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俺「右手に茶碗、左手にお箸・・・・・・いた・だき・ます!」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 00:03:18.86 ID:VEQlpgl40 [1/18]
母「なん・・・だと・・・」

妹「くっ、兄貴はもともと右利きのはず・・・それがなぜ・・・」ガシッ

姉「それは私が答えよう」

妹「知っているのか!?姉さん!」ガシッ

姉「ふふ、当然さ。」

ガシッ

妹「痛ってえな、さっきからガシガシ肘ぶつけんじゃねえよ兄貴!」

姉「つまり、こういうことだ。」カチャカチャッ

母「なん・・」

妹「・・だと・・・姉さんまでもが左手で箸を・・・ハッ!」

姉「フッ気づいたようだな。だが遅い。」ススー

妹「なっ・・・やられたっ・・・」

母「右利きの妹に代わり、左利きとなった姉が兄の左に入ることにより左利き特有のうざさを相殺した・・・というところか」

妹「今日だけだ・・・今日だけ兄貴をくれてやる・・・!覚えてろ!」

               レフティフィールド
母「くっ・・・対面に強力な左利きの空間が展開されている・・・この母でさえあの空間に立つのは少々骨が折れそうだ・・・」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 00:06:39.62 ID:VEQlpgl40
妹「今日は昨日のようにはいかないからな!」

俺「ふっ、やってみるがいい」

妹「お先!いただきますっ!」ザザッ!ストン。

母「兄の右側を奪うことによって左手の能力を封印する気か・・・なるほど」

妹「これで今日こそ兄貴の隣は私のものだ」

兄「さて、それは・・・」

姉「・・・どうかな?」

妹「ハッ、その位置取りは・・・!」

姉「フフッ・・・」スチャッ

母「なん・・・だと・・・」ガシッ

姉「すまない母よ。だが・・・」ガシッ

母「クッ・・・母に対して技を使うとは・・・成長したな・・・娘よ・・・」ガシッ

俺「母さん。俺が代わろうか?」

母「ふふ、ここまで計算通り・・・ということか・・・やってくれる・・・だがっ!」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 00:09:19.42 ID:VEQlpgl40
妹「こ、この動きは・・・!」

俺「なん・・・だと・・・」

姉「左肘がぶつからない・・・?」

母「母をなめてもらっては困る。貴様達の動きなどすでに10年前より見切っておるわ」

妹「母さん、そのまま姉さんを頼む!」

俺「クッ・・・」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 00:09:50.77 ID:VEQlpgl40
妹「ほ、ほら、兄貴!隣で食べるんだから。私が食べさせてやるよ!あーん!」

俺「お前のマヨライスなど食えるか!」

妹「えー、じゃあ味噌汁飲むか?ほら、あーん!」

俺「マヨ汁なんてもってのほか!」

妹「なんだよー!じゃあサラダならいいだろ!ほら、あーんっ!!」

俺「トマトをマヨネーズにつけるな!」

母「フッ、流石我が娘よ・・・この年にしてこの破壊力。まったく末恐ろしい」

姉「・・・・・・」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 00:10:47.97 ID:VEQlpgl40
妹「ほら兄貴、ほっぺにマヨネーズついてんぞ!」ペロッ

俺「お前がつけたんだろうが」ペロペロッ

妹「兄貴ってマヨネーズつけたら美味そうだよな・・・」ゴクリッ

姉「待て。」ガタッ

俺「姉さん!」

妹「なんだよ姉さん。姉さんは昨日兄貴と一緒に夕飯食べただろ!?」

姉「あれは私の本気ではない。」

妹「なっ・・・・・」

俺「なん・・・だと・・・?」

母「ほう、やはり・・・か」ニヤリ

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 00:12:45.73 ID:VEQlpgl40
姉「私が本気を出せば弟ごと食っていたさ。」

俺「!?」

妹「マヨネーズは!?マヨネーズも無しに食べるつもりだったのか!?」

姉「ああ、マヨネーズなど不要。私は素材本来の味を楽しむのからな。」

妹「マヨネーズ無し・・・だと・・・」

母「フッ、成長したな、娘よ。昔はあれほど・・・」

姉「言うな、母よ。あれは若気の至りだ。」


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 00:14:12.16 ID:VEQlpgl40
姉「兎に角。弟はお前のものだけではない。お前のものでもあり、私のものでもある。弟の嫌がっていることは止めてもらおう。」

妹「兄貴が嫌がってる・・・だと?」

姉「ああ。問題はそのマヨネーズのせいだ。」

妹「そうか、兄貴はマヨネーズ嫌いだったな・・・」

俺「いや、俺は普通だと思うが・・・」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 00:14:37.68 ID:VEQlpgl40
妹「いいんだ慰めてくれなくても・・・どうせマヨネーズなんて・・・」グスッ

俺「そんなことないって、マヨネーズは美味いよ。俺だってサラダにはマヨネーズかけて食べるし」

妹「でも私のサラダは食べてくれないじゃないか・・・そうか・・・兄貴はマヨネーズじゃなくて私のことが・・・」グスッ

俺「だから違うって。マヨネーズもお前も好きだって!」

妹「好きならこのサラダ食べてくれる?」

俺「食べてやんよ!」

妹「私も食べてくれる?」

俺「食べてやんよ!」

姉「私も食べてくれるか?」

俺「食べてやんよ!・・・ハッ!」

母「フッ、息子よ。これほど単純な罠にかかるとは情けない。だが・・・だからこそ育てがいがあるというもの・・・」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 00:25:55.57 ID:VEQlpgl40
妹「ん?兄貴、洗濯物たたんでくれてんの?」

俺「ああ」

妹「って、何勝手に私のパンツたたんでんだよッ!」

俺「ほう、これはお前のだったか・・・どれ」ニヤリ

妹「な、何をする気だ兄貴!」

俺「さて、ナニをしてくれようか?今お前のパンツは俺の手の中にある。コイツを生かすも殺すも俺次第だ・・・」

妹「ひ、卑怯だぞ!兄貴!・・・・・・・・・・・・・何が・・・望みだ・・・・・」

俺「今日のおやつショートケーキの上の苺を貰おうか。」

妹「上の苺のみだと・・・」

俺「ああ、そうだ」

妹「最後の苺を食べる楽しみもなしにショートケーキを食えと・・・貴様・・・悪魔か・・・?」

母「悪魔か・・・なるほど、この母の血を受け継いでいるだけはある」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 00:26:15.42 ID:VEQlpgl40
俺「ほう、出来ないか?ならばこのパンツを今からくんかくんかしてやるだけだが・・・?」

妹「止めろ!!それだけは・・・それだけは・・・!!!」

姉「話は聞かせてもらった。」

妹「姉さん!」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 00:26:53.64 ID:VEQlpgl40
姉「弟よ、少しばかりおいたが過ぎるんじゃないか?」

俺「姉さんこそ、少し軽率すぎるんじゃないかい?こっちには、姉さんのパンツもあるんだよ?」

姉「ほう、それをどうするつもりだ?」

俺「どうって、くんかくんかしてもいいのか?」

姉「ふ、それがどうした?」

俺「それじゃあ、被ってぺろぺろだ」

姉「その程度どうということはない」

俺「俺の攻撃が効かない・・・だと・・・?」

姉「ふっ、まだまだ未熟だな弟よ。それは洗濯済みのパンツだ。そんなものを舐められたところで私には一切効かん!」

俺「なん・・・だと・・・」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 00:27:38.20 ID:VEQlpgl40
姉「やるなら・・・」ズボッ

俺「姉さん、なにズボン脱いで・・・」

姉「・・・これくらいしろ!」スルッ!

俺「ぐはっ・・・・・」

姉「ほら、私の脱ぎたてだ。これを舐めるくらいでないと私にはまったく効かんぞ?さて、貴様にそれができるか?さあ!!」

俺「ぐっ・・・・・・・・・・・」

妹「凄い、さすが姉さん・・・一気に流れを引き戻した・・・!!」

母「なるほど、敵に塩を送り、敵の戦意を削ぐ作戦か・・・己の下着を使うという手段を用いながら堂々とした立ち振る舞い、見事也」

俺「くっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふふふ、フハハハハハハハハかかったな!!」

姉「なん・・・だと・・・」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 00:28:27.81 ID:VEQlpgl40
俺「すべて計算通りだ!」

母「やはり・・・か」

姉「私の脱ぎたてパンツで動揺していたのは演技だったというのか!?」

俺「ああ、そうさ。すべてはコイツを手に入れるため。洗濯済みパンツをどうしようと姉さんに効かないからな」

姉「クッ、返せ!」

俺「さて、では今度こそ反抗できないよう俺が本気だということを証明しておこうか」スッ

くんかくんかペロペロちゅぱちゅぱ

妹「兄貴のやつ姉さんのパンツを・・・・・・なんて美味そうに舐めやがるんだ・・・」ゴクリッ

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 00:30:04.24 ID:VEQlpgl40
姉「くっ・・・・・・・・・」

俺「どうした姉さん?これで俺におやつの一護を渡したくなったかい?」

姉「く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんてな。」

俺「!?」

姉「弟に舐められて嫌なはずなどなかろう。むしろ・・・・・・・・濡れるッ!」

俺「なん・・・だと・・・・・だが、俺も興奮する!」

妹「くっ、また私は蚊帳の外か・・・」

俺「おっと、お前は一護の件忘れてないだろうな・・・?忘れたらこのパンツを・・・」ヒラヒラ

妹「ぐ・・・ぐぬぬぬぬ・・・おのれ・・・おのれええええええええええ」


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 00:32:18.53 ID:VEQlpgl40
俺「ではいただこうか」ニヤリ

妹「クッ・・・卑怯な・・・」

俺「ん?何か言ったかな?」スッ

妹「な、なんでもねえよ!ほらよ兄貴!苺はくれてや―――ない・・・だと・・・」

俺「俺のもない・・・だと・・・」

姉「私のもないな・・・・ハッ!」

母「気付いたようだな」

俺「母さんのケーキに苺が4個・・・・だと・・・」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 00:33:21.82 ID:VEQlpgl40
母「フッ、気付くのが遅すぎたな・・・返して欲しくばこの母を倒してみるがいい!」

俺「ぐっ・・・だがどうやって・・・」

妹「兄貴!あれだよ!パンツだよ!」

母「ほう、良いところに気がつく」

妹「ほら、もってきたぞ兄貴!」

母「さあ、お前はそれをどうするんだ?」

俺「・・・・・・ぐっ・・・駄目だ・・・いくら洗濯していても俺には・・・これは無理だ・・・」

妹「兄貴・・・・・・」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 00:35:12.03 ID:VEQlpgl40
俺「く、くそ・・・こんなもの顔に近づけた時点でケーキどころの話じゃなくなる・・・」

母「どうした?もう苺を食べてしまうぞ・・・?」

姉「・・・・・・・もういい、やめろ!」

俺「・・・でも、このままでは姉さんの苺が・・・」

姉「いいんだ、苺なんて・・・苺が無くなるよりもお前になにかある方が辛い。」

妹「そうだよ兄貴!苺なんていらない。だからいつもの兄貴でいてくれよ!」

俺「二人とも・・・こんな役立たずな俺を許してくれるのか・・・」

妹「当たり前だろ」

姉「当然だ。」

俺「ありがとう・・・大好きだよ二人とも」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 00:36:21.78 ID:VEQlpgl40
母「何だこのしょっぱい仲良しごっこは・・・あまりにしょっぱ過ぎてせっかくのケーキが不台無しだ」ガタッ

スタスタスタ

妹「お母さん楽しみに残してた苺食べずにいっちゃった・・・」

俺(母さん・・・まさか俺たちのためにわざと・・・)

母(フッ、私もまだまだ甘いな・・・さっきのケーキ以上に・・・な)



                                                  第一部 ―完―

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