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唯「唯はすごいよ誰ともあうよ」おまけ
唯「唯はすごいよ誰ともあうよ」前半
からの没ルート(未完)です。
からの没ルート(未完)です。
190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 14:49:49.61 ID:YMje7xMa0 [38/77]
唯「これって…どれ?」
梓「とぼけないでください!澪先輩となにしてたんですか!?」
唯「は?」
梓「なんか話してじゃないですか!ベッドの中でとか…それにお金渡してたし」
唯「…見てたんだ」
梓「……」
うかつでした。
まさか近くにあずにゃんがいただなんて。
梓「唯先輩…ちゃんと説明してください」
梓「澪先輩となにしてたんですか?」
唯「…別に」
梓「だからとぼけないでください!!」
唯「……はぁ、なんでかな~」
193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 15:03:12.69 ID:YMje7xMa0 [39/77]
梓「えっ…?」
唯「なんであずにゃんはそうなのかなぁ?」
梓「そうなのって…どういう意味ですか」
唯「どうしていちいち私のプライベートに首突っ込んでくるの?いい加減ウザいんだけど」
梓「ウザ…ッ!?」
梓「だ、だって私は唯先輩の恋人なんですよ!?それぐらい知る権利があってもいいじゃないですか!!」
唯「恋人だからってなんでもしていいの?迷惑なのになんでもしていいの?」
梓「それは…」
唯「ねえ、私あずにゃんのせいで疲れてるんだよ?」
唯「いっつも夜遅くまでメール送ってきてさぁ、なんなの?嫌がらせ?」
梓「ち、違います!私はただ唯先輩と少しでも一緒の時間を過ごしたくて…」
唯「ねえ…それが迷惑だって言ってるんだよ!!!」
梓「っ!?」
私が大声をはりあげるとあずにゃんは一瞬ひるみました。
さらに私はあずにゃんのむなぐらを掴みあげ、怯えてるあずにゃんを睨みつけます。
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 15:14:00.18 ID:YMje7xMa0 [40/77]
梓「ゆ、唯先ぱ…」
唯「ほんとにあずにゃんは鬱陶しいね…!」
唯「邪魔なんだよ!!」
梓「ひっ…」
そのままあずにゃんを地面へ投げつけました。
倒れこんだあずにゃんは、なにが起こったのかまだ分からないような顔をしています。
唯「あずにゃん、なんで私が怒ってるのか分かる?」
梓「あっ…あぁ…」
唯「ねえ、分からないの?」
梓「い、いやっ…」
唯「聞いてるの?あずにゃん」
唯「ねえ…ねえってば!!」
バチンッ!、と大きな音がしました。
私があずにゃんのほほに平手打ちをした音です。
200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 15:23:50.81 ID:YMje7xMa0 [41/77]
梓「にぎゃっ!?」
唯「ほら、答えなよあずにゃん!!」
バチンッと一発、さらにもう一発。
あずにゃんに平手打ちをしました。
梓「いやぁっ!!やめでっ!!」
唯「答えてって言ってるでしょ!!?」
私は大声で叫ぶと
あずにゃんのお腹におもいっきり蹴りを食らわせました。
梓「おごえぇ……っ」
唯「痛い?あずにゃん」
唯「痛いよね」
唯「でも殴ってる私はもっと痛いんだよ?苦しんだよ?」
嘘です。
超楽しいです。
206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 15:39:10.60 ID:YMje7xMa0 [42/77]
梓「はぁ…はぁ…」
梓「あがっ…」
唯「どうしたの?体調が悪そうだね」
梓「うぎっ…ぁっ…」
あずにゃんは何か言いたそうでしたが、
さっきの蹴りが効いてるせいでうまく話せないみたいです。
お腹をおさえ苦痛の表情を浮かべ、
目からは涙が出ています。
唯「あはははっ!これは断罪だよあずにゃん!!」
唯「断罪なんだよっ!!」
唯「あずにゃんみたいな人間はこうでもしないと分からないんだ!!」
そう言うと私はあずにゃんに再び暴力を振るいました。
殴る蹴るはもちろん、あずにゃんが背負っていたむったんをも使ってボコボコにしてやりました。
これはすごいです。
すごい楽しいです。
日ごろのストレスがかなり解消されます。
210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 15:48:48.49 ID:YMje7xMa0 [43/77]
梓「ひぎっ!?いぎゃあぁっ!!」
唯「あはははっ!あずにゃんの小さな体なら私でも簡単に壊せそうだよ!!」
梓「も、もうや゛め゛て゛ぇ…」
唯「はぁ?なにを言ってるの?」
梓「はっ…はっ…」
梓「どうして…私は先輩のこと愛してるのに…」
梓「なのになんでこんなこと…」
唯「私のこと愛してるの!?嬉しいよあずにゃん!!」
私はまたむったんであずにゃんを叩き始めました。
梓「にぎゃあぁぁああっ!!」
唯「私も愛してる!!愛してるよあずにゃん!!」
唯「私の愛を受け取って!!」
自分でも何を言ってるのか分かりません。
ただあずにゃんを痛めつけるのが楽しくて楽しくて。
梓「があっ…」
梓「あ…い…?」
214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 15:54:14.60 ID:YMje7xMa0 [44/77]
唯「そうだよ!これは愛だよ!!」
唯「愛してるからこんなことしてるんだよ!!」
梓「そう…なんですか…」
唯「あずにゃん?」
梓「だったら…もっと叩いて…ください」
唯「は?」
梓「唯先輩の…愛……もっと受けたいです」
梓「私だけ…私だけを叩いてください!!」
梓「もっと先輩の愛が欲しいです!!」
叩きすぎたせいで、とうとうあずにゃんがおかしくなりました。
梓「叩いて!!それで先輩が喜ぶなら本望です!!」
216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 16:02:36.05 ID:YMje7xMa0 [45/77]
どうやら彼女は本気のようです。
なら私もそれに応えましょう。
なんて素敵なサンドバッグなんだろう。
立ち上がったあずにゃんを私はむったんで追い込みます。
唯「あははははは!!楽しいねあずにゃん!!」
梓「はいっ!おごっ…」
梓「た、楽しいです!!」
唯「私が人前でこんなはしゃぐなんてあずにゃんだけだよ!!」
梓「本当ですか!?うれ…いぎゃっ!?」
梓「…う、嬉しいです」
唯「あずにゃん大好きー!!」
梓「ありがとうございまーーーすっ!!」
私はむったんを水平にしてそのままあずにゃんの顔面へとフルスイングしました。
梓「めぎゃっ!?」
すっごい爽快感…
220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 16:14:15.31 ID:YMje7xMa0 [46/77]
あずにゃんはそのまま倒れてしまいました。
鼻はへし曲がって、口は血だらけ。
前歯も折れています。
目は白目をむいて完全に気絶していました。
唯「幸せそうだねあずにゃん…私も満足したよ」
そう、これはもう暴力ではないのです。
私とあずにゃんの愛を確かめ合っただけなのです。
今までただのウザい子だと思っていましたが…彼女にはとんでもない才能がありました。
それはサンドバッグの才能です。
こんなに叩いて楽しいサンドバッグは生まれて初めてです。
見直しました。
彼女は再評価できます。
ちょっと好きになったよ、あずにゃん。
私はあずにゃんの鞄に入ってる財布からお金を抜き取ると、その場を去りました。
唯「ちぇ、たった2000円しかないや」
224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 16:25:44.50 ID:YMje7xMa0 [47/77]
私は家に帰りました。
いつもなら憂がいるだけで嫌になるんですが、
今日はそれ以上に楽しい事だらけだったので気にしません。
唯「ただいま~♪」
憂「おかえりお姉ちゃんっ!」
唯「憂、お小遣いあげる」
憂「え?」
唯「はい100円」
憂「ど、どうしたの急に?」
唯「えへへ、今日は気分がいいの」
憂「お姉ちゃん…!」
憂「私、この100円一生の宝物にするね!!」
憂は私のあげたものならなんでも喜ぶバカな子です。
バーカバーカ。
230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 16:38:33.38 ID:YMje7xMa0 [48/77]
その日の夜、私は自分の部屋でまた和ちゃんが仕掛けた盗聴器を発見しました。
しかも今日は超小型のCCDカメラまであります。
もちろん全部破壊しました。
唯「はぁ…」
一人ベッドでリラックスする時、それが一日で一番幸せな時間です。
そうして今日あったことを思い出します。
今日は色々ありました。
金、セックス、暴力。
素晴らしい一日です。
久しぶりに楽しめました。
唯「明日も楽しいといいなぁ…」
そのまま目をつむり、私は眠りにつきました。
266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 20:06:20.62 ID:YMje7xMa0 [50/77]
翌日
梓「おはよう…」
純「あっ、おはようあず…」
純「!?」
純「ど、どうしたのその怪我!!」
梓「あぁこれ?階段から落ちて…」
純「階段から落ちてそんな包帯だらけになるの!?腕だって折れてるじゃん!!」
梓「高いところから落ちたから…」
純「うわ~…痛そう」
梓「…それより純、その髪なに?」
純「え?これ?」
純「へへー、実はストパーかけてみたの」
271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 20:13:51.86 ID:YMje7xMa0 [51/77]
梓「なんで?」
純「だって唯先輩が癖毛いやだっていうからさ、今度はこっちでチャレンジしてみようかなって」
梓「…どういうこと?」
純「私、もう一回告白してくる」
純「今度こそ成功させるんだから!」
梓「…ふーん、がんばれば?」
純「なに、反応薄いなー」
梓「別に…」
梓(バカな純…いくら告白したって無駄なのに)
梓(だって唯先輩は私のことを愛してるんだから)
梓(この怪我だって、二人の愛の証…)
梓(私たちの愛は誰にも邪魔できないんだよ!!)
梓「ふふっ…」
純「梓…なんか笑い方気持ち悪いんだけど…」
270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 20:13:26.59 ID:KaiZLAhF0 [3/3]
参考画像を
272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 20:18:56.81 ID:YMje7xMa0 [52/77]
>>270
275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 20:26:45.06 ID:YMje7xMa0 [53/77]
お昼休みです。
私はさわちゃん先生に呼び出されて職員室に来ています。
さわ子「じゃあ、進路調査票ちゃんと書いておいてね」
唯「はーい…」
さわ子「マジメに書くのよ」
唯「分かってるよ、さわちゃん」
さわ子「…それにしても、唯ちゃんはモテモテね」
さわ子「この前も告白されたんですって?」
唯「……」
さわ子「いいわねぇ…若い子は」
唯「……」
さわ子「でも…唯ちゃんの魅力に一番早く気づいたのは私だけどね」
さわ子「そうでしょ?唯ちゃん」
唯「…はい」
278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 20:39:10.32 ID:YMje7xMa0 [54/77]
先生と初めて会ったのは一年の入学式のとき。
先生は最初、私に優しく接してくれました。
高校は大変だから、色々アドバイスをしてあげるって言って。
けど気づいたらホテルに連れ込まれていました。
そこで私は先生に…無理やり犯されました。
それ以来、先生には逆らえない状態です。
さわ子「最近遊んでくれないのね」
唯「忙しいんで」
さわ子「あっそ…まぁ受験だからしょうがないか」
唯「……」
さわ子「もう行っていいわよ」
唯「…失礼しました」
先生といる時間は、とても長く感じます。
そして苦痛です。
正直、今の私の人格は先生が形成したと言っても過言ではありません。
あの日さえなければ私は…
280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 20:44:42.18 ID:YMje7xMa0 [55/77]
唯「……」
純「あ、あの…唯先輩!」
唯「…え?」
後から声がしました。
振り向くとそこには見知らぬ女の子がいました。
唯「だれ…?」
純「私ですよ!鈴木純です!」
唯「モ…純ちゃん?」
純「はい!」
驚きました。
髪型がかなり変わっていたので。
純「ストパーかけてみたんですけど…どうですか?」
唯「わぁ!すっごくかわいいよ!!」
281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 20:50:01.47 ID:YMje7xMa0 [56/77]
純「あ…やっぱりこっちの方が好きなんですね」
唯「髪さらさら~!純ちゃんじゃないみたい!!」
純「そう言われると複雑です…」
確かにストレートの純ちゃんはかわいいです。
けどムカつきます。
これは癖毛の私に対するあてつけでしょうか?
純「あの…唯先輩」
唯「なに?」
純「お弁当作ったんですけど…よかったら食べてもらえませんか?」
唯「お弁当?純ちゃんが?」
純「は、はい!」
唯「へー!見せて見せて!」
純「どうぞ…」
286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 20:59:27.15 ID:YMje7xMa0 [57/77]
元モップから手渡されたお弁当は、普通のお弁当でした。
これといって特徴のない、本当に普通のお弁当です。
形がいびつな具もあるけど、一生懸命作ったという情熱が伝わってきます。
唯「すごいね、純ちゃん!」
純「あ、ありがとうございます!」
唯「えいっ!」
元モップを褒めた後、私は手渡されたお弁当を数メートル先のゴミ箱へと放り投げました。
お弁当はキレイな弧を描いて飛んでいます。
そして見事ゴミ箱の中に入りました。
ナイッシュー私!
元モップは呆然とした表情でゴミ箱をみつめています。
私のコントロールが精密だからってそんなに驚かなくてもいいのに。
そのまま私は自分の教室へと向かいました。
292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 21:13:02.62 ID:YMje7xMa0 [58/77]
放課後、今日は部活があります。
今日も部室でお茶会です。
律「梓…その怪我本当に大丈夫なのか?」
梓「はい、平気です」
澪「でもそれじゃあ日常生活に支障が出るだろ?」
梓「もう慣れました」
唯「あはは!あずにゃん前歯欠けてる~!」
唯「面白い顔だね~ムギちゃん」
紬「ほんとね~」
律「お、おい…流石にそれは…」
梓「いいんです、これで」
梓(唯先輩が笑ってる…それだけで幸せなんだから)
唯「ほらあずにゃん、紅茶飲みなよ」
299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 21:19:39.08 ID:YMje7xMa0 [59/77]
梓「え…」
唯「ほらほら~」
梓「あの…あつっ!?」
私は熱々の紅茶を無理やりあずにゃんに飲ませようとしました。
あずにゃんの口の中は傷だらけです。
その傷にあっつい紅茶が染み渡ると思うと笑えてきます。
唯「澪ちゃん、あずにゃんの口手であけて」
澪「え?」
唯(私のこと好きなんだよね?澪ちゃん)
澪「…うん、分かった」
澪「ごめんな梓」
梓「もがががっ」
唯「紅茶投入~♪」
大きく開いたあずにゃんの口に、熱々の紅茶が注がれました。
302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 21:32:37.01 ID:YMje7xMa0 [60/77]
梓「あがyっ!?ごぽっ!!」
紅茶が口に入った瞬間、あずにゃんは紅茶を吹き出してしまいました。
唯「あずにゃんダメだよ、飲み物を粗末にしちゃ」
唯「せっかくムギちゃんが用意してくれたのに」
梓「ごほっ…あぎっ…」
梓「ご、ごめんなさい…」
あずにゃんの苦悶に満ちた表情は最高です。
これを見ると一日幸せになれた気分です。
唯「かわいいね~あずにゃん♪」
梓「ありがとうございます…」
紬「うらやましいな~。唯ちゃんに可愛がられるなんて」
澪「あ、あぁ…」
律「……」
今日はその後、学校が終わるまでずっとあずにゃんで遊びました。
303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 21:44:46.21 ID:YMje7xMa0 [61/77]
部活も終わったのでまっすぐ家に帰ることにしました。
また憂と顔を合わせなきゃいけないと思うと、憂鬱になります。
憂なんかいなくなっちゃえばいいのに。
私は常日頃そう思っています。
そして、帰ってみると予想外の出来事が起きていました。
憂「あ…お帰りお姉ちゃん」
唯「憂?どうしたの…?」
唯「なんかダルそうだね」
憂「熱が出ちゃって…40度」
なんと憂は風邪をひいてしまったのです。
これは絶好のチャンスです。
弱っているうちにイジメてやりましょう。
唯「ふーん…それより夕飯は?」
憂「あ…ごめん。まだ作ってなくて…」
唯「はぁ?」
307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 21:52:13.60 ID:YMje7xMa0 [62/77]
憂「その…うっかり…」
唯「はぁー?なんでかなー?」
唯「なんで夕飯の支度してないのかなー?」
唯「私を餓死させるつもりなのかなー?」
憂「ご、ごめんなさい…今すぐ…」
唯「早く作ってくれないかなお腹減ってるんだよ!!」
憂「きゃっ!?」
私は鞄を憂にぶつけてやりました。
それだけで憂は倒れてしまいました。
憂「あぐ…うぅ…」
いつも私にベタベタで本当にウザい妹。
私のことみて「かわいいーかわいいー」とか。
どうせかわいいって言ってる自分のことが可愛いって思ってるんでしょ?
あと私と顔がそっくりなのもムカつきます。
もう一人の自分がいるみたいで気味悪いです。
313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 21:59:28.84 ID:YMje7xMa0 [63/77]
唯「ねえ、倒れてないでご飯作ってよ」
憂「う…うん…」
憂は立ち上がりました。
フラフラしています。
40度っていったらそうとう高い熱です。
やーいざまーみろー。
唯「あーお腹すいたなー!このままじゃ死んじゃうなー!」
憂「ま、待ってて…すぐに…」
唯「おっと」
憂「ひゃっ!?」
フラフラ歩いてる憂の足をひっかけてやりました。
憂は正面からバタンと倒れてしまいました。
唯「なにやってるのかなー?早く作らないの?」
憂「う…うぅ…」
憂の鼻からは鼻血がでていました。
唯「わーきったないー。えんがちょー」
320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 22:08:42.02 ID:YMje7xMa0 [64/77]
憂「お姉ちゃん…」
唯「なんでこういう時に働かないの?本当に使えない妹だね」
憂「ごめんなさ…ごほっごほっ」
唯「!?」
唯「ねえ…どういうつもりなのかな?」
憂「え…?」
唯「なんで私の前でせきするの?私に風邪移すつもりなの?」
憂「ち、違うよ…」
唯「嘘はよくないなー。私は憂のお姉ちゃんだから嘘なんて簡単に見破れるんだよ?」
憂「ご、ごめんさい…でも本当に悪気あってやったわけじゃ…」
言い終わる前に私は憂の髪の毛を強く掴みました。
憂「いだっ!?」
唯「いいからそんなところに寝てないで早く作ってよ」
325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 22:19:37.06 ID:YMje7xMa0 [65/77]
憂「いたいっ!痛いよお姉ちゃん!!」
唯「へー叫ぶ元気はあるんだ…」
唯「そもそも誰のせいでこんなにイラついてると思ってるの?憂がご飯作ってないからだよ?」
憂「ごめんなさい…ごめんさいごめんなさいごめんさい!!」
憂は泣きながら私に謝りました。
混乱してる彼女は完全に自分が悪いと思ってます。
いい気味です。
憂「おねがい゛…ゆ゛じでください゛」
唯「はぁ~…そんなのはいいからとっととご飯作ってって言ってるんだけど」
唯「日本語分からないのかな?」
そのまま憂の頭を床に叩きつけました。
唯「あと、ちゃんと血の跡は拭いておくんだよ」
憂「うぅ…」
清々しい、とても清々しいです。
日ごろの恨みが晴らせて本当にすっきりします。
333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 22:32:41.48 ID:YMje7xMa0 [66/77]
しばらくすると憂がご飯を作り始めました。
かなり辛そうです。
私はその姿をアイスを食べながらニヤニヤして見ていました。
憂「お姉ちゃん…お待たせ…」
憂が出来上がった料理を運んできました。
さっきよりもフラフラです。
憂「あっ…」
ガシャン、憂がお盆を落としてしまいました。
憂「あ…あぁ…」
唯「あーあ…」
唯「あーあーあーあー!!」
唯「落としちゃった落としちゃったぁ!!」
340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 22:42:54.82 ID:YMje7xMa0 [67/77]
憂「ごめんなさい…」
唯「……はぁ」
唯「もういいよ憂」
憂「お、お姉ちゃん…?」
唯「お財布の中にいくら入ってる?」
憂「えっと…2万円ぐらい…」
唯「じゃあ全部もらっていくね」
憂「え…」
唯「外食するに決まってるじゃん。分からないの?」
憂「そっか…ごめん、そうだよね」
唯「……」
私は家を出て行きました。
憂のみじめな姿は面白いです。
唯「……」
…でも我に返ってみると、なんだか複雑な気分になりました。
まるで自分がいじめられてるようで。
342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 22:44:28.80 ID:YMje7xMa0 [68/77]
なんかダメだわ
やり直したい
ここで打ち切り
唯「これって…どれ?」
梓「とぼけないでください!澪先輩となにしてたんですか!?」
唯「は?」
梓「なんか話してじゃないですか!ベッドの中でとか…それにお金渡してたし」
唯「…見てたんだ」
梓「……」
うかつでした。
まさか近くにあずにゃんがいただなんて。
梓「唯先輩…ちゃんと説明してください」
梓「澪先輩となにしてたんですか?」
唯「…別に」
梓「だからとぼけないでください!!」
唯「……はぁ、なんでかな~」
193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 15:03:12.69 ID:YMje7xMa0 [39/77]
梓「えっ…?」
唯「なんであずにゃんはそうなのかなぁ?」
梓「そうなのって…どういう意味ですか」
唯「どうしていちいち私のプライベートに首突っ込んでくるの?いい加減ウザいんだけど」
梓「ウザ…ッ!?」
梓「だ、だって私は唯先輩の恋人なんですよ!?それぐらい知る権利があってもいいじゃないですか!!」
唯「恋人だからってなんでもしていいの?迷惑なのになんでもしていいの?」
梓「それは…」
唯「ねえ、私あずにゃんのせいで疲れてるんだよ?」
唯「いっつも夜遅くまでメール送ってきてさぁ、なんなの?嫌がらせ?」
梓「ち、違います!私はただ唯先輩と少しでも一緒の時間を過ごしたくて…」
唯「ねえ…それが迷惑だって言ってるんだよ!!!」
梓「っ!?」
私が大声をはりあげるとあずにゃんは一瞬ひるみました。
さらに私はあずにゃんのむなぐらを掴みあげ、怯えてるあずにゃんを睨みつけます。
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 15:14:00.18 ID:YMje7xMa0 [40/77]
梓「ゆ、唯先ぱ…」
唯「ほんとにあずにゃんは鬱陶しいね…!」
唯「邪魔なんだよ!!」
梓「ひっ…」
そのままあずにゃんを地面へ投げつけました。
倒れこんだあずにゃんは、なにが起こったのかまだ分からないような顔をしています。
唯「あずにゃん、なんで私が怒ってるのか分かる?」
梓「あっ…あぁ…」
唯「ねえ、分からないの?」
梓「い、いやっ…」
唯「聞いてるの?あずにゃん」
唯「ねえ…ねえってば!!」
バチンッ!、と大きな音がしました。
私があずにゃんのほほに平手打ちをした音です。
200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 15:23:50.81 ID:YMje7xMa0 [41/77]
梓「にぎゃっ!?」
唯「ほら、答えなよあずにゃん!!」
バチンッと一発、さらにもう一発。
あずにゃんに平手打ちをしました。
梓「いやぁっ!!やめでっ!!」
唯「答えてって言ってるでしょ!!?」
私は大声で叫ぶと
あずにゃんのお腹におもいっきり蹴りを食らわせました。
梓「おごえぇ……っ」
唯「痛い?あずにゃん」
唯「痛いよね」
唯「でも殴ってる私はもっと痛いんだよ?苦しんだよ?」
嘘です。
超楽しいです。
206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 15:39:10.60 ID:YMje7xMa0 [42/77]
梓「はぁ…はぁ…」
梓「あがっ…」
唯「どうしたの?体調が悪そうだね」
梓「うぎっ…ぁっ…」
あずにゃんは何か言いたそうでしたが、
さっきの蹴りが効いてるせいでうまく話せないみたいです。
お腹をおさえ苦痛の表情を浮かべ、
目からは涙が出ています。
唯「あはははっ!これは断罪だよあずにゃん!!」
唯「断罪なんだよっ!!」
唯「あずにゃんみたいな人間はこうでもしないと分からないんだ!!」
そう言うと私はあずにゃんに再び暴力を振るいました。
殴る蹴るはもちろん、あずにゃんが背負っていたむったんをも使ってボコボコにしてやりました。
これはすごいです。
すごい楽しいです。
日ごろのストレスがかなり解消されます。
210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 15:48:48.49 ID:YMje7xMa0 [43/77]
梓「ひぎっ!?いぎゃあぁっ!!」
唯「あはははっ!あずにゃんの小さな体なら私でも簡単に壊せそうだよ!!」
梓「も、もうや゛め゛て゛ぇ…」
唯「はぁ?なにを言ってるの?」
梓「はっ…はっ…」
梓「どうして…私は先輩のこと愛してるのに…」
梓「なのになんでこんなこと…」
唯「私のこと愛してるの!?嬉しいよあずにゃん!!」
私はまたむったんであずにゃんを叩き始めました。
梓「にぎゃあぁぁああっ!!」
唯「私も愛してる!!愛してるよあずにゃん!!」
唯「私の愛を受け取って!!」
自分でも何を言ってるのか分かりません。
ただあずにゃんを痛めつけるのが楽しくて楽しくて。
梓「があっ…」
梓「あ…い…?」
214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 15:54:14.60 ID:YMje7xMa0 [44/77]
唯「そうだよ!これは愛だよ!!」
唯「愛してるからこんなことしてるんだよ!!」
梓「そう…なんですか…」
唯「あずにゃん?」
梓「だったら…もっと叩いて…ください」
唯「は?」
梓「唯先輩の…愛……もっと受けたいです」
梓「私だけ…私だけを叩いてください!!」
梓「もっと先輩の愛が欲しいです!!」
叩きすぎたせいで、とうとうあずにゃんがおかしくなりました。
梓「叩いて!!それで先輩が喜ぶなら本望です!!」
216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 16:02:36.05 ID:YMje7xMa0 [45/77]
どうやら彼女は本気のようです。
なら私もそれに応えましょう。
なんて素敵なサンドバッグなんだろう。
立ち上がったあずにゃんを私はむったんで追い込みます。
唯「あははははは!!楽しいねあずにゃん!!」
梓「はいっ!おごっ…」
梓「た、楽しいです!!」
唯「私が人前でこんなはしゃぐなんてあずにゃんだけだよ!!」
梓「本当ですか!?うれ…いぎゃっ!?」
梓「…う、嬉しいです」
唯「あずにゃん大好きー!!」
梓「ありがとうございまーーーすっ!!」
私はむったんを水平にしてそのままあずにゃんの顔面へとフルスイングしました。
梓「めぎゃっ!?」
すっごい爽快感…
220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 16:14:15.31 ID:YMje7xMa0 [46/77]
あずにゃんはそのまま倒れてしまいました。
鼻はへし曲がって、口は血だらけ。
前歯も折れています。
目は白目をむいて完全に気絶していました。
唯「幸せそうだねあずにゃん…私も満足したよ」
そう、これはもう暴力ではないのです。
私とあずにゃんの愛を確かめ合っただけなのです。
今までただのウザい子だと思っていましたが…彼女にはとんでもない才能がありました。
それはサンドバッグの才能です。
こんなに叩いて楽しいサンドバッグは生まれて初めてです。
見直しました。
彼女は再評価できます。
ちょっと好きになったよ、あずにゃん。
私はあずにゃんの鞄に入ってる財布からお金を抜き取ると、その場を去りました。
唯「ちぇ、たった2000円しかないや」
224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 16:25:44.50 ID:YMje7xMa0 [47/77]
私は家に帰りました。
いつもなら憂がいるだけで嫌になるんですが、
今日はそれ以上に楽しい事だらけだったので気にしません。
唯「ただいま~♪」
憂「おかえりお姉ちゃんっ!」
唯「憂、お小遣いあげる」
憂「え?」
唯「はい100円」
憂「ど、どうしたの急に?」
唯「えへへ、今日は気分がいいの」
憂「お姉ちゃん…!」
憂「私、この100円一生の宝物にするね!!」
憂は私のあげたものならなんでも喜ぶバカな子です。
バーカバーカ。
230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 16:38:33.38 ID:YMje7xMa0 [48/77]
その日の夜、私は自分の部屋でまた和ちゃんが仕掛けた盗聴器を発見しました。
しかも今日は超小型のCCDカメラまであります。
もちろん全部破壊しました。
唯「はぁ…」
一人ベッドでリラックスする時、それが一日で一番幸せな時間です。
そうして今日あったことを思い出します。
今日は色々ありました。
金、セックス、暴力。
素晴らしい一日です。
久しぶりに楽しめました。
唯「明日も楽しいといいなぁ…」
そのまま目をつむり、私は眠りにつきました。
266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 20:06:20.62 ID:YMje7xMa0 [50/77]
翌日
梓「おはよう…」
純「あっ、おはようあず…」
純「!?」
純「ど、どうしたのその怪我!!」
梓「あぁこれ?階段から落ちて…」
純「階段から落ちてそんな包帯だらけになるの!?腕だって折れてるじゃん!!」
梓「高いところから落ちたから…」
純「うわ~…痛そう」
梓「…それより純、その髪なに?」
純「え?これ?」
純「へへー、実はストパーかけてみたの」
271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 20:13:51.86 ID:YMje7xMa0 [51/77]
梓「なんで?」
純「だって唯先輩が癖毛いやだっていうからさ、今度はこっちでチャレンジしてみようかなって」
梓「…どういうこと?」
純「私、もう一回告白してくる」
純「今度こそ成功させるんだから!」
梓「…ふーん、がんばれば?」
純「なに、反応薄いなー」
梓「別に…」
梓(バカな純…いくら告白したって無駄なのに)
梓(だって唯先輩は私のことを愛してるんだから)
梓(この怪我だって、二人の愛の証…)
梓(私たちの愛は誰にも邪魔できないんだよ!!)
梓「ふふっ…」
純「梓…なんか笑い方気持ち悪いんだけど…」
270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 20:13:26.59 ID:KaiZLAhF0 [3/3]
参考画像を
272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 20:18:56.81 ID:YMje7xMa0 [52/77]
>>270
275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 20:26:45.06 ID:YMje7xMa0 [53/77]
お昼休みです。
私はさわちゃん先生に呼び出されて職員室に来ています。
さわ子「じゃあ、進路調査票ちゃんと書いておいてね」
唯「はーい…」
さわ子「マジメに書くのよ」
唯「分かってるよ、さわちゃん」
さわ子「…それにしても、唯ちゃんはモテモテね」
さわ子「この前も告白されたんですって?」
唯「……」
さわ子「いいわねぇ…若い子は」
唯「……」
さわ子「でも…唯ちゃんの魅力に一番早く気づいたのは私だけどね」
さわ子「そうでしょ?唯ちゃん」
唯「…はい」
278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 20:39:10.32 ID:YMje7xMa0 [54/77]
先生と初めて会ったのは一年の入学式のとき。
先生は最初、私に優しく接してくれました。
高校は大変だから、色々アドバイスをしてあげるって言って。
けど気づいたらホテルに連れ込まれていました。
そこで私は先生に…無理やり犯されました。
それ以来、先生には逆らえない状態です。
さわ子「最近遊んでくれないのね」
唯「忙しいんで」
さわ子「あっそ…まぁ受験だからしょうがないか」
唯「……」
さわ子「もう行っていいわよ」
唯「…失礼しました」
先生といる時間は、とても長く感じます。
そして苦痛です。
正直、今の私の人格は先生が形成したと言っても過言ではありません。
あの日さえなければ私は…
280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 20:44:42.18 ID:YMje7xMa0 [55/77]
唯「……」
純「あ、あの…唯先輩!」
唯「…え?」
後から声がしました。
振り向くとそこには見知らぬ女の子がいました。
唯「だれ…?」
純「私ですよ!鈴木純です!」
唯「モ…純ちゃん?」
純「はい!」
驚きました。
髪型がかなり変わっていたので。
純「ストパーかけてみたんですけど…どうですか?」
唯「わぁ!すっごくかわいいよ!!」
281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 20:50:01.47 ID:YMje7xMa0 [56/77]
純「あ…やっぱりこっちの方が好きなんですね」
唯「髪さらさら~!純ちゃんじゃないみたい!!」
純「そう言われると複雑です…」
確かにストレートの純ちゃんはかわいいです。
けどムカつきます。
これは癖毛の私に対するあてつけでしょうか?
純「あの…唯先輩」
唯「なに?」
純「お弁当作ったんですけど…よかったら食べてもらえませんか?」
唯「お弁当?純ちゃんが?」
純「は、はい!」
唯「へー!見せて見せて!」
純「どうぞ…」
286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 20:59:27.15 ID:YMje7xMa0 [57/77]
元モップから手渡されたお弁当は、普通のお弁当でした。
これといって特徴のない、本当に普通のお弁当です。
形がいびつな具もあるけど、一生懸命作ったという情熱が伝わってきます。
唯「すごいね、純ちゃん!」
純「あ、ありがとうございます!」
唯「えいっ!」
元モップを褒めた後、私は手渡されたお弁当を数メートル先のゴミ箱へと放り投げました。
お弁当はキレイな弧を描いて飛んでいます。
そして見事ゴミ箱の中に入りました。
ナイッシュー私!
元モップは呆然とした表情でゴミ箱をみつめています。
私のコントロールが精密だからってそんなに驚かなくてもいいのに。
そのまま私は自分の教室へと向かいました。
292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 21:13:02.62 ID:YMje7xMa0 [58/77]
放課後、今日は部活があります。
今日も部室でお茶会です。
律「梓…その怪我本当に大丈夫なのか?」
梓「はい、平気です」
澪「でもそれじゃあ日常生活に支障が出るだろ?」
梓「もう慣れました」
唯「あはは!あずにゃん前歯欠けてる~!」
唯「面白い顔だね~ムギちゃん」
紬「ほんとね~」
律「お、おい…流石にそれは…」
梓「いいんです、これで」
梓(唯先輩が笑ってる…それだけで幸せなんだから)
唯「ほらあずにゃん、紅茶飲みなよ」
299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 21:19:39.08 ID:YMje7xMa0 [59/77]
梓「え…」
唯「ほらほら~」
梓「あの…あつっ!?」
私は熱々の紅茶を無理やりあずにゃんに飲ませようとしました。
あずにゃんの口の中は傷だらけです。
その傷にあっつい紅茶が染み渡ると思うと笑えてきます。
唯「澪ちゃん、あずにゃんの口手であけて」
澪「え?」
唯(私のこと好きなんだよね?澪ちゃん)
澪「…うん、分かった」
澪「ごめんな梓」
梓「もがががっ」
唯「紅茶投入~♪」
大きく開いたあずにゃんの口に、熱々の紅茶が注がれました。
302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 21:32:37.01 ID:YMje7xMa0 [60/77]
梓「あがyっ!?ごぽっ!!」
紅茶が口に入った瞬間、あずにゃんは紅茶を吹き出してしまいました。
唯「あずにゃんダメだよ、飲み物を粗末にしちゃ」
唯「せっかくムギちゃんが用意してくれたのに」
梓「ごほっ…あぎっ…」
梓「ご、ごめんなさい…」
あずにゃんの苦悶に満ちた表情は最高です。
これを見ると一日幸せになれた気分です。
唯「かわいいね~あずにゃん♪」
梓「ありがとうございます…」
紬「うらやましいな~。唯ちゃんに可愛がられるなんて」
澪「あ、あぁ…」
律「……」
今日はその後、学校が終わるまでずっとあずにゃんで遊びました。
303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 21:44:46.21 ID:YMje7xMa0 [61/77]
部活も終わったのでまっすぐ家に帰ることにしました。
また憂と顔を合わせなきゃいけないと思うと、憂鬱になります。
憂なんかいなくなっちゃえばいいのに。
私は常日頃そう思っています。
そして、帰ってみると予想外の出来事が起きていました。
憂「あ…お帰りお姉ちゃん」
唯「憂?どうしたの…?」
唯「なんかダルそうだね」
憂「熱が出ちゃって…40度」
なんと憂は風邪をひいてしまったのです。
これは絶好のチャンスです。
弱っているうちにイジメてやりましょう。
唯「ふーん…それより夕飯は?」
憂「あ…ごめん。まだ作ってなくて…」
唯「はぁ?」
307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 21:52:13.60 ID:YMje7xMa0 [62/77]
憂「その…うっかり…」
唯「はぁー?なんでかなー?」
唯「なんで夕飯の支度してないのかなー?」
唯「私を餓死させるつもりなのかなー?」
憂「ご、ごめんなさい…今すぐ…」
唯「早く作ってくれないかなお腹減ってるんだよ!!」
憂「きゃっ!?」
私は鞄を憂にぶつけてやりました。
それだけで憂は倒れてしまいました。
憂「あぐ…うぅ…」
いつも私にベタベタで本当にウザい妹。
私のことみて「かわいいーかわいいー」とか。
どうせかわいいって言ってる自分のことが可愛いって思ってるんでしょ?
あと私と顔がそっくりなのもムカつきます。
もう一人の自分がいるみたいで気味悪いです。
313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 21:59:28.84 ID:YMje7xMa0 [63/77]
唯「ねえ、倒れてないでご飯作ってよ」
憂「う…うん…」
憂は立ち上がりました。
フラフラしています。
40度っていったらそうとう高い熱です。
やーいざまーみろー。
唯「あーお腹すいたなー!このままじゃ死んじゃうなー!」
憂「ま、待ってて…すぐに…」
唯「おっと」
憂「ひゃっ!?」
フラフラ歩いてる憂の足をひっかけてやりました。
憂は正面からバタンと倒れてしまいました。
唯「なにやってるのかなー?早く作らないの?」
憂「う…うぅ…」
憂の鼻からは鼻血がでていました。
唯「わーきったないー。えんがちょー」
320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 22:08:42.02 ID:YMje7xMa0 [64/77]
憂「お姉ちゃん…」
唯「なんでこういう時に働かないの?本当に使えない妹だね」
憂「ごめんなさ…ごほっごほっ」
唯「!?」
唯「ねえ…どういうつもりなのかな?」
憂「え…?」
唯「なんで私の前でせきするの?私に風邪移すつもりなの?」
憂「ち、違うよ…」
唯「嘘はよくないなー。私は憂のお姉ちゃんだから嘘なんて簡単に見破れるんだよ?」
憂「ご、ごめんさい…でも本当に悪気あってやったわけじゃ…」
言い終わる前に私は憂の髪の毛を強く掴みました。
憂「いだっ!?」
唯「いいからそんなところに寝てないで早く作ってよ」
325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 22:19:37.06 ID:YMje7xMa0 [65/77]
憂「いたいっ!痛いよお姉ちゃん!!」
唯「へー叫ぶ元気はあるんだ…」
唯「そもそも誰のせいでこんなにイラついてると思ってるの?憂がご飯作ってないからだよ?」
憂「ごめんなさい…ごめんさいごめんなさいごめんさい!!」
憂は泣きながら私に謝りました。
混乱してる彼女は完全に自分が悪いと思ってます。
いい気味です。
憂「おねがい゛…ゆ゛じでください゛」
唯「はぁ~…そんなのはいいからとっととご飯作ってって言ってるんだけど」
唯「日本語分からないのかな?」
そのまま憂の頭を床に叩きつけました。
唯「あと、ちゃんと血の跡は拭いておくんだよ」
憂「うぅ…」
清々しい、とても清々しいです。
日ごろの恨みが晴らせて本当にすっきりします。
333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 22:32:41.48 ID:YMje7xMa0 [66/77]
しばらくすると憂がご飯を作り始めました。
かなり辛そうです。
私はその姿をアイスを食べながらニヤニヤして見ていました。
憂「お姉ちゃん…お待たせ…」
憂が出来上がった料理を運んできました。
さっきよりもフラフラです。
憂「あっ…」
ガシャン、憂がお盆を落としてしまいました。
憂「あ…あぁ…」
唯「あーあ…」
唯「あーあーあーあー!!」
唯「落としちゃった落としちゃったぁ!!」
340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 22:42:54.82 ID:YMje7xMa0 [67/77]
憂「ごめんなさい…」
唯「……はぁ」
唯「もういいよ憂」
憂「お、お姉ちゃん…?」
唯「お財布の中にいくら入ってる?」
憂「えっと…2万円ぐらい…」
唯「じゃあ全部もらっていくね」
憂「え…」
唯「外食するに決まってるじゃん。分からないの?」
憂「そっか…ごめん、そうだよね」
唯「……」
私は家を出て行きました。
憂のみじめな姿は面白いです。
唯「……」
…でも我に返ってみると、なんだか複雑な気分になりました。
まるで自分がいじめられてるようで。
342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 22:44:28.80 ID:YMje7xMa0 [68/77]
なんかダメだわ
やり直したい
ここで打ち切り
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