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ゲンドウ「突然だが、ネルフは財政難だ」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 19:46:03.33 ID:95XPQRmfO
マヤ「パターンレッド、赤字です」
ミサト「………はあ。」
ゲンドウ「今日集まってもらったのは他でもない」
ゲンドウ「資金を稼ぐ方法を考えて貰いたい」
冬月「でないとネルフは解体、君達も全員クビだ」
ミサト「ええ!?」
冬月「そりゃそうだろう。組織が無くなれば君たちはお払い箱だ」
冬月「………私も含めてだが」
マヤ「パターンレッド、赤字です」
ミサト「………はあ。」
ゲンドウ「今日集まってもらったのは他でもない」
ゲンドウ「資金を稼ぐ方法を考えて貰いたい」
冬月「でないとネルフは解体、君達も全員クビだ」
ミサト「ええ!?」
冬月「そりゃそうだろう。組織が無くなれば君たちはお払い箱だ」
冬月「………私も含めてだが」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 19:47:43.96 ID:95XPQRmfO
シンジ「そんなに深刻だったんだ…」
綾波「なんせエヴァがちょっと傷ついただけで国が傾くらしいわ」
シンジ「ええ!」
アスカ「もしクビになったら…」
モワンモワン
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 19:48:30.89 ID:95XPQRmfO
モワンモワン
シンジ「今日も派遣村で2万も支給されたね」
アスカ「無駄遣いしちゃだめよ!就活の交通費なんだから」
シンジ「でもちょっとくらいパチンコにつかうくらいいいじゃないか」
アスカ「だめ!」
シンジ「ちゃんと増やすから!そうなれば交通費どころかふた月は暮らせるよ。」
アスカ「…………」
シンジ「アスカの2万…欲しいなぁ」
アスカ「ちゃんと増やす?」
シンジ「うん」
アスカ「じゃ…仕方ないわね」
シンジ「じゃ、いってきまーす」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 19:49:42.89 ID:95XPQRmfO
半日後
シンジ「あははは」
アスカ「どっ、どうだったシンジ?」
シンジ「まけちゃった」
アスカ「いや……」
モワンモワン
アスカ「イヤアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 19:50:18.86 ID:95XPQRmfO
シンジ「きゅ、急にどうしたんだよアスカ!」
アスカ「私をソープに落とさないでえええええ!!!!!」
シンジ「えっ?何?大丈夫?」
ミサト「半狂乱のアスカは放って置いて何か良い案は?」
リツコ「あら、急にやる気。」
ミサト「だって何だかんだで今の仕事、美味しいし」
リツコ「………呆れた」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 19:52:15.68 ID:95XPQRmfO
シンジ「じゃ、じゃあ皆でクッキーを作って売るとか」
ミサト「却下。ここは支援施設じゃないんだから。
それにそんな小銭じゃ焼け石に水ね。」
マヤ「じゃあいっそエヴァを売るとか」
ミサト「ああ、原因もなくなって綺麗さっぱりね」
ゲンドウ「ダメだ。それだけはダメだ。」
ミサト「なんで」
冬月「資本だぞ。自殺行為じゃないか」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 19:56:57.52 ID:95XPQRmfO
ミサト「却下か」チッ
ゲンドウ「………」
ミサト「そうだ!MAGIを売りましょ!」
リツコ「ミサト!?」
マヤ「そうですよねー。マックとかウィンドウズでも良さそうなもんだし」
リツコ「マヤ……」
シンジ「MAGIを売りましょう!」
アスカ「そうね!売るべきね!」
リツコ「そんな…………」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 19:58:48.89 ID:95XPQRmfO
ゲンドウ「ダメだ」
ミサト「!?」
リツコ「司令………!」パアア
ゲンドウ「中身がアレじゃ売れない」
冬月「私なら買わんな」
綾波「それもそうね」
リツコ「……………」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 19:59:52.65 ID:95XPQRmfO
ミサト「………司令が言うなら仕方ないか。」
リツコ「何か…こう、大きな儲けになるものはないかしら」
ミサト「パチンコ」
リツコ「ああ、それいいわね」
ミサト「バカなパチンカーがガッポガッポ落としてくれるわよきっと」
リツコ「ちょっと演出を買えるだけでシリーズいくつもだしてガッポガッポね」
アスカ「パチンコ………」
モワンモワン
アスカ「パチンコはイヤアアアアアアアアアアア」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 20:01:27.02 ID:95XPQRmfO
ミサト「じゃあ何ならいいってのよ…!」
リツコ「…………」
マヤ「…………」
シンジ「…………」
アスカ「…………」
ゲンドウ「…………」
綾波「ドラマ………」ポツリ
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 20:06:08.49 ID:95XPQRmfO
ミサト「えっ」
綾波「ドラマ。」
アスカ「何でここでドラマが出てくるのよ」
綾波「私達の活躍をドラマにするの。」
アスカ「…………え?」
綾波「いまはドラマ氷河期。
ネルフを題材にしたドラマならイケメン枠のフィフスと加持さんに主婦が飛び付き
戦闘シーンに子供と特撮オタクが飛び付き
私達にはキモオタが飛び付くわ」
綾波「それにうちはマシンがいっぱいあるし、キャストも自分達でいいわけだから
出資は撮影器具だけでいいと思うの」
冬月「名案だな」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 20:08:50.59 ID:95XPQRmfO
リツコ「あらゆる方面が飛び付くわね」
ミサト「上手くいけばボックス、コンプリートボックス、リマスター版ボックスと…ガッポガッポ儲かるわ」
綾波「企業と提携すれば名前を貸しただけのジャムパンだって売れるわ」
綾波「あわよくば私達のフィギュアも発売されて……」
ミサト「私も年齢詐称してアイドルデビューね!」
アスカ「なんでそうなるのよ」
ミサト「ぐふっ」
リツコ・ミサト・ゲンドウ・冬月「ぐふふふふふふふふ」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 20:13:37.62 ID:95XPQRmfO
アスカ「でもドラマ化っていっても色々大変よ」
冬月「コネで月9にねじ込むから大丈夫だ。」
ゲンドウ「なんならテレビ局を買おう」
シンジ「………財政難じゃなかったの」
ゲンドウ「テレビ局を買収しても国は傾かんよ」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 20:24:49.20 ID:95XPQRmfO
ー会議室ー
(デーンデーンデンドンドン)
ミサト「ドラマガッポガッポ作戦会議を始めます。」
ミサト「では各部署の分析結果を報告して」
マヤ「先のデータから、目標は20代男性。
敢えて9時台にちょっとエッチなシーンを放映すれば
ネットの実況を中心として反響は大きいと推察されます。」
ミサト「…エッチなシーンね。」メモメモ
ミサト「でもなんで」
日向「マギによる計算によれば深夜でもないのに過剰なサービスをする事で
20代男性にチャレンジャー、アグネス呼んでこいなどの
賞賛と支持をえられるそうです。」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 20:29:42.53 ID:95XPQRmfO
リツコ「松代のマギ2号も同じ結論を出したわ。」
ミサト「で、時間帯については」
マヤ「月9枠は無理でした。」
ミサト「撮影の要請は」
マヤ「現在、日本政府と戦略自衛隊に協力を要請中」
ミサト「で、なんだって」
マヤ「断られました」
シンジ「……そうだろうね」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 20:33:53.44 ID:95XPQRmfO
日向「ただ、月9ではありませんが枠は確保できました」
ミサト「深夜はダメよ。サービス作戦が使えなくなるから。」
日向「大丈夫です。ゴールデンタイムです。」
加持「ほう。よく取れたもんだな」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 20:40:18.57 ID:95XPQRmfO
ミサト「で、何時?」
日向「水曜日の18:30~19:00です」
ミサト「うーん。ギリギリゴールデン……しかも30分か。」
マヤ「予算的にも時間的にもこれが限界です」
ミサト「そうね。水6半だけど仕方ないわね。」
アスカ「その言い方、流行んないと思うわよ」
ミサト「でもま、一応フ○テレビだもんね!」
ミサト「ついに第二お台場デビューかー♪あの展望台一回行きたかったのよねん♪」
日向「いや、違いますよ」
ミサト「は?」
青葉「フ○じゃないです」
ミサト「えっ」
日向「 テ レ ビ ○ 京 で す 」
ミサト「えっ」
ミサト「えっ」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 20:44:35.43 ID:95XPQRmfO
ミサト「………」ドヨンド
マヤ「か……かつらぎさーん?」
アスカ「放っておきなさいよ。」
アスカ「最初っからフ○何て無理に決まってるのに変な期待するからよ」
加持「まあ俺は好きな番組が結構あるんだけどな。テレビ○京。」
青葉「アニメ面白いっすよねー」
加持「いや、モヤ○まとか……君、アニメ見てるのかい」
青葉「いえ。全然。」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 20:58:57.28 ID:95XPQRmfO
リツコ「さて、脚本は私が書くってことなんだけど…」
マヤ「まずはキャラ設定ですね」
リツコ「主人公のシンジ君ね」
シンジ「えっ僕、主人公ですか」
リツコ「そうよ。さっき投票を行ったのよ。満場一致でアナタだったわ。」
ゲンドウ「やれ」
シンジ「やだよ!」
ゲンドウ「やれ」
シンジ「やだよ!」
リツコ「…………」
リツコ「これだわ!」
67 名前:ごめんなさい所用でした。保守ありがとうございました。[] 投稿日:2010/03/06(土) 22:17:06.41 ID:95XPQRmfO
リツコ「これだ!これなのよ!インスピレーションだわ!」
ミサト「何なのよリツコ…気でも触れたの?」
リツコ「違うわよ。主人公のキャラクターよ。」
ミサト「主人公?」
リツコ「ロボットに乗るのを嫌がる主人公!」
日向「そんな、ロボットは男のロマンですよ?」
リツコ「否定をすることから新しいものは生まれるわ」
青葉「しかしそんな男の子……どうしたらそんなことになるんですか」
リツコ「精神病か何かを患ってる事にでもすればいいわ」
ミサト「んなアホな……」
シンジ「………」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 22:23:48.06 ID:95XPQRmfO
シンジ「そんな主人公嫌すぎますよ……」
リツコ「さて、詳しい設定でも決めましょうか」
ミサト「決定なのかよ」
リツコ「そうね。父親と仲がわるいとでもしときましょうか」
ミサト「えっ」
マヤ「未だに一緒にお風呂に入ってるような二人がですか?」
リツコ「物語だもの」
リツコ「父親のゲンドウは育児放棄をしていたが
ロボットに乗せるためだけにまた呼び出した……いいわ!いいわよ!」
ゲンドウ「そんなあんまりじゃないか!」ギュッ
シンジ「い……痛いよ父さん…」
リツコ「否定することから新しいものは生まれるのよ。我慢して下さい。」
ミサト「完全にリツコ、暴走してるわね」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 22:33:59.53 ID:95XPQRmfO
リツコ「次にヒロインね」
アスカ「私たちか……」
綾波「嫌な予感がするわね。」
リツコ「二人にはこれを着てもらうわ」バサッ
ミサト「もう衣装発注したの…」
アスカ「なにこれ!身体のラインまる見えじゃなーい!」
リツコ「今はスクール水着を着てエヴァに乗ってもらってるけど」
リツコ「まあ、苦情が来そうだからリニューアルしてみました。」
アスカ「そりゃ露出は少ないけど……」
シンジ「ちょっ……綾波!」
綾波「…………」ヌギヌギ
アスカ「脱ぐな!」
綾波「……………」ゴソゴソ
アスカ「着ようとしない!」
アスカ「あんたも少しは拒絶しときなさいよ……女の子として。」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 22:38:57.07 ID:95XPQRmfO
リツコ「次にキャラクター設定だけど」
アスカ「………精神病はやめてよね」
リツコ「ああ。基本的にアスカはそのままのキャラクターよ」
アスカ「そう………」ホッ
リツコ「まあこれは精神病のシンジ君視点の話だから
実際演じるときは若干気が触れてる感じなんだけど」
モワンモワン
アスカ「キチガイはイヤアアアアアアアアアアア」
シンジ(そのままでも十分いけるような……)
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 22:42:41.33 ID:95XPQRmfO
リツコ「と、まあ……変更点はこのくらいで大体みんな変わらないわ」
ミサト「主人公が精神病ってだけで相当気が滅入るんだけど」
リツコ「あとレイは寡黙なままでいいんだけど…もっとミステリアスさがほしいわ」
綾波「………例えば」
リツコ「例えば………」
リツコ「うーん」
リツコ「…………肉が嫌いとか」
ミサト「なんじゃそら」
リツコ「地下で培養されてるとか」
マヤ「センパイ、最早意味不明ですよ」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 22:49:07.37 ID:95XPQRmfO
リツコ「あとは昼メロの要素も欲しいわね」
日向「いよいよ方向性が分からなくなってきましたね」
ミサト「……不倫とか」
リツコ「そうそう!不倫!」
ミサト「碇司令とアンタが不倫関係なの」
リツコ「えーっ」
ゲンドウ「ユイに誤解でもされたらどうする!」ギュッ
シンジ「ウォエ!」
マヤ「それに不倫なんて倫理上良くないです」
ミサト「今更だけどね」
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 22:52:48.23 ID:95XPQRmfO
リツコ「そうよね………」
リツコ「PTAから抗議が来てもやだし、精神病と違って誤魔化せないわよね」
リツコ「不倫設定は止しましょう」
マヤ「そうですよ!不倫は良くないです!」
ゲンドウ「…………」ホッ
リツコ「その代わりユイさんを【ピー】しましょう」
リツコ「死んでりゃ不倫にならないし問題ないわ!」
ゲンドウ「……………」ギュウウウウウウ
シンジ「父さん死ぬ!死ぬ!死んじゃう!」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 22:57:49.28 ID:95XPQRmfO
ミサト「碇司令、あくまでドラマなんですからね?」
ゲンドウ「…………」
ゲンドウ「ユイが死んだと考えただけで気がおかしくなりそうだ。」
リツコ「………それだ」
アスカ「またぁ?」
リツコ「それだわ!妻に死なれておかしくなった碇司令。」
リツコ「親子共々精神病!その二人の為に世界が壊れていく!」
リツコ「来た!来たわ!」
ミサト「………もうダメかもしれないわね」
ゲンドウ「…………シンジとお揃いか」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 23:03:56.77 ID:95XPQRmfO
リツコ「まあそんな感じでキャラ設定も終わったし」
リツコ「脚本は大体使徒との戦いをメインで進めてくわ」
アスカ「使徒はもう全部倒しちゃって…今や戦争の解決に駆り出されてるってのに?」
リツコ「各国がエヴァを作り出して戦争をやってることで
戦争を止めてる私達までイメージが悪くなっちゃってるでしょ」
リツコ「ここは使徒との戦いでも放送して好感度をアップさせとくべきよ」
ミサト「まあ、そりゃそうよね。角もたたないし…」
シンジ「でも以外とさっくり倒しちゃったからなぁ…」
リツコ「そこは心配ないわ。話を盛るから」
リツコ「誰か死なせとけば涙も誘えるでしょ」
ミサト「嘗めきった発言ね…………」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 23:07:18.78 ID:95XPQRmfO
リツコ「さーて。大体脚本も決まった所で
マヤ、その枠っていつから始まるの?」
マヤ「ええっと……」
マヤ「4月からです。」
ミサト「はああ!?あと一ヶ月もないじゃない!」
マヤ「だって…春の改編期にしか枠が取れなかったんですよー」
青葉「結構終わるアニメが多かったもんなー」
青葉「って渚くんが言ってました。」
108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 23:12:44.85 ID:95XPQRmfO
リツコ「あと一ヶ月で脚本……どのくらい書けるのかしら…」
ミサト「無茶苦茶な設定に決めたアンタの自業自得よ。」
リツコ「うぅ……」
加持「しかしミサトー。俺来週からアスカとユーロに出張なんだよ。」
アスカ「そうよね…どうすんのリツコ」
アスカ(ラッキー!関わんなくて済むわ!)
ミサト「南極にいるカヲル君も当分帰ってこないわよ」
リツコ「うーー。」
リツコ「仕方ない。三人は途中から何とか出すわ。」
アスカ「ちぇっ………」
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 23:17:31.45 ID:95XPQRmfO
ミサト「それにリツコ、使徒はどうすんの?」
リツコ「ああ、それは………」
ミサト「考えてなかったのね」
リツコ「てへっ」
ミサト「エヴァだってそうよ。日本政府の協力が得られないんだから本部の外へは出せないわ」
加持「戦闘シーンはどうするんだい?りっちゃん」
リツコ「うー……」
パーパーパンダネコー
ミサト「…………携帯?電源切っときなさいよ!」
青葉「す…すいません…」
マヤ「…………!」
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 23:21:24.93 ID:95XPQRmfO
マヤ「センパイ、その件私に任せておいて貰えませんか?」
リツコ「えっ」
リツコ「いいけど……」
マヤ「よし!じゃ、発注かけなきゃ」
ミサト(…………発注?)
そんなこんなで、放映開始まで一月しかない中
急ピッチで脚本や撮影器具の調達、場所の確保などなどが進められた。
二週間後
ゲンドウ「よーい」
ゲンドウ「スタート!」
117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 23:21:55.06 ID:95XPQRmfO
>>115
この世界では一応結婚してる設定
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 23:28:06.12 ID:95XPQRmfO
『特別非常事態宣言発令のため、現在すべての通常回線は不通となっております。』
シンジ「だめかぁ。やっぱり来るんじゃなかった…。」
シンジ「待ち合わせは無理か…。しょうがない、シェルターへ行こう。」
ゲンドウ「カアアアアアアアアアット!」
ゲンドウ「オッッッッッケイ!」
シンジ「…………ふう」
ミサト「記念すべき最初のシーンね。」
ゲンドウ「シンジー!」タッタッ
シンジ「と……父さん…」
ゲンドウ「良くやった!良くやったぞ!」スリスリ
シンジ「や……やめてよ恥ずかしい…」
ユイ「心配になって見に来たらあの人……」
ユイ「こんな調子で撮影…続くのかしら…」
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 23:31:46.18 ID:95XPQRmfO
マヤ「続いて、使徒が攻めてくるシーンを撮りたいと思います」
リツコ「で……なにこれマヤ」
マヤ「私の父、第2東映の社長なんです」
リツコ「なにそれ初めて知ったわよ」
マヤ「そこから借りてきたんです!」
マヤ「じゃーん!第三新東京の縮小セットです!」
131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 23:35:19.72 ID:95XPQRmfO
ミサト「良くできてるわね……」
マヤ「でしょ?この方面なら任せておいてください!」
ミサト「でもこれを使って一体…」
綾波「…………」ヌッ
アスカ「レ……レイ!ちょっとあんたビックリ………って」
ミサト「大丈夫?!血が出てるじゃない!」
綾波「大丈夫。メイクだから……」
ミサト「メイク?」
綾波「伊吹さんにやってもらった……」
マヤ「ふふっ」ニコニコ
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 23:40:32.85 ID:95XPQRmfO
冬月「本当に良くできるな、ユイくん」ニコニコ
ユイ「ええ。本当にすごいですよね」ニコニコ
ゲンドウ「……………」
冬月「碇、やけに不機嫌そうだがどうした?」
ゲンドウ「いえ………」
マヤ「碇しれーい!」
冬月「どうしたのかね、伊吹くん」
マヤ「はい!これ着てください」サッ
冬月「これは………使徒の着ぐるみかね?」
ユイ「良くできてるわね…」
ゲンドウ「私がこれを着るのか?」
マヤ「はい!今から撮影ですので」
ゲンドウ「しかし…」
冬月「私が子供だったころは…」キャッキャ
ユイ君「そうなんですかあ……」ウフフフフ
ゲンドウ「…………」
141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 23:44:38.16 ID:95XPQRmfO
マヤ「はーい!碇司令入ります」
サキエル(ゲンドウ)「…………」スタスタ
シンジ(不機嫌そうだけどどうしたんだろ父さん……)
リツコ「あら、マヤが言ってたのって着ぐるみだったの。」
ミサト「さすがは第2東映のご令嬢ねー。思い付かなかったわ。」
マヤ「いえ。私も最初はそうだったんですけど…青葉さんの携帯の着信音を聞いて」
ミサト「着信音?あれに何かあったの?」
マヤ「いっ…いえ!別に…」
青葉(まっ……マヤちゃん…!)パアア
147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 23:51:01.80 ID:95XPQRmfO
サキエル(ゲンドウ)「…………」
冬月「あははははは」キャッキャ
ユイ「うふふふふふ」キャッキャ
サキエル(ゲンドウ)「…………くっ」
マヤ「それじゃあ撮影入ります!」
サキエル(ゲンドウ)「構わん!やれ!」
マヤ「それじゃ、スタート!」
ブウウウウウウン!
リツコ(よし、飛んでる飛んでる)
サキエル(ゲンドウ)「………………」ズコーン!
サキエル(ゲンドウ)「……………」バコーン!
ミサト「………司令、いい壊しっぷりね」
マヤ「あわわ……と言うか壊しすぎです!」
マヤ「か……カットー!」
サキエル(ゲンドウ)「………………」ズコーン
マヤ「カット!カット!」
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 23:58:54.19 ID:95XPQRmfO
―カースタントシーン―
ミサト「オッケー!行くわよ?シンジ君」
シンジ「はい」
ゲンドウ「…………スタート」シブシブ
ブウウウウウウンブウウウウウウン
ミサト「ちょっと、まさか、N2地雷を使うわけぇ~!?」
ミサト「伏せて!!!」
ドッゴーン!
マヤ「よし!爆発成功です!」
ゲンドウ「あっ…あっ…しっ」
ゲンドウ「シンジー!」タッ
リツコ「司令………勝手に!」
ゲンドウ「構うものか!シンジ!シンジ!」タッタッ
リツコ「…………」
ミサト「撮り直しね」
155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 23:59:03.09 ID:95XPQRmfO
―カースタントシーン―
ミサト「オッケー!行くわよ?シンジ君」
シンジ「はい」
ゲンドウ「…………スタート」シブシブ
ブウウウウウウンブウウウウウウン
ミサト「ちょっと、まさか、N2地雷を使うわけぇ~!?」
ミサト「伏せて!!!」
ドッゴーン!
マヤ「よし!爆発成功です!」
ゲンドウ「あっ…あっ…しっ」
ゲンドウ「シンジー!」タッ
リツコ「司令………勝手に!」
ゲンドウ「構うものか!シンジ!シンジ!」タッタッ
リツコ「………」
ミサト「撮り直しね」
159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 00:01:58.00 ID:ve+XeFVfO
ゲンドウ「カット!」
シンジ「…………」ムスッ
ゲンドウ「シンジ!怪我はないか?」タッタッ
シンジ「ないよ」
ゲンドウ「口の中に砂が入ったなら水を飲みなさい」
シンジ「いいよ」
ゲンドウ「すまなかったな、シンジ」
シンジ「いいよ」
冬月「ヤンチャだったあの男がどうしてこうなったのかね」
ユイ「お恥ずかしい限りです…」
166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 00:06:00.80 ID:ve+XeFVfO
―発令所―
マヤ「さて、次のシーンは屋内ですが…エキストラのみなさんです。」
司令官役A「どうも専務の佐々木です。」
司令官役B「専務の鈴木です」
司令官C「取締役の伊吹です」
ミサト「よろしくお願いします…って、皆会社のお偉いさんじゃない」
マヤ「話したら着いてきたいって三人が…」
司令官C「伊吹マヤの父です。いつもマヤが……」
ゲンドウ「いやいや……」
マヤ「ちょ…お父さん!」
171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 00:13:00.40 ID:ve+XeFVfO
マヤ「スタート!」
司令官A「その後の目標は?」
オペレータ「電波障害のため、確認できません。」
司令官(マヤパパ)「あの爆発だ。ケリはついてる。」
ミサト(おおー。意外にみんな演技が上手いわね)
青葉「センサー回復します。」
オペレータ「爆心地に、エネルギー反応!」
シゲル「映像、回復します。」
司令官A「おお…」
司令官(マヤパパ)「なんてことだ…」
司令官B「われわれの切り札が…」
司令官(マヤパパ)「化け物め!」ポキッ
司令官A・B「………!?」ビクッ
マヤ「お父さん………」
174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 00:19:40.94 ID:ve+XeFVfO
―格納庫―
ミサト「はいはいー次々!」
ミサト「リツコ、支度できた?」
リツコ「ちょ……これ……」コソコソ
ミサト「あっははははははは!!!」
リツコ「水着の上に白衣って……」
ミサト「サービスシーンは多めにいかないとね!」
ミサト「まさかリツコが最初になるとは思わなかったけど」
リツコ「うう……」
リツコ「……酔っ払って書くんじゃなかったわ………」
179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 00:23:15.81 ID:ve+XeFVfO
ゲンドウ「スタート!」
ミサト「あ、あら、リツコ…」
リツコ「何やってたの、葛城一尉、人手もなければ、時間もないのよ。」
ミサト「ごめん!」
リツコ「例の男の子ね。」
ミサト「そう、マルドゥックの報告書による、サードチルドレン。」
リツコ「よろしくね。」
シンジ「あ、はい。」
ミサト「これまた父親そっくりなのよ、かわいげのないところとかね。」
ミサト「…………」チラリ
ゲンドウ「………カット」ギロッ
ミサト「…………」
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 00:26:50.47 ID:ve+XeFVfO
ミサト「す……すいませーん。でも一応セリフなんで……」
ゲンドウ「………構わん」
ミサト「あはは……」
冬月「………碇め」
リツコ「こんなことで次のシーン大丈夫なのかしら」
ユイ「それが心配で来ちゃったのよね……」
マヤ「キャスティングミスですね」
187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 00:28:56.34 ID:ve+XeFVfO
>>182
なぜわかった。ちなみに>>136もだ
VIPって狭いな
192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 00:34:17.58 ID:ve+XeFVfO
ゲンドウ「さて、次のシーンだが……」ペラッ
ゲンドウ「…………!」
――――――――――
マヤ「スタート!」
シンジ「あの、真っ暗ですよ。」
青葉(行くぞ!)
日向(ああっ!)
ガコン!
シンジ「顔…巨大ロボット!?」ペラペラ
リツコ「探しても、載ってないわよ。」
シンジ「えっ?」
リツコ「人の作り出した究極の汎用人型決戦兵器、人造人間エヴァンゲリオン。
その初号機。建造は極秘裏で行われた。」
リツコ「われわれ人類、最後の切り札よ。」
シンジ「これも、父の仕事ですか?」
シンジ「………」
ミサト「………」
リツコ「………」
ユイ「ん?」
シンジ「あれ?」
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 00:38:12.28 ID:ve+XeFVfO
マヤ「カット!」
ミサト「……次のセリフは」ペラペラ
リツコ「碇司令だわ」
シンジ「っていうか父さんがいないよ?」
ミサト「ちょっとぉ……」
リツコ「………やっぱりか」
ユイ「………」
ユイ「ったくあの人は……!」グワッ!
シンジ「こ…怖いよ母さん………」
202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 00:44:23.32 ID:ve+XeFVfO
―階段下―
ゲンドウ「…………」グジグジ
ゲンドウ「出来ない………」
ゲンドウ「シンジにあんな酷いことはいくらなんでも言えない……」
ゲンドウ「…………」ドヨン
ユイ「……………」カツカツ
ユイ「…………居た」カツカツ
ゲンドウ「ユイ………」
ユイ「あなた、どうして逃げ出したの?撮り直しじゃない。」
ゲンドウ「…………しかし」
ユイ「しかしじゃない。」
ユイ「撮るなら早くしなさい。でなければ……」
ゲンドウ「でなければ?」
ユイ「帰りなさい」
ゲンドウ「そんな…………!」
こっそり
ミサト「配役逆だったわね…」
リツコ「脚本書き直したいくらいよ」
205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 00:47:55.98 ID:ve+XeFVfO
ゲンドウ「……」カツカツ
ユイ「………帰るの?」
ゲンドウ「ああ。」
ゲンドウ「シンジにあんな酷い台詞を吐く位なら帰った方がましだ。」ツカツカ
ユイ「…………はぁ。」
ユイ「あなたね、ネルフが資金難で解体されるかされないかの瀬戸際なのよ」
ゲンドウ「だからなんだ」
ユイ「ネルフをクビになって、どうやって生きていくつもり?」
ゲンドウ「それはだな……」
ユイ「そうなればシンジを大学まで行かせられるかどうか…」
ゲンドウ「それはこまる」
208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 00:50:45.02 ID:ve+XeFVfO
ゲンドウ「………帰るのはやめる」
ユイ「なら……」
ゲンドウ「しかしあんなセリフ……」
ユイ「…………グジグジしてないで帰って職を探すか
セリフを言うかどちらか選びなさい」
ゲンドウ「…………どちらもしたくはない」
ユイ「あなたまだクビになってないんでしょ……なら、精一杯やれることをやりなさい」
ゲンドウ「…………」
リツコ「お取り込み中すまないのですがもうすぐ撮影で…」
ユイ「分かったわ。ほら、行くわよ?」
ゲンドウ「…………」ズルズル
212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 00:53:33.80 ID:ve+XeFVfO
―格納庫―
マヤ「それじゃあいきまーす」
マヤ「スタート!」
リツコ「人の作り出した究極の汎用人型決戦兵器、人造人間エヴァンゲリオン
…その初号機。建造は極秘裏で行われた。」
リツコ「われわれ人類、最後の切り札よ。」
シンジ「これも、父の仕事ですか?」
シンジ(父さん………大丈夫かな……)
ゲンドウ「そうだ。」
ゲンドウ「久しぶりだな。シンジ」ニヤリ
ユイ(…………あなた!)
216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 00:56:20.74 ID:ve+XeFVfO
ゲンドウ(こうなればヤケだ)
ゲンドウ(とてつもなく悪い親になってやるぞ)
シンジ「父さん…」
ゲンドウ「フン、出撃。」ニヤリ
ミサト「出撃?零号機は凍結中でしょ!?まさか、初号機を使うつも………」
ミサト「むふっ」
マヤ「カット!」
ミサト「ご……めんなさい……なんか……むふふっ」
ゲンドウ「…………」
218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 01:02:22.64 ID:ve+XeFVfO
テイク3
ミサト(ふう……どうにかクリアしたわ…)
リツコ(ここからね)
シンジ「無理だよそんなの…」
シンジ「見たことも聞いたこともないのに、できるわけないよ!」
ゲンドウ「説明を受けろ。」
シンジ(ヤバイッ……)
シンジ「そんな、できっこないよ…こんなの乗れるわけないよ!」
ゲンドウ「乗るなら早くしろ。でなければ帰れ!」
シンジ「……………」
シンジ・ミサト・リツコ(…………乗りきったぁ)
日向(いくぜ!)
青葉(おう!)
……ガラガラガラガラ!
ゲンドウ「……奴め、ここに気付いたか。」
シンジ「………ふっ」
一同「ふはははははははははははっ!!!!!!!!」
ゲンドウ「……………」
223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 01:07:33.54 ID:ve+XeFVfO
リツコ「シンジ君、時間がないわ!」
ミサト「乗りなさい。」
シンジ「いやだよ、せっかく来たのに…こんなのないよ!」
ミサト「シンジ君、何のためにここに来たの?」
ミサト「だめよ、逃げちゃ。お父さんから、何よりも自分から!」
シンジ「分かってるよ…でも、できるわけないよ!」
マヤ「カット!」
ミサト「ふう。乗りきったわね。」
リツコ「なんか最後の台詞、妙にリアリティがあったわね」
ゲンドウ「…………」
シンジ「ごめんね父さん…」
ゲンドウ「構わん」スタスタ
シンジ「うーん………」
ユイ「お昼にしますよー!」
ゲンドウ「………」スタスタ
ゲンドウ「………」タッ
シンジ「父さんは相変わらず現金だなぁ…」
226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 01:12:57.10 ID:ve+XeFVfO
―休憩中―
ユイ「みなさん撮影お疲れさまです。」
ユイ「お弁当、作って来たからどうぞ」
リツコ「助かりますわ。経費削減で仕出し頼んでなかったから……」
ユイ「さ、どうぞ」
マヤ「ありがとうございます」
ミサト「どうも」
司令官「どうも」
司令官A「いやあ、社長すごかったですなぁ!鉛筆折り!」
司令官(マヤパパ)「いやはや。マヤにやり過ぎだと叱られてしまいましてね。」
司令官B「いやいや。それほど演技に熱が入っていたと言うことですよ」
司令官(マヤパパ)「ははははははは」
マヤ「って、お父さんまだ帰ってなかったのー!」ポオッ
231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 01:16:56.59 ID:ve+XeFVfO
ユイ「はい、あなた」
ゲンドウ「すまんな。……やはり慣れないことをするものではないな」
ユイ「よく頑張ったわね」
ゲンドウ「ふっ……」
シンジ「でも父さん見直したよ。凄く演技上手かったのにごめんね。」
ゲンドウ「構わんと言ってるだろう」
シンジ「やっぱり……父さんはカッコイイや」
ゲンドウ「………やめろ」
ミサト「………」ニヤニヤ
リツコ「………」ニコニコ
ユイ「…………」ニコニコ
234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 01:20:17.29 ID:ve+XeFVfO
ユイ「あら、レイ。素敵なメイクね」
綾波「…………ありがとうございます」ポッ
ユイ「唐揚げ、いかが?」
綾波「ありがとうございます」
綾波「………うん?」ポロリ
綾波「………あれっ」ポロッ
綾波「…………」ポロリン
シンジ「包帯取ればいいと思うよ」
237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 01:23:33.98 ID:ve+XeFVfO
シンジ「しかしマヤさんのメイク凄いなぁ…」
マヤ「ありがとっ。シンジ君。」
綾波「…………」ゴソゴソ
シンジ「本当に怪我してるみたいだもん」
綾波「碇くんみて、すごいの。」
綾波「ここをこうすると血が滲んで……」ピュッ
シンジ「うわっ!」
ゲンドウ「大丈夫か!?シンジ!」ダッ
綾波「………強く押しすぎちゃったわ」
239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 01:27:38.27 ID:ve+XeFVfO
―格納庫、再び―
マヤ「それじゃスタート!」
ゲンドウ「冬月、レイを起こしてくれ。」
冬月『使えるかね?』
ゲンドウ「死んでいるわけではない。」
冬月『分かった…』
ゲンドウ「レイ。」
レイ『はい。』
ゲンドウ「予備が使えなくなった。もう一度だ。」
レイ『はい。』
リツコ「初号機のシステムをレイに書き直して、再起動!」
マヤ「了解。現作業中断。再起動に入ります。」
カラカラ………
レイ「…………」
ガラガラン!
レイ「…………キャア!」
冬月「キャア!」
244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 01:34:22.49 ID:ve+XeFVfO
ゲンドウ「………冬月」
冬月『すまない………どうもこの歳になると心臓が弱くてな……』
ユイ「あなたは撮影まで中断させたんだから冬月先生を責める資格はありません。」
ゲンドウ「…………」
マヤ「じゃ行きますよー!スタート!」
テイク2
カラカラ………
レイ「…………」
日向・青葉(せーの!)
ガラガラガラガラ!
レイ「キャア!」ガタン
冬月『…………』
シンジ「大丈夫ですか!」
ゲンドウ「…………」ニヤリ
レイ「くっ…………」ドピュッ
シンジ「………血っ!」
冬月『……キャア!』
251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 01:39:33.63 ID:ve+XeFVfO
―発令所―
ミサト「ふぅ……シンクロするとこまで撮り終わって」
ミサト「ようやく発進のシーンね…」
リツコ「やっと一話ね。」
ミサト「さて、発進なんだけど…」
ミサト「…………」チラリ
シンジ「えっ!ぼ……僕が着ぐるみ着るんですか!?」
マヤ「そうよ。初号機のパイロットはシンジ君なんだから…身長調整も出来てるし…」
シンジ「でも………」
ゲンドウ「…………」ゴソゴソ
シンジ「使徒、父さんですよ?」
マヤ「あっ」
ゲンドウ「さあシンジ、父さんと頑張ろう!」グッ
259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 01:49:55.47 ID:ve+XeFVfO
ユイ「…………」
マヤ「す……スタート!」
ミサト「最終安全装置、解除!」
ミサト「エヴァンゲリオン初号機、リフトオフ!」
初号機(シンジ)「………………」ガシャン
リツコ「シンジ君、今は歩くことだけ、考えて。」
初号機(シンジ)「歩く…」
リツコ「歩いた!」
ゲンドウ(歩いた!)
初号機(シンジ)「歩く…」
ズドーン
ゲンドウ「!」
ミサト「しん………」
シュパッ
初号機(シンジ)「!?」
サキエル(ゲンドウ)「大丈夫か!シンジ!」キリッ
ユイ「…………やっぱりか」
262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 01:53:39.82 ID:ve+XeFVfO
リツコ「司令!いい加減にしてください!」
ゲンドウ「しかしシンジが……」
リツコ「誰も使徒と初号機が馴れ合ってるような映画なんて見たかないんですよ!」
ゲンドウ「……………」
ユイ「あなた、ここは鬼になって。」
ユイ「シンジと、私達家族の未来のために。」
ゲンドウ「………」
ゲンドウ「分かった。耐えよう。」
テイク5
初号機(シンジ)「歩く…」
リツコ「歩いた!」
初号機(シンジ)「歩く…」
ズドーン
サキエル「…………くっ」
ゲンドウ(すまない……シンジ!)
264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 01:56:41.86 ID:ve+XeFVfO
ミサト「シンジ君、しっかりして!早く…早く起き上がるのよ!」
初号機(シンジ)「え………」
サキエル(ゲンドウ)「…………」ヌッ
初号機(シンジ)「…………!」
ユイ「…………」
サキエル(ゲンドウ)「…………」ジッ
初号機(シンジ)「…………」ジッ
サキエル(ゲンドウ)「………やはりだめだ!私には出来ない!」
267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 02:01:42.32 ID:ve+XeFVfO
マヤ「えーっ」
サキエル(ゲンドウ)「やはり息子が中身なのだ。いくらなんでも暴力は震えんよ。」
リツコ「確かに…親バカ気味の司令だけど一理あるわね」
ミサト「良く考えりゃ親子で殴り合いはよくないわなぁ…」
サキエル(ゲンドウ)「後ろからシンジが声を当てるとして…
初号機の中身を変えてもらいたい」
リツコ「まあ…それもいいか」
マヤ「パイロットが本当に入ってるとか凄く面白いと思ったんだけどなぁ…」
ゲンドウ「…………」ホッ
268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 02:04:57.19 ID:ve+XeFVfO
マヤ「じゃ…中身だけど…」
司令官(マヤパパ)「…………」ジッ
マヤ「まだいたの…………」
司令官A「ダメですよ社長。今回の出演だって相当スケジュールをやりくりしたんです」
司令官(マヤパパ)「でも…」
司令官C「いい加減帰りますよ」
司令官(マヤパパ)「いや、せめてマヤが………」ズルズル
ミサト「ダメな大人がもう一人いたか」
270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 02:07:28.87 ID:ve+XeFVfO
マヤ「じゃあ中身ですが…」
ミサト「私はダメよ……セリフあるし」
リツコ「私も。」
ユイ「ごめんなさいね。……中の人って設定なのに。」
マヤ「…………」ジッ
冬月「…………」
マヤ「…………」ジーッ
冬月「…………私がやるのか」
マヤ「はい。」
276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 02:11:31.04 ID:ve+XeFVfO
マヤ「さあ始まりましたユイと言う名の地球防衛タイトルマッチ。」
マヤ「どうなりますかねー戦いの行方は」
ユイ「若干初号機が心配ですかね」
ユイ「とりあえず夫がやり過ぎない事を祈るばかりです」
初号機(冬月)「…………そこ、ふざけてないでカチンコを鳴らしたまえ」
マヤ「はい、じゃスタート!」
初号機(冬月)「…………なんでこんな目に」
283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 02:16:40.54 ID:ve+XeFVfO
ミサト「シンジ君、しっかりして!早く…早く起き上がるのよ!」
サキエル(ゲンドウ)「…………ヌッ」
初号機(冬月)「…………」
シンジ「うわぁ!」
サキエル(ゲンドウ)「………………」ギギギギギ
初号機(冬月)「……………」(碇め、本気でやりおって…)
初号機(冬月)「私の歳も………」バキッ
初号機(冬月)「……………」(かっ間接が!)
シンジ「うわ………」
初号機(冬月)「うわあああああああああああ!」
マヤ「カット!」
サキエル(ゲンドウ)「………………」チッ
289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 02:21:03.18 ID:ve+XeFVfO
初号機(冬月)「本気で骨を折りにかかるやつがいるか!」
サキエル(ゲンドウ)「ああ、すまなかったな」
初号機(冬月)「こいつめ……」
初号機(冬月)「第一私を何だと思っているのだ。呼び捨てにまでしおって………」
サキエル(ゲンドウ)<~♪
初号機(冬月)「ふん。よろしい。」
初号機(冬月)「今日こそ上下関係をはっきりさせてやろうではないか」
296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 02:26:25.86 ID:ve+XeFVfO
テイク3
サキエル(ゲンドウ)「……………」
初号機(冬月)「……………」
効果音:ボキッ
シンジ「うわああああああああ!」
ミサト「シンジ君、落ち着いて!あなたの腕じゃないのよ!」
リツコ「エヴァの防御システムは?」
マヤ「シグナル、作動しません。」
サキエル(ゲンドウ)「……………」ガスッ!ガスッ!
初号機(冬月)「……………」(見てろよ碇………)
リツコ「だめか!」
マヤ「左腕損傷!」
マコト「回路断線!」
サキエル(ゲンドウ)「……………おらっ!」ガシン!
ミサト「シンジ君、よけて!」
298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 02:32:05.87 ID:ve+XeFVfO
ユイ「だめだわ…完全にヤンチャだったころのあの人に戻ってる……」
マヤ「冬月副司令が危ない……!」
ユイ「いえ、ちがうわ」
マヤ「?」
ユイ「危ないのは『ゲンドウさん』の方よ」
青葉「頭部破損、損害不明!」
マコト「パイロット、反応ありません!」
ミサト「シンジ君!」
サキエル(ゲンドウ)「………………」ニヤリ
ガスッ!
初号機(冬月)「……………」
青葉「初号機、完全に沈黙!
リツコ「ミサト!」
ミサト「ここまでね…作戦中止、パイロット保護を最優先!プラグを強制射出して!」
マヤ「カー………」
初号機(冬月)「…………」
初号機(冬月)「………」ピカッ
302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 02:39:04.14 ID:ve+XeFVfO
マヤ「じゃあユイさんが初号機を『若干不安』だと言ったのは…」
ユイ「ヤンチャだったあの人が何故この世界に入ったか…」
ユイ「それは冬月先生がありとあらゆる手段を用いて主人を無理矢理おとなしくさせたからよ」
ユイ「ゲンドウさんは冬月先生が年をとったからとタカをくくってるみたいだけど…」
マヤ「でも……シーンはここまでですし…」
リツコ「構わないわ!」
マヤ「センパイ!」
リツコ「回しっぱなしにしておきましょう」
リツコ「………自分の脚本を否定することからも新しいものは始まるかもしれないわ」
305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 02:43:27.91 ID:ve+XeFVfO
ミサト(すっかりクリエーター気取りね…)
シンジ「…………」ゴクリ
初号機(冬月)「…………」ノッソリ
オペレーター「エヴァ、再起動!」
青葉「そんな…動けるはずありません!」
日向(こんなの脚本にあったっけ…)
ミサト「まさかマジで…」
リツコ「暴走!?」
初号機(冬月)「ウォウ!」ダダダダダダダダダダ
サキエル(ゲンドウ)「!?」
ゲンドウ(まさかそんな………)
314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 02:49:13.21 ID:ve+XeFVfO
初号機(冬月)「碇ー!」
サキエル(ゲンドウ)「…………」(先生……完全に警察署での時に戻っている……)
ドゴオ!
サキエル(ゲンドウ)「ぐはぁ!」
初号機(冬月)「もっと私を敬え!」
ググググググググググ…
サキエル(ゲンドウ)「痛い!痛い!痛い!痛い!」
初号機(冬月)「黙っておれば調子に乗りおって…なにが」
初号機(冬月)「…………『冬月(キリッ』だ!このタワケ!」
……ボキッ
サキエル(ゲンドウ)「うあああああああああああ」
323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 02:53:44.55 ID:ve+XeFVfO
初号機(冬月)「……勝ったな」
サキエル(ゲンドウ)「し……しかしこの勝負に勝ったところで所詮はお前負け組だ」ニヤッ
初号機(冬月)「なっ………」
リツコ「A.T.フィールド!?」
ミサト「だめだわ、A.T.フィールドがある限り」
リツコ「使徒には接触できない!」
サキエル(ゲンドウ)「なんたってお前は大好きなユイ君と結婚出来なかったんだからな!」
初号機(冬月)「…………」ピキッ
326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 02:57:38.06 ID:ve+XeFVfO
初号機(冬月)「なら言わせてもらうがな」
青葉「なぜか左腕復元!」
ミサト「すごい…」
初号機(冬月)「ユイ君にこの間言われたぞ…」
初号機(冬月)「冬月先生と結婚したほうがよかった…とな」
サキエル(ゲンドウ)「なっ………」
マヤ「初号機もA.T.フィールドを展開…位相空間を中和していきます!」
リツコ「いいえ、侵蝕しているのよ…」
ミサト「あのA.T.フィールドをいとも簡単に…」
330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 03:01:36.62 ID:ve+XeFVfO
初号機(冬月)「結婚がなんじゃあああああああい!!」ダダダダダダダダダダ
サキエル(ゲンドウ)「ふ…冬月?やめないか?な?」
ガン!ガン!ガン!ガン!
初号機(冬月)「ああ!そうだよ!ユイ君に未練たらたらで60にもなるのに結婚出来ないよ!」
ガン!ガン!ガン!ガン!
初号機(冬月)「お前のお陰でな!!」
ガン!ガン!ガン!ガン!
サキエル(ゲンドウ)「や………やめろ!そこコア!コアだから!」
初号機(冬月)「『家庭に入りたい』………死ね!死ね!死ね!」
ガン!ガン!ガン!ガン!ガン!ガン!ガン!
336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 03:09:53.54 ID:ve+XeFVfO
リツコ「いい………」
リツコ「いいわ!すごくいいわ!二人とも!」
ミサト(………ダメだこいつ)
初号機(冬月)「死ね!碇死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!」
ガン!ガン!ガン!ガン!ガン!
サキエル(ゲンドウ)「ぐっ……」(まずい………このままでは……)
サキエル(ゲンドウ)「かくなるうえは…!」ポチッ
キュウウウウウウ……
初号機(冬月)「……………!」
初号機(冬月)「碇………まさかお前」
ミサト「自爆する気!?」
サキエル(ゲンドウ)「……………」ニヤリ
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
ユイ「あなた!」
シンジ「父さん!」
341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 03:15:04.03 ID:ve+XeFVfO
マヤ「エヴァは………」
ザッ……ザッ……
初号機(冬月)「……………」ニヤリ
リツコ「あれがエヴァの…」
ミサト「本当の姿…」
マヤ「か………カット!」
ユイ「あなた!あなた!」ダッ
ゲンドウ「う…………」ムクッ
ユイ「バカッ!ダイナマイトを一気に点けるバカがいますか!」
ゲンドウ「…………すまん」
シンジ「父さん………!」ウルッ
ゲンドウ「シンジ………」
シンジ「心配したんだからね!」
ゲンドウ「すっ……すまない……」
初号機(冬月)「……………」
初号機(冬月)「負けるが勝ち、か」
344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 03:19:42.74 ID:ve+XeFVfO
マヤ「はーい。みなさんお疲れさまです」
ゲンドウ「ふう………」
シンジ「今日の分、ようやく終わったね」
リツコ「明日もまた撮影なので気合い入れてね」
ゲンドウ「じゃ、シンジ帰るか」
シンジ「うん」
第壱話編
―完―
リツコ「…って…なに勝手に終わらせてるのよ」
シンジ「えっ」
リツコ「シンジ君はまだ撮影残ってるわよ」
シンジ「えっ」
348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 03:24:01.73 ID:ve+XeFVfO
―車内―
ミサト「なによー私たちにはまるで休みがないじゃないー」
シンジ「…………はぁ」
リツコ「仕方ないじゃない。スケジュールが詰まってるのよ」
ミサト「シンジ君が私の部屋で暮らす……」
ミサト「実際にゃありえない話よね」
ブロロロロロ……
ゲンドウ「よし、そこを右だ」
諜報部員「はい」
冬月「会議はどうした会議は」
ゲンドウ「老人達も意外とノリノリだったよ」
冬月「…………頭が痛い」
351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 03:27:29.40 ID:ve+XeFVfO
ゲンドウ「…………」カチカチ
冬月「なんだねそれは」
ゲンドウ「盗聴用のスピーカーだ」
冬月「呆れるな。」
ゲンドウ「……葛城君はエッチなシーンがどうのこうの言っていたからな…」
冬月「息子の貞操を守るのもお前の仕事か」
ゲンドウ「しっ………静かにしろ!」
『…………すまないけど、ちょーっち寄り道するわよ。』
『どこへですか?』
『うふ、い・い・と・こ・ろ!』
ゲンドウ「……………!」
358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 03:38:27.77 ID:ve+XeFVfO
ブロロロロロ……
ゲンドウ「右に曲がった!見失うな!絶対に見失うな!」
諜報部員「はっ…はい!」
冬月「…………ユイ君は本当にこやつのどこが良くて結婚したのだろうか……」
リツコ「じゃ、ここからは…ミサトのアドリブにまかせるわ」
ミサト「えっ私?」
マヤ「…………」ドキドキ
ミサト「いいところか……」
リツコ「ちなみにラブホテルはダメよ」
ミサト「リツコあんたねー…」
361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 03:41:11.34 ID:ve+XeFVfO
ミサト「うーん…………」
ミサト「…………よしっ」
シンジ「決まったんですか?」
ミサト「ええ」
ミサト「取って置きの場所よん?」
ゲンドウ(取って置きの場所………ゴクリ)
――――――
シンジ「ここは………」
ミサト「時間よ。」
ウイイイイイイイ………
364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 03:46:05.40 ID:ve+XeFVfO
シンジ「これは………」
ミサト「私が一番好きな場所よ」
シンジ「すごい!ビルが生えてく!」
シンジ「こうやってビルって元通りになってくんだ……」
ミサト「知らなかったの?」
ミサト「これが使徒迎撃専用要塞都市…第3新東京市。私たちの街よ。」
ミサト「そして、あなたが使徒から守った街」ニコッ
シンジ「……………」テレッ
リツコ「いいわ………いいシーンだわ……」
マヤ「なんか……やり遂げた感がありますね」
366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 03:47:36.70 ID:ve+XeFVfO
こっそり
冬月「なるほど。良いセンスだ」
ゲンドウ「………帰るぞ」
冬月「ん?このまま見張りを続けるんじゃなかったのか。」
ゲンドウ「……必要ない」
ゲンドウ「葛城君を疑った私が恥ずかしいくらいだよ」
冬月(………たまに見せるこう言う素直な所に弱いのかね)
冬月「碇」
ゲンドウ「……なんだ」
冬月「一杯やって帰るか」
ゲンドウ「…………ああ」
371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 03:55:57.10 ID:ve+XeFVfO
―翌日―
シンジ「……ふわっ」
シンジ「撮影夜中まで続いて、疲れちゃったなぁ…」
シンジ「お風呂のシーンとか……」
モワンモワン
ミサト「……えっ夕飯これ?」
リツコ「そうよ。買ったんだから食べなきゃ」
ミサト「私…ジャンクフードって苦手なのよね……」
マヤ「ペンペーン!おいでー」
ペンペン「クェ!」
マヤ「ふふふ。可愛いなぁ」
ミサト「こら!また出てきちゃだめでちゅ!」
ペンペン「………クェ」
ミサト「あー!ごめんなちゃいでちゅ…ママが悪かったでちゅねー」
リツコ「…………いるわねこう言う人」
373 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 03:57:25.91 ID:ve+XeFVfO
すまぬが明日早いので寝ます。
中途半端なとこでごめんなさい。
417 名前:こんにちは!保守ありがとうでした。[] 投稿日:2010/03/07(日) 13:04:36.90 ID:ve+XeFVfO
ミサト「さて………」ジッ
リツコ「ええ…………」ジッ
マヤ「…………」ゴクリ
シンジ「えっ……なな…なんですか…?」
ペンペン「クェ………?」
ミサト「シンジ君……ふふふ」ユラリ
シンジ「………えっえっ」
リツコ「視聴率アップの為に……我慢してね?」ユラリ
シンジ「………ちょ……リツコさ……」
マヤ「こ……こ……こんなことしたくないんだけど……」ユラリ
シンジ「う………」
シンジ「うわあああああああああああああ!!」
一方
(振りむかっはははははいんで~)
冬月「どうした碇」
ゲンドウ「………いや、シンジに呼ばれた気が」
420 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 13:13:31.97 ID:ve+XeFVfO
カポーン♪
リツコ「いいわーいいわよシンジくん」
シンジ「………これのどこが視聴率アップに繋がるんですか」
リツコ「風呂はドラマの命の選択よ」
リツコ「大丈夫よー!私、大人の男の裸にしか興味ないから」
シンジ「…………」ブクブク
ペンペン「クェ!」
リツコ「あらペンペン!」
シンジ「……………!」
リツコ「一緒に入りたいの?」
ペンペン「クェ!」
シンジ「う…………」
シンジ「うわああああああああ!」ダッ
リツコ「し……シンジくん!?」
423 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 13:19:38.26 ID:ve+XeFVfO
ガラッ
シンジ「ミサトさん!」
ミサト「あら、シンジくんどうしたのよ」
シンジ「ぺ……ぺ……」
ミサト「ペンペンがどうしたの?」
シンジ「ぼ……僕、鳥が苦手なんです!」
ミサト「でも唐揚げ食べてたじゃない」
シンジ「それとこれとは別で……」
ミサト「それよりシンジくん……」
シンジ「えっ…なんですか…」
ミサト「前、隠したら?」
マヤ「…………////」ポッ
シンジ「う………」
シンジ「うわああああああああ!!!」ツンツン
シンジ「えっ」
ペンペン「………クェ?(どうしたの?)」
シンジ「いやああああああああ!!」
ペンペン「…………(´・Θ・`)」
427 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 13:27:07.46 ID:ve+XeFVfO
―第弐話、撮影開始―
マヤ「はーい皆さん、放送開始まで時間がないので撮影始めちゃいますよー」
シンジ「はい」
ゲンドウ「久しぶりだな。」
ゲンドウ「私は不安で眠れぬ……」
シンジ「はいはい、そうだね」
シンジ(はぁ……。今日も学校休まなきゃならないんだなぁ……)
???「シンジくん!」
シンジ「………!」
シンジ(この声は……)
430 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 13:33:02.49 ID:ve+XeFVfO
トウジ「やあ。プリントを届けにきたよ!」キリッ
シンジ「トウジ!」
トウジ「心配して来てしまったんだけど……お邪魔じゃなかったかい?」
シンジ「いや、嬉しいよ!」
ケンスケ「ーっす!」チャラチャラ
委員長「どうも」
シンジ「ケンスケ、委員長も!」
キャッキャ
リツコ「…………」ジーッ
ミサト「…………リツコ、あんた何考えてんのよ」
リツコ「……熱血学園モノも視聴率取れそうよね」ニヤリ
ミサト「…………アンタってヤツは利用できるもんは何でも利用すんのね」
433 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 13:38:40.90 ID:ve+XeFVfO
トウジ「えっ、僕らがドラマに出演ですか?」
リツコ「そう。出てくれないかしら」
トウジ「それは…………」チラッ
委員長「出ましょうよ。楽しそうじゃない」
トウジ「そうだね…………////」
委員長「へへっありがと////」
トウジ「ううん。ヒカリが楽しそうだから、いいよ」
委員長「もっ………トウジたらっ」
リツコ「……………」イラッ
ケンスケ「サーセンあのぉ、弁当タダで貰えるんすか」
437 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 13:45:37.76 ID:ve+XeFVfO
―ネルフ体育館裏―
ユイ「シンジのお友達ね。みんないい子そうじゃない」
ゲンドウ「ああ………」ポツネン
シンジ「ごめんね、巻き込んじゃって……」
トウジ「いいんだ!シンジ君が助かるならね」キリッ
シンジ「トウジ………」
トウジ(小声)「ただ……」ボソッ
こっそり
シンジ「えっ………」
トウジ(小声)「次の委員長戦の事なんだけどヒカリに……」
ミサト「はい、そこ事前運動しなーい!」
ケンスケ「いいんちょ、次の委員長戦入れてあげっからさぁー俺と……」
ミサト「はい、そこ口説かなーい」
439 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 13:52:29.80 ID:ve+XeFVfO
リツコ「はい。これが脚本。今のシーンは二人にやって貰います」
ケンスケ「っす」
トウジ「…………これは」
リツコ「鈴原君には関西弁を話して貰うわ。」
トウジ「それはいいんですが間違ってますよ、これ。」キリッ
リツコ「えっ」
トウジ「殴るでなくて、ドツクだと思います。」キリッ
ミサト「あっ本当だ」
委員長「…………トウジ」ポッ
トウジ「それに暴力はいかがなものかと。」クドクド
トウジ「まるでヤクザじゃないですか。」クドクド
リツコ「…………」
この際、後に放送される予定の「命の選択を」の構想が出来たとか出来なかったとか
441 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 13:59:21.83 ID:ve+XeFVfO
すいません。お昼休みが終わるんでまた来ます。
484 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 17:39:47.88 ID:ve+XeFVfO
保守ありがとうございます。お待たせしました。
とりあえず色々省きつつEOEまで書こうと思ったんですが…
中々話が進まなくてごめんなさい。
486 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 17:42:52.10 ID:ve+XeFVfO
トウジ「僕に親友を殴ることは出来ません」キリッ
リツコ「あなたねーさっきから脚本に………」
ガスン!
ドサッ!
トウジ「???」
綾波「…………」ジーッ
トウジ「綾波さん……」
綾波「やる気がないなら帰って頂戴。」
委員長「トウジ!トウジ!」
トウジ「ぼっ……暴力は……」
綾波「……………」
ガスッ!ガスッ!
リツコ(良い気味ね)
キャーキャーワーワー
ユイ「ふふっ」
冬月「愉快だな」
キール「ああ。」
ゲンドウ「!?」
488 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 17:47:07.09 ID:ve+XeFVfO
ユイ「あら、議長いらしてたんですか」
キール「君の顔が見たくてね」
ユイ「やだ。お上手っ」
冬月「…………」ムスッ
ゲンドウ「…………」ムスッ
キール「相変わらず仲が良くてうらやましいな」
ユイ「この間大喧嘩したばかりですけどね」
キール「……時に碇。ドラマ撮影の予算を承認してやったのだから」
キール「私にも出番があっても良いのではないか」
489 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 17:48:09.72 ID:ve+XeFVfO
ユイ「あら、議長も参加して頂けると」
キール「最近娘との会話が乏しくてな。ドラマ出演とは素晴らしき話題のタネではなかろうか。」
ユイ「ふふっ。あなた、断る理由はないわよね。」
ゲンドウ「…………好きにして下さい。」ブスッ
キール「うむ」
キール「おーい」
ゲンドウ「???」
ゾロゾロ
(※日本語でお楽しみ下さい。)
ゼーレ02『おお。楽しみだな』
ゼーレ03『私なんて親戚中に自慢してしまったよ。』
ゼーレ04『碇もたまには良いことを考えるもんだな』
ゼーレ05『左様。こんな機会でもなければ若い女の子と接触できんからな。』
ゼーレ一同『HA!HA!HA!HA!』
495 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 17:56:54.42 ID:ve+XeFVfO
―ネルフ会議室―
リツコ「尺が増えたお陰で今日撮る第弐話分を第参話に回せるわ」
マヤ「助かりましたね」
ケンスケ「ってか撮影中断てなんなんすかー」チャラチャラ
ミサト「急遽お偉いさんが撮影に参加することになったんだから」
ケンスケ「こんなオタクくせぇメガネ着けてらんね」チッ
綾波「…………」ギロッ
ケンスケ「お前なにガンつけて…………」
綾波「…………」ジーッ
綾波「…………」ジーッ
ケンスケ「反省してます」
496 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 17:59:10.74 ID:ve+XeFVfO
トウジ「それより大丈夫やったか?シンジー」
シンジ「うん。でもエセ関西弁抜けてないよ」
マヤ「やだートウジくん」
トウジ「参ったのー。練習しすぎたわ」
ミサト「うふふふふふふ」
アハハハハハハ
(※以下、日本語でお楽しみ下さい。)
ゼーレ02『お美しいお嬢さんグーテンモーゲン』
マヤ「…………!?」
ゼーレ02『私もドイツ訛りが取れないんだ』
マヤ「???」
キール『トゥバイス。訛りどころか丸っきりドイツ語じゃないか』
ゼーレ02『いっけねー☆』
ゼーレ一同「HA!HA!HA!HA!」
リツコ「何を喋ってるのかしら……」
ミサト「さあ。」
499 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 18:01:48.73 ID:ve+XeFVfO
ユイ「皆さーん撮影始めますよー」
ゼーレ『ユイ君、任せてくれ』キリッ
マヤ「えっと、説明は日本語で大丈夫ですか」
キール「ああ。私が通訳しよう。」
マヤ「えっと、皆さんの役どころは人類補完計画を目論む謎の組織『ゼーレ』のメンバーです」
(※日本語で(以下略))
ゼーレ02『昔の私達そのまんまじゃないか』
キール『反抗期の娘と一つになれるなんて!と食いついたのは良かったが……』
ゼーレ05『まあ、碇と融合するなど気持ちが悪すぎるからってことで止めたんだっけな』
ゲンドウ「奇遇ですね」
502 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 18:08:01.26 ID:ve+XeFVfO
こっそり
リツコ「しかしこのオッサン達……ちょっと愉快すぎるのよね」
ミサト「オッサンって、一応上層組織のお偉いさんなのよ」
シンジ「確かに居酒屋のノリだよね……」
リツコ「ミステリアスさのカケラもないわね……」
マヤ「そんなこともあろうかと用意しました!」
一同「おおー!」
マヤ「はい!」
リツコ「えっ……何これマヤ」
マヤ「仮面です。」ニッコリ
503 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 18:08:45.32 ID:ve+XeFVfO
ミサト「なんで………」
マヤ「顔が隠れるじゃないですか」
マヤ「表情が分からないってそれなりにミステリアスな感じがするじゃないですか」
ミサト「いや、普通の仮面ならいいんだけどさぁ」
リツコ「なんでネオアトランティスなのよ…」
マヤ「なんかこれしか無かったんです」
冬月「…………」ゾクッ
506 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 18:11:26.09 ID:ve+XeFVfO
ミサト「著作権の観点から却下よ」
マヤ「えー今更じゃないですか………」
リツコ「ポロッと出さない」
マヤ「じゃあ!これはどうですか~!」
カタン……
ミサト「…………なにこれ」
マヤ「箱です」ニッコリ
509 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 18:13:36.15 ID:ve+XeFVfO
ミサト「いや、四角くて黒いバカデカイ箱だってことは見れば分かるわよ。」
マヤ「でもこれ、タダの箱じゃないんですよ」
リツコ「と、言うと?」
マヤ「第2東映の技術を余すところなく使いつくした箱なんです!」
シンジ「それはすごいや!」
マヤ「なんと……」
ゴクリ
マヤ「後ろはチャックになってて……人が入れるようになってるんです!」
チャー
ミサト「……そりぁすごいや。」
511 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 18:19:21.61 ID:ve+XeFVfO
マヤ「いや、それだけじゃないんです。」
ピピッ……
ミサト「?」
■<………
■<ピカッ
リツコ「あら」
マヤ「面にLEDがついてまして、好きな文字を標示できるんです。」
マヤ「例えば…スピーカーって設定にして…ゼーレサウンドオンリー……とか」
ケンスケ「ウォー!チョーカッケー!デビルカッケー!」
ミサト「でもさ、」
ミサト「後ろチャックなのよね」
一同「…………」
515 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 18:23:54.79 ID:ve+XeFVfO
マヤ「ゼーレの皆さん、着替え終わりました?」
ゼーレ05「イエース」
マヤ「そうですか。じゃあ」
ゼーレ02「バーット……」ジッ
マヤ「?」
キール『ぐっ……』ギリギリ
ゼーレ05『ちょっと議長!入りませんって』
キール『いや。入れる!』ビリッ
ミサト「あちゃー……」
518 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 18:30:05.03 ID:ve+XeFVfO
ミサト「えー。残念ながらサウンドオンリー着ぐるみが破損してしまったので……」
キール『すまん……』
ゼーレ03『無理するからですよ』
冬月「無様だな」
ゲンドウ「ああ」
ミサト「えっと、補修の方はマヤちゃんがやってくれるそうなんで」
ミサト「今日のところは顔出しでお願いします」
ゼーレ05『しかし…私達は謎の組織なのだよな』
ゼーレ04『議長は…いかにも人が良さそうである。』
キール「…………」
520 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 18:33:54.75 ID:ve+XeFVfO
ゼーレ05『衣装と顔が全くシンクロしてませんよ』
キール『困ったな……』
ゲンドウ「…………」ツンツン
キール「なんだね碇」
ゲンドウ「…サングラスはいかがでしょう」
キール「…………」
キール「お前とキャラクターが被るだろう」
ユイ「あら、じゃあこれは?」
ずいっ
キール「………ユイ君、なんだねそれは」
ユイ「花粉症用のゴーグルです」ニコッ
526 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 18:45:57.83 ID:ve+XeFVfO
マヤ「よーいスタート!」
冬月・ゲンドウ「………」
ゼーレ02「しかし碇君、ネルフとエヴァ、もう少しうまく使えんのかね?」
ゼーレ03「零号機に引き続き、君らが初陣で壊した初号機の修理代。国が一つ傾くよ!」
ゼーレ04「聞けばあのオモチャは君の息子に与えたそうではないか。」
ゼーレ05「人、時間、そして金。親子そろっていくら使ったら気が済むのかね?」
キール「いずれにせよ、使徒再来におけるスケジュールの遅延は認められん。予算については一考しよう。」
冬月「………」(なあ碇、こんなセリフを花粉症のゴーグルをしながら言ってるんだよなぁ)
ゲンドウ「むふ…………」(………やめろっ)
ゲンドウ(笑ってしまう……)
キール「碇、後戻りはできんぞ。」キリッ
ゼーレ・ゲンドウ・冬月「ぷううううううう」
531 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 18:57:05.30 ID:ve+XeFVfO
―ネルフ体育館―
ミサト「さて。みんな途中で撮影中断させちゃってごめんねー」
トウジ「構いませんよ」
リツコ「さて。今まで撮り終わってるのは学校のシーンとシンジ君の訓練シーンと二人のトイレのシーン」
シンジ「と…トイレのシーンって…いつの間にか撮ったんですか」
ケンスケ「…まさか二人って…!」フンッ!
綾波「……………」
委員長「…………えっ」
537 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 19:03:28.34 ID:ve+XeFVfO
シンジ「…………」ドキドキ
トウジ「盗撮は感心しないですね」キリッ
ケンスケ「とか言っちゃってトウジさん鼻の下のびりんぐすねwwwwwww」
トウジ「なっ……げっ、下劣な!」ポオッ
ユイ「あらあら顔が真っ赤になっちゃって可愛いわ」
リツコ「違うわよ」
トウジ「なっ、何が盗撮と違うんですか。」
リツコ「いや、盗撮と言われれば盗撮だけど」
リツコ「その『二人』は貴方たち二人よ」
トウジ・ケンスケ「………えっ」
マヤ「自然な表情が良かったわ。あとでアフレコよろしくねっ。」
委員長「……………////」
544 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 19:41:22.51 ID:ve+XeFVfO
トウジ「で、ミサトさん。これのセットは……」
ミサト「これから皆さんには使徒戦の撮影に参加してもらう為のものです。」
ゲンドウ・冬月「…………!」
マヤ「じゃーん!シャムシェルを再現してみました。」
ケンスケ「スゲー!完成度たけーなおい!」
マヤ「ふふふ。これの凄いところはですね…それだけじゃないんです」ポチッ
一同「…………」ゴクリ
シャムシェル「…………」
パカッ
シャムシェル「…………」ウネウネウネウネ
マヤ「中から肋骨が飛び出るんです!」
委員長「お゛お゛ええ゛ぇぇ………」
シンジ「…………」
547 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 19:49:04.83 ID:ve+XeFVfO
綾波「碇くん?どうしたの?」
シンジ「ううん………気のせいだよね」
マヤ「さて、このウネエルなんですが…」
リツコ「名前を変えない。」
シャムシェル「…………」ウネウネ
ゲンドウ「うっ………ううっ……」バタン
ユイ「あなた!」
冬月「お………おおお……」ドテン
ユイ「冬月先生!」
ミサト「そこ、仮病を使わない」
549 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 19:55:12.79 ID:ve+XeFVfO
ゲンドウ「…………」ムクッ
冬月「…………」ムクッ
ミサト「お二人にやっていただかないと困ってしまいます…」
ゲンドウ「しかしだな。この間の自爆で腰をやられてしまったのだ。」
冬月「無理をするものではないな」
マヤ「大丈夫です!このウネエルはウネウネで初号機を攻撃するんです。」
マヤ「だから今回碇司令は着ぐるみを着ていただくだけで構いませんから。」
ゲンドウ「本当にそうか……?」
マヤ「はいっ」ニコッ
552 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 19:56:57.66 ID:ve+XeFVfO
>>548
指摘ありがとう…
ずっと長年小さいェだと思ってた
554 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 20:03:21.24 ID:ve+XeFVfO
冬月「また初号機を演じるハメになってしまったワケだが…」ゴソゴソ
ゲンドウ「私達をあとで合成するくらいなら使徒戦をもっとどうにか出来そうなものだよな」ゴソゴソ
冬月「放送開始まで来週…時間が無くなってきてしまったな」チャー
ゲンドウ「全くドラマを作ろうなどと言い出したのはどこのどいつだ」ゴソゴソ
冬月「レイだが」ゴソゴソ
ゲンドウ「なら仕方ないな」チャー
ゲンドウ「って……うん?」
冬月「どうした碇」
ゲンドウ「腹になにか薄っぺらいものがついている……『ガード』と書いてある」
冬月「死ぬほど薄いな」ガサゴソ
ゲンドウ「まさか…伊吹君はこれであのシーンを何とかしろというのか………」
冬月「腐っても第2東映だ。……先に行くぞ碇」
ガラッ
ゲンドウ「…………」
562 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 20:19:25.09 ID:ve+XeFVfO
マヤ「それじゃスタート!」
ミサト「シンジ君、出撃いいわね?」
シンジ「はい」
リツコ「よくって?敵のA.T.フィールドを中和しつつ、パレットライフルの一斉射撃。練習通り…大丈夫ね?」
シンジ「はい…」
ミサト「発進!」
パーパッパパーパッパパパパパパー
ガコン!
初号機(冬月)「………」クタァ
初号機(冬月)「気が進まんな……」
シャムシエル(ゲンドウ)「…………」ズドーンズドーン
ユイ「あなた!腰が痛いのに偉いわ……がんばって!」
シャムシエル(ゲンドウ)「ああ!」ウネウネウネウネ
初号機(冬月)「……………」
初号機(冬月)「こんちきしょおおおおおお!!!!」バババババババババババ
565 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 20:24:38.68 ID:ve+XeFVfO
シンジ「目標をセンターに入れてスイッチ…目標をセンターに入れてスイッチ…」
マヤ「A.T.フィールド、展開。」
ミサト「作戦通り、いいわね?」
シンジ「はい!」
バババババババババババ
ミサト「って副司令!爆煙で初号機が見えない!」
マヤ「ああ………カー…」
スッ
マヤ「!」
リツコ「いいのよ。マヤ。」
リツコ「このまま回して頂戴。」キリッ
ミサト「あんた……ハイパーメディアクリエーターにでもなったらいいんじゃない?」
572 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 20:31:02.27 ID:ve+XeFVfO
初号機(冬月)「……………」バババババババババババ
シャムシエル(ゲンドウ)「待て!待て冬月!痛い!痛い!撃ちすぎじゃないか!」
シャムシエル(ゲンドウ)「今日はお前の悪口を言ってないじゃないか!何が、何が悪かったんだ!」
初号機(冬月)「……………」バババババババババババ
シャムシエル(ゲンドウ)「くそっ………装甲が薄っぺら過ぎてもたん」
シャムシエル(ゲンドウ)「…………止めないなら仕方があるまい」ウネウネ
ウネウネー!
初号機(冬月)「!?」ドゴオ!
トウジ「なんや、もうやられとるで!?」
トウジ「脚本と違うやないか」
ケンスケ「多分大丈夫」キリッ
トウジ「…………」
576 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 20:36:44.69 ID:ve+XeFVfO
トウジ「ちょっと!本気で大変なことになりかねませんよ!」
トウジ「止めないと……」
リツコ「熱いパトスがほとばしるようね!もっと…もっとよ!」
マヤ「はい!センパイ!アドリブって素晴らしいですね!」
委員長「…………いけっ!あっ…だめっ…やられちゃう…」
綾波「…………」ジーッ
ミサト「でね、ユイさーん」
ユイ「ふふふっそうなんですかー」
シンジ「うわああああああああ!」(アテレコ中)
トウジ「…………」
トウジ「…………」
582 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 20:49:56.06 ID:ve+XeFVfO
初号機(冬月)「…………!?」カチッカチッ
ミサト「予備のライフルを出します。」
ミサト「受けとって!」
リツコ「………あんたも結構ノリノリじゃない」
シャムシエル(ゲンドウ)「…………遅い!」ウネウネ
ウネウネー!
初号機(冬月)「…………くっ」
初号機(冬月)「腰がもたん……」
マヤ「初号機…活動限界まで、約4分53秒!」
シャムシエル(ゲンドウ)「留目を差してくれるわ!」ウネウネ
シャムシエル(ゲンドウ)「そして呼び捨ててやる『冬月(キリッ』。私は司令…所詮お前は副司令だ!」ウネウネ
初号機(冬月)「なにっ………」
ウネウネー!
ピュンッ!
ケンスケ「…………」フンフンフン♪
トウジ「仕事中に音楽かい。……プロ意識が」クドクド
ケンスケ「うん?」
ケンスケ「こっちに来る!」
ケンスケ・トウジ「うわあああああああああ!!」
583 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 20:56:11.84 ID:ve+XeFVfO
ミサト「ねえリツコ」
リツコ「なに?ちょうどいい所なのよ」
ミサト「………さすがにもう止めた方がいいと思うのよ。」
リツコ「なんで」
ミサト「このあとさぁ……『あのシーン』をやる予定でしょ」
リツコ「大丈夫よ。あの二人はやることはやるもの。」
ミサト「だから心配なのよ……興奮してるときってさぁ……ほら、やり過ぎちゃうでしょ?」
マヤ「加減するってことなんで装甲薄めに発注したんですけど……」
リツコ「でも芸術が……」
ミサト「芸術云々より死人が出たら放送出来なくなるわよ」
リツコ「…………」
585 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 21:01:35.38 ID:ve+XeFVfO
初号機(冬月)「………ぐっ」
シャムシエル(ゲンドウ)「これで分かったか?いくらお前が年上でも」
シャムシエル(ゲンドウ)「私が司令でお前は『副』司令だ」ニヤリ
マヤ「カット!」
リツコ「一旦休憩入りまーす」
シャムシエル(ゲンドウ)「……………」ニヤリ
トウジ「休憩だって言ってますよ……副司令」
初号機(冬月)「…………」
初号機(冬月)「…………」キシャン!
日向「プログレッシブナイフ、装備!」
リツコ「えっ」
591 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 21:08:00.12 ID:ve+XeFVfO
リツコ「ま……まって下さい冬月副司令!そのシーンは休憩後に………」
初号機(冬月)「ウオオォオオオオオオオ!!」ダダダダダダダダダダ
ミサト「カットが聞こえてないのよ。」
シャムシエル(ゲンドウ)「ふっ………冬月!」
初号機(冬月)「いかりいいいいいいいいいい!!」
シャムシエル(ゲンドウ)「……命令だ!休憩しろ!」
ミサト「副司令!命令を聞いてください!休憩です!」
初号機(冬月)「いかりいいいいいいいいいい!!」ダダダダダダダダダダ
ミサト「ダメだ………あのバカ」
594 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 21:11:46.42 ID:ve+XeFVfO
マヤ「日向さん!この間付けた催眠装置を!」
日向「はい!」
ミサト「そんなのつけてたの……」
シンジ「えっと……うわああああああああ」(アテレコ中)
初号機(冬月)「……………」ガスッ!
シャムシエル(ゲンドウ)「ふっ…冬月!それは……」
シンジ「うわああああああああ!!」
595 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 21:17:22.55 ID:ve+XeFVfO
マヤ「初号機(冬月)、活動限界まで後30秒!28、27、26、25」
冬月「ウオオォオオオオオオオ」ガスッ!ガスッ!ガスッ!
シャムシエル(ゲンドウ)「そっ装甲が………装甲がもた………ん……」
ミサト「とにかくどうにか!どうにかしないと………」
初号機(冬月)「……………」ガスッ!
シャムシエル(ゲンドウ)「…………えっ」ザクッ
マヤ「14、13、12、11、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1!」
冬月「……………」バタン
マヤ「エヴァ初号機、活動を停止。」
ゲンドウ「…………」ドサッ
青葉「目標………完全に沈黙しました」
601 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 21:22:11.88 ID:ve+XeFVfO
ゲンドウ「…………」
ユイ「あなた!」
リツコ「…………」
ミサト「あんた、どうするの?」
リツコ「……とりあえずシンジ君がアンタに一発かまされるシーンでも追加しとけばいいわ」
ミサト「そうじゃなくて」
リツコ「そうね。時間ないのに追加シーンがいっぱいできちゃったわー」
ミサト「現実から目をそらすな」
604 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 21:31:40.93 ID:ve+XeFVfO
―ネルフ発令所―
リツコ「参話まで撮り終えたところで皆さんに残念なお知らせがいくつかあります。」
一同「…………」
リツコ「まず一つ。追加シーンがたくさん出来ました。」
マヤ「予算的にも時間的にも厳しいですね。」
リツコ「二つ。司令と副司令が入院しました。」
リツコ「なので当分使徒は来ません」
マヤ「入院費的にもキャスティング的にも厳しいですね。」
リツコ「三つ。追加シーンと二人の入院費で今月の予算がなくなりました。」
リツコ「四つ。でもスケジュール的に第四話まで撮らなくてはいけません。」
マヤ「残念ですね」
リツコ「どうしようミサトぉ~!」
ミサト「あんたの自業自得でしょ………」
619 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 21:49:20.09 ID:ve+XeFVfO
ミサト「まったくあんたは昔からおっちょこちょいなんだから」クドクド
リツコ「………はい」
ミサト「その割にはドラマじゃクールな科学者…とかなんなのよ。」クドクド
ミサト「私はずぼらな女にしたくせに…部屋が汚い女だって全国ネットでね…」クドクド
ウィーウァムシャイシャイ(ピェッ)
ウィーウァムシャイシャイ(ピエッ)
シンジ「何見てるの綾波」
綾波「…………始まったわ。」
『毎度おなじみ流浪の番組、タモリ倶楽部でございます』
『今日は上野のラブドール展示場の前に来てます』
『あれータモさんじゃないですか』
シンジ「タモリ倶楽部かぁ……」
綾波「結婚できない男の次に好きなの」
シンジ「良くわからない比較だよ綾波」
マヤ「…………これ」
マヤ「これですよセンパイ!」
621 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 21:52:15.93 ID:ve+XeFVfO
綾波「……………?」
ミサト「どったのマヤちゃん」
リツコ「ラブドールがなんなのよ」
リツコ「まさか…司令のラブドールでも作って置こうとか言うんじゃないんでしょうね」
マヤ「さすがその発想はありませんでした」
623 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 21:57:45.18 ID:ve+XeFVfO
マヤ「そっちじゃないですよ!」
リツコ「なるほど、司令の代わりにタモさんを使うのね!」
マヤ「そっちでもないです」
ミサト「そんな金がないから悩んでたんでしょアンタ……」
マヤ「いいですか。こう言う深夜の番組って予算が少ないんです。」
マヤ「タモリ倶楽部も例外じゃないです」
リツコ「あらやだ。じゃあタモさんつかってちゃ破産しちゃうわね」
マヤ「そうです。だから……こうやってセットを使わないでロケをすることで番組を持たせてるんです」
ミサト「まあ、面白いってのもあるんだけどね」
マヤ「ってことで、その手法を真似して第四話はロケ中心に行きませんか?」
リツコ「なるほどその発想はなかったわ」
ミサト「あんたの発想のほうが奇特だけどね」
626 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 22:08:59.51 ID:ve+XeFVfO
ミサト「でも……どうやってロケの流れにするの?」
リツコ「そうねえ……第四話はザコエルって使徒を出そうと思ってたのよ」
ミサト「いたわねー時計みたいなやつ。アスカがキックしただけで爆発してやんの。」
リツコ「……あんまり脚本を書き直す時間がないから延々単調な話で時間を稼ぐしかないわよね」
マヤ「なんかみんな共感できそうなシーン入れると誤魔化せそうなもんですよね」
リツコ「タモリ倶楽部同様放浪してる感じでいいんじゃない」
ミサト「なんでいきなり使徒と戦ったあとに放浪すんのよ」
リツコ「………アンタにシメられたから……家出?」
シンジ「…………僕どんだけメンタル弱いんですか」
リツコ「そこで精神病設定が活きてくるのよ」
ミサト「………トンデも設定もたまには役に立つもんね。」
629 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 22:15:05.94 ID:ve+XeFVfO
マヤ「ただ……ロケをするにしても許可がとれるかどうか…」
マヤ「貸しきりにするお金もないですし…」
リツコ「つけときゃいいわよ。なんたって国連直属なんだから。」
ミサト「………こんなんで大丈夫なのかしら」
リツコ「で、シンジ君はどこ行きたい?」
シンジ「え………」
リツコ「なんか家出してる感じにしたいから…あなたが行きたい場所の方がリアリティがあるでしょ。」
ミサト「良いこと言ってる様だけど……随分今さらよ」
633 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 22:20:12.83 ID:ve+XeFVfO
―第四話、撮影開始―
箱根駅
リツコ「今日は忙しいのに集まって貰ってごめんなさいね」
ケンスケ「綾波センパイのお呼びだしなんでべつにいいっす」
トウジ「暇だったんで…」
ヒカリ「なんか、グループデートみたいだね。トウジ!」
リツコ「…………」イラッ
ミサト「でー。なんで駅なのよ」
リツコ「家出するのに…バス貸し切りでも良かったんだけどね」
マヤ「レイの希望だったんです」
642 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 22:28:17.18 ID:ve+XeFVfO
綾波「今日……無くなっちゃう電車があったから……」
マヤ「箱根登山電車モハ1、103ー107ですね。」
綾波「………そう」
綾波「昭和時代からある貴重な列車で2軸ボギー…たまらないわ。」ペラペラ
綾波「中は改造されちゃってるけど外観はそのまま…この写真なんだけどどう?」ペラペラ
トウジ「………はあ」
綾波「全国から今日の切符を買い求めるため徹夜で並んだって話だけど私は訓練でいけなかったの」ペラペラ
シンジ「あっ……綾波?」
綾波「ヤフオクで転売屋からかうのもシャクだったんだけど良かったわ。まさか貸し切りに出来るなんて思わなかったもの。」ペラペラ
シンジ「そ…………」
シンジ「そうなんだ…」
650 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 22:33:14.13 ID:ve+XeFVfO
ミサト「ん……ちょいまち」
リツコ「なに?どうせだったんだから良かったじゃない。」
リツコ「ねーレイ?」
綾波「…………はい」
ミサト「駅自体も貸しきりにしたのよね」
リツコ「そうだけど…」
ミサト「その…鉄道が好きな人にとってはたまらないんでしょ。」
綾波「………ええ」
ミサト「レイ以外の鉄道オタクを敵に回したわよ」
リツコ「別に。アンチはつきものですもの」
ミサト「それとアンタ」
ミサト「……貸しきり料、いくらだったの」
リツコ「さあ」
ミサト「さあって………」
654 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 22:37:22.75 ID:ve+XeFVfO
マヤ「えー。我々が貸しきったことによる駅側の損失はざっと計算して…」
ミサト「…………」ゴクリ
マヤ「2億前後かと」
ミサト「はぁ!?電車貸しきるのに2億!」
リツコ「あら……バスの方が良かったわね」
ミサト「あんたね!2億なんてツケのレベルじゃないわよ!分かってんの?」
リツコ「どうにかなるわよ。それじゃあレイ、行きましょっ」
リツコ(モハ1……ハァハァ)
660 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 22:45:25.90 ID:ve+XeFVfO
―電車内―
ガタン……
綾波「…………」ハァハァ
リツコ「ああっ…………」ハァハァ
ミサト「…………幸せそうで何よりね」
ピンポンパンポン♪
ミサト「あら……車内放送?」
(綾波の声)『次は長尾峠、長尾峠です。お出口、右側に変わります。』
ミサト「れ………レイの声?」
綾波「………せっかくだから赤木博士に頼んで録音してもらったのを流してもらったんです」
リツコ「ま、設定的に路線名が違うからそのままじゃ使えなかったし」
リツコ「何より憧れの列車で自分の声のアナウンスが流れる……」
リツコ「ロマンよ」キリッ
ミサト「…………」
シンジ「…………」
661 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 22:48:22.47 ID:ve+XeFVfO
マヤ「それじゃあスタート!」
(綾波の声)『本日は、第3新東京市、第7環状線をご利用いただき、まことにありがとうございます。』
(リツコの声)『この電車は当駅にて回送電車となります。どちらさまもお忘れ物の無いように、ご降車ください。』
シンジ「…………帰ら」
綾波・リツコ「キャアアアアアアアアア////」
ミサト「………ぶん殴っていいかしら」
663 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 22:54:21.96 ID:ve+XeFVfO
夕方
リツコ・綾波「♪」
ミサト「………ようやく撮り終えたわね」
マヤ「すっかり夜になっちゃいましたね…」
委員長「あの二人……エキストラの職員さんと延々語ってましたね」
シンジ「意外とネルフって鉄オタ多かったんですね」
ミサト「本気で泣きながら列車にチュッチュしてるなんてなんなのよ……」
マヤ「しかし2億は痛かったですね……」
ミサト「ツケにしてたけど…あとあと困っても知らないわよ」
リツコ「…………」
トウジ「2億払うくらいならセット借りてたほうが良かったんじゃないですか」
一同「…………」
664 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 22:58:52.52 ID:ve+XeFVfO
―繁華街―
リツコ「私思ったの」
ミサト「何を」
リツコ「いくらツケだからって無駄使いはいけないわ」
マヤ「……今更ですよセンパイ」
リツコ「と、言うことでシンジ君が希望してた映画館だけど」
シンジ「はっ………はい」
リツコ「節約の為あそこにしました」ビシッ
ミサト「あれは………」
リツコ「ピンク映画館よ」キリッ
670 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 23:08:40.99 ID:ve+XeFVfO
マヤ「まだ……あったんですね」
リツコ「ええ。関東地区にこの一件しかないからレアよね」
ミサト「リツコ、あんたシンジ君にロマンポルノでも見せる気?」
リツコ「だって……他の映画館だと二千万掛かるって言われたんだもん」
マヤ「たったの三十万で済みますからね」
ミサト「…………」
一方病院
ゲンドウ「…………シンジ!」ガバッ
看護師「碇さんダメですよ!まだ縫ったばっかりなんですから!」
ゲンドウ「構わん!話せ!」
看護師「やだっ……凄い力」ドンッ!
ゲンドウ「よし……いててて……」
ガラッ
ユイ「^^」
671 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 23:09:32.18 ID:ve+XeFVfO
>>670
×話せ○離せでした…
678 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 23:16:45.20 ID:ve+XeFVfO
シンジ「ねえ、…ピンク映画って何だろうね」
委員長「えっ………///」
綾波「………さあ」
ケンスケ「多分ピンクってなまえだから女子供がみるもんじゃね」
トウジ「ピンクパンサーばっかり放映してるんじゃないかな」
綾波「きっと桃太郎よ(?)」
トウジ「ヒカリは物知りだから知ってるよね」ニッコリ
ヒカリ「えっ」
ヒカリ「………えっ///」
682 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 23:22:00.46 ID:ve+XeFVfO
ミサト「でもどうすんのよ…司令にバレたら大変よ」
マヤ「放映した際に児童ポルノだなんだ言われる可能性がありますよ」
リツコ「大丈夫よ。要は普通の映画館っぽく見えればいいんでしょ?」
ミサト「そんなの無理よ!ピンク映画館なんてティッシュがそこら辺にばら蒔かれてる小汚い空間じゃない!」
リツコ「中に入れば分かるわ……」
カラン
ミサト「…………!」
リツコ「今日一日で出来る限り普通の映画館っぽく改装したの」
リツコ「ネルフの技術の粋を尽くしてね」ニヤリ
687 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 23:26:52.29 ID:ve+XeFVfO
ミサト「で」
リツコ「何よ」
ミサト「いくらかかったの」
リツコ「さっ……さぁ……」
マヤ「三千万ですね……全てツケですけど」
ミサト「…………さてはお前確信犯だな」
リツコ「………」ギクッ
ミサト「ロハだかナハだか知らんが貸しきりたかっただけでしょう」
リツコ「………」ギクッ
ミサト「更にはピンク映画館に一度入って見たかった……違う?」
リツコ「…………」ギクッギクッ
リツコ「ま……まあいいじゃない!ツケなんだし……」
ミサト「もういいわ。次のロケ先は私が決めます」
リツコ「えー」
ミサト「…………」ギロッ
リツコ「…………ごめんなさい」
693 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 23:37:31.48 ID:ve+XeFVfO
ミサト「とりあえず………適当な映画流して誤魔化すわ」
マヤ「あ!じゃあ私がたまたまもってたヤツでいいですよね」
ミサト「そうね…あとで音声と映像消せばいいものね。」
マヤ「それじゃあスタート!」
映画:「ルイズ……、お前、可愛かったんだな……。が、頑張ればできるじゃねえか」
映画:「なにそれ。かわいくなんかないもん」
映画:「か、可愛いって。まるでレモンちゃんだ」
映画:「レ、レモンちゃんじゃないわ。というかレモンちゃんてなによ」
映画:「肌がすべすべで、レレレ、レモンちゃんだ」
シンジ「…………」
700 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 23:43:08.23 ID:ve+XeFVfO
―バスにて―
ミサト「しかし家出でピンク映画館に来るなんてなんつーガキよ」
リツコ「病を患ってるんだから仕方がないわ」
ミサト「免罪符になると思うなよ」
リツコ「で、私とミサトのセリフはネルフ内で取るとして…」
リツコ「これからどこにいくのよ」
マヤ「暗くなっていきますね……」
『しゅーてん終点です。お出口は…』
ミサト「…………ついたわ」
701 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 23:43:44.34 ID:ve+XeFVfO
>>694
一応ピンク映画だろ
704 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 23:46:21.49 ID:ve+XeFVfO
ミサト「着いたわよ」
シンジ「こ……ここは……」
ヒュオオオオオオ……
ミサト「………」
リツコ「いや、確かに、予算節約だけども」
ヒュオオオオオオ………
マヤ「草原はあんまりですよね」
ヒュオオオオオオ………
707 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 23:51:04.61 ID:ve+XeFVfO
ミサト「仕方がないじゃない!ネルフの所有地がここしかなかったんだもの」
リツコ「確かに……みんな借金のカタになっちゃったわよね」
ミサト「私は今すぐアンタを借金のカタにソープへ沈めてやりたい気持ちでいっぱいだけどね」
マヤ「しかし…」
ヒュオオオオオオ……
マヤ「ただでさえ私達荒んだ心境なのにこれは気が狂いそうですね」
リツコ「で、これから何を撮る気?」
ミサト「………さあ」
リツコ「………呆れた。考えて来なかったのね」
マヤ「………ん?」
マテーシュパパパパ!ヤレードンッ!
709 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 23:55:47.24 ID:ve+XeFVfO
ケンスケ「ダダダダダダダダ、ドカーン!」
シンジ「ぐぅ………」
トウジ「君たちは…な…なにを子供じみた………」ソワソワ
ヒカリ「一緒に参加したら?」
トウジ「べっ……べつに僕は……」
綾波「…………」
リツコ「男の子ってホントにああ言うの、好きよね」
ミサト「あっ」
リツコ「どうしたの?」
ミサト「…………バス無くなった。」
713 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 00:02:48.82 ID:fS8U3qY3O
―朝―
パチパチ
リツコ「あら、お早う。良く眠れた?」
ミサト「………全く」
マヤ「でも助かりましたねー。近くでサバイバルゲームをやってる大学生がいて」
ミサト「大学生にもなって……って言いたいとこだけどね」
リツコ「お陰でいいシーンも撮れたわ。」
ミサト「相田くんは良い筋をしてるってサバゲーの子達にスカウトまでされてたわよね」
リツコ「とりあえず……どうやって帰ろうかしら…」
諜報部員「おーい…………いたぞー」
諜報部員「良かった……どこに行かれたのかと……」
ミサト「……ロケに来た意味なしね」
リツコ「そんなことないわ」キリッ
リツコ「無理矢理連れ戻される主人公!いいわ!いいわよ!」
ミサト「……………」
716 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 00:08:06.20 ID:fS8U3qY3O
―ネルフ内―
ミサト「まったく昨日は散々だったわ」
マヤ「はい!スタート!」
ミサト「しばらくね。」
シンジ「はい。」
ミサト「この2日間ほっつき歩いて、気が晴れたかしら?」
シンジ「………めんなさい」
ミサト「………えっ」
シンジ「ごめんなさい」
ミサト「…………」
ミサト「エヴァのスタンバイできてるわ。乗る?」
シンジ「…………はい」
マヤ「カット!」
ミサト「ふう。これで四話はおしまいね」
リツコ「…………」
ミサト「なによリツコ…なんか納得行ってない顔ね」
717 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 00:11:20.33 ID:fS8U3qY3O
リツコ「よくも考えてみなさいよ」
ミサト「はあ。」
リツコ「ちょっと叱られたからって家出する少年がよ」
リツコ「ピンク映画館行く少年がよ」
リツコ「ワイルドに野宿する少年がよ」
リツコ「諜報部に連れ戻される少年がよ」
リツコ「謝るかしら。あっさり。」
ミサト「…………言ってる意味が分からないんだけど」
リツコ「私は謝らないと思うのよ。うん。」
720 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 00:15:01.68 ID:fS8U3qY3O
リツコ「もうひと悶着あってもいいと思うのよ」
リツコ「精神病気味なんだし」
ミサト「……心理描写にこだわりだしたわね」
リツコ「うん。更に家出させましょう」
ミサト「………え?」
リツコ「もう一度ロケに行くわよ」
ミサト「………えっ」
マヤ「しかしセンパイ……予算が……」
リツコ「なーに」
リツコ「ツケればいいわよ!」ニッコリ
726 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 00:21:55.75 ID:fS8U3qY3O
―数日後―
リツコ「えー。そんな訳で無事、第四話まで撮影が終わりました。」
ミサト「仕上がったのは31日ギリギリだけどね」
シンジ「…………ふう。」
綾波「危なかったわね」
マヤ「それと碇司令と冬月副司令、退院おめでとうございます」
ゲンドウ「ああ。」
冬月「まだ無理は出来んがね…」
マヤ「しかし、お早い退院でしたね」
ユイ「もう。早くネルフに出たいって無理矢理退院してきたの。」
ユイ「当分使徒は無理ね……」
マヤ「あっ。その件は……」
ミサト「それより、始まるわよ」
ミサト「日向くん。主モニターに回して」
日向「はい!」
730 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 00:28:34.85 ID:fS8U3qY3O
ざーくこくな…
ドラマ
新世紀
エヴァンゲリオン
神話になれ!
第壱話
使徒、襲来
―中略―
732 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 00:34:27.03 ID:fS8U3qY3O
ミサト「サービスサービス!」
チャーチャン♪
ミサト「…………終わったわね」
リツコ「なんか私、クールっていうか……いじわるバアさんみたいになってない?」
マヤ「編集って恐ろしいですね」
ミサト「しかしなかなか迫力があって…うちじゃなきゃ出来ないドラマだったわ」
青葉「途中から特撮臭がプンプンしましたけどね」
ユイ「残念。冬月副司令の勇姿は来週ですね。」
冬月「いや。何だか延命したような感覚だよ」
736 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 00:39:37.16 ID:fS8U3qY3O
綾波「ちょっとしか映ってなかったわ………」
リツコ「まあ…誤魔化したところも多少あるけど…よくやった方だと思うわよ」
マヤ「確かに、新しいロボットものでした」
ミサト「しっかし司令は悪いやつだったわねー」
ミサト「精神病患ってるって言われてもいいくらいよ」
ユイ「ふふっ。結婚する前はあんな感じだったのよ?」
リツコ「意外だわ……」
ミサト「さて司令の方からも感想を……」
ゲンドウ「…………」ギュッ
シンジ「ちょっとやめてよー」ジタバタ
744 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 00:46:07.83 ID:fS8U3qY3O
マヤ「ちょっと冷静になったんですが」
マヤ「ダメなんじゃないんですか、これ。」
ミサト「たしかにさっきは興奮してたから気にならなかったけど」
ミサト「冷静に見ればぶっ壊れてるわよね」
リツコ「あれ……相当病んでるわね」
リツコ「って言うかめちゃくちゃだわ」
ミサト「………いま気が付いたの」
日向「結局どこにもターゲットを絞れなかった気がします」
ミサト「なんかさ、今の私達の荒んだ感じが出ちゃったのね」
一同「……………」
746 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 00:50:45.11 ID:fS8U3qY3O
ミサト「もうだめね。どうすんのよアンタ……2億の借金」
リツコ「えっ……私が返すの?」
ゲンドウ「当たり前だ。シンジとレイへの損害賠償なんかも払って貰う」
リツコ「ほとんど当てつけじゃないですか」
ゲンドウ「黙れ。」
ミサト「みんなクビよ。ソープよ。」
リツコ「やめなさいよ」
ミサト「源氏名はどうしよっかな……」
リツコ「やめて!」
ミサト「オールサンデーとか」
リツコ「やめてええええ!」
748 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 00:54:21.93 ID:fS8U3qY3O
青葉「いえ………」カタカタカタカタカタ
シンジ「どうしたんですか。」
青葉「スレが伸びて行きます……50……80…90…100突破!」
ミサト「す…すれ?」
マヤ「ああ。スレとはスレッドの略です。」
ミサト「?」
マヤ「うーん……話題を提示するようなもので…それが多ければ多いほど人気だってことです」
ミサト「100ってすごいの?」
マヤ「そりゃあ!もう!」
757 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 01:02:04.35 ID:fS8U3qY3O
青葉「主なご意見です」
128:以下、使徒にかわりましてVIPがお送りします [] 2015/04/04(水) 18:58:22.99 ID:×××××××
あんな哲学的な特撮初めてだ
308:以下、使徒にかわりましてVIPがお送りします [sage] 2015/04/04(水) 19:00:22.93 ID:××××××××
綾波は長門のパクリ
でも可愛い
400:以下、使徒にかわりましてVIPがお送りします [] 2015/04/04(水) 19:01:22.22 ID:××××××
斬新だ!
っつうかゲンドウかっけえええ
761 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 01:06:26.79 ID:fS8U3qY3O
リツコ「………あれっ」
ミサト「あの精神病患者を哲学的と捉える方が斬新よね」
綾波「パクリ…………」
リツコ「そうだ。レイは二番目だって設定にしましょ」
ミサト「…また適当に決めて、破綻しても知らないわよ」
ゲンドウ「…………カッコイイか」ニヤニヤ
ユイ「にやけてますよ。あなた。」
765 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 01:14:14.74 ID:fS8U3qY3O
青葉「あっ……あとこんな意見も……」
125:以下、名無しにかわりまして使徒がお送りします [] 2015/04/04(水) 19:12:21.93 ID:××××××××
主人公死ね
氏ねじゃなくて死ね
ロボットに乗れるってのに自慢かオラ
108:以下、名無しにかわりまして使徒がお送りします [] 2015/04/04(水) 19:02:22.00 ID:××××××××
きめえwwwwwwwシンジwwwwwwwwwwwwww
205以下、名無しにかわりまして使徒がお送りします [] 2015/04/04(水) 19:22:30.21 ID:××××××××
綾波に触ったシンジ(自主規制)する
シンジ「あはは……仕方ないよね……」
ゲンドウ「………」
プルルルルルル
ゲンドウ「ああ。諜報部か。いまから送る文面を書き込んだ人間を調べあげろ。」
770 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 01:16:40.76 ID:fS8U3qY3O
明日も早いんで今日はここまでで寝ます。
出来ればラミエル師匠まで書きたかったんですが
こればかりは完全にリツコの責任です。
827 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 16:26:27.28 ID:fS8U3qY3O
保守ありがとうでした。
ゆっくりになってしまいますが再開します。
828 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 16:28:15.65 ID:fS8U3qY3O
―第伍話撮影開始―
マヤ「えー第伍話の撮影を開始する前に大事なお知らせがあります。」
青葉「先の掲示板のキーワード抽出データによれば…」
綾波レイ・レイ・綾波:38050res
碇シンジ・シンジ・主人公:27287res
葛城ミサト・ミサト:15213res
赤木リツコ・リツコ・リッちゃん:8500res
伊吹マヤ・マヤ:18099res
碇ゲンドウ・ゲンドウ・司令:31000res
その他のキャスト:合わせて20015res
マヤ「総レス合わせて20万オーバーです」
一同「おおー」
ミサト「これって凄いの?」
一同「…………」
830 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 16:35:18.94 ID:fS8U3qY3O
冬月「主役の交替だな」
ゲンドウ「…………」
リツコ「…ミサトに負けた」
青葉「赤木博士は一部の熟女ファンに人気あるみたいっすよ」
リツコ「嬉しくないわよ」
ミサト「それよりあんた、眉毛染めなさいよ」
リツコ「嫌よ。日本人としての誇りが欲しいもの」キリッ
ミサト「………なら髪染めんなよ」
832 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 16:47:36.44 ID:fS8U3qY3O
ミサト「でも意外だわ……マヤちゃんに負けるなんて」
マヤ「私は碇司令に負けた事の方が以外です。」
マヤ「私達ヒロインなのに」
ミサト・リツコ「…………」
ミサト「もうさ、碇司令をヒロインにしちゃったら」
リツコ「斬新ね」
ミサト「でも司令の顔が売れるのは組織にとって良いことだわ」
マヤ「それもそうですねー」
マヤ「ねっ?碇司令?」
ゲンドウ「…………(´■ω■`)」どよん
834 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 16:56:24.68 ID:fS8U3qY3O
ミサト「い……碇司令?どうなさったんですか?」
リツコ「こんなにネットで人気なんですよ」
青葉「炎上することがあるにしろ…誉められることなんて滅多にありません」
ゲンドウ「…………ダメだ」
ユイ「なんで」
ゲンドウ「私は悪い父親だ」ぎゅうう
シンジ「ううっ」
ユイ「そう言う役ですよ」
ゲンドウ「なら人気があったりしたらダメだろう。恨まれんと」ぎゅっぎゅっ
ゲンドウ「もっと非道で悪い悪い父親にならんと…」ぎゅっぎゅっぎゅううう
ユイ「あなた……説得力0よ…。」
835 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 17:02:47.20 ID:fS8U3qY3O
青葉「そんな訳でキャスティングについて再考してみることにしました」
主人公:シンジ
ヒロイン:綾波レイ・葛城ミサト
MAGI(カ):保留
MAGI(メ):否決
MAGI(バ):否決
リツコ「否決2と保留1で否決か」
マヤ「次にキーワード抽出による決議です」
主人公:綾波レイ
ヒロイン(?):碇ゲンドウ・碇シンジ
MAGI(カ):可決
MAGI(メ):可決
MAGI(バ):可決
リツコ「……ミサト、ヒロインクビね」
ミサト「…………」
837 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 17:04:20.79 ID:fS8U3qY3O
マヤ「そんな訳で…月も変わったことですし時間も予算もあるわけです」
マヤ「ちょっと今回は試験的な要素を加えても良いんじゃないかなーと」
ミサト「それもそうね」
リツコ「なので…今回はレイを主役とした話を作ります」
綾波「………わたし?」
リツコ「あんな短い出演時間で一位よ。出さない訳にはいかないじゃない」
綾波「…………そう」
マヤ「それと、今回は試験的に二連作の予定です」
ゲンドウ(反対すればいいのか悪いのか分からない)
ゲンドウ(シンジが主役を降ろされるのは由々しき事態だが)
ゲンドウ(レイが主役でシンジがヒロイン……)ゴクリ
シンジ「自分がヒロインだって件はどうでもいいんだね……」
838 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 17:17:02.41 ID:fS8U3qY3O
―ネルフ実験室―
ミサト「で、なによこのセット」
リツコ「碇司令と冬月副司令が病み上がりだということで」
リツコ「今日は実際にエヴァを使って撮影したいと思います」
マヤ「いままでは大人の事情で制止しているシーンしか撮影出来ませんでしたが」
マヤ「ネルフ内ですから許可を取る必要もないですし」
ミサト「で……エヴァを使って何する気よ」
リツコ「この荒んだドラマに何が足りないのか考えたのよ」
ミサト「………はい?」
リツコ「そう。足りないもの。」
ミサト「それは…………」
リツコ「L O V E よ」
840 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 17:37:15.89 ID:fS8U3qY3O
ミサト「…………はい?」
マヤ「特撮ファン、アニメファンには支持を得ているのですが」
マヤ「主婦や若い女性からの支持がほぼ0でして……」
ミサト「それはまずいわね」
リツコ「ということで恋愛要素の一つや二つ突っ込んでおけば……」
ミサト「それで……なんでここなのよ」
リツコ「吊り橋効果ってご存知?」
ミサト「?」
846 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 17:55:57.53 ID:fS8U3qY3O
ミサト「知ってるわよ。なんかちょっとドキドキするような行動を男女が共にする」
ミサト「………とそのドキドキを恋愛のドキドキと勘違いするってやつでしょ」
リツコ「映画の所謂ドーン!バーン!チュッ!ってやつよ。」
マヤ「わかりにくい例えですよセンパイ」
ミサト「……微妙に違う気もするし」
リツコ「それを利用しようってワケ」
ミサト「で、このセット……。」
リツコ「今回は最初からクライマックスよ」
ミサト「随分安っぽいクライマックスね」
848 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 18:01:41.95 ID:fS8U3qY3O
綾波「………着替え終わりました」
リツコ「前のテストから改良しただけはあるわ」
リツコ「うん。前に着たときは包帯が目立っちゃってたけど……」
青葉「ちょっ…ちょっとこれはまずいんじゃ……」
マヤ「随分……なんというか」
リツコ「あら。露出はほぼ0よ」
ゲンドウ・冬月・シンジ「おおー!」
ユイ「^^」
850 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 18:05:19.62 ID:fS8U3qY3O
ミサト「でもリツコ、『最初からクライマックス』って何をやる気なのよ」
ゲンドウ「……台本には全てアドリブとしか書かれていないが」
リツコ「レイー。乗った?」
綾波「………はい」
リツコ「じゃあスタート!」
ウイイイイイイイン…
リツコ「…………ちょっとマヤ」ボソッ
マヤ「なんでしょう」
855 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 18:43:14.21 ID:fS8U3qY3O
リツコ「……で…………だけど」ボソボソ
マヤ「ええっ!ダメですよ!」
リツコ「…ねっ?吊り橋に必要なのよ。お願いっ」パチッ
マヤ「…………責任はセンパイが取って下さいよ。」
リツコ「じゃあマヤ。よろしく。」
マヤ「…………」ポチッ
856 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 18:48:35.01 ID:fS8U3qY3O
リツコ「じゃ、とにかく…なんか急にレイのお腹が痛くなって司令が助けにいく感じのシーンとるから」
ミサト「なによその中途半端な吊り橋効果は」
リツコ「では碇司令。起動お願いします」
ゲンドウ「………起動開始」
リツコ「主電源、全回路接続。」
日向「主電源、接続完了。起動用システム、作動開始。」
青葉「稼動電圧、臨界点まで、後0.5、0.2、突破!」
リツコ「起動システム、第2段階へ移行。」
マヤ「初期コンタクト、異常無し。」
マヤ「チェック2550まで、リストクリア。」
マヤ「…………」
リツコ「第3次、接続準備。」
マヤ「2580までクリア。」
日向「絶対境界線まで、後0.9、0.7、0.5、0.4、0.3、パルス逆流!」
ブーッ!ブーッ!ブーッ!
ミサト「ちょっと……何が起きたの!」
857 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 18:50:51.28 ID:fS8U3qY3O
日向「第3ステージに、異常発生!」
青葉「中枢神経素子にも、拒絶が始まっています!」
リツコ「コンタクト停止、6番までの回路を開いて!」
日向「だめです、信号が届きません!」
青葉「零号機、制御不能!」
ミサト「…………そんなアホな」
ミサト「…………」ギロッ
リツコ 3~♪
859 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 19:01:10.30 ID:fS8U3qY3O
ミサト「ごるォオォらああああ!リツコオオオオオオ!」グワッ
リツコ「やっやだぁーいっいきなりミサト怒り出しちゃってぇー」
ミサト「アンタね!さっきマヤちゃんとコソコソしてると思いきや!」
ミサト「エマージェンシーモード、オンにしたんでしょ!」
ミサト「しかも起動装置と連動させるってのがやらしいわ!」
リツコ「………てへっ☆」
ミサト「あんたね、この間の会話(>>3)を思い出しなさいよ」
ミサト「どうするつもりなのよ!バカ!」
マヤ「せ……センパイ!レイにも異変が……」
リツコ「ええ!?」
861 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 19:09:38.17 ID:fS8U3qY3O
綾波「…………!」
マヤ「操縦席内の温度が上昇!」
日向「生命維持装置に異常が…」
リツコ「どっ……どうしよう」
リツコ「エーマジェンシーモードメンテナンスしてなかったから……」
ミサト「バカ!変なことやるから!」
ナオコ「起動装置と連動させたことが原因で容量オーバーで生命維持装置に異常をきたしてしまったのね」
リツコ「…………!」
863 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 19:14:25.93 ID:fS8U3qY3O
リツコ「かっ…母さん!」
リツコ「なんでここに…」
ナオコ「碇司令、まずは電源を落として下さい。」
ゲンドウ「実験中止、電源を落とせ!」
マヤ「はい!」
リツコ「ぜっ……零号機、予備電源に切り替わりました!」
日向「完全停止まで、後135秒!」
ガン!ガン!ガン!
パリン!
リツコ「キャア!」
ミサト「………お怒りみたいね」
864 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 19:18:51.16 ID:fS8U3qY3O
ゲンドウ「…………」ボー
リツコ「危険です!下がって下さい!」
ナオコ「オートエジェクション作動させて!」
リツコ「でっ…でも…そんなことしたら…修繕費が……」
ナオコ「リッちゃん!お金と命、どっちが大事だと思ってるの!」
リツコ「…………はい」
マヤ「オートエジェクション作動します!」
ゲンドウ「………」
プシュ!バババババババババババ…
ゲンドウ「いかん!」ダッ
ユイ「あっ!あなた!?」
868 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 19:25:08.52 ID:fS8U3qY3O
日向「完全停止まで、後10秒、8、7、6、5、4、……」
ガン!ガン!ガン!
リツコ「特殊ベークライト、急いで!」
マヤ「零号機…停止しました!」
ガン!………カララララ
ナオコ「………ふう。中にはクッションがあるから、多分レイは無事だと思うけど……」
ミサト「…………」キッ
リツコ「でっでもまあ…ほら。最初に怪我してたことに辻褄があうし…」
ミサト「…………後付けもいいところよ」
869 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 19:28:37.17 ID:fS8U3qY3O
マヤ「生命維持装置、回復を確認」
マヤ「レイの無事も確認出来ました」
ミサト「でも心配ないってことだけど…」
ミサト「碇司令、一応救護班呼んで置きましょう…って碇司令!?」
ゲンドウ「レイ!レイ!大丈夫か!」ダダッ
ユイ「あの人ったら病み上がりなのにあんなに走っちゃって……」
ナオコ「………本当、頼もしいのね」ニコッ
872 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 19:39:47.95 ID:fS8U3qY3O
ユイ「お久しぶりです。赤木博士」
ナオコ「ふふ。碇司令は今日はメガネなのね」
リツコ「あ、いつの間に掛け変えたのかしら」
ミサト「気がつかなかったわ」
ユイ「本人はおめかしのつもりみたいですわ」
シンジ「正直あのセンスはどうなんだろ……」
873 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 19:40:53.32 ID:fS8U3qY3O
ゲンドウ「…………!」
ゲンドウ(まずはこの扉を…)
ユイ「やだ、あの人!」
ジュウッ!
ゲンドウ「のわっ熱!」
カラッ
ジュウウ……
ゲンドウ「か…買ったばかりのおしゃれメガネが!」
ユイ「あーああ…」
876 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 19:46:25.10 ID:fS8U3qY3O
ゲンドウ「ぐわっ!ぐぅううう!」
ミサト「碇司令!救護班呼びましたからー大丈夫……」
ゲンドウ「のわあああああ!!!」
マヤ「………聞いてませんね」
カチャカチャ
カパッ
ゲンドウ「レイ!大丈夫か!レイ!」
綾波「……はい私は」
ゲンドウ「そうか……」
綾波「でも碇司令が…………」ジーッ
ゲンドウ「?」
ゲンドウ「…………」サワッ
ゲンドウ「……………」
ゲンドウ「血?」
ミサト「……救護班!急いで!碇司令の傷口が開いたわ!」
ユイ「…………はあ」
ナオコ「ふふっ」ニコニコ
881 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 20:06:32.90 ID:fS8U3qY3O
―ネルフ発令所―
リツコ「残念なお知らせがあります」
マヤ「えー。先ほどの撮影でこの間(>>595)の傷口が開いたため碇司令が入院しました」
リツコ「碇司令の容態は安定していて3日程で退院出来るそうです」
マヤ「ちなみに先ほどの撮影による損失ですが全て赤木センパイ名義のツケにしておきました」
リツコ「………えっ」
ミサト「当たり前でしょ。アンタが下らないことを考えるからよ」
リツコ「で、でも予算が……」
ミサト「また家出させる気?視聴者が納得しないわよ」
885 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 20:10:37.07 ID:fS8U3qY3O
マヤ「センパイ、ただでさえこれを作っちゃったんで予算がないんです」
リツコ「?」
冬月「そう言えば……何か言っていたな。今回は碇抜きでも使徒戦を撮影できると」
マヤ「はい!」ニコッリ
マヤ「では!スイッチオン!」
◇))))))<ラーッラーッラーッ
888 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 20:24:38.33 ID:fS8U3qY3O
青葉「デカっ」
日向「デカ過ぎて詰まっちゃてますよ」
マヤ「何となく、第2東映は微妙な物を作ってくると言う葛城さんの心の声が聞こえてたので」
ミサト「えっ、私?」
マヤ「父や専務をはじめ第2東映の全職員が水戸黄門の撮影を一週伸ばして作った力作です。」
ミサト「なんか大事になっちゃったわね……」
マヤ「えー、遠隔操作に飛行機能…ラジコンをベースに粒子ビーム発射機能やらドリル変形やら色々付けてみました」
ミサト「随分盛ったわね」
マヤ「そんなこんなで色々付けたらエヴァの(着ぐるみ)の約10倍の大きさになってしまいました」
マヤ「ちなみにセンパイ、請求書です」ペラッ
リツコ「いちじゅうひゃくせんまんじゅうまんひゃくまんせん……まん」
マヤ「てへっ☆」
リツコ「…………」
890 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 20:27:12.91 ID:fS8U3qY3O
すいませんちょっと中断します。
深夜には戻れるとは思います…
899 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 21:54:15.78 ID:fS8U3qY3O
お待たせしました
保守ありがとうございました。再開します。
900 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 21:54:51.41 ID:fS8U3qY3O
綾波「…………」ナデナデ
◇<ラー
綾波「……かわいい」ナデナデ
◇<ラー
リツコ「でもマヤ……ネルフの体育館って入口が凄く狭いのよ」
リツコ「入るのかしら」
日向「体育館入口の幅を縦横合わせて128センチオーバーしています」
ミサト「アチャー」
冬月「うむ……それでは他の撮影場所を手配するかね」
マヤ「あっ、待ってください」
マヤ「えっと……」ポチッ
903 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 21:58:06.60 ID:fS8U3qY3O
◇<ラー
綾波「………」ペタペタ
◇<………
綾波「?」
☆<ラー!(クワッ
綾波「!?」ビクッ
マヤ「なんと変形します!」
ミサト「…………第2東映はどれだけ本気なのよ」
904 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 22:03:32.97 ID:fS8U3qY3O
マヤ「さて今回はレイが主役の話ですが」
ミサト「肉が嫌いで地下で培養されててその二番目ってなんつー設定なのよ」
冬月「と、言うことは最初のレイは死んだと言うことか」
リツコ「あら、適当に言ったことなのにまだ覚えてたの」
ミサト「あんたねぇ……」
マヤ「でも何か人間を培養してるって逆に悪の組織っぽいですよね」
一同「…………」
905 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 22:04:53.93 ID:fS8U3qY3O
ミサト「まぁレイが人工的な匂いがするってのは分かるけどね」
リツコ「そう言えばレイって…何でネルフにいるんだっけ」
ナオコ「確か、碇司令とクラブのママとの行きずりの子だったんじゃなかったかしら」
冬月「……」ジャキッ
ミサト「あー……そうだったかも」
冬月「………諜報部よ、車を―」
マヤ「やだ、冗談ですよ副司令」
906 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 22:06:05.28 ID:fS8U3qY3O
ナオコ「ユイさんの妹さんのお子さんなのよね」
冬月「そうだったのか…恥ずかしながら知らなかったよ」
ミサト「私もです。」
リツコ「ま、そういや容姿は碇司令に一ミリも似てないものね」
ミサト「っていうかユイさんに瓜二つよね」
リツコ「…………!」
リツコ「………妻に死なれて妻のクローンを作る男……」ボソッ
リツコ「きた!きたわよミサト!」
ミサト「……はいはい良かった良かった」
908 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 22:19:45.51 ID:fS8U3qY3O
リツコ「それより」
リツコ「なんで母さんがここにいるのよ」
ナオコ「あら。ママに会えて嬉しくないの?」
リツコ「ちょっ………///」
ミサト「赤木博士はユーロでの新EVA装備の開発でお忙しいんじゃ……」
ナオコ「いやね、この前加持くんうちの研究室に来たの」
ナオコ「その時にリッちゃんが色々やらかしてるって聞いたのよ」
リツコ「リョウジの野郎………」
ミサト「えっ…それだけの理由で?」
ナオコ「ふふっいくつになっても子供は心配なものよ」
ナオコ「ヒデアキ君も心配してたわよ?」
ミサト「…………///」
910 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 22:30:42.64 ID:fS8U3qY3O
―ミサトの部屋―
ミサト「さて……とりま私とリツコの会話シーンは終わってよかったわ。ただいまー」
ペンペン「クエッ!クエッ!」パタパタ
ミサト「はいペンペンたんお帰りなのでちゅよー」
ペンペン「クエッ!」
綾波「く………くえっ」
ペンペン「クエッ!∩(`・Θ・´)」
シンジ「……………」ヒキッ
ペンペン「クエ………(´・Θ・`)」
911 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 22:34:44.68 ID:fS8U3qY3O
ミサト「じゃあオバさん。ゆっくりしていって下さいね」
ナオコ「ありがとう。泊まるところが無かったから助かったわ」
ミサト「それじゃご飯の用意を……」
リツコ「しかし碇司令とユイさんには悪いけどラッキーだったわね」
ナオコ「あの人、ちょっと何かあっただけでもあの大騒ぎだものね。」
リツコ「あとで司令だけ別撮りすればいいし…」
マヤ「チャンスですね!」
一同「…………」ジッ
シンジ「えっ?」
綾波「くえっくえっ」
ペンペン「クエッ!クエッ!」
913 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 22:51:30.37 ID:fS8U3qY3O
マヤ「あっ……テープが無くなりそうです」
シンジ「って、カメラ回してたんですか」
マヤ「ええ。何か今回は色々時間的にも不味くて…」
マヤ「使えそうなところがあれば編集でもして使って尺を稼がないと…」
ミサト「はい。お待ち」
グツグツ
リツコ「何よこれ!」
ミサト「カレーよ。」
リツコ「…結婚しても相変わらず、インスタントな食事ね。」
リツコ「リョウちゃんが不憫だわ……」
ミサト「……人ん家にお呼ばれされといて、文句を言わないの。」
915 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 22:58:59.44 ID:fS8U3qY3O
シンジ「ミサトさんは」
ミサト「あ、私はね、このカップらーめんに入れちゃって。どぅっばぁーっと」
シンジ「……本気ですか?」
ミサト「いけるのよ。」
ミサト「最初っからカレー味のカップ麺じゃね、この味は出ないのよ。」
リツコ「……いかにも身体に悪そうね」
パクリ
一同「……………」
一同「お゛お゛ぇぇえ゛ええ!!!」
ペンペン「く…くえ?…くえ……く……くぎゅうううぅぅ……」パタン
綾波「…………」パクパク
919 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 23:05:02.60 ID:fS8U3qY3O
―翌朝―
カーンカーンカーン……
リツコ「ったく……昨日はとんでもないもの食べさせられたわ」
ミサト「……仕方ないじゃない。ご飯はいつも加持君任せなんだもん」
リツコ「ま…久しぶりに母さんの手料理が食べられたからいいか」
カーンカーン
シンジ「あのー」
ミサト「なにー?シンジ君聞こえなーい!」
シンジ(大声)「ここどこですかー!」
ミサト「あー、廃アパートよー」
リツコ「…………ミサト、ところで本当に『アレ』やる気なの?」
ミサト「まあね。視聴率の為には手段を選ばないわ」
ミサト「例えア【ピー】スを敵に回したとしてもよ」
927 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 23:12:51.66 ID:fS8U3qY3O
シンジ「お邪魔します」
ガチャ……
バタン……
ミサト「うわぁ………」
ミサト「何て言うか……すんごい部屋ね……」
ナオコ「前の住人が住ん出るときのまま残ってるわね」
マヤ「薬と包帯がばら蒔かれてますね…」
シンジ「キミが悪いですね」
ミサト「やだ。枕に血まで付いてる」
ミサト「もっと良い部屋なかったの?」
マヤ「すみません。予算の都合でここしか借りられなくて……」
リツコ「…………いいわ!」パアアッ
リツコ「私の描くレイのイメージにピッタリよ!」キャッキャ
ナオコ「ごめんなさい……母さんでもリッちゃんのセンスについてってあげられないわ……」
930 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/08(月) 23:17:04.95 ID:fS8U3qY3O
ミサト「…………」ジッ
リツコ・マヤ・ナオコ「……………」コクリ
ミサト「それじゃシンジくんとオバさんはドアの外で待機しててください」
シンジ「………えっ」
ナオコ「さっ。行きましょ?シンジくん」
シンジ「あっ……はい……」
バタン……
リツコ「行ったわね」
ミサト「ああ。行ったわよ。」
リツコ・ミサト・マヤ「…………」ジーッ
綾波「…………」
リツコ「レイ。脱ごうか。」
綾波「…………はい」ヌギッ
リツコ・ミサト・マヤ「……えっえっ」
933 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/08(月) 23:24:38.25 ID:fS8U3qY3O
一方病院
ゲンドウ「私は大丈夫だああああああ!!!」ジタバタ
看護師「やだっ……ダメですよ!縫ったばっかりなんですから」
ゲンドウ「あの四人はきっと何か企んでる!私には分かる!昔からそうだった!」
看護師「診療内科の手続きを…!」
看護師「はい!」
ゲンドウ「させるか!」ドゴオ!
看護師「キャア!」ドサッ
ゲンドウ「ふっ………これで……」
ゲンドウ「………」
ガララッ……
チラッ
|
|
|
|
ゲンドウ「よし。いないな……」
ゲンドウ「待っていろ…シンジ、レイ!……」
ゲンドウ「…………」ゾクッ
|
|^^<…………
|
|
938 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/08(月) 23:29:43.45 ID:fS8U3qY3O
綾波「脱ぎました」プリン
ミサト「こうも簡単に脱がれると……」
リツコ「もっとハードルをあげてみたくなるわね」
綾波「構いませんが」
ミサト「よーし!じゃマヤちゃん!」
マヤ「はい!」
よいしょ…よいしょ……
マヤ「那須の温泉水です!」
綾波「?」
リツコ「入って!」
ミサト(風呂上がりでびしょ濡れな全裸のレイ)
ミサト(これはエロいわよ…)
綾波「??」
940 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/08(月) 23:34:02.56 ID:fS8U3qY3O
キャーキャーワーワー
シンジ「なにやってるんでしょうね……あの四人」
ナオコ「さあね」
シンジ「………あの」
ナオコ「なあに?シンジくん」
シンジ「父さんとは…どういったご関係なんですか」
ナオコ「ふふっ。愛人関係。」ニヤリ
シンジ「えっ………」
ナオコ「やだ冗談よ~」
ナオコ「からかいがいのあるその顔。ゲンドウ君にそっくりよねー」
シンジ「な……ナオコさぁん……」
946 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/08(月) 23:44:47.26 ID:fS8U3qY3O
ナオコ「私とゲンドウ君はね、コウゾウ先生……副司令のことね。その先生の研究室の助手仲間だったの。」
ナオコ「で、後から入ってきたのが当時大学生だったユイちゃん。可愛かったわー」
ナオコ「で、そのままゲヒルンにコウゾウ先生と私とヒデアキ君とキョウコちゃんが入って……」
ナオコ「あ、ヒデアキ君っていうのはミサトちゃんのお父さんね」
ナオコ「まあこんなとこかしら。まあ同僚以上友達未満な感じよ」
シンジ「なんか……以外と父さんは人脈広いんですね」
ナオコ「愛されてるわよ。司令は。昔はヤンチャだったけどユイさんと結婚してから変わったわ」
ナオコ「本当にユイさんが死んじゃったら……ドラマみたいになりそうなくらいに」
ガチャ
ミサト「二人ともー!入っていいわよー」
ナオコ「はあい」
シンジ「…………」
948 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/08(月) 23:54:21.44 ID:fS8U3qY3O
マヤ「じゃあ!シンジ君……シーン124いきまーす」
シンジ「はい」
シンジ(一体何を企んでるんだ……)
マヤ「スタート!」
シンジ「ごめんください……」
シンジ「……ごめんください。碇だけど……綾波、入るよ。」
シンジ「………綾波のかな?」
綾波「…………」ヌッ
シンジ「………えっ」
綾波「…………」プルンプルン
シンジ「えっ」
シンジ「えっえっえっえっ」
951 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/08(月) 23:59:14.33 ID:fS8U3qY3O
リツコ「カット!カット!カット!」
リツコ「ダメじゃないシンジくん。セリフ言わなきゃー」
シンジ「ちょっ………////」
シンジ「……こっちのほうが明らかにダメですよ……」
ミサト「あら……一応大事なところには前張りしてあるのよ」
綾波「…………」たゆんたゆん
シンジ「ち……乳首丸出しじゃないですか……!」
リツコ「それが何か?」
綾波「…………」たゆんたゆん
綾波「………」ジッ
綾波「………」たゆんたゆん
シンジ「お願いだ……お願いだから綾波…隠そうとしてよ……」
954 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/09(火) 00:03:59.65 ID:j61y+uAbO
シンジ「み……ミサトさぁん……」
シンジ「ぼっ……僕もその……男ですし……」
ミサト「これも試練よ、シンちゃん。」
シンジ「試練って言われても……」
ミサト「いい。最近忘れがちだけどこのドラマには『ネルフの命運』がかかってるのよ」
リツコ「ああ……そんな事だったわね」
ミサト「想像してごらんなさい。もしドラマが失敗して……ネルフが解体されるとなったら碇司令はどうなるか」
シンジ「父さんが………?」
モワンモワン
957 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/09(火) 00:07:40.00 ID:j61y+uAbO
ゲンドウ「……無職になった」
ユイ「そうね。じゃあ職を探してきて頂戴」
ゲンドウ「………ああ」
―ハローワーク―
職員「碇サーン」
ゲンドウ「ああ」
職員「ええ……再就職と言うことですが何か資格はお持ちですか」
ゲンドウ「私は京大院卒だ」
職員「資格は?」
ゲンドウ「京d……」
職員「お持ちではないんですねー」
ゲンドウ「………ああ」
958 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/09(火) 00:10:45.21 ID:j61y+uAbO
―碇家―
ゲンドウ「………今日もダメだった」
ユイ「そう……」
ゲンドウ「…………」
ユイ「ごめんなさい私、レイとシンジを連れて実家に帰ります」
ゲンドウ「えっ」
ユイ「はい。これ」
ゲンドウ「………これは」
960 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/09(火) 00:12:52.17 ID:j61y+uAbO
ユイ「離婚届よ」
ユイ「私の名前と判は押してあるから」
ユイ「ごめんなさいさようなら。行くわよレイ、シンジ。」
ガチャ……
バタン……
ゲンドウ「うっ………」
ゲンドウ「うわああああああああ」
『本当にユイさんが死んじゃったら……ドラマみたいになりそう』
『本当にユイさんが死んじゃったら……ドラマみたいになりそう』
『本当にユイさんが死んじゃったら……ドラマみたいになりそう』
961 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/09(火) 00:14:32.17 ID:j61y+uAbO
モワンモワン
シンジ「…………」
ミサト「どう。あなたがこの脚本通りにやればドラマは多分ヒットするわよ」
ミサト「…………やるの?やらないの?」
シンジ「………やります」
シンジ「………僕がやります」
ミサト「…………」ニヤリ
ナオコ「…………」ニヤッ
975 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/09(火) 00:25:00.82 ID:j61y+uAbO
ミサト「一応タオルで乳首を隠れてるから意識しなきゃダイジョブよ」
マヤ「…………はい、じゃスタート!」
シンジ「ごめんください。碇だけど…綾波、入るよ。」
シンジ「………綾波のかな?」カタン
綾波「…………」ヌッ
シンジ「…………」ゴクリ
シンジ(逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ)
綾波「………」キッ
綾波「…………」スタスタスタ
ミサト(…………よしよし)
リツコ(この後、ちょっと揉めてレイのタオルをシンジ君が…)
ガタン!
シンジ「うわああああああああ!」
一同「!?」
988 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/09(火) 00:33:36.10 ID:j61y+uAbO
シンジ「いっ……たたたた」
綾波「……碇くん」
シンジ「?」
シンジ「…………」ジーッ
モミッ
シンジ「!!!」
ナオコ「あらあら」
ミサト「ちょ!直接のタッチはまずいでしょっ!」
マヤ「しっかり揉んでますね……」
ミサト「かかか…カッ……」スッ
リツコ「いいわ。回し続けましょ」キリッ
ミサト「…………」
ミサト(また悪い癖がでたわよ……)
14 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 00:40:59.59 ID:/QpKWUAO
乙です
早速再開しようと思います
シンジ「いっ……たたたた」
綾波「……碇くん」
シンジ「?」
シンジ「…………」ジーッ
モミッ
シンジ「!!!」
ナオコ「あらあら」
ミサト「ちょ!直接のタッチはまずいでしょっ!」
マヤ「しっかり揉んでますね……」
ミサト「かかか…カッ……」スッ
リツコ「いいわ。回し続けましょ」キリッ
ミサト「…………」
ミサト(また悪い癖がでたわよ…)
21 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 00:44:50.08 ID:/QpKWUAO
マヤ「…………」ジッー
ミサト「でもあんた……直接的接触はいくらなんでも……」
リツコ「あのね、このドラマの良さは斬新さなのよ」
ミサト「それはそうだけどいくらなんでも……」
ガヤガヤワーワーガヤガヤワーワー
シンジ「あのっ……僕らはどうすれば……」
ガヤガヤワーワーガヤガヤワーワー
シンジ「………いいんだろうね」
綾波「…………」ジッー
シンジ「…………」
綾波「…………さあ」
26 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 00:48:42.38 ID:/QpKWUAO
リツコ「とにかく二人はそのまま待機!」
ワーワーガヤガヤワーワーガヤガヤ
綾波「…………」
シンジ「…………」モミッ
綾波「んっあ………」
シンジ「あっ………」
シンジ「ごめん………」
綾波「いいえ………」
ワーワーガヤガヤワーワーガヤガヤ
28 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 00:53:06.51 ID:/QpKWUAO
綾波「それより………」ジッ
シンジ「ん?」
綾波「……………」ジーッ
シンジ「…………?」ジーッ
むっくり(はぁと)
シンジ「¥$∞♂♀&#%*@!?」
ワーワーガヤガヤワーワーガヤガヤ
ナオコ「ほらほら二人とも、タイムアウトみたいよ」チラッ
マヤ・リツコ・ミサト「!」
シンジ「やっ………これは………///」
31 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 01:00:19.29 ID:/QpKWUAO
ミサト「………もう後で大変なことになっても知らないんだからね」
リツコ「よし!じゃあ続けて」
シンジ「い、い、い、い…い…いや……あ、あ、あ、あの……」
シンジ「僕は、別に……ああっ!」
綾波「どいてくれる?」
シンジ「あ……うわっ!あ、あの……!」
綾波「……なに」
シンジ「あの……僕は…その……僕はっ……た、たの、頼まれてっ……つまり……」
シンジ「カ、カードを新しくなったから届けてくれって……」ゴクリ
ミサト「あのキョドリ具合は演技じゃないわね」
リツコ「自然な表情……いいわぁ……」
ナオコ「リッちゃん……」
32 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 01:04:18.08 ID:/QpKWUAO
―ネルフ廊下―
リツコ「いやあーいい画がとれたわぁ」ホクホク
ミサト「……あんたには呆れて物もいえないわ」
マヤ「とんだ災難だったわね、シンジ君」
ミサト「いやあー役得じゃないの?レイのおっぱい揉めて」
シンジ「そ!そんな訳ないじゃないですか」
シンジ「むしろ本当に災難ですよ///」
ナオコ「まあ可愛い」
ナオコ「ユイちゃんと初めて朝帰りした後のゲンドウ君みたい」クスッ
シンジ「なっ………」
綾波「…………」ムッ
34 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 01:10:17.93 ID:/QpKWUAO
ミサト「さて次のシーンはシンジ君がお父さんの悪口をレイに言ってムッとさせるシーンね」
リツコ「しかしこのエスカレーター…高所恐怖症にはたまらないわね………」ブルブル
ミサト「ああ……そういやあんたこれを使うのが嫌で
ワザワザ待ち時間の長いエレベーターつかってるんだったわね」
マヤ「うわあ………」
リツコ「まっマヤやめなさい……!死んじゃうわよ」ブルブル
37 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 01:12:40.73 ID:/QpKWUAO
とりあえず完結させる気は満々なのですが…
結果的に製作に移って皆さんに不安を与えてしまってるならごめんなさい
44 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 01:17:42.39 ID:/QpKWUAO
綾波「…………」ツン
シンジ「綾波?どうしたの」
綾波「べつに」
シンジ「その………胸を揉んだことを気にしてるの?」
綾波「……『その事』は気にしてないわ」
シンジ「?」
マヤ「じゃあ!スタート!」
シンジ「さっきはごめん」
綾波「何が?」
シンジ「………」
綾波「………」
シンジ「ねえ、綾波は恐くないの?またあの零号機に乗るのが。」
綾波「どうして?」
シンジ「前の実験で、大怪我したんだって聞いたから…平気なのかな、って思って。」
綾波「あなた、碇司令の子供でしょ?信じられないの?お父さんの仕事が。」
シンジ「当たり前だよ!あんな父親なんて!」
マヤ「はい!カッー……」
綾波「………」
パチン!
シンジ「???」
47 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 01:21:03.81 ID:/QpKWUAO
マヤ「か…カット!」
シンジ「???」ヒリヒリ
リツコ「だっ……大丈夫、シンジ君!」
ミサト「ちょっとレイ!なんでシナリオでもないのにシンジ君を殴るのよ」
綾波「…………」
ミサト「レイ!」キッ
綾波「………碇くんが自分で考えればいいと思うの」
シンジ「???」
ナオコ「あらあら」ニヤニヤ
53 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 01:28:59.97 ID:/QpKWUAO
―ネルフ体育館―
ミサト「えーではこれからラミエル戦の撮影を始めたいと思いますが」
マヤ「はい!ラミエルおいで!」
◇<ラー!
リツコ「あら…マヤの声に反応するのね」
マヤ「はい!何か面白そうかなと思ったんで音声認識装置を付けてみました」
◇<ラーラー!
リツコ「あら可愛い」
綾波「………こんにちは」
◇<ラー!
綾波「すごくかわいい……」
54 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 01:31:43.07 ID:/QpKWUAO
ミサト「でも容量がパンパンじゃなかったっけ」
マヤ「ちょっとくらい大丈夫ですよー」
◇<ラー
シンジ「かわいいね、綾波」
綾波「そうね」ツン
シンジ「……………」
58 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 01:35:52.36 ID:/QpKWUAO
マヤ「それじゃーラミエルが街にやって来て……」
マヤ「初号機を蹴散らすシーンからやりたいと思います」
マヤ「冬月先生、お願い出来ますか」
冬月「立っているだけで良いと言う話ならな」
冬月「だが、ビームとは……どれ程の威力なのかね」
マヤ「えっと、衝撃はマッサージ程だと予想されます」
冬月「…………ならよいが」
マヤ「それじゃー撮影スタートです!」
◇<ラー!
61 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 01:39:47.21 ID:/QpKWUAO
◇<ラー
綾波「………ラー」ナデナデ
◇<ラー///
ミサト「しかし本当にかわいいわね、あのラミエル」
リツコ「ええ。まあ本物は可愛げもクソも無かったんだけど」
ミサト「撮影終わったらネルフで飼いましょうか」
リツコ「そうね。ペンペンと並んでいいキャラクターになるわね」
マヤ「センパイたちー!始めますよ」
リツコ・ミサト「はーい」
70 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 01:45:45.15 ID:/QpKWUAO
マヤ「それじゃあ撮影スタート!」
(((◇<ラー
青葉「目標は、塔の沢上空を通過。」
日向「初号機、発進準備に入ります。ロックボルト外せ。」
マヤ「解除確認」
日向「了解。」
青葉「目標は芦ノ湖上空へ侵入。」
日向「エヴァ初号機、発進準備よろし!」
ミサト「発進!」
パーパッパパーパパパパー
初号機(冬月)「…………」ジャキン!
冬月(ユイ君も居ないのに一体何をしてるんだろうか……)
◇<………
73 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 01:53:07.90 ID:/QpKWUAO
初号機(冬月)「まあ…マッサージ程度なら良いか」
初号機(冬月)「腰にも優しいだろうしな」
マヤ「よし。じゃあ粒子ビームの発射(最弱)……設定よしっと」
◇<………
マヤ「スイッチオン!」
◇<………
☆<キシャー!
マヤ「………ん?」
☆<ピカッ
青葉「目標内部に高エネルギー反応!」
ミサト「な…なんですって!?」
バババババババババババ!!!!!!!!!!
初号機(冬月)「あ………れ……?」
マヤ「えっえっえっ」
78 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 01:57:35.80 ID:/QpKWUAO
リツコ「な……何か話と違うわね……」
マヤ「あれっ……最弱にしたはずなのに……」
マヤ「まさかっ」
ミサト「避けて!」
初号機(冬月)「えっえっ」
バババババババババババ…
ズッゴオオオオオオオ!!!!!!!!!!!
初号機(冬月)「う゛あ゛あああああああああ゛!!!!!!!!!!!!」
ミサト「副司令!」
リツコ「撮影中断!マヤ、ラミエルの電源落として!」
マヤ「や……やってます!で……でも……」
初号機(冬月)「う゛あ゛ああぁぁだだだたゆい゛ぐううううんん゛んんん…!!!!!!!」
83 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 02:02:06.71 ID:/QpKWUAO
冬月「いやだ!もういやだ!!ここから出してくれっ!!出してくれ赤木くん!!」
ナオコ「冬月先生をあそこから…」
リツコ「ダメよ」
リツコ「今エヴァをどかせばセットは全滅……最も憂慮すべき事態となるわ」
ミサト「でも……」
ミサト「…………」グッ
ミサト「マヤちゃん!リモコンをぶっ壊して!」
マヤ「えっ」
マヤ「でもそんな事をすれば何が起きるか……」
ミサト「掛けるしかないわ!早く!」
マヤ「はい!」
ガン!
マヤ「…………」
86 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 02:05:57.05 ID:/QpKWUAO
☆<キシャー!
☆<………
◇<ラー
初号機(冬月)「……………」バタン
日向「目標は攻撃を中止!」
ミサト「初号機回収。救急ケージへ」
マヤ「救護班待機!」
青葉「……パイロット確認。心音微弱」
ミサト「救護措置急いで!」
◇<ラー
綾波「らみえるさん………」
90 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 02:09:26.43 ID:/QpKWUAO
冬月「…………」ガラガラガラ
ナオコ「コウゾウ先生……!しっかり!」
◇<ラー
◇<ラー
▽
ドリルルルルルル
マヤ「攻撃は中止しましたが………」
マヤ「再変形を開始しました」
ミサト「………セットの爆破装置を狙う気ね」
ミサト「…………くっ」
96 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 02:14:22.09 ID:/QpKWUAO
―会議室―
ミサト「状況は」
マヤ「えー冬月副司令の意識が戻ったそうで…」
マヤ「症状は胸と腰に掛けて軽い火傷」
マヤ「夜には司令と共に再び撮影参加出来る見込みです」
マヤ「二人とも絶対安静が条件ですが」
ミサト「…………追加シーンがまた増えたわね」
マヤ「ごめんなさい……」
リツコ「あれくらいの衝撃ならお湯くらいは沸きそうよね」
リツコ「ねっシンジ君?」ニヤリ
シンジ「……えっ」
102 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 02:23:01.64 ID:/QpKWUAO
ミサト「で、敵は………」
ナオコ「容量を無視したプログラムと装備で頭が混乱しちゃってるの」
ナオコ「それに…無駄に頭がいいからどこを狙えば私達が困るのかもわかってる」
マヤ「現在、ネルフ本部(模型)へ直接攻撃を仕掛けるつもりです」
リツコ「あの中にはのちのち使う予定の自爆装置が入ってるのよ」
ミサト「………なんか非常に気分の良くない話ね」
日向「先の戦闘データから目標は一定範囲内の敵を自動排除するものと思われます」
青葉「おまけに自動補修機能も付いてるために……的確にコアを撃ち抜かなければなりません」
マヤ「ただ…変形機能をつけちゃったんで形状が安定しません」
リツコ「第2東映を嘗めてたわね…私達」
ミサト「ええ」
107 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 02:28:43.38 ID:/QpKWUAO
リツコ「自爆装置が発動すれば…セットはパー」
マヤ「作り直す時間も予算もありません」
ミサト「下手すりゃワンクール丸々放浪なんてことになりかねないわね」
シンジ「もはや別のドラマじゃないですか…それって」
日向「で、問題の先端部ですが装甲複合体第2層を通過。既に第3層まで侵入しています」
青葉「今日まで完成していた22層…全ての格納式装甲体を貫き、本部(模型)直上への到達予想時刻は……」
青葉「明朝午前0時06分54秒……あと10時間14分後です」
リツコ「ってことはあと5時間で脚本書き直さなきゃね…」
109 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 02:33:39.64 ID:/QpKWUAO
リツコ「おまけに冬月副司令と司令は動けない」
マヤ「零号機(着ぐるみ)もまだ2/3程しか完成してません」
青葉「初号機(着ぐるみ)は先の損傷でまともに動きません」
ミサト「状況は芳しくないわね」
日向「白旗でもあげますか」
ミサト「そうね。でもその前にちょっちやっておきたい事もあるの。」
ミサト「確か戦自研の極秘資料、諜報部にあったわよね」ニヤリ
110 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 02:38:23.84 ID:/QpKWUAO
リツコ「しかしまた、無茶な作戦を立てたものね。葛城作戦部長さん」
ミサト「無茶とはまた失礼ね。残り9時間で実現可能。おまけに最も確実なものよ」
ブロロロロ………
ミサト「ゲホッ」
リツコ「戦自が羨ましいわね…こんな立派な車が持てて」
ミサト「…ごほん!ヤシマ作戦。その名の如く、ネルフ全施設から電気を接収して……
戦自研が極秘に試作開発中の、陽電子自走砲(携帯式)まで強制徴発。
未完成の為、自律調整出来ない部分はエヴァを使って……」
リツコ「…………マヤ、撮ってる?」
マヤ「ばっちりです」ジーッ
ミサト「………なんか半分ドキュメントみたいになってきたわね」
113 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 02:43:42.48 ID:/QpKWUAO
「とにかく……あの戦自の子。クビにならなきゃいいけど」
モワンモワン
ミサト「以上の理由によりこの自走陽電子砲は本日15時より特務機関ネルフが徴いたします。」
研究員「無理です葛城さーん」
研究員「………いや。今は加持さんでしたっけ」
ミサト「職場じゃ旧姓使ってるから葛城でいいわ」
研究員「だってドラマに使うんでしょ…」
研究員「一回うちに協力要請して断られたって聞きましたよ」
ミサト「…………ぐっ」
ミサト「………ふうん」
バサッ
研究員「なんですかそれ」
ミサト「写真よ」
研究員「何の」
ミサト「何のって………ねえ?」
モワンモワン
リツコ「怖い女ね」
ミサト「あら。手段は選ばなくてよ」
116 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 02:49:33.39 ID:/QpKWUAO
リツコ「でも………あの写真一体どこで…」
ミサト「言わずもがなでしょ」
リツコ「蛇の道は蛇ね……」
ピンポンパンポン♪
「今夜午前0時より未明にかけてネルフで大規模な停電があります。
皆様のご協力をお願いします。繰り返します……」
オペレータ「やったあ!ってことは今日は定時上がりねサツキー、アオイ♪」
オペレータ「………はしゃぎすぎよカエデ」
オペレータ「期待するだけ損するわよ…」
117 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 02:53:10.89 ID:/QpKWUAO
プルルルルルル……
『只今電話に………』
トウジ「でないな」
ケンスケ「っすね」
トウジ「ここ数日綾波さんもシンジ君も来てないからなぁ」
ケンスケ「心配っすね」
トウジ「とりあえず留守電でも残しておこう」
ケンスケ「っすね」
119 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 02:56:53.10 ID:/QpKWUAO
青葉「使徒の先端部、第7装甲板を突破」
ミサト「エネルギーシステムの見通しは」
日向「ネルフ内にある変電設備から直接」
ミサト「エヴァ初号機と零号機(着ぐるみ)の状態は」
マヤ「現在スタッフ総出で修繕中です」
オペレータ「やだーなんでこんなことやんなきゃなんないのよぉー!」ヌイヌイ
オペレータ「だから言ったでしょうが」ヌイヌイ
オペレータ「………はあ」ヌイヌイ
120 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 02:58:57.72 ID:/QpKWUAO
リツコ「あとはパイロットの問題ね」
リツコ「………乗るかしら」
ミサト「乗らないでしょ」
リツコ「…………」ジーッ
シンジ「…………えっ」
シンジ「僕らがやるんですか」
綾波「…………」
綾波(らみえるさん……)
122 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 03:05:56.24 ID:/QpKWUAO
…………………
…………
……
冬月「嫌なのだよ。エヴァに乗るのが。」
冬月「うまく行って当たり前。」
冬月「だから誰も褒めてくれない。失敗したらユイ君に嫌われる。」
冬月「酷けりゃ死ぬだけ。なんで私はここにいるんだろう……」
冬月「何か変わるかもって、何かいい事あるかもと思って着ぐるみを来たんだ。」
冬月「嫌な思いするためじゃない」
ユイ「そうやって嫌なことから逃げ出して生きていくつもりですか」
冬月「生きる……」
冬月「……なんで生きてるのか俺は……」
冬月「生きていてもしょうがないと思っていたじゃないのか。」
冬月「碇もユイ君も、誰も私をいらないのだろうな。」
冬月「エヴァに乗らない私は必要ないのだろう。」
冬月「だから私はエヴァに乗るしかないのだ。」
冬月「だから私はここにいられるのだ。」
冬月「だけどエヴァに乗ると……」
ゲンドウ「…………」ヌッ
冬月「うわああああああああ」
128 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 03:08:56.73 ID:/QpKWUAO
冬月「嫌な夢をみた」
ゲンドウ「ならば赤木くん…リツコくんの方に話すが良い」
冬月「…………碇よ」
ゲンドウ「なんだ」
冬月「現場に戻りたくない」
ゲンドウ「じゃあ戻らなくて良い」
ゲンドウ「さらばだ」
ガラッ
冬月「と……止めんか!」
132 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 03:13:07.00 ID:/QpKWUAO
日向「敵先端部第17装甲帯を突破」
マヤ「ネルフ本部到達まであと4時間55分」
リツコ「ま、なんだかんだでいい画が撮れそうで助かったわ」
ミサト「………次回から碇シンジ放浪記に題名変えるつもり?」
リツコ「冗談よ」
綾波「…………」
ミサト「…………んっ」
ミサト「レイ、シンジ君は」
綾波「さあ」
ミサト「さあって………」
134 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 03:21:48.90 ID:/QpKWUAO
次回予告
第2東映の刺客ラミエルによって
自爆装置発動の危機に見舞われるネルフ本部(模型)
戦自研から強奪してきた陽電子砲で何やら一発かます予定のミサト
しかし。その作戦の直前に初号機(着ぐるみ)に乗り込む予定のシンジが消えてしまう。
シンジはエヴァに乗るのか?
綾波とのいざこざは?
冬月の価値は?
果たして強欲な人々の物語は何処へ続くのか
次回「決戦、第三新東京市」
さぁ~てこの次も
サービス、サービスゥ♪
135 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 03:22:35.09 ID:/QpKWUAO
と言うことで続きは明日……
おやすみなさい
144 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 06:31:32.12 ID:/QpKWUAO
サアア………
シンジ「…………」
ミサト「いた。シンジ君…」
シンジ「………考え事があって」
ミサト「?」
シンジ「ラミエル…綾波と仲良かったじゃないですか」
ミサト「気に入ってたみたいだしね」
シンジ「良いのかなって」
ミサト「…………」
ミサト「所詮生きているものと生きていないものよ」
ミサト「生きる意思を持てるのは生きているものだけ」
145 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 06:36:45.06 ID:/QpKWUAO
シンジ「僕には分かりません」
シンジ「なんで父さんも副司令もあんな目にあったのに…続けるのか」
シンジ「………たかがドラマなのに」
ミサト「…………」
ミサト「ちょっち付き合って」
決戦、第
三
新
東
京
市
※模型
146 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 06:37:41.34 ID:/QpKWUAO
―エレベーター内―
ミサト「15年前…セカンドインパクトによって人類の半分が死滅した」
シンジ「知ってます」
ミサト「そして5年前…使徒が襲来した……」
ミサト「まだ当時10歳だったあなた達に世界の命運は委ねられた」
シンジ「………そんなこともありましたね」
ミサト「ま、今回のドラマ作りはそれに比べりゃ何てことないと思ってない?」
シンジ「……………」
147 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 06:39:00.97 ID:/QpKWUAO
チ――ン♪
シンジ「………ここは」
ミサト「レベルEEE。かつて第2の使徒を保管していた場所」
ミサト「そして今は………」
ミサト「編集室よ」
ガチャ
オペレータ「…………」ウトウト
オペレータ「ZZZ」
青葉「ぐか………っほぇっ!」ガバッ
シンジ「あ……青葉さん!?」
148 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 06:40:11.38 ID:/QpKWUAO
シンジ「見掛けないと思ったら……」
ミサト「彼らは一週間前から夜は編集室に籠りっきりなの」
ミサト「……ドラマに編集をするために」
シンジ「……………」
ミサト「私達は主人公降板なんて冗談言ってたけどホントはあなたとエヴァに…ネルフの未来を預けてるのよ」
シンジ「そんな辛いこと……なんで僕なんですか」
ミサト「理由はないわ」
ミサト「それが運命だったってだけ。ただし。戦ってるのは私達…演者だけじゃないの。」
ミサト「みんな、一緒よ」
シンジ「…………」
シンジ「やります……やってみます」
ミサト「…………」ぎゅっ
149 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 06:41:30.88 ID:/QpKWUAO
マヤ「ではスタート!」
ミサト「では本作戦の各担当を伝達します」
ミサト「シンジ君は初号機で砲手を担当」
シンジ「はい」
ミサト「レイは零号機で守備を担当して」
綾波「はい」
リツコ「今回はより精度の高いオペレーションが求められます。」
リツコ「そのために未調整の零号機より
修復中ながらも初号機の方が有利なの。」
リツコ「いい、シンジ君。陽電子は地球の自転 地場 重力の影響を受け直進しません。」
リツコ「その誤差を修正するのを忘れないで。正確に、一点のみを貫くのよ」
綾波「わたしは……わたしは初号機を守ればいいのね」
リツコ「そうよ」
綾波「わかりました」
マヤ「……はい、カット!」
リツコ「しかしミサト、よく考えたわね。」
リツコ「確かに、コアだけを撃ち抜けば被害は最小限に押さえられるわ」
ミサト「まあね。ただ…変形されるのは…結構キツいのよね」
ミサト「しかし全く今の状況に違和感のないセリフだこと」
マヤ「ドキュメンタリーを撮ってる気分になりますね」
リツコ「視聴者側は……まさかホントにヤシマ作戦を発動させてたなんて思いもしないでしょうね」
150 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 06:42:47.96 ID:/QpKWUAO
ミサト「さて。………リツコ」
リツコ「ええ。司令が発令所待機で助かったわ」
シンジ「…………まさか」ゴクリ
ミサト「戦いの前の……」
ミサト「お着替えたーいむ!」
マヤ「いえーい」
リツコ「視聴率15%越えは堅いわね」
シンジ「…………はぁ」
綾波「……………」
151 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 06:44:25.61 ID:/QpKWUAO
ミサト「ただし今回は仕切りを置いてあるから」
シンジ「………えらく薄っぺらいですね」
ミサト「まあ身体のラインとかは見えるだろうけど」
シンジ「まったく…作戦前に(ぼくも綾波も)迷惑な話ですよ」
『迷惑な話ですよ』
『迷惑な話ですよ』
『迷惑な話ですよ』
綾波「……………」
152 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 06:46:36.90 ID:/QpKWUAO
ミサト「とりあえず……本来は着ぐるみに着替えてもらわなきゃならないんだけど」
ミサト「視聴者を幻滅させないためにまずプラグスーツにきがえて……って」
綾波「…………」ぬぎっ
ミサト「レイ!お願いだから考えて脱いで!」
綾波「…………」ぬぎぬぎっ
ミサト「ああー…乳首がぁー………」
シンジ「…………」モンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモン
153 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 06:54:06.24 ID:/QpKWUAO
シンジ「なんか綾波………不機嫌そうだけど」
綾波「べつに」ツンツン
シンジ「?」
マヤ「じゃあスタート!」
綾波「…………」ガサゴソ
綾波「…………」ガサゴソ
シンジ「これで……死ぬかも知れない」
綾波「…………」ガサ
綾波「いいえ。あなたは死なないわ……わたしが守るもの。」
ミサト(ああ……やっぱり乳首が……)
シンジ「僕に守る価値なんてないよ……」
綾波「本当ね」
シンジ「…………えっ」
リツコ「カット!カット!」
ミサト「レイ!台本に書いてないセリフは言わない!」クドクド
綾波「…………」
ミサト「まったく…なんで…」
綾波「碇くんに聞いて下さい」
シンジ「????」
154 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 06:59:44.02 ID:/QpKWUAO
日向「赤木博士!」タタッ
リツコ「どうしたの」
日向「それが……まだ着ぐるみが出来上がってないみたいで……」
リツコ「全く……あの子達ったら……」
ミサト「ごめんね。着ぐるみが出来上がるまでちょち待ってちょうだい」
ミサト「その間に……これ」
シンジ「?」
ミサト「本部広報部あてに届いた伝言よ」
トウジ『えっと…シンジくん…プールの撮影以来中々学校にこないから心配してます』
ケンスケ『チョー心配』
トウジ『で……あの……撮影頑張って下さい』
ケンスケ『チョーガンバ』
シンジ「……………」
シンジ「…………ふふっ」
155 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 07:03:23.30 ID:/QpKWUAO
シンジ「綾波は…なぜエヴァに乗るの?」
綾波「絆だから」
シンジ「絆?」
綾波「そう……絆」
シンジ「父さんとの?」
綾波「碇くん以外との」
シンジ「えっ」
マヤ「カット!」
ミサト「こらレイ!なんでさっきからセリフ改変してシンジくんに突っ掛かるのよ!」
綾波「…………」ツン
ミサト「…うん………もお」
156 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 07:12:08.46 ID:/QpKWUAO
日向「時間です」
ミサト「シンジ君がエヴァを着てくれた……それだけでも感謝するわ。ありがとう」
シンジ「いえ………」テレッ
ミサト「まあ勝たなきゃネルフ解体も同然なんだけども」
シンジ「…………」
ミサト「ヤシマ作戦発動。陽電子砲狙撃準備……第一次接続開始」
日向「了解。各方面の一次、及び二次変電所の系統切り替え」
マヤ「全開閉器を投入…接続開始」
なんだかんだ
日向「陽電子稼働中、発射点まであと0.2、0.1」
ミサト「第五次最終接続!」
日向「全エネルギー、超高電圧放電システムへ!」
◇<ラー!
☆<キラッ
日向「第三第一攻撃システム蒸発!」
ミサト「悟られるわよ。間髪入れないで……次っ!」
綾波「……………」
モワンモワン
◇<………
綾波「ラー!」
◇<ラー!
綾波「うふふっ」
モワンモワン
綾波「…………」ぐっ
158 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 07:15:43.07 ID:/QpKWUAO
シンジ(……………)
日向「陽電子加速管、最終補正」
マヤ「パルス安定…問題なし」
シンジ(やっぱり……納得できないなぁ……)
シンジ(なんで綾波は僕に冷たいんだろう………)
シンジ(なんかしたかなぁ……)
「13、12、11、10、………………3、2、1」
ミサト「発射!」
シンジ「…………」
シンジ「あっ」カチッ
159 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 07:21:40.26 ID:/QpKWUAO
バババババババババババ!
!?>◇ ←―――――――
←◇―――――――
……………
…………ズッゴオオオオオオオ!
◇<………
ミサト「…………やったか?」
◇<…………
◇<ラー!
ミサト「外した!?」
☆ …グワッ
ミサト「まさか…このタイミングで!?」
日向「目標に、高エネルギー反応!」
ミサト「シンジくん!危ない!」
シンジ「…………えっ」
☆<キラッ……ピチュン!
161 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 07:25:20.89 ID:/QpKWUAO
シンジ「うわああああああああ!!!」
ミサト「レイ!」
綾波「……………」シラッ
リツコ「まずい!試算よりエネルギーが増してる!」
マヤ「ラミエル!やめて!」
☆<ラアアアアアアアアア!
バババババババババババ
シンジ「うわああああああああ」
ミサト「なにやってんのよレイ!」
ミサト「レイ!」
綾波「司令のおしゃれメガネ………」
シンジ「うわああああああああ」
162 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 07:28:40.64 ID:/QpKWUAO
ミサト「っていうか私達も……」
バババババババババババ
リツコ「キャア!」
☆<ラー!
◇<…………
ボッ!
メラメラメラメラ………
◇<…………フ
綾波「やり遂げた男のせなかね…………」
163 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 07:32:18.60 ID:/QpKWUAO
ミサト「…………くぅ」
ミサト「ちきしょ……セットの一部が燃えてる……」
ミサト「エネルギーシステムは?」
日向「まだ行けます!既に再充電を開始」
ミサト「陽電子砲は……?」
マヤ「健在です。現在砲身を冷却中…ですがあと一回撃てるかどうか」
ミサト「確認不要。やってみるまでよ。」
ミサト「…………シンジ君は」
シンジ「……………くっ」
ミサト「シンジ君!」
綾波「…………」
164 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 07:34:45.63 ID:/QpKWUAO
ミサト「レイ!聞いてる?」
綾波「………はい」
ミサト「………このままだとシンジ君、どうなるか分からないわよ」
綾波「…………というと」
ミサト「……あの子が可愛いのも分かる。シンジ君の鈍感さに腹が立つのもわかる。」
綾波「…………」
ミサト「でも。自分が一番今何をすべきなのか考えなさい」
綾波「……………」
◇<ラー
綾波「………はい」
165 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 07:39:14.52 ID:/QpKWUAO
ミサト「シンジ君大丈夫?急いで狙撃ポイントに戻って」
シンジ「くぅぅ………」
ミサト「シンジ君?シンジ君?」
シンジ「うう………」
ゲンドウ「現時刻を以て初号機パイロットを更迭。狙撃手は零号機パイロットに担当させろ」
冬月「碇!」
ゲンドウ「こんな事は言いたくないが」
ゲンドウ「………使えなければ切り捨てるまでだ」
166 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 07:44:47.13 ID:/QpKWUAO
ゲンドウ「親としても司令官としてもシンジをこれ以上は……」
ミサト「待ってください!」
ゲンドウ「…………えっ」
ミサト「彼は逃げずにエヴァに乗りました!自らの意志で退避しない限り……彼に託すべきです!!」
ゲンドウ「…………しかし」
冬月「………」
ミサト「自分の子供を……信じてください。」
ミサト「わたしもシンジ君を信じます」
ゲンドウ「…………」
ゲンドウ「分かった。好きにしたまえ」
ミサト「ありがとうございます」
冬月「…………一本とられたな」
冬月「考えも…言い回しも。」
ゲンドウ「…………」
167 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 07:48:42.35 ID:/QpKWUAO
ミサト「シンジ君………」
シンジ「はい!」
マヤ「初号機…G型装備を廃棄。射撃最終システムをマニュアルに切り替えます」
青葉「敵先端部、本部直上0地点に到達」
ミサト「第2射…急いで!」
日向「ヒューズ交換!砲身冷却終了!」
「射撃諸元……再入力完了。以後の誤差修正は、手動操作に任せます」
シンジ「………くっ」
シンジ「ううっ」
◇<……
☆<クワッ
マヤ「…………!」
マヤ「目標に…再び高エネルギー反応!」
ミサト「ヤバイ!」
168 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 07:51:37.10 ID:/QpKWUAO
バババババババババババ
初号機(シンジ)「うわっ!」
ミサト「シンジ君!」
零号機(綾波)「…………」ヌッ
初号機(シンジ)「…………綾波!?」
☆<ラー!
バババババババババババ
零号機(綾波)「……………っ」
バババババババババババ
零号機(綾波)「…………ごめんなさい」
169 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 07:59:33.37 ID:/QpKWUAO
バババババババババババ
零号機(綾波)「あつい………」
リツコ「盾がもたない!」
マヤ「既に盾の耐久限界を越えてます!」
零号機(綾波)「…………」
ミサト「まだなの!?」
日向「あと20秒です」
シンジ「…………早く!」
零号機(綾波)「……………どかない」
◇<ラー!
バババババババババババ
零号機(綾波)「絶対どかない」
バババババババババババ
シンジ「…………」カチッ
◇<!
バババババババババババ
←◇――――――――
◇<………
★<ラアァァァァァァァァァ………
一同「…………」
ミサト「や………」
ミサト「…………やった!」
※ちなみにしつこいようですが実際の1/50スケールでお送りしています
170 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 08:02:48.66 ID:/QpKWUAO
零号機(綾波)「……………」
零号機(綾波)「…………」バタン
ミサト「れ………レイ!」
リツコ「救護班呼んで!」
マヤ「………いっせんまん……が……」
初号機(シンジ)「…………」ヌギヌギ
シンジ「綾波!」タタッ
172 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 08:08:43.97 ID:/QpKWUAO
零号機(綾波)「…………」
シンジ「…………うっ」ジーッ
シンジ「綾波!大丈夫か綾波!…………」ヌガセッ
綾波「…………」
綾波「ん…………」
シンジ「良かった……」
シンジ「えっと………」
シンジ「自分には……ほかに何もないなんていうなよ」
綾波「………言ってないわ」
シンジ「…そう…だったっけ……」
綾波「…………ええ」
シンジ「……………」
綾波「………ごめんなさい。こう言うときどんな顔すればいいのか分からないの」
シンジ「…………」
シンジ「笑えばいいと思うよ」
綾波「……………」
綾波「…………」ニコッ
174 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 08:13:32.41 ID:/QpKWUAO
ミサト「ねえ。あの二人…本編使いたいほど物凄くいい感じなんだけどさぁ」
リツコ「…………ええ」
ミサト「着ぐるみなのよね」
リツコ「………あとでここだけ撮り直しね」
ミサト「それに結果的にセット……ボロボロだし」
リツコ「どうしましょうね。ほんとに」
マヤ「それよりこれ……どうしましょ」
◆<…………
リツコ「…………」
リツコ「……レイに見えないように廃棄。」
マヤ「………はい。」
リツコ「………の前にちょっとまって」
マヤ「?」
175 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 08:20:18.94 ID:/QpKWUAO
―病院―
ゲンドウ「レイ!レイ!大丈夫かレイ!」ギュッ
綾波「……はい。痛いです。」
ゲンドウ「そうか………ってて」
ユイ「あなたこそ大丈夫ですか」
シンジ「父さん……もう無理しないでよ」
マヤ「レイは手に軽いやけどを負った程度でしたが…」
マヤ「ごめんなさい。ラミエルの暴走に関しては私の責任です…」
ユイ「いいのよ。VTR見せて貰ったけどリアリティがあって逆に良かったわ。」
ミサト「あはは……」
ユイ「でも……赤木博士は?」
マヤ「えっと……いまラミエルの破棄のほうに向かってまして」
綾波「…………」
ガラッ
マヤ「あっセンパイ!遅かったじゃないですかぁ…」
176 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 08:28:43.82 ID:/QpKWUAO
マヤ「昨日から一体………」
リツコ「…………」スタスタスタ
綾波「…………」
リツコ「はい。レイ」
綾波「?」
ユイ「これは…………」
リツコ「ラミエルの残骸を加工して作った携帯ストラップよ」
ミサト「あら……なかなか可愛いじゃない」
リツコ「女の子なんだから携帯にストラップの一つや二つ…付けた方がよくってよ」
|
|
*
§
§
*
◇<ラー
綾波「……………」
綾波「…………ありがとうございます///」
178 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 08:39:17.07 ID:/QpKWUAO
マヤ「さて。こんな展開に水を差すのはアレなんですが」
マヤ「結局…セットの1/3が壊滅状態に。」
マヤ「えー零号機の改修費とセットの改修費……モロモロ赤字…というか破綻しました」
ゲンドウ「えっ」
マヤ「つまりこれ以上は撮影を続けられないと」
青葉「ネットの実況で先週も100スレ越えなのに!?」
マヤ「予算がないんじゃ仕方ないです」
リツコ「…………黒字倒産みたいなもんじゃない」
マヤ「予算がないんです」
ゲンドウ「…………仕方あるまい」
冬月「………碇」
ゲンドウ「今日を持ってネルフドラマ化計画は………」
ガラッ
???「レイ!」
ゲンドウ「……………」
179 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 08:44:21.56 ID:/QpKWUAO
ゲンドウ「話の途中なんだが………」
???「ああ!私の可愛いレイ!大丈夫かい?」タタッ
綾波「…………」
???「すまないな。中々仕事が忙しくて……会いに来れなくて」
綾波「そう…久しぶり……」
綾波「…………おとうさん」
シンジ「…………」
シンジ「えっ……綾波のおとうさん?」
綾波「…………ええ」
時田「ああ。紹介が遅れました。」
時田「私。時田シロウと申します」キリッ
182 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 08:49:32.87 ID:/QpKWUAO
時田「久しぶりシンジ君」
シンジ「なんだ……すっかりヒゲがなくなってるから分かりませんでした」
ユイ「あら。お義兄さんこんにちは」
時田「やあ…ユイちゃんお久しぶり」
リツコ「あれっ……」
リツコ「でもおかしくない?」
リツコ「レイは綾波でお父さんは時田…」
リツコ「で……ユイさんは碇だから」
ナオコ「りっちゃん。なんでレイが碇家に預けられてるのかくらい考えなさい!」
リツコ「あっ………」
183 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 08:52:25.59 ID:/QpKWUAO
ヤシマ作戦がなんとも急ぎ足になってしまいましたが以上が六話分です。
ちょっと抜けます……
多分夕方くらいには戻ると思います
233 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 19:25:38.67 ID:/QpKWUAO
再
開
、保守感謝した後
236 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 19:32:14.00 ID:/QpKWUAO
―第七話、撮影開始―
日本重化学工業
時田「職員に大人気ですよ。新世紀エヴァンゲリオン。」
ゲンドウ「また君に借りができたな…。」
時田「返すつもりもないくせに。」
ゲンドウ「ふっ………」
時田「この前『彼ら』が知名度をタテに迫ってきましたが、あしらっておきましたよ」
ゲンドウ「………模造品を作ろうなどとはいい根性だ」
時田「ま、協力出来ることはなんでもします」
時田「私はレイの『父親』なんですから」
ゲンドウ「…………」
時田「…………」 バチバチ ゲンドウ「…………」
シンジ「あの二人……」
ユイ「いいのよ。いつものことだから放っておきなさい」
237 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 19:40:33.62 ID:/QpKWUAO
マヤ「でも助かりましたねー」
リツコ「意外なコネがあったものね」
モワンモワン
時田「………で、さっきは何の話をされていたんですか」
マヤ「あ。その……いまネルフでドラマを作ってるんですけど……」
時田「ああ!ネットでとっても人気ですよね。」
時田「我々の業界でも注目してるんですよー。ホンモノのロボットを使って撮影してるって!」
マヤ「いえ……その……日本政府からの撮影許可が出なかったんで……」
時田「えっ……じゃあ……」
リツコ「ネルフ以外のシーンでは模型と着ぐるみを使って撮影してるんです。」
マヤ「最初は投資は撮影器具だけでいいと思ったんですけど……思ったよりお金がかかって」
ミサト「上層組織とテレビ局から予算は貰ってるんですけど昨日の撮影での損害が大きく……」
リツコ「セットも壊れてしまったんで撮影も当分まともに出来ませんわ」
一同「……………はあ」
綾波「…………」クイックイッ
時田「何だいレイ」
綾波「……………」ジーッ
238 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 19:48:04.86 ID:/QpKWUAO
時田「…………」ポンッ
時田「わかりました。その件については私がなんとかしましょう」
ゲンドウ「えっ」
ユイ「おっ…お義兄さん?」
時田「当分撮影を続けられる様に十分な資金を提供しましょう」
時田「セットが壊れているというなら……そうだ。うちに来て撮影すれば良い」
リツコ「えっ……い、いいんですか?」
時田「はい。丁度CM撮影に使った我が社の模型セットもありますし………」
ミサト「ありがとうございます!」
時田「ただし………条件があります」
リツコ「………条件?」
モワンモワン
マヤ「まあでも…脚本オール書き直しは痛かったですね」
リツコ「こんなに時間に追われたのは初めてだわ」
ミサト「でもなんていうか時田さんも商売上手っていうかやり手っていうか」
ナオコ「まるまる30分自分とこのCMするんだからねえ…」
245 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 20:05:58.92 ID:/QpKWUAO
リツコ「母さん……ついて来ちゃったの!」
ナオコ「日本重化学工業共同体の見学なんて滅多に出来ないじない」
リツコ「…………何時になったら帰るのやら」
マヤ「それよりセンパイ。この間放映された第弐話と第参話のデータが届きました」
リツコ「そう。でどんな感じかしら」
マヤ「第弐話と第参話の尺増しに関しては相変わらず哲学的だと好評です」
ミサト「何て言うかこっちにとっちゃ都合のいい視聴者ね」
マヤ「ただ……シンジ君の風呂上がりのシーンに関しては苦情が来てまして」
リツコ「放っときなさい。児ポ法が改正されたら考えりゃいいわ」
マヤ「はい。その件については既に圧力をかけてます」
ミサト「その圧力を他に使えなかったの……」
マヤ「それと……数件のアニメ制作会社が潰す気かとかなんだかんだと言ってきましたがスルーしておきました」
ミサト「気持ちは分からなくもないけどね」
マヤ「あと既にレイと使徒に関して商品化の話も来てまして……」
リツコ「そっち(第弐東映)に任せるわ」
マヤ「ありがとうございます」
246 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 20:15:07.87 ID:/QpKWUAO
マヤ「ただ……キャラクターの件ですが」
マヤ「やはりイマイチ女性とオタクの心を掴めてないっていうか」
ミサト「恋愛要素……ヒロインとイケメン分が不足してるわよね」
リツコ「流石に私とレイだけじゃきついわねー」
ミサト「………」
マヤ「それと主人公に関しては相変わらず不評な感じです」
ミサト「まあ存在感がないよりはいいわよ」
リツコ「……しっかし注文の多いスポンサーよね」
マヤ「でもたっぷりお金を貰いましたし」
ミサト「金には変えられないわよ」
―パーティー会場―
時田「えーここが日本重化学工業共同体のパーティー会場になってまして」ペラペラ
時田「良く世界のVIP達をお迎えしてまして」ペラペラ
時田「わっはは我々の科学力は全盛期のネルフをも越えてますかな」ペラペラ
ユイ「…………」ニコニコ
ゲンドウ「…………」イライラ
249 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 20:21:13.34 ID:/QpKWUAO
リツコ「なんか最初はいい人かなとは思ったけど」
マヤ「………鼻につきますね」
時田「いやあー最近もうかりっぱなしでしてねー」ペラペラ
時田「忙しくて忙しくて」ペラペラ
リツコ「貧乏暇なしな私達への当て付けかしら」
ミサト「レイにいいところ見せたいんでしょ」
時田「お陰でいまや従業員1000人もの大企業です」ペラペラ
時田「入りたまえ」パンパン
ゾロゾロ………
従業員「こんにちは」
従業員「こんにちは」
従業員「こんにちは」
―中略―
従業員「こんにちは」
リツコ「アア、ハイコンニチワ」ハァハァ
マヤ「挨拶にも一苦労ですね」
綾波「………」ZZZ
ミサト「完全に空回りしちゃってるわねこりゃ」
250 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 20:25:19.94 ID:/QpKWUAO
時田「では、日本重化学工業共同体がすごいロボットを作ったという設定でパーティーを行います」
リツコ「……はい」
ざわざわ……
従業員「………でさー」
従業員「あはは……」
時田「………よしよし」
時田「じゃあ料理を運んできたまえ」パンパン
料理人「イエスムッシュ!」ガラガラ
ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ(中略)ガラガラ
リツコ「…………なにこの料理の量」
マヤ「バカみたいですね」
綾波「…………」ZZZ
ミサト「………なんか可哀想になってきたわ」
252 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 20:31:56.68 ID:/QpKWUAO
ミサト「あの……これは料理番組じゃないので」
ミサト出来れば飲み物と軽食程度で……」
時田「そうですか……仕方ないですね」
時田「撤収」
料理人「イエスムッシュ!」
ガラガラガラガラガラガラガラガラ(中略)ガラガラ
料理人「撤収完了!」
ガラッ
リツコ「みてよミサト」
ミサト「………ええ」
リツコ「でっかいテーブルの真ん中に瓶ビールだけって」
マヤ「……極端ですね」
ミサト「悪い人じゃないってことは分かったわ」
255 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 20:39:43.83 ID:/QpKWUAO
マヤ「えー……じゃあパーティーでセンパイと時田さんが討論するってシーンなんですけど」
マヤ「アドリブ……アドリブってセンパイ」
リツコ「自分のシーンだし…まあ、いいかなって」
ミサト「相変わらずのバカっぷりね」
シンジ「………父さん?」
ゲンドウ「なんだ」
シンジ「その……」
ゲンドウ「仕方あるまい。イメージアップに悪人面は必要ないからな」
シンジ「そうじゃなくて。ちょっと寂しそうだなって」
ゲンドウ「………ふん」
256 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 20:44:25.12 ID:/QpKWUAO
マヤ「それじゃあシーン214、スタート!」
ミサト(……リツコのヤツ大丈夫かしら)
時田「本日はご多忙のところ、日本重化学工業共同体の実演会にお越しいただきまことにありがとうございます。」
時田「皆様には後程、管制室の方にて試運転をご覧いただきますが、ご質問のある方はこの場にてどうぞ。」
リツコ「はい!」
時田「これは、ご高名な赤木リツコ博士。お越しいただき光栄のいたりです。」
リツコ「質問を、よろしいでしょうか?」
時田「ええ、ご遠慮なくどうぞ。」
時田(ここでネルフの人間を論破すれば………)
時田(父親の株もグーンと上がる!)ニヤッ
綾波「…………」
258 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 20:47:53.74 ID:/QpKWUAO
リツコ「先ほどのご説明ですと、内燃機関を内蔵とありますが。」
時田「ええ、本機の大きな特長です。連続150日間の作戦行動が保証されております。」
リツコ「しかし、格闘戦を前提とした陸戦兵器に内蔵することは…」
リツコ「安全性の点から見てもリスクが大きすぎると思われます。」
時田「5分も動かない決戦兵器よりは役に立つと思いますよ。」ニヤッ
ゲンドウ「…………」ムカッ
ユイ「あなた……ね…?」
ゲンドウ「………わかっている」
リツコ「…………」ピキッ
ナオコ「あらあら。リッちゃんのスイッチが入っちゃったみたいね」
260 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 20:57:17.53 ID:/QpKWUAO
ミサト「リツコ……止めなさいよ!」
ミサト(小声で)「スポンサーなのよ?」
時田「制御できない兵器など、まったくナンセンスです。」
時田「聞けばエマージェンシーモードが搭載されているらしいじゃないですか」
時田「そんなもの、一旦スイッチを入れればヒステリーを起こした女性と同じですよ、手におえません。」
従業員「HA!HA!HA!HA!」
リツコ「それを調整するためのパイロットとテクノロジーです!」
時田「まさか。人の心が押さえるとでも?本気ですか?」
リツコ「ええ、もちろんですわ。」
時田「ハハッ冗談は止してもらいたい。現にエマージェンシーモードで怪我人が出てるじゃないですか」
リツコ「それは……」
時田(…………勝つる!)
―中略―
時田「とにかく私が言いたいのは」
時田「いつまでもネルフの時代じゃないってことですよ」
従業員「HA!HA!HA!HA!」
リツコ「…………くっ」
マヤ「は………はい!カット!」
時田「ふっ…………」
時田「…………」チラッ
綾波「…………」
綾波「…………」プイッ
時田「???」
265 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 21:12:08.98 ID:/QpKWUAO
時田「な………レイ!」
綾波「…………」スタスタスタ
時田(な……何が起きたんだ………)
時田(論破したよな?技術者としてはカッコよかったよなぁ?)
時田「????????」
ミサト「…………完全なる空回りね」
マヤ「あっあの……葛城さん」
ミサト「どうしたのマヤちゃん」
マヤ「センパイが……ボヤ騒ぎを……」
ミサト「…………はぁ。」
ミサト「……折角だからとりあえず悔しがるシーンでも追加しときましょ」
266 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 21:18:02.41 ID:/QpKWUAO
ナオコ「なんか……凄いことになっちゃってるわね」
ゲンドウ「ふん。」
ゲンドウ「まあ大方見栄を張りたいと言うところだろうな」
ユイ「………妹一家は複雑な事情があって」
ユイ「妹は私にレイを預けたまま新しい旦那さんと中国に行ったっきりだし…」
ユイ「お義兄さんは妹と離婚した負い目から中々レイに会いにこれないし……」
ユイ「レイに良いとこ見せたいって気持ちは分からなくもないんだけどね」
ナオコ「い……色々と複雑なのね」
269 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 21:23:08.42 ID:/QpKWUAO
時田「レイ……どうしたんだい?」
綾波「…………」プイッ
時田「………どうも父親の格好のよさが伝わらないようだな」
時田(ならば………)
時田「…………」ニヤッ
マヤ「センパイセンパイ!」
リツコ「………なに」ボウッ
マヤ「まだ燃やしてたんですか」
リツコ「…………」
マヤ「それより撮影について変更が出ました」
リツコ「え?」
271 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 21:29:56.98 ID:/QpKWUAO
時田「JAがエヴァと戦って勝つ感じでお願いしたい」
リツコ「…………はあ?」
マヤ「えっと……ザコエルをJAとエヴァが協力して倒すみたいな話でしたよね」
時田「それじゃダメなんです」
時田「JAがエヴァに勝たなきゃいけないんです」
ミサト「この人は一体何を言ってるのかしら」
マヤ「田舎臭い名前のロボットに負けるなんて屈辱ですね……」
ゲンドウ「……………」イライラ
リツコ「いくらスポンサーだからってやらかし過ぎよ」
時田(ふっ………)
時田(お父さんのJAが碇さんちのエヴァよりも上だということを見せつけてやる!)
時田(レイ!しっかり見ていろ!)
277 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 21:35:06.31 ID:/QpKWUAO
マヤ「じゃあ撮影開始です」
冬月「…………私は今日は初号機じゃないのかね」
ゲンドウ「私がエヴァだ」
ユイ「あら冬月先生いらっしゃったんですか」
冬月「ああ。君の後ろにずっと。」
マヤ「…………じゃ、じゃあJAがエヴァを投げ倒すシーン………スタート!」
JA(冬月)「……………」スタスタスタ
初号機(ゲンドウ)「…………」
時田「カット!カット!」
マヤ「え?」
時田「ダメですよ!そんな歩き方じゃ」
JA(冬月)「わ……私か?」
時田「もっとJAは……」
ゲンドウ「…………」イライラ
279 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 21:41:03.58 ID:/QpKWUAO
テイク24
ミサト「動きの指導だけでテイク24………」イライラ
リツコ「何が違うか全くわからないけどね」イライラ
一同「……………」イライラ
マヤ「………スタート」イライラ
初号機(ゲンドウ)「………」イライラ
JA(冬月)「……………」スタスタスタ
時田(うん。指導のかいあってJAの気品ある動きが再現できたぞ)
マヤ「そこでJA、初号機に飛びかかって初号機がJAに倒され………」
初号機(ゲンドウ)「もう…………」
初号機(ゲンドウ)「我慢ならん!」グワッ
JA(冬月)「えっ」
282 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 21:46:22.63 ID:/QpKWUAO
時田「…………えっ」
ガッ!
JA(冬月)「いっ………碇!?」
初号機(ゲンドウ)「………田舎ロボットが……!」ガン!ガン!ガン!
JA(冬月)「碇!やめんか!やめんか!」ガン!ガン!ガン!
JA(冬月)「…………フヒッ」
時田「うわああああああああJAが!JAがああああああああ」
ユイ「……………」
シンジ「…今日は……止めないの?」
ユイ「ええ」
289 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 21:56:43.33 ID:/QpKWUAO
ゲンドウ「…………」
時田「…………」
マヤ「副司令の方は現在ネルフ病院へ。」
リツコ「治療費もお願いしますね」
時田「…………」
マヤ「JAは……そうですね。もう使い物にはなりません。」
ゲンドウ「すまん………つい」
リツコ「まあ司令のお気持ちは分からなくもないですが」
時田「…………」チラッ
綾波「…………」プイッ
時田(畜生……父親の威厳が……)
時田(このままだと……)
時田(……いや、今回は私とJAの責任ではない。中の人の責任だ。)
時田(……よし。こうなれば奥の手だ。)
リツコ「とりあえず今後の予定ですが……」
時田「私が間違っていたよ」
リツコ「?」
時田「着ぐるみで……八百長で勝ったって仕方あるまい」
ミサト「今頃気がついたんですか」
時田「だから今度はガチンコでやる。」
ミサト「………え?」
293 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 22:05:08.77 ID:/QpKWUAO
パララララララララ……
リツコ「何て言うか、筋金入りのバカってああ言う人の事をいうのよね」
ミサト「いくらなんでも娘に尊敬されたいが為に……こんなにやるもんなのかしら」
リツコ「あら。娘の為に南極まで行った父親を持つあなたが言うセリフじゃなくってよ」
ミサト「…………」
マヤ「何かスケール的にも碇司令といい勝負ですね」
時田「はーいオーライオーライ」
ナオコ「初めて実物のJAを見たわ……」
時田「よし。そこでストーップ!」
時田(本物のJAだぞ!見ろ、レイ!)
時田「………」チラッ
シンジ「へぇ。このストラップ名前呼ぶと反応する機能がそのままついてるんだ。」
綾波「そうよ。碇くんもやってみて」
シンジ「えっ………恥ずかしいな……」
シンジ「………ラー」
§
*
◇<ラー
シンジ「すごい……」
綾波「かわいい……」
時田「(´・ω・`)」
296 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 22:10:02.93 ID:/QpKWUAO
プルルルルルル
ガチャ
ミサト「はい。葛城」
ミサト「…………ん。わかった……初号機の準備が出来たみたいよ」
リツコ「………全く、初号機になにかあったらどうするつもりなのかしら」
ミサト「………まあ修理費も出してくれるってんだからいいじゃない」
リツコ「そうね。わざと傷でもつけてがっぽり修理費を請求しましょう」
ミサト「……新手の当たり屋ね」
298 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 22:20:46.34 ID:/QpKWUAO
―日本重化学工業共同体―
マヤ「はい!じゃあJAの起動シーンの撮影を始めます」
リツコ「ちゃっかり起動テストシーンまで取るなんてやらしいわね」
マヤ「スタート!」
時田「これより、JAの起動テストを始めます。」
時田「何ら危険は伴いません。そちらの窓から安心してご覧ください。」
オペレータ「起動準備よろし。」
時田「テスト開始!」
オペレータ「全動力、開放!」
―中略―
オペレータ「出力、問題なし。」
時田「歩行開始!」
ズシーン
ミサト「へーぇ、ちゃんと歩いてる。自慢するだけのことは、あるようね。(棒読み)」
時田(どうだ……今の俺はカッコイイだろう!)
マヤ「…………」メモメモ
ナオコ「なにやってるの?」
マヤ「いえ。今後の……第2東映の参考になればと」
ナオコ「べ……勉強熱心ね」
299 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 22:23:09.06 ID:/QpKWUAO
時田「どうした?」
オペレータ「変です、リアクターの内圧が上昇していきます!」
オペレータ「一次冷却水の温度も上昇中!」
時田「バルブ開放、減速材を注入!」
オペレータ「だめです、ポンプの出力が上がりません!」
時田「いかん、動力閉鎖、緊急停止!」
オペレータ「停止信号、発進を確認!」
オペレータ「受信されず!」
オペレータ「制御不能!」
時田「そんなバカな!」
綾波「……………」
301 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 22:30:55.20 ID:/QpKWUAO
マヤ「カット!カット!」
マヤ「どっ………どうしたんですか?」
時田「いや………その……」
時田「JAが故障してね」
時田「………まあ歩行機能がアレなだけで…特に大変な訳ではないんだが」
時田「まいったな……こんなときに…」
時田「すまないが今日は帰ってくれないか」
マヤ「ええっ!困ります!」
マヤ「こちらにもスケジュールが……」
リツコ「…………」パシャ
時田「…………?」
リツコ「…………」ピッピッ
リツコ「…………送信っと」
時田「?????」
302 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 22:37:37.62 ID:/QpKWUAO
リツコ「ふう。あとは時間の問題ね」
時田「?」
リツコ「悪いけど、JAが不具合を起こした件。戦自にタレコミさせてもらったわ」
時田「なっ……」
リツコ「この間の戦自研の彼にメールアドレスを聞いておいて良かった」
時田「君は、戦自が色々理由をつけてJAを徴収しようとしていることを知っているのか!」
リツコ「ええ。ですから腹いせに」
リツコ「今日決めたところまで撮影出来なければ……我々、破産するかもしれませんから」
時田「……………くっ」
リツコ「戦自が来るまでに止められるかしら」
時田「…………」
リツコ「よろしければ…初号機がお力を貸して差し上げてもよくってよ?」ニヤッ
ナオコ「リッちゃん……」
マヤ「センパイ、覚醒しましたね」
ミサト「ピンク映画館の件が嘘のようね」
304 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 22:44:53.15 ID:/QpKWUAO
時田「直接……JA内部にパスワードを入力するのが手っ取り早い」
リツコ「分かりました」
リツコ「じゃあ……初号機がJAを止めることを条件に」
リツコ「こちらの指示に従って頂けますね」
時田「……………」チラッ
綾波「……………」
綾波「…………はぁ」
時田(父親の威厳が父親の威厳が父親の威厳が父親の威厳が)
305 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 22:47:02.95 ID:/QpKWUAO
リツコ「よし。じゃあ今回はJAが初号機を倒すなんて下らないくだりはよして」
リツコ「初号機が暴走したJAを止める感じで行きましょう」
時田「……………エヴァに屈する形になるということか」
リツコ「ええ。いやなら構いませんが」ニヤッ
シンジ「うわぁ………」
ミサト「さっきの仕返しね」
マヤ「センパイ……非道です」
ナオコ「鬼の子を生んだ覚えはないんだけどね……」
306 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 22:54:30.62 ID:/QpKWUAO
次回予告
消えた冬月
覚醒したリツコ
仕組まれたJAの暴走
JAを止めるべく立ち上がるシンジと初号機
無くした父親の威厳
果たして戦自が来るまでにJAは。時田は。
そして下方硬直する親子関係はどこへと続くのか。
次回、二つの意味で「人の造りしもの」
さぁ~てこの次も
サービス、サービスゥ♪
307 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 22:55:46.15 ID:/QpKWUAO
明日は早いんで今日はここまでです
お
や
す
みなさい
342 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 16:49:31.19 ID:NLTvKAAO
投下、再開
345 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 16:54:35.56 ID:NLTvKAAO
ゲンドウ「で、だ。」
ゲンドウ「…なんで私がこんな格好をしてるんだ」
リツコ「耐熱用のスーツです」
ゲンドウ「それは知ってる」
ゲンドウ「私が聞きたいのは何故こんな格好をしているのかと言うことで」
リツコ「ツンデレ……ってご存知」
ゲンドウ「……は?」
リツコ「まあかくいう私も最近青菜くんから教わったんだけど」
青葉「青葉です」
347 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 16:59:00.28 ID:NLTvKAAO
青葉「司令は所謂極悪非道の精神病の父親という役柄」
青葉「いわゆるツンドラポジションなんです」キリッ
ゲンドウ「な…何を君は言ってるのかさっぱり…」
ミサト「………やっぱり青葉くんって」ゾクッ
シンジ「前々から隠しきれない何かが滲み出てましたけどね」
青葉「司令は自覚はないでしょうが、結構掲示板だと人気らしいんです」
マヤ「はい。こちらの書き込みをご覧ください」
350 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 17:08:22.39 ID:NLTvKAAO
【EVA】ゲンドウにひたすら蕩れるスレ■ー■12【エヴァ】
105:以下、使徒にかわりましてVIPがお送りします [] 2015/05/10(水) 00:34:21.31
ゲンドウたんハァハァ
658:以下、使徒にかわりましてVIPがお送りします [] 2015/05/10(水) 00:48:48.68
眼鏡もサングラスも可愛い
1000:以下、使徒にかわりましてVIPがお送りします [sage] 2015/05/10(水) 01:42:21.21
1000ならゲンドウは俺のパパ
マヤ「12……まさに祭り状態ですね」
ゲンドウ「ご……極悪非道な父親なはずのに何故だ。」
352 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 17:10:44.16 ID:NLTvKAAO
ゲンドウ「私の演技力が足りないのか?」
青葉「違います」
青葉「………自分はね、思ったんです」
青葉「視聴率が10%越えないのは司令のせいなんじゃないかと」
ゲンドウ「わ…私のせいなのか」
青葉「司令には、たまにはデレて貰わないと。」
ゲンドウ「???」
ユイ「確かに……可愛いところのある男の人は素敵ね」
ゲンドウ「えっ」
綾波「そうね」
ゲンドウ「…………」
リツコ「初号機と共に大地に舞い降りる精神病の司令」
リツコ「精神病の司令が犬猿の仲の精神病の息子と協力して無茶苦茶な方法でJAを止める!」
リツコ「熱い………熱いわ!」
ミサト「……ちょっとでもあんたを尊敬した私がバカだったわ」
355 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 17:25:56.35 ID:NLTvKAAO
JA「…………」スタスタスタ
時田「JA!JA!私の可愛いJA!」
時田「はやく……早く止めてくれ!」
ミサト「任せて下さい」
ミサト「シンジ君ー!準備はどう?」
シンジ『は……はい!バッチリです』
ミサト「司令は?」
ゲンドウ「………ああ」
ミサト「よし。」
リツコ「…………」カタカタカタカタ
ミサト「……リツコ、何やってンのよ」
リツコ「あれだけ言われちゃ……ねぇ」カタカタカタカタ
ミサト「?」
356 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 17:30:52.88 ID:NLTvKAAO
オペレータ「ここの指揮信号が切れると……ハッチが手動で開きますから」
オペレータ「バックパックから進入できます。」
ミサト「了解」
ミサト「強制停止のプログラムは?」
時田「…………希望だ。」
時田「頼んだぞ」
ミサト「はい」
ミサト「それじゃあ初号機を投下開始して」
マヤ「了解」
ミサト「エヴァを切り離した後は速やかに離脱、安全高度まで上昇して。」
日向「了解。」
ミサト「シンジ君。目標と並走し、私を背後部に取り付けて。以後は可能な限り目標の移動を塞き止めてね。」
シンジ「はい」
時田「ああ………JA!JA!」
綾波「……………」ムッ
357 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 17:34:57.29 ID:NLTvKAAO
シンジ「………ミサトさん」
ミサト「なに」
シンジ「やっぱり危なくないですか」
ミサト「無茶は承知よ。でも…これは日本重化学工業共同体だけの問題じゃない。ネルフの命運も掛かってるのよ」
シンジ「でも危な過ぎます!」
ミサト「大丈夫、エヴァなら万が一の直撃にも耐えられるわ。」
シンジ「じゃなくって、父さんが!」
ミサト「ああ、あと傷の一つでもつけてくるの忘れないでねー」
シンジ「……………」
358 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 17:40:26.81 ID:NLTvKAAO
リツコ「……………」カタカタカタカタ
リツコ「…………完了ね」ニヤリ
ミサト「じゃあ始めて!」
日向「エヴァ、投下位置!」
ミサト「ドッキングアウト!」
シンジ「了解!」
テッテッテーテテテテッテテーテッテッテーテテテテッテテー
JA「……………」スタスタスタ
初号機「…………」ザッザッザッ
ミサト「…………ぷ」
ミサト「ぷははははははははは!!」
日向「なんかしゅ……しゅ……シュールですね」ゲラゲラ
青葉「田舎ロボット乙wwwwwwwwwwww」
時田「…くっ」
時田「………屈辱的だ」
綾波「……………」
360 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 17:42:43.90 ID:NLTvKAAO
>>359
まだJA編は時間かかるから行ってきて下さい
361 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 17:48:11.68 ID:NLTvKAAO
JA「……………」スタスタスタ
初号機「…………」ザッザッザッ
初号機「…………」ガシッ
シンジ「追いついた!」
ミサト「戦自が来るまで時間がないわ。このまま乗り付けて!」
ミサト「碇司令。エヴァからJAのハッチまで乗り移れますか?」
ゲンドウ「構わん!やれ!」
シンジ「…………父さん」
シンジ「わかった。頑張ってね」
リツコ「ぷ……ぷぷぷっ………」
青葉「エヴァの掌に司令って……ふんっ!」
クスクスクスクスクスクスクスクス
ゲンドウ「……さっさとやれ。」
363 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 17:53:14.13 ID:NLTvKAAO
シンジ「じゃあ……いくよ!」
初号機「………」ズッ
ゲンドウ「………よし。あと少しだシンジ。」
ゲンドウ「よし。飛び移るぞ」
JA「…………」ピタッ
ゲンドウ「えっ」
シンジ「急にJAが……」
シンジ「と……父さん!!」
ズルッ
ゲンドウ「うおおおおおおおお落ちる!!」
ミサト「アチャー」
365 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 17:59:02.58 ID:NLTvKAAO
ドンッ!
シンジ「…………きゃ……キャッチ……」
ゲンドウ「た………助かった………」ドクドク
ユイ「きゃあ!あなた!」
ナオコ「頭が血まみれ……」
ミサト「す………ストップストップ!」
時田「ええっ!」
時田「ここで止められたらJAが……」
ゲンドウ「いや。そのその必要はない。」ドクドク
ゲンドウ「シンジ!続けろ!」ドクドク
シンジ「でも!」
ゲンドウ「時田シロウ!聞いているか!」ドクドク
時田「あ……え………?」
ゲンドウ「父親の威厳を、見せてやる」ドクドク
ゲンドウ「しっかり見ていろ」ドクドク
366 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 18:03:12.49 ID:NLTvKAAO
リツコ「ん………それよりさぁ」
ミサト「どしたの?」
リツコ「ね、エヴァを運んだ飛行機に自動撮影のカメラ付いてたっけ」
日向「いえ。そんな予算はありませんから誰かが撮影しなければ……」
リツコ「JAには?」
時田「JAは実戦用の軍事ロボットだ。カメラなど付いている訳がない」
リツコ「…………」ジーッ
マヤ「…………」
青葉「…………」
ユイ「…………」
ナオコ「……………」
綾波「……………」
一同「……………」
367 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 18:03:57.42 ID:NLTvKAAO
一旦抜けます
9時くらいには戻れると思います
371 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 20:35:31.40 ID:NLTvKAAO
―JA内部―
シンジ「父さん………気をつけて!」
ゲンドウ「………」
ゲンドウ「熱いな」
ウィーン………
ゲンドウ「………ここか」
ミサト「JA内のOSに強制停止プログラム用のパスワードを入力してください」
ゲンドウ「分かっている。」
ゲンドウ「希望、と……」
ジャン♪
Error:パスワードが間違っています
ゲンドウ「エラー……だと?」
ミサト「なっ……何でなのよ!」
372 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 20:37:30.16 ID:NLTvKAAO
ミサト「司令!ローマ字……カタカナ……」
ゲンドウ「………ダメだ」
ゲンドウ「考えられるパターンは全て試した!」
ミサト「時田さん!」
時田「い……いや、希望で合っているはずだ!」
時田「こんな時に嘘を付いて何になる!!」
ミサト「一体どうなって……」
ミサト「……………」ギロッ
リツコ 3~♪
375 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 20:45:16.52 ID:NLTvKAAO
ミサト「ごるぁああああああ!!!リツコおおおおおォォオオー!!!!!!!!!!」グワッ
リツコ「やっ…やだわぁ、ミサトぉ」
リツコ「そんな鬼のような形相で………」
ミサト「さっきからカタカタカタカタカタカタカタ何かやってると思いきや」
ミサト「あんた、日本重化学工業共同体のPCにハッキングしてたんでしょ!」
リツコ「いや……それは……」
ミサト「JAが止まらなくなったのも、強制停止のパスワードを書き換えたのもアンタの仕業ね」
リツコ「…………」
リツコ「てへっ☆」
376 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 20:47:25.02 ID:NLTvKAAO
時田「き……君!不正アクセスは立派な犯罪だぞ!」
リツコ「あら。ネルフが超法規的機関だってこと、お忘れ?」
時田「なっ………」
ミサト「さっさとパスワード教えなさい!」
リツコ「………無理よ」
一同「!?」
377 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 20:54:33.78 ID:NLTvKAAO
よいこのみんなへ:本来、不正なアクセスは犯罪です。1年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処されるぞ!
ユイ「やめましょうね^^」
―――――――――
ミサト「なんで」
リツコ「このノートPCはMAGIに接続されているの」
リツコ「新たにこのコンピュータで設定されるシステムパスワードは…」
リツコ「実質的にMAGIの干渉を受けるためセキュリティ上」
リツコ「………MAGIが選んだ12821ケタのランダムな英数字で構成されるの。」
ミサト「い……いちまんにせんはっぴゃくにじゅういちけた!?」
379 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 20:57:25.57 ID:NLTvKAAO
リツコ「……そう。」
マヤ「手動で入力すれば約5時間は掛かります」
時田「そんな………」
リツコ「なんせネルフが誇るスーパーコンピュータですからね」
リツコ「照会できることは出来るけど…手動入力はまず不可能ね」
ナオコ「さすがは私の人格を移植したスーパーコンピュータ!」
一同「…………」
ミサト「あの時、売っぱらっちまうべきだったわね」
380 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 20:58:51.21 ID:NLTvKAAO
ミサト「あ………あんたねー」
リツコ「だってだってぇ……」
ミサト「だってじゃない!感情的になりすぎるの、アンタの悪いクセよ!」
時田「じゃ、じゃあ停止する方法は……」
リツコ「あ、それは勿論用意してるわ。こっちも大事になって放送中止にするつもりは毛頭ないしね」
ミサト「で、なんなのよっ!」ガシッ
リツコ「く……苦しいわよミサト」
ミサト「言え!言いなさい!」
時田「………まさか」
リツコ「そう。強制停止のパスワードが使えない今、JAを停止させる手段は一つ。」
リツコ「………軍事プログラムの全消去よ」
ミサト「リツコ!あんたいくら頭にきたってやっていいことと悪いことが――」
時田「な……なんて事をしてくれたんだ……」
綾波「……………」
381 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 21:02:08.58 ID:NLTvKAAO
時田「そんな……軍事プログラムをデリートは実質的にJAに関する全プログラムのデリートと同義。」
時田「……プログラムのデリートは最高機密だぞ!」
リツコ「分かっております」
時田「もろもろから許可を貰わねばならないし……許可書やらなんやらとても間に合わない!」
ミサト「だから、あなたの独断で、構わないわ」
時田「しかしそんなことをすれば……」
時田「JAも私も………」
ミサト「でも、このまま放って置けば……テレビ局への提出期限に間に合わなくなり、私達ネルフも破綻するわ。」
ミサト「そうなればネルフは解体。みんな路頭に迷うことになるし、当然育ての親の司令達はそれなりの責任を背負うんでしょうね。」
時田「自業自得じゃないか」
382 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 21:03:06.65 ID:NLTvKAAO
ミサト「そうね。でも」
ミサト「そうなればレイが可哀想なことになるかもしれないわよ」
時田「私が引き取れば――」
ミサト「親権は元奥さんにあるんでしょ。」
時田「ぐっ……」
ミサト「その妹さんもどこにいるかわからないんだし…」
ミサト「レイに、寂しい思いをさせたいのかしら」
時田「………なんだか納得がいかん」
ポンッ
ユイ「JAもレイもあなたがつくったもの。」
ユイ「でも、プログラムは組み立て直せても子供は……ね?」
時田「…………」
綾波「……………」
386 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 21:08:08.50 ID:NLTvKAAO
時田(レイに久しぶりに会えたというのにこのザマだ……)
時田(ネルフに協力してしまったばっかりに)
時田(どっちに転んでも地獄だ)
時田(最早父親の威厳もクソも………)
綾波「…………」ジッ
時田「……………」
時田「…………イだ」
ミサト「はい?」
時田「……綾波レイだ」
ミサト「レイが一体……」
時田「プログラム消去のパスワードだよ」
綾波「……………!」
388 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 21:08:53.14 ID:NLTvKAAO
>>384
リツコは時田にメタクソに言われた仕返しがしたいだけです
391 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 21:14:32.64 ID:NLTvKAAO
時田「………もう、好きにしろ」
ミサト「ありがとうございます!」
ゲンドウ「か………葛城くん、あ……熱いのだが」
ミサト「あ、お待たせしました。パスワードは『綾波レイ』だそうです」
ゲンドウ「………ああ」
ピッピッピッ
………………………
………………
…………
………
ピピッ
『パスワード:認識しました』
JA「………………」スタスタスタ
JA「……………」ピタッ
オペレータ「JAの停止、プログラム消去確認しました」
青葉「と………止まったか……」
ミサト「…………はぁ」
時田「終わった………」ヘナヘナヘナヘナ
綾波「……………」
395 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 21:19:16.63 ID:NLTvKAAO
ゲンドウ「………終わったか」
ガチャッ
シンジ「………父さん!」
ゲンドウ「ああ……シンジか」
ゲンドウ「………熱い」
シンジ「…………良かった」ホッ
ゲンドウ「心配していたのか」
シンジ「…………息子だからね」ニコッ
シンジ「父さん………すごく格好よかった」
ゲンドウ「…………」
ゲンドウ「そうか」
397 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 21:21:38.74 ID:NLTvKAAO
プルルルルルル
シンジ「あっ……ミサトさんから通信だ」
ミサト「……あのーちょっといいところ何ですが」
ゲンドウ「何だ。」
ミサト「えっと……カメラがですね……回っていなくてですね……」
ゲンドウ「えっ」
ミサト「つまりは撮り直しってことです」ニコッ
シンジ「そんな………!」
ゲンドウ「ば……」
ゲンドウ「ばかな…………」バタリ
シンジ「父さん!父さん!」
399 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 21:26:06.71 ID:NLTvKAAO
ミサト「………救護班呼んで」
マヤ「はい!」
ユイ「………はあ」
ピーポーピーポー♪
………………
…………
……
…
冬月「相室とは奇遇だな」
ゲンドウ「…………ああ」
冬月「…………」
冬月「………定期的だな」
ゲンドウ「ああ」
401 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 21:34:04.69 ID:NLTvKAAO
時田「…………」
オペレータ「代表。そんなに落ち込まないで下さい」
時田「………全プログラムの消去」
時田「それにもう事故発生から3時間は経過してる」
時田「もしかしたら……戦自研に見られたかもしれん…」
時田「私は終りだ!破産だ!」
リツコ「それで落ち込むなって方が無理よね」ニヤニヤ
時田「くっ…………」キッ
リツコ「はい」
時田「?」
5/10(水)19:21
To:戦自研のメガネくん
Sub:無題
――――――――
ス・カ
時田「えっ」
404 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 21:38:52.23 ID:NLTvKAAO
リツコ「まっ………」ピッ
リツコ「私はあなたをビビらせたかったってだけよ」
ミサト「すんごいケンカよね、これ」
時田「………にしては損失は随分大きかったが」
リツコ「全プログラムの消去、失われた父親の威厳、二人の入院費、エヴァの修理費もろもろ………」
リツコ「そうね。ちょっとやり過ぎたと思ってるわ。」ニコッ
時田「エヴァの損失も…なのか」
リツコ「ええ。」
408 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 21:50:21.03 ID:NLTvKAAO
時田「………破産だ」
リツコ「とにかく、やり過ぎ…大人気なかったと反省してるわ。」スッ
時田「あんた、今度はなにを………」
リツコ「お釣りは、しっかり払う主義でしてよ?」
時田「えっ」
リツコ「さて、どれくらい残ってるのかしら」
マヤ「ログは大分残ってます」
マヤ「夜中までには復旧出来ると」
リツコ「そう。ま、一部ノートPCにバックアップ用にデータも残しといたし」
時田「よ……夜中?今日の、か!?」
リツコ「MAGIの一部システムを利用してグレードアップもして差し上げます。」
リツコ「初号機の修理費もきっちり払って戴かないと困りますしね?」
時田「そ……そんなことって……」
リツコ「ネルフの科学力を嘗めんなって話ですわ。」
時田「……………」ポケーッ
リツコ「母さん、手伝って貰えますか」
ナオコ「勿論よ。リッちゃん。」
409 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 21:56:45.44 ID:NLTvKAAO
マヤ「あー!待ってくださいよぉセンパイ!」
スタスタスタ……
時田「……………」
時田「格好悪いな。俺って」
クイクイッ
時田「?」
綾波「…………」ヌッ
◇<……ラーッ
時田「レッ………レイ?」
綾波「………そんなことないわ」
時田「えっ」
綾波「パスワード教えてくれたときのおとうさん……」
綾波「わたしにはかっこよく………みえました」
時田「レイ………」
綾波「わたしより…JAの方が大事なんだと思ってたの……」
時田「……そんなことはない」
時田「お前の幸せが、一番大切だ」
綾波「おとうさん………」
綾波「ありがとう」ニコッ
412 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 22:01:45.78 ID:NLTvKAAO
マヤ「………あ、そうだ」ピタッ
時田「?」
マヤ「とりあえず修理の見積書です」
時田「…あ……ああ。約束だからな。」
時田「なになに………」
時田「いちじゅうひゃくせんまんいちおくじゅう………お………」
マヤ「宜しくお願いしますね♪」
ミサト「…………なんか。収まるとこに収まった感じね」
リツコ「あっ………そうだった」
リツコ「そう言えばドラマ……撮り終わってなかったわね」
ミサト「あっ」
マヤ「ギリギリ明るい感じですね。撮るなら今でしょうか」
リツコ「いやあ、一年中夏で助かったわね」
マヤ「じゃ、葛城さんよろしくお願いします」
ミサト「えっ」
414 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 22:08:46.47 ID:NLTvKAAO
リツコ「時田さん。歩行機能はまだ生きてますか」
時田「ま………まあな。」
リツコ「碇司令のシーンは全てカット」
リツコ「で、JAが暴走したシーンから撮り直しね」
リツコ「さっきの流れを参考にちょっと脚本に手直ししといたから」
リツコ「それじゃミサト、シンジ君。よろしくねー」
ミサト「な!ちょ、なんで私なのよー!」
リツコ「何でって…私は復旧作業があるし…ケガでもしたら大変でしょ…」
マヤ「私も……」
青葉「自分も」
ナオコ「私達は死んでるし…ね、ユイさん。」
ユイ「頑張って下さいね」
ゾロゾロ……
ミサト「そんな……」
ミサト「初号機からJAに乗り移るなんて無理よー!」
日向「大丈夫です葛城さん」
ミサト「日向くん…」
日向「僕がバッチリ録画しますから」グッ
ミサト「いやああああああああああああ!!!!!!!!」
418 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 22:16:16.56 ID:NLTvKAAO
―日本重化学工業共同体実験場―
テッテッテーテテテテッテテーテッテッテーテテテテッテテー♪
JA「……………」スタスタスタ
初号機「…………」ダッダッダッ
日向「エヴァ、投下位置!」
ミサト「……ドッキングアウト」
シンジ「了解!」
初号機「…………」タッタッタッ
初号機「…………」ガッ
シンジ「追いついた!」
リツコ『さ、ミサト!』
JA「……………」スタスタスタ
ヒュオオオオオオォォォ…………
ミサト「……………」
ミサト「無理よおおおおおお!!!!!!!!」
リツコ「あーん!もうカット!カット!時間がないってのに……」
ミサト「おろしてえぇぇぇえぇぇ!!!!!!!!!!」
アスカ「戻って来てみれば………」
加持「一体何やってんだ……ミサトは………」
422 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 22:27:42.30 ID:NLTvKAAO
アスカ「初号機まで出動してるって……」
初号機「………」タッタッタッ
綾波「……………」ペタ
時田「ふふふふふ」
リツコ「億単位の借金を背負ってるってのにいい気なもんね……」
アスカ「しゃ……借金?え?」
加持「俺達が居なかった間に一体何が……」
綾波「………おかえり」ヌッ
アスカ「ひゃあ!」
アスカ「ちょ……びっくりするじゃない!」
綾波「ラー!」
◇<ラー!
アスカ「なっ………」
423 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 22:34:25.68 ID:NLTvKAAO
次回予告
帰ってきたアスカと加持
メインヒロイン投入で加速するラブロマンス
登場する自称船長
続くロケ、そして再び増えた予算
暴走する使徒にアスカはシンジは
次回
アスカ、(再)来日
さぁ~てこの次も
サービス、サービス♪
425 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 22:40:52.19 ID:NLTvKAAO
今日は早めですがここまで。
なんか自分でも何が何だか分からなくなってきましたが
アスカが帰って来てくれてよかったです。
ではでは
449 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 14:39:54.99 ID:3pEkwQAO
グ
|
テ
ン、モーゲン
投下、再開
.
451 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 14:43:17.60 ID:3pEkwQAO
―ネルフ発令所―
綾波「遅れました」
ミサト「どうしたの……遅かったじゃない」
綾波「何か表にスーツを来た人がいっぱいいて、いっぱい写真を撮られて」
リツコ「すっかり人気者ね」
ミサト「あっ、そういやアスカおかえり」
アスカ「ただいま」
アスカ「しっかし……帰って来てみれば大変な事になってんのね」
アスカ「体育館はボロボロだし……」
アスカ「で、見掛けないけど司令と副司令とユイママは?」
シンジ「二人は入院中なんだ。母さんとナオコさんは二人の看病に行ってるよ」
マヤ「ええ……確かこれで3回目ですね」
リツコ「全く入院費もバカにならないわよね」
リツコ「司令は最近掌の皮膚移植したいとかなんとか言い出すし…まいっちゃうわ」
シンジ「そのうち死んじゃうんじゃないのかなぁ…あの二人……」
リツコ「そしたら生命保険でラブドールでも買って置いときましょ」
日向「………問題ない(キリッ」
一同「HA!HA!HA!HA!HA!」
アスカ「……なんなのよこのどす黒い職場は一体」
452 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 14:44:18.55 ID:3pEkwQAO
リツコ「で、青菜くん。第四話、伍話のデータを頂戴」
青葉「青葉です」
青葉「えー第四話、伍話ですが、視聴率は5%~7%と停滞気味ですね」
ミサト「って……ちょっと、月曜日だってのに二話分しか余裕がないじゃない!」
リツコ「まあ、仕方ないわね」
マヤ「ネットでの評判は…四話は綾波出せ、エヴァ出せ、冬月出せ、シンジイラネの嵐でとにかく大不評でした」
ミサト「あんなに金かけたのに……ねぇ?」
リツコ「……………」
453 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 14:45:10.44 ID:3pEkwQAO
青葉「ただ第伍話は視聴率はまあまあだったもののスレの伸びは掲示板全体で500オーバーと記録を更新しました」
青葉「一時サーバダウンまでして大騒ぎです」
リツコ「やっぱり、零号機の犠牲もムダじゃなかったのね」
ミサト「数億の損失には見合わないけどね」
マヤ「あっ…いえ…そこじゃなくて」
リツコ「えっ」
マヤ「実況スレがサーバダウンしたのは……」
マヤ「レイがおっぱいをシンジ君に揉まれたシーンです」
アスカ「お……おっぱ………」カアア
454 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 14:46:35.43 ID:3pEkwQAO
アスカ「シンジ!何なのよ、レイのおっぱいってのは!」
シンジ「いっ……いや……それは事故で……」
綾波「柔らかかった?」
シンジ「あ……綾波……何を……」
綾波「……碇くんのは固かったけど」ポッ
アスカ「なっ…………」ギロッ
綾波「……………」ニヤリ
シンジ「ちょっ……綾波ぃ~!」
457 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 14:53:01.58 ID:3pEkwQAO
青葉「で、この騒ぎですが…思わぬ方向に」
ミサト「な……なによ」
青葉「シンジ君の殺害予告スレが乱立。現在、第三警視庁に被害届を出しています。」
シンジ「えっ」
マヤ「警備して貰ってるから大丈夫よ」
シンジ「はあ……」
アスカ「まぁ、私もあんたを殺してやりたい気持ちでいっぱいだけどね」ギロッ
シンジ「…………」ゾクッ
マヤ「それと…BPOから苦情が…」
青葉「児童ポルノではないかという意見がありまして」
青葉「現在、児ポ法の改正については圧力を掛けていますが、第ニ東京議会が独自にフィクションに関する規制条例を可決しようとしています。」
ミサト「全く石川のヤロー、エセ右翼のくせに昔っからネルフに突っ掛かってくるのよね」
リツコ「まぁ、想定の範囲内ね。気にしなくていいわ。」
青葉「範囲内……ですか」
458 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 14:55:56.41 ID:3pEkwQAO
リツコ「考えてもみなさい」
リツコ「主に苦情を出してるのはバカな主婦」
リツコ「石川の最大の敵もある意味主婦よ。」
リツコ「主婦さえ取り込めれば…ねぇ、リョウちゃん?」ジッ
加持「おっ……俺かぁ!?」
リツコ「顔だけはこの中でダントツにいいじゃない」
加持「だけとは心外だなぁ」
加持「でも俺は結婚しちまってる訳だし」
リツコ「隠せばいいじゃない」
ミサト「なっ………」
加持「まあ……ミサトとも最近ご無沙汰だし、他の人妻も悪くないかもなぁ」
ミサト「ちょ、ちょ、アンタ何するつもりよ!」
460 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 14:58:27.43 ID:3pEkwQAO
リツコ「でもま、これで分かったことがあるわ」
リツコ「ヒロインを立たせれば、ネットでは反響が大きいんだと」
青葉「結局、騙されても騙されてもBOXを買うような人間はネットに集まってますからね」
ミサト「で……またレイを主役にするの?」
リツコ「何いってんのよ。それじゃ視聴者に飽きられちゃうでしょ」
リツコ「ここは一旦主役交代で…」
アスカ「………まさか」
リツコ「アスカ、頑張ってね」
アスカ「い…………」
モワンモワン
シンジ「アスカのおっぱい柔らかいね」ニコッ
モワンモワン
アスカ「いやああああああああああああああ」
461 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 15:01:03.08 ID:3pEkwQAO
ミサト「でー、リツコ次のロケ先決まったの」
リツコ「まあね」
アナウンサー『続いてのニュースです。』
アナウンサー『日本重化学工業共同体が軍事用ロボットJA(改)の開発に成功』
アナウンサー『業界から多大な注目を集め、株価は急上昇し』
アナウンサー『これに伴い社名も時田重化学工業に…』
ミサト「あんたにもうちょい商才があればね」
リツコ「……所詮今のうちだけよ」ニヤリ
463 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 15:04:17.12 ID:3pEkwQAO
アナウンサー『ずばり。成功の秘訣は』
時田『1%の才能と99%の娘へ愛情ですかね』
アナウンサー『謙遜しちゃって』
時田『あまりにも、新システムの開発は楽だったんでね』
アナウンサー『よっ!ロボット業界の帝王!』
時田『わーはっはっはっはっ……』
ピッ
リツコ「まあ、そんなこんなで今度のロケ先は今ノリに乗ってる時田重化学工業さんからご紹介頂いた……」
リツコ「海洋生態系保存研究機構…に決定しました」
シンジ・アスカ「かいようせいたいけいほぞんけんきゅうきこう?」
464 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 15:07:04.60 ID:3pEkwQAO
―第八話、撮影開始―
パララララララララ
トウジ「ええっ!それじゃ、今日はほんまにミサトさんとデートっすか?」
トウジ「この帽子、今日のこの日のためにこうたんです~!ミサトさ~ん!」
シンジ「で…どこに行くんですか……」
ミサト「豪華なお船で太平洋をクルージングよ。」
マヤ「はい、カット!」
パララララララララ
アスカ「ちょっと、狭いじゃないー!」ぎゅうう
綾波「口から内蔵が……」ぎゅうう
リツコ「仕方ないでしょ。エヴァとかエヴァの着ぐるみとか色々積んでるんだから」
加持「しかし、ヘリコプターで移動なんてセレブなもんだな」
リツコ「まあね。修理費って名目でガッポリ貰ったもの」
ミサト「だったら…もっといい飛行機チャーターしなさいよ」
リツコ「今回は弐号機の着ぐるみ……それからプラグスーツを新しく発注しちゃったもんだから」
マヤ「はい!発注されました。」
ミサト「…………あれっ」
ミサト「使徒は?」
リツコ「なんかアッチのほうにイキがいいのがいるからって」
ミサト「イキ?」
465 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 15:09:21.80 ID:3pEkwQAO
アスカ「わあ!ミサト見てよ!」
ミサト「なに……アスカ……って!」
アスカ「おっきな船が………!」
―海洋生態系保存研究機構―
ミサト「チキショー…あんな消毒なんて聞いてなかったわよ」
マヤ「着ぐるみとカメラに防水機能つけといて正解でしたね」
船長「いやあ、どうも海洋生態系保存研究機構へようこそ」
ミサト「ああ……ハイ……。」
466 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 15:10:31.19 ID:3pEkwQAO
ミサト(小声で)「ちょっとリツコ」
リツコ(小声で)「なぁに」
ミサト(小声で)「この人……ここの所長よね」
ミサト(小声で)「なんで海軍の制服着てるのよ」
リツコ「さあ」
船長「えー、私のことは船長とお呼び下さい」
シンジ「えっ………所長さんじゃないんですか」
船長「いいえ。船長です。」キリッ
468 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 15:14:34.69 ID:3pEkwQAO
加持「諜報部にあった資料だとここの所長は海軍に入りたかったらしいんだが……」
加持「年齢制限ですでに時遅しってな訳で…」
加持「同じような海好きの人間を集めてこの海洋生態系保存研究機構を始めたらしい」
ミサト「だから自分のこと、船長なんて人に呼ばせてるのね」
加持「しっかし……もの凄い技術だよなぁ。」
加持「海を昔みたいに戻した上にオーバー・ザ・レインボーの1/2レプリカを買い取って浮かべちまうなんてな」
加持「鉄オタが鉄道会社を始めちまうようなもんだ」
加持「いやはや…趣味も行くとこまで行くと、最早うすら怖ささえ感じるよ」
綾波「てつどう………がいしゃ」
船長「で、この船は―」
シンジ「はあ、はあ、……そうなんですか」
綾波「……………」チラッ
綾波「………いいわね」
469 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 15:15:56.25 ID:3pEkwQAO
アスカ「でも………なんで私の弐号機まで駆り出されなきゃなんないのよ」
リツコ「仕方ないでしょ。先方がどうしてもエヴァを生で見たいって言うんだから」
アスカ「エヴァも随分安売りするようになったのね」
ミサト「はい。じゃ、アスカこの服着て」
アスカ「何よコレ」
ミサト「ワンピースよ」
アスカ「もしかしてそれが言いたいが為じゃないでしょうね」
ミサト「とにかく、着る!」
アスカ「……だっさぁ」
アスカ(いかにもセカンドインパクト前のデザインじゃない……)
シンジ「あ、そのワンピース可愛いですねミサトさん」
ミサト「でしょー……でもアスカは……」
アスカ「やだこれチョー可愛い!チョーオシャレ!」
470 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 15:17:11.50 ID:3pEkwQAO
サアア……
綾波「うみかぜ……」
アスカ「アンタ、海に来たことないの」
綾波「司令が水、苦手だから……」
アスカ「あんたんとこも大変ね」
艦長「それじゃー始めてくれたまえ」
艦員「ヤー!」
艦員「空母、発進!」
パララララララララ
ケンスケ「おおーっ、空母が5、戦艦4、大艦隊だ!ほんと、持つべきものは友達だよなぁー!」
トウジ「これが…豪華なお船…?」
ケンスケ「まさにゴージャス!さすがは国連軍が誇る正規空母、"OVER THE RAINBOW"!」
マヤ「カット!」
471 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 15:19:50.80 ID:3pEkwQAO
艦長「どうですかね、うちの船達は」
ミサト「あら船長。ああ……なんともご立派な艦隊で……」
艦長「ここでは艦長とお呼び下さい。研究員は艦員で」
ミサト「な……なんで」
艦員「リアリティ追求の為であります」
ミサト「は………はあ……」
艦長「返事はヤー」
ミサト「ヤー………」
艦長「で、この艦隊なんですが少々場所の都合上1/2ですがね、これを浮かべるために我々海洋生態系保存研究機構を作ったようなものであります!」
艦員「HA!HA!HA!HA!HA!」
リツコ「筋金入りのアホ達ね」
アスカ「…………空母だけじゃ飽きたらず」
シンジ「戦艦まで……」
加持「いやはや…恐れいったね」
472 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 15:20:43.72 ID:3pEkwQAO
リツコ「はい、アスカ」
アスカ「また何よ」
リツコ「台本よ」
アスカ「……ホントにドラマを作ってるーって感じよね。」
アスカ「いくら日本が平和で戦争介入の仕事がないからってネルフは制作会社に……」ペラ
アスカ「……………」
アスカ「ねえリツコ」
リツコ「なぁにアスカ」
アスカ「…………レイがおっぱい晒したってマジなの」
リツコ「マジもオオマジよ」
アスカ「………これもマジなの」
リツコ「ええ。視聴率アップの為にさぁ、脱いで」
アスカ「嫌よ」
リツコ「脱ぐのよ!」
アスカ「嫌!」
リツコ「脱げ!」
アスカ「パンツは嫌ぁ!」
リツコ「脱がしてやるわ」
アスカ「いやあああああこないでええええ!!!!!!!!」
473 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 15:26:25.96 ID:3pEkwQAO
リツコ「………仕方ないわね」
リツコ「レイ」
綾波「はい」
綾波「……………」ヌギッ
アスカ「な……な………」
アスカ「何やってんのよレイ!」
レイ「主役の交代よ」ヌギヌギッ
レイ「できました……………」プルン
アスカ「ちょ………お…お……」
アスカ「丸見えじゃない!」
アスカ「アンタには恥じらいってのがないの!?」
レイ「ないわ」キリッ
ミサト「じゃあまた揉まれましょうか」
レイ「はい」
ミサト「よし」
ミサト「シンジくーん!」
シンジ「えっ、なんですかー」
アスカ「いやあああ!らめらめらめえええええ!!!!!!!」
475 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 15:44:02.49 ID:3pEkwQAO
シンジ「なんですか」
綾波「なんでもないの」
シンジ「そ……そうなんだ」
綾波「……………」
アスカ「……………」ドヨンド
リツコ「ありがとうアスカ」ニコッ
アスカ「………悪魔達め」
アスカ「…………なんかスースーするわね」
リツコ「……………茶色ね」ヌッ
アスカ「!?」バッ
アスカ「…………もうやだ帰りたい」
476 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 15:54:54.38 ID:3pEkwQAO
青葉「エヴァの搬入、完了しました。」
ミサト「ご苦労さま」
テイク1
マヤ「じゃあ、ドイツからやって来た少女、アスカの登場シーンです!」
アスカ「………このセリフ、言うの?」
リツコ「もちろんよ?ドイツ語ってこんな感じじゃない」
アスカ「………英語発音じゃない。ドイツへの冒涜だわ」
マヤ「じゃあスタート!」
ケンスケ「はぁーっ、凄い、凄い、凄い、凄い、凄い、凄ーい……」
トウジ「待て!待たんかい!」
トウジ「くっそお…止まれ!止まらんかい!」
バッ
アスカ「…………ヘ」
アスカ「ヘンロォ~ミサァト!元気してた?」
ミサト「まあねーあなたも………せ………ふ………んふっ」
ミサト「……むふふふふほへ!!!!!!」
ケンスケ「ヘンロォwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwぱねっすwwwwwwwwwwww」
リツコ「台本はwwwwwwwwwwwwハローwwwwwwwwwwwwなのにwwwwwwwwwwww」
一同「(笑)」ゲラゲラゲラゲラ
シンジ「みんな……ひどいって………」
『ヘンロォ~ミィサァトォ』
シンジ「……………ぷっ」
シンジ「ぷはははっ」
アスカ「……………」
アスカ「……………」タッ
478 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 15:59:29.20 ID:3pEkwQAO
―階段下―
アスカ「もういや………」
アスカ「へんなワンピース着せられるし」
アスカ「パンツ脱がされるし」
アスカ「台本の英語もドイツ語も発音変だし」
アスカ「ちゃんと発音したらしたで笑われるし」
アスカ「もう……やだ」
綾波「…………」ヌッ
アスカ「…………!」
481 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 16:05:02.15 ID:3pEkwQAO
綾波「戻って。みんな困ってるわ」
アスカ「…………」キッ
アスカ「あんた、全国ネットでおっぱい晒したくせによく平気ね」
アスカ「…………人形!恥知らず!」
アスカ「私はアンタとは違うの!」
綾波「…………ないで」
アスカ「は?」
綾波「………甘えないで」
アスカ「えっ」
アスカ「………甘えるも何も私はパイロットとして……」
綾波「………わからないの」
アスカ「なにが」
綾波「ネルフがなくなれば元も子もないのよ」
綾波「もちろんエヴァも売り払われ………あなたの居場所もなくなるわ」
アスカ「それは………」
483 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 16:13:13.25 ID:3pEkwQAO
アスカ「でも!私こんな思いするの……嫌よ!」
綾波「…………撮影の度に入院する司令はどうなるのかしら」
アスカ「それは――」
綾波「経費削減のため火傷した掌の皮膚移植手術も受けられないのよ」
アスカ「…………」
ミサト「レイのお父さんもリツコも億単位の借金を抱えてるわ」
アスカ「ミサト!」
綾波「………私達の苦しみは一瞬ですむの」
綾波「ネルフは私の絆………だから」
アスカ「……………」
ミサト「ごめんなさい。アスカ。みんな、雰囲気をつくりたかった悪気はないのよ。」
ミサト「………撮影、戻りましょ」ニコッ
アスカ「………………」
484 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 16:15:24.35 ID:3pEkwQAO
○ミサト「雰囲気をつくりたかった」
×ミサト「雰囲気をつくりたかっただけで」
486 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 16:20:05.76 ID:3pEkwQAO
テイク2
トウジ「くっそお…止まれ!止まらんかい!」
バッ
アスカ「ヘンロォ~、ミィサァトォ!元気してた?」
一同(耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ)
ミサト「まあねー。あなたも、背、伸びたんじゃない?」
アスカ「そ。ほかのところもちゃんと女らしくなってるわよ。」
ミサト「紹介するわ。エヴァンゲリオン弐号機専属パイロットセカンドチルドレン、惣流・アスカ・ラングレーよ。」
リツコ「風!」
青葉(行くぞ!)
日向(おうっ!)
アスカ(…………腹を決めたわ)
アスカ(行くわよ、アスカ!)
ブオオオ
アスカ「……………」
フワッ
一同「……………!?」
488 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 16:27:43.00 ID:3pEkwQAO
トウジ「なっ………」
アスカ「……………」
ケンスケ「なんでパwwwwwwwwwwwwイwwwwwwwwwwwwパwwwwwwwwwwwwなんすかwwwwwwwwwwww」
ミサト「は…生えてない?」
アスカ「えっえっ」
リツコ「もしかして……剃ったの?」
アスカ「だ……だって腋と同じで………」
マヤ「わ……わき……」
ミサト「あ………あすか……ぷっ」
ミサト「ぷはははははは!!!!!!!!!!」
一同「HA!HA!HA!HA!HA!HA!HA!」
ゲラゲラゲラゲラゲラゲラ
アスカ「…………」
リツコ「えっ……違うの?違うの?」
491 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 16:35:36.87 ID:3pEkwQAO
テイク3
ミサト「あんた、知識偏ってるわよね」
リツコ「………うるさいわね」
リツコ「アスカー終わった?」
アスカ(死にたい)
アスカ「………前張り張ってきたわ」
ミサト「そうね。それがいいわ。」
フワッ
トウジ(前張りありとはいえ………)
トウジ(惣流さん……ぐっ………///)
アスカ「…………」キッ
パン!パン!パン!
アスカ「…………」
トウジ「な……何すんのや!」
アスカ「見物料よ。安いもんでしょ。」
トウジ「なんやてぇ~?そんなもん、こっちも見せたるわ!」
|⊃ ブルン
アスカ「……………!」
トウジ「あ……こ………これは……」
綾波「……………」ジッ
委員長「…………」
トウジ「あっ……えっ……これは」
委員長「^^」
495 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 16:51:10.78 ID:3pEkwQAO
トウジ「…………」ボロッ
シンジ「だ………大丈夫?」
トウジ「………まあまあ。」
マヤ「それじゃあ、艦長撮影お願いします」
艦長「任せたまえ。」キリッ
ミサト「………なりきっちゃってるわね」
リツコ「何故かこのドラマ……俳優には困らないわよね」
マヤ「はい!じゃあスタート!」
艦長「おやおや、ボーイスカウト引率のお姉さんかと思っていたが、それはどうやらこちらの勘違いだったようだな。」
ミサト「ご理解いただけて幸いですわ。艦長。」
艦長「いやいや、私の方こそ、久しぶりに子供たちのお守りができて、幸せだよ。」
艦員(研究員)「かんちょおおお!!!!!!」ブワッ
艦員(研究員)「素敵なお姿です!!!!!!!」
艦員(研究員)「遂にッ遂に我々の日頃の鍛錬の成果が……ううっ」
艦員(研究員)「我、人生に悔いなしであります……」
ミサト「ちょっと静かにしてもらえませんか」
496 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 17:01:02.84 ID:3pEkwQAO
艦長「私は………私はいま!輝いているぞ!」ジーン
艦員「ヤー!艦長が今、一番素敵です!」
リツコ「じゃ、再開して」
マヤ「スタート!」
艦長「まだだ!エヴァ弐号機および同操縦者は、ドイツの第3支部より本艦隊が預かっている。」
艦長「君らの勝手は許さん!」
艦員(研究員)(オオー)
艦員(研究員)(艦長………カッコイイです!)
ミサト「では、いつ引き渡しを?」
副長「新横須賀に陸揚げしてからになります。」
艦長「海の上は、われわれの管轄だ。黙って従ってもらおう。」キリッ
艦員(研究員)(かんちょ……///)
ミサト「分かりました。ただし、有事の際は、われわれネルフの指揮権が最優先であることを、お忘れなく。」
トウジ「かっこえぇ~」
シンジ「まるでリツコさんみたいだ(棒読み)」
艦長(いま………私が一番輝いている!)
艦長(苦節20年………ううっ)
クイッ
加持「相変わらず、凛々しいなぁ。」
アスカ「加持先輩!」
加持「ども!」ニコッ
艦長「……………」
艦員(研究員)「…………」
500 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 17:49:13.60 ID:3pEkwQAO
シーン11
ういいいいいん……
ミサト「ちょ……このエレベーター……狭い……」
艦長「仕方あるまい。オーバーザレインボーを忠実に再現しているんですから」
マヤ「じゃースタート!」
ミサト「なんであんたがここにいるのよ~!」
加持「彼女の随伴でね、ドイツから出張さ。」
トウジ(…………そ、惣流さんの胸が……)
ミサト「迂闊だったわ~、十分考えられる事態だったのに。」
トウジ(ちょうど………///)むくっ
シンジ「!?」
シンジ「お尻に何か当たって……」
ミサト・アスカ・シンジ「ちょっと!触らないでよ!」
ミサト「…………えっ」
アスカ「あれっ」
リツコ「……ここはアスカとミサトだけの予定よね」
シンジ「だって、誰かが僕のお尻……」
トウジ「あっ………」
|つ
トウジ「また……[禁則事項です]……してる///」
アスカ「いやああああああああああああああああああ」
シンジ「うわああああああああああああああああああ」
委員長「^^」
トウジ「いやああああああああああああああああああ」
502 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 17:59:42.78 ID:3pEkwQAO
マヤ「それじゃあお昼にしまーす」
ミサト「ん?リョウジ、お弁当は」
加持「えっ………えっ?」
ミサト「ハア?作って来なかったの?」
加持「だってお前、そんなこと一言も……」
ミサト「言われなくても作りなさいよ」ガスッ
加持「………すいません」
リツコ「物凄い尻にしかれっぷりね」
アスカ「えー、じゃあお昼無しなの?」
リツコ「うー………困ったわね」
艦長「やあ。その心配なら要りませんよ」
ミサト「艦長………」
艦長「この戦艦は、オーバーザレインボーを忠実に再現していましてね」
艦長「………もちろん、食堂も」ニヤッ
503 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 18:04:44.83 ID:3pEkwQAO
―食堂―
ミサト「おおー!立派なもんねー」
加持「普段弁当だし、食堂なんて使わないからなぁ……」
加持「結婚前を思い出すな」
ミサト「なっ………///」カアア
ミサト「………ばかっ」
艦長・艦員「……………」イライラ
マヤ「じゃー撮影入ります。食事しながら談笑するシーンです」
艦員「料理入りまーす」ガラガラガラガラガラガラガラガラガラ
シンジ「わあー美味しそう!」
艦員「スタッフの皆さんの分もあちらに置いてあるのでお好きなのをどうぞ」
綾波「…………何がいい」
◇<ラー
綾波「そう。ラーメンね」
505 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 18:12:23.80 ID:3pEkwQAO
艦員「…………」ガラガラガラガラガラガラ
加持「お、来た来た」
艦員「………あいよ」ガラガラガラガラガラガラ
加持「………えっ」
加持「………これって」
加持「……エサ用の生鯖ですよね」
艦員「……………」ガラガラガラガラガラガラ
加持「…………」
艦長「これでアイツもおしまいだな」
艦長「いくら顔が良くても、生鯖を食べてる男なんぞ、アシカのようでカッコ悪いにも程があるからな」
艦員「そうですね」
一同「HA!HA!HA!」
506 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 18:21:03.34 ID:3pEkwQAO
マヤ「はい、スタート!」
シンジ「いや、そんな…偶然です…」
加持「偶然も運命の一部さ。才能なんだよ、君の。」パクパク
艦長「………ん?」
加持「じゃ、また後で。」ニコッ
シンジ「はい。」
ミサト「冗談…悪夢よ、これは…」
マヤ「カット!」
加持「おつかれー」ニコッ
艦長「あれ……あいつ……」
艦員「普通の食事を食べてましたね……」
加持「やあ、船員さんたち。フードが足りなかったんですよね?」ニコッ
加持「言ってもらえれば他の人の分も作りましたが」
艦員「自分で……作ったんですか?今?」
加持「ええ。それが?」キラキラ
艦長「………負けた」ボソッ
艦員「………なっ」
艦長「完全なる敗北だよ」
艦長「くっ……認めよう。君が一番、輝いている」
艦員「かんちょおおおおおおおおオオオ!!!!!!」
加持「??」
507 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 18:22:23.32 ID:3pEkwQAO
アスカ「あーあ、お腹いっぱい」
シンジ「美味しかったねー」
アスカ「まあね」
ミサト「よし。じゃ、二人ともコレに着替えて」
ジャーン
アスカ「………何よこれ」
リツコ「プラグスーツうううう」
アスカ「………まるで[たぬき]みたいに言わなくてもわかるわよ」
リツコ「着て」
アスカ「ええっ、このハレンチな服を?私が?」
リツコ「そうよ」
アスカ「あたし嫌!」
リツコ「[禁則事項です]見せときながら今更何いってんのよ」
アスカ「あ………あれは……事故みたいなもんだし……」
ミサト「大丈夫よアスカ」
アスカ「…………何が大丈夫なのよ」
ミサト「シンジ君もおんなじの一緒に着るから」
シンジ「ええっ」
アスカ「シンジ………モ……」
シンジ「いっ嫌ですよー」
アスカ(………お、お揃いか///)
517 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 19:20:29.51 ID:3pEkwQAO
リツコ「おっとその前に……シーン15の撮影があったわね」
マヤ「はい。」
リツコ「じゃ。エヴァに乗って」
アスカ「じゃあ、エントリープラグを……」
リツコ「違うわ」
リツコ「エヴァの上によ」
アスカ「………は?」
リツコ「エヴァの上に乗って、台詞をいうのよ」
アスカ「や………いやよ!危ないじゃない!」
リツコ「…………私はね、あなたの女優魂を見たいの」キリッ
アスカ「………はぁ?」
ミサト「まーたでた」
518 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 19:22:08.77 ID:3pEkwQAO
アスカ「頭でも打ったの?」
ミサト「……ハイパーメディアクリエーターだから仕方ないのよ」
アスカ「は……はいぱー?」
リツコ「足りないのよ」クドクド
リツコ「女優なら――」クドクド
アスカ「…………!」ピカーン
アスカ「…………じゃあ、お手本見せてよ」
リツコ「えっ」
ミサト「それもそうね。脚本家魂を見てみたいわ」
リツコ「えっえっ」
一同「のーれ!のーれ!のーれ!のーれ!」
519 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 19:24:19.98 ID:3pEkwQAO
リツコ「…………」ガクガクブルブル
マヤ「センパイは良く頑張ったと思いますよ?」
アスカ「それじゃあ安全も確認できたところだから……」
よいしょ
ヒュオオオオオオォォォォォォ………
アスカ「って………高っっ!」
リツコ「スタート!」
アスカ「え、あ、心の準備が……」
シンジ「赤いんだ、弐号機って。知らなかったな。」
アスカ「ち、違うのはカラーリングだけじゃないわ。」
アスカ「しょ、しょ、所詮、零号機と初号機は、開発過程のプロトタイプとテストタイプ。訓練無しの………」
リツコ「カーット」
アスカ「な、ちゃんと言えてたじゃない!」
リツコ「もう一回」ニヤリ
アスカ「くっ……クソババア……」
リツコ「はい、スタート!」
アスカ「えっえっ」
ミサト「…………終わるのかしら……撮影」
520 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 19:25:30.38 ID:3pEkwQAO
アスカ「ん………じゃあ撮り終わったことだし着替えてくるわ」
リツコ「何いってんのよ」
アスカ「はあ?」
リツコ「ここで着替えなさい」
アスカ「こ………ここって……階段よ!」
リツコ「そう。」
アスカ「シンジもいるのに?」
リツコ「女優魂を見せつけなさい」
アスカ「…………くっ」
アスカ「分かったわ!その代わりリツコも監督魂、見せてよね!」
リツコ「言われなくてもよ。」
アスカ「…………」ヌギッ
シンジ「何だかんだでアスカもノリノリですね」
ミサト「毒されたのよ」
523 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 19:26:29.00 ID:3pEkwQAO
リツコ「さて、皆様お待ちかねの弐号機起動シーンよ」
シンジ「…………わーい」
シンジ「でも……リツコさん。なんで僕も弐号機のプラグスーツを……」
リツコ「やっぱり三角関係ってそそると思うの」
シンジ「はあ。」
リツコ「ただ残念なことに私の中のアスカはあなたをゾウリ虫程度にしか思っていない」
シンジ「ゾウリ虫………」
リツコ「どんな時に恋って生まれるか、ご存知?」
シンジ「さあ………」
リツコ「何かを『共有』してるときだと思うの。その場の空気だったり……」
ミサト「………アンタの恋愛論はいいから要旨をいいなさい要旨を」
リツコ「二人で一緒に…弐号機に乗ってもらいます」
アスカ・シンジ「ええええええええええええ!?」
531 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 21:47:09.89 ID:3pEkwQAO
加持「いやはや、リッちゃん、冗談がキツ過ぎるな」
リツコ「本気よ」
ミサト「あんた……いくら〆切が迫ってて追い込まれてるからってね」
マヤ「とりあえず理論上は出来ないこともありませんが」
マヤ「なんせデータが……」
ミサト「アスカ一人でいいじゃないの……」
リツコ「私ね。思ったの。」
ミサト「………また?」
リツコ「やっぱり、リアリティって必要なんじゃないのかなって」
ミサト「精神病の主人公視点のなんて非常識の極みだけどね」
533 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 21:51:29.81 ID:3pEkwQAO
リツコ「考えみればサキエル戦もシャムシエル戦の撮影も死闘を繰り広げていたじゃない」
リツコ「ヤシマ作戦だってJAだって、実際に皆で一緒に戦ったじゃない」
ミサト「半分くらいはアンタのせいなんだけどね」
リツコ「逆に考えれば『そう言う姿勢』が視聴者の心を掴んで離さない由縁なのよ」
リツコ「そんな訳で弐号機にはちゃんと話通り、ヤラセなしで二人が乗るべきなんだとおもうわ。」
ミサト「いや、そのりくつはおかしいでしょ」
加持「と言うよりなんかリッちゃんの目がおかしいな」
ミサト「っていうか、もし何あったら……責任とれるのかしら」
日向「すでにネルフの借金は50億オーバーです。」
※参考※
50億で買えるものの一例
http://rocketnews24.com/?p=23164
リツコ「まあいまさら50億だろうが51億だろうが然程変わらないわよ」
ミサト「…………典型的多重債務者のご意見ね」
534 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 21:54:12.57 ID:3pEkwQAO
リツコ「はい。じゃあこれからエヴァ発進から使徒戦まで撮ります」
アスカ「で、イキのいい使徒役ってのはどこよ。」
リツコ「バカね。エヴァサイズの魚なんて居るわけないじゃない。」
アスカ「バッ………」
マヤ「後で着ぐるみを使ったシーンの際に撮影して合成するから」
マヤ「使徒がいる体でお願いね」
アスカ「一人相撲ってわけね」
リツコ「あらやだ二人相撲よ」
アスカ「……起動できるの?」
リツコ「理論上は」
アスカ「まあいいわ。さっさと撮っておしまいにしましょ」
535 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 21:57:15.17 ID:3pEkwQAO
マヤ「それじゃあスタート!」
アスカ「L.C.L.ペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラデスネルフペラペラペラペラペラペラペラペラ」
アスカ「シンクーロスッタァト」
ケンスケ「スッタァトwwwwwwwwっすかwwwwwwwwwwwwwwww」
委員長「こっ……こら相田くん……アスカさん……ぷぅ」
青葉「…………んふっ」
プークスクスプークスクスプークスクスプークスクス
アスカ(アスカ……耐えろ耐えるのよ)
ピー
『ドイツ語:認識不可能』
リツコ「バグじゃなくてwwwwwwww認識不可能wwwwwwwwwwww」
ケンスケ「スッタァトwwwwwwwwwwwwしませんすねwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
アスカ「……………」
536 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 21:58:27.60 ID:3pEkwQAO
シンジ(ふふっ。アスカも雰囲気作り、頑張ってるんだな)
シンジ(よし……僕も……)
マヤ「スタート!」
シンジ「バグだ。どうしたの?」
アスカ「思考ノイズ!ジャマしないでって言ったでしょう!?」
シンジ「なんで?」
アスカ「あんた日本語で考えてるでしょう?ちゃんとドイツ語で考えてよ!」
シンジ「分かったよ…」
シンジ(笑わせなきゃ笑わせなきゃ笑わせなきゃ)
シンジ「ば……バウムクーヘン。」
シンジ(…………いける!)
アスカ「…………」
ミサト「…………」
リツコ「…………」
艦長「…………」
加持「あ………あはははは」
マヤ「あ、え、あ……カット!」
シンジ「…………」
540 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 22:05:43.24 ID:3pEkwQAO
マヤ「弐号機、起動開始成功しました!」
ミサト「あら……驚いた」
リツコ「よろしい。ではそのまま外に出て」
アスカ「了解!行くわよ、シンジ。」
シンジ「よいしょ……」
ガシーン
艦員「オオー!」
艦長「あれが……本物のエヴァンゲリオンか……」
艦員「やばいっす!やばいっす!」
シンジ「ふぅ……どうにか動くみたいだね」
アスカ「へへん♪」
弐号機「…………」クイッ
艦員「オオー!!!!!!!!」
アスカ「ふふん♪」
弐号機「……………」ビシッ
艦員「オオオオー!」
シンジ「なんかアスカ………楽しそうだね」
541 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 22:15:13.63 ID:3pEkwQAO
マヤ「じゃあ次にカバーを被って……」
マヤ「バッと飛び上がるシーンです」
艦長「あの……」
リツコ「なにか」
艦長「ここまで来てその……アレなんですが」
リツコ「はい?」
艦長「………大丈夫何でしょうか」
リツコ「ああ。彼らは熟練のパイロットですから大丈夫ですわ」
リツコ「さ、跳んで。着地は船は壊さない様にお願い………」
アスカ「いやああああああ!!!!!!」
ガシーン
リツコ「えっ」
542 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 22:18:47.93 ID:3pEkwQAO
リツコ「何?えっ………どういう……」
マヤ「えっと、やはりパイロットが二人…投入したせいかどうもバグが置きて」
マヤ「力の加減を調整する装置に不具合が」
ミサト「ごぉおオオオオるああぁぁああああああリツコオオオオォォォォォォォォォ!!!!!!!!」
リツコ「えっえっあ、どうしよう…」
シンジ「うわああああああああアスカ!着地着地!」
アスカ「わかって………」
ガシーン
ドンッ!
アスカ「よ……よし、成功……」
艦長「うわああああああああ私の私の私の20年間掛けて揃えたコレクションがああああああああああああああああああ」
543 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 22:24:10.34 ID:3pEkwQAO
ガシーン!ガシーン!
ガシャン!ガシャン!
ズッゴオオオオ……
艦長「お願いだから……お願いだから止めさせてくれえ…」
艦長「飛行甲板がめちゃめちゃじゃないか………」
リツコ「………だめよ、芸術、アートに犠牲は……」ジーッ
パリーン
艦長「うわああああああああ……」
艦員「艦長、しっかり!」
ミサト「リツコ!もう良いでしょ!取り返しのつかないことになるわよ」
リツコ「……………」
シンジ「あ、アスカもう……これくらいで……」
アスカ「ダメよ、今私は使徒と戦ってるんだから!」
シンジ「そう言う体なんでしょ……」
アスカ「いける!」
シンジ「…………」
544 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 22:28:42.62 ID:3pEkwQAO
アスカ「とおりゃああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
シンジ「や、やめなってアスカ……もうそこは……」
リツコ「いいわ…いいわよ……」ゴクリ
ミサト「ちょ……ちょっとアスカ……アンタ、それ防水装備じゃ……!」
アスカ「おりゃああああああああああ!!!!!!!!」
バッシャーン………
マヤ「弐号機、水中に……」
ピー
アスカ「あっ」
マヤ「OSに冠水……停止しました」
ミサト「……………」ギロッ
リツコ「あ…………」
リツコ「あはははははは」
548 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 22:45:52.55 ID:3pEkwQAO
マヤ「ええ………戦艦・空母合わせて4艦が一部もしくは全部を破損」
マヤ「ちなみにエヴァ弐号機も浸水してしまってるために…プログラムと濡れてしまった部品の交換が…」
リツコ「…………」
ミサト「今回は自業自得よ。全く……何でエヴァに防水装備を着けなかったのよ」
リツコ「節約…のため………」
ミサト「…………はぁ。ま、なんとか上層部(ゼーレ)に掛け合って上げるから。」
リツコ「ホント!」パアア
ミサト「ほら……機構の方にもナシつけたから撮影、始めましょ」
この時リツコは知るよしもなかった。
これが史上最悪の二つの事件…
『0.9%ショック』、『野球拳事件』をひき起こすきっかけになる…ということを。
550 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 22:51:23.32 ID:3pEkwQAO
/:::::///:::://:::::/)/7\
/:::::::::/::::::::::::::/|::::::ト''''イ:::::::|
/:::::::::/::::/_Nヽ|__\| _∠ イハ
|::::::l::::\|ャ'´ヒリ`´ /ヒlj:/:::|
|::l:::r‐l/ 7 }/l/
|::|:|ヽ。, (´_7 / 次回予告
|::|:|:::l::∧ /
ノ::|:|::::|::\ _∧
/::::|::::::厂勹-―‐┤::|:::リ___
/::::::|::::/ | ト、:.:.:.:.:.〔 ̄ ̄ ̄l了
/:::::/:::::) コ | |::::):.:.:.:.ユ_ | |
// ̄ヽ(__〉〉(__;:.:.:.:.‐:.:ヽ</
//⌒\\)  ̄|| ̄|\:.:.:.:.:.:|:| ̄〈\
/::| \|/ || |:.:.:\.rn|:.\ 〉ノ\
{:::| 〉イl7 \ \:└l_r'..:.:.:.`ヽ|/〈|
ゲンドウ、冬月が不在の中
あらわれる謎の巨大魚
一体誰が着ぐるみを着ると言うのか
暴走する巨大魚
破壊される物達
かさんで行く借金
増えるスポンサー
無くなる自由
そして、新たな使徒が第三新東京市(模型)に現れた。
果たしてリツコはどこへ行こうと言うのか
さぁてこの次も
……みんなで見てねっ♪
554 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 23:01:09.97 ID:3pEkwQAO
, '´  ̄ ̄ `ヽ、
, イ \
l´ ノ k \
l/ .:.:.:.:.:.:. , l 丶.:.:.: ' ,
/ / .:.:.:.:.:. イ / ./ / l .:.:.:\.:.: i
l l .:.:.:/ /、 l l l .:.:.:.:.|l.:.:.: l
l ! .:/ ,イ.ィェ、\l| l / ; .:.:.:' }.:.:l.:.:.l
l l /∧ .:.:l ヒリ ヽ l|l/l ∧ / //.:.:/
N ト、∧ .:l `´ l/メ、|/lノ /.:.:/
\|l ヽト、l lツヽ ///.:/
/ ゝ ノ//ノ彡'
/ \ ` < / 今日はここまでよ
/ `‐ ≦彡'/ これからネタ切れ気味+仕事で投下量が少なくくなるかもしれないわ
/ ̄`ー‐-、 / 毎日来る様に頑張るけどほんとに…ごめんなさい
/ __ \ >、
ム-‐´__:::::::::\\
| .//'´ ハ`ヽ::::\`、
レ'/ ノ l l:::::::::く々
,〈::ノ `く|:::::::::::^i|
|:::l .:: l:::::::::::::l」ヽ
|:/ .:: l:::::::::::::::l l
/ .:: l::::::::::::::::l/
576 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 19:52:17.09 ID:4MC.BsAO
,.―――v― .
/ ̄ ̄ ̄`ヽ \
. / / ヽ,
/ / ,r刀V/刀ハ. ), ),
| | | f┴V┴┴| | | , l
|: :|: : : :| : :| |: :|: :|: : | : : |
レ从j\j\儿_ __上上从ノ: : :.|
`ミハl ;¬;テヽ ´ '¬;テ 彡イ : :),
/人ハ `´ , `´ j/ ノ、 : :ヽ,
. /: : /:∧ ヽ ,.イく:l: :), : : l 待たせたわね。投下再開するわ。
/:,.イ{: :《》\ ‐=‐ /|《》:.|.: :|: :トノ
j从人j从l>、 / j从乂,ノ}ノ
__厂].TT´ ̄ ̄]
/ 人 ∨/ | ̄\
. , イ / l/ 人 |ヽ,
. x< / i|ト、 | | >x
578 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 19:54:29.80 ID:4MC.BsAO
マヤ「それじゃ、撮影を再開させて頂きます」
リツコ(こんなレプリカのお舟になんの価値があるかは分からないけど)
リツコ(とりあえず私も謝っておいた方がいいのかしら)
リツコ「ええ、この度は私の手違いで……」
艦長「ああ、オーバーザレインボーの修復もしていただけるということですし」
艦長「全壊した戦艦は…もういいんですよ」ニコッ
リツコ「………え?
リツコ「あ…ありがとうございます…」
艦長「その代わり楽しみにしてますね…」
リツコ「へっ」
艦長「赤木……いや、」
艦長「リツコさん///」ポッ
リツコ「えっ」
艦長「はじめてなんで…リードというか優しくしていただけると……」
リツコ「み……ミサト!は、話って一体なんなのよ!」
ミサト「責任は自分の身体でとりなさい」ニヤリ
リツコ「……えっ」
580 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 19:56:07.83 ID:4MC.BsAO
―海洋生態系保存研究機構研究用水槽室―
シンジ「うわぁ」
ミサト「魚がいっぱいねー」
綾波「おいしそう………」ゴクリ
船長「いかがですかな」
ミサト「あら艦長」
船長「ここでは船長とお呼び下さい」
ミサト「………一体何が違うんですか」
船長「気分の問題、オンオフの切り替えの問題です」キリッ
ミサト「………どっちもオフってますよね」
581 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 19:58:12.06 ID:4MC.BsAO
イルカ「きゅいきゅい♪」
アスカ「この魚、イルカよね!」
シンジ「本当だ!図鑑の通りだ!」
船長「お嬢さん、イルカは魚じゃなくて哺乳類ですよ」
アスカ「泳いでるから魚でしょ」
船長「いや。直接子供を産みますから哺乳類なんですよ」
アスカ「カモノハシは卵を産むけど哺乳類よ」
船長「とにかくイルカは哺乳類です」
アスカ「魚よ。泳いでるもの。」
シンジ「あはは……」
582 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 19:59:07.99 ID:4MC.BsAO
船長「この海洋生態系保存研究機構はセカンドインパクトや使徒襲来による戦闘で失われた種を保存すると共に」
船長「生物同士を掛け合わせて新たな海洋生物を産み出す研究もしています。」
加持「何の目的で?」
研究員「最早生態系のバランスは崩れていますから、新たな生物でその調整をしようと言うわけです。」
加持「なるほど……」
加持「しかし、別の目的も……あるんでしょ?」ニコッ
研究員「…………」
研究員「……ホントのところは7割方我々の趣味です。」
ミサト「……末恐ろしいわね」
583 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 20:00:24.84 ID:4MC.BsAO
綾波「碇くん、これは?」
シンジ「あ、これはヒトデっていうんだよ」
綾波「お星様の形をしてるのね」
アスカ「かわいいわよね」
綾波「ええ。かわいいわね。」
§
*
◇<…………
§
*
☆ クワッ
アスカ「う………動いた!?」
綾波「……あなたはそのままでも十分かわいいから大丈夫よ」
584 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 20:01:04.42 ID:4MC.BsAO
マヤ「で、今から使徒とエヴァが戦うシーンを撮りたいんですが……」
ミサト「そういや、イキのいい使徒ってどこよ…」
船長「おまかせ下さい!」
船長「おーい!」
バッシャーン!
カギエル「キュウウイ!」
ミサト「なっ………」
加持「これって………」
船長「おお、可愛いなぁ」
カギエル「キュウウイ」
加持「ばか……で………か…い…な」
ミサト「エヴァ(着ぐるみ)の10倍の大きさって……どうなってんのよ」
カギエル「キュウキュウウイイイ」
船長「かわいいのぅかわいいのぅ」ちゅっちゅっ
加持「ペンペンに対するミサトの態度にそっくりだな」
ミサト「な……こんな化物みたいな魚の飼い主と一緒にしないでよ」
588 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 20:08:44.61 ID:4MC.BsAO
船長「いやね、たまたま使徒とエヴァの戦いを目にする機会がありましてね」
船長「まあさすがに詳しいデータはわかりませんので想像に過ぎませんが」
船長「彼を目指して海洋生物の遺伝子を配合したんです」
船長「海洋生物の保存が我々の目的ですからな。都合上1/10ですが…」
ミサト「海洋生物っちゃ生物だけど……」
加持「で、どうしたらこんな生物が出来上がりんですか……」
研究員「たしかカツオとマグロとイルカとエイとサメとウミヘビだったかな」
研究員「まあ似て非なる生物になってしまいましたがね」
アスカ「実際のカギエルよりもなんか凶暴そうじゃない……」
589 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 20:09:51.90 ID:4MC.BsAO
×加持「出来上がりんですか」
○加持「出来上がるんですか」
590 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 20:14:32.98 ID:4MC.BsAO
カギエル「ギュイー」グワッ
アスカ「うわ………やっぱり、サメが入ってるだけあってキバがものすんごいじゃない………」
シンジ「勝てる気がしないよね……」
船長「ああ、躾はきちんとしておりますので大丈夫ですよ」
船長「カギエル、ジャンプ!」
カギエル「…………キシャアアアア!」
船長「うわぁ!そのシーラカンスは食べちゃダメだよぉ!貴重なデータなんだからぁ!」
カギエル「キシャアアアア」ムシャムシャ
研究員「うわぁあああああああ!カブトガニは…カブトガニだけはあああああああああああ」
ミサト「…………大丈夫、なの」
リツコ「多分」
591 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 20:19:07.26 ID:4MC.BsAO
アスカ「これは本気で死人が出るわよ…」
アスカ「って言うか誰がエヴァに入るのよ」
綾波「こう言う時に限って、司令と副司令がいないのよね」チッ
アスカ「あんたね………」
加持「いやはや……何とも強烈な……」
ミサト「はい。」
加持「えっ」
ミサト「引いて」
加持「…………」ゴソゴソ
加持「ほい。引いたぞ」
ミサト「どれ………」
『スカ』
ミサト「…………」チッ
加持「な………何なんだよミサト」
ミサト「誰がエヴァに乗るかくじ引きしてるのよ」
ミサト「良かったわね命拾い出来て」
加持「え………」
592 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 20:24:35.65 ID:4MC.BsAO
ミサト「はい。リツコ」
リツコ「えっ……あたしも引くの?」
ミサト「もちろんよ。大丈夫。万が一の事があればオバさんに髪を染めてもらうから。」
リツコ「あ……アンタね!」
ミサト「ほれ」
リツコ「ん……もおお……」ゴソゴソ
リツコ「引いたわよ」
ミサト「…………」
『スカ』
一同「…………」チッ
リツコ「ええっ」
593 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 20:32:07.33 ID:4MC.BsAO
綾波「何か、黒ひげ危機一髪をやってるみたいよね」
アスカ「そんなご機嫌な状況ならどんなに良いことか……」
ミサト「んじゃ次はシンジ君。」
シンジ「ぼ………僕も引くんですか!?」
ミサト「まあ…主人公だけど、不人気だしいいかなって」
シンジ「そんな………」
アスカ「ほらさっさと引きなさいよ」
シンジ「……………」ガサゴソ
シンジ「引きましたよ」
ミサト「おっ……何が出たかな♪」
シンジ「……………」ゴクリ
『あったりー♪』
シンジ「えっ」
アスカ「まあ最近空気気味だったんだからいいんじゃない」
綾波「碇くんが死んでも代わりはいるもの」
シンジ「……………」ジッ
カギエル「……………きゅい♪」
シーラカンス「…………」プカプカ
シンジ「う……………」
シンジ「うわああああああああああああああ!!!!!!!」
604 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 21:12:09.84 ID:4MC.BsAO
マヤ「じゃあこれからシンジ君には、実験プールに潜って貰います」
マヤ「はい。じゃあシンジ君、着ぐるみね♪」
シンジ「……………」
マヤ「防水機能がついてるから水を吸ったりする心配もないわ。」
マヤ「酸素も充満させてあるし、15分くらいなら持つと思うから」
シンジ「…………はい」
マヤ「指示は無線からするから従ってね」
ミサト「シンジ君、ネルフの命運が掛かってるんだからね」
シンジ「はい」
シンジ(逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃ(以下略))
リツコ「ちなみに逃げようとしてもムダよ。」
リツコ「プールの出入口はしっかり封鎖してあるから」ニコッ
シンジ「………………」
606 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 21:16:52.09 ID:4MC.BsAO
弐号機(シンジ)「…………じゃ、潜ります」
ジャパーン
コポコポ……
弐号機(シンジ)「…………はあ。」コポコポ
弐号機(シンジ)「何だか父さんの気持ちが分かった様な気がするや……」コポコポ
マヤ「それじゃあシンジ君。カギエルを放流するわね。」
弐号機(シンジ)「プログレッシブナイフ……装備」
船長「がんばっておいでね」
ちゅっちゅっちゅっ
カギエル「ギュイー」
ミサト「いや、頑張られても困るんですけどね」
607 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 21:35:22.83 ID:4MC.BsAO
ミサト「カギエル、放流!」
バッシャーン
カギエル「クギュウウウウウ……!」
マヤ「シンジ君、左舷9時方向から来るわよ!」
弐号機(シンジ)「え………あ……」
シンジ(で………でかい……)
シンジ(何とかしなくちゃ…)
弐号機(シンジ)「って!カギエルがいない!」
マヤ「エヴァ…目標を喪失しました」
ミサト「しまった!」
608 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 21:38:19.08 ID:4MC.BsAO
カギエル「きゅい~」
マヤ「目標、再びエヴァに接近!」
弐号機(シンジ)「来たっ!……って口ぃ!?」
カギエル「きゅい」ニヤリ
弐号機(シンジ)「うわぁあああっ!」
カギエル「ギュイーイイイ!!!!!!!」パクッ
609 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 21:42:57.96 ID:4MC.BsAO
ミサト「な……何が起きたの?」
アスカ「って弐号機はどこ!?いないじゃない!」
マヤ「えーエヴァ弐号機、目標体内に侵入!」
トウジ「…………それって食べられたってことですよね」
ギュルギュルギュル
マヤ「酸素供給用のケーブルがカギエルに引っ張られて延びて行きます!」
アスカ「まるで釣りね………」
―水中―
カギエル「きゅい♪」
弐号機(シンジ)「うわああああああああああああああ」
ミサト「まずい!このままだと噛み砕かれるわよ!」
船長「カギエルやめろ!それは食べ物じゃないぞ!美味しくないぞ!」
612 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 21:50:33.34 ID:4MC.BsAO
シンジ(どうしよう………今はどうにか持ちこたえてるけど)
シンジ(どうにか口を開けて脱出しないと………)
カギエル「きゅい♪」
シンジ(か………体に歯が食いこむ………)
アスカ「み…ミサト!このままだとマジでシンジ…死んじゃうわよ!」
ミサト「…………とにかく、シンジ君を助け出しましょ」
リツコ「ええ………」
ミサト「死人が出たらへんな噂とか曰とかがついて回ることになるわよ」
リツコ「それはそうだけど……」
ミサト「それに、司令に殺され兼ねないわよ。私達。」
一方
ゲンドウ「はなせ!はなせ!」
ナオコ「あら、どうしてゲンドウ君…縛られてるのかしら」
ユイ「先手を打っただけです」
ナオコ「そう。ま、滅多に見れる光景じゃないから見学していきましょ」
ユイ「どうぞどうぞ」
ゲンドウ「みるな!みるな!はなせ!」
冬月「…………」
613 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 22:07:25.88 ID:4MC.BsAO
アスカ「でも助けるったってどうやって………」
リツコ「そうだわ」
リツコ「確か、戦艦がむこうの方にまだ浮いてたわよね」
マヤ「……となりのゲージに浮いてますが……」
リツコ「運んで来れる?」
青葉「………システムにハッキング出来れば」
リツコ「ん、じゃやって頂戴」
ミサト「………何をする気なのよ」
リツコ「ここまできちゃ、シンジ君にどんな武器を渡したって勝ち目はないわ。」
リツコ「使徒の口をこじ開けて……」
リツコ「直接カギエルに砲撃、戦艦を自爆させるのよ」
ミサト「……完全に殺しにかかってるわよね」
615 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 22:12:51.01 ID:4MC.BsAO
マヤ「ハッキング完了」
マヤ「戦艦はカギエルの位置を予想した上で自動運航、自動砲撃に切り替えました」
リツコ「良くやったわねマヤ」
リツコ「これなら見映えもするし完璧だわ」
アスカ「でも……もし…砲撃までにシンジが口をこじ開けられなかったら」
リツコ「まあ。死んじゃうんじゃない?」
アスカ「ちょ!止めなさいよ!今すぐ止めなさいよ!」ブンブン
ミサト「…………という事なんだけどシンジ君」
シンジ「うわああああああああ」
618 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/03/12(金) 22:23:08.56 ID:4MC.BsAO
シンジ(と……とにかく口を開けて脱出しなきゃならない……)
シンジ(って、全然状況が変わらないどころか悪化してるじゃないか…)
弐号機(シンジ)「う……うおおおおおお!!!!!!!」
カギエル「……………きゅい♪」カミッ
弐号機(シンジ)「くそ…全然上がらない………」
アスカ「と、とにかく…私達にも何か……」
綾波「…………はい」
アスカ「………釣竿?」
綾波「これを口に引っ掻けて釣り上げれば……」
アスカ「なるほど!口は開くわね!」
研究員「せ………船長、あれは」
船長「生き残った戦艦じゃないか!何故勝手に動いている…」
船長「もしや君たち……」
研究員「自動砲撃モードになっています」
船長「なっ………」
船長「まさかカギエルを殺す気かね!」
リツコ「死ぬかどうかは分かりませんが……。」
リツコ「このままだと確実に主役は死んでしまいますので」
船長「言ってくれれば麻酔銃でも打ったのに!」
リツコ「あら……そうでしたか……」
リツコ「でも……ロックしちゃいましたし……」
リツコ「例のごとく12000ケタのパスワードが設定されちゃいましたし……」
ミサト「あんたは皆が不幸になる方法を産み出す天才よね」
620 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 22:28:22.68 ID:4MC.BsAO
船長「もうだめだもうだめだ」
研究員「船長!」
船長「カギエルを作るために…俺は色んな物を犠牲にしてきた……」
リツコ「………例えば」
船長「家族も…娘も…」
研究員「船長は童貞だったじゃないですか」
船長「とにかく終りだ……」
弐号機(シンジ)「…………もうだめだ」
弐号機(シンジ)「ああ………もし僕が死んだら『ざまあwwwwwwwwwwww』とか言われちゃうのかな」
弐号機(シンジ)「……………」
弐号機(シンジ)「噛み砕かれるのと爆発するの……どっちが楽に[ピーーー]るんだろう」
622 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 22:33:18.00 ID:4MC.BsAO
アスカ「死ぬなんて甘ったれたこといってんじゃないわよ!」
弐号機(シンジ)「あ………アスカ!」
アスカ「アンタ一人の力じゃどうにもならないんだったら」
綾波「私達が力を貸すわ」
弐号機(シンジ)「綾波………!」
アスカ「ほら、もう一度頑張りましょう」
弐号機(シンジ)「…………」
弐号機(シンジ)「うん!」
マヤ「戦艦……残り2分で目標に到達します!」
アスカ「おらおらおら!カギエルの一本釣りじゃああああああい!!!!!!!!」
弐号機(シンジ)「………怖いよアスカ」
623 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 22:39:05.37 ID:4MC.BsAO
弐号機(シンジ)「…………よし!」
シンジ「開け!開け!開け!開け!開け!開け!開け!」
ミサト「使徒の口は!?
船長「まだ開かん……」
綾波「開いて開いて開いて開いて開いて」
アスカ「開け!開け!開け!開け!開け!開け!」
ミサト「間に合わないわ!三人とも……早く!」
アスカ「とにかく、余計なことは考えないで」
綾波「集中………するのね」
マヤ「接触まで後20!」
ミサト「…………」ゴクリ
マヤ「接触まで後15!」
シンジ・アスカ・綾波「開け!」
624 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 22:42:17.35 ID:4MC.BsAO
くぱぁ(はぁと)
弐号機(シンジ)「開いた………」
ミサト「し…シンジ君危ない!避けて!」
弐号機(シンジ)「…………えっ」
キュイイイイイイイイ………
カギエル「!?」
チュッドォォォォォオオオオオオオオオオオ………
マヤ「砲撃、完了しました」
625 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 22:45:29.70 ID:4MC.BsAO
船長「うわああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
船長「戦艦が!戦艦が!」
研究員「船長、しっかり!」
船長「そうだ………カギエル!カギエル!」
船長「……………あれ」
船長「いない」
マヤ「カギエル………消滅を確認しました。」
船長「…………そんな」キュウウ……
船長「…………」バタン
研究員「船長…………!」
628 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 22:51:27.18 ID:4MC.BsAO
アスカ「そうだわ………シンジ!シンジ!」
バシャッ
加持「…………ふう」プルッ
ミサト「あんたいつの間に潜ってたの……」
加持「どうにか形は保ててるみたいだよ」
アスカ「シンジ!」
ジーッ(チャックを開ける音)
アスカ「シンジ!シンジ!シンジ!」
シンジ「…………ん」
アスカ「良かった………」
アスカ「って……キャア!頭が血まみれじゃない!」
シンジ「生きてたんだ……」
アスカ「ミサト!早く救護を……」
シンジ「こう言うときどんな顔すればいいか分からないや」
綾波「笑えば良いと思うわよ」
アスカ「…………案外元気そうでよかったわ」
630 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 22:58:50.73 ID:4MC.BsAO
リツコ「ちょっとシナリオ外だったけど……」
リツコ「いい作品が撮れたわ。ちょっと感動しちゃった」グスン
ミサト「感動に浸ってるところ、悪いんだけど」
ミサト「こっちにも涙ぐましいもんがあるわよ」
リツコ「…………えっ」
マヤ「今回の損害についての見積もりが出来ました」ペラッ
リツコ「ええっと……………」
マヤ「戦艦とオーバーザレインボーの修理費、カギエルの研究費、海洋生態系保存研究機構への慰謝料」
マヤ「シンジ君の治療費、弐号機の修繕代、消えもの代、ヘリコプターのチャーター代、施設利用費などなどです」
リツコ「…………ゼロがたくさんね」
633 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 23:08:28.70 ID:4MC.BsAO
ピーポーピーポー……
シンジ「先生によれば、急激な運動をしなければ大丈夫、だってさ」
アスカ「心配したんだからね。」
アスカ「全くリツコのヤツ……後で一発ぶん殴っといてやろうかしら」
ミサト「その必要はないわよ。海洋生態系保存研究機構はああみえても国も出資してる組織よ。」
ミサト「絞られてるんじゃない?上に相当。」
マヤ「でもまた借金が増えちゃいましたね……」
アスカ「はい、シンジあーん」
シンジ「や、やめてよ恥ずかしい」
綾波「碇くんあーん………」
シンジ「ちょっと綾波まで………」
ゲンドウ「シンジ、あーん」
シンジ「!?」
636 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 23:20:28.02 ID:4MC.BsAO
ゲンドウ「シンジ!心配したぞ!」ぎゅうう
シンジ「傷口にあたって痛いよ父さん……」
ゲンドウ「良かった良かった」ぎゅうう
ユイ「止めなさい」ガンッ
ゲンドウ「………痛い」
アスカ「あんたんちは相変わらずね」
加持「しかし冷静な判断が出来なくなるって怖いな」
ミサト「今回は本気で海洋生態系保存研究機構の人達に同情するわ……」
マヤ「最近センパイ……〆切に常に追われているせいか頭がおかしくなっちゃったんでしょうか……」グスン
マヤ「使徒と戦ってる時は、あんなに格好良かったのに……」
ミサト「なんか相変わらずネルフは財政難よね……」
『続いてのニュースです』
『この度時田重化学工業がゲームメーカー・ゼガを買収したことを発表しました』
シンジ「綾波のお父さんはすごいや」
綾波「ゲーム………」
643 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 23:40:47.72 ID:4MC.BsAO
アスカ「あんたはゲームとかやったこと無さそうよね」
綾波「………そんなことはないわ」
アスカ「へえ……以外ね」
綾波「電車でG○!とか、桃太郎○鉄とか、A○車で行こうとか、箱庭鉄道○ルートレイン・特急編とか鉄○むすめとかトレイ○レイダーとか」
アスカ「………もういいわ」
アスカ「シンジ、あんたは?」
シンジ「僕は小太鼓の鉄人とかポップスミュージックとかダンシングレボリューションとか……」
アスカ「司令は?」
ゲンドウ「インベーダーにテトリス…最近のゲームはぷ○ぷよサン……くらいか」
一同(さ………最近!?)
青葉「僕はマブラ○、CROSS†○HANNEL、家族○画なんかがおすすめっすかね」キリッ
アスカ「いや、青葉さんには聞いてないから」
青葉「………」
ガラッ!
???「そうです!ゲームは生活必需品と言っても過言ではありません!」
一同「!?」
649 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 23:54:47.23 ID:4MC.BsAO
??「やっぱり、ゲームって素晴らしいですよねー」ペラペラ
??「はぁ…ホントにゼガに入れて良かった……」ペラペラ
シンジ「あ……あの……」
??「ああ、あなたは碇シンジくん……だよね」
シンジ「そ……そうだけど……」
アスカ「っていうか……あんた誰よ」
??「あっ……すいません自己紹介遅れました」
マナ「霧島マナ、ゼガの広報部勤務です。尊敬する人物はジャネットジャクソンです!」
シンジ「じゃ………」
ゲンドウ「おお!君はまだ若いのにジャクソン5を知っているのかね」
マナ「ええ!」
ゲンドウ「おお!」
シンジ「………なんか目が輝いてるね……父さん。」
653 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 00:01:58.72 ID:bfu0BAAO
マナ「ええ。時田重化学工業と第二東映のお話を聞きまして……」
アスカ「第二東映?」
マヤ「そういえば……うちの会社、ネルフに協力してから株があがったとか言ってたっけなぁ…」
マナ「ですから、わが社の新商品をドラマの中でアピールしていただきたく参上した訳です!」
アスカ「新商品………?」
マナ「はい。これなんですけど……」
バサッ
シンジ「うわぁ!ダンシングレボリューションみたいだ!」
マナ「ふふん。ちょっと違うんですよ♪」
マナ「このゲームは二人の息を完璧に合わせないとクリア出来ないシンクロ的音ゲー」
マナ「瞬間、心、重ねて」
マナ「略してシュンココです!」
アスカ「…………なんか一昔前のネーミングセンスね」
660 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 00:07:19.15 ID:bfu0BAAO
マナ「とにかく、うちのゲームを全面に出したお話を作って頂きたいんですよ」
マナ「もちろん、スポンサーとして…それなりのことはさせていただきますから!」
ミサト「そうね……悪い話じゃないわよね……」
マナ「でしょでしょ?」
マヤ「でもセンパイが帰って来ないと……」
♪チャーチャチャチャンチャンチャンチャ
リツコ「えいっほらっ母さん!」
ナオコ「やだ、リッちゃん、そこっ、ほらっ」
♪パパラパッパラー
71点
リツコ「ふぅ………まあまあかしら」
マナ「初めてにしては凄いですよー!」
リツコ「そうかしら………」
ミサト「…………反省してないわね。ありゃ。」
664 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 00:14:10.04 ID:bfu0BAAO
リツコ「とにかく、話は聞かせて貰ったわ」
リツコ「引き受けましょう。否引き受けさせてください。」
マナ「お願いなんですが…こう、使徒も音ゲーっぽい感じで倒して貰ったりは……」
リツコ「脚本の一つや二つ、書き直しましょう」
マナ「きゃあ♪やったー!」
マナ「これで目論見……いや、目的が達成できます!」
アスカ「まあ、いいんだけどさあ……」
マヤ「と、決まったら早速…撮影の準備を……」
マナ「シンジ君、よろしくね♪」ペタペタ
シンジ「え……あ……まぁ……」
アスカ「……なっ」
アスカ「離れなさいよ」
シンジ「ちょっと痛いよアスカ!」
ワーキャーワーキャーワーキャーワーキャーワーキャー
マナ「……………」
マナ「………………」ニヤッ
666 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 00:32:49.00 ID:bfu0BAAO
r‐z´ / `ヽL_
|/|/ / /| | ト、 \ \ヽト \
V/|/| /‐|<|_,l |_>‐ヽ| ト、|| ト、|
イ|イ |/y'´(.j`´|\|´ヒ)`'v|ノN`| |
|| | |∧ ・ /k) | | 次回予告
|| | |ヽヘ、 「  ̄`| イ-'| | | 耳かっぽじってよーく聞きなさいよ!!!!
|| | |:|:|:|:l\. |_ ノ.///:::| | |
|{< ̄ ̄\´\ ̄ 7/ ̄〉´ ̄\l.|
ノ/ー(⌒ヽ:.:.:\ \/ .イ:.:.:.:.://、|
// ヽ::::ハ:.:.:.:.:| >Xく |:.:.:.:.|/ \
/〈 / ̄}::::::\:.:.ト、/∧ .>|:.:.:.:.}∠ \
{ :}/´l .::|/::::: ̄ ̄`)ハ〉|:.:.:./:::::< >
|Kl |..:::::ヘ / ̄| ̄/ ./:.:./\::::::::..../\
遅れるシナリオ
現れる新人社員
流れるクラシック
揺れる二人の心
壊れる二人の絆
溢れる二人の愛
早まる締切日
怪しく微笑む新人社員の目的は
試される、己の人徳
一体どこへとたどり着くというのか
さぁ~てこの次も……
皆でグーテンモーゲン♪
674 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 00:43:16.27 ID:bfu0BAAO
, 、-ッ‐------ 、..,_
___ _ ,、 - ' ゛ ゛"''‐‐- 、_ ``'‐ッ-- 、...,_
//,‐' `ヾ´ `~"'‐- 、,``ヽ、
,、- ' "´``ヽ, ===、,,,,,,,_ ``i `ヽ、
`ヽ、 ヾ|||ミ≡=;、/` '.,
``‐ ,、‐ '" ̄ ヾぐゝ`'=ヾミ≡=;;,、__',
,、 '゛ill| ヽ `ヽ、 ``‐=ii;、,Y‐<_`';'≡''゛
,.、‐;'i!!!!!!!!!!!!!| ` 、 .. _ .. -‐`' `''===゙;、_
,.、;‐!'゛!!!!!!!!/!!!!!!!!!!!!!| ゛"`' 、
,,、,;‐!゛!!!!!!!!!!!!!!!!!|:::::::!!!!!!!!!!i ヽ..,,_ _,,..、 -‐ '' " ~ ´ ̄
!!!!!!!!!!!!:::::::::::::::::::|::::::!!!!!!!!!!!!!>,'"|´  ̄ ̄
‐!、!!!!!!!!!!!!!!::::::::::|:::::!!!!!!!!!!!!!|゛`. ヽ
``‐- 、!!!!!!!!!!|ヽ!!!!!!!!!!!!!|、, ',
``‐- 、.,!!!!!!!!!!!!;-‐'' ヽ
ヾ!!!!!!/ i゛ |l
`=゛ /| ||
今日はここまでです。
ありがとうございました。
って言うか出番マダー
704 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 21:55:33.03 ID:bfu0BAAO [9/25]
―第八話、撮影開始―
学校
ケンスケ「あーあ、猫も杓子も、アスカ、アスカかぁ…」
トウジ「みな平和なもんや。」
ケンスケ「毎度ありぃ!」
トウジ「写真にあの性格は、あらへんからなぁ。」
マヤ「はーいカット!」
マヤ「お疲れさまっ」
トウジ「いえ。また出番があって嬉しいです」
ケンスケ「…………っす///」
マヤ「センパイ、ようやく学校の使用許可出てよかったですね♪」
リツコ「手のひら返しもここまで来ると…むしろ感心しちゃうわよね」
ミサト「まあ…あの看板は無いわなぁ」
『☆第三新東京の新しい魅力!新世紀エヴァンゲリオンを第三新東京は全力で応援してます☆』
リツコ「全く……特撮で町興しなんてやらしい限りね」
アスカ「それよりリツコ、さっきの写真……なんなのよ」
リツコ「え………あぁ……」かくしっ
705 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 21:56:18.66 ID:bfu0BAAO [10/25]
アスカ「ちょ、見せなさいよ!」
リツコ「何でもないから……あっ」
アスカ「何々……」
一枚目:アスカ、着替え中
二枚目:アスカ、スクール水着
三枚目:アスカ、下駄箱
四枚目:アスカ、ラブレターを踏み潰す
アスカ「なっ………」
アスカ「か、か、か、隠し撮りじゃない!」
ミサト「ふむふむ……ラブレターを踏み潰すのは良くないわね」
アスカ「だ、だって帰ってきてから毎日毎日……」
アスカ「つうか、いつの間にこんなもん!」
マヤ「あ、MAGIに学校の監視カメラをリンクしてあってね」
アスカ「腐ってもスーパーコンピュータでしょうが…」
リツコ「あら…使徒を倒し終わってから石像状態のMAGIの機能を最大限利用してるだけよ」
マヤ「じゃあアスカ次のシーンお願いね」
アスカ「…………また?」
マヤ「ええ。」
706 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 21:58:11.05 ID:bfu0BAAO [11/25]
アスカ「……どうせ笑うんでしょ」
リツコ「まさかー」
アスカ「…………」
ざわざわ
生徒A「あ!惣流さんだ!」
生徒B「すごぉ~い♪生で見ちゃった」
マヤ「アスカ目当てのギャラリーも増えてきたわねー」
アスカ「…………///」
アスカ「ま、まあやってあげてもいいわよ」
マヤ「じゃあスタート!」
アスカ「ハ…」
♪チャンチャチャーチャーチャーチャーチャー
アスカ(…………もういいわ)
アスカ(わたしがこいつらのレヴェルに合わせてあげればいいんでしょ)
アスカ(ほんとに日本人は……)
アスカ「ハ……ハ……」
アスカ「ハローゥ、シンジ!」
アスカ「グーテンモーゲーン!」
シンジ「ぐ………ぐ………」プルプル
シンジ「………むふっ」
ケンスケ「カwwwwwwタwwwwwwwwカwwwwwwナwwwwwwっすかwwwwwwwwww」
どっ
ギャラリー(爆笑)
アスカ「………」
708 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 22:00:36.90 ID:bfu0BAAO [12/25]
―ネルフ内―
マヤ「使徒を発見するシーンは海機の方々に協力していただいたんで無事終了……」
マヤ「で、学校での撮影は今ので終わりました」
リツコ「アスカのカタカナドイツ語のせいで、予定より2時間も遅れちゃったわ」
ミサト「アスカも、お年頃なのよ」
リツコ「で………セットの方なんだけど出来たの?」
マヤ「はい。多少……復旧してない場所はありますが」
マヤ「まあ、それもリアリティがあっていいんじゃいかと」
マヤ「それよりセンパイ、次は例のシーンですよ」
リツコ「…………そうね」
ミサト「例の?」
リツコ(いつもグチグチうるさいミサトに遂に仕返ししてやる時が来たわ………)ニヤリ
710 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 22:05:12.43 ID:bfu0BAAO [13/25]
ミサト「次のシーンは追加……みたいだけど……」
ミサト「ガラス越しに鼻息荒く登場ってどう言うことなのかしら」
リツコ「…………」ドキドキ
ミサト「何緊張してんのよ」
リツコ「べっ………別にしてないわよ!」ドキドキ
ミサト「…………変なやつ」
マヤ「加持さん。センパイからの指示なんですが………」
加持「ええっ!?」
マヤ「お願いします」
加持「ま……まあいいが……」チラッ
ミサト「?」
711 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 22:09:01.26 ID:bfu0BAAO [14/25]
マヤ「それじゃスタート!」
加持「少し、痩せたかな?」ギュッ
ミサト「………なっ!」
リツコ「そう?」ドキドキ
加持「悲しい恋をしてるからだ。」
リツコ「どうして、そんな事が分かるの?」ドキドキ
加持「それはね、涙の通り道にほくろのある人は、一生泣きつづける運命にあるからだよ。」サワッ
リツコ「ひ…………」
リツコ「ひゃあああああああ!!!!!!」ガタン
加持「えっ」
マヤ「か……カット………」
加持「だ……大丈夫かリッちゃん!?」
リツコ「だ………だめ………」ドキドキ
ミサト「…………慣れないことしようとするからよ」
714 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 22:12:56.83 ID:bfu0BAAO [15/25]
マヤ「はいカット」
マヤ「センパイお疲れ様です」
リツコ「え………ええ」ドキドキ
ミサト(ふぅ~ん)
ミサト(でもま、リツコがそう言うつもりなら……)
マヤ「あ、それじゃ次はエレベーター内で加持さんと葛城さんが口論をするシーン……ですが」
ミサト「いいわ。まかせといて。」
マヤ「ではエレベーターの扉が開いたら撮影開始ですので……」
ミサト「了解よ」
リツコ「…………ふっ」ニヤリ
ミサト(勝ったつもりでいるわよあのバカ)
ミサト「ちょっと加持くんいいかしら」グイッ
加持「?」
717 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 22:19:21.38 ID:bfu0BAAO [16/25]
―エレベーター内―
ミサト「リョウジ、これから私の言うこと…ちゃんと聞きなさいよ」
加持「………ああ」
ミサト「…………」ゴニョゴニョ
加持「ほ………本気か!?」
ミサト「やらないなら離婚だけども」
加持「……………分かりました」
ミサト「…………」ニヤリ
―エレベーターホール―
アスカ「なんかミサト達遅いわね」
シンジ「エレベーターの故障とか………」ガシッ
シンジ「ってええ!?」
マナ「シーンジくん♪」
シンジ「ま……ま……マナさん!」
綾波「どうしてあなたがここにいるの」
マナ「視察よ視察。スポンサーなんだから権利はあるでしょ♪」
マナ「ねーシンジ君♪」ペタペタ
アスカ「は!離れなさいよ!」
ワーキャーワーキャーワーキャーワーキャーワーキャー
リツコ「そこ、静かにして!エレベーターが降りてきたから」
マヤ「それじゃあスタート!」
チーン♪
………ガチャ
一同「!?」
718 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 22:23:38.50 ID:bfu0BAAO [17/25]
ミサト「…………ん」チュウウ
加持「………」チュウウ
アスカ「な………な………」
マナ「ワァーオ!ディープキス♪」
ミサト「やっだ、見てる!」
加持「誰が?」
ミサト「誰って…」
ドンッ
ミサト「もう、加持君とは何でもないんだから、こういうのやめてくれる?」
加持「でも、君の唇はやめてくれ、とは言わなかったよ。」
加持「君の唇と君の言葉、どっちを信用したらいいのかな?」キリッ
マヤ「か………」
マヤ「カット!」
リツコ「なっ………////」
ミサト「ふふん」ニヤリ
リツコ「み……ミサト……台本にない演技はしないで」
ミサト「あら」
ミサト「半分は演技じゃなくてマジよ?」ニヤリ
リツコ「くっ…………」
シンジ「女って怖いね……」
アスカ・綾波「そうね」
720 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 22:33:10.02 ID:bfu0BAAO [18/25]
―ネルフ体育館―
マヤ「さて…いまから使徒戦の撮影をしたいんですが」
ミサト「なんで廃棄したはずのラミエルがそこに置いてあるのよ」
リツコ「粗大ゴミとして出したら帰って来ちゃったの」プハー
アスカ「…………タバコ吸ってる場合じゃないでしょ」
リツコ「あら、電子タバコに変えたのよ」
アスカ「……………」
ゲンドウ「それより、私達のこの状態は何なのかね」ギュウウ
冬月「碇………きつい」ギュウウ
綾波「ににんばおり……?」
シンジ「ああ、そういえば父さん退院したんだ」
ゲンドウ「ああ。今すぐお前を抱き締めてやりたいがこの状態では叶わない」
ゲンドウ「すまないな」
シンジ「ううん。ずっとそうしててくれたらいいな。」
722 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 22:46:22.41 ID:bfu0BAAO [19/25]
ユイ「二人の着ている使徒は……イスラフェルね」
リツコ「そう。今回の使徒は音楽を司る天使イスラフェル」
リツコ「まあ実際には襲来しなかった欠番の使徒なんだけどね」
シンジ「確かにゲームにぴったりな使徒ですね」
リツコ「それだけじゃないのよ。裏死海文書によれば分裂型の使徒で、お互いシンクロしながら攻撃してくる……らしいわ」
マナ「シュンココの為の使徒ですね」
イスラフェル(ゲンドウ)「なるほど……」ギュウウ
イスラフェル(冬月)「キツくなるからしゃべるな……」ギュウウ
マヤ「で、この着ぐるみには仕掛けがあって……一体の使徒のように見えますが」
マヤ「真ん中にダメージを与えると………」ガスッ
イスラフェル(冬月・ゲンドウ)「ぐはっ」
マヤ「隠れていた部品が飛び出して二体に分かれるんですよ」
アスカ「…………で、いくら掛かったのよ」
マヤ「あはは」
アスカ「あははじゃなくて……」
723 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 22:50:43.72 ID:bfu0BAAO [20/25]
ミサト「それに……こっちも聞いてないわよ……」
リツコ「えっ?」
弐号機(ミサト)「なんで私達がエヴァの着ぐるみを着なくちゃなんないのよ」
初号機(加持)「…………」ハァ
リツコ「ああ……シンジ君のケガもまだ完治した訳じゃないし」
リツコ「アスカもレイもシンジ君が着ないなら着ないって聞かないし……」
リツコ「夫婦仲良さそうだし、いいかなって☆」
ミサト「…………絶対さっきの仕返しでしょ」
リツコ「さあ………」ニヤリ
マヤ「センパイ………」
729 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 23:15:06.44 ID:bfu0BAAO [21/25]
初号機(加持)「いやはや……とんでもない目にあったよ」
弐号機(ミサト)「私のせいってワケ」
初号機(加持)「…………」
弐号機(ミサト)「はっきり言いなさいよ」
初号機(加持)「君も少し子供っぽいところがあるよね」
弐号機(ミサト)「…………なっ」
マヤ「そろそろ本番でーす」
初号機(加持)「……………」
弐号機(ミサト)「……………」
730 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 23:28:02.63 ID:bfu0BAAO [22/25]
マヤ「じゃあ、とりあえずアスカとシンジ君はアフレコよろしくね」
アスカ・シンジ「はぁい」
ミサト「…………」イライラ
マヤ「スタート!」
シンジ「はっ、来た!」
ミサト「攻撃開始!」イライラ
アスカ「じゃ、私から行くわ!援護してね!」
弐号機(ミサト)「…………」イライラ
アスカ「いける!」
イスラフェル(ゲンドウ)「なんかお前と融合していると考えると気持ちがわるい………」ギュウウ
イスラフェル(冬月)「奇遇だな」ギュウウ
イスラフェル(ゲンドウ)「そんな下らないやり取りをしているうちに……来たぞ」
弐号機(ミサト)「…………」キッ
イスラフェル(ゲンドウ)「あ…れ…顔が…………」
イスラフェル(不機嫌)「……不機嫌気味なのかね」
アスカ「ちょ……ちょっとリツコ……ミサトの目がなんかマジよ!」
マヤ「獲物を狩るような目付きですね」
弐号機(ミサト)「うおおおォォオオー!!」キシャアアアアア
イスラフェル(ゲンドウ・冬月)「ま………待て葛城くん……落ち着いて………」
弐号機(ミサト)「リョウジ[ピーーー]やアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」
イスラフェル(ゲンドウ・冬月)「いやあああああああ!!!!!!!!」
ズッゴオオオオ…………
イスラフェル乙(ゲンドウ)「…………」
イスラフェル乙(ゲンドウ)「無様だな」
イスラフェル甲(冬月)「……………ああ」
アスカ「あっちゃ………」
リツコ「………まるで犬神家ね」
732 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 23:34:55.04 ID:bfu0BAAO [23/25]
テイク8
ズッゴオオオオ……
シンジ「お見事…」
アスカ「どう、サードチルドレン!戦いは、常に無駄なく美しくよ!」
イスラフェル「……………」
ぱかっ
イスラフェル甲(冬月)「………………」
イスラフェル乙(ゲンドウ)「……………」
ミサト「ぬゎんてインチキ!」
マヤ「カット!」
イスラフェル甲(冬月)・イスラフェル乙「…………ぬふう」バタン
ミサト「……………」イライラ
リツコ「気が済んだのかしら。綺麗に割れたわ」
アスカ「全くどうしちゃったのよ…ミサトは…」
733 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 23:41:10.79 ID:bfu0BAAO [24/25]
マヤ「で………これから初号機と弐号機がイスラフェルにやられる場面なんですけど」
ユイ「ほら、あなた立って」
イスラフェル乙(ゲンドウ)「しかし血が………」ポタポタ
ユイ「そのくらいなめときゃ治ります」
イスラフェル甲(冬月)「じゃあお願いするかな」ポタポタ
イスラフェル乙(ゲンドウ)「永遠に治らないようにしてやろうか」
弐号機(ミサト)「…………」
初号機(加持)「よお。おつかれさん」
弐号機(ミサト)「……………別に疲れてないわよ」
初号機(加持)「まあ司令と副司令の方がお疲れ気味かもな」ニコッ
弐号機(ミサト)「……………それってどういう意味よ」ギロッ
初号機(加持)「…………えっ」
弐号機(ミサト)「分かったわ!私が悪いって言うんでしょ」
初号機(加持)「そんなことは誰も………」
マヤ「ケンカ………始めちゃいましたよ」
リツコ「面白そうだから撮って置きましょう」
マヤ「はい…………」
734 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 23:50:05.42 ID:bfu0BAAO [25/25]
弐号機(ミサト)「最近ご無沙汰なの、なんでか分かる?」
初号機(加持)「なんでそう言う話になるんだよ…皆見てるぞ」
弐号機(ミサト)「構うもんですか!ね、何でか分かる?」
初号機(加持)「知ったこっちゃない!!!!!!!!」
弐号機(ミサト)「やだ怖い。怒鳴り出したわ……」
初号機(加持)「今更怒鳴り出したもクソもないだろう」
弐号機(ミサト)「何?じゃあ私が悪いの?はいはいごめんなさい」
初号機(加持)「別に謝らなくても」
弐号機(ミサト)「何よ!こっちが謝ってるってのに!!」ドンッ
初号機(加持)「や………やめろよミサト!」ドンッ
弐号機(ミサト)「つ……妻を殴ったわね!!」ドンッ
ワーキャーワーキャーワーキャーワーキャーワーキャーワーキャーワーキャーワーキャー
リツコ「ちょっと、二人とも止めなさいよ!セットに………」
弐号機(ミサト)「キャアアアア!」
初号機(加持)「うわああああああああ」
バッシャーン!
シンジ「うわあ………」
アスカ「頭から突っ込んでるわよ」
綾波「さらに犬神家………」
マヤ「セット、直したばっかり何ですけどね………」
リツコ「マヤ、撮れてる?」
マヤ「ええ……まあ。」
リツコ「じゃあ今の無様な姿を全国に流してやりましょう」
737 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/14(日) 00:00:08.48 ID:brCv.oAO [1/13]
ミサト「……………」
加持「……………」
リツコ「とりあえずセットの修理代はあんたたちの給料から差し引くから」ガミガミ
ミサト「返す言葉もないわ」
リツコ「それじゃあ、次のシーン」
リツコ「スタート!」
マヤ「本日午前10時58分15秒、分離した目標甲の攻撃を受けた初号機は、駿河湾沖合い2キロの海上に水没」
マヤ「同20秒、弐号機は目標乙の攻撃により活動停止。この状況に対するE計画責任者のコメント。」
リツコ『無様ね。』
ミサト(くっ…………)
アスカ「もぉ、あんたのせいでせっかくのデビュー戦が目茶目茶になっちゃったじゃない!」
シンジ「何言ってんだよ、惣流が間抜けなことしただけじゃないか!」
ミサト(間抜け…………)
アスカ「まぬけぇ~!?どうしてグズのあんたがそんなこと言えるのよ、図々しいわねぇ!」
ミサト(グ………ズ………)
ミサト(リツコめ………わざわざ台詞を変えたわね………)
シンジ「何だよ!焦って倒そうとするから大変なことになるんだろ!」
アスカ「何よあれ、海の中でドザエモンみたいに!だっさぁ~」
ミサト(ドザエモンは言い過ぎよ………)
冬月「まったく恥をかかせおって!」キッ
リツコ「…………」ニヤリ
ミサト(……クソックソクソクソッ)
740 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/14(日) 00:10:07.36 ID:brCv.oAO [2/13]
―ミサト宅―
アスカ「まったく……とんだ1日だったわよ」
マヤ「あら、まだ撮影は終わってないのよ」
アスカ「えええ!!!!!!」
ミサト「……………」イライラ
アスカ「あれ、加持さんは」
ミサト「今日は帰らないって」
アスカ「ふうん……」
ミサト「ん……で、何なのよこの大荷物は」
リツコ「ああ、今日から二人には……ええと共同生活をしてもらいます」
アスカ・シンジ・ミサト「えええええええええ!!!」
リツコ「二人にはゲームクリアって仕事があるのよ」
アスカ「…………なんでゲームクリアと共同生活が関係あんのよ」
リツコ「同じ釜の飯をどうのこうのっていうでしょ」
ミサト「…………単なる思い付きね」
リツコ「ま、劇中でも共同生活するんだしその方が便利でしょ」
ミサト「しかし……アスカやシンジ君の荷物だけじゃこんなには」
ゲンドウ「ああ、私達の分も入っているからな」
ミサト「!?」
ユイ「ごめんなさいね、この人……シンジと一緒に居たいって聞かなくて」
綾波「……よろしくお願いします」ヌッ
ミサト「…………」
ミサト「はぁ……」
741 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/14(日) 00:22:10.32 ID:brCv.oAO [3/13]
マヤ「それじゃあ再開しまーす」
マヤ「スタート!」
アスカ「………」ガラッ
アスカ「おまけに、日本人てどうしてこう危機感足りないのかしら?」ガラッ
アスカ「よくこんな鍵のない部屋で暮らせるわね。信じられない。」ガラッ
ミサト「日本人の心情は察しと思いやりだからよ。」ヌッ
シンジ・アスカ「ミサト(さん)…」
ミサト(察しと思いやり………か。)
ミサト(自分で言ってて胸が苦しいわ)
―第三新東京市・歓楽街―
客引き「おにーさん♪いまなら安くしときますよ」
加持「悪いが、そう言う気分じゃないんだ」
加持「参ったな………」
加持「今日は帰らないとは言ったが……」ガサゴソ
ガラーン
加持「日本に帰ってから……小遣い、まだ貰って無かったんだ……」
加持「ネルフカードも期限切れだったしなぁ……」ポンポン
加持「?」
冬月「……………」ニコッ
742 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/14(日) 00:27:28.01 ID:brCv.oAO [4/13]
加持「………やあ、副司令」
冬月「奇遇だな」
冬月「しかし意外だよ。君のような既婚者…しっかりした奥方を持つ君が夜遊び、とはね」
加持「まあ………」
冬月「……………」
冬月「よかろう。今日は私の奢りだ。」
加持「えっ」
冬月「葛城君の性格から察すると……小遣い制ではないかね」
加持「ははっ……分かりますか」
冬月「君も丸くなったもんだ」
冬月「碇もそうだったが結婚と言うものには、どうも奇妙な力があるらしい」
加持「そう……なんですかね…」
冬月「さあ。飲み明かそう」
加持「はい」
745 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/14(日) 00:35:39.90 ID:brCv.oAO [5/13]
―再びミサト宅―
リツコ「はい。じゃあ二人には早速これをやってもらいます」
バサッ
アスカ「…………ホントにやるの?」
リツコ「スポンサーの商品なんだから、そりゃやるでしょうに」
アスカ「……………」
マヤ「じゃあテストしてみましょう」
リツコ「それが良いわね」
マヤ「じゃあ二人とも、これに着替えてね」
アスカ「な………なによこれぇ!」
リツコ「スポンサーが推奨するシュンココ用のウェアよ」
アスカ「ウェアって……ほぼスク水じゃない……」
マヤ「はい。シンジ君も……」
シンジ「…………女用と何が違うんですか」
マヤ「前のフリフリのイロ……かな」
ゲンドウ「なるほど……着心地は悪くないな」
シンジ「って父さん!」
ゲンドウ「息子が身につける物だ。安全性をチェックしておかないと……」
シンジ「母さん………なんとか………」
【鏡】
ユイ「……………♪」キメッ
シンジ「……………もう皆壊れちゃえばいいや」
748 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/14(日) 00:41:55.77 ID:brCv.oAO [6/13]
―居酒屋―
♪シッアワセハーアルイテフンフンフン
加持「…………では、頂きます」
冬月「遠慮は要らんよ」
加持「はい。」ゴクッゴクッ
加持「…………ぷはっ」
冬月「いい飲みっぷりだ」
加持「いやはや……お恥ずかしい」
加持「…………あの、一つ聞いてもいいですか」
冬月「なんだね」
加持「どうして副司令は……」
加持「結婚なさらないんですか」
冬月(ズッキュウウウゥゥウゥゥゥン)
冬月「……………」ゴクッゴクッ
加持「え………あ………まずいこと聞いちゃいました?」
冬月「…………ゲフゥ」
冬月「構わんよ。」
冬月「まあ早い話がストーカー……まあ、精神的にだが、し続けた結果かね」ゴクッゴクッ
冬月「碇の野郎………」
加持「あの………酔ってます?」
749 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/14(日) 00:52:11.95 ID:brCv.oAO [7/13]
冬月「ははっ。ジャパニーズキョートユニバーシティジョークだよ」
加持「………私は京大出ではないんで良く分かりませんが」
冬月「要はな、学生だった…ユイ君を…女性として意識してしまっていたんだよ」
加持「……そんなこと言っちゃって良いんですか」
冬月「信用している」
加持「元スパイだったのに?」
冬月「昔の話だ。それに結局君は我々を選んでくれたからな。」
加持「ははっ………」
冬月「とにかく、まあ、彼女に恋愛感情を抱いていたんだよ」
冬月「だが…ある日紹介したい人がいるという話になってな」
冬月「前の日にプロポーズの予行練習をしていたにも関わらず…だ。」
冬月「それが、学内で評判の悪い男だった碇…当時は六分儀だったか…だった。」
加持「それは…キツイですね…」
冬月「しかもその場所が警察署だから笑ってしまう」
冬月「……………」ゴクッゴクッ
冬月「まあ……やっぱり、諦めきれずに所謂デートをするという情報を掴んだので」ゲフゥ
冬月「……尾行したんだ。」
752 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/14(日) 01:02:09.82 ID:brCv.oAO [8/13]
冬月「最初は井の頭公園だったよ。」
冬月「ボートに乗る二人の姿を見てシメタと思ってにやついていたのは良い思い出だ」
冬月「だが…やはり若い二人だ。デート場所もどんどん過激になっていく。」
加持「見ちゃったんですか」チビチビ
冬月「ああ。見ちゃったですよ。」ヒック
冬月「ラヴ・ホテル通称モーテルに入っていく姿を……な」
加持「…………」
冬月「ショックなんてもんじゃなかった。正直碇を消してやろうかとも思った」
冬月「いや、これはキョートユニバーシティジョーク、冗談だ」
加持「は…はあ。」
冬月「とにかく恨めしかった。六分儀が。」
冬月「その後、セカンドインパクトが起きたのだが…それを機にユイ君とは連絡が途絶えてしまった」
冬月「当時…まだ持てていたのでな何人……いや何十人もの女を抱いた」
冬月「が、やはり忘れることは出来なかった。」
冬月「そんな時にユイ君と碇が結婚したことを知ってな」
冬月「だが不思議と……肩の荷が降りた気がしたよ」
冬月「しかし誰とも結婚する気にもなれず……ここまで来てしまった訳だ」
加持「…………波乱万丈ですね」
冬月「旗から見ればそうかもしれん。が、私にとっては平凡な人生だったよ。」
冬月「この人生しか知らんのだからな」
加持「……………」
755 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/14(日) 01:13:12.21 ID:brCv.oAO [9/13]
冬月「だが私は幸せだと思っている」
冬月「まずユイ君と仕事が出来る。」
加持「そこですか」
冬月「それに碇はその……」
冬月「私の唯一無二の親友だ。」
加持「掴み合いのケンカをしたって……聞きましたが」
冬月「ああやって嫌味を言い合い、じゃれあうことを我々は楽しんでいるんだよ。」
加持「そうなんですか」
冬月「だがな、やはりもっと前にユイ君と出会っていればと…あり得もしない歴史に想いを馳せる時もある。」
加持「…………」
冬月「私が言いたいのはな。折角好き合う二人が一緒になれたんだ。」
冬月「簡単な事でダメになって欲しくない」
冬月「それに私の場合は極端なケースだったが……」
冬月「君達に想いを寄せる人間がいたことを…、可能性があったことを忘れないで欲しい」
加持「そう…ですよね」
冬月「ま、私のエゴに過ぎぬがな」グイッ
日向「ヘックショイ!」
日向「………風邪かな」
758 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/14(日) 01:21:43.18 ID:brCv.oAO [10/13]
―再びミサト宅―
♪チャンチャチャーチャーチャーチャーチャー
ユイ「あなた、右よ!」クイッ
ゲンドウ「あ…ああ……」
チャン♪
ミサト・リツコ・マヤ・ナオコ「おおー」
リツコ「って母さんいつの間にいたの」
ナオコ「ずっと居たわよ」
ジャン!
『82点』
ユイ「…………まあまあね」
ゲンドウ「いや、そんなに真剣にならんでも……」
ガラッ
シンジ「お待たせー」
アスカ「……………」
リツコ「あら。準備出来たのね。」
マヤ「じゃあミュージックスタート!」
♪チャンチャチャーチャーチャーチャーチャー
シンジ「ほっ…………」スタッ
シンジ「よし」シュバッ
リツコ「さすが音ゲーが好きなだけあって…うまいわね」
ミサト「でもアスカは……」
アスカ「キャッ!」ヘナッ
アスカ「よいしょ」ヘナッヘナッ
マヤ「創作盆踊りでしょうか………」
761 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/14(日) 01:37:08.08 ID:brCv.oAO [11/13]
/ \ヽ\ヽヘ i ソ// / _八_
ノ\ ミミヾ、ヽN / /イ´ 三{
ゝヘ.r' イリハ´ `ヾ≦イ
トュ、lソ _,、 ' ,、ム 仁{
ゝ { { `≧、__」__/_,ィ≦__`/}ィ,j
>、 ミ{` ̄´イj ,iヾ'" ̄` }_入
, ィ'´ `ヽ. ,'| ,'/: : : \ 次回予告
,、, ィ´ .li. , <`_〉 、 /: : : : : : : `': . .
/.:L: : : : : : : : : :.l.ハ.' ー ―-ノ ィ: : : : : : : : : : : `丶、
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ミサトの部屋に越してきた碇一家
明かされた冬月とゲンドウの過去
些細なことで仲を違えてしまった加持夫妻
意外とダンスが下手だったアスカ
そして……ちょっとだけ起きるラブロマンス
果たして二組のペアーは無事、作戦を遂行出来るのか
ネルフの明日はどっちだ。
次回
瞬間、心、重ねて
さぁ~てこの次も
ゲンドウ「冬月先生後を頼みます」
……所詮、人間の敵は人間だよ
818 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 17:03:24.27 ID:D.XzGkAO [2/44]
リツコ「これは……」
マヤ「参りましたね……」
♪チャンチャチャーチャーチャーチャーチャー
アスカ「はっ……ほっ」ヘナッヘナッ
シンジ「はっ…………」スタッ
マヤ「合わせるにも……」
リツコ「……合わせられないと言った状況ね」
チャン♪
アスカ「ふう……終わったわ」
シンジ「何点でゲームクリアでしたっけ」
リツコ「100点よ」
アスカ・シンジ「………ええ!」
アスカ「ひゃ…ひゃくって…そんな、無理ゲーじゃない!」
リツコ「最近じゃ音ゲーの達人みたいな人がいて、直ぐにクリアされちゃうらしいのよ」
アスカ「だからってこんな……」
マヤ「あっ、点数でますよ」
ジャン!
『25点』
アスカ「なっ……」
シンジ「………アスカの古文の点数より悪いね」
アスカ「よ、余計なことは言わんでいい」
819 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 17:05:26.52 ID:D.XzGkAO [3/44]
リツコ「撮影は最大でも……劇中では6日ってことになってるけど実際にはその半分しか延ばせないわ」
リツコ「その間に……完璧なシンクロダンスを仕上げて頂戴」
アスカ「そ、そんな無理よ!」
リツコ「じゃあ、また[禁則事項です]とついでに生乳でも晒す?」
アスカ「なんでそう言う話に……」
リツコ「最早手段は選んでられない状況まで来てるの。」
リツコ「ネルフを潰したくなきゃ脱ぐか踊るか、選びなさい」
ミサト「8割方あんたのせいだけどね」
リツコ「……………」ぷはぁ
ミサト「うちは禁煙よ」
マヤ「とりあえず明日には同級生の皆を呼んでリハーサルの場面を撮影するから」
マヤ「その時までに、多少は踊れるようにしなきゃならないんだけど…」
アスカ「………無茶よ」
アスカ「こんなの、出来るわけないわ!!」バシッ
一同「…………」
822 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 17:08:36.84 ID:D.XzGkAO [4/44]
リツコ「じゃあ脱ぎなさい」
アスカ「いや!」
リツコ「じゃあ踊りなさい」
アスカ「出来ない!」
リツコ「どっちかにしなさい。」
アスカ「私は何もやりたくない!」
一同「…………」
シンジ「……アスカ」
アスカ「なによ」
シンジ「やるだけやってみない?」
アスカ「ムダな努力よ」
シンジ「したくない?」
アスカ「……だって」
アスカ「出来るわけないのに…やるなんて……」
シンジ「……僕も、そのムダな努力に付き合うつもりだよ」
アスカ「えっ」
シンジ「出来るだけ、アスカに教えられることは教える。」
シンジ「もしどうしても上手く行かなければ僕がアスカに合わせる」
アスカ「でも……それじゃあ100点なんて……」
シンジ「取れないかもね。でも…何もしないまま、後悔したくないんだ。」
アスカ「…………!」
823 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 17:11:38.17 ID:D.XzGkAO [5/44]
シンジ「なんとなくさ……前回の出来事から……そう思えるようになったんだ」
シンジ「アスカと綾波のお陰だよ」
アスカ「…………」
シンジ「がんばろう。アスカ?」
アスカ「………あんたって時々男前よね」ボソッ
シンジ「えっ」
アスカ「な、何でもないわ////」
アスカ「ほら、さっさとやるわ……」
ゲンドウ「シンジいいいいい!!!!!!いつの間に男らしく………」バッ
ユイ「……………」シュッ
∪∪←ゲンドウ
つ←ユイの足
ゲンドウ「うえっ!?」
バッタン……
ナオコ「ゲンドウ君………」
ユイ「あなたは明日、都議会にいくんでしょ。寝なさい。」
ゲンドウ「しかし……」
ユイ「寝なさい」
ゲンドウ「…………」
ゲンドウ「…………」チラッ
ユイ「^^」
824 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 17:13:53.37 ID:D.XzGkAO [6/44]
シンジ「それじゃあ始めるよ」
アスカ「やだ!どさくさに紛れておっぱいさわんないでよ!」
マヤ「やだー」
リツコ「ひゅーひゅー」
シンジ「ち、ちがいますよ!」
アスカ「エッチバカ変態信じらんない!!!!」
ワーワーキャーキャーワーワーキャーキャー
ミサト「……………」
ナオコ「どうしたの?ミサトちゃん。」
ミサト「………いえ」
ナオコ「寂しいんでしょ?」ニコッ
ミサト「えっ………」
ナオコ「ふふっ。何だか不思議な感覚だわぁ…ミサトちゃんがお嫁さん。加持くんが旦那さんって。」
ミサト「私自身もなんだか……」
ナオコ「……男の人もね、ああ見えてっていうと語弊があるけど大変なのよ」
ミサト「あいつが?」
ナオコ「完全に理解するなんて不可能だけど」
ナオコ「いまのシンジ君とアスカちゃんみたいに…理解しようと努力するのが…夫婦なんじゃないかしら」
ナオコ「たとえ満点じゃなくてもね?」
ミサト「……………」
825 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 17:16:19.98 ID:D.XzGkAO [7/44]
―一方、歓楽街―
冬月「いきゃりのばっきゃろぉ」ヒック
加持「みしゃとのばっきゃろぉ」ヒック
冬月「いんやぁ、きみとはわかりあえるとまえまえきゃら……」ヨロヨロ
加持「あっっっしもれーす。ふきゅしれー」ヨロヨロ
客引「お、お客さんいま丁度可愛い子がフリーですよ」ヌッ
加持「にゃに!」
冬月「わたしゃ、ぼしぇいてきなひちょがいいじょ」
客引「いますよー、当店はおっぱいコースにマザコンコースからスカトロコースまで多数ご用意しております。」
冬月「にぇるふきゃーどはちゅかえりゅかにぇ?」
客引「おお!ネルフカードをご利用頂ければ入浴料がタダになります!」
冬月「よし、きゃじきゅんいくじょ!!!!!!!!!」
加持「ひゃい!」
客引「新性器エロエロ下痢音に二名様ごあんなーい♪」
加持・冬月「ひゃーい♪」トテッテッテテッテッテ
ミサト「………なんだか寒気がするわ」
リツコ「気のせいよ」
827 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 17:31:06.82 ID:D.XzGkAO [8/44]
―翌日―
マヤ「それじゃあ三人がシンジ君達のところへ遊びにくるシーンをとりまぁす」
リツコ「もう次シーンまでの時間がないからNGなしの方向でよろしくね」
ケンスケ「っす」
トウジ「久しぶりに一緒のシーンだねヒカリ」
ヒカリ「寂しかったぁ~」
トウジ「もぉ、毎晩あってるじゃないか」
ヒカリ「でも、トウジとは24時間一緒にいたいのぉ」
リツコ「……………」イライラ
マヤ「そ、それじゃあスタート!」
トウジ「しかし、シンジの奴どないしたんやろ?」
リツコ「…………ん?」
ケンスケ「学校を休んで、もう三日か。」
トウジ「あれ?イインチョやんか………」
リツコ「待って!カット!カット!」
マヤ「ど、どうしたんですかセンパイ」
リツコ「鈴原くん、いまあなた何着てる?」
トウジ「せっ……制服……ですが」
リツコ「なんで」
トウジ「だってヒカリとこのあとデートの予定なんで…きちんとした格好を」
リツコ「あなたジャージキャラの設定でしょ」
トウジ「で、でも………」
リツコ「マヤ、備品のあったわよね」
マヤ「ええ」
リツコ「ジャージ、着なさい」
トウジ「…………はい」
マヤ「でもセンパイ……どうしましょう……ジャージ」
リツコ「編集で繋いどきゃいいわ」
マヤ「そんなことで……いいんですかね…………」
829 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 17:44:18.13 ID:D.XzGkAO [9/44]
―ミサト宅―
♪チャンチャチャーチャーチャーチャーチャー
アスカ「ほっ」
シンジ「はっ」
トウジ「何をやってるですかこの二人は」
ミサト「ダンス………のつもりなんだけどね」
マヤ「まだ良くなった方なんですよ」
リツコ「ってあなた、また制服に……」
トウジ「勘弁してください。レストランにジャージは……入店拒否されかねませんから」
ミサト「いいじゃないリツコ。可愛いもんじゃないのね?」
ヒカリ「さっきは三バカなんていってごめんね……」
トウジ「気にしてないよヒカリ」
リツコ「…………」イライラ
830 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 17:49:48.22 ID:D.XzGkAO [10/44]
リツコ「しょうがないわね」
リツコ「今日のところは脚本の方を合わせるしか………」
アスカ「ああ!もういや!」ガタン
シンジ「アスカ………」
アスカ「なんでこんな……」
シンジ「でも、上手くなったとは思うよ!」
アスカ「よくゆうちょなことを言ってられるわね」
アスカ「私は出来なきゃ脱がされるの!」
リツコ「…………」
リツコ「レイ、ちょっとシンジ君とやってみて」
綾波「はい」
アスカ「なっ……」
♪チャンチャチャーチャーチャーチャーチャー
綾波「…………」スタッ
シンジ「あっ………」スタッ
シンジ(うまい………)
チャン♪
一同「オオー」
マヤ「点数、出ます!」
ジャン!
『92点』
一同「オオー!」
アスカ「……………」
831 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 17:54:07.63 ID:D.XzGkAO [11/44]
リツコ「レイもね、ヘタッぴだったのよ」
アスカ「…………」
リツコ「あなたに何が足りないか…わかる?」
アスカ「………」タッ
シンジ「ちょっとアスカ!」タッ
マヤ「あの二人………出てっちゃいましたね」
リツコ「マヤ、追いかけるわよ。カメラ持って」
マヤ「は………?」
832 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 17:57:49.40 ID:D.XzGkAO [12/44]
―コンビニ―
カラーン♪
店員「いらっしゃいませー」
アスカ「…………」テクテク
アスカ「お腹空いた」
アスカ「…………」ジーッ
シンジ「コンビニ?」
カラーン
シンジ「…………」
シンジ「いた。」
アスカ「…………」
シンジ「あの……」
アスカ「何も言わないで!」
アスカ「分かってるわ。私は踊るしかないのよ。」
シンジ「………………」
アスカ「やるわ、私。」
833 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 18:03:13.76 ID:D.XzGkAO [13/44]
―展望台―
アスカ「んぐっ……んぐっ……」
シンジ「ホントに……大丈夫?」
アスカ「ぷっはああああ!」
アスカ「んっ」パクパク
アスカ「腹が減っちゃ戦は出来ないもんね」
シンジ「………うん」
アスカ「こーなったら、何としてもレイやリツコを見返してやるのよ!」
アスカ「私は誰かと比べられることだけは我慢ならないのよ」パクパク
シンジ「そんな、見返すだなんて…」
アスカ「なぁ~に甘い事言ってんのよ!男の癖に!」
アスカ「傷付けられたプライドは、十倍にして返してやるのよ!」
シンジ「ま、期待してるよ」
アスカ「ふん。上手くなりすぎて私に着いてこれなくなっても知らないわよ。」
シンジ「あはは……」
アスカ「食べ掛けだけど………食べる?」ズイッ
シンジ「………ありがとう」パクパク
アスカ(か………間接キッス////)
835 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 18:08:53.08 ID:D.XzGkAO [14/44]
マヤ「はい、カット!」
アスカ「…………えっ」
シンジ「ぶううう!!!!!!」
リツコ「撮らせて貰ったわ」ヌッ
アスカ「えっ……」
ミサト「自然な表情が良かったわよ~アスカ」
アスカ「なっ………一体どういう」
リツコ「はい、台本」
アスカ「…………」ペラペラ
アスカ「…………この中でも逃げ出してるのね、私」
リツコ「アスカはアスカに近いキャラクターとは言え」
リツコ「まさかシナリオ通りになるとはねぇ……」ニヤリ
マヤ「直前のシーン、撮り直すからゴミを片付けて……」
ワハハハハハハ
ミサト「?」
冬月「それでな……碇の奴は……」
加持「それは大変でしたね」
ミサト「あっリョウジ」
加持「あっ………」
836 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 18:17:04.66 ID:D.XzGkAO [15/44]
ミサト「なんでここにいんのよ」
加持「と……都議会の帰りだ」
ミサト「ふぅん」
ミサト「昨日はどこに泊ったの?」
加持「副司令の家さ」
冬月「あ……ああ。」
ミサト「ふうん…………」ジッ
加持「…………」ダラダラ
ミサト「…………」
ミサト「お帰りなさい」
加持「あ………ああ」
加持「ただいま。」
マヤ「じゃあ早速ですがお二人、室内の撮影が終わったらワイヤーアクションの練習がありますんで!」
ミサト「ええっ!?」
リツコ「ガチガチ武装の戦自に生身で勝てたご夫婦なんだから平気でしょ」ぷはぁ
ミサト「クソリツコ………」ポンッ
加持「がんばろう。な?」
ミサト「リョ……リョウジ……/////」
ユイ「一件落着みたいですね」
ゲンドウ「ああ。」
ユイ「都議会の方はいかがでした?」
ゲンドウ「あー、それがな」
ユイ「思わしく無かったんですか」
ゲンドウ「………ああ」
ユイ「でもテレ東の社長さんも良く言って下さってますし……」
ゲンドウ「………不甲斐ないな」
838 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 18:28:43.52 ID:D.XzGkAO [16/44]
―ミサト宅―
リツコ「生活するタイミングも同じにすること」
アスカ「なんでそこまで………」
リツコ「ゲームの仕組みについて多少調べたのよ」
リツコ「例え二人が完璧に踊りきったとしてもタイミングが微妙にずれると95点止まり」
リツコ「逆に多少ミスしてもお互いのタイミングが完璧に合えば……満点を狙える」
リツコ「素晴らしく良くできたゲームだわ。………売れるかどうかは別だけど」
シンジ「そんなこと言っちゃていいんですか…」
リツコ「はい。という訳で夕食の時間です」
つ【ハンバーグ】ゴトッ
アスカ「あ!私の大好物じゃない!」
アスカ「いっただっき……」
ビリビリ
アスカ「いやあああああん!!!!!!!!!」
シンジ「うわああああああああああああああああああああ」
リツコ「二人にはユニゾンすることを怠れば電流が流れる装置を付けてもらいました」
アスカ「そんな………うぐうううう……」
ビリビリ
アスカ「いやアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
シンジ「うわああああああああああああああ」
リツコ「ちゃんと鍵で開けないと電流が流れちゃうから気を付けてね」
839 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 18:36:28.00 ID:D.XzGkAO [17/44]
シンジ「いただき………」
ビリビリ
アスカ「イヤアアアアアアアアアアアアアアアア」
シンジ「うわああああああああああああああああああああああああああ」
リツコ「それよりあの二人も……上手くやってるかしらね」
ぶらーん
ミサト「…………」
加持「……………」
マヤ「じゃあ宙返りしてください」
ミサト「い……いきなり出来るわけないでしょ!」
マヤ「いいから、宙返りしたいって願ってみてください」
ミサト「………宙返りしたい宙返りしたい」
くるりん
ミサト「………おっ」
加持「いやはや……すごいな……こりゃあ」
マヤ「実験用の品なんですが第2東映が開発した脳波を読み取り、自由に伸縮するなど高機能のワイヤーです」
マヤ「現在特許申請中で…」
ミサト「あんたんとこの会社…だんだん怖くなってきたわ」
840 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 18:44:13.19 ID:D.XzGkAO [18/44]
♪チャンチャチャーチャーチャーチャーチャー
シンジ「ほっ」チラッ
アスカ「よいしょ」チラッ
ユイ「お互いを意識するようになりましたねぇ」
ゲンドウ「うう…すまないな……シンジ………」ぎゅうう
綾波「いたいです」
リツコ「それより……例の件はどうなりました」
ゲンドウ「早くて1ヶ月後に可決の見通しだ」
リツコ「………」
ゲンドウ「すまないな。石川にはこちらも色々握られているんだ。」
リツコ「どうしましょうか」
ゲンドウ「可決されたら考えればよい。某協会が提唱する新児ポ法は阻止できた訳だしな。」
ユイ「まさか我々も槍玉にあげられるなんて……ね」
青葉「ネットでもこちらを支持する声が圧倒的多数です」
リツコ「あらいたの若葉くん」
青葉「青葉です」
リツコ「ネットの支持…ね」
リツコ「………………」
841 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 18:50:08.86 ID:D.XzGkAO [19/44]
チャン♪
シンジ・アスカ「ふう」
ジャン♪
『80点』
シンジ・アスカ「うん。伸びてきた(わ)」
ユイ「すごいわねー。まるで兄弟みたい」
シンジ・アスカ「その例えはどうかと……」
シンジ・アスカ「ミサト(さん)達はどうなの」
リツコ「ええ。上手くいってるみたいで…今日は一晩中やるらしいわ…」
シンジ「へぇ。そうなんですか。」
アスカ「やだっ////」
シンジ・アスカ「えっ」
ビリビリ
シンジ・アスカ「ギャアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」
リツコ「………あしたの撮影も大丈夫そうね」
842 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 18:57:27.87 ID:D.XzGkAO [20/44]
リツコ「それじゃあ明日頑張ってね」カチャッ
アスカ「あっ………」
シンジ「外れた」
リツコ「それじゃあ私達、食事にいってくるから」
マヤ「練習、頑張ってね」
―ネルフ体育館―
加持・ミサト(キックしたいキックしたい………)
加持・ミサト「ヤアアアアアアアアアアア!!!!!!!」
ズッゴオオオオ……
加持・ミサト「…………完璧だ(わ)」
加持「明日の撮影…バッチリだな」
ミサト「やっ、やっぱり夫婦だからかしら……」
加持「そうだな」ニコッ
ミサト「……………」ジッ
加持「なっ……なんだよミサト」ドサッ
ミサト「…………好き」チュッ
加持「ミサト…………」
加持「……………」ギュッ
アスカ「ミサトは?」
シンジ「仕事。今夜は徹夜だって、さっき電話が。」
アスカ「やっぱり………」
シンジ「しっかしみんな……遅いなぁ」
アスカ「…………」
アスカ「…………」ニヤリ
843 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 19:01:50.08 ID:D.XzGkAO [21/44]
アスカ「じゃあ、今夜は二人っきり、ってわけね。」
シンジ「えっ」
ガラッ
アスカ「これは決して崩れる事のないジェリコの壁!」
シンジ「はぁ…」
アスカ「この壁をちょっとでも越えたら死刑よ!子供は夜更かししないで寝なさい!」
シンジ「でも……」
アスカ「でもじゃない!」
アスカ「………どうして日本人は床の上で寝られるのかしら、信じらんないわ。」
844 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 19:06:11.50 ID:D.XzGkAO [22/44]
―深夜―
シンジ「……………」
アスカ(………まだ壁、越えてこないわ)
アスカ(早くしないと帰ってきちゃうじゃない)
アスカ(こうなったら……)
ガラッ
シンジ「……………」
アスカ「……………」スタスタスタ
ガチャ
ジャー
アスカ「……………」スタスタスタ
シンジ「……………」
アスカ「……………」バタン
シンジ「!?」
アスカ(ふふっ……隣に寝とけば……)
アスカ(ちゅ……チューの一つや二つ……)
シンジ「………ねてるの?」
アスカ(お………起きてるのばれた!?)
アスカ(ね……寝言でごまかせば………)
アスカ「んっ…」
アスカ「ママ…ママ……」
アスカ(って何て寝言なのよ………)
シンジ「…自分だって子供の癖に…」
アスカ(うっ………)
845 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 19:09:55.49 ID:D.XzGkAO [23/44]
アスカ「……………」
シンジ「…………」ジッ
アスカ「…………」チラッ
シンジ「……………」ジーッ
アスカ(や、やだマジで!?)
アスカ(し、シンジの顔が……)
シンジ「……………ん」
アスカ(どうしよう、どうしよう)
アスカ(い…いいわ。寝たふりしといてあげるから存分に熱いキッスを………)
パッ
シンジ「!?」
マヤ「はいカットー♪」
シンジ・アスカ「ええっ!?」
851 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:06:16.81 ID:D.XzGkAO [24/44]
リツコ「二人っきりにしておいたらどうなるか……覗いてたのよ」ニヤニヤ
マヤ「バッチリ撮れてます♪」
ユイ「ふふっ。シンジも男の子なのね~」
ナオコ「可愛いわぁ~」
シンジ「ぇ…ぁ……」
ゲンドウ「んむーむーむー」シバリッ
ゲンドウ「めむむー!(はなせー)」ジタバタ
綾波「……………」
アスカ「…………」ニヤッ
綾波「……………」ムッ
―ネルフ体育館―
ミサト「ん………」
ミサト「あのまま寝ちゃった……」
加持「…………」ZZZ
ミサト「片付けて服着ないと…リツコにまた弱味を……」
グチャッ
ミサト「もう…リョウジったら……だらしないんだから…」
ミサト「畳んで……」
ピラッ
ミサト「ん………?」
ハッ
ミサト「これは………!!!!!!!」
857 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:34:12.44 ID:D.XzGkAO [25/44]
―朝・ネルフ体育館―
マナ「みっなさぁ~んおはようございまぁす♪」
マヤ「今日は使徒戦とゲームのシーンをダブルで撮りたいと思います」
アスカ「はーい」
シンジ「…………」
アスカ「もう、シャッキリしなさいよシャッキリっ」
シンジ「ははっ……」
ユイ「なんだか夫婦みたいね」
ナオコ「そうですねぇ」
シンジ「や…やめてよぉ!」
アスカ「………ふふっ♪」
綾波「………ムッ」
マナ「あれー?リツコさんは?」
マヤ「ああ、センパイならなんかMAGIのメンテナンスだって言ってましたよ」
マナ「ふうん………」
858 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:43:23.59 ID:D.XzGkAO [26/44]
マヤ「四人とも、支度は出来ましたか?」
イスラフェル乙(ゲンドウ)「……ああ」
イスラフェル甲(冬月)「とりあえずこの装甲の薄さはなんとかならんのかね……」
マヤ「仕方ありませんよ。経費削減です。」
イスラフェル甲(冬月)「前々から思っていたが金の削りどころがおかしくないか」
マヤ「エヴァのお二人?」
初号機(加持)「ああ。出来たよ」
弐号機(ミサト)「そうね加持くん」
初号機(加持)「何だよ昔みたいに呼んだりして…よそよそしいな」
弐号機(ミサト)「そーんなことないわよ♪」ニコッ
マヤ「それじゃあ配置お願いしますー!」
マヤ「二人はアフレコよろしくね」
シンジ・アスカ「はい!」
綾波「…………」
859 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:47:45.03 ID:D.XzGkAO [27/44]
マヤ「スタート!」
カチン!
ミサト「音楽スタートと同時に、A.T.フィールドを展開。後は作戦通りに。」
ミサト「2人とも、いいわね?」
シンジ・アスカ「了解!」
シゲル「目標は、山間部に侵入。」
アスカ「いいわね、最初からフル稼動、最大戦速で行くわよ!」
シンジ「分かってるよ。62秒でケリをつける。」
青葉「目標、ゼロ地点に到達します!」
イスラフェル乙(ゲンドウ)「…………」スタスタスタ
イスラフェル甲(冬月)「………………」スタスタスタ
ミサト「発進!」
860 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:53:16.37 ID:D.XzGkAO [28/44]
マヤ「ミュージックスタート!」
日向(いくぞ!)
青葉(おうっ!)
♪チャンチャチャーチャーチャーチャーチャー
初号機(加持)・弐号機(ミサト)「………………」シュバッ
マヤ「お二人とも、都合上イスラフェルの装甲薄いんで手加減してくださいねー」
イスラフェル乙(ゲンドウ)「くるぞ冬月」
イスラフェル甲(冬月)「いままでは歪みあってきたが味方同士……は初めてだな」
イスラフェル乙(ゲンドウ)「ふっ」
マヤ「お二人とも、ワイヤーが上がったら融合の忘れないで下さいね!」
イスラフェル乙(ゲンドウ)「お前と融合……なんて」
イスラフェル甲(冬月)「気色悪い限りだな」
イスラフェル乙(ゲンドウ)・甲(冬月)「奇遇だな」
マヤ「来ます!」
861 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:02:40.96 ID:D.XzGkAO [29/44]
チャン♪チャン♪
初号機(加持)「なあミサト」バシッ
イスラフェル乙(ゲンドウ)「ぐはっ」
弐号機(ミサト)「なに加持くん」バシッ
イスラフェル甲(冬月)「ぐはっ」
イスラフェル乙(ゲンドウ)「…………」バシッ
初号機(加持)「なんかやっぱりおかしいぞ」クルッ
イスラフェル甲(冬月)「…………」バシッ
弐号機(ミサト)「…………自分の胸に聞いてみたら」クルッ
♪チャンチャチャーチャーチャーチャーチャー
アスカ「なんかすごいわね」
シンジ「うん………」
マナ「…………ふむふむ」メモメモ
マヤ「何やってるの霧島さん」
マナ「いやっ……あはは~」
863 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:22:17.17 ID:D.XzGkAO [30/44]
初号機(加持)「自分に?」ババババババババババ
イスラフェル乙(ゲンドウ)「アワワワワワワワワワ」ズキュッズキュッ
弐号機(ミサト)「……じゃあ聞くけど」バババババババババババ
イスラフェル甲(冬月)「アワワワワワワワワワ」ズキュッズキュッ
初号機(加持)「なんだ」クルッ
弐号機(ミサト)「…………」クルッ
マヤ「イスラフェルは融合!エヴァは飛び上がってください!」
青葉(日向!スイッチオンだ!)
日向(任せとけ!)カチッ
イスラフェル乙「冬月!」
イスラフェル甲「ああ!」
ガシッ!
イスラフェル(ゲンドウ・冬月)「………さあ、遠慮なく来るが良い!」
初号機(加持)「?」ヒュン
弐号機(ミサト)「昨日、名刺を拾ったんだけどね」ヒュン
弐号機(ミサト)「…………ヒトミって誰?」
初号機(加持)「えっ」
マヤ「攻撃してください!」
初号機(加持)「……………」
弐号機(ミサト)「たああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
アスカ「な……なんかミサト、マジっぽくない!?」
アスカ「殺気が半端ないわよ!」
綾波「止めないと………」
マヤ「で……でもセンパイに怒られたくないし……」
シンジ「とうさあああああああああああん!!!!!!!!!」
イスラフェル(冬月)「………まずいな」
イスラフェル(ゲンドウ)「ああ」
ズッゴオオオオ!!!!!!!!!!!!!
867 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:40:15.26 ID:D.XzGkAO [31/44]
初号機(加持)「う…………」
弐号機(ミサト)「…………」
マナ「あっちゃー」
アスカ「最後の最後で……」
マヤ「え………エヴァ両機確認しました」
リツコ「無様ね」
マヤ「せ……センパイ、帰って来てたんですか?」
リツコ「イスラフェルの二人は?」
マヤ「意識が無いようで救護に…」
リツコ「また治療費がかかるわね」
弐号機(ミサト)「…………」ヌギヌギ
ミサト「ねえ、加持君。新性器エロエロ下痢音ってなにかしら?」
加持「ばっ……そんなデカイ声で……!」
ミサト「ねえ、おっぱいコース本番120分ヌキヌキ大満足オプションのヒトミちゃんってダレカシラー」
マヤ「不潔………」ギロッ
リツコ「ヌキ…ヌ………////」
870 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:52:04.08 ID:D.XzGkAO [32/44]
―ミサト宅―
ミサト「…………」
ガチャ
ミサト「あれ、開いてる?」
加持「ちゃんと閉めてきたつもりなんだがなぁ」
ミサト「話しかけないで…………」フンッ
マヤ「………不潔です」ギロッ
ユイ「ふふふっ」
ナオコ「しっかし酷い名前の風俗店よねぇ~エロエロ下痢音って(笑)」
加持「………いや、冬月先生に」
ミサト「浮気を他人のせいにするなんて最低ね」
マヤ「……最低です」ギロッ
加持「どうしてこうなった」
マナ「お話し中のところ申し訳ないんですが私……夕方から会議があるので」
リツコ「じゃ、早速着替えて頂戴」
アスカ「またあれ着るの?」
シンジ「………仕方ないよ」
アスカ「うぅ………」
871 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 22:13:15.30 ID:D.XzGkAO [33/44]
マナ「とりあえず、100点を出していただかなければ、こちらとしてもアピールにならないといいますか」
リツコ「わかっていますわ」
マナ「……ならいいんですけど」
アスカ「ちょ…ちょっとシンジ、見ないでよ」ヌギヌギ
シンジ「み……見てないよ!」
アスカ「昨日私にキスしようとしたのに?」
シンジ「なっ……あれは…」
アスカ「こっち向くなエッチ」
シンジ「ご……ごめん」
アスカ「シンジも………」ヌギヌギ
シンジ「えっ?」
アスカ「加持さんみたいなこと……考えたりするの?」
シンジ「なっ……////」
くるっ
アスカ「…………私とキスした後、どうする気だったの?」
シンジ「い……え……別に…………」
アスカ「別に?」
シンジ「いや………」ゴクリ
アスカ「何なのよ」
ガラッ
シンジ・アスカ「!?」
綾波「………時間よ」
シンジ「あ……綾波かぁ、ビックリさせないでよ」
アスカ「…………」チッ
綾波「調子に乗らないで」ボソッ
アスカ「……………」ムッ
873 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 22:19:31.10 ID:D.XzGkAO [34/44]
リツコ「時間がないから一発で決めるように」
アスカ・シンジ「はいっ!」
マヤ「それじゃあスタート!」
アスカ「行くわよ、シンジ」
シンジ「うん!」
♪チャンチャチャーチャーチャーチャーチャー
アスカ・シンジ「はっ」スタッ
アスカ・シンジ「ほっ」シャン
マヤ「良い感じです!」
ミサト「す……凄い進歩じゃない」
リツコ「ビリビリ君のお陰ね」
ミサト「…………時々あんたが怖くなる時があるわよ」
リツコ「リョウちゃんと一緒に……どう?」
ミサト「遠慮しとくわ」
アスカ・シンジ「右!左!右斜め!」バッ
シンジ(すごいや……アスカ!)スタッ
アスカ(ふん。私だってやれば出来るのよ。)スタッ
綾波「…………いけるわ」
874 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 22:25:04.14 ID:D.XzGkAO [35/44]
ミサト「二人ともラストスパートよ!」ニギッ
加持「頑張れ!」ニギッ
ミサト・加持「あっ………」
ミサト「…………」パッ
リツコ「素直じゃないんだから」
♪チャンチャチャーチャーチャーチャーチャー
アスカ「決めるわよ!」クルクル
シンジ「わかってる!」クルクル
ジャン♪
アスカ・シンジ「…………」スタッ
ナオコ「あら………」
マヤ「すごい…………」
ミサト「ピッタリ……ね」
マヤ「て、点数出ます!」
ミサト「………」ゴクリ
加持「………」ゴクリ
マヤ「………」ゴクリ
ナオコ「………」ゴクリ
ユイ「………」ニコニコ
綾波「………」
リツコ「………」ニヤッ
マナ「………」
アスカ・シンジ「…………」ゴクリ
875 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 22:29:16.20 ID:D.XzGkAO [36/44]
ジャン♪
『100点』
マヤ「ひゃ……ひゃくてんです」
アスカ「やった……やったわよシンジ!」ピョン
シンジ「う……うん!」
ミサト「キャア!やったわ!」ギュッ
加持「あ………ああ。」ギュッ
ミサト「あっ………///」
加持「………すまなかった」
ミサト「ううん…ご無沙汰だったしね…」
ミサト「愛人作られるよりはいいわ」ニコッ
加持「じゃあ、来週も……」
バチン
ミサト「調子に乗るな。」
マヤ「やりましたねセンパイ!」
リツコ「まあね」
マナ「……………」
876 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 22:36:16.32 ID:D.XzGkAO [37/44]
ワーワーキャーキャー
マナ「じゃあ、これから会議がありますので失礼します」ニコッ
ユイ「え、ええ。」
ガチャ
マヤ「センパイ!私達もやりましょうよー」
リツコ「えっ……」
マヤ「スイッチオン♪」
♪チャンチャチャーチャーチャーチャーチャー
リツコ「…………」スタッ
マヤ「……ほっ……あれっ」ヘナッヘナッ
リツコ「…………」スタッ
マヤ「よいしょ………」ヘナッヘナッ
チャン♪
マヤ「あ、点数出ますよ」
ジャン!
『87点』
マヤ「わっ!意外な高得点ですね♪」
シンジ「わあ!最初なのにすごいや!」
アスカ「上手くなったんじゃない?」
ワーワーキャーキャー
ナオコ「………!」
ナオコ「…………」タッ
ガチャ
リツコ「………母さん?」
878 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 22:48:22.95 ID:D.XzGkAO [38/44]
ナオコ「………待って!」
マナ「あら、リツコさんのお母様」
ナオコ「………良かったの?」
マナ「何が、ですか?」
ナオコ「………リツコのこと、見抜いてたんでしょ」
マナ「さあ……」
ナオコ「ちょっとゲームの中を見たらね……点数が10点、加算されるように設定が改変されてたのよ」
ナオコ「全く…あの子がしそうなことだわ」
マナ「ああーだから使徒戦の時に居なかったんだぁー」
ナオコ「………良いの?」
マナ「うちのゲームシステムは店舗にて改変されることを防止するために色々工夫してるんですけどね」
マナ「………まだまだ改善の余地があることがわかりました♪」ニコッ
マナ「それに100点だって、きちんと表示されてるなら何も問題ありません」
マナ「上の人間も……なにか理由をつけて減額を狙いたかっただけなんだろうけど……」
マナ「私、そう言うの好きじゃないからいいんですよ」
ナオコ「どこも不景気だから…ね。」
マナ「それに二人が90点以上とることを…リツコさんは信じてたんでしょ」
マナ「90点だって難しいですよ、相当。」ニコッ
ナオコ「…………」
マナ「わざわざありがとうございました。じゃ、仕事があるんで……」スタスタスタ
881 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 22:57:38.99 ID:D.XzGkAO [39/44]
ナオコ「………」
ナオコ「帰って叱んなきゃね」
プルルルルルルル
???「やあ、君か」
マナ「どうも。ゼガの霧島です。」
???「どうだ、目的は達成出来たか」
マナ「ええ。計画通りネルフ内に侵入成功。MAGIとの接触も成功しました。」
???「で、パスワードは」
マナ「赤木リツコ博士のMAGI接続のPCがゲームに仕掛けたウイルスに上手く掛かってくれました。」
マナ「いまからお送りします」
???「ゲーム内のウイルスは?」
マナ「感染確認と同時に消去ゼガ側に発覚することはありません。」
???「よくやった。しかし…パスワードの桁がアホみたいに多いな……」
マナ「そうですね。解除まで10日前後掛かるかもしれませんね」
???「石川の方も上手くいっている。……君には良い席を用意して待っておこう」
マナ「ありがとうございます♪」
882 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 22:58:58.23 ID:D.XzGkAO [40/44]
>>880
野球拳までお待ちになって
886 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 23:25:53.86 ID:D.XzGkAO [41/44]
アスカ「…………」ふう
シンジ「大変な大仕事……だったね」
アスカ「あとでリツコにビフテキでも奢って貰わなきゃ割に合わないわ」
シンジ「あれ……そう言えば母さんは?」
ミーンミンミンミーンミーンミンミンミーンミーンミンミンミーン
―病院―
ゲンドウ「冬月…起きたか」
冬月「……………」
ミーンミンミンミーンミーンミンミンミーン
ピッピッピッピッ……
ゲンドウ「……死んではいないようだな」
冬月「…………」
ガラッ
ゲンドウ「ああ……食事なら……」
ユイ「………あなた」
ゲンドウ「…………ユイ」
887 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 23:32:59.18 ID:D.XzGkAO [42/44]
ゲンドウ「シンジは上手くいったか」
冬月「……………」
ユイ「ええ。先ほどスポンサーさんから電話がありましたよ」
ユイ「予定通り支援させて貰いますって」
ゲンドウ「………そうか」
ゲンドウ「後で誉めてやらんとな」
ユイ「……………」
ミーンミンミンミーンミーンミンミンミーン
ユイ「……………」ギュッ
ゲンドウ「!?」
ゲンドウ「えっえっ……」ドキドキ
ユイ「いつもお疲れさま」ニコッ
ゲンドウ「あ………ああ」
ユイ「何て言うか……使徒と戦ってた時より今は、格好よくみえる」チュッ
ゲンドウ「………なっ、病院だぞ」
ユイ「ふふふっ。じゃ、また明日ね」
ゲンドウ「……………」
ミーンミンミンミーンミーンミンミンミーンミーンミンミンミーン
冬月「……………」
冬月「…………今日は勘弁してやるさ、六分儀」ボソッ
889 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 23:52:28.18 ID:D.XzGkAO [43/44]
,. -‐ ''"  ̄  ̄`ー-、
__/‐,:-'"´ 、 ',
/ ,:=、 ';ヘ ', , !
. / / ./≧_l,ヘ , , i ! , ! |
i. ' l ! i. |l∧!__,イ__,'/ ! __ '、
! 、 |=、 レl7ラi,Z_ iノ/リ'´i } \
V゙ヽヾrf'p! '-'゙. l/ノ/ 、 、ヽ
` ゙リ /∧! l ヽ`
,!ヽ、 __, / V:| .ハ:Nヽlヽ|
レV \¨ / |/;リ` _フ、
ヽ/ヽ -.イ ヽソ リ
/ ./ .>-──--`、
///> '´ _ _ ___ __ l
//.//_´,,==--_---_\i
/ .i,/ '"_ __..- './´/. \}
|::/丶,'"´ ヽ.// .|〉
|/lヽ/ :} /
//|::::| i : .:::} /
/::::/{::::|: i : : \く / }
|:::イ |ヽ|: : : : :i .{`ー-,,____,,/
|::/ i::::ヽ : : : :i .{゙==__==}
|/ 〉::::| 、i i `Tー,,_,,,--}、
次回予告よ。
膨らむ期待
膨らむ股間
膨らむ………
さぁーて次回も見てくれなきゃ
………嘘つき
936 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:04:28.47 ID:9VcztgAO [4/36]
―第拾話、撮影開始―
アナウンサー『現在放映中の特撮ドラマ新世紀エヴァンゲリオンが大変なブームを巻き起こしています』
アナウンサー『現場の山岸さーん』
山岸「はい。」
山岸「こちらでは新世紀エヴァンゲリオンの撮影が行われているんですが……大変な騒ぎです」
ギャラリー「キャアアアア!加持くんよおおおおお」ワーワー
ギャラリー「何、加持リョウジチョーイケメンじゃん!」
加持「やあ」ニコッ
ギャラリー「キャアアアア!!!!!マジかっけえええええ!!!!!」キャッキャ
938 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:09:24.77 ID:9VcztgAO [5/36]
山岸「このように…すごい騒ぎになってます。」
山岸「ギャラリーの一人にお話を聞いてみましょう」
お前ら「きょ、きょ、きょ、きょ、今日は…」
お前ら「あ、あ、あ、アスカたんを見にきますた!……フヒッ咬んじゃった」
加持「すんごい人だかりだなぁ」
アスカ「加持さんがミサトと結婚してるなんて知ったらあの人たちはどうなっちゃうのかしらね」
加持「アスカのファンだってそうさ」
アスカ「な!か、か、加持さん!!!!」
加持「あははアスカはからかい甲斐があるなぁ~」
アスカ「………ムッ」
939 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:12:34.04 ID:9VcztgAO [6/36]
リツコ「全く…デパートの中まで入ってこられちゃ…撮影になんないわね……」プハー
加持「禁煙だよ…リッちゃん」
マヤ「でももう納期迫っちゃってるんですから…」
リツコ「仕方ない…か」
マヤ「それじゃあスタート!」
加持「何だ…ここ、水着コーナーじゃないか…」
アスカ「ねぇねぇ、これなんかどう?」クイッ
加持「いやはや、中学生にはちと早すぎるんじゃないかな?」
アスカ「加持さんおっくれてるぅ~。今時こんくらい、あったりまえよぉ。」
マヤ「はいカット」
アスカ「ふう……」
お前ら「アスカアアアアアアアア!!!!!!!!」
940 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:14:01.85 ID:9VcztgAO [7/36]
アスカ「………はいはい」ニコリッ♪
お前ら「ウオオオオォオオオォォオオ!!!!!!!」ガタン
リツコ(なによ……アスカアスカって………)
お前ら「リツコォオオオォォオオ!!!!!!!」
リツコ「!」
お前ら「リッちゃアアアアアアアアアアアアアアアアん!!!!!!!」
リツコ(し、し…仕方ないわね)
リツコ「は~い♪」ニコリッ
お前ら「アスカたんが見えない!邪魔アアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」
リツコ「…………」
941 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:15:45.31 ID:9VcztgAO [8/36]
―ネルフ―
アスカ「はあ………」
シンジ「お疲れさま」
アスカ「ありがと。お腹いたいわ………」
シンジ「便秘?」
ガスッ
シンジ「んひっ!?」
アスカ「皆さんお馴染み女の子の日二日目よ」
シンジ「ひゃ……そうなんら……」(あ、そうなんだ)
アスカ「あーなんかイライラしてきたわ」イライラ
シンジ「怖いよアスカぁ…」
943 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:24:34.32 ID:9VcztgAO [9/36]
綾波「そう言えば…どこまですすんだの?」
青葉「ああ…先週の第八話が放送されましたが大好評でしたよ」
日向「アスカも初登場ながら人気ランキング二位に食い込んでます」
アスカ「………一位は誰なのよ」
リツコ「レイよ」
綾波「ふっ………」ニヤッ
アスカ「キシャー!」
綾波「で、第七話は?」
青葉「え……ああ………」
青葉「それが……」
マヤ「ネット上の評判が……芳しくないといいますか…思わしくないといいますか……」
リツコ「誰得」
綾波「えっ」
リツコ「コールされまくりだったらしいわよ」ニヤッ
ミサト「リツコ!もうちょい言い方が……」
綾波「そう…ですか」
リツコ「株価も下がれば夕飯がおいしくいただけるんだけど」
ミサト「いじわる婆さんね」
リツコ「婆さんは余計よ」
944 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:27:33.14 ID:9VcztgAO [10/36]
加持「それより…台本がまだ上がってこないんだがどうしたんだいリッちゃん」
リツコ「まるで筆が進まないのよ」
リツコ「アアアアアアアア!」ガバッ
ミサト「あんた、もう納期は迫ってるんでしょ」
青葉「納期……というよりはデッドラインでしょうか」
ミサト「デッドライン?」
加持「随分おどろおどろしい響きだなぁ…」
青葉「これが予定表です」
ミサト「只今第八話まで終了…。」
日向「今日は月曜日ですよね。第九話の放映スケジュールは……」
加持「こ……今週の水曜日!?」
945 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:29:00.34 ID:9VcztgAO [11/36]
ミサト「リツコあんたどういうつもりなのよ!」グワッ
リツコ「だ……だって……先週の撮影の練習で3日くらい使っちゃって……」
ミサト「それはいいとして脚本よ!書き溜めとかしてないの!?」
リツコ「……………」
ミサト「あんたね………」
ミサト「って…あれ、そんなこといいながら結構進んでんじゃない」
リツコ「あ?えっ!あれ!こ……これは……」ガサガサ
ミサト「なによ見せてみなさいよ」
リツコ「あっえっ…こ…これは……」
946 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:30:09.23 ID:9VcztgAO [12/36]
ミサト「どれどれ……」
ミサト「レイが美しい身体をシンジにいやらしくも艶やかに…見せつける。」
ミサト「と、シンジは思わず勃起を……」
加持「こ……これは……」
リツコ「あ……アハハハハハハハハ」
ミサト「なんで台本書かないでエロ小説なんかを書いてんのよ!!」
リツコ「売れるかなーって」
ミサト「………その前に捕まるわよ」
947 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:31:15.95 ID:9VcztgAO [13/36]
ミサト「おら!書けッ!」バチン!
リツコ「………うう」
マヤ「セーンパイ!」
リツコ「……なによマヤ。いまあなたと遊んでる場合じゃないの」
マヤ「そんな意地悪言わないで下さいよー」
マヤ「プラグスーツに凄い機能を付けたんです!!!!!」
加持「ほお……」
リツコ「どんな機能か見せて頂戴」
マヤ「了解です♪」
マヤ「スイッチ、オン!」
ポチッ
948 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:33:41.96 ID:9VcztgAO [14/36]
……………ムク
………ムクムク
ミサト「?」
ムクムクムク
ムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムク
アスカ「な……なによ……コレ」
シンジ「プラグスーツが膨らんでる?」
マヤ「はい。」
綾波「………で?」
マヤ「え?」
綾波「どうなるの?」
マヤ「どうにもならない」
綾波「……そう」
マヤ「はい」
949 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:35:22.78 ID:9VcztgAO [15/36]
ミサト「……………」ギロッ
マヤ「ひいっ」
ミサト「このくそ金も時間もない時に何をやってんのよ!」
マヤ「いや、これには耐熱機能もついてて……弐号機(着ぐるみ)にもお揃いの機能を……」
ミサト「弐号機にまで………」
ユイ「忙しいせいか……なんだか皆ピリピリしてるわね」
ナオコ「ええ。なんだか最近特に。」
ユイ「それに引き替え……この人は……」
ゲンドウ「…………」ジーッ
冬月「碇、さっきからずっと鏡を睨み付けとるようだが……どうした?」
ゲンドウ「………笑顔の練習だ」
冬月「そ…そうか」
ゲンドウ「ああ」
ナオコ「ふふっ」
ユイ「………はぁ。」
950 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:37:29.86 ID:9VcztgAO [16/36]
ゲンドウ「しかし、職場が険悪な雰囲気だと言うのは由々しき事態だな」
冬月「それもそうだな…何だかんだで皆疲れているんだろうな」
ゲンドウ「………そうだ」
冬月「どうした碇」
ゲンドウ「温泉、行こう」
冬月「………現実逃避か」
ゲンドウ「違う。ネルフのメンバーで温泉へ慰安にいこうと言っているのだ。」
ゲンドウ「慰安旅行もまだだったからな」
冬月「しかし、締め切りも近い上に借金の返済で…予算もそんなにないぞ」
ゲンドウ「構わんよ。予算なら私のポケットマネーから出す」
ゲンドウ「撮影も温泉ですればよかろう。ルネッサンス辺りならプールもついている。」
ゲンドウ「はたまたプリンセス天功がプロデュースした家族で楽しめる浮翌遊風呂も……」
冬月「……家族サービスが目的なら他でやってくれ」
(※注・箱根ルネッサンスは実在する箱根ユ○ッサンとはなんら関係はありません)
951 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:41:33.61 ID:9VcztgAO [17/36]
―二日後―
シンジ「わあ!温泉だ!」
綾波「温泉ね」
アスカ「…………温泉か」チッ
ミサト「で、脚本は書けたの」
リツコ「まあね。軽く二日程徹夜したけど。」
加持「クマがひどいなこりゃ……」
ミサト「ふうん。で、どんな内容なの」
リツコ「マグマ」
ミサト「は?」
リツコ「熱膨張」
加持「?」
リツコ「何気なく書いたエロ小説も役に立つもんね。フヒッ」
ミサト「なんか…大丈夫リツコ」
リツコ「それに今回わかったことがあるのよ」
リツコ「〆切を守ってばかりじゃだめよ。攻めなきゃ。」
ミサト「……だからなんなのよ」
952 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:45:32.32 ID:9VcztgAO [18/36]
加持「それよりマヤちゃんは?」
リツコ「後から来るそうよ。なんか……もの凄い使徒を作るんだって張り切ってたわ」
ミサト「その発言だけ取ると……マヤちゃんはもはや神様ね」
―箱根ルネッサンス―
支配人「御皆さん今日はようこそ御おいでにおなりましたね」
支配人「私支配人の本田と申します」
ゲンドウ「すまないな。急に撮影に使わせて欲しいと頼んでしまって……」
アスカ「今時蝶ネクタイってどうなのよ。セカンドインパクト前じゃあるまいし…」ボソッ
綾波「全くマッチしてないハッピもセカンドインパクト度、高いわよ」ボソッ
シンジ「聞こえるよ…二人とも」
953 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:47:13.74 ID:9VcztgAO [19/36]
支配人「いえいえ。私、メカ系の絵を描くのが趣味でしてね。」
支配人「御エヴァンゲリオン様、御最高です。」
支配人「御ネルフ様の御一行様のお為でしたらお貸しきりくらい……と申したいところなのですが…」
ゲンドウ「が?」
支配人「もう一件……お大事なお取引先のご宴会が入ってしまいまして」
ゲンドウ「構わん。むしろ世話を掛けるのはこちらのほうだ。」
支配人「いや、御司令殿にそう御おっしゃってお頂けますと……」
支配人「ではでは、とりあえずお荷物をお部屋の方へお運びいたします。」
アスカ「なんだか凄く丁寧な人ね」
シンジ「あれは丁寧っていうか……」
954 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:59:55.20 ID:9VcztgAO [20/36]
アスカ「わあああ!」
アスカ「素敵な眺め!オーシャンビューねー」キャッキャ
綾波「…………」
シンジ「…………」
アスカ「………そんな顔しないでよ」
アスカ「あー!もう周り中、山山山なのは分かりきってんのよ!ウキー!」
ミサト「ま、ホント三人には可哀想なことしちゃったわね」
加持「こんなときに修学旅行……とはなぁ」
シンジ「修学旅行に行けなくて悔しがるシーン撮るの…なんだかアレだったよね」
アスカ「リツコってホント鬼よね」
リツコ「芸術に犠牲はつきものよ」
ミサト「逃げ口上になると思うなよ」
956 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 12:06:29.82 ID:9VcztgAO [21/36]
アスカ「スカイダイビングしたかったわ……」シュン
綾波「お魚さんと触れ合いたかったわ……」シュン
リツコ「………」
リツコ「よろしい。私がなんとかしましょう」
アスカ「……なんとかなるの」
リツコ「ええ。この私に任せておきなさい」ニヤッ
綾波「………」
958 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 12:20:11.40 ID:9VcztgAO [22/36]
アスカ「………」フワフワ
シンジ「わ…わぁい……」フワフワ
リツコ「どう?」
アスカ「どうって……」
バシャッ!
アスカ「そりゃなんか浮かんでるわよ!」
アスカ「目をつむれば空を飛んでる気がしなくもないわよ!」
綾波「私はしないけど」
アスカ「でもなんなのよ?これは?お風呂よね?スカイダイビングじゃないわよね?ね?」
リツコ「浮翌遊風呂~」([たぬき]風に)
リツコ「かのプリンセス天功がプロデュースしたのよ。すごいでしょ」
アスカ「……………」
ツンツンツンツンツンツンツンツン
綾波「赤木博士……これは?」
ツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツン
リツコ「ドクターフィッシュよ」
リツコ「存分にお魚さんとの触れ合いを楽しんで頂戴」
綾波「…………」
ツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツン
959 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 12:33:00.04 ID:9VcztgAO [23/36]
アスカ「いいわけないでしょおおおお!?」
綾波「ないわ」
リツコ「えー……ダメ?」
アスカ「ダメに決まってんじゃない」
リツコ「でもスカイダイビングなんて………」
アスカ「この際スクーバダイビングでもいいわよ」
綾波「お魚さん………」
リツコ「そうね………」
ミサト「せめて…なんとかしてあげなさいよ」
リツコ「そういえば今後の撮影なんだけど…」
リツコ「スキューバダイビングと言えなくもないし」
リツコ「……お魚さんと触れあえなくもないわ」
アスカ「……マジ?」
リツコ「マジよ」
リツコ「でも……碇司令と副司令にやって貰う予定だったのだけれど」
アスカ「やる!やるわ!」
綾波「………やります」
アスカ「…………」
綾波「…………」
960 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 12:35:20.88 ID:9VcztgAO [24/36]
とりあえず一旦ここまでにしたいと思います。
ちょっと早いですがスレ立て。
夜には戻れると思います。
961 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 12:52:27.18 ID:9VcztgAO [25/36]
次スレです
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1269057083/
968 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 21:38:58.49 ID:9VcztgAO [26/36]
―プール―
加持「じゃあスタートだ!」
カチン!
シンジ「それって、日本語の設問が読めなかった、って事?」
アスカ「そ。まだ漢字全部覚えてないのよね、向こうの大学じゃ、習ってなかったし。」
シンジ「大学?」
アスカ「あ、去年卒業したの。でぇ、こっちのこれはなんて書いてあるの?」
シンジ「あ、熱膨張に関する問題だよ。」
アスカ「熱膨張?とどのつまり、ものってのはあたためれば膨らんで大きくなるし冷やせば縮んで小さくなる、って事じゃない。」
アスカ「あたしの場合、胸だけ暖めれば、少しはおっ……おっぱ……」
アスカ「///」
加持「カット!」
リツコ「……これで八回目よアスカ」
アスカ「だっ!だってお……おっぱいなんて恥ずかしいセリフ……」
リツコ「[禁則事項です]晒しといていまさら純情ぶってんじゃないわよ」
アスカ「あ!あれは…事故みたいなもんで……」
リツコ「ご覧なさいレイを」
アスカ「?」
綾波「おっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱい」
シンジ「綾波………」
969 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 21:43:34.29 ID:9VcztgAO [27/36]
アスカ「シンジ、みてみて!」
アスカ「バックロールエントリー!」
ザブン
加持「はいカット。お疲れさん。」
加持「テイク12、か…乙女心は複雑だな」
リツコ「全く、アスカって見た目によらずどんくさいのよね」
ミサト「っていうか今気がついたんだけどさぁ」
ミサト「このプールネルフのにそっくりよね」
支配人「左様でございます」ヌッ
シンジ「わっ!」
支配人「こちらの御プールはですね、御ネルフ様の御プールの御作りを参考にさせていただいてまして。」
アスカ「……なんか旅行だってのにテンション下がるわね」
970 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 21:51:21.47 ID:9VcztgAO [28/36]
リツコ「じゃあプールサイドの撮影も終わった事だし」
リツコ「はじめるわよ」ニヤッ
ミサト「またあんた何を企んでるのよ」
リツコ「ドキッ!女だらけの真夏の美少女水泳大会~」
アスカ「ハアアアアアア?」
リツコ「人が二人以上集まれば社会が生まれる」
リツコ「そして……争いも生まれる。自然の摂理ね」
アスカ「で、なんで私達がそんな下らないことやんなきゃなんないのよ」
リツコ「マヤがこっちに来るまでまだ時間が掛かりそうだからその内にどっちが潜るか決めようと思って」
アスカ「今回改造したのは弐号機なんでしょ。だったら私が……」
リツコ「プラグ内は別撮りだし中のひとは視聴者には分からなくてよ」
アスカ「む………」
971 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 21:58:39.71 ID:9VcztgAO [29/36]
アスカ「もう……仕方ないわね」
アスカ「負けないわよ!」
綾波「ええ。」
加持「しかしリッちゃん、なんだってこんなことを…」
リツコ「特典映像用よ」
加持「DVD、発売決まったのか」
リツコ「モチのロンロンよ。」
リツコ「下らない映像撮りまくって」
リツコ「とりあえず単品、ボックス、完全版ボックス、リマスター版ボックスに分割して付けるつもりよ」
加持「いやはや…商魂逞しいと言うかなんと言うか」
974 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 22:10:43.56 ID:9VcztgAO [30/36]
リツコ「ミサトー!支度できたあ?」
ミサト「………なんだってこんなカッコを…」
ワァオ!
シンジ「ビ」
冬月「キ」
加持「ニ」
ゲンドウ「………だと」
ミサト「ん……もぉ」プルン
一同「おおー」
リツコ「………チッ」
リツコ「それじゃあルールを説明するわ。」
リツコ「まずミサトをプールに投入します。」
ミサト「あ…あたし!?」
リツコ「逃げ回るミサトの水着(上)を先に取った方が勝ち」
リツコ「無駄なその身体を少しは役立てなさい」
ミサト「待ちなさいよ。あんたねあたしがカナヅチなのを……」
リツコ「はい、スタート」ピーッ
綾波「………」キッ
アスカ「………」キッ
バッチャーン!
ミサト「えっえっえっ」
976 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 22:15:32.24 ID:9VcztgAO [31/36]
ミサト「ちょ、ちょっと待って!待ってよ!」
綾波「…………」グワッ
バシャッ!バシャッ!
アスカ「………」グワッ
バシャッ!バシャッ!バシャッ!
シンジ「バタフライ……」ゴクリ
加持「二人ともやるなぁ」
ミサト「やだ!来ないで…来ないでよぉ!」
リツコ「そんなちんたらあるってたら取られるわよ!」
ミサト「じゃあどうすればいいってのよ!」
リツコ「さあ」
ミサト「リツコあんた覚えときなさいよ!」
977 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 22:16:36.34 ID:9VcztgAO [32/36]
>>975
ある。けど特に本人は気にしてない。
978 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 22:22:39.07 ID:9VcztgAO [33/36]
アスカ(レイも中々やるわね)ゴボゴボ
アスカ(大人しいくせしてやる時きゃやるのよね)ゴボゴボ
アスカ(ふん。私が上だってこと知らしめてやるわ!)ゴボゴボ
アスカ(ずえっえええええええったい、負けないんだから!)ゴボゴボ
綾波「私も負けない……」
綾波「絶対負けない」
綾波・アスカ「キシャー!」
ミサト「キャアアアア!!」
加持「……しかし特典映像が三十路を狙って必死に泳ぐ女子なんて果たして受けるのか?」
マヤ「なんか酸っぱいですよね」
シンジ「帰って来てたんですか」
マヤ「ええ。ちょっと前に。でもタイミング見計らってました。」
加持「賢い選択だと思うよ」
979 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 22:34:10.80 ID:9VcztgAO [34/36]
綾波・アスカ(いける!)
リツコ「遂に!遂にミサトのビキニを……掴んだああああ!」
シンジ「司会まで始めちゃいましたよ」
加持「ハハハハ……」
アスカ「…………」
綾波「…………」
プルン!
ミサト「キャア!」
リツコ「果たして勝者は……」
綾波「………取ったわ」
アスカ「……………」
リツコ「レイ!!!!!!!!!」
ワーワーヒューヒューワーワーヒューヒュー(効果音)
加持「アイデアは良かったんだけどな」
マヤ「なんか盛り上がらないっていうか」
冬月「冷静に考えれば葛城くんの水着をどうしたって仕方あるまい」
シンジ「……しょっぱいですよね」
青葉「一人例外はいるようですが」
日向「イヤッホォオオオォォオオ!!!!!」ガタン
982 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 22:51:53.41 ID:9VcztgAO [35/36]
リツコ「と、言うわけで大乱戦の末レイがマグマダイブ権を得ることになりましたー」
アスカ「なんていうかあれ、捻り過ぎて正直失敗だったわよね」
ミサト「…なんか私が滑っちゃったみたいで恥ずかしかったわ」
マヤ「じゃ、早速これを着てね」
アスカ「ちぇっ……私がやりたかったのになぁ」
綾波「………プラグスーツ?」
マヤ「そうよ。」
マヤ「弐号機も改造したらちょっとスペースが余っちゃって」
マヤ「で、丁度プラグスーツに膨らむ機能をつけたから調整しようと……」
綾波「……着たまま膨らむの?達磨みたいに?」
マヤ「ええ」
綾波「………アスカ」
アスカ「な……何よ」
綾波「どうぞ」
アスカ「いいわよ、どうぞ」
綾波「そんなこと言わずにダイビングしたいんでしょ」
アスカ「あんただって魚と触れ合いたいんでしょ」
綾波「別に」
アスカ「私だってそんな別に」
ゲンドウ「じゃあ私がやる」
冬月「じゃあ私もやる」
ユイ「私も」
ナオコ「私も」
リツコ「私も」
ミサト「じゃ私も」
加持「俺も」
日向「僕も」
青葉「僕も」
シンジ「えっと…僕も」
綾波「じゃ。私も」
アスカ「えっ!」
アスカ(な!なんで皆いきなり……)
アスカ(でも…皆やりたがってるってことは案外楽しいかも知れないわ)
アスカ「し……仕方ないわね。私がやってあげても……」
一同「どうぞどうぞ」
アスカ「………」
続くます
シンジ「そんなに深刻だったんだ…」
綾波「なんせエヴァがちょっと傷ついただけで国が傾くらしいわ」
シンジ「ええ!」
アスカ「もしクビになったら…」
モワンモワン
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 19:48:30.89 ID:95XPQRmfO
モワンモワン
シンジ「今日も派遣村で2万も支給されたね」
アスカ「無駄遣いしちゃだめよ!就活の交通費なんだから」
シンジ「でもちょっとくらいパチンコにつかうくらいいいじゃないか」
アスカ「だめ!」
シンジ「ちゃんと増やすから!そうなれば交通費どころかふた月は暮らせるよ。」
アスカ「…………」
シンジ「アスカの2万…欲しいなぁ」
アスカ「ちゃんと増やす?」
シンジ「うん」
アスカ「じゃ…仕方ないわね」
シンジ「じゃ、いってきまーす」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 19:49:42.89 ID:95XPQRmfO
半日後
シンジ「あははは」
アスカ「どっ、どうだったシンジ?」
シンジ「まけちゃった」
アスカ「いや……」
モワンモワン
アスカ「イヤアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 19:50:18.86 ID:95XPQRmfO
シンジ「きゅ、急にどうしたんだよアスカ!」
アスカ「私をソープに落とさないでえええええ!!!!!」
シンジ「えっ?何?大丈夫?」
ミサト「半狂乱のアスカは放って置いて何か良い案は?」
リツコ「あら、急にやる気。」
ミサト「だって何だかんだで今の仕事、美味しいし」
リツコ「………呆れた」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 19:52:15.68 ID:95XPQRmfO
シンジ「じゃ、じゃあ皆でクッキーを作って売るとか」
ミサト「却下。ここは支援施設じゃないんだから。
それにそんな小銭じゃ焼け石に水ね。」
マヤ「じゃあいっそエヴァを売るとか」
ミサト「ああ、原因もなくなって綺麗さっぱりね」
ゲンドウ「ダメだ。それだけはダメだ。」
ミサト「なんで」
冬月「資本だぞ。自殺行為じゃないか」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 19:56:57.52 ID:95XPQRmfO
ミサト「却下か」チッ
ゲンドウ「………」
ミサト「そうだ!MAGIを売りましょ!」
リツコ「ミサト!?」
マヤ「そうですよねー。マックとかウィンドウズでも良さそうなもんだし」
リツコ「マヤ……」
シンジ「MAGIを売りましょう!」
アスカ「そうね!売るべきね!」
リツコ「そんな…………」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 19:58:48.89 ID:95XPQRmfO
ゲンドウ「ダメだ」
ミサト「!?」
リツコ「司令………!」パアア
ゲンドウ「中身がアレじゃ売れない」
冬月「私なら買わんな」
綾波「それもそうね」
リツコ「……………」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 19:59:52.65 ID:95XPQRmfO
ミサト「………司令が言うなら仕方ないか。」
リツコ「何か…こう、大きな儲けになるものはないかしら」
ミサト「パチンコ」
リツコ「ああ、それいいわね」
ミサト「バカなパチンカーがガッポガッポ落としてくれるわよきっと」
リツコ「ちょっと演出を買えるだけでシリーズいくつもだしてガッポガッポね」
アスカ「パチンコ………」
モワンモワン
アスカ「パチンコはイヤアアアアアアアアアアア」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 20:01:27.02 ID:95XPQRmfO
ミサト「じゃあ何ならいいってのよ…!」
リツコ「…………」
マヤ「…………」
シンジ「…………」
アスカ「…………」
ゲンドウ「…………」
綾波「ドラマ………」ポツリ
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 20:06:08.49 ID:95XPQRmfO
ミサト「えっ」
綾波「ドラマ。」
アスカ「何でここでドラマが出てくるのよ」
綾波「私達の活躍をドラマにするの。」
アスカ「…………え?」
綾波「いまはドラマ氷河期。
ネルフを題材にしたドラマならイケメン枠のフィフスと加持さんに主婦が飛び付き
戦闘シーンに子供と特撮オタクが飛び付き
私達にはキモオタが飛び付くわ」
綾波「それにうちはマシンがいっぱいあるし、キャストも自分達でいいわけだから
出資は撮影器具だけでいいと思うの」
冬月「名案だな」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 20:08:50.59 ID:95XPQRmfO
リツコ「あらゆる方面が飛び付くわね」
ミサト「上手くいけばボックス、コンプリートボックス、リマスター版ボックスと…ガッポガッポ儲かるわ」
綾波「企業と提携すれば名前を貸しただけのジャムパンだって売れるわ」
綾波「あわよくば私達のフィギュアも発売されて……」
ミサト「私も年齢詐称してアイドルデビューね!」
アスカ「なんでそうなるのよ」
ミサト「ぐふっ」
リツコ・ミサト・ゲンドウ・冬月「ぐふふふふふふふふ」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 20:13:37.62 ID:95XPQRmfO
アスカ「でもドラマ化っていっても色々大変よ」
冬月「コネで月9にねじ込むから大丈夫だ。」
ゲンドウ「なんならテレビ局を買おう」
シンジ「………財政難じゃなかったの」
ゲンドウ「テレビ局を買収しても国は傾かんよ」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 20:24:49.20 ID:95XPQRmfO
ー会議室ー
(デーンデーンデンドンドン)
ミサト「ドラマガッポガッポ作戦会議を始めます。」
ミサト「では各部署の分析結果を報告して」
マヤ「先のデータから、目標は20代男性。
敢えて9時台にちょっとエッチなシーンを放映すれば
ネットの実況を中心として反響は大きいと推察されます。」
ミサト「…エッチなシーンね。」メモメモ
ミサト「でもなんで」
日向「マギによる計算によれば深夜でもないのに過剰なサービスをする事で
20代男性にチャレンジャー、アグネス呼んでこいなどの
賞賛と支持をえられるそうです。」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 20:29:42.53 ID:95XPQRmfO
リツコ「松代のマギ2号も同じ結論を出したわ。」
ミサト「で、時間帯については」
マヤ「月9枠は無理でした。」
ミサト「撮影の要請は」
マヤ「現在、日本政府と戦略自衛隊に協力を要請中」
ミサト「で、なんだって」
マヤ「断られました」
シンジ「……そうだろうね」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 20:33:53.44 ID:95XPQRmfO
日向「ただ、月9ではありませんが枠は確保できました」
ミサト「深夜はダメよ。サービス作戦が使えなくなるから。」
日向「大丈夫です。ゴールデンタイムです。」
加持「ほう。よく取れたもんだな」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 20:40:18.57 ID:95XPQRmfO
ミサト「で、何時?」
日向「水曜日の18:30~19:00です」
ミサト「うーん。ギリギリゴールデン……しかも30分か。」
マヤ「予算的にも時間的にもこれが限界です」
ミサト「そうね。水6半だけど仕方ないわね。」
アスカ「その言い方、流行んないと思うわよ」
ミサト「でもま、一応フ○テレビだもんね!」
ミサト「ついに第二お台場デビューかー♪あの展望台一回行きたかったのよねん♪」
日向「いや、違いますよ」
ミサト「は?」
青葉「フ○じゃないです」
ミサト「えっ」
日向「 テ レ ビ ○ 京 で す 」
ミサト「えっ」
ミサト「えっ」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 20:44:35.43 ID:95XPQRmfO
ミサト「………」ドヨンド
マヤ「か……かつらぎさーん?」
アスカ「放っておきなさいよ。」
アスカ「最初っからフ○何て無理に決まってるのに変な期待するからよ」
加持「まあ俺は好きな番組が結構あるんだけどな。テレビ○京。」
青葉「アニメ面白いっすよねー」
加持「いや、モヤ○まとか……君、アニメ見てるのかい」
青葉「いえ。全然。」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 20:58:57.28 ID:95XPQRmfO
リツコ「さて、脚本は私が書くってことなんだけど…」
マヤ「まずはキャラ設定ですね」
リツコ「主人公のシンジ君ね」
シンジ「えっ僕、主人公ですか」
リツコ「そうよ。さっき投票を行ったのよ。満場一致でアナタだったわ。」
ゲンドウ「やれ」
シンジ「やだよ!」
ゲンドウ「やれ」
シンジ「やだよ!」
リツコ「…………」
リツコ「これだわ!」
67 名前:ごめんなさい所用でした。保守ありがとうございました。[] 投稿日:2010/03/06(土) 22:17:06.41 ID:95XPQRmfO
リツコ「これだ!これなのよ!インスピレーションだわ!」
ミサト「何なのよリツコ…気でも触れたの?」
リツコ「違うわよ。主人公のキャラクターよ。」
ミサト「主人公?」
リツコ「ロボットに乗るのを嫌がる主人公!」
日向「そんな、ロボットは男のロマンですよ?」
リツコ「否定をすることから新しいものは生まれるわ」
青葉「しかしそんな男の子……どうしたらそんなことになるんですか」
リツコ「精神病か何かを患ってる事にでもすればいいわ」
ミサト「んなアホな……」
シンジ「………」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 22:23:48.06 ID:95XPQRmfO
シンジ「そんな主人公嫌すぎますよ……」
リツコ「さて、詳しい設定でも決めましょうか」
ミサト「決定なのかよ」
リツコ「そうね。父親と仲がわるいとでもしときましょうか」
ミサト「えっ」
マヤ「未だに一緒にお風呂に入ってるような二人がですか?」
リツコ「物語だもの」
リツコ「父親のゲンドウは育児放棄をしていたが
ロボットに乗せるためだけにまた呼び出した……いいわ!いいわよ!」
ゲンドウ「そんなあんまりじゃないか!」ギュッ
シンジ「い……痛いよ父さん…」
リツコ「否定することから新しいものは生まれるのよ。我慢して下さい。」
ミサト「完全にリツコ、暴走してるわね」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 22:33:59.53 ID:95XPQRmfO
リツコ「次にヒロインね」
アスカ「私たちか……」
綾波「嫌な予感がするわね。」
リツコ「二人にはこれを着てもらうわ」バサッ
ミサト「もう衣装発注したの…」
アスカ「なにこれ!身体のラインまる見えじゃなーい!」
リツコ「今はスクール水着を着てエヴァに乗ってもらってるけど」
リツコ「まあ、苦情が来そうだからリニューアルしてみました。」
アスカ「そりゃ露出は少ないけど……」
シンジ「ちょっ……綾波!」
綾波「…………」ヌギヌギ
アスカ「脱ぐな!」
綾波「……………」ゴソゴソ
アスカ「着ようとしない!」
アスカ「あんたも少しは拒絶しときなさいよ……女の子として。」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 22:38:57.07 ID:95XPQRmfO
リツコ「次にキャラクター設定だけど」
アスカ「………精神病はやめてよね」
リツコ「ああ。基本的にアスカはそのままのキャラクターよ」
アスカ「そう………」ホッ
リツコ「まあこれは精神病のシンジ君視点の話だから
実際演じるときは若干気が触れてる感じなんだけど」
モワンモワン
アスカ「キチガイはイヤアアアアアアアアアアア」
シンジ(そのままでも十分いけるような……)
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 22:42:41.33 ID:95XPQRmfO
リツコ「と、まあ……変更点はこのくらいで大体みんな変わらないわ」
ミサト「主人公が精神病ってだけで相当気が滅入るんだけど」
リツコ「あとレイは寡黙なままでいいんだけど…もっとミステリアスさがほしいわ」
綾波「………例えば」
リツコ「例えば………」
リツコ「うーん」
リツコ「…………肉が嫌いとか」
ミサト「なんじゃそら」
リツコ「地下で培養されてるとか」
マヤ「センパイ、最早意味不明ですよ」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 22:49:07.37 ID:95XPQRmfO
リツコ「あとは昼メロの要素も欲しいわね」
日向「いよいよ方向性が分からなくなってきましたね」
ミサト「……不倫とか」
リツコ「そうそう!不倫!」
ミサト「碇司令とアンタが不倫関係なの」
リツコ「えーっ」
ゲンドウ「ユイに誤解でもされたらどうする!」ギュッ
シンジ「ウォエ!」
マヤ「それに不倫なんて倫理上良くないです」
ミサト「今更だけどね」
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 22:52:48.23 ID:95XPQRmfO
リツコ「そうよね………」
リツコ「PTAから抗議が来てもやだし、精神病と違って誤魔化せないわよね」
リツコ「不倫設定は止しましょう」
マヤ「そうですよ!不倫は良くないです!」
ゲンドウ「…………」ホッ
リツコ「その代わりユイさんを【ピー】しましょう」
リツコ「死んでりゃ不倫にならないし問題ないわ!」
ゲンドウ「……………」ギュウウウウウウ
シンジ「父さん死ぬ!死ぬ!死んじゃう!」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 22:57:49.28 ID:95XPQRmfO
ミサト「碇司令、あくまでドラマなんですからね?」
ゲンドウ「…………」
ゲンドウ「ユイが死んだと考えただけで気がおかしくなりそうだ。」
リツコ「………それだ」
アスカ「またぁ?」
リツコ「それだわ!妻に死なれておかしくなった碇司令。」
リツコ「親子共々精神病!その二人の為に世界が壊れていく!」
リツコ「来た!来たわ!」
ミサト「………もうダメかもしれないわね」
ゲンドウ「…………シンジとお揃いか」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 23:03:56.77 ID:95XPQRmfO
リツコ「まあそんな感じでキャラ設定も終わったし」
リツコ「脚本は大体使徒との戦いをメインで進めてくわ」
アスカ「使徒はもう全部倒しちゃって…今や戦争の解決に駆り出されてるってのに?」
リツコ「各国がエヴァを作り出して戦争をやってることで
戦争を止めてる私達までイメージが悪くなっちゃってるでしょ」
リツコ「ここは使徒との戦いでも放送して好感度をアップさせとくべきよ」
ミサト「まあ、そりゃそうよね。角もたたないし…」
シンジ「でも以外とさっくり倒しちゃったからなぁ…」
リツコ「そこは心配ないわ。話を盛るから」
リツコ「誰か死なせとけば涙も誘えるでしょ」
ミサト「嘗めきった発言ね…………」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 23:07:18.78 ID:95XPQRmfO
リツコ「さーて。大体脚本も決まった所で
マヤ、その枠っていつから始まるの?」
マヤ「ええっと……」
マヤ「4月からです。」
ミサト「はああ!?あと一ヶ月もないじゃない!」
マヤ「だって…春の改編期にしか枠が取れなかったんですよー」
青葉「結構終わるアニメが多かったもんなー」
青葉「って渚くんが言ってました。」
108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 23:12:44.85 ID:95XPQRmfO
リツコ「あと一ヶ月で脚本……どのくらい書けるのかしら…」
ミサト「無茶苦茶な設定に決めたアンタの自業自得よ。」
リツコ「うぅ……」
加持「しかしミサトー。俺来週からアスカとユーロに出張なんだよ。」
アスカ「そうよね…どうすんのリツコ」
アスカ(ラッキー!関わんなくて済むわ!)
ミサト「南極にいるカヲル君も当分帰ってこないわよ」
リツコ「うーー。」
リツコ「仕方ない。三人は途中から何とか出すわ。」
アスカ「ちぇっ………」
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 23:17:31.45 ID:95XPQRmfO
ミサト「それにリツコ、使徒はどうすんの?」
リツコ「ああ、それは………」
ミサト「考えてなかったのね」
リツコ「てへっ」
ミサト「エヴァだってそうよ。日本政府の協力が得られないんだから本部の外へは出せないわ」
加持「戦闘シーンはどうするんだい?りっちゃん」
リツコ「うー……」
パーパーパンダネコー
ミサト「…………携帯?電源切っときなさいよ!」
青葉「す…すいません…」
マヤ「…………!」
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 23:21:24.93 ID:95XPQRmfO
マヤ「センパイ、その件私に任せておいて貰えませんか?」
リツコ「えっ」
リツコ「いいけど……」
マヤ「よし!じゃ、発注かけなきゃ」
ミサト(…………発注?)
そんなこんなで、放映開始まで一月しかない中
急ピッチで脚本や撮影器具の調達、場所の確保などなどが進められた。
二週間後
ゲンドウ「よーい」
ゲンドウ「スタート!」
117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 23:21:55.06 ID:95XPQRmfO
>>115
この世界では一応結婚してる設定
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 23:28:06.12 ID:95XPQRmfO
『特別非常事態宣言発令のため、現在すべての通常回線は不通となっております。』
シンジ「だめかぁ。やっぱり来るんじゃなかった…。」
シンジ「待ち合わせは無理か…。しょうがない、シェルターへ行こう。」
ゲンドウ「カアアアアアアアアアット!」
ゲンドウ「オッッッッッケイ!」
シンジ「…………ふう」
ミサト「記念すべき最初のシーンね。」
ゲンドウ「シンジー!」タッタッ
シンジ「と……父さん…」
ゲンドウ「良くやった!良くやったぞ!」スリスリ
シンジ「や……やめてよ恥ずかしい…」
ユイ「心配になって見に来たらあの人……」
ユイ「こんな調子で撮影…続くのかしら…」
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 23:31:46.18 ID:95XPQRmfO
マヤ「続いて、使徒が攻めてくるシーンを撮りたいと思います」
リツコ「で……なにこれマヤ」
マヤ「私の父、第2東映の社長なんです」
リツコ「なにそれ初めて知ったわよ」
マヤ「そこから借りてきたんです!」
マヤ「じゃーん!第三新東京の縮小セットです!」
131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 23:35:19.72 ID:95XPQRmfO
ミサト「良くできてるわね……」
マヤ「でしょ?この方面なら任せておいてください!」
ミサト「でもこれを使って一体…」
綾波「…………」ヌッ
アスカ「レ……レイ!ちょっとあんたビックリ………って」
ミサト「大丈夫?!血が出てるじゃない!」
綾波「大丈夫。メイクだから……」
ミサト「メイク?」
綾波「伊吹さんにやってもらった……」
マヤ「ふふっ」ニコニコ
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 23:40:32.85 ID:95XPQRmfO
冬月「本当に良くできるな、ユイくん」ニコニコ
ユイ「ええ。本当にすごいですよね」ニコニコ
ゲンドウ「……………」
冬月「碇、やけに不機嫌そうだがどうした?」
ゲンドウ「いえ………」
マヤ「碇しれーい!」
冬月「どうしたのかね、伊吹くん」
マヤ「はい!これ着てください」サッ
冬月「これは………使徒の着ぐるみかね?」
ユイ「良くできてるわね…」
ゲンドウ「私がこれを着るのか?」
マヤ「はい!今から撮影ですので」
ゲンドウ「しかし…」
冬月「私が子供だったころは…」キャッキャ
ユイ君「そうなんですかあ……」ウフフフフ
ゲンドウ「…………」
141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 23:44:38.16 ID:95XPQRmfO
マヤ「はーい!碇司令入ります」
サキエル(ゲンドウ)「…………」スタスタ
シンジ(不機嫌そうだけどどうしたんだろ父さん……)
リツコ「あら、マヤが言ってたのって着ぐるみだったの。」
ミサト「さすがは第2東映のご令嬢ねー。思い付かなかったわ。」
マヤ「いえ。私も最初はそうだったんですけど…青葉さんの携帯の着信音を聞いて」
ミサト「着信音?あれに何かあったの?」
マヤ「いっ…いえ!別に…」
青葉(まっ……マヤちゃん…!)パアア
147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 23:51:01.80 ID:95XPQRmfO
サキエル(ゲンドウ)「…………」
冬月「あははははは」キャッキャ
ユイ「うふふふふふ」キャッキャ
サキエル(ゲンドウ)「…………くっ」
マヤ「それじゃあ撮影入ります!」
サキエル(ゲンドウ)「構わん!やれ!」
マヤ「それじゃ、スタート!」
ブウウウウウウン!
リツコ(よし、飛んでる飛んでる)
サキエル(ゲンドウ)「………………」ズコーン!
サキエル(ゲンドウ)「……………」バコーン!
ミサト「………司令、いい壊しっぷりね」
マヤ「あわわ……と言うか壊しすぎです!」
マヤ「か……カットー!」
サキエル(ゲンドウ)「………………」ズコーン
マヤ「カット!カット!」
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 23:58:54.19 ID:95XPQRmfO
―カースタントシーン―
ミサト「オッケー!行くわよ?シンジ君」
シンジ「はい」
ゲンドウ「…………スタート」シブシブ
ブウウウウウウンブウウウウウウン
ミサト「ちょっと、まさか、N2地雷を使うわけぇ~!?」
ミサト「伏せて!!!」
ドッゴーン!
マヤ「よし!爆発成功です!」
ゲンドウ「あっ…あっ…しっ」
ゲンドウ「シンジー!」タッ
リツコ「司令………勝手に!」
ゲンドウ「構うものか!シンジ!シンジ!」タッタッ
リツコ「…………」
ミサト「撮り直しね」
155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/06(土) 23:59:03.09 ID:95XPQRmfO
―カースタントシーン―
ミサト「オッケー!行くわよ?シンジ君」
シンジ「はい」
ゲンドウ「…………スタート」シブシブ
ブウウウウウウンブウウウウウウン
ミサト「ちょっと、まさか、N2地雷を使うわけぇ~!?」
ミサト「伏せて!!!」
ドッゴーン!
マヤ「よし!爆発成功です!」
ゲンドウ「あっ…あっ…しっ」
ゲンドウ「シンジー!」タッ
リツコ「司令………勝手に!」
ゲンドウ「構うものか!シンジ!シンジ!」タッタッ
リツコ「………」
ミサト「撮り直しね」
159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 00:01:58.00 ID:ve+XeFVfO
ゲンドウ「カット!」
シンジ「…………」ムスッ
ゲンドウ「シンジ!怪我はないか?」タッタッ
シンジ「ないよ」
ゲンドウ「口の中に砂が入ったなら水を飲みなさい」
シンジ「いいよ」
ゲンドウ「すまなかったな、シンジ」
シンジ「いいよ」
冬月「ヤンチャだったあの男がどうしてこうなったのかね」
ユイ「お恥ずかしい限りです…」
166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 00:06:00.80 ID:ve+XeFVfO
―発令所―
マヤ「さて、次のシーンは屋内ですが…エキストラのみなさんです。」
司令官役A「どうも専務の佐々木です。」
司令官役B「専務の鈴木です」
司令官C「取締役の伊吹です」
ミサト「よろしくお願いします…って、皆会社のお偉いさんじゃない」
マヤ「話したら着いてきたいって三人が…」
司令官C「伊吹マヤの父です。いつもマヤが……」
ゲンドウ「いやいや……」
マヤ「ちょ…お父さん!」
171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 00:13:00.40 ID:ve+XeFVfO
マヤ「スタート!」
司令官A「その後の目標は?」
オペレータ「電波障害のため、確認できません。」
司令官(マヤパパ)「あの爆発だ。ケリはついてる。」
ミサト(おおー。意外にみんな演技が上手いわね)
青葉「センサー回復します。」
オペレータ「爆心地に、エネルギー反応!」
シゲル「映像、回復します。」
司令官A「おお…」
司令官(マヤパパ)「なんてことだ…」
司令官B「われわれの切り札が…」
司令官(マヤパパ)「化け物め!」ポキッ
司令官A・B「………!?」ビクッ
マヤ「お父さん………」
174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 00:19:40.94 ID:ve+XeFVfO
―格納庫―
ミサト「はいはいー次々!」
ミサト「リツコ、支度できた?」
リツコ「ちょ……これ……」コソコソ
ミサト「あっははははははは!!!」
リツコ「水着の上に白衣って……」
ミサト「サービスシーンは多めにいかないとね!」
ミサト「まさかリツコが最初になるとは思わなかったけど」
リツコ「うう……」
リツコ「……酔っ払って書くんじゃなかったわ………」
179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 00:23:15.81 ID:ve+XeFVfO
ゲンドウ「スタート!」
ミサト「あ、あら、リツコ…」
リツコ「何やってたの、葛城一尉、人手もなければ、時間もないのよ。」
ミサト「ごめん!」
リツコ「例の男の子ね。」
ミサト「そう、マルドゥックの報告書による、サードチルドレン。」
リツコ「よろしくね。」
シンジ「あ、はい。」
ミサト「これまた父親そっくりなのよ、かわいげのないところとかね。」
ミサト「…………」チラリ
ゲンドウ「………カット」ギロッ
ミサト「…………」
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 00:26:50.47 ID:ve+XeFVfO
ミサト「す……すいませーん。でも一応セリフなんで……」
ゲンドウ「………構わん」
ミサト「あはは……」
冬月「………碇め」
リツコ「こんなことで次のシーン大丈夫なのかしら」
ユイ「それが心配で来ちゃったのよね……」
マヤ「キャスティングミスですね」
187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 00:28:56.34 ID:ve+XeFVfO
>>182
なぜわかった。ちなみに>>136もだ
VIPって狭いな
192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 00:34:17.58 ID:ve+XeFVfO
ゲンドウ「さて、次のシーンだが……」ペラッ
ゲンドウ「…………!」
――――――――――
マヤ「スタート!」
シンジ「あの、真っ暗ですよ。」
青葉(行くぞ!)
日向(ああっ!)
ガコン!
シンジ「顔…巨大ロボット!?」ペラペラ
リツコ「探しても、載ってないわよ。」
シンジ「えっ?」
リツコ「人の作り出した究極の汎用人型決戦兵器、人造人間エヴァンゲリオン。
その初号機。建造は極秘裏で行われた。」
リツコ「われわれ人類、最後の切り札よ。」
シンジ「これも、父の仕事ですか?」
シンジ「………」
ミサト「………」
リツコ「………」
ユイ「ん?」
シンジ「あれ?」
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 00:38:12.28 ID:ve+XeFVfO
マヤ「カット!」
ミサト「……次のセリフは」ペラペラ
リツコ「碇司令だわ」
シンジ「っていうか父さんがいないよ?」
ミサト「ちょっとぉ……」
リツコ「………やっぱりか」
ユイ「………」
ユイ「ったくあの人は……!」グワッ!
シンジ「こ…怖いよ母さん………」
202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 00:44:23.32 ID:ve+XeFVfO
―階段下―
ゲンドウ「…………」グジグジ
ゲンドウ「出来ない………」
ゲンドウ「シンジにあんな酷いことはいくらなんでも言えない……」
ゲンドウ「…………」ドヨン
ユイ「……………」カツカツ
ユイ「…………居た」カツカツ
ゲンドウ「ユイ………」
ユイ「あなた、どうして逃げ出したの?撮り直しじゃない。」
ゲンドウ「…………しかし」
ユイ「しかしじゃない。」
ユイ「撮るなら早くしなさい。でなければ……」
ゲンドウ「でなければ?」
ユイ「帰りなさい」
ゲンドウ「そんな…………!」
こっそり
ミサト「配役逆だったわね…」
リツコ「脚本書き直したいくらいよ」
205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 00:47:55.98 ID:ve+XeFVfO
ゲンドウ「……」カツカツ
ユイ「………帰るの?」
ゲンドウ「ああ。」
ゲンドウ「シンジにあんな酷い台詞を吐く位なら帰った方がましだ。」ツカツカ
ユイ「…………はぁ。」
ユイ「あなたね、ネルフが資金難で解体されるかされないかの瀬戸際なのよ」
ゲンドウ「だからなんだ」
ユイ「ネルフをクビになって、どうやって生きていくつもり?」
ゲンドウ「それはだな……」
ユイ「そうなればシンジを大学まで行かせられるかどうか…」
ゲンドウ「それはこまる」
208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 00:50:45.02 ID:ve+XeFVfO
ゲンドウ「………帰るのはやめる」
ユイ「なら……」
ゲンドウ「しかしあんなセリフ……」
ユイ「…………グジグジしてないで帰って職を探すか
セリフを言うかどちらか選びなさい」
ゲンドウ「…………どちらもしたくはない」
ユイ「あなたまだクビになってないんでしょ……なら、精一杯やれることをやりなさい」
ゲンドウ「…………」
リツコ「お取り込み中すまないのですがもうすぐ撮影で…」
ユイ「分かったわ。ほら、行くわよ?」
ゲンドウ「…………」ズルズル
212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 00:53:33.80 ID:ve+XeFVfO
―格納庫―
マヤ「それじゃあいきまーす」
マヤ「スタート!」
リツコ「人の作り出した究極の汎用人型決戦兵器、人造人間エヴァンゲリオン
…その初号機。建造は極秘裏で行われた。」
リツコ「われわれ人類、最後の切り札よ。」
シンジ「これも、父の仕事ですか?」
シンジ(父さん………大丈夫かな……)
ゲンドウ「そうだ。」
ゲンドウ「久しぶりだな。シンジ」ニヤリ
ユイ(…………あなた!)
216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 00:56:20.74 ID:ve+XeFVfO
ゲンドウ(こうなればヤケだ)
ゲンドウ(とてつもなく悪い親になってやるぞ)
シンジ「父さん…」
ゲンドウ「フン、出撃。」ニヤリ
ミサト「出撃?零号機は凍結中でしょ!?まさか、初号機を使うつも………」
ミサト「むふっ」
マヤ「カット!」
ミサト「ご……めんなさい……なんか……むふふっ」
ゲンドウ「…………」
218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 01:02:22.64 ID:ve+XeFVfO
テイク3
ミサト(ふう……どうにかクリアしたわ…)
リツコ(ここからね)
シンジ「無理だよそんなの…」
シンジ「見たことも聞いたこともないのに、できるわけないよ!」
ゲンドウ「説明を受けろ。」
シンジ(ヤバイッ……)
シンジ「そんな、できっこないよ…こんなの乗れるわけないよ!」
ゲンドウ「乗るなら早くしろ。でなければ帰れ!」
シンジ「……………」
シンジ・ミサト・リツコ(…………乗りきったぁ)
日向(いくぜ!)
青葉(おう!)
……ガラガラガラガラ!
ゲンドウ「……奴め、ここに気付いたか。」
シンジ「………ふっ」
一同「ふはははははははははははっ!!!!!!!!」
ゲンドウ「……………」
223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 01:07:33.54 ID:ve+XeFVfO
リツコ「シンジ君、時間がないわ!」
ミサト「乗りなさい。」
シンジ「いやだよ、せっかく来たのに…こんなのないよ!」
ミサト「シンジ君、何のためにここに来たの?」
ミサト「だめよ、逃げちゃ。お父さんから、何よりも自分から!」
シンジ「分かってるよ…でも、できるわけないよ!」
マヤ「カット!」
ミサト「ふう。乗りきったわね。」
リツコ「なんか最後の台詞、妙にリアリティがあったわね」
ゲンドウ「…………」
シンジ「ごめんね父さん…」
ゲンドウ「構わん」スタスタ
シンジ「うーん………」
ユイ「お昼にしますよー!」
ゲンドウ「………」スタスタ
ゲンドウ「………」タッ
シンジ「父さんは相変わらず現金だなぁ…」
226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 01:12:57.10 ID:ve+XeFVfO
―休憩中―
ユイ「みなさん撮影お疲れさまです。」
ユイ「お弁当、作って来たからどうぞ」
リツコ「助かりますわ。経費削減で仕出し頼んでなかったから……」
ユイ「さ、どうぞ」
マヤ「ありがとうございます」
ミサト「どうも」
司令官「どうも」
司令官A「いやあ、社長すごかったですなぁ!鉛筆折り!」
司令官(マヤパパ)「いやはや。マヤにやり過ぎだと叱られてしまいましてね。」
司令官B「いやいや。それほど演技に熱が入っていたと言うことですよ」
司令官(マヤパパ)「ははははははは」
マヤ「って、お父さんまだ帰ってなかったのー!」ポオッ
231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 01:16:56.59 ID:ve+XeFVfO
ユイ「はい、あなた」
ゲンドウ「すまんな。……やはり慣れないことをするものではないな」
ユイ「よく頑張ったわね」
ゲンドウ「ふっ……」
シンジ「でも父さん見直したよ。凄く演技上手かったのにごめんね。」
ゲンドウ「構わんと言ってるだろう」
シンジ「やっぱり……父さんはカッコイイや」
ゲンドウ「………やめろ」
ミサト「………」ニヤニヤ
リツコ「………」ニコニコ
ユイ「…………」ニコニコ
234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 01:20:17.29 ID:ve+XeFVfO
ユイ「あら、レイ。素敵なメイクね」
綾波「…………ありがとうございます」ポッ
ユイ「唐揚げ、いかが?」
綾波「ありがとうございます」
綾波「………うん?」ポロリ
綾波「………あれっ」ポロッ
綾波「…………」ポロリン
シンジ「包帯取ればいいと思うよ」
237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 01:23:33.98 ID:ve+XeFVfO
シンジ「しかしマヤさんのメイク凄いなぁ…」
マヤ「ありがとっ。シンジ君。」
綾波「…………」ゴソゴソ
シンジ「本当に怪我してるみたいだもん」
綾波「碇くんみて、すごいの。」
綾波「ここをこうすると血が滲んで……」ピュッ
シンジ「うわっ!」
ゲンドウ「大丈夫か!?シンジ!」ダッ
綾波「………強く押しすぎちゃったわ」
239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 01:27:38.27 ID:ve+XeFVfO
―格納庫、再び―
マヤ「それじゃスタート!」
ゲンドウ「冬月、レイを起こしてくれ。」
冬月『使えるかね?』
ゲンドウ「死んでいるわけではない。」
冬月『分かった…』
ゲンドウ「レイ。」
レイ『はい。』
ゲンドウ「予備が使えなくなった。もう一度だ。」
レイ『はい。』
リツコ「初号機のシステムをレイに書き直して、再起動!」
マヤ「了解。現作業中断。再起動に入ります。」
カラカラ………
レイ「…………」
ガラガラン!
レイ「…………キャア!」
冬月「キャア!」
244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 01:34:22.49 ID:ve+XeFVfO
ゲンドウ「………冬月」
冬月『すまない………どうもこの歳になると心臓が弱くてな……』
ユイ「あなたは撮影まで中断させたんだから冬月先生を責める資格はありません。」
ゲンドウ「…………」
マヤ「じゃ行きますよー!スタート!」
テイク2
カラカラ………
レイ「…………」
日向・青葉(せーの!)
ガラガラガラガラ!
レイ「キャア!」ガタン
冬月『…………』
シンジ「大丈夫ですか!」
ゲンドウ「…………」ニヤリ
レイ「くっ…………」ドピュッ
シンジ「………血っ!」
冬月『……キャア!』
251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 01:39:33.63 ID:ve+XeFVfO
―発令所―
ミサト「ふぅ……シンクロするとこまで撮り終わって」
ミサト「ようやく発進のシーンね…」
リツコ「やっと一話ね。」
ミサト「さて、発進なんだけど…」
ミサト「…………」チラリ
シンジ「えっ!ぼ……僕が着ぐるみ着るんですか!?」
マヤ「そうよ。初号機のパイロットはシンジ君なんだから…身長調整も出来てるし…」
シンジ「でも………」
ゲンドウ「…………」ゴソゴソ
シンジ「使徒、父さんですよ?」
マヤ「あっ」
ゲンドウ「さあシンジ、父さんと頑張ろう!」グッ
259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 01:49:55.47 ID:ve+XeFVfO
ユイ「…………」
マヤ「す……スタート!」
ミサト「最終安全装置、解除!」
ミサト「エヴァンゲリオン初号機、リフトオフ!」
初号機(シンジ)「………………」ガシャン
リツコ「シンジ君、今は歩くことだけ、考えて。」
初号機(シンジ)「歩く…」
リツコ「歩いた!」
ゲンドウ(歩いた!)
初号機(シンジ)「歩く…」
ズドーン
ゲンドウ「!」
ミサト「しん………」
シュパッ
初号機(シンジ)「!?」
サキエル(ゲンドウ)「大丈夫か!シンジ!」キリッ
ユイ「…………やっぱりか」
262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 01:53:39.82 ID:ve+XeFVfO
リツコ「司令!いい加減にしてください!」
ゲンドウ「しかしシンジが……」
リツコ「誰も使徒と初号機が馴れ合ってるような映画なんて見たかないんですよ!」
ゲンドウ「……………」
ユイ「あなた、ここは鬼になって。」
ユイ「シンジと、私達家族の未来のために。」
ゲンドウ「………」
ゲンドウ「分かった。耐えよう。」
テイク5
初号機(シンジ)「歩く…」
リツコ「歩いた!」
初号機(シンジ)「歩く…」
ズドーン
サキエル「…………くっ」
ゲンドウ(すまない……シンジ!)
264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 01:56:41.86 ID:ve+XeFVfO
ミサト「シンジ君、しっかりして!早く…早く起き上がるのよ!」
初号機(シンジ)「え………」
サキエル(ゲンドウ)「…………」ヌッ
初号機(シンジ)「…………!」
ユイ「…………」
サキエル(ゲンドウ)「…………」ジッ
初号機(シンジ)「…………」ジッ
サキエル(ゲンドウ)「………やはりだめだ!私には出来ない!」
267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 02:01:42.32 ID:ve+XeFVfO
マヤ「えーっ」
サキエル(ゲンドウ)「やはり息子が中身なのだ。いくらなんでも暴力は震えんよ。」
リツコ「確かに…親バカ気味の司令だけど一理あるわね」
ミサト「良く考えりゃ親子で殴り合いはよくないわなぁ…」
サキエル(ゲンドウ)「後ろからシンジが声を当てるとして…
初号機の中身を変えてもらいたい」
リツコ「まあ…それもいいか」
マヤ「パイロットが本当に入ってるとか凄く面白いと思ったんだけどなぁ…」
ゲンドウ「…………」ホッ
268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 02:04:57.19 ID:ve+XeFVfO
マヤ「じゃ…中身だけど…」
司令官(マヤパパ)「…………」ジッ
マヤ「まだいたの…………」
司令官A「ダメですよ社長。今回の出演だって相当スケジュールをやりくりしたんです」
司令官(マヤパパ)「でも…」
司令官C「いい加減帰りますよ」
司令官(マヤパパ)「いや、せめてマヤが………」ズルズル
ミサト「ダメな大人がもう一人いたか」
270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 02:07:28.87 ID:ve+XeFVfO
マヤ「じゃあ中身ですが…」
ミサト「私はダメよ……セリフあるし」
リツコ「私も。」
ユイ「ごめんなさいね。……中の人って設定なのに。」
マヤ「…………」ジッ
冬月「…………」
マヤ「…………」ジーッ
冬月「…………私がやるのか」
マヤ「はい。」
276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 02:11:31.04 ID:ve+XeFVfO
マヤ「さあ始まりましたユイと言う名の地球防衛タイトルマッチ。」
マヤ「どうなりますかねー戦いの行方は」
ユイ「若干初号機が心配ですかね」
ユイ「とりあえず夫がやり過ぎない事を祈るばかりです」
初号機(冬月)「…………そこ、ふざけてないでカチンコを鳴らしたまえ」
マヤ「はい、じゃスタート!」
初号機(冬月)「…………なんでこんな目に」
283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 02:16:40.54 ID:ve+XeFVfO
ミサト「シンジ君、しっかりして!早く…早く起き上がるのよ!」
サキエル(ゲンドウ)「…………ヌッ」
初号機(冬月)「…………」
シンジ「うわぁ!」
サキエル(ゲンドウ)「………………」ギギギギギ
初号機(冬月)「……………」(碇め、本気でやりおって…)
初号機(冬月)「私の歳も………」バキッ
初号機(冬月)「……………」(かっ間接が!)
シンジ「うわ………」
初号機(冬月)「うわあああああああああああ!」
マヤ「カット!」
サキエル(ゲンドウ)「………………」チッ
289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 02:21:03.18 ID:ve+XeFVfO
初号機(冬月)「本気で骨を折りにかかるやつがいるか!」
サキエル(ゲンドウ)「ああ、すまなかったな」
初号機(冬月)「こいつめ……」
初号機(冬月)「第一私を何だと思っているのだ。呼び捨てにまでしおって………」
サキエル(ゲンドウ)<~♪
初号機(冬月)「ふん。よろしい。」
初号機(冬月)「今日こそ上下関係をはっきりさせてやろうではないか」
296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 02:26:25.86 ID:ve+XeFVfO
テイク3
サキエル(ゲンドウ)「……………」
初号機(冬月)「……………」
効果音:ボキッ
シンジ「うわああああああああ!」
ミサト「シンジ君、落ち着いて!あなたの腕じゃないのよ!」
リツコ「エヴァの防御システムは?」
マヤ「シグナル、作動しません。」
サキエル(ゲンドウ)「……………」ガスッ!ガスッ!
初号機(冬月)「……………」(見てろよ碇………)
リツコ「だめか!」
マヤ「左腕損傷!」
マコト「回路断線!」
サキエル(ゲンドウ)「……………おらっ!」ガシン!
ミサト「シンジ君、よけて!」
298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 02:32:05.87 ID:ve+XeFVfO
ユイ「だめだわ…完全にヤンチャだったころのあの人に戻ってる……」
マヤ「冬月副司令が危ない……!」
ユイ「いえ、ちがうわ」
マヤ「?」
ユイ「危ないのは『ゲンドウさん』の方よ」
青葉「頭部破損、損害不明!」
マコト「パイロット、反応ありません!」
ミサト「シンジ君!」
サキエル(ゲンドウ)「………………」ニヤリ
ガスッ!
初号機(冬月)「……………」
青葉「初号機、完全に沈黙!
リツコ「ミサト!」
ミサト「ここまでね…作戦中止、パイロット保護を最優先!プラグを強制射出して!」
マヤ「カー………」
初号機(冬月)「…………」
初号機(冬月)「………」ピカッ
302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 02:39:04.14 ID:ve+XeFVfO
マヤ「じゃあユイさんが初号機を『若干不安』だと言ったのは…」
ユイ「ヤンチャだったあの人が何故この世界に入ったか…」
ユイ「それは冬月先生がありとあらゆる手段を用いて主人を無理矢理おとなしくさせたからよ」
ユイ「ゲンドウさんは冬月先生が年をとったからとタカをくくってるみたいだけど…」
マヤ「でも……シーンはここまでですし…」
リツコ「構わないわ!」
マヤ「センパイ!」
リツコ「回しっぱなしにしておきましょう」
リツコ「………自分の脚本を否定することからも新しいものは始まるかもしれないわ」
305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 02:43:27.91 ID:ve+XeFVfO
ミサト(すっかりクリエーター気取りね…)
シンジ「…………」ゴクリ
初号機(冬月)「…………」ノッソリ
オペレーター「エヴァ、再起動!」
青葉「そんな…動けるはずありません!」
日向(こんなの脚本にあったっけ…)
ミサト「まさかマジで…」
リツコ「暴走!?」
初号機(冬月)「ウォウ!」ダダダダダダダダダダ
サキエル(ゲンドウ)「!?」
ゲンドウ(まさかそんな………)
314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 02:49:13.21 ID:ve+XeFVfO
初号機(冬月)「碇ー!」
サキエル(ゲンドウ)「…………」(先生……完全に警察署での時に戻っている……)
ドゴオ!
サキエル(ゲンドウ)「ぐはぁ!」
初号機(冬月)「もっと私を敬え!」
ググググググググググ…
サキエル(ゲンドウ)「痛い!痛い!痛い!痛い!」
初号機(冬月)「黙っておれば調子に乗りおって…なにが」
初号機(冬月)「…………『冬月(キリッ』だ!このタワケ!」
……ボキッ
サキエル(ゲンドウ)「うあああああああああああ」
323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 02:53:44.55 ID:ve+XeFVfO
初号機(冬月)「……勝ったな」
サキエル(ゲンドウ)「し……しかしこの勝負に勝ったところで所詮はお前負け組だ」ニヤッ
初号機(冬月)「なっ………」
リツコ「A.T.フィールド!?」
ミサト「だめだわ、A.T.フィールドがある限り」
リツコ「使徒には接触できない!」
サキエル(ゲンドウ)「なんたってお前は大好きなユイ君と結婚出来なかったんだからな!」
初号機(冬月)「…………」ピキッ
326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 02:57:38.06 ID:ve+XeFVfO
初号機(冬月)「なら言わせてもらうがな」
青葉「なぜか左腕復元!」
ミサト「すごい…」
初号機(冬月)「ユイ君にこの間言われたぞ…」
初号機(冬月)「冬月先生と結婚したほうがよかった…とな」
サキエル(ゲンドウ)「なっ………」
マヤ「初号機もA.T.フィールドを展開…位相空間を中和していきます!」
リツコ「いいえ、侵蝕しているのよ…」
ミサト「あのA.T.フィールドをいとも簡単に…」
330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 03:01:36.62 ID:ve+XeFVfO
初号機(冬月)「結婚がなんじゃあああああああい!!」ダダダダダダダダダダ
サキエル(ゲンドウ)「ふ…冬月?やめないか?な?」
ガン!ガン!ガン!ガン!
初号機(冬月)「ああ!そうだよ!ユイ君に未練たらたらで60にもなるのに結婚出来ないよ!」
ガン!ガン!ガン!ガン!
初号機(冬月)「お前のお陰でな!!」
ガン!ガン!ガン!ガン!
サキエル(ゲンドウ)「や………やめろ!そこコア!コアだから!」
初号機(冬月)「『家庭に入りたい』………死ね!死ね!死ね!」
ガン!ガン!ガン!ガン!ガン!ガン!ガン!
336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 03:09:53.54 ID:ve+XeFVfO
リツコ「いい………」
リツコ「いいわ!すごくいいわ!二人とも!」
ミサト(………ダメだこいつ)
初号機(冬月)「死ね!碇死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!」
ガン!ガン!ガン!ガン!ガン!
サキエル(ゲンドウ)「ぐっ……」(まずい………このままでは……)
サキエル(ゲンドウ)「かくなるうえは…!」ポチッ
キュウウウウウウ……
初号機(冬月)「……………!」
初号機(冬月)「碇………まさかお前」
ミサト「自爆する気!?」
サキエル(ゲンドウ)「……………」ニヤリ
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
ユイ「あなた!」
シンジ「父さん!」
341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 03:15:04.03 ID:ve+XeFVfO
マヤ「エヴァは………」
ザッ……ザッ……
初号機(冬月)「……………」ニヤリ
リツコ「あれがエヴァの…」
ミサト「本当の姿…」
マヤ「か………カット!」
ユイ「あなた!あなた!」ダッ
ゲンドウ「う…………」ムクッ
ユイ「バカッ!ダイナマイトを一気に点けるバカがいますか!」
ゲンドウ「…………すまん」
シンジ「父さん………!」ウルッ
ゲンドウ「シンジ………」
シンジ「心配したんだからね!」
ゲンドウ「すっ……すまない……」
初号機(冬月)「……………」
初号機(冬月)「負けるが勝ち、か」
344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 03:19:42.74 ID:ve+XeFVfO
マヤ「はーい。みなさんお疲れさまです」
ゲンドウ「ふう………」
シンジ「今日の分、ようやく終わったね」
リツコ「明日もまた撮影なので気合い入れてね」
ゲンドウ「じゃ、シンジ帰るか」
シンジ「うん」
第壱話編
―完―
リツコ「…って…なに勝手に終わらせてるのよ」
シンジ「えっ」
リツコ「シンジ君はまだ撮影残ってるわよ」
シンジ「えっ」
348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 03:24:01.73 ID:ve+XeFVfO
―車内―
ミサト「なによー私たちにはまるで休みがないじゃないー」
シンジ「…………はぁ」
リツコ「仕方ないじゃない。スケジュールが詰まってるのよ」
ミサト「シンジ君が私の部屋で暮らす……」
ミサト「実際にゃありえない話よね」
ブロロロロロ……
ゲンドウ「よし、そこを右だ」
諜報部員「はい」
冬月「会議はどうした会議は」
ゲンドウ「老人達も意外とノリノリだったよ」
冬月「…………頭が痛い」
351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 03:27:29.40 ID:ve+XeFVfO
ゲンドウ「…………」カチカチ
冬月「なんだねそれは」
ゲンドウ「盗聴用のスピーカーだ」
冬月「呆れるな。」
ゲンドウ「……葛城君はエッチなシーンがどうのこうの言っていたからな…」
冬月「息子の貞操を守るのもお前の仕事か」
ゲンドウ「しっ………静かにしろ!」
『…………すまないけど、ちょーっち寄り道するわよ。』
『どこへですか?』
『うふ、い・い・と・こ・ろ!』
ゲンドウ「……………!」
358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 03:38:27.77 ID:ve+XeFVfO
ブロロロロロ……
ゲンドウ「右に曲がった!見失うな!絶対に見失うな!」
諜報部員「はっ…はい!」
冬月「…………ユイ君は本当にこやつのどこが良くて結婚したのだろうか……」
リツコ「じゃ、ここからは…ミサトのアドリブにまかせるわ」
ミサト「えっ私?」
マヤ「…………」ドキドキ
ミサト「いいところか……」
リツコ「ちなみにラブホテルはダメよ」
ミサト「リツコあんたねー…」
361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 03:41:11.34 ID:ve+XeFVfO
ミサト「うーん…………」
ミサト「…………よしっ」
シンジ「決まったんですか?」
ミサト「ええ」
ミサト「取って置きの場所よん?」
ゲンドウ(取って置きの場所………ゴクリ)
――――――
シンジ「ここは………」
ミサト「時間よ。」
ウイイイイイイイ………
364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 03:46:05.40 ID:ve+XeFVfO
シンジ「これは………」
ミサト「私が一番好きな場所よ」
シンジ「すごい!ビルが生えてく!」
シンジ「こうやってビルって元通りになってくんだ……」
ミサト「知らなかったの?」
ミサト「これが使徒迎撃専用要塞都市…第3新東京市。私たちの街よ。」
ミサト「そして、あなたが使徒から守った街」ニコッ
シンジ「……………」テレッ
リツコ「いいわ………いいシーンだわ……」
マヤ「なんか……やり遂げた感がありますね」
366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 03:47:36.70 ID:ve+XeFVfO
こっそり
冬月「なるほど。良いセンスだ」
ゲンドウ「………帰るぞ」
冬月「ん?このまま見張りを続けるんじゃなかったのか。」
ゲンドウ「……必要ない」
ゲンドウ「葛城君を疑った私が恥ずかしいくらいだよ」
冬月(………たまに見せるこう言う素直な所に弱いのかね)
冬月「碇」
ゲンドウ「……なんだ」
冬月「一杯やって帰るか」
ゲンドウ「…………ああ」
371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 03:55:57.10 ID:ve+XeFVfO
―翌日―
シンジ「……ふわっ」
シンジ「撮影夜中まで続いて、疲れちゃったなぁ…」
シンジ「お風呂のシーンとか……」
モワンモワン
ミサト「……えっ夕飯これ?」
リツコ「そうよ。買ったんだから食べなきゃ」
ミサト「私…ジャンクフードって苦手なのよね……」
マヤ「ペンペーン!おいでー」
ペンペン「クェ!」
マヤ「ふふふ。可愛いなぁ」
ミサト「こら!また出てきちゃだめでちゅ!」
ペンペン「………クェ」
ミサト「あー!ごめんなちゃいでちゅ…ママが悪かったでちゅねー」
リツコ「…………いるわねこう言う人」
373 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 03:57:25.91 ID:ve+XeFVfO
すまぬが明日早いので寝ます。
中途半端なとこでごめんなさい。
417 名前:こんにちは!保守ありがとうでした。[] 投稿日:2010/03/07(日) 13:04:36.90 ID:ve+XeFVfO
ミサト「さて………」ジッ
リツコ「ええ…………」ジッ
マヤ「…………」ゴクリ
シンジ「えっ……なな…なんですか…?」
ペンペン「クェ………?」
ミサト「シンジ君……ふふふ」ユラリ
シンジ「………えっえっ」
リツコ「視聴率アップの為に……我慢してね?」ユラリ
シンジ「………ちょ……リツコさ……」
マヤ「こ……こ……こんなことしたくないんだけど……」ユラリ
シンジ「う………」
シンジ「うわあああああああああああああ!!」
一方
(振りむかっはははははいんで~)
冬月「どうした碇」
ゲンドウ「………いや、シンジに呼ばれた気が」
420 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 13:13:31.97 ID:ve+XeFVfO
カポーン♪
リツコ「いいわーいいわよシンジくん」
シンジ「………これのどこが視聴率アップに繋がるんですか」
リツコ「風呂はドラマの命の選択よ」
リツコ「大丈夫よー!私、大人の男の裸にしか興味ないから」
シンジ「…………」ブクブク
ペンペン「クェ!」
リツコ「あらペンペン!」
シンジ「……………!」
リツコ「一緒に入りたいの?」
ペンペン「クェ!」
シンジ「う…………」
シンジ「うわああああああああ!」ダッ
リツコ「し……シンジくん!?」
423 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 13:19:38.26 ID:ve+XeFVfO
ガラッ
シンジ「ミサトさん!」
ミサト「あら、シンジくんどうしたのよ」
シンジ「ぺ……ぺ……」
ミサト「ペンペンがどうしたの?」
シンジ「ぼ……僕、鳥が苦手なんです!」
ミサト「でも唐揚げ食べてたじゃない」
シンジ「それとこれとは別で……」
ミサト「それよりシンジくん……」
シンジ「えっ…なんですか…」
ミサト「前、隠したら?」
マヤ「…………////」ポッ
シンジ「う………」
シンジ「うわああああああああ!!!」ツンツン
シンジ「えっ」
ペンペン「………クェ?(どうしたの?)」
シンジ「いやああああああああ!!」
ペンペン「…………(´・Θ・`)」
427 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 13:27:07.46 ID:ve+XeFVfO
―第弐話、撮影開始―
マヤ「はーい皆さん、放送開始まで時間がないので撮影始めちゃいますよー」
シンジ「はい」
ゲンドウ「久しぶりだな。」
ゲンドウ「私は不安で眠れぬ……」
シンジ「はいはい、そうだね」
シンジ(はぁ……。今日も学校休まなきゃならないんだなぁ……)
???「シンジくん!」
シンジ「………!」
シンジ(この声は……)
430 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 13:33:02.49 ID:ve+XeFVfO
トウジ「やあ。プリントを届けにきたよ!」キリッ
シンジ「トウジ!」
トウジ「心配して来てしまったんだけど……お邪魔じゃなかったかい?」
シンジ「いや、嬉しいよ!」
ケンスケ「ーっす!」チャラチャラ
委員長「どうも」
シンジ「ケンスケ、委員長も!」
キャッキャ
リツコ「…………」ジーッ
ミサト「…………リツコ、あんた何考えてんのよ」
リツコ「……熱血学園モノも視聴率取れそうよね」ニヤリ
ミサト「…………アンタってヤツは利用できるもんは何でも利用すんのね」
433 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 13:38:40.90 ID:ve+XeFVfO
トウジ「えっ、僕らがドラマに出演ですか?」
リツコ「そう。出てくれないかしら」
トウジ「それは…………」チラッ
委員長「出ましょうよ。楽しそうじゃない」
トウジ「そうだね…………////」
委員長「へへっありがと////」
トウジ「ううん。ヒカリが楽しそうだから、いいよ」
委員長「もっ………トウジたらっ」
リツコ「……………」イラッ
ケンスケ「サーセンあのぉ、弁当タダで貰えるんすか」
437 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 13:45:37.76 ID:ve+XeFVfO
―ネルフ体育館裏―
ユイ「シンジのお友達ね。みんないい子そうじゃない」
ゲンドウ「ああ………」ポツネン
シンジ「ごめんね、巻き込んじゃって……」
トウジ「いいんだ!シンジ君が助かるならね」キリッ
シンジ「トウジ………」
トウジ(小声)「ただ……」ボソッ
こっそり
シンジ「えっ………」
トウジ(小声)「次の委員長戦の事なんだけどヒカリに……」
ミサト「はい、そこ事前運動しなーい!」
ケンスケ「いいんちょ、次の委員長戦入れてあげっからさぁー俺と……」
ミサト「はい、そこ口説かなーい」
439 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 13:52:29.80 ID:ve+XeFVfO
リツコ「はい。これが脚本。今のシーンは二人にやって貰います」
ケンスケ「っす」
トウジ「…………これは」
リツコ「鈴原君には関西弁を話して貰うわ。」
トウジ「それはいいんですが間違ってますよ、これ。」キリッ
リツコ「えっ」
トウジ「殴るでなくて、ドツクだと思います。」キリッ
ミサト「あっ本当だ」
委員長「…………トウジ」ポッ
トウジ「それに暴力はいかがなものかと。」クドクド
トウジ「まるでヤクザじゃないですか。」クドクド
リツコ「…………」
この際、後に放送される予定の「命の選択を」の構想が出来たとか出来なかったとか
441 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 13:59:21.83 ID:ve+XeFVfO
すいません。お昼休みが終わるんでまた来ます。
484 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 17:39:47.88 ID:ve+XeFVfO
保守ありがとうございます。お待たせしました。
とりあえず色々省きつつEOEまで書こうと思ったんですが…
中々話が進まなくてごめんなさい。
486 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 17:42:52.10 ID:ve+XeFVfO
トウジ「僕に親友を殴ることは出来ません」キリッ
リツコ「あなたねーさっきから脚本に………」
ガスン!
ドサッ!
トウジ「???」
綾波「…………」ジーッ
トウジ「綾波さん……」
綾波「やる気がないなら帰って頂戴。」
委員長「トウジ!トウジ!」
トウジ「ぼっ……暴力は……」
綾波「……………」
ガスッ!ガスッ!
リツコ(良い気味ね)
キャーキャーワーワー
ユイ「ふふっ」
冬月「愉快だな」
キール「ああ。」
ゲンドウ「!?」
488 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 17:47:07.09 ID:ve+XeFVfO
ユイ「あら、議長いらしてたんですか」
キール「君の顔が見たくてね」
ユイ「やだ。お上手っ」
冬月「…………」ムスッ
ゲンドウ「…………」ムスッ
キール「相変わらず仲が良くてうらやましいな」
ユイ「この間大喧嘩したばかりですけどね」
キール「……時に碇。ドラマ撮影の予算を承認してやったのだから」
キール「私にも出番があっても良いのではないか」
489 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 17:48:09.72 ID:ve+XeFVfO
ユイ「あら、議長も参加して頂けると」
キール「最近娘との会話が乏しくてな。ドラマ出演とは素晴らしき話題のタネではなかろうか。」
ユイ「ふふっ。あなた、断る理由はないわよね。」
ゲンドウ「…………好きにして下さい。」ブスッ
キール「うむ」
キール「おーい」
ゲンドウ「???」
ゾロゾロ
(※日本語でお楽しみ下さい。)
ゼーレ02『おお。楽しみだな』
ゼーレ03『私なんて親戚中に自慢してしまったよ。』
ゼーレ04『碇もたまには良いことを考えるもんだな』
ゼーレ05『左様。こんな機会でもなければ若い女の子と接触できんからな。』
ゼーレ一同『HA!HA!HA!HA!』
495 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 17:56:54.42 ID:ve+XeFVfO
―ネルフ会議室―
リツコ「尺が増えたお陰で今日撮る第弐話分を第参話に回せるわ」
マヤ「助かりましたね」
ケンスケ「ってか撮影中断てなんなんすかー」チャラチャラ
ミサト「急遽お偉いさんが撮影に参加することになったんだから」
ケンスケ「こんなオタクくせぇメガネ着けてらんね」チッ
綾波「…………」ギロッ
ケンスケ「お前なにガンつけて…………」
綾波「…………」ジーッ
綾波「…………」ジーッ
ケンスケ「反省してます」
496 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 17:59:10.74 ID:ve+XeFVfO
トウジ「それより大丈夫やったか?シンジー」
シンジ「うん。でもエセ関西弁抜けてないよ」
マヤ「やだートウジくん」
トウジ「参ったのー。練習しすぎたわ」
ミサト「うふふふふふふ」
アハハハハハハ
(※以下、日本語でお楽しみ下さい。)
ゼーレ02『お美しいお嬢さんグーテンモーゲン』
マヤ「…………!?」
ゼーレ02『私もドイツ訛りが取れないんだ』
マヤ「???」
キール『トゥバイス。訛りどころか丸っきりドイツ語じゃないか』
ゼーレ02『いっけねー☆』
ゼーレ一同「HA!HA!HA!HA!」
リツコ「何を喋ってるのかしら……」
ミサト「さあ。」
499 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 18:01:48.73 ID:ve+XeFVfO
ユイ「皆さーん撮影始めますよー」
ゼーレ『ユイ君、任せてくれ』キリッ
マヤ「えっと、説明は日本語で大丈夫ですか」
キール「ああ。私が通訳しよう。」
マヤ「えっと、皆さんの役どころは人類補完計画を目論む謎の組織『ゼーレ』のメンバーです」
(※日本語で(以下略))
ゼーレ02『昔の私達そのまんまじゃないか』
キール『反抗期の娘と一つになれるなんて!と食いついたのは良かったが……』
ゼーレ05『まあ、碇と融合するなど気持ちが悪すぎるからってことで止めたんだっけな』
ゲンドウ「奇遇ですね」
502 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 18:08:01.26 ID:ve+XeFVfO
こっそり
リツコ「しかしこのオッサン達……ちょっと愉快すぎるのよね」
ミサト「オッサンって、一応上層組織のお偉いさんなのよ」
シンジ「確かに居酒屋のノリだよね……」
リツコ「ミステリアスさのカケラもないわね……」
マヤ「そんなこともあろうかと用意しました!」
一同「おおー!」
マヤ「はい!」
リツコ「えっ……何これマヤ」
マヤ「仮面です。」ニッコリ
503 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 18:08:45.32 ID:ve+XeFVfO
ミサト「なんで………」
マヤ「顔が隠れるじゃないですか」
マヤ「表情が分からないってそれなりにミステリアスな感じがするじゃないですか」
ミサト「いや、普通の仮面ならいいんだけどさぁ」
リツコ「なんでネオアトランティスなのよ…」
マヤ「なんかこれしか無かったんです」
冬月「…………」ゾクッ
506 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 18:11:26.09 ID:ve+XeFVfO
ミサト「著作権の観点から却下よ」
マヤ「えー今更じゃないですか………」
リツコ「ポロッと出さない」
マヤ「じゃあ!これはどうですか~!」
カタン……
ミサト「…………なにこれ」
マヤ「箱です」ニッコリ
509 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 18:13:36.15 ID:ve+XeFVfO
ミサト「いや、四角くて黒いバカデカイ箱だってことは見れば分かるわよ。」
マヤ「でもこれ、タダの箱じゃないんですよ」
リツコ「と、言うと?」
マヤ「第2東映の技術を余すところなく使いつくした箱なんです!」
シンジ「それはすごいや!」
マヤ「なんと……」
ゴクリ
マヤ「後ろはチャックになってて……人が入れるようになってるんです!」
チャー
ミサト「……そりぁすごいや。」
511 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 18:19:21.61 ID:ve+XeFVfO
マヤ「いや、それだけじゃないんです。」
ピピッ……
ミサト「?」
■<………
■<ピカッ
リツコ「あら」
マヤ「面にLEDがついてまして、好きな文字を標示できるんです。」
マヤ「例えば…スピーカーって設定にして…ゼーレサウンドオンリー……とか」
ケンスケ「ウォー!チョーカッケー!デビルカッケー!」
ミサト「でもさ、」
ミサト「後ろチャックなのよね」
一同「…………」
515 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 18:23:54.79 ID:ve+XeFVfO
マヤ「ゼーレの皆さん、着替え終わりました?」
ゼーレ05「イエース」
マヤ「そうですか。じゃあ」
ゼーレ02「バーット……」ジッ
マヤ「?」
キール『ぐっ……』ギリギリ
ゼーレ05『ちょっと議長!入りませんって』
キール『いや。入れる!』ビリッ
ミサト「あちゃー……」
518 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 18:30:05.03 ID:ve+XeFVfO
ミサト「えー。残念ながらサウンドオンリー着ぐるみが破損してしまったので……」
キール『すまん……』
ゼーレ03『無理するからですよ』
冬月「無様だな」
ゲンドウ「ああ」
ミサト「えっと、補修の方はマヤちゃんがやってくれるそうなんで」
ミサト「今日のところは顔出しでお願いします」
ゼーレ05『しかし…私達は謎の組織なのだよな』
ゼーレ04『議長は…いかにも人が良さそうである。』
キール「…………」
520 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 18:33:54.75 ID:ve+XeFVfO
ゼーレ05『衣装と顔が全くシンクロしてませんよ』
キール『困ったな……』
ゲンドウ「…………」ツンツン
キール「なんだね碇」
ゲンドウ「…サングラスはいかがでしょう」
キール「…………」
キール「お前とキャラクターが被るだろう」
ユイ「あら、じゃあこれは?」
ずいっ
キール「………ユイ君、なんだねそれは」
ユイ「花粉症用のゴーグルです」ニコッ
526 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 18:45:57.83 ID:ve+XeFVfO
マヤ「よーいスタート!」
冬月・ゲンドウ「………」
ゼーレ02「しかし碇君、ネルフとエヴァ、もう少しうまく使えんのかね?」
ゼーレ03「零号機に引き続き、君らが初陣で壊した初号機の修理代。国が一つ傾くよ!」
ゼーレ04「聞けばあのオモチャは君の息子に与えたそうではないか。」
ゼーレ05「人、時間、そして金。親子そろっていくら使ったら気が済むのかね?」
キール「いずれにせよ、使徒再来におけるスケジュールの遅延は認められん。予算については一考しよう。」
冬月「………」(なあ碇、こんなセリフを花粉症のゴーグルをしながら言ってるんだよなぁ)
ゲンドウ「むふ…………」(………やめろっ)
ゲンドウ(笑ってしまう……)
キール「碇、後戻りはできんぞ。」キリッ
ゼーレ・ゲンドウ・冬月「ぷううううううう」
531 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 18:57:05.30 ID:ve+XeFVfO
―ネルフ体育館―
ミサト「さて。みんな途中で撮影中断させちゃってごめんねー」
トウジ「構いませんよ」
リツコ「さて。今まで撮り終わってるのは学校のシーンとシンジ君の訓練シーンと二人のトイレのシーン」
シンジ「と…トイレのシーンって…いつの間にか撮ったんですか」
ケンスケ「…まさか二人って…!」フンッ!
綾波「……………」
委員長「…………えっ」
537 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 19:03:28.34 ID:ve+XeFVfO
シンジ「…………」ドキドキ
トウジ「盗撮は感心しないですね」キリッ
ケンスケ「とか言っちゃってトウジさん鼻の下のびりんぐすねwwwwwww」
トウジ「なっ……げっ、下劣な!」ポオッ
ユイ「あらあら顔が真っ赤になっちゃって可愛いわ」
リツコ「違うわよ」
トウジ「なっ、何が盗撮と違うんですか。」
リツコ「いや、盗撮と言われれば盗撮だけど」
リツコ「その『二人』は貴方たち二人よ」
トウジ・ケンスケ「………えっ」
マヤ「自然な表情が良かったわ。あとでアフレコよろしくねっ。」
委員長「……………////」
544 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 19:41:22.51 ID:ve+XeFVfO
トウジ「で、ミサトさん。これのセットは……」
ミサト「これから皆さんには使徒戦の撮影に参加してもらう為のものです。」
ゲンドウ・冬月「…………!」
マヤ「じゃーん!シャムシェルを再現してみました。」
ケンスケ「スゲー!完成度たけーなおい!」
マヤ「ふふふ。これの凄いところはですね…それだけじゃないんです」ポチッ
一同「…………」ゴクリ
シャムシェル「…………」
パカッ
シャムシェル「…………」ウネウネウネウネ
マヤ「中から肋骨が飛び出るんです!」
委員長「お゛お゛ええ゛ぇぇ………」
シンジ「…………」
547 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 19:49:04.83 ID:ve+XeFVfO
綾波「碇くん?どうしたの?」
シンジ「ううん………気のせいだよね」
マヤ「さて、このウネエルなんですが…」
リツコ「名前を変えない。」
シャムシェル「…………」ウネウネ
ゲンドウ「うっ………ううっ……」バタン
ユイ「あなた!」
冬月「お………おおお……」ドテン
ユイ「冬月先生!」
ミサト「そこ、仮病を使わない」
549 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 19:55:12.79 ID:ve+XeFVfO
ゲンドウ「…………」ムクッ
冬月「…………」ムクッ
ミサト「お二人にやっていただかないと困ってしまいます…」
ゲンドウ「しかしだな。この間の自爆で腰をやられてしまったのだ。」
冬月「無理をするものではないな」
マヤ「大丈夫です!このウネエルはウネウネで初号機を攻撃するんです。」
マヤ「だから今回碇司令は着ぐるみを着ていただくだけで構いませんから。」
ゲンドウ「本当にそうか……?」
マヤ「はいっ」ニコッ
552 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 19:56:57.66 ID:ve+XeFVfO
>>548
指摘ありがとう…
ずっと長年小さいェだと思ってた
554 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 20:03:21.24 ID:ve+XeFVfO
冬月「また初号機を演じるハメになってしまったワケだが…」ゴソゴソ
ゲンドウ「私達をあとで合成するくらいなら使徒戦をもっとどうにか出来そうなものだよな」ゴソゴソ
冬月「放送開始まで来週…時間が無くなってきてしまったな」チャー
ゲンドウ「全くドラマを作ろうなどと言い出したのはどこのどいつだ」ゴソゴソ
冬月「レイだが」ゴソゴソ
ゲンドウ「なら仕方ないな」チャー
ゲンドウ「って……うん?」
冬月「どうした碇」
ゲンドウ「腹になにか薄っぺらいものがついている……『ガード』と書いてある」
冬月「死ぬほど薄いな」ガサゴソ
ゲンドウ「まさか…伊吹君はこれであのシーンを何とかしろというのか………」
冬月「腐っても第2東映だ。……先に行くぞ碇」
ガラッ
ゲンドウ「…………」
562 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 20:19:25.09 ID:ve+XeFVfO
マヤ「それじゃスタート!」
ミサト「シンジ君、出撃いいわね?」
シンジ「はい」
リツコ「よくって?敵のA.T.フィールドを中和しつつ、パレットライフルの一斉射撃。練習通り…大丈夫ね?」
シンジ「はい…」
ミサト「発進!」
パーパッパパーパッパパパパパパー
ガコン!
初号機(冬月)「………」クタァ
初号機(冬月)「気が進まんな……」
シャムシエル(ゲンドウ)「…………」ズドーンズドーン
ユイ「あなた!腰が痛いのに偉いわ……がんばって!」
シャムシエル(ゲンドウ)「ああ!」ウネウネウネウネ
初号機(冬月)「……………」
初号機(冬月)「こんちきしょおおおおおお!!!!」バババババババババババ
565 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 20:24:38.68 ID:ve+XeFVfO
シンジ「目標をセンターに入れてスイッチ…目標をセンターに入れてスイッチ…」
マヤ「A.T.フィールド、展開。」
ミサト「作戦通り、いいわね?」
シンジ「はい!」
バババババババババババ
ミサト「って副司令!爆煙で初号機が見えない!」
マヤ「ああ………カー…」
スッ
マヤ「!」
リツコ「いいのよ。マヤ。」
リツコ「このまま回して頂戴。」キリッ
ミサト「あんた……ハイパーメディアクリエーターにでもなったらいいんじゃない?」
572 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 20:31:02.27 ID:ve+XeFVfO
初号機(冬月)「……………」バババババババババババ
シャムシエル(ゲンドウ)「待て!待て冬月!痛い!痛い!撃ちすぎじゃないか!」
シャムシエル(ゲンドウ)「今日はお前の悪口を言ってないじゃないか!何が、何が悪かったんだ!」
初号機(冬月)「……………」バババババババババババ
シャムシエル(ゲンドウ)「くそっ………装甲が薄っぺら過ぎてもたん」
シャムシエル(ゲンドウ)「…………止めないなら仕方があるまい」ウネウネ
ウネウネー!
初号機(冬月)「!?」ドゴオ!
トウジ「なんや、もうやられとるで!?」
トウジ「脚本と違うやないか」
ケンスケ「多分大丈夫」キリッ
トウジ「…………」
576 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 20:36:44.69 ID:ve+XeFVfO
トウジ「ちょっと!本気で大変なことになりかねませんよ!」
トウジ「止めないと……」
リツコ「熱いパトスがほとばしるようね!もっと…もっとよ!」
マヤ「はい!センパイ!アドリブって素晴らしいですね!」
委員長「…………いけっ!あっ…だめっ…やられちゃう…」
綾波「…………」ジーッ
ミサト「でね、ユイさーん」
ユイ「ふふふっそうなんですかー」
シンジ「うわああああああああ!」(アテレコ中)
トウジ「…………」
トウジ「…………」
582 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 20:49:56.06 ID:ve+XeFVfO
初号機(冬月)「…………!?」カチッカチッ
ミサト「予備のライフルを出します。」
ミサト「受けとって!」
リツコ「………あんたも結構ノリノリじゃない」
シャムシエル(ゲンドウ)「…………遅い!」ウネウネ
ウネウネー!
初号機(冬月)「…………くっ」
初号機(冬月)「腰がもたん……」
マヤ「初号機…活動限界まで、約4分53秒!」
シャムシエル(ゲンドウ)「留目を差してくれるわ!」ウネウネ
シャムシエル(ゲンドウ)「そして呼び捨ててやる『冬月(キリッ』。私は司令…所詮お前は副司令だ!」ウネウネ
初号機(冬月)「なにっ………」
ウネウネー!
ピュンッ!
ケンスケ「…………」フンフンフン♪
トウジ「仕事中に音楽かい。……プロ意識が」クドクド
ケンスケ「うん?」
ケンスケ「こっちに来る!」
ケンスケ・トウジ「うわあああああああああ!!」
583 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 20:56:11.84 ID:ve+XeFVfO
ミサト「ねえリツコ」
リツコ「なに?ちょうどいい所なのよ」
ミサト「………さすがにもう止めた方がいいと思うのよ。」
リツコ「なんで」
ミサト「このあとさぁ……『あのシーン』をやる予定でしょ」
リツコ「大丈夫よ。あの二人はやることはやるもの。」
ミサト「だから心配なのよ……興奮してるときってさぁ……ほら、やり過ぎちゃうでしょ?」
マヤ「加減するってことなんで装甲薄めに発注したんですけど……」
リツコ「でも芸術が……」
ミサト「芸術云々より死人が出たら放送出来なくなるわよ」
リツコ「…………」
585 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 21:01:35.38 ID:ve+XeFVfO
初号機(冬月)「………ぐっ」
シャムシエル(ゲンドウ)「これで分かったか?いくらお前が年上でも」
シャムシエル(ゲンドウ)「私が司令でお前は『副』司令だ」ニヤリ
マヤ「カット!」
リツコ「一旦休憩入りまーす」
シャムシエル(ゲンドウ)「……………」ニヤリ
トウジ「休憩だって言ってますよ……副司令」
初号機(冬月)「…………」
初号機(冬月)「…………」キシャン!
日向「プログレッシブナイフ、装備!」
リツコ「えっ」
591 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 21:08:00.12 ID:ve+XeFVfO
リツコ「ま……まって下さい冬月副司令!そのシーンは休憩後に………」
初号機(冬月)「ウオオォオオオオオオオ!!」ダダダダダダダダダダ
ミサト「カットが聞こえてないのよ。」
シャムシエル(ゲンドウ)「ふっ………冬月!」
初号機(冬月)「いかりいいいいいいいいいい!!」
シャムシエル(ゲンドウ)「……命令だ!休憩しろ!」
ミサト「副司令!命令を聞いてください!休憩です!」
初号機(冬月)「いかりいいいいいいいいいい!!」ダダダダダダダダダダ
ミサト「ダメだ………あのバカ」
594 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 21:11:46.42 ID:ve+XeFVfO
マヤ「日向さん!この間付けた催眠装置を!」
日向「はい!」
ミサト「そんなのつけてたの……」
シンジ「えっと……うわああああああああ」(アテレコ中)
初号機(冬月)「……………」ガスッ!
シャムシエル(ゲンドウ)「ふっ…冬月!それは……」
シンジ「うわああああああああ!!」
595 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 21:17:22.55 ID:ve+XeFVfO
マヤ「初号機(冬月)、活動限界まで後30秒!28、27、26、25」
冬月「ウオオォオオオオオオオ」ガスッ!ガスッ!ガスッ!
シャムシエル(ゲンドウ)「そっ装甲が………装甲がもた………ん……」
ミサト「とにかくどうにか!どうにかしないと………」
初号機(冬月)「……………」ガスッ!
シャムシエル(ゲンドウ)「…………えっ」ザクッ
マヤ「14、13、12、11、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1!」
冬月「……………」バタン
マヤ「エヴァ初号機、活動を停止。」
ゲンドウ「…………」ドサッ
青葉「目標………完全に沈黙しました」
601 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 21:22:11.88 ID:ve+XeFVfO
ゲンドウ「…………」
ユイ「あなた!」
リツコ「…………」
ミサト「あんた、どうするの?」
リツコ「……とりあえずシンジ君がアンタに一発かまされるシーンでも追加しとけばいいわ」
ミサト「そうじゃなくて」
リツコ「そうね。時間ないのに追加シーンがいっぱいできちゃったわー」
ミサト「現実から目をそらすな」
604 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 21:31:40.93 ID:ve+XeFVfO
―ネルフ発令所―
リツコ「参話まで撮り終えたところで皆さんに残念なお知らせがいくつかあります。」
一同「…………」
リツコ「まず一つ。追加シーンがたくさん出来ました。」
マヤ「予算的にも時間的にも厳しいですね。」
リツコ「二つ。司令と副司令が入院しました。」
リツコ「なので当分使徒は来ません」
マヤ「入院費的にもキャスティング的にも厳しいですね。」
リツコ「三つ。追加シーンと二人の入院費で今月の予算がなくなりました。」
リツコ「四つ。でもスケジュール的に第四話まで撮らなくてはいけません。」
マヤ「残念ですね」
リツコ「どうしようミサトぉ~!」
ミサト「あんたの自業自得でしょ………」
619 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 21:49:20.09 ID:ve+XeFVfO
ミサト「まったくあんたは昔からおっちょこちょいなんだから」クドクド
リツコ「………はい」
ミサト「その割にはドラマじゃクールな科学者…とかなんなのよ。」クドクド
ミサト「私はずぼらな女にしたくせに…部屋が汚い女だって全国ネットでね…」クドクド
ウィーウァムシャイシャイ(ピェッ)
ウィーウァムシャイシャイ(ピエッ)
シンジ「何見てるの綾波」
綾波「…………始まったわ。」
『毎度おなじみ流浪の番組、タモリ倶楽部でございます』
『今日は上野のラブドール展示場の前に来てます』
『あれータモさんじゃないですか』
シンジ「タモリ倶楽部かぁ……」
綾波「結婚できない男の次に好きなの」
シンジ「良くわからない比較だよ綾波」
マヤ「…………これ」
マヤ「これですよセンパイ!」
621 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 21:52:15.93 ID:ve+XeFVfO
綾波「……………?」
ミサト「どったのマヤちゃん」
リツコ「ラブドールがなんなのよ」
リツコ「まさか…司令のラブドールでも作って置こうとか言うんじゃないんでしょうね」
マヤ「さすがその発想はありませんでした」
623 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 21:57:45.18 ID:ve+XeFVfO
マヤ「そっちじゃないですよ!」
リツコ「なるほど、司令の代わりにタモさんを使うのね!」
マヤ「そっちでもないです」
ミサト「そんな金がないから悩んでたんでしょアンタ……」
マヤ「いいですか。こう言う深夜の番組って予算が少ないんです。」
マヤ「タモリ倶楽部も例外じゃないです」
リツコ「あらやだ。じゃあタモさんつかってちゃ破産しちゃうわね」
マヤ「そうです。だから……こうやってセットを使わないでロケをすることで番組を持たせてるんです」
ミサト「まあ、面白いってのもあるんだけどね」
マヤ「ってことで、その手法を真似して第四話はロケ中心に行きませんか?」
リツコ「なるほどその発想はなかったわ」
ミサト「あんたの発想のほうが奇特だけどね」
626 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 22:08:59.51 ID:ve+XeFVfO
ミサト「でも……どうやってロケの流れにするの?」
リツコ「そうねえ……第四話はザコエルって使徒を出そうと思ってたのよ」
ミサト「いたわねー時計みたいなやつ。アスカがキックしただけで爆発してやんの。」
リツコ「……あんまり脚本を書き直す時間がないから延々単調な話で時間を稼ぐしかないわよね」
マヤ「なんかみんな共感できそうなシーン入れると誤魔化せそうなもんですよね」
リツコ「タモリ倶楽部同様放浪してる感じでいいんじゃない」
ミサト「なんでいきなり使徒と戦ったあとに放浪すんのよ」
リツコ「………アンタにシメられたから……家出?」
シンジ「…………僕どんだけメンタル弱いんですか」
リツコ「そこで精神病設定が活きてくるのよ」
ミサト「………トンデも設定もたまには役に立つもんね。」
629 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 22:15:05.94 ID:ve+XeFVfO
マヤ「ただ……ロケをするにしても許可がとれるかどうか…」
マヤ「貸しきりにするお金もないですし…」
リツコ「つけときゃいいわよ。なんたって国連直属なんだから。」
ミサト「………こんなんで大丈夫なのかしら」
リツコ「で、シンジ君はどこ行きたい?」
シンジ「え………」
リツコ「なんか家出してる感じにしたいから…あなたが行きたい場所の方がリアリティがあるでしょ。」
ミサト「良いこと言ってる様だけど……随分今さらよ」
633 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 22:20:12.83 ID:ve+XeFVfO
―第四話、撮影開始―
箱根駅
リツコ「今日は忙しいのに集まって貰ってごめんなさいね」
ケンスケ「綾波センパイのお呼びだしなんでべつにいいっす」
トウジ「暇だったんで…」
ヒカリ「なんか、グループデートみたいだね。トウジ!」
リツコ「…………」イラッ
ミサト「でー。なんで駅なのよ」
リツコ「家出するのに…バス貸し切りでも良かったんだけどね」
マヤ「レイの希望だったんです」
642 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 22:28:17.18 ID:ve+XeFVfO
綾波「今日……無くなっちゃう電車があったから……」
マヤ「箱根登山電車モハ1、103ー107ですね。」
綾波「………そう」
綾波「昭和時代からある貴重な列車で2軸ボギー…たまらないわ。」ペラペラ
綾波「中は改造されちゃってるけど外観はそのまま…この写真なんだけどどう?」ペラペラ
トウジ「………はあ」
綾波「全国から今日の切符を買い求めるため徹夜で並んだって話だけど私は訓練でいけなかったの」ペラペラ
シンジ「あっ……綾波?」
綾波「ヤフオクで転売屋からかうのもシャクだったんだけど良かったわ。まさか貸し切りに出来るなんて思わなかったもの。」ペラペラ
シンジ「そ…………」
シンジ「そうなんだ…」
650 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 22:33:14.13 ID:ve+XeFVfO
ミサト「ん……ちょいまち」
リツコ「なに?どうせだったんだから良かったじゃない。」
リツコ「ねーレイ?」
綾波「…………はい」
ミサト「駅自体も貸しきりにしたのよね」
リツコ「そうだけど…」
ミサト「その…鉄道が好きな人にとってはたまらないんでしょ。」
綾波「………ええ」
ミサト「レイ以外の鉄道オタクを敵に回したわよ」
リツコ「別に。アンチはつきものですもの」
ミサト「それとアンタ」
ミサト「……貸しきり料、いくらだったの」
リツコ「さあ」
ミサト「さあって………」
654 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 22:37:22.75 ID:ve+XeFVfO
マヤ「えー。我々が貸しきったことによる駅側の損失はざっと計算して…」
ミサト「…………」ゴクリ
マヤ「2億前後かと」
ミサト「はぁ!?電車貸しきるのに2億!」
リツコ「あら……バスの方が良かったわね」
ミサト「あんたね!2億なんてツケのレベルじゃないわよ!分かってんの?」
リツコ「どうにかなるわよ。それじゃあレイ、行きましょっ」
リツコ(モハ1……ハァハァ)
660 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 22:45:25.90 ID:ve+XeFVfO
―電車内―
ガタン……
綾波「…………」ハァハァ
リツコ「ああっ…………」ハァハァ
ミサト「…………幸せそうで何よりね」
ピンポンパンポン♪
ミサト「あら……車内放送?」
(綾波の声)『次は長尾峠、長尾峠です。お出口、右側に変わります。』
ミサト「れ………レイの声?」
綾波「………せっかくだから赤木博士に頼んで録音してもらったのを流してもらったんです」
リツコ「ま、設定的に路線名が違うからそのままじゃ使えなかったし」
リツコ「何より憧れの列車で自分の声のアナウンスが流れる……」
リツコ「ロマンよ」キリッ
ミサト「…………」
シンジ「…………」
661 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 22:48:22.47 ID:ve+XeFVfO
マヤ「それじゃあスタート!」
(綾波の声)『本日は、第3新東京市、第7環状線をご利用いただき、まことにありがとうございます。』
(リツコの声)『この電車は当駅にて回送電車となります。どちらさまもお忘れ物の無いように、ご降車ください。』
シンジ「…………帰ら」
綾波・リツコ「キャアアアアアアアアア////」
ミサト「………ぶん殴っていいかしら」
663 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 22:54:21.96 ID:ve+XeFVfO
夕方
リツコ・綾波「♪」
ミサト「………ようやく撮り終えたわね」
マヤ「すっかり夜になっちゃいましたね…」
委員長「あの二人……エキストラの職員さんと延々語ってましたね」
シンジ「意外とネルフって鉄オタ多かったんですね」
ミサト「本気で泣きながら列車にチュッチュしてるなんてなんなのよ……」
マヤ「しかし2億は痛かったですね……」
ミサト「ツケにしてたけど…あとあと困っても知らないわよ」
リツコ「…………」
トウジ「2億払うくらいならセット借りてたほうが良かったんじゃないですか」
一同「…………」
664 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 22:58:52.52 ID:ve+XeFVfO
―繁華街―
リツコ「私思ったの」
ミサト「何を」
リツコ「いくらツケだからって無駄使いはいけないわ」
マヤ「……今更ですよセンパイ」
リツコ「と、言うことでシンジ君が希望してた映画館だけど」
シンジ「はっ………はい」
リツコ「節約の為あそこにしました」ビシッ
ミサト「あれは………」
リツコ「ピンク映画館よ」キリッ
670 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 23:08:40.99 ID:ve+XeFVfO
マヤ「まだ……あったんですね」
リツコ「ええ。関東地区にこの一件しかないからレアよね」
ミサト「リツコ、あんたシンジ君にロマンポルノでも見せる気?」
リツコ「だって……他の映画館だと二千万掛かるって言われたんだもん」
マヤ「たったの三十万で済みますからね」
ミサト「…………」
一方病院
ゲンドウ「…………シンジ!」ガバッ
看護師「碇さんダメですよ!まだ縫ったばっかりなんですから!」
ゲンドウ「構わん!話せ!」
看護師「やだっ……凄い力」ドンッ!
ゲンドウ「よし……いててて……」
ガラッ
ユイ「^^」
671 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 23:09:32.18 ID:ve+XeFVfO
>>670
×話せ○離せでした…
678 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 23:16:45.20 ID:ve+XeFVfO
シンジ「ねえ、…ピンク映画って何だろうね」
委員長「えっ………///」
綾波「………さあ」
ケンスケ「多分ピンクってなまえだから女子供がみるもんじゃね」
トウジ「ピンクパンサーばっかり放映してるんじゃないかな」
綾波「きっと桃太郎よ(?)」
トウジ「ヒカリは物知りだから知ってるよね」ニッコリ
ヒカリ「えっ」
ヒカリ「………えっ///」
682 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 23:22:00.46 ID:ve+XeFVfO
ミサト「でもどうすんのよ…司令にバレたら大変よ」
マヤ「放映した際に児童ポルノだなんだ言われる可能性がありますよ」
リツコ「大丈夫よ。要は普通の映画館っぽく見えればいいんでしょ?」
ミサト「そんなの無理よ!ピンク映画館なんてティッシュがそこら辺にばら蒔かれてる小汚い空間じゃない!」
リツコ「中に入れば分かるわ……」
カラン
ミサト「…………!」
リツコ「今日一日で出来る限り普通の映画館っぽく改装したの」
リツコ「ネルフの技術の粋を尽くしてね」ニヤリ
687 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 23:26:52.29 ID:ve+XeFVfO
ミサト「で」
リツコ「何よ」
ミサト「いくらかかったの」
リツコ「さっ……さぁ……」
マヤ「三千万ですね……全てツケですけど」
ミサト「…………さてはお前確信犯だな」
リツコ「………」ギクッ
ミサト「ロハだかナハだか知らんが貸しきりたかっただけでしょう」
リツコ「………」ギクッ
ミサト「更にはピンク映画館に一度入って見たかった……違う?」
リツコ「…………」ギクッギクッ
リツコ「ま……まあいいじゃない!ツケなんだし……」
ミサト「もういいわ。次のロケ先は私が決めます」
リツコ「えー」
ミサト「…………」ギロッ
リツコ「…………ごめんなさい」
693 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 23:37:31.48 ID:ve+XeFVfO
ミサト「とりあえず………適当な映画流して誤魔化すわ」
マヤ「あ!じゃあ私がたまたまもってたヤツでいいですよね」
ミサト「そうね…あとで音声と映像消せばいいものね。」
マヤ「それじゃあスタート!」
映画:「ルイズ……、お前、可愛かったんだな……。が、頑張ればできるじゃねえか」
映画:「なにそれ。かわいくなんかないもん」
映画:「か、可愛いって。まるでレモンちゃんだ」
映画:「レ、レモンちゃんじゃないわ。というかレモンちゃんてなによ」
映画:「肌がすべすべで、レレレ、レモンちゃんだ」
シンジ「…………」
700 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 23:43:08.23 ID:ve+XeFVfO
―バスにて―
ミサト「しかし家出でピンク映画館に来るなんてなんつーガキよ」
リツコ「病を患ってるんだから仕方がないわ」
ミサト「免罪符になると思うなよ」
リツコ「で、私とミサトのセリフはネルフ内で取るとして…」
リツコ「これからどこにいくのよ」
マヤ「暗くなっていきますね……」
『しゅーてん終点です。お出口は…』
ミサト「…………ついたわ」
701 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 23:43:44.34 ID:ve+XeFVfO
>>694
一応ピンク映画だろ
704 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 23:46:21.49 ID:ve+XeFVfO
ミサト「着いたわよ」
シンジ「こ……ここは……」
ヒュオオオオオオ……
ミサト「………」
リツコ「いや、確かに、予算節約だけども」
ヒュオオオオオオ………
マヤ「草原はあんまりですよね」
ヒュオオオオオオ………
707 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 23:51:04.61 ID:ve+XeFVfO
ミサト「仕方がないじゃない!ネルフの所有地がここしかなかったんだもの」
リツコ「確かに……みんな借金のカタになっちゃったわよね」
ミサト「私は今すぐアンタを借金のカタにソープへ沈めてやりたい気持ちでいっぱいだけどね」
マヤ「しかし…」
ヒュオオオオオオ……
マヤ「ただでさえ私達荒んだ心境なのにこれは気が狂いそうですね」
リツコ「で、これから何を撮る気?」
ミサト「………さあ」
リツコ「………呆れた。考えて来なかったのね」
マヤ「………ん?」
マテーシュパパパパ!ヤレードンッ!
709 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/07(日) 23:55:47.24 ID:ve+XeFVfO
ケンスケ「ダダダダダダダダ、ドカーン!」
シンジ「ぐぅ………」
トウジ「君たちは…な…なにを子供じみた………」ソワソワ
ヒカリ「一緒に参加したら?」
トウジ「べっ……べつに僕は……」
綾波「…………」
リツコ「男の子ってホントにああ言うの、好きよね」
ミサト「あっ」
リツコ「どうしたの?」
ミサト「…………バス無くなった。」
713 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 00:02:48.82 ID:fS8U3qY3O
―朝―
パチパチ
リツコ「あら、お早う。良く眠れた?」
ミサト「………全く」
マヤ「でも助かりましたねー。近くでサバイバルゲームをやってる大学生がいて」
ミサト「大学生にもなって……って言いたいとこだけどね」
リツコ「お陰でいいシーンも撮れたわ。」
ミサト「相田くんは良い筋をしてるってサバゲーの子達にスカウトまでされてたわよね」
リツコ「とりあえず……どうやって帰ろうかしら…」
諜報部員「おーい…………いたぞー」
諜報部員「良かった……どこに行かれたのかと……」
ミサト「……ロケに来た意味なしね」
リツコ「そんなことないわ」キリッ
リツコ「無理矢理連れ戻される主人公!いいわ!いいわよ!」
ミサト「……………」
716 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 00:08:06.20 ID:fS8U3qY3O
―ネルフ内―
ミサト「まったく昨日は散々だったわ」
マヤ「はい!スタート!」
ミサト「しばらくね。」
シンジ「はい。」
ミサト「この2日間ほっつき歩いて、気が晴れたかしら?」
シンジ「………めんなさい」
ミサト「………えっ」
シンジ「ごめんなさい」
ミサト「…………」
ミサト「エヴァのスタンバイできてるわ。乗る?」
シンジ「…………はい」
マヤ「カット!」
ミサト「ふう。これで四話はおしまいね」
リツコ「…………」
ミサト「なによリツコ…なんか納得行ってない顔ね」
717 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 00:11:20.33 ID:fS8U3qY3O
リツコ「よくも考えてみなさいよ」
ミサト「はあ。」
リツコ「ちょっと叱られたからって家出する少年がよ」
リツコ「ピンク映画館行く少年がよ」
リツコ「ワイルドに野宿する少年がよ」
リツコ「諜報部に連れ戻される少年がよ」
リツコ「謝るかしら。あっさり。」
ミサト「…………言ってる意味が分からないんだけど」
リツコ「私は謝らないと思うのよ。うん。」
720 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 00:15:01.68 ID:fS8U3qY3O
リツコ「もうひと悶着あってもいいと思うのよ」
リツコ「精神病気味なんだし」
ミサト「……心理描写にこだわりだしたわね」
リツコ「うん。更に家出させましょう」
ミサト「………え?」
リツコ「もう一度ロケに行くわよ」
ミサト「………えっ」
マヤ「しかしセンパイ……予算が……」
リツコ「なーに」
リツコ「ツケればいいわよ!」ニッコリ
726 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 00:21:55.75 ID:fS8U3qY3O
―数日後―
リツコ「えー。そんな訳で無事、第四話まで撮影が終わりました。」
ミサト「仕上がったのは31日ギリギリだけどね」
シンジ「…………ふう。」
綾波「危なかったわね」
マヤ「それと碇司令と冬月副司令、退院おめでとうございます」
ゲンドウ「ああ。」
冬月「まだ無理は出来んがね…」
マヤ「しかし、お早い退院でしたね」
ユイ「もう。早くネルフに出たいって無理矢理退院してきたの。」
ユイ「当分使徒は無理ね……」
マヤ「あっ。その件は……」
ミサト「それより、始まるわよ」
ミサト「日向くん。主モニターに回して」
日向「はい!」
730 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 00:28:34.85 ID:fS8U3qY3O
ざーくこくな…
ドラマ
新世紀
エヴァンゲリオン
神話になれ!
第壱話
使徒、襲来
―中略―
732 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 00:34:27.03 ID:fS8U3qY3O
ミサト「サービスサービス!」
チャーチャン♪
ミサト「…………終わったわね」
リツコ「なんか私、クールっていうか……いじわるバアさんみたいになってない?」
マヤ「編集って恐ろしいですね」
ミサト「しかしなかなか迫力があって…うちじゃなきゃ出来ないドラマだったわ」
青葉「途中から特撮臭がプンプンしましたけどね」
ユイ「残念。冬月副司令の勇姿は来週ですね。」
冬月「いや。何だか延命したような感覚だよ」
736 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 00:39:37.16 ID:fS8U3qY3O
綾波「ちょっとしか映ってなかったわ………」
リツコ「まあ…誤魔化したところも多少あるけど…よくやった方だと思うわよ」
マヤ「確かに、新しいロボットものでした」
ミサト「しっかし司令は悪いやつだったわねー」
ミサト「精神病患ってるって言われてもいいくらいよ」
ユイ「ふふっ。結婚する前はあんな感じだったのよ?」
リツコ「意外だわ……」
ミサト「さて司令の方からも感想を……」
ゲンドウ「…………」ギュッ
シンジ「ちょっとやめてよー」ジタバタ
744 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 00:46:07.83 ID:fS8U3qY3O
マヤ「ちょっと冷静になったんですが」
マヤ「ダメなんじゃないんですか、これ。」
ミサト「たしかにさっきは興奮してたから気にならなかったけど」
ミサト「冷静に見ればぶっ壊れてるわよね」
リツコ「あれ……相当病んでるわね」
リツコ「って言うかめちゃくちゃだわ」
ミサト「………いま気が付いたの」
日向「結局どこにもターゲットを絞れなかった気がします」
ミサト「なんかさ、今の私達の荒んだ感じが出ちゃったのね」
一同「……………」
746 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 00:50:45.11 ID:fS8U3qY3O
ミサト「もうだめね。どうすんのよアンタ……2億の借金」
リツコ「えっ……私が返すの?」
ゲンドウ「当たり前だ。シンジとレイへの損害賠償なんかも払って貰う」
リツコ「ほとんど当てつけじゃないですか」
ゲンドウ「黙れ。」
ミサト「みんなクビよ。ソープよ。」
リツコ「やめなさいよ」
ミサト「源氏名はどうしよっかな……」
リツコ「やめて!」
ミサト「オールサンデーとか」
リツコ「やめてええええ!」
748 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 00:54:21.93 ID:fS8U3qY3O
青葉「いえ………」カタカタカタカタカタ
シンジ「どうしたんですか。」
青葉「スレが伸びて行きます……50……80…90…100突破!」
ミサト「す…すれ?」
マヤ「ああ。スレとはスレッドの略です。」
ミサト「?」
マヤ「うーん……話題を提示するようなもので…それが多ければ多いほど人気だってことです」
ミサト「100ってすごいの?」
マヤ「そりゃあ!もう!」
757 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 01:02:04.35 ID:fS8U3qY3O
青葉「主なご意見です」
128:以下、使徒にかわりましてVIPがお送りします [] 2015/04/04(水) 18:58:22.99 ID:×××××××
あんな哲学的な特撮初めてだ
308:以下、使徒にかわりましてVIPがお送りします [sage] 2015/04/04(水) 19:00:22.93 ID:××××××××
綾波は長門のパクリ
でも可愛い
400:以下、使徒にかわりましてVIPがお送りします [] 2015/04/04(水) 19:01:22.22 ID:××××××
斬新だ!
っつうかゲンドウかっけえええ
761 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 01:06:26.79 ID:fS8U3qY3O
リツコ「………あれっ」
ミサト「あの精神病患者を哲学的と捉える方が斬新よね」
綾波「パクリ…………」
リツコ「そうだ。レイは二番目だって設定にしましょ」
ミサト「…また適当に決めて、破綻しても知らないわよ」
ゲンドウ「…………カッコイイか」ニヤニヤ
ユイ「にやけてますよ。あなた。」
765 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 01:14:14.74 ID:fS8U3qY3O
青葉「あっ……あとこんな意見も……」
125:以下、名無しにかわりまして使徒がお送りします [] 2015/04/04(水) 19:12:21.93 ID:××××××××
主人公死ね
氏ねじゃなくて死ね
ロボットに乗れるってのに自慢かオラ
108:以下、名無しにかわりまして使徒がお送りします [] 2015/04/04(水) 19:02:22.00 ID:××××××××
きめえwwwwwwwシンジwwwwwwwwwwwwww
205以下、名無しにかわりまして使徒がお送りします [] 2015/04/04(水) 19:22:30.21 ID:××××××××
綾波に触ったシンジ(自主規制)する
シンジ「あはは……仕方ないよね……」
ゲンドウ「………」
プルルルルルル
ゲンドウ「ああ。諜報部か。いまから送る文面を書き込んだ人間を調べあげろ。」
770 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 01:16:40.76 ID:fS8U3qY3O
明日も早いんで今日はここまでで寝ます。
出来ればラミエル師匠まで書きたかったんですが
こればかりは完全にリツコの責任です。
827 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 16:26:27.28 ID:fS8U3qY3O
保守ありがとうでした。
ゆっくりになってしまいますが再開します。
828 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 16:28:15.65 ID:fS8U3qY3O
―第伍話撮影開始―
マヤ「えー第伍話の撮影を開始する前に大事なお知らせがあります。」
青葉「先の掲示板のキーワード抽出データによれば…」
綾波レイ・レイ・綾波:38050res
碇シンジ・シンジ・主人公:27287res
葛城ミサト・ミサト:15213res
赤木リツコ・リツコ・リッちゃん:8500res
伊吹マヤ・マヤ:18099res
碇ゲンドウ・ゲンドウ・司令:31000res
その他のキャスト:合わせて20015res
マヤ「総レス合わせて20万オーバーです」
一同「おおー」
ミサト「これって凄いの?」
一同「…………」
830 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 16:35:18.94 ID:fS8U3qY3O
冬月「主役の交替だな」
ゲンドウ「…………」
リツコ「…ミサトに負けた」
青葉「赤木博士は一部の熟女ファンに人気あるみたいっすよ」
リツコ「嬉しくないわよ」
ミサト「それよりあんた、眉毛染めなさいよ」
リツコ「嫌よ。日本人としての誇りが欲しいもの」キリッ
ミサト「………なら髪染めんなよ」
832 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 16:47:36.44 ID:fS8U3qY3O
ミサト「でも意外だわ……マヤちゃんに負けるなんて」
マヤ「私は碇司令に負けた事の方が以外です。」
マヤ「私達ヒロインなのに」
ミサト・リツコ「…………」
ミサト「もうさ、碇司令をヒロインにしちゃったら」
リツコ「斬新ね」
ミサト「でも司令の顔が売れるのは組織にとって良いことだわ」
マヤ「それもそうですねー」
マヤ「ねっ?碇司令?」
ゲンドウ「…………(´■ω■`)」どよん
834 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 16:56:24.68 ID:fS8U3qY3O
ミサト「い……碇司令?どうなさったんですか?」
リツコ「こんなにネットで人気なんですよ」
青葉「炎上することがあるにしろ…誉められることなんて滅多にありません」
ゲンドウ「…………ダメだ」
ユイ「なんで」
ゲンドウ「私は悪い父親だ」ぎゅうう
シンジ「ううっ」
ユイ「そう言う役ですよ」
ゲンドウ「なら人気があったりしたらダメだろう。恨まれんと」ぎゅっぎゅっ
ゲンドウ「もっと非道で悪い悪い父親にならんと…」ぎゅっぎゅっぎゅううう
ユイ「あなた……説得力0よ…。」
835 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 17:02:47.20 ID:fS8U3qY3O
青葉「そんな訳でキャスティングについて再考してみることにしました」
主人公:シンジ
ヒロイン:綾波レイ・葛城ミサト
MAGI(カ):保留
MAGI(メ):否決
MAGI(バ):否決
リツコ「否決2と保留1で否決か」
マヤ「次にキーワード抽出による決議です」
主人公:綾波レイ
ヒロイン(?):碇ゲンドウ・碇シンジ
MAGI(カ):可決
MAGI(メ):可決
MAGI(バ):可決
リツコ「……ミサト、ヒロインクビね」
ミサト「…………」
837 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 17:04:20.79 ID:fS8U3qY3O
マヤ「そんな訳で…月も変わったことですし時間も予算もあるわけです」
マヤ「ちょっと今回は試験的な要素を加えても良いんじゃないかなーと」
ミサト「それもそうね」
リツコ「なので…今回はレイを主役とした話を作ります」
綾波「………わたし?」
リツコ「あんな短い出演時間で一位よ。出さない訳にはいかないじゃない」
綾波「…………そう」
マヤ「それと、今回は試験的に二連作の予定です」
ゲンドウ(反対すればいいのか悪いのか分からない)
ゲンドウ(シンジが主役を降ろされるのは由々しき事態だが)
ゲンドウ(レイが主役でシンジがヒロイン……)ゴクリ
シンジ「自分がヒロインだって件はどうでもいいんだね……」
838 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 17:17:02.41 ID:fS8U3qY3O
―ネルフ実験室―
ミサト「で、なによこのセット」
リツコ「碇司令と冬月副司令が病み上がりだということで」
リツコ「今日は実際にエヴァを使って撮影したいと思います」
マヤ「いままでは大人の事情で制止しているシーンしか撮影出来ませんでしたが」
マヤ「ネルフ内ですから許可を取る必要もないですし」
ミサト「で……エヴァを使って何する気よ」
リツコ「この荒んだドラマに何が足りないのか考えたのよ」
ミサト「………はい?」
リツコ「そう。足りないもの。」
ミサト「それは…………」
リツコ「L O V E よ」
840 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 17:37:15.89 ID:fS8U3qY3O
ミサト「…………はい?」
マヤ「特撮ファン、アニメファンには支持を得ているのですが」
マヤ「主婦や若い女性からの支持がほぼ0でして……」
ミサト「それはまずいわね」
リツコ「ということで恋愛要素の一つや二つ突っ込んでおけば……」
ミサト「それで……なんでここなのよ」
リツコ「吊り橋効果ってご存知?」
ミサト「?」
846 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 17:55:57.53 ID:fS8U3qY3O
ミサト「知ってるわよ。なんかちょっとドキドキするような行動を男女が共にする」
ミサト「………とそのドキドキを恋愛のドキドキと勘違いするってやつでしょ」
リツコ「映画の所謂ドーン!バーン!チュッ!ってやつよ。」
マヤ「わかりにくい例えですよセンパイ」
ミサト「……微妙に違う気もするし」
リツコ「それを利用しようってワケ」
ミサト「で、このセット……。」
リツコ「今回は最初からクライマックスよ」
ミサト「随分安っぽいクライマックスね」
848 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 18:01:41.95 ID:fS8U3qY3O
綾波「………着替え終わりました」
リツコ「前のテストから改良しただけはあるわ」
リツコ「うん。前に着たときは包帯が目立っちゃってたけど……」
青葉「ちょっ…ちょっとこれはまずいんじゃ……」
マヤ「随分……なんというか」
リツコ「あら。露出はほぼ0よ」
ゲンドウ・冬月・シンジ「おおー!」
ユイ「^^」
850 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 18:05:19.62 ID:fS8U3qY3O
ミサト「でもリツコ、『最初からクライマックス』って何をやる気なのよ」
ゲンドウ「……台本には全てアドリブとしか書かれていないが」
リツコ「レイー。乗った?」
綾波「………はい」
リツコ「じゃあスタート!」
ウイイイイイイイン…
リツコ「…………ちょっとマヤ」ボソッ
マヤ「なんでしょう」
855 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 18:43:14.21 ID:fS8U3qY3O
リツコ「……で…………だけど」ボソボソ
マヤ「ええっ!ダメですよ!」
リツコ「…ねっ?吊り橋に必要なのよ。お願いっ」パチッ
マヤ「…………責任はセンパイが取って下さいよ。」
リツコ「じゃあマヤ。よろしく。」
マヤ「…………」ポチッ
856 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 18:48:35.01 ID:fS8U3qY3O
リツコ「じゃ、とにかく…なんか急にレイのお腹が痛くなって司令が助けにいく感じのシーンとるから」
ミサト「なによその中途半端な吊り橋効果は」
リツコ「では碇司令。起動お願いします」
ゲンドウ「………起動開始」
リツコ「主電源、全回路接続。」
日向「主電源、接続完了。起動用システム、作動開始。」
青葉「稼動電圧、臨界点まで、後0.5、0.2、突破!」
リツコ「起動システム、第2段階へ移行。」
マヤ「初期コンタクト、異常無し。」
マヤ「チェック2550まで、リストクリア。」
マヤ「…………」
リツコ「第3次、接続準備。」
マヤ「2580までクリア。」
日向「絶対境界線まで、後0.9、0.7、0.5、0.4、0.3、パルス逆流!」
ブーッ!ブーッ!ブーッ!
ミサト「ちょっと……何が起きたの!」
857 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 18:50:51.28 ID:fS8U3qY3O
日向「第3ステージに、異常発生!」
青葉「中枢神経素子にも、拒絶が始まっています!」
リツコ「コンタクト停止、6番までの回路を開いて!」
日向「だめです、信号が届きません!」
青葉「零号機、制御不能!」
ミサト「…………そんなアホな」
ミサト「…………」ギロッ
リツコ 3~♪
859 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 19:01:10.30 ID:fS8U3qY3O
ミサト「ごるォオォらああああ!リツコオオオオオオ!」グワッ
リツコ「やっやだぁーいっいきなりミサト怒り出しちゃってぇー」
ミサト「アンタね!さっきマヤちゃんとコソコソしてると思いきや!」
ミサト「エマージェンシーモード、オンにしたんでしょ!」
ミサト「しかも起動装置と連動させるってのがやらしいわ!」
リツコ「………てへっ☆」
ミサト「あんたね、この間の会話(>>3)を思い出しなさいよ」
ミサト「どうするつもりなのよ!バカ!」
マヤ「せ……センパイ!レイにも異変が……」
リツコ「ええ!?」
861 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 19:09:38.17 ID:fS8U3qY3O
綾波「…………!」
マヤ「操縦席内の温度が上昇!」
日向「生命維持装置に異常が…」
リツコ「どっ……どうしよう」
リツコ「エーマジェンシーモードメンテナンスしてなかったから……」
ミサト「バカ!変なことやるから!」
ナオコ「起動装置と連動させたことが原因で容量オーバーで生命維持装置に異常をきたしてしまったのね」
リツコ「…………!」
863 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 19:14:25.93 ID:fS8U3qY3O
リツコ「かっ…母さん!」
リツコ「なんでここに…」
ナオコ「碇司令、まずは電源を落として下さい。」
ゲンドウ「実験中止、電源を落とせ!」
マヤ「はい!」
リツコ「ぜっ……零号機、予備電源に切り替わりました!」
日向「完全停止まで、後135秒!」
ガン!ガン!ガン!
パリン!
リツコ「キャア!」
ミサト「………お怒りみたいね」
864 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 19:18:51.16 ID:fS8U3qY3O
ゲンドウ「…………」ボー
リツコ「危険です!下がって下さい!」
ナオコ「オートエジェクション作動させて!」
リツコ「でっ…でも…そんなことしたら…修繕費が……」
ナオコ「リッちゃん!お金と命、どっちが大事だと思ってるの!」
リツコ「…………はい」
マヤ「オートエジェクション作動します!」
ゲンドウ「………」
プシュ!バババババババババババ…
ゲンドウ「いかん!」ダッ
ユイ「あっ!あなた!?」
868 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 19:25:08.52 ID:fS8U3qY3O
日向「完全停止まで、後10秒、8、7、6、5、4、……」
ガン!ガン!ガン!
リツコ「特殊ベークライト、急いで!」
マヤ「零号機…停止しました!」
ガン!………カララララ
ナオコ「………ふう。中にはクッションがあるから、多分レイは無事だと思うけど……」
ミサト「…………」キッ
リツコ「でっでもまあ…ほら。最初に怪我してたことに辻褄があうし…」
ミサト「…………後付けもいいところよ」
869 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 19:28:37.17 ID:fS8U3qY3O
マヤ「生命維持装置、回復を確認」
マヤ「レイの無事も確認出来ました」
ミサト「でも心配ないってことだけど…」
ミサト「碇司令、一応救護班呼んで置きましょう…って碇司令!?」
ゲンドウ「レイ!レイ!大丈夫か!」ダダッ
ユイ「あの人ったら病み上がりなのにあんなに走っちゃって……」
ナオコ「………本当、頼もしいのね」ニコッ
872 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 19:39:47.95 ID:fS8U3qY3O
ユイ「お久しぶりです。赤木博士」
ナオコ「ふふ。碇司令は今日はメガネなのね」
リツコ「あ、いつの間に掛け変えたのかしら」
ミサト「気がつかなかったわ」
ユイ「本人はおめかしのつもりみたいですわ」
シンジ「正直あのセンスはどうなんだろ……」
873 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 19:40:53.32 ID:fS8U3qY3O
ゲンドウ「…………!」
ゲンドウ(まずはこの扉を…)
ユイ「やだ、あの人!」
ジュウッ!
ゲンドウ「のわっ熱!」
カラッ
ジュウウ……
ゲンドウ「か…買ったばかりのおしゃれメガネが!」
ユイ「あーああ…」
876 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 19:46:25.10 ID:fS8U3qY3O
ゲンドウ「ぐわっ!ぐぅううう!」
ミサト「碇司令!救護班呼びましたからー大丈夫……」
ゲンドウ「のわあああああ!!!」
マヤ「………聞いてませんね」
カチャカチャ
カパッ
ゲンドウ「レイ!大丈夫か!レイ!」
綾波「……はい私は」
ゲンドウ「そうか……」
綾波「でも碇司令が…………」ジーッ
ゲンドウ「?」
ゲンドウ「…………」サワッ
ゲンドウ「……………」
ゲンドウ「血?」
ミサト「……救護班!急いで!碇司令の傷口が開いたわ!」
ユイ「…………はあ」
ナオコ「ふふっ」ニコニコ
881 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 20:06:32.90 ID:fS8U3qY3O
―ネルフ発令所―
リツコ「残念なお知らせがあります」
マヤ「えー。先ほどの撮影でこの間(>>595)の傷口が開いたため碇司令が入院しました」
リツコ「碇司令の容態は安定していて3日程で退院出来るそうです」
マヤ「ちなみに先ほどの撮影による損失ですが全て赤木センパイ名義のツケにしておきました」
リツコ「………えっ」
ミサト「当たり前でしょ。アンタが下らないことを考えるからよ」
リツコ「で、でも予算が……」
ミサト「また家出させる気?視聴者が納得しないわよ」
885 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 20:10:37.07 ID:fS8U3qY3O
マヤ「センパイ、ただでさえこれを作っちゃったんで予算がないんです」
リツコ「?」
冬月「そう言えば……何か言っていたな。今回は碇抜きでも使徒戦を撮影できると」
マヤ「はい!」ニコッリ
マヤ「では!スイッチオン!」
◇))))))<ラーッラーッラーッ
888 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 20:24:38.33 ID:fS8U3qY3O
青葉「デカっ」
日向「デカ過ぎて詰まっちゃてますよ」
マヤ「何となく、第2東映は微妙な物を作ってくると言う葛城さんの心の声が聞こえてたので」
ミサト「えっ、私?」
マヤ「父や専務をはじめ第2東映の全職員が水戸黄門の撮影を一週伸ばして作った力作です。」
ミサト「なんか大事になっちゃったわね……」
マヤ「えー、遠隔操作に飛行機能…ラジコンをベースに粒子ビーム発射機能やらドリル変形やら色々付けてみました」
ミサト「随分盛ったわね」
マヤ「そんなこんなで色々付けたらエヴァの(着ぐるみ)の約10倍の大きさになってしまいました」
マヤ「ちなみにセンパイ、請求書です」ペラッ
リツコ「いちじゅうひゃくせんまんじゅうまんひゃくまんせん……まん」
マヤ「てへっ☆」
リツコ「…………」
890 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 20:27:12.91 ID:fS8U3qY3O
すいませんちょっと中断します。
深夜には戻れるとは思います…
899 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 21:54:15.78 ID:fS8U3qY3O
お待たせしました
保守ありがとうございました。再開します。
900 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 21:54:51.41 ID:fS8U3qY3O
綾波「…………」ナデナデ
◇<ラー
綾波「……かわいい」ナデナデ
◇<ラー
リツコ「でもマヤ……ネルフの体育館って入口が凄く狭いのよ」
リツコ「入るのかしら」
日向「体育館入口の幅を縦横合わせて128センチオーバーしています」
ミサト「アチャー」
冬月「うむ……それでは他の撮影場所を手配するかね」
マヤ「あっ、待ってください」
マヤ「えっと……」ポチッ
903 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 21:58:06.60 ID:fS8U3qY3O
◇<ラー
綾波「………」ペタペタ
◇<………
綾波「?」
☆<ラー!(クワッ
綾波「!?」ビクッ
マヤ「なんと変形します!」
ミサト「…………第2東映はどれだけ本気なのよ」
904 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 22:03:32.97 ID:fS8U3qY3O
マヤ「さて今回はレイが主役の話ですが」
ミサト「肉が嫌いで地下で培養されててその二番目ってなんつー設定なのよ」
冬月「と、言うことは最初のレイは死んだと言うことか」
リツコ「あら、適当に言ったことなのにまだ覚えてたの」
ミサト「あんたねぇ……」
マヤ「でも何か人間を培養してるって逆に悪の組織っぽいですよね」
一同「…………」
905 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 22:04:53.93 ID:fS8U3qY3O
ミサト「まぁレイが人工的な匂いがするってのは分かるけどね」
リツコ「そう言えばレイって…何でネルフにいるんだっけ」
ナオコ「確か、碇司令とクラブのママとの行きずりの子だったんじゃなかったかしら」
冬月「……」ジャキッ
ミサト「あー……そうだったかも」
冬月「………諜報部よ、車を―」
マヤ「やだ、冗談ですよ副司令」
906 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 22:06:05.28 ID:fS8U3qY3O
ナオコ「ユイさんの妹さんのお子さんなのよね」
冬月「そうだったのか…恥ずかしながら知らなかったよ」
ミサト「私もです。」
リツコ「ま、そういや容姿は碇司令に一ミリも似てないものね」
ミサト「っていうかユイさんに瓜二つよね」
リツコ「…………!」
リツコ「………妻に死なれて妻のクローンを作る男……」ボソッ
リツコ「きた!きたわよミサト!」
ミサト「……はいはい良かった良かった」
908 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 22:19:45.51 ID:fS8U3qY3O
リツコ「それより」
リツコ「なんで母さんがここにいるのよ」
ナオコ「あら。ママに会えて嬉しくないの?」
リツコ「ちょっ………///」
ミサト「赤木博士はユーロでの新EVA装備の開発でお忙しいんじゃ……」
ナオコ「いやね、この前加持くんうちの研究室に来たの」
ナオコ「その時にリッちゃんが色々やらかしてるって聞いたのよ」
リツコ「リョウジの野郎………」
ミサト「えっ…それだけの理由で?」
ナオコ「ふふっいくつになっても子供は心配なものよ」
ナオコ「ヒデアキ君も心配してたわよ?」
ミサト「…………///」
910 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 22:30:42.64 ID:fS8U3qY3O
―ミサトの部屋―
ミサト「さて……とりま私とリツコの会話シーンは終わってよかったわ。ただいまー」
ペンペン「クエッ!クエッ!」パタパタ
ミサト「はいペンペンたんお帰りなのでちゅよー」
ペンペン「クエッ!」
綾波「く………くえっ」
ペンペン「クエッ!∩(`・Θ・´)」
シンジ「……………」ヒキッ
ペンペン「クエ………(´・Θ・`)」
911 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 22:34:44.68 ID:fS8U3qY3O
ミサト「じゃあオバさん。ゆっくりしていって下さいね」
ナオコ「ありがとう。泊まるところが無かったから助かったわ」
ミサト「それじゃご飯の用意を……」
リツコ「しかし碇司令とユイさんには悪いけどラッキーだったわね」
ナオコ「あの人、ちょっと何かあっただけでもあの大騒ぎだものね。」
リツコ「あとで司令だけ別撮りすればいいし…」
マヤ「チャンスですね!」
一同「…………」ジッ
シンジ「えっ?」
綾波「くえっくえっ」
ペンペン「クエッ!クエッ!」
913 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 22:51:30.37 ID:fS8U3qY3O
マヤ「あっ……テープが無くなりそうです」
シンジ「って、カメラ回してたんですか」
マヤ「ええ。何か今回は色々時間的にも不味くて…」
マヤ「使えそうなところがあれば編集でもして使って尺を稼がないと…」
ミサト「はい。お待ち」
グツグツ
リツコ「何よこれ!」
ミサト「カレーよ。」
リツコ「…結婚しても相変わらず、インスタントな食事ね。」
リツコ「リョウちゃんが不憫だわ……」
ミサト「……人ん家にお呼ばれされといて、文句を言わないの。」
915 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 22:58:59.44 ID:fS8U3qY3O
シンジ「ミサトさんは」
ミサト「あ、私はね、このカップらーめんに入れちゃって。どぅっばぁーっと」
シンジ「……本気ですか?」
ミサト「いけるのよ。」
ミサト「最初っからカレー味のカップ麺じゃね、この味は出ないのよ。」
リツコ「……いかにも身体に悪そうね」
パクリ
一同「……………」
一同「お゛お゛ぇぇえ゛ええ!!!」
ペンペン「く…くえ?…くえ……く……くぎゅうううぅぅ……」パタン
綾波「…………」パクパク
919 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 23:05:02.60 ID:fS8U3qY3O
―翌朝―
カーンカーンカーン……
リツコ「ったく……昨日はとんでもないもの食べさせられたわ」
ミサト「……仕方ないじゃない。ご飯はいつも加持君任せなんだもん」
リツコ「ま…久しぶりに母さんの手料理が食べられたからいいか」
カーンカーン
シンジ「あのー」
ミサト「なにー?シンジ君聞こえなーい!」
シンジ(大声)「ここどこですかー!」
ミサト「あー、廃アパートよー」
リツコ「…………ミサト、ところで本当に『アレ』やる気なの?」
ミサト「まあね。視聴率の為には手段を選ばないわ」
ミサト「例えア【ピー】スを敵に回したとしてもよ」
927 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/08(月) 23:12:51.66 ID:fS8U3qY3O
シンジ「お邪魔します」
ガチャ……
バタン……
ミサト「うわぁ………」
ミサト「何て言うか……すんごい部屋ね……」
ナオコ「前の住人が住ん出るときのまま残ってるわね」
マヤ「薬と包帯がばら蒔かれてますね…」
シンジ「キミが悪いですね」
ミサト「やだ。枕に血まで付いてる」
ミサト「もっと良い部屋なかったの?」
マヤ「すみません。予算の都合でここしか借りられなくて……」
リツコ「…………いいわ!」パアアッ
リツコ「私の描くレイのイメージにピッタリよ!」キャッキャ
ナオコ「ごめんなさい……母さんでもリッちゃんのセンスについてってあげられないわ……」
930 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/08(月) 23:17:04.95 ID:fS8U3qY3O
ミサト「…………」ジッ
リツコ・マヤ・ナオコ「……………」コクリ
ミサト「それじゃシンジくんとオバさんはドアの外で待機しててください」
シンジ「………えっ」
ナオコ「さっ。行きましょ?シンジくん」
シンジ「あっ……はい……」
バタン……
リツコ「行ったわね」
ミサト「ああ。行ったわよ。」
リツコ・ミサト・マヤ「…………」ジーッ
綾波「…………」
リツコ「レイ。脱ごうか。」
綾波「…………はい」ヌギッ
リツコ・ミサト・マヤ「……えっえっ」
933 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/08(月) 23:24:38.25 ID:fS8U3qY3O
一方病院
ゲンドウ「私は大丈夫だああああああ!!!」ジタバタ
看護師「やだっ……ダメですよ!縫ったばっかりなんですから」
ゲンドウ「あの四人はきっと何か企んでる!私には分かる!昔からそうだった!」
看護師「診療内科の手続きを…!」
看護師「はい!」
ゲンドウ「させるか!」ドゴオ!
看護師「キャア!」ドサッ
ゲンドウ「ふっ………これで……」
ゲンドウ「………」
ガララッ……
チラッ
|
|
|
|
ゲンドウ「よし。いないな……」
ゲンドウ「待っていろ…シンジ、レイ!……」
ゲンドウ「…………」ゾクッ
|
|^^<…………
|
|
938 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/08(月) 23:29:43.45 ID:fS8U3qY3O
綾波「脱ぎました」プリン
ミサト「こうも簡単に脱がれると……」
リツコ「もっとハードルをあげてみたくなるわね」
綾波「構いませんが」
ミサト「よーし!じゃマヤちゃん!」
マヤ「はい!」
よいしょ…よいしょ……
マヤ「那須の温泉水です!」
綾波「?」
リツコ「入って!」
ミサト(風呂上がりでびしょ濡れな全裸のレイ)
ミサト(これはエロいわよ…)
綾波「??」
940 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/08(月) 23:34:02.56 ID:fS8U3qY3O
キャーキャーワーワー
シンジ「なにやってるんでしょうね……あの四人」
ナオコ「さあね」
シンジ「………あの」
ナオコ「なあに?シンジくん」
シンジ「父さんとは…どういったご関係なんですか」
ナオコ「ふふっ。愛人関係。」ニヤリ
シンジ「えっ………」
ナオコ「やだ冗談よ~」
ナオコ「からかいがいのあるその顔。ゲンドウ君にそっくりよねー」
シンジ「な……ナオコさぁん……」
946 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/08(月) 23:44:47.26 ID:fS8U3qY3O
ナオコ「私とゲンドウ君はね、コウゾウ先生……副司令のことね。その先生の研究室の助手仲間だったの。」
ナオコ「で、後から入ってきたのが当時大学生だったユイちゃん。可愛かったわー」
ナオコ「で、そのままゲヒルンにコウゾウ先生と私とヒデアキ君とキョウコちゃんが入って……」
ナオコ「あ、ヒデアキ君っていうのはミサトちゃんのお父さんね」
ナオコ「まあこんなとこかしら。まあ同僚以上友達未満な感じよ」
シンジ「なんか……以外と父さんは人脈広いんですね」
ナオコ「愛されてるわよ。司令は。昔はヤンチャだったけどユイさんと結婚してから変わったわ」
ナオコ「本当にユイさんが死んじゃったら……ドラマみたいになりそうなくらいに」
ガチャ
ミサト「二人ともー!入っていいわよー」
ナオコ「はあい」
シンジ「…………」
948 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/08(月) 23:54:21.44 ID:fS8U3qY3O
マヤ「じゃあ!シンジ君……シーン124いきまーす」
シンジ「はい」
シンジ(一体何を企んでるんだ……)
マヤ「スタート!」
シンジ「ごめんください……」
シンジ「……ごめんください。碇だけど……綾波、入るよ。」
シンジ「………綾波のかな?」
綾波「…………」ヌッ
シンジ「………えっ」
綾波「…………」プルンプルン
シンジ「えっ」
シンジ「えっえっえっえっ」
951 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/08(月) 23:59:14.33 ID:fS8U3qY3O
リツコ「カット!カット!カット!」
リツコ「ダメじゃないシンジくん。セリフ言わなきゃー」
シンジ「ちょっ………////」
シンジ「……こっちのほうが明らかにダメですよ……」
ミサト「あら……一応大事なところには前張りしてあるのよ」
綾波「…………」たゆんたゆん
シンジ「ち……乳首丸出しじゃないですか……!」
リツコ「それが何か?」
綾波「…………」たゆんたゆん
綾波「………」ジッ
綾波「………」たゆんたゆん
シンジ「お願いだ……お願いだから綾波…隠そうとしてよ……」
954 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/09(火) 00:03:59.65 ID:j61y+uAbO
シンジ「み……ミサトさぁん……」
シンジ「ぼっ……僕もその……男ですし……」
ミサト「これも試練よ、シンちゃん。」
シンジ「試練って言われても……」
ミサト「いい。最近忘れがちだけどこのドラマには『ネルフの命運』がかかってるのよ」
リツコ「ああ……そんな事だったわね」
ミサト「想像してごらんなさい。もしドラマが失敗して……ネルフが解体されるとなったら碇司令はどうなるか」
シンジ「父さんが………?」
モワンモワン
957 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/09(火) 00:07:40.00 ID:j61y+uAbO
ゲンドウ「……無職になった」
ユイ「そうね。じゃあ職を探してきて頂戴」
ゲンドウ「………ああ」
―ハローワーク―
職員「碇サーン」
ゲンドウ「ああ」
職員「ええ……再就職と言うことですが何か資格はお持ちですか」
ゲンドウ「私は京大院卒だ」
職員「資格は?」
ゲンドウ「京d……」
職員「お持ちではないんですねー」
ゲンドウ「………ああ」
958 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/09(火) 00:10:45.21 ID:j61y+uAbO
―碇家―
ゲンドウ「………今日もダメだった」
ユイ「そう……」
ゲンドウ「…………」
ユイ「ごめんなさい私、レイとシンジを連れて実家に帰ります」
ゲンドウ「えっ」
ユイ「はい。これ」
ゲンドウ「………これは」
960 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/09(火) 00:12:52.17 ID:j61y+uAbO
ユイ「離婚届よ」
ユイ「私の名前と判は押してあるから」
ユイ「ごめんなさいさようなら。行くわよレイ、シンジ。」
ガチャ……
バタン……
ゲンドウ「うっ………」
ゲンドウ「うわああああああああ」
『本当にユイさんが死んじゃったら……ドラマみたいになりそう』
『本当にユイさんが死んじゃったら……ドラマみたいになりそう』
『本当にユイさんが死んじゃったら……ドラマみたいになりそう』
961 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/09(火) 00:14:32.17 ID:j61y+uAbO
モワンモワン
シンジ「…………」
ミサト「どう。あなたがこの脚本通りにやればドラマは多分ヒットするわよ」
ミサト「…………やるの?やらないの?」
シンジ「………やります」
シンジ「………僕がやります」
ミサト「…………」ニヤリ
ナオコ「…………」ニヤッ
975 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/09(火) 00:25:00.82 ID:j61y+uAbO
ミサト「一応タオルで乳首を隠れてるから意識しなきゃダイジョブよ」
マヤ「…………はい、じゃスタート!」
シンジ「ごめんください。碇だけど…綾波、入るよ。」
シンジ「………綾波のかな?」カタン
綾波「…………」ヌッ
シンジ「…………」ゴクリ
シンジ(逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ)
綾波「………」キッ
綾波「…………」スタスタスタ
ミサト(…………よしよし)
リツコ(この後、ちょっと揉めてレイのタオルをシンジ君が…)
ガタン!
シンジ「うわああああああああ!」
一同「!?」
988 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/09(火) 00:33:36.10 ID:j61y+uAbO
シンジ「いっ……たたたた」
綾波「……碇くん」
シンジ「?」
シンジ「…………」ジーッ
モミッ
シンジ「!!!」
ナオコ「あらあら」
ミサト「ちょ!直接のタッチはまずいでしょっ!」
マヤ「しっかり揉んでますね……」
ミサト「かかか…カッ……」スッ
リツコ「いいわ。回し続けましょ」キリッ
ミサト「…………」
ミサト(また悪い癖がでたわよ……)
14 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 00:40:59.59 ID:/QpKWUAO
乙です
早速再開しようと思います
シンジ「いっ……たたたた」
綾波「……碇くん」
シンジ「?」
シンジ「…………」ジーッ
モミッ
シンジ「!!!」
ナオコ「あらあら」
ミサト「ちょ!直接のタッチはまずいでしょっ!」
マヤ「しっかり揉んでますね……」
ミサト「かかか…カッ……」スッ
リツコ「いいわ。回し続けましょ」キリッ
ミサト「…………」
ミサト(また悪い癖がでたわよ…)
21 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 00:44:50.08 ID:/QpKWUAO
マヤ「…………」ジッー
ミサト「でもあんた……直接的接触はいくらなんでも……」
リツコ「あのね、このドラマの良さは斬新さなのよ」
ミサト「それはそうだけどいくらなんでも……」
ガヤガヤワーワーガヤガヤワーワー
シンジ「あのっ……僕らはどうすれば……」
ガヤガヤワーワーガヤガヤワーワー
シンジ「………いいんだろうね」
綾波「…………」ジッー
シンジ「…………」
綾波「…………さあ」
26 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 00:48:42.38 ID:/QpKWUAO
リツコ「とにかく二人はそのまま待機!」
ワーワーガヤガヤワーワーガヤガヤ
綾波「…………」
シンジ「…………」モミッ
綾波「んっあ………」
シンジ「あっ………」
シンジ「ごめん………」
綾波「いいえ………」
ワーワーガヤガヤワーワーガヤガヤ
28 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 00:53:06.51 ID:/QpKWUAO
綾波「それより………」ジッ
シンジ「ん?」
綾波「……………」ジーッ
シンジ「…………?」ジーッ
むっくり(はぁと)
シンジ「¥$∞♂♀&#%*@!?」
ワーワーガヤガヤワーワーガヤガヤ
ナオコ「ほらほら二人とも、タイムアウトみたいよ」チラッ
マヤ・リツコ・ミサト「!」
シンジ「やっ………これは………///」
31 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 01:00:19.29 ID:/QpKWUAO
ミサト「………もう後で大変なことになっても知らないんだからね」
リツコ「よし!じゃあ続けて」
シンジ「い、い、い、い…い…いや……あ、あ、あ、あの……」
シンジ「僕は、別に……ああっ!」
綾波「どいてくれる?」
シンジ「あ……うわっ!あ、あの……!」
綾波「……なに」
シンジ「あの……僕は…その……僕はっ……た、たの、頼まれてっ……つまり……」
シンジ「カ、カードを新しくなったから届けてくれって……」ゴクリ
ミサト「あのキョドリ具合は演技じゃないわね」
リツコ「自然な表情……いいわぁ……」
ナオコ「リッちゃん……」
32 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 01:04:18.08 ID:/QpKWUAO
―ネルフ廊下―
リツコ「いやあーいい画がとれたわぁ」ホクホク
ミサト「……あんたには呆れて物もいえないわ」
マヤ「とんだ災難だったわね、シンジ君」
ミサト「いやあー役得じゃないの?レイのおっぱい揉めて」
シンジ「そ!そんな訳ないじゃないですか」
シンジ「むしろ本当に災難ですよ///」
ナオコ「まあ可愛い」
ナオコ「ユイちゃんと初めて朝帰りした後のゲンドウ君みたい」クスッ
シンジ「なっ………」
綾波「…………」ムッ
34 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 01:10:17.93 ID:/QpKWUAO
ミサト「さて次のシーンはシンジ君がお父さんの悪口をレイに言ってムッとさせるシーンね」
リツコ「しかしこのエスカレーター…高所恐怖症にはたまらないわね………」ブルブル
ミサト「ああ……そういやあんたこれを使うのが嫌で
ワザワザ待ち時間の長いエレベーターつかってるんだったわね」
マヤ「うわあ………」
リツコ「まっマヤやめなさい……!死んじゃうわよ」ブルブル
37 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 01:12:40.73 ID:/QpKWUAO
とりあえず完結させる気は満々なのですが…
結果的に製作に移って皆さんに不安を与えてしまってるならごめんなさい
44 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 01:17:42.39 ID:/QpKWUAO
綾波「…………」ツン
シンジ「綾波?どうしたの」
綾波「べつに」
シンジ「その………胸を揉んだことを気にしてるの?」
綾波「……『その事』は気にしてないわ」
シンジ「?」
マヤ「じゃあ!スタート!」
シンジ「さっきはごめん」
綾波「何が?」
シンジ「………」
綾波「………」
シンジ「ねえ、綾波は恐くないの?またあの零号機に乗るのが。」
綾波「どうして?」
シンジ「前の実験で、大怪我したんだって聞いたから…平気なのかな、って思って。」
綾波「あなた、碇司令の子供でしょ?信じられないの?お父さんの仕事が。」
シンジ「当たり前だよ!あんな父親なんて!」
マヤ「はい!カッー……」
綾波「………」
パチン!
シンジ「???」
47 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 01:21:03.81 ID:/QpKWUAO
マヤ「か…カット!」
シンジ「???」ヒリヒリ
リツコ「だっ……大丈夫、シンジ君!」
ミサト「ちょっとレイ!なんでシナリオでもないのにシンジ君を殴るのよ」
綾波「…………」
ミサト「レイ!」キッ
綾波「………碇くんが自分で考えればいいと思うの」
シンジ「???」
ナオコ「あらあら」ニヤニヤ
53 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 01:28:59.97 ID:/QpKWUAO
―ネルフ体育館―
ミサト「えーではこれからラミエル戦の撮影を始めたいと思いますが」
マヤ「はい!ラミエルおいで!」
◇<ラー!
リツコ「あら…マヤの声に反応するのね」
マヤ「はい!何か面白そうかなと思ったんで音声認識装置を付けてみました」
◇<ラーラー!
リツコ「あら可愛い」
綾波「………こんにちは」
◇<ラー!
綾波「すごくかわいい……」
54 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 01:31:43.07 ID:/QpKWUAO
ミサト「でも容量がパンパンじゃなかったっけ」
マヤ「ちょっとくらい大丈夫ですよー」
◇<ラー
シンジ「かわいいね、綾波」
綾波「そうね」ツン
シンジ「……………」
58 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 01:35:52.36 ID:/QpKWUAO
マヤ「それじゃーラミエルが街にやって来て……」
マヤ「初号機を蹴散らすシーンからやりたいと思います」
マヤ「冬月先生、お願い出来ますか」
冬月「立っているだけで良いと言う話ならな」
冬月「だが、ビームとは……どれ程の威力なのかね」
マヤ「えっと、衝撃はマッサージ程だと予想されます」
冬月「…………ならよいが」
マヤ「それじゃー撮影スタートです!」
◇<ラー!
61 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 01:39:47.21 ID:/QpKWUAO
◇<ラー
綾波「………ラー」ナデナデ
◇<ラー///
ミサト「しかし本当にかわいいわね、あのラミエル」
リツコ「ええ。まあ本物は可愛げもクソも無かったんだけど」
ミサト「撮影終わったらネルフで飼いましょうか」
リツコ「そうね。ペンペンと並んでいいキャラクターになるわね」
マヤ「センパイたちー!始めますよ」
リツコ・ミサト「はーい」
70 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 01:45:45.15 ID:/QpKWUAO
マヤ「それじゃあ撮影スタート!」
(((◇<ラー
青葉「目標は、塔の沢上空を通過。」
日向「初号機、発進準備に入ります。ロックボルト外せ。」
マヤ「解除確認」
日向「了解。」
青葉「目標は芦ノ湖上空へ侵入。」
日向「エヴァ初号機、発進準備よろし!」
ミサト「発進!」
パーパッパパーパパパパー
初号機(冬月)「…………」ジャキン!
冬月(ユイ君も居ないのに一体何をしてるんだろうか……)
◇<………
73 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 01:53:07.90 ID:/QpKWUAO
初号機(冬月)「まあ…マッサージ程度なら良いか」
初号機(冬月)「腰にも優しいだろうしな」
マヤ「よし。じゃあ粒子ビームの発射(最弱)……設定よしっと」
◇<………
マヤ「スイッチオン!」
◇<………
☆<キシャー!
マヤ「………ん?」
☆<ピカッ
青葉「目標内部に高エネルギー反応!」
ミサト「な…なんですって!?」
バババババババババババ!!!!!!!!!!
初号機(冬月)「あ………れ……?」
マヤ「えっえっえっ」
78 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 01:57:35.80 ID:/QpKWUAO
リツコ「な……何か話と違うわね……」
マヤ「あれっ……最弱にしたはずなのに……」
マヤ「まさかっ」
ミサト「避けて!」
初号機(冬月)「えっえっ」
バババババババババババ…
ズッゴオオオオオオオ!!!!!!!!!!!
初号機(冬月)「う゛あ゛あああああああああ゛!!!!!!!!!!!!」
ミサト「副司令!」
リツコ「撮影中断!マヤ、ラミエルの電源落として!」
マヤ「や……やってます!で……でも……」
初号機(冬月)「う゛あ゛ああぁぁだだだたゆい゛ぐううううんん゛んんん…!!!!!!!」
83 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 02:02:06.71 ID:/QpKWUAO
冬月「いやだ!もういやだ!!ここから出してくれっ!!出してくれ赤木くん!!」
ナオコ「冬月先生をあそこから…」
リツコ「ダメよ」
リツコ「今エヴァをどかせばセットは全滅……最も憂慮すべき事態となるわ」
ミサト「でも……」
ミサト「…………」グッ
ミサト「マヤちゃん!リモコンをぶっ壊して!」
マヤ「えっ」
マヤ「でもそんな事をすれば何が起きるか……」
ミサト「掛けるしかないわ!早く!」
マヤ「はい!」
ガン!
マヤ「…………」
86 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 02:05:57.05 ID:/QpKWUAO
☆<キシャー!
☆<………
◇<ラー
初号機(冬月)「……………」バタン
日向「目標は攻撃を中止!」
ミサト「初号機回収。救急ケージへ」
マヤ「救護班待機!」
青葉「……パイロット確認。心音微弱」
ミサト「救護措置急いで!」
◇<ラー
綾波「らみえるさん………」
90 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 02:09:26.43 ID:/QpKWUAO
冬月「…………」ガラガラガラ
ナオコ「コウゾウ先生……!しっかり!」
◇<ラー
◇<ラー
▽
ドリルルルルルル
マヤ「攻撃は中止しましたが………」
マヤ「再変形を開始しました」
ミサト「………セットの爆破装置を狙う気ね」
ミサト「…………くっ」
96 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 02:14:22.09 ID:/QpKWUAO
―会議室―
ミサト「状況は」
マヤ「えー冬月副司令の意識が戻ったそうで…」
マヤ「症状は胸と腰に掛けて軽い火傷」
マヤ「夜には司令と共に再び撮影参加出来る見込みです」
マヤ「二人とも絶対安静が条件ですが」
ミサト「…………追加シーンがまた増えたわね」
マヤ「ごめんなさい……」
リツコ「あれくらいの衝撃ならお湯くらいは沸きそうよね」
リツコ「ねっシンジ君?」ニヤリ
シンジ「……えっ」
102 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 02:23:01.64 ID:/QpKWUAO
ミサト「で、敵は………」
ナオコ「容量を無視したプログラムと装備で頭が混乱しちゃってるの」
ナオコ「それに…無駄に頭がいいからどこを狙えば私達が困るのかもわかってる」
マヤ「現在、ネルフ本部(模型)へ直接攻撃を仕掛けるつもりです」
リツコ「あの中にはのちのち使う予定の自爆装置が入ってるのよ」
ミサト「………なんか非常に気分の良くない話ね」
日向「先の戦闘データから目標は一定範囲内の敵を自動排除するものと思われます」
青葉「おまけに自動補修機能も付いてるために……的確にコアを撃ち抜かなければなりません」
マヤ「ただ…変形機能をつけちゃったんで形状が安定しません」
リツコ「第2東映を嘗めてたわね…私達」
ミサト「ええ」
107 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 02:28:43.38 ID:/QpKWUAO
リツコ「自爆装置が発動すれば…セットはパー」
マヤ「作り直す時間も予算もありません」
ミサト「下手すりゃワンクール丸々放浪なんてことになりかねないわね」
シンジ「もはや別のドラマじゃないですか…それって」
日向「で、問題の先端部ですが装甲複合体第2層を通過。既に第3層まで侵入しています」
青葉「今日まで完成していた22層…全ての格納式装甲体を貫き、本部(模型)直上への到達予想時刻は……」
青葉「明朝午前0時06分54秒……あと10時間14分後です」
リツコ「ってことはあと5時間で脚本書き直さなきゃね…」
109 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 02:33:39.64 ID:/QpKWUAO
リツコ「おまけに冬月副司令と司令は動けない」
マヤ「零号機(着ぐるみ)もまだ2/3程しか完成してません」
青葉「初号機(着ぐるみ)は先の損傷でまともに動きません」
ミサト「状況は芳しくないわね」
日向「白旗でもあげますか」
ミサト「そうね。でもその前にちょっちやっておきたい事もあるの。」
ミサト「確か戦自研の極秘資料、諜報部にあったわよね」ニヤリ
110 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 02:38:23.84 ID:/QpKWUAO
リツコ「しかしまた、無茶な作戦を立てたものね。葛城作戦部長さん」
ミサト「無茶とはまた失礼ね。残り9時間で実現可能。おまけに最も確実なものよ」
ブロロロロ………
ミサト「ゲホッ」
リツコ「戦自が羨ましいわね…こんな立派な車が持てて」
ミサト「…ごほん!ヤシマ作戦。その名の如く、ネルフ全施設から電気を接収して……
戦自研が極秘に試作開発中の、陽電子自走砲(携帯式)まで強制徴発。
未完成の為、自律調整出来ない部分はエヴァを使って……」
リツコ「…………マヤ、撮ってる?」
マヤ「ばっちりです」ジーッ
ミサト「………なんか半分ドキュメントみたいになってきたわね」
113 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 02:43:42.48 ID:/QpKWUAO
「とにかく……あの戦自の子。クビにならなきゃいいけど」
モワンモワン
ミサト「以上の理由によりこの自走陽電子砲は本日15時より特務機関ネルフが徴いたします。」
研究員「無理です葛城さーん」
研究員「………いや。今は加持さんでしたっけ」
ミサト「職場じゃ旧姓使ってるから葛城でいいわ」
研究員「だってドラマに使うんでしょ…」
研究員「一回うちに協力要請して断られたって聞きましたよ」
ミサト「…………ぐっ」
ミサト「………ふうん」
バサッ
研究員「なんですかそれ」
ミサト「写真よ」
研究員「何の」
ミサト「何のって………ねえ?」
モワンモワン
リツコ「怖い女ね」
ミサト「あら。手段は選ばなくてよ」
116 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 02:49:33.39 ID:/QpKWUAO
リツコ「でも………あの写真一体どこで…」
ミサト「言わずもがなでしょ」
リツコ「蛇の道は蛇ね……」
ピンポンパンポン♪
「今夜午前0時より未明にかけてネルフで大規模な停電があります。
皆様のご協力をお願いします。繰り返します……」
オペレータ「やったあ!ってことは今日は定時上がりねサツキー、アオイ♪」
オペレータ「………はしゃぎすぎよカエデ」
オペレータ「期待するだけ損するわよ…」
117 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 02:53:10.89 ID:/QpKWUAO
プルルルルルル……
『只今電話に………』
トウジ「でないな」
ケンスケ「っすね」
トウジ「ここ数日綾波さんもシンジ君も来てないからなぁ」
ケンスケ「心配っすね」
トウジ「とりあえず留守電でも残しておこう」
ケンスケ「っすね」
119 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 02:56:53.10 ID:/QpKWUAO
青葉「使徒の先端部、第7装甲板を突破」
ミサト「エネルギーシステムの見通しは」
日向「ネルフ内にある変電設備から直接」
ミサト「エヴァ初号機と零号機(着ぐるみ)の状態は」
マヤ「現在スタッフ総出で修繕中です」
オペレータ「やだーなんでこんなことやんなきゃなんないのよぉー!」ヌイヌイ
オペレータ「だから言ったでしょうが」ヌイヌイ
オペレータ「………はあ」ヌイヌイ
120 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 02:58:57.72 ID:/QpKWUAO
リツコ「あとはパイロットの問題ね」
リツコ「………乗るかしら」
ミサト「乗らないでしょ」
リツコ「…………」ジーッ
シンジ「…………えっ」
シンジ「僕らがやるんですか」
綾波「…………」
綾波(らみえるさん……)
122 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 03:05:56.24 ID:/QpKWUAO
…………………
…………
……
冬月「嫌なのだよ。エヴァに乗るのが。」
冬月「うまく行って当たり前。」
冬月「だから誰も褒めてくれない。失敗したらユイ君に嫌われる。」
冬月「酷けりゃ死ぬだけ。なんで私はここにいるんだろう……」
冬月「何か変わるかもって、何かいい事あるかもと思って着ぐるみを来たんだ。」
冬月「嫌な思いするためじゃない」
ユイ「そうやって嫌なことから逃げ出して生きていくつもりですか」
冬月「生きる……」
冬月「……なんで生きてるのか俺は……」
冬月「生きていてもしょうがないと思っていたじゃないのか。」
冬月「碇もユイ君も、誰も私をいらないのだろうな。」
冬月「エヴァに乗らない私は必要ないのだろう。」
冬月「だから私はエヴァに乗るしかないのだ。」
冬月「だから私はここにいられるのだ。」
冬月「だけどエヴァに乗ると……」
ゲンドウ「…………」ヌッ
冬月「うわああああああああ」
128 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 03:08:56.73 ID:/QpKWUAO
冬月「嫌な夢をみた」
ゲンドウ「ならば赤木くん…リツコくんの方に話すが良い」
冬月「…………碇よ」
ゲンドウ「なんだ」
冬月「現場に戻りたくない」
ゲンドウ「じゃあ戻らなくて良い」
ゲンドウ「さらばだ」
ガラッ
冬月「と……止めんか!」
132 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 03:13:07.00 ID:/QpKWUAO
日向「敵先端部第17装甲帯を突破」
マヤ「ネルフ本部到達まであと4時間55分」
リツコ「ま、なんだかんだでいい画が撮れそうで助かったわ」
ミサト「………次回から碇シンジ放浪記に題名変えるつもり?」
リツコ「冗談よ」
綾波「…………」
ミサト「…………んっ」
ミサト「レイ、シンジ君は」
綾波「さあ」
ミサト「さあって………」
134 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 03:21:48.90 ID:/QpKWUAO
次回予告
第2東映の刺客ラミエルによって
自爆装置発動の危機に見舞われるネルフ本部(模型)
戦自研から強奪してきた陽電子砲で何やら一発かます予定のミサト
しかし。その作戦の直前に初号機(着ぐるみ)に乗り込む予定のシンジが消えてしまう。
シンジはエヴァに乗るのか?
綾波とのいざこざは?
冬月の価値は?
果たして強欲な人々の物語は何処へ続くのか
次回「決戦、第三新東京市」
さぁ~てこの次も
サービス、サービスゥ♪
135 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 03:22:35.09 ID:/QpKWUAO
と言うことで続きは明日……
おやすみなさい
144 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 06:31:32.12 ID:/QpKWUAO
サアア………
シンジ「…………」
ミサト「いた。シンジ君…」
シンジ「………考え事があって」
ミサト「?」
シンジ「ラミエル…綾波と仲良かったじゃないですか」
ミサト「気に入ってたみたいだしね」
シンジ「良いのかなって」
ミサト「…………」
ミサト「所詮生きているものと生きていないものよ」
ミサト「生きる意思を持てるのは生きているものだけ」
145 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 06:36:45.06 ID:/QpKWUAO
シンジ「僕には分かりません」
シンジ「なんで父さんも副司令もあんな目にあったのに…続けるのか」
シンジ「………たかがドラマなのに」
ミサト「…………」
ミサト「ちょっち付き合って」
決戦、第
三
新
東
京
市
※模型
146 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 06:37:41.34 ID:/QpKWUAO
―エレベーター内―
ミサト「15年前…セカンドインパクトによって人類の半分が死滅した」
シンジ「知ってます」
ミサト「そして5年前…使徒が襲来した……」
ミサト「まだ当時10歳だったあなた達に世界の命運は委ねられた」
シンジ「………そんなこともありましたね」
ミサト「ま、今回のドラマ作りはそれに比べりゃ何てことないと思ってない?」
シンジ「……………」
147 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 06:39:00.97 ID:/QpKWUAO
チ――ン♪
シンジ「………ここは」
ミサト「レベルEEE。かつて第2の使徒を保管していた場所」
ミサト「そして今は………」
ミサト「編集室よ」
ガチャ
オペレータ「…………」ウトウト
オペレータ「ZZZ」
青葉「ぐか………っほぇっ!」ガバッ
シンジ「あ……青葉さん!?」
148 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 06:40:11.38 ID:/QpKWUAO
シンジ「見掛けないと思ったら……」
ミサト「彼らは一週間前から夜は編集室に籠りっきりなの」
ミサト「……ドラマに編集をするために」
シンジ「……………」
ミサト「私達は主人公降板なんて冗談言ってたけどホントはあなたとエヴァに…ネルフの未来を預けてるのよ」
シンジ「そんな辛いこと……なんで僕なんですか」
ミサト「理由はないわ」
ミサト「それが運命だったってだけ。ただし。戦ってるのは私達…演者だけじゃないの。」
ミサト「みんな、一緒よ」
シンジ「…………」
シンジ「やります……やってみます」
ミサト「…………」ぎゅっ
149 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 06:41:30.88 ID:/QpKWUAO
マヤ「ではスタート!」
ミサト「では本作戦の各担当を伝達します」
ミサト「シンジ君は初号機で砲手を担当」
シンジ「はい」
ミサト「レイは零号機で守備を担当して」
綾波「はい」
リツコ「今回はより精度の高いオペレーションが求められます。」
リツコ「そのために未調整の零号機より
修復中ながらも初号機の方が有利なの。」
リツコ「いい、シンジ君。陽電子は地球の自転 地場 重力の影響を受け直進しません。」
リツコ「その誤差を修正するのを忘れないで。正確に、一点のみを貫くのよ」
綾波「わたしは……わたしは初号機を守ればいいのね」
リツコ「そうよ」
綾波「わかりました」
マヤ「……はい、カット!」
リツコ「しかしミサト、よく考えたわね。」
リツコ「確かに、コアだけを撃ち抜けば被害は最小限に押さえられるわ」
ミサト「まあね。ただ…変形されるのは…結構キツいのよね」
ミサト「しかし全く今の状況に違和感のないセリフだこと」
マヤ「ドキュメンタリーを撮ってる気分になりますね」
リツコ「視聴者側は……まさかホントにヤシマ作戦を発動させてたなんて思いもしないでしょうね」
150 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 06:42:47.96 ID:/QpKWUAO
ミサト「さて。………リツコ」
リツコ「ええ。司令が発令所待機で助かったわ」
シンジ「…………まさか」ゴクリ
ミサト「戦いの前の……」
ミサト「お着替えたーいむ!」
マヤ「いえーい」
リツコ「視聴率15%越えは堅いわね」
シンジ「…………はぁ」
綾波「……………」
151 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 06:44:25.61 ID:/QpKWUAO
ミサト「ただし今回は仕切りを置いてあるから」
シンジ「………えらく薄っぺらいですね」
ミサト「まあ身体のラインとかは見えるだろうけど」
シンジ「まったく…作戦前に(ぼくも綾波も)迷惑な話ですよ」
『迷惑な話ですよ』
『迷惑な話ですよ』
『迷惑な話ですよ』
綾波「……………」
152 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 06:46:36.90 ID:/QpKWUAO
ミサト「とりあえず……本来は着ぐるみに着替えてもらわなきゃならないんだけど」
ミサト「視聴者を幻滅させないためにまずプラグスーツにきがえて……って」
綾波「…………」ぬぎっ
ミサト「レイ!お願いだから考えて脱いで!」
綾波「…………」ぬぎぬぎっ
ミサト「ああー…乳首がぁー………」
シンジ「…………」モンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモンモン
153 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 06:54:06.24 ID:/QpKWUAO
シンジ「なんか綾波………不機嫌そうだけど」
綾波「べつに」ツンツン
シンジ「?」
マヤ「じゃあスタート!」
綾波「…………」ガサゴソ
綾波「…………」ガサゴソ
シンジ「これで……死ぬかも知れない」
綾波「…………」ガサ
綾波「いいえ。あなたは死なないわ……わたしが守るもの。」
ミサト(ああ……やっぱり乳首が……)
シンジ「僕に守る価値なんてないよ……」
綾波「本当ね」
シンジ「…………えっ」
リツコ「カット!カット!」
ミサト「レイ!台本に書いてないセリフは言わない!」クドクド
綾波「…………」
ミサト「まったく…なんで…」
綾波「碇くんに聞いて下さい」
シンジ「????」
154 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 06:59:44.02 ID:/QpKWUAO
日向「赤木博士!」タタッ
リツコ「どうしたの」
日向「それが……まだ着ぐるみが出来上がってないみたいで……」
リツコ「全く……あの子達ったら……」
ミサト「ごめんね。着ぐるみが出来上がるまでちょち待ってちょうだい」
ミサト「その間に……これ」
シンジ「?」
ミサト「本部広報部あてに届いた伝言よ」
トウジ『えっと…シンジくん…プールの撮影以来中々学校にこないから心配してます』
ケンスケ『チョー心配』
トウジ『で……あの……撮影頑張って下さい』
ケンスケ『チョーガンバ』
シンジ「……………」
シンジ「…………ふふっ」
155 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 07:03:23.30 ID:/QpKWUAO
シンジ「綾波は…なぜエヴァに乗るの?」
綾波「絆だから」
シンジ「絆?」
綾波「そう……絆」
シンジ「父さんとの?」
綾波「碇くん以外との」
シンジ「えっ」
マヤ「カット!」
ミサト「こらレイ!なんでさっきからセリフ改変してシンジくんに突っ掛かるのよ!」
綾波「…………」ツン
ミサト「…うん………もお」
156 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 07:12:08.46 ID:/QpKWUAO
日向「時間です」
ミサト「シンジ君がエヴァを着てくれた……それだけでも感謝するわ。ありがとう」
シンジ「いえ………」テレッ
ミサト「まあ勝たなきゃネルフ解体も同然なんだけども」
シンジ「…………」
ミサト「ヤシマ作戦発動。陽電子砲狙撃準備……第一次接続開始」
日向「了解。各方面の一次、及び二次変電所の系統切り替え」
マヤ「全開閉器を投入…接続開始」
なんだかんだ
日向「陽電子稼働中、発射点まであと0.2、0.1」
ミサト「第五次最終接続!」
日向「全エネルギー、超高電圧放電システムへ!」
◇<ラー!
☆<キラッ
日向「第三第一攻撃システム蒸発!」
ミサト「悟られるわよ。間髪入れないで……次っ!」
綾波「……………」
モワンモワン
◇<………
綾波「ラー!」
◇<ラー!
綾波「うふふっ」
モワンモワン
綾波「…………」ぐっ
158 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 07:15:43.07 ID:/QpKWUAO
シンジ(……………)
日向「陽電子加速管、最終補正」
マヤ「パルス安定…問題なし」
シンジ(やっぱり……納得できないなぁ……)
シンジ(なんで綾波は僕に冷たいんだろう………)
シンジ(なんかしたかなぁ……)
「13、12、11、10、………………3、2、1」
ミサト「発射!」
シンジ「…………」
シンジ「あっ」カチッ
159 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 07:21:40.26 ID:/QpKWUAO
バババババババババババ!
!?>◇ ←―――――――
←◇―――――――
……………
…………ズッゴオオオオオオオ!
◇<………
ミサト「…………やったか?」
◇<…………
◇<ラー!
ミサト「外した!?」
☆ …グワッ
ミサト「まさか…このタイミングで!?」
日向「目標に、高エネルギー反応!」
ミサト「シンジくん!危ない!」
シンジ「…………えっ」
☆<キラッ……ピチュン!
161 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 07:25:20.89 ID:/QpKWUAO
シンジ「うわああああああああ!!!」
ミサト「レイ!」
綾波「……………」シラッ
リツコ「まずい!試算よりエネルギーが増してる!」
マヤ「ラミエル!やめて!」
☆<ラアアアアアアアアア!
バババババババババババ
シンジ「うわああああああああ」
ミサト「なにやってんのよレイ!」
ミサト「レイ!」
綾波「司令のおしゃれメガネ………」
シンジ「うわああああああああ」
162 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 07:28:40.64 ID:/QpKWUAO
ミサト「っていうか私達も……」
バババババババババババ
リツコ「キャア!」
☆<ラー!
◇<…………
ボッ!
メラメラメラメラ………
◇<…………フ
綾波「やり遂げた男のせなかね…………」
163 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 07:32:18.60 ID:/QpKWUAO
ミサト「…………くぅ」
ミサト「ちきしょ……セットの一部が燃えてる……」
ミサト「エネルギーシステムは?」
日向「まだ行けます!既に再充電を開始」
ミサト「陽電子砲は……?」
マヤ「健在です。現在砲身を冷却中…ですがあと一回撃てるかどうか」
ミサト「確認不要。やってみるまでよ。」
ミサト「…………シンジ君は」
シンジ「……………くっ」
ミサト「シンジ君!」
綾波「…………」
164 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 07:34:45.63 ID:/QpKWUAO
ミサト「レイ!聞いてる?」
綾波「………はい」
ミサト「………このままだとシンジ君、どうなるか分からないわよ」
綾波「…………というと」
ミサト「……あの子が可愛いのも分かる。シンジ君の鈍感さに腹が立つのもわかる。」
綾波「…………」
ミサト「でも。自分が一番今何をすべきなのか考えなさい」
綾波「……………」
◇<ラー
綾波「………はい」
165 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 07:39:14.52 ID:/QpKWUAO
ミサト「シンジ君大丈夫?急いで狙撃ポイントに戻って」
シンジ「くぅぅ………」
ミサト「シンジ君?シンジ君?」
シンジ「うう………」
ゲンドウ「現時刻を以て初号機パイロットを更迭。狙撃手は零号機パイロットに担当させろ」
冬月「碇!」
ゲンドウ「こんな事は言いたくないが」
ゲンドウ「………使えなければ切り捨てるまでだ」
166 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 07:44:47.13 ID:/QpKWUAO
ゲンドウ「親としても司令官としてもシンジをこれ以上は……」
ミサト「待ってください!」
ゲンドウ「…………えっ」
ミサト「彼は逃げずにエヴァに乗りました!自らの意志で退避しない限り……彼に託すべきです!!」
ゲンドウ「…………しかし」
冬月「………」
ミサト「自分の子供を……信じてください。」
ミサト「わたしもシンジ君を信じます」
ゲンドウ「…………」
ゲンドウ「分かった。好きにしたまえ」
ミサト「ありがとうございます」
冬月「…………一本とられたな」
冬月「考えも…言い回しも。」
ゲンドウ「…………」
167 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 07:48:42.35 ID:/QpKWUAO
ミサト「シンジ君………」
シンジ「はい!」
マヤ「初号機…G型装備を廃棄。射撃最終システムをマニュアルに切り替えます」
青葉「敵先端部、本部直上0地点に到達」
ミサト「第2射…急いで!」
日向「ヒューズ交換!砲身冷却終了!」
「射撃諸元……再入力完了。以後の誤差修正は、手動操作に任せます」
シンジ「………くっ」
シンジ「ううっ」
◇<……
☆<クワッ
マヤ「…………!」
マヤ「目標に…再び高エネルギー反応!」
ミサト「ヤバイ!」
168 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 07:51:37.10 ID:/QpKWUAO
バババババババババババ
初号機(シンジ)「うわっ!」
ミサト「シンジ君!」
零号機(綾波)「…………」ヌッ
初号機(シンジ)「…………綾波!?」
☆<ラー!
バババババババババババ
零号機(綾波)「……………っ」
バババババババババババ
零号機(綾波)「…………ごめんなさい」
169 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 07:59:33.37 ID:/QpKWUAO
バババババババババババ
零号機(綾波)「あつい………」
リツコ「盾がもたない!」
マヤ「既に盾の耐久限界を越えてます!」
零号機(綾波)「…………」
ミサト「まだなの!?」
日向「あと20秒です」
シンジ「…………早く!」
零号機(綾波)「……………どかない」
◇<ラー!
バババババババババババ
零号機(綾波)「絶対どかない」
バババババババババババ
シンジ「…………」カチッ
◇<!
バババババババババババ
←◇――――――――
◇<………
★<ラアァァァァァァァァァ………
一同「…………」
ミサト「や………」
ミサト「…………やった!」
※ちなみにしつこいようですが実際の1/50スケールでお送りしています
170 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 08:02:48.66 ID:/QpKWUAO
零号機(綾波)「……………」
零号機(綾波)「…………」バタン
ミサト「れ………レイ!」
リツコ「救護班呼んで!」
マヤ「………いっせんまん……が……」
初号機(シンジ)「…………」ヌギヌギ
シンジ「綾波!」タタッ
172 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 08:08:43.97 ID:/QpKWUAO
零号機(綾波)「…………」
シンジ「…………うっ」ジーッ
シンジ「綾波!大丈夫か綾波!…………」ヌガセッ
綾波「…………」
綾波「ん…………」
シンジ「良かった……」
シンジ「えっと………」
シンジ「自分には……ほかに何もないなんていうなよ」
綾波「………言ってないわ」
シンジ「…そう…だったっけ……」
綾波「…………ええ」
シンジ「……………」
綾波「………ごめんなさい。こう言うときどんな顔すればいいのか分からないの」
シンジ「…………」
シンジ「笑えばいいと思うよ」
綾波「……………」
綾波「…………」ニコッ
174 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 08:13:32.41 ID:/QpKWUAO
ミサト「ねえ。あの二人…本編使いたいほど物凄くいい感じなんだけどさぁ」
リツコ「…………ええ」
ミサト「着ぐるみなのよね」
リツコ「………あとでここだけ撮り直しね」
ミサト「それに結果的にセット……ボロボロだし」
リツコ「どうしましょうね。ほんとに」
マヤ「それよりこれ……どうしましょ」
◆<…………
リツコ「…………」
リツコ「……レイに見えないように廃棄。」
マヤ「………はい。」
リツコ「………の前にちょっとまって」
マヤ「?」
175 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 08:20:18.94 ID:/QpKWUAO
―病院―
ゲンドウ「レイ!レイ!大丈夫かレイ!」ギュッ
綾波「……はい。痛いです。」
ゲンドウ「そうか………ってて」
ユイ「あなたこそ大丈夫ですか」
シンジ「父さん……もう無理しないでよ」
マヤ「レイは手に軽いやけどを負った程度でしたが…」
マヤ「ごめんなさい。ラミエルの暴走に関しては私の責任です…」
ユイ「いいのよ。VTR見せて貰ったけどリアリティがあって逆に良かったわ。」
ミサト「あはは……」
ユイ「でも……赤木博士は?」
マヤ「えっと……いまラミエルの破棄のほうに向かってまして」
綾波「…………」
ガラッ
マヤ「あっセンパイ!遅かったじゃないですかぁ…」
176 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 08:28:43.82 ID:/QpKWUAO
マヤ「昨日から一体………」
リツコ「…………」スタスタスタ
綾波「…………」
リツコ「はい。レイ」
綾波「?」
ユイ「これは…………」
リツコ「ラミエルの残骸を加工して作った携帯ストラップよ」
ミサト「あら……なかなか可愛いじゃない」
リツコ「女の子なんだから携帯にストラップの一つや二つ…付けた方がよくってよ」
|
|
*
§
§
*
◇<ラー
綾波「……………」
綾波「…………ありがとうございます///」
178 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 08:39:17.07 ID:/QpKWUAO
マヤ「さて。こんな展開に水を差すのはアレなんですが」
マヤ「結局…セットの1/3が壊滅状態に。」
マヤ「えー零号機の改修費とセットの改修費……モロモロ赤字…というか破綻しました」
ゲンドウ「えっ」
マヤ「つまりこれ以上は撮影を続けられないと」
青葉「ネットの実況で先週も100スレ越えなのに!?」
マヤ「予算がないんじゃ仕方ないです」
リツコ「…………黒字倒産みたいなもんじゃない」
マヤ「予算がないんです」
ゲンドウ「…………仕方あるまい」
冬月「………碇」
ゲンドウ「今日を持ってネルフドラマ化計画は………」
ガラッ
???「レイ!」
ゲンドウ「……………」
179 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 08:44:21.56 ID:/QpKWUAO
ゲンドウ「話の途中なんだが………」
???「ああ!私の可愛いレイ!大丈夫かい?」タタッ
綾波「…………」
???「すまないな。中々仕事が忙しくて……会いに来れなくて」
綾波「そう…久しぶり……」
綾波「…………おとうさん」
シンジ「…………」
シンジ「えっ……綾波のおとうさん?」
綾波「…………ええ」
時田「ああ。紹介が遅れました。」
時田「私。時田シロウと申します」キリッ
182 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 08:49:32.87 ID:/QpKWUAO
時田「久しぶりシンジ君」
シンジ「なんだ……すっかりヒゲがなくなってるから分かりませんでした」
ユイ「あら。お義兄さんこんにちは」
時田「やあ…ユイちゃんお久しぶり」
リツコ「あれっ……」
リツコ「でもおかしくない?」
リツコ「レイは綾波でお父さんは時田…」
リツコ「で……ユイさんは碇だから」
ナオコ「りっちゃん。なんでレイが碇家に預けられてるのかくらい考えなさい!」
リツコ「あっ………」
183 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 08:52:25.59 ID:/QpKWUAO
ヤシマ作戦がなんとも急ぎ足になってしまいましたが以上が六話分です。
ちょっと抜けます……
多分夕方くらいには戻ると思います
233 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 19:25:38.67 ID:/QpKWUAO
再
開
、保守感謝した後
236 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 19:32:14.00 ID:/QpKWUAO
―第七話、撮影開始―
日本重化学工業
時田「職員に大人気ですよ。新世紀エヴァンゲリオン。」
ゲンドウ「また君に借りができたな…。」
時田「返すつもりもないくせに。」
ゲンドウ「ふっ………」
時田「この前『彼ら』が知名度をタテに迫ってきましたが、あしらっておきましたよ」
ゲンドウ「………模造品を作ろうなどとはいい根性だ」
時田「ま、協力出来ることはなんでもします」
時田「私はレイの『父親』なんですから」
ゲンドウ「…………」
時田「…………」 バチバチ ゲンドウ「…………」
シンジ「あの二人……」
ユイ「いいのよ。いつものことだから放っておきなさい」
237 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 19:40:33.62 ID:/QpKWUAO
マヤ「でも助かりましたねー」
リツコ「意外なコネがあったものね」
モワンモワン
時田「………で、さっきは何の話をされていたんですか」
マヤ「あ。その……いまネルフでドラマを作ってるんですけど……」
時田「ああ!ネットでとっても人気ですよね。」
時田「我々の業界でも注目してるんですよー。ホンモノのロボットを使って撮影してるって!」
マヤ「いえ……その……日本政府からの撮影許可が出なかったんで……」
時田「えっ……じゃあ……」
リツコ「ネルフ以外のシーンでは模型と着ぐるみを使って撮影してるんです。」
マヤ「最初は投資は撮影器具だけでいいと思ったんですけど……思ったよりお金がかかって」
ミサト「上層組織とテレビ局から予算は貰ってるんですけど昨日の撮影での損害が大きく……」
リツコ「セットも壊れてしまったんで撮影も当分まともに出来ませんわ」
一同「……………はあ」
綾波「…………」クイックイッ
時田「何だいレイ」
綾波「……………」ジーッ
238 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 19:48:04.86 ID:/QpKWUAO
時田「…………」ポンッ
時田「わかりました。その件については私がなんとかしましょう」
ゲンドウ「えっ」
ユイ「おっ…お義兄さん?」
時田「当分撮影を続けられる様に十分な資金を提供しましょう」
時田「セットが壊れているというなら……そうだ。うちに来て撮影すれば良い」
リツコ「えっ……い、いいんですか?」
時田「はい。丁度CM撮影に使った我が社の模型セットもありますし………」
ミサト「ありがとうございます!」
時田「ただし………条件があります」
リツコ「………条件?」
モワンモワン
マヤ「まあでも…脚本オール書き直しは痛かったですね」
リツコ「こんなに時間に追われたのは初めてだわ」
ミサト「でもなんていうか時田さんも商売上手っていうかやり手っていうか」
ナオコ「まるまる30分自分とこのCMするんだからねえ…」
245 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 20:05:58.92 ID:/QpKWUAO
リツコ「母さん……ついて来ちゃったの!」
ナオコ「日本重化学工業共同体の見学なんて滅多に出来ないじない」
リツコ「…………何時になったら帰るのやら」
マヤ「それよりセンパイ。この間放映された第弐話と第参話のデータが届きました」
リツコ「そう。でどんな感じかしら」
マヤ「第弐話と第参話の尺増しに関しては相変わらず哲学的だと好評です」
ミサト「何て言うかこっちにとっちゃ都合のいい視聴者ね」
マヤ「ただ……シンジ君の風呂上がりのシーンに関しては苦情が来てまして」
リツコ「放っときなさい。児ポ法が改正されたら考えりゃいいわ」
マヤ「はい。その件については既に圧力をかけてます」
ミサト「その圧力を他に使えなかったの……」
マヤ「それと……数件のアニメ制作会社が潰す気かとかなんだかんだと言ってきましたがスルーしておきました」
ミサト「気持ちは分からなくもないけどね」
マヤ「あと既にレイと使徒に関して商品化の話も来てまして……」
リツコ「そっち(第弐東映)に任せるわ」
マヤ「ありがとうございます」
246 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 20:15:07.87 ID:/QpKWUAO
マヤ「ただ……キャラクターの件ですが」
マヤ「やはりイマイチ女性とオタクの心を掴めてないっていうか」
ミサト「恋愛要素……ヒロインとイケメン分が不足してるわよね」
リツコ「流石に私とレイだけじゃきついわねー」
ミサト「………」
マヤ「それと主人公に関しては相変わらず不評な感じです」
ミサト「まあ存在感がないよりはいいわよ」
リツコ「……しっかし注文の多いスポンサーよね」
マヤ「でもたっぷりお金を貰いましたし」
ミサト「金には変えられないわよ」
―パーティー会場―
時田「えーここが日本重化学工業共同体のパーティー会場になってまして」ペラペラ
時田「良く世界のVIP達をお迎えしてまして」ペラペラ
時田「わっはは我々の科学力は全盛期のネルフをも越えてますかな」ペラペラ
ユイ「…………」ニコニコ
ゲンドウ「…………」イライラ
249 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 20:21:13.34 ID:/QpKWUAO
リツコ「なんか最初はいい人かなとは思ったけど」
マヤ「………鼻につきますね」
時田「いやあー最近もうかりっぱなしでしてねー」ペラペラ
時田「忙しくて忙しくて」ペラペラ
リツコ「貧乏暇なしな私達への当て付けかしら」
ミサト「レイにいいところ見せたいんでしょ」
時田「お陰でいまや従業員1000人もの大企業です」ペラペラ
時田「入りたまえ」パンパン
ゾロゾロ………
従業員「こんにちは」
従業員「こんにちは」
従業員「こんにちは」
―中略―
従業員「こんにちは」
リツコ「アア、ハイコンニチワ」ハァハァ
マヤ「挨拶にも一苦労ですね」
綾波「………」ZZZ
ミサト「完全に空回りしちゃってるわねこりゃ」
250 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 20:25:19.94 ID:/QpKWUAO
時田「では、日本重化学工業共同体がすごいロボットを作ったという設定でパーティーを行います」
リツコ「……はい」
ざわざわ……
従業員「………でさー」
従業員「あはは……」
時田「………よしよし」
時田「じゃあ料理を運んできたまえ」パンパン
料理人「イエスムッシュ!」ガラガラ
ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ(中略)ガラガラ
リツコ「…………なにこの料理の量」
マヤ「バカみたいですね」
綾波「…………」ZZZ
ミサト「………なんか可哀想になってきたわ」
252 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 20:31:56.68 ID:/QpKWUAO
ミサト「あの……これは料理番組じゃないので」
ミサト出来れば飲み物と軽食程度で……」
時田「そうですか……仕方ないですね」
時田「撤収」
料理人「イエスムッシュ!」
ガラガラガラガラガラガラガラガラ(中略)ガラガラ
料理人「撤収完了!」
ガラッ
リツコ「みてよミサト」
ミサト「………ええ」
リツコ「でっかいテーブルの真ん中に瓶ビールだけって」
マヤ「……極端ですね」
ミサト「悪い人じゃないってことは分かったわ」
255 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 20:39:43.83 ID:/QpKWUAO
マヤ「えー……じゃあパーティーでセンパイと時田さんが討論するってシーンなんですけど」
マヤ「アドリブ……アドリブってセンパイ」
リツコ「自分のシーンだし…まあ、いいかなって」
ミサト「相変わらずのバカっぷりね」
シンジ「………父さん?」
ゲンドウ「なんだ」
シンジ「その……」
ゲンドウ「仕方あるまい。イメージアップに悪人面は必要ないからな」
シンジ「そうじゃなくて。ちょっと寂しそうだなって」
ゲンドウ「………ふん」
256 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 20:44:25.12 ID:/QpKWUAO
マヤ「それじゃあシーン214、スタート!」
ミサト(……リツコのヤツ大丈夫かしら)
時田「本日はご多忙のところ、日本重化学工業共同体の実演会にお越しいただきまことにありがとうございます。」
時田「皆様には後程、管制室の方にて試運転をご覧いただきますが、ご質問のある方はこの場にてどうぞ。」
リツコ「はい!」
時田「これは、ご高名な赤木リツコ博士。お越しいただき光栄のいたりです。」
リツコ「質問を、よろしいでしょうか?」
時田「ええ、ご遠慮なくどうぞ。」
時田(ここでネルフの人間を論破すれば………)
時田(父親の株もグーンと上がる!)ニヤッ
綾波「…………」
258 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 20:47:53.74 ID:/QpKWUAO
リツコ「先ほどのご説明ですと、内燃機関を内蔵とありますが。」
時田「ええ、本機の大きな特長です。連続150日間の作戦行動が保証されております。」
リツコ「しかし、格闘戦を前提とした陸戦兵器に内蔵することは…」
リツコ「安全性の点から見てもリスクが大きすぎると思われます。」
時田「5分も動かない決戦兵器よりは役に立つと思いますよ。」ニヤッ
ゲンドウ「…………」ムカッ
ユイ「あなた……ね…?」
ゲンドウ「………わかっている」
リツコ「…………」ピキッ
ナオコ「あらあら。リッちゃんのスイッチが入っちゃったみたいね」
260 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 20:57:17.53 ID:/QpKWUAO
ミサト「リツコ……止めなさいよ!」
ミサト(小声で)「スポンサーなのよ?」
時田「制御できない兵器など、まったくナンセンスです。」
時田「聞けばエマージェンシーモードが搭載されているらしいじゃないですか」
時田「そんなもの、一旦スイッチを入れればヒステリーを起こした女性と同じですよ、手におえません。」
従業員「HA!HA!HA!HA!」
リツコ「それを調整するためのパイロットとテクノロジーです!」
時田「まさか。人の心が押さえるとでも?本気ですか?」
リツコ「ええ、もちろんですわ。」
時田「ハハッ冗談は止してもらいたい。現にエマージェンシーモードで怪我人が出てるじゃないですか」
リツコ「それは……」
時田(…………勝つる!)
―中略―
時田「とにかく私が言いたいのは」
時田「いつまでもネルフの時代じゃないってことですよ」
従業員「HA!HA!HA!HA!」
リツコ「…………くっ」
マヤ「は………はい!カット!」
時田「ふっ…………」
時田「…………」チラッ
綾波「…………」
綾波「…………」プイッ
時田「???」
265 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 21:12:08.98 ID:/QpKWUAO
時田「な………レイ!」
綾波「…………」スタスタスタ
時田(な……何が起きたんだ………)
時田(論破したよな?技術者としてはカッコよかったよなぁ?)
時田「????????」
ミサト「…………完全なる空回りね」
マヤ「あっあの……葛城さん」
ミサト「どうしたのマヤちゃん」
マヤ「センパイが……ボヤ騒ぎを……」
ミサト「…………はぁ。」
ミサト「……折角だからとりあえず悔しがるシーンでも追加しときましょ」
266 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 21:18:02.41 ID:/QpKWUAO
ナオコ「なんか……凄いことになっちゃってるわね」
ゲンドウ「ふん。」
ゲンドウ「まあ大方見栄を張りたいと言うところだろうな」
ユイ「………妹一家は複雑な事情があって」
ユイ「妹は私にレイを預けたまま新しい旦那さんと中国に行ったっきりだし…」
ユイ「お義兄さんは妹と離婚した負い目から中々レイに会いにこれないし……」
ユイ「レイに良いとこ見せたいって気持ちは分からなくもないんだけどね」
ナオコ「い……色々と複雑なのね」
269 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 21:23:08.42 ID:/QpKWUAO
時田「レイ……どうしたんだい?」
綾波「…………」プイッ
時田「………どうも父親の格好のよさが伝わらないようだな」
時田(ならば………)
時田「…………」ニヤッ
マヤ「センパイセンパイ!」
リツコ「………なに」ボウッ
マヤ「まだ燃やしてたんですか」
リツコ「…………」
マヤ「それより撮影について変更が出ました」
リツコ「え?」
271 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 21:29:56.98 ID:/QpKWUAO
時田「JAがエヴァと戦って勝つ感じでお願いしたい」
リツコ「…………はあ?」
マヤ「えっと……ザコエルをJAとエヴァが協力して倒すみたいな話でしたよね」
時田「それじゃダメなんです」
時田「JAがエヴァに勝たなきゃいけないんです」
ミサト「この人は一体何を言ってるのかしら」
マヤ「田舎臭い名前のロボットに負けるなんて屈辱ですね……」
ゲンドウ「……………」イライラ
リツコ「いくらスポンサーだからってやらかし過ぎよ」
時田(ふっ………)
時田(お父さんのJAが碇さんちのエヴァよりも上だということを見せつけてやる!)
時田(レイ!しっかり見ていろ!)
277 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 21:35:06.31 ID:/QpKWUAO
マヤ「じゃあ撮影開始です」
冬月「…………私は今日は初号機じゃないのかね」
ゲンドウ「私がエヴァだ」
ユイ「あら冬月先生いらっしゃったんですか」
冬月「ああ。君の後ろにずっと。」
マヤ「…………じゃ、じゃあJAがエヴァを投げ倒すシーン………スタート!」
JA(冬月)「……………」スタスタスタ
初号機(ゲンドウ)「…………」
時田「カット!カット!」
マヤ「え?」
時田「ダメですよ!そんな歩き方じゃ」
JA(冬月)「わ……私か?」
時田「もっとJAは……」
ゲンドウ「…………」イライラ
279 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 21:41:03.58 ID:/QpKWUAO
テイク24
ミサト「動きの指導だけでテイク24………」イライラ
リツコ「何が違うか全くわからないけどね」イライラ
一同「……………」イライラ
マヤ「………スタート」イライラ
初号機(ゲンドウ)「………」イライラ
JA(冬月)「……………」スタスタスタ
時田(うん。指導のかいあってJAの気品ある動きが再現できたぞ)
マヤ「そこでJA、初号機に飛びかかって初号機がJAに倒され………」
初号機(ゲンドウ)「もう…………」
初号機(ゲンドウ)「我慢ならん!」グワッ
JA(冬月)「えっ」
282 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 21:46:22.63 ID:/QpKWUAO
時田「…………えっ」
ガッ!
JA(冬月)「いっ………碇!?」
初号機(ゲンドウ)「………田舎ロボットが……!」ガン!ガン!ガン!
JA(冬月)「碇!やめんか!やめんか!」ガン!ガン!ガン!
JA(冬月)「…………フヒッ」
時田「うわああああああああJAが!JAがああああああああ」
ユイ「……………」
シンジ「…今日は……止めないの?」
ユイ「ええ」
289 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 21:56:43.33 ID:/QpKWUAO
ゲンドウ「…………」
時田「…………」
マヤ「副司令の方は現在ネルフ病院へ。」
リツコ「治療費もお願いしますね」
時田「…………」
マヤ「JAは……そうですね。もう使い物にはなりません。」
ゲンドウ「すまん………つい」
リツコ「まあ司令のお気持ちは分からなくもないですが」
時田「…………」チラッ
綾波「…………」プイッ
時田(畜生……父親の威厳が……)
時田(このままだと……)
時田(……いや、今回は私とJAの責任ではない。中の人の責任だ。)
時田(……よし。こうなれば奥の手だ。)
リツコ「とりあえず今後の予定ですが……」
時田「私が間違っていたよ」
リツコ「?」
時田「着ぐるみで……八百長で勝ったって仕方あるまい」
ミサト「今頃気がついたんですか」
時田「だから今度はガチンコでやる。」
ミサト「………え?」
293 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 22:05:08.77 ID:/QpKWUAO
パララララララララ……
リツコ「何て言うか、筋金入りのバカってああ言う人の事をいうのよね」
ミサト「いくらなんでも娘に尊敬されたいが為に……こんなにやるもんなのかしら」
リツコ「あら。娘の為に南極まで行った父親を持つあなたが言うセリフじゃなくってよ」
ミサト「…………」
マヤ「何かスケール的にも碇司令といい勝負ですね」
時田「はーいオーライオーライ」
ナオコ「初めて実物のJAを見たわ……」
時田「よし。そこでストーップ!」
時田(本物のJAだぞ!見ろ、レイ!)
時田「………」チラッ
シンジ「へぇ。このストラップ名前呼ぶと反応する機能がそのままついてるんだ。」
綾波「そうよ。碇くんもやってみて」
シンジ「えっ………恥ずかしいな……」
シンジ「………ラー」
§
*
◇<ラー
シンジ「すごい……」
綾波「かわいい……」
時田「(´・ω・`)」
296 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 22:10:02.93 ID:/QpKWUAO
プルルルルルル
ガチャ
ミサト「はい。葛城」
ミサト「…………ん。わかった……初号機の準備が出来たみたいよ」
リツコ「………全く、初号機になにかあったらどうするつもりなのかしら」
ミサト「………まあ修理費も出してくれるってんだからいいじゃない」
リツコ「そうね。わざと傷でもつけてがっぽり修理費を請求しましょう」
ミサト「……新手の当たり屋ね」
298 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 22:20:46.34 ID:/QpKWUAO
―日本重化学工業共同体―
マヤ「はい!じゃあJAの起動シーンの撮影を始めます」
リツコ「ちゃっかり起動テストシーンまで取るなんてやらしいわね」
マヤ「スタート!」
時田「これより、JAの起動テストを始めます。」
時田「何ら危険は伴いません。そちらの窓から安心してご覧ください。」
オペレータ「起動準備よろし。」
時田「テスト開始!」
オペレータ「全動力、開放!」
―中略―
オペレータ「出力、問題なし。」
時田「歩行開始!」
ズシーン
ミサト「へーぇ、ちゃんと歩いてる。自慢するだけのことは、あるようね。(棒読み)」
時田(どうだ……今の俺はカッコイイだろう!)
マヤ「…………」メモメモ
ナオコ「なにやってるの?」
マヤ「いえ。今後の……第2東映の参考になればと」
ナオコ「べ……勉強熱心ね」
299 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 22:23:09.06 ID:/QpKWUAO
時田「どうした?」
オペレータ「変です、リアクターの内圧が上昇していきます!」
オペレータ「一次冷却水の温度も上昇中!」
時田「バルブ開放、減速材を注入!」
オペレータ「だめです、ポンプの出力が上がりません!」
時田「いかん、動力閉鎖、緊急停止!」
オペレータ「停止信号、発進を確認!」
オペレータ「受信されず!」
オペレータ「制御不能!」
時田「そんなバカな!」
綾波「……………」
301 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 22:30:55.20 ID:/QpKWUAO
マヤ「カット!カット!」
マヤ「どっ………どうしたんですか?」
時田「いや………その……」
時田「JAが故障してね」
時田「………まあ歩行機能がアレなだけで…特に大変な訳ではないんだが」
時田「まいったな……こんなときに…」
時田「すまないが今日は帰ってくれないか」
マヤ「ええっ!困ります!」
マヤ「こちらにもスケジュールが……」
リツコ「…………」パシャ
時田「…………?」
リツコ「…………」ピッピッ
リツコ「…………送信っと」
時田「?????」
302 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 22:37:37.62 ID:/QpKWUAO
リツコ「ふう。あとは時間の問題ね」
時田「?」
リツコ「悪いけど、JAが不具合を起こした件。戦自にタレコミさせてもらったわ」
時田「なっ……」
リツコ「この間の戦自研の彼にメールアドレスを聞いておいて良かった」
時田「君は、戦自が色々理由をつけてJAを徴収しようとしていることを知っているのか!」
リツコ「ええ。ですから腹いせに」
リツコ「今日決めたところまで撮影出来なければ……我々、破産するかもしれませんから」
時田「……………くっ」
リツコ「戦自が来るまでに止められるかしら」
時田「…………」
リツコ「よろしければ…初号機がお力を貸して差し上げてもよくってよ?」ニヤッ
ナオコ「リッちゃん……」
マヤ「センパイ、覚醒しましたね」
ミサト「ピンク映画館の件が嘘のようね」
304 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 22:44:53.15 ID:/QpKWUAO
時田「直接……JA内部にパスワードを入力するのが手っ取り早い」
リツコ「分かりました」
リツコ「じゃあ……初号機がJAを止めることを条件に」
リツコ「こちらの指示に従って頂けますね」
時田「……………」チラッ
綾波「……………」
綾波「…………はぁ」
時田(父親の威厳が父親の威厳が父親の威厳が父親の威厳が)
305 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 22:47:02.95 ID:/QpKWUAO
リツコ「よし。じゃあ今回はJAが初号機を倒すなんて下らないくだりはよして」
リツコ「初号機が暴走したJAを止める感じで行きましょう」
時田「……………エヴァに屈する形になるということか」
リツコ「ええ。いやなら構いませんが」ニヤッ
シンジ「うわぁ………」
ミサト「さっきの仕返しね」
マヤ「センパイ……非道です」
ナオコ「鬼の子を生んだ覚えはないんだけどね……」
306 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 22:54:30.62 ID:/QpKWUAO
次回予告
消えた冬月
覚醒したリツコ
仕組まれたJAの暴走
JAを止めるべく立ち上がるシンジと初号機
無くした父親の威厳
果たして戦自が来るまでにJAは。時田は。
そして下方硬直する親子関係はどこへと続くのか。
次回、二つの意味で「人の造りしもの」
さぁ~てこの次も
サービス、サービスゥ♪
307 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/09(火) 22:55:46.15 ID:/QpKWUAO
明日は早いんで今日はここまでです
お
や
す
みなさい
342 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 16:49:31.19 ID:NLTvKAAO
投下、再開
345 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 16:54:35.56 ID:NLTvKAAO
ゲンドウ「で、だ。」
ゲンドウ「…なんで私がこんな格好をしてるんだ」
リツコ「耐熱用のスーツです」
ゲンドウ「それは知ってる」
ゲンドウ「私が聞きたいのは何故こんな格好をしているのかと言うことで」
リツコ「ツンデレ……ってご存知」
ゲンドウ「……は?」
リツコ「まあかくいう私も最近青菜くんから教わったんだけど」
青葉「青葉です」
347 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 16:59:00.28 ID:NLTvKAAO
青葉「司令は所謂極悪非道の精神病の父親という役柄」
青葉「いわゆるツンドラポジションなんです」キリッ
ゲンドウ「な…何を君は言ってるのかさっぱり…」
ミサト「………やっぱり青葉くんって」ゾクッ
シンジ「前々から隠しきれない何かが滲み出てましたけどね」
青葉「司令は自覚はないでしょうが、結構掲示板だと人気らしいんです」
マヤ「はい。こちらの書き込みをご覧ください」
350 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 17:08:22.39 ID:NLTvKAAO
【EVA】ゲンドウにひたすら蕩れるスレ■ー■12【エヴァ】
105:以下、使徒にかわりましてVIPがお送りします [] 2015/05/10(水) 00:34:21.31
ゲンドウたんハァハァ
658:以下、使徒にかわりましてVIPがお送りします [] 2015/05/10(水) 00:48:48.68
眼鏡もサングラスも可愛い
1000:以下、使徒にかわりましてVIPがお送りします [sage] 2015/05/10(水) 01:42:21.21
1000ならゲンドウは俺のパパ
マヤ「12……まさに祭り状態ですね」
ゲンドウ「ご……極悪非道な父親なはずのに何故だ。」
352 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 17:10:44.16 ID:NLTvKAAO
ゲンドウ「私の演技力が足りないのか?」
青葉「違います」
青葉「………自分はね、思ったんです」
青葉「視聴率が10%越えないのは司令のせいなんじゃないかと」
ゲンドウ「わ…私のせいなのか」
青葉「司令には、たまにはデレて貰わないと。」
ゲンドウ「???」
ユイ「確かに……可愛いところのある男の人は素敵ね」
ゲンドウ「えっ」
綾波「そうね」
ゲンドウ「…………」
リツコ「初号機と共に大地に舞い降りる精神病の司令」
リツコ「精神病の司令が犬猿の仲の精神病の息子と協力して無茶苦茶な方法でJAを止める!」
リツコ「熱い………熱いわ!」
ミサト「……ちょっとでもあんたを尊敬した私がバカだったわ」
355 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 17:25:56.35 ID:NLTvKAAO
JA「…………」スタスタスタ
時田「JA!JA!私の可愛いJA!」
時田「はやく……早く止めてくれ!」
ミサト「任せて下さい」
ミサト「シンジ君ー!準備はどう?」
シンジ『は……はい!バッチリです』
ミサト「司令は?」
ゲンドウ「………ああ」
ミサト「よし。」
リツコ「…………」カタカタカタカタ
ミサト「……リツコ、何やってンのよ」
リツコ「あれだけ言われちゃ……ねぇ」カタカタカタカタ
ミサト「?」
356 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 17:30:52.88 ID:NLTvKAAO
オペレータ「ここの指揮信号が切れると……ハッチが手動で開きますから」
オペレータ「バックパックから進入できます。」
ミサト「了解」
ミサト「強制停止のプログラムは?」
時田「…………希望だ。」
時田「頼んだぞ」
ミサト「はい」
ミサト「それじゃあ初号機を投下開始して」
マヤ「了解」
ミサト「エヴァを切り離した後は速やかに離脱、安全高度まで上昇して。」
日向「了解。」
ミサト「シンジ君。目標と並走し、私を背後部に取り付けて。以後は可能な限り目標の移動を塞き止めてね。」
シンジ「はい」
時田「ああ………JA!JA!」
綾波「……………」ムッ
357 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 17:34:57.29 ID:NLTvKAAO
シンジ「………ミサトさん」
ミサト「なに」
シンジ「やっぱり危なくないですか」
ミサト「無茶は承知よ。でも…これは日本重化学工業共同体だけの問題じゃない。ネルフの命運も掛かってるのよ」
シンジ「でも危な過ぎます!」
ミサト「大丈夫、エヴァなら万が一の直撃にも耐えられるわ。」
シンジ「じゃなくって、父さんが!」
ミサト「ああ、あと傷の一つでもつけてくるの忘れないでねー」
シンジ「……………」
358 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 17:40:26.81 ID:NLTvKAAO
リツコ「……………」カタカタカタカタ
リツコ「…………完了ね」ニヤリ
ミサト「じゃあ始めて!」
日向「エヴァ、投下位置!」
ミサト「ドッキングアウト!」
シンジ「了解!」
テッテッテーテテテテッテテーテッテッテーテテテテッテテー
JA「……………」スタスタスタ
初号機「…………」ザッザッザッ
ミサト「…………ぷ」
ミサト「ぷははははははははは!!」
日向「なんかしゅ……しゅ……シュールですね」ゲラゲラ
青葉「田舎ロボット乙wwwwwwwwwwww」
時田「…くっ」
時田「………屈辱的だ」
綾波「……………」
360 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 17:42:43.90 ID:NLTvKAAO
>>359
まだJA編は時間かかるから行ってきて下さい
361 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 17:48:11.68 ID:NLTvKAAO
JA「……………」スタスタスタ
初号機「…………」ザッザッザッ
初号機「…………」ガシッ
シンジ「追いついた!」
ミサト「戦自が来るまで時間がないわ。このまま乗り付けて!」
ミサト「碇司令。エヴァからJAのハッチまで乗り移れますか?」
ゲンドウ「構わん!やれ!」
シンジ「…………父さん」
シンジ「わかった。頑張ってね」
リツコ「ぷ……ぷぷぷっ………」
青葉「エヴァの掌に司令って……ふんっ!」
クスクスクスクスクスクスクスクス
ゲンドウ「……さっさとやれ。」
363 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 17:53:14.13 ID:NLTvKAAO
シンジ「じゃあ……いくよ!」
初号機「………」ズッ
ゲンドウ「………よし。あと少しだシンジ。」
ゲンドウ「よし。飛び移るぞ」
JA「…………」ピタッ
ゲンドウ「えっ」
シンジ「急にJAが……」
シンジ「と……父さん!!」
ズルッ
ゲンドウ「うおおおおおおおお落ちる!!」
ミサト「アチャー」
365 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 17:59:02.58 ID:NLTvKAAO
ドンッ!
シンジ「…………きゃ……キャッチ……」
ゲンドウ「た………助かった………」ドクドク
ユイ「きゃあ!あなた!」
ナオコ「頭が血まみれ……」
ミサト「す………ストップストップ!」
時田「ええっ!」
時田「ここで止められたらJAが……」
ゲンドウ「いや。そのその必要はない。」ドクドク
ゲンドウ「シンジ!続けろ!」ドクドク
シンジ「でも!」
ゲンドウ「時田シロウ!聞いているか!」ドクドク
時田「あ……え………?」
ゲンドウ「父親の威厳を、見せてやる」ドクドク
ゲンドウ「しっかり見ていろ」ドクドク
366 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 18:03:12.49 ID:NLTvKAAO
リツコ「ん………それよりさぁ」
ミサト「どしたの?」
リツコ「ね、エヴァを運んだ飛行機に自動撮影のカメラ付いてたっけ」
日向「いえ。そんな予算はありませんから誰かが撮影しなければ……」
リツコ「JAには?」
時田「JAは実戦用の軍事ロボットだ。カメラなど付いている訳がない」
リツコ「…………」ジーッ
マヤ「…………」
青葉「…………」
ユイ「…………」
ナオコ「……………」
綾波「……………」
一同「……………」
367 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 18:03:57.42 ID:NLTvKAAO
一旦抜けます
9時くらいには戻れると思います
371 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 20:35:31.40 ID:NLTvKAAO
―JA内部―
シンジ「父さん………気をつけて!」
ゲンドウ「………」
ゲンドウ「熱いな」
ウィーン………
ゲンドウ「………ここか」
ミサト「JA内のOSに強制停止プログラム用のパスワードを入力してください」
ゲンドウ「分かっている。」
ゲンドウ「希望、と……」
ジャン♪
Error:パスワードが間違っています
ゲンドウ「エラー……だと?」
ミサト「なっ……何でなのよ!」
372 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 20:37:30.16 ID:NLTvKAAO
ミサト「司令!ローマ字……カタカナ……」
ゲンドウ「………ダメだ」
ゲンドウ「考えられるパターンは全て試した!」
ミサト「時田さん!」
時田「い……いや、希望で合っているはずだ!」
時田「こんな時に嘘を付いて何になる!!」
ミサト「一体どうなって……」
ミサト「……………」ギロッ
リツコ 3~♪
375 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 20:45:16.52 ID:NLTvKAAO
ミサト「ごるぁああああああ!!!リツコおおおおおォォオオー!!!!!!!!!!」グワッ
リツコ「やっ…やだわぁ、ミサトぉ」
リツコ「そんな鬼のような形相で………」
ミサト「さっきからカタカタカタカタカタカタカタ何かやってると思いきや」
ミサト「あんた、日本重化学工業共同体のPCにハッキングしてたんでしょ!」
リツコ「いや……それは……」
ミサト「JAが止まらなくなったのも、強制停止のパスワードを書き換えたのもアンタの仕業ね」
リツコ「…………」
リツコ「てへっ☆」
376 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 20:47:25.02 ID:NLTvKAAO
時田「き……君!不正アクセスは立派な犯罪だぞ!」
リツコ「あら。ネルフが超法規的機関だってこと、お忘れ?」
時田「なっ………」
ミサト「さっさとパスワード教えなさい!」
リツコ「………無理よ」
一同「!?」
377 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 20:54:33.78 ID:NLTvKAAO
よいこのみんなへ:本来、不正なアクセスは犯罪です。1年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処されるぞ!
ユイ「やめましょうね^^」
―――――――――
ミサト「なんで」
リツコ「このノートPCはMAGIに接続されているの」
リツコ「新たにこのコンピュータで設定されるシステムパスワードは…」
リツコ「実質的にMAGIの干渉を受けるためセキュリティ上」
リツコ「………MAGIが選んだ12821ケタのランダムな英数字で構成されるの。」
ミサト「い……いちまんにせんはっぴゃくにじゅういちけた!?」
379 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 20:57:25.57 ID:NLTvKAAO
リツコ「……そう。」
マヤ「手動で入力すれば約5時間は掛かります」
時田「そんな………」
リツコ「なんせネルフが誇るスーパーコンピュータですからね」
リツコ「照会できることは出来るけど…手動入力はまず不可能ね」
ナオコ「さすがは私の人格を移植したスーパーコンピュータ!」
一同「…………」
ミサト「あの時、売っぱらっちまうべきだったわね」
380 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 20:58:51.21 ID:NLTvKAAO
ミサト「あ………あんたねー」
リツコ「だってだってぇ……」
ミサト「だってじゃない!感情的になりすぎるの、アンタの悪いクセよ!」
時田「じゃ、じゃあ停止する方法は……」
リツコ「あ、それは勿論用意してるわ。こっちも大事になって放送中止にするつもりは毛頭ないしね」
ミサト「で、なんなのよっ!」ガシッ
リツコ「く……苦しいわよミサト」
ミサト「言え!言いなさい!」
時田「………まさか」
リツコ「そう。強制停止のパスワードが使えない今、JAを停止させる手段は一つ。」
リツコ「………軍事プログラムの全消去よ」
ミサト「リツコ!あんたいくら頭にきたってやっていいことと悪いことが――」
時田「な……なんて事をしてくれたんだ……」
綾波「……………」
381 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 21:02:08.58 ID:NLTvKAAO
時田「そんな……軍事プログラムをデリートは実質的にJAに関する全プログラムのデリートと同義。」
時田「……プログラムのデリートは最高機密だぞ!」
リツコ「分かっております」
時田「もろもろから許可を貰わねばならないし……許可書やらなんやらとても間に合わない!」
ミサト「だから、あなたの独断で、構わないわ」
時田「しかしそんなことをすれば……」
時田「JAも私も………」
ミサト「でも、このまま放って置けば……テレビ局への提出期限に間に合わなくなり、私達ネルフも破綻するわ。」
ミサト「そうなればネルフは解体。みんな路頭に迷うことになるし、当然育ての親の司令達はそれなりの責任を背負うんでしょうね。」
時田「自業自得じゃないか」
382 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 21:03:06.65 ID:NLTvKAAO
ミサト「そうね。でも」
ミサト「そうなればレイが可哀想なことになるかもしれないわよ」
時田「私が引き取れば――」
ミサト「親権は元奥さんにあるんでしょ。」
時田「ぐっ……」
ミサト「その妹さんもどこにいるかわからないんだし…」
ミサト「レイに、寂しい思いをさせたいのかしら」
時田「………なんだか納得がいかん」
ポンッ
ユイ「JAもレイもあなたがつくったもの。」
ユイ「でも、プログラムは組み立て直せても子供は……ね?」
時田「…………」
綾波「……………」
386 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 21:08:08.50 ID:NLTvKAAO
時田(レイに久しぶりに会えたというのにこのザマだ……)
時田(ネルフに協力してしまったばっかりに)
時田(どっちに転んでも地獄だ)
時田(最早父親の威厳もクソも………)
綾波「…………」ジッ
時田「……………」
時田「…………イだ」
ミサト「はい?」
時田「……綾波レイだ」
ミサト「レイが一体……」
時田「プログラム消去のパスワードだよ」
綾波「……………!」
388 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 21:08:53.14 ID:NLTvKAAO
>>384
リツコは時田にメタクソに言われた仕返しがしたいだけです
391 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 21:14:32.64 ID:NLTvKAAO
時田「………もう、好きにしろ」
ミサト「ありがとうございます!」
ゲンドウ「か………葛城くん、あ……熱いのだが」
ミサト「あ、お待たせしました。パスワードは『綾波レイ』だそうです」
ゲンドウ「………ああ」
ピッピッピッ
………………………
………………
…………
………
ピピッ
『パスワード:認識しました』
JA「………………」スタスタスタ
JA「……………」ピタッ
オペレータ「JAの停止、プログラム消去確認しました」
青葉「と………止まったか……」
ミサト「…………はぁ」
時田「終わった………」ヘナヘナヘナヘナ
綾波「……………」
395 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 21:19:16.63 ID:NLTvKAAO
ゲンドウ「………終わったか」
ガチャッ
シンジ「………父さん!」
ゲンドウ「ああ……シンジか」
ゲンドウ「………熱い」
シンジ「…………良かった」ホッ
ゲンドウ「心配していたのか」
シンジ「…………息子だからね」ニコッ
シンジ「父さん………すごく格好よかった」
ゲンドウ「…………」
ゲンドウ「そうか」
397 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 21:21:38.74 ID:NLTvKAAO
プルルルルルル
シンジ「あっ……ミサトさんから通信だ」
ミサト「……あのーちょっといいところ何ですが」
ゲンドウ「何だ。」
ミサト「えっと……カメラがですね……回っていなくてですね……」
ゲンドウ「えっ」
ミサト「つまりは撮り直しってことです」ニコッ
シンジ「そんな………!」
ゲンドウ「ば……」
ゲンドウ「ばかな…………」バタリ
シンジ「父さん!父さん!」
399 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 21:26:06.71 ID:NLTvKAAO
ミサト「………救護班呼んで」
マヤ「はい!」
ユイ「………はあ」
ピーポーピーポー♪
………………
…………
……
…
冬月「相室とは奇遇だな」
ゲンドウ「…………ああ」
冬月「…………」
冬月「………定期的だな」
ゲンドウ「ああ」
401 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 21:34:04.69 ID:NLTvKAAO
時田「…………」
オペレータ「代表。そんなに落ち込まないで下さい」
時田「………全プログラムの消去」
時田「それにもう事故発生から3時間は経過してる」
時田「もしかしたら……戦自研に見られたかもしれん…」
時田「私は終りだ!破産だ!」
リツコ「それで落ち込むなって方が無理よね」ニヤニヤ
時田「くっ…………」キッ
リツコ「はい」
時田「?」
5/10(水)19:21
To:戦自研のメガネくん
Sub:無題
――――――――
ス・カ
時田「えっ」
404 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 21:38:52.23 ID:NLTvKAAO
リツコ「まっ………」ピッ
リツコ「私はあなたをビビらせたかったってだけよ」
ミサト「すんごいケンカよね、これ」
時田「………にしては損失は随分大きかったが」
リツコ「全プログラムの消去、失われた父親の威厳、二人の入院費、エヴァの修理費もろもろ………」
リツコ「そうね。ちょっとやり過ぎたと思ってるわ。」ニコッ
時田「エヴァの損失も…なのか」
リツコ「ええ。」
408 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 21:50:21.03 ID:NLTvKAAO
時田「………破産だ」
リツコ「とにかく、やり過ぎ…大人気なかったと反省してるわ。」スッ
時田「あんた、今度はなにを………」
リツコ「お釣りは、しっかり払う主義でしてよ?」
時田「えっ」
リツコ「さて、どれくらい残ってるのかしら」
マヤ「ログは大分残ってます」
マヤ「夜中までには復旧出来ると」
リツコ「そう。ま、一部ノートPCにバックアップ用にデータも残しといたし」
時田「よ……夜中?今日の、か!?」
リツコ「MAGIの一部システムを利用してグレードアップもして差し上げます。」
リツコ「初号機の修理費もきっちり払って戴かないと困りますしね?」
時田「そ……そんなことって……」
リツコ「ネルフの科学力を嘗めんなって話ですわ。」
時田「……………」ポケーッ
リツコ「母さん、手伝って貰えますか」
ナオコ「勿論よ。リッちゃん。」
409 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 21:56:45.44 ID:NLTvKAAO
マヤ「あー!待ってくださいよぉセンパイ!」
スタスタスタ……
時田「……………」
時田「格好悪いな。俺って」
クイクイッ
時田「?」
綾波「…………」ヌッ
◇<……ラーッ
時田「レッ………レイ?」
綾波「………そんなことないわ」
時田「えっ」
綾波「パスワード教えてくれたときのおとうさん……」
綾波「わたしにはかっこよく………みえました」
時田「レイ………」
綾波「わたしより…JAの方が大事なんだと思ってたの……」
時田「……そんなことはない」
時田「お前の幸せが、一番大切だ」
綾波「おとうさん………」
綾波「ありがとう」ニコッ
412 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 22:01:45.78 ID:NLTvKAAO
マヤ「………あ、そうだ」ピタッ
時田「?」
マヤ「とりあえず修理の見積書です」
時田「…あ……ああ。約束だからな。」
時田「なになに………」
時田「いちじゅうひゃくせんまんいちおくじゅう………お………」
マヤ「宜しくお願いしますね♪」
ミサト「…………なんか。収まるとこに収まった感じね」
リツコ「あっ………そうだった」
リツコ「そう言えばドラマ……撮り終わってなかったわね」
ミサト「あっ」
マヤ「ギリギリ明るい感じですね。撮るなら今でしょうか」
リツコ「いやあ、一年中夏で助かったわね」
マヤ「じゃ、葛城さんよろしくお願いします」
ミサト「えっ」
414 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 22:08:46.47 ID:NLTvKAAO
リツコ「時田さん。歩行機能はまだ生きてますか」
時田「ま………まあな。」
リツコ「碇司令のシーンは全てカット」
リツコ「で、JAが暴走したシーンから撮り直しね」
リツコ「さっきの流れを参考にちょっと脚本に手直ししといたから」
リツコ「それじゃミサト、シンジ君。よろしくねー」
ミサト「な!ちょ、なんで私なのよー!」
リツコ「何でって…私は復旧作業があるし…ケガでもしたら大変でしょ…」
マヤ「私も……」
青葉「自分も」
ナオコ「私達は死んでるし…ね、ユイさん。」
ユイ「頑張って下さいね」
ゾロゾロ……
ミサト「そんな……」
ミサト「初号機からJAに乗り移るなんて無理よー!」
日向「大丈夫です葛城さん」
ミサト「日向くん…」
日向「僕がバッチリ録画しますから」グッ
ミサト「いやああああああああああああ!!!!!!!!」
418 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 22:16:16.56 ID:NLTvKAAO
―日本重化学工業共同体実験場―
テッテッテーテテテテッテテーテッテッテーテテテテッテテー♪
JA「……………」スタスタスタ
初号機「…………」ダッダッダッ
日向「エヴァ、投下位置!」
ミサト「……ドッキングアウト」
シンジ「了解!」
初号機「…………」タッタッタッ
初号機「…………」ガッ
シンジ「追いついた!」
リツコ『さ、ミサト!』
JA「……………」スタスタスタ
ヒュオオオオオオォォォ…………
ミサト「……………」
ミサト「無理よおおおおおお!!!!!!!!」
リツコ「あーん!もうカット!カット!時間がないってのに……」
ミサト「おろしてえぇぇぇえぇぇ!!!!!!!!!!」
アスカ「戻って来てみれば………」
加持「一体何やってんだ……ミサトは………」
422 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 22:27:42.30 ID:NLTvKAAO
アスカ「初号機まで出動してるって……」
初号機「………」タッタッタッ
綾波「……………」ペタ
時田「ふふふふふ」
リツコ「億単位の借金を背負ってるってのにいい気なもんね……」
アスカ「しゃ……借金?え?」
加持「俺達が居なかった間に一体何が……」
綾波「………おかえり」ヌッ
アスカ「ひゃあ!」
アスカ「ちょ……びっくりするじゃない!」
綾波「ラー!」
◇<ラー!
アスカ「なっ………」
423 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 22:34:25.68 ID:NLTvKAAO
次回予告
帰ってきたアスカと加持
メインヒロイン投入で加速するラブロマンス
登場する自称船長
続くロケ、そして再び増えた予算
暴走する使徒にアスカはシンジは
次回
アスカ、(再)来日
さぁ~てこの次も
サービス、サービス♪
425 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/10(水) 22:40:52.19 ID:NLTvKAAO
今日は早めですがここまで。
なんか自分でも何が何だか分からなくなってきましたが
アスカが帰って来てくれてよかったです。
ではでは
449 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 14:39:54.99 ID:3pEkwQAO
グ
|
テ
ン、モーゲン
投下、再開
.
451 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 14:43:17.60 ID:3pEkwQAO
―ネルフ発令所―
綾波「遅れました」
ミサト「どうしたの……遅かったじゃない」
綾波「何か表にスーツを来た人がいっぱいいて、いっぱい写真を撮られて」
リツコ「すっかり人気者ね」
ミサト「あっ、そういやアスカおかえり」
アスカ「ただいま」
アスカ「しっかし……帰って来てみれば大変な事になってんのね」
アスカ「体育館はボロボロだし……」
アスカ「で、見掛けないけど司令と副司令とユイママは?」
シンジ「二人は入院中なんだ。母さんとナオコさんは二人の看病に行ってるよ」
マヤ「ええ……確かこれで3回目ですね」
リツコ「全く入院費もバカにならないわよね」
リツコ「司令は最近掌の皮膚移植したいとかなんとか言い出すし…まいっちゃうわ」
シンジ「そのうち死んじゃうんじゃないのかなぁ…あの二人……」
リツコ「そしたら生命保険でラブドールでも買って置いときましょ」
日向「………問題ない(キリッ」
一同「HA!HA!HA!HA!HA!」
アスカ「……なんなのよこのどす黒い職場は一体」
452 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 14:44:18.55 ID:3pEkwQAO
リツコ「で、青菜くん。第四話、伍話のデータを頂戴」
青葉「青葉です」
青葉「えー第四話、伍話ですが、視聴率は5%~7%と停滞気味ですね」
ミサト「って……ちょっと、月曜日だってのに二話分しか余裕がないじゃない!」
リツコ「まあ、仕方ないわね」
マヤ「ネットでの評判は…四話は綾波出せ、エヴァ出せ、冬月出せ、シンジイラネの嵐でとにかく大不評でした」
ミサト「あんなに金かけたのに……ねぇ?」
リツコ「……………」
453 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 14:45:10.44 ID:3pEkwQAO
青葉「ただ第伍話は視聴率はまあまあだったもののスレの伸びは掲示板全体で500オーバーと記録を更新しました」
青葉「一時サーバダウンまでして大騒ぎです」
リツコ「やっぱり、零号機の犠牲もムダじゃなかったのね」
ミサト「数億の損失には見合わないけどね」
マヤ「あっ…いえ…そこじゃなくて」
リツコ「えっ」
マヤ「実況スレがサーバダウンしたのは……」
マヤ「レイがおっぱいをシンジ君に揉まれたシーンです」
アスカ「お……おっぱ………」カアア
454 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 14:46:35.43 ID:3pEkwQAO
アスカ「シンジ!何なのよ、レイのおっぱいってのは!」
シンジ「いっ……いや……それは事故で……」
綾波「柔らかかった?」
シンジ「あ……綾波……何を……」
綾波「……碇くんのは固かったけど」ポッ
アスカ「なっ…………」ギロッ
綾波「……………」ニヤリ
シンジ「ちょっ……綾波ぃ~!」
457 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 14:53:01.58 ID:3pEkwQAO
青葉「で、この騒ぎですが…思わぬ方向に」
ミサト「な……なによ」
青葉「シンジ君の殺害予告スレが乱立。現在、第三警視庁に被害届を出しています。」
シンジ「えっ」
マヤ「警備して貰ってるから大丈夫よ」
シンジ「はあ……」
アスカ「まぁ、私もあんたを殺してやりたい気持ちでいっぱいだけどね」ギロッ
シンジ「…………」ゾクッ
マヤ「それと…BPOから苦情が…」
青葉「児童ポルノではないかという意見がありまして」
青葉「現在、児ポ法の改正については圧力を掛けていますが、第ニ東京議会が独自にフィクションに関する規制条例を可決しようとしています。」
ミサト「全く石川のヤロー、エセ右翼のくせに昔っからネルフに突っ掛かってくるのよね」
リツコ「まぁ、想定の範囲内ね。気にしなくていいわ。」
青葉「範囲内……ですか」
458 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 14:55:56.41 ID:3pEkwQAO
リツコ「考えてもみなさい」
リツコ「主に苦情を出してるのはバカな主婦」
リツコ「石川の最大の敵もある意味主婦よ。」
リツコ「主婦さえ取り込めれば…ねぇ、リョウちゃん?」ジッ
加持「おっ……俺かぁ!?」
リツコ「顔だけはこの中でダントツにいいじゃない」
加持「だけとは心外だなぁ」
加持「でも俺は結婚しちまってる訳だし」
リツコ「隠せばいいじゃない」
ミサト「なっ………」
加持「まあ……ミサトとも最近ご無沙汰だし、他の人妻も悪くないかもなぁ」
ミサト「ちょ、ちょ、アンタ何するつもりよ!」
460 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 14:58:27.43 ID:3pEkwQAO
リツコ「でもま、これで分かったことがあるわ」
リツコ「ヒロインを立たせれば、ネットでは反響が大きいんだと」
青葉「結局、騙されても騙されてもBOXを買うような人間はネットに集まってますからね」
ミサト「で……またレイを主役にするの?」
リツコ「何いってんのよ。それじゃ視聴者に飽きられちゃうでしょ」
リツコ「ここは一旦主役交代で…」
アスカ「………まさか」
リツコ「アスカ、頑張ってね」
アスカ「い…………」
モワンモワン
シンジ「アスカのおっぱい柔らかいね」ニコッ
モワンモワン
アスカ「いやああああああああああああああ」
461 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 15:01:03.08 ID:3pEkwQAO
ミサト「でー、リツコ次のロケ先決まったの」
リツコ「まあね」
アナウンサー『続いてのニュースです。』
アナウンサー『日本重化学工業共同体が軍事用ロボットJA(改)の開発に成功』
アナウンサー『業界から多大な注目を集め、株価は急上昇し』
アナウンサー『これに伴い社名も時田重化学工業に…』
ミサト「あんたにもうちょい商才があればね」
リツコ「……所詮今のうちだけよ」ニヤリ
463 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 15:04:17.12 ID:3pEkwQAO
アナウンサー『ずばり。成功の秘訣は』
時田『1%の才能と99%の娘へ愛情ですかね』
アナウンサー『謙遜しちゃって』
時田『あまりにも、新システムの開発は楽だったんでね』
アナウンサー『よっ!ロボット業界の帝王!』
時田『わーはっはっはっはっ……』
ピッ
リツコ「まあ、そんなこんなで今度のロケ先は今ノリに乗ってる時田重化学工業さんからご紹介頂いた……」
リツコ「海洋生態系保存研究機構…に決定しました」
シンジ・アスカ「かいようせいたいけいほぞんけんきゅうきこう?」
464 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 15:07:04.60 ID:3pEkwQAO
―第八話、撮影開始―
パララララララララ
トウジ「ええっ!それじゃ、今日はほんまにミサトさんとデートっすか?」
トウジ「この帽子、今日のこの日のためにこうたんです~!ミサトさ~ん!」
シンジ「で…どこに行くんですか……」
ミサト「豪華なお船で太平洋をクルージングよ。」
マヤ「はい、カット!」
パララララララララ
アスカ「ちょっと、狭いじゃないー!」ぎゅうう
綾波「口から内蔵が……」ぎゅうう
リツコ「仕方ないでしょ。エヴァとかエヴァの着ぐるみとか色々積んでるんだから」
加持「しかし、ヘリコプターで移動なんてセレブなもんだな」
リツコ「まあね。修理費って名目でガッポリ貰ったもの」
ミサト「だったら…もっといい飛行機チャーターしなさいよ」
リツコ「今回は弐号機の着ぐるみ……それからプラグスーツを新しく発注しちゃったもんだから」
マヤ「はい!発注されました。」
ミサト「…………あれっ」
ミサト「使徒は?」
リツコ「なんかアッチのほうにイキがいいのがいるからって」
ミサト「イキ?」
465 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 15:09:21.80 ID:3pEkwQAO
アスカ「わあ!ミサト見てよ!」
ミサト「なに……アスカ……って!」
アスカ「おっきな船が………!」
―海洋生態系保存研究機構―
ミサト「チキショー…あんな消毒なんて聞いてなかったわよ」
マヤ「着ぐるみとカメラに防水機能つけといて正解でしたね」
船長「いやあ、どうも海洋生態系保存研究機構へようこそ」
ミサト「ああ……ハイ……。」
466 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 15:10:31.19 ID:3pEkwQAO
ミサト(小声で)「ちょっとリツコ」
リツコ(小声で)「なぁに」
ミサト(小声で)「この人……ここの所長よね」
ミサト(小声で)「なんで海軍の制服着てるのよ」
リツコ「さあ」
船長「えー、私のことは船長とお呼び下さい」
シンジ「えっ………所長さんじゃないんですか」
船長「いいえ。船長です。」キリッ
468 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 15:14:34.69 ID:3pEkwQAO
加持「諜報部にあった資料だとここの所長は海軍に入りたかったらしいんだが……」
加持「年齢制限ですでに時遅しってな訳で…」
加持「同じような海好きの人間を集めてこの海洋生態系保存研究機構を始めたらしい」
ミサト「だから自分のこと、船長なんて人に呼ばせてるのね」
加持「しっかし……もの凄い技術だよなぁ。」
加持「海を昔みたいに戻した上にオーバー・ザ・レインボーの1/2レプリカを買い取って浮かべちまうなんてな」
加持「鉄オタが鉄道会社を始めちまうようなもんだ」
加持「いやはや…趣味も行くとこまで行くと、最早うすら怖ささえ感じるよ」
綾波「てつどう………がいしゃ」
船長「で、この船は―」
シンジ「はあ、はあ、……そうなんですか」
綾波「……………」チラッ
綾波「………いいわね」
469 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 15:15:56.25 ID:3pEkwQAO
アスカ「でも………なんで私の弐号機まで駆り出されなきゃなんないのよ」
リツコ「仕方ないでしょ。先方がどうしてもエヴァを生で見たいって言うんだから」
アスカ「エヴァも随分安売りするようになったのね」
ミサト「はい。じゃ、アスカこの服着て」
アスカ「何よコレ」
ミサト「ワンピースよ」
アスカ「もしかしてそれが言いたいが為じゃないでしょうね」
ミサト「とにかく、着る!」
アスカ「……だっさぁ」
アスカ(いかにもセカンドインパクト前のデザインじゃない……)
シンジ「あ、そのワンピース可愛いですねミサトさん」
ミサト「でしょー……でもアスカは……」
アスカ「やだこれチョー可愛い!チョーオシャレ!」
470 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 15:17:11.50 ID:3pEkwQAO
サアア……
綾波「うみかぜ……」
アスカ「アンタ、海に来たことないの」
綾波「司令が水、苦手だから……」
アスカ「あんたんとこも大変ね」
艦長「それじゃー始めてくれたまえ」
艦員「ヤー!」
艦員「空母、発進!」
パララララララララ
ケンスケ「おおーっ、空母が5、戦艦4、大艦隊だ!ほんと、持つべきものは友達だよなぁー!」
トウジ「これが…豪華なお船…?」
ケンスケ「まさにゴージャス!さすがは国連軍が誇る正規空母、"OVER THE RAINBOW"!」
マヤ「カット!」
471 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 15:19:50.80 ID:3pEkwQAO
艦長「どうですかね、うちの船達は」
ミサト「あら船長。ああ……なんともご立派な艦隊で……」
艦長「ここでは艦長とお呼び下さい。研究員は艦員で」
ミサト「な……なんで」
艦員「リアリティ追求の為であります」
ミサト「は………はあ……」
艦長「返事はヤー」
ミサト「ヤー………」
艦長「で、この艦隊なんですが少々場所の都合上1/2ですがね、これを浮かべるために我々海洋生態系保存研究機構を作ったようなものであります!」
艦員「HA!HA!HA!HA!HA!」
リツコ「筋金入りのアホ達ね」
アスカ「…………空母だけじゃ飽きたらず」
シンジ「戦艦まで……」
加持「いやはや…恐れいったね」
472 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 15:20:43.72 ID:3pEkwQAO
リツコ「はい、アスカ」
アスカ「また何よ」
リツコ「台本よ」
アスカ「……ホントにドラマを作ってるーって感じよね。」
アスカ「いくら日本が平和で戦争介入の仕事がないからってネルフは制作会社に……」ペラ
アスカ「……………」
アスカ「ねえリツコ」
リツコ「なぁにアスカ」
アスカ「…………レイがおっぱい晒したってマジなの」
リツコ「マジもオオマジよ」
アスカ「………これもマジなの」
リツコ「ええ。視聴率アップの為にさぁ、脱いで」
アスカ「嫌よ」
リツコ「脱ぐのよ!」
アスカ「嫌!」
リツコ「脱げ!」
アスカ「パンツは嫌ぁ!」
リツコ「脱がしてやるわ」
アスカ「いやあああああこないでええええ!!!!!!!!」
473 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 15:26:25.96 ID:3pEkwQAO
リツコ「………仕方ないわね」
リツコ「レイ」
綾波「はい」
綾波「……………」ヌギッ
アスカ「な……な………」
アスカ「何やってんのよレイ!」
レイ「主役の交代よ」ヌギヌギッ
レイ「できました……………」プルン
アスカ「ちょ………お…お……」
アスカ「丸見えじゃない!」
アスカ「アンタには恥じらいってのがないの!?」
レイ「ないわ」キリッ
ミサト「じゃあまた揉まれましょうか」
レイ「はい」
ミサト「よし」
ミサト「シンジくーん!」
シンジ「えっ、なんですかー」
アスカ「いやあああ!らめらめらめえええええ!!!!!!!」
475 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 15:44:02.49 ID:3pEkwQAO
シンジ「なんですか」
綾波「なんでもないの」
シンジ「そ……そうなんだ」
綾波「……………」
アスカ「……………」ドヨンド
リツコ「ありがとうアスカ」ニコッ
アスカ「………悪魔達め」
アスカ「…………なんかスースーするわね」
リツコ「……………茶色ね」ヌッ
アスカ「!?」バッ
アスカ「…………もうやだ帰りたい」
476 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 15:54:54.38 ID:3pEkwQAO
青葉「エヴァの搬入、完了しました。」
ミサト「ご苦労さま」
テイク1
マヤ「じゃあ、ドイツからやって来た少女、アスカの登場シーンです!」
アスカ「………このセリフ、言うの?」
リツコ「もちろんよ?ドイツ語ってこんな感じじゃない」
アスカ「………英語発音じゃない。ドイツへの冒涜だわ」
マヤ「じゃあスタート!」
ケンスケ「はぁーっ、凄い、凄い、凄い、凄い、凄い、凄ーい……」
トウジ「待て!待たんかい!」
トウジ「くっそお…止まれ!止まらんかい!」
バッ
アスカ「…………ヘ」
アスカ「ヘンロォ~ミサァト!元気してた?」
ミサト「まあねーあなたも………せ………ふ………んふっ」
ミサト「……むふふふふほへ!!!!!!」
ケンスケ「ヘンロォwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwぱねっすwwwwwwwwwwww」
リツコ「台本はwwwwwwwwwwwwハローwwwwwwwwwwwwなのにwwwwwwwwwwww」
一同「(笑)」ゲラゲラゲラゲラ
シンジ「みんな……ひどいって………」
『ヘンロォ~ミィサァトォ』
シンジ「……………ぷっ」
シンジ「ぷはははっ」
アスカ「……………」
アスカ「……………」タッ
478 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 15:59:29.20 ID:3pEkwQAO
―階段下―
アスカ「もういや………」
アスカ「へんなワンピース着せられるし」
アスカ「パンツ脱がされるし」
アスカ「台本の英語もドイツ語も発音変だし」
アスカ「ちゃんと発音したらしたで笑われるし」
アスカ「もう……やだ」
綾波「…………」ヌッ
アスカ「…………!」
481 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 16:05:02.15 ID:3pEkwQAO
綾波「戻って。みんな困ってるわ」
アスカ「…………」キッ
アスカ「あんた、全国ネットでおっぱい晒したくせによく平気ね」
アスカ「…………人形!恥知らず!」
アスカ「私はアンタとは違うの!」
綾波「…………ないで」
アスカ「は?」
綾波「………甘えないで」
アスカ「えっ」
アスカ「………甘えるも何も私はパイロットとして……」
綾波「………わからないの」
アスカ「なにが」
綾波「ネルフがなくなれば元も子もないのよ」
綾波「もちろんエヴァも売り払われ………あなたの居場所もなくなるわ」
アスカ「それは………」
483 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 16:13:13.25 ID:3pEkwQAO
アスカ「でも!私こんな思いするの……嫌よ!」
綾波「…………撮影の度に入院する司令はどうなるのかしら」
アスカ「それは――」
綾波「経費削減のため火傷した掌の皮膚移植手術も受けられないのよ」
アスカ「…………」
ミサト「レイのお父さんもリツコも億単位の借金を抱えてるわ」
アスカ「ミサト!」
綾波「………私達の苦しみは一瞬ですむの」
綾波「ネルフは私の絆………だから」
アスカ「……………」
ミサト「ごめんなさい。アスカ。みんな、雰囲気をつくりたかった悪気はないのよ。」
ミサト「………撮影、戻りましょ」ニコッ
アスカ「………………」
484 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 16:15:24.35 ID:3pEkwQAO
○ミサト「雰囲気をつくりたかった」
×ミサト「雰囲気をつくりたかっただけで」
486 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 16:20:05.76 ID:3pEkwQAO
テイク2
トウジ「くっそお…止まれ!止まらんかい!」
バッ
アスカ「ヘンロォ~、ミィサァトォ!元気してた?」
一同(耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ)
ミサト「まあねー。あなたも、背、伸びたんじゃない?」
アスカ「そ。ほかのところもちゃんと女らしくなってるわよ。」
ミサト「紹介するわ。エヴァンゲリオン弐号機専属パイロットセカンドチルドレン、惣流・アスカ・ラングレーよ。」
リツコ「風!」
青葉(行くぞ!)
日向(おうっ!)
アスカ(…………腹を決めたわ)
アスカ(行くわよ、アスカ!)
ブオオオ
アスカ「……………」
フワッ
一同「……………!?」
488 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 16:27:43.00 ID:3pEkwQAO
トウジ「なっ………」
アスカ「……………」
ケンスケ「なんでパwwwwwwwwwwwwイwwwwwwwwwwwwパwwwwwwwwwwwwなんすかwwwwwwwwwwww」
ミサト「は…生えてない?」
アスカ「えっえっ」
リツコ「もしかして……剃ったの?」
アスカ「だ……だって腋と同じで………」
マヤ「わ……わき……」
ミサト「あ………あすか……ぷっ」
ミサト「ぷはははははは!!!!!!!!!!」
一同「HA!HA!HA!HA!HA!HA!HA!」
ゲラゲラゲラゲラゲラゲラ
アスカ「…………」
リツコ「えっ……違うの?違うの?」
491 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 16:35:36.87 ID:3pEkwQAO
テイク3
ミサト「あんた、知識偏ってるわよね」
リツコ「………うるさいわね」
リツコ「アスカー終わった?」
アスカ(死にたい)
アスカ「………前張り張ってきたわ」
ミサト「そうね。それがいいわ。」
フワッ
トウジ(前張りありとはいえ………)
トウジ(惣流さん……ぐっ………///)
アスカ「…………」キッ
パン!パン!パン!
アスカ「…………」
トウジ「な……何すんのや!」
アスカ「見物料よ。安いもんでしょ。」
トウジ「なんやてぇ~?そんなもん、こっちも見せたるわ!」
|⊃ ブルン
アスカ「……………!」
トウジ「あ……こ………これは……」
綾波「……………」ジッ
委員長「…………」
トウジ「あっ……えっ……これは」
委員長「^^」
495 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 16:51:10.78 ID:3pEkwQAO
トウジ「…………」ボロッ
シンジ「だ………大丈夫?」
トウジ「………まあまあ。」
マヤ「それじゃあ、艦長撮影お願いします」
艦長「任せたまえ。」キリッ
ミサト「………なりきっちゃってるわね」
リツコ「何故かこのドラマ……俳優には困らないわよね」
マヤ「はい!じゃあスタート!」
艦長「おやおや、ボーイスカウト引率のお姉さんかと思っていたが、それはどうやらこちらの勘違いだったようだな。」
ミサト「ご理解いただけて幸いですわ。艦長。」
艦長「いやいや、私の方こそ、久しぶりに子供たちのお守りができて、幸せだよ。」
艦員(研究員)「かんちょおおお!!!!!!」ブワッ
艦員(研究員)「素敵なお姿です!!!!!!!」
艦員(研究員)「遂にッ遂に我々の日頃の鍛錬の成果が……ううっ」
艦員(研究員)「我、人生に悔いなしであります……」
ミサト「ちょっと静かにしてもらえませんか」
496 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 17:01:02.84 ID:3pEkwQAO
艦長「私は………私はいま!輝いているぞ!」ジーン
艦員「ヤー!艦長が今、一番素敵です!」
リツコ「じゃ、再開して」
マヤ「スタート!」
艦長「まだだ!エヴァ弐号機および同操縦者は、ドイツの第3支部より本艦隊が預かっている。」
艦長「君らの勝手は許さん!」
艦員(研究員)(オオー)
艦員(研究員)(艦長………カッコイイです!)
ミサト「では、いつ引き渡しを?」
副長「新横須賀に陸揚げしてからになります。」
艦長「海の上は、われわれの管轄だ。黙って従ってもらおう。」キリッ
艦員(研究員)(かんちょ……///)
ミサト「分かりました。ただし、有事の際は、われわれネルフの指揮権が最優先であることを、お忘れなく。」
トウジ「かっこえぇ~」
シンジ「まるでリツコさんみたいだ(棒読み)」
艦長(いま………私が一番輝いている!)
艦長(苦節20年………ううっ)
クイッ
加持「相変わらず、凛々しいなぁ。」
アスカ「加持先輩!」
加持「ども!」ニコッ
艦長「……………」
艦員(研究員)「…………」
500 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 17:49:13.60 ID:3pEkwQAO
シーン11
ういいいいいん……
ミサト「ちょ……このエレベーター……狭い……」
艦長「仕方あるまい。オーバーザレインボーを忠実に再現しているんですから」
マヤ「じゃースタート!」
ミサト「なんであんたがここにいるのよ~!」
加持「彼女の随伴でね、ドイツから出張さ。」
トウジ(…………そ、惣流さんの胸が……)
ミサト「迂闊だったわ~、十分考えられる事態だったのに。」
トウジ(ちょうど………///)むくっ
シンジ「!?」
シンジ「お尻に何か当たって……」
ミサト・アスカ・シンジ「ちょっと!触らないでよ!」
ミサト「…………えっ」
アスカ「あれっ」
リツコ「……ここはアスカとミサトだけの予定よね」
シンジ「だって、誰かが僕のお尻……」
トウジ「あっ………」
|つ
トウジ「また……[禁則事項です]……してる///」
アスカ「いやああああああああああああああああああ」
シンジ「うわああああああああああああああああああ」
委員長「^^」
トウジ「いやああああああああああああああああああ」
502 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 17:59:42.78 ID:3pEkwQAO
マヤ「それじゃあお昼にしまーす」
ミサト「ん?リョウジ、お弁当は」
加持「えっ………えっ?」
ミサト「ハア?作って来なかったの?」
加持「だってお前、そんなこと一言も……」
ミサト「言われなくても作りなさいよ」ガスッ
加持「………すいません」
リツコ「物凄い尻にしかれっぷりね」
アスカ「えー、じゃあお昼無しなの?」
リツコ「うー………困ったわね」
艦長「やあ。その心配なら要りませんよ」
ミサト「艦長………」
艦長「この戦艦は、オーバーザレインボーを忠実に再現していましてね」
艦長「………もちろん、食堂も」ニヤッ
503 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 18:04:44.83 ID:3pEkwQAO
―食堂―
ミサト「おおー!立派なもんねー」
加持「普段弁当だし、食堂なんて使わないからなぁ……」
加持「結婚前を思い出すな」
ミサト「なっ………///」カアア
ミサト「………ばかっ」
艦長・艦員「……………」イライラ
マヤ「じゃー撮影入ります。食事しながら談笑するシーンです」
艦員「料理入りまーす」ガラガラガラガラガラガラガラガラガラ
シンジ「わあー美味しそう!」
艦員「スタッフの皆さんの分もあちらに置いてあるのでお好きなのをどうぞ」
綾波「…………何がいい」
◇<ラー
綾波「そう。ラーメンね」
505 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 18:12:23.80 ID:3pEkwQAO
艦員「…………」ガラガラガラガラガラガラ
加持「お、来た来た」
艦員「………あいよ」ガラガラガラガラガラガラ
加持「………えっ」
加持「………これって」
加持「……エサ用の生鯖ですよね」
艦員「……………」ガラガラガラガラガラガラ
加持「…………」
艦長「これでアイツもおしまいだな」
艦長「いくら顔が良くても、生鯖を食べてる男なんぞ、アシカのようでカッコ悪いにも程があるからな」
艦員「そうですね」
一同「HA!HA!HA!」
506 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 18:21:03.34 ID:3pEkwQAO
マヤ「はい、スタート!」
シンジ「いや、そんな…偶然です…」
加持「偶然も運命の一部さ。才能なんだよ、君の。」パクパク
艦長「………ん?」
加持「じゃ、また後で。」ニコッ
シンジ「はい。」
ミサト「冗談…悪夢よ、これは…」
マヤ「カット!」
加持「おつかれー」ニコッ
艦長「あれ……あいつ……」
艦員「普通の食事を食べてましたね……」
加持「やあ、船員さんたち。フードが足りなかったんですよね?」ニコッ
加持「言ってもらえれば他の人の分も作りましたが」
艦員「自分で……作ったんですか?今?」
加持「ええ。それが?」キラキラ
艦長「………負けた」ボソッ
艦員「………なっ」
艦長「完全なる敗北だよ」
艦長「くっ……認めよう。君が一番、輝いている」
艦員「かんちょおおおおおおおおオオオ!!!!!!」
加持「??」
507 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 18:22:23.32 ID:3pEkwQAO
アスカ「あーあ、お腹いっぱい」
シンジ「美味しかったねー」
アスカ「まあね」
ミサト「よし。じゃ、二人ともコレに着替えて」
ジャーン
アスカ「………何よこれ」
リツコ「プラグスーツうううう」
アスカ「………まるで[たぬき]みたいに言わなくてもわかるわよ」
リツコ「着て」
アスカ「ええっ、このハレンチな服を?私が?」
リツコ「そうよ」
アスカ「あたし嫌!」
リツコ「[禁則事項です]見せときながら今更何いってんのよ」
アスカ「あ………あれは……事故みたいなもんだし……」
ミサト「大丈夫よアスカ」
アスカ「…………何が大丈夫なのよ」
ミサト「シンジ君もおんなじの一緒に着るから」
シンジ「ええっ」
アスカ「シンジ………モ……」
シンジ「いっ嫌ですよー」
アスカ(………お、お揃いか///)
517 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 19:20:29.51 ID:3pEkwQAO
リツコ「おっとその前に……シーン15の撮影があったわね」
マヤ「はい。」
リツコ「じゃ。エヴァに乗って」
アスカ「じゃあ、エントリープラグを……」
リツコ「違うわ」
リツコ「エヴァの上によ」
アスカ「………は?」
リツコ「エヴァの上に乗って、台詞をいうのよ」
アスカ「や………いやよ!危ないじゃない!」
リツコ「…………私はね、あなたの女優魂を見たいの」キリッ
アスカ「………はぁ?」
ミサト「まーたでた」
518 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 19:22:08.77 ID:3pEkwQAO
アスカ「頭でも打ったの?」
ミサト「……ハイパーメディアクリエーターだから仕方ないのよ」
アスカ「は……はいぱー?」
リツコ「足りないのよ」クドクド
リツコ「女優なら――」クドクド
アスカ「…………!」ピカーン
アスカ「…………じゃあ、お手本見せてよ」
リツコ「えっ」
ミサト「それもそうね。脚本家魂を見てみたいわ」
リツコ「えっえっ」
一同「のーれ!のーれ!のーれ!のーれ!」
519 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 19:24:19.98 ID:3pEkwQAO
リツコ「…………」ガクガクブルブル
マヤ「センパイは良く頑張ったと思いますよ?」
アスカ「それじゃあ安全も確認できたところだから……」
よいしょ
ヒュオオオオオオォォォォォォ………
アスカ「って………高っっ!」
リツコ「スタート!」
アスカ「え、あ、心の準備が……」
シンジ「赤いんだ、弐号機って。知らなかったな。」
アスカ「ち、違うのはカラーリングだけじゃないわ。」
アスカ「しょ、しょ、所詮、零号機と初号機は、開発過程のプロトタイプとテストタイプ。訓練無しの………」
リツコ「カーット」
アスカ「な、ちゃんと言えてたじゃない!」
リツコ「もう一回」ニヤリ
アスカ「くっ……クソババア……」
リツコ「はい、スタート!」
アスカ「えっえっ」
ミサト「…………終わるのかしら……撮影」
520 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 19:25:30.38 ID:3pEkwQAO
アスカ「ん………じゃあ撮り終わったことだし着替えてくるわ」
リツコ「何いってんのよ」
アスカ「はあ?」
リツコ「ここで着替えなさい」
アスカ「こ………ここって……階段よ!」
リツコ「そう。」
アスカ「シンジもいるのに?」
リツコ「女優魂を見せつけなさい」
アスカ「…………くっ」
アスカ「分かったわ!その代わりリツコも監督魂、見せてよね!」
リツコ「言われなくてもよ。」
アスカ「…………」ヌギッ
シンジ「何だかんだでアスカもノリノリですね」
ミサト「毒されたのよ」
523 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 19:26:29.00 ID:3pEkwQAO
リツコ「さて、皆様お待ちかねの弐号機起動シーンよ」
シンジ「…………わーい」
シンジ「でも……リツコさん。なんで僕も弐号機のプラグスーツを……」
リツコ「やっぱり三角関係ってそそると思うの」
シンジ「はあ。」
リツコ「ただ残念なことに私の中のアスカはあなたをゾウリ虫程度にしか思っていない」
シンジ「ゾウリ虫………」
リツコ「どんな時に恋って生まれるか、ご存知?」
シンジ「さあ………」
リツコ「何かを『共有』してるときだと思うの。その場の空気だったり……」
ミサト「………アンタの恋愛論はいいから要旨をいいなさい要旨を」
リツコ「二人で一緒に…弐号機に乗ってもらいます」
アスカ・シンジ「ええええええええええええ!?」
531 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 21:47:09.89 ID:3pEkwQAO
加持「いやはや、リッちゃん、冗談がキツ過ぎるな」
リツコ「本気よ」
ミサト「あんた……いくら〆切が迫ってて追い込まれてるからってね」
マヤ「とりあえず理論上は出来ないこともありませんが」
マヤ「なんせデータが……」
ミサト「アスカ一人でいいじゃないの……」
リツコ「私ね。思ったの。」
ミサト「………また?」
リツコ「やっぱり、リアリティって必要なんじゃないのかなって」
ミサト「精神病の主人公視点のなんて非常識の極みだけどね」
533 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 21:51:29.81 ID:3pEkwQAO
リツコ「考えみればサキエル戦もシャムシエル戦の撮影も死闘を繰り広げていたじゃない」
リツコ「ヤシマ作戦だってJAだって、実際に皆で一緒に戦ったじゃない」
ミサト「半分くらいはアンタのせいなんだけどね」
リツコ「逆に考えれば『そう言う姿勢』が視聴者の心を掴んで離さない由縁なのよ」
リツコ「そんな訳で弐号機にはちゃんと話通り、ヤラセなしで二人が乗るべきなんだとおもうわ。」
ミサト「いや、そのりくつはおかしいでしょ」
加持「と言うよりなんかリッちゃんの目がおかしいな」
ミサト「っていうか、もし何あったら……責任とれるのかしら」
日向「すでにネルフの借金は50億オーバーです。」
※参考※
50億で買えるものの一例
http://rocketnews24.com/?p=23164
リツコ「まあいまさら50億だろうが51億だろうが然程変わらないわよ」
ミサト「…………典型的多重債務者のご意見ね」
534 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 21:54:12.57 ID:3pEkwQAO
リツコ「はい。じゃあこれからエヴァ発進から使徒戦まで撮ります」
アスカ「で、イキのいい使徒役ってのはどこよ。」
リツコ「バカね。エヴァサイズの魚なんて居るわけないじゃない。」
アスカ「バッ………」
マヤ「後で着ぐるみを使ったシーンの際に撮影して合成するから」
マヤ「使徒がいる体でお願いね」
アスカ「一人相撲ってわけね」
リツコ「あらやだ二人相撲よ」
アスカ「……起動できるの?」
リツコ「理論上は」
アスカ「まあいいわ。さっさと撮っておしまいにしましょ」
535 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 21:57:15.17 ID:3pEkwQAO
マヤ「それじゃあスタート!」
アスカ「L.C.L.ペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラデスネルフペラペラペラペラペラペラペラペラ」
アスカ「シンクーロスッタァト」
ケンスケ「スッタァトwwwwwwwwっすかwwwwwwwwwwwwwwww」
委員長「こっ……こら相田くん……アスカさん……ぷぅ」
青葉「…………んふっ」
プークスクスプークスクスプークスクスプークスクス
アスカ(アスカ……耐えろ耐えるのよ)
ピー
『ドイツ語:認識不可能』
リツコ「バグじゃなくてwwwwwwww認識不可能wwwwwwwwwwww」
ケンスケ「スッタァトwwwwwwwwwwwwしませんすねwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
アスカ「……………」
536 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 21:58:27.60 ID:3pEkwQAO
シンジ(ふふっ。アスカも雰囲気作り、頑張ってるんだな)
シンジ(よし……僕も……)
マヤ「スタート!」
シンジ「バグだ。どうしたの?」
アスカ「思考ノイズ!ジャマしないでって言ったでしょう!?」
シンジ「なんで?」
アスカ「あんた日本語で考えてるでしょう?ちゃんとドイツ語で考えてよ!」
シンジ「分かったよ…」
シンジ(笑わせなきゃ笑わせなきゃ笑わせなきゃ)
シンジ「ば……バウムクーヘン。」
シンジ(…………いける!)
アスカ「…………」
ミサト「…………」
リツコ「…………」
艦長「…………」
加持「あ………あはははは」
マヤ「あ、え、あ……カット!」
シンジ「…………」
540 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 22:05:43.24 ID:3pEkwQAO
マヤ「弐号機、起動開始成功しました!」
ミサト「あら……驚いた」
リツコ「よろしい。ではそのまま外に出て」
アスカ「了解!行くわよ、シンジ。」
シンジ「よいしょ……」
ガシーン
艦員「オオー!」
艦長「あれが……本物のエヴァンゲリオンか……」
艦員「やばいっす!やばいっす!」
シンジ「ふぅ……どうにか動くみたいだね」
アスカ「へへん♪」
弐号機「…………」クイッ
艦員「オオー!!!!!!!!」
アスカ「ふふん♪」
弐号機「……………」ビシッ
艦員「オオオオー!」
シンジ「なんかアスカ………楽しそうだね」
541 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 22:15:13.63 ID:3pEkwQAO
マヤ「じゃあ次にカバーを被って……」
マヤ「バッと飛び上がるシーンです」
艦長「あの……」
リツコ「なにか」
艦長「ここまで来てその……アレなんですが」
リツコ「はい?」
艦長「………大丈夫何でしょうか」
リツコ「ああ。彼らは熟練のパイロットですから大丈夫ですわ」
リツコ「さ、跳んで。着地は船は壊さない様にお願い………」
アスカ「いやああああああ!!!!!!」
ガシーン
リツコ「えっ」
542 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 22:18:47.93 ID:3pEkwQAO
リツコ「何?えっ………どういう……」
マヤ「えっと、やはりパイロットが二人…投入したせいかどうもバグが置きて」
マヤ「力の加減を調整する装置に不具合が」
ミサト「ごぉおオオオオるああぁぁああああああリツコオオオオォォォォォォォォォ!!!!!!!!」
リツコ「えっえっあ、どうしよう…」
シンジ「うわああああああああアスカ!着地着地!」
アスカ「わかって………」
ガシーン
ドンッ!
アスカ「よ……よし、成功……」
艦長「うわああああああああ私の私の私の20年間掛けて揃えたコレクションがああああああああああああああああああ」
543 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 22:24:10.34 ID:3pEkwQAO
ガシーン!ガシーン!
ガシャン!ガシャン!
ズッゴオオオオ……
艦長「お願いだから……お願いだから止めさせてくれえ…」
艦長「飛行甲板がめちゃめちゃじゃないか………」
リツコ「………だめよ、芸術、アートに犠牲は……」ジーッ
パリーン
艦長「うわああああああああ……」
艦員「艦長、しっかり!」
ミサト「リツコ!もう良いでしょ!取り返しのつかないことになるわよ」
リツコ「……………」
シンジ「あ、アスカもう……これくらいで……」
アスカ「ダメよ、今私は使徒と戦ってるんだから!」
シンジ「そう言う体なんでしょ……」
アスカ「いける!」
シンジ「…………」
544 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 22:28:42.62 ID:3pEkwQAO
アスカ「とおりゃああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
シンジ「や、やめなってアスカ……もうそこは……」
リツコ「いいわ…いいわよ……」ゴクリ
ミサト「ちょ……ちょっとアスカ……アンタ、それ防水装備じゃ……!」
アスカ「おりゃああああああああああ!!!!!!!!」
バッシャーン………
マヤ「弐号機、水中に……」
ピー
アスカ「あっ」
マヤ「OSに冠水……停止しました」
ミサト「……………」ギロッ
リツコ「あ…………」
リツコ「あはははははは」
548 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 22:45:52.55 ID:3pEkwQAO
マヤ「ええ………戦艦・空母合わせて4艦が一部もしくは全部を破損」
マヤ「ちなみにエヴァ弐号機も浸水してしまってるために…プログラムと濡れてしまった部品の交換が…」
リツコ「…………」
ミサト「今回は自業自得よ。全く……何でエヴァに防水装備を着けなかったのよ」
リツコ「節約…のため………」
ミサト「…………はぁ。ま、なんとか上層部(ゼーレ)に掛け合って上げるから。」
リツコ「ホント!」パアア
ミサト「ほら……機構の方にもナシつけたから撮影、始めましょ」
この時リツコは知るよしもなかった。
これが史上最悪の二つの事件…
『0.9%ショック』、『野球拳事件』をひき起こすきっかけになる…ということを。
550 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 22:51:23.32 ID:3pEkwQAO
/:::::///:::://:::::/)/7\
/:::::::::/::::::::::::::/|::::::ト''''イ:::::::|
/:::::::::/::::/_Nヽ|__\| _∠ イハ
|::::::l::::\|ャ'´ヒリ`´ /ヒlj:/:::|
|::l:::r‐l/ 7 }/l/
|::|:|ヽ。, (´_7 / 次回予告
|::|:|:::l::∧ /
ノ::|:|::::|::\ _∧
/::::|::::::厂勹-―‐┤::|:::リ___
/::::::|::::/ | ト、:.:.:.:.:.〔 ̄ ̄ ̄l了
/:::::/:::::) コ | |::::):.:.:.:.ユ_ | |
// ̄ヽ(__〉〉(__;:.:.:.:.‐:.:ヽ</
//⌒\\)  ̄|| ̄|\:.:.:.:.:.:|:| ̄〈\
/::| \|/ || |:.:.:\.rn|:.\ 〉ノ\
{:::| 〉イl7 \ \:└l_r'..:.:.:.`ヽ|/〈|
ゲンドウ、冬月が不在の中
あらわれる謎の巨大魚
一体誰が着ぐるみを着ると言うのか
暴走する巨大魚
破壊される物達
かさんで行く借金
増えるスポンサー
無くなる自由
そして、新たな使徒が第三新東京市(模型)に現れた。
果たしてリツコはどこへ行こうと言うのか
さぁてこの次も
……みんなで見てねっ♪
554 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 23:01:09.97 ID:3pEkwQAO
, '´  ̄ ̄ `ヽ、
, イ \
l´ ノ k \
l/ .:.:.:.:.:.:. , l 丶.:.:.: ' ,
/ / .:.:.:.:.:. イ / ./ / l .:.:.:\.:.: i
l l .:.:.:/ /、 l l l .:.:.:.:.|l.:.:.: l
l ! .:/ ,イ.ィェ、\l| l / ; .:.:.:' }.:.:l.:.:.l
l l /∧ .:.:l ヒリ ヽ l|l/l ∧ / //.:.:/
N ト、∧ .:l `´ l/メ、|/lノ /.:.:/
\|l ヽト、l lツヽ ///.:/
/ ゝ ノ//ノ彡'
/ \ ` < / 今日はここまでよ
/ `‐ ≦彡'/ これからネタ切れ気味+仕事で投下量が少なくくなるかもしれないわ
/ ̄`ー‐-、 / 毎日来る様に頑張るけどほんとに…ごめんなさい
/ __ \ >、
ム-‐´__:::::::::\\
| .//'´ ハ`ヽ::::\`、
レ'/ ノ l l:::::::::く々
,〈::ノ `く|:::::::::::^i|
|:::l .:: l:::::::::::::l」ヽ
|:/ .:: l:::::::::::::::l l
/ .:: l::::::::::::::::l/
576 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 19:52:17.09 ID:4MC.BsAO
,.―――v― .
/ ̄ ̄ ̄`ヽ \
. / / ヽ,
/ / ,r刀V/刀ハ. ), ),
| | | f┴V┴┴| | | , l
|: :|: : : :| : :| |: :|: :|: : | : : |
レ从j\j\儿_ __上上从ノ: : :.|
`ミハl ;¬;テヽ ´ '¬;テ 彡イ : :),
/人ハ `´ , `´ j/ ノ、 : :ヽ,
. /: : /:∧ ヽ ,.イく:l: :), : : l 待たせたわね。投下再開するわ。
/:,.イ{: :《》\ ‐=‐ /|《》:.|.: :|: :トノ
j从人j从l>、 / j从乂,ノ}ノ
__厂].TT´ ̄ ̄]
/ 人 ∨/ | ̄\
. , イ / l/ 人 |ヽ,
. x< / i|ト、 | | >x
578 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 19:54:29.80 ID:4MC.BsAO
マヤ「それじゃ、撮影を再開させて頂きます」
リツコ(こんなレプリカのお舟になんの価値があるかは分からないけど)
リツコ(とりあえず私も謝っておいた方がいいのかしら)
リツコ「ええ、この度は私の手違いで……」
艦長「ああ、オーバーザレインボーの修復もしていただけるということですし」
艦長「全壊した戦艦は…もういいんですよ」ニコッ
リツコ「………え?
リツコ「あ…ありがとうございます…」
艦長「その代わり楽しみにしてますね…」
リツコ「へっ」
艦長「赤木……いや、」
艦長「リツコさん///」ポッ
リツコ「えっ」
艦長「はじめてなんで…リードというか優しくしていただけると……」
リツコ「み……ミサト!は、話って一体なんなのよ!」
ミサト「責任は自分の身体でとりなさい」ニヤリ
リツコ「……えっ」
580 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 19:56:07.83 ID:4MC.BsAO
―海洋生態系保存研究機構研究用水槽室―
シンジ「うわぁ」
ミサト「魚がいっぱいねー」
綾波「おいしそう………」ゴクリ
船長「いかがですかな」
ミサト「あら艦長」
船長「ここでは船長とお呼び下さい」
ミサト「………一体何が違うんですか」
船長「気分の問題、オンオフの切り替えの問題です」キリッ
ミサト「………どっちもオフってますよね」
581 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 19:58:12.06 ID:4MC.BsAO
イルカ「きゅいきゅい♪」
アスカ「この魚、イルカよね!」
シンジ「本当だ!図鑑の通りだ!」
船長「お嬢さん、イルカは魚じゃなくて哺乳類ですよ」
アスカ「泳いでるから魚でしょ」
船長「いや。直接子供を産みますから哺乳類なんですよ」
アスカ「カモノハシは卵を産むけど哺乳類よ」
船長「とにかくイルカは哺乳類です」
アスカ「魚よ。泳いでるもの。」
シンジ「あはは……」
582 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 19:59:07.99 ID:4MC.BsAO
船長「この海洋生態系保存研究機構はセカンドインパクトや使徒襲来による戦闘で失われた種を保存すると共に」
船長「生物同士を掛け合わせて新たな海洋生物を産み出す研究もしています。」
加持「何の目的で?」
研究員「最早生態系のバランスは崩れていますから、新たな生物でその調整をしようと言うわけです。」
加持「なるほど……」
加持「しかし、別の目的も……あるんでしょ?」ニコッ
研究員「…………」
研究員「……ホントのところは7割方我々の趣味です。」
ミサト「……末恐ろしいわね」
583 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 20:00:24.84 ID:4MC.BsAO
綾波「碇くん、これは?」
シンジ「あ、これはヒトデっていうんだよ」
綾波「お星様の形をしてるのね」
アスカ「かわいいわよね」
綾波「ええ。かわいいわね。」
§
*
◇<…………
§
*
☆ クワッ
アスカ「う………動いた!?」
綾波「……あなたはそのままでも十分かわいいから大丈夫よ」
584 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 20:01:04.42 ID:4MC.BsAO
マヤ「で、今から使徒とエヴァが戦うシーンを撮りたいんですが……」
ミサト「そういや、イキのいい使徒ってどこよ…」
船長「おまかせ下さい!」
船長「おーい!」
バッシャーン!
カギエル「キュウウイ!」
ミサト「なっ………」
加持「これって………」
船長「おお、可愛いなぁ」
カギエル「キュウウイ」
加持「ばか……で………か…い…な」
ミサト「エヴァ(着ぐるみ)の10倍の大きさって……どうなってんのよ」
カギエル「キュウキュウウイイイ」
船長「かわいいのぅかわいいのぅ」ちゅっちゅっ
加持「ペンペンに対するミサトの態度にそっくりだな」
ミサト「な……こんな化物みたいな魚の飼い主と一緒にしないでよ」
588 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 20:08:44.61 ID:4MC.BsAO
船長「いやね、たまたま使徒とエヴァの戦いを目にする機会がありましてね」
船長「まあさすがに詳しいデータはわかりませんので想像に過ぎませんが」
船長「彼を目指して海洋生物の遺伝子を配合したんです」
船長「海洋生物の保存が我々の目的ですからな。都合上1/10ですが…」
ミサト「海洋生物っちゃ生物だけど……」
加持「で、どうしたらこんな生物が出来上がりんですか……」
研究員「たしかカツオとマグロとイルカとエイとサメとウミヘビだったかな」
研究員「まあ似て非なる生物になってしまいましたがね」
アスカ「実際のカギエルよりもなんか凶暴そうじゃない……」
589 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 20:09:51.90 ID:4MC.BsAO
×加持「出来上がりんですか」
○加持「出来上がるんですか」
590 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 20:14:32.98 ID:4MC.BsAO
カギエル「ギュイー」グワッ
アスカ「うわ………やっぱり、サメが入ってるだけあってキバがものすんごいじゃない………」
シンジ「勝てる気がしないよね……」
船長「ああ、躾はきちんとしておりますので大丈夫ですよ」
船長「カギエル、ジャンプ!」
カギエル「…………キシャアアアア!」
船長「うわぁ!そのシーラカンスは食べちゃダメだよぉ!貴重なデータなんだからぁ!」
カギエル「キシャアアアア」ムシャムシャ
研究員「うわぁあああああああ!カブトガニは…カブトガニだけはあああああああああああ」
ミサト「…………大丈夫、なの」
リツコ「多分」
591 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 20:19:07.26 ID:4MC.BsAO
アスカ「これは本気で死人が出るわよ…」
アスカ「って言うか誰がエヴァに入るのよ」
綾波「こう言う時に限って、司令と副司令がいないのよね」チッ
アスカ「あんたね………」
加持「いやはや……何とも強烈な……」
ミサト「はい。」
加持「えっ」
ミサト「引いて」
加持「…………」ゴソゴソ
加持「ほい。引いたぞ」
ミサト「どれ………」
『スカ』
ミサト「…………」チッ
加持「な………何なんだよミサト」
ミサト「誰がエヴァに乗るかくじ引きしてるのよ」
ミサト「良かったわね命拾い出来て」
加持「え………」
592 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 20:24:35.65 ID:4MC.BsAO
ミサト「はい。リツコ」
リツコ「えっ……あたしも引くの?」
ミサト「もちろんよ。大丈夫。万が一の事があればオバさんに髪を染めてもらうから。」
リツコ「あ……アンタね!」
ミサト「ほれ」
リツコ「ん……もおお……」ゴソゴソ
リツコ「引いたわよ」
ミサト「…………」
『スカ』
一同「…………」チッ
リツコ「ええっ」
593 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 20:32:07.33 ID:4MC.BsAO
綾波「何か、黒ひげ危機一髪をやってるみたいよね」
アスカ「そんなご機嫌な状況ならどんなに良いことか……」
ミサト「んじゃ次はシンジ君。」
シンジ「ぼ………僕も引くんですか!?」
ミサト「まあ…主人公だけど、不人気だしいいかなって」
シンジ「そんな………」
アスカ「ほらさっさと引きなさいよ」
シンジ「……………」ガサゴソ
シンジ「引きましたよ」
ミサト「おっ……何が出たかな♪」
シンジ「……………」ゴクリ
『あったりー♪』
シンジ「えっ」
アスカ「まあ最近空気気味だったんだからいいんじゃない」
綾波「碇くんが死んでも代わりはいるもの」
シンジ「……………」ジッ
カギエル「……………きゅい♪」
シーラカンス「…………」プカプカ
シンジ「う……………」
シンジ「うわああああああああああああああ!!!!!!!」
604 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 21:12:09.84 ID:4MC.BsAO
マヤ「じゃあこれからシンジ君には、実験プールに潜って貰います」
マヤ「はい。じゃあシンジ君、着ぐるみね♪」
シンジ「……………」
マヤ「防水機能がついてるから水を吸ったりする心配もないわ。」
マヤ「酸素も充満させてあるし、15分くらいなら持つと思うから」
シンジ「…………はい」
マヤ「指示は無線からするから従ってね」
ミサト「シンジ君、ネルフの命運が掛かってるんだからね」
シンジ「はい」
シンジ(逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃ(以下略))
リツコ「ちなみに逃げようとしてもムダよ。」
リツコ「プールの出入口はしっかり封鎖してあるから」ニコッ
シンジ「………………」
606 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 21:16:52.09 ID:4MC.BsAO
弐号機(シンジ)「…………じゃ、潜ります」
ジャパーン
コポコポ……
弐号機(シンジ)「…………はあ。」コポコポ
弐号機(シンジ)「何だか父さんの気持ちが分かった様な気がするや……」コポコポ
マヤ「それじゃあシンジ君。カギエルを放流するわね。」
弐号機(シンジ)「プログレッシブナイフ……装備」
船長「がんばっておいでね」
ちゅっちゅっちゅっ
カギエル「ギュイー」
ミサト「いや、頑張られても困るんですけどね」
607 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 21:35:22.83 ID:4MC.BsAO
ミサト「カギエル、放流!」
バッシャーン
カギエル「クギュウウウウウ……!」
マヤ「シンジ君、左舷9時方向から来るわよ!」
弐号機(シンジ)「え………あ……」
シンジ(で………でかい……)
シンジ(何とかしなくちゃ…)
弐号機(シンジ)「って!カギエルがいない!」
マヤ「エヴァ…目標を喪失しました」
ミサト「しまった!」
608 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 21:38:19.08 ID:4MC.BsAO
カギエル「きゅい~」
マヤ「目標、再びエヴァに接近!」
弐号機(シンジ)「来たっ!……って口ぃ!?」
カギエル「きゅい」ニヤリ
弐号機(シンジ)「うわぁあああっ!」
カギエル「ギュイーイイイ!!!!!!!」パクッ
609 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 21:42:57.96 ID:4MC.BsAO
ミサト「な……何が起きたの?」
アスカ「って弐号機はどこ!?いないじゃない!」
マヤ「えーエヴァ弐号機、目標体内に侵入!」
トウジ「…………それって食べられたってことですよね」
ギュルギュルギュル
マヤ「酸素供給用のケーブルがカギエルに引っ張られて延びて行きます!」
アスカ「まるで釣りね………」
―水中―
カギエル「きゅい♪」
弐号機(シンジ)「うわああああああああああああああ」
ミサト「まずい!このままだと噛み砕かれるわよ!」
船長「カギエルやめろ!それは食べ物じゃないぞ!美味しくないぞ!」
612 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 21:50:33.34 ID:4MC.BsAO
シンジ(どうしよう………今はどうにか持ちこたえてるけど)
シンジ(どうにか口を開けて脱出しないと………)
カギエル「きゅい♪」
シンジ(か………体に歯が食いこむ………)
アスカ「み…ミサト!このままだとマジでシンジ…死んじゃうわよ!」
ミサト「…………とにかく、シンジ君を助け出しましょ」
リツコ「ええ………」
ミサト「死人が出たらへんな噂とか曰とかがついて回ることになるわよ」
リツコ「それはそうだけど……」
ミサト「それに、司令に殺され兼ねないわよ。私達。」
一方
ゲンドウ「はなせ!はなせ!」
ナオコ「あら、どうしてゲンドウ君…縛られてるのかしら」
ユイ「先手を打っただけです」
ナオコ「そう。ま、滅多に見れる光景じゃないから見学していきましょ」
ユイ「どうぞどうぞ」
ゲンドウ「みるな!みるな!はなせ!」
冬月「…………」
613 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 22:07:25.88 ID:4MC.BsAO
アスカ「でも助けるったってどうやって………」
リツコ「そうだわ」
リツコ「確か、戦艦がむこうの方にまだ浮いてたわよね」
マヤ「……となりのゲージに浮いてますが……」
リツコ「運んで来れる?」
青葉「………システムにハッキング出来れば」
リツコ「ん、じゃやって頂戴」
ミサト「………何をする気なのよ」
リツコ「ここまできちゃ、シンジ君にどんな武器を渡したって勝ち目はないわ。」
リツコ「使徒の口をこじ開けて……」
リツコ「直接カギエルに砲撃、戦艦を自爆させるのよ」
ミサト「……完全に殺しにかかってるわよね」
615 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 22:12:51.01 ID:4MC.BsAO
マヤ「ハッキング完了」
マヤ「戦艦はカギエルの位置を予想した上で自動運航、自動砲撃に切り替えました」
リツコ「良くやったわねマヤ」
リツコ「これなら見映えもするし完璧だわ」
アスカ「でも……もし…砲撃までにシンジが口をこじ開けられなかったら」
リツコ「まあ。死んじゃうんじゃない?」
アスカ「ちょ!止めなさいよ!今すぐ止めなさいよ!」ブンブン
ミサト「…………という事なんだけどシンジ君」
シンジ「うわああああああああ」
618 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/03/12(金) 22:23:08.56 ID:4MC.BsAO
シンジ(と……とにかく口を開けて脱出しなきゃならない……)
シンジ(って、全然状況が変わらないどころか悪化してるじゃないか…)
弐号機(シンジ)「う……うおおおおおお!!!!!!!」
カギエル「……………きゅい♪」カミッ
弐号機(シンジ)「くそ…全然上がらない………」
アスカ「と、とにかく…私達にも何か……」
綾波「…………はい」
アスカ「………釣竿?」
綾波「これを口に引っ掻けて釣り上げれば……」
アスカ「なるほど!口は開くわね!」
研究員「せ………船長、あれは」
船長「生き残った戦艦じゃないか!何故勝手に動いている…」
船長「もしや君たち……」
研究員「自動砲撃モードになっています」
船長「なっ………」
船長「まさかカギエルを殺す気かね!」
リツコ「死ぬかどうかは分かりませんが……。」
リツコ「このままだと確実に主役は死んでしまいますので」
船長「言ってくれれば麻酔銃でも打ったのに!」
リツコ「あら……そうでしたか……」
リツコ「でも……ロックしちゃいましたし……」
リツコ「例のごとく12000ケタのパスワードが設定されちゃいましたし……」
ミサト「あんたは皆が不幸になる方法を産み出す天才よね」
620 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 22:28:22.68 ID:4MC.BsAO
船長「もうだめだもうだめだ」
研究員「船長!」
船長「カギエルを作るために…俺は色んな物を犠牲にしてきた……」
リツコ「………例えば」
船長「家族も…娘も…」
研究員「船長は童貞だったじゃないですか」
船長「とにかく終りだ……」
弐号機(シンジ)「…………もうだめだ」
弐号機(シンジ)「ああ………もし僕が死んだら『ざまあwwwwwwwwwwww』とか言われちゃうのかな」
弐号機(シンジ)「……………」
弐号機(シンジ)「噛み砕かれるのと爆発するの……どっちが楽に[ピーーー]るんだろう」
622 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 22:33:18.00 ID:4MC.BsAO
アスカ「死ぬなんて甘ったれたこといってんじゃないわよ!」
弐号機(シンジ)「あ………アスカ!」
アスカ「アンタ一人の力じゃどうにもならないんだったら」
綾波「私達が力を貸すわ」
弐号機(シンジ)「綾波………!」
アスカ「ほら、もう一度頑張りましょう」
弐号機(シンジ)「…………」
弐号機(シンジ)「うん!」
マヤ「戦艦……残り2分で目標に到達します!」
アスカ「おらおらおら!カギエルの一本釣りじゃああああああい!!!!!!!!」
弐号機(シンジ)「………怖いよアスカ」
623 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 22:39:05.37 ID:4MC.BsAO
弐号機(シンジ)「…………よし!」
シンジ「開け!開け!開け!開け!開け!開け!開け!」
ミサト「使徒の口は!?
船長「まだ開かん……」
綾波「開いて開いて開いて開いて開いて」
アスカ「開け!開け!開け!開け!開け!開け!」
ミサト「間に合わないわ!三人とも……早く!」
アスカ「とにかく、余計なことは考えないで」
綾波「集中………するのね」
マヤ「接触まで後20!」
ミサト「…………」ゴクリ
マヤ「接触まで後15!」
シンジ・アスカ・綾波「開け!」
624 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 22:42:17.35 ID:4MC.BsAO
くぱぁ(はぁと)
弐号機(シンジ)「開いた………」
ミサト「し…シンジ君危ない!避けて!」
弐号機(シンジ)「…………えっ」
キュイイイイイイイイ………
カギエル「!?」
チュッドォォォォォオオオオオオオオオオオ………
マヤ「砲撃、完了しました」
625 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 22:45:29.70 ID:4MC.BsAO
船長「うわああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
船長「戦艦が!戦艦が!」
研究員「船長、しっかり!」
船長「そうだ………カギエル!カギエル!」
船長「……………あれ」
船長「いない」
マヤ「カギエル………消滅を確認しました。」
船長「…………そんな」キュウウ……
船長「…………」バタン
研究員「船長…………!」
628 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 22:51:27.18 ID:4MC.BsAO
アスカ「そうだわ………シンジ!シンジ!」
バシャッ
加持「…………ふう」プルッ
ミサト「あんたいつの間に潜ってたの……」
加持「どうにか形は保ててるみたいだよ」
アスカ「シンジ!」
ジーッ(チャックを開ける音)
アスカ「シンジ!シンジ!シンジ!」
シンジ「…………ん」
アスカ「良かった………」
アスカ「って……キャア!頭が血まみれじゃない!」
シンジ「生きてたんだ……」
アスカ「ミサト!早く救護を……」
シンジ「こう言うときどんな顔すればいいか分からないや」
綾波「笑えば良いと思うわよ」
アスカ「…………案外元気そうでよかったわ」
630 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 22:58:50.73 ID:4MC.BsAO
リツコ「ちょっとシナリオ外だったけど……」
リツコ「いい作品が撮れたわ。ちょっと感動しちゃった」グスン
ミサト「感動に浸ってるところ、悪いんだけど」
ミサト「こっちにも涙ぐましいもんがあるわよ」
リツコ「…………えっ」
マヤ「今回の損害についての見積もりが出来ました」ペラッ
リツコ「ええっと……………」
マヤ「戦艦とオーバーザレインボーの修理費、カギエルの研究費、海洋生態系保存研究機構への慰謝料」
マヤ「シンジ君の治療費、弐号機の修繕代、消えもの代、ヘリコプターのチャーター代、施設利用費などなどです」
リツコ「…………ゼロがたくさんね」
633 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 23:08:28.70 ID:4MC.BsAO
ピーポーピーポー……
シンジ「先生によれば、急激な運動をしなければ大丈夫、だってさ」
アスカ「心配したんだからね。」
アスカ「全くリツコのヤツ……後で一発ぶん殴っといてやろうかしら」
ミサト「その必要はないわよ。海洋生態系保存研究機構はああみえても国も出資してる組織よ。」
ミサト「絞られてるんじゃない?上に相当。」
マヤ「でもまた借金が増えちゃいましたね……」
アスカ「はい、シンジあーん」
シンジ「や、やめてよ恥ずかしい」
綾波「碇くんあーん………」
シンジ「ちょっと綾波まで………」
ゲンドウ「シンジ、あーん」
シンジ「!?」
636 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 23:20:28.02 ID:4MC.BsAO
ゲンドウ「シンジ!心配したぞ!」ぎゅうう
シンジ「傷口にあたって痛いよ父さん……」
ゲンドウ「良かった良かった」ぎゅうう
ユイ「止めなさい」ガンッ
ゲンドウ「………痛い」
アスカ「あんたんちは相変わらずね」
加持「しかし冷静な判断が出来なくなるって怖いな」
ミサト「今回は本気で海洋生態系保存研究機構の人達に同情するわ……」
マヤ「最近センパイ……〆切に常に追われているせいか頭がおかしくなっちゃったんでしょうか……」グスン
マヤ「使徒と戦ってる時は、あんなに格好良かったのに……」
ミサト「なんか相変わらずネルフは財政難よね……」
『続いてのニュースです』
『この度時田重化学工業がゲームメーカー・ゼガを買収したことを発表しました』
シンジ「綾波のお父さんはすごいや」
綾波「ゲーム………」
643 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 23:40:47.72 ID:4MC.BsAO
アスカ「あんたはゲームとかやったこと無さそうよね」
綾波「………そんなことはないわ」
アスカ「へえ……以外ね」
綾波「電車でG○!とか、桃太郎○鉄とか、A○車で行こうとか、箱庭鉄道○ルートレイン・特急編とか鉄○むすめとかトレイ○レイダーとか」
アスカ「………もういいわ」
アスカ「シンジ、あんたは?」
シンジ「僕は小太鼓の鉄人とかポップスミュージックとかダンシングレボリューションとか……」
アスカ「司令は?」
ゲンドウ「インベーダーにテトリス…最近のゲームはぷ○ぷよサン……くらいか」
一同(さ………最近!?)
青葉「僕はマブラ○、CROSS†○HANNEL、家族○画なんかがおすすめっすかね」キリッ
アスカ「いや、青葉さんには聞いてないから」
青葉「………」
ガラッ!
???「そうです!ゲームは生活必需品と言っても過言ではありません!」
一同「!?」
649 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/12(金) 23:54:47.23 ID:4MC.BsAO
??「やっぱり、ゲームって素晴らしいですよねー」ペラペラ
??「はぁ…ホントにゼガに入れて良かった……」ペラペラ
シンジ「あ……あの……」
??「ああ、あなたは碇シンジくん……だよね」
シンジ「そ……そうだけど……」
アスカ「っていうか……あんた誰よ」
??「あっ……すいません自己紹介遅れました」
マナ「霧島マナ、ゼガの広報部勤務です。尊敬する人物はジャネットジャクソンです!」
シンジ「じゃ………」
ゲンドウ「おお!君はまだ若いのにジャクソン5を知っているのかね」
マナ「ええ!」
ゲンドウ「おお!」
シンジ「………なんか目が輝いてるね……父さん。」
653 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 00:01:58.72 ID:bfu0BAAO
マナ「ええ。時田重化学工業と第二東映のお話を聞きまして……」
アスカ「第二東映?」
マヤ「そういえば……うちの会社、ネルフに協力してから株があがったとか言ってたっけなぁ…」
マナ「ですから、わが社の新商品をドラマの中でアピールしていただきたく参上した訳です!」
アスカ「新商品………?」
マナ「はい。これなんですけど……」
バサッ
シンジ「うわぁ!ダンシングレボリューションみたいだ!」
マナ「ふふん。ちょっと違うんですよ♪」
マナ「このゲームは二人の息を完璧に合わせないとクリア出来ないシンクロ的音ゲー」
マナ「瞬間、心、重ねて」
マナ「略してシュンココです!」
アスカ「…………なんか一昔前のネーミングセンスね」
660 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 00:07:19.15 ID:bfu0BAAO
マナ「とにかく、うちのゲームを全面に出したお話を作って頂きたいんですよ」
マナ「もちろん、スポンサーとして…それなりのことはさせていただきますから!」
ミサト「そうね……悪い話じゃないわよね……」
マナ「でしょでしょ?」
マヤ「でもセンパイが帰って来ないと……」
♪チャーチャチャチャンチャンチャンチャ
リツコ「えいっほらっ母さん!」
ナオコ「やだ、リッちゃん、そこっ、ほらっ」
♪パパラパッパラー
71点
リツコ「ふぅ………まあまあかしら」
マナ「初めてにしては凄いですよー!」
リツコ「そうかしら………」
ミサト「…………反省してないわね。ありゃ。」
664 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 00:14:10.04 ID:bfu0BAAO
リツコ「とにかく、話は聞かせて貰ったわ」
リツコ「引き受けましょう。否引き受けさせてください。」
マナ「お願いなんですが…こう、使徒も音ゲーっぽい感じで倒して貰ったりは……」
リツコ「脚本の一つや二つ、書き直しましょう」
マナ「きゃあ♪やったー!」
マナ「これで目論見……いや、目的が達成できます!」
アスカ「まあ、いいんだけどさあ……」
マヤ「と、決まったら早速…撮影の準備を……」
マナ「シンジ君、よろしくね♪」ペタペタ
シンジ「え……あ……まぁ……」
アスカ「……なっ」
アスカ「離れなさいよ」
シンジ「ちょっと痛いよアスカ!」
ワーキャーワーキャーワーキャーワーキャーワーキャー
マナ「……………」
マナ「………………」ニヤッ
666 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 00:32:49.00 ID:bfu0BAAO
r‐z´ / `ヽL_
|/|/ / /| | ト、 \ \ヽト \
V/|/| /‐|<|_,l |_>‐ヽ| ト、|| ト、|
イ|イ |/y'´(.j`´|\|´ヒ)`'v|ノN`| |
|| | |∧ ・ /k) | | 次回予告
|| | |ヽヘ、 「  ̄`| イ-'| | | 耳かっぽじってよーく聞きなさいよ!!!!
|| | |:|:|:|:l\. |_ ノ.///:::| | |
|{< ̄ ̄\´\ ̄ 7/ ̄〉´ ̄\l.|
ノ/ー(⌒ヽ:.:.:\ \/ .イ:.:.:.:.://、|
// ヽ::::ハ:.:.:.:.:| >Xく |:.:.:.:.|/ \
/〈 / ̄}::::::\:.:.ト、/∧ .>|:.:.:.:.}∠ \
{ :}/´l .::|/::::: ̄ ̄`)ハ〉|:.:.:./:::::< >
|Kl |..:::::ヘ / ̄| ̄/ ./:.:./\::::::::..../\
遅れるシナリオ
現れる新人社員
流れるクラシック
揺れる二人の心
壊れる二人の絆
溢れる二人の愛
早まる締切日
怪しく微笑む新人社員の目的は
試される、己の人徳
一体どこへとたどり着くというのか
さぁ~てこの次も……
皆でグーテンモーゲン♪
674 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 00:43:16.27 ID:bfu0BAAO
, 、-ッ‐------ 、..,_
___ _ ,、 - ' ゛ ゛"''‐‐- 、_ ``'‐ッ-- 、...,_
//,‐' `ヾ´ `~"'‐- 、,``ヽ、
,、- ' "´``ヽ, ===、,,,,,,,_ ``i `ヽ、
`ヽ、 ヾ|||ミ≡=;、/` '.,
``‐ ,、‐ '" ̄ ヾぐゝ`'=ヾミ≡=;;,、__',
,、 '゛ill| ヽ `ヽ、 ``‐=ii;、,Y‐<_`';'≡''゛
,.、‐;'i!!!!!!!!!!!!!| ` 、 .. _ .. -‐`' `''===゙;、_
,.、;‐!'゛!!!!!!!!/!!!!!!!!!!!!!| ゛"`' 、
,,、,;‐!゛!!!!!!!!!!!!!!!!!|:::::::!!!!!!!!!!i ヽ..,,_ _,,..、 -‐ '' " ~ ´ ̄
!!!!!!!!!!!!:::::::::::::::::::|::::::!!!!!!!!!!!!!>,'"|´  ̄ ̄
‐!、!!!!!!!!!!!!!!::::::::::|:::::!!!!!!!!!!!!!|゛`. ヽ
``‐- 、!!!!!!!!!!|ヽ!!!!!!!!!!!!!|、, ',
``‐- 、.,!!!!!!!!!!!!;-‐'' ヽ
ヾ!!!!!!/ i゛ |l
`=゛ /| ||
今日はここまでです。
ありがとうございました。
って言うか出番マダー
704 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 21:55:33.03 ID:bfu0BAAO [9/25]
―第八話、撮影開始―
学校
ケンスケ「あーあ、猫も杓子も、アスカ、アスカかぁ…」
トウジ「みな平和なもんや。」
ケンスケ「毎度ありぃ!」
トウジ「写真にあの性格は、あらへんからなぁ。」
マヤ「はーいカット!」
マヤ「お疲れさまっ」
トウジ「いえ。また出番があって嬉しいです」
ケンスケ「…………っす///」
マヤ「センパイ、ようやく学校の使用許可出てよかったですね♪」
リツコ「手のひら返しもここまで来ると…むしろ感心しちゃうわよね」
ミサト「まあ…あの看板は無いわなぁ」
『☆第三新東京の新しい魅力!新世紀エヴァンゲリオンを第三新東京は全力で応援してます☆』
リツコ「全く……特撮で町興しなんてやらしい限りね」
アスカ「それよりリツコ、さっきの写真……なんなのよ」
リツコ「え………あぁ……」かくしっ
705 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 21:56:18.66 ID:bfu0BAAO [10/25]
アスカ「ちょ、見せなさいよ!」
リツコ「何でもないから……あっ」
アスカ「何々……」
一枚目:アスカ、着替え中
二枚目:アスカ、スクール水着
三枚目:アスカ、下駄箱
四枚目:アスカ、ラブレターを踏み潰す
アスカ「なっ………」
アスカ「か、か、か、隠し撮りじゃない!」
ミサト「ふむふむ……ラブレターを踏み潰すのは良くないわね」
アスカ「だ、だって帰ってきてから毎日毎日……」
アスカ「つうか、いつの間にこんなもん!」
マヤ「あ、MAGIに学校の監視カメラをリンクしてあってね」
アスカ「腐ってもスーパーコンピュータでしょうが…」
リツコ「あら…使徒を倒し終わってから石像状態のMAGIの機能を最大限利用してるだけよ」
マヤ「じゃあアスカ次のシーンお願いね」
アスカ「…………また?」
マヤ「ええ。」
706 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 21:58:11.05 ID:bfu0BAAO [11/25]
アスカ「……どうせ笑うんでしょ」
リツコ「まさかー」
アスカ「…………」
ざわざわ
生徒A「あ!惣流さんだ!」
生徒B「すごぉ~い♪生で見ちゃった」
マヤ「アスカ目当てのギャラリーも増えてきたわねー」
アスカ「…………///」
アスカ「ま、まあやってあげてもいいわよ」
マヤ「じゃあスタート!」
アスカ「ハ…」
♪チャンチャチャーチャーチャーチャーチャー
アスカ(…………もういいわ)
アスカ(わたしがこいつらのレヴェルに合わせてあげればいいんでしょ)
アスカ(ほんとに日本人は……)
アスカ「ハ……ハ……」
アスカ「ハローゥ、シンジ!」
アスカ「グーテンモーゲーン!」
シンジ「ぐ………ぐ………」プルプル
シンジ「………むふっ」
ケンスケ「カwwwwwwタwwwwwwwwカwwwwwwナwwwwwwっすかwwwwwwwwww」
どっ
ギャラリー(爆笑)
アスカ「………」
708 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 22:00:36.90 ID:bfu0BAAO [12/25]
―ネルフ内―
マヤ「使徒を発見するシーンは海機の方々に協力していただいたんで無事終了……」
マヤ「で、学校での撮影は今ので終わりました」
リツコ「アスカのカタカナドイツ語のせいで、予定より2時間も遅れちゃったわ」
ミサト「アスカも、お年頃なのよ」
リツコ「で………セットの方なんだけど出来たの?」
マヤ「はい。多少……復旧してない場所はありますが」
マヤ「まあ、それもリアリティがあっていいんじゃいかと」
マヤ「それよりセンパイ、次は例のシーンですよ」
リツコ「…………そうね」
ミサト「例の?」
リツコ(いつもグチグチうるさいミサトに遂に仕返ししてやる時が来たわ………)ニヤリ
710 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 22:05:12.43 ID:bfu0BAAO [13/25]
ミサト「次のシーンは追加……みたいだけど……」
ミサト「ガラス越しに鼻息荒く登場ってどう言うことなのかしら」
リツコ「…………」ドキドキ
ミサト「何緊張してんのよ」
リツコ「べっ………別にしてないわよ!」ドキドキ
ミサト「…………変なやつ」
マヤ「加持さん。センパイからの指示なんですが………」
加持「ええっ!?」
マヤ「お願いします」
加持「ま……まあいいが……」チラッ
ミサト「?」
711 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 22:09:01.26 ID:bfu0BAAO [14/25]
マヤ「それじゃスタート!」
加持「少し、痩せたかな?」ギュッ
ミサト「………なっ!」
リツコ「そう?」ドキドキ
加持「悲しい恋をしてるからだ。」
リツコ「どうして、そんな事が分かるの?」ドキドキ
加持「それはね、涙の通り道にほくろのある人は、一生泣きつづける運命にあるからだよ。」サワッ
リツコ「ひ…………」
リツコ「ひゃあああああああ!!!!!!」ガタン
加持「えっ」
マヤ「か……カット………」
加持「だ……大丈夫かリッちゃん!?」
リツコ「だ………だめ………」ドキドキ
ミサト「…………慣れないことしようとするからよ」
714 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 22:12:56.83 ID:bfu0BAAO [15/25]
マヤ「はいカット」
マヤ「センパイお疲れ様です」
リツコ「え………ええ」ドキドキ
ミサト(ふぅ~ん)
ミサト(でもま、リツコがそう言うつもりなら……)
マヤ「あ、それじゃ次はエレベーター内で加持さんと葛城さんが口論をするシーン……ですが」
ミサト「いいわ。まかせといて。」
マヤ「ではエレベーターの扉が開いたら撮影開始ですので……」
ミサト「了解よ」
リツコ「…………ふっ」ニヤリ
ミサト(勝ったつもりでいるわよあのバカ)
ミサト「ちょっと加持くんいいかしら」グイッ
加持「?」
717 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 22:19:21.38 ID:bfu0BAAO [16/25]
―エレベーター内―
ミサト「リョウジ、これから私の言うこと…ちゃんと聞きなさいよ」
加持「………ああ」
ミサト「…………」ゴニョゴニョ
加持「ほ………本気か!?」
ミサト「やらないなら離婚だけども」
加持「……………分かりました」
ミサト「…………」ニヤリ
―エレベーターホール―
アスカ「なんかミサト達遅いわね」
シンジ「エレベーターの故障とか………」ガシッ
シンジ「ってええ!?」
マナ「シーンジくん♪」
シンジ「ま……ま……マナさん!」
綾波「どうしてあなたがここにいるの」
マナ「視察よ視察。スポンサーなんだから権利はあるでしょ♪」
マナ「ねーシンジ君♪」ペタペタ
アスカ「は!離れなさいよ!」
ワーキャーワーキャーワーキャーワーキャーワーキャー
リツコ「そこ、静かにして!エレベーターが降りてきたから」
マヤ「それじゃあスタート!」
チーン♪
………ガチャ
一同「!?」
718 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 22:23:38.50 ID:bfu0BAAO [17/25]
ミサト「…………ん」チュウウ
加持「………」チュウウ
アスカ「な………な………」
マナ「ワァーオ!ディープキス♪」
ミサト「やっだ、見てる!」
加持「誰が?」
ミサト「誰って…」
ドンッ
ミサト「もう、加持君とは何でもないんだから、こういうのやめてくれる?」
加持「でも、君の唇はやめてくれ、とは言わなかったよ。」
加持「君の唇と君の言葉、どっちを信用したらいいのかな?」キリッ
マヤ「か………」
マヤ「カット!」
リツコ「なっ………////」
ミサト「ふふん」ニヤリ
リツコ「み……ミサト……台本にない演技はしないで」
ミサト「あら」
ミサト「半分は演技じゃなくてマジよ?」ニヤリ
リツコ「くっ…………」
シンジ「女って怖いね……」
アスカ・綾波「そうね」
720 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 22:33:10.02 ID:bfu0BAAO [18/25]
―ネルフ体育館―
マヤ「さて…いまから使徒戦の撮影をしたいんですが」
ミサト「なんで廃棄したはずのラミエルがそこに置いてあるのよ」
リツコ「粗大ゴミとして出したら帰って来ちゃったの」プハー
アスカ「…………タバコ吸ってる場合じゃないでしょ」
リツコ「あら、電子タバコに変えたのよ」
アスカ「……………」
ゲンドウ「それより、私達のこの状態は何なのかね」ギュウウ
冬月「碇………きつい」ギュウウ
綾波「ににんばおり……?」
シンジ「ああ、そういえば父さん退院したんだ」
ゲンドウ「ああ。今すぐお前を抱き締めてやりたいがこの状態では叶わない」
ゲンドウ「すまないな」
シンジ「ううん。ずっとそうしててくれたらいいな。」
722 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 22:46:22.41 ID:bfu0BAAO [19/25]
ユイ「二人の着ている使徒は……イスラフェルね」
リツコ「そう。今回の使徒は音楽を司る天使イスラフェル」
リツコ「まあ実際には襲来しなかった欠番の使徒なんだけどね」
シンジ「確かにゲームにぴったりな使徒ですね」
リツコ「それだけじゃないのよ。裏死海文書によれば分裂型の使徒で、お互いシンクロしながら攻撃してくる……らしいわ」
マナ「シュンココの為の使徒ですね」
イスラフェル(ゲンドウ)「なるほど……」ギュウウ
イスラフェル(冬月)「キツくなるからしゃべるな……」ギュウウ
マヤ「で、この着ぐるみには仕掛けがあって……一体の使徒のように見えますが」
マヤ「真ん中にダメージを与えると………」ガスッ
イスラフェル(冬月・ゲンドウ)「ぐはっ」
マヤ「隠れていた部品が飛び出して二体に分かれるんですよ」
アスカ「…………で、いくら掛かったのよ」
マヤ「あはは」
アスカ「あははじゃなくて……」
723 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 22:50:43.72 ID:bfu0BAAO [20/25]
ミサト「それに……こっちも聞いてないわよ……」
リツコ「えっ?」
弐号機(ミサト)「なんで私達がエヴァの着ぐるみを着なくちゃなんないのよ」
初号機(加持)「…………」ハァ
リツコ「ああ……シンジ君のケガもまだ完治した訳じゃないし」
リツコ「アスカもレイもシンジ君が着ないなら着ないって聞かないし……」
リツコ「夫婦仲良さそうだし、いいかなって☆」
ミサト「…………絶対さっきの仕返しでしょ」
リツコ「さあ………」ニヤリ
マヤ「センパイ………」
729 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 23:15:06.44 ID:bfu0BAAO [21/25]
初号機(加持)「いやはや……とんでもない目にあったよ」
弐号機(ミサト)「私のせいってワケ」
初号機(加持)「…………」
弐号機(ミサト)「はっきり言いなさいよ」
初号機(加持)「君も少し子供っぽいところがあるよね」
弐号機(ミサト)「…………なっ」
マヤ「そろそろ本番でーす」
初号機(加持)「……………」
弐号機(ミサト)「……………」
730 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 23:28:02.63 ID:bfu0BAAO [22/25]
マヤ「じゃあ、とりあえずアスカとシンジ君はアフレコよろしくね」
アスカ・シンジ「はぁい」
ミサト「…………」イライラ
マヤ「スタート!」
シンジ「はっ、来た!」
ミサト「攻撃開始!」イライラ
アスカ「じゃ、私から行くわ!援護してね!」
弐号機(ミサト)「…………」イライラ
アスカ「いける!」
イスラフェル(ゲンドウ)「なんかお前と融合していると考えると気持ちがわるい………」ギュウウ
イスラフェル(冬月)「奇遇だな」ギュウウ
イスラフェル(ゲンドウ)「そんな下らないやり取りをしているうちに……来たぞ」
弐号機(ミサト)「…………」キッ
イスラフェル(ゲンドウ)「あ…れ…顔が…………」
イスラフェル(不機嫌)「……不機嫌気味なのかね」
アスカ「ちょ……ちょっとリツコ……ミサトの目がなんかマジよ!」
マヤ「獲物を狩るような目付きですね」
弐号機(ミサト)「うおおおォォオオー!!」キシャアアアアア
イスラフェル(ゲンドウ・冬月)「ま………待て葛城くん……落ち着いて………」
弐号機(ミサト)「リョウジ[ピーーー]やアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」
イスラフェル(ゲンドウ・冬月)「いやあああああああ!!!!!!!!」
ズッゴオオオオ…………
イスラフェル乙(ゲンドウ)「…………」
イスラフェル乙(ゲンドウ)「無様だな」
イスラフェル甲(冬月)「……………ああ」
アスカ「あっちゃ………」
リツコ「………まるで犬神家ね」
732 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 23:34:55.04 ID:bfu0BAAO [23/25]
テイク8
ズッゴオオオオ……
シンジ「お見事…」
アスカ「どう、サードチルドレン!戦いは、常に無駄なく美しくよ!」
イスラフェル「……………」
ぱかっ
イスラフェル甲(冬月)「………………」
イスラフェル乙(ゲンドウ)「……………」
ミサト「ぬゎんてインチキ!」
マヤ「カット!」
イスラフェル甲(冬月)・イスラフェル乙「…………ぬふう」バタン
ミサト「……………」イライラ
リツコ「気が済んだのかしら。綺麗に割れたわ」
アスカ「全くどうしちゃったのよ…ミサトは…」
733 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 23:41:10.79 ID:bfu0BAAO [24/25]
マヤ「で………これから初号機と弐号機がイスラフェルにやられる場面なんですけど」
ユイ「ほら、あなた立って」
イスラフェル乙(ゲンドウ)「しかし血が………」ポタポタ
ユイ「そのくらいなめときゃ治ります」
イスラフェル甲(冬月)「じゃあお願いするかな」ポタポタ
イスラフェル乙(ゲンドウ)「永遠に治らないようにしてやろうか」
弐号機(ミサト)「…………」
初号機(加持)「よお。おつかれさん」
弐号機(ミサト)「……………別に疲れてないわよ」
初号機(加持)「まあ司令と副司令の方がお疲れ気味かもな」ニコッ
弐号機(ミサト)「……………それってどういう意味よ」ギロッ
初号機(加持)「…………えっ」
弐号機(ミサト)「分かったわ!私が悪いって言うんでしょ」
初号機(加持)「そんなことは誰も………」
マヤ「ケンカ………始めちゃいましたよ」
リツコ「面白そうだから撮って置きましょう」
マヤ「はい…………」
734 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/13(土) 23:50:05.42 ID:bfu0BAAO [25/25]
弐号機(ミサト)「最近ご無沙汰なの、なんでか分かる?」
初号機(加持)「なんでそう言う話になるんだよ…皆見てるぞ」
弐号機(ミサト)「構うもんですか!ね、何でか分かる?」
初号機(加持)「知ったこっちゃない!!!!!!!!」
弐号機(ミサト)「やだ怖い。怒鳴り出したわ……」
初号機(加持)「今更怒鳴り出したもクソもないだろう」
弐号機(ミサト)「何?じゃあ私が悪いの?はいはいごめんなさい」
初号機(加持)「別に謝らなくても」
弐号機(ミサト)「何よ!こっちが謝ってるってのに!!」ドンッ
初号機(加持)「や………やめろよミサト!」ドンッ
弐号機(ミサト)「つ……妻を殴ったわね!!」ドンッ
ワーキャーワーキャーワーキャーワーキャーワーキャーワーキャーワーキャーワーキャー
リツコ「ちょっと、二人とも止めなさいよ!セットに………」
弐号機(ミサト)「キャアアアア!」
初号機(加持)「うわああああああああ」
バッシャーン!
シンジ「うわあ………」
アスカ「頭から突っ込んでるわよ」
綾波「さらに犬神家………」
マヤ「セット、直したばっかり何ですけどね………」
リツコ「マヤ、撮れてる?」
マヤ「ええ……まあ。」
リツコ「じゃあ今の無様な姿を全国に流してやりましょう」
737 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/14(日) 00:00:08.48 ID:brCv.oAO [1/13]
ミサト「……………」
加持「……………」
リツコ「とりあえずセットの修理代はあんたたちの給料から差し引くから」ガミガミ
ミサト「返す言葉もないわ」
リツコ「それじゃあ、次のシーン」
リツコ「スタート!」
マヤ「本日午前10時58分15秒、分離した目標甲の攻撃を受けた初号機は、駿河湾沖合い2キロの海上に水没」
マヤ「同20秒、弐号機は目標乙の攻撃により活動停止。この状況に対するE計画責任者のコメント。」
リツコ『無様ね。』
ミサト(くっ…………)
アスカ「もぉ、あんたのせいでせっかくのデビュー戦が目茶目茶になっちゃったじゃない!」
シンジ「何言ってんだよ、惣流が間抜けなことしただけじゃないか!」
ミサト(間抜け…………)
アスカ「まぬけぇ~!?どうしてグズのあんたがそんなこと言えるのよ、図々しいわねぇ!」
ミサト(グ………ズ………)
ミサト(リツコめ………わざわざ台詞を変えたわね………)
シンジ「何だよ!焦って倒そうとするから大変なことになるんだろ!」
アスカ「何よあれ、海の中でドザエモンみたいに!だっさぁ~」
ミサト(ドザエモンは言い過ぎよ………)
冬月「まったく恥をかかせおって!」キッ
リツコ「…………」ニヤリ
ミサト(……クソックソクソクソッ)
740 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/14(日) 00:10:07.36 ID:brCv.oAO [2/13]
―ミサト宅―
アスカ「まったく……とんだ1日だったわよ」
マヤ「あら、まだ撮影は終わってないのよ」
アスカ「えええ!!!!!!」
ミサト「……………」イライラ
アスカ「あれ、加持さんは」
ミサト「今日は帰らないって」
アスカ「ふうん……」
ミサト「ん……で、何なのよこの大荷物は」
リツコ「ああ、今日から二人には……ええと共同生活をしてもらいます」
アスカ・シンジ・ミサト「えええええええええ!!!」
リツコ「二人にはゲームクリアって仕事があるのよ」
アスカ「…………なんでゲームクリアと共同生活が関係あんのよ」
リツコ「同じ釜の飯をどうのこうのっていうでしょ」
ミサト「…………単なる思い付きね」
リツコ「ま、劇中でも共同生活するんだしその方が便利でしょ」
ミサト「しかし……アスカやシンジ君の荷物だけじゃこんなには」
ゲンドウ「ああ、私達の分も入っているからな」
ミサト「!?」
ユイ「ごめんなさいね、この人……シンジと一緒に居たいって聞かなくて」
綾波「……よろしくお願いします」ヌッ
ミサト「…………」
ミサト「はぁ……」
741 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/14(日) 00:22:10.32 ID:brCv.oAO [3/13]
マヤ「それじゃあ再開しまーす」
マヤ「スタート!」
アスカ「………」ガラッ
アスカ「おまけに、日本人てどうしてこう危機感足りないのかしら?」ガラッ
アスカ「よくこんな鍵のない部屋で暮らせるわね。信じられない。」ガラッ
ミサト「日本人の心情は察しと思いやりだからよ。」ヌッ
シンジ・アスカ「ミサト(さん)…」
ミサト(察しと思いやり………か。)
ミサト(自分で言ってて胸が苦しいわ)
―第三新東京市・歓楽街―
客引き「おにーさん♪いまなら安くしときますよ」
加持「悪いが、そう言う気分じゃないんだ」
加持「参ったな………」
加持「今日は帰らないとは言ったが……」ガサゴソ
ガラーン
加持「日本に帰ってから……小遣い、まだ貰って無かったんだ……」
加持「ネルフカードも期限切れだったしなぁ……」ポンポン
加持「?」
冬月「……………」ニコッ
742 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/14(日) 00:27:28.01 ID:brCv.oAO [4/13]
加持「………やあ、副司令」
冬月「奇遇だな」
冬月「しかし意外だよ。君のような既婚者…しっかりした奥方を持つ君が夜遊び、とはね」
加持「まあ………」
冬月「……………」
冬月「よかろう。今日は私の奢りだ。」
加持「えっ」
冬月「葛城君の性格から察すると……小遣い制ではないかね」
加持「ははっ……分かりますか」
冬月「君も丸くなったもんだ」
冬月「碇もそうだったが結婚と言うものには、どうも奇妙な力があるらしい」
加持「そう……なんですかね…」
冬月「さあ。飲み明かそう」
加持「はい」
745 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/14(日) 00:35:39.90 ID:brCv.oAO [5/13]
―再びミサト宅―
リツコ「はい。じゃあ二人には早速これをやってもらいます」
バサッ
アスカ「…………ホントにやるの?」
リツコ「スポンサーの商品なんだから、そりゃやるでしょうに」
アスカ「……………」
マヤ「じゃあテストしてみましょう」
リツコ「それが良いわね」
マヤ「じゃあ二人とも、これに着替えてね」
アスカ「な………なによこれぇ!」
リツコ「スポンサーが推奨するシュンココ用のウェアよ」
アスカ「ウェアって……ほぼスク水じゃない……」
マヤ「はい。シンジ君も……」
シンジ「…………女用と何が違うんですか」
マヤ「前のフリフリのイロ……かな」
ゲンドウ「なるほど……着心地は悪くないな」
シンジ「って父さん!」
ゲンドウ「息子が身につける物だ。安全性をチェックしておかないと……」
シンジ「母さん………なんとか………」
【鏡】
ユイ「……………♪」キメッ
シンジ「……………もう皆壊れちゃえばいいや」
748 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/14(日) 00:41:55.77 ID:brCv.oAO [6/13]
―居酒屋―
♪シッアワセハーアルイテフンフンフン
加持「…………では、頂きます」
冬月「遠慮は要らんよ」
加持「はい。」ゴクッゴクッ
加持「…………ぷはっ」
冬月「いい飲みっぷりだ」
加持「いやはや……お恥ずかしい」
加持「…………あの、一つ聞いてもいいですか」
冬月「なんだね」
加持「どうして副司令は……」
加持「結婚なさらないんですか」
冬月(ズッキュウウウゥゥウゥゥゥン)
冬月「……………」ゴクッゴクッ
加持「え………あ………まずいこと聞いちゃいました?」
冬月「…………ゲフゥ」
冬月「構わんよ。」
冬月「まあ早い話がストーカー……まあ、精神的にだが、し続けた結果かね」ゴクッゴクッ
冬月「碇の野郎………」
加持「あの………酔ってます?」
749 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/14(日) 00:52:11.95 ID:brCv.oAO [7/13]
冬月「ははっ。ジャパニーズキョートユニバーシティジョークだよ」
加持「………私は京大出ではないんで良く分かりませんが」
冬月「要はな、学生だった…ユイ君を…女性として意識してしまっていたんだよ」
加持「……そんなこと言っちゃって良いんですか」
冬月「信用している」
加持「元スパイだったのに?」
冬月「昔の話だ。それに結局君は我々を選んでくれたからな。」
加持「ははっ………」
冬月「とにかく、まあ、彼女に恋愛感情を抱いていたんだよ」
冬月「だが…ある日紹介したい人がいるという話になってな」
冬月「前の日にプロポーズの予行練習をしていたにも関わらず…だ。」
冬月「それが、学内で評判の悪い男だった碇…当時は六分儀だったか…だった。」
加持「それは…キツイですね…」
冬月「しかもその場所が警察署だから笑ってしまう」
冬月「……………」ゴクッゴクッ
冬月「まあ……やっぱり、諦めきれずに所謂デートをするという情報を掴んだので」ゲフゥ
冬月「……尾行したんだ。」
752 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/14(日) 01:02:09.82 ID:brCv.oAO [8/13]
冬月「最初は井の頭公園だったよ。」
冬月「ボートに乗る二人の姿を見てシメタと思ってにやついていたのは良い思い出だ」
冬月「だが…やはり若い二人だ。デート場所もどんどん過激になっていく。」
加持「見ちゃったんですか」チビチビ
冬月「ああ。見ちゃったですよ。」ヒック
冬月「ラヴ・ホテル通称モーテルに入っていく姿を……な」
加持「…………」
冬月「ショックなんてもんじゃなかった。正直碇を消してやろうかとも思った」
冬月「いや、これはキョートユニバーシティジョーク、冗談だ」
加持「は…はあ。」
冬月「とにかく恨めしかった。六分儀が。」
冬月「その後、セカンドインパクトが起きたのだが…それを機にユイ君とは連絡が途絶えてしまった」
冬月「当時…まだ持てていたのでな何人……いや何十人もの女を抱いた」
冬月「が、やはり忘れることは出来なかった。」
冬月「そんな時にユイ君と碇が結婚したことを知ってな」
冬月「だが不思議と……肩の荷が降りた気がしたよ」
冬月「しかし誰とも結婚する気にもなれず……ここまで来てしまった訳だ」
加持「…………波乱万丈ですね」
冬月「旗から見ればそうかもしれん。が、私にとっては平凡な人生だったよ。」
冬月「この人生しか知らんのだからな」
加持「……………」
755 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/14(日) 01:13:12.21 ID:brCv.oAO [9/13]
冬月「だが私は幸せだと思っている」
冬月「まずユイ君と仕事が出来る。」
加持「そこですか」
冬月「それに碇はその……」
冬月「私の唯一無二の親友だ。」
加持「掴み合いのケンカをしたって……聞きましたが」
冬月「ああやって嫌味を言い合い、じゃれあうことを我々は楽しんでいるんだよ。」
加持「そうなんですか」
冬月「だがな、やはりもっと前にユイ君と出会っていればと…あり得もしない歴史に想いを馳せる時もある。」
加持「…………」
冬月「私が言いたいのはな。折角好き合う二人が一緒になれたんだ。」
冬月「簡単な事でダメになって欲しくない」
冬月「それに私の場合は極端なケースだったが……」
冬月「君達に想いを寄せる人間がいたことを…、可能性があったことを忘れないで欲しい」
加持「そう…ですよね」
冬月「ま、私のエゴに過ぎぬがな」グイッ
日向「ヘックショイ!」
日向「………風邪かな」
758 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/14(日) 01:21:43.18 ID:brCv.oAO [10/13]
―再びミサト宅―
♪チャンチャチャーチャーチャーチャーチャー
ユイ「あなた、右よ!」クイッ
ゲンドウ「あ…ああ……」
チャン♪
ミサト・リツコ・マヤ・ナオコ「おおー」
リツコ「って母さんいつの間にいたの」
ナオコ「ずっと居たわよ」
ジャン!
『82点』
ユイ「…………まあまあね」
ゲンドウ「いや、そんなに真剣にならんでも……」
ガラッ
シンジ「お待たせー」
アスカ「……………」
リツコ「あら。準備出来たのね。」
マヤ「じゃあミュージックスタート!」
♪チャンチャチャーチャーチャーチャーチャー
シンジ「ほっ…………」スタッ
シンジ「よし」シュバッ
リツコ「さすが音ゲーが好きなだけあって…うまいわね」
ミサト「でもアスカは……」
アスカ「キャッ!」ヘナッ
アスカ「よいしょ」ヘナッヘナッ
マヤ「創作盆踊りでしょうか………」
761 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/14(日) 01:37:08.08 ID:brCv.oAO [11/13]
/ \ヽ\ヽヘ i ソ// / _八_
ノ\ ミミヾ、ヽN / /イ´ 三{
ゝヘ.r' イリハ´ `ヾ≦イ
トュ、lソ _,、 ' ,、ム 仁{
ゝ { { `≧、__」__/_,ィ≦__`/}ィ,j
>、 ミ{` ̄´イj ,iヾ'" ̄` }_入
, ィ'´ `ヽ. ,'| ,'/: : : \ 次回予告
,、, ィ´ .li. , <`_〉 、 /: : : : : : : `': . .
/.:L: : : : : : : : : :.l.ハ.' ー ―-ノ ィ: : : : : : : : : : : `丶、
,′|: : : : : : : : : : .| ヘ /: : : : : : : : : : : : : : : : : :\
l: : {: : : : : : : '., {ゝ---′_,/ : : : : : : : : : : : : : : : /`、
|: : ; ヽ_.l ノ __,ィ´ : : : : : : /.: : :|
入: ', rヘ, 二> : : :/.: : : :|
ヽ\' , Ⅷ/ ./.: : : :ハ
l ヽ y′ ./.: : : : : : |
| ', 《 /.: : : : : : : : :|
ミサトの部屋に越してきた碇一家
明かされた冬月とゲンドウの過去
些細なことで仲を違えてしまった加持夫妻
意外とダンスが下手だったアスカ
そして……ちょっとだけ起きるラブロマンス
果たして二組のペアーは無事、作戦を遂行出来るのか
ネルフの明日はどっちだ。
次回
瞬間、心、重ねて
さぁ~てこの次も
ゲンドウ「冬月先生後を頼みます」
……所詮、人間の敵は人間だよ
818 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 17:03:24.27 ID:D.XzGkAO [2/44]
リツコ「これは……」
マヤ「参りましたね……」
♪チャンチャチャーチャーチャーチャーチャー
アスカ「はっ……ほっ」ヘナッヘナッ
シンジ「はっ…………」スタッ
マヤ「合わせるにも……」
リツコ「……合わせられないと言った状況ね」
チャン♪
アスカ「ふう……終わったわ」
シンジ「何点でゲームクリアでしたっけ」
リツコ「100点よ」
アスカ・シンジ「………ええ!」
アスカ「ひゃ…ひゃくって…そんな、無理ゲーじゃない!」
リツコ「最近じゃ音ゲーの達人みたいな人がいて、直ぐにクリアされちゃうらしいのよ」
アスカ「だからってこんな……」
マヤ「あっ、点数でますよ」
ジャン!
『25点』
アスカ「なっ……」
シンジ「………アスカの古文の点数より悪いね」
アスカ「よ、余計なことは言わんでいい」
819 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 17:05:26.52 ID:D.XzGkAO [3/44]
リツコ「撮影は最大でも……劇中では6日ってことになってるけど実際にはその半分しか延ばせないわ」
リツコ「その間に……完璧なシンクロダンスを仕上げて頂戴」
アスカ「そ、そんな無理よ!」
リツコ「じゃあ、また[禁則事項です]とついでに生乳でも晒す?」
アスカ「なんでそう言う話に……」
リツコ「最早手段は選んでられない状況まで来てるの。」
リツコ「ネルフを潰したくなきゃ脱ぐか踊るか、選びなさい」
ミサト「8割方あんたのせいだけどね」
リツコ「……………」ぷはぁ
ミサト「うちは禁煙よ」
マヤ「とりあえず明日には同級生の皆を呼んでリハーサルの場面を撮影するから」
マヤ「その時までに、多少は踊れるようにしなきゃならないんだけど…」
アスカ「………無茶よ」
アスカ「こんなの、出来るわけないわ!!」バシッ
一同「…………」
822 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 17:08:36.84 ID:D.XzGkAO [4/44]
リツコ「じゃあ脱ぎなさい」
アスカ「いや!」
リツコ「じゃあ踊りなさい」
アスカ「出来ない!」
リツコ「どっちかにしなさい。」
アスカ「私は何もやりたくない!」
一同「…………」
シンジ「……アスカ」
アスカ「なによ」
シンジ「やるだけやってみない?」
アスカ「ムダな努力よ」
シンジ「したくない?」
アスカ「……だって」
アスカ「出来るわけないのに…やるなんて……」
シンジ「……僕も、そのムダな努力に付き合うつもりだよ」
アスカ「えっ」
シンジ「出来るだけ、アスカに教えられることは教える。」
シンジ「もしどうしても上手く行かなければ僕がアスカに合わせる」
アスカ「でも……それじゃあ100点なんて……」
シンジ「取れないかもね。でも…何もしないまま、後悔したくないんだ。」
アスカ「…………!」
823 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 17:11:38.17 ID:D.XzGkAO [5/44]
シンジ「なんとなくさ……前回の出来事から……そう思えるようになったんだ」
シンジ「アスカと綾波のお陰だよ」
アスカ「…………」
シンジ「がんばろう。アスカ?」
アスカ「………あんたって時々男前よね」ボソッ
シンジ「えっ」
アスカ「な、何でもないわ////」
アスカ「ほら、さっさとやるわ……」
ゲンドウ「シンジいいいいい!!!!!!いつの間に男らしく………」バッ
ユイ「……………」シュッ
∪∪←ゲンドウ
つ←ユイの足
ゲンドウ「うえっ!?」
バッタン……
ナオコ「ゲンドウ君………」
ユイ「あなたは明日、都議会にいくんでしょ。寝なさい。」
ゲンドウ「しかし……」
ユイ「寝なさい」
ゲンドウ「…………」
ゲンドウ「…………」チラッ
ユイ「^^」
824 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 17:13:53.37 ID:D.XzGkAO [6/44]
シンジ「それじゃあ始めるよ」
アスカ「やだ!どさくさに紛れておっぱいさわんないでよ!」
マヤ「やだー」
リツコ「ひゅーひゅー」
シンジ「ち、ちがいますよ!」
アスカ「エッチバカ変態信じらんない!!!!」
ワーワーキャーキャーワーワーキャーキャー
ミサト「……………」
ナオコ「どうしたの?ミサトちゃん。」
ミサト「………いえ」
ナオコ「寂しいんでしょ?」ニコッ
ミサト「えっ………」
ナオコ「ふふっ。何だか不思議な感覚だわぁ…ミサトちゃんがお嫁さん。加持くんが旦那さんって。」
ミサト「私自身もなんだか……」
ナオコ「……男の人もね、ああ見えてっていうと語弊があるけど大変なのよ」
ミサト「あいつが?」
ナオコ「完全に理解するなんて不可能だけど」
ナオコ「いまのシンジ君とアスカちゃんみたいに…理解しようと努力するのが…夫婦なんじゃないかしら」
ナオコ「たとえ満点じゃなくてもね?」
ミサト「……………」
825 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 17:16:19.98 ID:D.XzGkAO [7/44]
―一方、歓楽街―
冬月「いきゃりのばっきゃろぉ」ヒック
加持「みしゃとのばっきゃろぉ」ヒック
冬月「いんやぁ、きみとはわかりあえるとまえまえきゃら……」ヨロヨロ
加持「あっっっしもれーす。ふきゅしれー」ヨロヨロ
客引「お、お客さんいま丁度可愛い子がフリーですよ」ヌッ
加持「にゃに!」
冬月「わたしゃ、ぼしぇいてきなひちょがいいじょ」
客引「いますよー、当店はおっぱいコースにマザコンコースからスカトロコースまで多数ご用意しております。」
冬月「にぇるふきゃーどはちゅかえりゅかにぇ?」
客引「おお!ネルフカードをご利用頂ければ入浴料がタダになります!」
冬月「よし、きゃじきゅんいくじょ!!!!!!!!!」
加持「ひゃい!」
客引「新性器エロエロ下痢音に二名様ごあんなーい♪」
加持・冬月「ひゃーい♪」トテッテッテテッテッテ
ミサト「………なんだか寒気がするわ」
リツコ「気のせいよ」
827 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 17:31:06.82 ID:D.XzGkAO [8/44]
―翌日―
マヤ「それじゃあ三人がシンジ君達のところへ遊びにくるシーンをとりまぁす」
リツコ「もう次シーンまでの時間がないからNGなしの方向でよろしくね」
ケンスケ「っす」
トウジ「久しぶりに一緒のシーンだねヒカリ」
ヒカリ「寂しかったぁ~」
トウジ「もぉ、毎晩あってるじゃないか」
ヒカリ「でも、トウジとは24時間一緒にいたいのぉ」
リツコ「……………」イライラ
マヤ「そ、それじゃあスタート!」
トウジ「しかし、シンジの奴どないしたんやろ?」
リツコ「…………ん?」
ケンスケ「学校を休んで、もう三日か。」
トウジ「あれ?イインチョやんか………」
リツコ「待って!カット!カット!」
マヤ「ど、どうしたんですかセンパイ」
リツコ「鈴原くん、いまあなた何着てる?」
トウジ「せっ……制服……ですが」
リツコ「なんで」
トウジ「だってヒカリとこのあとデートの予定なんで…きちんとした格好を」
リツコ「あなたジャージキャラの設定でしょ」
トウジ「で、でも………」
リツコ「マヤ、備品のあったわよね」
マヤ「ええ」
リツコ「ジャージ、着なさい」
トウジ「…………はい」
マヤ「でもセンパイ……どうしましょう……ジャージ」
リツコ「編集で繋いどきゃいいわ」
マヤ「そんなことで……いいんですかね…………」
829 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 17:44:18.13 ID:D.XzGkAO [9/44]
―ミサト宅―
♪チャンチャチャーチャーチャーチャーチャー
アスカ「ほっ」
シンジ「はっ」
トウジ「何をやってるですかこの二人は」
ミサト「ダンス………のつもりなんだけどね」
マヤ「まだ良くなった方なんですよ」
リツコ「ってあなた、また制服に……」
トウジ「勘弁してください。レストランにジャージは……入店拒否されかねませんから」
ミサト「いいじゃないリツコ。可愛いもんじゃないのね?」
ヒカリ「さっきは三バカなんていってごめんね……」
トウジ「気にしてないよヒカリ」
リツコ「…………」イライラ
830 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 17:49:48.22 ID:D.XzGkAO [10/44]
リツコ「しょうがないわね」
リツコ「今日のところは脚本の方を合わせるしか………」
アスカ「ああ!もういや!」ガタン
シンジ「アスカ………」
アスカ「なんでこんな……」
シンジ「でも、上手くなったとは思うよ!」
アスカ「よくゆうちょなことを言ってられるわね」
アスカ「私は出来なきゃ脱がされるの!」
リツコ「…………」
リツコ「レイ、ちょっとシンジ君とやってみて」
綾波「はい」
アスカ「なっ……」
♪チャンチャチャーチャーチャーチャーチャー
綾波「…………」スタッ
シンジ「あっ………」スタッ
シンジ(うまい………)
チャン♪
一同「オオー」
マヤ「点数、出ます!」
ジャン!
『92点』
一同「オオー!」
アスカ「……………」
831 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 17:54:07.63 ID:D.XzGkAO [11/44]
リツコ「レイもね、ヘタッぴだったのよ」
アスカ「…………」
リツコ「あなたに何が足りないか…わかる?」
アスカ「………」タッ
シンジ「ちょっとアスカ!」タッ
マヤ「あの二人………出てっちゃいましたね」
リツコ「マヤ、追いかけるわよ。カメラ持って」
マヤ「は………?」
832 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 17:57:49.40 ID:D.XzGkAO [12/44]
―コンビニ―
カラーン♪
店員「いらっしゃいませー」
アスカ「…………」テクテク
アスカ「お腹空いた」
アスカ「…………」ジーッ
シンジ「コンビニ?」
カラーン
シンジ「…………」
シンジ「いた。」
アスカ「…………」
シンジ「あの……」
アスカ「何も言わないで!」
アスカ「分かってるわ。私は踊るしかないのよ。」
シンジ「………………」
アスカ「やるわ、私。」
833 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 18:03:13.76 ID:D.XzGkAO [13/44]
―展望台―
アスカ「んぐっ……んぐっ……」
シンジ「ホントに……大丈夫?」
アスカ「ぷっはああああ!」
アスカ「んっ」パクパク
アスカ「腹が減っちゃ戦は出来ないもんね」
シンジ「………うん」
アスカ「こーなったら、何としてもレイやリツコを見返してやるのよ!」
アスカ「私は誰かと比べられることだけは我慢ならないのよ」パクパク
シンジ「そんな、見返すだなんて…」
アスカ「なぁ~に甘い事言ってんのよ!男の癖に!」
アスカ「傷付けられたプライドは、十倍にして返してやるのよ!」
シンジ「ま、期待してるよ」
アスカ「ふん。上手くなりすぎて私に着いてこれなくなっても知らないわよ。」
シンジ「あはは……」
アスカ「食べ掛けだけど………食べる?」ズイッ
シンジ「………ありがとう」パクパク
アスカ(か………間接キッス////)
835 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 18:08:53.08 ID:D.XzGkAO [14/44]
マヤ「はい、カット!」
アスカ「…………えっ」
シンジ「ぶううう!!!!!!」
リツコ「撮らせて貰ったわ」ヌッ
アスカ「えっ……」
ミサト「自然な表情が良かったわよ~アスカ」
アスカ「なっ………一体どういう」
リツコ「はい、台本」
アスカ「…………」ペラペラ
アスカ「…………この中でも逃げ出してるのね、私」
リツコ「アスカはアスカに近いキャラクターとは言え」
リツコ「まさかシナリオ通りになるとはねぇ……」ニヤリ
マヤ「直前のシーン、撮り直すからゴミを片付けて……」
ワハハハハハハ
ミサト「?」
冬月「それでな……碇の奴は……」
加持「それは大変でしたね」
ミサト「あっリョウジ」
加持「あっ………」
836 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 18:17:04.66 ID:D.XzGkAO [15/44]
ミサト「なんでここにいんのよ」
加持「と……都議会の帰りだ」
ミサト「ふぅん」
ミサト「昨日はどこに泊ったの?」
加持「副司令の家さ」
冬月「あ……ああ。」
ミサト「ふうん…………」ジッ
加持「…………」ダラダラ
ミサト「…………」
ミサト「お帰りなさい」
加持「あ………ああ」
加持「ただいま。」
マヤ「じゃあ早速ですがお二人、室内の撮影が終わったらワイヤーアクションの練習がありますんで!」
ミサト「ええっ!?」
リツコ「ガチガチ武装の戦自に生身で勝てたご夫婦なんだから平気でしょ」ぷはぁ
ミサト「クソリツコ………」ポンッ
加持「がんばろう。な?」
ミサト「リョ……リョウジ……/////」
ユイ「一件落着みたいですね」
ゲンドウ「ああ。」
ユイ「都議会の方はいかがでした?」
ゲンドウ「あー、それがな」
ユイ「思わしく無かったんですか」
ゲンドウ「………ああ」
ユイ「でもテレ東の社長さんも良く言って下さってますし……」
ゲンドウ「………不甲斐ないな」
838 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 18:28:43.52 ID:D.XzGkAO [16/44]
―ミサト宅―
リツコ「生活するタイミングも同じにすること」
アスカ「なんでそこまで………」
リツコ「ゲームの仕組みについて多少調べたのよ」
リツコ「例え二人が完璧に踊りきったとしてもタイミングが微妙にずれると95点止まり」
リツコ「逆に多少ミスしてもお互いのタイミングが完璧に合えば……満点を狙える」
リツコ「素晴らしく良くできたゲームだわ。………売れるかどうかは別だけど」
シンジ「そんなこと言っちゃていいんですか…」
リツコ「はい。という訳で夕食の時間です」
つ【ハンバーグ】ゴトッ
アスカ「あ!私の大好物じゃない!」
アスカ「いっただっき……」
ビリビリ
アスカ「いやあああああん!!!!!!!!!」
シンジ「うわああああああああああああああああああああ」
リツコ「二人にはユニゾンすることを怠れば電流が流れる装置を付けてもらいました」
アスカ「そんな………うぐうううう……」
ビリビリ
アスカ「いやアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
シンジ「うわああああああああああああああ」
リツコ「ちゃんと鍵で開けないと電流が流れちゃうから気を付けてね」
839 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 18:36:28.00 ID:D.XzGkAO [17/44]
シンジ「いただき………」
ビリビリ
アスカ「イヤアアアアアアアアアアアアアアアア」
シンジ「うわああああああああああああああああああああああああああ」
リツコ「それよりあの二人も……上手くやってるかしらね」
ぶらーん
ミサト「…………」
加持「……………」
マヤ「じゃあ宙返りしてください」
ミサト「い……いきなり出来るわけないでしょ!」
マヤ「いいから、宙返りしたいって願ってみてください」
ミサト「………宙返りしたい宙返りしたい」
くるりん
ミサト「………おっ」
加持「いやはや……すごいな……こりゃあ」
マヤ「実験用の品なんですが第2東映が開発した脳波を読み取り、自由に伸縮するなど高機能のワイヤーです」
マヤ「現在特許申請中で…」
ミサト「あんたんとこの会社…だんだん怖くなってきたわ」
840 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 18:44:13.19 ID:D.XzGkAO [18/44]
♪チャンチャチャーチャーチャーチャーチャー
シンジ「ほっ」チラッ
アスカ「よいしょ」チラッ
ユイ「お互いを意識するようになりましたねぇ」
ゲンドウ「うう…すまないな……シンジ………」ぎゅうう
綾波「いたいです」
リツコ「それより……例の件はどうなりました」
ゲンドウ「早くて1ヶ月後に可決の見通しだ」
リツコ「………」
ゲンドウ「すまないな。石川にはこちらも色々握られているんだ。」
リツコ「どうしましょうか」
ゲンドウ「可決されたら考えればよい。某協会が提唱する新児ポ法は阻止できた訳だしな。」
ユイ「まさか我々も槍玉にあげられるなんて……ね」
青葉「ネットでもこちらを支持する声が圧倒的多数です」
リツコ「あらいたの若葉くん」
青葉「青葉です」
リツコ「ネットの支持…ね」
リツコ「………………」
841 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 18:50:08.86 ID:D.XzGkAO [19/44]
チャン♪
シンジ・アスカ「ふう」
ジャン♪
『80点』
シンジ・アスカ「うん。伸びてきた(わ)」
ユイ「すごいわねー。まるで兄弟みたい」
シンジ・アスカ「その例えはどうかと……」
シンジ・アスカ「ミサト(さん)達はどうなの」
リツコ「ええ。上手くいってるみたいで…今日は一晩中やるらしいわ…」
シンジ「へぇ。そうなんですか。」
アスカ「やだっ////」
シンジ・アスカ「えっ」
ビリビリ
シンジ・アスカ「ギャアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」
リツコ「………あしたの撮影も大丈夫そうね」
842 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 18:57:27.87 ID:D.XzGkAO [20/44]
リツコ「それじゃあ明日頑張ってね」カチャッ
アスカ「あっ………」
シンジ「外れた」
リツコ「それじゃあ私達、食事にいってくるから」
マヤ「練習、頑張ってね」
―ネルフ体育館―
加持・ミサト(キックしたいキックしたい………)
加持・ミサト「ヤアアアアアアアアアアア!!!!!!!」
ズッゴオオオオ……
加持・ミサト「…………完璧だ(わ)」
加持「明日の撮影…バッチリだな」
ミサト「やっ、やっぱり夫婦だからかしら……」
加持「そうだな」ニコッ
ミサト「……………」ジッ
加持「なっ……なんだよミサト」ドサッ
ミサト「…………好き」チュッ
加持「ミサト…………」
加持「……………」ギュッ
アスカ「ミサトは?」
シンジ「仕事。今夜は徹夜だって、さっき電話が。」
アスカ「やっぱり………」
シンジ「しっかしみんな……遅いなぁ」
アスカ「…………」
アスカ「…………」ニヤリ
843 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 19:01:50.08 ID:D.XzGkAO [21/44]
アスカ「じゃあ、今夜は二人っきり、ってわけね。」
シンジ「えっ」
ガラッ
アスカ「これは決して崩れる事のないジェリコの壁!」
シンジ「はぁ…」
アスカ「この壁をちょっとでも越えたら死刑よ!子供は夜更かししないで寝なさい!」
シンジ「でも……」
アスカ「でもじゃない!」
アスカ「………どうして日本人は床の上で寝られるのかしら、信じらんないわ。」
844 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 19:06:11.50 ID:D.XzGkAO [22/44]
―深夜―
シンジ「……………」
アスカ(………まだ壁、越えてこないわ)
アスカ(早くしないと帰ってきちゃうじゃない)
アスカ(こうなったら……)
ガラッ
シンジ「……………」
アスカ「……………」スタスタスタ
ガチャ
ジャー
アスカ「……………」スタスタスタ
シンジ「……………」
アスカ「……………」バタン
シンジ「!?」
アスカ(ふふっ……隣に寝とけば……)
アスカ(ちゅ……チューの一つや二つ……)
シンジ「………ねてるの?」
アスカ(お………起きてるのばれた!?)
アスカ(ね……寝言でごまかせば………)
アスカ「んっ…」
アスカ「ママ…ママ……」
アスカ(って何て寝言なのよ………)
シンジ「…自分だって子供の癖に…」
アスカ(うっ………)
845 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 19:09:55.49 ID:D.XzGkAO [23/44]
アスカ「……………」
シンジ「…………」ジッ
アスカ「…………」チラッ
シンジ「……………」ジーッ
アスカ(や、やだマジで!?)
アスカ(し、シンジの顔が……)
シンジ「……………ん」
アスカ(どうしよう、どうしよう)
アスカ(い…いいわ。寝たふりしといてあげるから存分に熱いキッスを………)
パッ
シンジ「!?」
マヤ「はいカットー♪」
シンジ・アスカ「ええっ!?」
851 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:06:16.81 ID:D.XzGkAO [24/44]
リツコ「二人っきりにしておいたらどうなるか……覗いてたのよ」ニヤニヤ
マヤ「バッチリ撮れてます♪」
ユイ「ふふっ。シンジも男の子なのね~」
ナオコ「可愛いわぁ~」
シンジ「ぇ…ぁ……」
ゲンドウ「んむーむーむー」シバリッ
ゲンドウ「めむむー!(はなせー)」ジタバタ
綾波「……………」
アスカ「…………」ニヤッ
綾波「……………」ムッ
―ネルフ体育館―
ミサト「ん………」
ミサト「あのまま寝ちゃった……」
加持「…………」ZZZ
ミサト「片付けて服着ないと…リツコにまた弱味を……」
グチャッ
ミサト「もう…リョウジったら……だらしないんだから…」
ミサト「畳んで……」
ピラッ
ミサト「ん………?」
ハッ
ミサト「これは………!!!!!!!」
857 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:34:12.44 ID:D.XzGkAO [25/44]
―朝・ネルフ体育館―
マナ「みっなさぁ~んおはようございまぁす♪」
マヤ「今日は使徒戦とゲームのシーンをダブルで撮りたいと思います」
アスカ「はーい」
シンジ「…………」
アスカ「もう、シャッキリしなさいよシャッキリっ」
シンジ「ははっ……」
ユイ「なんだか夫婦みたいね」
ナオコ「そうですねぇ」
シンジ「や…やめてよぉ!」
アスカ「………ふふっ♪」
綾波「………ムッ」
マナ「あれー?リツコさんは?」
マヤ「ああ、センパイならなんかMAGIのメンテナンスだって言ってましたよ」
マナ「ふうん………」
858 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:43:23.59 ID:D.XzGkAO [26/44]
マヤ「四人とも、支度は出来ましたか?」
イスラフェル乙(ゲンドウ)「……ああ」
イスラフェル甲(冬月)「とりあえずこの装甲の薄さはなんとかならんのかね……」
マヤ「仕方ありませんよ。経費削減です。」
イスラフェル甲(冬月)「前々から思っていたが金の削りどころがおかしくないか」
マヤ「エヴァのお二人?」
初号機(加持)「ああ。出来たよ」
弐号機(ミサト)「そうね加持くん」
初号機(加持)「何だよ昔みたいに呼んだりして…よそよそしいな」
弐号機(ミサト)「そーんなことないわよ♪」ニコッ
マヤ「それじゃあ配置お願いしますー!」
マヤ「二人はアフレコよろしくね」
シンジ・アスカ「はい!」
綾波「…………」
859 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:47:45.03 ID:D.XzGkAO [27/44]
マヤ「スタート!」
カチン!
ミサト「音楽スタートと同時に、A.T.フィールドを展開。後は作戦通りに。」
ミサト「2人とも、いいわね?」
シンジ・アスカ「了解!」
シゲル「目標は、山間部に侵入。」
アスカ「いいわね、最初からフル稼動、最大戦速で行くわよ!」
シンジ「分かってるよ。62秒でケリをつける。」
青葉「目標、ゼロ地点に到達します!」
イスラフェル乙(ゲンドウ)「…………」スタスタスタ
イスラフェル甲(冬月)「………………」スタスタスタ
ミサト「発進!」
860 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:53:16.37 ID:D.XzGkAO [28/44]
マヤ「ミュージックスタート!」
日向(いくぞ!)
青葉(おうっ!)
♪チャンチャチャーチャーチャーチャーチャー
初号機(加持)・弐号機(ミサト)「………………」シュバッ
マヤ「お二人とも、都合上イスラフェルの装甲薄いんで手加減してくださいねー」
イスラフェル乙(ゲンドウ)「くるぞ冬月」
イスラフェル甲(冬月)「いままでは歪みあってきたが味方同士……は初めてだな」
イスラフェル乙(ゲンドウ)「ふっ」
マヤ「お二人とも、ワイヤーが上がったら融合の忘れないで下さいね!」
イスラフェル乙(ゲンドウ)「お前と融合……なんて」
イスラフェル甲(冬月)「気色悪い限りだな」
イスラフェル乙(ゲンドウ)・甲(冬月)「奇遇だな」
マヤ「来ます!」
861 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:02:40.96 ID:D.XzGkAO [29/44]
チャン♪チャン♪
初号機(加持)「なあミサト」バシッ
イスラフェル乙(ゲンドウ)「ぐはっ」
弐号機(ミサト)「なに加持くん」バシッ
イスラフェル甲(冬月)「ぐはっ」
イスラフェル乙(ゲンドウ)「…………」バシッ
初号機(加持)「なんかやっぱりおかしいぞ」クルッ
イスラフェル甲(冬月)「…………」バシッ
弐号機(ミサト)「…………自分の胸に聞いてみたら」クルッ
♪チャンチャチャーチャーチャーチャーチャー
アスカ「なんかすごいわね」
シンジ「うん………」
マナ「…………ふむふむ」メモメモ
マヤ「何やってるの霧島さん」
マナ「いやっ……あはは~」
863 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:22:17.17 ID:D.XzGkAO [30/44]
初号機(加持)「自分に?」ババババババババババ
イスラフェル乙(ゲンドウ)「アワワワワワワワワワ」ズキュッズキュッ
弐号機(ミサト)「……じゃあ聞くけど」バババババババババババ
イスラフェル甲(冬月)「アワワワワワワワワワ」ズキュッズキュッ
初号機(加持)「なんだ」クルッ
弐号機(ミサト)「…………」クルッ
マヤ「イスラフェルは融合!エヴァは飛び上がってください!」
青葉(日向!スイッチオンだ!)
日向(任せとけ!)カチッ
イスラフェル乙「冬月!」
イスラフェル甲「ああ!」
ガシッ!
イスラフェル(ゲンドウ・冬月)「………さあ、遠慮なく来るが良い!」
初号機(加持)「?」ヒュン
弐号機(ミサト)「昨日、名刺を拾ったんだけどね」ヒュン
弐号機(ミサト)「…………ヒトミって誰?」
初号機(加持)「えっ」
マヤ「攻撃してください!」
初号機(加持)「……………」
弐号機(ミサト)「たああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
アスカ「な……なんかミサト、マジっぽくない!?」
アスカ「殺気が半端ないわよ!」
綾波「止めないと………」
マヤ「で……でもセンパイに怒られたくないし……」
シンジ「とうさあああああああああああん!!!!!!!!!」
イスラフェル(冬月)「………まずいな」
イスラフェル(ゲンドウ)「ああ」
ズッゴオオオオ!!!!!!!!!!!!!
867 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:40:15.26 ID:D.XzGkAO [31/44]
初号機(加持)「う…………」
弐号機(ミサト)「…………」
マナ「あっちゃー」
アスカ「最後の最後で……」
マヤ「え………エヴァ両機確認しました」
リツコ「無様ね」
マヤ「せ……センパイ、帰って来てたんですか?」
リツコ「イスラフェルの二人は?」
マヤ「意識が無いようで救護に…」
リツコ「また治療費がかかるわね」
弐号機(ミサト)「…………」ヌギヌギ
ミサト「ねえ、加持君。新性器エロエロ下痢音ってなにかしら?」
加持「ばっ……そんなデカイ声で……!」
ミサト「ねえ、おっぱいコース本番120分ヌキヌキ大満足オプションのヒトミちゃんってダレカシラー」
マヤ「不潔………」ギロッ
リツコ「ヌキ…ヌ………////」
870 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:52:04.08 ID:D.XzGkAO [32/44]
―ミサト宅―
ミサト「…………」
ガチャ
ミサト「あれ、開いてる?」
加持「ちゃんと閉めてきたつもりなんだがなぁ」
ミサト「話しかけないで…………」フンッ
マヤ「………不潔です」ギロッ
ユイ「ふふふっ」
ナオコ「しっかし酷い名前の風俗店よねぇ~エロエロ下痢音って(笑)」
加持「………いや、冬月先生に」
ミサト「浮気を他人のせいにするなんて最低ね」
マヤ「……最低です」ギロッ
加持「どうしてこうなった」
マナ「お話し中のところ申し訳ないんですが私……夕方から会議があるので」
リツコ「じゃ、早速着替えて頂戴」
アスカ「またあれ着るの?」
シンジ「………仕方ないよ」
アスカ「うぅ………」
871 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 22:13:15.30 ID:D.XzGkAO [33/44]
マナ「とりあえず、100点を出していただかなければ、こちらとしてもアピールにならないといいますか」
リツコ「わかっていますわ」
マナ「……ならいいんですけど」
アスカ「ちょ…ちょっとシンジ、見ないでよ」ヌギヌギ
シンジ「み……見てないよ!」
アスカ「昨日私にキスしようとしたのに?」
シンジ「なっ……あれは…」
アスカ「こっち向くなエッチ」
シンジ「ご……ごめん」
アスカ「シンジも………」ヌギヌギ
シンジ「えっ?」
アスカ「加持さんみたいなこと……考えたりするの?」
シンジ「なっ……////」
くるっ
アスカ「…………私とキスした後、どうする気だったの?」
シンジ「い……え……別に…………」
アスカ「別に?」
シンジ「いや………」ゴクリ
アスカ「何なのよ」
ガラッ
シンジ・アスカ「!?」
綾波「………時間よ」
シンジ「あ……綾波かぁ、ビックリさせないでよ」
アスカ「…………」チッ
綾波「調子に乗らないで」ボソッ
アスカ「……………」ムッ
873 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 22:19:31.10 ID:D.XzGkAO [34/44]
リツコ「時間がないから一発で決めるように」
アスカ・シンジ「はいっ!」
マヤ「それじゃあスタート!」
アスカ「行くわよ、シンジ」
シンジ「うん!」
♪チャンチャチャーチャーチャーチャーチャー
アスカ・シンジ「はっ」スタッ
アスカ・シンジ「ほっ」シャン
マヤ「良い感じです!」
ミサト「す……凄い進歩じゃない」
リツコ「ビリビリ君のお陰ね」
ミサト「…………時々あんたが怖くなる時があるわよ」
リツコ「リョウちゃんと一緒に……どう?」
ミサト「遠慮しとくわ」
アスカ・シンジ「右!左!右斜め!」バッ
シンジ(すごいや……アスカ!)スタッ
アスカ(ふん。私だってやれば出来るのよ。)スタッ
綾波「…………いけるわ」
874 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 22:25:04.14 ID:D.XzGkAO [35/44]
ミサト「二人ともラストスパートよ!」ニギッ
加持「頑張れ!」ニギッ
ミサト・加持「あっ………」
ミサト「…………」パッ
リツコ「素直じゃないんだから」
♪チャンチャチャーチャーチャーチャーチャー
アスカ「決めるわよ!」クルクル
シンジ「わかってる!」クルクル
ジャン♪
アスカ・シンジ「…………」スタッ
ナオコ「あら………」
マヤ「すごい…………」
ミサト「ピッタリ……ね」
マヤ「て、点数出ます!」
ミサト「………」ゴクリ
加持「………」ゴクリ
マヤ「………」ゴクリ
ナオコ「………」ゴクリ
ユイ「………」ニコニコ
綾波「………」
リツコ「………」ニヤッ
マナ「………」
アスカ・シンジ「…………」ゴクリ
875 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 22:29:16.20 ID:D.XzGkAO [36/44]
ジャン♪
『100点』
マヤ「ひゃ……ひゃくてんです」
アスカ「やった……やったわよシンジ!」ピョン
シンジ「う……うん!」
ミサト「キャア!やったわ!」ギュッ
加持「あ………ああ。」ギュッ
ミサト「あっ………///」
加持「………すまなかった」
ミサト「ううん…ご無沙汰だったしね…」
ミサト「愛人作られるよりはいいわ」ニコッ
加持「じゃあ、来週も……」
バチン
ミサト「調子に乗るな。」
マヤ「やりましたねセンパイ!」
リツコ「まあね」
マナ「……………」
876 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 22:36:16.32 ID:D.XzGkAO [37/44]
ワーワーキャーキャー
マナ「じゃあ、これから会議がありますので失礼します」ニコッ
ユイ「え、ええ。」
ガチャ
マヤ「センパイ!私達もやりましょうよー」
リツコ「えっ……」
マヤ「スイッチオン♪」
♪チャンチャチャーチャーチャーチャーチャー
リツコ「…………」スタッ
マヤ「……ほっ……あれっ」ヘナッヘナッ
リツコ「…………」スタッ
マヤ「よいしょ………」ヘナッヘナッ
チャン♪
マヤ「あ、点数出ますよ」
ジャン!
『87点』
マヤ「わっ!意外な高得点ですね♪」
シンジ「わあ!最初なのにすごいや!」
アスカ「上手くなったんじゃない?」
ワーワーキャーキャー
ナオコ「………!」
ナオコ「…………」タッ
ガチャ
リツコ「………母さん?」
878 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 22:48:22.95 ID:D.XzGkAO [38/44]
ナオコ「………待って!」
マナ「あら、リツコさんのお母様」
ナオコ「………良かったの?」
マナ「何が、ですか?」
ナオコ「………リツコのこと、見抜いてたんでしょ」
マナ「さあ……」
ナオコ「ちょっとゲームの中を見たらね……点数が10点、加算されるように設定が改変されてたのよ」
ナオコ「全く…あの子がしそうなことだわ」
マナ「ああーだから使徒戦の時に居なかったんだぁー」
ナオコ「………良いの?」
マナ「うちのゲームシステムは店舗にて改変されることを防止するために色々工夫してるんですけどね」
マナ「………まだまだ改善の余地があることがわかりました♪」ニコッ
マナ「それに100点だって、きちんと表示されてるなら何も問題ありません」
マナ「上の人間も……なにか理由をつけて減額を狙いたかっただけなんだろうけど……」
マナ「私、そう言うの好きじゃないからいいんですよ」
ナオコ「どこも不景気だから…ね。」
マナ「それに二人が90点以上とることを…リツコさんは信じてたんでしょ」
マナ「90点だって難しいですよ、相当。」ニコッ
ナオコ「…………」
マナ「わざわざありがとうございました。じゃ、仕事があるんで……」スタスタスタ
881 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 22:57:38.99 ID:D.XzGkAO [39/44]
ナオコ「………」
ナオコ「帰って叱んなきゃね」
プルルルルルルル
???「やあ、君か」
マナ「どうも。ゼガの霧島です。」
???「どうだ、目的は達成出来たか」
マナ「ええ。計画通りネルフ内に侵入成功。MAGIとの接触も成功しました。」
???「で、パスワードは」
マナ「赤木リツコ博士のMAGI接続のPCがゲームに仕掛けたウイルスに上手く掛かってくれました。」
マナ「いまからお送りします」
???「ゲーム内のウイルスは?」
マナ「感染確認と同時に消去ゼガ側に発覚することはありません。」
???「よくやった。しかし…パスワードの桁がアホみたいに多いな……」
マナ「そうですね。解除まで10日前後掛かるかもしれませんね」
???「石川の方も上手くいっている。……君には良い席を用意して待っておこう」
マナ「ありがとうございます♪」
882 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 22:58:58.23 ID:D.XzGkAO [40/44]
>>880
野球拳までお待ちになって
886 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 23:25:53.86 ID:D.XzGkAO [41/44]
アスカ「…………」ふう
シンジ「大変な大仕事……だったね」
アスカ「あとでリツコにビフテキでも奢って貰わなきゃ割に合わないわ」
シンジ「あれ……そう言えば母さんは?」
ミーンミンミンミーンミーンミンミンミーンミーンミンミンミーン
―病院―
ゲンドウ「冬月…起きたか」
冬月「……………」
ミーンミンミンミーンミーンミンミンミーン
ピッピッピッピッ……
ゲンドウ「……死んではいないようだな」
冬月「…………」
ガラッ
ゲンドウ「ああ……食事なら……」
ユイ「………あなた」
ゲンドウ「…………ユイ」
887 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 23:32:59.18 ID:D.XzGkAO [42/44]
ゲンドウ「シンジは上手くいったか」
冬月「……………」
ユイ「ええ。先ほどスポンサーさんから電話がありましたよ」
ユイ「予定通り支援させて貰いますって」
ゲンドウ「………そうか」
ゲンドウ「後で誉めてやらんとな」
ユイ「……………」
ミーンミンミンミーンミーンミンミンミーン
ユイ「……………」ギュッ
ゲンドウ「!?」
ゲンドウ「えっえっ……」ドキドキ
ユイ「いつもお疲れさま」ニコッ
ゲンドウ「あ………ああ」
ユイ「何て言うか……使徒と戦ってた時より今は、格好よくみえる」チュッ
ゲンドウ「………なっ、病院だぞ」
ユイ「ふふふっ。じゃ、また明日ね」
ゲンドウ「……………」
ミーンミンミンミーンミーンミンミンミーンミーンミンミンミーン
冬月「……………」
冬月「…………今日は勘弁してやるさ、六分儀」ボソッ
889 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 23:52:28.18 ID:D.XzGkAO [43/44]
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V゙ヽヾrf'p! '-'゙. l/ノ/ 、 、ヽ
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レV \¨ / |/;リ` _フ、
ヽ/ヽ -.イ ヽソ リ
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|/ 〉::::| 、i i `Tー,,_,,,--}、
次回予告よ。
膨らむ期待
膨らむ股間
膨らむ………
さぁーて次回も見てくれなきゃ
………嘘つき
936 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:04:28.47 ID:9VcztgAO [4/36]
―第拾話、撮影開始―
アナウンサー『現在放映中の特撮ドラマ新世紀エヴァンゲリオンが大変なブームを巻き起こしています』
アナウンサー『現場の山岸さーん』
山岸「はい。」
山岸「こちらでは新世紀エヴァンゲリオンの撮影が行われているんですが……大変な騒ぎです」
ギャラリー「キャアアアア!加持くんよおおおおお」ワーワー
ギャラリー「何、加持リョウジチョーイケメンじゃん!」
加持「やあ」ニコッ
ギャラリー「キャアアアア!!!!!マジかっけえええええ!!!!!」キャッキャ
938 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:09:24.77 ID:9VcztgAO [5/36]
山岸「このように…すごい騒ぎになってます。」
山岸「ギャラリーの一人にお話を聞いてみましょう」
お前ら「きょ、きょ、きょ、きょ、今日は…」
お前ら「あ、あ、あ、アスカたんを見にきますた!……フヒッ咬んじゃった」
加持「すんごい人だかりだなぁ」
アスカ「加持さんがミサトと結婚してるなんて知ったらあの人たちはどうなっちゃうのかしらね」
加持「アスカのファンだってそうさ」
アスカ「な!か、か、加持さん!!!!」
加持「あははアスカはからかい甲斐があるなぁ~」
アスカ「………ムッ」
939 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:12:34.04 ID:9VcztgAO [6/36]
リツコ「全く…デパートの中まで入ってこられちゃ…撮影になんないわね……」プハー
加持「禁煙だよ…リッちゃん」
マヤ「でももう納期迫っちゃってるんですから…」
リツコ「仕方ない…か」
マヤ「それじゃあスタート!」
加持「何だ…ここ、水着コーナーじゃないか…」
アスカ「ねぇねぇ、これなんかどう?」クイッ
加持「いやはや、中学生にはちと早すぎるんじゃないかな?」
アスカ「加持さんおっくれてるぅ~。今時こんくらい、あったりまえよぉ。」
マヤ「はいカット」
アスカ「ふう……」
お前ら「アスカアアアアアアアア!!!!!!!!」
940 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:14:01.85 ID:9VcztgAO [7/36]
アスカ「………はいはい」ニコリッ♪
お前ら「ウオオオオォオオオォォオオ!!!!!!!」ガタン
リツコ(なによ……アスカアスカって………)
お前ら「リツコォオオオォォオオ!!!!!!!」
リツコ「!」
お前ら「リッちゃアアアアアアアアアアアアアアアアん!!!!!!!」
リツコ(し、し…仕方ないわね)
リツコ「は~い♪」ニコリッ
お前ら「アスカたんが見えない!邪魔アアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」
リツコ「…………」
941 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:15:45.31 ID:9VcztgAO [8/36]
―ネルフ―
アスカ「はあ………」
シンジ「お疲れさま」
アスカ「ありがと。お腹いたいわ………」
シンジ「便秘?」
ガスッ
シンジ「んひっ!?」
アスカ「皆さんお馴染み女の子の日二日目よ」
シンジ「ひゃ……そうなんら……」(あ、そうなんだ)
アスカ「あーなんかイライラしてきたわ」イライラ
シンジ「怖いよアスカぁ…」
943 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:24:34.32 ID:9VcztgAO [9/36]
綾波「そう言えば…どこまですすんだの?」
青葉「ああ…先週の第八話が放送されましたが大好評でしたよ」
日向「アスカも初登場ながら人気ランキング二位に食い込んでます」
アスカ「………一位は誰なのよ」
リツコ「レイよ」
綾波「ふっ………」ニヤッ
アスカ「キシャー!」
綾波「で、第七話は?」
青葉「え……ああ………」
青葉「それが……」
マヤ「ネット上の評判が……芳しくないといいますか…思わしくないといいますか……」
リツコ「誰得」
綾波「えっ」
リツコ「コールされまくりだったらしいわよ」ニヤッ
ミサト「リツコ!もうちょい言い方が……」
綾波「そう…ですか」
リツコ「株価も下がれば夕飯がおいしくいただけるんだけど」
ミサト「いじわる婆さんね」
リツコ「婆さんは余計よ」
944 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:27:33.14 ID:9VcztgAO [10/36]
加持「それより…台本がまだ上がってこないんだがどうしたんだいリッちゃん」
リツコ「まるで筆が進まないのよ」
リツコ「アアアアアアアア!」ガバッ
ミサト「あんた、もう納期は迫ってるんでしょ」
青葉「納期……というよりはデッドラインでしょうか」
ミサト「デッドライン?」
加持「随分おどろおどろしい響きだなぁ…」
青葉「これが予定表です」
ミサト「只今第八話まで終了…。」
日向「今日は月曜日ですよね。第九話の放映スケジュールは……」
加持「こ……今週の水曜日!?」
945 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:29:00.34 ID:9VcztgAO [11/36]
ミサト「リツコあんたどういうつもりなのよ!」グワッ
リツコ「だ……だって……先週の撮影の練習で3日くらい使っちゃって……」
ミサト「それはいいとして脚本よ!書き溜めとかしてないの!?」
リツコ「……………」
ミサト「あんたね………」
ミサト「って…あれ、そんなこといいながら結構進んでんじゃない」
リツコ「あ?えっ!あれ!こ……これは……」ガサガサ
ミサト「なによ見せてみなさいよ」
リツコ「あっえっ…こ…これは……」
946 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:30:09.23 ID:9VcztgAO [12/36]
ミサト「どれどれ……」
ミサト「レイが美しい身体をシンジにいやらしくも艶やかに…見せつける。」
ミサト「と、シンジは思わず勃起を……」
加持「こ……これは……」
リツコ「あ……アハハハハハハハハ」
ミサト「なんで台本書かないでエロ小説なんかを書いてんのよ!!」
リツコ「売れるかなーって」
ミサト「………その前に捕まるわよ」
947 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:31:15.95 ID:9VcztgAO [13/36]
ミサト「おら!書けッ!」バチン!
リツコ「………うう」
マヤ「セーンパイ!」
リツコ「……なによマヤ。いまあなたと遊んでる場合じゃないの」
マヤ「そんな意地悪言わないで下さいよー」
マヤ「プラグスーツに凄い機能を付けたんです!!!!!」
加持「ほお……」
リツコ「どんな機能か見せて頂戴」
マヤ「了解です♪」
マヤ「スイッチ、オン!」
ポチッ
948 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:33:41.96 ID:9VcztgAO [14/36]
……………ムク
………ムクムク
ミサト「?」
ムクムクムク
ムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムク
アスカ「な……なによ……コレ」
シンジ「プラグスーツが膨らんでる?」
マヤ「はい。」
綾波「………で?」
マヤ「え?」
綾波「どうなるの?」
マヤ「どうにもならない」
綾波「……そう」
マヤ「はい」
949 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:35:22.78 ID:9VcztgAO [15/36]
ミサト「……………」ギロッ
マヤ「ひいっ」
ミサト「このくそ金も時間もない時に何をやってんのよ!」
マヤ「いや、これには耐熱機能もついてて……弐号機(着ぐるみ)にもお揃いの機能を……」
ミサト「弐号機にまで………」
ユイ「忙しいせいか……なんだか皆ピリピリしてるわね」
ナオコ「ええ。なんだか最近特に。」
ユイ「それに引き替え……この人は……」
ゲンドウ「…………」ジーッ
冬月「碇、さっきからずっと鏡を睨み付けとるようだが……どうした?」
ゲンドウ「………笑顔の練習だ」
冬月「そ…そうか」
ゲンドウ「ああ」
ナオコ「ふふっ」
ユイ「………はぁ。」
950 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:37:29.86 ID:9VcztgAO [16/36]
ゲンドウ「しかし、職場が険悪な雰囲気だと言うのは由々しき事態だな」
冬月「それもそうだな…何だかんだで皆疲れているんだろうな」
ゲンドウ「………そうだ」
冬月「どうした碇」
ゲンドウ「温泉、行こう」
冬月「………現実逃避か」
ゲンドウ「違う。ネルフのメンバーで温泉へ慰安にいこうと言っているのだ。」
ゲンドウ「慰安旅行もまだだったからな」
冬月「しかし、締め切りも近い上に借金の返済で…予算もそんなにないぞ」
ゲンドウ「構わんよ。予算なら私のポケットマネーから出す」
ゲンドウ「撮影も温泉ですればよかろう。ルネッサンス辺りならプールもついている。」
ゲンドウ「はたまたプリンセス天功がプロデュースした家族で楽しめる浮翌遊風呂も……」
冬月「……家族サービスが目的なら他でやってくれ」
(※注・箱根ルネッサンスは実在する箱根ユ○ッサンとはなんら関係はありません)
951 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:41:33.61 ID:9VcztgAO [17/36]
―二日後―
シンジ「わあ!温泉だ!」
綾波「温泉ね」
アスカ「…………温泉か」チッ
ミサト「で、脚本は書けたの」
リツコ「まあね。軽く二日程徹夜したけど。」
加持「クマがひどいなこりゃ……」
ミサト「ふうん。で、どんな内容なの」
リツコ「マグマ」
ミサト「は?」
リツコ「熱膨張」
加持「?」
リツコ「何気なく書いたエロ小説も役に立つもんね。フヒッ」
ミサト「なんか…大丈夫リツコ」
リツコ「それに今回わかったことがあるのよ」
リツコ「〆切を守ってばかりじゃだめよ。攻めなきゃ。」
ミサト「……だからなんなのよ」
952 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:45:32.32 ID:9VcztgAO [18/36]
加持「それよりマヤちゃんは?」
リツコ「後から来るそうよ。なんか……もの凄い使徒を作るんだって張り切ってたわ」
ミサト「その発言だけ取ると……マヤちゃんはもはや神様ね」
―箱根ルネッサンス―
支配人「御皆さん今日はようこそ御おいでにおなりましたね」
支配人「私支配人の本田と申します」
ゲンドウ「すまないな。急に撮影に使わせて欲しいと頼んでしまって……」
アスカ「今時蝶ネクタイってどうなのよ。セカンドインパクト前じゃあるまいし…」ボソッ
綾波「全くマッチしてないハッピもセカンドインパクト度、高いわよ」ボソッ
シンジ「聞こえるよ…二人とも」
953 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:47:13.74 ID:9VcztgAO [19/36]
支配人「いえいえ。私、メカ系の絵を描くのが趣味でしてね。」
支配人「御エヴァンゲリオン様、御最高です。」
支配人「御ネルフ様の御一行様のお為でしたらお貸しきりくらい……と申したいところなのですが…」
ゲンドウ「が?」
支配人「もう一件……お大事なお取引先のご宴会が入ってしまいまして」
ゲンドウ「構わん。むしろ世話を掛けるのはこちらのほうだ。」
支配人「いや、御司令殿にそう御おっしゃってお頂けますと……」
支配人「ではでは、とりあえずお荷物をお部屋の方へお運びいたします。」
アスカ「なんだか凄く丁寧な人ね」
シンジ「あれは丁寧っていうか……」
954 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 11:59:55.20 ID:9VcztgAO [20/36]
アスカ「わあああ!」
アスカ「素敵な眺め!オーシャンビューねー」キャッキャ
綾波「…………」
シンジ「…………」
アスカ「………そんな顔しないでよ」
アスカ「あー!もう周り中、山山山なのは分かりきってんのよ!ウキー!」
ミサト「ま、ホント三人には可哀想なことしちゃったわね」
加持「こんなときに修学旅行……とはなぁ」
シンジ「修学旅行に行けなくて悔しがるシーン撮るの…なんだかアレだったよね」
アスカ「リツコってホント鬼よね」
リツコ「芸術に犠牲はつきものよ」
ミサト「逃げ口上になると思うなよ」
956 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 12:06:29.82 ID:9VcztgAO [21/36]
アスカ「スカイダイビングしたかったわ……」シュン
綾波「お魚さんと触れ合いたかったわ……」シュン
リツコ「………」
リツコ「よろしい。私がなんとかしましょう」
アスカ「……なんとかなるの」
リツコ「ええ。この私に任せておきなさい」ニヤッ
綾波「………」
958 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 12:20:11.40 ID:9VcztgAO [22/36]
アスカ「………」フワフワ
シンジ「わ…わぁい……」フワフワ
リツコ「どう?」
アスカ「どうって……」
バシャッ!
アスカ「そりゃなんか浮かんでるわよ!」
アスカ「目をつむれば空を飛んでる気がしなくもないわよ!」
綾波「私はしないけど」
アスカ「でもなんなのよ?これは?お風呂よね?スカイダイビングじゃないわよね?ね?」
リツコ「浮翌遊風呂~」([たぬき]風に)
リツコ「かのプリンセス天功がプロデュースしたのよ。すごいでしょ」
アスカ「……………」
ツンツンツンツンツンツンツンツン
綾波「赤木博士……これは?」
ツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツン
リツコ「ドクターフィッシュよ」
リツコ「存分にお魚さんとの触れ合いを楽しんで頂戴」
綾波「…………」
ツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツン
959 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 12:33:00.04 ID:9VcztgAO [23/36]
アスカ「いいわけないでしょおおおお!?」
綾波「ないわ」
リツコ「えー……ダメ?」
アスカ「ダメに決まってんじゃない」
リツコ「でもスカイダイビングなんて………」
アスカ「この際スクーバダイビングでもいいわよ」
綾波「お魚さん………」
リツコ「そうね………」
ミサト「せめて…なんとかしてあげなさいよ」
リツコ「そういえば今後の撮影なんだけど…」
リツコ「スキューバダイビングと言えなくもないし」
リツコ「……お魚さんと触れあえなくもないわ」
アスカ「……マジ?」
リツコ「マジよ」
リツコ「でも……碇司令と副司令にやって貰う予定だったのだけれど」
アスカ「やる!やるわ!」
綾波「………やります」
アスカ「…………」
綾波「…………」
960 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 12:35:20.88 ID:9VcztgAO [24/36]
とりあえず一旦ここまでにしたいと思います。
ちょっと早いですがスレ立て。
夜には戻れると思います。
961 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 12:52:27.18 ID:9VcztgAO [25/36]
次スレです
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1269057083/
968 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 21:38:58.49 ID:9VcztgAO [26/36]
―プール―
加持「じゃあスタートだ!」
カチン!
シンジ「それって、日本語の設問が読めなかった、って事?」
アスカ「そ。まだ漢字全部覚えてないのよね、向こうの大学じゃ、習ってなかったし。」
シンジ「大学?」
アスカ「あ、去年卒業したの。でぇ、こっちのこれはなんて書いてあるの?」
シンジ「あ、熱膨張に関する問題だよ。」
アスカ「熱膨張?とどのつまり、ものってのはあたためれば膨らんで大きくなるし冷やせば縮んで小さくなる、って事じゃない。」
アスカ「あたしの場合、胸だけ暖めれば、少しはおっ……おっぱ……」
アスカ「///」
加持「カット!」
リツコ「……これで八回目よアスカ」
アスカ「だっ!だってお……おっぱいなんて恥ずかしいセリフ……」
リツコ「[禁則事項です]晒しといていまさら純情ぶってんじゃないわよ」
アスカ「あ!あれは…事故みたいなもんで……」
リツコ「ご覧なさいレイを」
アスカ「?」
綾波「おっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱい」
シンジ「綾波………」
969 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 21:43:34.29 ID:9VcztgAO [27/36]
アスカ「シンジ、みてみて!」
アスカ「バックロールエントリー!」
ザブン
加持「はいカット。お疲れさん。」
加持「テイク12、か…乙女心は複雑だな」
リツコ「全く、アスカって見た目によらずどんくさいのよね」
ミサト「っていうか今気がついたんだけどさぁ」
ミサト「このプールネルフのにそっくりよね」
支配人「左様でございます」ヌッ
シンジ「わっ!」
支配人「こちらの御プールはですね、御ネルフ様の御プールの御作りを参考にさせていただいてまして。」
アスカ「……なんか旅行だってのにテンション下がるわね」
970 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 21:51:21.47 ID:9VcztgAO [28/36]
リツコ「じゃあプールサイドの撮影も終わった事だし」
リツコ「はじめるわよ」ニヤッ
ミサト「またあんた何を企んでるのよ」
リツコ「ドキッ!女だらけの真夏の美少女水泳大会~」
アスカ「ハアアアアアア?」
リツコ「人が二人以上集まれば社会が生まれる」
リツコ「そして……争いも生まれる。自然の摂理ね」
アスカ「で、なんで私達がそんな下らないことやんなきゃなんないのよ」
リツコ「マヤがこっちに来るまでまだ時間が掛かりそうだからその内にどっちが潜るか決めようと思って」
アスカ「今回改造したのは弐号機なんでしょ。だったら私が……」
リツコ「プラグ内は別撮りだし中のひとは視聴者には分からなくてよ」
アスカ「む………」
971 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 21:58:39.71 ID:9VcztgAO [29/36]
アスカ「もう……仕方ないわね」
アスカ「負けないわよ!」
綾波「ええ。」
加持「しかしリッちゃん、なんだってこんなことを…」
リツコ「特典映像用よ」
加持「DVD、発売決まったのか」
リツコ「モチのロンロンよ。」
リツコ「下らない映像撮りまくって」
リツコ「とりあえず単品、ボックス、完全版ボックス、リマスター版ボックスに分割して付けるつもりよ」
加持「いやはや…商魂逞しいと言うかなんと言うか」
974 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 22:10:43.56 ID:9VcztgAO [30/36]
リツコ「ミサトー!支度できたあ?」
ミサト「………なんだってこんなカッコを…」
ワァオ!
シンジ「ビ」
冬月「キ」
加持「ニ」
ゲンドウ「………だと」
ミサト「ん……もぉ」プルン
一同「おおー」
リツコ「………チッ」
リツコ「それじゃあルールを説明するわ。」
リツコ「まずミサトをプールに投入します。」
ミサト「あ…あたし!?」
リツコ「逃げ回るミサトの水着(上)を先に取った方が勝ち」
リツコ「無駄なその身体を少しは役立てなさい」
ミサト「待ちなさいよ。あんたねあたしがカナヅチなのを……」
リツコ「はい、スタート」ピーッ
綾波「………」キッ
アスカ「………」キッ
バッチャーン!
ミサト「えっえっえっ」
976 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 22:15:32.24 ID:9VcztgAO [31/36]
ミサト「ちょ、ちょっと待って!待ってよ!」
綾波「…………」グワッ
バシャッ!バシャッ!
アスカ「………」グワッ
バシャッ!バシャッ!バシャッ!
シンジ「バタフライ……」ゴクリ
加持「二人ともやるなぁ」
ミサト「やだ!来ないで…来ないでよぉ!」
リツコ「そんなちんたらあるってたら取られるわよ!」
ミサト「じゃあどうすればいいってのよ!」
リツコ「さあ」
ミサト「リツコあんた覚えときなさいよ!」
977 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 22:16:36.34 ID:9VcztgAO [32/36]
>>975
ある。けど特に本人は気にしてない。
978 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 22:22:39.07 ID:9VcztgAO [33/36]
アスカ(レイも中々やるわね)ゴボゴボ
アスカ(大人しいくせしてやる時きゃやるのよね)ゴボゴボ
アスカ(ふん。私が上だってこと知らしめてやるわ!)ゴボゴボ
アスカ(ずえっえええええええったい、負けないんだから!)ゴボゴボ
綾波「私も負けない……」
綾波「絶対負けない」
綾波・アスカ「キシャー!」
ミサト「キャアアアア!!」
加持「……しかし特典映像が三十路を狙って必死に泳ぐ女子なんて果たして受けるのか?」
マヤ「なんか酸っぱいですよね」
シンジ「帰って来てたんですか」
マヤ「ええ。ちょっと前に。でもタイミング見計らってました。」
加持「賢い選択だと思うよ」
979 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 22:34:10.80 ID:9VcztgAO [34/36]
綾波・アスカ(いける!)
リツコ「遂に!遂にミサトのビキニを……掴んだああああ!」
シンジ「司会まで始めちゃいましたよ」
加持「ハハハハ……」
アスカ「…………」
綾波「…………」
プルン!
ミサト「キャア!」
リツコ「果たして勝者は……」
綾波「………取ったわ」
アスカ「……………」
リツコ「レイ!!!!!!!!!」
ワーワーヒューヒューワーワーヒューヒュー(効果音)
加持「アイデアは良かったんだけどな」
マヤ「なんか盛り上がらないっていうか」
冬月「冷静に考えれば葛城くんの水着をどうしたって仕方あるまい」
シンジ「……しょっぱいですよね」
青葉「一人例外はいるようですが」
日向「イヤッホォオオオォォオオ!!!!!」ガタン
982 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/03/20(土) 22:51:53.41 ID:9VcztgAO [35/36]
リツコ「と、言うわけで大乱戦の末レイがマグマダイブ権を得ることになりましたー」
アスカ「なんていうかあれ、捻り過ぎて正直失敗だったわよね」
ミサト「…なんか私が滑っちゃったみたいで恥ずかしかったわ」
マヤ「じゃ、早速これを着てね」
アスカ「ちぇっ……私がやりたかったのになぁ」
綾波「………プラグスーツ?」
マヤ「そうよ。」
マヤ「弐号機も改造したらちょっとスペースが余っちゃって」
マヤ「で、丁度プラグスーツに膨らむ機能をつけたから調整しようと……」
綾波「……着たまま膨らむの?達磨みたいに?」
マヤ「ええ」
綾波「………アスカ」
アスカ「な……何よ」
綾波「どうぞ」
アスカ「いいわよ、どうぞ」
綾波「そんなこと言わずにダイビングしたいんでしょ」
アスカ「あんただって魚と触れ合いたいんでしょ」
綾波「別に」
アスカ「私だってそんな別に」
ゲンドウ「じゃあ私がやる」
冬月「じゃあ私もやる」
ユイ「私も」
ナオコ「私も」
リツコ「私も」
ミサト「じゃ私も」
加持「俺も」
日向「僕も」
青葉「僕も」
シンジ「えっと…僕も」
綾波「じゃ。私も」
アスカ「えっ!」
アスカ(な!なんで皆いきなり……)
アスカ(でも…皆やりたがってるってことは案外楽しいかも知れないわ)
アスカ「し……仕方ないわね。私がやってあげても……」
一同「どうぞどうぞ」
アスカ「………」
続くます
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