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唯「あずにゃん爆発」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:14:02.70 ID:Bn4r6BxO0 [1/34]
梓「こんにちはー。掃除当番で遅れちゃいました」

この子は中野梓ちゃん! 通称あずにゃん!

とーっても可愛い私の後輩なんだ!

律「そんなの適当にすっぽかしてくりゃ良かったのに」

澪「梓はお前と違って真面目なんだよ」

律「あー、なんだよー私だって真面目なとこあるのに。なー、ムギ」

紬「どうかしらぁ」

律「お、おいおい…」

梓「ふふふっ」

唯「あーずにゃん! う~早くギューってしたかったんだよ~?」ギュッ

でも、一つだけあずにゃんには困ったところがあります

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:18:00.05 ID:Bn4r6BxO0
梓「ひゃあ!? ゆ、唯せんぱ…/// あ、あ、あああ…ああああ!!」ピカー

澪「ちょっ! ゆ、唯! ばかっ!!」

律「み、みんなぁー!! 伏せろぉー!!」

ドカーン!!

…シュ~……パラパラパラ…

律「…だ、大丈夫か…みんな…」

あずにゃんは興奮すると爆発しちゃうんです

困ったねー


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:22:07.61 ID:Bn4r6BxO0
紬「うう、今日はあんまり大きい方じゃなかったね…」

澪「え~んっ! 恐かったよぉー!」グスン

紬「よしよし」

律「…そうだっ。唯! 唯ーっ!!」

唯「…こ、ここだよ~」

紬「あの瓦礫の中だわ!」

律「唯! 待ってろ! 今助ける!」グイグイ、グイッ

唯「ふいー…死ぬかと思ったよ」

律「このバカ!」ゴツンッ


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:27:10.86 ID:Bn4r6BxO0
唯「いたーいぃ…」

律「あれだけ梓の扱いには気をつけろって言ってるだろうが!!」

唯「だって…」

律「だってじゃないよ!!」

ガチャリ

梓「こんにちはー、すみません。遅れちゃいました」

唯(あ、きた! えっと…今回で34人目だから、あずにゃん34号!)

澪「や、やぁ…梓」

紬「す、座って? すぐにお茶を出すわ!」

梓「ありがとうございます…あれ? なんか部室…ごちゃごちゃしてますね?」

澪「そ、そうかな!? あははは…」

爆発して吹っ飛んでも次のあずにゃんがやってきます

見た目は何にも変わっていないいつものあずにゃんだよ~


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:31:06.39 ID:Bn4r6BxO0
律「いやー、今日もムギの持ってくるお菓子は美味いなぁ」

唯「なんていうお菓子?」

紬「マカロンよ」

唯「見た目通り可愛い名前のお菓子だね~! ね、あずにゃん!」

律・澪・紬「」ピクッ

梓「そうですね。唯先輩はこれ初めて見たんですか?」

律・澪・紬「…ほっ」

唯「そうだよ~。そうだ! 今度憂に作ってもらおう!」

梓「作れますかねー…」

澪(毎度のことながら唯の言動で梓が爆発しないか気になってお茶にならないな…)


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:35:18.79 ID:Bn4r6BxO0
澪「ところでそろそろ練習しようよ」

律「まーたお前は…口を開けば練習、練習と…お前も梓を見習え!」

梓「へ?」

律「梓は最近練習よりお茶を率先している! これが正しき放課後ティータイム員の姿だ!」

梓「そそそそっ、そんなことないですっ!! 違いますよぉっ!!」

律(げっ!)

梓「あわわわわわ…」プシュープシュー

澪「律ぅー!!!?」

律「わーわー! お、落ち着け! 梓!」

唯「あ、あずにゃーん! あばばばばー!」

紬「ほ、ほら梓ちゃん! バナナケーキよー!?」

梓「あ……」パァ

唯・律・澪・紬(バナナケーキが効果的だ…)


10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:39:32.21 ID:Bn4r6BxO0
梓「ほっへほおいひいへふ」モグモグ

紬「よかったわぁ。まだまだいっぱいあるから食べたければ言ってね?」

梓「そ、そんなに食べたら太っちゃいます!」

唯「えー、あずにゃんはガリガリだから全然まだ大丈夫だよ」

梓「油断してるとブクブクになっちゃいます!」

澪・紬「」

律「体重は乙女の大敵だからな~。おや、ここにいいタイミングで体重計があったぞ! 測ってみようぜ~」

澪・紬「いやいやいや!!」

律「へっ、このブーちゃんどもめ。どれ、梓! こいつらにお前の軽さを見せつけてやれー!」

梓「…仕方がありませんね…今回だけですよ…///」


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:44:00.44 ID:Bn4r6BxO0
唯「ささ、あずにゃん! どうぞお乗りくださいませ」ス

梓「はいっ」ノシッ…

ピピピピピ…ピーピー

梓「何キロでした?」

律「えーっとぉ………!!」

唯「どしたのりっちゃん………!!」

律・唯(56キロ…明らかに太ってる)

澪「どうなんだ?」

律「あ! いや! べつにっ!」

梓「?…なにがですか?」

紬「……こ、これは!」

律「あ、ばかっ! ムギっ」

梓「…ま、まさか…太ってました…?」プルプルプル…


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:48:05.75 ID:Bn4r6BxO0
唯「い、いいえー!! 全然太ってないよー!! あはははは!!」

紬「そうよ! そうよ! 痩せすぎて驚いちゃったー! もっと太った方がいいくらいよ!」

梓「そ、そうなんですか…? なんだか不安です…」

澪「どれどれ? 私にも見せてくれよ」

澪「やった! 私の方が痩せてる!! 見ろよ律! ほら!」

律「こ、このバカちんっっ!!!?」

澪「…へ?」

梓「あ、あ… ふ、太ってる…おデブだ…ブタだ……先輩方に見られちゃったよぉ…///」

唯「だ、大丈夫だよ!? 見てないよ!? ね!?」

律「そ、そうだ! 見てないぞ!! な!? 澪っ」

澪「うふ…うふふふ…ちょっぴり優越感…♪」

梓「ひゃあああああ!! 死ぬほど恥ずかしいよおおおお!!」ピカー

律「このバカヤロー!!!!! 伏せろぉーー!!」

ドカーン!!!


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:52:41.11 ID:Bn4r6BxO0
唯「……けほっ」

紬「ああ、制服が…」ボロボロ

律「今日は2回か…」

澪「これじゃあ私たちの身が持たない…」

律「ていうかさっきのは澪! お前が悪いだろうが!」

澪「…ご、ごめん」

紬「はやく梓ちゃん35号が来る前にお掃除しちゃいましょ?」

唯「そうだねー…にしてもあずにゃん1年のころに比べたらだいぶ興奮しにくくなってきたよね」

律「そうかぁ?」

唯「そうだよ~」

澪「私以上の恥ずかしがり屋だったもんな」

紬「もしかしたらナンバーを重ねるたびに成長しているのかも」

律「まさかぁ」


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:57:09.31 ID:Bn4r6BxO0
ガチャリ

さわ子「今日も派手にやらかしてるわねー。あなたたち」

唯「どちらかというとあずにゃんが、だけどね」

律「あれ? さわちゃん、そのDVDなに?」

さわ子「ああこれ? ほら、去年の文化祭でのライブを撮ったやつよ」

さわ子「もうすぐまた披露することになるんだから、復習のためにってね」

唯「去年は私が風邪ひいて申し訳なかったよぉ」

澪「それよりもライブ中梓が何度も爆発して大変だった記憶しかないな…」

律「あー、観客にはパフォーマンスだと思われてたらしくて結構受け良かったみたいだぞ。B'zのライブみたいだとか…」

さわ子「講堂のスプリンクラーも作動して色々と大変だったわね。今年もこれぐらいのインパクトを…」

律「それは梓に言ってくれ」

ガチャリ

梓「こんにちはー」


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 02:02:32.81 ID:Bn4r6BxO0
さわ子「はぁーい」

梓「山中先生もいらしていたんですか」

澪「…やっぱり練習しておこうよ」

律「またお前は!」

唯「うーん、でももうすぐ文化祭だしそろそろ練習しておいた方がいいのかなぁ」

律「まさかの唯の裏切り!?」

梓「…わ、私も練習したいです…去年のようなことになりたくないし…それに、それに…」

律「よーし! 練習するぞー!!」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 02:08:48.74 ID:Bn4r6BxO0
ジャンジャカボンボンポロポロリンリンドンドコドン

律「なんだ、なんだかんだいって結構上手く合わせられたじゃん」

澪「ドラムも調子良かったな」

紬「そうね」

唯「あずにゃん私どうだったー?」

梓「ええ、バッチリです!」

唯「よかったよぉ~久しぶりだからハラハラしながら弾いてたんだぁ」

梓「毎日家で練習してください…何のために毎日持ち帰ってるんですか」

唯「えへへ、そうだね」ニコ

梓「どきっ///」

唯「? どうかした?」ズズズ

梓「ちょ…ちょっ、顔近い…ですっ…///」

唯「えー? 声小さくて聞こえないよー?」ズズズ

梓「かっ、かかか…顔が…ちか、ちかか…かかっ」

梓「やあぁあぁあぁあぁあぁあ~~~~!!!!」ゴゴゴゴゴ…

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 02:14:48.25 ID:Bn4r6BxO0
「!?」

梓「カウント5秒前…5…4…」ゴゴゴゴゴ…

澪「梓!?」

紬「ほ、ほら! バナナケーキよ!? ほらっ、見なさいったら!!」

梓「3…2…」ゴゴゴゴゴ…

さわ子「み、みんな伏せてぇーーっ!!」

梓「1…発射」ゴゴゴ…ビュオオオオォォォォォォ!!!

ドドドドド…

「……」

唯「…飛んでったね」

澪「…うん、飛んでった」

さわ子「あの子はいったい何になる気なのかしら…」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 02:21:00.68 ID:Bn4r6BxO0
唯「ってことで今日はあずにゃん3回爆発したんだよ。そのうち一回は空中爆発」

憂「そうなんだー」

唯「あれ? 驚かないの?」

憂「もう慣れちゃった」ニコ

唯「そっか~」

憂「それと今日は3回じゃなくて正しくは5回だよ。お姉ちゃん」

憂「授業中にお腹が鳴って爆発、純ちゃんからスカート捲りされて爆発」

唯「おぉ…じゃあ39号!」

憂「正解だよっ。よくできましたー♪」

唯「えへへ」


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 02:26:26.54 ID:Bn4r6BxO0
唯「じゃかじゃかじゃんじゃん…っと」

唯「ふぃー、あずにゃんの言うとおり、やっぱり毎日ギー太に触ってあげなきゃだね!」

prrr…

唯「あ、携帯…あずにゃんから。もしもしー? あずにゃん? どったの?」

梓『…唯先輩っ』

唯「はい?」

梓『突然で申し訳ありません…実は、先輩にそ、相談があるんです…』

唯「相談? …ほうほう、さては恋愛かね? 気になる人ができたのかい? あずにゃんや」

梓『ちゃちゃっ、ちっ、違いますっ!! そうじゃないですっ』

唯(ちぇ、爆発しなかった…)

梓『実は…』

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 02:31:47.37 ID:Bn4r6BxO0
次の日!

律「え!? 梓が自分が爆発していることに気付いた!?」

唯「そうなんだよー! 私も昨日聞いてビックリしちゃった!」

澪「い、いつから自覚してたんだ…」

唯「なんとなくわかっちゃったらしいよ」

澪「なんとなくって…」

紬「やっぱり成長しているのよ、梓ちゃん」

律「でもまぁ、自覚したってことは前よりは自分を抑えられるようになったんじゃね?」

紬「それはどうなのかしら」

和「そうなってくれていると助かるわ」

唯「和ちゃん!」

和「あの子の爆発のおかげで校舎はボロボロ…特にあんた達が使っている部室なんて」

律「それ以上言わないでくれ…」


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 02:36:34.70 ID:Bn4r6BxO0
和「とにかくこれはチャンスよ。梓ちゃんには困っていたところだし」

唯「そんなこと言わないでよぉ! あずにゃんがかわいそうだよ」

紬「そうね…梓ちゃんだって好きで爆発しているわけじゃないんだもの…」

澪「まぁな…」

律「でもこのままあいつ放っておいたらただの人型爆弾になっちゃうしな」

和「ええ、なんとかしましょう」

和「とにかくあの恥ずかしがり屋な性格から直すべきよ!」

澪「私以上だしなぁ…できるかな」

律「ナンバー重ねるたびに成長してるのならこの際何べんも爆発させてみたらどうだ?」

唯「りっちゃん! あずにゃんを何だと思ってるのさ!」


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 02:41:55.76 ID:Bn4r6BxO0
憂「梓ちゃーん」

梓「あ、憂。おはよう」

憂「うん! …あー、今日も梓ちゃんは可愛いなぁ」

梓「え…そ、そんなことは…///」

憂(ほんとだ! お姉ちゃんの言った通り前より爆発しにくくなってきてる!)

憂(抱きついても平気かな…)ギュゥ

梓「ひゃあ!?」

梓「ちょちょちょ! うっ、憂ー!?」

憂(もうちょっといけそうかな…)

憂「梓ちゃん可愛い~」スリスリ

ドカーン!!!

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 02:46:54.84 ID:Bn4r6BxO0
憂「あいたたた…さすがにこの距離の爆発は痛いよぉ…」

純「憂! あんた今の大丈夫!?」

憂「うん。平気、平気」

純「朝からなに梓にちょっかい出してんのよ…」

憂「ちょっとした挨拶のつもりだったんだけどなぁ」

純「にしても、梓にも困ったもんだよねー。この間ついに警察とか来ちゃったじゃん」

憂「あー、あのときのは特別大きい爆発だったもんね。私こわくて泣きそうになっちゃった」

純「教室吹っ飛んじゃったもんね。あれニュースにも取り上げられてたみたいだよ」

憂「梓ちゃんも有名になったよねー」

純「いい意味でではないけどね」

憂「面白いからそれでいいんだよ!」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 02:53:07.57 ID:Bn4r6BxO0
梓「もう…酷いよ憂…」

憂・純「!」

憂「な、何のこと?」

梓「とぼけないで! さっきの…抱きついてきて…頬っぺたすりすりしてきて…」

梓「無駄に爆発させないでよっ」

憂・純(ど、どういうこと…?)

憂「ご、ごめんね。次からは気をつけるから…」

梓「絶対だよ?」

純「梓…あんた、自分が爆発したこと…」

梓「…覚えてるよ」

憂・純「なんと…」


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 02:58:03.37 ID:Bn4r6BxO0
憂「…これじゃあ梓ちゃんに気軽にいたずらできなくなっちゃう」

純「こ、こらこら!」

梓「もうっ、冗談抜きでやめてよね!」

純「ていうか爆発した後のことも覚えてるの?」

梓「…うーん、それがなんだか曖昧で」

梓「いつのまにか校舎の前に立ってたんだぁ…」

純(じゃあこいつは梓40号か…)

憂「今さらだけど、どうして梓ちゃんは爆発しちゃうの?」

梓「わからないよ。最近気づいたんだもん」

憂「おかしな話だね…うーん」

純「とにかくっ、これは梓にとって大きな一歩だよ! 自覚できるようになっただけマシだもん!」

梓「そ、そうなのかなぁ…」


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 03:02:22.61 ID:Bn4r6BxO0
梓「こんにちはー」

律「お、きたきた」

紬「ちょうど梓ちゃんの話してたところなのよ」

梓「わ、私のですか!? …そっか、爆発…」

律「気にするなよ。もう慣れたし」

梓「慣れるほど私は爆発していたんですか…だから部室もこんなに…」

梓「……」シュン…

澪「そんなに落ち込むなよ」

唯「そうだよ。ほんとに私たち気にしてないんだよ」

梓「先輩…!」

唯「でもあずにゃんや」サワッ

梓「にゃんっ///」ピクン

唯「すぐに爆発するのはやっぱりよくないよ。ということで特訓だ!」

梓「と、特訓?」


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 03:07:32.88 ID:Bn4r6BxO0
律「お前が自爆をコントロールできるように私たちが特訓してやるって言ってるんだよ」

梓「できるんですか!? そんなことっ」

律「知らん! でもやってみる価値はあるはずだ!」

澪「やろうっ、梓! これはお前のためでもあり、私たちのためでもあるんだ!」

梓(やっぱり気にしてるじゃん…)

梓「でも…そうですね! わかりました! やりますっ、私!」

紬「えらいわぁ、梓ちゃん」ナデナデ…

梓「…///」

律「おい! …もう特訓は始まってるんだぜ」

梓「へ?」

唯「今から照れるたびにあずにゃんのおサイフから100円が飛んでいくよ!」

梓「…へ」

律「照れるな! 恥ずかしがるな! 中野梓!」

梓「そんな無茶な…!」

澪「やっぱりそうだよな…」


35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 03:12:41.86 ID:Bn4r6BxO0
梓「こんなのおかしいですっ、横暴ですっ」

律「これも全部お前のためなんだ! 耐えろ! 中野梓!」

梓「いやいやいやぁーーーっっ!!!」

ドカーン!!!

律「……」

澪「下手に興奮させてどうするっ!!」

律「怒るなも追加しときゃよかったな…」

澪「そう言う問題じゃないだろっ」

紬「でもやっぱり難しいね…どうすればいいのかしら」

梓「もうっ!!」ガチャリ

唯「あ、おかえりー」

梓「あ、ただいまです」

律「やっぱりあの特訓方法はだめかぁ」

梓「あんな一方的罰ゲームみたいなことはごめんですよ!」

律「まったく贅沢な奴め」


36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 03:17:03.49 ID:Bn4r6BxO0
律「…よし、唯。ちょっと」

唯「?」

律「ごにょごにょごにょ…」

唯「ほうほう…なるほど」

紬「何話してるの?」

澪「どうせくだらないことだろ」

律「よーし! やるぞ唯っ」

唯「はい! りっちゃん隊長!」

ギュッ

梓「えええ…/// そ、そんないきなり…唯先輩…」

唯「よーしよしよし」ナデナデ

律「ばーか! 中野のばーか! チビ! まな板!」

梓「なっ!!?」

律「梓! 照れるな、怒るな…耐えるんだ!」

澪「ああ…なるほど…」


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 03:22:38.63 ID:Bn4r6BxO0
唯「あずにゃんいい匂いだなぁ、ふふふ」クンクン

梓「ゆ、唯先輩…」

律「くそガキ~! 一々先輩に説教垂れたり生意気なんだよ!」

梓「くぅぅっ!!」

律「これは特訓なんだからなー、耐えろよー」

梓「そ、そうだった…耐えなきゃ…無関心、無関心…」

紬「すごいわ…壮絶な特訓光景…これが飴と鞭…」

澪「いや、どうなんだろう…律にいたってはただの…」

律「特訓なんだから仕方がないだろっ! ほら、澪もムギも一緒に!」

梓「ど、どうぞっ」

澪「えー…」

紬「張り切っちゃう!」フンス

澪「えー……」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 03:26:27.35 ID:Bn4r6BxO0
澪「お前調子乗りすぎなんだよ! 唯一の後輩キャラだからって媚売りすぎなんだよ!」

梓「あうう…」

澪「日焼ければ需要あると思ってるのか!? 馬鹿が!」

律「み、澪…ちょっと…」

澪「大丈夫だよ、これは特訓だから。さぁ、律ももっとこいつを罵ってあげようよ」

律(こわいこわい)

梓「だ、大丈夫です…私、頑張ります…気にせずに続きを…」

律「梓…お前…」

紬「梓ちゃんはほんとにお利口ねー、可愛い♪」

唯「あずにゃんだーい好き~」

梓「あ、ああ…///」

律「よーし! みんな梓のために頑張るぞー!」

「おー!」

和「なにこの光景…」


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 03:31:02.82 ID:Bn4r6BxO0
梓「もっと…もっと罵って…///」

澪「何がどうしてこうなったんだ…」

律「明らかにお前がやりすぎだっただけだろ!」

和「律、あんたも十分やりすぎだったわよ」

唯「おぉ、和ちゃん! いつのまに」

「1時間前ぐらいからそこにいたわよ…あんたたち、変なことに夢中になっていたから声かけづらくて」

紬「そんな、気にしなくてよかったのにー」

澪「それよりこの梓どうする?」

梓「もっと…は、早くぅ…ん…」

律「もしかすれば特訓は成功なのかもしれないぞ」

和「…調教は成功したみたいね」


42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 03:38:25.06 ID:Bn4r6BxO0
律「ここまでドMになったんだ。ちょっとやそっとじゃ興奮して爆発なんて起こさないかもしれない」

唯「お、なるほど!」

梓「さ、さすが律せんぱぁい…はぁ、はぁ…」

和「常時軽く興奮しっぱなしじゃないの」

紬「でもこれは大きな一歩のはず! ここから梓ちゃんは変わっていけるはずです!」フンス

唯「あずにゃんは日々進化していくんだね!」

梓「ああ…新しい私ぃ…」ウットリ

澪「いいのかな…これで」

和「…さぁ」


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 03:42:46.63 ID:Bn4r6BxO0
数日後!

ザワザワ…

梓「はぁ、はぁ…」ウズウズ

「なにあのカッコ…」「単独路上ライブらしいぞ」

「ちょっとあの服はヤバくない?」「うおっ、生JKの変態プレイktkr」

ザワザワ…

梓(ああ…見られている…私、見られている…大勢の人に…ああ…///)

唯「すんごい人集まったね~」ボソ

紬「いっぱい宣伝した甲斐があったね」ボソ

澪「なぁ、律…あれはさすがに…」

律「いいんだ。あれでいいんだ。ここは心を鬼にして梓を見守ろう」

澪「警察呼ばれなければいいけど…」

梓「はぁ、はぁ…///」


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 03:47:10.95 ID:Bn4r6BxO0
・・・

律「梓、次の特訓が決まったぞ!」

梓「なんでも言って下さい…喜んでお受けします…」

紬「素直でいい子~」

梓「そ、それで特訓の内容は? もったいぶらないで早く…」

唯「あずにゃん、はいこれ」ス

梓「これは……なっ///」

梓「なんですか! このいかにも危な気な服は!」

律「それを着て商店街の通りで単独路上ライブをしてもらう!」

梓「興奮します!」

澪「いや、恥ずかしいです、だろ!?」

律「バカヤロー! そこを抑えて無心でいられるようにする特訓なんだよ! 興奮するな!」

律「ともかく明後日の日曜昼に決行だ。いいな」

梓「はい!」

・・・

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 03:50:30.01 ID:Bn4r6BxO0
律「やっぱやりすぎかな」

澪「おい!?」

唯「大丈夫、あずにゃんならやってくれるよ!」

紬「そうよ! だって梓ちゃんだもの!」

澪「もう知らない…」

ザワザワ…

梓(…ああ、気持ちいい…はっ!! …こ、興奮しない、興奮しない……よし!)

梓「皆さん! お忙しいところ私のライブに来てくれてありがとうございます!」

「始まったぞ」「おい、写真撮っておこうぜー」

「痴女ライブー!」

純「…あれ? …憂、あれ梓じゃない?」

憂「え? あ、ほんとだ! すごいカッコー」

純「最近妙にエロいと思ってたら…ついに…」

憂「はやく爆発しないかなぁ…」ウキウキ


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 12:41:40.98 ID:Bn4r6BxO0 [2/11]
梓「…え、えっと…いやー、今日は天気がよくてあったかいですねー」

「あったかくなると変なのも出てくるよなぁ」

「AHAHAHAHA!!」

梓「…///」

唯「あ、顔赤くなったよ」

律「あいつ! 今までの特訓を忘れたのか!?」

澪「いや、さすがに恥ずかしいだろ」

梓(は、恥ずかしい…でもここで爆発を起こすわけにはいかないっ!)

梓「そ、それでは一曲目! ごはんはおかず!」

純(あの曲を一人でやるのは恥ずかしそうだなぁ…)

梓「…あれ?」

紬「どうかしたのかしら?」

澪「まさか…」

梓(…どうしよう…歌詞忘れちゃった…)


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 12:45:36.66 ID:Bn4r6BxO0 [3/11]
「おいどうした」「まだー?」

「見せるだけ見せて終わる気かおらぁ」

梓「ひ、ひっ…違いますっ、そんなつもりじゃ…」

梓(どうしよう、どうしよう…)アタフタ

澪「…助けに入った方がいいんじゃないか」

律「そ、そうだな」

唯「待って!」

律「唯…! でも」

唯「言ったでしょ。あずにゃんならやってくれるよ」

紬「唯ちゃん…そうね、信じましょう。梓ちゃんを」

「帰るぞー」「つまんねー」

梓「あ…え、えっと、えっと…」

純「梓やばそうだよ、憂…」

憂「……」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 12:49:03.04 ID:Bn4r6BxO0 [4/11]
憂「じれったいなぁ、もう」

バッ

憂「ちょっとどいてくださーい」グイグイ

「なんだこの子」「おおぅ?」

憂「梓ちゃん」

梓「! う、憂!?」

紬「あら、憂ちゃん?」

律「見に来てたのか」

憂「……」

憂「ごはんは すごいよ なんでもあうよ ホカホカ~」

梓「!」

梓「…ラーメンに うどんに お好み焼き これこれ~」

「お」「やっとか」


9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 12:52:54.86 ID:Bn4r6BxO0 [5/11]
梓・憂「炭水化物と 炭水化物の」

梓「夢の」

憂「夢の」

梓・憂「コラボレーション!」

「アツアツホカホカ!!!」「アツアツホカホカ!!!」

澪「さ、さすが憂ちゃんだ」

律「いやー、なんとかなったな…でもこれじゃあ特訓…」

澪「それは今度でいいだろ」

唯「あずにゃんはやってくれるはずだよ…あずにゃんなら…」


10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 12:57:02.85 ID:Bn4r6BxO0 [6/11]
梓・憂「1、2、3、4、GOHAN!!」

「わーわー!」「きゃーきゃー!」

梓「や、やった…上手く出来た…」

梓「やったよ! 憂! 憂のおかげだよ! ありがとうっ」

憂「……」

梓「…憂?」

憂「うりゃ」ヌガシッ

梓「……へ」

憂「じれったいよ、梓ちゃん。そんなカッコするぐらいなら全裸の方がまし!」

「うおおおおぉぉぉぉ!!!!」「きゃああああぁぁぁぁ!!!!」

梓「あ…あ…あ…///」

憂「ばーくはつ! ばーくはつ!」

憂「さぁ、みんなも一緒に! ばーくはつ! ばーくはつ!」


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 13:02:46.97 ID:Bn4r6BxO0 [7/11]
澪「何してるんだあの子!!?」

律「こいつは予想外…」

澪「言ってる場合じゃないだろ!? さすがにやばいぞ!!」

紬「ここで爆発してしまったら…商店街が木端微塵よ」

律「憂ちゃん的には梓が爆発した方がいいみたいだな…」

澪「唯! 憂ちゃんを止めてくれ!」

唯「……」

澪「唯!」

唯「まだだ…まだだよ…」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 13:09:15.40 ID:Bn4r6BxO0 [8/11]
憂「ばーくはつ! ばーくはつ! ほら、どうしたの! とっても恥ずかしいでしょ!」

憂「ほら、爆発しなきゃ! 梓ちゃん!」

純「う、憂! やめなよ!」

「ばーくはつ! ばーくはつ!」「ばーくはつ!ばーくはつ!」

憂「みんなの期待に応えなきゃ! 梓ちゃん!」

梓「あ、あ…わ、私は…私は…」

梓(耐えなきゃ、耐えなきゃ…これは特訓なの…爆発しちゃいけないの…)

梓(こんなところで爆発したらここにいる人たちが…先輩たちが…)

梓(…堪えて梓。あれは全てカボチャ…カボチャがブーブー言ってるだけ…)

梓(…ううん、ゴミだ。あれはゴミだよ梓)

梓「……」

憂「ねーまだー? ほら、はや…」

梓「…気易く話しかけないでください」

憂「…え」

唯「きた…!」


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 13:13:51.55 ID:Bn4r6BxO0 [9/11]
梓「私はあなたたちに塵ほど興味がないんです」

「…な、なんだなんだ」「なんか様子がおかしいぞ…」

梓「あなたたちのために口を開くことすら面倒…はぁ」

梓「帰ります。どうもでした。さようなら」スタスタ…

憂「ちょ…ちょっと梓ちゃん…?」

梓「……」スタスタスタ…

憂「ま、待って! おいてかないでっ」タタタ…

律「…帰っちゃった」

澪「おい! どうするんだよあれ!!」

律「な、なるようになるだろ…」

澪「無責任なこというなよな!?」

唯「あずにゃんは成長したんだよ…また一歩…大きく…」

紬「そ、そうね…」


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 13:18:21.74 ID:Bn4r6BxO0 [10/11]
次の日!

梓「……」

律「あ、あの…」

梓「なんですか」

律「い、いや別にっ」

梓「用がないのならできるだけ話しかけないでもらえるとありがたいです」

律「ごめん…」

澪「すごい変わりようだな…梓」

律「変わりすぎだろ…爆発は防げてるけどこれじゃあ」

紬「うん…」

唯「じゃあみんなはこれ以上あずにゃんに何を望んでるの?」

唯「あずにゃんがどうなればみんな満足できるの?」

律・澪・紬「……」

梓「ふん…」


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 13:22:20.75 ID:Bn4r6BxO0 [11/11]
憂「あ、梓ちゃん!」

梓「何」

憂「え、襟が曲がってるよっ! 私が直してあげる!」ス

梓「いいよ別に。自分で直すから」

憂「あ…」

憂「…うぅ」シュン

梓「…なんか最近、よく私に気配り掛けてくれてるよね?」

憂「! え、えっとねっ、実はあの日から私…梓ちゃんのことが…///」

梓「そういうのすごくうっとおしいからやめてほしいな」

憂「っ…」

梓「じゃあね」スタスタスタ…

憂(…今の梓ちゃんになら何言われても悔しくない…それどころか…)

憂「あ、梓ちゃぁん…待って…」


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 13:28:56.97 ID:Bn4r6BxO0
和「とにもかくにも」

和「最近爆発しないおかげでようやく落ち着けるようになってきたわ」

澪「私たちは返って落ち着かなくなってきたよ」

和「みんなの為だと思って我慢して」

律「でも梓のやつ、私たちにはほんと無関心になったけど部室には欠かさず来るんだよな」

紬「お茶も飲んで、お菓子も食べてってところは何も変わらないもんね」

唯「だってあずにゃんだもん!」

唯「外面はああだけど、内面ではみんなのことは大好きなままだよ」

律「…そうだよな! それにあんな風にさせちゃったのは私たちにも責任があるし」

紬「どんなになっても梓ちゃんは私たちの梓ちゃんよ!」

澪「うんっ」

梓「勝手なこと言わないでくれませんか」

「!」


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 13:33:45.13 ID:Bn4r6BxO0
梓「今の私から見れば先輩たちのことだって他の人たちと何ら変わりないですよ」

梓「ゴミ同然です」

澪「あ、梓」

律「そんな寂しいこと言うなよ…」

梓「ふん…」

唯「あーずにゃん」ギュッ

梓「…なんですか」

律・澪・紬(唯(ちゃん)のギュッにも反応しない…!)

唯「あずにゃんはほんとに可愛いね」

梓「私を爆発させる気ですか。そうやって今まで私をからかって遊んできたんでしょう?」

梓「もう懲り懲りですよ」

唯「否定はしないよ」

梓「ほらやっぱり…」


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 13:37:13.55 ID:Bn4r6BxO0
梓「律先輩も澪先輩もムギ先輩だってそう…ましてや憂や純まで」

梓「興奮すると爆発するなんて特性を持っていた私も私ですけど」

澪「あ、梓は何にも悪くないよ…」

梓「そういう慰めもやめていただけませんか」

澪「……」

梓「とにかくこれからは私が感情的にならなければいいだけです。ですから極力私に話しかけないでください」

和「あなたは本当にそれでいいの?」

梓「構いまs…」

唯「あずにゃんっ!!」

梓「…な、なんですか」

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 13:42:22.65 ID:Bn4r6BxO0
唯「あずにゃんはほんとにいい子だね。みんなの為にそういう風に振る舞えるんだもん」

唯「いい子で強い子だよ、あずにゃんは」

梓「何が言いたいんですか」

唯「それだけだよ。ただそれだけ」

律「ゆ、唯?」

梓「わ、わけ分かんない…」

梓「私は私の為にこうしているだけで…みんなの為だとか…」

梓「馬鹿にされているが…嫌で…嫌で…うぐっ…」グスン

唯「よしよし」ナデナデ

梓「ひっ、ぐ…違う…もんっ…違うんだもん…っ…そんなんじゃないもん…」ポロポロ

紬「梓ちゃん…」

唯「うんうん、わかってるよ。ちゃんとわかってるから」

梓「う、うぅ…うぅっ…やだよぉ…もう爆発したくないよぉっ…やだよぉっ…!」

唯「そうだよね。嫌だよね、そんなの。辛かったよね」

梓「ふぇ…え…う……ゆいせんぱ…ゆ、いせんぱぁいぃ…うわぁぁぁん!!」ギュッ

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 13:48:35.03 ID:Bn4r6BxO0
このとき爆発したのはあずにゃん自身じゃなくて

今まで押し殺してきたあずにゃんの内の感情でした

この日以来、あずにゃんはみんなに冷たくあたるようなこともしなくなって、

いつもの可愛いあずにゃんになったんだー!

律「いやー、今日も変わらずムギのお茶が美味い!」

紬「うふふ、知ってる♪」

律「言うようになったな~!」

唯「あずにゃんはまだー?」

澪「もうすぐ来るんじゃないかな」

ガチャリ

梓「すみませんっ、遅れちゃいました」

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 13:52:39.90 ID:Bn4r6BxO0
律「お、来たな。遅いぞー」

梓「すみません!」

紬「ふふ、座って? すぐにお茶用意するから」

梓「あ、どうもです。ムギ先輩」

澪「掃除当番か何か?」

梓「あ、いえ…ちょっと…」

唯「あーずにゃーんっ!」ギュッ

梓「うわわ! も、もうっ! いきなり抱きつかないでくださいよっ」

唯「む~り! あはははっそりゃ~」スリスリ

梓「…///」

ガチャリ

「?」

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 13:57:57.02 ID:Bn4r6BxO0
憂「梓ちゃん見つけた!」

梓「げっ!?」

唯「あ、憂~」

澪「どうした? 憂ちゃん」

梓「た、助けてくださいっ!」

澪「へ?」

憂「もうすぐ私を置いてどっかに行っちゃうんだから…梓ちゃん冷たい。でも好き」

憂「好き好きだ~い好きっ」タタタ…

梓「うわわわ!!?」

憂「さぁ! 今日も私を罵って! 冷たくあたって! う、上履きをなめさせて…///」

澪・律・紬(憂ちゃんどうした…!?)

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 14:03:56.89 ID:Bn4r6BxO0
梓「ぎゃー! ぎゃー!」

憂「もう離さないからね…ずぅっとこうしてるんだから…」ギュゥ

梓「ぐっ、ぐるじいぃ…」ピカーピカーピカー

律「や、やばい! 久しぶりにくるぞぉー!!」

紬「伏せてぇーーーー!!!」

ドカーン!!!

…シュ~~………

紬「あいたた…」

唯「もうっ、憂ったら!」

律「けっきょくはこうなるのか…けほっ」

澪「もう…嫌だ…」


おわり!


和「結局なんで梓ちゃん爆発するのよ」

唯「さぁ?」

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