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ゲンドウ「そうだ。久しぶりだなシンジ」シンジ「…長谷川さん?」4スレ目

3 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 00:53:35.13 ID:6NSuBMAO [2/59]
「セカンドインパクトの後に生きていくのか、この子は。この地獄に」

「あら、生きていこうと思えば、どこだって天国になるわよ。だって、生きているんですもの。
幸せになるチャンスはどこにでもあるわ」

「そうか…そうだったな」

5 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 00:55:22.99 ID:6NSuBMAO
THE END OF EVANGELION × 銀魂

~Air~(あんたさぁ、いい加減ちゃんと完結させて。マジダラダラ引き延ばしすぎなんだけどの略)

6 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 00:58:07.83 ID:6NSuBMAO
カタカタカタカタカタカタ………

マヤ「…」

《ネルフ・第二発令所》

マヤ「(早く…早く!)」

ギター「とにかく生きてる回線は全部こっちに!」

メガネ「MAGIだけでも使えるようにするんだよ!急げっ!」

カタカタカタカタ……

マヤ「…よし、これで…!
立ち上げますっ!」

ブゥゥウンン…

マヤ「やった!」

7 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 00:58:39.55 ID:6NSuBMAO
prrrr…ガチャ

マヤ「先輩、伊吹ですっ!第二発令所のシステム、立ち上がりました!
急拵えですから最低限動く程度ですけど、特に異常は…

え?…はい…今のところ何も反応はありませんけど…はい…」

《ネルフ・通路》

リツコ「本当に?クラッキングも、不法侵入の形跡もないのね?
…そう。ありがとうマヤ。引き続き警戒を怠らないようにして。
こちらのノートパソコンに情報の転送を…ええ、また後でね」

pi

ミサト「…委員会は?」

リツコ「…外部からは何も反応なし、ですって…」

ミサト「…妙じゃない?」

リツコ「そうね…この機に乗じて動くと思ったのに。
でも、今はありがたいわね。碇司令だけに目標を絞れるもの。楽観視はできないけど…」

銀時「おーいオメーら、急ぐんじゃなかったのか?」

ミサト「ごめんなさい、今行くわ!」

8 名前:>>4ごめんちょっと待って[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 01:02:42.30 ID:6NSuBMAO
《人類補完委員会》

?「一度に現れた使徒三体を殲滅」

?「零号機と弐号機は失われた」

?「そして初号機の覚醒」

?「このようなシナリオは有ってはならなかった。この修正、容易ではないぞ」

?「最早、タブリスを待つことはない」

議長「残された初号機、碇の好きにはさせん…
戦略自衛隊に通達。ネルフ本部を占拠せよ。
量産型エヴァの用意を急げ…!」

?「そうは問屋が卸さねーよ」

チャキチャキチャキチャキッ

議長「!?」

スパー…

土方「真選組、御用改めである!神妙にお縄を頂戴しろ!」

9 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 01:03:43.25 ID:6NSuBMAO
?「お前たちは!?」

?「し、真選組!?」

土方「てめーらの目論見は全てお見通しだ…まさか国どころか星一つひっくり返そうたァ大したイカれっぷりだぜ。
攘夷志士の連中のほうがよっぽど可愛げがあらァ」

土方「だがそれもここまでだ。お上にも軍にも話は伝わってる。てめーらの利用してた諸外国にもな。
あのエヴァとかいうデカい兵器も押さえさせてもらったぜ」

?「き、貴様等…!我らの、我らの理想を…!」

?「人類をあるべき姿に導かねばこの星は!?」

土方「寝言の続きは屯所で聞かせてもらおうか!全員確保だァァ!!」

10 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 01:04:50.70 ID:6NSuBMAO
「総員突撃ぃぃ!!」
「確保!確保ォ!!」
「一人たりとも逃がすなァ!!」

議長「クッ!?」ダッ…

沖田「おーっと、逃がしゃしねーぜィ」ドバン

ボカーン

議長「ぬぐぅっ!?」

土方「チッ…オイ総悟、こんなジジイにいちいちバズーカ使うな。

…秘密結社ゼーレ議長、キール・ローレンツ。国家転覆罪の容疑で逮捕だ」

議長「お、おのれ…天人の…天導衆の犬めが…!?」

土方「犬で結構。てめーらみてーにトチ狂った宗教家よりは犬のがマシだ」

議長「これ以上あの異星人どもをのさばらせていいと思っているのか!?
我々は今こそ!文字通り一つとなってこの星を守らねばならんのがわからんかぁっ!?」

沖田「あーわかんねーな。
あいにく俺ァ、こんなマヨ&ニコ中とフュージョンさせられるなんざまっぴら御免なんでねィ」

土方「んだとコラ、俺だっててめーみてーなドS星人とポタラつけるなんざ御免こうむるぜ。
オラ立てっ!」

議長「…!」ガクッ

11 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 01:06:21.75 ID:6NSuBMAO
ファンファンファンファン…

近藤「間違いないのか」

山崎「潜伏していた内務省調査部員からの報告です…まだ副長や沖田隊長には伝えていませんが…」

近藤「むぅ…」ペラッ

【初号機パイロット・サードチルドレン 碇シンジ】

近藤「まさか、シンジ君が当事者の一人とはな…」

山崎「局長…もしかして万事屋のダンナもこの件に」

近藤「関わっているだろうな。…特務機関ネルフか…」

12 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 01:09:26.92 ID:6NSuBMAO
《ネルフ・エレベーター内》

リツコ「…あなた達もどう?お願いできて?」

新八「わかりました」

神楽「どーんと任しとけヨ」

銀時「まーどちらにしろ、俺たちァヤローをブチのめしゃーいいんだろ?」

星海坊主「フン、ツブせるもんなら遠慮なくツブしちまうがな」

リツコ「そうしてもらえると…助かるわ」

神楽「にしてもやっぱりあのマダオが黒幕だったアルか!何かそんな感じの顔してたアル!」

リツコ「…そうね。とにかく、彼を止められなければ全てが水の泡よ」

星海坊主「だったら、そいつをとっ捕まえりゃいいだけの話だ…!」

チーン

…タッタッタッ…ドンッ!

銀時「うおっ!?」

長谷川「のわっ!?」ゴロン

13 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 01:11:15.56 ID:6NSuBMAO
長谷川「いつつ…おおっ、みんな!無事だっt」
神楽「いやがったな黒幕ゥゥゥ!!!!」バキィ
長谷川「なんでェェェ!?」

新八「違う神楽ちゃん…それ長谷川さん」

神楽「なんだヨまぎらわしい。いきなり出てくるから間違えちまったヨ」

長谷川「え、あの、ゴメン…
え?なんで殴られた俺があやまってんの?」

神楽「あれ?定春はどこ行ったアルか?」

長谷川「いや、エヴァの格納庫までは一緒だったんだが気がついたらどっか行っちまってて」

神楽「ちゃんと見とけやコルァ!?」ボコォ

長谷川「ぶごぉ!?」

14 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 01:14:55.41 ID:6NSuBMAO
《ターミナルドグマ・ヘブンズゲート最奥部》

ズーン ズーン ズーン…

初号機『…』
リリス『…』

ガシッ ズズズズ…

ゲンドウ「…」

よく…よく目覚めてくれたユイ…。
さあ、早くリリスと一つに…。

…タッタッタッタッ…

ゲンドウ「来たか…」

ミサト「ハァッ、ハァッ…
っ!碇司令っ!」

リツコ「っ!(ロンギヌスの槍が抜かれている…!
間に合いはしたけど、時間はないわね)」

銀時「よぉ、また会えたなオトウサン?」

ゲンドウ「それ以上、近付かないで貰おう」チャキッ

15 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 01:15:50.15 ID:6NSuBMAO
新八「…!」

ミサト「…司令、このままエヴァとリリスが接触すればサードインパクトを起こしてしまいます。それを解った上で…邪魔をすると仰るんですね」

ゲンドウ「…フッ…」

ミサト「…。
あなたはエヴァを人類を守るためではなく、さらには委員会の意志にも背いてご自分のために使うつもりなんですね。
…私たちが何のために今まで必死に戦って来たと思ってんの…クソ野郎…!」

ゲンドウ「………

シナリオはとうの昔にできていたのだ。
私はそれに少し手を加えたにすぎんよ、葛城三佐」

16 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 01:16:19.82 ID:6NSuBMAO
ミサト「ふざけんじゃないわよ!?アンタの自分勝手な目的のために人類を…シンジ君を!?」

ゲンドウ「そうだ。
シンジを呼び出したのは初めからその為だからな」

ミサト「!」

ゲンドウ「ユイを目覚めさせるのにアレは役に立つと思っていた…。
…まさかあそこまで私の障害になるとは…どこまでも目障りな存在だ」

銀時「…。

なんつーか、またずいぶんとパッサパサな親子関係じゃねーの?」トントン

ゲンドウ「フ…親子か…。
だがあいにくだな。
私は、父親としてシンジを愛しいと感じたことはない」



銀時「あ?」

ゲンドウ「生まれたその瞬間から私は、母親の…ユイの愛情を一身に受けるシンジが妬ましかった」

アスカ「ハァ!?ア、アンタ…」

ゲンドウ「ユイは私の救いであり、支えであり、希望だった…。
愛する術も愛される術も知らず、深く暗い地を這うような私の人生に…唯一神が与えた光がユイだった。
その光を阻害する存在など誰が愛するものか」

17 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 01:16:47.00 ID:6NSuBMAO
長谷川「…ヤロウ、女房語るのに神とかぬかしやがった」

新八「アンタそれでも人間かよ!?人の親かよ!?」

神楽「マダオ名乗る資格もないクズヤローが…!?」

リツコ「自分がユイさんに会いたいがために、人類全てを犠牲にしようなんてね…。
あなたに協力していた自分が嫌になるわ」

ゲンドウ「理解して貰おうとは思わんよ。
結果として、あんな障害でもユイの魂を目覚めさせるのに利用できた。
赤木博士、君には本当に…」

星海坊主「黙りな」

18 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 01:20:48.89 ID:6NSuBMAO
星海坊主「これ以上テメェのトチ狂った妄言に付き合う気はねェ…。
後ろで吊られてんのがリリスだな。オイ、アダムはどこだ」

ゲンドウ「…ここに…」

スッ

ゲンドウ「あるとも」

グググ…

キィィンンン…!

星海坊主「!」

銀時「…」

レイ「…っ!」

アスカ「左手に…目玉…」

ミサト「ATフィールド…!」

ゲンドウ「…」

リツコ「…やっぱり…!」

星海坊主「…。オメェ…アダムを」

ゲンドウ「そうだ…アダムは私が“食った”…この身体は既に使徒と変わらん」

銀時「チッ…」

ゲンドウ「生身で使徒を倒したお前たちには驚かされたが、エヴァも無いこの状況で第壱使徒アダムに勝てるか…?」

19 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 01:22:57.66 ID:6NSuBMAO
リツコ「(まずい…予想していたよりATフィールドがずっと強大だわ。何とか作戦通りに…)」

チャキッ
ミサト「っ!このっ!」パァンッパァンッ

キィィンンン…

ゲンドウ「無駄だ。お前たちがどれほど足掻こうと全て徒労に終わる。…いや」

ゲンドウ「初めからこの世界に救いなどない。
どれほど望んでも、どれほど求めどれほど満たされても結局失われる。
君も経験した事だろう葛城三佐」

ミサト「…」

20 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 01:25:20.17 ID:6NSuBMAO
ゲンドウ「私とてそうだ。与えられた光は…一瞬にして奪われた」



ユイ『ごめんなさい冬月先生、私が連れてきたんです』

ユイ『この子には、明るい未来を見せておきたいんです』



ゲンドウ「私は神を呪いそして問うた」

ゲンドウ「奪うのなら、なぜ与えたのかと」

ゲンドウ「与えるのならなぜ奪うのか」

ゲンドウ「なぜそれを繰り返すのか」

ゲンドウ「罪深き人類に科せられた罰なのか」



ゲンドウ「この世のすべてのものは奪われるために存在するのだ。
人類そのものも、やがてサードインパクトと共に失われるだろう」

ゲンドウ「人類の歴史に幕が降ろされる時、ネルフの司令官としてこの私が課せられている使命は神への贖罪だ。

だが…

私は神に贖罪したいとは思わない。
私が神にしたいのは復讐なのだ」

ゲンドウ「神の子として生まれ変わるのではなく、私自身が神になりたいのだ。
もう決して何も奪われぬように」

21 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 01:30:07.95 ID:6NSuBMAO
ゲンドウ「間もなくユイはリリスと融合する。
サードインパクトの始まりだ。

誰にも邪魔はさせん…。

全ての生命が原始の海へと還った後、私はユイと共に新たな世界を創造するのだ。正しく、アダムとイブになるためにな…!」

銀時「プッ、クックッ……」

ゲンドウ「…?」

銀時「クハハハハ…!
ガッハッハッハッハッハッ!
ダッハッハハハハハハハハ!!!!」

アスカ「…ぎ、銀時?」

新八「銀さん…?」

銀時「いやー大したモンだなオイ…ええ?
どんだけご大層な愛妻家と思えば、夜神月のパクりかよ」

銀時「ずいぶんとやっすい魂だ。テメェも…テメェの女房もな」

22 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 01:31:28.15 ID:6NSuBMAO
ゲンドウ「…何だと」

銀時「女房に会うために人間やめて?女房に会うために息子を生け贄。お次は女房に会うために星一つ巻き添えか。
笑わせやがる。テメーでテメーの女房汚してんのにも気づかねーんだからな」

ゲンドウ「何が言いたい…」

銀時「魂ってのはよォ、足したり引いたりちぎったりこねくり回したりするモンじゃあねー。ンな都合よく形を変えるモンじゃ断じてねェ。
テメー自身のどタマのてっぺんから股間まで、ぶち抜いて通るモンだ」

ゲンドウ「…」

銀時「テメーは背負う苦しみから逃げた。
シンジから、テメーのガキから逃げた薄汚ねェただの臆病モンだ」

ゲンドウ「…。黙れ…」

銀時「んなウンコみてーな魂で女房と会えると思ってんのか?
テメェの薄汚ねーエゴで蘇って、女房が喜ぶと思ってんのかオイ?」

ゲンドウ「黙れ…!」

銀時「テメェの息子に見限られたウンコに、まだ女房が惚れ込んでるとでも思ってんのかよ?ハン、おめでてーなコノヤロー」

ゲンドウ「黙れッ!?」パァンッ

銀時「!」キィンッ!!

ゲンドウ「!?」



銀時「魂は…魂でしか受け継げねェ」

23 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 01:36:12.57 ID:6NSuBMAO
ゲンドウ「(この男…この男は…)」

『おい…碇ゲンドウ……こんな…モンじゃ……
俺の…魂は……
折れ…ねー…』

ゲンドウ「(この男の目は…シンジと、同じ…!?)」

銀時「…シンジが戻るまでの前座だ…」

ゲンドウ「!?」

銀時「見せてやるよ。本物の…魂の力ってやつをな…!!」

24 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 01:40:38.83 ID:6NSuBMAO
ガキィィィンンン!!!!

ゲンドウ「何…!」

銀時「うぉぉぉおおお!!!?」

キィン!キィンン!!ガキキィィンンン!!!

ゲンドウ「正気か…?人間ごときがATフィールドを破れるとでも…

…!」

ズズ…ズリ…

ゲンドウ「っ!?(バカな!ATフィールドごと、押されて!?)」

銀時「へっ、どうしたオトウサン?ずいぶん顔色悪いぜ悪ィモンでも食ったかよっ!?」ニタァッ

ガガガキィッッッッ!!

ゲンドウ「なっ…」

新八「シンジ君を待つまでもない…!アンタなんか殴らせる価値もないっ!?」

星海坊主「こちとら娘の前だ…お父さんのいいところ見せてやらにゃあならんからな…!」

神楽「ウザいねパピー!余計なこと考えてんじゃねーヨ!今はこのグラサン割ることだけ考えてりゃいいネ!」

ゲンドウ「キ、サマら…!?」

ズズズッ…

25 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 01:44:30.47 ID:6NSuBMAO
ゲンドウ「私に…近付くな…!」

ブゥゥウンンッ

銀時「ぐおっ!?」
星海坊主「ぐう!?」
新八「うわあぁっ!?」
神楽「んぎっ!?」

…キィィィンンン!!!!

銀時「チッ、まだぶ厚くなんのかよその壁!?便利だなァオイ!?」

ゲンドウ「こういうこともできる…!」

グググ…

ゲンドウ「ふっっ!!」

ザシュッ

銀時「ぐっ!?」ヨロッ

新八「銀さん!?」
神楽「銀ちゃん!」

綾波「!?」

ミサト「何よ今の!?ATフィールドを…!?」

銀時「っつつ、クッソ…バリアそのものを飛ばしてきやがった…!」

ゲンドウ「フ…セカンドには感謝せねばな。ATフィールドをこのように応用できるとは…」

アスカ「アイツ…!」

グッ

リツコ「落ち着いてアスカ…!ギリギリまでチャンスを待つの」ヒソヒソ

アスカ「わかってるわよっ…!」ヒソヒソ

長谷川「(…何の話してんだ?)」

28 名前:寝落ちした…[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 05:31:05.68 ID:6NSuBMAO
新八「…!神楽ちゃん!」ダッ
神楽「おうヨぱっつぁんっ!」ダッ

銀時「待てオメーら…!」

新八「(左右同時にかかればっ!)」
神楽「(片方は壁を抜けられるアルっ!)」

「「はああぁぁぁ!!!!」」

星海坊主「下がれえっ!?」

ゲンドウ「」ニィッ

グォンッ

新八「ぶっ!?」
神楽「ぐっっ!?」


ドサッ ドサッ

新八「っうう…何だ…!?今何か横殴りに…

はぁっ!?」

神楽「お前…!?何アルかその“左手”…!?」

ググググググ…

ゲンドウ「…フッ」

銀時「オイオイてめーどんだけインチキだよ…新手のスタンド使いか何かですかオイ…」



アスカ「巨大な…左腕…あれもATフィールドなの…」

リツコ「弐号機の行った実体化を、ああも容易く…!?」

29 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 05:31:40.46 ID:6NSuBMAO
ゲンドウ「無駄だと言ったはずだ…使徒の力、身をもって知れ」

神楽「ぐっ…」

ズイッ

星海坊主「調子にのり過ぎだぜ、若僧…!」

神楽「パ、パピー…」

ゲンドウ「…」

星海坊主「その張りぼての腕ごとぶっ飛ばしてやる!
うおおおおォォォ!!!!」

ゲンドウ「…フッ…!」

ガシィッッッ

星海坊主「ん…ぐぅっ…!?」

ギリ…ギリギリギリ…

星海坊主「ぐぐっ…!?クソ…!?」

ゲンドウ「やはり人間の限界などその程度…!」ブンッ

星海坊主「う、おおっ!?」

ドグシャアッ

星海坊主「…ぐっは…!」

神楽「パピー!?」
新八「星海坊主さん!」

30 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 05:33:33.60 ID:6NSuBMAO
銀時「(バリアに、バリア飛ばし、伸びるバカデカい腕か…

一度に一種類しか出せねーのか…試してみっかね)」

銀時「…ったくよォ、節操のねーヤローだな。月クンにスタンド能力、お次はルフィですかコラ」

ゲンドウ「何を言っている貴様」

銀時「アレだろ?悪魔の実の能力だろ?
海賊王…じゃねーや、マダオの王に俺はなる!だったか?」

ゲンドウ「…」

銀時「一つなぎの黒メガネ、サングラースとか探しちゃうんですかオトウサン?」

ゲンドウ「いちいち不愉快な男だ…消えろ」

ガォンンッ

銀時「」ヒュンッ

アスカ「嘘!?本当に消え…!?」

ゲンドウ「…何!?」
ミサト「(速いっ!?一瞬で懐に!?)」

銀時「はああァァァ!!!!」

ガキィン…!!


銀時「…チッ…」

ゲンドウ「やはり…無駄な足掻きだったな…!」

銀時「てめ、即バリアに戻せるとかやっぱりインチキじゃねーか…」

ドゴォッ

銀時「ぐふっ!?」


ゲンドウ「魂の力とはその程度のものか…下らん」

銀時「…ま、待ちやがれ…」

ミサト「…化け物…」

ゲンドウ「さあ…レイを、渡してもらおう」

綾波「っ!」

31 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 05:38:07.08 ID:6NSuBMAO
ミサト「近寄らないで!?」チャキッ

ゲンドウ「レイ…お前は今この時の為に存在していたのだ。
在るべき姿へ、リリスへと還れ」

レイ「…嫌…!私はもう、あなたの人形じゃない…!」

ゲンドウ「…その姿で…
ユイと同じ顔で人間のような物言いをするな…!力ずくででもリリスに戻してやる…!?」

グォンッ

長谷川「あ、危ねえッ!!!?」ドンッ
綾波「!?」

ガッ…!

パリン…

銀時「はっ…!?」

カツン…カランカラン……

銀時「長谷川さァァァあんんん!!!?」

32 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 05:39:03.59 ID:6NSuBMAO
ゲンドウ「外したか…まあいい」

銀時「くっ…!?」ヨロッ

ダッ

銀時「おいしっかりしろ長谷川さ…!?

はせ…がわ…さん…!」
神楽「マダオ…!?
ひどい…ひどいアル…この傷じゃ…」

チャキッ
長谷川「ぐっ…」
ゲンドウ「レイを渡せ…この男を殺されt」

銀時「……テメェ、よくも…!よくも長谷川さんを…!?」

長谷川「…え?ちょっあの…銀さん?何かおかしくね?」

新八「ちょっ銀さん神楽ちゃん?何してんの」

銀時「てンめえェェェ!?死ぬ覚悟は出来てんだろうなァァッ!!!?」



新八「いやいやいや長谷川さんあっちィィィ!!!?そっちグラサンんんん!!!?
つーかオメーらワザとやってんだろっ!?」

33 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 05:39:52.10 ID:6NSuBMAO
長谷川「ちょちょちょ待て!?ちょーっと落ち着こう、な!?落ち着いて確認しよう!?
人質だから!?俺捕まった人質だから!?」

ゲンドウ「ふざけているのか貴様ら…!?
この男がどうなっても」

銀時「長谷川さんよ…悪ィが三途の川渡るのはちっと待っててくれや…。
ヤローの首、愛用のグラサン掛け機と一緒に届けるからよォ…!!」

長谷川「」

や、殺る気だァァァ!?アイツら俺ごと始末する気だァァァ!!!?

34 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 05:40:24.97 ID:6NSuBMAO
長谷川「ちょ待て待て待ってェェェ!!!?この土壇場で何!?グラサンが本体とか今さらやんないでもよくね!?」

神楽「マダオぉ…寂しい思いはさせないネ…待ってるアルッ…!」ウルッ

長谷川「何シリアス展開続けようとしてんの!?何涙こらえて悲しみ乗り越えようとしてんの!?
泣きたいのはこっちなんだけど!?」

綾波「さすがにこれはひく」

リツコ「…レイ、心という定義は曖昧なものよ。ヒトの心はどこに宿るものかしら?心臓に?それとも脳に?
私は違うと思うわ…それはきっと、グラサン…!」

綾波「それはない」

リツコ「ですよね」

35 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 05:42:36.07 ID:6NSuBMAO
おいヤバいだろこれ…アイツらヤバいだろっつーか俺がヤバいだろこれ!?
くそっ、考えろ!どうすんだ!?どうすんだよ俺!?どうなんだよ俺ェ!?

《長谷川補完委員会・脳内緊急招集会議》

長谷川議長「この危機的状況を脱するためお前たちの意見を聞かせてもらいたい!
積極的かつポジティブな発言を期待する!始め!」

長谷川A「はい!まさにダンディーな男長谷川泰三は突如反撃のアイデアがひらめく!」

長谷川議長「よーしポジティブないい意見だ!他には!?」

長谷川B「はい!実はハッタリで仲間がちゃんと助けてくれる!」

長谷川議長「んんー人に頼るのはアレだがまあ良し!次!」

長谷川C「はい…三途の川一直線…。
現実は、非情である…」



長谷川A「勢いで反撃とか言っちゃったけど…やっぱ…駄目なのかな…」

長谷川B「助けなんて…来るわけないよな…」

長谷川C「今までだってそうだったじゃねーかお前ら…いい加減学ぼうぜ…現実見ようぜ…」

長谷川議長「Cを退場させろォォォ!?アイツはいらねェ!?
議長権限によりAの意見を採用ぅぅぅ!!!!意義は認めまっせーん!!!!」

36 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 05:43:25.80 ID:6NSuBMAO
くっ、本当なら俺がマルをつけたい意見はB……だが期待はできない……つか目の前に迫ってる危機が仲間によるものだし!?
どうやらA案を実行するしかないらしいな…!

長谷川議長「では次の議題!反撃の具体的アイデアを!」

葛西「宜しければ散弾銃お貸ししましょうか?」

長谷川議長「ありがたいですけどATフィールドは破れないんじゃないですかね葛西さん!?」

更木「メンドくせえ、さっさと叩っ斬っちまえよ」

長谷川議長「それができたら苦労ありませんよ更木さんん!!!?僕はあなたとは違うんです!?座男陸さん必須なんです!?
アレ?俺死ぬの?」

ゲンドウ「問題ない、全てはシナリオ通りだ」

長谷川議長「問題大ありだからサミット開いてんだろっつか何で原因作ってるオメーが脳内会議に参加してんのおおぉぉ!?」

ダメだコイツらぁぁぁ全っ然役に立たねえぇぇぇ!?

38 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 05:49:28.39 ID:6NSuBMAO
銀時「いくぜェェェ!!!?」
神楽「死ねェダブルマダオォォォ!!!?」

長谷川「え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!?やっぱ完全にまとめて殺す気じゃねーかァァァ!!!?」

ゲンドウ「(本気で見捨てる気か!?)」

長谷川「いやああぁぁ来ないでェェェ!!!?」ジタバタ

ゲンドウ「クッ、邪魔だ!?」ポイッ

長谷川「んがっ!?」

グワシッ

長谷川「!?」

神楽「下がってるねマダオ!」
長谷川「じょ…嬢ちゃんっ!?やっぱり助け」
神楽「ホァッチョオォォォ!!!!」ブンッ!!!!

長谷川「いいいいい!?」ヒューン
ゴロゴロゴロゴロゴロ…

ミサト「ぶん投げた」

綾波「お帰りなさい」

長谷川「た、だい…ま…」ガクッ


銀時「…」グッ…グググッ…

ゲンドウ「…残念だったな。あの男を囮に私を倒す気だったのだろうが」

銀時「…ククク…」

ゲンドウ「何がおかしい」

銀時「なーに、こうも目論見通りにハマってくれるとなァ」

ゲンドウ「…?負け惜しみを…」

グググ…ズリズリズリズリッ

ゲンドウ「なっ!?」

銀時「“手も足も出ないフリ”はお気に召したかよ?
さーてそろそろ本番だ」

銀時「とくと拝ませてやんよ…侍魂ってヤツをなァァ!!!!」

39 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 05:50:12.30 ID:6NSuBMAO
ゲンドウ「ぐ…!?なっ…!?」ギリギリギリ…

ATフィールドは発生している…!それなのに!?
お、抑えきれない!?

銀時「ホレホレ邪魔者はすっこんでな!ガチガチの本命、ヒロインのお通りだぜ…!」
ゲンドウ「!?」

ダッ!!

銀時「行けェアスカァ!」

神楽「さっさとあの寝坊助たたき起こしてくるネっ!!」

ゲンドウ「セカンド!?」

アスカ「…!」タタタタタタ…!

40 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 05:52:17.69 ID:6NSuBMAO



《回想・セントラルドグマ到着前》

リツコ「司令はもう、人間を捨てているわ。アダムを自分の身体に取り込んでいる」

ミサト「それって…」

リツコ「人型サイズの使徒と戦うと思って頂戴。それも生身でね」

綾波「…」

新八「ってことは、あのバリアも」

リツコ「ええ。あなた達の強さは常軌を逸しているけど…それでもエヴァなしでATフィールドを破るのは不可能に近い。
それにシンジ君も今のままでは危険よ。エヴァに取り込まれた状態が続けば、人のカタチを失う恐れもあるわ。
何とかして彼の意識を取り戻さないと」

銀時「んで、策は?俺たちにどうしろってんだ?」

リツコ「…作戦はこうよ。
あなた達が碇司令と戦っている間に、別の人間が横をすり抜けてエヴァ初号機へ。
初号機に到達後シンジ君に呼びかけ、目覚めさせる」

ミサト「ちょっ…そんなの作戦なんて呼べるの!?」

リツアス綾「「「…いやアンタが言うな」」」

ミサト「」

41 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 05:53:14.65 ID:6NSuBMAO
ミサト「」メソメソ

神楽「ドンマイ」ポンポン

リツコ「今の初号機は外部からの信号、操作を全く受け付けないわ。
もし反応があるとしたら他でもない…心じゃなくて?」



アスカ「それ、アタシにやらせて」

綾波「私も行く」

新八「二人とも…」

リツコ「そうね…。
アスカ、あなたにお願いするわ。レイは駄目よ」

綾波「何故ですか」

リツコ「あなたの魂を取り込む事は、碇司令の目的の一つだから。あなたが捕まればサードインパクトの可能性が更に高まってしまう」

綾波「…」

リツコ「本当ならあなたには上に残ってほしいんだけど…シンジ君を迎えに行きたいんでしょう?」

綾波「…」

アスカ「お願い…譲って、レイ」

リツコ「碇司令の意識をひきつける囮と思って」

綾波「…わかり、ました」

リツコ「ありがとう…」

ミサト「アスカ…気をつけてね?」

アスカ「任せときなさいよ。いざとなったら初号機よじ登って、エントリープラグに乗り込んでやるわよっ!」




42 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 05:58:18.12 ID:6NSuBMAO
銀時「ギャハハハハ!残念だったなァ!
こっちゃハナっからお前なんざ二の次なんだよ!」

ゲンドウ「は、離れろぉっ!?」キィィンンン!!
銀時「っと!」

ゲンドウ「ぬうっ!」

ガォンンッ

ミサト「腕が!?アスカよけてっ!?」

アスカ「っ!」

ガシィッ

アスカ「…!?」

新八「やらせない…!」
星海坊主「残念、だったなっ!」

アスカ「二人とも!?」
新八「アスカちゃん早くシンジ君をっ!」
星海坊主「止まるな!行け小娘ェッ!」

アスカ「ダンケ…!」ダッ

ゲンドウ「ま、待てっ!!!?」


「んーでもって、だ」

ゲンドウ「っ!?」

銀時「向こうに手ェ伸ばしたら本体はどうやって守るんだ?あ?」ニタッ

バキィィッッ!!!!

ゲンドウ「ぶふっ!?」

43 名前:ゲゲンドウて何だゲンドウです[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 06:00:58.74 ID:6NSuBMAO
しまっ…!?

銀時「ほーれ、早いとこバリア張らねーでいいのかよ」トントン

ゲンドウ「ぐ…ぐぐ…」

キィィン…

銀時「遅ェ」ヒュンッ

ゲンドウ「!?」

ミサト「み、見えない!?」

銀時「スタンドの御利用はァッ!!」

ボゴォッッッ!!!!

ゲンドウ「ぐがっ…!?」

え、ATフィールドを…!?

銀時「」シュンッ

リツコ「速過ぎる!?もう後ろに…!?」

手、手を…かざす間も……な…

銀時「計画的にィィィ!!!!!!!!」

ドッゴオォォッッ!!!!

ゲンドウ「ぐ…ぼ……っ…!?」

ドオッ ドサッ…



ゲンドウ「」

銀時「………。

んなやっすい壁で守れるモンなんざ、たかが知れてらァ。
本物の、魂込めた侍の一刀は防げねーよ」

44 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 07:59:22.42 ID:6NSuBMAO
ミサト「か…勝った…!勝っちゃった!
ぃよっしゃあーっ!スゴいわ銀さんっ!?」

リツコ「…ふぅっ…」

星海坊主「おいしいところを譲っちまったな」

リツコ「あの、傷の具合は」

星海坊主「あ?問題ねーよ。もうふさがってる。この程度日常茶飯事だ」

ミサト「(…床にクレーター出来てるんだけど)」

銀時「オイオイおめーら、まだ安心するのは早えーだろ。
シンジのほうはどうなんだ?」

ミサト「あ…!?そうだったわ!アスカは……

ええっ!?」

綾波「どう、して」

45 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 08:01:08.81 ID:6NSuBMAO
《初号機足元》

アスカ「ハァッ…ハァッ…!

シンジぃぃぃっ!!」

みんながアンタのこと待ってる!アンタの帰りを待ってんのよ!だから…!

初号機『…』

アスカ「さっさと目ェ覚ましなさい!帰ってくんのよ!シンジ!

…!?キャアッ!?」ドォッ



アスカ「痛……何で…!?何でよ!?」



初号機『…』キィィンン…



ミサト「…初号機がATフィールドを!」

リツコ「初号機がアスカを拒絶した!?」

新八「赤木さん、何が起こってるんですか!?」

リツコ「…シンジ君…あなた戻りたくないの…!?それとも…」


ドクン…

アスカ「…違う…シンジじゃない…。

シンジの、お母さん…?」

リリス『…』
初号機『…』スッ

ずぶっ
ずぶずぶずぶぶぶぶぶっ


ミサト「融合が!?」

リツコ「始まってしまった…!」

アスカ「待って!シンジを返して!?返してっ!?」

46 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 08:02:40.03 ID:6NSuBMAO
星海坊主「チッ!こうなりゃ力づくだ!手伝え!」

銀時「どうすんだよ!?」

星海坊主「当初の予定通りだ!アレをブッた斬って中身ほじくり出す!」

銀時「なかなか休ませてくれねェなァおい…!」


ザオンッッ

銀時「…!?」

ブシャァァァッ…


銀時「」グラッ

47 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 08:04:54.47 ID:6NSuBMAO
星海坊主「な…」
新八「!?」
神楽「銀ちゃぁぁぁんん!!!?」


ゲンドウ「…残念、だったな…。
ユイは…シンジを手放すつもりはないそうだ…!」ユラリ

銀時「…ってめ……ぐはっ…」

アスカ「(あれってATフィールドの刀!?アタシがやった!?)」
銀時「今度は13㎞かよ…銀は俺一人でたくさんだっつーのに…っ」

ミサト「ゆってる場合じゃないでしょ銀さんっ!?」

ガキィッン!

星海坊主「くたばり損ないが…」ギリギリギリ…

ゲンドウ「言った、はずだ…この身体は…」
シュルンッ
ゲンドウ「既に使徒と変わらんと…」

星海坊主「チッ…再生能力かよ」

ゲンドウ「そして…もうこれ以上お前達に煩わされるつもりはない」

キィィィィィンンンンン…!!!!!!!!

ドォッ

星海坊主「ぐ!?こいつぁ!?」
神楽「う、動け…ないアル……」
新八「め、メチャクチャ強力なバリア!?」
ミサト「(ち、近づくこともできない!!)」

ゲンドウ「もう時間はない…レイの魂を持って、サードインパクトを発動させる!」

リツコ「あなたって男は…!?」

綾波「…嫌…いや…!?」

ミサト「れ、レイ!?逃げてっ!?」

ゲンドウ「逃がさん…!」



?「んまい棒…鎖羅魅!」ドフッ!

48 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 08:10:02.21 ID:6NSuBMAO
ゲンドウ「っ!?」

新八「煙幕!?つか今の声って」

?「ワオォォン!」

シュタッ ヒョイッ

綾波「っ!?」
定春「ワンッ!!」
綾波「定、春…!」

神楽「でかしたネ定春ぅ!」

?「ふむ、ずいぶんと派手にやられたな銀時」

銀時「おまっ…」

桂「詳しい状況はわからんが、なにやら厄介なことになっているではないか」

銀時「ヅラァ!?」

桂「ヅラじゃない桂だ」

49 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 08:12:02.56 ID:6NSuBMAO
ゲンドウ「犬ごときが…邪魔をするな!!!?」

ガオンッ

定春「ガルルルル…!

ワギャアッ!!!?」

ガキィン

ゲンドウ「!?」

ミサト「うそっ!?防いだ!?」

星海坊主「(ありゃあ…そうか!攻めの狗神の!)」

?「良かった、どうやら間に合ったみたいだね。
定春君、下がって。彼女を頼むよ」

ゲンドウ「どけ…どけェ!!」

?「…」スッ

キィィンンン!!!!

アスカ「ATフィールド!?」

?「ふふ…駄菓子はいいねえ。駄菓子は心を潤してくれる。リリンが産んだ文化の極みだよ」

50 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 08:13:04.79 ID:6NSuBMAO
カヲル「ほぅふぁんひはいはい?ほーひゅーあふははんふふぇーあん?」サクサク



アスカ「…あの…
口ん中のもの片付けてからにしてくんない?何言ってるか全然わかんないわ」

カヲル「…」サクサクサクゴクン

カヲル「そう感じないかい?惣流・アスカ・ラングレーさん?」ケプ

アスカ「口のまわり拭きなさいよ」

51 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 08:15:50.46 ID:6NSuBMAO
綾波「…あなた、誰」

カヲル「僕はカヲル。渚カヲル。
本当なら君達と同じ仕組まれた子供…チルドレンとしてここに来るはずだったんだけど…。
まあ、もうシナリオは大きく歪んでしまったからね。第拾七使徒タブリスって言えばわかりやすいかな?」ニコ

!?

カヲル「ちなみに…あの彼の左手の本来の持ち主。第壱使徒アダムの生まれ変わり」ニコニコ

!!!?

銀時「いつつ…おいヅラ、オメー何でこんなとこにいんだよ…」

桂「ヅラじゃない桂だ。
…実は、エリザベスがまた行方知れずになってしまってな。
あちこち探し回っていたのだが…偶然知り合ったあちらのカヲル殿から、第三新東京市ならば見つかるだろうと聞いて足を運んでみた次第だ」

ミサト「」
リツコ「」

桂「まったく、いざ来てみれば戦の最中ではないか。幸い…」

定春「ワォン!」

桂「定春君が案内してくれたおかげでここまでたどり着けたがな、フッ」

ダダダダダダ…

ミサリツ「「何してくれてんだテメェェわあああ!!!?」」ドゴドゴォッ

桂「ぐぼあっ!?」ズサー

52 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 08:19:59.88 ID:6NSuBMAO
ミサト「立てやロン毛!てめーこの土壇場で使徒連れてくるとか何考えてんだ、ああ!?」

リツコ「ここまで必死こいて戦ったの全部無駄にする気かコラァ!?」

カヲル「あのー」

桂「お、落ち着けご婦人方!窮地を救った相手を足蹴にするとはあまりに…」

ミサト「うるっせーよ!?オメーが人類全部を窮地に陥れてんだよバーカ!?」

桂「バカじゃない桂だ!?」

カヲル「えと、二人とも?
とりあえず心配しているようなことにはならないから大丈夫。
むしろ…協力できると思うよ」

ゲンドウ「…」

カヲル「彼のおかげで、ね」

ゲンドウ「…。第拾七使徒…老人たちの切り札か」

カヲル「はじめまして碇司令。その左手返して、って言ったら返してくれる?」

ゲンドウ「…」

カヲル「…だよね。
どう?敵の敵は味方、ってことで」

ミサト「…。使徒を信じろっての?」

カヲル「うん」ニコリ

53 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 08:35:55.54 ID:6NSuBMAO
桂「カヲル殿、シトタブリスとは何だ」ムク

カヲル「ああ、気にしないで桂さん。勝手につけられたあだ名みたいなものさ」

桂「カヲル殿も不本意なあだ名をつけられているのか…気の毒に」

新八「…あの銀さん、さっきから何か…違和感あるんですけどあの二人」

銀時「全くだな新八君」

神楽「中の人も大変アル」

桂「ときに銀時、お前達こそ何故ここに。長谷川さんは何故ダークサイドに堕ちてしまったのだ?」

ゲンドウ「…」

長谷川「あのヅラっち、俺こっち」

桂「ヅラっちじゃない桂……長谷川さんが二人だと!?」

新八「いや違いますから。おんなじマダオでもあっちはシンジ君のお父さんですから」

長谷川「さり気なく同じマダオとかやめてくんない」

リツコ「…使徒タブリス、あなたの目的は何?」

桂「シトタブリスじゃないカヲル殿だ」

ミサト「うるせーよ黙れロン毛」

桂「ロン毛じゃない桂だ!」

カヲル「もちろんサードインパクトだったんだけど、どうも事情が変わってきているからね…。
ひとまず彼を止めることかな」

銀時「つかオメーなんなの。
何かヅラとのやりとり聞いてるとフワッフワして落ち着かねーからしゃべんねーでほしいんだけど?」

カヲル「酷いこと言うねお兄さん」

アスカ「なにこのグダグダ感」



ゲンドウ「」イライラ

54 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 08:40:40.21 ID:6NSuBMAO
ゲンドウ「…今更現れたところで無駄だタブリス。既にリリスはユイを受け入れた」

カヲル「そのようだね」

ゲンドウ「間もなくサードインパクトが始まる…自らのカタチを失わずにいられるのはアダムたる私だけだ!」



カヲル「うん、それなんだけど」

ゲンドウ「…?」

カヲル「さっきからずーっと気になってたんだけどさ…まったく起こる気配がないんだ。

…サードインパクト」

55 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 08:41:53.78 ID:6NSuBMAO


ミサト「えっ」

リツコ「えっ」

綾波「…」

アスカ「なにそれこわい」



ゲンドウ「…なん、だと」

カヲル「初号機に取り込まれてるパイロット…碇シンジ君?
何ていうか…彼の心はまるで鋼のように頑健だね。
賞賛に値するよ」

アスカ「…どういうことよ?」

カヲル「『凄い』ってことさ」

56 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 08:43:15.56 ID:6NSuBMAO
《???》

アレ?何だコレ…空が透明だ

アレ?透明なのは僕じゃねーか

アレ?何で僕透明になってんの?

…アレ?こんなん前にもなかったっけ?アレ?


…よくわかんないや…

なんか…眠い……

定ラッシュ…僕はもう疲れたよ…

もう…

57 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 08:43:50.94 ID:6NSuBMAO
シンジ…シンジ…


「…」


シンジ…

今までよくがんばったわね

でも、もういいの

あなたはもう、戦わなくていいのよ

さあ

もう一度私の中にいらっしゃい

私の中でゆっくりと眠りなさい

私とひと
シンジ「ちょ、うるっさい」

58 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 08:45:26.71 ID:6NSuBMAO


えっ

シンジ「あの、勘弁してくれませんか。ホント…眠いんで」

え、あの…ええ…

だから、私の中でゆっくりと眠りなさいってのを言おうと

シンジ「いや、言われなくても寝るから」

あ、そう…ごめんね

シンジ「ったく今何時だと思ってんのホントに…」




………

………………

あの、シンちゃん?

なんか全然私と一つになる感じがしないんだけど…

全然…シンクロとか…

シンジ「zzz……」

ねえ何で精神世界で二度寝!?どんだけ図太いの!?ちょっとスゴくない!?

59 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 08:45:52.83 ID:6NSuBMAO
おかしい

おかしいわよこの状況

本当なら私とひとつに解け合ってそれはとてもとても気持ちのいいことになるはずなのに

一向に解けだす気配も見せないってどういうこと?

急がないと時間がないっていうのに

外も騒がしいし…

…やり方がまずいのかしら

そうね、シンジもお年頃だしもっとお色気路線で…


シンジ「zzz……」


シンジ…

シンジ「んぅ…」

シンジ…

シンジ君…シンジ君…

シンジ「またかよ…今度はなに…?」

ミサト『…シンジ君』

シンジ「ミサトさん…?」

60 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 08:47:03.45 ID:6NSuBMAO
ミサト『ねえシンジ君、私と一つになりたい?心も体も一つになりたい?
それはとてもとても気持ちいいことなのよ』

シンジ「…」

ミサト『いいのよ…私はいつだっていいの』

シンジ「こっちはよくねーよ。三十路にリーチかかってるくせして朝っぱらから発情してんな馬鹿。
すぐに風呂入って酒飛ばせ」

61 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 08:47:29.63 ID:6NSuBMAO
アスカ『ほらぁバカシンジ。私と一つになりたくない?心も体も一つになりたくない?
それはとてもとても気持ちのいいことなんだからさぁ…』

シンジ「…」イライラ

アスカ『この私が言ってんのよ。さっさと来なさいよ…』

シンジ「オメーはやっすいエロ展開で人気取るの止めろって何度言やわかるんだ馬鹿。
さっさと矢吹先生に謝ってこい」

62 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 08:48:23.11 ID:6NSuBMAO
綾波『碇君、私と一つになりたい?それは、とてもとても気持ちいいことなのよ。碇君』

シンジ「ほらァ!二人が路線迷い猫オーバーランしてっから綾波まで真似しちゃったじゃねーか!
ダメだよあの馬鹿二人の真似しちゃ!?シンちゃん終いにゃ怒るよっ!?」イライライラ

63 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 08:49:27.63 ID:6NSuBMAO
私と一つになりたい?

心も体も一つになりたい?

とてもとても気持ちいいことなのよ

ほら、安心して

心を解き放っ

シンジ「うるっせェェェェェェ!!!!!!!?」
モモパーンッ!!!!

ユイ「いったあああぁぁぁ!!!?」



65 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/09/17(金) 08:59:17.16 ID:6NSuBMAO
お登勢「さ、今日は店じまいだよ」

キャサリン「次ハイツニナルカワカンネーケドナ」

お登勢「…なに?まだ完結しないのかって?そんな事ァ>>1のバカに聞いとくれ」

キャサリン「携帯ノメモ帳使イ切ッテ消サナイト続キ書ケナイラシイデスヨ」

お登勢「フン、何とも間の抜けた話だねェ」

キャサリン「ソウイウ事ダカラ、チョット私ノタバコ買ッテキナ」

お登勢「客にパシらせんな馬鹿」


また寝落ちかましてすいませんでした

あと二話くらいで完結予定です

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