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唯「うるとら!」3-2
唯「うるとら!」3
の続き
の続き
259 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/24(土) 12:33:12.51 ID:daflT.AO [15/16]
梓「唯先輩の落書きがホントの怪獣になった!?」
唯「うん」
梓「そんな馬鹿な……」
律「でも私たちもその落書き見てるんだよ」
梓「な、何がどうしたら落書きが実体化するんですか……」
澪「そんなのこっちが聞きたいくらいだよ」
紬「とりあえず唯ちゃんのノートを探しましょ」
紬「怪獣が現れたり消えたりした手がかりがつかめるかもしれないわ」
唯「でも……」
紬「でも?」
唯「校舎が……」
紬「あ」
律「……怪獣の出現で半壊したんだった」
263 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 10:37:30.57 ID:xiHwnQAO [2/37]
ガラガラガラガラ
律「あっぶね!」
澪「校舎に入ったのはいいもののがれきだらけでなかなか前に進めないな」
梓「唯先輩、ホントにノートは教室にあるんですよね?」
唯「うん。机の上にに開きっぱなし」
梓「だらしないですね」
唯「次が体育だったから仕方なかったんだよ。いつもはちゃんと鞄にしまってるって」
梓「……ふーん」
唯「あー! その目は信じてないなー!」
梓「そーんなことありませんよー」
264 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 10:38:44.18 ID:xiHwnQAO [3/37]
律「この階段を登れば私たちの教室だな」
紬「階段はがれきで埋まってるけどね」
澪「さらっと手詰まり宣言をしないでくれ……」
唯「他の階段使おうか?」
梓「私に任せてください!」
律「梓?」
265 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 10:39:37.68 ID:xiHwnQAO [4/37]
梓「それっ」バッ
キュイーン
梓「じゃーん」
唯「メビウスブレスなんか出してどうするの?」
梓「ふっふっふっ」
梓「実は私、人間体のままでも少しならメビウスの力が使えるんです」
紬「へぇー」
梓「いきますよー」
梓「メビュームスラッシュ!」シュッ
ドカ―――――ン!
律「梓ー」
梓「はい」
律「がれきと一緒に階段も崩れ落ちたけど、一体どうやって上に上がるんだ?」
梓「……さぁ?」
律「おい」
266 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 10:42:28.53 ID:xiHwnQAO [5/37]
紬「……どうしようか?」
唯「うーん……」
律「……ん? あれ、澪は?」
澪「おーい。向こうの階段は使えそうだぞー」
唯「さっすが澪ちゃん!」
紬「向こうの階段の様子を見に行ってたのね」
澪「うん」
律「どこかのツインテールとは大違いだな」
梓「うっ」
267 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 10:43:15.70 ID:xiHwnQAO [6/37]
唯「それで登ってきたわけだけど」
紬「教室もがれきの山ね……」
澪「この中からノートを探し出すのは骨だな」
唯「あずにゃんのメビュームスラッシュのせいだったりして?」
梓「ち、違いますよ! ……多分」
律「ウダウダ言っても仕方ない。手分けしてちゃっちゃと探してしまおう!」
みんな「おーっ!」
268 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 10:45:07.68 ID:xiHwnQAO [7/37]
唯「見つかったー?」
梓「っていうか私、それがどんなノートか知らないんですけど」
唯「ああ、うん。探してるのはオレンジのノートだよ」
梓「名前は書いてあるんですか?」
唯「うん。憂が書いてくれた」
梓「……」
269 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 10:47:04.60 ID:xiHwnQAO [8/37]
律「チャーンスの時を逃さーない~♪」パラパラ
澪「……で、探すのサボってお前は何をしているんだ?」
律「んー? 床に落ちてた澪の日記読んでる」
澪「は?」
律「……7月7日、夜空に瞬くミルキーウェ
澪「……!」ボカッ
律「あいてーっ!!」
270 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 10:47:44.70 ID:xiHwnQAO [9/37]
ガタッ
紬「あ」
紬「あった!」
律「マジでか!」
紬「ほらこのノートでしょ?」
唯「うん、これこれ!」
紬「がれきの下に埋まってたわ」
梓「なかなか見つからないわけですね」
律「ノートも見つかったところで、これどうしようか」
澪「とりあえず部室に持って行かない?」
澪「あっちは無事そうだったから、この教室より居心地良さそうだ」
律「じゃあそうするか」
271 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 10:48:54.22 ID:xiHwnQAO [10/37]
律「と、いうわけで」
律「第1回謎の怪獣対策本部を設立しまーす!」
唯「Yeah!」
律「ムギ。あの怪獣について何か知らないのか?」
紬「確か何か似たような怪獣がいたはずなんだけど……」
唯「どんなどんな!」
紬「……ごめんなさい。思い出せないわ」
澪「そ、そうか……」
梓「それならそれで仕方ありませんよ。私たちは私たちができることをやらなくちゃ!」
律「……そうだな!」
律「ムギ。ちょっと頑張って思い出してみてくれ」
紬「ええ」
律「私たちは会議を続行だ」
272 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 10:55:52.02 ID:xiHwnQAO [11/37]
唯「あ」
律「どした」
唯「モンスー太って実は人参が大好きって設定があるんだよ」
梓「へぇー」
唯「だから人参をいっぱい用意すれば満足して成仏してくれるかも!」
澪「成仏ってあの怪獣は幽霊なのか?」
唯「それはわからないけど……」
律「そもそも大量の人参なんてホイホイ準備できないよ」
唯「むー。ダメだなぁ、りっちゃん。ZATの隊長を見習わなくちゃ」
律「ZATって何さ」
唯「ZATはZATだよ!」
律「?」
273 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 10:56:58.10 ID:xiHwnQAO [12/37]
澪「そうだ」
澪「そのノートから怪獣が出たんだからそれ燃やしちゃえば?」
唯「ダ、ダメだよ! これには夢と希望と国語の板書が詰まってるんだから!」
澪「板書なら私たちのノート見せてあげるから」
唯「むむむ。夢と希望は?」
澪「それは保障対象外」
唯「むぅ」
唯「……まあいいや。燃やしちゃえ!」
紬「偉いわ、唯ちゃん」
唯「えへへ」
律「そうと決まれば一旦外に出ようか。近くの河川敷あたりがいいかな」
梓「中で燃やすと危ないですからね」
274 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 10:59:45.46 ID:xiHwnQAO [13/37]
パチパチ
紬「火の準備はOKよ」
律「さぁ、唯! パーッと燃しちゃえ燃しちゃえ!」
唯「うん」
梓「あ、唯先輩」
唯「うん?」
梓「私にもその落書き見せてくれませんか?」
唯「そういえばまだ見せてなかったっけ」
梓「はい」
唯「確かこの辺のページで……」ペラペラ
唯「あったあった。はいこれだよ」
梓「おぉ。上手ですね」
唯「えへへー」
この時、HTTは学校近くの河川敷にいた
そのためノートが開かれると唯の落書き 最強怪獣モンスー太に再び日光が降り注いだ
すると、またもやなんやかんやで
ズズズズズズズズズズズズズズ
モンスー太「ピギイイイイイ!!」
モンスー太が実体化したのだった!
275 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:00:19.61 ID:xiHwnQAO [14/37]
モンスー太「ピギイイイイ!!」
律「げっ! また出た!」
唯「ええっ! なんで、どうして!? Tell me why!」
澪「なぜ英語……でも現れた以上応戦しなくちゃ!」
梓「澪先輩!」
澪「……」シャカシャカシャカシャカ
澪「……ぜあっ!」バッ
シュイーン
ゼアス(澪「とあっ!」
276 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:00:52.17 ID:xiHwnQAO [15/37]
律「澪! その怪獣への対処法はまだないんだ。気を付けて戦えよ!」
ゼアス(澪『わかってる!』
ゼアス(澪「ぜあっ!」ブンッ
モンスー太「ピギイイ!」フッ
梓「や、やっぱりすり抜けちゃう……」
梓「……!」
ゼアス(澪「……」
ゼアス(澪『……これならどうだ』
ゼアス(澪「……」スッ スッ バッ
ゼアス(澪『スペシュッシュラ光線!』
ビィイイイイイイイイイイイイ!
277 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:01:54.50 ID:xiHwnQAO [16/37]
ビィイイイイイイイイイイイ!
モンスー太「ピギイイ!」フッ
ビィイイイイイイイイイイイ!
ドカ――――ン!
ゼアス(澪『……しまった』
唯「光線がモンスー太をすり抜けて……」
律「ビ、ビルに……」
梓「バカヤロ――!!」
278 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:02:29.83 ID:xiHwnQAO [17/37]
律「光線技もすり抜けるのか……」
梓「はい、先生!」
律「はい、あずにゃん」
梓「思ったんですけど、もしかしたらあれって攻撃がすり抜けてるんじゃなくて」
梓「かわされてるんじゃないですか?」
唯「?」
梓「えーと、あの怪獣が猛スピードで動いて私たちの攻撃をかわしてるんじゃないかと思って……」
唯「……なるほどつまり」
律「残像か!」
梓「はい。まず間違いないですよ」
279 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:02:56.16 ID:xiHwnQAO [18/37]
律「そういうことなら私に任せてくれ」
律「おーい、澪ー! 交代だー!」
ゼアス(澪『えっ、あ、うん』ピコンピコン
ゼアス(澪「……」スッ
フッ
澪「……ふぅ」
梓「お疲れ様です」
澪「うん。あんまり役に立てなかったけどな」
律「よーし! じゃあ私の番だな」
律「ダイナ――――!!」バッ
ヒュイーン
ダイナ(律「だぁっ!」
280 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:04:00.63 ID:xiHwnQAO [19/37]
モンスー太「ピギイイイイ!!」
ダイナ(律『ちょーっと待ってろよ。今にぎったんぎったんのけちょんけちょんにしてやるから』
ダイナ(律「……ん――」グッ
フィーン シュピーン!
ダイナ(律「じゅわぁっ!」バッ
ダイナ(律『……じゃっじゃーん!』
唯「りっちゃんが青くなった!」
澪「ああ」
澪「律ことウルトラマンダイナは相手に合わせてタイプチェンジができるんだよ」
澪「青い戦士はミラクルタイプ。スピードと超能力に長けたサイキック戦士なんだ」
281 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:04:32.24 ID:xiHwnQAO [20/37]
梓「でもそのサイキックでどうするつもりなんでしょう……」
澪「まあ見てなって」
モンスー太「ピギイイイ!」
ダイナ(律『お前、怪獣のクセに残像残して動けるらしいな』
ダイナ(律『でもな?』
ダイナ(律「……じゅわっ!」グッ
スウーッ
ダイナ(律『……ふっふっふっ』
ダイナ(律『お前がどんなに速く動けようと、私たちの6つの目からは絶対に逃れられないぞ!』
唯「りっちゃんが3人に分身して天津飯みたいなこと言い出したよ!」
澪「あれはウルトラマジック! ミラクルタイプ自慢の分身戦法だ!」
282 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:05:04.22 ID:xiHwnQAO [21/37]
唯「3方向から同時攻撃だね!」
澪「ああ。しかも高速移動でかわされても分身した6つの目で捉えることができるんだ」
梓「なるほど」
ダイナ(律『へっへーん』
ダイナ(律『いくぞ、ビームスライサ――!』
ビィイイイン!
モンスー太「ピギイイ!」フッ
ビイイイイン!
ドカ――――ン!
唯「ま、また街が……」
梓「バカヤロ――!」
283 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:07:54.26 ID:xiHwnQAO [22/37]
ダイナ(律『バカヤローはそっちだバカヤロ――!』
ダイナ(律『あいつ残像残して移動なんてしてないじゃないか!』
梓「あ、あれ?」
唯「そうなの?」
ダイナ(『6つの目で見たんだ間違いない!』
ダイナ(律『ってそんなことより』
ダイナ(律『ミラクルタイプはいつもよりたくさんエネルギーを消耗するんだぞ!』
ダイナ(律『残り1分で私にどうしろってんだよ!』
梓「とりあえず踏ん張ってください。これからのことはこっちで考えますんで」
ダイナ(律『んな無茶な!』
284 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:09:20.00 ID:xiHwnQAO [23/37]
澪「そういえばさ」
唯「?」
澪「あの怪獣が梓と戦ったとき、唯が火を吹く能力のことを話したらあいつも火を吹いたよな」
梓「そんなことがあったんですか」
澪「うん」
澪「だからさ、唯があの怪獣に弱い設定を付ければあいつも弱くなるんじゃないかな」
唯「おぉー! そうかも!」
梓「唯先輩、さっそく!」
唯「うん!」
285 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:12:52.44 ID:xiHwnQAO [24/37]
唯(弱く弱く……)
唯(モンスー太に弱い設定を……)
唯(……でもせっかく最強怪獣にふさわしいすごい能力いっぱい考えたのになぁ)
唯(火を吹くだけじゃなくて、冷凍ガスとか硫酸とか吐いて)
唯(目からビーム出て、腕がグイ――ンって伸びて、物凄い馬力で)
唯(雷とか地割れとか津波とか引き起こす力を持ってて)
唯(超音波攻撃とかトゲミサイルとかいっぱい装備してて……)
唯(そんなモンスー太に弱い設定を、弱い設定を……)
モンスー太「ピギイイイ!」
ダイナ(律『ぎゃふん!』バタンキュー
澪「律――!」
286 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:13:22.44 ID:xiHwnQAO [25/37]
唯「え、なに? どうなったの?」
梓「あの怪獣がいきなり凄い力を発揮して律先輩をのしちゃったんですよ!」
唯「ええっ!?」
ダイナ(律『も、もー無理……』ピコンピコン
フッ
律「……ギブギブ」
澪「大丈夫か!」
律「な、なんとか……」
287 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:13:49.68 ID:xiHwnQAO [26/37]
モンスー太「ピギイイイイ!」グバッ
ボオオオオオオオオオオオオオ!
律「ああっ! 街が、街が燃える……!!」
澪「誰かが戦ってあいつの攻撃を引きつけないとあっという間に街は壊滅だ!」
梓「でもあれを倒す方法はまだ……」
唯「それでも、私たちはやらなくちゃ!」
唯「……」バッバッ
唯「レオ――――――!!!」バッ
キュイイ キュイイ キュイイ
レオ(唯「いやぁーっ!」
288 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:15:47.84 ID:xiHwnQAO [27/37]
レオ(唯「えいっ!」ブンッ
モンスー太「ピギイ!」フッ
梓「もはやお約束ですね」
澪「あはは……」
律「そういえばムギ、まだ何もわからないか?」
紬「ちょ、ちょっと待って。あと少しでわかりそうなの」
289 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:17:31.61 ID:xiHwnQAO [28/37]
紬(……)
紬(……そもそもどうして、どうやって落書きが怪獣になったの?)
紬(最初にあれが現れた時、ノートは机に出しっぱなし)
紬(怪獣が消えたあと探しに行った時は、ノートはがれきの下)
紬(そしてこの河川敷でノートを開いたらまた怪獣が現れた……)
紬(怪獣が出てる時と出てない時は何が違う?)
紬(……ノートが開いてるかどうか?)
紬(……違う。朝から唯ちゃんがノートを開いた瞬間は怪獣なんて現れなかった)
紬(じゃあ何が?)
紬(……怪獣が消えた時ノートはがれきの下)
紬(がれきの下には何がある? 何がない?)
紬(……お日様?)
紬(……)
紬(……あ)
紬「あ――――――!!」
290 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:18:28.24 ID:xiHwnQAO [29/37]
澪「ど、どうしたムギ?」
紬「思い出した、思い出したわ!」
律「なんだって!」
梓「あいつは何なんですか?」
紬「姿こそ違うけど、あの怪獣って落書き怪獣ゴンゴロスそっくりなの!」
澪「落書き怪獣ゴンゴロス?」
紬「そう。詳しくはこの本に載ってるから自分で調べて!」
梓「ウルトラ怪獣図鑑……」
紬「私は唯ちゃんに加勢してくる!」
律「ちょ、ムギ!」
紬「タロウ――――――!!」バッ
ギュイーン
タロウ(紬「でやーっ!」
291 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:18:57.28 ID:xiHwnQAO [30/37]
タロウ(紬『唯ちゃん、秘策を授けに来たよ』
レオ(唯『ムギちゃん!』
モンスー太「ピギイイイ!!」バッ
バシュッ! バシュッ!
レオ(唯『トゲミサイルだ!』
タロウ(紬『タロウバリヤ―――!』バッ
ガキィイイン!
タロウ(紬『……唯ちゃん、話してる時間はあんまりないけどよく聞いて』
タロウ(紬『あの怪獣の種明かしをするから』
レオ(唯『種明かし?』
292 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:19:29.22 ID:xiHwnQAO [31/37]
澪「……」パラパラ
律「見つかった?」
澪「……うん。ああ、これだな」
澪「落書き怪獣ゴンゴロス」
澪「落書きに宇宙生物が取り憑いて、その名の通り落書きが怪獣になったみたいだ」
梓「唯先輩の落書きにも宇宙生物が憑いていたんですね」
律「だな」
澪「何でも太陽光線をエネルギーに実体化するらしいよ」
律「つまり……?」
澪「唯のノートは机の上に出しっぱなしだったからお日様の光を十分に浴びて実体化したんだ」
澪「でも実体化時にノートはがれきに埋もれちゃった」
梓「だから1回目に現れた時はすぐに消えたんです」
梓「がれきの下じゃ太陽光線は浴びれませんからね」
律「なるほど」
澪「それでこの河川敷でノートを開いたからまた日の光を受けて怪獣が実体化したんだよ」
293 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:19:57.40 ID:xiHwnQAO [32/37]
律「それで?」
律「あいつに対する具体的対策は?」
澪「うん」
澪「水をぶっかけろ、って書いてある」
梓「み、水ですか?」
澪「元が落書きだからな」
律「あ、そういうこと」
澪「あとは唯とムギがどうにかしてくれるさ」
梓「そういえば」
梓「どうしてムギ先輩は怪獣図鑑なんて持ち歩てるんですか?」
梓「文庫版だから重くはないですけど……」
律「まあムギは怪獣大好きだからな」
澪「怪獣の学問があったら一発で博士号だよね」
梓(……あんまり理由になってないです)
ムギはHTTにおけるテッペイやオキのポジションなのだ
294 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:20:49.54 ID:xiHwnQAO [33/37]
レオ(唯『なるほど、モンスー太は水が弱点だったんだ』
タロウ(紬『ええ。水をかけたあと本体の宇宙生物を倒せばフィニッシュよ』
レオ(唯『ムギちゃん、水お願いできる?』
タロウ(紬『もちろん。そのために私は来たんだから』
タロウ(紬『いくよー……えいっ!』
キラーン
|ヽ/∥ ノ|
丶( ゚∀゚)ノつ□ ジャーン
レオ(唯『……バケツも出せるなんてキングブレスレッドは万能だね』
タロウ(紬『まあね♪』
295 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:21:31.29 ID:xiHwnQAO [34/37]
タロウ(紬『よーし』
タロウ(紬『それっ!』
バシャ――――――ン!
モンスー太「……ピギイイイイ!!」
タロウ(紬『あとは拭いて消したらおしまいね』
タロウ(紬『~♪』スイスイー
モンスー太「……ピギイイイ」
レオ(唯『落書きが消えるみたいにモンスー太も拭き取られてく……』
タロウ(紬『~♪』スイスイー
モンスー太「」
タロウ(紬『えいっ』キュキュッ!
「」
レオ(唯『いなくなっちゃった!』
296 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:23:06.18 ID:xiHwnQAO [35/37]
レオ(唯『……んん?』
ヒュ―――――――――ン
レオ(唯『青い石が飛んでく……?』
タロウ(紬『唯ちゃん、あれが本体よ!』
レオ(唯『そういうこと!』
レオ(唯『よーし……』
レオ(唯『レッド手裏剣ビ――ム!!』
バシュウウウウウウウン!
…………ドカアアアアアアアン!!
レオ(唯『やったぁ!』
タロウ(紬『ナイスショット!』
298 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:24:33.77 ID:xiHwnQAO [36/37]
こうして地球は壊滅の危機から守られた
その貢献者たるHTTは学校に帰り、いつも通りにティータイムを楽しもうとしたのだが……
唯「……」
梓「……」
紬「……」
澪「……」
律「……学校半壊したの忘れてた」
それでも3日後には学校は復活したそうな
今日もみーんな救われた
ありがとう、放課後ティータイム!
307 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:24:45.78 ID:Xxy40EAO [2/15]
おはようございます。憂です
突然ですが最近おかしな夢を見るんです
夢の中で私は深い深い森を歩いてて
その夢は見るたびに少しずつ少しずつ長くなっていって私の歩く距離も少しずつ少しずつ長くなっていって
ある時私はとうとう森の奥にある奇妙な遺跡に辿り着きました
遺跡の奥へと進んで行くと赤い光の中に赤い巨人が立っています
「レオ兄さん」「レオ兄さん」としか言わない不思議な巨人です
どうしてもその巨人が気になる私は遂に巨人に尋ねます
「あなたは誰? あなたが私を呼んでいたの?」
308 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:27:20.07 ID:Xxy40EAO [3/15]
「……ぃ……ぅ……」
「う……い……」
「憂!」
憂「ふへっ!?」ガバッ
唯「おはよう、憂」
憂「あ、おはよう。お姉ちゃん」
唯「あ、おそようだった」
憂「?」
唯「もう7時半だけど遅刻しちゃうよ?」
憂「ええっ!?」
309 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:29:07.74 ID:Xxy40EAO [4/15]
タッタッタッタッ
唯「憂、最近寝坊ばっかりだけどどうかしたの?」
憂「うーん。最近変な夢を見るんだよね……」
唯「夢?」
憂「うん。森の中で迷子になる夢」
憂「あ、でもね。体の調子はとってもいいの」
唯「へぇー」
タッタッタッタッ
310 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:30:24.10 ID:Xxy40EAO [5/15]
昼休み
純「憂ー、梓ー。お弁当食べよー」
梓「食べよう食べよう」
憂「……あっ!」
梓「どうかした?」
憂「お弁当家に忘れちゃった」
純「あれまあ」
梓「わけてあげようか?」
憂「大丈夫。家まで10分くらいだからちょっと取りに行ってくるよ」
ダッ
純「いってらっしゃーい」
ダッ
憂「ただいま!」
梓「早っ!?」
311 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:32:09.60 ID:Xxy40EAO [6/15]
梓「なに? 忘れ物でもしたの?」
憂「え? ちゃんと家からお弁当持ってきたんだけど……。ほら」
梓「あ、ホントだ」
純「でも10分どころか10秒も経ってないけど?」
憂「あ、あれ?」
312 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:35:23.66 ID:Xxy40EAO [7/15]
梓「憂、最近凄すぎるよね」
憂「えっ?」
純「そうそう。こないだは鉄棒で大車輪決めてたし立ち幅跳びが3m越えたし」
純「いくら要領がいいからってさすがに行き過ぎだね」
憂「私としてはいつも通りなんだけどなぁ……」
純「なんか変なもの食べたとか?」
梓「唯先輩じゃないんだから」
純「……それは結構失礼じゃないかい?」
313 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:35:59.61 ID:Xxy40EAO [8/15]
梓「ということがありまして」
紬「へぇー」
唯「そういえば確かに変かも。最近寝坊ばっかりしてるし」
律「あの憂ちゃんが寝坊を!」
唯「なんか変な夢見るんだって」
澪「変な、夢?」
唯「うん。森の中で迷子になる夢」
律「はぁ……?」
314 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:37:21.45 ID:Xxy40EAO [9/15]
梓「ということがありまして」
紬「へぇー」
唯「そういえば確かに変かも。最近寝坊ばっかりしてるし」
律「あの憂ちゃんが寝坊を!」
唯「なんか変な夢見るんだって」
澪「変な、夢?」
唯「うん。森の中で迷子になる夢」
律「はぁ……?」
315 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:38:20.46 ID:Xxy40EAO [10/15]
律「もしかして夢で悪さするような怪獣に取り憑かれてたりして」
唯「えっ!?」
紬「夢で悪さと言えば夢幻神獣魔デウス、とか?」
唯「ええっ!?」
澪「普通にただ疲れてるだけかもしれないんだしそんな気を張らなくても……」
唯「やっぱり憑かれてるんだ!」
梓「字が違いますって」
316 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:42:23.81 ID:Xxy40EAO [11/15]
帰宅途中
憂「うーん……」
憂「やっぱり私おかしいのかなぁ……」
憂「ちょっと家まで走って時間計ってみよ」
憂「……よーい、どん!」
ダッ
憂「到着!」
憂「タイムは……」
憂「……え? 7秒?」
317 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:48:11.39 ID:Xxy40EAO [12/15]
憂「お、おかしい……」
テン テン テン…
憂「?」
憂「……あ!」
憂ちゃんの目の前にはボールを追いかける少年とそこに突っ込むトラックの姿が!
タッチや幽白でも出てきたよくある事故シーンだ!
憂「危な――い!」
ダッ
キキ―――――――ッ!!
ドンッ!
318 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:49:36.20 ID:Xxy40EAO [13/15]
憂「死んだかなぁ……」
憂「……」
憂「……?」
憂「……あれ? 生きてる?」
ガキ「お姉ちゃんスゲー! 片手でトラックを止めちゃったよ!!」
憂「はい!?」
トラックに視線を向けると確かに自分のか細い腕一本でトラックが止まっている
あまりの急停車に運転手は気絶しているようだ
憂「えー……」
ガキ「ありがとう、お姉ちゃん!」
憂「えっ、あ、うん。もう飛び出したりしちゃダメだよ」
ガキ「うん!」
タッタッタッタッ
憂「……」
憂「……おかしい」
319 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:51:54.88 ID:Xxy40EAO [14/15]
唯「ど、どうしよう。憂が怪獣に取り憑かれてるなんて……」
澪「だからまだ何かあったと決まったわけじゃ
ビーッ ビーッ ビーッ
澪「!」
律「電話だ!」
忘れている人も多いだろうから説明しよう
HTTとさわ子、和ちゃんの間にはホットラインがしかれている
これによりHTTは怪獣の出現情報を得るのだ
320 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:53:41.08 ID:Xxy40EAO [15/15]
ガチャッ
律「もしもーし」
和『もしもし、私よ』
律「おー、和。なんかあった?」
和『なんかも何も怪獣よ。B地区第5ブロックに現れたわ』
律「マジでか! わかったすぐ行く」
ガチャッ
律「みんな、B地区に怪獣だ」
律「HTT、出動!」
みんな「おーっ!!」
321 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:21:29.57 ID:xXcDwAAO [1/26]
バシュ――――――――――ン
唯「やって来ました第5ブロック」
律「怪獣はどこだ!」
紬「どこだー!」
梓「いました、あれです!」
「オオオオオオオ!!!」
澪「ムギ、あれは?」
紬「大宙魔パスギークよ」
「オオオオオオオ!!!」
322 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:23:19.72 ID:xXcDwAAO [2/26]
律「よーし、各機攻撃開s
梓「ま、待ってください!」
律「どした」
梓「まだ住民の避難が完了してません。今、怪獣に攻撃すれば被害が……」
律「そうか……。なら、唯!」
唯「ほい!」
律「唯は一旦地上に降りてみんなを避難させてくれ」
唯「わかりましたよ、りっちゃん隊長!」
律「そいでチェスターβも降ろして私が怪獣と応戦する」
律「澪、ムギ、梓はチェスターα、チェスターγで援護してくれ!」
澪「了解」
323 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:24:01.98 ID:xXcDwAAO [3/26]
シュイーン
ダイナ(律「だぁーっ!!」
「オオオオオオオオオオ!!!」
シュウウウウウウウウ
唯「……着陸完了!」
唯「りっちゃん達が戦ってるんだ。私も私にできることをやらなくちゃ!」
唯「……よし!」
唯「みんなー! 早く避難して―――!!」
324 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:25:08.32 ID:xXcDwAAO [4/26]
憂「はぁ……」
憂「トラックを腕一本で止めたくらいで事情聴取って……」
憂「そんな人くらいどこにだっている……わけないか」
憂「はぁ……」
憂「すっかり遅くなっちゃっ
ド――――――――――ン!!
「……オオオオオオオオ!!!」
憂「!?」
325 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:26:05.74 ID:xXcDwAAO [5/26]
憂「か、怪獣!?」
キャー! キャー!
ワー! ワー!
憂「わ、私も早く避難しなくちゃ!」
憂「……!」
シュイーン
ダーッ!
憂「……ダイナだ!」
326 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:28:32.47 ID:xXcDwAAO [6/26]
ダイナ「だぁっ!!」ドカッ
「ギイイイイ!!」ガキッ
憂「ダイナ頑張れ!」
…ヒナンシテー!
憂「? この声は……」
唯「早くしないと危ないよー!!」
憂「お姉ちゃん!」
唯「あ、憂!」
327 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:29:19.53 ID:xXcDwAAO [7/26]
唯「憂、何でこんなところに!」
唯「放課後だし家に帰ってるはずじゃ!?」
憂「お、お姉ちゃんこそ! 今は部活の時間じゃないの!?」
唯「えっ……いやその、今やってるこれが部活動と言いますか……」ボソボソ
憂「?」
くどいようだが唯達が悪しき怪獣と戦ってるのは秘密なのだ
それはたとえ相手が肉親であろうとも絶対に秘密なのだ
328 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:30:05.01 ID:xXcDwAAO [8/26]
唯「と、とにかく!」
唯「ここは危険が危ないよ! 憂も早く避難して!」
憂「じゃあお姉ちゃんも一緒に……」
唯「……私はまだしなくちゃいけないことがあるから」
憂「しなくちゃいけないこと?」
ドゴオオオオオオオオン!!!
唯憂「!?」
ダイナ「ぐあああああ!!」ドタッ
「オオオオオオオオ!!」
唯「あっ!」
憂「ダ、ダイナが!」
329 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:30:38.96 ID:xXcDwAAO [9/26]
唯「行かなくちゃ!」
憂「行くってどこに? お姉ちゃんも避難しないと危ないよ!」
唯「でも、行かなくちゃ」
憂「だからどこに?」
唯「そ、それは……
「ギイイイイイイイイ!!!」
ドカアアアアアアアアン!!!
唯「ああっ!」
憂「ビルが崩れ……キャアアアアアアアア!!」
唯「……!」
ガラガラガラガラ――――――――――
330 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:31:14.19 ID:xXcDwAAO [10/26]
憂「今度こそ死んだかも……」
憂「……」
憂「……?」
憂「……あれ? また生きてる?」
憂「!」
レオ「……」
憂「ウルトラマンレオ!」
憂「……」
憂「?」
レオ「……」
レオ「……」クルッ
レオ「や――――っ!」グッ
「オオオオオオオオオオ!!」
331 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:31:47.82 ID:xXcDwAAO [11/26]
レオ(唯「や―――っ!」
ダイナ(律『唯!』
レオ(唯『後は私に任せて、りっちゃん!』
ダイナ(律『わかった』
フッ
レオ(唯『……よし』
レオ(唯『今度は、私が相手だよ!』
「オオオオオオオオ!!!」
332 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:32:46.46 ID:xXcDwAAO [12/26]
レオ(唯「いや――――っ!」ドカッ
「ギイイイイ!!」バキッ
澪「よし、唯を援護だ!」カチッ
梓「了解です」カチッ
ビイイイイ! ビイイイイ!
ドドオオオオオオン!!!
333 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:33:12.07 ID:xXcDwAAO [13/26]
ドーン! ドーン!
ヤーッ! ヤーッ! ィヤ―ッ!!
憂「レオが出てきて私を助けてくれた……」
憂「……」
憂「……でもそれと同時にお姉ちゃんが姿を消した」
憂「……」
憂「……もしかして」
憂「もしかしてウルトラマンレオは、お姉ちゃん……?」
334 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:35:20.91 ID:xXcDwAAO [14/26]
澪「唯、こっちで怪獣の動きを止める! その隙にトドメを!」
レオ(唯『わかった!』
澪「スパイダーミサイル、シュート!」カチッ
梓「アビロックミサイル、シュート!」カチッ
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ド!!!
「ギイイイイイイイ!!!」
澪「今だ!」
レオ(唯『うん!』
335 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:35:49.65 ID:xXcDwAAO [15/26]
レオ(唯「や―――っ!!」
ダンッ
レオ(唯『レオキックでトドメだ!!』
シュピピピピピピ
「……オオオオオオオオ!!」ボカッ!
レオ(唯「!」
レオ(唯『うわあっ!』ドタッ
澪「レ、レオキックを途中で阻止するなんて……」
紬「澪ちゃん、よそ見しちゃダメ!」
澪「えっ……!」
ド――――――――ン!!!
梓「澪先輩!!」
336 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:37:23.95 ID:xXcDwAAO [16/26]
レオ(唯『こ、このっ!』ブンッ
「オオオオオオ!」バキッ!
レオ(唯『うあっ!』ドタッ
紬「唯ちゃん!」
梓「スパイダーミサイル、シュート!」カチッ
┣¨┣¨┣¨┣¨ド!!!
「オオオオ!!」カッ!
バシュウウウウン!!
紬「か、火球っ!?」
梓「きゃあああああああ!!」
ドオオオオオオオオオオン!!
レオ(唯『ムギちゃん! あずにゃん!』
337 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:38:05.52 ID:xXcDwAAO [17/26]
ドオオオオン!
憂「あ……あ……クロムチェスターが!」
「オオオオオオ!!」バキッ
レオ『うわあっ!』ドタッ
ピコンピコン
レオ「!」ピコンピコン
憂「レ、レオも危ない……!」
憂「……ということは、お姉ちゃんが、危ない!」
338 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:39:00.51 ID:xXcDwAAO [18/26]
レオ「……!」ピコンピコン
憂「レオが危ない……お姉ちゃんが危ない」
憂「お姉ちゃんが……!」
憂「で、でも私には何も……」
「オオオオオオオオ!!」ガキッ
レオ『ぐっ……!』ピコンピコン
憂「お姉ちゃん!」
憂「……私……どうすれば……」
――――サーン!
憂「えっ……?」
339 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:39:58.09 ID:xXcDwAAO [19/26]
憂「い、今のは……?」
――――――ニーサーン!
憂「もしかして……」
――――オニーサーン!
憂「これは……」
――レオニーサーン!
憂「ゆ、夢の……!」
レオ兄さーん!!
340 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:40:50.47 ID:xXcDwAAO [20/26]
憂「こ、こんな時に……!」
レオ兄さーん!
憂「あなたは一体何者なの!」
レオ兄さーん!
憂「そのレオが、お姉ちゃんがピンチなんだよ!?」
レオ兄さーん!
「オオオオオオオオ!!」ゴガッ!
レオ『ああっ!』ドタッ
憂「お姉ちゃん!」
341 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:41:57.55 ID:xXcDwAAO [21/26]
憂「お、お姉ちゃんが……」
憂「……」
憂「……ねぇ!」
憂「あなたが何者なのかはわからない」
憂「でも!」
憂「私はお姉ちゃんを助けたいの!」
憂「もし、夢の中にまで現れて私を呼んだ意味があるとしたら!」
憂「私に、力を貸して!」
憂「……」
憂「……アストラ!!」
342 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:43:07.14 ID:xXcDwAAO [22/26]
レオ(唯『くぅ……っ!』ピコンピコン
レオ(唯『ど、どうすれば……』ピコンピコン
「オオオオオオ!!!」ブンッ
レオ(唯『ぐっ……!』ピコンピコン
「ヤ――――ッ!!!」
ド ガ ッ !!
「ギイイイ!」ドタッ
レオ(唯『えっ……?』ピコンピコン
アストラ「……」
アストラ(憂『お姉ちゃん、大丈夫?』
レオ(唯『う、憂!?』ピコンピコン
343 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:44:56.89 ID:xXcDwAAO [23/26]
レオ(唯『ど、どうして憂が!?』ピコンピコン
アストラ(憂『そんなことより早くあいつを!』
レオ(唯『そ、そっか』
「オオオオオオオオ!!」
レオ(唯『いくよ、憂!』ピコンピコン
アストラ(憂『うん!』
唯憂「や―――っ!!」グッ
344 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:46:17.59 ID:xXcDwAAO [24/26]
レオ(唯「ぇいっ!」ガキッ!
アストラ(憂「やぁっ!」ボガッ!
「オオオオ!!」
レオ(唯「ぃやあっ!」バキッ!
アストラ(憂「えぃっ!」ゴリッ!
「オオオオ!!」ドタッ
レオ(唯『今だよ!』
アストラ(憂『うん!』
唯憂「……」バッ
唯憂「やあ―――――っ!!!」バッ
ピロロロロロロ!!!!
唯憂『ウルトラダブルフラッシャ―――!!』
「ギイイイイイイイイイ!!!」
ドカアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!
345 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:47:01.34 ID:xXcDwAAO [25/26]
律「で、何で憂ちゃんはアストラに変身できたんだ?」
唯「さあ?」
澪「さあって……」
紬「これからも変身できるの?」
唯「さあ?」
梓「……何にもわからないんですか?」
唯「だって憂本人がそう言うんだもん」
梓「えー……」
レオの弟アストラはどうして生きていたのか。どこから来たのか。そしてまたどこへ行くのか。それは誰も知らない
けど
唯の妹憂ちゃんは今日もまた平沢家で愉快で楽しい平和な日々を送っているのでした
そんな感じで
今日もみーんな救われた
ありがとう。放課後ティータイム、と憂ちゃん!
梓「唯先輩の落書きがホントの怪獣になった!?」
唯「うん」
梓「そんな馬鹿な……」
律「でも私たちもその落書き見てるんだよ」
梓「な、何がどうしたら落書きが実体化するんですか……」
澪「そんなのこっちが聞きたいくらいだよ」
紬「とりあえず唯ちゃんのノートを探しましょ」
紬「怪獣が現れたり消えたりした手がかりがつかめるかもしれないわ」
唯「でも……」
紬「でも?」
唯「校舎が……」
紬「あ」
律「……怪獣の出現で半壊したんだった」
263 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 10:37:30.57 ID:xiHwnQAO [2/37]
ガラガラガラガラ
律「あっぶね!」
澪「校舎に入ったのはいいもののがれきだらけでなかなか前に進めないな」
梓「唯先輩、ホントにノートは教室にあるんですよね?」
唯「うん。机の上にに開きっぱなし」
梓「だらしないですね」
唯「次が体育だったから仕方なかったんだよ。いつもはちゃんと鞄にしまってるって」
梓「……ふーん」
唯「あー! その目は信じてないなー!」
梓「そーんなことありませんよー」
264 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 10:38:44.18 ID:xiHwnQAO [3/37]
律「この階段を登れば私たちの教室だな」
紬「階段はがれきで埋まってるけどね」
澪「さらっと手詰まり宣言をしないでくれ……」
唯「他の階段使おうか?」
梓「私に任せてください!」
律「梓?」
265 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 10:39:37.68 ID:xiHwnQAO [4/37]
梓「それっ」バッ
キュイーン
梓「じゃーん」
唯「メビウスブレスなんか出してどうするの?」
梓「ふっふっふっ」
梓「実は私、人間体のままでも少しならメビウスの力が使えるんです」
紬「へぇー」
梓「いきますよー」
梓「メビュームスラッシュ!」シュッ
ドカ―――――ン!
律「梓ー」
梓「はい」
律「がれきと一緒に階段も崩れ落ちたけど、一体どうやって上に上がるんだ?」
梓「……さぁ?」
律「おい」
266 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 10:42:28.53 ID:xiHwnQAO [5/37]
紬「……どうしようか?」
唯「うーん……」
律「……ん? あれ、澪は?」
澪「おーい。向こうの階段は使えそうだぞー」
唯「さっすが澪ちゃん!」
紬「向こうの階段の様子を見に行ってたのね」
澪「うん」
律「どこかのツインテールとは大違いだな」
梓「うっ」
267 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 10:43:15.70 ID:xiHwnQAO [6/37]
唯「それで登ってきたわけだけど」
紬「教室もがれきの山ね……」
澪「この中からノートを探し出すのは骨だな」
唯「あずにゃんのメビュームスラッシュのせいだったりして?」
梓「ち、違いますよ! ……多分」
律「ウダウダ言っても仕方ない。手分けしてちゃっちゃと探してしまおう!」
みんな「おーっ!」
268 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 10:45:07.68 ID:xiHwnQAO [7/37]
唯「見つかったー?」
梓「っていうか私、それがどんなノートか知らないんですけど」
唯「ああ、うん。探してるのはオレンジのノートだよ」
梓「名前は書いてあるんですか?」
唯「うん。憂が書いてくれた」
梓「……」
269 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 10:47:04.60 ID:xiHwnQAO [8/37]
律「チャーンスの時を逃さーない~♪」パラパラ
澪「……で、探すのサボってお前は何をしているんだ?」
律「んー? 床に落ちてた澪の日記読んでる」
澪「は?」
律「……7月7日、夜空に瞬くミルキーウェ
澪「……!」ボカッ
律「あいてーっ!!」
270 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 10:47:44.70 ID:xiHwnQAO [9/37]
ガタッ
紬「あ」
紬「あった!」
律「マジでか!」
紬「ほらこのノートでしょ?」
唯「うん、これこれ!」
紬「がれきの下に埋まってたわ」
梓「なかなか見つからないわけですね」
律「ノートも見つかったところで、これどうしようか」
澪「とりあえず部室に持って行かない?」
澪「あっちは無事そうだったから、この教室より居心地良さそうだ」
律「じゃあそうするか」
271 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 10:48:54.22 ID:xiHwnQAO [10/37]
律「と、いうわけで」
律「第1回謎の怪獣対策本部を設立しまーす!」
唯「Yeah!」
律「ムギ。あの怪獣について何か知らないのか?」
紬「確か何か似たような怪獣がいたはずなんだけど……」
唯「どんなどんな!」
紬「……ごめんなさい。思い出せないわ」
澪「そ、そうか……」
梓「それならそれで仕方ありませんよ。私たちは私たちができることをやらなくちゃ!」
律「……そうだな!」
律「ムギ。ちょっと頑張って思い出してみてくれ」
紬「ええ」
律「私たちは会議を続行だ」
272 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 10:55:52.02 ID:xiHwnQAO [11/37]
唯「あ」
律「どした」
唯「モンスー太って実は人参が大好きって設定があるんだよ」
梓「へぇー」
唯「だから人参をいっぱい用意すれば満足して成仏してくれるかも!」
澪「成仏ってあの怪獣は幽霊なのか?」
唯「それはわからないけど……」
律「そもそも大量の人参なんてホイホイ準備できないよ」
唯「むー。ダメだなぁ、りっちゃん。ZATの隊長を見習わなくちゃ」
律「ZATって何さ」
唯「ZATはZATだよ!」
律「?」
273 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 10:56:58.10 ID:xiHwnQAO [12/37]
澪「そうだ」
澪「そのノートから怪獣が出たんだからそれ燃やしちゃえば?」
唯「ダ、ダメだよ! これには夢と希望と国語の板書が詰まってるんだから!」
澪「板書なら私たちのノート見せてあげるから」
唯「むむむ。夢と希望は?」
澪「それは保障対象外」
唯「むぅ」
唯「……まあいいや。燃やしちゃえ!」
紬「偉いわ、唯ちゃん」
唯「えへへ」
律「そうと決まれば一旦外に出ようか。近くの河川敷あたりがいいかな」
梓「中で燃やすと危ないですからね」
274 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 10:59:45.46 ID:xiHwnQAO [13/37]
パチパチ
紬「火の準備はOKよ」
律「さぁ、唯! パーッと燃しちゃえ燃しちゃえ!」
唯「うん」
梓「あ、唯先輩」
唯「うん?」
梓「私にもその落書き見せてくれませんか?」
唯「そういえばまだ見せてなかったっけ」
梓「はい」
唯「確かこの辺のページで……」ペラペラ
唯「あったあった。はいこれだよ」
梓「おぉ。上手ですね」
唯「えへへー」
この時、HTTは学校近くの河川敷にいた
そのためノートが開かれると唯の落書き 最強怪獣モンスー太に再び日光が降り注いだ
すると、またもやなんやかんやで
ズズズズズズズズズズズズズズ
モンスー太「ピギイイイイイ!!」
モンスー太が実体化したのだった!
275 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:00:19.61 ID:xiHwnQAO [14/37]
モンスー太「ピギイイイイ!!」
律「げっ! また出た!」
唯「ええっ! なんで、どうして!? Tell me why!」
澪「なぜ英語……でも現れた以上応戦しなくちゃ!」
梓「澪先輩!」
澪「……」シャカシャカシャカシャカ
澪「……ぜあっ!」バッ
シュイーン
ゼアス(澪「とあっ!」
276 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:00:52.17 ID:xiHwnQAO [15/37]
律「澪! その怪獣への対処法はまだないんだ。気を付けて戦えよ!」
ゼアス(澪『わかってる!』
ゼアス(澪「ぜあっ!」ブンッ
モンスー太「ピギイイ!」フッ
梓「や、やっぱりすり抜けちゃう……」
梓「……!」
ゼアス(澪「……」
ゼアス(澪『……これならどうだ』
ゼアス(澪「……」スッ スッ バッ
ゼアス(澪『スペシュッシュラ光線!』
ビィイイイイイイイイイイイイ!
277 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:01:54.50 ID:xiHwnQAO [16/37]
ビィイイイイイイイイイイイ!
モンスー太「ピギイイ!」フッ
ビィイイイイイイイイイイイ!
ドカ――――ン!
ゼアス(澪『……しまった』
唯「光線がモンスー太をすり抜けて……」
律「ビ、ビルに……」
梓「バカヤロ――!!」
278 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:02:29.83 ID:xiHwnQAO [17/37]
律「光線技もすり抜けるのか……」
梓「はい、先生!」
律「はい、あずにゃん」
梓「思ったんですけど、もしかしたらあれって攻撃がすり抜けてるんじゃなくて」
梓「かわされてるんじゃないですか?」
唯「?」
梓「えーと、あの怪獣が猛スピードで動いて私たちの攻撃をかわしてるんじゃないかと思って……」
唯「……なるほどつまり」
律「残像か!」
梓「はい。まず間違いないですよ」
279 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:02:56.16 ID:xiHwnQAO [18/37]
律「そういうことなら私に任せてくれ」
律「おーい、澪ー! 交代だー!」
ゼアス(澪『えっ、あ、うん』ピコンピコン
ゼアス(澪「……」スッ
フッ
澪「……ふぅ」
梓「お疲れ様です」
澪「うん。あんまり役に立てなかったけどな」
律「よーし! じゃあ私の番だな」
律「ダイナ――――!!」バッ
ヒュイーン
ダイナ(律「だぁっ!」
280 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:04:00.63 ID:xiHwnQAO [19/37]
モンスー太「ピギイイイイ!!」
ダイナ(律『ちょーっと待ってろよ。今にぎったんぎったんのけちょんけちょんにしてやるから』
ダイナ(律「……ん――」グッ
フィーン シュピーン!
ダイナ(律「じゅわぁっ!」バッ
ダイナ(律『……じゃっじゃーん!』
唯「りっちゃんが青くなった!」
澪「ああ」
澪「律ことウルトラマンダイナは相手に合わせてタイプチェンジができるんだよ」
澪「青い戦士はミラクルタイプ。スピードと超能力に長けたサイキック戦士なんだ」
281 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:04:32.24 ID:xiHwnQAO [20/37]
梓「でもそのサイキックでどうするつもりなんでしょう……」
澪「まあ見てなって」
モンスー太「ピギイイイ!」
ダイナ(律『お前、怪獣のクセに残像残して動けるらしいな』
ダイナ(律『でもな?』
ダイナ(律「……じゅわっ!」グッ
スウーッ
ダイナ(律『……ふっふっふっ』
ダイナ(律『お前がどんなに速く動けようと、私たちの6つの目からは絶対に逃れられないぞ!』
唯「りっちゃんが3人に分身して天津飯みたいなこと言い出したよ!」
澪「あれはウルトラマジック! ミラクルタイプ自慢の分身戦法だ!」
282 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:05:04.22 ID:xiHwnQAO [21/37]
唯「3方向から同時攻撃だね!」
澪「ああ。しかも高速移動でかわされても分身した6つの目で捉えることができるんだ」
梓「なるほど」
ダイナ(律『へっへーん』
ダイナ(律『いくぞ、ビームスライサ――!』
ビィイイイン!
モンスー太「ピギイイ!」フッ
ビイイイイン!
ドカ――――ン!
唯「ま、また街が……」
梓「バカヤロ――!」
283 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:07:54.26 ID:xiHwnQAO [22/37]
ダイナ(律『バカヤローはそっちだバカヤロ――!』
ダイナ(律『あいつ残像残して移動なんてしてないじゃないか!』
梓「あ、あれ?」
唯「そうなの?」
ダイナ(『6つの目で見たんだ間違いない!』
ダイナ(律『ってそんなことより』
ダイナ(律『ミラクルタイプはいつもよりたくさんエネルギーを消耗するんだぞ!』
ダイナ(律『残り1分で私にどうしろってんだよ!』
梓「とりあえず踏ん張ってください。これからのことはこっちで考えますんで」
ダイナ(律『んな無茶な!』
284 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:09:20.00 ID:xiHwnQAO [23/37]
澪「そういえばさ」
唯「?」
澪「あの怪獣が梓と戦ったとき、唯が火を吹く能力のことを話したらあいつも火を吹いたよな」
梓「そんなことがあったんですか」
澪「うん」
澪「だからさ、唯があの怪獣に弱い設定を付ければあいつも弱くなるんじゃないかな」
唯「おぉー! そうかも!」
梓「唯先輩、さっそく!」
唯「うん!」
285 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:12:52.44 ID:xiHwnQAO [24/37]
唯(弱く弱く……)
唯(モンスー太に弱い設定を……)
唯(……でもせっかく最強怪獣にふさわしいすごい能力いっぱい考えたのになぁ)
唯(火を吹くだけじゃなくて、冷凍ガスとか硫酸とか吐いて)
唯(目からビーム出て、腕がグイ――ンって伸びて、物凄い馬力で)
唯(雷とか地割れとか津波とか引き起こす力を持ってて)
唯(超音波攻撃とかトゲミサイルとかいっぱい装備してて……)
唯(そんなモンスー太に弱い設定を、弱い設定を……)
モンスー太「ピギイイイ!」
ダイナ(律『ぎゃふん!』バタンキュー
澪「律――!」
286 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:13:22.44 ID:xiHwnQAO [25/37]
唯「え、なに? どうなったの?」
梓「あの怪獣がいきなり凄い力を発揮して律先輩をのしちゃったんですよ!」
唯「ええっ!?」
ダイナ(律『も、もー無理……』ピコンピコン
フッ
律「……ギブギブ」
澪「大丈夫か!」
律「な、なんとか……」
287 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:13:49.68 ID:xiHwnQAO [26/37]
モンスー太「ピギイイイイ!」グバッ
ボオオオオオオオオオオオオオ!
律「ああっ! 街が、街が燃える……!!」
澪「誰かが戦ってあいつの攻撃を引きつけないとあっという間に街は壊滅だ!」
梓「でもあれを倒す方法はまだ……」
唯「それでも、私たちはやらなくちゃ!」
唯「……」バッバッ
唯「レオ――――――!!!」バッ
キュイイ キュイイ キュイイ
レオ(唯「いやぁーっ!」
288 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:15:47.84 ID:xiHwnQAO [27/37]
レオ(唯「えいっ!」ブンッ
モンスー太「ピギイ!」フッ
梓「もはやお約束ですね」
澪「あはは……」
律「そういえばムギ、まだ何もわからないか?」
紬「ちょ、ちょっと待って。あと少しでわかりそうなの」
289 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:17:31.61 ID:xiHwnQAO [28/37]
紬(……)
紬(……そもそもどうして、どうやって落書きが怪獣になったの?)
紬(最初にあれが現れた時、ノートは机に出しっぱなし)
紬(怪獣が消えたあと探しに行った時は、ノートはがれきの下)
紬(そしてこの河川敷でノートを開いたらまた怪獣が現れた……)
紬(怪獣が出てる時と出てない時は何が違う?)
紬(……ノートが開いてるかどうか?)
紬(……違う。朝から唯ちゃんがノートを開いた瞬間は怪獣なんて現れなかった)
紬(じゃあ何が?)
紬(……怪獣が消えた時ノートはがれきの下)
紬(がれきの下には何がある? 何がない?)
紬(……お日様?)
紬(……)
紬(……あ)
紬「あ――――――!!」
290 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:18:28.24 ID:xiHwnQAO [29/37]
澪「ど、どうしたムギ?」
紬「思い出した、思い出したわ!」
律「なんだって!」
梓「あいつは何なんですか?」
紬「姿こそ違うけど、あの怪獣って落書き怪獣ゴンゴロスそっくりなの!」
澪「落書き怪獣ゴンゴロス?」
紬「そう。詳しくはこの本に載ってるから自分で調べて!」
梓「ウルトラ怪獣図鑑……」
紬「私は唯ちゃんに加勢してくる!」
律「ちょ、ムギ!」
紬「タロウ――――――!!」バッ
ギュイーン
タロウ(紬「でやーっ!」
291 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:18:57.28 ID:xiHwnQAO [30/37]
タロウ(紬『唯ちゃん、秘策を授けに来たよ』
レオ(唯『ムギちゃん!』
モンスー太「ピギイイイ!!」バッ
バシュッ! バシュッ!
レオ(唯『トゲミサイルだ!』
タロウ(紬『タロウバリヤ―――!』バッ
ガキィイイン!
タロウ(紬『……唯ちゃん、話してる時間はあんまりないけどよく聞いて』
タロウ(紬『あの怪獣の種明かしをするから』
レオ(唯『種明かし?』
292 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:19:29.22 ID:xiHwnQAO [31/37]
澪「……」パラパラ
律「見つかった?」
澪「……うん。ああ、これだな」
澪「落書き怪獣ゴンゴロス」
澪「落書きに宇宙生物が取り憑いて、その名の通り落書きが怪獣になったみたいだ」
梓「唯先輩の落書きにも宇宙生物が憑いていたんですね」
律「だな」
澪「何でも太陽光線をエネルギーに実体化するらしいよ」
律「つまり……?」
澪「唯のノートは机の上に出しっぱなしだったからお日様の光を十分に浴びて実体化したんだ」
澪「でも実体化時にノートはがれきに埋もれちゃった」
梓「だから1回目に現れた時はすぐに消えたんです」
梓「がれきの下じゃ太陽光線は浴びれませんからね」
律「なるほど」
澪「それでこの河川敷でノートを開いたからまた日の光を受けて怪獣が実体化したんだよ」
293 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:19:57.40 ID:xiHwnQAO [32/37]
律「それで?」
律「あいつに対する具体的対策は?」
澪「うん」
澪「水をぶっかけろ、って書いてある」
梓「み、水ですか?」
澪「元が落書きだからな」
律「あ、そういうこと」
澪「あとは唯とムギがどうにかしてくれるさ」
梓「そういえば」
梓「どうしてムギ先輩は怪獣図鑑なんて持ち歩てるんですか?」
梓「文庫版だから重くはないですけど……」
律「まあムギは怪獣大好きだからな」
澪「怪獣の学問があったら一発で博士号だよね」
梓(……あんまり理由になってないです)
ムギはHTTにおけるテッペイやオキのポジションなのだ
294 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:20:49.54 ID:xiHwnQAO [33/37]
レオ(唯『なるほど、モンスー太は水が弱点だったんだ』
タロウ(紬『ええ。水をかけたあと本体の宇宙生物を倒せばフィニッシュよ』
レオ(唯『ムギちゃん、水お願いできる?』
タロウ(紬『もちろん。そのために私は来たんだから』
タロウ(紬『いくよー……えいっ!』
キラーン
|ヽ/∥ ノ|
丶( ゚∀゚)ノつ□ ジャーン
レオ(唯『……バケツも出せるなんてキングブレスレッドは万能だね』
タロウ(紬『まあね♪』
295 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:21:31.29 ID:xiHwnQAO [34/37]
タロウ(紬『よーし』
タロウ(紬『それっ!』
バシャ――――――ン!
モンスー太「……ピギイイイイ!!」
タロウ(紬『あとは拭いて消したらおしまいね』
タロウ(紬『~♪』スイスイー
モンスー太「……ピギイイイ」
レオ(唯『落書きが消えるみたいにモンスー太も拭き取られてく……』
タロウ(紬『~♪』スイスイー
モンスー太「」
タロウ(紬『えいっ』キュキュッ!
「」
レオ(唯『いなくなっちゃった!』
296 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:23:06.18 ID:xiHwnQAO [35/37]
レオ(唯『……んん?』
ヒュ―――――――――ン
レオ(唯『青い石が飛んでく……?』
タロウ(紬『唯ちゃん、あれが本体よ!』
レオ(唯『そういうこと!』
レオ(唯『よーし……』
レオ(唯『レッド手裏剣ビ――ム!!』
バシュウウウウウウウン!
…………ドカアアアアアアアン!!
レオ(唯『やったぁ!』
タロウ(紬『ナイスショット!』
298 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/25(日) 11:24:33.77 ID:xiHwnQAO [36/37]
こうして地球は壊滅の危機から守られた
その貢献者たるHTTは学校に帰り、いつも通りにティータイムを楽しもうとしたのだが……
唯「……」
梓「……」
紬「……」
澪「……」
律「……学校半壊したの忘れてた」
それでも3日後には学校は復活したそうな
今日もみーんな救われた
ありがとう、放課後ティータイム!
307 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:24:45.78 ID:Xxy40EAO [2/15]
おはようございます。憂です
突然ですが最近おかしな夢を見るんです
夢の中で私は深い深い森を歩いてて
その夢は見るたびに少しずつ少しずつ長くなっていって私の歩く距離も少しずつ少しずつ長くなっていって
ある時私はとうとう森の奥にある奇妙な遺跡に辿り着きました
遺跡の奥へと進んで行くと赤い光の中に赤い巨人が立っています
「レオ兄さん」「レオ兄さん」としか言わない不思議な巨人です
どうしてもその巨人が気になる私は遂に巨人に尋ねます
「あなたは誰? あなたが私を呼んでいたの?」
308 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:27:20.07 ID:Xxy40EAO [3/15]
「……ぃ……ぅ……」
「う……い……」
「憂!」
憂「ふへっ!?」ガバッ
唯「おはよう、憂」
憂「あ、おはよう。お姉ちゃん」
唯「あ、おそようだった」
憂「?」
唯「もう7時半だけど遅刻しちゃうよ?」
憂「ええっ!?」
309 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:29:07.74 ID:Xxy40EAO [4/15]
タッタッタッタッ
唯「憂、最近寝坊ばっかりだけどどうかしたの?」
憂「うーん。最近変な夢を見るんだよね……」
唯「夢?」
憂「うん。森の中で迷子になる夢」
憂「あ、でもね。体の調子はとってもいいの」
唯「へぇー」
タッタッタッタッ
310 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:30:24.10 ID:Xxy40EAO [5/15]
昼休み
純「憂ー、梓ー。お弁当食べよー」
梓「食べよう食べよう」
憂「……あっ!」
梓「どうかした?」
憂「お弁当家に忘れちゃった」
純「あれまあ」
梓「わけてあげようか?」
憂「大丈夫。家まで10分くらいだからちょっと取りに行ってくるよ」
ダッ
純「いってらっしゃーい」
ダッ
憂「ただいま!」
梓「早っ!?」
311 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:32:09.60 ID:Xxy40EAO [6/15]
梓「なに? 忘れ物でもしたの?」
憂「え? ちゃんと家からお弁当持ってきたんだけど……。ほら」
梓「あ、ホントだ」
純「でも10分どころか10秒も経ってないけど?」
憂「あ、あれ?」
312 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:35:23.66 ID:Xxy40EAO [7/15]
梓「憂、最近凄すぎるよね」
憂「えっ?」
純「そうそう。こないだは鉄棒で大車輪決めてたし立ち幅跳びが3m越えたし」
純「いくら要領がいいからってさすがに行き過ぎだね」
憂「私としてはいつも通りなんだけどなぁ……」
純「なんか変なもの食べたとか?」
梓「唯先輩じゃないんだから」
純「……それは結構失礼じゃないかい?」
313 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:35:59.61 ID:Xxy40EAO [8/15]
梓「ということがありまして」
紬「へぇー」
唯「そういえば確かに変かも。最近寝坊ばっかりしてるし」
律「あの憂ちゃんが寝坊を!」
唯「なんか変な夢見るんだって」
澪「変な、夢?」
唯「うん。森の中で迷子になる夢」
律「はぁ……?」
314 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:37:21.45 ID:Xxy40EAO [9/15]
梓「ということがありまして」
紬「へぇー」
唯「そういえば確かに変かも。最近寝坊ばっかりしてるし」
律「あの憂ちゃんが寝坊を!」
唯「なんか変な夢見るんだって」
澪「変な、夢?」
唯「うん。森の中で迷子になる夢」
律「はぁ……?」
315 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:38:20.46 ID:Xxy40EAO [10/15]
律「もしかして夢で悪さするような怪獣に取り憑かれてたりして」
唯「えっ!?」
紬「夢で悪さと言えば夢幻神獣魔デウス、とか?」
唯「ええっ!?」
澪「普通にただ疲れてるだけかもしれないんだしそんな気を張らなくても……」
唯「やっぱり憑かれてるんだ!」
梓「字が違いますって」
316 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:42:23.81 ID:Xxy40EAO [11/15]
帰宅途中
憂「うーん……」
憂「やっぱり私おかしいのかなぁ……」
憂「ちょっと家まで走って時間計ってみよ」
憂「……よーい、どん!」
ダッ
憂「到着!」
憂「タイムは……」
憂「……え? 7秒?」
317 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:48:11.39 ID:Xxy40EAO [12/15]
憂「お、おかしい……」
テン テン テン…
憂「?」
憂「……あ!」
憂ちゃんの目の前にはボールを追いかける少年とそこに突っ込むトラックの姿が!
タッチや幽白でも出てきたよくある事故シーンだ!
憂「危な――い!」
ダッ
キキ―――――――ッ!!
ドンッ!
318 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:49:36.20 ID:Xxy40EAO [13/15]
憂「死んだかなぁ……」
憂「……」
憂「……?」
憂「……あれ? 生きてる?」
ガキ「お姉ちゃんスゲー! 片手でトラックを止めちゃったよ!!」
憂「はい!?」
トラックに視線を向けると確かに自分のか細い腕一本でトラックが止まっている
あまりの急停車に運転手は気絶しているようだ
憂「えー……」
ガキ「ありがとう、お姉ちゃん!」
憂「えっ、あ、うん。もう飛び出したりしちゃダメだよ」
ガキ「うん!」
タッタッタッタッ
憂「……」
憂「……おかしい」
319 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:51:54.88 ID:Xxy40EAO [14/15]
唯「ど、どうしよう。憂が怪獣に取り憑かれてるなんて……」
澪「だからまだ何かあったと決まったわけじゃ
ビーッ ビーッ ビーッ
澪「!」
律「電話だ!」
忘れている人も多いだろうから説明しよう
HTTとさわ子、和ちゃんの間にはホットラインがしかれている
これによりHTTは怪獣の出現情報を得るのだ
320 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:53:41.08 ID:Xxy40EAO [15/15]
ガチャッ
律「もしもーし」
和『もしもし、私よ』
律「おー、和。なんかあった?」
和『なんかも何も怪獣よ。B地区第5ブロックに現れたわ』
律「マジでか! わかったすぐ行く」
ガチャッ
律「みんな、B地区に怪獣だ」
律「HTT、出動!」
みんな「おーっ!!」
321 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:21:29.57 ID:xXcDwAAO [1/26]
バシュ――――――――――ン
唯「やって来ました第5ブロック」
律「怪獣はどこだ!」
紬「どこだー!」
梓「いました、あれです!」
「オオオオオオオ!!!」
澪「ムギ、あれは?」
紬「大宙魔パスギークよ」
「オオオオオオオ!!!」
322 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:23:19.72 ID:xXcDwAAO [2/26]
律「よーし、各機攻撃開s
梓「ま、待ってください!」
律「どした」
梓「まだ住民の避難が完了してません。今、怪獣に攻撃すれば被害が……」
律「そうか……。なら、唯!」
唯「ほい!」
律「唯は一旦地上に降りてみんなを避難させてくれ」
唯「わかりましたよ、りっちゃん隊長!」
律「そいでチェスターβも降ろして私が怪獣と応戦する」
律「澪、ムギ、梓はチェスターα、チェスターγで援護してくれ!」
澪「了解」
323 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:24:01.98 ID:xXcDwAAO [3/26]
シュイーン
ダイナ(律「だぁーっ!!」
「オオオオオオオオオオ!!!」
シュウウウウウウウウ
唯「……着陸完了!」
唯「りっちゃん達が戦ってるんだ。私も私にできることをやらなくちゃ!」
唯「……よし!」
唯「みんなー! 早く避難して―――!!」
324 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:25:08.32 ID:xXcDwAAO [4/26]
憂「はぁ……」
憂「トラックを腕一本で止めたくらいで事情聴取って……」
憂「そんな人くらいどこにだっている……わけないか」
憂「はぁ……」
憂「すっかり遅くなっちゃっ
ド――――――――――ン!!
「……オオオオオオオオ!!!」
憂「!?」
325 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:26:05.74 ID:xXcDwAAO [5/26]
憂「か、怪獣!?」
キャー! キャー!
ワー! ワー!
憂「わ、私も早く避難しなくちゃ!」
憂「……!」
シュイーン
ダーッ!
憂「……ダイナだ!」
326 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:28:32.47 ID:xXcDwAAO [6/26]
ダイナ「だぁっ!!」ドカッ
「ギイイイイ!!」ガキッ
憂「ダイナ頑張れ!」
…ヒナンシテー!
憂「? この声は……」
唯「早くしないと危ないよー!!」
憂「お姉ちゃん!」
唯「あ、憂!」
327 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:29:19.53 ID:xXcDwAAO [7/26]
唯「憂、何でこんなところに!」
唯「放課後だし家に帰ってるはずじゃ!?」
憂「お、お姉ちゃんこそ! 今は部活の時間じゃないの!?」
唯「えっ……いやその、今やってるこれが部活動と言いますか……」ボソボソ
憂「?」
くどいようだが唯達が悪しき怪獣と戦ってるのは秘密なのだ
それはたとえ相手が肉親であろうとも絶対に秘密なのだ
328 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:30:05.01 ID:xXcDwAAO [8/26]
唯「と、とにかく!」
唯「ここは危険が危ないよ! 憂も早く避難して!」
憂「じゃあお姉ちゃんも一緒に……」
唯「……私はまだしなくちゃいけないことがあるから」
憂「しなくちゃいけないこと?」
ドゴオオオオオオオオン!!!
唯憂「!?」
ダイナ「ぐあああああ!!」ドタッ
「オオオオオオオオ!!」
唯「あっ!」
憂「ダ、ダイナが!」
329 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:30:38.96 ID:xXcDwAAO [9/26]
唯「行かなくちゃ!」
憂「行くってどこに? お姉ちゃんも避難しないと危ないよ!」
唯「でも、行かなくちゃ」
憂「だからどこに?」
唯「そ、それは……
「ギイイイイイイイイ!!!」
ドカアアアアアアアアン!!!
唯「ああっ!」
憂「ビルが崩れ……キャアアアアアアアア!!」
唯「……!」
ガラガラガラガラ――――――――――
330 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:31:14.19 ID:xXcDwAAO [10/26]
憂「今度こそ死んだかも……」
憂「……」
憂「……?」
憂「……あれ? また生きてる?」
憂「!」
レオ「……」
憂「ウルトラマンレオ!」
憂「……」
憂「?」
レオ「……」
レオ「……」クルッ
レオ「や――――っ!」グッ
「オオオオオオオオオオ!!」
331 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:31:47.82 ID:xXcDwAAO [11/26]
レオ(唯「や―――っ!」
ダイナ(律『唯!』
レオ(唯『後は私に任せて、りっちゃん!』
ダイナ(律『わかった』
フッ
レオ(唯『……よし』
レオ(唯『今度は、私が相手だよ!』
「オオオオオオオオ!!!」
332 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:32:46.46 ID:xXcDwAAO [12/26]
レオ(唯「いや――――っ!」ドカッ
「ギイイイイ!!」バキッ
澪「よし、唯を援護だ!」カチッ
梓「了解です」カチッ
ビイイイイ! ビイイイイ!
ドドオオオオオオン!!!
333 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:33:12.07 ID:xXcDwAAO [13/26]
ドーン! ドーン!
ヤーッ! ヤーッ! ィヤ―ッ!!
憂「レオが出てきて私を助けてくれた……」
憂「……」
憂「……でもそれと同時にお姉ちゃんが姿を消した」
憂「……」
憂「……もしかして」
憂「もしかしてウルトラマンレオは、お姉ちゃん……?」
334 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:35:20.91 ID:xXcDwAAO [14/26]
澪「唯、こっちで怪獣の動きを止める! その隙にトドメを!」
レオ(唯『わかった!』
澪「スパイダーミサイル、シュート!」カチッ
梓「アビロックミサイル、シュート!」カチッ
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ド!!!
「ギイイイイイイイ!!!」
澪「今だ!」
レオ(唯『うん!』
335 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:35:49.65 ID:xXcDwAAO [15/26]
レオ(唯「や―――っ!!」
ダンッ
レオ(唯『レオキックでトドメだ!!』
シュピピピピピピ
「……オオオオオオオオ!!」ボカッ!
レオ(唯「!」
レオ(唯『うわあっ!』ドタッ
澪「レ、レオキックを途中で阻止するなんて……」
紬「澪ちゃん、よそ見しちゃダメ!」
澪「えっ……!」
ド――――――――ン!!!
梓「澪先輩!!」
336 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:37:23.95 ID:xXcDwAAO [16/26]
レオ(唯『こ、このっ!』ブンッ
「オオオオオオ!」バキッ!
レオ(唯『うあっ!』ドタッ
紬「唯ちゃん!」
梓「スパイダーミサイル、シュート!」カチッ
┣¨┣¨┣¨┣¨ド!!!
「オオオオ!!」カッ!
バシュウウウウン!!
紬「か、火球っ!?」
梓「きゃあああああああ!!」
ドオオオオオオオオオオン!!
レオ(唯『ムギちゃん! あずにゃん!』
337 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:38:05.52 ID:xXcDwAAO [17/26]
ドオオオオン!
憂「あ……あ……クロムチェスターが!」
「オオオオオオ!!」バキッ
レオ『うわあっ!』ドタッ
ピコンピコン
レオ「!」ピコンピコン
憂「レ、レオも危ない……!」
憂「……ということは、お姉ちゃんが、危ない!」
338 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:39:00.51 ID:xXcDwAAO [18/26]
レオ「……!」ピコンピコン
憂「レオが危ない……お姉ちゃんが危ない」
憂「お姉ちゃんが……!」
憂「で、でも私には何も……」
「オオオオオオオオ!!」ガキッ
レオ『ぐっ……!』ピコンピコン
憂「お姉ちゃん!」
憂「……私……どうすれば……」
――――サーン!
憂「えっ……?」
339 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:39:58.09 ID:xXcDwAAO [19/26]
憂「い、今のは……?」
――――――ニーサーン!
憂「もしかして……」
――――オニーサーン!
憂「これは……」
――レオニーサーン!
憂「ゆ、夢の……!」
レオ兄さーん!!
340 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:40:50.47 ID:xXcDwAAO [20/26]
憂「こ、こんな時に……!」
レオ兄さーん!
憂「あなたは一体何者なの!」
レオ兄さーん!
憂「そのレオが、お姉ちゃんがピンチなんだよ!?」
レオ兄さーん!
「オオオオオオオオ!!」ゴガッ!
レオ『ああっ!』ドタッ
憂「お姉ちゃん!」
341 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:41:57.55 ID:xXcDwAAO [21/26]
憂「お、お姉ちゃんが……」
憂「……」
憂「……ねぇ!」
憂「あなたが何者なのかはわからない」
憂「でも!」
憂「私はお姉ちゃんを助けたいの!」
憂「もし、夢の中にまで現れて私を呼んだ意味があるとしたら!」
憂「私に、力を貸して!」
憂「……」
憂「……アストラ!!」
342 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:43:07.14 ID:xXcDwAAO [22/26]
レオ(唯『くぅ……っ!』ピコンピコン
レオ(唯『ど、どうすれば……』ピコンピコン
「オオオオオオ!!!」ブンッ
レオ(唯『ぐっ……!』ピコンピコン
「ヤ――――ッ!!!」
ド ガ ッ !!
「ギイイイ!」ドタッ
レオ(唯『えっ……?』ピコンピコン
アストラ「……」
アストラ(憂『お姉ちゃん、大丈夫?』
レオ(唯『う、憂!?』ピコンピコン
343 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:44:56.89 ID:xXcDwAAO [23/26]
レオ(唯『ど、どうして憂が!?』ピコンピコン
アストラ(憂『そんなことより早くあいつを!』
レオ(唯『そ、そっか』
「オオオオオオオオ!!」
レオ(唯『いくよ、憂!』ピコンピコン
アストラ(憂『うん!』
唯憂「や―――っ!!」グッ
344 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:46:17.59 ID:xXcDwAAO [24/26]
レオ(唯「ぇいっ!」ガキッ!
アストラ(憂「やぁっ!」ボガッ!
「オオオオ!!」
レオ(唯「ぃやあっ!」バキッ!
アストラ(憂「えぃっ!」ゴリッ!
「オオオオ!!」ドタッ
レオ(唯『今だよ!』
アストラ(憂『うん!』
唯憂「……」バッ
唯憂「やあ―――――っ!!!」バッ
ピロロロロロロ!!!!
唯憂『ウルトラダブルフラッシャ―――!!』
「ギイイイイイイイイイ!!!」
ドカアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!
345 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:47:01.34 ID:xXcDwAAO [25/26]
律「で、何で憂ちゃんはアストラに変身できたんだ?」
唯「さあ?」
澪「さあって……」
紬「これからも変身できるの?」
唯「さあ?」
梓「……何にもわからないんですか?」
唯「だって憂本人がそう言うんだもん」
梓「えー……」
レオの弟アストラはどうして生きていたのか。どこから来たのか。そしてまたどこへ行くのか。それは誰も知らない
けど
唯の妹憂ちゃんは今日もまた平沢家で愉快で楽しい平和な日々を送っているのでした
そんな感じで
今日もみーんな救われた
ありがとう。放課後ティータイム、と憂ちゃん!
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