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唯「あずにゃーん!」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 23:24:20.33 ID:jn7i5ElNO [1/4]
梓が急に後ろから抱きつかれる

梓「嘘だ……」

梓「そんなわけないよ……」

梓「だって……だってもう先輩達は卒業したのだから……」

梓「だから新学期である今日、私に唯先輩が抱き着ける訳ないんだよ……」

梓「なのに……なのに……この感触……匂い……声……」

梓「これは唯先輩じゃないですかっ!!」

梓が勢いよく頭を回して抱きついてきた相手を見る

梓「唯先輩……」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 23:30:25.79 ID:jn7i5ElNO
唯「えへへー、びっくりした?あずにゃん」

梓「な、何をやってるんですかぁっ!!」

唯「遊びに来たんだよー」

梓「遊びにって……大学はどうしたんですか!!」

唯「サボっちゃった、あはっ」

梓「『あはっ』じゃないですよ!帰ってください!誰かに見つかったらどうするんですか!」

唯「大丈夫だよ~、私まだまだ高校生でいけるよ~。ていうかあずにゃんは私が来て嬉しくないの?」

梓「そっ、それは……」

唯「あはっ!嬉しいんだ~」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 23:37:14.97 ID:jn7i5ElNO
唯「なーんちゃって!てへっ!ペロッ」

唯がウインクをしながら舌をちらりと出す

梓「え?」

唯「私だよ私」

そう言うと唯が髪の毛を掴んで後ろで纏めて見せる

梓「憂?」

憂「気づくの遅いよ梓ちゃんーえへへ」

ドッキリが大成功して満面の笑みを浮かべている憂

梓「……」

バキッ

梓が無言のまま、憂の頬に右ストレートを叩き込む

憂「痛いっ!痛いよ梓ちゃん!」

梓「ばかぁっ!ばかばかばかばか!憂のばかぁっっ!」

憂「ごめんごめん、梓ちゃん最近元気ないみたいだったから元気付けようと思って」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 23:44:47.07 ID:jn7i5ElNO
憂「声を似せるのが一番難しかったんだよーえへへ」

梓「すっかり騙されたよ……でも匂いとか感触も……」

憂「実はこれお姉ちゃんが着てた制服なんだー」

梓「だからかぁ」

憂「これを着るといつもお姉ちゃんと一緒にいるみたいで最高だよ!」

梓「……今度私にも着せて」

梓がぼそっと呟く

憂「ん?何か言った?」

梓「う、ううんっ!何も。あ、タイツまで……それも唯先輩の?」

憂「さすがにタイツは違うよ~。でも春休み中に履いてみたら温かくてすっかりハマっちゃった!あはっ!」

梓「しっかし、今こうして憂だと解ってて見ても唯先輩だと錯覚しちゃうよ……」

憂「ありがと~、えへへ~」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 00:15:02.96 ID:9QR4uil4O [1/6]
梓「いや、別に誉めてはいないんだけどさ……」

梓「これからはその髪型でいくの?」

憂「うーん、どっちがいいかな?」

梓「じゃ、じゃあしばらくはその髪型で」

憂「わかった。ふふっ」

梓「べ、別に唯先輩に見えるからその髪型でって言った訳じゃないんだから!」

憂「はいはい」

「おーいあずさー、ういー」

廊下の向こう側から駆けてくる人物が

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 00:21:56.76 ID:9QR4uil4O
梓「純おはよー」

憂「純ちゃんおはよー」

純「純じゃねーし!」

梓「いや、どっからどう見ても純だよ……ただ一つ突っ込むとしたらその似合ってないカチューシャはどうしたの?」

純「似合ってないって……酷いなぁもう!」

憂「あはは……(本当に似合ってないよ純ちゃん)」

純「これはぁ、先輩達がいなくなって寂しがってるであろう梓の為に私が律先輩になってだね―」

梓「いや、いいからそういうの」

純「……ぐすっ」

梓「でもありがとね」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 00:25:55.02 ID:9QR4uil4O
純「あ……唯先輩だ」

憂を見た純が言う

梓「おそっ!てかさっき憂って呼びながら来たじゃん」

純「遠くからだから憂だと思ったんだよ。で、唯先輩どうしたんですか?」

憂「純ちゃん私だよ」

憂がまた髪の毛を後ろでまとめてみせる

純「おぉ憂か」

純「しっかし平沢姉妹は似てるなー、完全に双子だこれ」

梓「一歳違いの双子なんかいないよ」

純「わーってるて。双子くらい似てるってことよぉ」

梓「あぁ、そう」

純「ところで梓、軽音部どうすんの?」

梓「えっと……とりあえず新歓ライブを」

純「一人で?」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 00:32:01.67 ID:9QR4uil4O
梓「憂と純も入ってくれるんだよね?」

憂「うん」

純「まぁ約束したしね。掛け持ちになっちゃうけど」

梓「じゃあ3人でってことになるね」

純「ってことはあと1人入ればいいのかな?」

梓「うん」

純「あ、でも2人が理想か」

梓「2人?」

純「うん。2人入ったら私は掛け持ちしなくてもいいし」

梓「そうだね……」

純「じゃあ今日は憂ん家で新歓ライブの作戦会議でもやるか」

梓「作戦会議って……練習したほうがいいんじゃ……」

純「いいからいいから!憂、今日行ってもいいかな?」

憂「うん」

純「じゃそゆことで~」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 00:38:24.35 ID:9QR4uil4O
―平沢家―
梓「お邪魔します」

純「お邪魔しまーす」

憂「はい、どうぞ」

来客用の刷りっぱを出す憂

憂「今お茶とお菓子用意するからにー」

純「テレビでも見よっかな~」

そう言ってテレビをつける純

梓「……(新歓ライブに向けてね作戦会議は?)」

梓が純を軽蔑したように見つめる

憂「お待たせー」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/19(日) 00:42:38.50 ID:9QR4uil4O
梓「ねぇ憂、憂のお父さんとお母さんってあんまり帰ってこないんだっけ?」

憂「うん、まぁ……忙しいのもあるけど2人でよく旅行してるみたいだし」

梓「唯先輩も出ていっちゃったしこの家に1人って寂しくないの?」

憂「梓ちゃん心配してくれてるの?ありがとう」

微笑む憂

梓「べ、別にそういうわけじゃ」

少し照れる梓

純「ツンデレか!バリバリ」

煎餅を食べながら突っ込む純

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 00:46:14.12 ID:9QR4uil4O
憂「寂しくないよ、お姉ちゃんたまに帰ってくるし、私もお姉ちゃんのところに食事作りに行ったり遊びに行って泊まったりしてるし」

梓「そうなんだ」

憂「軽音部の先輩達と一緒になったりもするよ」

純「澪先輩とも泊まったりした?」

憂「うん、一度だけね」

純「いいなー今度私も誘ってー」

憂「うん」

梓「わ、私も!……行きたいな」

憂「うん、一緒に行こうね~」

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 01:42:24.52 ID:9QR4uil4O
おしまい☆

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