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加持「久しぶりにネルフに顔出してみるか……」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 23:39:32.29 ID:wpJMSFMp0 [1/6]
俺が冬月副司令を救出してから早半年…。
すぐにゼーレの手が伸びることはわかっていたので
俺はとある小国に身を隠した。
葛城にもあの伝言を入れてから一度も連絡を入れてない。
連絡すればその通信記録から俺の所在を掴まれるかもしれない。
俺が冬月副司令を救出してから早半年…。
すぐにゼーレの手が伸びることはわかっていたので
俺はとある小国に身を隠した。
葛城にもあの伝言を入れてから一度も連絡を入れてない。
連絡すればその通信記録から俺の所在を掴まれるかもしれない。
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 23:40:21.89 ID:wpJMSFMp0 [2/6]
しかし世界が今もこうして以前と変わらぬ姿であるということは
老人たちの夢は潰えたわけだ。
司令のシナリオがどういうものだったのか詳しくは知らない。
そっちは上手くいったのだろうか。ネルフは今どうなっているのだろう。
ゼーレも計画が破綻した今、俺のような些事に人員を割く余裕はないだろう。
一度ネルフに戻ってみるか。
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 23:45:45.53 ID:wpJMSFMp0 [3/6]
驚いた。第三新東京市の壊れようは酷いものだった。
使徒によるものなのか、それ以外の者によるものなのかはわからないが。
ネルフは在るのだろうか。
兎にも角にも俺はネルフの在った場所へと歩を進めた。
ネルフは在った。
その周辺の破壊は他にも増して凄まじかったが
中は以前と変わらなかった。以前と同じように職員が働いていた。
半年も音信不通だった俺のIDカードが通ったことも驚きだった。
(まあ、使えなかったら使えなかったで中に入る方法はいくらでもあるが)
まさか俺はまだここの特殊監査部所属のままなのか?
まあ、ここで一人で考えてもわからない。
まずは葛城に顔でも見せに行くとしよう。
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 23:49:48.29 ID:wpJMSFMp0
「加持さん!?」
背後から俺を呼ぶ声がした。
あの聡明で快活な、金髪碧眼の可愛らしい少女の姿が頭に浮かぶ。
たった半年離れていただけなのに、その声はとても懐かしく感じた。
「やあ、アス……カ?」
振り返って視界に飛び込んできたその少女の姿は
俺が頭で思い描いていた姿とはどこか違った。
どこが違うのかはよくわからないが、強烈な違和感を覚えた。
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 23:54:25.32 ID:wpJMSFMp0
彼女は俺の顔を確認するや否や、すぐさま俺の胸に飛び込んできた。
優しく抱きかかえてやりたいところだったが、不覚にも撥ね飛ばされてしまった。
「あたた…相変わらず元気だなあアス…おふっ!」
撥ね飛ばされて尻餅をついていた俺に、飛び乗ってきたアスカが
俺の腹部を強烈に圧迫した。
「加持さん!加持さん…!
あたし…加持さんが死んだって聞いてて…うっ…うっ…」
彼女は俺の体の上で人目も憚らず泣いていた。
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 23:56:29.61 ID:wpJMSFMp0
「いやあ、すまなかったな、本当に。こっちにも事情があってな」
「うっ…ぅぅ…バカシンジの奴…許せないわ…」
「ん?ああ、シンジくんから聞いたのかい?
いや、シンジくんを責めないでやってくれ。俺が悪かったんだ。
…ところでアスカ」
「なに?」
「なんで耐熱装備のプラグスーツなんて着てるんだ?
またマグマにでも潜るのかい?」
「え?なーに言ってるの加持さん、普通のプラグスーツよコレ」
…………え?
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 00:01:31.60 ID:NxBpRm9y0 [1/10]
・・・・・・・・・・・・・・
「おかわりっ!」
「ま、まだ食べるのアスカ…」
「なによ!アンタが『加持さんは死んだ』なんて大嘘ついたことを
ご飯おごるだけで許してやろうってのに、全く!アタシがどれだけ悲しかったか…」
「ご飯おごるだけって…もうそれで6杯目だよ。ハンバーグ定食大盛り…」
「ったくセコイ男ねー、ぶふぅ」
加持さんが死んだと聞いたアスカは
そのショックから過食症になってしまったんだ。
そしてわずか半年で見る影もないほど太ってしまった。
アスカがこうなってしまったのは
僕が早とちりして加持さんが死んだとアスカに言ってしまったせいかもしれない。
だから加持さんが生きてるって聞いた時は本当に嬉しかった。
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 00:05:02.16 ID:NxBpRm9y0 [2/10]
加持さんがいるなら、アスカはもう心の拠り所を食べ物に求めることもなくなるだろう。
またきっと元の綺麗なアスカに戻ってくれる。
「ぶっふぁー、あー食った食った!」
「そ、それじゃ行こうか…」
「なーにバカ言ってんのよ!デザートがまだでしょ!」
「はぁ!?」
「すいませーん、ウルトラジャイアントパフェ3つー!ぶひっ!」
…戻ってくれる…よね?
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 00:09:27.52 ID:NxBpRm9y0 [3/10]
・・・・・・・・・・・・・・
レイ「司令」
ゲンドウ「なんだ」
レイ「司令は料理…できますか?」
ゲンドウ「いや」
レイ「副司令は」
コウゾウ「ん?俺か?そうだな、まあ独り身が長いからな。
凝った物は出来ないが、普通に食える程度のものは作れるぞ」
レイ「…そうですか」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 00:13:54.21 ID:NxBpRm9y0 [5/10]
レイ「司令」
ゲンドウ「なんだ」
レイ「司令は音楽…聴きますか?」
ゲンドウ「いや」
レイ「副司令は」
コウゾウ「ん?そうだな…クラシックや、民謡の類は好きだな。
聴くといっても人並みにな。詳しい知識はない」
レイ「…そうですか」
ゲンドウ「……。」
レイ「やはり」
ゲンドウ「?」
レイ「碇くんは副司令の子供なのですか?」
ゲンドウ「ぶっ!」
コウゾウ「!?」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 00:18:45.60 ID:NxBpRm9y0 [6/10]
ゲンドウ「…何を言い出すレイ」
レイ「葛城三佐が、碇くんは司令に似ても似つかないと」
ゲンドウ「…あいつは母親似だ」
レイ「それならば私と顔が似ているはず…」
コウゾウ「……。」
ゲンドウ「それで何故シンジが冬月の子供ということになるのだ」
レイ「碇くんと副司令に共通点が多いので…存在感とか」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 00:23:34.84 ID:NxBpRm9y0 [7/10]
ゲンドウ「…冬月」
コウゾウ「なんだ」
ゲンドウ「私はお前を信頼している」
コウゾウ「…ああ」
ゲンドウ「信頼していいんだな?」
コウゾウ「…碇、子供の戯言を真に受けるな」
ゲンドウ「……。」
コウゾウ「さて、俺はこれから上の評議会に出席する予定でな。失礼するよ」
ゲンドウ「……。」
コウゾウ「では」 プシュン
コウゾウ「(まずい…まずいぞ…!)」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 00:30:26.83 ID:NxBpRm9y0 [8/10]
ゲンドウ「私だ。赤木博士を総司令官執務室へ呼び出してくれ。ああ、今すぐだ」
レイ「……。」
・・・・・・・・・・・・・・
リツ子「お呼びでしょうか」
ゲンドウ「シンジのDNA情報を調べろ」
リツ子「……は?」
ゲンドウ「それと、そこら辺に冬月の髪の1本でも落ちているだろう。それも合わせてだ」
リツ子「…副司令のも…ですか?」
ゲンドウ「早くしろ!」
リツ子「は、はい!
(どういうことかしら…)」
レイ「……。」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 00:37:47.03 ID:NxBpRm9y0 [9/10]
・・・・・・・・・・・・・・
リツ子「…例の件ですが…その…」
ゲンドウ「結果を言え」
リツ子「シンジくんと副司令は…その…親子である可能性が…非常に高い…と…」
ゲンドウ「ッ!…冬月め!!」
レイ「……。」
ゲンドウ「レイ、赤木博士、このことは他言無用だ」
リツ子「はい…」
レイ「……(ニヤリ)。」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 00:49:42.26 ID:NxBpRm9y0 [10/10]
・・・・・・・・・・・・・・
コウゾウ「まずいな…。碇のやつ、シンジが俺の息子だと知ったらどうすることやら…。
いや、もし知られたとしても
既にサードインパクトを起こすことが不可能になった今であったことが幸いか…。
あいつならば全世界を巻き込んで無理心中しかねん。
それもシンジが全てのエヴァをこの世から消してくれたおかげだな。ふふっ。俺のシンジが」
ミサト「あら、副司令?めずらしいですね」
コウゾウ「(ビクッ!)…あ、ああ、葛城くんか」
ミサト「今日はどうしたんです?」
コウゾウ「ん?まあ、いや、別にだな…」
ミサト「聞きましたよ、まさか副司令がシンジくんのお父さんでしたなんて」
コウゾウ「なっ!?だ、だ、誰から…」
ミサト「レイから聞きましたよ。と言うかもうネルフの職員ならみんな知ってますよ」
コウゾウ「
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:06:50.10 ID:NxBpRm9y0
・・・・・・・・・・・・・・
シンジ「えーとあとは…オムライスでも作っておこうかな」
カヲル「まだ作るのかい?既に10人前はあるように見えるんだけど…」
シンジ「うん、アスカはこれでも足りないぐらいなんだ」
カヲル「なんて甲斐甲斐しいんだキミは…好意に値するよ」 ちゅう
シンジ「んっ…だ、だめだよカヲルくん…ご飯作れないよ…」
カヲル「ふふ、いいじゃないか」 レロレロ
シンジ「そ、それにもうすぐアスカが帰ってくるし…
アスカ「な、なにやってんのよアンタらー!!?」
シンジ「ア、アスカ!?ち、ちち違うんだこれはその
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:16:19.69 ID:NxBpRm9y0
アスカ「シンジ!あんた何考えてんの!?こいつは使徒よ!」
シンジ「そ、そんな言い方ないじゃないか…
カヲルくんがエヴァ殲滅に協力してくれなかったら今頃世界は滅んでるんだよ」
カヲル「お安い御用だよ、愛するシンジくんの為だもの」
アスカ「関係ないわよ!早く出ていきなさい!!ぶふぅ~っ、ぶふぅ~っ…!」
カヲル「おお怖い怖い。それじゃあねシンジくん、また来るよ」
シンジ「えっ?そんな、ご飯食べていってよカヲルくん」
アスカ「こんな奴に食べさせる物は無いわよ!早く出て行って!!」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:23:10.00 ID:NxBpRm9y0
シンジ「アスカ!!」
アスカ「(ビクッ!)…な、なによ」
シンジ「なによじゃないだろう!さっきから黙って聞いてれば何なんだその言い方は!?
カヲルくんが何したって言うんだよ!!」
カヲル「いいんだよシンジくん、僕のために喧嘩しないでおくれ」
アスカ「な…何したもこうしたもないでしょ!使徒よ!そいつ使徒なのよ!」
シンジ「まだそんなこと言うのアスカ…。
…もういいよ、ご飯は作ってあるから勝手に食べて。僕はカヲルくんと外で食べてくるよ」
カヲル「いいのかいシンジくん」
シンジ「いいよ。行こう」
プシュン
アスカ「な…何よ…あたしが悪いっていうの……」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:32:44.09 ID:NxBpRm9y0
・・・・・・・・・・・・・・
ミサト「ただいまー」
アスカ「……」モグモグ グチャグチャ
ミサト「うわ、今日もまたすごい夕食ね…シンちゃんには本当頭が下がるわ…」
アスカ「……」パクパク クッチャクッチャ
ミサト「ねえアスカ、少し食べる量減らした方がいいんじゃないかしら…」
アスカ「なによ!ミサトには関係ないでしょ!!」
ミサト「でも明らかに食べすぎよ、シンちゃんだって毎日これだけの量のご飯作るのは…
ってあれ?そういえばシンちゃんは?」
アスカ「知らない!使徒野郎とどっか行ったわよ!!」ガツガツ ゴキュゴキュ
ミサト「使徒…渚くん?ふーん。ま、渚くんと一緒なら安心か」
アスカ「!! ミサトまで!?なに使徒に心許してんのよ!いつ寝首かかれるかわかったもんじゃないのに!」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:45:20.15 ID:NxBpRm9y0
ミサト「…彼がその気なら人類はとっくに滅んでるわよ」
アスカ「そんな奴を野放しにする神経がわからないってのよ!!」
ミサト「使徒ってことだけじゃ説明が付かないほどの嫌いようね…何があったの?
ほれ、お姉さんに相談してみんしゃい、ん?」
アスカ「うざ……」モグモグ グチャグチャ
ミサト「ははーん、もしかして彼に惚れちゃったー?美形だもんねー」
アスカ「気持ち悪い冗談はやめて!!
アンタさっきアイツがシンジに何してたか知ってる!?キスしてたのよキス!!」
ミサト「……マジ?」
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:52:47.34 ID:NxBpRm9y0
アスカ「マジよマジ!このままじゃシンジがどうなるかわかったもんじゃないわよ!!」
ミサト「そ、それはー…ちょっちやばいかもね…」
アスカ「なのにあのバカシンジ!あたしの忠告無視してアイツとどっか行っちゃうし!
もう知らない!」
ミサト「(なーるほど、それでシンジくんが取られそうなもんでこんな怒ってんのね、ふふ)」
アスカ「ま!シンジも元々そっちの趣味があったのかもねー
あたしみたいな美少女と一緒に住んでるのにナニもしてこないなんて怪しいと思ってたのよ、はん!」
ミサト「(その台詞は今のあなたが言っても虚しいだけよアスカ…)」
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 02:02:09.56 ID:NxBpRm9y0
・・・・・・・・・・・・・・
シンジ「…はぁっ…あっ…ん…ぁあ…!」
カヲル「…はっ…はっ…アナルセックスはいいねえ…
リリンが生み出したっ…ぶ…文化の、極みだよ…っあぁ…!」
シンジ「…んっ…ああ、カ、カヲルくん…」
カヲル「…シンジくん……」
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 02:08:03.02 ID:NxBpRm9y0
こうして、2人はいつまでも仲睦まじく暮らしました…
一方アスカは、食べすぎで死にましたとさ…
┼ヽ -|r‐、. レ |
d⌒) ./| _ノ __ノ
しかし世界が今もこうして以前と変わらぬ姿であるということは
老人たちの夢は潰えたわけだ。
司令のシナリオがどういうものだったのか詳しくは知らない。
そっちは上手くいったのだろうか。ネルフは今どうなっているのだろう。
ゼーレも計画が破綻した今、俺のような些事に人員を割く余裕はないだろう。
一度ネルフに戻ってみるか。
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 23:45:45.53 ID:wpJMSFMp0 [3/6]
驚いた。第三新東京市の壊れようは酷いものだった。
使徒によるものなのか、それ以外の者によるものなのかはわからないが。
ネルフは在るのだろうか。
兎にも角にも俺はネルフの在った場所へと歩を進めた。
ネルフは在った。
その周辺の破壊は他にも増して凄まじかったが
中は以前と変わらなかった。以前と同じように職員が働いていた。
半年も音信不通だった俺のIDカードが通ったことも驚きだった。
(まあ、使えなかったら使えなかったで中に入る方法はいくらでもあるが)
まさか俺はまだここの特殊監査部所属のままなのか?
まあ、ここで一人で考えてもわからない。
まずは葛城に顔でも見せに行くとしよう。
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 23:49:48.29 ID:wpJMSFMp0
「加持さん!?」
背後から俺を呼ぶ声がした。
あの聡明で快活な、金髪碧眼の可愛らしい少女の姿が頭に浮かぶ。
たった半年離れていただけなのに、その声はとても懐かしく感じた。
「やあ、アス……カ?」
振り返って視界に飛び込んできたその少女の姿は
俺が頭で思い描いていた姿とはどこか違った。
どこが違うのかはよくわからないが、強烈な違和感を覚えた。
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 23:54:25.32 ID:wpJMSFMp0
彼女は俺の顔を確認するや否や、すぐさま俺の胸に飛び込んできた。
優しく抱きかかえてやりたいところだったが、不覚にも撥ね飛ばされてしまった。
「あたた…相変わらず元気だなあアス…おふっ!」
撥ね飛ばされて尻餅をついていた俺に、飛び乗ってきたアスカが
俺の腹部を強烈に圧迫した。
「加持さん!加持さん…!
あたし…加持さんが死んだって聞いてて…うっ…うっ…」
彼女は俺の体の上で人目も憚らず泣いていた。
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 23:56:29.61 ID:wpJMSFMp0
「いやあ、すまなかったな、本当に。こっちにも事情があってな」
「うっ…ぅぅ…バカシンジの奴…許せないわ…」
「ん?ああ、シンジくんから聞いたのかい?
いや、シンジくんを責めないでやってくれ。俺が悪かったんだ。
…ところでアスカ」
「なに?」
「なんで耐熱装備のプラグスーツなんて着てるんだ?
またマグマにでも潜るのかい?」
「え?なーに言ってるの加持さん、普通のプラグスーツよコレ」
…………え?
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 00:01:31.60 ID:NxBpRm9y0 [1/10]
・・・・・・・・・・・・・・
「おかわりっ!」
「ま、まだ食べるのアスカ…」
「なによ!アンタが『加持さんは死んだ』なんて大嘘ついたことを
ご飯おごるだけで許してやろうってのに、全く!アタシがどれだけ悲しかったか…」
「ご飯おごるだけって…もうそれで6杯目だよ。ハンバーグ定食大盛り…」
「ったくセコイ男ねー、ぶふぅ」
加持さんが死んだと聞いたアスカは
そのショックから過食症になってしまったんだ。
そしてわずか半年で見る影もないほど太ってしまった。
アスカがこうなってしまったのは
僕が早とちりして加持さんが死んだとアスカに言ってしまったせいかもしれない。
だから加持さんが生きてるって聞いた時は本当に嬉しかった。
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 00:05:02.16 ID:NxBpRm9y0 [2/10]
加持さんがいるなら、アスカはもう心の拠り所を食べ物に求めることもなくなるだろう。
またきっと元の綺麗なアスカに戻ってくれる。
「ぶっふぁー、あー食った食った!」
「そ、それじゃ行こうか…」
「なーにバカ言ってんのよ!デザートがまだでしょ!」
「はぁ!?」
「すいませーん、ウルトラジャイアントパフェ3つー!ぶひっ!」
…戻ってくれる…よね?
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 00:09:27.52 ID:NxBpRm9y0 [3/10]
・・・・・・・・・・・・・・
レイ「司令」
ゲンドウ「なんだ」
レイ「司令は料理…できますか?」
ゲンドウ「いや」
レイ「副司令は」
コウゾウ「ん?俺か?そうだな、まあ独り身が長いからな。
凝った物は出来ないが、普通に食える程度のものは作れるぞ」
レイ「…そうですか」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 00:13:54.21 ID:NxBpRm9y0 [5/10]
レイ「司令」
ゲンドウ「なんだ」
レイ「司令は音楽…聴きますか?」
ゲンドウ「いや」
レイ「副司令は」
コウゾウ「ん?そうだな…クラシックや、民謡の類は好きだな。
聴くといっても人並みにな。詳しい知識はない」
レイ「…そうですか」
ゲンドウ「……。」
レイ「やはり」
ゲンドウ「?」
レイ「碇くんは副司令の子供なのですか?」
ゲンドウ「ぶっ!」
コウゾウ「!?」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 00:18:45.60 ID:NxBpRm9y0 [6/10]
ゲンドウ「…何を言い出すレイ」
レイ「葛城三佐が、碇くんは司令に似ても似つかないと」
ゲンドウ「…あいつは母親似だ」
レイ「それならば私と顔が似ているはず…」
コウゾウ「……。」
ゲンドウ「それで何故シンジが冬月の子供ということになるのだ」
レイ「碇くんと副司令に共通点が多いので…存在感とか」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 00:23:34.84 ID:NxBpRm9y0 [7/10]
ゲンドウ「…冬月」
コウゾウ「なんだ」
ゲンドウ「私はお前を信頼している」
コウゾウ「…ああ」
ゲンドウ「信頼していいんだな?」
コウゾウ「…碇、子供の戯言を真に受けるな」
ゲンドウ「……。」
コウゾウ「さて、俺はこれから上の評議会に出席する予定でな。失礼するよ」
ゲンドウ「……。」
コウゾウ「では」 プシュン
コウゾウ「(まずい…まずいぞ…!)」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 00:30:26.83 ID:NxBpRm9y0 [8/10]
ゲンドウ「私だ。赤木博士を総司令官執務室へ呼び出してくれ。ああ、今すぐだ」
レイ「……。」
・・・・・・・・・・・・・・
リツ子「お呼びでしょうか」
ゲンドウ「シンジのDNA情報を調べろ」
リツ子「……は?」
ゲンドウ「それと、そこら辺に冬月の髪の1本でも落ちているだろう。それも合わせてだ」
リツ子「…副司令のも…ですか?」
ゲンドウ「早くしろ!」
リツ子「は、はい!
(どういうことかしら…)」
レイ「……。」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 00:37:47.03 ID:NxBpRm9y0 [9/10]
・・・・・・・・・・・・・・
リツ子「…例の件ですが…その…」
ゲンドウ「結果を言え」
リツ子「シンジくんと副司令は…その…親子である可能性が…非常に高い…と…」
ゲンドウ「ッ!…冬月め!!」
レイ「……。」
ゲンドウ「レイ、赤木博士、このことは他言無用だ」
リツ子「はい…」
レイ「……(ニヤリ)。」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/26(日) 00:49:42.26 ID:NxBpRm9y0 [10/10]
・・・・・・・・・・・・・・
コウゾウ「まずいな…。碇のやつ、シンジが俺の息子だと知ったらどうすることやら…。
いや、もし知られたとしても
既にサードインパクトを起こすことが不可能になった今であったことが幸いか…。
あいつならば全世界を巻き込んで無理心中しかねん。
それもシンジが全てのエヴァをこの世から消してくれたおかげだな。ふふっ。俺のシンジが」
ミサト「あら、副司令?めずらしいですね」
コウゾウ「(ビクッ!)…あ、ああ、葛城くんか」
ミサト「今日はどうしたんです?」
コウゾウ「ん?まあ、いや、別にだな…」
ミサト「聞きましたよ、まさか副司令がシンジくんのお父さんでしたなんて」
コウゾウ「なっ!?だ、だ、誰から…」
ミサト「レイから聞きましたよ。と言うかもうネルフの職員ならみんな知ってますよ」
コウゾウ「
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:06:50.10 ID:NxBpRm9y0
・・・・・・・・・・・・・・
シンジ「えーとあとは…オムライスでも作っておこうかな」
カヲル「まだ作るのかい?既に10人前はあるように見えるんだけど…」
シンジ「うん、アスカはこれでも足りないぐらいなんだ」
カヲル「なんて甲斐甲斐しいんだキミは…好意に値するよ」 ちゅう
シンジ「んっ…だ、だめだよカヲルくん…ご飯作れないよ…」
カヲル「ふふ、いいじゃないか」 レロレロ
シンジ「そ、それにもうすぐアスカが帰ってくるし…
アスカ「な、なにやってんのよアンタらー!!?」
シンジ「ア、アスカ!?ち、ちち違うんだこれはその
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:16:19.69 ID:NxBpRm9y0
アスカ「シンジ!あんた何考えてんの!?こいつは使徒よ!」
シンジ「そ、そんな言い方ないじゃないか…
カヲルくんがエヴァ殲滅に協力してくれなかったら今頃世界は滅んでるんだよ」
カヲル「お安い御用だよ、愛するシンジくんの為だもの」
アスカ「関係ないわよ!早く出ていきなさい!!ぶふぅ~っ、ぶふぅ~っ…!」
カヲル「おお怖い怖い。それじゃあねシンジくん、また来るよ」
シンジ「えっ?そんな、ご飯食べていってよカヲルくん」
アスカ「こんな奴に食べさせる物は無いわよ!早く出て行って!!」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:23:10.00 ID:NxBpRm9y0
シンジ「アスカ!!」
アスカ「(ビクッ!)…な、なによ」
シンジ「なによじゃないだろう!さっきから黙って聞いてれば何なんだその言い方は!?
カヲルくんが何したって言うんだよ!!」
カヲル「いいんだよシンジくん、僕のために喧嘩しないでおくれ」
アスカ「な…何したもこうしたもないでしょ!使徒よ!そいつ使徒なのよ!」
シンジ「まだそんなこと言うのアスカ…。
…もういいよ、ご飯は作ってあるから勝手に食べて。僕はカヲルくんと外で食べてくるよ」
カヲル「いいのかいシンジくん」
シンジ「いいよ。行こう」
プシュン
アスカ「な…何よ…あたしが悪いっていうの……」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:32:44.09 ID:NxBpRm9y0
・・・・・・・・・・・・・・
ミサト「ただいまー」
アスカ「……」モグモグ グチャグチャ
ミサト「うわ、今日もまたすごい夕食ね…シンちゃんには本当頭が下がるわ…」
アスカ「……」パクパク クッチャクッチャ
ミサト「ねえアスカ、少し食べる量減らした方がいいんじゃないかしら…」
アスカ「なによ!ミサトには関係ないでしょ!!」
ミサト「でも明らかに食べすぎよ、シンちゃんだって毎日これだけの量のご飯作るのは…
ってあれ?そういえばシンちゃんは?」
アスカ「知らない!使徒野郎とどっか行ったわよ!!」ガツガツ ゴキュゴキュ
ミサト「使徒…渚くん?ふーん。ま、渚くんと一緒なら安心か」
アスカ「!! ミサトまで!?なに使徒に心許してんのよ!いつ寝首かかれるかわかったもんじゃないのに!」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:45:20.15 ID:NxBpRm9y0
ミサト「…彼がその気なら人類はとっくに滅んでるわよ」
アスカ「そんな奴を野放しにする神経がわからないってのよ!!」
ミサト「使徒ってことだけじゃ説明が付かないほどの嫌いようね…何があったの?
ほれ、お姉さんに相談してみんしゃい、ん?」
アスカ「うざ……」モグモグ グチャグチャ
ミサト「ははーん、もしかして彼に惚れちゃったー?美形だもんねー」
アスカ「気持ち悪い冗談はやめて!!
アンタさっきアイツがシンジに何してたか知ってる!?キスしてたのよキス!!」
ミサト「……マジ?」
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:52:47.34 ID:NxBpRm9y0
アスカ「マジよマジ!このままじゃシンジがどうなるかわかったもんじゃないわよ!!」
ミサト「そ、それはー…ちょっちやばいかもね…」
アスカ「なのにあのバカシンジ!あたしの忠告無視してアイツとどっか行っちゃうし!
もう知らない!」
ミサト「(なーるほど、それでシンジくんが取られそうなもんでこんな怒ってんのね、ふふ)」
アスカ「ま!シンジも元々そっちの趣味があったのかもねー
あたしみたいな美少女と一緒に住んでるのにナニもしてこないなんて怪しいと思ってたのよ、はん!」
ミサト「(その台詞は今のあなたが言っても虚しいだけよアスカ…)」
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 02:02:09.56 ID:NxBpRm9y0
・・・・・・・・・・・・・・
シンジ「…はぁっ…あっ…ん…ぁあ…!」
カヲル「…はっ…はっ…アナルセックスはいいねえ…
リリンが生み出したっ…ぶ…文化の、極みだよ…っあぁ…!」
シンジ「…んっ…ああ、カ、カヲルくん…」
カヲル「…シンジくん……」
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 02:08:03.02 ID:NxBpRm9y0
こうして、2人はいつまでも仲睦まじく暮らしました…
一方アスカは、食べすぎで死にましたとさ…
┼ヽ -|r‐、. レ |
d⌒) ./| _ノ __ノ
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コメント
No title
No title
単に書いてる人が同じ人だからだろw
この人は何故かリツコをリツ子って書くからすぐわかる
この人は何故かリツコをリツ子って書くからすぐわかる
もうちょっと気合いを見せてほちかったなり
前半のくだりは何だったのか。まことに遺憾であります
No title
俺の時間を返せ
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めんどくなったらアスカ殺したり廃人でオチみたいな。