちよかった、けど」
袖を引く手に力が入る。
ルッキーニ「でも、怖かった……怖かったよぅ…本当に、怖かったよぅ」ポロポロ
そこまで言うと、涙をこぼし始めた。
芳佳はルッキーニをそっと抱き締める。
芳佳「うん、ごめんね、ルッキーニちゃん。ごめん。もうやらないよ」
ルッキーニ「ほ、ほんとう…?絶対?」
芳佳「うん、絶対。もうこの治療は終わり。私、ルッキーニちゃんが嫌なことはやらないから」
そういうと腕にさらに力を込める。
ルッキーニ「うん、ありがとう、芳佳……」
261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 00:04:18.87 ID:xgTUz0rh0 [1/39]
しばらくそうしたあと体を離した。
ルッキーニ「あ、でも!でもでも芳佳!」
そこでルッキーニがあわてたように言う。
ルッキーニ「あ、あたし、治療自体が嫌になったわけじゃないからね!だ、だから、あしたからも、治療、つづけて、ね……」
芳佳「うん、もちろんだよルッキーニちゃん」ニコ
笑いかけると、芳佳は立ちあがった。
芳佳「じゃ、私ももう行くね。今日は朝も早かったし、ルッキーニちゃん疲れてると思うから。ちゃーんと寝てないとだめだよ。今日は治療もなし!」
ルッキーニ「えー!芳佳のケチー!」
ルッキーニがぶーたれる。
芳佳「だーめ。ルッキーニちゃんほんとに疲れてるんだから。それにしっかり寝ないと、シャーリーさんも心配しちゃうよ」
ルッキーニ「う゛ー。わかった……」
262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 00:12:48.93 ID:xgTUz0rh0 [2/39]
それだけ言うとルッキーニは毛布の中に顔をうずめてしまった。
芳佳「お休み、ルッキーニちゃん」
最後に声をかけると、廊下に出た。
ルッキーニ「お休み……芳佳」
布団の中からくぐもった声が返って来るのを聞き届けると、ゆっくりと戸を閉めた。廊下を歩きだす。
芳佳「ルッキーニちゃん、ちゃんと寝てくれるといいなぁ。あ、シャーリーさんやみんなにも一応報告しなきゃ」
廊下をゆっくりと歩いていく。宿舎の手前まで来たところで、後ろから声をかけられた。
「芳佳ちゃん」
血液が凍りつくのを感じた。
昨日も今日も意図して話さないようにしていたが、とうとう立ち向かわないといけない時が来てしまった。
ゆっくりと振り向くと、返事をした。
芳佳「どうしたの、リーネちゃん」
265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 00:20:44.93 ID:xgTUz0rh0 [3/39]
生気のない瞳でリーネは言葉を続ける。
リーネ「わかってるでしょ、芳佳ちゃん……」
息が詰まる。
芳佳「ルッキーニちゃんの、こと」
リーネ「そうだよ芳佳ちゃん。ルッキーニちゃんにも、私とおんなじこと、してるよね」
芳佳「わかってたんだ」
リーネ「わかるよ。ルッキーニちゃん。芳佳ちゃんに可愛がられてる時の私と同じ顔してたもん……」
芳佳「……」
リーネ「ねえ、なんで?もしかして、ルッキーニちゃんのこと、好きなの……?」
芳佳「……そう、なんだと…思う」
268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 00:29:22.54 ID:xgTUz0rh0 [4/39]
リーネ「なんで……私のこと、好きじゃないの?」
芳佳「……好きだよ、私。リーネちゃんのこと」
リーネ「じゃあ、なんで…なんでなの…?なんで、私とルッキーニちゃんを、見る目が違うの……?」
芳佳「多分……ルッキーニちゃんへと、リーネちゃんへの「好き」は、別な「好き」なんだと思う」
リーネ「べつ……?」
芳佳「うん。こんな気持ちになるの、初めてだからよくわからないけど……心の中が、とても、あったかく、なるの」
リーネ「じゃあ、私への「好き」は……」
芳佳「皆への、好きの延長……なのかも、しれない……」
リーネ「なんで、そんな…」
芳佳「……それしかなかったから……」
リーネ「え?」
芳佳「……だって、リーネちゃん、とっても、優しくって…ずっと、私、リーネちゃんといっしょにいて、
リーネちゃんしか、みてなくなって、そしたら、リーネちゃんのこと、好きなのかもしれないって、おもいはじめて…」
270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 00:35:51.66 ID:xgTUz0rh0 [5/39]
言葉がうまく出ない。いつの間にか涙まであふれてしまっている。これは何の涙だろう。贖罪?恐怖?安堵?形にならない気持ちを乗せて、ぼろぼろ雫は滑り落ちる。
リーネ「意味が、わかんないよ…芳佳ちゃん」
そういうとリーネは芳佳の肩をつかむと、そのまま地面へ押し倒した。
芳佳「うぁっ……」
リーネ「なんで、なんで私じゃだめなの!?私、こんなに芳佳ちゃんのこと好きなんだよ!?」
そういうと、無理やり芳佳の唇に自分の唇を重ねてくる。
リーネ「んぅっ…ちゅ、はぁ。はむっ、ちゅる、ちゅぅ」
リーネの舌は芳佳の唇を押し開き、口内を凌辱する。唇を押し、歯を舐めとり、舌を絡め取ってくる。
芳佳「んん、えはっ、はぁ、んぅ、ぐぅ」
押し返そうにも、リーネのほうが上にいるうえに、力も強いので押し返すことができない。
口内にリーネの唾液が大量に流れ込んできて、咽そうになる。息がつまる寸前で、口が解放された。
272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 00:44:27.73 ID:xgTUz0rh0 [6/39]
芳佳「えほっ、ごほっ」
新鮮な空気を何とか肺に取り込むんでいると、リーネは口の周りを舐め始めた。
自分と芳佳の混ざりあった唾液を舐めとり、顎から、鼻にかけてまでを舐めとる。
リーネ「ん…ちゅ…は、芳佳ちゃん、芳佳、ちゃ…ぁん」
さらに耳のほうへ移動していく。耳からくちゅくちゅと卑猥な音がこじ入ってくる。
手はいつの間にか芳佳の胸と股間に当てていて、ゆっくりと撫で上げていく。
芳佳「い、やぁ…ふぅ…は…リーネ、ちゃん…」
リーネの指は芳佳の敏感な部分を的確に擦り上げてくる。芳佳が一番感じる方法で、気持ちよくさせてくる。
リーネ「芳佳ちゃん……こうすると……きもち、いいんだよね…んちゅ」
そう、リーネちゃんは知っている。私が教えたから。何処をどうすればいいのか全部、私が教え込んだから。
リーネちゃんがどうすれば気持ちよくなるのかを私は知っている。リーネちゃんを無理やり変えたから。そういう風に私がしたから。
私の一方的な愛を満たすために。愛なのかすらわからない気持ちを満たすために。私が。
273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 00:50:01.37 ID:xgTUz0rh0 [7/39]
芳佳「ごめん……ごめんね、リーネちゃん…ごめん…」
そんな言葉も聞こえているのか、いないのか。芳佳への「奉仕」をリーネは続ける。
リーネ「ん…ふ…芳佳ちゃん…芳佳ちゃん…」
その時、そう遠くない場所から一つの声がした。
「おおーい、宮藤ー?」
リーネの体がこわばる。奉仕の手も止まった。
その隙にリーネの下から体を引き抜くと、衣服を直しながらその声のほうへ駆けた。
後ろを振り向くと、リーネはいまだ茫然とした状態で座り込んでいた。
(本当にごめんね……リーネちゃん)
274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 00:59:26.85 ID:xgTUz0rh0 [8/39]
声の主はバルクホルンだった。
芳佳「どうしたんですか、バルクホルンさん」
バルクホルン「おお、こんなところにいたのか宮藤。いや、大丈夫か気になってな。様子を見に来たんだ」
芳佳「あ、はい。ただの風邪だったみたいで、今は安静にしてますから大丈夫だと」
バルクホルン「いや、ルッキーニのことは聞いた。私が心配なのは宮藤、お前だ」
芳佳「え、私、ですか?」
バルクホルン「ああ、今もだが、最近のお前はひどく悩んだ顔をしている」
芳佳「そんなことありませんよ、私、全然……」
バルクホルン「無理をするな宮藤。何とか隠そうとしているようだが、少なくとも私にはわかる。何をそんなに悩んでいる」
芳佳「悩んでません!私は、悩みなんかありません!!」
思わず声を荒げる。直後にしまった、と思うもどうすることもできない。
バルクホルン「……そうか、私では力になれないことらしいな」
バルクホルンさんが悲しそうな顔をする。何かうまく逃げなければいけないのに、私の口は声を発しない。手も動かない。
275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 01:08:49.33 ID:xgTUz0rh0 [9/39]
いつもの調子はどうしたんだろう。甘い言葉を吐きちらして、下種に体をまさぐり、相手の心を捻じ曲げる。
そんなくだらないこと。いつもやってたのに、できない。
ぽすっ
顔が柔らかい感触に包まれる。
バルクホルン「昨日もこうしたな。そしてその時もお前は大丈夫っていったんだ」
ぎゅ、と強く抱きしめられる。私は胸もお尻も触らず、されるがままになっている。
バルクホルン「宮藤、昨日みたいなごまかしはもうよせ。私が力になれないならそれでもいい。
だが昨日みたいなのは、その、正直恥ずかしいんだ。それに、あんな嘘は、辛い」
芳佳「バルク、ホルン、さん……」
277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 01:15:44.38 ID:xgTUz0rh0 [10/39]
そこまで言うとバルクホルンさんは体を離した。
バルクホルン「今回のことでは私は力になれないのはわかった。だがな宮藤、何か悩むことがあって、私が力になれるときは必ず言え。
私はお前のために、全力で応えよう。もちろん、お前の姉としてな」
芳佳「はい……ありがとうございます。バルクホルンさん。ううん……お姉ちゃん。それと、ごめんなさい」
バルクホルン「はっはっは、気にするな。私はいつでもお前の味方だ。それではな、宮藤。お前の悩みが消えることを祈ってるぞ」
それだけ言うと、バルクホルンさんはいってしまった。
私はまた溢れかけた涙をぬぐうと、リーネちゃんの場所へと引き返した。
しかしそこにもうリーネちゃんはいなかった。
279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 01:23:01.41 ID:xgTUz0rh0 [11/39]
結局その日、リーネちゃんと話す機会はなかった。
リーネちゃんを見失った後、とりあえずシャーリーさんや他のみんなに、ルッキーニちゃんが医務室で眠っていることを伝えた。
ルッキーニちゃんは夕食には出てきて、いつも以上に大量に食べていた。シャーリーさんもほっとした表情でそれを見ていた。
しかし、その席にもリーネちゃんは現れなかった。
ペリーヌさんが部屋へ夕食を持っていくと、受け取ったそうだった。体調が悪い、と言っていたらしい。
皆はルッキーニちゃんの風邪がうつってしまったものだと思い、納得していたが、私だけは本当のことを知っていた。
それが原因で、今夜はペリーヌさんはリーネちゃんとは別の部屋で眠ることになった。坂本さんの部屋で寝ることになり、ペリーヌさんは飛び上がって喜んでいた。
就寝前にリーネちゃんの部屋へ行き、ドアをノックしてみたが、返事はなかった。声をかけてみてもダメだった。
一時間ほどそうしていただろうか。何も返事のないドアに最後にもう一声だけかけると、私は部屋へ戻った。
「おやすみ、リーネちゃん」
281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 01:31:35.01 ID:xgTUz0rh0 [12/39]
部屋に戻ると、そのままベッドへと倒れこんだ。寝返りを打つと天井を見上げたまま独り語散る。
「こんなに静かなの、久しぶりだな……」
はじめてルッキーニちゃんと一緒のベッドで寝てからまだ3日しか経ってない。それなのにもう何年も一緒にいるかのような錯覚に陥る。
(私、ルッキーニちゃんのこと、好きなんだ……)
今日リーネと話したことで、はじめて自分の気持ちがなんなのかを知った。温かくて、熱くて、優しくて、でも、怖くて、不安な気持ち。
そして、リーネに今まで自分が抱いていたものとは違う気持。
(ごめん、リーネちゃん……)
まだ自分は彼女に謝れていない。私の言葉は彼女に届いていない。
それに、ルッキーニちゃんにも、嘘をついている。彼女は自分を信じきっている。多分、好いてもいてくれる。
もし嘘だといっても、彼女は自分を好いてくれるのだろうか。あの笑顔を、向けてくれるだろうか。
しかし、言わなければならない。それがリーネちゃんへの、贖罪でもあるから。ルッキーニちゃんへの、懺悔でもあるから。
思考はぐるぐると渦を巻く。
そのまま深海に沈むように、私の意識は堕ちて行った。
4日目終了
284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 01:40:32.63 ID:xgTUz0rh0 [14/39]
エーリカ的5日目予告
眠い。でも今日は朝からなんか騒がしいな。
トゥルーデもいないし……今日は私を起こさなかったのかな?珍しい。
そういえば昨日、なんかトゥルーデ寂しそうだったな。もしかして、泣いてたのかな。
なんかあったのかな?そういえば昨日はリーネもルッキーニも変だったな。
風邪って言ってたけどなんか違う気がするんだよなー。
まあ、いいか。眠いし、もうひと眠りしよ…。
320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 21:00:03.04 ID:xgTUz0rh0 [18/39]
5日目
今日、すべての決着をつける。リーネちゃんとも、ルッキーニちゃんとも。
覚悟を決めると、芳佳は部屋を出る。
扉を開けると、褐色の弾丸が飛び込んできた。
ルッキーニ「よーしか、おはよー!」ズドーン
芳佳「う、うわった!る、ルルルルルッキーニちゃん!?お、おはよう!」
倒れそうになるのを押しとどめて、挨拶を返す。完全に不意を突かれて、声が裏返ってしまっている。
芳佳「ど、ど、ど、どうしたの。こんな朝早く」
ルッキーニ「べっつにー、ただ芳佳におはようが言いたかっただけ!一緒に食堂いこっ」ニヒヒ
そういうと芳佳の手を取って歩き出す。
芳佳「え、う、うん……」
それにしたがって芳佳も歩き出す。完全に出鼻をくじかれてしまった。ドアの内側で決めたはずの覚悟もどこかへ行ってしまっていた。
322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 21:11:59.35 ID:xgTUz0rh0 [20/39]
~朝食~
ペリーヌ「こ、これは一体なんですの?」
芳佳「え、鯖の塩焼きですけど」
ペリーヌ「そっちではなくて、この緑の液体のことですわ!」
坂本「これは扶桑で、健康のために飲まれる飲料だ。青汁という。私の手作りだ」
ペリーヌ「そ、そうでしたか…少佐の…。ゴ、ゴクリ」
バルクホルン「む、に、苦いな……」
ルッキーニ「にゃ!くさのあじがする…うぇー」
坂本「まあ、原料は草といえば草だからな。だが、体にはとてもいいぞ」
ミーナ「おかわりー♡」
323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 21:29:13.36 ID:xgTUz0rh0 [21/39]
芳佳(リーネちゃん……今日もいない…。ハルトマンさんは寝てるんだよね、きっと)
芳佳「あ、あの。ペリーヌさん、リーネちゃんの様子は……」
ペリーヌ「あ…あさ一度見てきましたが……まだ体調が悪いようでしたわ。
朝食はあとで取ると言っていましたけど……うぅ、苦いですわ…でも、少佐のため……」
芳佳「そうですか……あ、私リーネちゃんのお見舞いに行きます。ごちそうさまでした」
食器を片づけると、食堂を後にした。
リーネの部屋につくと、扉をノックして声をかける。
芳佳「リーネちゃん……聞こえる?私だけど」
返事はない。
芳佳「リーネちゃん、私、本当にリーネちゃんに悪いことをしたんだと思う。好きって気持ちを勘違いしたまま、ひどいことをしちゃったと思う
でも、やっぱり私、今の自分の気持ちに嘘がつけない。……私、ルッキーニちゃんのことが好き。
私を許してくれなくてもいい。でも、それだけはいいたくて……」
そこで言葉を切る。相変わらず反応はない。何となく嫌な予感がした。
326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 21:31:28.57 ID:xgTUz0rh0 [22/39]
芳佳「リーネちゃん?」
もう一度ノックするとノブをひねる。思い切って部屋の中へと入った。
芳佳「あれ……?」
部屋の中にはリーネの姿はなかった。ものけのからである。手をつけられていない朝食のみが置いてある。
芳佳「リーネちゃん、どこ?」
部屋の中を探しまわるも見つからなかった。まさかと思い窓の外も見たが、その下の地面にも彼女はいはなかった。
一瞬よぎった最悪の光景が稀有であったことを知り、ほっと一息つく。
芳佳「でもリーネちゃん、どこいっちゃったんだろう」
呟くと、芳佳は部屋を後にした。
331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 21:47:07.69 ID:xgTUz0rh0 [24/39]
自分の部屋へ戻ると、ルッキーニが部屋の前にいた。
ルッキーニ「あー、芳佳!」
ルッキーニは芳佳を見ると、飛びついてくる。
芳佳「ルッキーニちゃん、どうしたの?」
ルッキーニ「はい、これ」
そういうと綺麗に輝く石を取り出すと、芳佳に手渡した。
ルッキーニ「えっへへー。さっき虫探してたら見つけたの。芳佳にあげよーと思って。綺麗でしょー」
そういうとニコニコと笑う。
芳佳「う、うん。ありがとう。ルッキーニちゃん」
とりあえず石を胸ポケットに入れると、ルッキーニを部屋に入れた。
335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 21:59:46.83 ID:xgTUz0rh0 [25/39]
いつものようにベッドに腰かけさせる。
言わなければならない。彼女に。すべてが嘘であったことを。自分がどれほどひどいことを彼女にしたのかを。
しかし、声が出ない。鉛を飲み込んだように、のども肺も重く感じる。
こんなに苦しいのなら、なぜ、好きになってしまったんだろう。
あの日が間違いだったのだろうか。あの日、余計なことを考えなければ自分は今も何も考えずにいられたのだろうか。
でも、止められない。もう、どうしようもない。
しばらく無言でいると、ルッキーニが不安そうな顔で聞いてきた。
ルッキーニ「芳佳……あたしまた、芳佳が悲しくなることいっちゃった?」
芳佳「う、ううん……そんなこと、ないって」ニコ
ルッキーニ「なーんだ、よかった…」
無理やりに笑顔を作る。それを見てルッキーニは心底ほっとした顔をする。
336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 22:12:20.78 ID:xgTUz0rh0 [26/39]
……やっぱり、これほど純粋に自分を信じる彼女にこれ以上うそをつけない。
芳佳「あ、あ、あのね、ルッキーニちゃん……私、ルッキーニちゃんに言わなきゃいけないことがあるの」
無理やりに声を引きずり出す。のどが粘つく。顎が重い。心にも鎖をぶら下げているよう。
ルッキーニ「んー、なーに?あ、まさか……い、今から……?」カァァァ
ルッキーニちゃんが赤くなる。「治療」の想像をしているのだろう。本当は何の意味もない嘘だらけの行為。私の欲望を満たすための凌辱。
それなのに全く疑わないで、されるがままになる、馬鹿な子。でも、大好きな子。
芳佳「ううん、ちがうの、ルッキーニちゃん。私、本当はね、私、私……!」
言わなきゃ。どんな結末になっても。そうしないと、きっと、ルッキーニちゃんは……
芳佳「私!」
バルクホルン「宮藤いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」ダッダッダッダッダ、バーン!
ルッキーニ「」
芳佳「」
337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 22:23:43.97 ID:xgTUz0rh0 [27/39]
扉を開けてバルクホルンさんが飛び込んできた。
あっけにとられていると、思い切り方を捕まれた。
バルクホルン「み、宮藤、ルッキーニ、無事だな!?」
ルッキーニ「え、う、うん」
芳佳「お、落ち着いてくださいバルクホルンさん。いったいどうしたんですか」
バルクホルン「あ、ああ、リーネが、リネット・ビショップが格納庫で武器を奪って暴れている!」
芳佳「!?リーネちゃんが!?」
バルクホルン「ああ、原因がわからない。だが、お前とルッキーニの名を呼んでいる……お前たちは危険だから非難していろ」
芳佳「で、でも!」
バルクホルン「ミーナや少佐、ペリーヌは不意を突かれて負傷してしまった。今はリベリアンが何とか食い止めているが、そう持たないかもしれない……
うかつだった。まさかリーネがこれほどの素質を持っていて、しかもそれを私たちに向けてくるとは……」
342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 22:31:35.72 ID:xgTUz0rh0 [28/39]
~格納庫、少し前~
格納庫では数人が茶を飲んでいた。
坂本、ミーナ、バルクホルン、シャーリー、ペリーヌである。
今日はシャーリーのストライカーのカスタムに関する試運転をしていて、その見学ついでにみんな集まってお茶を飲んでいたのである。
坂本「うん、今日もなかなか調子がいいようだな」
シャーリー「ええ、これなら、安定してあの速度を出せる日も近いかもしれませんね」
バルクホルン「ふん、そんなことしなくてもジェットストライカーさえあればだな」ズズー
ミーナ「トゥルーデ、その話は無しになったはずよ。まだ未練があるの?」
バルクホルン「う。そういうわけではないんだが……」
ペリーヌ「そういえばシャーリー大尉、ルッキーニがいないみたいですけど」
シャーリーの計器をいじる手が一瞬止まる。
シャーリー「ああ、そうだな。多分虫でも探してるんじゃないかな」
そういうと再び計器をいじりだす。
345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 22:46:10.17 ID:xgTUz0rh0 [30/39]
坂本「珍しいな。このときはいつもいるのに」
そこまで言った時、格納庫に発砲音が響いた。ほぼ同時に坂本少佐が椅子から崩れ落ちる。
さらに連続で4発。
ミーナも倒れ、バルクホルンがその場を飛び退る。ペリーヌも何とか物陰へと隠れる。シャーリーの目の前の計器が弾けた。
バルクホルン「敵襲か!?どこだ!?」
敵の影を探すが何処にも見当たらない。その代わり、リーネがハンガーの陰から姿を現した。
ペリーヌ「リーネさん、ここは今危ないですわ!」
比較的近い位置にいたペリーヌがリーネに駆け寄る。しかし、鈍い音とともにペリーヌはその場で崩れ落ちた。
346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 22:52:12.81 ID:xgTUz0rh0 [31/39]
リーネはまだ煙を発するブレンMk.Iをかまえていた。
バルクホルン「な、リーネ!?お前がやったのか!?」
大声で叫ぶも全く反応が無い。みんなの状況を回しみると、どうも死んではおらず、気絶しているようだ。
リーネ「芳佳、ちゃん……ルッキーニ、ちゃん……」
バルクホルン「なんだ……?様子がおかしい。宮藤とルッキーニを探しているのか?」
どうしようか逡巡していると、物陰からシャーリーが飛び出した。両手にはトンプソンM1を抱えている。そのままリーネに向けて発砲する。
バルクホルン「なっ!?リベリアン?!」
シャーリー「よくわからんが宮藤とルッキーニが狙いらしい!二人を避難させろ!ここは私が足止めする!!」
フルオートでばらまきながらシャーリーが叫ぶ。その弾はリーネの出したシールドにより、すべとその場にたたき落とされていた。
シャーリー「心配するな!弾倉にはスタン弾を装填してある!早く行け!」
バルクホルン「……わ、わかった!無理はするな!」
そういうとバルクホルンは格納庫から飛び出して行った。
それを生気のない目で一瞥すると、リーネは再びシャーリーに向き直った。
351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 23:00:28.91 ID:xgTUz0rh0 [32/39]
リーネ「シャーリーさん、どいてください……」
シャーリー「はっ、悪いができない相談だ!」
言いながら、乱射を続ける。
リーネ「そうですか。せっかく皆みたいにスタン弾で気絶させようと思ったのに」
そういうとリーネはシールドを張ったまま、手にしたブレンガンの弾倉を器用に片手で交代すると、そのままシャーリーのほうへ向ける。ためらわずに引き金を引いた。
シャーリー「うあっ!」
思わず両手を銃から離し、前方へ向ける。シールドを展開し、防御した。
鈍い音とともに弾丸が止まる。そこで動きを止めていたのは実弾だった。
思わずぞっとする。
シャーリー「ど、どういうつもりだ!?リーネ!!」
そぐそばの柱に身を隠し、腕だけ出して発砲する。
353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 23:06:58.61 ID:xgTUz0rh0 [33/39]
リーネ「どいてください、シャーリーさん。私は芳佳ちゃんとルッキーニちゃんに用があるんです」
声の途中で発砲音。石の柱が削れていく。
シャーリー「あってどうするつもりだ?その鉛玉を二人に向けたりなんかでもするのか!?」
リーネ「そんなわけないじゃないですか。私が芳佳ちゃんを撃つなんて。殺すのはルッキーニちゃんだけですよ。ルッキーニちゃんを殺して、私が芳佳ちゃんの一番になるんです」
変わらぬ調子で「殺す」という言葉を発する。その平淡さに恐ろしさを感じる。
シャーリー「くそっ!」
最悪のジョークがあたってしまった。
シャーリー「だったら、行かせられないなあああああああああああああ!!!」
柱の陰から飛び出し一気に距離を詰める。リーネが発砲してくるも、シールドで止める。もう一度リーネが引き金を引く。
発射された弾丸は、シールドで止まっている弾丸に直撃し、押し込む。貫通した弾丸が、シャーリーの肩を打ち抜いた。
シャーリー「うあぁぁぁぁあ!」
思わず絶叫を上げてしまう。しかし、そこで足を止めない。身をひるがえし、そばの柱へ再度隠れる。
357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 23:18:41.93 ID:xgTUz0rh0 [34/39]
リーネ「なんでですか……」
シャーリー「あぁ?」
リーネ「なんで、邪魔するんですか!?」
リーネの絶叫がこだまする。
銃撃はやんだようだ。警戒しつつ柱の陰から体を出す。
シャーリー「ルッキーニを殺すんだろ?じゃあ、邪魔するにきまってるじゃないか」
肩が焼けるように熱い。それでも気丈に笑みを返す。
リーネ「なんで、ルッキーニちゃんを守るんですか……?」
シャーリー「きまってるじゃん。好きだからだ」
偽りのない気持ちを声に出す。
シャーリー「普通の好きじゃない、多分、もっと好きだ」
それは間違いなく、本当の気持ちだった。
359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 23:28:29.97 ID:xgTUz0rh0 [35/39]
リーネ「好き……?」
シャーリー「ああ、好きだ」
リーネ「好き……ふ、ふふ、は、あははははははははは」
可笑しそうリーネが笑う。その笑いは多分の狂気を含んでいた。
リーネ「好き、好きなんですね!ルッキーニちゃんのことが!!あ、はははははははははっ!」
シャーリー「何が可笑しい」
リーネ「だ、だって、くく……じゃあ、あなたの好きなルッキーニちゃんが、ここ数日どんなことをしてたか教えてあげましょうか!?」
シャーリー「何……?」
リーネ「あなたが大好きなルッキーニちゃんが、芳佳ちゃんと何をしていたか!!」
シャーリー「……」
362 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 23:41:02.74 ID:xgTUz0rh0 [36/39]
リーネ「ルッキーニちゃんはね、芳佳ちゃんと性行為をしてたんですよ!!毎晩!毎晩!」
「あの胸も、股間も、穴という穴は全部芳佳ちゃんに弄られ尽くして、開発されたんです!!」
「もうルッキーニちゃんの体で芳佳ちゃんの触ってないところはないと思いますよ?
芳佳ちゃん、徹底的ですから。ほら、昨日ルッキーニちゃん具合悪そうだったでしょ?
あれも芳佳ちゃんが調教してたんですよ!それで感じてたんですよ!!
その前の日も、前の日も、ルッキーニちゃんは部屋を抜け出して、芳佳ちゃんに会って、調教されて、イき狂ってたんですよ!」
「全部、全部、ぜえええええええええんぶ!!汚れちゃってるんですよ!!そして心も、芳佳ちゃんのものなんです!!
あなたのことなんか、全然思ってないんですよ!!!全然!!!!全然、思われてないんですよ!!!!!!」
そこまで言い切ると、肩で息をする。その瞳は赤く血走っている。
シャーリー「……知ってたさ」
365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 23:53:10.77 ID:xgTUz0rh0 [37/39]
リーネ「……え?」
シャーリー「知ってたよ。あいつが芳佳の所に行ってることも。芳佳がルッキーニに何かしてることも」
リーネ「……」
シャーリー「昨日もそうだ。医務室に行った時に気づいたよ。ああ、またなにかやってるんだな、って
付き合い長いんだ。なんとなくだけどな」
リーネ「じゃ、じゃあ……」
シャーリー「でもな、私は。それでもいいと、思ったんだ」
銃を落とした。妙に大きな音が格納庫に響く。
シャーリー「最初、なんか言おうと思った。でもな、あいつ。本当に幸せそうな顔してるんだ」
「芳佳と一緒にいるとき、芳佳と話してる時、心の底からそれを喜んでるんだ」
シャーリー「それを見たとき思ったんだ。ああ、これでいいんだって
だから、リーネ。私はルッキーニを守るよ。ルッキーニの幸せを、守る」
そこまで言うと、もう一度銃を拾い上げる。そのままリーネに向けた。
369 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 23:57:56.30 ID:xgTUz0rh0 [38/39]
リーネ「なんでですか……なんで、そんなこと言えるんですか!?」
叫びながら発砲する。しかし、弾丸はすべてシャーリーの後ろへと通り過ぎる。
震える銃身を持ち直す。しっかりとシャーリーに向けるとまた叫ぶ。
リーネ「見てくれないんですよ!?その人だけを見て、自分のことは見てくれない!!それでもいいんですか!?」
シャーリー「私はな、リーネ。自分が本当にルッキーニを好きなのか、昔わからなかったんだ」
「同時期に配属されて、いつも一緒にいてな。それで、何をするにも一緒だった。そしたらある日思ったんだ。私はルッキーニのこと好きなんじゃないかってな」
リーネ「何を……!」
370 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 00:02:36.95 ID:c9+GZMjF0 [1/18]
シャーリー「まあ聞け。んで、そうなんだと思い込んだ。自分は好きだからルッキーニと一緒にいるんだって
でも、違ったんだよ……私は、一緒にいたことで、そう思い込んだだけだった。まあ、あいつと一度離れることがあってな、その時にわかったんだ
あいつに私は依存してただけなんだ、ってな。何も考えなくてもいい場所にとどまってただけなんだって」
リーネ「……でも、今」
シャーリー「ああ、今も好きだよ。今度は本当の好き、だ。そのあといろいろあってな。結局本気になってた
……リーネ。お前は、違うのか?宮藤しか知らない、宮藤しか見ない。それで宮藤が好きだと、思い込んでるんじゃないか?」
リーネ「違う!!違う違う!!!私は、私は、芳佳ちゃんが……!」
リーネの指に力が入る。その時、格納庫に大声が響いた。
372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 00:08:40.59 ID:xgTUz0rh0 [39/39]
ルッキーニ「だめえええええええええええええええええええええええええええええええええ」
ルッキーニが格納庫へ駆けこんでくる。
シャーリー「馬鹿!逃げろ!ルッキーニ!!」
・・
それが視界に入った瞬間、リーネは自分の血が止まるのを感じた。
何も考えずに銃を向ける。何も考えずに引き金に指をかけると、そのまま引き絞った。
ルッキーニ「え」
ルッキーニがこちらを振り向く。だがもう遅い。すでに凶弾は発射されており、寸分たがわずルッキーニへと向かう。
374 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 00:16:10.25 ID:c9+GZMjF0 [2/18]
だが銃弾はルッキーニへと届かなかった。その目の前に飛び出してきた一人の少女の心臓に、吸い込まれるように突き刺さった。
シャーリー「……よ」
ルッキーニ「芳佳ああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
ルッキーニの叫びが木霊する。
リーネ「わ……わた、私、わたし、よ、よ、芳佳ちゃん、を、芳佳ちゃんを……」
リーネがふらふらと芳佳へと近づく。芳佳の横まで来ると、その場にへたり込む。
ルッキーニ「芳佳!芳佳ぁ!」
ルッキーニが芳佳の体を強く揺さぶる。芳佳の左胸を中心に、赤いしみが広がっていく。
芳佳は目を開かない。ぐったりと横たわっている。
375 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 00:20:25.97 ID:c9+GZMjF0 [3/18]
バルクホルン「み、宮…藤…?宮藤!?」
バルクホルンがそこへたどり着いた。エーリカも一緒にやってきた。
二人の手によって芳佳は近くの軍事病院へ移され、すぐに治療が開始された。
すぐに坂本少佐たちも意識を取り戻し、ミーナを残し、病院で全員待機となった。
リーネ「ごめん……なさい…ごめん……なさい…」
リーネは壊れた機械のようにそれを繰り返す。ルッキーニもずっとうつむいたままだった。
坂本「しかし、宮藤とルッキーニがそういう関係だったとは……」
先に治療の終わったシャーリーからかいつまんだ事情を聴くと、それだけ言って坂本少佐も黙り込んだ。
376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 00:29:55.72 ID:c9+GZMjF0 [4/18]
いつの間にか、夜になっていた。
そして
軍医(医)「手術が、終了しました」
軍医が手術室から出てきた。
ルッキーニ「芳佳は!?芳佳は大丈夫なの!?」
ルッキーニが飛びついて、体を揺さぶる。
軍医(医)「い、いえ……今が山であります。傷は処置しましたが……本人の意識が……それに、脈も不安定で…」
それだけ聞くと、ルッキーニは手術室の中へ駆け込んでいった。
リーネ「芳佳ちゃん……!」
そのあとを追うようにリーネも走りだす。
バルクホルン「まて、リーネ!!貴様!!!」
それを追おうとするバルクホルンをシャーリーが制止する。
シャーリー「バルクホルン!リーネは大丈夫だ……行かせてやってくれ」
バルクホルン「リベリアン……わかった……」
377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 00:38:40.28 ID:c9+GZMjF0 [5/18]
ルッキーニ「芳佳ぁ!!」
リーネ「芳佳ちゃん」
手術室に二人が飛び込むと、中央の手術台に芳佳が寝ころんでいた。
その顔には生気が無く、死んでいるようにも見える。
ルッキーニ「ねえ、芳佳、起きて、起きてよ!!」
リーネ「芳佳ちゃん!!」
声をかけると、うっすらと芳佳の瞼が持ち上がった。
芳佳「リーネ、ちゃん……」
リーネ「芳佳…ちゃん?芳佳ちゃん!」
378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 00:43:29.41 ID:c9+GZMjF0 [6/18]
芳佳「ねえ、リーネちゃん……もし、私が死んじゃったら……誰か…代わりの人を、好きに、なれる…?」
リーネ「なに、いってるの芳佳ちゃん。無理だよ……そんなの無理に決まってるよ!」
芳佳「う…ん。そうなんだよ……だから、ルッキーニ…ちゃんを、殺しても……リーネちゃんを、代わりに……できない。
ごめんね、全部…私の、せい。私が……勝手に好きって思いこんだから……」
リーネ「ううん、違うよ……芳佳ちゃん…私たち、一緒にいすぎたんだよね…。自分達しか見てなくて、お互いに、勘違いしちゃってたんだよね……
わかってたのに……私、怖くて……一人になるのが……怖くて……」
芳佳「いいんだ……もう…いいの…ごめんね、リーネちゃん」
379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 00:47:02.77 ID:c9+GZMjF0 [7/18]
ルッキーニ「芳佳!芳佳ぁ!!」
芳佳は目だけをルッキーニのほうへ向ける。ルッキーニはぼろぼろと大粒の涙を流して泣きじゃくっている。
芳佳「ごめんね……私、ずっと、嘘、ついてた…。治療なんて……、全然、やってなくて…病気も、なくって……エッチなことも、全部、全部、私の欲で、やった、だけ…」
ルッキーニの手を、力の入らない手でぎゅっと握りしめる。
芳佳「でも……私が…ルッキーニちゃんを好きなのは…本当、だから……それだけは、本当…」
それだけ言うと、目を閉じた。
ルッキーニ「芳佳…?芳佳!芳佳ああああぁぁぁぁぁ」
380 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 00:49:44.33 ID:c9+GZMjF0 [8/18]
暗い。暗い。暗い。
真っ暗な中にいる。何も感じない。何もない。
まるで私みたい。嘘の仮面をかぶって、みんなに好かれるように作り変えて。
その挙句に大切な友達も、好きな人も、全部傷つけて。
そのまま地獄へ逃げていく、私みたい。
暗闇の中にほんの一筋の光が見える。
奥に立っているのは、好きだったひと、でももう私のことを嫌ってしまった人。
でも……私、本当に好きだった。ルッキーニちゃんのこと。
ルッキーニちゃんが呼ぶのが見える。そんなばかな。彼女は私をもう軽蔑した。そんなことはしない。
しかし、体は意に反してそちらへ向かう。私はもう死にたいのに。私はもういらないのに。
やめて、やめてよ。もうすぐそこに光が来ている。抵抗しようと伸ばしたその腕を、彼女が引っ張り上げた。
381 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 00:55:12.71 ID:c9+GZMjF0 [9/18]
芳佳「……」
目をうっすらとあけると、そこには白い天井があった。私は、生きているのだろうか。
体に重みを感じて顔を向けると、ルッキーニがベッドにうつぶせるように眠っていた。
周りには青汁の容器が転がっている。眠らないように飲んだのだろうか。
体を動かしたのに反応したのか、目をあける。
ルッキーニ「芳佳、芳佳ぁ……」
私と目が合うと、顔をゆがませると、ボロボロと涙を流し始めた。
382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 01:00:18.35 ID:c9+GZMjF0 [10/18]
ルッキーニ「よかった、よかった……芳佳。生きてて、よかった…」
しゃくりあげながら続ける。それは私の心に重くのしかかる。私は顔をそむけた。
芳佳「でも、ルッキーニちゃん……私、ルッキーニちゃんにあんなにひどいことしたんだよ
騙して、怖がらせて、私の思うままに弄んだ……。
それなのに、私は……」
つむいたまま離し続ける。
そこまで聞くと、ルッキーニは芳佳の手を強く握った。
ルッキーニ「気づいてたよ……」
385 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 01:03:16.66 ID:c9+GZMjF0 [11/18]
芳佳「え……」
思わずルッキーニの顔を見る。
ルッキーニ「あたしだって馬鹿じゃないんだもん、それぐらいとっくに気づいてた。
でもね、芳佳。芳佳の治療は…あ、治療じゃないんだっけ……。
芳佳にされるエッチなこと、すっごい恥ずかしくて、すっごい気持ちよくて、でもそれよりも、すっごい、すっごい、幸せだったんだよ。
芳佳が触ってくれる手が、口が、全部幸せだったの。触られるたびに幸せになって、芳佳の事が好きになって、だから。
あたし、あたし、もっと、もっと芳佳に触ってほしい、芳佳にえっちなこともしてほしい、芳佳に笑ってほしい
ねえ、だから、お願いだから、そんなこと、言わないで。芳佳…」
そこまで言うと、さらに激しく涙を流す。
388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 01:07:50.74 ID:c9+GZMjF0 [13/18]
芳佳「いいの?ルッキーニちゃん……こんな私なんだよ……?ルッキーニちゃんじゃなくて、リーネちゃんにもひどいことしてたんだよ?」
芳佳もいつの間にか涙を流していた。
ルッキーニは芳佳に顔を近づける。涙を流したまま見つめあう。
ルッキーニ「芳佳も言ったでしょ…、私には、芳佳の代わりなんていないの。私は芳佳じゃないと、だめなんだよっ♡」
そういってニカッと笑うと、思い切り芳佳に口づけた。
……好きな人とのはじめてのキスは、何だか苦い味がした。
えんでぃんぐ、てーま的な
391 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 01:10:02.25 ID:c9+GZMjF0 [14/18]
~病室外~
リーネ「よかったんですか、シャーリーさん」
シャーリー「そういうお前はどうなんだよ、リーネ」
リーネ「正直まだ未練はあります。でも、芳佳ちゃんすっごく謝ってくれました。本当にごめん、って。それに、芳佳ちゃんは、ルッキーニちゃんといるときが、一番かわいいから」
シャーリー「すきなひとの幸せを願う、か。なかせるねぇ」
リーネ「そういうのとは、ちょっと違いますけど。というか、それ言うならシャーリーさんのほうじゃないですか!もう……」
シャーリー「そうだっかなー?」
リーネ「そうですよ!……でも、シャーリーさんや芳佳ちゃんの言ってたこと、やっとわかりました。
…私今まで幸せの範囲を自分で狭くしてた気がします。芳佳ちゃんだけを見て、
芳佳ちゃんのことだけ考えてました。でも他にも目を向けてみれば、きっといろいろな幸せがあると思うんです
だから、他の人との繋がりも、いろいろ見つけて行こうって」
シャーリー「ふーん、いいことだ。んで、なんか見つかったのか?」
リーネ「え、そ、それはまだですけど」
シャーリー「そうか。……んじゃ、振られた者同士、付き合ってみる、てのはどうだ」
そういうと、ニヤリと口元を釣り上げる。
リーネ「……それも、いいかもしれませんね」ニコ
393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 01:11:28.91 ID:c9+GZMjF0 [15/18]
~バルクホルン、エーリカ部屋~
バルクホルン「……グスッ」
エーリカ「もー、いつまで泣いてんのさ、トゥルーデ。宮藤起きたんだからよかったじゃん」
バルクホルン「だって、だって私……宮藤の役に、全然立てなかった…
お、おねえちゃん、なのに……ぐす」
エーリカ「もー……、もしかしたら、芳佳今頃さみしがってるかもしれないよ
お姉ちゃんに会いたいーって思ってるかもしれないじゃんかー」
バルクホルン「はっ!……そ、そうだ。宮藤がさみしがっているかもしれない時に私は何をしていたんだ!
行くぞハルトマン!宮藤の見舞いだ!
……待ってろよ宮藤!お姉ちゃんが今いくぞ!」
エーリカ「もー、トゥルーデったらー……あはは」
394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 01:12:35.35 ID:c9+GZMjF0 [16/18]
~食堂~
ミーナ「本当によかったわね…宮藤さん」
坂本「ああ、まったくだ。ルッキーニのおかげかもしれんな。はっはっは」
ペリーヌ「ゴクッ…ゴクッ…」
ミーナ「でも、リーネさんの件…」
坂本「なに、ルッキーニのやつもシャーリーのやつも制裁なしといったんだ、問題ないさ」
ミーナ「そうね、それに軍法会議なんて起こしたら、それこそ上の連中の格好の的だもの」
坂本「そうだ。これで一件落着だ。はっはっはっはっは!」
ペリーヌ「ゴク…プハァ…まずい!もう一杯お願いしますわ少佐!」
ミーナ「あら…じゃあ私もおかわり♡」
坂本「ああ、いくらでもあるからな!どんどん飲め!」
395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 01:13:30.79 ID:c9+GZMjF0 [17/18]
~サーニャ、エイラ部屋~
エイラ「さーにゃ、さーにゃ!宮藤が起きたって!」
サーニャ「わぁ……ほんとに!?よかった、芳佳ちゃん……」
エイラ「ナ、ナァ。芳佳のお見舞いに行かないカ?」
サーニャ「うん……そうだねエイラ…。でもその前にもう一回……」
エイラ「モー、あと一回だけだかんナー…んちゅ…ん」
474 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 20:22:01.21 ID:hpndZEbh0 [3/28]
芳ッキーニ番外
~芳佳自室~
芳佳「じゃあ、ルッキーニちゃん、今日の治療、しよっか……」
ルッキーニ「え!うん……」カァ
事件から一月が経過していた。すでに芳佳も退院し、訓練には不参加ながら、基地での生活を再開していた。
そしてあいも変わらず「治療」を日課としていた。
ルッキーニもこれが治療でない事は分かっているが(もとより分かっていたが)、いつしか「治療」は二人の間で
隠語の用に使われるようになっていた。
芳佳「ほら、じゃあ全部脱いで……」
475 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 20:28:21.79 ID:hpndZEbh0 [4/28]
最近は治療の前に、ルッキーニを全裸にさせることが多かった。
自分から服を脱ぐと言う羞恥のためか、真っ赤にないながらモジモジと服を脱ぐルッキーニがとても可愛らしく、
ルッキーニも芳佳に凝視されるその感覚が気に入っていたためである。
ルッキーニ「あ、ちょ、ちょっと待って芳佳!」
しかし、今日はルッキーニが言葉をはさんだ。
芳佳「あ、え?どうしたのルッキーニちゃん?」
珍しい展開に芳佳は少々驚いたようすで聞き返す。
477 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 20:35:01.60 ID:hpndZEbh0 [5/28]
ルッキーニ「あ、あのね……今日は芳佳にお願いがあるの……」モジモジ
ルッキーニが小さな声でお願いしてくる。これも珍しいことだ。
ルッキーニ「あのね、いっぺんこうやってほしいの……」
思い切ったように言うと、ルッキーニは両手を背中に回して、顔を突き出す。
芳佳「え、う、うん……別にいいけど……こう?」
お願いの意味が分からず困惑しながらも、芳佳は言われたとおり両手をお尻のほうに持ってきて少し顔を前に出す。
ルッキーニ「う、うん、そう……そしたら、あの……目…つぶって……」
478 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 20:41:32.36 ID:hpndZEbh0 [6/28]
芳佳「え、うん」
そういって目を瞑りながら、芳佳は自分の体制の意味について考えてみた。
たったまま両手を後ろ手に回して、目を閉じて、顔を突き出している。これは、まさか
芳佳(こ、恋人キッス!?)
お互いに目を閉じてちゅっとやるあれなのだろうか?だとするとルッキーニが自分の方へキスしてくれると言うことだ。
芳佳(な、なんだかすごい緊張する……)
キスは病院以来でもいちゃついたときに時たましている。なんだかディープなのが多かった気がするが。
しかし、こうしてキスされるのを待つのはするよりも緊張してしまう。
芳佳「……」ドキドキ
481 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 20:49:50.64 ID:hpndZEbh0 [8/28]
途中で目を開けちゃおうか、とも考える。ルッキーイはキスをする時に必ず目を閉じてしまう。その顔もとても可愛らしい。
さらにあの唇、あのぷにゅとしたみずみずしい感触が触れてくると言うだけでとても興奮してしまう。
芳佳(まだ……?ルッキーニちゃん……早くあのぷにゅっとした唇を……ぷにゅっとした、ぷにゅとした……)
ガチャ
芳佳「え……?ガチャ?」
予想していた触感とは全く関係ない音が聞こえた。それになんか両腕が重いような?
ルッキーニ「よーしかっ。もう目、あけてもいいよっ」
482 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 20:58:23.78 ID:hpndZEbh0 [9/28]
芳佳「う、うん」
目を開ける。ルッキーニは目の前に座ってニヤニヤしていた。そこで両腕がうまく動かないことに気づく。
芳佳「る、ルッキーニちゃん?なにこれ……?」
腕を動かそうとううと、ジャラジャラと音が聞こえる。後ろ手なので見えないが、わっかのような冷たい感触が両手にはまっているのが分かる。
ルッキーニ「ふっふー、こーれ♪」
そういうとルッキーニは背後から何かを取り出す。それは重々しい手錠だった。二つのわっかが鎖でつながれている。
芳佳「ルッキーニちゃん、何で……」
そうこまで言ったとき、ルッキーニが芳かの体を強く押した。うまくバランスをとれずに後ろのベッドへと倒れる。
芳佳「きゃっ!」ドサッ
ルッキーニは無言で自分もベッドに乗ると、そのまま芳佳の体の上に馬乗りになった。
484 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:06:01.34 ID:hpndZEbh0 [10/28]
芳佳「ねぇ……ルッキーニちゃん…なんで?」
それを聞くと、ルッキーニは芳佳の耳元に顔を近づけると囁いた。
ルッキーニ「ニヒヒ、なーいしょ…それよりも芳佳。さっき目を瞑ってるとき何考えてたの?」
芳佳「え、えええええっとそれは……そ、その……んぅ!?」
思わずどもってしまった芳佳の唇にルッキーニが唇をかぶせてきた。
芳佳が反応できずにいると、そのまま強く吸い上げる。
芳佳「ふぅんっ……んぅ…んっ」
口内の空気がなくなる。唾液も同時に吸いだされていった。さらにルッキーニの舌が進入してきた。
乾いてしまった口の中を潤すようになめまわす。
485 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:12:56.87 ID:hpndZEbh0 [11/28]
何か言おうとするも、ルッキーニは乱暴なキスでそれをふさぐ。
ルッキーニ「ちゅる…ちゅ…ん……くちゅ」
芳佳「ふ…ゅう…ちゅ…は」
思わず奥へと縮こまってしまった芳佳の舌をルッキーニの舌が救い上げるよう荷から絡めとる。
さらにした同士で激しくこすりあげる。
芳佳「んふぅ!はっ…は」
何度も絞るようにしごきあげる。口の中にあふれる自分とルッキーニの混ざった唾液をなんとか嚥下する。
くちゅくちゅと音を立てながら口内の陵辱は続く。体温が上がっていくのを感じる。
487 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:19:51.88 ID:hpndZEbh0 [12/28]
芳佳(すご…い…口が、べろが、きもちいぃ…)
ちゅぅぅぅぅぅぅうぅぅっ!
ルッキーニは芳佳の舌の裏を舐め上げて持ち上げさせると、それを唇で食み、思い切り吸い上げた。
さらにルッキーニの口内に入った先端は、ちろちろと細かくなぶられた。
芳佳「んふっ、んんんんんんんんんんっ!!」ビクッビクッ
芳佳は生まれて初めてキスで絶頂に達した。
ルッキーニは芳佳の舌を加えたままそれを見ると、満足そうに笑い、やっと口を離した。ちゅぽん、と音がしそうな感じで舌が解放される。
二人の口の間に唾液が糸を引く。芳佳はそれを見ながらなんとか呼吸をする。
芳佳「ふはぁ……はぁ……なんれぇ…ルッキーニひゃん……」
舌がしびれてろれつが回らないまま聞く。ルッキーニは笑顔で、しかし答えない。
490 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:27:23.23 ID:hpndZEbh0 [13/28]
無言のままルッキーニは芳佳のシャツをまくりあげると、ズボンの肩ひもを荒々しくずりおろした。
ルッキーニよりはわずかに大きい、しかしまだまだ未熟な乳房があらわになる。
芳佳「うぁ……ひゃぁ、ん…」
その胸をルッキーニはそろそろと撫でまわし始めた。すでに敏感になっている体は、すぐに反応して乳首をとがらせた。
芳佳「ねえ、ルッキ、ーニ、ちゃん、やめ……ひゃあぁああぁ」
その敏感な突起を摘まむと、ルッキーニは思い切り引っ張り上げた。
芳佳「はぁっ、いた…んぁ……っ」
背中が浮くほど持ち上げられる。痛みと、重く響くような快楽が胸から流れ込む。
急にルッキーニが手を離し、またベッドに体を沈める。今度は、まだじんじんと痛むそこを優しくと舐められた。
芳佳「はぁ、はぁ…はぁ…」ピク、ピク
柔らかくぬめる舌が先端をひと舐めするたびに、じんわりと快感が広がる。体が無意識に震えてしまう。
リラックスしたところでまた引っ張られる。落とされて、舐め上げられる。それを何度も繰り返される。
乳首はいつの間にか真っ赤に充血していた。
芳佳「ルッキーニ……ちゃん……はぁ…はぁ…」
491 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:34:21.28 ID:hpndZEbh0 [14/28]
ルッキーニは芳佳がイかない程度でやめると、芳佳の上から横へ移動し、無言で責めを下へと移した。
扶桑のズボン独特の、臍の下あたりにある隙間から手を差し込むと、ゆっくりとスリットを撫でる。すでにそこはぐちょぐちょになっていた。
ズボンまで完全にしみ込んでしまっている。
ルッキーニ「はずかしー、まるでおもらしみたいだねー、芳佳」
そう言って笑うと、ルッキーニは膣空に指を出し入れし始める。
ジュポッジュポッ
いやらしい音が股間から発せられる。淫液が泡だってしまっている。
芳佳「んっ、はぁ、ん、ひゃぁあ、い、いや…」
自分のいやらしい音に、芳佳は真っ赤になってしまう。手が動けば顔を覆ってしまうだろうが、残念ながらそれもできない。
492 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:41:26.69 ID:hpndZEbh0 [15/28]
ルッキーニはそこから手を引き抜くと、芳佳の目の前に持ってくる。その手は芳佳の淫液でてらてらと光っていた。
ルッキーニ「芳佳、こんなに濡れちゃったんだ……。これじゃ、どっちがエッチな子かわからないねっ」
そういいながら、指に就いたそれをペロリと舐める。
芳佳「やめてよ…ハァ…ルッキーニ、ちゃん…、汚いよぅ…」ハァ…ハァ
ルッキーニ「んー、そうだね。じゃあこれ、芳佳が綺麗にして♡」
そういうと指先を芳佳の唇に触れさせ、ゆっくりと左右に撫でる。
芳佳「で…でも…」
ルッキーニ「ね♡」
芳佳「う…うん…わかった…んちゅ…」
差し出された指をおずおずと舐める。苦味としょっぱさが混ざった味がする。
494 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:44:31.31 ID:hpndZEbh0 [16/28]
ルッキーニ「もっと、ちゃーんと、舐めて」
芳佳「んぶっ……んちゅ…ちゅ…れる…」
口の中により強くねじ込まれた指を寝るるように舐める。爪から根元まで。舌全体で舐め上げる。
芳佳「ん…じゅ…れる、んちゅ…」
いつの間にか愛液はすっかり落ちていた。だが芳佳は舐めることに没頭していた。
ルッキーニ「んふふ…芳佳って、ほんとに……」
そこまで言うと、しまったという風に指を口から抜く。名残惜しそうに舌を伸ばす芳佳をうつぶせにさせる。
いつかルッキーニがしたような、お尻だけを高くあげるようなポーズを取らされた。
496 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:50:36.81 ID:hpndZEbh0 [17/28]
芳佳「はぁ…はぁ…ルッキーニちゃん…」
ルッキーニ「もー…芳佳ったら唾液でべとべとにしちゃったら意味ないのに…ちゅ」
そういいながらもだ液まみれの手を愛おしそうにに舐めとる。
ルッキーニ「これは、おしおき……だね♪」
言うと、芳佳のお尻に平手をたたき落とした。
バシィィィィィィィィィン!
芳佳「あああああぁぁぁぁぁぁぁあ!」
急に来た激しい痛みに声を上げる。芳佳の白い尻にくっきりと手の跡が残った。
499 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:58:28.23 ID:hpndZEbh0 [19/28]
ルッキーニ「まだだよっ、芳佳っ」
さらに連続で叩く。
パァン! パァン! パァン! パァン!
芳佳「あぁぅっ!ひゃぁっ!あっ!あ!」
そのたびに痛みが走る。それと同時に、熱い響きがお腹の奥へ走る。
何度か叩いたところでルッキーニが手を止めた。尻は真っ赤にはれている。
手を止められた後も熱さは消えず、じんじんとお尻がしびれている。
500 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:05:34.90 ID:hpndZEbh0 [20/28]
ルッキーニ「ねえ、芳佳……気づいてる」
そういうと、ズボンの真中をルッキーニが指で押す。そこは先ほどまでよりさらに濡れており、下にしとしとと淫液が滴り落ちていた。
ルッキーニ「お尻を叩かれてるのにこうなっちゃうなんて……芳佳はえっちな子っていうより変態さんだね」
そういうとぐちゃぐちゃとかき回す。
芳佳「あぁっ……ごめんなさい…はぁ…ごめん…んあっ…なさい…」
指を離すと、淫液の付いた指で尻たぶをゆっくりと撫でる。腫れて敏感になっている尻は撫でられるとピクピクと震える。
芳佳「あっ…ふ…ぅん…はぁぁ…」
ルッキーニ「こんなに真っ赤になるまでたたかれたのに……気持ちいいんだね…芳佳」
ルッキーニは慈しむように撫でさする。そのたびに体は反応してしまう。
501 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:12:14.70 ID:hpndZEbh0 [21/28]
芳佳「ごめん……ごめん…なさい……ルッキーニちゃん…」ポロ、ポロ
いつの間にか涙があふれていた。痛みでからではなく、悲しみから。
芳佳「私が何かしたんだよね……だから……おこってるんだよ…ね……ごめんね…ごめん…」
ルッキーニ「……芳佳、もうちょっとだからね……」
耳元でルッキーニが囁いた。聞き返す前に、また離れてしまう。
ルッキーニ「じゃ、芳佳…これで最後だから、ねっ♡」
502 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:14:41.42 ID:hpndZEbh0 [22/28]
そういって、芳佳のズボンをずらすと、皮に包まれたままの淫核を強く摘まんだ。
芳佳「ふぁあああああぁあっぁぁぁああっぁぁあ!!」
その一撃だけで達してしまう。だがルッキーニは追撃をやめない。
ルッキーニ「芳佳のここ、かーわいー。あ、でもこうしたらもっとかわいいかも」クリッ
芳佳「ああああああああぁぁ、かわ、む、剥いちゃ、だめえぇぇぇぇぇぇぇえ!」
ルッキーニ「じゃあ戻そっか」クリュ
芳佳「ひゃぁぁぁぁぁっぁぁぁ」
ルッキーニ「でもやっぱりかわいいほうがいいよねー」クリュリ
芳佳「んっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
503 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:21:26.63 ID:hpndZEbh0 [23/28]
ルッキーニ「どっちがいいかな―」クリュクリュクリュクリュ
芳佳「だめぇえぇぇぇぇぇぇ!皮で、しこしこ、し、しないでぇぇぇぇえええええええ!」
ルッキーニ「やっぱり剥いてるほうがムシみたいでかわいー、こうやって、ぎゅー」
とどめとばかりに、剥いた状態で思い切りひねり上げられた。
芳佳「だめぇぇぇぇえええ!きも、きもちよすぎて飛んじゃう!飛んじゃうよお!」
ルッキーニ「ね、芳佳…そういう時はなんていうの♡」
芳佳「イクっ!いく!いくいくいく!イくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」
芳佳は最大級の絶頂に達すると、そのまま気を失った。
505 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:31:07.69 ID:hpndZEbh0 [24/28]
芳佳「ん…」
ルッキーニ「あ、芳佳、目、さめたー?」
目を覚ますとベッドに寝ていた。そばではルッキーニが手錠を片付けている。
芳佳「ルッキーニちゃん、ごめんね……私…」
ルッキーニ「ね、芳佳!気持ちよかった!?」
芳佳「う、うん…痛かったけど、きも、気持ち、よかった……」プシュー
先ほどまでの自分の痴態を思い出して顔が焼けそうになる。
芳佳「い、いつもこんなに恥ずかしかったんだ…だからルッキーニちゃん」
ルッキーニ「やったー!!気持ちよかったんだったらよかったー」
芳佳「え、え?ルッキーニちゃん、いつもの治療が嫌で、私にこんなこと」
ルッキーニはあわてたようにぶんぶんと首を振る。
ルッキーニ「ち、違うよー!それはないって何度も言ってんじゃん!そうじゃなくて、…今日、芳佳誕生日だったでしょ?」
芳佳「あ…」
そういえばすっかり忘れていた。
506 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:37:39.74 ID:hpndZEbh0 [25/28]
ルッキーニ「だから何がいいかなーって思って、あたし、リーネに聞きに行ったの!」
芳佳「リ、リーネちゃんに……?」
ルッキーニ「うん!そしたらね、リーネがいつも自分がしてもらってるコトしてあげたらどうかって言ったの!
それで、いつもの治療のお礼に、今日はあたしが芳佳を気持ちよくさせたら、って」
芳佳「そ…、そうだったんだ……よかった…私…嫌われちゃったのかと…ルッキーニちゃん、全然話聞いてくれなかったし…」
ほっとしたらまた涙があふれてきた。ルッキーニがあわてたように続ける。
507 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:46:14.17 ID:hpndZEbh0 [26/28]
ルッキーニ「そ、それは…リーネが、途中でやめると、あんまり気持ち良くなくなっちゃうから、徹底的に!厳しく!冷酷に!さでぃすてぃっくに!っていうから……
なんとなくしかわからなかったけど。
あたしも本当は途中でやめそうになっちゃったけど、芳佳のため……っておもって。
あ、あたしが芳佳の事、キライになるわけないじゃん、もー」
芳佳「な、なんだ……そうだったんだ…よかった」(リ、リーネちゃん……まだ私のこと、怒ってるのかな……?)ゾゾゾ
ルッキーニ「芳佳ったら、実は自分もすっごいえっちだったんだねー、ニヒヒー」
芳佳「え、う、うん……だめ。かな」
ルッキーニ「んーん、ぜーんぜん!だってお揃いでうれしいし……それに、それにね」
ルッキーニ「エッチな芳佳、本当に、ほんとーに、すっごく可愛いんだもん!」
番外編
ルッキーニ「芳佳すっごくかわいい!」
終了
510 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:51:55.51 ID:hpndZEbh0 [27/28]
ルッキーニ「……で、皆は明日お祝いしてくれるよ!恋人が最初にお祝いしてやるべきだろうって、んっふっふー」
芳佳「そうなんだ―……ところでルッキーニちゃん。なんだか、手錠の付け方からキスから責めかたまで…その、すっごく上手だったけど…どうしたの?」
ルッキーニ「あ、あれはね。その、リーネが……」
芳佳「リ、リーネちゃんが……まさか、そんな、ルッキーニちゃん…リーネちゃんに…」
ルッキーニ「うん……リーネがね、シャーリーと説明してくれたの!」
芳佳「え?」
ルッキーニ「シャーリーがね、芳佳役で、ぜーんぶリーネが目の前で見せてくれたの!」
芳佳「リ、リーネちゃん……」
ルッキーニ「あたし、恥ずかしくて指の隙間から見てたんだけど、もうすっごかった!私がやったのよりもっとすごかったよ!」
芳佳「シャ、シャーリーさんは…?」
ルッキーニ「シャーリーすっごい幸せそうな顔してたよ、もう気持ちよくてしょうがないって感じだった」
芳佳(シャーリーさん……お幸せに……
できれば体を壊さないでくださいね)
再終了
511 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:56:57.26 ID:hpndZEbh0 [28/28]
今日は短かったけどここまで
相変わらず茶番だなコレ。エロ以外に労力使わないから…
ちなみに今回の文の一部は俺が最も好きなゲームの文のオマージュなんで
あしたもかけたら番外もう一本かも
その次にエイラ
じゃあ明日はやいんでもう寝る。おやすみ
4日目
シャーリー的予告
なんか、今日もルッキーニのやつが変だ。
昨日元気になったような気がしたが、今日はまた元気が無い。
具合が悪そうにもじもじしてるし、顔も赤い。たまに跳ねあがってるし、もしかしたら病気にでもなったのか?
一昨日もそんな感じだったような気がするけど…。治ったと思ったんだけどなー。
それに、何だか最近夜中に部屋を出て行っているような気がする…。面倒だから確認してないけど…今夜は確認してみるか。
というか飛行訓練の時、あいつズボン濡らしてなかったか?
あ、まさかあいつ…くくく。
いや、からかわずに相談に乗ってやるか。しょうがない。
223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 21:05:15.86 ID:NKKYj5/k0 [7/30]
4日目
~朝食~
ペリーヌ「あら、今日は麺料理なんですのね」
芳佳「うどんっていう、扶桑の料理ですよ。坂本さんの特製です」
ペリーヌ「しょ、少佐の!?い、いただきますわ」
坂本「どうだペリーヌ、うまいか?」
ペリーヌ「は、はい!とてもおいしいですわ!」
坂本「はっはっは、そうだろうそうだろう。私の住んでいた所ではうどんを食べるために
生活用水を削ってまで食べていたからな。最高だぞ、うどんは!」
ペリーヌ「え、ええ。本当ですわ!」
224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 21:10:31.01 ID:NKKYj5/k0 [8/30]
バルクホルン「む、しかし本当にうまいな。シュペッツェレとはまた違った趣がある」
エーリカ「Zzzz」ズズズ
芳佳「そういえばマルセイユさんは……」
ミーナ「え?一昨日帰ったけど」
芳佳「気づきませんでした」
エイラ「サーニャにも食べさせたいナー、これ」
225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 21:17:41.15 ID:NKKYj5/k0 [9/30]
シャーリー「んー?ルッキーニ、今日も調子悪いのか?顔赤いぞ」
ルッキーニ「うぇ…!?そ、そうかな…ひゃっ…だ、大丈夫、だよ」ズズズー
シャーリー「ふーん。だったらいいけどどな。あんまり無理すんなよ。もぐもぐ…
ごちそうさまー」
ルッキーニ「う、うん…ありがと……は…ぁ」
リーネ「……」ズズズズ
227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 21:23:41.42 ID:NKKYj5/k0 [10/30]
~早朝~
コンコン…ガチャ
ルッキーニ「芳佳、おはよー」
芳佳「あ、ルッキーニちゃんおはよう!」
昨晩の約束通り、みんなが起きる前にルッキーニは芳佳の部屋にやって来た。
ルッキーニ「この時間に用事ってなーに?もしかして…その…ち、治療…?」
ほんの少し期待を込めた目で芳佳に質問する。
芳佳「うん、そうだよルッキーニちゃん。ほら、これ」
そういうと芳佳は小さな機械を取り出す。
228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 21:30:32.79 ID:NKKYj5/k0 [11/30]
ルッキーニ「あ、そ、それ…」
それは初日で使用された「医療機械」に酷似した物体だった。初日の治療を思い出して、思わず胸を抑えてしまう。
ルッキーニ「あれ?でもそれ、ちょっと違うよ?」
しかし前回とは異なる部分もあった。コードが出ていない。ということは、振動するものじゃないのだろうか。
芳佳「これね、こうするんだよ」
そういうとリモコンを取り出し、スイッチを入れる。とたんに機械は強烈に震えだした。
ルッキーニ「ふぁ、うわぁ…」
その淫靡な振動を見ているだけで、ほんの少し体温が上がるのを感じた。
芳佳はスイッチを切ると、ルッキーニの前にしゃがみこんだ。
芳佳「ほら、ルッキーニちゃんズボン脱いで?今日はまだ濡らしちゃったら困るし」
ルッキーニ「え、う、うん」
ルッキーニはいわれるままにズボンを下ろし、足を抜く。可愛らしい下半身があらわになった。
229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 21:41:09.51 ID:NKKYj5/k0 [12/30]
淫獣(医)「じゃあ、時間もないし。はやく済ませちゃおうか」
ルッキーニに邪魔な裾を持ち上げさせると、足の間に指を滑り込ませる。何度か指を往復させるだけで、早くもそこは熱くなってきた。
ルッキーニ「にゃぁ……はぁ…」
ルッキーニはシャツの裾を握りしめたまま、恍惚の表情を浮かべる。
ルッキーニ「ね、ねえ芳佳ぁ…た、立ってられなぃ…」
淫獣(医)「しょうがないなぁ、ルッキーニちゃん。ほら、こっち」
ルッキーニをベッドに四つん這いの姿勢で寝かせると、医療機械を口に含む。
ルッキーニ「ひゃぁっ」
そのまま淫穴に口を近づけると、器具を押しだした。舌でさらに奥まで押し込む。
232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 21:51:15.80 ID:NKKYj5/k0 [13/30]
淫獣(医)「ん、ちゅ…。じゃ、次はこっちね…」
そういうと後ろの穴に指を押しあてる。唾液と淫液で濡れた指は、少しの抵抗をうけつつもゆっくりと奥に進んだ。
ルッキーニ「ふゅうぅぅぅぅぅぅぅ…」
ほぐす様に指を動かす。それなりになれたのを感じると、もう一つの道具を盗み出した。いくつもの珠が紐でつながれている。
それを一つ一つ押しこんでいく。
ルッキーニ「はっ、ひゃ、はぁ、にゅぅ、にゃっ」
一つ一つ押しこむたびに大きく反応する。
ルッキーニ「あ…、あ、おなか、いっぱいになってる…」
すべての珠を入れ終わると、淫獣はルッキーニに元通りズボンをはかせた。
淫獣(医)「それでね、こうすると…」
淫獣はそういうと手元に持った二つのスイッチを入れた
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!!
ルッキーニ「うじゅぁ!?あ、あぁあ、あ、あああ」
前と後ろ、二つの器具が激しく震える。特に後ろは振動しながら、珠同士がカチカチとぶつかりあう。
234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 22:02:51.30 ID:NKKYj5/k0 [15/30]
ルッキーニ「あ、あ、にゅぁぁあああ、はぁぁぁああ」
ルッキーニはベッドの上で伏せたまま、持ち上げたお尻を切なそうに左右に振る。
淫獣(医)「……っは、だめだめ」
もだえるルッキーニの可愛らしさに魂を持っていかれる直前に淫獣は我に返った。スイッチを操作し、振動を弱くする。
ブブブブブブブブブブブ
ルッキーニ「ふぁあ…ふぃ…」
なんとか我慢できる程度の振動になると、ルッキーニはほっとしたように息をもらした。腰はまだ無意識にピクピクと跳ねてはいるが。
淫獣(医)「じゃ、ルッキーニちゃん。今日はそれ、ずっと入れとかなきゃだめだよ」
ルッキーニ「え、ええええええええええええええええええええ!?」
237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 22:14:20.38 ID:NKKYj5/k0 [17/30]
そして今に至る。すぐにイってしまうほどではないが、微弱な振動がずっと二穴をし続けていく。
ルッキーニ「うぅ…はぅ…」
すでにルッキーニの頭は下半身から送られてくる快楽信号と、誰かにばれてしまうかもしれない恐怖でいっぱいだった。
ルッキーニ「さ…、さっき大丈夫だったよ、ね…多分…」
シャーリーが心配っしてくれるのは嬉しいが、もしばれてしまったら…。
ルッキーニ「そ、それよりもこの後飛行訓練だ…いかなきゃ…」
ルッキーニは何とか立ち上がると、ふらふらと食堂を出て行った。
239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 22:24:18.26 ID:NKKYj5/k0 [18/30]
~基地近海上~
坂本「それでは、模擬戦闘を開始する!
今回はペイント弾を用いる。チームは宮藤、シャーリー、バルクホルン。リーネ、ルッキーニ、ペリーヌだ」
着弾2発で離脱だ。では、開始!!」
号令を合図にそれぞれに散開する。
バルクホルン「私が先陣を切る!宮藤は私の二番機!リベリアンは援護!」
芳佳「はっ、はい!」
シャーリー「ったく、しょーがないかっ」パ、パ、パ、パ、パ
バルクホルンが加速、それに芳佳が続く。シャーリーはその場で制動をかけると、相手チームを狙って発砲を開始する。
240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 22:27:36.76 ID:NKKYj5/k0 [19/30]
ペリーヌ「ルッキーニさん、リーダーをお願いします。私が後続に。リーネさんは狙撃で牽制をお願いしますわ」
ルッキーニ「え、あ、う、うん…わかった!」
リーネ「……はい」
ペリーヌ(?二人も何だか様子がおかしいですわね…)
ルッキーニは大きく弧を描きながら加速していく。ペリーヌもそのあとについて加速。リーネはその場で制止し、ライフルをかまえた。
2組4人が空中で何度も円形を描く。バルクホルンがルッキーニに向けて斉射するも、ぎりぎりのところで潜り抜ける。
ルッキーニに注意がいくバルクホルンに向けてペリーヌが発砲するも、芳佳が間に割り込んでシールドを展開する。
シールドを解除したところに飛んできたライフル型のペイント弾をすんでのところで芳佳はかわした。
その後も模擬戦闘は拮抗し、何度かの休憩をはさみながら正午まで続いた。
241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 22:37:42.80 ID:NKKYj5/k0 [20/30]
坂本「よし、それではここまで!昼食だ、帰還するぞ」
そういうと、坂本少佐は先導して基地へ向かった。
ペリーヌ「ねえ、ルッキーニ?今日調子悪いんですの?何だか反応が遅れてましたわよ」
ペリーヌが近付いてきて、ルッキーニに聞いた。
ルッキーニ「あ、ぅえ、そ、そうかな?も、もしかしたらお腹すいたせいかも!ハハ…」
ペリーヌ「まったく、ちゃんとしてもらわないと困りますわ…」
それだけ言うとペリーヌは坂本少佐のほうへと向かっていった。
ルッキーニ「あ、ぅう……はぁ、ぁん」ハァ…ハァ…
何とか答えたものの、正直もう限界だった。じりじりと焦がされた官能の火が、蓋をこじ開ける寸前まで来ている。ズボンが湿っているのも感じていた。
模擬戦でもなんとかよけていたものの、動くたびに中でこすれてしまって、絶頂の寸前まで押し上げられていたのだった。
それにリーネも調子が悪いようだった。今日は幾度かフレンドリーファイアを起こしかけていた。寸前で交わしたものの、それも強い刺激になってしまっていた。
244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 22:50:16.21 ID:NKKYj5/k0 [21/30]
数分後、全員基地へ到着した。
ルッキーニは滑走路に一番最後に入ってきた。
自分のストライカーパックのハンガーのそばに芳佳が、出入り口のそばにシャーリーがいるのが見える。
(な、何とかだいじょうぶだったよぅ……で、でも、限界…)
やっとの思いでストライカーパックを固定し、両足を抜いた。
ハンガーに着地してほっと一息ついた瞬間。
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!!!
ルッキーニ「にゃああああ、ふぅふぅぅぅいぅぅぅぅっぅぅぅぅぅぅ!!」
急激に強くなった振動に膣と直腸を揺さぶられ、一気に絶頂へと達し、その場にへたり込む。
シャーリーが近くにいることに気づき両手をあてて声を抑えるもすでに遅く、あわてた顔で近付いてくる。
ルッキーニ「ふっぅぅ、ひゃぅうううあ」
何とかしなければと思うが、絶頂が止まらなくなってしまっている。いつの間にか始まった失禁も止まらない。
それよりも、シャーリーにばれるかもしれないと思った瞬間、恐怖とはまた別の感覚が背筋を走るのを感じた。
246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 23:01:37.08 ID:NKKYj5/k0 [22/30]
シャーリーがこちらへとたどり着く前に芳佳が近づいてきて、ルッキーニに肩を貸して立ち上がらせる。
芳佳「大丈夫?ルッキーニちゃん」
シャーリー「おい、宮藤!ルッキーニは大丈夫か!?」
芳佳「私、このままルッキーニちゃんを医務室に連れて行きます!シャーリーさんはみんなに報告をお願いします!」
シャーリー「あ、ああ!わかった!芳佳、ルッキーニを頼むぞ!」
強い剣幕で芳佳が言うと、シャーリーは格納庫の外へ駆けて行った。
それを見届けると、芳佳はスイッチを切り、ルッキーニを連れて医務室へと歩き出した。
芳佳「気持ちよかった?ルッキーニちゃん……」
ルッキーニ「うぅ…うん…。怖かったけど……す…すご、かった…」
芳佳が耳元でそっとささやくと、ルッキーニはろれつの回らない声で答えた。
248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 23:11:21.29 ID:NKKYj5/k0 [23/30]
゚タパタパタパタ…バン!
シャーリー「ルッキーニ!大丈夫か!?」
坂本少佐たちに報告すると、シャーリーは大急ぎで医務室へとむかった。
勢いよく扉を開けると、ベッドに横たわるルッキーニ。そのそばに付き添う宮藤が視界に入った。
シャーリー「み、宮藤、ルッキーニは、大丈夫か」
息を整えながら尋ねる。
芳佳「ただの風邪みたいです。薬を飲ませて寝かせました」
それを聞いて体から力が抜ける。
シャーリー「あ、あぁ…なんだ、驚かせやがって」
249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 23:15:53.16 ID:NKKYj5/k0 [24/30]
ゆっくりとベッドに近づき椅子に座ると、口まで毛布をかぶったルッキーニが、目をあけてこちらを見た。
シャーリー「馬鹿、やっぱり具合が悪かったんじゃないか…なんで私に言わないんだ」
言うと、ルッキーニは申し訳なさそうに眉根を寄せる。
ルッキーニ「だ、だって、迷惑掛けたくなかったんだもん……」
シャーリー「ばーか、何言ってるんだ…」
頭をわしゃわしゃと撫でる。少し体温が高く感じられる。やっぱり風邪のようだ。
シャーリー「大体、そんなの今さらじゃ…」
253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 23:24:59.60 ID:NKKYj5/k0 [25/30]
ルッキーニ「ひゃっ!?あ?」
シャーリー「!?どうした、ルッキーニ!?」
ルッキーニが急に体をはねさせた。思わず立ち上がる。
ルッキーニ「な、なん、ひゃぁ、でもないよ。ちょっと、咳を、我慢したら、へんなこえ、にゃ、出ちゃっただけ…ごほっ」
そういうと、幾度か咳をする。
シャーリー「なーんだ、何度も脅かすなよなー」ドサッ
ため息をつくと、再び椅子に腰を落とした。
シャーリー「全く……今度からは体調が悪くなったら絶対私に言うんだぞ、わかったか?」
ルッキーニ「んぁ…う、うん…はぁ、ん…わ、わかった、よぅ…」
具合はやっぱりそんなによくないようだ、苦しそうに何度かもだえる。咳なんて我慢しなくてもいいのに。
254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 23:32:57.22 ID:NKKYj5/k0 [26/30]
そのまましばらく無言でいたあと、宮藤が口を開いた。
芳佳「それじゃあ、シャーリーさん。もうルッキーニちゃんも眠らないといけないので」
シャーリー「そうだな、そうするか」
私がここにいても眠りにくいだろう。芳佳の言葉に従い、立ち上がる。
シャーリー「それじゃあちゃんと寝て、しっかり治せよルッキーニ」
それだけ言うとドアのほうへ向かう。
ドアまで来ると、見送りに来た宮藤に一言告げる。
シャーリー「ルッキーニのこと、頼むな」
芳佳「はい、任せてください」
その言葉にうなずくと、医務室を後にした。
256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 23:40:43.07 ID:NKKYj5/k0 [27/30]
シャーリーを見送りベッドのほうまで戻ってくると、淫獣はルッキーニの毛布をはいだ。
淫獣(医)「どう、ルッキーニちゃん。気持ちよかった?」
そこには、いつの間にか胸にも強く振動する器具をつけられ、一糸まとわぬ姿のルッキーニが横たわっていた。
この短時間で何度か達してしまったのだろう、ベッドには大きなシミができてしまっている。
ルッキーニ「き、気持ちよかったけど…怖かったよぅ…」
淫獣(医)「シャーリーさんに見つかりそうで?」
ルッキーニ「う、うん。怖かった……で、でも」
淫獣(医)「それも気持ち良かった?」グイ
まだ震える両胸のそれを抑える。
ルッキーニ「うん、うん!気持ちよかった!気持ちよかったのぉ!見つかりそうなのに……いっちゃったの!」
さらにルッキーニは絶頂に達する。我慢することなく、体がビクビクと跳ねあがる。
258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 23:48:32.52 ID:NKKYj5/k0 [28/30]
淫獣(医)「わかってるよ。だってルッキーニちゃん、とってもえっちな子だもんね♡」
淫獣は胸の器具を取り外す。と、同時に後ろの穴に入った数珠を、端をもって一気に引きぬいた。
ルッキーニ「うじゅぁぁぁぁっぁあぁぁぁあ!!うん!あたし、あたしえっちな子だから、きも、気持ちいのおオオおおおお♡」
一際大きく体をはねさせると、ルッキーニはより深い絶頂へと達した。膣口が収縮し、中からもう一つの器具も飛び出してきた。
それらを回収すると芳佳は、風邪の人間にそうするように、ルッキーニの全身をお湯につけたタオルで拭いてやった。
体力を大きく消耗したルッキーニの体に心地よい温かさがしみ込んでくる。
くまなく拭き終えると、あらかじめ脱がせておいた衣服を着せてやる。そのあとベッドの濡れた部分に乾いたタオルを敷き詰めた。
元通りに毛布をかぶせてやると、ルッキーニが袖を引っ張った。
260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 23:56:09.44 ID:NKKYj5/k0 [30/30]
芳佳「どうしたの、ルッキーニちゃん?」
芳佳がたずねると、ルッキーニはほんの少し申し訳なさそうな顔で答える。
ルッキーニ「あ、あのね芳佳……その、とっても、とっても気持ちよかった、けど」
袖を引く手に力が入る。
ルッキーニ「でも、怖かった……怖かったよぅ…本当に、怖かったよぅ」ポロポロ
そこまで言うと、涙をこぼし始めた。
芳佳はルッキーニをそっと抱き締める。
芳佳「うん、ごめんね、ルッキーニちゃん。ごめん。もうやらないよ」
ルッキーニ「ほ、ほんとう…?絶対?」
芳佳「うん、絶対。もうこの治療は終わり。私、ルッキーニちゃんが嫌なことはやらないから」
そういうと腕にさらに力を込める。
ルッキーニ「うん、ありがとう、芳佳……」
261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 00:04:18.87 ID:xgTUz0rh0 [1/39]
しばらくそうしたあと体を離した。
ルッキーニ「あ、でも!でもでも芳佳!」
そこでルッキーニがあわてたように言う。
ルッキーニ「あ、あたし、治療自体が嫌になったわけじゃないからね!だ、だから、あしたからも、治療、つづけて、ね……」
芳佳「うん、もちろんだよルッキーニちゃん」ニコ
笑いかけると、芳佳は立ちあがった。
芳佳「じゃ、私ももう行くね。今日は朝も早かったし、ルッキーニちゃん疲れてると思うから。ちゃーんと寝てないとだめだよ。今日は治療もなし!」
ルッキーニ「えー!芳佳のケチー!」
ルッキーニがぶーたれる。
芳佳「だーめ。ルッキーニちゃんほんとに疲れてるんだから。それにしっかり寝ないと、シャーリーさんも心配しちゃうよ」
ルッキーニ「う゛ー。わかった……」
262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 00:12:48.93 ID:xgTUz0rh0 [2/39]
それだけ言うとルッキーニは毛布の中に顔をうずめてしまった。
芳佳「お休み、ルッキーニちゃん」
最後に声をかけると、廊下に出た。
ルッキーニ「お休み……芳佳」
布団の中からくぐもった声が返って来るのを聞き届けると、ゆっくりと戸を閉めた。廊下を歩きだす。
芳佳「ルッキーニちゃん、ちゃんと寝てくれるといいなぁ。あ、シャーリーさんやみんなにも一応報告しなきゃ」
廊下をゆっくりと歩いていく。宿舎の手前まで来たところで、後ろから声をかけられた。
「芳佳ちゃん」
血液が凍りつくのを感じた。
昨日も今日も意図して話さないようにしていたが、とうとう立ち向かわないといけない時が来てしまった。
ゆっくりと振り向くと、返事をした。
芳佳「どうしたの、リーネちゃん」
265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 00:20:44.93 ID:xgTUz0rh0 [3/39]
生気のない瞳でリーネは言葉を続ける。
リーネ「わかってるでしょ、芳佳ちゃん……」
息が詰まる。
芳佳「ルッキーニちゃんの、こと」
リーネ「そうだよ芳佳ちゃん。ルッキーニちゃんにも、私とおんなじこと、してるよね」
芳佳「わかってたんだ」
リーネ「わかるよ。ルッキーニちゃん。芳佳ちゃんに可愛がられてる時の私と同じ顔してたもん……」
芳佳「……」
リーネ「ねえ、なんで?もしかして、ルッキーニちゃんのこと、好きなの……?」
芳佳「……そう、なんだと…思う」
268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 00:29:22.54 ID:xgTUz0rh0 [4/39]
リーネ「なんで……私のこと、好きじゃないの?」
芳佳「……好きだよ、私。リーネちゃんのこと」
リーネ「じゃあ、なんで…なんでなの…?なんで、私とルッキーニちゃんを、見る目が違うの……?」
芳佳「多分……ルッキーニちゃんへと、リーネちゃんへの「好き」は、別な「好き」なんだと思う」
リーネ「べつ……?」
芳佳「うん。こんな気持ちになるの、初めてだからよくわからないけど……心の中が、とても、あったかく、なるの」
リーネ「じゃあ、私への「好き」は……」
芳佳「皆への、好きの延長……なのかも、しれない……」
リーネ「なんで、そんな…」
芳佳「……それしかなかったから……」
リーネ「え?」
芳佳「……だって、リーネちゃん、とっても、優しくって…ずっと、私、リーネちゃんといっしょにいて、
リーネちゃんしか、みてなくなって、そしたら、リーネちゃんのこと、好きなのかもしれないって、おもいはじめて…」
270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 00:35:51.66 ID:xgTUz0rh0 [5/39]
言葉がうまく出ない。いつの間にか涙まであふれてしまっている。これは何の涙だろう。贖罪?恐怖?安堵?形にならない気持ちを乗せて、ぼろぼろ雫は滑り落ちる。
リーネ「意味が、わかんないよ…芳佳ちゃん」
そういうとリーネは芳佳の肩をつかむと、そのまま地面へ押し倒した。
芳佳「うぁっ……」
リーネ「なんで、なんで私じゃだめなの!?私、こんなに芳佳ちゃんのこと好きなんだよ!?」
そういうと、無理やり芳佳の唇に自分の唇を重ねてくる。
リーネ「んぅっ…ちゅ、はぁ。はむっ、ちゅる、ちゅぅ」
リーネの舌は芳佳の唇を押し開き、口内を凌辱する。唇を押し、歯を舐めとり、舌を絡め取ってくる。
芳佳「んん、えはっ、はぁ、んぅ、ぐぅ」
押し返そうにも、リーネのほうが上にいるうえに、力も強いので押し返すことができない。
口内にリーネの唾液が大量に流れ込んできて、咽そうになる。息がつまる寸前で、口が解放された。
272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 00:44:27.73 ID:xgTUz0rh0 [6/39]
芳佳「えほっ、ごほっ」
新鮮な空気を何とか肺に取り込むんでいると、リーネは口の周りを舐め始めた。
自分と芳佳の混ざりあった唾液を舐めとり、顎から、鼻にかけてまでを舐めとる。
リーネ「ん…ちゅ…は、芳佳ちゃん、芳佳、ちゃ…ぁん」
さらに耳のほうへ移動していく。耳からくちゅくちゅと卑猥な音がこじ入ってくる。
手はいつの間にか芳佳の胸と股間に当てていて、ゆっくりと撫で上げていく。
芳佳「い、やぁ…ふぅ…は…リーネ、ちゃん…」
リーネの指は芳佳の敏感な部分を的確に擦り上げてくる。芳佳が一番感じる方法で、気持ちよくさせてくる。
リーネ「芳佳ちゃん……こうすると……きもち、いいんだよね…んちゅ」
そう、リーネちゃんは知っている。私が教えたから。何処をどうすればいいのか全部、私が教え込んだから。
リーネちゃんがどうすれば気持ちよくなるのかを私は知っている。リーネちゃんを無理やり変えたから。そういう風に私がしたから。
私の一方的な愛を満たすために。愛なのかすらわからない気持ちを満たすために。私が。
273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 00:50:01.37 ID:xgTUz0rh0 [7/39]
芳佳「ごめん……ごめんね、リーネちゃん…ごめん…」
そんな言葉も聞こえているのか、いないのか。芳佳への「奉仕」をリーネは続ける。
リーネ「ん…ふ…芳佳ちゃん…芳佳ちゃん…」
その時、そう遠くない場所から一つの声がした。
「おおーい、宮藤ー?」
リーネの体がこわばる。奉仕の手も止まった。
その隙にリーネの下から体を引き抜くと、衣服を直しながらその声のほうへ駆けた。
後ろを振り向くと、リーネはいまだ茫然とした状態で座り込んでいた。
(本当にごめんね……リーネちゃん)
274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 00:59:26.85 ID:xgTUz0rh0 [8/39]
声の主はバルクホルンだった。
芳佳「どうしたんですか、バルクホルンさん」
バルクホルン「おお、こんなところにいたのか宮藤。いや、大丈夫か気になってな。様子を見に来たんだ」
芳佳「あ、はい。ただの風邪だったみたいで、今は安静にしてますから大丈夫だと」
バルクホルン「いや、ルッキーニのことは聞いた。私が心配なのは宮藤、お前だ」
芳佳「え、私、ですか?」
バルクホルン「ああ、今もだが、最近のお前はひどく悩んだ顔をしている」
芳佳「そんなことありませんよ、私、全然……」
バルクホルン「無理をするな宮藤。何とか隠そうとしているようだが、少なくとも私にはわかる。何をそんなに悩んでいる」
芳佳「悩んでません!私は、悩みなんかありません!!」
思わず声を荒げる。直後にしまった、と思うもどうすることもできない。
バルクホルン「……そうか、私では力になれないことらしいな」
バルクホルンさんが悲しそうな顔をする。何かうまく逃げなければいけないのに、私の口は声を発しない。手も動かない。
275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 01:08:49.33 ID:xgTUz0rh0 [9/39]
いつもの調子はどうしたんだろう。甘い言葉を吐きちらして、下種に体をまさぐり、相手の心を捻じ曲げる。
そんなくだらないこと。いつもやってたのに、できない。
ぽすっ
顔が柔らかい感触に包まれる。
バルクホルン「昨日もこうしたな。そしてその時もお前は大丈夫っていったんだ」
ぎゅ、と強く抱きしめられる。私は胸もお尻も触らず、されるがままになっている。
バルクホルン「宮藤、昨日みたいなごまかしはもうよせ。私が力になれないならそれでもいい。
だが昨日みたいなのは、その、正直恥ずかしいんだ。それに、あんな嘘は、辛い」
芳佳「バルク、ホルン、さん……」
277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 01:15:44.38 ID:xgTUz0rh0 [10/39]
そこまで言うとバルクホルンさんは体を離した。
バルクホルン「今回のことでは私は力になれないのはわかった。だがな宮藤、何か悩むことがあって、私が力になれるときは必ず言え。
私はお前のために、全力で応えよう。もちろん、お前の姉としてな」
芳佳「はい……ありがとうございます。バルクホルンさん。ううん……お姉ちゃん。それと、ごめんなさい」
バルクホルン「はっはっは、気にするな。私はいつでもお前の味方だ。それではな、宮藤。お前の悩みが消えることを祈ってるぞ」
それだけ言うと、バルクホルンさんはいってしまった。
私はまた溢れかけた涙をぬぐうと、リーネちゃんの場所へと引き返した。
しかしそこにもうリーネちゃんはいなかった。
279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 01:23:01.41 ID:xgTUz0rh0 [11/39]
結局その日、リーネちゃんと話す機会はなかった。
リーネちゃんを見失った後、とりあえずシャーリーさんや他のみんなに、ルッキーニちゃんが医務室で眠っていることを伝えた。
ルッキーニちゃんは夕食には出てきて、いつも以上に大量に食べていた。シャーリーさんもほっとした表情でそれを見ていた。
しかし、その席にもリーネちゃんは現れなかった。
ペリーヌさんが部屋へ夕食を持っていくと、受け取ったそうだった。体調が悪い、と言っていたらしい。
皆はルッキーニちゃんの風邪がうつってしまったものだと思い、納得していたが、私だけは本当のことを知っていた。
それが原因で、今夜はペリーヌさんはリーネちゃんとは別の部屋で眠ることになった。坂本さんの部屋で寝ることになり、ペリーヌさんは飛び上がって喜んでいた。
就寝前にリーネちゃんの部屋へ行き、ドアをノックしてみたが、返事はなかった。声をかけてみてもダメだった。
一時間ほどそうしていただろうか。何も返事のないドアに最後にもう一声だけかけると、私は部屋へ戻った。
「おやすみ、リーネちゃん」
281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 01:31:35.01 ID:xgTUz0rh0 [12/39]
部屋に戻ると、そのままベッドへと倒れこんだ。寝返りを打つと天井を見上げたまま独り語散る。
「こんなに静かなの、久しぶりだな……」
はじめてルッキーニちゃんと一緒のベッドで寝てからまだ3日しか経ってない。それなのにもう何年も一緒にいるかのような錯覚に陥る。
(私、ルッキーニちゃんのこと、好きなんだ……)
今日リーネと話したことで、はじめて自分の気持ちがなんなのかを知った。温かくて、熱くて、優しくて、でも、怖くて、不安な気持ち。
そして、リーネに今まで自分が抱いていたものとは違う気持。
(ごめん、リーネちゃん……)
まだ自分は彼女に謝れていない。私の言葉は彼女に届いていない。
それに、ルッキーニちゃんにも、嘘をついている。彼女は自分を信じきっている。多分、好いてもいてくれる。
もし嘘だといっても、彼女は自分を好いてくれるのだろうか。あの笑顔を、向けてくれるだろうか。
しかし、言わなければならない。それがリーネちゃんへの、贖罪でもあるから。ルッキーニちゃんへの、懺悔でもあるから。
思考はぐるぐると渦を巻く。
そのまま深海に沈むように、私の意識は堕ちて行った。
4日目終了
284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 01:40:32.63 ID:xgTUz0rh0 [14/39]
エーリカ的5日目予告
眠い。でも今日は朝からなんか騒がしいな。
トゥルーデもいないし……今日は私を起こさなかったのかな?珍しい。
そういえば昨日、なんかトゥルーデ寂しそうだったな。もしかして、泣いてたのかな。
なんかあったのかな?そういえば昨日はリーネもルッキーニも変だったな。
風邪って言ってたけどなんか違う気がするんだよなー。
まあ、いいか。眠いし、もうひと眠りしよ…。
320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 21:00:03.04 ID:xgTUz0rh0 [18/39]
5日目
今日、すべての決着をつける。リーネちゃんとも、ルッキーニちゃんとも。
覚悟を決めると、芳佳は部屋を出る。
扉を開けると、褐色の弾丸が飛び込んできた。
ルッキーニ「よーしか、おはよー!」ズドーン
芳佳「う、うわった!る、ルルルルルッキーニちゃん!?お、おはよう!」
倒れそうになるのを押しとどめて、挨拶を返す。完全に不意を突かれて、声が裏返ってしまっている。
芳佳「ど、ど、ど、どうしたの。こんな朝早く」
ルッキーニ「べっつにー、ただ芳佳におはようが言いたかっただけ!一緒に食堂いこっ」ニヒヒ
そういうと芳佳の手を取って歩き出す。
芳佳「え、う、うん……」
それにしたがって芳佳も歩き出す。完全に出鼻をくじかれてしまった。ドアの内側で決めたはずの覚悟もどこかへ行ってしまっていた。
322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 21:11:59.35 ID:xgTUz0rh0 [20/39]
~朝食~
ペリーヌ「こ、これは一体なんですの?」
芳佳「え、鯖の塩焼きですけど」
ペリーヌ「そっちではなくて、この緑の液体のことですわ!」
坂本「これは扶桑で、健康のために飲まれる飲料だ。青汁という。私の手作りだ」
ペリーヌ「そ、そうでしたか…少佐の…。ゴ、ゴクリ」
バルクホルン「む、に、苦いな……」
ルッキーニ「にゃ!くさのあじがする…うぇー」
坂本「まあ、原料は草といえば草だからな。だが、体にはとてもいいぞ」
ミーナ「おかわりー♡」
323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 21:29:13.36 ID:xgTUz0rh0 [21/39]
芳佳(リーネちゃん……今日もいない…。ハルトマンさんは寝てるんだよね、きっと)
芳佳「あ、あの。ペリーヌさん、リーネちゃんの様子は……」
ペリーヌ「あ…あさ一度見てきましたが……まだ体調が悪いようでしたわ。
朝食はあとで取ると言っていましたけど……うぅ、苦いですわ…でも、少佐のため……」
芳佳「そうですか……あ、私リーネちゃんのお見舞いに行きます。ごちそうさまでした」
食器を片づけると、食堂を後にした。
リーネの部屋につくと、扉をノックして声をかける。
芳佳「リーネちゃん……聞こえる?私だけど」
返事はない。
芳佳「リーネちゃん、私、本当にリーネちゃんに悪いことをしたんだと思う。好きって気持ちを勘違いしたまま、ひどいことをしちゃったと思う
でも、やっぱり私、今の自分の気持ちに嘘がつけない。……私、ルッキーニちゃんのことが好き。
私を許してくれなくてもいい。でも、それだけはいいたくて……」
そこで言葉を切る。相変わらず反応はない。何となく嫌な予感がした。
326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 21:31:28.57 ID:xgTUz0rh0 [22/39]
芳佳「リーネちゃん?」
もう一度ノックするとノブをひねる。思い切って部屋の中へと入った。
芳佳「あれ……?」
部屋の中にはリーネの姿はなかった。ものけのからである。手をつけられていない朝食のみが置いてある。
芳佳「リーネちゃん、どこ?」
部屋の中を探しまわるも見つからなかった。まさかと思い窓の外も見たが、その下の地面にも彼女はいはなかった。
一瞬よぎった最悪の光景が稀有であったことを知り、ほっと一息つく。
芳佳「でもリーネちゃん、どこいっちゃったんだろう」
呟くと、芳佳は部屋を後にした。
331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 21:47:07.69 ID:xgTUz0rh0 [24/39]
自分の部屋へ戻ると、ルッキーニが部屋の前にいた。
ルッキーニ「あー、芳佳!」
ルッキーニは芳佳を見ると、飛びついてくる。
芳佳「ルッキーニちゃん、どうしたの?」
ルッキーニ「はい、これ」
そういうと綺麗に輝く石を取り出すと、芳佳に手渡した。
ルッキーニ「えっへへー。さっき虫探してたら見つけたの。芳佳にあげよーと思って。綺麗でしょー」
そういうとニコニコと笑う。
芳佳「う、うん。ありがとう。ルッキーニちゃん」
とりあえず石を胸ポケットに入れると、ルッキーニを部屋に入れた。
335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 21:59:46.83 ID:xgTUz0rh0 [25/39]
いつものようにベッドに腰かけさせる。
言わなければならない。彼女に。すべてが嘘であったことを。自分がどれほどひどいことを彼女にしたのかを。
しかし、声が出ない。鉛を飲み込んだように、のども肺も重く感じる。
こんなに苦しいのなら、なぜ、好きになってしまったんだろう。
あの日が間違いだったのだろうか。あの日、余計なことを考えなければ自分は今も何も考えずにいられたのだろうか。
でも、止められない。もう、どうしようもない。
しばらく無言でいると、ルッキーニが不安そうな顔で聞いてきた。
ルッキーニ「芳佳……あたしまた、芳佳が悲しくなることいっちゃった?」
芳佳「う、ううん……そんなこと、ないって」ニコ
ルッキーニ「なーんだ、よかった…」
無理やりに笑顔を作る。それを見てルッキーニは心底ほっとした顔をする。
336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 22:12:20.78 ID:xgTUz0rh0 [26/39]
……やっぱり、これほど純粋に自分を信じる彼女にこれ以上うそをつけない。
芳佳「あ、あ、あのね、ルッキーニちゃん……私、ルッキーニちゃんに言わなきゃいけないことがあるの」
無理やりに声を引きずり出す。のどが粘つく。顎が重い。心にも鎖をぶら下げているよう。
ルッキーニ「んー、なーに?あ、まさか……い、今から……?」カァァァ
ルッキーニちゃんが赤くなる。「治療」の想像をしているのだろう。本当は何の意味もない嘘だらけの行為。私の欲望を満たすための凌辱。
それなのに全く疑わないで、されるがままになる、馬鹿な子。でも、大好きな子。
芳佳「ううん、ちがうの、ルッキーニちゃん。私、本当はね、私、私……!」
言わなきゃ。どんな結末になっても。そうしないと、きっと、ルッキーニちゃんは……
芳佳「私!」
バルクホルン「宮藤いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」ダッダッダッダッダ、バーン!
ルッキーニ「」
芳佳「」
337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 22:23:43.97 ID:xgTUz0rh0 [27/39]
扉を開けてバルクホルンさんが飛び込んできた。
あっけにとられていると、思い切り方を捕まれた。
バルクホルン「み、宮藤、ルッキーニ、無事だな!?」
ルッキーニ「え、う、うん」
芳佳「お、落ち着いてくださいバルクホルンさん。いったいどうしたんですか」
バルクホルン「あ、ああ、リーネが、リネット・ビショップが格納庫で武器を奪って暴れている!」
芳佳「!?リーネちゃんが!?」
バルクホルン「ああ、原因がわからない。だが、お前とルッキーニの名を呼んでいる……お前たちは危険だから非難していろ」
芳佳「で、でも!」
バルクホルン「ミーナや少佐、ペリーヌは不意を突かれて負傷してしまった。今はリベリアンが何とか食い止めているが、そう持たないかもしれない……
うかつだった。まさかリーネがこれほどの素質を持っていて、しかもそれを私たちに向けてくるとは……」
342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 22:31:35.72 ID:xgTUz0rh0 [28/39]
~格納庫、少し前~
格納庫では数人が茶を飲んでいた。
坂本、ミーナ、バルクホルン、シャーリー、ペリーヌである。
今日はシャーリーのストライカーのカスタムに関する試運転をしていて、その見学ついでにみんな集まってお茶を飲んでいたのである。
坂本「うん、今日もなかなか調子がいいようだな」
シャーリー「ええ、これなら、安定してあの速度を出せる日も近いかもしれませんね」
バルクホルン「ふん、そんなことしなくてもジェットストライカーさえあればだな」ズズー
ミーナ「トゥルーデ、その話は無しになったはずよ。まだ未練があるの?」
バルクホルン「う。そういうわけではないんだが……」
ペリーヌ「そういえばシャーリー大尉、ルッキーニがいないみたいですけど」
シャーリーの計器をいじる手が一瞬止まる。
シャーリー「ああ、そうだな。多分虫でも探してるんじゃないかな」
そういうと再び計器をいじりだす。
345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 22:46:10.17 ID:xgTUz0rh0 [30/39]
坂本「珍しいな。このときはいつもいるのに」
そこまで言った時、格納庫に発砲音が響いた。ほぼ同時に坂本少佐が椅子から崩れ落ちる。
さらに連続で4発。
ミーナも倒れ、バルクホルンがその場を飛び退る。ペリーヌも何とか物陰へと隠れる。シャーリーの目の前の計器が弾けた。
バルクホルン「敵襲か!?どこだ!?」
敵の影を探すが何処にも見当たらない。その代わり、リーネがハンガーの陰から姿を現した。
ペリーヌ「リーネさん、ここは今危ないですわ!」
比較的近い位置にいたペリーヌがリーネに駆け寄る。しかし、鈍い音とともにペリーヌはその場で崩れ落ちた。
346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 22:52:12.81 ID:xgTUz0rh0 [31/39]
リーネはまだ煙を発するブレンMk.Iをかまえていた。
バルクホルン「な、リーネ!?お前がやったのか!?」
大声で叫ぶも全く反応が無い。みんなの状況を回しみると、どうも死んではおらず、気絶しているようだ。
リーネ「芳佳、ちゃん……ルッキーニ、ちゃん……」
バルクホルン「なんだ……?様子がおかしい。宮藤とルッキーニを探しているのか?」
どうしようか逡巡していると、物陰からシャーリーが飛び出した。両手にはトンプソンM1を抱えている。そのままリーネに向けて発砲する。
バルクホルン「なっ!?リベリアン?!」
シャーリー「よくわからんが宮藤とルッキーニが狙いらしい!二人を避難させろ!ここは私が足止めする!!」
フルオートでばらまきながらシャーリーが叫ぶ。その弾はリーネの出したシールドにより、すべとその場にたたき落とされていた。
シャーリー「心配するな!弾倉にはスタン弾を装填してある!早く行け!」
バルクホルン「……わ、わかった!無理はするな!」
そういうとバルクホルンは格納庫から飛び出して行った。
それを生気のない目で一瞥すると、リーネは再びシャーリーに向き直った。
351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 23:00:28.91 ID:xgTUz0rh0 [32/39]
リーネ「シャーリーさん、どいてください……」
シャーリー「はっ、悪いができない相談だ!」
言いながら、乱射を続ける。
リーネ「そうですか。せっかく皆みたいにスタン弾で気絶させようと思ったのに」
そういうとリーネはシールドを張ったまま、手にしたブレンガンの弾倉を器用に片手で交代すると、そのままシャーリーのほうへ向ける。ためらわずに引き金を引いた。
シャーリー「うあっ!」
思わず両手を銃から離し、前方へ向ける。シールドを展開し、防御した。
鈍い音とともに弾丸が止まる。そこで動きを止めていたのは実弾だった。
思わずぞっとする。
シャーリー「ど、どういうつもりだ!?リーネ!!」
そぐそばの柱に身を隠し、腕だけ出して発砲する。
353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 23:06:58.61 ID:xgTUz0rh0 [33/39]
リーネ「どいてください、シャーリーさん。私は芳佳ちゃんとルッキーニちゃんに用があるんです」
声の途中で発砲音。石の柱が削れていく。
シャーリー「あってどうするつもりだ?その鉛玉を二人に向けたりなんかでもするのか!?」
リーネ「そんなわけないじゃないですか。私が芳佳ちゃんを撃つなんて。殺すのはルッキーニちゃんだけですよ。ルッキーニちゃんを殺して、私が芳佳ちゃんの一番になるんです」
変わらぬ調子で「殺す」という言葉を発する。その平淡さに恐ろしさを感じる。
シャーリー「くそっ!」
最悪のジョークがあたってしまった。
シャーリー「だったら、行かせられないなあああああああああああああ!!!」
柱の陰から飛び出し一気に距離を詰める。リーネが発砲してくるも、シールドで止める。もう一度リーネが引き金を引く。
発射された弾丸は、シールドで止まっている弾丸に直撃し、押し込む。貫通した弾丸が、シャーリーの肩を打ち抜いた。
シャーリー「うあぁぁぁぁあ!」
思わず絶叫を上げてしまう。しかし、そこで足を止めない。身をひるがえし、そばの柱へ再度隠れる。
357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 23:18:41.93 ID:xgTUz0rh0 [34/39]
リーネ「なんでですか……」
シャーリー「あぁ?」
リーネ「なんで、邪魔するんですか!?」
リーネの絶叫がこだまする。
銃撃はやんだようだ。警戒しつつ柱の陰から体を出す。
シャーリー「ルッキーニを殺すんだろ?じゃあ、邪魔するにきまってるじゃないか」
肩が焼けるように熱い。それでも気丈に笑みを返す。
リーネ「なんで、ルッキーニちゃんを守るんですか……?」
シャーリー「きまってるじゃん。好きだからだ」
偽りのない気持ちを声に出す。
シャーリー「普通の好きじゃない、多分、もっと好きだ」
それは間違いなく、本当の気持ちだった。
359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 23:28:29.97 ID:xgTUz0rh0 [35/39]
リーネ「好き……?」
シャーリー「ああ、好きだ」
リーネ「好き……ふ、ふふ、は、あははははははははは」
可笑しそうリーネが笑う。その笑いは多分の狂気を含んでいた。
リーネ「好き、好きなんですね!ルッキーニちゃんのことが!!あ、はははははははははっ!」
シャーリー「何が可笑しい」
リーネ「だ、だって、くく……じゃあ、あなたの好きなルッキーニちゃんが、ここ数日どんなことをしてたか教えてあげましょうか!?」
シャーリー「何……?」
リーネ「あなたが大好きなルッキーニちゃんが、芳佳ちゃんと何をしていたか!!」
シャーリー「……」
362 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 23:41:02.74 ID:xgTUz0rh0 [36/39]
リーネ「ルッキーニちゃんはね、芳佳ちゃんと性行為をしてたんですよ!!毎晩!毎晩!」
「あの胸も、股間も、穴という穴は全部芳佳ちゃんに弄られ尽くして、開発されたんです!!」
「もうルッキーニちゃんの体で芳佳ちゃんの触ってないところはないと思いますよ?
芳佳ちゃん、徹底的ですから。ほら、昨日ルッキーニちゃん具合悪そうだったでしょ?
あれも芳佳ちゃんが調教してたんですよ!それで感じてたんですよ!!
その前の日も、前の日も、ルッキーニちゃんは部屋を抜け出して、芳佳ちゃんに会って、調教されて、イき狂ってたんですよ!」
「全部、全部、ぜえええええええええんぶ!!汚れちゃってるんですよ!!そして心も、芳佳ちゃんのものなんです!!
あなたのことなんか、全然思ってないんですよ!!!全然!!!!全然、思われてないんですよ!!!!!!」
そこまで言い切ると、肩で息をする。その瞳は赤く血走っている。
シャーリー「……知ってたさ」
365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 23:53:10.77 ID:xgTUz0rh0 [37/39]
リーネ「……え?」
シャーリー「知ってたよ。あいつが芳佳の所に行ってることも。芳佳がルッキーニに何かしてることも」
リーネ「……」
シャーリー「昨日もそうだ。医務室に行った時に気づいたよ。ああ、またなにかやってるんだな、って
付き合い長いんだ。なんとなくだけどな」
リーネ「じゃ、じゃあ……」
シャーリー「でもな、私は。それでもいいと、思ったんだ」
銃を落とした。妙に大きな音が格納庫に響く。
シャーリー「最初、なんか言おうと思った。でもな、あいつ。本当に幸せそうな顔してるんだ」
「芳佳と一緒にいるとき、芳佳と話してる時、心の底からそれを喜んでるんだ」
シャーリー「それを見たとき思ったんだ。ああ、これでいいんだって
だから、リーネ。私はルッキーニを守るよ。ルッキーニの幸せを、守る」
そこまで言うと、もう一度銃を拾い上げる。そのままリーネに向けた。
369 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/14(木) 23:57:56.30 ID:xgTUz0rh0 [38/39]
リーネ「なんでですか……なんで、そんなこと言えるんですか!?」
叫びながら発砲する。しかし、弾丸はすべてシャーリーの後ろへと通り過ぎる。
震える銃身を持ち直す。しっかりとシャーリーに向けるとまた叫ぶ。
リーネ「見てくれないんですよ!?その人だけを見て、自分のことは見てくれない!!それでもいいんですか!?」
シャーリー「私はな、リーネ。自分が本当にルッキーニを好きなのか、昔わからなかったんだ」
「同時期に配属されて、いつも一緒にいてな。それで、何をするにも一緒だった。そしたらある日思ったんだ。私はルッキーニのこと好きなんじゃないかってな」
リーネ「何を……!」
370 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 00:02:36.95 ID:c9+GZMjF0 [1/18]
シャーリー「まあ聞け。んで、そうなんだと思い込んだ。自分は好きだからルッキーニと一緒にいるんだって
でも、違ったんだよ……私は、一緒にいたことで、そう思い込んだだけだった。まあ、あいつと一度離れることがあってな、その時にわかったんだ
あいつに私は依存してただけなんだ、ってな。何も考えなくてもいい場所にとどまってただけなんだって」
リーネ「……でも、今」
シャーリー「ああ、今も好きだよ。今度は本当の好き、だ。そのあといろいろあってな。結局本気になってた
……リーネ。お前は、違うのか?宮藤しか知らない、宮藤しか見ない。それで宮藤が好きだと、思い込んでるんじゃないか?」
リーネ「違う!!違う違う!!!私は、私は、芳佳ちゃんが……!」
リーネの指に力が入る。その時、格納庫に大声が響いた。
372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 00:08:40.59 ID:xgTUz0rh0 [39/39]
ルッキーニ「だめえええええええええええええええええええええええええええええええええ」
ルッキーニが格納庫へ駆けこんでくる。
シャーリー「馬鹿!逃げろ!ルッキーニ!!」
・・
それが視界に入った瞬間、リーネは自分の血が止まるのを感じた。
何も考えずに銃を向ける。何も考えずに引き金に指をかけると、そのまま引き絞った。
ルッキーニ「え」
ルッキーニがこちらを振り向く。だがもう遅い。すでに凶弾は発射されており、寸分たがわずルッキーニへと向かう。
374 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 00:16:10.25 ID:c9+GZMjF0 [2/18]
だが銃弾はルッキーニへと届かなかった。その目の前に飛び出してきた一人の少女の心臓に、吸い込まれるように突き刺さった。
シャーリー「……よ」
ルッキーニ「芳佳ああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
ルッキーニの叫びが木霊する。
リーネ「わ……わた、私、わたし、よ、よ、芳佳ちゃん、を、芳佳ちゃんを……」
リーネがふらふらと芳佳へと近づく。芳佳の横まで来ると、その場にへたり込む。
ルッキーニ「芳佳!芳佳ぁ!」
ルッキーニが芳佳の体を強く揺さぶる。芳佳の左胸を中心に、赤いしみが広がっていく。
芳佳は目を開かない。ぐったりと横たわっている。
375 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 00:20:25.97 ID:c9+GZMjF0 [3/18]
バルクホルン「み、宮…藤…?宮藤!?」
バルクホルンがそこへたどり着いた。エーリカも一緒にやってきた。
二人の手によって芳佳は近くの軍事病院へ移され、すぐに治療が開始された。
すぐに坂本少佐たちも意識を取り戻し、ミーナを残し、病院で全員待機となった。
リーネ「ごめん……なさい…ごめん……なさい…」
リーネは壊れた機械のようにそれを繰り返す。ルッキーニもずっとうつむいたままだった。
坂本「しかし、宮藤とルッキーニがそういう関係だったとは……」
先に治療の終わったシャーリーからかいつまんだ事情を聴くと、それだけ言って坂本少佐も黙り込んだ。
376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 00:29:55.72 ID:c9+GZMjF0 [4/18]
いつの間にか、夜になっていた。
そして
軍医(医)「手術が、終了しました」
軍医が手術室から出てきた。
ルッキーニ「芳佳は!?芳佳は大丈夫なの!?」
ルッキーニが飛びついて、体を揺さぶる。
軍医(医)「い、いえ……今が山であります。傷は処置しましたが……本人の意識が……それに、脈も不安定で…」
それだけ聞くと、ルッキーニは手術室の中へ駆け込んでいった。
リーネ「芳佳ちゃん……!」
そのあとを追うようにリーネも走りだす。
バルクホルン「まて、リーネ!!貴様!!!」
それを追おうとするバルクホルンをシャーリーが制止する。
シャーリー「バルクホルン!リーネは大丈夫だ……行かせてやってくれ」
バルクホルン「リベリアン……わかった……」
377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 00:38:40.28 ID:c9+GZMjF0 [5/18]
ルッキーニ「芳佳ぁ!!」
リーネ「芳佳ちゃん」
手術室に二人が飛び込むと、中央の手術台に芳佳が寝ころんでいた。
その顔には生気が無く、死んでいるようにも見える。
ルッキーニ「ねえ、芳佳、起きて、起きてよ!!」
リーネ「芳佳ちゃん!!」
声をかけると、うっすらと芳佳の瞼が持ち上がった。
芳佳「リーネ、ちゃん……」
リーネ「芳佳…ちゃん?芳佳ちゃん!」
378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 00:43:29.41 ID:c9+GZMjF0 [6/18]
芳佳「ねえ、リーネちゃん……もし、私が死んじゃったら……誰か…代わりの人を、好きに、なれる…?」
リーネ「なに、いってるの芳佳ちゃん。無理だよ……そんなの無理に決まってるよ!」
芳佳「う…ん。そうなんだよ……だから、ルッキーニ…ちゃんを、殺しても……リーネちゃんを、代わりに……できない。
ごめんね、全部…私の、せい。私が……勝手に好きって思いこんだから……」
リーネ「ううん、違うよ……芳佳ちゃん…私たち、一緒にいすぎたんだよね…。自分達しか見てなくて、お互いに、勘違いしちゃってたんだよね……
わかってたのに……私、怖くて……一人になるのが……怖くて……」
芳佳「いいんだ……もう…いいの…ごめんね、リーネちゃん」
379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 00:47:02.77 ID:c9+GZMjF0 [7/18]
ルッキーニ「芳佳!芳佳ぁ!!」
芳佳は目だけをルッキーニのほうへ向ける。ルッキーニはぼろぼろと大粒の涙を流して泣きじゃくっている。
芳佳「ごめんね……私、ずっと、嘘、ついてた…。治療なんて……、全然、やってなくて…病気も、なくって……エッチなことも、全部、全部、私の欲で、やった、だけ…」
ルッキーニの手を、力の入らない手でぎゅっと握りしめる。
芳佳「でも……私が…ルッキーニちゃんを好きなのは…本当、だから……それだけは、本当…」
それだけ言うと、目を閉じた。
ルッキーニ「芳佳…?芳佳!芳佳ああああぁぁぁぁぁ」
380 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 00:49:44.33 ID:c9+GZMjF0 [8/18]
暗い。暗い。暗い。
真っ暗な中にいる。何も感じない。何もない。
まるで私みたい。嘘の仮面をかぶって、みんなに好かれるように作り変えて。
その挙句に大切な友達も、好きな人も、全部傷つけて。
そのまま地獄へ逃げていく、私みたい。
暗闇の中にほんの一筋の光が見える。
奥に立っているのは、好きだったひと、でももう私のことを嫌ってしまった人。
でも……私、本当に好きだった。ルッキーニちゃんのこと。
ルッキーニちゃんが呼ぶのが見える。そんなばかな。彼女は私をもう軽蔑した。そんなことはしない。
しかし、体は意に反してそちらへ向かう。私はもう死にたいのに。私はもういらないのに。
やめて、やめてよ。もうすぐそこに光が来ている。抵抗しようと伸ばしたその腕を、彼女が引っ張り上げた。
381 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 00:55:12.71 ID:c9+GZMjF0 [9/18]
芳佳「……」
目をうっすらとあけると、そこには白い天井があった。私は、生きているのだろうか。
体に重みを感じて顔を向けると、ルッキーニがベッドにうつぶせるように眠っていた。
周りには青汁の容器が転がっている。眠らないように飲んだのだろうか。
体を動かしたのに反応したのか、目をあける。
ルッキーニ「芳佳、芳佳ぁ……」
私と目が合うと、顔をゆがませると、ボロボロと涙を流し始めた。
382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 01:00:18.35 ID:c9+GZMjF0 [10/18]
ルッキーニ「よかった、よかった……芳佳。生きてて、よかった…」
しゃくりあげながら続ける。それは私の心に重くのしかかる。私は顔をそむけた。
芳佳「でも、ルッキーニちゃん……私、ルッキーニちゃんにあんなにひどいことしたんだよ
騙して、怖がらせて、私の思うままに弄んだ……。
それなのに、私は……」
つむいたまま離し続ける。
そこまで聞くと、ルッキーニは芳佳の手を強く握った。
ルッキーニ「気づいてたよ……」
385 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 01:03:16.66 ID:c9+GZMjF0 [11/18]
芳佳「え……」
思わずルッキーニの顔を見る。
ルッキーニ「あたしだって馬鹿じゃないんだもん、それぐらいとっくに気づいてた。
でもね、芳佳。芳佳の治療は…あ、治療じゃないんだっけ……。
芳佳にされるエッチなこと、すっごい恥ずかしくて、すっごい気持ちよくて、でもそれよりも、すっごい、すっごい、幸せだったんだよ。
芳佳が触ってくれる手が、口が、全部幸せだったの。触られるたびに幸せになって、芳佳の事が好きになって、だから。
あたし、あたし、もっと、もっと芳佳に触ってほしい、芳佳にえっちなこともしてほしい、芳佳に笑ってほしい
ねえ、だから、お願いだから、そんなこと、言わないで。芳佳…」
そこまで言うと、さらに激しく涙を流す。
388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 01:07:50.74 ID:c9+GZMjF0 [13/18]
芳佳「いいの?ルッキーニちゃん……こんな私なんだよ……?ルッキーニちゃんじゃなくて、リーネちゃんにもひどいことしてたんだよ?」
芳佳もいつの間にか涙を流していた。
ルッキーニは芳佳に顔を近づける。涙を流したまま見つめあう。
ルッキーニ「芳佳も言ったでしょ…、私には、芳佳の代わりなんていないの。私は芳佳じゃないと、だめなんだよっ♡」
そういってニカッと笑うと、思い切り芳佳に口づけた。
……好きな人とのはじめてのキスは、何だか苦い味がした。
えんでぃんぐ、てーま的な
391 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 01:10:02.25 ID:c9+GZMjF0 [14/18]
~病室外~
リーネ「よかったんですか、シャーリーさん」
シャーリー「そういうお前はどうなんだよ、リーネ」
リーネ「正直まだ未練はあります。でも、芳佳ちゃんすっごく謝ってくれました。本当にごめん、って。それに、芳佳ちゃんは、ルッキーニちゃんといるときが、一番かわいいから」
シャーリー「すきなひとの幸せを願う、か。なかせるねぇ」
リーネ「そういうのとは、ちょっと違いますけど。というか、それ言うならシャーリーさんのほうじゃないですか!もう……」
シャーリー「そうだっかなー?」
リーネ「そうですよ!……でも、シャーリーさんや芳佳ちゃんの言ってたこと、やっとわかりました。
…私今まで幸せの範囲を自分で狭くしてた気がします。芳佳ちゃんだけを見て、
芳佳ちゃんのことだけ考えてました。でも他にも目を向けてみれば、きっといろいろな幸せがあると思うんです
だから、他の人との繋がりも、いろいろ見つけて行こうって」
シャーリー「ふーん、いいことだ。んで、なんか見つかったのか?」
リーネ「え、そ、それはまだですけど」
シャーリー「そうか。……んじゃ、振られた者同士、付き合ってみる、てのはどうだ」
そういうと、ニヤリと口元を釣り上げる。
リーネ「……それも、いいかもしれませんね」ニコ
393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 01:11:28.91 ID:c9+GZMjF0 [15/18]
~バルクホルン、エーリカ部屋~
バルクホルン「……グスッ」
エーリカ「もー、いつまで泣いてんのさ、トゥルーデ。宮藤起きたんだからよかったじゃん」
バルクホルン「だって、だって私……宮藤の役に、全然立てなかった…
お、おねえちゃん、なのに……ぐす」
エーリカ「もー……、もしかしたら、芳佳今頃さみしがってるかもしれないよ
お姉ちゃんに会いたいーって思ってるかもしれないじゃんかー」
バルクホルン「はっ!……そ、そうだ。宮藤がさみしがっているかもしれない時に私は何をしていたんだ!
行くぞハルトマン!宮藤の見舞いだ!
……待ってろよ宮藤!お姉ちゃんが今いくぞ!」
エーリカ「もー、トゥルーデったらー……あはは」
394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 01:12:35.35 ID:c9+GZMjF0 [16/18]
~食堂~
ミーナ「本当によかったわね…宮藤さん」
坂本「ああ、まったくだ。ルッキーニのおかげかもしれんな。はっはっは」
ペリーヌ「ゴクッ…ゴクッ…」
ミーナ「でも、リーネさんの件…」
坂本「なに、ルッキーニのやつもシャーリーのやつも制裁なしといったんだ、問題ないさ」
ミーナ「そうね、それに軍法会議なんて起こしたら、それこそ上の連中の格好の的だもの」
坂本「そうだ。これで一件落着だ。はっはっはっはっは!」
ペリーヌ「ゴク…プハァ…まずい!もう一杯お願いしますわ少佐!」
ミーナ「あら…じゃあ私もおかわり♡」
坂本「ああ、いくらでもあるからな!どんどん飲め!」
395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 01:13:30.79 ID:c9+GZMjF0 [17/18]
~サーニャ、エイラ部屋~
エイラ「さーにゃ、さーにゃ!宮藤が起きたって!」
サーニャ「わぁ……ほんとに!?よかった、芳佳ちゃん……」
エイラ「ナ、ナァ。芳佳のお見舞いに行かないカ?」
サーニャ「うん……そうだねエイラ…。でもその前にもう一回……」
エイラ「モー、あと一回だけだかんナー…んちゅ…ん」
474 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 20:22:01.21 ID:hpndZEbh0 [3/28]
芳ッキーニ番外
~芳佳自室~
芳佳「じゃあ、ルッキーニちゃん、今日の治療、しよっか……」
ルッキーニ「え!うん……」カァ
事件から一月が経過していた。すでに芳佳も退院し、訓練には不参加ながら、基地での生活を再開していた。
そしてあいも変わらず「治療」を日課としていた。
ルッキーニもこれが治療でない事は分かっているが(もとより分かっていたが)、いつしか「治療」は二人の間で
隠語の用に使われるようになっていた。
芳佳「ほら、じゃあ全部脱いで……」
475 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 20:28:21.79 ID:hpndZEbh0 [4/28]
最近は治療の前に、ルッキーニを全裸にさせることが多かった。
自分から服を脱ぐと言う羞恥のためか、真っ赤にないながらモジモジと服を脱ぐルッキーニがとても可愛らしく、
ルッキーニも芳佳に凝視されるその感覚が気に入っていたためである。
ルッキーニ「あ、ちょ、ちょっと待って芳佳!」
しかし、今日はルッキーニが言葉をはさんだ。
芳佳「あ、え?どうしたのルッキーニちゃん?」
珍しい展開に芳佳は少々驚いたようすで聞き返す。
477 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 20:35:01.60 ID:hpndZEbh0 [5/28]
ルッキーニ「あ、あのね……今日は芳佳にお願いがあるの……」モジモジ
ルッキーニが小さな声でお願いしてくる。これも珍しいことだ。
ルッキーニ「あのね、いっぺんこうやってほしいの……」
思い切ったように言うと、ルッキーニは両手を背中に回して、顔を突き出す。
芳佳「え、う、うん……別にいいけど……こう?」
お願いの意味が分からず困惑しながらも、芳佳は言われたとおり両手をお尻のほうに持ってきて少し顔を前に出す。
ルッキーニ「う、うん、そう……そしたら、あの……目…つぶって……」
478 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 20:41:32.36 ID:hpndZEbh0 [6/28]
芳佳「え、うん」
そういって目を瞑りながら、芳佳は自分の体制の意味について考えてみた。
たったまま両手を後ろ手に回して、目を閉じて、顔を突き出している。これは、まさか
芳佳(こ、恋人キッス!?)
お互いに目を閉じてちゅっとやるあれなのだろうか?だとするとルッキーニが自分の方へキスしてくれると言うことだ。
芳佳(な、なんだかすごい緊張する……)
キスは病院以来でもいちゃついたときに時たましている。なんだかディープなのが多かった気がするが。
しかし、こうしてキスされるのを待つのはするよりも緊張してしまう。
芳佳「……」ドキドキ
481 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 20:49:50.64 ID:hpndZEbh0 [8/28]
途中で目を開けちゃおうか、とも考える。ルッキーイはキスをする時に必ず目を閉じてしまう。その顔もとても可愛らしい。
さらにあの唇、あのぷにゅとしたみずみずしい感触が触れてくると言うだけでとても興奮してしまう。
芳佳(まだ……?ルッキーニちゃん……早くあのぷにゅっとした唇を……ぷにゅっとした、ぷにゅとした……)
ガチャ
芳佳「え……?ガチャ?」
予想していた触感とは全く関係ない音が聞こえた。それになんか両腕が重いような?
ルッキーニ「よーしかっ。もう目、あけてもいいよっ」
482 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 20:58:23.78 ID:hpndZEbh0 [9/28]
芳佳「う、うん」
目を開ける。ルッキーニは目の前に座ってニヤニヤしていた。そこで両腕がうまく動かないことに気づく。
芳佳「る、ルッキーニちゃん?なにこれ……?」
腕を動かそうとううと、ジャラジャラと音が聞こえる。後ろ手なので見えないが、わっかのような冷たい感触が両手にはまっているのが分かる。
ルッキーニ「ふっふー、こーれ♪」
そういうとルッキーニは背後から何かを取り出す。それは重々しい手錠だった。二つのわっかが鎖でつながれている。
芳佳「ルッキーニちゃん、何で……」
そうこまで言ったとき、ルッキーニが芳かの体を強く押した。うまくバランスをとれずに後ろのベッドへと倒れる。
芳佳「きゃっ!」ドサッ
ルッキーニは無言で自分もベッドに乗ると、そのまま芳佳の体の上に馬乗りになった。
484 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:06:01.34 ID:hpndZEbh0 [10/28]
芳佳「ねぇ……ルッキーニちゃん…なんで?」
それを聞くと、ルッキーニは芳佳の耳元に顔を近づけると囁いた。
ルッキーニ「ニヒヒ、なーいしょ…それよりも芳佳。さっき目を瞑ってるとき何考えてたの?」
芳佳「え、えええええっとそれは……そ、その……んぅ!?」
思わずどもってしまった芳佳の唇にルッキーニが唇をかぶせてきた。
芳佳が反応できずにいると、そのまま強く吸い上げる。
芳佳「ふぅんっ……んぅ…んっ」
口内の空気がなくなる。唾液も同時に吸いだされていった。さらにルッキーニの舌が進入してきた。
乾いてしまった口の中を潤すようになめまわす。
485 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:12:56.87 ID:hpndZEbh0 [11/28]
何か言おうとするも、ルッキーニは乱暴なキスでそれをふさぐ。
ルッキーニ「ちゅる…ちゅ…ん……くちゅ」
芳佳「ふ…ゅう…ちゅ…は」
思わず奥へと縮こまってしまった芳佳の舌をルッキーニの舌が救い上げるよう荷から絡めとる。
さらにした同士で激しくこすりあげる。
芳佳「んふぅ!はっ…は」
何度も絞るようにしごきあげる。口の中にあふれる自分とルッキーニの混ざった唾液をなんとか嚥下する。
くちゅくちゅと音を立てながら口内の陵辱は続く。体温が上がっていくのを感じる。
487 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:19:51.88 ID:hpndZEbh0 [12/28]
芳佳(すご…い…口が、べろが、きもちいぃ…)
ちゅぅぅぅぅぅぅうぅぅっ!
ルッキーニは芳佳の舌の裏を舐め上げて持ち上げさせると、それを唇で食み、思い切り吸い上げた。
さらにルッキーニの口内に入った先端は、ちろちろと細かくなぶられた。
芳佳「んふっ、んんんんんんんんんんっ!!」ビクッビクッ
芳佳は生まれて初めてキスで絶頂に達した。
ルッキーニは芳佳の舌を加えたままそれを見ると、満足そうに笑い、やっと口を離した。ちゅぽん、と音がしそうな感じで舌が解放される。
二人の口の間に唾液が糸を引く。芳佳はそれを見ながらなんとか呼吸をする。
芳佳「ふはぁ……はぁ……なんれぇ…ルッキーニひゃん……」
舌がしびれてろれつが回らないまま聞く。ルッキーニは笑顔で、しかし答えない。
490 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:27:23.23 ID:hpndZEbh0 [13/28]
無言のままルッキーニは芳佳のシャツをまくりあげると、ズボンの肩ひもを荒々しくずりおろした。
ルッキーニよりはわずかに大きい、しかしまだまだ未熟な乳房があらわになる。
芳佳「うぁ……ひゃぁ、ん…」
その胸をルッキーニはそろそろと撫でまわし始めた。すでに敏感になっている体は、すぐに反応して乳首をとがらせた。
芳佳「ねえ、ルッキ、ーニ、ちゃん、やめ……ひゃあぁああぁ」
その敏感な突起を摘まむと、ルッキーニは思い切り引っ張り上げた。
芳佳「はぁっ、いた…んぁ……っ」
背中が浮くほど持ち上げられる。痛みと、重く響くような快楽が胸から流れ込む。
急にルッキーニが手を離し、またベッドに体を沈める。今度は、まだじんじんと痛むそこを優しくと舐められた。
芳佳「はぁ、はぁ…はぁ…」ピク、ピク
柔らかくぬめる舌が先端をひと舐めするたびに、じんわりと快感が広がる。体が無意識に震えてしまう。
リラックスしたところでまた引っ張られる。落とされて、舐め上げられる。それを何度も繰り返される。
乳首はいつの間にか真っ赤に充血していた。
芳佳「ルッキーニ……ちゃん……はぁ…はぁ…」
491 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:34:21.28 ID:hpndZEbh0 [14/28]
ルッキーニは芳佳がイかない程度でやめると、芳佳の上から横へ移動し、無言で責めを下へと移した。
扶桑のズボン独特の、臍の下あたりにある隙間から手を差し込むと、ゆっくりとスリットを撫でる。すでにそこはぐちょぐちょになっていた。
ズボンまで完全にしみ込んでしまっている。
ルッキーニ「はずかしー、まるでおもらしみたいだねー、芳佳」
そう言って笑うと、ルッキーニは膣空に指を出し入れし始める。
ジュポッジュポッ
いやらしい音が股間から発せられる。淫液が泡だってしまっている。
芳佳「んっ、はぁ、ん、ひゃぁあ、い、いや…」
自分のいやらしい音に、芳佳は真っ赤になってしまう。手が動けば顔を覆ってしまうだろうが、残念ながらそれもできない。
492 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:41:26.69 ID:hpndZEbh0 [15/28]
ルッキーニはそこから手を引き抜くと、芳佳の目の前に持ってくる。その手は芳佳の淫液でてらてらと光っていた。
ルッキーニ「芳佳、こんなに濡れちゃったんだ……。これじゃ、どっちがエッチな子かわからないねっ」
そういいながら、指に就いたそれをペロリと舐める。
芳佳「やめてよ…ハァ…ルッキーニ、ちゃん…、汚いよぅ…」ハァ…ハァ
ルッキーニ「んー、そうだね。じゃあこれ、芳佳が綺麗にして♡」
そういうと指先を芳佳の唇に触れさせ、ゆっくりと左右に撫でる。
芳佳「で…でも…」
ルッキーニ「ね♡」
芳佳「う…うん…わかった…んちゅ…」
差し出された指をおずおずと舐める。苦味としょっぱさが混ざった味がする。
494 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:44:31.31 ID:hpndZEbh0 [16/28]
ルッキーニ「もっと、ちゃーんと、舐めて」
芳佳「んぶっ……んちゅ…ちゅ…れる…」
口の中により強くねじ込まれた指を寝るるように舐める。爪から根元まで。舌全体で舐め上げる。
芳佳「ん…じゅ…れる、んちゅ…」
いつの間にか愛液はすっかり落ちていた。だが芳佳は舐めることに没頭していた。
ルッキーニ「んふふ…芳佳って、ほんとに……」
そこまで言うと、しまったという風に指を口から抜く。名残惜しそうに舌を伸ばす芳佳をうつぶせにさせる。
いつかルッキーニがしたような、お尻だけを高くあげるようなポーズを取らされた。
496 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:50:36.81 ID:hpndZEbh0 [17/28]
芳佳「はぁ…はぁ…ルッキーニちゃん…」
ルッキーニ「もー…芳佳ったら唾液でべとべとにしちゃったら意味ないのに…ちゅ」
そういいながらもだ液まみれの手を愛おしそうにに舐めとる。
ルッキーニ「これは、おしおき……だね♪」
言うと、芳佳のお尻に平手をたたき落とした。
バシィィィィィィィィィン!
芳佳「あああああぁぁぁぁぁぁぁあ!」
急に来た激しい痛みに声を上げる。芳佳の白い尻にくっきりと手の跡が残った。
499 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 21:58:28.23 ID:hpndZEbh0 [19/28]
ルッキーニ「まだだよっ、芳佳っ」
さらに連続で叩く。
パァン! パァン! パァン! パァン!
芳佳「あぁぅっ!ひゃぁっ!あっ!あ!」
そのたびに痛みが走る。それと同時に、熱い響きがお腹の奥へ走る。
何度か叩いたところでルッキーニが手を止めた。尻は真っ赤にはれている。
手を止められた後も熱さは消えず、じんじんとお尻がしびれている。
500 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:05:34.90 ID:hpndZEbh0 [20/28]
ルッキーニ「ねえ、芳佳……気づいてる」
そういうと、ズボンの真中をルッキーニが指で押す。そこは先ほどまでよりさらに濡れており、下にしとしとと淫液が滴り落ちていた。
ルッキーニ「お尻を叩かれてるのにこうなっちゃうなんて……芳佳はえっちな子っていうより変態さんだね」
そういうとぐちゃぐちゃとかき回す。
芳佳「あぁっ……ごめんなさい…はぁ…ごめん…んあっ…なさい…」
指を離すと、淫液の付いた指で尻たぶをゆっくりと撫でる。腫れて敏感になっている尻は撫でられるとピクピクと震える。
芳佳「あっ…ふ…ぅん…はぁぁ…」
ルッキーニ「こんなに真っ赤になるまでたたかれたのに……気持ちいいんだね…芳佳」
ルッキーニは慈しむように撫でさする。そのたびに体は反応してしまう。
501 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:12:14.70 ID:hpndZEbh0 [21/28]
芳佳「ごめん……ごめん…なさい……ルッキーニちゃん…」ポロ、ポロ
いつの間にか涙があふれていた。痛みでからではなく、悲しみから。
芳佳「私が何かしたんだよね……だから……おこってるんだよ…ね……ごめんね…ごめん…」
ルッキーニ「……芳佳、もうちょっとだからね……」
耳元でルッキーニが囁いた。聞き返す前に、また離れてしまう。
ルッキーニ「じゃ、芳佳…これで最後だから、ねっ♡」
502 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:14:41.42 ID:hpndZEbh0 [22/28]
そういって、芳佳のズボンをずらすと、皮に包まれたままの淫核を強く摘まんだ。
芳佳「ふぁあああああぁあっぁぁぁああっぁぁあ!!」
その一撃だけで達してしまう。だがルッキーニは追撃をやめない。
ルッキーニ「芳佳のここ、かーわいー。あ、でもこうしたらもっとかわいいかも」クリッ
芳佳「ああああああああぁぁ、かわ、む、剥いちゃ、だめえぇぇぇぇぇぇぇえ!」
ルッキーニ「じゃあ戻そっか」クリュ
芳佳「ひゃぁぁぁぁぁっぁぁぁ」
ルッキーニ「でもやっぱりかわいいほうがいいよねー」クリュリ
芳佳「んっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
503 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:21:26.63 ID:hpndZEbh0 [23/28]
ルッキーニ「どっちがいいかな―」クリュクリュクリュクリュ
芳佳「だめぇえぇぇぇぇぇぇ!皮で、しこしこ、し、しないでぇぇぇぇえええええええ!」
ルッキーニ「やっぱり剥いてるほうがムシみたいでかわいー、こうやって、ぎゅー」
とどめとばかりに、剥いた状態で思い切りひねり上げられた。
芳佳「だめぇぇぇぇえええ!きも、きもちよすぎて飛んじゃう!飛んじゃうよお!」
ルッキーニ「ね、芳佳…そういう時はなんていうの♡」
芳佳「イクっ!いく!いくいくいく!イくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」
芳佳は最大級の絶頂に達すると、そのまま気を失った。
505 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:31:07.69 ID:hpndZEbh0 [24/28]
芳佳「ん…」
ルッキーニ「あ、芳佳、目、さめたー?」
目を覚ますとベッドに寝ていた。そばではルッキーニが手錠を片付けている。
芳佳「ルッキーニちゃん、ごめんね……私…」
ルッキーニ「ね、芳佳!気持ちよかった!?」
芳佳「う、うん…痛かったけど、きも、気持ち、よかった……」プシュー
先ほどまでの自分の痴態を思い出して顔が焼けそうになる。
芳佳「い、いつもこんなに恥ずかしかったんだ…だからルッキーニちゃん」
ルッキーニ「やったー!!気持ちよかったんだったらよかったー」
芳佳「え、え?ルッキーニちゃん、いつもの治療が嫌で、私にこんなこと」
ルッキーニはあわてたようにぶんぶんと首を振る。
ルッキーニ「ち、違うよー!それはないって何度も言ってんじゃん!そうじゃなくて、…今日、芳佳誕生日だったでしょ?」
芳佳「あ…」
そういえばすっかり忘れていた。
506 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:37:39.74 ID:hpndZEbh0 [25/28]
ルッキーニ「だから何がいいかなーって思って、あたし、リーネに聞きに行ったの!」
芳佳「リ、リーネちゃんに……?」
ルッキーニ「うん!そしたらね、リーネがいつも自分がしてもらってるコトしてあげたらどうかって言ったの!
それで、いつもの治療のお礼に、今日はあたしが芳佳を気持ちよくさせたら、って」
芳佳「そ…、そうだったんだ……よかった…私…嫌われちゃったのかと…ルッキーニちゃん、全然話聞いてくれなかったし…」
ほっとしたらまた涙があふれてきた。ルッキーニがあわてたように続ける。
507 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:46:14.17 ID:hpndZEbh0 [26/28]
ルッキーニ「そ、それは…リーネが、途中でやめると、あんまり気持ち良くなくなっちゃうから、徹底的に!厳しく!冷酷に!さでぃすてぃっくに!っていうから……
なんとなくしかわからなかったけど。
あたしも本当は途中でやめそうになっちゃったけど、芳佳のため……っておもって。
あ、あたしが芳佳の事、キライになるわけないじゃん、もー」
芳佳「な、なんだ……そうだったんだ…よかった」(リ、リーネちゃん……まだ私のこと、怒ってるのかな……?)ゾゾゾ
ルッキーニ「芳佳ったら、実は自分もすっごいえっちだったんだねー、ニヒヒー」
芳佳「え、う、うん……だめ。かな」
ルッキーニ「んーん、ぜーんぜん!だってお揃いでうれしいし……それに、それにね」
ルッキーニ「エッチな芳佳、本当に、ほんとーに、すっごく可愛いんだもん!」
番外編
ルッキーニ「芳佳すっごくかわいい!」
終了
510 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:51:55.51 ID:hpndZEbh0 [27/28]
ルッキーニ「……で、皆は明日お祝いしてくれるよ!恋人が最初にお祝いしてやるべきだろうって、んっふっふー」
芳佳「そうなんだ―……ところでルッキーニちゃん。なんだか、手錠の付け方からキスから責めかたまで…その、すっごく上手だったけど…どうしたの?」
ルッキーニ「あ、あれはね。その、リーネが……」
芳佳「リ、リーネちゃんが……まさか、そんな、ルッキーニちゃん…リーネちゃんに…」
ルッキーニ「うん……リーネがね、シャーリーと説明してくれたの!」
芳佳「え?」
ルッキーニ「シャーリーがね、芳佳役で、ぜーんぶリーネが目の前で見せてくれたの!」
芳佳「リ、リーネちゃん……」
ルッキーニ「あたし、恥ずかしくて指の隙間から見てたんだけど、もうすっごかった!私がやったのよりもっとすごかったよ!」
芳佳「シャ、シャーリーさんは…?」
ルッキーニ「シャーリーすっごい幸せそうな顔してたよ、もう気持ちよくてしょうがないって感じだった」
芳佳(シャーリーさん……お幸せに……
できれば体を壊さないでくださいね)
再終了
511 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 22:56:57.26 ID:hpndZEbh0 [28/28]
今日は短かったけどここまで
相変わらず茶番だなコレ。エロ以外に労力使わないから…
ちなみに今回の文の一部は俺が最も好きなゲームの文のオマージュなんで
あしたもかけたら番外もう一本かも
その次にエイラ
じゃあ明日はやいんでもう寝る。おやすみ
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