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勇次郎「授業参観ッッ?」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 12:51:59.63 ID:AIJu5CV90 [1/56]
~アメリカ 着陸場~
勇次郎「南米から首都までこの時間か…最新鋭のジェットの速度もまあまあといったところか」
勇次郎「ん?あいつは…」
栗谷川「勇次郎様、お久しぶりです」
~アメリカ 着陸場~
勇次郎「南米から首都までこの時間か…最新鋭のジェットの速度もまあまあといったところか」
勇次郎「ん?あいつは…」
栗谷川「勇次郎様、お久しぶりです」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 12:57:54.18 ID:AIJu5CV90 [2/56]
勇次郎「何の用だ」
栗谷川「本日は勇次郎様にお願いがあって参りました」
勇次郎「ほう…(殺意は感じられん…闘るつもりではないようだが…死角に大量の武装兵を待機させているようだな)」
栗谷川「刃牙様の…授業参観に出頭していただきたいのですッッ!」
勇次郎「授業参観ッッ!?」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 13:05:39.90 ID:AIJu5CV90
~刃牙 学校~
教師「親が授業参観に来れないだと!?」
刃牙「はァ、色々事情がありまして」
教師「お前…遅刻欠席成績がギリギリなのは知ってるよな?」
刃牙「それは…」
教師「その上親の顔も見れないだと?舐めてるのかァ?」
刃牙「いえ…」
教師「お前、このままじゃ進級出来ないよ?」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 13:11:04.75 ID:AIJu5CV90
勇次郎「断ったらどうなる?(ニタァ…)」
栗谷川「現在刃牙様は、朱沢グループの資金援助のもと生活をなされています」
栗谷川「しかし今刃牙様の進級はまさに崖っぷち…」
栗谷川「高校中退などということになりますと、朱沢グループから追放などという事態にもなりかねません」
勇次郎「ふん…生活の糧などいくらでもあるだろう」
勇次郎「メシや修行など、安藤(山岳監視員)の元へ行けばよいだけのこと」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 13:16:15.91 ID:AIJu5CV90
栗谷川「あの場所は、あなたに殺されたかつての盟友の居場所…刃牙様は行きたがらないかと…」
勇次郎「(ギロッッ!!)」
栗谷川「ひ、ひい!?」
勇次郎「ふん、まあいい…」
勇次郎「丁度良い暇つぶしだ」
勇次郎「至急ジェット機を飛ばせッ!行き先は日本だ」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 13:24:16.97 ID:AIJu5CV90
~学校~
教師「え~、それでは今日は授業参観ということで…」
教師「数学の授業を始めたいと思います」
教師「ボソ…(ヒヒ…刃牙よ…結局お前のパパもママも来なかったみたいだなァ…)」
教師「(まあ留年ライフも悪かァないぜ?フヒヒ…)」
刃牙「…(まあ仕方ねえか…あの親父が来るわけねえもんなァ…ハハ)」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 13:36:09.63 ID:AIJu5CV90
ブロロロロロ…
~学校の遥か上空~
勇次郎「ジェットからヘリに乗り継いでこの時間…なんとか間に合ったようだな」
勇次郎「おい操縦士!!もっとヘリを寄せろッ!!」
操縦士「イ、イエッサー!!(ガクブルッ)」
~幾多の前線を潜り抜け、キラーガーゴイルと呼ばれ恐れられた兵士バルバロッサ・レバノンシュタイナーであったが…
この時ばかりは、ただただ震え従うことしか出来なかったという…~
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 13:44:11.65 ID:AIJu5CV90
~教室~
教師「え~、では今日は確率の勉強をしたいと思います」
教師「今日は父兄の方々にわざわざ足を運んでいただき、まことにご足労でございます」
教師「…っと、約一名、父兄不参加の生徒さんもいるようですがねぇ、フヒヒ」
生徒達「ドッ!!(笑)」
刃牙「…」
教師「ハハ、こらこら~あんまりいじめるんじゃないぞ~?バキくんがカワイソウじゃないか、キヒヒ」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 13:49:04.55 ID:AIJu5CV90
刃牙(ま、しょうがないかァ~)
刃牙(この前、いきなり家?に来た時は焦ったけどさ…)
刃牙(いくら異常に気まぐれで行動が全く読めない親父とはいえ、学校に来るなんて…)
刃牙(ありえねえよなァ…ハハ…)
生徒1「バキくん、落ち込んじゃダメだあ!w」
生徒2「明日があるさ!www」
教師「こらこら、からかうのはやめなさいwww」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 13:53:59.34 ID:AIJu5CV90
父兄1「ヒソヒソ…ね、ねえ、あの後ろの席のバキくんとか呼ばれてた生徒さん…」
父兄2「ヒソヒソ…うんうん、なんていうか、ねえ?」
父兄3「あのカラダつき…普通じゃないっていうか」
父兄4「ちょっとやばそうな感じよね~?」
父兄1「正直キモチワルイわ~」
父兄3「親御さんがいらっしゃらない気持ちもわかるっていうか…うんうん、きもちわるい」
刃牙「…」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 13:59:05.75 ID:AIJu5CV90
生徒1「おいおい、バキのヤツ、父兄達にキモがられてんぜ?w」
生徒2「まあ無理もないわな、あのカラダと傷だもんなw」
生徒3「絶対クスリやってるよなww」
生徒1「良い機会だ、教師もうざがってるようだし、明日からハブにすっかw」
生徒2「さんせ~い!!」
教師「おいおい皆静かに!w今日は授業参観なんだぞ~?ww」
生徒2「ハイセンセイ!!ww」
刃牙「…」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 14:07:08.71 ID:AIJu5CV90
生徒1「ヒソヒソ…あのバキってやつ、正直身体測定あたりの時からうざかったんだよww」
生徒2「わかるわかるww筋肉バカがイキがってる感じがムカついたわw」
生徒4「よし!明日からあいつは皆でシカトしよう!w」
生徒1「筋肉と力だけじゃ何も出来ないってことを教えてやろうぜww」
父兄1「ヒソヒソ…やっぱりあのバキっていう子…評判悪いみたいね…」
父兄2「筋肉ダルマみたいだもの…」
刃牙(…「筋肉と力だけじゃ何も出来ない」、か…親父が聞いたらなんていうかな…どうでもいいか、眠くなってきた…)
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 14:11:02.05 ID:AIJu5CV90
刃牙(…グーグー…ムニャ…)
コツンッ
教師「おい…授業参観で寝るとはいい度胸じゃあねえか…ええ?」
刃牙「あ、いえ…」
教師「ナメてんのか?」
父兄「ヒソヒソ…やあねえ」
生徒「ププww」
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 14:20:37.69 ID:AIJu5CV90
教師「前も似た用なことを話したっけかな…」
教師「お前は…「力さえあれば世の中どうとでもなる」…そんな風に思ってる節がある…違うか?」
刃牙「…」
教師「それはおおおきな間違いだ!!今の世の中、「力」や「筋肉」や「喧嘩の強さ」なんて、どうだっていいんだよッ!!」
教師「この世界は、「カネ」「権力」「知能」…そういったもので全てが決まるんだよ!!」
教師「それらの前では、「腕っ節の強さ」なんて、全く何の意味も持たないんだ!」
教師「だから、例えばお前は俺に逆らえない…違うか?」
刃牙「…」
父兄「ヒソヒソ…」
生徒「あの教師、相変わらずやりすぎだな…wまあ、言ってることは正しいけどよ」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 14:25:31.92 ID:AIJu5CV90
『ガアッ!ガアッ!』
教師「うん?なんだ?外の鳥が急に騒ぎ出しやがった…」
ザワッッ!!
刃牙(~~~ッッ!???)
教師「おいどうしたバキ?急に血相変えやがって」
刃牙(ウ、ウソだろ…近い…近いぞ…!上?上空!?ま、まさかそんな…)
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 14:37:14.49 ID:AIJu5CV90
刃牙(ち…近づいてくる…!?じょ、冗談だろォオオ!?)
ガタンッ!
刃牙「あ、あの…!!」
教師「おいおいw急にどうしたんだ刃牙?」
刃牙「み、皆、早く逃げ…い、いや、この場を離れてくれッ!!」
生徒1「なんだなんだ?ついに頭イカれたか?w」
生徒2「う…」
生徒3「?どうした生徒2?」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 14:44:19.14 ID:AIJu5CV90
生徒2「な、なんか…気分が悪いっていうか…」
ザワザワ…
教師「なんだか皆様子がちょっとおかしいな…」
教師「え~皆さん、気分のすぐれない方などいましたら挙手して下さい」
ザワザワ…
父兄1「め、めまいが…」
生徒2「俺は震えと吐き気が止まらなくて…」
教師(ふうむ、異常をきたしているのは全体の2割程度か…
前の震え騒動に比べたら大した事態ではなさそうだが…)
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 14:51:02.59 ID:AIJu5CV90
~学校の遥か上空~
勇次郎「よし、ここでいい!ヘリをとめろッ!」
操縦士「イ、イエッサー!(ガクブルッ)」
勇次郎「よし、ここから降りるとするか」
操縦士「ノ、ノ~ッ!こ、この高さから降りるのは自殺行為デス!」
勇次郎「貴様は黙っていろ」
バッ!!
操縦士(EEEE!???と、飛び降りた!???)
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 14:58:38.89 ID:AIJu5CV90
~教室~
教師「え~、あまり気分の優れない方は保健室まで…(チッめんどくせーな…)」
刃牙「く、来る!」
教師「さっきからうるさいぞバキ!」
刃牙「た、頼む!い、今からここでとんでもないことが起きる!」
生徒「今度は虚言かよ…w」
刃牙「お、お願いだ皆!早くこの場から避難して…」
父兄(なによ避難って?ww)
生徒1「この騒ぎに乗じて俺らをからかおうってかwww」
生徒2「そんな低脳じゃシカト計画は覆せないぞw」
生徒3(う…め、めまいが…ヤバイってコレ…)
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 15:05:48.05 ID:AIJu5CV90
教師「いいからバキは黙ってろ!!!混乱を助長させるな!!」
刃牙「頼む!俺を信じて…」
生徒1「バキく~ん、皆を脅しても留年濃厚は覆りませんよ~?ww」
ガ ッ シ ャ ーーーーーーーーー ン ッッ ! ! !
生徒5「キャアアアアアアアア!???」
教師「ま、窓ガラスがッ!???」
129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 15:14:25.48 ID:AIJu5CV90
~後に病院で広田幸一さん(36)はこう語る~
「ええ、確かに男は一人でした。でも何故か、全ての窓ガラスが割れて…
あれは今も不思議でしょうがないですね。
え?その男を見た時ですか?う~ん何て言ったらいいんでしょうかね…
例えば、ライオンを目前にして死を覚悟した鹿は、逃げも隠れも震えもせず、
ただその場に立ち尽くすだけ、みたいな話があったりするじゃないですか?
あれに近いと言ったらいいんでしょうかねぇ…
もうね、「ああ自分は今ここで死ぬのか」みたいな実感は沸くんですけど、
恐怖心とかはもう麻痺しちゃってるっていうか…」
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 15:26:09.11 ID:AIJu5CV90
勇次郎「ふむ、ここがバキのもうひとつの居場所、か…」
教師「ちょ、あ、あの…」
刃牙「その男に近づいちゃダメだ~!!」
教師「ちょ…け、けけ警察呼びますよ?」
勇次郎「(ん?なんだこの肉は?この俺を目の前にして何も感じないのか?一体どれだけ低レベルな遺伝子なんだ…?)」
教師「あ、あの…」
勇次郎「ピシッ(デコピン)」
教師「あはん」
ドシャッ…!
生徒「せ、先生…!?」
143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 15:36:05.16 ID:AIJu5CV90
生徒1「せ、先生~~~~!!!」
生徒5「イヤアアアアアアッ!!」
父兄1(こ、これって昔よくニュースになった…学校無差別殺人鬼系!??で、でもなぜ小学校とかでなく高校で…!??)
厨2生徒(ま、まさか本当に学校にテロリストが乱入するなんて…!ぼ、僕が皆を救わなければいけないというのか…!?)
151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 15:45:29.80 ID:AIJu5CV90
不良1「う、うわあああああああ!!」
不良2「ぐぎぎぎぎぎ…!」
不良3「どおおおおおおおッ!!」
バキッ! ドゴッ! ズガッ!
生徒1「え、な、なんだなんだ!?」
生徒2「ふ、不良達が、と、突然殴りあいを…!?」
厨2生徒(気が動転したか…)
勇次郎「ほう…」
155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 15:51:49.30 ID:AIJu5CV90
不良1「オラオラオラ~!!」
不良2「だりゃああああああ!!」
不良3「ぎいいいいいい…!!」
ドゴッ!グシャ!バキッ!
生徒5「もうやめてえええ!死んじゃうよおお!!」
不良の父兄「~~ッッ??」
勇次郎「そこまでだ」
不良1.2.3「!!」
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 16:00:46.08 ID:AIJu5CV90
勇次郎「身体に異常をきたした者が2割…」
勇次郎「そして、殴り合いを始めた者が3人…」
勇次郎「お前らの優秀さは認めてやろう…」
不良1.2.3「…」
勇次郎「さて、バキよ」
刃牙「!!」
163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 16:09:05.47 ID:AIJu5CV90
勇次郎「望み通り来てやったぞ(ニタァ)」
刃牙「くッ…!」
生徒1(の、『望み通り来てやった』だって!??え、ま、まさかそれって…)
生徒2(あの男は、バキの、ち、ちち『父親』!???い、いやまて)
生徒1(バ、バカな…嘘だ…)
厨2生徒(バキはテロリストと密通していたのかっ!?)
167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 16:14:32.78 ID:AIJu5CV90
勇次郎「授業参観なるものの定義…それは」
刃牙「ぐッ…」
勇次郎「我が子の力量を親が確かめ、見届けること…」
刃牙「??」
勇次郎「バキ」
勇次郎「ふさわしい日だとは思わないか?(ニタァ)」
刃牙(な…ま、まさかッ!??い、いま、この場所で!???)
173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 16:40:11.82 ID:AIJu5CV90
~後に烈海王はこう語る~
「私にとっての「強さ」とは、「己の意思(ワガママ)を貫き通す力」のことなのですが…
この時の範馬勇次郎の思考は、まさにワガママの極地といってもよいでしょう。
今思えば冗談じみた狂言だったのかもしれませんが…授業参観なるものの定義を自分流に捻じ曲げ、息子と殺し合いを果たそうと申し出たのですから…
地上最強の生物たる彼ならではの行動と言えるでしょう。しかしここで引き下がる刃牙さんではありません」
177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 16:47:00.76 ID:AIJu5CV90
刃牙「ここで戦うと大勢の犠牲者が出る…」
刃牙「俺は、クラスメートが犠牲になるのを防ぎながら戦わなければならない」
刃牙「必然的に、全力の4割程度しか出せなくなる」
刃牙「そんなコンディションの俺を喰っても楽しいのかい?」
勇次郎「ふん、相変わらずの甘ったれめが」
勇次郎「では、こういうのはどうだ?」
刃牙「!?」
179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 16:59:03.62 ID:AIJu5CV90
勇次郎「今ここで、この場にいるお前以外の人間を、一人残らず一瞬で喰らい尽くす…」
勇次郎「そうすればジャマをする者は誰もいなくなる」
勇次郎「もしかしたら、全力を超えたお前を見ることが出来るかもな(ニタァ)」
その場にいる全員が凍りついた。
181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:04:07.88 ID:AIJu5CV90
~~教師「お前は…「力さえあれば世の中どうとでもなる」…そんな風に思ってる節がある…違うか?」
教師「それはおおおきな間違いだ!!今の世の中、「力」や「筋肉」や「喧嘩の強さ」なんて、どうだっていいんだよッ!!」
教師「この世界は、「カネ」「権力」「知能」…そういったもので全てが決まるんだよ!!」
教師「それらの前では、「腕っ節の強さ」なんて、全く何の意味も持たないんだ!」
教師「だから、例えばお前は俺に逆らえない…違うか?」~~
生徒達の頭の中を、教師の言った言葉がよぎった。
そして思い知った…。
このセカイには、「力」で全てを押し通してしまう人間がいるということ
「力」の恐ろしさを…
184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:08:54.21 ID:AIJu5CV90
刃牙「それは違う。本心じゃない。」
刃牙「おれは親父のことはよく理解しているつもりだ。」
刃牙「親父は、無抵抗の素人の弱者を、一方的に殺すような人間じゃあない。」
勇次郎「ふん…白けさせやがって…」
186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:19:50.64 ID:AIJu5CV90
シコルスキー
「ユージローと接した時間は僅かだったが、一つわかったことがある。
それは上っ面とは裏腹に、人間臭く非常に親バカで「子煩悩」だということダ。
なんでも、恋人との情事中に割って入り、説教したそうじゃないかw。
息子のことをあれだけ気にかける親も今時珍しいだろうナ。
ピクルとかいったかな?あんな上モノを喰うこともせず、息子に差し出してやったそうじゃないか。
茶を飲みにわざわざ家?まで足を運んだという話も最近聞いたナ。
今回の授業参観の件もなかなか興味深い」
188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:26:56.73 ID:AIJu5CV90
勇次郎「ふん、興ざめしちまった」
勇次郎「いいだろう、お前の言う授業参観とやらに参戦してやる」
勇次郎「おい、そこの坊主」
厨2生徒「は、はい!」
勇次郎「とっとと適当な教師をこの場所まで連れて来い!」
厨2生徒「ひゃ、ひゃい!」
刃牙(早く時間よ過ぎてくれ…)
189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:31:34.89 ID:AIJu5CV90
~廊下~
厨2生徒「早く先生を見つけてこないと…」
厨2生徒「この学校が占拠されてしまう!」
コツコツコツ…
厨2生徒「あ、あそこを歩いているのは、保健の山口先生!」
191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:37:51.27 ID:AIJu5CV90
厨2生徒「先生!お願いがあるんです!」
保健教師「おおどうした?血相変えて」
厨2生徒「学校がテロリストに占拠されそうなんです!」
保健教師「ま~たいつもの話かwお前は成績は優秀なんだがなあ」
厨2生徒「と、とにかくうちの教室まで来て下さい!一刻を争うんです!」
保健教師「わかったわかったwまあ今ちょうどヒマだし、付き合ってやる」
厨2生徒「あ、ありがとうございます!(この学校は僕が救ってみせる!)」
193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:43:03.01 ID:AIJu5CV90
保健教師「どれどれ、お邪魔しま~すっと」
ガラガラッ
保健教師「え?何あの男は? うッ」
バタンッ
厨2生徒「せ、先生!いきなり失神しないで下さい!」
保健教師「う…うむ?(な、なんだこの空間は…い、息苦しい…ぐ…)」
勇次郎「とっとと授業を始めろ!」
保健教師「ひ、ひい!は、はい!!」
196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:49:17.95 ID:AIJu5CV90
教室の最後尾、父兄と一列に並んだ勇次郎は、腕を組みながら、鋭い眼光で教師を睨みつけていた…
保健教師「え~で、では、じ、授業を始めます(ブルブル)」
勇次郎「うむ」
刃牙(ゴクリ…)
保健教師「え~、ぜ、前回は男性の性器について図解で説明をしましたが…」
勇次郎「ピクッ」
刃牙(ま、まずい…!)
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:54:47.52 ID:AIJu5CV90
保健教師「こ、今回は、女性器について、ず、図解で解説を…」
勇次郎(プルプル…)
刃牙(お、親父がいきりたってきてる!ま、まずい!)
保健教師「後半は性交についての解説を…」
ド ガ ッ ! ! !
勇次郎「色 を 知 る 年 か ! ! ! ! 」
保健教師「あひぃ~!!!???」
201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 18:00:26.78 ID:AIJu5CV90
保健教師「あ、あひあひ…」ジョロジョロ…
勇次郎の拾ってぶん投げた消しゴムは、
保健教師の顔をかすり、黒板にめり込んでいた…。
勇次郎「と、いいたいところだが」
勇次郎「バキの件もある。今回は大目に見てやろう」
厨2生徒(な…バキくんは童貞でないとでもいうのか!??)
204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 18:12:45.77 ID:AIJu5CV90
勇次郎「貴様のような無能に、教師を名乗る資格は無い」
保健教師「あ、あひあひ…」
勇次郎「変わりに俺が教えてやろう」
腰を抜かした保健教師に代わり、勇次郎は厳かに教壇の前に立った…
勇次郎「坊主達…そこの3人…よく聞け…」
不良1.2.3「は、はい!!」
205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 18:19:43.46 ID:AIJu5CV90
勇次郎「強 く な り た け れ ば 喰 ら え ! ! ! !」
勇次郎「喰らえ!!朝も昼も夜もなく喰らえ!!食前食後にその肉を喰らえ!!
勇次郎「 喰 ら い 尽 く せ ! ! !」
厨2生徒(…バカな……)
勇次郎「女共…」
ビッチ「は、はい!」
勇次郎「…喰らい尽くせぬ女であれ…」
ビッチ「は…はい!!」
206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 18:23:21.77 ID:AIJu5CV90
キーンコーンカーンコーン
勇次郎「…授業参観も終わりか…」
勇次郎「しゃべり過ぎた…帰らせてもらうぜ…」
フッ
厨2生徒(き、消えた!??)
210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 18:34:26.95 ID:AIJu5CV90
勇次郎がワープした瞬間、教室内の空気から、締め付けるような圧迫感が消え去った…
刃牙(お…終わった…)
生徒1「お…終わった……のか?」
生徒2「お、俺達は死なずに済んだのか?死なずに済むのか?ど、どどどうなんだよバキ!」
刃牙「あ、ああ…もう大丈夫だ…悪夢は…終わった…」
オオオオオオオオッ!!
教室内は歓声に包まれた。
「い、生きてる!俺達は生きてるんだ!生き残ったんだ!!」
「た、助かったんだ!!うわああ!!」
「うえええん…こ、怖かった…怖かったよお母さん…!」
「も、もう大丈夫だから…」
212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 18:49:37.43 ID:AIJu5CV90
父兄やクラスメート達は皆その後救急車で搬送され、病院で2,3日の療養生活をした後、
元の生活へと戻っていった…。
教師は責任を押し付けられて解雇、今は離婚されパチンコで生計を立てているらしい…
刃牙「ふう、学級閉鎖も終わって今日からいつもの日常か…」
刃牙(親父のせいで皆をあんな目に合わせちゃって…合わせる顔がないな…)
ガラガラッ
生徒1「お、バキくんおはよ!」
刃牙「あ、ああどうも(あれ?フレンドリーに接してきたぞ?)」
生徒2「いや~この前はびっくりしたよ!お前ってやっぱり凄い奴だったんだな!」
刃牙「そ、そんなことないって」
215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 18:57:59.00 ID:AIJu5CV90
意外な反応だった…
自分をシカトする計画もなくなったらしい。
(厨2生徒からは敵視されまくりだが…)
刃牙(……いつか必ず親父を超えて見せる!)
おわり
219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 19:22:12.47 ID:AIJu5CV90
>>218
「勇次郎ワープ」ってやつですな
225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 20:10:35.38 ID:AIJu5CV90
~数日前~
勇次郎「久しぶりだなストライダム」
ストラ「元気そうで何よりだ」
勇次郎「美女をはべらせながらの再会とは、相変わらず良い度胸だ」
ストラ「いや…いつも言っているように、彼女達はただのマッサージ係だ…」
勇次郎「フン」
226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 20:19:14.27 ID:AIJu5CV90
勇次郎「ところで話とは何だ?」
ストラ「まあ、話したところでどうなる問題でもないんだが…一応言っておこうかと思ってな…」
勇次郎「焦らすなストライダム」
ストラ「実は…バキが学校生活で何やら問題を抱えているらしい」
ストラ「のけものにされているというか…以前親しかったクラスメート達からも、距離を置かれてしまっているらしい。」
ストラ「彼は特殊な存在だからな…体格も身体能力も、凡人離れし過ぎている。
特に日本は、強い個性を持つ者が淘汰されやすい傾向にあるのが問題だ」
227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 20:29:16.93 ID:AIJu5CV90
勇次郎「クスクス…エフッエフッ…(略)!!」
ストラ「我が子をそこまで笑いものにしなくてもよいだろう」
勇次郎「クスクス…あいつがそんなに『弱い』存在だったとはな…」
ストラ「昔と今では時代が違う。喧嘩が強い者が迫害されることだって多々ある」
勇次郎「俺が言っている弱さとは、意思を貫く力の無さのことだ、わかるだろうストライダム」
ストラ「彼は優しい…他人を傷つけてまで、自分を貫こうとは思わないんだろう…」
勇次郎「フン、甘ったれが…天内の方がまだマシだったというものだな」
228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 20:37:47.67 ID:AIJu5CV90
ストラ「何か解決策のようなものはないのだろうか…」
勇次郎「(ギョロッッ!!)」
ストラ「ヒッ…!」
勇次郎「自分で尻拭いも出来ぬ者に範馬を名乗る資格など無い」
ストラ「うッ…」
勇次郎「だがあえて言うならば」
ストラ「…」
勇次郎「『力』を持っている者の価値を体に刻み込み知らしめる、といったところか」
230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 20:45:19.58 ID:AIJu5CV90
ストラ「…そのチャンスは、ある」
勇次郎「?」
ストラ「彼の通う学校で、○月×日に、あるイベントが行われる」
ストラ「それに君が参加してくれるのであれば…」
ストラ「『力』を持つ者の価値を、皆の体に刻み込み知らしめる…それが実現出来るかもしれない」
勇次郎「俺がそんなものに参加するとでも?」
ストラ「そこは君の気まぐれを信じるしかないな…」
勇次郎「フン」
233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 20:59:33.57 ID:AIJu5CV90 [55/56]
ストラ
(最大トーナメントでの司会者が言ったという言葉…
「強いことは美しく素晴らしい」…今の人間は、これを忘れつつある…
学校も高校にまでなると、知能が優先され、身体能力は次第に評価されなくなってゆく傾向にある
日本の一部ではそれが特に顕著だ…
勇次郎が、バキの現状を打破するきっかけとなってくれればよいのだが…)
234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 21:02:38.95 ID:AIJu5CV90 [56/56]
→>>11に進む
勇次郎「何の用だ」
栗谷川「本日は勇次郎様にお願いがあって参りました」
勇次郎「ほう…(殺意は感じられん…闘るつもりではないようだが…死角に大量の武装兵を待機させているようだな)」
栗谷川「刃牙様の…授業参観に出頭していただきたいのですッッ!」
勇次郎「授業参観ッッ!?」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 13:05:39.90 ID:AIJu5CV90
~刃牙 学校~
教師「親が授業参観に来れないだと!?」
刃牙「はァ、色々事情がありまして」
教師「お前…遅刻欠席成績がギリギリなのは知ってるよな?」
刃牙「それは…」
教師「その上親の顔も見れないだと?舐めてるのかァ?」
刃牙「いえ…」
教師「お前、このままじゃ進級出来ないよ?」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 13:11:04.75 ID:AIJu5CV90
勇次郎「断ったらどうなる?(ニタァ…)」
栗谷川「現在刃牙様は、朱沢グループの資金援助のもと生活をなされています」
栗谷川「しかし今刃牙様の進級はまさに崖っぷち…」
栗谷川「高校中退などということになりますと、朱沢グループから追放などという事態にもなりかねません」
勇次郎「ふん…生活の糧などいくらでもあるだろう」
勇次郎「メシや修行など、安藤(山岳監視員)の元へ行けばよいだけのこと」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 13:16:15.91 ID:AIJu5CV90
栗谷川「あの場所は、あなたに殺されたかつての盟友の居場所…刃牙様は行きたがらないかと…」
勇次郎「(ギロッッ!!)」
栗谷川「ひ、ひい!?」
勇次郎「ふん、まあいい…」
勇次郎「丁度良い暇つぶしだ」
勇次郎「至急ジェット機を飛ばせッ!行き先は日本だ」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 13:24:16.97 ID:AIJu5CV90
~学校~
教師「え~、それでは今日は授業参観ということで…」
教師「数学の授業を始めたいと思います」
教師「ボソ…(ヒヒ…刃牙よ…結局お前のパパもママも来なかったみたいだなァ…)」
教師「(まあ留年ライフも悪かァないぜ?フヒヒ…)」
刃牙「…(まあ仕方ねえか…あの親父が来るわけねえもんなァ…ハハ)」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 13:36:09.63 ID:AIJu5CV90
ブロロロロロ…
~学校の遥か上空~
勇次郎「ジェットからヘリに乗り継いでこの時間…なんとか間に合ったようだな」
勇次郎「おい操縦士!!もっとヘリを寄せろッ!!」
操縦士「イ、イエッサー!!(ガクブルッ)」
~幾多の前線を潜り抜け、キラーガーゴイルと呼ばれ恐れられた兵士バルバロッサ・レバノンシュタイナーであったが…
この時ばかりは、ただただ震え従うことしか出来なかったという…~
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 13:44:11.65 ID:AIJu5CV90
~教室~
教師「え~、では今日は確率の勉強をしたいと思います」
教師「今日は父兄の方々にわざわざ足を運んでいただき、まことにご足労でございます」
教師「…っと、約一名、父兄不参加の生徒さんもいるようですがねぇ、フヒヒ」
生徒達「ドッ!!(笑)」
刃牙「…」
教師「ハハ、こらこら~あんまりいじめるんじゃないぞ~?バキくんがカワイソウじゃないか、キヒヒ」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 13:49:04.55 ID:AIJu5CV90
刃牙(ま、しょうがないかァ~)
刃牙(この前、いきなり家?に来た時は焦ったけどさ…)
刃牙(いくら異常に気まぐれで行動が全く読めない親父とはいえ、学校に来るなんて…)
刃牙(ありえねえよなァ…ハハ…)
生徒1「バキくん、落ち込んじゃダメだあ!w」
生徒2「明日があるさ!www」
教師「こらこら、からかうのはやめなさいwww」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 13:53:59.34 ID:AIJu5CV90
父兄1「ヒソヒソ…ね、ねえ、あの後ろの席のバキくんとか呼ばれてた生徒さん…」
父兄2「ヒソヒソ…うんうん、なんていうか、ねえ?」
父兄3「あのカラダつき…普通じゃないっていうか」
父兄4「ちょっとやばそうな感じよね~?」
父兄1「正直キモチワルイわ~」
父兄3「親御さんがいらっしゃらない気持ちもわかるっていうか…うんうん、きもちわるい」
刃牙「…」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 13:59:05.75 ID:AIJu5CV90
生徒1「おいおい、バキのヤツ、父兄達にキモがられてんぜ?w」
生徒2「まあ無理もないわな、あのカラダと傷だもんなw」
生徒3「絶対クスリやってるよなww」
生徒1「良い機会だ、教師もうざがってるようだし、明日からハブにすっかw」
生徒2「さんせ~い!!」
教師「おいおい皆静かに!w今日は授業参観なんだぞ~?ww」
生徒2「ハイセンセイ!!ww」
刃牙「…」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 14:07:08.71 ID:AIJu5CV90
生徒1「ヒソヒソ…あのバキってやつ、正直身体測定あたりの時からうざかったんだよww」
生徒2「わかるわかるww筋肉バカがイキがってる感じがムカついたわw」
生徒4「よし!明日からあいつは皆でシカトしよう!w」
生徒1「筋肉と力だけじゃ何も出来ないってことを教えてやろうぜww」
父兄1「ヒソヒソ…やっぱりあのバキっていう子…評判悪いみたいね…」
父兄2「筋肉ダルマみたいだもの…」
刃牙(…「筋肉と力だけじゃ何も出来ない」、か…親父が聞いたらなんていうかな…どうでもいいか、眠くなってきた…)
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 14:11:02.05 ID:AIJu5CV90
刃牙(…グーグー…ムニャ…)
コツンッ
教師「おい…授業参観で寝るとはいい度胸じゃあねえか…ええ?」
刃牙「あ、いえ…」
教師「ナメてんのか?」
父兄「ヒソヒソ…やあねえ」
生徒「ププww」
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 14:20:37.69 ID:AIJu5CV90
教師「前も似た用なことを話したっけかな…」
教師「お前は…「力さえあれば世の中どうとでもなる」…そんな風に思ってる節がある…違うか?」
刃牙「…」
教師「それはおおおきな間違いだ!!今の世の中、「力」や「筋肉」や「喧嘩の強さ」なんて、どうだっていいんだよッ!!」
教師「この世界は、「カネ」「権力」「知能」…そういったもので全てが決まるんだよ!!」
教師「それらの前では、「腕っ節の強さ」なんて、全く何の意味も持たないんだ!」
教師「だから、例えばお前は俺に逆らえない…違うか?」
刃牙「…」
父兄「ヒソヒソ…」
生徒「あの教師、相変わらずやりすぎだな…wまあ、言ってることは正しいけどよ」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 14:25:31.92 ID:AIJu5CV90
『ガアッ!ガアッ!』
教師「うん?なんだ?外の鳥が急に騒ぎ出しやがった…」
ザワッッ!!
刃牙(~~~ッッ!???)
教師「おいどうしたバキ?急に血相変えやがって」
刃牙(ウ、ウソだろ…近い…近いぞ…!上?上空!?ま、まさかそんな…)
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 14:37:14.49 ID:AIJu5CV90
刃牙(ち…近づいてくる…!?じょ、冗談だろォオオ!?)
ガタンッ!
刃牙「あ、あの…!!」
教師「おいおいw急にどうしたんだ刃牙?」
刃牙「み、皆、早く逃げ…い、いや、この場を離れてくれッ!!」
生徒1「なんだなんだ?ついに頭イカれたか?w」
生徒2「う…」
生徒3「?どうした生徒2?」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 14:44:19.14 ID:AIJu5CV90
生徒2「な、なんか…気分が悪いっていうか…」
ザワザワ…
教師「なんだか皆様子がちょっとおかしいな…」
教師「え~皆さん、気分のすぐれない方などいましたら挙手して下さい」
ザワザワ…
父兄1「め、めまいが…」
生徒2「俺は震えと吐き気が止まらなくて…」
教師(ふうむ、異常をきたしているのは全体の2割程度か…
前の震え騒動に比べたら大した事態ではなさそうだが…)
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 14:51:02.59 ID:AIJu5CV90
~学校の遥か上空~
勇次郎「よし、ここでいい!ヘリをとめろッ!」
操縦士「イ、イエッサー!(ガクブルッ)」
勇次郎「よし、ここから降りるとするか」
操縦士「ノ、ノ~ッ!こ、この高さから降りるのは自殺行為デス!」
勇次郎「貴様は黙っていろ」
バッ!!
操縦士(EEEE!???と、飛び降りた!???)
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 14:58:38.89 ID:AIJu5CV90
~教室~
教師「え~、あまり気分の優れない方は保健室まで…(チッめんどくせーな…)」
刃牙「く、来る!」
教師「さっきからうるさいぞバキ!」
刃牙「た、頼む!い、今からここでとんでもないことが起きる!」
生徒「今度は虚言かよ…w」
刃牙「お、お願いだ皆!早くこの場から避難して…」
父兄(なによ避難って?ww)
生徒1「この騒ぎに乗じて俺らをからかおうってかwww」
生徒2「そんな低脳じゃシカト計画は覆せないぞw」
生徒3(う…め、めまいが…ヤバイってコレ…)
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 15:05:48.05 ID:AIJu5CV90
教師「いいからバキは黙ってろ!!!混乱を助長させるな!!」
刃牙「頼む!俺を信じて…」
生徒1「バキく~ん、皆を脅しても留年濃厚は覆りませんよ~?ww」
ガ ッ シ ャ ーーーーーーーーー ン ッッ ! ! !
生徒5「キャアアアアアアアア!???」
教師「ま、窓ガラスがッ!???」
129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 15:14:25.48 ID:AIJu5CV90
~後に病院で広田幸一さん(36)はこう語る~
「ええ、確かに男は一人でした。でも何故か、全ての窓ガラスが割れて…
あれは今も不思議でしょうがないですね。
え?その男を見た時ですか?う~ん何て言ったらいいんでしょうかね…
例えば、ライオンを目前にして死を覚悟した鹿は、逃げも隠れも震えもせず、
ただその場に立ち尽くすだけ、みたいな話があったりするじゃないですか?
あれに近いと言ったらいいんでしょうかねぇ…
もうね、「ああ自分は今ここで死ぬのか」みたいな実感は沸くんですけど、
恐怖心とかはもう麻痺しちゃってるっていうか…」
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 15:26:09.11 ID:AIJu5CV90
勇次郎「ふむ、ここがバキのもうひとつの居場所、か…」
教師「ちょ、あ、あの…」
刃牙「その男に近づいちゃダメだ~!!」
教師「ちょ…け、けけ警察呼びますよ?」
勇次郎「(ん?なんだこの肉は?この俺を目の前にして何も感じないのか?一体どれだけ低レベルな遺伝子なんだ…?)」
教師「あ、あの…」
勇次郎「ピシッ(デコピン)」
教師「あはん」
ドシャッ…!
生徒「せ、先生…!?」
143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 15:36:05.16 ID:AIJu5CV90
生徒1「せ、先生~~~~!!!」
生徒5「イヤアアアアアアッ!!」
父兄1(こ、これって昔よくニュースになった…学校無差別殺人鬼系!??で、でもなぜ小学校とかでなく高校で…!??)
厨2生徒(ま、まさか本当に学校にテロリストが乱入するなんて…!ぼ、僕が皆を救わなければいけないというのか…!?)
151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 15:45:29.80 ID:AIJu5CV90
不良1「う、うわあああああああ!!」
不良2「ぐぎぎぎぎぎ…!」
不良3「どおおおおおおおッ!!」
バキッ! ドゴッ! ズガッ!
生徒1「え、な、なんだなんだ!?」
生徒2「ふ、不良達が、と、突然殴りあいを…!?」
厨2生徒(気が動転したか…)
勇次郎「ほう…」
155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 15:51:49.30 ID:AIJu5CV90
不良1「オラオラオラ~!!」
不良2「だりゃああああああ!!」
不良3「ぎいいいいいい…!!」
ドゴッ!グシャ!バキッ!
生徒5「もうやめてえええ!死んじゃうよおお!!」
不良の父兄「~~ッッ??」
勇次郎「そこまでだ」
不良1.2.3「!!」
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 16:00:46.08 ID:AIJu5CV90
勇次郎「身体に異常をきたした者が2割…」
勇次郎「そして、殴り合いを始めた者が3人…」
勇次郎「お前らの優秀さは認めてやろう…」
不良1.2.3「…」
勇次郎「さて、バキよ」
刃牙「!!」
163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 16:09:05.47 ID:AIJu5CV90
勇次郎「望み通り来てやったぞ(ニタァ)」
刃牙「くッ…!」
生徒1(の、『望み通り来てやった』だって!??え、ま、まさかそれって…)
生徒2(あの男は、バキの、ち、ちち『父親』!???い、いやまて)
生徒1(バ、バカな…嘘だ…)
厨2生徒(バキはテロリストと密通していたのかっ!?)
167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 16:14:32.78 ID:AIJu5CV90
勇次郎「授業参観なるものの定義…それは」
刃牙「ぐッ…」
勇次郎「我が子の力量を親が確かめ、見届けること…」
刃牙「??」
勇次郎「バキ」
勇次郎「ふさわしい日だとは思わないか?(ニタァ)」
刃牙(な…ま、まさかッ!??い、いま、この場所で!???)
173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 16:40:11.82 ID:AIJu5CV90
~後に烈海王はこう語る~
「私にとっての「強さ」とは、「己の意思(ワガママ)を貫き通す力」のことなのですが…
この時の範馬勇次郎の思考は、まさにワガママの極地といってもよいでしょう。
今思えば冗談じみた狂言だったのかもしれませんが…授業参観なるものの定義を自分流に捻じ曲げ、息子と殺し合いを果たそうと申し出たのですから…
地上最強の生物たる彼ならではの行動と言えるでしょう。しかしここで引き下がる刃牙さんではありません」
177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 16:47:00.76 ID:AIJu5CV90
刃牙「ここで戦うと大勢の犠牲者が出る…」
刃牙「俺は、クラスメートが犠牲になるのを防ぎながら戦わなければならない」
刃牙「必然的に、全力の4割程度しか出せなくなる」
刃牙「そんなコンディションの俺を喰っても楽しいのかい?」
勇次郎「ふん、相変わらずの甘ったれめが」
勇次郎「では、こういうのはどうだ?」
刃牙「!?」
179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 16:59:03.62 ID:AIJu5CV90
勇次郎「今ここで、この場にいるお前以外の人間を、一人残らず一瞬で喰らい尽くす…」
勇次郎「そうすればジャマをする者は誰もいなくなる」
勇次郎「もしかしたら、全力を超えたお前を見ることが出来るかもな(ニタァ)」
その場にいる全員が凍りついた。
181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:04:07.88 ID:AIJu5CV90
~~教師「お前は…「力さえあれば世の中どうとでもなる」…そんな風に思ってる節がある…違うか?」
教師「それはおおおきな間違いだ!!今の世の中、「力」や「筋肉」や「喧嘩の強さ」なんて、どうだっていいんだよッ!!」
教師「この世界は、「カネ」「権力」「知能」…そういったもので全てが決まるんだよ!!」
教師「それらの前では、「腕っ節の強さ」なんて、全く何の意味も持たないんだ!」
教師「だから、例えばお前は俺に逆らえない…違うか?」~~
生徒達の頭の中を、教師の言った言葉がよぎった。
そして思い知った…。
このセカイには、「力」で全てを押し通してしまう人間がいるということ
「力」の恐ろしさを…
184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:08:54.21 ID:AIJu5CV90
刃牙「それは違う。本心じゃない。」
刃牙「おれは親父のことはよく理解しているつもりだ。」
刃牙「親父は、無抵抗の素人の弱者を、一方的に殺すような人間じゃあない。」
勇次郎「ふん…白けさせやがって…」
186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:19:50.64 ID:AIJu5CV90
シコルスキー
「ユージローと接した時間は僅かだったが、一つわかったことがある。
それは上っ面とは裏腹に、人間臭く非常に親バカで「子煩悩」だということダ。
なんでも、恋人との情事中に割って入り、説教したそうじゃないかw。
息子のことをあれだけ気にかける親も今時珍しいだろうナ。
ピクルとかいったかな?あんな上モノを喰うこともせず、息子に差し出してやったそうじゃないか。
茶を飲みにわざわざ家?まで足を運んだという話も最近聞いたナ。
今回の授業参観の件もなかなか興味深い」
188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:26:56.73 ID:AIJu5CV90
勇次郎「ふん、興ざめしちまった」
勇次郎「いいだろう、お前の言う授業参観とやらに参戦してやる」
勇次郎「おい、そこの坊主」
厨2生徒「は、はい!」
勇次郎「とっとと適当な教師をこの場所まで連れて来い!」
厨2生徒「ひゃ、ひゃい!」
刃牙(早く時間よ過ぎてくれ…)
189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:31:34.89 ID:AIJu5CV90
~廊下~
厨2生徒「早く先生を見つけてこないと…」
厨2生徒「この学校が占拠されてしまう!」
コツコツコツ…
厨2生徒「あ、あそこを歩いているのは、保健の山口先生!」
191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:37:51.27 ID:AIJu5CV90
厨2生徒「先生!お願いがあるんです!」
保健教師「おおどうした?血相変えて」
厨2生徒「学校がテロリストに占拠されそうなんです!」
保健教師「ま~たいつもの話かwお前は成績は優秀なんだがなあ」
厨2生徒「と、とにかくうちの教室まで来て下さい!一刻を争うんです!」
保健教師「わかったわかったwまあ今ちょうどヒマだし、付き合ってやる」
厨2生徒「あ、ありがとうございます!(この学校は僕が救ってみせる!)」
193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:43:03.01 ID:AIJu5CV90
保健教師「どれどれ、お邪魔しま~すっと」
ガラガラッ
保健教師「え?何あの男は? うッ」
バタンッ
厨2生徒「せ、先生!いきなり失神しないで下さい!」
保健教師「う…うむ?(な、なんだこの空間は…い、息苦しい…ぐ…)」
勇次郎「とっとと授業を始めろ!」
保健教師「ひ、ひい!は、はい!!」
196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:49:17.95 ID:AIJu5CV90
教室の最後尾、父兄と一列に並んだ勇次郎は、腕を組みながら、鋭い眼光で教師を睨みつけていた…
保健教師「え~で、では、じ、授業を始めます(ブルブル)」
勇次郎「うむ」
刃牙(ゴクリ…)
保健教師「え~、ぜ、前回は男性の性器について図解で説明をしましたが…」
勇次郎「ピクッ」
刃牙(ま、まずい…!)
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:54:47.52 ID:AIJu5CV90
保健教師「こ、今回は、女性器について、ず、図解で解説を…」
勇次郎(プルプル…)
刃牙(お、親父がいきりたってきてる!ま、まずい!)
保健教師「後半は性交についての解説を…」
ド ガ ッ ! ! !
勇次郎「色 を 知 る 年 か ! ! ! ! 」
保健教師「あひぃ~!!!???」
201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 18:00:26.78 ID:AIJu5CV90
保健教師「あ、あひあひ…」ジョロジョロ…
勇次郎の拾ってぶん投げた消しゴムは、
保健教師の顔をかすり、黒板にめり込んでいた…。
勇次郎「と、いいたいところだが」
勇次郎「バキの件もある。今回は大目に見てやろう」
厨2生徒(な…バキくんは童貞でないとでもいうのか!??)
204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 18:12:45.77 ID:AIJu5CV90
勇次郎「貴様のような無能に、教師を名乗る資格は無い」
保健教師「あ、あひあひ…」
勇次郎「変わりに俺が教えてやろう」
腰を抜かした保健教師に代わり、勇次郎は厳かに教壇の前に立った…
勇次郎「坊主達…そこの3人…よく聞け…」
不良1.2.3「は、はい!!」
205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 18:19:43.46 ID:AIJu5CV90
勇次郎「強 く な り た け れ ば 喰 ら え ! ! ! !」
勇次郎「喰らえ!!朝も昼も夜もなく喰らえ!!食前食後にその肉を喰らえ!!
勇次郎「 喰 ら い 尽 く せ ! ! !」
厨2生徒(…バカな……)
勇次郎「女共…」
ビッチ「は、はい!」
勇次郎「…喰らい尽くせぬ女であれ…」
ビッチ「は…はい!!」
206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 18:23:21.77 ID:AIJu5CV90
キーンコーンカーンコーン
勇次郎「…授業参観も終わりか…」
勇次郎「しゃべり過ぎた…帰らせてもらうぜ…」
フッ
厨2生徒(き、消えた!??)
210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 18:34:26.95 ID:AIJu5CV90
勇次郎がワープした瞬間、教室内の空気から、締め付けるような圧迫感が消え去った…
刃牙(お…終わった…)
生徒1「お…終わった……のか?」
生徒2「お、俺達は死なずに済んだのか?死なずに済むのか?ど、どどどうなんだよバキ!」
刃牙「あ、ああ…もう大丈夫だ…悪夢は…終わった…」
オオオオオオオオッ!!
教室内は歓声に包まれた。
「い、生きてる!俺達は生きてるんだ!生き残ったんだ!!」
「た、助かったんだ!!うわああ!!」
「うえええん…こ、怖かった…怖かったよお母さん…!」
「も、もう大丈夫だから…」
212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 18:49:37.43 ID:AIJu5CV90
父兄やクラスメート達は皆その後救急車で搬送され、病院で2,3日の療養生活をした後、
元の生活へと戻っていった…。
教師は責任を押し付けられて解雇、今は離婚されパチンコで生計を立てているらしい…
刃牙「ふう、学級閉鎖も終わって今日からいつもの日常か…」
刃牙(親父のせいで皆をあんな目に合わせちゃって…合わせる顔がないな…)
ガラガラッ
生徒1「お、バキくんおはよ!」
刃牙「あ、ああどうも(あれ?フレンドリーに接してきたぞ?)」
生徒2「いや~この前はびっくりしたよ!お前ってやっぱり凄い奴だったんだな!」
刃牙「そ、そんなことないって」
215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 18:57:59.00 ID:AIJu5CV90
意外な反応だった…
自分をシカトする計画もなくなったらしい。
(厨2生徒からは敵視されまくりだが…)
刃牙(……いつか必ず親父を超えて見せる!)
おわり
219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 19:22:12.47 ID:AIJu5CV90
>>218
「勇次郎ワープ」ってやつですな
225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 20:10:35.38 ID:AIJu5CV90
~数日前~
勇次郎「久しぶりだなストライダム」
ストラ「元気そうで何よりだ」
勇次郎「美女をはべらせながらの再会とは、相変わらず良い度胸だ」
ストラ「いや…いつも言っているように、彼女達はただのマッサージ係だ…」
勇次郎「フン」
226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 20:19:14.27 ID:AIJu5CV90
勇次郎「ところで話とは何だ?」
ストラ「まあ、話したところでどうなる問題でもないんだが…一応言っておこうかと思ってな…」
勇次郎「焦らすなストライダム」
ストラ「実は…バキが学校生活で何やら問題を抱えているらしい」
ストラ「のけものにされているというか…以前親しかったクラスメート達からも、距離を置かれてしまっているらしい。」
ストラ「彼は特殊な存在だからな…体格も身体能力も、凡人離れし過ぎている。
特に日本は、強い個性を持つ者が淘汰されやすい傾向にあるのが問題だ」
227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 20:29:16.93 ID:AIJu5CV90
勇次郎「クスクス…エフッエフッ…(略)!!」
ストラ「我が子をそこまで笑いものにしなくてもよいだろう」
勇次郎「クスクス…あいつがそんなに『弱い』存在だったとはな…」
ストラ「昔と今では時代が違う。喧嘩が強い者が迫害されることだって多々ある」
勇次郎「俺が言っている弱さとは、意思を貫く力の無さのことだ、わかるだろうストライダム」
ストラ「彼は優しい…他人を傷つけてまで、自分を貫こうとは思わないんだろう…」
勇次郎「フン、甘ったれが…天内の方がまだマシだったというものだな」
228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 20:37:47.67 ID:AIJu5CV90
ストラ「何か解決策のようなものはないのだろうか…」
勇次郎「(ギョロッッ!!)」
ストラ「ヒッ…!」
勇次郎「自分で尻拭いも出来ぬ者に範馬を名乗る資格など無い」
ストラ「うッ…」
勇次郎「だがあえて言うならば」
ストラ「…」
勇次郎「『力』を持っている者の価値を体に刻み込み知らしめる、といったところか」
230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 20:45:19.58 ID:AIJu5CV90
ストラ「…そのチャンスは、ある」
勇次郎「?」
ストラ「彼の通う学校で、○月×日に、あるイベントが行われる」
ストラ「それに君が参加してくれるのであれば…」
ストラ「『力』を持つ者の価値を、皆の体に刻み込み知らしめる…それが実現出来るかもしれない」
勇次郎「俺がそんなものに参加するとでも?」
ストラ「そこは君の気まぐれを信じるしかないな…」
勇次郎「フン」
233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 20:59:33.57 ID:AIJu5CV90 [55/56]
ストラ
(最大トーナメントでの司会者が言ったという言葉…
「強いことは美しく素晴らしい」…今の人間は、これを忘れつつある…
学校も高校にまでなると、知能が優先され、身体能力は次第に評価されなくなってゆく傾向にある
日本の一部ではそれが特に顕著だ…
勇次郎が、バキの現状を打破するきっかけとなってくれればよいのだが…)
234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 21:02:38.95 ID:AIJu5CV90 [56/56]
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長期連載でキャラ立ては済んでるんだし、本編もこういう路線で突っ切ってくれりゃあ面白いんだがな