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女盗賊「女騎士のくせにこんなデカくてやらしいモノぶらさげちゃって」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/30(木) 21:17:46.01 ID:9HJmSjo4O [1/6]
女騎士「好きでぶらさげているわけではない」

女盗賊「あら、もったいない」

女騎士「邪魔なだけだ、こんなもの」

女盗賊「そんだけのもん持ってたらこんなとこ来なくても男がほっておかないのにさ」

女騎士「むしろほっておいて欲しいんだがな…」

女盗賊「贅沢ねぇ…あたしだったら玉の輿狙うけど」

女騎士「…もうこの話題はよせ」

女盗賊「え~…いいじゃない、女同士なんだからさ」

女騎士「リーダーが動きづらそうだ」

忍者「………」もぢもぢ

女盗賊「あー…なるほど」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/30(木) 21:32:20.48 ID:9HJmSjo4O
女盗賊「てかこんな話題くらいでおっ立てないでよ」

忍者「………」

女盗賊「実際に見たならともかく、こんなんじゃ雑談もできないじゃないの」

忍者「………」

女盗賊「…黙ってないでなんか言いなさいよ」

忍者「…ひ…」

女盗賊「ひ?」

忍者「…貧乳に言われたくない…」

女「…OK、喧嘩売ってんのね。買うわ」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/30(木) 22:19:06.51 ID:9HJmSjo4O
女騎士「む…」

女盗賊「どうしたの?」

女騎士「宝箱だ」

女盗賊「あら、ほんと。どーれ…」

忍者「………」カチャカチャ

女盗賊「ちょっとあんた何やっ…」

※おおっと!ばくだん!※

女盗賊「きゃああ!?」

忍者「………」ひょい

女騎士「おっと」ひょい

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/30(木) 22:25:42.53 ID:9HJmSjo4O
女盗賊「ふっざけんじゃないわよ!」

忍者「………」

女騎士「まぁまぁ、たまには失敗もある」

忍者「…躱したし…」

女盗賊「あたしは喰らってんのよ!?」

忍者「…ふっ…」

女盗賊「何笑ってんのよ!?」

忍者「………」

女盗賊「こいつ…!」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/30(木) 23:05:12.49 ID:9HJmSjo4O
女盗賊「なんであんなのがリーダーなのよ…」

女騎士「何か不満でもあるのか?」

女盗賊「あるに決まってるでしょ!?いちいちムカつくし、余計なことばっかり…」

忍者「………」しゅぱーん!

※ミノタウルスは首をはねられた!※

女盗賊「あ…」

忍者「…気をつけろ…」

女騎士「すまない以後注意する」

忍者「………」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/30(木) 23:29:03.37 ID:9HJmSjo4O [6/6]
女騎士「いつもながら凄まじい腕だな」

女盗賊「ふん…まぁ戦闘では役に立つけ…」

忍者「………」

女盗賊「ふんどし一丁ってのはなんとかならないの?」

忍者「…無理。忍者ゆえに」

女盗賊「どうゆう理屈よ…」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 00:02:16.64 ID:rcooJmYYO [1/51]
女盗賊「わかったわ!あたし達に足りないものが!」

女騎士「なんだ急に?」

女盗賊「僧侶よ、僧侶!」

女騎士「僧侶?」

女盗賊「体力が減っても安心だし、状態異常も回復できる!」

女騎士「ふむ…」

忍者「…無理…」

女盗賊「なんでよ!?酒場に行けば…」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 00:07:21.21 ID:rcooJmYYO [2/51]
酒場

女騎士「全滅だな…」

女盗賊「ぐっ…」

忍者「…気を落とすな…」ぽんっ

女盗賊「みんな、あんたの格好見て断ってんでしょうが!」

忍者「…だから無理だと言っただろう?」

女盗賊「マズイってわかっていながらなんで脱ぐのよ、あんたは!?」

忍者「…それは忍者ゆえに…」

女盗賊「だからどうゆう理屈なのよッ!?」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 00:29:40.69 ID:rcooJmYYO [3/51]
女盗賊「はぁ…」

女騎士「そんなに僧侶が欲しいなら転職すればいいだろう?」

女盗賊「嫌よ。レベル1になっちゃうじゃない。また成長するのにも時間がかかるし…」

忍者「…問題ない…」

女盗賊「はぁ?あんただって知ってるでしょ?転職すると…何処見てんのよ?」

忍者「…おそらくたいして変わらんだろう」

女盗賊「うっさい!そこで判断するな!ってかレベルアップで成長するならあたしもそうしたいわ!」


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 00:48:00.77 ID:rcooJmYYO [4/51]
ガチャリ

女盗賊「…よし、外れた!」

女騎士「やるな、流石盗賊」

女盗賊「当たり前でしょ。ふんどし野郎とは違うのよ」

忍者「………」

女騎士「鎧か…私向けだな」

女盗賊「あ、でも荷物がいっぱいか…諦めるしかないかな?」

忍者「………」ぬぎぬぎ

女盗賊「…なにやってんのよ?せっかくローブだけでも着せたってのに…」

忍者「…荷物の空きが出来る。荷物持ちなら任せろ」ぽいっ

女騎士「…流石だな」

女盗賊「いや、何処が?」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 01:08:34.71 ID:rcooJmYYO [5/51]
女騎士「ん…」

女盗賊「何?ストレッチ?」

女騎士「あぁ、剣を振り回していると肩が凝る」

忍者「………」

女盗賊「…ぜったいそのせいだけじゃないと思う」

女騎士「ふーむ…」

忍者「…どれ揉んでやろう…」

女盗賊「ちょっと待ちなさいよ!どうせ変なことするつもりでしょ!?」

女騎士「すまない、頼む」

女盗賊「あ!…もう知らないからね!?」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 01:17:42.65 ID:rcooJmYYO [6/51]
忍者「………」もみもみ

女騎士「…ふー…」

女盗賊「意外に普通ね…」

忍者「………」もみもみ



女騎士「だいぶ楽になった。ありがとう」

忍者「…あぁ」

女盗賊「なんか納得いかないわね…」

女騎士「女盗賊もして貰ったらどうだ?気持ちいいぞ?」

女盗賊「あたしはいいわよ。ふんどし野郎に触られたくないし」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 01:29:08.56 ID:rcooJmYYO [7/51]
忍者「…わかった服を着れば良いんだな?」

女盗賊「そういう問題じゃないのよ!…てかあたしの身体、揉みたいわけ?」

忍者「………」

女盗賊「へぇ…なんだかんだ言いつつ意識してるんだ?ふぅん?」

忍者「…いや、その貧相な身体不憫でならん」

女盗賊「は?」

忍者「…拙者が揉んでやろう…とな」

女盗賊「余計なお世話よ!」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 01:45:32.90 ID:rcooJmYYO [8/51]
女盗賊「この階、アンデットが多いわね…」

女騎士「…のようだな」

女盗賊「まいったわねぇ…不死族倒せる武器なんか持ってたっけ?」

女騎士「持っていないな」

女盗賊「あんたが持ってるのは男を堕とす武器だものね?」

女騎士「………」

女盗賊「冗談よ、冗談。そんな嫌そうな顔しないでよ」

女騎士「…ふん。しかしどうしたものかな…」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 01:50:10.32 ID:rcooJmYYO [9/51]
忍者「…安心しろ」

女盗賊「あんたなんか持ってるの?」

忍者「…拙者も女を堕とす武器なら持っている」

女盗賊「…話ちゃんと聞いてた?何よそのドヤ顔。すっごいムカつくんだけど」

女騎士「ほぅ…」

女盗賊「あんたも何興味示してんのよ!馬鹿なの!?淫乱なの!?」

女騎士「淫乱だと?無礼な…お前と一緒にするな」

女盗賊「あたしだって違うわよ!だいたいあんたが…」

忍者「…まぁその身体ではな…男も寄って来まい」

女盗賊「うるさいわね!幼児体型なめんじゃないわよ!?」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 02:03:55.20 ID:rcooJmYYO [10/51]
忍者「…まぁ、呪文でなんとかなる」

女盗賊「魔術師いないでしょ?酒場で募集するの?」

忍者「…拙者が使える」

女盗賊「だったら最初からそう言いなさいよ!」

女騎士「しかしこれで問題は解決したな。先に進もう」

女盗賊「そうね。ふんどし野郎もなかなかやるじゃない

忍者「………」



女盗賊「だーかーらー!!」ダダ…

女騎士「黙って走れ!追いつかれるぞ!」ダダ…

女盗賊「ろくな呪文ないなら使えるとか言うなってば!」ダダ…

忍者「…すまん。イケると思って」タタ…

女盗賊「帰ったら覚えてなさいよ!きゃあ!?こっち来ないでぇ!」ダダ…

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 02:11:16.70 ID:rcooJmYYO [11/51]
女盗賊「今日はひどい目にあったわ!」

忍者「………」

女騎士「あと一撃だったんだがな…惜しかった」

女盗賊「倒せないなら一緒でしょ!?MP切れとかほんと役立たずなんだから!…何か言うことある!?」

忍者「…ひ…」

女盗賊「貧乳にどうのこうのってのは無しだからね!」

忍者「…貧乳の上、呪文も使えない奴に言われたくない…」

女盗賊「無しだって言ってんでしょうが!」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 02:29:29.79 ID:rcooJmYYO [12/51]
忍者「………」ごとっ

女騎士「なんだその剣は?」

忍者「…不死族も切れるという剣らしい。買ってきた」

女騎士「私に?」

忍者「…他に誰がいる?」

女騎士「…嬉しい…大切にする…」

忍者「…気にするな」



女盗賊「ねぇ、あたしの革鎧しらない?陰干ししといたんだけど…」

忍者「………」

女盗賊「女騎士は知らないって言うし…あんた知ってる?」

忍者「…あぁ」

女盗賊「片付けたの?…まぁ、いいけど…で、何処にあるの?

忍者「…売った」

女盗賊「…は?」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 02:43:31.02 ID:rcooJmYYO [13/51]
女盗賊「はぁあ!?売った!?」

忍者「…あぁ。金が入りようでな」

女盗賊「ふざけんじゃないわよ!じゃあ、あたし何装備すれば良いのよ!?」

忍者「…拙者を見ろ。後は…解るな?」

女盗賊「解るわけないでしょ!?あんたみたいな露出狂と一緒にすんじゃ…」

忍者「…まぁ、そういうと思って…」ごとっ

女盗賊「何これ?」

忍者「…硬い革鎧だ。買ってきた」

女盗賊「…怪しいわね…なんで売ったのより良い装備が買えるのよ?」

忍者「…幼児体型も捨てたものではないのかもしれんな…」シュタッ!

女盗賊「それどういう意味…ちょっと、待ちなさいよ!」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 02:59:41.41 ID:rcooJmYYO [14/51]
女盗賊「そこよ!…だからそうじゃなくて…ほら今!」

女騎士「うるさい!気が散るから黙って…ろ!」ザシュ!

忍者「………」

女盗賊「だってアンデットに攻撃効かないし…」

女騎士「はぁ!」たゆん

女盗賊「………」

女騎士「でゃあ!」ふゆん

女盗賊「頑張れ、アンデット!」

女騎士「貴様はどっちの味方だ!?」

忍者「………」もぢもぢ

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 03:29:41.85 ID:rcooJmYYO [15/51]
女騎士「…ここさっきも通らなかったか?」

女盗賊「かもしれない…ひょっとして道に迷った?」

忍者「………」

女盗賊「えーと…ここがこうなってここに来て…もう、わかんない!」

女騎士「地図を捨てるな。もう一度最初から…」

女盗賊「やっぱり魔術師は欲しいわよ!そしたら帰還呪文で一発なのに!」

※ 忍者 は何かの気配を感じた!※

忍者「…?」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 03:34:57.55 ID:rcooJmYYO [16/51]
女盗賊「どうしたのよ?」

ギィ…

忍者「…隠し扉か…」

女騎士「なるほどな。ここから入って閉じ込められていたのか」

女盗賊「あ!?…シークレットドアとかきたないわね…!」

忍者「………」

女盗賊「…何よ?」

忍者「…拙者はきたなくないぞ?」

女盗賊「はぁ?別にあんたのことじゃないわよ?」

忍者「…ならいいが…」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 09:47:07.58 ID:rcooJmYYO [18/51]
女騎士「このあたりの探索もだいぶ進んだな」

女盗賊「このまま行けば楽勝…」

※女盗賊 は何かの気配を感じた!※

女盗賊「?」

女騎士「どうした?」

女盗賊「…こんな所にスイッチがあるわ」

女騎士「わかりにくいが確かに…押してみるか?」

女盗賊「罠かもしれないわね。もう少し周りを調べてから…」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 09:53:38.70 ID:rcooJmYYO [19/51]
忍者「…ポチっとな」ポチッ

女盗賊「…あ!?」

女騎士「押したな」

女盗賊「罠かもしれないって言ってるでしょ!?あんた何考えてるのよ!?」

忍者「…?」

女盗賊「とぼけた顔して…ほんとムカつくわ…!」

女騎士「いや待て、何か変だぞ?」

女盗賊「何がよ!?こいつが変なのは今に始まったことじゃ…」

女騎士「違う。あれを見ろ。…あんな像あったか?」

女盗賊「像?そんなもの…え?」

忍者「…さては別の場所に飛ばされたな…」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 10:05:47.96 ID:rcooJmYYO [20/51]
女盗賊「テレポートされたっての!?」

忍者「…おそらく」

女盗賊「だから言ったじゃないの!罠かもって!どーすんのよ!マップが役に立たないじゃない!」

忍者「………」キョロキョロ…

女盗賊「話聞いてるの!?」

女騎士「落ち着け、飛ばされてしまったなら脱出方法を探さねば…責任の追求はその後だ」

女盗賊「ぐっ…そ、それはそうだけど…」

女騎士「手分けして探索しよう」

女盗賊「はいはい、わかったわよ。まったくもう…」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 10:17:13.55 ID:rcooJmYYO [21/51]
女盗賊「何か見つかった?」

女騎士「いや、こちらは何も…」

女盗賊「そう…で、あんたは?」

忍者「…人骨と遺品を見つけた」

女盗賊「………」

女騎士「………」

女盗賊「…も…」

女騎士「これはいよいよか…」

女盗賊「…もう嫌ぁ!!こんなとこであたし達死ぬの!?…そうなったら全部あんたのせいだからね!?」

忍者「………」

女盗賊「なんか言いなさいよ!あたし達まで巻き込んで…ふざけんじゃないわよ!」

女騎士「…落ち着け。騒いだ所で何もかわらん」

女盗賊「あんたはなんでそんなに冷静なのよ!?元はといえばコイツが…!」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 10:35:44.87 ID:rcooJmYYO [22/51]
女騎士「…迷宮に入る前に覚悟はしている」

女盗賊「何悟ってんのよ!諦めたらおしまいでしょ!?」

忍者「…いかにも」

女盗賊「あんたが言わないでよ!あんたのせいなんだから責任とんなさい!」

忍者「………」

女盗賊「だからなんとか良いなさいって…なんとか…なんとかしてよぉ…」



女騎士「………」

女盗賊「………」

女騎士「…飛ばされてからどれくらいの時が経つかな?」

女盗賊「そんなの知らないわよ…」

女騎士「…そうか」

女盗賊「………」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 10:53:18.31 ID:rcooJmYYO [23/51]
女盗賊「あたしね…夢があったんだ…」

女騎士「………」

女盗賊「お金貯めたらこんな職業やめてさ…」

女騎士「………」

女盗賊「なにかお店でも開いて悠々自適に生活して」

女騎士「………」

女盗賊「んでもって、たまたまお店に来たお金持ちのイケメンに見初められて玉の輿!人生ばら色!…みたいなね」

女騎士「…ちょっと欲張り過ぎじゃないか?」

女盗賊「夢だもの、欲張るに決まってるでしょ。でも現実は…」

忍者「…解けた」カチャリ…

女盗賊「人がしんみりしてるってのに何してんのよ?ぶん殴るわよ?」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 11:02:57.05 ID:rcooJmYYO [24/51]
忍者「…遺品のぱずるだ。後はこれを像に嵌め込めば」ガチャリ…

女盗賊「嵌め込む?」

ゴゴゴ…

忍者「………」

女騎士「像が…」

女盗賊「動いた…!」

忍者「…では先を急ごう」

女盗賊「手掛かり見つけてたんじゃないの!?なんであんたはこういうこと黙ってんのよ!?」

忍者「…だから遺品を見つけたと」

女盗賊「それは遺品じゃなくてキーアイテムでしょ!?ほんとに終りかと思ったんだからね!?」

忍者「…ゆ…」

女盗賊「なによ!?」

忍者「…夢はイケメンと玉の輿」

女盗賊「う、うっさい!!いいじゃない別に!」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 11:30:10.33 ID:rcooJmYYO [25/51]
酒場

女盗賊「エールちょうだい」

親父「嬢ちゃん、その歳で酒はまだ早いぜ?」

女盗賊「あたしは大人よ!いいからさっさと出してよ!」

親父「えらく機嫌が悪いな…ま、いいさほらよ」

女盗賊「ふんっ!」

女騎士「こら、店主にまであたるな。…ワインを頼む」

女盗賊「そうでもしなきゃ収まりつかないわよ!あんのふんどし野郎ぉ…!」

女騎士「やれやれ…」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 11:40:24.55 ID:rcooJmYYO [26/51]
女盗賊「…でさ、一人でちゃっかり出口見つけるのよ?」

親父「あー、はいはい…」

女盗賊「せめて一言くらいあってもいいじゃないの?ねぇ?」

親父「そらまぁ…」

女盗賊「でしょ!?…エールお代わりね!」

女騎士「もうそのくらいにしておけ。飲み過ぎだ」

女盗賊「ほっといてよ!てかあんたは何にも思わないわけ!?あいつのせいで閉じ込められたのよ!?」

女騎士「出られたじゃないか。しかも出口を見つけたのはリーダーだ」

女盗賊「そういうんじゃないのよ!気持ちの問題よ、気持ちの!」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 12:09:22.87 ID:rcooJmYYO [27/51]
親父「嬢ちゃんら迷宮に潜ってんのかい?」

女盗賊「嬢ちゃん言うな!ぶん殴るわよ!?」

女騎士「お前は水でも飲んで少し落ち着け。…あぁ、そうだ」

女盗賊「何よ…みんなして…うぃ~」

親父「ならどんな目に遇おうとそんな口が利けるだけマシさ…見な」

女騎士「…ん?」

戦士『………』

盗賊『………』

親父「あいつらのパーティーは迷宮内で壊滅してな。帰ってこれた奴らもあのザマだ」

女騎士「………」

親父「城からの御触れが出てからここは賑わっちゃいる。だけど顔なじみは減ったよ」

女騎士「皆、迷宮で?」

親父「あぁ…潜るなとは言わんが、気をつけろよ」

女騎士「…肝に命じておくとしよう」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 12:26:09.99 ID:rcooJmYYO [28/51]
宿屋

女盗賊「…こんなけしからんモノこうしてやる~」

女騎士「やめろ!胸をつつくな!」

女盗賊「けしからんけしからん…」

女騎士「この…!」

忍者「………」

女騎士「ちょうど良いところに。この酔っ払いを運ぶのを手伝ってくれ」

女盗賊「重いわね~…柔らかいわね~…」

忍者「…すまん、無理だ」もぢ…

女騎士「私は気にしない。それよりコイツを…」

女盗賊「いいなぁ…あたしも欲しい~」

女騎士「ッ…いい加減にしないと振り落とすぞ!?」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 17:19:04.89 ID:rcooJmYYO [29/51]
女盗賊「頭痛い…」

女騎士「飲み過ぎるからだ。昨日はしつこくせまってきて大変だったんだぞ?」

女盗賊「ごめん…覚えてないわ…」

女騎士「…はぁ」

忍者「…行くぞ」

女盗賊「えー…今日は嫌よ…頭が…」

忍者「…ならおいて行く」

女騎士「仕方あるまい」

女盗賊「別にいでしょ今日くらい。んじゃ、いってらっしゃい」

忍者「………」

女騎士「大人しくしていろよ」

女盗賊「あたしは子供じゃないわよ。ほら、行った行った」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 17:27:51.71 ID:rcooJmYYO [30/51]
女騎士「…ほんとに置いてきてよかったのか?」

忍者「…盗賊はたいした戦力にはならない」

女騎士「それは…」

忍者「…いなくても周辺探索なら問題無いだろう」

女騎士「まさか…解雇とかいうんじゃないだろうな?」

忍者「…いや盗賊には…?」

女騎士「ん?」

女盗賊「待って、待ってよー!!」ダダ…

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 17:40:32.00 ID:rcooJmYYO [31/51]
女盗賊「はぁ…はぁ…追いついた…」

女騎士「今日は休むんじゃなかったのか?」

女盗賊「ほ、ほんとに置いてくとか何考えてんのよ!?」

忍者「………」

女盗賊「あんたに言ってんのよ!?しれっとしてないでなんとか言いなさいよ!」

忍者「…さ…」

女盗賊「さ?」

忍者「…先を急ごう」

女騎士「まぁ、誰かさんが駄々をこねたせいで予定に遅れが出ているからな」

女盗賊「ぐ…わかってるわよ!さっさと行けばいいんでしょ!」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 17:45:57.59 ID:rcooJmYYO [32/51]
忍者「…ポチっとな」ポチッ

女騎士「またここか…」

女盗賊「うー…思い出したくない…」

忍者「…?」ペタペタ…

女騎士「どうした?」

忍者「…ぱずるがない」

女盗賊「嘘でしょ!?また閉じ込められるっての!?」

忍者「………」

女騎士「扉を開けるにはパズルを嵌め込めなければならん。何処かにあるはずだ」

女盗賊「あ…そ、そうね…」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 17:54:51.97 ID:rcooJmYYO [33/51]
女騎士「こちらにはなかった」

女盗賊「こっちも無いわ…あんたは?」

忍者「…昨日と同じ場所にあった」

女盗賊「はぁ…よかった…また閉じ込められるとかは回避できたわね」

女騎士「…しかし毎回面倒だな。バラバラだぞ?このパズル」

女盗賊「慣れるしかないんじゃない?」

忍者「………」ごそごそ

女盗賊「…あんた、何してるの?」

忍者「…拙者が思うにこの骸が怪しい」ギュッギュッ

女騎士「そいつがバラバラにしていると?」

女盗賊「まぁ、アンデット化してるなら動くってのも考えられなくはないけど…」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 18:04:59.48 ID:rcooJmYYO [34/51]
女盗賊「じゃあ、コレさっさと完成させちゃおうか」

女騎士「結構複雑そうだが…」

女盗賊「あのふんどし野郎に解けてあたしに解けない理由はないわ。見てなさい…」カチャカチャ

忍者「…?」ギュッギュッ



女騎士「…解けたか?」

女盗賊「あとちょっとだから邪魔しないで。…このピースが嵌まれば…」

忍者「…押し込みながら回転させろ」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 18:15:03.00 ID:rcooJmYYO [35/51]
女盗賊「あぁなるほど…って邪魔しないでよ!一人で解くつもりだったのに…!」

女騎士「早く解けるに越したことはない。…そっちは終わったのか?」

忍者「…問題がある」

女盗賊「でーきたっと…ただ縛るだけでしょ?何が問題なのよ?」

忍者「…胸が無くて亀甲縛りが決まらん」

女盗賊「普通に縛ればいいでしょ?なんでそんな怪しい縛り方すんのよ?」

忍者「…みせしめ」

女盗賊「あんた性格暗いわねぇ…」

女騎士「…引っ掛から無くて滑るからか?」

女盗賊「あたしに聞かないでよ!んなこと知るわけないでしょ!?」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 19:38:17.97 ID:rcooJmYYO [37/51]
デュラハン は女盗賊を切り裂いた!
2回ヒットして124のダメージ!

女盗賊「痛ったぁ…もう!なんであたしなのよ!ふざけんじゃないわよ!」

女騎士「ふんっ!」ガシュ!

忍者「………」シュタッ!



女騎士「敵が強くなって来たな…正直苦しいか…」

女盗賊「傷薬足んない…あたしの玉肌が…」

忍者「…くっ…」

女盗賊「どうかしたの?あんたは攻撃喰らってないんだから平気でしょ?」

忍者「…デュラハン」

女騎士「堕ちた騎士だ。見るに耐えんが…手強いな」

忍者「…どうやったら首を落とせるのか…」

女盗賊「はぁ?」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 19:55:47.87 ID:rcooJmYYO [38/51]
忍者「…既に首が落ちているなんて反則じゃないか?」

女騎士「そもそもアレは不死者ではないか?」

忍者「…ゾンビなら跳ね飛ばせる」

女騎士「ゾンビは触れる肉体があるからか?」

忍者「…デュラハンも触れはする。しかし首がない…」

女盗賊「あんたそんなことで悩んでんの?」

忍者「…存在意義だからな。首刈り技能は…」

女盗賊「よくわかんないけどあんたに戦いの美学があるってのはわかったわ…」

忍者「………」

女盗賊「…だけど体育座りはやめなさいよ!?変なところが膨らんでて気になるのでしょ!?」

忍者「…まだ膨らんではいないぞ?」

女盗賊「そういうんじゃなくて…もう!あっち向いてったら!」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 20:04:58.98 ID:rcooJmYYO [39/51]
女盗賊「それを言うなら…あんたはさ」

忍者「……?」

女盗賊「なんでふんどし一丁なわけ?」

忍者「…忍者ゆえに」

女盗賊「敵で出てくる忍者は服着てるでしょ?」

女騎士「確かに…」

忍者「…奴らは闇に飲まれた未熟者達だ。忍者の魂を忘れた者どものことなど知らん」

女騎士「その言い方だとふんどし一丁が魂だと聞こえるが…」

忍者「…いかにも」

女盗賊「いや、ぜったい間違ってるでしょ、それ」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 20:19:53.74 ID:rcooJmYYO [40/51]
忍者「…そろそろ行くか」

女盗賊「どうも納得できないんだけど…その格好」

女騎士「まぁ、見苦しいものでもないし、別にいいだろう?」

女盗賊「…は?」

女騎士「整った肉体は美しいモノだ」

女盗賊「あんたマジで言ってるの?」

女騎士「あぁ、躍動する筋肉は素晴らしいと思わないか?」

女盗賊「…思わない」

忍者「…ぬぅ…」グッ!

女盗賊「あんたは変なポーズとってんじゃないってのよ!」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 21:03:19.17 ID:rcooJmYYO [41/51]
女盗賊「ずいぶん広いわね、この部屋」

女騎士「確かに…」

忍者「………」

戦士『だからよー、ガツンて殴れば良いんだよ!』

魔術師『…ちょっと待ってくださいよ。今調べてるんですから』

闘士『…シュ!シュ!』シュバシュバ!

戦士『訓練なんて迷宮でやるなよ、うぜえな』

闘士『アイグー』

戦士『だからうぜえっての』

女盗賊「何あいつら?」

女騎士「進み方がわからんのだろう。それはこちらも同じだが…」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 21:16:41.08 ID:rcooJmYYO [42/51]
女盗賊「協力頼んでみる?」

女騎士「そうだな、そのほうが手っ取り早い」

忍者「………」

女盗賊「ちょいとお兄さん達」

戦士「あん?」

女盗賊「先に進めないんでしょ?あたし達と協力しない?」

魔術師「…悪くない話ですが…どうします?」

闘士「アイグーアパカッ!」

女騎士「なんて言ってるんだ?」

戦士「しらねぇよ。まぁいい、ここ突破するまで頼むぜ」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 21:34:32.44 ID:rcooJmYYO [43/51]
女盗賊「で、どんな感じなの?」

魔術師「どんなギミックかはほとんどわかってます」

女騎士「ほぅ」

魔術師「左右の扉の奥にあるスイッチを入れれば開くと思うのですが…」

女盗賊「なにか問題でもあるの?」

魔術師「先に何があるかわからないのにパーティーを分けるのは…だから他の方法がないかと探していたんですよ」

女騎士「なら我々と貴殿らで入ればいいのでは?」

女盗賊「まぁ、それが一番かしらね」

魔術師「そうですね…ちょっと相談してみす」

女盗賊「手短に頼むわよー」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 21:51:00.53 ID:rcooJmYYO [44/51]
女騎士「………」

戦士『やっべー!やっべーな、あの胸!』

魔術師『…今後どうするかの相談なんですけど…確かに大きいですけど』

闘士『パイグー』

女盗賊「あらあら、大人気ね」

女騎士「よせ。不愉快だ」

忍者「………」

女盗賊「あら?今回はもぢもぢしないのね?」

忍者「………」

女盗賊「…何処か調子でも悪いの?」

忍者「…いや」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 22:04:25.45 ID:rcooJmYYO [45/51]
魔術師「ではよろしくお願いします」

戦士「胸のでけぇねーちゃん、俺らと一緒にいかねー?いろいろ楽しいと思うぜぇ?」

魔術師「失礼ですよ…確かに大きいですけど」

女騎士「結構だ。先を急ぐのでな」

戦士「つれねぇなー」

女騎士「…ぶちのめしてやろうか…」

女盗賊「まぁまぁ、落ち着いて…」

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 22:16:14.90 ID:rcooJmYYO [46/51]
魔術師「じゃあどちらに行きますかね…」

忍者「…左だ」

魔術師「え?」

忍者「…拙者らが左に行こう」

女盗賊「何勝手に決めてんのよ」

忍者「…なんとなく」

女騎士「どちらを選んでも同じじゃないのか?」

女盗賊「かもしれないけどさ、相談無しってのが許せないのよ!」

戦士「こいつ、ちっこい癖に威勢がいいなぁ」

闘士「アイグー」

女盗賊「うっさいわね!誰がちっぱいよ!?あんたらには関係ないでしょ!」

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 22:30:09.61 ID:rcooJmYYO [47/51]
魔術師「じゃあよろしくお願いしますね」

女盗賊「あんたらこそしっかりやんなさいよ?」

戦士「へいへい、わかってるぜ。ちっぱい嬢ちゃん」

女盗賊「…あんたね…!』

女騎士「…やめておけ。今から協力するんだぞ?」

女盗賊「ちょっ…離してよ!こいつの顔に一発ぶち込まないとあたしの気が済まないのよ!」

戦士「一発ぶち込みてぇのはこっちだぜ…なぁ?でかいねーちゃん?」

闘士「アイドゥー」

女騎士「………」

魔術師「あー!すみません、すみません!だから失礼ですってば!…確かにでかくてやらしいですけど!」

女騎士「…貴様ら…叩き切ってやる…」プルプル…

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 23:12:13.55 ID:rcooJmYYO [48/51]
忍者「………」

女盗賊「あいつら…今度あったらぶん殴ってやる」

女騎士「…同感だ」

忍者「…残念だが無理だ」

女盗賊「なんでよ?あたしらが負けるって言うの!?」

忍者「…違う」

女騎士「なに?」

忍者「…あいつらはあそこから出られない」

女盗賊「出られない?」

忍者「…たぶん」

女騎士「…煮え切らんな。何故出れないと思うのだ?」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 23:21:50.82 ID:rcooJmYYO [49/51]
忍者「…扉に文字が書いてあったろう?」

女騎士「あぁ、なんて書いてあったんだ?」

忍者「…左が地獄、右が天国」

女盗賊「…逆じゃないのそれ?」

忍者「…いや、左が地獄で右が天国。間違いない」

女騎士「…こちらの方が危ないんじゃないか?」

忍者「…お前達にはそうなるかもしれん」

女盗賊「ふっざけんじゃないわよ!だからなんでそういうこと何の相談もしないで決めちゃうのよ!?」

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 23:30:09.92 ID:rcooJmYYO [50/51]
女騎士「しかし何故地獄を選んだんだ?」

女盗賊「どうせ忍者ゆえにとかわけわかんない理由に決まってるわ!ほんと信じらんない!」

忍者「…向こうにはアレがある」

女騎士「アレ?」

女盗賊「何よ、アレって。具体的に言いなさいよ!」

忍者「…さ…」

女盗賊「さ?」

忍者「…サキュバスの巣」

女盗賊「はぁ?」

忍者「…並の男どもでは生きてはでられん…!」

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 23:42:51.66 ID:rcooJmYYO [51/51]
女盗賊「てかなんでそんなこと知ってるのよ?」

忍者「…一度来たことがある」

女騎士「ここに?」

忍者「…いかにも…いや、前は右に行ったか」

女盗賊「…じゃあ今までの道筋、トラップ、ギミック全部知ってたの?」

忍者「…むろん」

女盗賊「…だから…だからなんでそういうことをぉぉ!この変態ふんどし野郎!」

忍者「……?」

女騎士「リーダー…」

忍者「…??」

女盗賊「…はぁ…とにかくスイッチ捜しましょ…」

女騎士「だな…」

忍者「???」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 00:40:41.77 ID:Gq3RU5eoO [1/51]
女盗賊「でも地獄ってなんなのしらね?」

女騎士「天国がサキュバスならば地獄はインキュバスか?」

女盗賊「短絡的過ぎない?あんたなんか知らないの?」

忍者「…拙者こちらは初めてでな、わからん」

女騎士「ふむ…」

女盗賊「ほんとでしょうね!?」

忍者「…本当…だ?」

女盗賊「どしたのよ?スイッチ見つかった?」

女騎士「まて…なんだあれは…?」

女盗賊「え?…うわっ…」

忍者「…数えきれないほどの…オーク」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 00:50:25.27 ID:Gq3RU5eoO [2/51]
プヒー!ブギィ!

女騎士「これが地獄?」

女盗賊「…いまさらオークの大群って言ってもねぇ。何が地獄なのよ?」

忍者「…拙者…とんでもないことに気がついてしまった」

女騎士「とんでもないこと?」

忍者「…あのオークどもすべて雌だ」

女盗賊「雌?あれ全部?」

忍者「…間違いない」

女騎士「すごいな…」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 00:57:21.33 ID:Gq3RU5eoO [3/51]
女盗賊「…つまり何?天国地獄って美女かブサイクってこと?」

女騎士「くだらんな…」

忍者「…拙者、やはり右の方がよかったな」

女盗賊「あ!じゃあスイッチは何処にあるのよ?」

女騎士「あれじゃないか?奥にある赤いボタン」

女盗賊「この肉の海を掻き分けて押せっての?最悪…」

女騎士「まぁ、地獄と言えば地獄か…」

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 01:04:18.93 ID:Gq3RU5eoO [4/51]
女盗賊「…誰が行く?」

女騎士「私は嫌だ」

忍者「…拙者も嫌だ」

女盗賊「あたしだって嫌よ!」

女騎士「………」

女盗賊「………」

忍者「…なんだその目は?」



忍者「嫌でござる!嫌でござる!」

女盗賊「何がござるよ!んな言葉今まで一度も使ったことないでしょ!」

忍者「何故、拙者が行かねばならんのだ!」

女盗賊「元はと言えばあんたがこっち選んだんでしょ!?責任とってきなさい!」

女騎士「すまん…私はこれでも女だ。あんな所には行きたくない」

忍者「…ぬぐぐ…」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 01:11:37.60 ID:Gq3RU5eoO [5/51]
女盗賊「大丈夫よ、格好は雄オークに近いし」

女騎士「頑張ってくれ、リーダー」

忍者「………」

プギィ!プギィイ!

忍者「…やはり引き返して別の道を…」

女盗賊「いいからさっさと行って来なさいよ。忍者ならこっそり押して来ればいいでしょ?」

女騎士「漢を見せてくれ」

忍者「………」

プギィイ!プギィ!

忍者「…拙者、修業でもここまでの緊張感は感じたことがなったな…」ソロー


98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 01:23:21.75 ID:Gq3RU5eoO [6/51]
忍者『………』スス…

女盗賊「おー、行ってる行ってる」

女騎士「しかし凄まじい光景だな」

女盗賊「ま、忍者様のお手並み拝見といこうじゃない」

女騎士「ふむ…」

忍者『………』チラッ

女盗賊「…あの意気地無し!だからさっさと行けっての!」クイッ!クイッ!

忍者『………』ショボーン

女騎士「…なにらやらしょぼくれてるぞ?」

女盗賊「忍者の癖に往生際の悪い奴ね」

女騎士「忍者だから往生際が悪いんじゃないか?」

女盗賊「はぁ…逝くならすっぱり逝ってほしいもんだわ…」

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 01:32:39.93 ID:Gq3RU5eoO [7/51]
忍者「…何故拙者がこんなことを」コソッ

雌オーク「ふー…ぶふー…」

娘オーク「プギィ!…ぶふぅ…」

忍者「…地獄だ…」

忍者「…しかし逝かねばなるまい。これも任務…」コソコソ…

Mオーク「プギィ?」クンクン

忍者「…?」

熟オーク「プギィ…」クンクン

クンクンクンクンクンクンクンクン…

熟オーク「…ブフッ…」

忍者「……?」くるっ

Sオーク「プギィ…」ニタリ…

忍者「…な…!」

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 01:53:57.23 ID:Gq3RU5eoO [8/51]
女騎士「あの中に入ってずいぶん立つが…スイッチは押せただろうか?」

女盗賊「押して貰わなきゃ困るわよ。先進めないじゃない」

女騎士「それはそうだが…」

…ぁ………ぁ……

女盗賊「ちょっと待って…今何か…」

………ぁぁあ……

女騎士「ふむ。叫び声のようなものが聞こえるな」

女盗賊「まさかあのふんどし野郎…失敗したんじ『ぁぁあああ!!!』シュタタタ!

忍者「…はぁ…はぁ…」

女盗賊「あんた何逃げ帰ってきてるのよ!?それでも忍者!?」

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 02:06:37.29 ID:Gq3RU5eoO [9/51]
女騎士「…その大きな赤い痣は…キスマークか?」

忍者「…はぁ…はぁ…地獄を見た…!」

女盗賊「地獄の方なんだから当たり前でしょ!?ほんと使えないわ『プギィイイ!!』

ゴゴゴ…

忍者「くっ…追っ手か!?」

女騎士「追っ手…」

女盗賊「獲物は…あんたよね?」

忍者「…むろんだ!しつこい奴らめ…拙者の貞操を狙っているに違いない!」



女盗賊「ばぁーかぁあ!!なんでこっちに逃げてくんのよ!?あたし達んとこ連れてこないでよ!?」ダダダ…

忍者「…必死でな、すまん」シュタタ…

プギィイ!!

女騎士「きゃああ!?わ、私に近づくなぁ!!」ダダダ゙…

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 02:11:38.07 ID:Gq3RU5eoO [10/51]
酒場

女盗賊「エール!」

親父「またあんた達かい…」

女騎士「…なんでもいい。強い酒をくれ」

親父「えらく疲れた顔をしてるが…何かあったのか?」

女盗賊「うるさいわね!忘れたいからここにきてんのよ!」ダンッ!

親父「わ、わかった…わかったから暴れないでくれよ」

女騎士「………」

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 02:26:02.62 ID:Gq3RU5eoO [11/51]
女盗賊「…でさ、獲物はふんどし野郎だったから途中で二手に別れてなんとかスイッチも押せたんだけど…」

女騎士「…思い出したくない…」グビッ

親父「…なんとまぁ…災難だったな」

女盗賊「災難で済むかってのよ!関係ないあたしらまでなんで追われなくちゃなんないわけ!?」

女騎士「………」グビッ

親父「で、でも何かお宝見つけられたんだろ?」

女盗賊「………」ごとっ…

親父「なんだい、これは?」

女盗賊「…かつて迷宮に君臨し、美醜を問わず女モンスターをあさった絶倫オーガのアレを模した張型だってさ」

親父「………」

女盗賊「喧嘩売ってんの?コレ」

親父「…しかしこれまたご立派な…」

女盗賊「あぁ?」

親父「いや…ははは…」

女盗賊「何が珍宝よ!?何が汝、我が分身に挑めよ!?もう踏んだり蹴ったりよ!!」

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 02:40:47.98 ID:Gq3RU5eoO [12/51]
女盗賊「まったく…ふざけんじゃないわよー…ぃ」

女騎士「ふぐっ…えぐっ…オーク怖い…」

忍者「…で、拙者にどうしろと?」

親父「…連れて帰ってくれ…」

女盗賊「おいハゲ。酒がたりないわよぉ?さっさと出しなさいよ~」

女騎士「…ぅ…お父様…お母様…私は…えぐっ…」

親父「…頼む…」

忍者「…わかった」

親父「ほんとうかい!?…いやー、助かったよ!」

忍者「…では」ゴソッ

親父「…?」

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 02:43:21.73 ID:Gq3RU5eoO [13/51]
忍者「…支払いはこれで頼む」ごとっ

親父「…いや、そんなモノで払われても…」

忍者「…釣りはいらん。邪魔したな」

女盗賊「…まだ飲むんだからぁ…離しなさいよ~…っく」ズルズル…

女騎士「…ぅう…っく…」ズルズル…

親父「いや…支払いは…」

からーん…

親父「………」

親父「…どうすんだよコレ…」

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 02:54:07.56 ID:Gq3RU5eoO [14/51]
>>109
想像する楽しみがある


そろそろ寝るです
お疲れ様です

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 12:15:39.56 ID:Gq3RU5eoO [15/51]
女盗賊「だぁぁあ!!やってられないわ!!」

女騎士「どうした、急に…」

女盗賊「前々から思ってたけど、このパーティーバランス悪すぎるわよ!」

忍者「………」

女盗賊「魔法使える奴がいないって最悪でしょ!?」

忍者「…いや、拙者は使える。…火遁の術」ボッ!

女盗賊「…それただのハリトでしょ?」

忍者「…うむ」

女盗賊「リネームで遊んでないで少しはまともな攻撃呪文覚えなさいよ!」

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 12:22:04.45 ID:Gq3RU5eoO [16/51]
女騎士「確かに敵も手強くなってきた。戦力の増強も考えるべきかもしれん…が」

女盗賊「何よ?コイツには服着せるから平気よ、前のようにはいかせないんだから!」

忍者「………」

女騎士「また一から募集するのか?」

女盗賊「それしかないわよ。めぼしい冒険者はみんなもう他のパーティーに引き抜かれてるし」

女騎士「私達とはレベル差がありすぎる。しばらく奥への探索は出来なくなるが…」

女盗賊「そんなの今だって一緒でしょ?敵が強すぎて倒せないんだから」

ぶーん…

忍者「…?」

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 12:30:59.51 ID:Gq3RU5eoO [17/51]
女盗賊「とにかく、一旦外にでましょ」

ぶーん…

女騎士「まて、なんだこの音…」

女盗賊「え?」

※不意をつかれた!※

ドラゴンフライ×4
ドラゴンフライ×7
ドラゴンフライ×5
ドラゴンフライ×5

女騎士「…くっ!」

女盗賊「…終わったわ…あたしの人生…」

女騎士「なんとか耐えて逃走するしかあるまい!来るぞ!?」

ドラゴンフライAはブレスを(ry
ドラゴンフライBはブレスを(ry
ドラゴンフライCはブレスを(ry




122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 12:53:34.49 ID:Gq3RU5eoO [18/51]
寺院

ささやきーえいしょうーいのりーねんじろ!

※女盗賊 は生き返りました!

女盗賊「きゃあ!きゃあ!熱い!熱いー…?」

司祭「神聖なる寺院で騒がないで頂きたい」

女騎士「よかった!帰って来れたか!」ギュウ…

女盗賊「ちょっ…苦しい…苦しいってばぁ!」

忍者「………」

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 13:06:07.61 ID:Gq3RU5eoO [19/51]
女盗賊「え゙…あたし死んだの!?」

女騎士「あぁ、私も死にかけたよ…」

女盗賊「…死んでないならいいでしょ?うぅ…歳増えてるし…」

忍者「…灰になったときは終りかと思ったが、おぬしなかなかやるな」

女盗賊「灰…あぁ!?あたしのお金が減ってる!!」

忍者「…寺院に寄付せねばならんからな」

女盗賊「なんであたしのお金を使うのよ!?馬鹿なの!?死ぬの!?あんたも死になさいよ!!」

女騎士「無茶苦茶だな…」

忍者「…拙者、金がなくて」

女盗賊「いいからあたしのお金を返してよー!」

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 13:18:06.93 ID:Gq3RU5eoO [20/51]
女盗賊「うぅ…あたしのお金…」

女騎士「そう落ち込むな、また貯めればいいじゃないか」

女盗賊「そうね…命があるだけマシよね。お金は命には代えられないもの…」

忍者「…いや、その命とやらは金で買ったわけだが…」

女騎士「………」

女盗賊「……!」

忍者「…なにか?」

女盗賊「何も言い返せないのが悔しい…!」

女騎士「それがこの世界の真理だからな…」

130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 15:35:49.16 ID:Gq3RU5eoO [21/51]
酒場

女盗賊「…うーん」

女騎士「これはどうだ?なかなか惹かれる名前だが…『きんにくん』人間‐N‐闘士」

女盗賊「…はいはい、筋肉ね、筋肉。それで詳細は?」

女騎士「レベル1、性別男、年齢32…」

女盗賊「ちぇ…やっぱりレベル1か…」

女騎士「こいつにするか?」

女盗賊「…するわけないでしょ?こっちのは?」

女騎士「名前『あああ』人間‐N‐戦士…」

忍者「…ぬ」

女盗賊「なによ?知り合い?」

忍者「…消し忘れだ」ピッ

※あああ は削除されました※

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 15:44:31.84 ID:Gq3RU5eoO [22/51]
女騎士「………」

女盗賊「…ちょっ…」

忍者「…ぬ?」

女盗賊「ちょっとぉ!?今の何!?何したのよ、あんた!?」

女騎士「…リストの何処にもいないぞ?」ガサガサ…

忍者「…金と装備を奪えば奴に用はない。消えてもらった」

女騎士「…鬼だな」

忍者「…我々は幾人もの『あ×n』の犠牲のうえに立っているのだ」

女盗賊「あ、あたしは消さないでよ!?ぜったい消さないでよ!?あ…ねぇ、ちょっとあんた聞いてんの!?」

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 16:00:37.89 ID:Gq3RU5eoO [23/51]
女盗賊「はぁーあ…疲れた」

女騎士「うむ。肩が凝る」

女盗賊「…にしてもろくなのいないんだけど…」

女騎士「ならしばらく今の階層でレベルを上げるか?」

女盗賊「これから先、もっと強い敵が出てきたらまた簡単に詰まっちゃうわよ」

女騎士「確かに…」

女盗賊「なんとかして戦力の増強をしないと…」

忍者「…日本酒を頼む」

親父「うちには置いてねぇぜ…てかアレ持ち帰ってくれよ…」

忍者「…では乳を頼む」

親父「そら連れの姉ちゃんに頼んでくれよってな、ははっ!」

忍者「…では水でいい」

親父「…いや乳はあるけどさ、冗談だよ…やりづらいなあんた…」

忍者「………」

135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 16:07:31.24 ID:Gq3RU5eoO [24/51]
女盗賊「てかあんた知り合いいないの?」

忍者「………」

女盗賊「いるわけないか…あんた友達いなさそうだもんね」

忍者「…ついて来い」

女騎士「誰かあてがあるのか?」

女盗賊「え?いるの?だったら初めからそう言いなさいよ!?」

忍者「………」



寺院

司祭「ようこそ我が寺院へ。何かお困りですかな?」

女盗賊「うぁ…ここ二度と来たくかったのに…」

女騎士「寺院ということは僧侶か司祭か?…だいぶ探索が楽になりそうだな」

137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 16:17:47.95 ID:Gq3RU5eoO [25/51]
忍者「…リストをくれ」

司祭「どうぞ」

女盗賊「リスト?」

※誰を復活させますか?※

神女   LV25 状態 死
僧侶   LV28 状態 死
戦士   LV30 状態 死
女司祭  LV45 状態 死
くのいち LV18 状態 死
魔術師  LV42 状態 灰

女騎士「………」

忍者「…好きな奴を選んでくれ」

女盗賊「全部死んでんじゃないのよ!!」

忍者「…ぬ?」

女騎士「…よく生き返えらせてもらえたな…女盗賊」

138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 16:31:19.77 ID:Gq3RU5eoO [26/51]
女盗賊「好きなのって言ったって…魔術師とかあたしより強いじゃない、なんで復活させなかったのよ?」

忍者「…金もないし、そいつは迷宮で拾った死体だ」

女騎士「灰になってるってことは一度は仲間にしようとしたのか」

忍者「…いかにも。金が尽きたのでそのまま安置している」

女騎士「神への冒涜のような気がするんだが…このストックの仕方」

女盗賊「誰選んでも他の人に悪い気がするわね…死にっぱなしとか泣けてくるわ…うぅ…」

忍者「…死んでいれば歳をとらないなからな。気にするな」

女盗賊「こいつに復活させてもらったとはとても信じらんないわ…」

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 17:00:18.37 ID:Gq3RU5eoO [27/51]
司祭「………」

女盗賊「この戦士ってどんな人なの?」

忍者「…知らん。拾った」

女盗賊「じゃあ…闘士は?」

忍者「…知らん。拾った」

女騎士「…ひょっとして全部拾ったのか?」

忍者「…いや、くのいちは返り討ちにした刺客だな」

女盗賊「そんな奴ここに運んでんじゃないわよ!…まぁ、でもくのいちさんは除外ね、危なくて仕方ないわ」

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 17:04:52.10 ID:Gq3RU5eoO [28/51]
司祭「早く決めて下さらんかね?」

女盗賊「ちょっと待ってなさいよ!」

女騎士「今私達は他人の生の選択をしてる。そう安々と決めるわけには…」

司祭「金集めて全員復活させればよろしかろうに…決まったら御呼びくだされ」

女盗賊「最低ね、あのハゲ司祭。お金のことしか考えてないわ」

女騎士「まぁ、そのハゲ司祭にお前は復活させてもらったんだが…」

女盗賊「…言わないで。思い出したくないのよ、いろいろと…」

女騎士「…すまん」

143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 17:47:50.91 ID:Gq3RU5eoO [29/51]
女盗賊「やっぱり魔法使える職業が良いわよね…戦士除外で」

女騎士「そうだな。…では除外と…」カキカキ…

女盗賊「僧侶系と魔術系どっちにしようかしら?」

忍者「…防御をとるか攻撃をとるか…」

女盗賊「あ、でも魔術師は除外ね。灰から消滅とかされたら寝覚めも悪いし金の無駄だもの」

忍者「…うむ。確かに金がないからな…」カキカキ…

女盗賊「神女は中途半端かしらね?前衛は十分いるし…」

女騎士「ふむ…む?」カキカ…

女盗賊「どうしたのよ?」

女騎士「…なんだかんだ言いつつ私達も利益重視だと思ってな」

女盗賊「ま、まぁ仕方ないじゃない?足手まとい復活させて巻き込まれるのはごめんだしぃ?ほ、他の人も後で復活させるし!…たぶん」

144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 18:02:12.81 ID:Gq3RU5eoO [30/51]
女騎士「僧侶か女司祭か…値段的に復活出来そうなのは一人かしらね」

忍者「…拙者的には女司祭一択だな」

女盗賊「その心は?」

忍者「………」

女盗賊「その心はって聞いてんだけど?」

忍者「………」

女騎士「しかし、両系統の魔法が使えるのは大きいぞ?私達はほとんど魔法使えないからな」

忍者「…いかにも。拙者それが言いたかった」

女盗賊「調子良いこと言ってんじゃないわよ!?女が良いならはっきり言えばいいでしょうが!!」

忍者「…うむ。では拙者、女子の方が…」

女盗賊「却下に決まってんでしょ!!ばぁか!!」

忍者「………」

151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 19:34:19.59 ID:Gq3RU5eoO [32/51]
女盗賊「あんたの好みでなんでもかんでも決められると思ったら大間違いだからね!?」

忍者「………」

女騎士「となると僧侶か」

女盗賊「回復の専門家でしょ?良いじゃない、あたしは二度と死にたくないもの」

女騎士「しかしな…僧侶では全体魔法が使えないぞ?」

女盗賊「回復しながら戦えばいいじゃない」

女騎士「ドラゴンフライみたいに大群で襲ってくる敵はどうするんだ?一人一殺でも4匹しか倒せないぞ?」

女盗賊「うっ…き、気合いでなんとかするのよ!」

忍者「…核撃」

女盗賊「う…うぅ…!」





152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 19:36:49.49 ID:Gq3RU5eoO [33/51]
忍者「…女司祭を復活してくれ」

司祭「かしこまりました。ではお代として…」

女盗賊「………」

忍者「…ふっ…」チラッ

女盗賊「…!悔しいよぉ…!」

女騎士「いいじゃないか。戦力は大幅に上がるぞ?…あと胸にすりつくな」

女盗賊「…減るもんじゃないでしょ?使う人いないんだからこんなときくらいいいじゃない」むにむに…

女騎士「どういう理屈だ!えぇい…触るな!」

忍者「………」もぢ…

司祭「どうかなされましたかな?」

忍者「…いや」もぢもぢ

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 19:52:27.71 ID:Gq3RU5eoO [34/51]
司祭「では少々お待ちくだされ。ご遺体をとってまいりますので…」

女盗賊「…なんでツルハシなんか持ってくのよ?」

女騎士「まさか墓から掘り起こすのではあるまいな?…いやまさかな…」

司祭「そんな罰当たりなことはしませんよ。仮にもここは寺院ですぞ?」

女盗賊「じゃあ何に使うのよ、それ」

司祭「…すみませんが、忙しいので…」

女盗賊「ちょっ、ちょっと待ちなさいよ!何に…何に使うのよ!?」

女騎士「行ってしまったな…」

女盗賊「………」

忍者「…肉ついてるだろうか」

女盗賊「…生々しいこと言わないでよ…」

155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 20:10:23.34 ID:Gq3RU5eoO [35/51]
司祭「…ごほん!では儀式を行います」

女盗賊「これ…普通よね?」

女騎士「顔色は悪いが綺麗な遺体だな…どうやって保存してたんだ?」

忍者「…綺麗なのは拙者が綺麗に拭いてから服を着せて預けたからだがな。あれは悲惨だった」

女盗賊「変態!あんた乙女の身体を…あ!あ、あたしには何もしなかったでしょうね!?」

忍者「………」

女騎士「………」

女盗賊「え?ちょっと…え?ほんとに?」

忍者「…いや、させてもらえなかった」

女騎士「まぁ、私が焦げた服を着替えさせたからな」

女盗賊「なんで妙な間を入れるのよ!?今あたしで遊んだでしょ!?ねぇ!ちょっと!?」

司祭「あの…始めてよろしいかな?」

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 20:20:15.47 ID:Gq3RU5eoO [36/51]
ささやきーえいしょうーいのりーねんじろ!

※女司祭 は生き返りました※

女司祭「…ん…」

女盗賊「あ、気がついた?」

女司祭「ここは…?」

女騎士「寺院だ。私達がお前を復活させた」

忍者「…いかにも」

女司祭「…ひっ!?」

女盗賊「あんたはいきなり出てくんじゃないわよ!びっくりしてるじゃないの!だからせめて服来なさいって言ったのに!」

忍者「………」すごすご…

157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 20:33:56.34 ID:Gq3RU5eoO [37/51]
女騎士「なりはあんなだが害はない。安心してくれ」

女司祭「…はぁ?」

女盗賊「でね、突然で悪いんだけどあたし達のパーティーに入ってくれない?」

女司祭「勧誘…ですか?」

女騎士「そうだ」

女盗賊「魔術使える奴がいなくて困ってんのよ」

忍者「…いや、拙者は使えるが…」

女盗賊「実用的っていう意味よ!あんたのハリトなんかたき火くらいでしか使えないじゃない!」

忍者「…ひ…」

女盗賊「…それ以上なんか言ったらぶん殴るわよ?」

女騎士「騒がしいパーティーだが、考えてくれないか?」

女司祭「…はい…」

忍者「…貧乳の上、魔術も使えず、そのくせ態度はでかいような奴に言われたくない…」

女盗賊「言うなって言ってんでしょーが!前より増えてんじゃないのよ!?…もう許さないからね!?」

司祭「あの…そろそろ帰って頂きたいのですが」

160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 20:54:06.97 ID:Gq3RU5eoO [38/51]
酒場

女盗賊「ごめんね、落ち着いて話せる場所ここくらいしか知らなくて」

女司祭「いえ、慣れてますから…」

女騎士「ふむ。確かに冒険者ならばそうか」

忍者「………」

女盗賊「あ、自己紹介がまだだったね。あたしは盗賊の女盗賊」

女騎士「騎士の女騎士だ」

忍者「…拙者、忍びゆえおいそれと名をあかせぬ。…すまぬ」

女盗賊「どこがよ…ただのふんどし忍者じゃない。ってかあんた普段そんなしゃべり方じゃないでしょ?」」

忍者「…第一印象って大事らしいからな」

女盗賊「ふんどし一丁で初対面じゃ元から最悪でしょ!?ばかじゃないの!?」

女司祭「あ、女司祭です。よ、よろしくお願いします…」

女騎士「うむ」

161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 21:08:15.36 ID:Gq3RU5eoO [39/51]
女騎士「早速だが返事を聞かせてもらいたい。それによって今後どうするか決めるのでな」

女司祭「あの…」

女騎士「うん?」

女司祭「…その前に私のパーティーの人達がどうなったか教えてくれませんか?」

女騎士「それは…リーダー、わかるか?」

忍者「…知らん。倒れていたのはそいつだけだ」

女司祭「そうですか…」

女盗賊「気を落とさないでってのは無理かもしれないけど元気出して!生き返れてラッキーって思わなくちゃ!ね?」

女司祭「はい…」

164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 21:15:41.91 ID:Gq3RU5eoO [40/51]
女騎士「ちなみに仲間はどんな顔ぶれだったんだ?ひょっとしたら私達が会っているかもしれん」

女司祭「…神女さん、僧侶さん、戦士さんです」

女盗賊「…ん?何処かで聞いたような…」

女騎士「その名前…寺院で見たな…」

忍者「……ぬ?」

女盗賊「あんたしっかり拾ってんじゃないのよ!?どーすんのよ!?引き込みづらくなっちゃったじゃないのよ!?」

忍者「……まじ?」

女盗賊「本気と書いてマジよ!あーもう…」

女司祭「え?え?」

女騎士「遺体は保存されているらしい…後は復活できれば…」

女司祭「ほ、本当ですか!?よ、よかった…!」

165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 21:44:44.34 ID:Gq3RU5eoO [41/51]
※女司祭 はディを唱えた!※

※戦士 は生き返った※

戦士『う…?』

女司祭『戦士さん!』

戦士『…女司祭?ここは?』

神女『地上ですよ!…私達生き返れたんですよ!』

僧侶『まさしく神のお導き…アーメン…』

女司祭『よかった…ほんとによかった…!』

ワイワイ…

166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 21:47:08.53 ID:Gq3RU5eoO [42/51]
女盗賊「感動のごたいめーん。そんでめでたしめでたしってね。…やってらんないわよ」

女騎士「よかったじゃないか。かつて迷宮で力尽きた仲間がまた揃ったのだからな」

女盗賊「じゃあ、あたしらなんなのよ!?金払っただけじゃない!?せっかく呪文使える仲間が増えたと思ったのに…!」

女騎士「…あれが私達だったらと考えて見ろ。…どうだ?」

女盗賊「…ふん。どうもこうもないわよ…特にこのふんどし野郎とかはね」

忍者「………」

女盗賊「…なによ?」

忍者「…もう少し素直になれば可愛いげが出るぞ。…まぁ、胸はでないだろうが…」

女盗賊「うっさい!だいたいあんたが余計なものまで拾ってくるからあんなことになったんでしょうが!?お金どーしてくれんのよ!?すっからかんよ!?アイテムだってまだ……」




168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 22:12:27.08 ID:Gq3RU5eoO [43/51]
女盗賊「うぅ…新しい仲間…あたしのお金…」

女騎士「まだ言ってるのか?金はまた貯めたらいいし、仲間だって探せばいいだろう?」

女盗賊「だってさ…だってさぁ!!」

親父「おい、嬢ちゃん達…」

女盗賊「うるさい!嬢ちゃんっていうな!」

女騎士「なんだ?」

親父「…俺のおごりだ…飲みな」ごとっ

女騎士「…すまんな。礼を言う」

親父「いいってことよ、がんば…」

女盗賊「同情なんかよりお金ちょうだいよ!」

親父「………」

女盗賊「あの女司祭復活させるのにいくらかかったと思ってんの!?お酒の一杯や二杯じゃ割に合わないわよ!」

女騎士「これは店主気持ちだろう?例えそうでも表に出すな。…私のように」

女盗賊「嫌よ!ここの安酒なんか樽ごともらったって足りないってのよ!…お代わり!」ダンッ!

親父「…はいよ…」

172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 22:21:27.07 ID:Gq3RU5eoO [44/51]
女騎士「…結局こうなるか」

女盗賊「くそ~…あたしのお金返してよ~」

女騎士「いい加減諦めろ。あと飲み過ぎだ」

女盗賊「う~…じゃあコレちょうだいよコレ」

女騎士「やれるか。欲しいなら酒ではなく乳でも飲め」

女盗賊「う~ん?出るかな~?」

女騎士「お、おい!ちょっ…やめろ!」

女盗賊「うふふ~…これであたしもおっきくなるもんね~」ゴソゴソ…

女騎士「なるか馬鹿者!その前に出るわけ無いだろう!?離せ!この…!」

忍者「………」もぢもぢ

女騎士「見ていないで助けてくれ!頼む!」

173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 22:37:55.51 ID:Gq3RU5eoO [45/51]
女盗賊「はぁ…」

女騎士「まだ引きずってるのか…酒でわすれたんじゃないのか?」

女盗賊「忘れられるのは飲んでる時の記憶よ…」

女騎士「私としてはそれはしっかり覚えていてもらいたい。お前昨日私に何したか…」

女盗賊「ちょっと今はやめてよ…頭痛くて…うぅ」

女騎士「…後で必ず聞いてもらうからな?」

女盗賊「はいはい…わかったからそっとしておいてよ…」

忍者「…今日はこの階層を探索する」

女盗賊「…はぁ…だるい…」

女騎士「ほら、行くぞ」

174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 22:46:38.66 ID:Gq3RU5eoO [46/51]
女騎士「…開いたか?」

女盗賊「ちょっと待って、もう少し…」

…カチャリ…ギィ…

女盗賊「開いた!」

忍者「…拙者もできるのに」

女盗賊「本職に任せないよ。それに前のばくだんのミスまだ許してないんだからね!?」

忍者「………」

女盗賊「あら?何かしらこの部屋…すごく狭いんだけど…」

女騎士「ふむ…少し調べてみるか」

忍者「……?」

忍者「…ポチっとな」ポチッ

ガグン!!

177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 23:00:12.86 ID:Gq3RU5eoO [47/51]
ウィィン…

女盗賊「な、なに!?」

女騎士「妙な感覚だな…罠か?」

忍者「……?」ポチッポチッ

ガクン!…ウィィン…ガクン!

女盗賊「またあんた勝手に…!ちょっ、ちょっと…やめ…!」

女騎士「と、止めてくれ…うぇ…気持ち悪い…



女盗賊「あ・ん・た・ねっ!!」

忍者「………」

女盗賊「忍者なら少しは警戒とかしなさいよ!?危険な罠だったらどうすんの!?あんただけじゃなくあたしらの命も懸かってるのよわかってんの、あんた!?」

女騎士「…うぅ…ぅぇ…」

忍者「…平気か?」

女騎士「…すまん、少し休ませてくれ…ぅ」

女盗賊「話を聞けって言ってんのよ!!こっち向けバカヤロー!!」

181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 23:13:57.39 ID:Gq3RU5eoO [48/51]
忍者「………」ナデナデ

女騎士「…ふぅ…だいぶ楽になった。礼を言う」

忍者「…いや」

タタタ…

忍者「………」スッ

女盗賊「あたしよ、あたし。間違えて首飛ばさないでよね?…あ、落ち着いた?」

女騎士「…あぁ」

女盗賊「さっきのあの部屋調べてみたんだけど、対応するボタンによって階層を上下する機械みたい」

女騎士「つまり私達はカクテルのようにシェイクされたのか…」

女盗賊「…このふんどしが目的の階層に着く前にボタン押しまくったからあんなになったのよ」

忍者「…ボタンって押したくならないか?」

女盗賊「一回押せば十分でしょ!?あんなにポチポチポチ…子供じゃないんだからあんなので遊ばないでよ!?」

女騎士「…もうあれは勘弁してくれ…」

忍者「………」

女盗賊「…不満そうな目でこっち見るんじゃないわよ!!」

182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 23:31:18.55 ID:Gq3RU5eoO [49/51]
女騎士「この階、上の階層とずいぶん雰囲気が違うな…何階になるんだ?」

女盗賊「ボタンの数字がよくわかんないんだけど、上から数えて6階層かな?…何て言うかここ違う世界みたいね…」

忍者「………」コンコン…

女盗賊「…あんたまた変なボタン押したらぶん殴るからね?」

忍者「…石ではないな」

女盗賊「壁が?そんなわけ…」コンコン…

女騎士「ふむ?」コンコン…

女盗賊「…確かに石とか土壁の感触じゃないわね…何かしらこれ?」

忍者「…ひとまず上に戻ろう」

女盗賊「…え?」

女騎士「…なに?」

忍者「…どうした?」

女盗賊「初めてあんたから真面目な提案聞いた気がするわ…」

女騎士「…同じく」

忍者「………」

184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 23:45:47.27 ID:Gq3RU5eoO [50/51]
図書館

忍者「………」

女盗賊「まさかあたしらが王立図書館に来る日がくるとはね…」

女騎士「そうか?…私は子供の頃はここで勉強したものだ。少し懐かしいな」

女盗賊「育ちの良いあんたと一緒にしないでよ。あたしらには縁のない場所よ。ね?」

忍者「…懐かしいな」

女盗賊「え?嘘!?あんたそんななりで良いとこのお坊ちゃんなの!?」

忍者「…いや、前にここを観光しようとして捕まってな」

女盗賊「真面目にとったあたしが馬鹿だったわ…んでその格好でいったの?」

忍者「…むろん」

女盗賊「だったら何か服着て来なさいよ!?また捕まりたいの、あんた!?」

女騎士「仕方がない…私が話を通してこよう。捕まられても困る」

女盗賊「お願いするわ…はぁ…」

忍者「………」

192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 00:56:49.47 ID:/alqoLNYO [1/62]
女盗賊「はぁ…周りの目が痛いわ…」

忍者「………」ペラッ…

女騎士「気にしたら負けだ。お前が見られているわけではないだろう?」

女盗賊「あたしだって見られているわよ!こいつといたら変態の仲間だって思われるでしょ!?」

女騎士「事実だろう?それより騒ぐな、静かにしろ。此処を何処だと思っている?」

女盗賊「そう思うならなんであんたは無理矢理にでもこいつに服着せないのよ!?」

司書「そこ!静かに!」

女騎士「すまない。以後気をつける…ほれみたことか」ボソ…

女盗賊「あんのメガネばばぁ…ふんどしはOKで騒ぐのはダメだっての!?ふざけんじゃないわよ!」ボソボソ…

司書「………」ジー

女盗賊「…こっち見んなクソばばぁ…」

女騎士「だからそういうことをやめろ。つまみ出されるぞ?」

女盗賊「うー…!」

193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 01:08:56.97 ID:/alqoLNYO [2/62]
女騎士「………」ペラッ…

忍者「………」ペラッ…

女盗賊「…かつ…て?大き…な?…あー!わかんない!」

女騎士「…静かにしろと言ってるだろう?」

女盗賊「この文字なんなの?全然読めないんだけど!」

女騎士「古文書だ。今は使われていない文字だからな…辞書を渡しただろう?」

女盗賊「はぁ?使われてないぃ?翻訳くらいしときなさいよ!いちいち調べるなんてめんどくさい!仕事してんの?あのメガネばばぁ…」

女騎士「…そんなに嫌なら外で待っていてもいいぞ?」

女盗賊「…それは嫌!はぁ…もうめんどくさいわねぇ…」ペラッ

女騎士「やれやれ…」




195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 01:39:33.31 ID:/alqoLNYO [3/62]
女騎士「…これか?」

忍者「……ぬ?」

女盗賊「なになに?やっと見つかったの?」

女騎士「おい、押すな」

女盗賊「で、なんて書いてあるのよ?」

忍者「…魔帝国についてまとめてあるようだな」

女盗賊「魔帝国?」

女騎士「今より遥か昔に栄えたといわれる伝説上の国…のはずだ。便宜上、魔帝国と呼ばれている」

女盗賊「なんで魔とかつくのよ?」

女騎士「しらん。魔法で国を治めていただとか、魔物の国だとか言われているが…お伽話だろう」

女盗賊「…ふぅん」

女騎士「この時代以前の資料は存在しないからな。確かなことは言えないが…」

女盗賊「あの変な壁の所がその遺跡かなんかだっての?」

女騎士「…の可能性もあると言った所だな。他にそれらしい書物はないようだし…」

196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 01:50:33.80 ID:/alqoLNYO [4/62]
女盗賊「…ふふふ」

女騎士「…どうした?」

女盗賊「来たわね!あたしの時代が!」

女騎士「どうでもいいが騒ぐな。また…」

女盗賊「まだ探索、発掘されてないってことでしょ!?お宝ザクザク、お金もホクホク!あたしの人生薔薇色よ!」

司書「静かに!これ以上騒ぐと追い出しますよ!」

女騎士「…こうなるというのに」

女盗賊「はん!言われなくても出てくわよ!クソばばぁ!」

司書「な…!」

女盗賊「ほら立って立って!早く行かないと他の奴らに先越されちゃうわよ!?」

司書「この小娘ぇ…!」プルプル…

忍者「…用は済んだ。ではな、クソばばぁ」

司書「きぃぃ!!」

女騎士「…お前達…これを誰が謝ると思っているんだ…」

197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 01:58:48.92 ID:/alqoLNYO [5/62]
女騎士「…では行くか」

女盗賊「元気ないわねぇ…そんなんじゃお宝逃げちゃうわよ!?」

女騎士「昨日こってり絞られてな…あのクソばばぁに」

女盗賊「大変ねぇ…ま、それとこれとは関係ないわ。早くいきましょ」

女騎士「貴様…誰のせいだと…」

忍者「…いかにも」

女騎士「…リーダーも人のことは言えんからな?」

忍者「…つい、な」

女騎士「………」

女盗賊「あんたたち、なにやってんのよ!ほら早く!」

198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 02:09:06.01 ID:/alqoLNYO [6/62]
女盗賊「で、着いたわけだけど…」

女騎士「靴の跡か…私達以外にも到達した者達がいるらしいな」

※忍者 は何かの気配を感じた!※

忍者「……?」

女盗賊「こうしちゃいらんないわ!早く先に進まないと!」

忍者「…待て」

女盗賊「なんでよ!?先越されちゃうでしょ!?」

忍者「…隠し扉だ」

女盗賊「扉?そんなの何処にあんのよ?」

忍者「…ここに…」ウィィン…

女盗賊「…か、壁が動いた…!」

女騎士「…なんという技術だ…これは…本物かもしれんな…」

200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 02:26:20.48 ID:/alqoLNYO [7/62]
女盗賊「すごい!あんた使える!…なんて思ったけどさ…」

忍者「………」

女盗賊「…ただの物置じゃない?ここ?」

女騎士「ほうきやらバケツやら…掃除用品ばかりだな」

女盗賊「魔帝国とか壮大な名前してるくせに掃除用品は今とかわんないっての?…きな臭いわぁ…偽物じゃない?この遺跡」

女騎士「可能性の話だ。…しかしものは良さそうだな、軽くて使いやすい」

女盗賊「なんで迷宮くんだりまで来て高級掃除用品なんか拾っていかなくちゃなんないのよ!?」

忍者「………」ポイッ!ポイッ!

女盗賊「…あんた何やってんの?」

忍者「…いくつか私用にと思ったが荷物に空きがなくてな」

女盗賊「んなもんでアイテムのストック数使わないでよ!?ポーション無くなったら何んで回復すればいいのよ!?」

忍者「…では毒消しは?」

女盗賊「それもダメ!」

201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 02:48:26.77 ID:/alqoLNYO [8/62]
女盗賊「…ひとつだけならって許したけどさ…何よそれ?」

女騎士「蝋人形か何かか?よく出来ているが…」

忍者「…いかにも」

女盗賊「なんでそんなの選んだの?」

忍者「…拙者、一人部屋だろう?」

女盗賊「当たり前でしょ!?あんたと一緒の部屋だったら毎晩貞操の危機じゃない!」

忍者「…だから寂しさをこうなんというかこう…」

女騎士「………」

女盗賊「うわ…気持ち悪る…」

202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 02:51:02.73 ID:/alqoLNYO [9/62]
忍者「…お前達に拙者の気持ちはわかるまい…一人枕を濡らすこの気持ちは」

女盗賊「だから気持ち悪いって言ってんのよ!!そんなに人恋しいなら娼館にでも行けばいいでしょ!?」

忍者「…拙者、修業中の身ゆえ」

女盗賊「人形と夜な夜なよろしくヤルのが?」

忍者「…添い寝だけ…だと思う」

女盗賊「なんで強く否定できないのよ!?リアル過ぎて怖いんだけど!?」

忍者「…すまん」

女盗賊「…あー…もうパーティー解散したくなってきた…」

女騎士「…奇遇だな。私もそう思った…」

女盗賊「女騎士のくせにこんなデカくてやらしいモノぶらさげちゃって」-2
続きます

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