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御坂「スーパーカーブーム?」

未完
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 20:25:01.80 ID:jMtYIAVv0 [1/26]
御坂「はぁ…ようやく終わったわ。補習も楽じゃないわね」トテトテ

「当麻ー。まだ終わらないのかなー?」

「始まったばっかりだろ。いいから周りを見張ってろって」

御坂「…ん? アイツ、あんなトコで何コソコソやってんのかしら」

ブロロロロロロ……

「あ、来た! 来たよ当麻、アレに間違いないよ!」

「本当か!? ナイスだぜインデックス」サッ

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 20:33:21.71 ID:jMtYIAVv0 [2/26]
御坂「ちょっとーお兄さんー。盗撮は犯罪ですよー」サッ

上条「な、なんだ!? 急にファインダーが真っ暗に!」

インデックス「ちょっと、何してるの当麻! 早くしないと行っちゃうんだよ!」

御坂「何慌ててるのよアンタ達は。ますます怪しいわね…」

上条「ビリビリ、お前の仕業かよ! どうしてくれんだよ、せっかくのシャッターチャンスを!」

御坂「なに逆ギレしてんのよ。詳しくは、アンチスキルを呼んでからね」

上条「はぁ? なんでんなモン呼ばれるんだよ」

御坂「当たり前でしょ、如何わしい写真撮ってたクセに」

インデックス「違うよー。私たちが撮ったのはスーパーカーなんだよ!」

御坂「スーパーカー…?」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 20:39:46.14 ID:jMtYIAVv0
御坂「それじゃ、ずっとこうやって車を待ってっただけってワケ!?」

上条「車じゃねぇ、スーパーカーだ。ったく、せっかくランボルギーニをフィルムに納めるチャンスだったのに…」

インデックス「三日も見張ってたんだよ! どうしてくれるのこの短髪は!」

御坂「み、…三日…。たかだか車の為によくそんな頑張れるわね」

上条「何いってんだよ。ここ最近学園都市の生徒は皆こぞって競い合ってるんだぜ」

インデックス「そんなことも知らないのかな、この短髪は!」

御坂「しょうがないでしょ、そういう事に興味ないんだから。あと短髪いうな」

上条「はぁ…、また張り込み直しかよ。不幸だぁ」ガクッ

インデックス「えー、まだやるのー。もう私飽きたんだよー」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 20:46:49.80 ID:jMtYIAVv0
上条「仕方ねぇだろ、どっかの誰かさんのせいなんだから」

インデックス「うー…。それじゃ仕方ないね、どっかの誰かさんのせいなら」

御坂「ゴメンってば、そんなにスーパーカーが人気だって知らなかったんだから!」

インデックス「ゴメンで済んだらケーサツは要らないんだよ」プイッ

御坂「んー、そういえば。スーパーカーかは知らないけど、知り合いにそんな感じの車に乗ってるヒトがいたわね」

上条・インデックス「な、なんだってーっ!?」クルッ



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 20:50:51.58 ID:jMtYIAVv0
上条「今すぐ合わせてくれないかビリビリ! 一生のお願いだ!」バッ

御坂「いや、知り合いって要ってもそんなに親しくないから…」

インデックス「頼むんだよ! ケチケチしないで欲しいんだよ!」

御坂「ケチじゃなくてさ…。まぁ、会う事があったらお願いしてあげるわよ」

上条「本当だな! 本当に本当だなビリビリ!」

御坂「えぇ、ホントだからそんな凄まないでよ」

インデックス「やったんだよ当麻! これで秋沙に自慢できるんだよ」

上条「俺もだ、土御門達の驚く顔が目に浮かぶぜ!」

御坂「は…はぁ…」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 20:59:22.96 ID:jMtYIAVv0
黒子「これはゲコ太グッズですのね…。う~ん一体どこにありますの…」ゴソゴソ

ガチャリ

御坂「注目して見れば、アチコチにカメラを持って道路脇に佇んでたわね…。ん?」

黒子「お、お姉さま!? 何故ここに、補習ではありませんでしたの!」ビクッ

御坂「全く…、おちおち外出もできないわね。何、人の机あさってるのよ黒子!」グイッ

黒子「ご、ごめんなさいですの! でもコレには深いワケがありますのよ!」ジタバタ

御坂「ワケって何よ。どうせ、アンタの事だから後ろめたい事なんでしょ」

黒子「違いますのよー、黒子はデジカメが貸して欲しかったんですの」

御坂「デジカメ…? そんなもの何に使うのよ」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 21:06:27.27 ID:jMtYIAVv0
黒子「お願いしますのよ! 黒子はデジカメを持って、後楽園ホールに行かないとダメですの!」ガバッ

御坂「後楽園ホールって、としまえん? そんな所アンタ一人で行っていいわけないでしょ」

黒子「ダメですのよー、それじゃお姉様が一緒についてきて下さいましよ!」グイグイッ

御坂「無理よ、明日も補習なのに。一体、どうしたのよ急にそんな事言い出して?」

黒子「これには深いワケがありますのよ、実は…」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 21:11:37.93 ID:jMtYIAVv0
佐天『ふんふんふーん♪』

初春『今日は何の曲を聴いてるんですか?佐天さん』

佐天『スーパーカーの排気音を録音したファイルだよー。初春も聞くかい?』

初春『ほんとですか?やったー、ずっと気になってたんですよ』グイッ

佐天『すごい力強いよ~。さすがスーパーカーって感じさ!』

スタスタスタ

黒子『皆さんお待たせしましたのよ。ちょっと売店が混んでまして』

初春『あ、白井さん。早く座ってください』

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 21:19:57.60 ID:jMtYIAVv0
佐天『それじゃ、今日は何しよっか。また向かいの交差点で張り込む?』

黒子『張り込んでも私達では、ただ見るだけですのよ? やはりここは私のスーパーカー消しゴムで』サッ

初春『そうそう。そういえば私、皆さんに見せたい物があったんですよ』ゴソゴソ

佐天『見せたい物? 新しいスーパーカーの王冠でも見つけたの』

初春『違いますよ。コレです、スーパーカーの写真ですよ!』バッ

佐天『ス、スーパーカーの写真!? 何これ、ランボルギーニにフェラーリ、ランチァ…。すごい数の写真だよ!』

黒子『し、しかも色々な角度から…! どうしてこんな写真が撮れますの!!』

初春『実はジャッジメントの仕事で後楽園の近くまで行ったもので』

佐天『後楽園…? そ、そっか、確か今あそこじゃスーパーカーの展示会してるんだっけ!?』

初春『そのとおりです。カメラも丁度ジャッジメントの物があって。ホントに幸運でしたよー』

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 21:31:07.70 ID:jMtYIAVv0
黒子「…という話ですのよ! どうですのお姉さま、コレを聞いて黙っていられませんでしょう!」

御坂「な、何がよ…? その話で、アンタが激昂する部分が全く見当たらないんだけど…」

黒子「今までは私がスーパーカーヴームの中心に居ましたのよ! それがこうもアッサリと初春に奪われて…」

御坂「いや…、そんなの知らないわよ」

黒子「わたしくを47人の大能力者、白井黒子と知っての狼藉ですの!!」グイッ

御坂「だから、知らないわよそんなの!」ブン

ベチコン!

黒子「はふぅん…!」ドサッ

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 21:42:00.18 ID:jMtYIAVv0
御坂「ほらほら、かっこいーわね。スーパー簀巻きカーみたいよ」グルグル

黒子「ほ、解いてくださいましよ! 黒子は、黒子は後楽園ホールに行かないといけませんのよぅ!」ジタバタ

御坂「あー、はいはい。いいから静かにしてよね、予習しとかないといけないんだから」

黒子「そんなの私には関係ないですの。お姉さまが留年しようが関係ないですの!」

御坂「無視…無視っと…」カリカリ

黒子「こんな事ならデジカメを貸してくれる方と相部屋ならば良かったでしたのに」

御坂「あのねぇ…、私とスーパーカーどっちが大事なのよ?」クルッ

黒子「もちろん、スーパーカーに乗った留年したお姉様ですの!」

御坂「留年は余計よっ!!」ブン

ドサッ…ガチャリ!

黒子「ちょっと、お姉さま! 扉を開けてくださいまし、お姉さまぁ!!」ジタバタ

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 21:50:40.16 ID:jMtYIAVv0
キーンコーンカーコンー…

御坂「結局黒子のせいであんまり勉強できなかったわ…。大丈夫かしら今日の補習」ガラガラ

黒子「………はぁ…」

御坂「あら、どうしたのアンタ、溜息がつきたいのは私の方なんだけど?」

黒子「…別に…なんでもありませんのよ」

御坂「今日は初春さん達と遊びにいかないの?」

黒子「だって、黒子はスーパーカーの写真を持っていませんもの…。仲間はずれですのよ」

御坂「あーもう。しょうがないわねアンタは…」ゴソゴソ

黒子「そ、それでは後楽園ホールに連れて行ってくれますの!?」ガバッ

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 21:54:22.98 ID:jMtYIAVv0
御坂「だから補習だって行ってるでしょ。アンタにはコレを貸してあげるわよ」ヒョイ

黒子「こ、これはデジカメですの? でも、としまえんに行けなかれば意味がないですのよ」

御坂「だったら学園都市に走ってる車を撮ればいいでしょ? 三日も張り込んでるバカだっているんだから」

黒子「そ、その手がありましたのね! さすがお姉さまですわ、黒子感謝感激ですの!」グイッ

御坂「大げさねぇ。ちゃんと終わったら返すのよ」

黒子「もちろんですわ! それじゃ行ってきますのよー!」ダッ

御坂「やれやれ、現金なんだから」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 22:09:08.20 ID:jMtYIAVv0
神裂「学園都市の偵察を命じられたのはいいものの…。この都市の住人は何故車に飛び込んでくるのでしょうか…、理解しがたいですね」グイッ

ブロロロロッロロ…

佐天「マッハーゴゴー、マッハゴゴー。マッハールイッココー♪…ん?あれはもしかして!」バッ

神裂「なっ!? 危ないっ」ギュイン

キキッツーーーー!!

佐天「わ! やっぱりフェラーリだよ! 凄い、初めて本物見たよ」

神裂「貴方は何を考えているのですかっ! もう少しで轢く所だったんですよ!」バタン

佐天「え? あ、すいません。あのちょっといいですか!」グイッ

神裂「……はい?」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 22:17:09.32 ID:jMtYIAVv0
佐天「少しの間でいいんで、このスーパーカー見せてもらっていいですか!?」

神裂「べ…別に構いませんが…?(どういうですか、ステイルに手配してもらった車になんの目的が…)」

佐天「…ん? アレ、おっかしいなぁ…」ウロウロ

神裂「(おかしい…。どういうことですか、もしや正体が? いや考えすぎですね…)」

佐天「…排気音も違うし、光沢も無い…。よく見たらなんかイビツだし…」ジロジロ

神裂「も、もういいでしょう? 私には用事があるのですよ…」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 22:20:28.81 ID:jMtYIAVv0
佐天「…ふふーん。ほかの人の目は誤魔化せても、この佐天涙子の目は誤魔化せないよっ!」

神裂「!? 正体がばれたというのですか? まさか、貴方は、学園都市に数人しかいないといわれるレベル5…。超能力者だとでもいうのですか!」

佐天「うまく隠してるつもりだけど、無理無理! これは…」

神裂「くっ!」バッ

ガシッ!

佐天「んぐっ!?」

バダン…。ギュルロロロロロロッロロ!!

インデックス「あ、当麻! あっちでスーパーカーが発進しようとしてるよ!」

上条「なんだって? 全然気づかなかったぞ。はやく撮らねぇと」ダッ

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 22:33:28.13 ID:jMtYIAVv0
御坂「位相空間での位置と質量の位置…、それで自由落下状態だから…。うんアトラクラー理論は大体大丈夫ね」ペラペラ

ブロロロロッツ……キキッツ…

木山「……ふぅ、ようやく付いたか」バタン

御坂「あ。あの青い車は木山先生ね。丁度いいタイミングじゃない」ダッ

「はいはい! そこのアナタ、止まりなさい! ダメでしょう」バッ

御坂「え…、私? 何か用ですか」

「学校名とIDを教えてちょうだ…。って御坂さん? アナタもなの」

御坂「固法先輩ですか? アナタもってどういう事ですか」

木山「おや、ジャッジメントか…。大変そうだね、この現状では」

固法「はい、もう少し生徒も弁えて貰えるといいんですが…」

木山「常盤台の超電磁砲も夢中になる物なのか…。ならば仕方ない」

御坂「ちょ、ちょっと! 何勝手に話を進めてるのよ!」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 22:42:37.01 ID:jMtYIAVv0
木山「それでは、私はコーヒーを…。ブラックで頼む」

「はい、かしこまりました」タッタッタッ

固法「…という訳なのよ。それでてっきり御坂さんもスーパーカーファンだと思って」

御坂「車の撮影に夢中になって轢かれる生徒が多数…ねぇ。確かに今の学園都市ならありえない話じゃないわね」

木山「こちらにしてみれば迷惑な話だな。スーパーカーと自分の身体。秤に掛けるまでも無いと思うのだが」

御坂「そう思うんだったら、タントにでも乗ってればいいんじゃないですか」

固法「そうね…。私たちもスーパーカーを住宅街であまり使用しないように勧告はしているんだけど」

木山「ふふ…私が、軽自動車? ランボルギーニのV型12気筒5000ccに適う乗り物など存在しないよ」

御坂「はぁ…。やれやれ、結局どっちも聞かん坊ってわけね」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 22:54:51.75 ID:jMtYIAVv0
黒子「…というわけで、この交差点に分かれて見張りますのよ」カリカリ

初春「なるほどなるほど。でも大丈夫なんでしょうかね」

黒子「三人いれば文殊の知恵。死角はありませんのよ。これで私もスーパーカーの写真を…」

初春「ちょっと、涎たれてますよ白井さん! ほら、こっち向いて」バッ

フキフキ

黒子「そほひへは、さへんはんはどほなひまひはほ?」グイッグイッ

初春「そういえば遅いですよね。掃除当番でも、ここまで遅くならないと思うんですけど。何してるのかな」

マッハゴーゴー、マッハゴーゴー、マッハカザリーゴー♪

黒子「あら初春、電話ですのよ」

初春「ほんとですね。佐天さんからかな?」



39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 23:00:35.71 ID:jMtYIAVv0
『…はる…。聞こえる?……かいされちゃって…』ブロロロロッロロ

初春「え? 何ですか、排気音がうるさくて聞こえませんよ」

『静か……、バレるか……』

黒子「排気音!? まさか、佐天さんあなた一人で抜け駆けをしてスーパーカーを!」バッ

初春「あ、ちょっと。私の携帯取らないでくださいよ」

黒子「佐天さん、今どこにいますのよ! スーパーカーはみんなの物ですのよ!」グイッ

『貴方、何をしてるのですかっ!?』バッ

『くっ! 初春、白井さんっ!! 第八学区通りの赤いフェラーリだよ、そこに……』

ブチッ!

黒子「ちょっと…、どうしましたの佐天さん! 佐天さんっ!?」

ツーツーツ……

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 23:08:01.18 ID:jMtYIAVv0
上条「うーん…、写真に撮ったはいいが、このフェラーリ…。だから排気音に気づかなかったのかも…」スタスタ

Dear My Friendー、Every day & night Always be with you♪

インデックス「当麻ー、電話なってるんだよ。ほら、デジカメ見ながら歩いた危ないよ」サッ

上条「おう、サンキュ。……ステイルからか、何の用事だ」ピッ

タッタッタッタッ……ドン!!

初春「痛っ!? ご、ごめんなさい。急いでいたもので」

ガッシャン! ……コロコロ

インデックス「もう! 気をつけて欲しいんだよ、大事なデジカメが落ちちゃったじゃない!」

黒子「すいませんですわ。……あら、このデジカメ…」ヒョイ

インデックス「うん? どうしたのかな、早く返して欲しいんだよ」



42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 23:25:02.64 ID:jMtYIAVv0
黒子「ちょっとお借りしますのよ! ここの部分を拡大して、……初春見てくださいまし」バッ

初春「…こ、これは。助手席に乗っているのは佐天さん!? 赤いフェラーリ…、やっぱりこの車に佐天さんが!」

インデックス「サテンサン? なんの話なのかな。それはデジタルカメラって言うんだよ! 十万三千冊の魔導書に記録されてる私に分からない事は無いんだよ」

黒子「十万…? 良くわからないですが、フェラーリのどの車種かもわかりますの!?」

インデックス「もちろんなんだよ! これは……、テスタロッサ…かな? んー、でも何かおかしいんだよ…」

黒子「なんですの? 結局分からないのではありませんの!」

インデックス「そんな訳ないんだよ! もうちょっと待ってほしいかな」

初春「テスタロッサ…、今この地区でそれらしき車種は、第七学区の通り…。ここです!」バッ

黒子「ナイスですの初春。その携帯の表示されている所まで先回りしますのよ」ダッ

インデックス「あ、ちょっと待つんだよ! これはテスタロッサに見えるけど…」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 23:35:54.58 ID:jMtYIAVv0
夏のタイムマシーンー少女の私に伝えてよ♪

御坂「はれ、こほほせんはい。れんはれふよ」ムシャムシャ

木山「やれやれ、口にものを入れて喋るのあまり関心しないな」

御坂「なんれふって! もんふあふふほ!」モシャモシャ

固法「はい、初春さん? 何の用かしら」

木山「初春…。あの頭上が花壇のあの娘か…」ズズズ…

御坂「はんほ、ほうはひはしは?」モグモグ

木山「それは私に対する当て付けでやっているのかな?」

御坂「はら、はれははひら! はふははひやはへんへいへ!」モシャモシャ

固法「そ、それは本当なの!? 詳しく教えて頂戴!」

バンッ!

御坂「うっうぐ…ぷっ!」ビクッ

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 23:44:15.63 ID:jMtYIAVv0
御坂「げほっ! げっぽ…。あぁ、死ぬかと思ったわ…」

木山「だから言っただろう。口にものを入れて喋るのは関心しないと」サスサス

御坂「そ、そんな事より、本当なんですか!? 佐天さんが誘拐されたって言うのは!」ガバッ

固法「えぇ…、今初春さんから座標点を転送してもらう所よ…」ピッピッ

御坂「くっ、それじゃ私たちも行きましょう! 木山先生」バッ

木山「行く…、とはどこにかな?」

御坂「勿論、佐天さんの車を追うに決まってるじゃないですか! 私に走れっていうの?」グイッ

木山「できればそうして貰いたいな…。私のランボルギーニ・レヴェントンはタクシーでは無い」ズズズ…

御坂「何言ってるのよ! ランボルギーニだがダンボールだが知らないけど、車は何の為にあると思っているの! スーパーカーも軽自動車も同じ車じゃないの!?」

固法「御坂さん……、あなた」

木山「スーパーカーも同じ車…か。キミにはやはり敵わないな。着いてきたまえ」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 23:52:06.65 ID:jMtYIAVv0
固法「頼んだわよ二人とも! 御坂さんの携帯にも座標を転送しておいたから」

御坂「ありがとうございます。さ、早く木山先生!」

木山「待ちたまえ…。シートベルトを付けずに走るつもりか」サッ

御坂「そんなノンキな事言ってる場合じゃないのよ! 早くしないと佐天さんが」

木山「ノンキ…ねぇ。いいだろう、それでは身を持って味わうと良い。6.5リッター・V型12気筒、670馬力の力をな」グイッ!

ブロロロッロッロッロッロオッ!!!

御坂「…え? あ、あの木山せんせ…?」

木山「…………………」ガッ

ギュロロロッロロロロロロロロロロロッ…

固法「あ、ちょっと! 住宅街でそんな急発進をしたら駄目…って。もう見えなくなったわね」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 00:01:14.33 ID:jMtYIAVv0
御坂「あばばばっばばっ! ちょっと、タイムっ! タイっムっ!!」ガシッ

木山「キミが言っただろう…。そんなノンキな事言ってる場合では無いと」ガッガッ

ギュロロロッロロロロロロロロロロロッ!

御坂「ま、まだシフトアップできるの!? なんていうG…、なんていう迫力、これがスーパーカー。すごい…黒子が熱中するわけよ」

木山「相対距離から計算するに…、目的は時速85キロ前後か。笑わせてくれる、その速度でスーパーカーを名乗る資格はない…」

御坂「いやいやいや! そんな馬鹿みたいな速度で走る必要が無いからでしょ!」

木山「この風、この肌触りこそスーパーカー。待っていたまえ、今すぐに引導を渡してくれる」グイッ

御坂「だから、もうシフトアップは良いですから! シ、シートベルトさせて頂戴よっ!」

ギュロロロロロロロッロロロロッ!

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 00:18:03.01 ID:dg8KdUjp0 [1/17]
ブロロロロッロロロ…

上条「で、神裂が学園都市の人間を乗せて走り回ってるのかよ」

ステイル「あぁ、偵察が目的のはずが。何故そんなミスをするのか…、僕には分からないな」

上条「いやいや…、何でそんなバカみたいに目立つスーパーカーで偵察させてんだよ。そっちの方が俺には分からねぇよ…」

ステイル「やれやれ…、やはりキミのようなお子様には理解できないか」

上条「理解できないって、何がだよ…?」

ステイル「幾つになろうともスーパーカーとは男のロマンなんだよ! それが分からないとはキミもまだまだだね」

上条「隠密行動にロマンもクソもあるかッ! TPOを弁えろ! っていうか全部お前のせいじゃねぇか!」

ステイル「バカかキミは? スーパーカーに罪はない。カッコイイは正義だ!」

上条「うるせぇよ、このスーパーカー馬鹿!? いっぺん、轢かれてこい! デ・トマソ・パンテーラに轢かれてこい!」 

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 00:31:52.03 ID:dg8KdUjp0 [2/17]
固法「ちょっとそこの原付、止まりなさい! 二人乗りは禁止されてるでしょう!」グイッ

黒子「固法先輩、そんな事よりも今は佐天さんの方を…!」

ブロロロッロロロロ!

上条「白井黒子か…? お前たちだって、二人乗りじゃねぇか」

固法「これは普通二輪よ。それにヘルメットも未着用だし…、どこの学生よ、IDを見せなさい!」グイッ

ギュロロロッロ!

ステイル「やっかい事は御免こうむるね。ただでさえ、神裂の存在を学園都市に知られるわけには行かないというのに…」グッ

上条「でも、相手は50cc以上なんだぞ! 原付で振り切れねぇだろ。大丈夫なのか!?」

ステイル「大丈夫だ、問題無い。既に変速機周りはイジって…」グイッ

ギュロロロロッロッロロ!!

黒子「なっ、なんて加速ですの!? 原付でありませんの!」

ステイル「残念だったね。リミッターを外してあるのさ!」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 00:48:49.35 ID:dg8KdUjp0 [3/17]
黒子「あ、コラお待ちなさいましよ! 貴方とは一度白黒を…」

固法「この固法美偉を前にして舐めた真似をしてくれるわね…。白井さんしっかり掴まって!」ギュン

ギュリロロロッロッロロロ!

上条「おい、ステイル! なにやってんだよ、追いつかれちまうぞ、もっと飛ばせよ!」

ステイル「うるさいね、耳元で怒鳴るな! とっくにやっているさ…。あのマシン…、かなりのチューニングを施してあるね」グイッ

ギュリロロロッロロ!

固法「ビッグスパイダー仕込みのライディング・テク…。甘く見ないでもらえるかしらっ!」グイッ

ドギャギャギャン!!

上条「ちょちょ、待て待て! こっちは原付なんだぞ、それがジャッジメントのやることか白井!!」

黒子「わ、わたくしに言われても…。ちょっと固法先輩!?」

固法「選びなさい。おとなしく従うか、ノーヘルで地面に叩きつけられて、不運と踊っちまうかっ! 二つに一つよ!!」

上条「ふ、……不幸だ」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 00:57:45.53 ID:dg8KdUjp0 [4/17]
固法「これで終わりよ…、恨むなら、この 固法美偉の前に出たことを恨むのね!」グイッ

ステイル「チッ…! 避け切れないか。あまり事を荒げたくないが…イノケンティウスを」バッ

ギュロロロロッロロロッロン!!

御坂「ちょっとぉぉー! そこのバイク、どいてどいてぇぇっ!!!」ブンブン

上条「あの窓から手を振ってるのって…ビリビリ!? なんでこんなトコにアイツが!」

御坂「少しスピードを落として下さいよ! このままじゃ衝突しちゃいますよ!」

木山「安心したまえ…。たがだが二輪と衝突した程度で、このレヴェントンの進行を止める事は出来んよ」

御坂「いや、進行とかじゃなくて…。道路交通法の問題なんですけど!」

ステイル「ランボルギーニ・レヴェントン…、何故学園都市に…。まともにやり合うのは得策じゃないね」グイッ

上条「そ、そんなに凄ぇ車なのかよ? レヴェントンってヤツは…」

木山「レヴェントンのデザインモチーフにはステルス戦闘機。二匹の蟻が象に勝てると思っているのかな」ガッ

ギュロロロロッロロロッロン!!

御坂「も、もう帰りたい……」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 01:12:47.26 ID:dg8KdUjp0 [5/17]
ステイル「高速の出口だ、一旦体勢を立て直すよ!」グイッ

上条「当たり前だっ! 一方通行以上のバケモンを相手にしてられるかよ!」

ギュリリリッリン!!

固法「くそっ。逃げられたわね、仕方ないか…」

黒子「別にいいんですのよ! 私たちの目的はそんな事ではないんですのよ!」

御坂「くーろーこー! 佐天さん達の車はどこかしら!?」バッ

黒子「初春のナビによると、大よそ三キロ先の中央分離帯の辺りですの」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 01:14:20.69 ID:dg8KdUjp0 [6/17]
御坂「三キロか…、結構距離があるわね。逃げられないかしら」

木山「愚問だな……。このレヴェントンに」

御坂「……へ?」

固法「聞くまでもないわ……。このホンダCBR1000RRに」

黒子「……はい?」

木山・固法「追いつけぬ物など、何も無いッ!!」ガッ

ドリュリュリュリュロロッロン!!


御坂「(……黒子、私もうダメかもしんない)」

黒子「(……奇遇ですのね。わたくしもですわ、お姉さま)」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 01:26:45.32 ID:dg8KdUjp0 [7/17]
インデックス「ほら、良く見るんだよ飾利! ここのパーツの形とかがテスタロッサとは一致しないんだよ」

初春「本当ですね…、どういう事なのかな。とりあえず白井さん達に連絡しないと…」サッ

ピポパポ………

黒子『初春…、私達ジャッジメントに…なりますの…よ』

初春「は、はい? 何を言ってるんですか白井さん…。御坂さんはそこにいますか」

御坂『あ…、あなた初春さんって言うの…。よ、よろしくね……』

初春「ちょっと? 二人とも何を言ってるんですか、ちょっと!」

インデックス「なんだか魂が抜けたような感じなんだよ。走馬灯でも見てるのかな?」

初春「しっかりして下さいよ二人とも! 目標は、十九学区に向かってますよ」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 01:32:28.18 ID:dg8KdUjp0 [8/17]
ギュリロロロッロッロ!

固法「目標を視認確認。所要時間は六分と二十三秒か…。まずますかしら」

御坂「ク…、クレープを買ったら…ゲコ太ストラップが…もらえるの…」フラフラ

木山「この非常時に居眠りとは大した人物だなキミは。さすがレベル5といった所か」

固法「ちょっと、白井さんも起きなさいよ。貴方達の出番よ!」

黒子「で、出番ですの? うぅ…ま、まだ頭がクラクラしますのよ…」

固法「私達が近付くから、なんとかしてあの車を止めてちょうだい!」

御坂「止めるね…、分かったわ。いくわよ黒子!」

黒子「了解ですの、デスドライブはここで終わりにさせて頂きますわ!」バッ

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 01:38:32.15 ID:dg8KdUjp0 [9/17]
黒子「…くっ!」シュン

カランカラン…

固法「鉄芯を、また外した…!?」

木山「いくら大能力者といえども、この速度で目標の車輪のみを狙うのは流石に厳しい様だ」

黒子「ごめんなさいですの…。やはりわたくしには…」グッ

御坂「ち、違うわよ……。黒子のヤツ」

木山「うん…? 何か言ったかね」

御坂「黒子っ! 何をやってるのよ、アンタの演算処理は…、アンタの力はそんなモンじゃないでしょう!」

黒子「お姉さま…。ダメですわよ、お姉さまがやってくださいましよ!」

御坂「私の超電磁は50mまでしか届かない…。ここはアンタがやるしかないのよ!」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 01:45:35.89 ID:dg8KdUjp0 [10/17]
黒子「でも、でもわたくしには…」

固法「御坂さん落ち着いて。白井さんに無理強いしてもダメよ。何か他の方法を…」

御坂「無理強いじゃないわよ…。私が黒子の力一番良く分かっている。だから分かるのよ」

木山「しかし、現実には命中させることは出来ない。この結果をどう説明するつもりかな」

御坂「黒子は…。アンタはスーパーカーを傷つけたくないばかりに無意識の内にワザと鉄芯を外しているのよ! 違うかしらっ!」

黒子「そ、それは……!?」ビクッ

木山「なるほど…、そういう事か。ならば私の出る幕は無いな…」

御坂「アンタの気持ちは私も良く分かるわよ。少しの間だけどスーパーカーに触れて、その凄さがちょっとは分かったような気がする…」

黒子「お、お姉さま…」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 01:52:41.57 ID:dg8KdUjp0 [11/17]
御坂「でも、そんな物よりも大事なものってあるんじゃないの! それもアンタが気づいてるんでしょう!」

黒子「スーパーカーよりも大事なもの……。それは…」グッ

ウィィィィン…

神裂「こ、コラ止めなさい! 走行中に窓から身を出してはいけません!!」

固法「前方のテスタロッサの助手席が…?」

バッ!

佐天「あのねぇ! 私とスーパーカーどっちが大事なのよぉぉぉ!!」バッ

御坂「さ、佐天さん!?」

黒子「……もちろん。スーパーカーに乗った佐天さんですのよぉぉぉぉぉ!!」ガシッ

神裂「な、何をするつもりですかっ!?」

佐天「いっけぇぇぇぇぇえええっ!!」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 01:58:08.15 ID:dg8KdUjp0 [12/17]
神裂「…………な、何も起きない? 何だったのですか、さっきのは」

佐天「そ、そんな馬鹿な! まさか外れちゃったの」

木山「いや、外れてなどいないさ…」

御坂「え? それじゃ一体なんで!?」

黒子「そ、それは……ですのね。あの…ですのね……」


       =                           =
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       /二\ /,イ ∧| ゚ ト--:イ u|_ノT |\二二二\ = 〃
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       「二ノ〃   i! | |!  ', / .| {⌒ } i! \\
.        || i     /| |    V ◎.!_7/〃  //〃
.        /'       `<| ト}     { / /    ||
                  i! し'/       |、_ノ    `\
    / ̄二二二二二二二二二二二二二二二二二ヽ
    |   |   正  解  :  鉄芯がもう無かった│|
    \_二二二二二二二二二二二二二二二二二ノ


65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 02:05:16.76 ID:dg8KdUjp0 [13/17]
御坂「アホかぁぁアンタは! いくら私でもぶち怒るわよ!」

黒子「そ、そんな事を言われても困りますのよぉ! 不可抗力ですのよぉ!」

固法「今は争っている場合じゃないわよ! 早く何か方法を見つけないと!」

御坂「でも…、頼みの超電磁砲も届かないし。一体どうすればいいのよ…」

木山「やれやれ…、あまり気が進まないのだが。どうやらこの方法しか無いようだな」

黒子「な、なにかありますの!? 勿体付けずに教えてくださいましよ!」

木山「このレヴェントンを相手にぶつければいい。重量、質量共にこちらの方が上回っている」

黒子「そ、そんな滅茶苦茶ですのよ! スーパーカー同士が激突するなんて」

木山「ならば他に方法はあるのかな…」

黒子「そ、それは…」

御坂「いいわよ、やって頂戴! チマチマ回りくどい方法よりも、コッチの方が分かりやすくて好きだわ!」

木山「ふふっ珍しいな…。私もキミと同感だ」グイッ

ギュルルルルロロッロロッロン!


66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 02:10:44.51 ID:dg8KdUjp0 [14/17]
佐天「どうですか、聞こえたでしょ! もう貴方に逃げ場は無いんだから。もう降参したらどう!」クルッ

神裂「ちょ、ちょ、ちょ…ちょっと聞きたいのですが…」

佐天「な、なんですか。酷くテンパってますけど…。大丈夫なんですか」

神裂「このペダルが取れてしまったのですが…。これはまさかぶれーきという物なのでしょうか…」

佐天「な、何やってるんですか!? 早く、サイドブレーキ! サイドブレーキを引いて!」

神裂「さ、さいどぶれーき…。ど、どれですか! どれですか!?」キョロキョロ

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 02:14:26.12 ID:dg8KdUjp0 [15/17]
佐天「こ、これだよ! この助手席と運転席の間にあるやつ! それ引いて!」

神裂「こ、こうですかぁ! これでいいのですか!」ガギャン!

佐天「ん? ガキャン…って。今なんかガキャンって音しなかった!?」

プラーン…

神裂「外れたんですけど、本当にいいんですか! これで止まるんですか!?」

佐天「と、止まるわけないでしょぉ!! どれだけ不器用なんですか! 高倉健でももうちょっと上手くやるわよッ!!」

神裂「やかましいこのド素人がッ!! 機械オンチを舐めるんじゃないわよ!」

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 02:20:23.49 ID:dg8KdUjp0 [16/17]
ガッチャン!

御坂「よし、シートベルトも締めたし。いつでもいいわよ!」ギュ

木山「ふふ…。レヴェントンをぶつけるか…、その背徳感もまた違った味わいがあるな…」グッ

ギュロロロ……ロ…ロ……

黒子「…ん? ちょっとお姉さま、どうしましたの! おねえさ……」

ロ……ロ…ロ……

御坂「あ、あれ!? 黒子と佐天さんがどんどん遠くに…、どうなってんのよ!」

木山「……すまない。どうやらガソリンが切れたようだ」

御坂「は、……はぁぁぁあああっ!?」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 02:28:08.19 ID:dg8KdUjp0 [17/17]
御坂「ガソリンが無いじゃないわよ! どうするのよコレ!」

木山「ふむ…。押して帰るしかあるまい。この近くにガソリンスタンドがあればいいのだがな」

御坂「そういう事じゃないわよっ! …黒子達でなんとかできるかしら」

木山「それは不可能に近いだろう…。いくらホンダCBR1000RRといえども、スーパーカー相手では分が悪いな」

御坂「くっそ! 私達にはもう何も出来ないっていうの!」

助けてとー君がいま叫ぶならー響き合う♪

木山「携帯電話が鳴っているようだが? 出なくいいのかな」

御坂「分かってるわよ…。はい、アンタ? 途中でどこ行ったのよ、今大変なことに…。え!?」


ここでスレ落ち

コメント

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F40の赤い消しゴムが見つからない

車好きにはたまらない。

No title

パンテーラは悪くない!

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