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ドラえもん「―――この眼鏡をつけてみて。」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/28(火) 00:24:51.68 ID:Ev1FvskD0 [1/43]
のび太「ねぇ、ママ聞いてよ!」
ママ「いい加減にしなさい。ママは忙しいのよ。」
ママと呼ばれた女性は少年の呼びかけを無視する。
のび太「昨日、自転車に轢かれそうになってから、
    物の一つ一つに点と線が見えるんだよ!」
ママは聞く耳さえ持たず洗濯物を取り込み始める。
のび太は渋々部屋へ戻り、部屋の本棚に目をやる。
のび太「この点なんなんだろう?つっついちゃえ!」
―――その瞬間、本棚は粉々に砕け散った。

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/28(火) 00:31:43.33 ID:Ev1FvskD0 [2/43]
翌日。
しずか「あらのび太さんお早う!」
少女がかけ寄ってくる。
しかし、かけ寄ってきたのは少女だけじゃなかったらしい。
ジャイアン「朝から腹が立つな!のび太!一発殴らせろ!」
のび太「えっ!?やめてよジャイアン!」
のび太の主張もむなしくジャイアンは殴りかかってくる。
のび太「ヒィッ!」
避けるためにしゃがむ。
しかし、しゃがむ際にバランスを崩し、ジャイアンの腹へのび太の頭が叩き込まれる。
ぶつかる瞬間にのび太が見たものは、「点」だった。

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/28(火) 00:35:01.06 ID:Ev1FvskD0
翌日。のび太は部屋から出ない。
ママの問いかけや怒鳴り声すら無視した。
ジャイアンはバラバラになってのび太の目の前で死んだのだ。
そのようなことを見て立ち直れる筈がない。
のび太「意味が分からないよ…。どうしてこんなことに…。」
のび太がつぶやいた後、誰かが再びつぶやいた。
「へぇ、そんなにランクの高い魔眼なんて持ってるんだ。」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:36:55.09 ID:Ev1FvskD0
のび太「誰!?」
のび太は立ち上がって周りを見渡すも誰もいない。
ところが、急に机の引き出しから青い何かが飛び出した。
「―――ふふふ、僕ドラえもん。」
のび太「ドラ、えも、ん…?なんで、君だけ点と線が見えないの…?」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:40:37.50 ID:Ev1FvskD0
ドラえもん「君のそれは『直死の魔眼』と言ってね。
      万物には必ず弱点がある。
      君のその眼はそれが視えてしまうようになっちゃうんだ。  
      このままでは君はとんでもないことになってしまう。
      だから、未来から君を助けに来たんだ。」
のび太「とんでもないこと…?」
ドラえもん「そう。
      このままでは君は常に視える『死』というプレッシャーで
      いつか壊れ殺人鬼に成り果ててしまう。」
のび太「ぼ、僕が殺人鬼に…!?」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:43:31.71 ID:Ev1FvskD0
ドラえもん「心配しなくても大丈夫。」
そう言いながら青いダルマは腹のポケットの中を探る。
ドラえもん「―――この眼鏡をつけてみて。」
のび太はその眼鏡をかける。
のび太「あれ…?普通に周りが見える…!?や、やった!」
ドラえもん「ふぅ…。よかった。これで、大丈夫そうだね。
      それじゃあ僕は未来に帰るとするよ。」
のび太「ありがとう、本当にありがとうドラえもん!」
こうして、青いだるまは帰って行った。

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:45:23.78 ID:Ev1FvskD0
翌日。
のび太は恐る恐る学校へ行く。
そこには、平穏な学級が待っていた。
ただひとつ違ったのは、ジャイアンの席に誰もいなかったということ。
どうやら、ジャイアンは失踪し、未だに捜索中ということになっているらしい。
のび太はしずかに聞くが、あの場に居合わせたショックでその件のみ忘れ去っているらしい。

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:47:08.90 ID:Ev1FvskD0
数週間がたち、のび太もジャイアンの件から吹っ切れようとしていた。
のび太「あー、やっぱりしずかちゃんと遊ぶのは楽しかったなー。
    ママ、ただいま!」
いつも通りの我が家。
ママ「あら遅かったわね。もう夕飯よ、早くイスにつきなさーい。」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:50:26.91 ID:Ev1FvskD0
のび太は夕飯を口に運ぶ。
のび太「やっぱりママのコロッケはおいしいなぁ!」
ママ「ふふ、ありがとうね。
   あなた、食事中は新聞読まないで欲しいわ。」
パパ「これを見てくれよ!『吸血鬼の仕業か!?首筋に噛まれた痕の変死体!』」
パパはこれみよがしに新聞をこちらへ見せてくる。
ママ「あらやだわねぇ。最近ここらへんも物騒なのかしら。」
のび太「ごちそうさまー。それじゃあ僕宿題やるから。」
のび太は席を立ち部屋へ戻る。

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:52:14.77 ID:Ev1FvskD0
翌日。結局宿題の途中で寝てしまったのび太。
のび太「ち、遅刻する!いってきまーす!」
のび太は走る走る。食パンを咥えながら歩道を駆けていく。
ところが、途中で聞き覚えのある声に呼び止められる。
「よォ、のび太。」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:54:35.72 ID:Ev1FvskD0
のび太「え…?」
のび太はおそるおそる、機械のような首の動きで後ろを向く。
オレンジのシャツ。大きいGのイニシャル。ギザギザの前髪。
そこにいたのは、まぎれもないジャイアンであった。
「オレを殺した責任、ちゃんととってもらうんだからのび太!」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:56:24.79 ID:Ev1FvskD0
のび太「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
のび太は一呼吸置き、ようやく状況を理解し、叫んで逃げ出す。
ジャイアン「待ぁぁぁぁてぇのび太ぁぁぁぁぁぁ!」
いつもの光景。
だがいつもと違うところは「命がかかっている」こと。

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 00:58:43.24 ID:Ev1FvskD0
ジャイアンの足の速さはいつもの速さと比べ物にならなく、すぐに襟首をつかまれる。
ジャイアン「落ち着け、のび太。別にオレはお前を殺そうとは思ってねぇ。」
のび太「え…?」
のび太は安堵と疑いの眼差しでジャイアンを見る。
ジャイアン「お前、それ直死の魔眼だろ?
      なら、オレのボディーガードをやらないか?」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 01:01:24.47 ID:Ev1FvskD0
ジャイアン「『吸血鬼事件』、あるだろ?」
のび太「今新聞で騒がれてる…?」
ジャイアン「そうだ。あの吸血鬼は真祖であるオレの血を求めているだろう。
      だがオレはお前に殺され、元の力の半分もないんだよ。」
のび太「真祖…?」
ジャイアン「簡単に言えば吸血鬼の大元のことだ。
      だから、お前はオレを殺した責任をとり、その吸血鬼から身を守ってほしい。」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 01:03:57.73 ID:Ev1FvskD0
ジャイアン「お前まさか嫌って言うのか!?」
ジャイアンが鬼のような形相で怒鳴り散らす。
のび太「い、いえいえ滅相もございません!」
ジャイアン「ならいいぜ。
      おそらく吸血鬼はオレたちのクラスメイトの誰かに化けているだろう。
のび太「えっ!?」
―――たった数週間で日常はいともたやすく非日常に化けた。


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 01:07:47.44 ID:Ev1FvskD0
学校のチャイムと共に立っとれい!と大きな声が響く。
ジャイアンと話し込み、すっかり遅刻したのび太。
しかし、情報を整理するには丁度良かっただろう。
(このクラスに吸血鬼がいる…?嘘だ。)
(僕のこの眼が役立つ…?)
後ろから肩を叩かれのび太は跳ね上がる。
出木杉「野比君、何やってるんだい?もう休み時間だよ?」
のび太「え?、あ、ああ。考え事してたもんで気づかなかったよ。」
のび太は教室に戻り、残りの授業を聞き流していく。
気が付けば、学校は終わり、下校することになった。

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 01:10:40.91 ID:Ev1FvskD0
しずか「ねぇ、出木杉さん。あの事件知ってる?」
出木杉「あぁ知ってるよ、吸血鬼の事件だろう?」
のび太はしずかと出木杉の後ろを歩いてついていく。
しずか「2人目の犠牲が出たらしいわね。ニュースで見たわ。」
え!と声を出しそうになったがのび太は声を殺して話を聞く。
出木杉「吸血鬼なんているわけないさ。どうせ野犬か何かに事件に決まってるさ。」
しずか「そうよね、吸血鬼なんているわけないもんね。」
二人が楽しそうに話している後ろ、のび太はなんとも言えない表情で歩いて行った。

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 01:12:37.27 ID:Ev1FvskD0
―夜中。
のび太「お腹、すいちゃったな。
    ママを起こすのも悪いし、近所のコンビニでもいこうかな。」
軽い音しかしない貯金箱のフタをあけ、中身を取り出しのび太は外へ出る。
見慣れた道路を歩いていく。

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 01:15:01.26 ID:Ev1FvskD0
ありがとうございましたー。
店員の無機質な声が聞こえた。夜中だし店員のテンションも低いのだろう。
帰路、のび太は何かを感じた。
後ろからシュン!シュン!と風を切るような音が聞こえた。
その音はどんどん近づいて来る。
最終的にはすぐ近くに聞こえ、のび太は振り向く。
その瞬間、のび太の喉元に刃物が突きつけられた。

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 01:17:50.94 ID:Ev1FvskD0
のび太は目線を、下から上へ動かしていく。
(修道服…?)
のび太が目線を顔まで上げると、その顔はポカンと口をあけていた。

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 01:20:05.89 ID:Ev1FvskD0
しずか「のび太さん…!?死徒じゃないッ!?」
修道服を来ていたのは、しずかだったのだ。
しずかはササッっと後ろへ戻り再び風を切る音をたてて屋根に上り、闇に消えていった。
のび太「し、しずかちゃん!?待ってよ!」
のび太の声に応じるものは無かった。

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 01:22:02.91 ID:Ev1FvskD0
翌日。
やはりそこにはいつも通りの教室。
のび太は血相を変えしずかの席へ詰め寄る。
のび太「し、しずかちゃん!昨日!」
しずかは立ち上がり、のび太とすれ違う。
その時に、小さく声が聞こえた。
しずか「下校する時、詳しく話すわ。」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 01:24:06.13 ID:Ev1FvskD0
放課後。
玄関へ行くとしずかがこっちよ、と手を振っていた。
のび太「どういうことなの…?」
しずか「実は、私の正体は真祖を追い日本へ来た埋葬機関の一員なのよ。」
のび太「埋葬機関…???」
しずか「簡単に言えば吸血鬼退治みたいなものね。
    ―――武さんには会ったのよね?」
のび太「…うん。」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 01:25:58.96 ID:Ev1FvskD0
しずか「なら話は聞いてると思うわ。私も民間人に危害を加える吸血鬼を優先しなければいけない。
    彼を、守ってあげて。」
のび太「勿論だよ。この街の平和は、守らないと。」
しずか「あと、なんでもいいから武器を常用するようにして。
    吸血鬼は戦闘の準備なんて待ってくれないわ。」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 01:27:58.44 ID:Ev1FvskD0
のび太は帰宅し、まっすぐ部屋へ向かう。
押入れを漁り、何かを探す。
のび太「あ、あった!」
のび太の手にあったのは、コルクのピストルだった。
のび太「まずは試し打ちをしよう。机の上に鉛筆をたてて…っと。」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 01:29:40.82 ID:Ev1FvskD0
のび太「―――直死の魔眼!」
そう言い、のび太は眼鏡を外し、青く妖艶に光る瞳を晒す。
一度深呼吸をし、銃を穿つ。
机の上に並んでいた3本の鉛筆が、全て粉々に砕け散った。

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 01:32:57.84 ID:Ev1FvskD0
のび太が一人で勝ち誇ってるような顔をしていた時、下の階から何かの音が響いている。
ルルルルルルルル!
電話のようだ。誰も出ない。ママは出かけているのであろう。
のび太は階段を下り、受話器を手に取る。

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 01:36:12.39 ID:Ev1FvskD0
ジャイアン「のび太…だな。よく聞いてくれ。
      最近オープンした大きなホテルあっただろ?」
のび太「あ、うん知ってるよ。」
ジャイアン「あそこの滞在者。全員吸血鬼に殺されみたいだ。」
のび太はガシャンと受話器を叩きつけるように置く。
コルク銃をポケットに落とす。
のび太は、外へ出た。

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 01:40:13.34 ID:Ev1FvskD0
目的地につく頃には夜の帷が落ちている頃だった。
ジャイアン「よォ。やっぱりお前ならここに来ると思ってたぜ。」
街灯にもたれかかり腕を組むジャイアン。
ここは、のび太の街にあるもう1つの大きなホテルの前の公園。
のび太「待ち伏せ…でしょ?」
ジャイアン「その通りだ。やつは大量の血を求めているらしい。
      しかりやつは必ずこのホテルに来るはずだ。」
そんな話をしていると、足音が遠くから聞こえた。
のび太は、銃を構える。

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 01:41:31.13 ID:Ev1FvskD0
「やぁ、奇遇だね君たち。」
聞き覚えのある声。その影はとがった髪型に小さい背。
のび太「まさか、嘘…でしょ?」
銃の構えた腕が急に震えだす。

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 01:43:34.93 ID:Ev1FvskD0
ジャイアン「スネオ・カオス…か!」
スネ夫が街灯の下に姿を晒す。
スネ夫「ボクのパパの知り合いがペットショップの店長でね。
    だからこんなことも簡単に出来るんだ。」
スネ夫の腹が真っ黒になりそこからどす黒い鹿が現れ、こちらへ突っ込んでくる。

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 01:44:59.19 ID:Ev1FvskD0
のび太「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
のび太は絶叫しながら眼鏡を投げ捨て、銃を構える。
のび太「殺す…!殺さなきゃ!」
響いたのは間抜けなコルクが飛び出す音。
しかし、鹿は倒れていた。
のび太「ハァ…ハァ…!」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 01:47:14.80 ID:Ev1FvskD0
スネ夫「おーやるねぇ。」
スネ夫が笑いながら拍手してると、後ろに大きな影が現れた。
ジャイアン「余裕ぶっこいてんじゃねぇか!」
大振りでスネ夫を殴りつける。
吹き飛ばされて街灯に叩きつけられるも全く応えていない。
スネ夫「ハハハ、無駄だよ。ボクは666の獣で出来ててね。
    ボクを殺したければ666の命を一気に潰さないとね。」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 01:49:56.96 ID:Ev1FvskD0
ジャイアン「チィ!」
ジャイアンは拳を幾度も幾度も叩き込むが余裕は消えない。
スネ夫「そろそろこっちの番だよ。」
再びスネ夫の腹部が漆黒に染まる。
何かの獣の大きな足だけが出てきて、ジャイアンを跳ね返した。

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 01:52:06.74 ID:Ev1FvskD0
(僕が…、なんとかしないと。
 ジャイアンが殺されちゃう。
 でもどうすればどうすればどうすればどうすればどうすれば!)
足がすくみのび太は歩くことさえままならない。
スネ夫「ジャイアン。その力は僕が貰っておいてあげるよ。」
漆黒が、現れる。
その漆黒の目の前には、しりもちをついたジャイアン。
のび太「う、う、うぉおおおおおぉおぉぉぉぉおお!」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 01:55:09.87 ID:Ev1FvskD0
スネ夫「え…?」
スネ夫の動きが止まる。そして倒れる。
ジャイアン「…!?」
倒れたスネ夫の後ろには、銃を構えたのび太と、コルクの弾が転がっていた。
スネ夫「うおおおぉぉおおおあああああああぁあああああああ!」
地響きと共に、スネ夫はゆっくりと崩れていった。

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 01:58:11.18 ID:Ev1FvskD0
のび太「これで、ボディーガード解任、かな。」
のび太はジャイアンに手を差し伸べる。
ジャイアンはその手をつかみ、立ち上がる。
ジャイアン「…いや、ちげえ。こいつはあの『吸血鬼事件』とは無関係だ。」
のび太「―――ッ!?」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 02:00:42.69 ID:Ev1FvskD0
とりあえず今日は別れ、もやもやとしたものを残し家に帰る。
ママ「野比ちゃん、どこへ行ってたのよ!夜中の外出は許しませんからね!」
のび太「は~い。」
布団を敷き、のび太は眠りに入った。

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 02:04:37.27 ID:Ev1FvskD0
コンコン、っと音で目が覚める。
窓を叩かれている音らしい。
のび太「はい、誰…、しずかちゃん?」
いつかの、修道服を来たしずかちゃんがそこにいた。
しずか「のび太さん、夜遅くにごめんなさい。
    要件だけ伝えるわ。武さんと行動するのはもうやめたほうがいいわ。」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 02:05:14.59 ID:Ev1FvskD0 [41/43]
眠いから寝るわ
明日見に来たときまだ残ってたら続ける
ネロまでやったからここで終わりでもいいよねまぁ

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/28(火) 02:16:02.91 ID:Ev1FvskD0 [42/43]
もし落ちてたら次はドラえもんと空の境界混ぜようと思う

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/28(火) 02:41:34.41 ID:Ev1FvskD0 [43/43]
寝る前最後のほしゅ
おやすみ

ここでスレ落ち

コメント

No title

おもしろかったのに・・・

No title

必中の射撃もあるから最強だな

避けるには幸運A以上が必要だからな!

No title

>>「オレを殺した責任、ちゃんととってもらうんだからのび太!」

あのツラでこの口調は吹く

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